JP2006038824A - 半導体センサ装置 - Google Patents

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茂樹 小出
Shuji Sato
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Abstract

【課題】 外部からの振動等が加わった場合であっても、回路基板と半導体基板との接続信頼性を向上させることが可能な半導体センサ装置を提供する。
【解決手段】 半導体基板上にピエゾ抵抗効果を有する感圧素子を形成し、前記感圧素子を用いてブリッジ回路を構成すると共に、薄肉のダイアフラム部を有する半導体センサ4によって被測定物の圧力と温度に関する情報を得る半導体センサ装置において、半導体センサ4を配設するケース体1内に可撓性を有する導体6を介して半導体センサ4と電気的に接続される回路基板5を配設し、導体6はケース体1内に埋設された絶縁部材1eを通じて曲折するように配設されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体センサを用いて被測定物である流体の少なくとも圧力を検出する半導体センサ装置に関するものである。
従来、この種の圧力を検出する半導体センサ装置にあっては、例えば下記特許文献1に記載されているものが知られている。この特許文献1に記載の半導体センサ装置は、ボデイー本体部内における底部の表面に接合層を介してサファイア等の半導体基板を積層し、さらにこの半導体基板上に感圧素子を形成している。一方、前記底部の裏面中央部には前記底部の裏面側から加わる流体圧力を検出可能な凹部形状からなる肉薄の受圧部が形成されており、この受圧部が前記流体圧力を受けて撓むことで前記感圧素子の抵抗値が変化し、この抵抗値変化に基づく電圧信号が前記感圧素子とは離間するように前記感圧素子の前方側に配設された増幅回路(回路基板)に出力されるものである。なお、この場合、前記感圧素子(前記半導体基板)と前記回路基板とは、これら両者の間に介在する線状の信号線によって電気的に接続されていた。
特開2002−257658号公報
しかしながら、特許文献1に記載の半導体センサ装置の場合、感圧素子(半導体基板)と、所定間隔を有して前記感圧素子の前方側に配設された回路基板とが、これら両者の間に位置し線状に延びる信号線によって電気的に接続され、しかも前記信号線の両端部が前記感圧素子、前記回路基板にそれぞれ接合される構成である。かかる構成において例えば外部からの振動によって装置全体に不用意な応力が加わった場合には、前記応力が前記信号線端部と前記感圧素子(または前記回路基板)との接合部分に作用しやすくなる。このうち、特に装置上方に位置する前記回路基板と接合している前記信号線の上端部箇所には、前記応力の他に前記信号線自体の重力も作用するため、前記応力並びに前記重力の相乗作用により前記信号線の上端部と回路基板とが断線してしまう恐れがあった。
そこで本発明は、前述の課題に対して対処するため、外部からの振動等が加わった場合であっても、回路基板と半導体基板との接続信頼性を向上させることが可能な半導体センサ装置の提供を目的とするものである。
本発明は、半導体センサによって被測定物の少なくとも圧力に関する情報を得る半導体センサ装置において、前記半導体センサを配設するケース体内に可撓性を有する導体を介して前記半導体センサと電気的に接続される回路基板を配設し、前記導体は前記ケース体内に埋設された絶縁部材を通じて曲折するように配設されてなることを特徴とする。
また本発明は、前記絶縁部材は、前記導体の一部を支持するとともに前記導体の他の一部をガイドする支持体を備えてなることを特徴とする。
また本発明は、前記導体は、前記支持体と前記回路基板との間で蛇行するように配設されてなることを特徴とする。
また本発明は、前記導体が、その所定箇所に形成される配線パターンを備え、前記配線パターンにはその配線経路中に少なくとも前記圧力に関する情報を検知するためのランド部が配設されてなることを特徴とする。
また本発明は、前記半導体センサは、前記被測定物の前記圧力の他に前記被測定物の温度を検出可能とすることを特徴とする。
また本発明は、前記半導体センサは、半導体基板上にピエゾ抵抗効果を有する感圧素子を形成し、前記感圧素子を用いてブリッジ回路を構成すると共に、薄肉のダイアフラム部を備えてなることを特徴とする。
本発明によれば、初期の目的を達成でき、外部からの振動等が加わった場合であっても、回路基板と半導体基板との接続信頼性を向上させることが可能な半導体センサ装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づき説明する。
図1において、半導体センサ装置としての圧力温度検出装置Aは、下ケース(ケース体)1と、上ケース2と、ベース板3と、半導体センサ4と、回路基板5と、接続用導体(導体)6と、シールド板7と、グロメット8とから主に構成されている。
下ケース1は、SUM等の金属材料からなり、一対の側壁部1aを有しており、この側壁部1aの上端側と下端側とはともに開口している。側壁部1aは、下ケース1の中央部より上側に位置して、内部に回路基板5やシールド板7等を収納する空間を有する略六角形状の第1の収納部1bと、この第1の収納部1bの下方に位置して、内部に半導体センサ4や接続用導体6、後述する絶縁部材の主要部等を収納する略円筒形状の第2の収納部1cとで構成されている。
この場合、第2の収納部1cの外形形状は第1の収納部1bの外形形状よりもやや小さめに設定されているため、下ケース1の側壁部1aは段差形状を有し、各収納部1b、1cの境界部1d近傍と第2の収納部1cの内壁面には絶縁部材1eがインサート成形されている。
このようにケース体1内に埋設された絶縁部材1eは、PBT等の樹脂材料からなり、略円筒形状に形成され、その上端部には回路基板5の外縁底部を受けるための受部1fが形成されている。また、絶縁部材1eの内部には接続用導体6の一部(接続用導体6の後述する第2の曲折部)を支持し、且つ接続用導体6の他の一部(接続用導体6の後述する第1の曲折部)をガイドするための支持体(ガイド部材)1gが図示しない連結片を介して絶縁部材1eと一体形成されている。
支持体1gは、絶縁部材1eの長手方向とは直交する方向に延びる第1の壁部1hと、絶縁部材1eの長手方向に沿うように延びる第2の壁部1iとを有する断面略「L」字形状に形成されている。そして、支持体1gは、第1の壁部1hの上面で第1の壁部1hに沿うように配設される接続用導体6の前記第2の曲折部を支持し、第2の壁部1iの外壁面とこれに対向する絶縁部材1eの内壁面1j箇所との間に形成される間隙1kを通じて間隙1k内を通過する接続用導体6の前記第1の曲折部をガイドしている。
なお、1mは、シールド板7の後述する遮蔽部の外縁底部を受けるための段差形状からなる受部であり、この受部1mは第1の収納部1bの内壁面に形成されている。また、1nは、下ケース1と被測定物(流体)が流動する搬送部材(図示せず)とを連結させるためのネジ部等の連結部であり、この連結部1nは第2の収納部1cの外周面に沿うように形成されている。
上ケース2は、PBT等の樹脂材料からなり、下ケース1の受部1mよりも上方となる下ケース1の第1の収納部1bの開口端部内に配設され、第1の収納部1bの開口端が加締められることで、上ケース2が下ケース1に対して配設固定され、この配設固定によって上ケース2の底部と受部1mとの間にシールド板7が狭持されるようになっている。また、上ケース2は、電源供給及び信号出力を行うための後述する電気コードを外部に引き出すためコード引き出し部2aを備えている。
ベース板3は、コバール等の金属材料からなり、図2に示すように下ケース1における第2の収納部1cの底部に抵抗溶接等によって配設固定するためのフランジ部3aを有し、このフランジ部3aから一段低くなった位置には、半導体センサ4を配設するための載置部3bが設けられている。そして、載置部3bの略中央部には、半導体センサ4に前記被測定物の圧力及び温度を伝達するための孔部3cが設けられている。ベース板3は、第2の収納部1cの底部に抵抗溶接によって配設固定されることで、下ケース1の下端側開口を塞ぐ状態で下ケース1に配設されることになる。
なお、ベース板3におけるフランジ部3aは、第2の収納部1cの底部に抵抗溶接できる構成であれば図示した形状に限定されるものではない。
半導体センサ4は、シリコン等の半導体基板に薄肉部となるダイアフラム部を形成する半導体チップ4aを貫通孔部4b1を備えたガラス台座4b上に配設し、半導体チップ4aとガラス台座4bとを陽極接合法によって接合してなるものである。半導体センサ4は、前記ダイアフラム部に対応する箇所にボロン等の不純物を拡散処理することによって、ピエゾ抵抗効果を有する4つの感圧素子となる抵抗を形成し、これら抵抗をアルミ等の導電性材料を用いた配線部によって接続することでブリッジ回路が構成され、前記ブリッジ回路の中間電圧によって前記被測定物の圧力を検出し、前記ブリッジ回路の両端電圧によって前記被測定物の温度を検出するものである。
なお、半導体センサ4は、ガラス台座4bの裏面側にメタライズ層を形成するとともに、半田を介してベース板3の載置部3bと接合する。
回路基板5は、例えばガラスエポキシ系基材の表裏面に回路パターン(図示せず)を施した硬質回路基板からなり、図1中、下ケース1における絶縁部材1eの受部1f上に配設される。また、回路基板5は、半導体センサ4の出力電圧を増幅するための増幅回路や出力電圧を調整するための出力調整手段等を有する出力調整IC5aやノイズを除去するためのコンデンサ等の各種電子部品、並びに接続用導体6の後述する第2の接続ランドに半田を介して導通接続される第1の接続ランド5b(図3参照)が前記回路パターンに導通接続されている。
また、回路基板5は、上ケース2のコード引き出し部2aにグロメット8を介して配設される電気コード9とリードピン付き貫通コンデンサ10を介し電気的に接続するリードピン11が前記回路パターンに導通接続されている。
接続用導体6は、例えば薄くて反発力の小さいFPC(フレキシブル・プリント・サーキット)からなり、図3,図4に示すように可撓性を備えた絶縁材料からなる略矩形状のベースフィルム6aと、このベースフィルム6a上にライン状に複数本形成された銅箔パターン等からなる配線パターン6bとを有している。
この場合、配線パターン6bは、ベースフィルム6aの長手方向に沿って4本形成され、その端部(後述する第3の曲折部の端部)には回路基板5の第1の接続ランド5bと半田を介して導通接続される略矩形状からなる4つの第2の接続ランド6cがそれぞれ形成されている。各第2の接続ランド6cは、その中央部に略矩形状の孔6dを備えており、ベースフィルム6aには孔6dに連通する貫通孔6eが開口形成されている。また、6fは、各配線パターン6bの配線経路途中に配設されたプローブランド(ランド部)であり、このプローブランド6fは第2の接続ランド6cと略同一形状に設定されている。
6gは、配線パターン6bを覆うようにベースフィルム6a上に積層形成されたカバーフィルムであり、このカバーフィルム6gは配線パターン6bを保護する保護部材としての機能を有している。また、カバーフィルム6gにはプローブランド6fを外部に露出させるための窓部からなる第1の開口部6hと、孔6d(貫通孔6e)を取り巻く枠状の第2の接続ランド6cを外部に露出させるための窓部からなる第2の開口部6iとが形成されている。
かかる接続用導体6は、図1中、ベース板3と回路基板5との間に配設され、ベース板3側となる配線パターン6bの端部と半導体センサ4に形成される電極パッドとは金等の導電材料からなるワイヤ12によって導通接続される。
一方、回路基板5側となる配線パターン6bの端部側(第2の接続ランド6c)は、回路基板5の裏面に形成される第1の接続ランド5bに半田を介して導通接続される。両接続ランド5b,6cの半田付け接続は以下のように行われる。すなわち、図4に示すように回路基板5の第1の接続ランド5bが接続用導体6におけるベースフィルム6aの貫通孔6eと対向するように回路基板5上に接続用導体6を位置合わせ配設し、その後、貫通孔6e、孔6d、第2の開口部6iの内部に半田Sを流し込み、この半田Sが固着することで両接続ランド5b,6cが半田Sを通じて導通接続される。
なお、接続用導体6のうちベース板3側となる接続用導体6の下端面は半導体センサ4を取り巻く略リング状の円環部6jによって構成され、円環部6jはこの背後に位置する補強基板6kによって保持されている(図2参照)。
そして、接続用導体6は、図1中、配線パターン6bの前記下端面側と前記電極パッドとの接続箇所から上方(絶縁部材1eの上端側)に引き回される際に、ケース体1における支持体1gの間隙1kを通じて折り曲げられる第1の曲折部6mを備えている。さらに、接続用導体6は、間隙1kの前方に露出し、第1の曲折部6mとは直交する方向に折り曲げられて、絶縁部材1e内で第1の壁部1hの上面に沿うように配設される第2の曲折部6nと、この第2の曲折部6nと回路基板5との間で略「S」字状に蛇行して引き回される第3の曲折部6pとを備え、前述のように第3の曲折部6pの端部に位置する接続用導体6の第2の接続ランド6c箇所が半田Sを介して回路基板5の第1の接続ランド5bと導通接続される。
このように接続用導体6は、その配線パターン6b両端が半導体センサ4、回路基板5にそれぞれ接続されることで、半導体センサ4からの出力電圧を回路基板5側に容易に導くことが可能となる。さらに、本実施形態では、第3の曲折部6pにおける配線パターン6bの一部にプローブランド6fを設けているため、配線パターン6b両端を半導体センサ4と回路基板5に接続後、回路基板5を下ケース1内に収納する前の状態でプローブ(図示せず)を各プローブランド6fに接触させることができる。これにより例えば半導体センサ4の出力電圧特性におけるゲイン(傾き)調整、オフセット調整、温度補償調整をモニタリングすることができ、また半導体センサ4とワイヤ12もしくは接続用導体6とワイヤ12が断線しているか否かを検知することができる。このことは前記出力電圧が接続用導体6を通じて回路基板5に導かれているか否かを前もって検知できることを意味している。
13は、半導体センサ4、前記電極パッド並びにワイヤ12の腐食を防止するためのシリコンゲル等のゲル状部材であり、このゲル状部材13はワイヤ12を含む半導体センサ4を覆うようにベース板3上に配設される。
シールド板7は、SPTE等の金属材料からなり、ホルダ部7aと、遮蔽部7bとを有し、ホルダ部7aは遮蔽部7bに対して折り曲げ形成されている。ホルダ部7aは、遮蔽部7bに対して直交するように折り曲げられ、貫通コンデンサ10を配設するための孔が形成されると共に、この孔に各貫通コンデンサ10が半田を介し配設固定される(図5参照)。
グロメット8は、ニトリルゴム等の弾性部材からなり、電気コード9を上ケース2のコード引き出し部2aに取り付けるためのものである。グロメット8は、上ケース2のコード引き出し部2aの内壁に設けられる隆起部2bの上面に対してグロメット8の外縁底部が圧入により支持されることで上ケース2に配設固定される。また、グロメット8は、コード引き出し部2aにエポキシ等の充填部材14が充填されることによって、上ケース2との気密性が確保された状態で配設される。
以上のように本実施形態では、半導体センサ4によって前記被測定物の圧力と温度に関する情報を得る圧力温度検出装置Aにおいて、半導体センサ4を配設する下ケース1内に可撓性を有する接続用導体6を介して半導体センサ4と電気的に接続される回路基板5を配設し、接続用導体6が下ケース1内に埋設された絶縁部材1eを通じて曲折するように配設されているものである。従って、外部からの振動によって接続用導体6上端部と回路基板5との接合部分に不用意な応力が作用し、これに加えて前記接合部分に接続用導体6自体の重力が作用したとしても、前述したように半導体センサ4から回路基板5に至る接続用導体6が各曲折部6m,6n,6pを通じて曲折しながら回路基板5に導通接続されていることで、前記応力や前記重力が前記接合部分に集中して作用することなく、各曲折部6m,6n,6pにも分散して作用する。この結果、前記接合部分における前記応力と前記重力の作用が軽減(緩和)されるため、回路基板5と接続用導体6上端部(第3の曲折部6pの端部)との断線を防止することができ、半導体センサ4と回路基板5との接続信頼性を向上させることが可能となる。
また、このように接続用導体6が金属製の下ケース1内に埋設された合成樹脂製の絶縁部材1eを通じて引き回し配設されることで、下ケース1と接続用導体6(前記配線パターン)とが所定間隔を隔てて配設されるため、接続用導体6における絶縁性の低下を防止することができる。
また本実施形態では、下ケース1内に埋設された絶縁部材1eには、接続用導体6の第2の曲折部6nを支持するとともに、接続用導体6の第1の曲折部6mをガイドする支持体1gが一体形成されていることによって、第1,第2の曲折部6m,6nを支持するための専用の支持部材が別途、不要となるため、コスト上昇を抑えることができる。
また本実施形態では、回路基板5と接続用導体6上端部との前記接合部分に隣接する接続用導体6箇所が、第3の曲折部6pとして蛇行するように構成されていることによって、前記接合部分に加わる前記応力や前記重力のほとんどがこの蛇行部分である第3の曲折部6pに直接、作用しやすくなることから、かかる構成は前記接合部分にかかる力をより緩和させたい場合に有利な構成となる。
また本実施形態では、接続用導体6が、ライン状に形成される配線パターン6bを備え、配線パターン6bにはその配線経路中に半導体センサ4からの前記出力電圧を検知するためのランド部6fが配設されてなることにより、このランド部6fを回路基板5等に設けることが不要となるため、前記配線パターンを設計するときの設計自由度を向上させることが可能となる。
また本実施形態では、接続用導体6に孔6dと貫通孔6eとが連通する孔部を設け、この孔部内に半田Sを流し込むことで前記孔部の表面周囲に形成された第2の接続ランド6cと前記孔部の裏面に位置する第1の接続ランド5bとが半田付け接続される例について説明したが、例えば第2の接続ランド6cを前記孔部の内壁面並びに前記孔部の裏面周囲に連続(延長)形成し、且つ前記孔部の裏面周囲に形成された接続ランドと第1の接続ランド5bとの間に異方性導電膜を介在させ、熱圧着によって両接続ランド5b,6cを導通接続してもよいし、あるいは前記接続ランドと第1の接続ランド5bとの間に半田を介在させ半田付けにより両接続ランド5b,6cを接続してもよい。このように構成することにより、回路基板5と接続用導体6との接続強度をより高めることができる。
また本実施形態では、接続用導体6が下ケース1内に埋設された絶縁部材1eを通じて3つの曲折部6m,6n,6pを有するように引き回し配設された場合について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、外部振動によって回路基板5と接続用導体6上端部との断線を防止できるものであれば接続用導体6の曲折形状は任意であり、例えば第3の曲折部6pを廃止し第1,第2の曲折部6m,6nのみを用いて接続用導体6上端部と回路基板5とを電気的に接続するようにしてもよい。
また本実施形態では、半導体センサ4を用いて前記被測定物の圧力と温度を検出する例について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば半導体センサ4を用いて前記被測定物の圧力のみを検出するようにしてもよい。
尚、本実施形態では、半導体センサ4としてピエゾ抵抗型センサを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば半導体センサとして静電容量型センサ等の他の半導体センサを用いてもよい。
本発明の実施形態による圧力温度検出装置の断面図である。 図1中、B部を拡大して示す要部断面図である。 同実施形態による回路基板と導体を接合する前の状態を示す図である。 同実施形態による回路基板と導体との接合状態を示す断面図である。 同実施形態による圧力温度検出装置を示す図である。
符号の説明
1 下ケース(ケース体)
1b 第1の収納部
1c 第2の収納部
1e 絶縁部材
1g 支持体(ガイド部材)
1h 第1の壁部
1i 第2の壁部
1k 間隙
2 上ケース
3 ベース板
4 半導体センサ
5 回路基板
5b 第1の接続ランド
6 接続用導体(導体)
6b 配線パターン
6c 第2の接続ランド
6m 第1の曲折部
6n 第2の曲折部
6p 第3の曲折部
7 シールド板
8 グロメット
A 圧力温度検出装置(半導体センサ装置)
S 半田

Claims (6)

  1. 半導体センサによって被測定物の少なくとも圧力に関する情報を得る半導体センサ装置において、
    前記半導体センサを配設するケース体内に可撓性を有する導体を介して前記半導体センサと電気的に接続される回路基板を配設し、
    前記導体は前記ケース体内に埋設された絶縁部材を通じて曲折するように配設されてなることを特徴とする半導体センサ装置。
  2. 前記絶縁部材は、前記導体の一部を支持するとともに前記導体の他の一部をガイドする支持体を備えてなることを特徴とする請求項1記載の半導体センサ装置。
  3. 前記導体は、前記支持体と前記回路基板との間で蛇行するように配設されてなることを特徴とする請求項2記載の半導体センサ装置。
  4. 前記導体が、その所定箇所に形成される配線パターンを備え、前記配線パターンにはその配線経路中に少なくとも前記圧力に関する情報を検知するためのランド部が配設されてなることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1つに記載の半導体センサ装置。
  5. 前記半導体センサは、前記被測定物の前記圧力の他に前記被測定物の温度を検出可能とすることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1つに記載の半導体センサ装置。
  6. 前記半導体センサは、半導体基板上にピエゾ抵抗効果を有する感圧素子を形成し、前記感圧素子を用いてブリッジ回路を構成すると共に、薄肉のダイアフラム部を備えてなることを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか1つに記載の半導体センサ装置。
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