JP2006038506A - 微細構造体 - Google Patents

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忠文 冨田
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Abstract

【課題】信号強度が十分に大きく、かつ、再現性に優れた局在プラズモン共鳴を発生させる構造体の提供。
【解決手段】金属粒子が表面上に存在する電気絶縁性基材を有する構造体であって、
前記金属粒子が、厚さ2〜20nmの電気絶縁性の隔壁により分離されている、構造体。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の金属粒子が表面上に存在する電気絶縁性基材を有する微細構造体に関する。
金属および半導体の薄膜、細線、ドット等の技術領域では、ある特徴的な長さより小さいサイズにおいて自由電子の動きが閉じ込められることにより、電気的、光学的および化学的に特異な現象が見られることが知られている。このような現象は「量子力学的サイズ効果(量子サイズ効果)」と呼ばれている。このような特異な現象を応用した機能性材料の研究開発が、現在、盛んに行なわれている。具体的には、数百nmより微細な構造を有する材料が、「微細構造体」または「ナノ構造体」と称されており、材料開発の対象の一つとされている。
こうした微細構造体の作製方法としては、例えば、フォトリソグラフィ、電子線露光、X線露光等の微細パターン形成技術を初めとする半導体加工技術によって直接的にナノ構造体を作製する方法が挙げられる。
中でも、規則的な微細構造を有するナノ構造体を作製する方法についての研究が注目され、多く行われている。
例えば、自己規制的に規則的な構造が形成される方法として、電解液中でアルミニウムに陽極酸化処理を施して得られる陽極酸化アルミナ膜(陽極酸化皮膜)が挙げられる。陽極酸化皮膜には、数nm程度から数百nm程度の直径を有する複数の微細孔(マイクロポア)が規則的に形成されることが知られている。この陽極酸化皮膜の自己規則化を用い、完全に規則的な配列を得ると、理論的には、マイクロポアを中心に底面が正六角形である六角柱のセルが形成され、隣接するマイクロポアを結ぶ線が正三角形を成すことが知られている。
例えば、非特許文献1には、マイクロポアを有する陽極酸化皮膜が記載されている。また、非特許文献2には、陽極酸化皮膜には、酸化の進行に伴って、細孔が自然形成されることが記載されている。また、非特許文献3では、多孔質酸化皮膜をマスクとしてSi基板上にAuドットアレイを形成することも提案されている。
陽極酸化皮膜の材料としての最大の特徴は、複数のマイクロポアが、基板表面に対してほぼ垂直方向に、ほぼ等間隔に平行に形成されたハニカム構造を採る点にあるとされている。これに加え、ポア径、ポア間隔およびポア深さを比較的自由に制御することができる点もほかの材料にない特徴であるとされている(非特許文献3参照。)。
陽極酸化皮膜の応用例としては、ナノデバイス、磁気デバイス、発光体等の種々のデバイス類が知られている。例えば、特許文献1には、磁気デバイスとして磁性金属であるCo、Niをマイクロポア内に充填したり、発光材料であるZnOをマイクロポア内に充填したり、バイオセンサーとして酵素/抗体をマイクロポア内に充填したりした応用例が記載されている。
更に、バイオセンシングの分野では、特許文献2に、陽極酸化皮膜のマイクロポアの内部に金属を充填した構造体を用いて、ラマン分光分析用の試料台とする例が記載されている。
ラマン散乱は、入射光(光子)が粒子に当たって散乱する際に、粒子と非弾性衝突を起こして、エネルギーを変化させる散乱である。ラマン散乱光は、分光分析の手法として用いられるが、分析の感度および精度の向上のため、測定に用いる散乱光の強度を増強させることが課題となっている。
ラマン散乱光を増強させる現象としては、表面増強共鳴ラマン散乱(SERRS:Surface−Enhanced Resonance Raman Scattering)現象が知られている。この現象は、金属電極、ゾル、結晶、蒸着膜、半導体等の表面上に吸収されたある種の分子の散乱が、溶液中に比べて増強される現象であり、特に、金または銀で、1011〜1014倍の顕著な増強効果が見られる。SERRS現象の発生メカニズムは、現時点では解明されていないが、上述した表面プラズモン共鳴が影響を与えていると考えられている。特許文献2においても、ラマン散乱強度を増強させる手段として、プラズモン共鳴の原理を利用することを目的としている。
プラズモン共鳴は、金、銀等の貴金属の表面に光を照射した際に、金属表面が励起状態となり、局在する電子密度波であるプラズモン波が、電磁波と相互作用を起こし(共鳴励起)、共鳴状態を形成する現象である。そのうち、表面プラズモン共鳴(SPR:Surface Plasmon Resonance)は、金属表面に光を照射した際に、金属表面の自由電子が励起状態になり、自由電子が集団で振動することで、表面プラズモン波が発生し、強い電場が発生する現象である。
プラズモン共鳴が起きている表面近傍の領域、具体的には、表面から200nm以内程度の領域では、数桁倍(一例では、108〜1010倍)に及ぶ電場の増強が見られ、各種の光学効果に顕著な高揚が観察される。例えば、金等の薄膜を蒸着したプリズムに臨界角以上の角度で光を入射すると、薄膜表面の誘電率変化を、表面プラズモン共鳴現象による反射光強度の変化として、高感度で検出することができる。
具体的には、表面プラズモン共鳴現象を応用したSPR装置を用いると、生体分子間の反応量および結合量の測定や速度論的解析が、ノンラベルかつリアルタイムで可能となる。SPR装置は、免疫応答、シグナル伝達、タンパク質、核酸等の様々な物質間の相互作用の研究に応用され、最近では、SPR装置で微量ダイオキシンを分析する論文も発表されている(非特許文献4参照。)。
プラズモン共鳴を増大させる方法として、種々の方法が検討されているが、金属を薄膜ではなく孤立した粒子にすることで、プラズモンを局在化させる手法が知られている。例えば、上述した特許文献2には、規則化した陽極酸化皮膜の細孔上に金属粒子を設けて局在化させる手法が記載されている。
ここで、金属粒子による局在プラズモン共鳴を利用する場合、金属粒子が近接して存在すると、金属粒子間のギャップで電場強度が増強され、プラズモン共鳴がより発生しやすい状態が実現するとの研究報告がある(非特許文献5参照。)。即ち、局所プラズモン共鳴を利用したデバイスでは、金属粒子を近接させて存在させることが重要な要件となる。例えば、金属粒子を接触させずに、200nm以内の間隔で隣接して存在させることが重要である。
特開2000−31462号公報 特開2003−268592号公報 H.Masuda et.Al.,Jpn.J.Appl.Phys.,Vol.37(1998),pp.L1340−1342,Part2,No.11A,1 November 1998(Fig.2.) 「表面技術便覧」、(社)表面技術協会編(1998)、日刊工業新聞社、p.490−553 益田秀樹,「陽極酸化アルミナにもとづく高規則性メタルナノホールアレー」,固体物理,1996年,第31巻,第5号,p.493−499 軽部ら,ANALYTICA CHIMICA ACTA 2001,434:2:223−230 岡本隆之、"金属ナノ粒子相互作用および、バイオセンサーに関する調査研究"、[on line]、[平成15年11月27日検索]、インターネット<URL:http://www.plasmon.jp/reports/okamoto.pdf>
本発明者は、局在プラズモン共鳴を利用したデバイスについて鋭意研究した結果、従来の自己規則化陽極酸化皮膜を用いたデバイスには、共鳴の強度が十分に大きくないという問題があることを見出した。
また、非特許文献5においては、金コロイド粒子を3−アミノプロピルトリメトキシシランを用いて化学的にガラス基板上に固定しているが、本発明者は、これをプラズモン共鳴デバイスとしてラマン分光分析用試料台に用いると、信号強度の再現性が悪いという問題があることを見出した。
したがって、本発明は、信号強度が十分に大きく、かつ、再現性に優れた局在プラズモン共鳴を発生させる構造体を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意研究の結果、金属粒子の一部を特定の厚さの電気絶縁性の隔壁により分離させることにより、信号強度を十分に大きく、かつ、再現性に優れたものにすることができることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、以下の(1)〜(5)を提供する。
(1)金属粒子が表面上に存在する電気絶縁性基材を有する構造体であって、
前記金属粒子が、厚さ2〜20nmの電気絶縁性の隔壁により分離されている、構造体。
(2)前記電気絶縁性基材が、マイクロポアが存在する陽極酸化皮膜を表面に有するアルミニウム部材であり、
前記隔壁が、前記陽極酸化皮膜を化学溶解させて前記マイクロポアを拡大させて残ったセル壁である、上記(1)に記載の構造体。
(3)前記マイクロポアの平均ポア径が20〜700nmであり、平均ポア密度が50〜1500個/μm2であり、ポア径の変動係数が10〜80%である、上記(2)に記載の構造体。
(4)前記金属粒子が金または銀の粒子である、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の構造体。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載の構造体を用いたラマン分光分析用試料台。
本発明の構造体は、ラマン分光分析用試料台として使用すると、金属粒子が近接して、かつ、均一に存在するため、局在プラズモン共鳴が大きくなるので、感度が極めて高くなり、また、再現性に優れる。
また、本発明の構造体は、その他のプラズモン共鳴を利用したデバイスに好適に用いることができる。
以下に、本発明を詳細に説明する。
<電気絶縁性基材>
本発明の構造体は、金属粒子が表面上に存在する電気絶縁性基材を有する。
電気絶縁性基材は、特に限定されず、例えば、金属酸化物の被膜を表面に有する基材、電気絶縁性の多孔質材料からなる基材が好適に挙げられる。具体的には、陽極酸化皮膜を表面に有する金属部材(例えば、アルミニウム部材)、表面に電気絶縁性の層が設けられた部材が挙げられる。
陽極酸化皮膜を表面に有するアルミニウム部材は、アルミニウム表面を有する部材の表面に陽極酸化処理を施して得ることができる。
アルミニウム表面を有する部材は、特に限定されず、例えば、低純度のアルミニウム(例えば、リサイクル材料)に高純度アルミニウムを蒸着させた基板等のアルミニウム基板;シリコンウエハー、石英、ガラス等の表面にスパッタリング、蒸着、CVD、電着、化学めっき、電気めっき等の方法により高純度アルミニウムを被覆させた基板;アルミニウム箔をラミネートした基板が挙げられる。
アルミニウム箔をラミネートした基板は、樹脂基板等の基板上に、アルミニウム箔を接着剤を用いた接着層を介して設けることにより、得られる。
各種接着剤の具体例としては、芳香族ポリエーテル系1液湿気硬化型接着剤(例えば、SF102RA、大日本インキ化学工業社製);芳香族ポリエーテル系2液硬化型接着剤(例えば、2K−SF−302A/HA550B、大日本インキ化学工業社製);脂肪族ポリエステル系2液硬化型接着剤(例えば、2K−SF−250A/HA280B、大日本インキ化学工業社製);水性ドライラミネート用接着剤(例えば、WS305A/LB−60、WS201A/LB−60、WS325A/LJ−55、WS350A/LA−100、WS−320A、いずれも大日本インキ化学工業社製);有機溶剤型ドライラミネート用接着剤(例えば、LX−747A/KX−75、LX−88H(T)/KW−75、LX−732/KRX−90、いずれも大日本インキ化学工業社製);エポキシ系の1液型熱硬化型接着剤(例えば、EP106、EP138、EP160、EP170、EP171、いずれもセメダイン社製);アクリル系オリゴマー(SGA)等の1液型嫌気硬化型接着剤(例えば、Y−800シリーズ、Y−805GH、いずれもセメダイン社製);特殊シリコーン変性ポリマー系1液型弾性接着剤(例えば、スーパーX、セメダイン社製);フェノール樹脂とブタジエンまたはアクリロニトリルゴムとの混合体、フェノール樹脂とポリ酢酸ビニル、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラールまたはポリビニルホルマールとの各種混合体、フェノール樹脂とエポキシとの混合体等のフェノール樹脂複合ポリマー系接着剤;2液型縮合反応型接着剤;エポキシ、イソシアネート等の2液型付加反応型接着剤;アクリル系オリゴマー(SGA)等の2液型ラジカル重合型接着剤;ポリイミド、ポリエステル、ポリオレフィン等の熱溶融型接着剤;ゴム、ポリアクリル酸エステル等の感圧型接着剤;2−シアノアクリル酸エステルを主成分とする1液型の常温硬化接着剤;2−シアノアクリル酸メチル系接着剤;2−シアノアクリル酸エチル系接着剤(例えば、アロンアルファ、東亜合成化学社製)、α−シアノアクリレート系接着剤(例えば、3000DXシリーズ、セメダイン社製)が挙げられる。
接着層の厚さは、3〜50μmであるのが好ましく、5〜20μmであるのがより好ましく、10〜20μmであるのが更に好ましい。接着層の厚さは、例えば、破断面をSEMで観察する方法により求めることができる。
接着層の上に、アルミニウム箔が設けられる。アルミニウム箔の厚さは、1〜10μmであるのが好ましく、1〜5μmであるのがより好ましく、2〜4μmであるのが更に好ましい。
後述するように、自己規則化法により本陽極酸化処理の起点となる窪みを形成させる場合には、アルミニウム表面を有する部材自体に、ある程度の厚さが必要であるため、アルミニウム基板が好ましい。
アルミニウム表面を有する部材のうち、陽極酸化処理により陽極酸化皮膜を設ける表面は、アルミニウム純度が、99.5質量%以上であるのが好ましく、99.80質量%以上であるのがより好ましく、また、99.99質量%未満であるのが好ましく、99.95質量%以下であるのがより好ましい。アルミニウム純度が99.5質量%以上であると、ポア配列の規則性が十分となり、99.99質量%未満であると安価に製造することができる。
アルミニウム表面を有する部材の表面は、あらかじめ脱脂処理および鏡面仕上げ処理を施されるのが好ましい。
<脱脂処理>
脱脂処理は、酸、アルカリ、有機溶剤等を用いて、アルミニウム表面に付着した、ほこり、脂、樹脂等の有機成分等を溶解させて除去し、有機成分を原因とする後述の各処理における欠陥の発生を防止することを目的として行われる。
脱脂処理には、従来公知の脱脂剤を用いることができる。具体的には、例えば、市販されている各種脱脂剤を所定の方法で用いることにより行うことができる。
中でも、以下の各方法が好適に例示される。
各種アルコール、各種ケトン、ベンジン、揮発油等の有機溶剤を常温でアルミニウム表面に接触させる方法(有機溶剤法);石けん、中性洗剤等の界面活性剤を含有する液を常温から80℃までの温度でアルミニウム表面に接触させ、その後、水洗する方法(界面活性剤法);濃度10〜200g/Lの硫酸水溶液を常温から70℃までの温度でアルミニウム表面に30〜80秒間接触させ、その後、水洗する方法;濃度5〜20g/Lの水酸化ナトリウム水溶液を常温でアルミニウム表面に30秒間程度接触させつつ、アルミニウム表面を陰極にして電流密度1〜10A/dm2の直流電流を流して電解し、その後、濃度100〜500g/Lの硝酸水溶液を接触させて中和する方法;各種公知の陽極酸化処理用電解液を常温でアルミニウム表面に接触させつつ、アルミニウム表面を陰極にして電流密度1〜10A/dm2の直流電流を流して、または、交流電流を流して電解する方法;濃度10〜200g/Lのアルカリ水溶液を40〜50℃でアルミニウム表面に15〜60秒間接触させ、その後、濃度100〜500g/Lの硝酸水溶液を接触させて中和する方法;軽油、灯油等に界面活性剤、水等を混合させた乳化液を常温から50℃までの温度でアルミニウム表面に接触させ、その後、水洗する方法(乳化脱脂法);炭酸ナトリウム、リン酸塩類、界面活性剤等の混合液を常温から50℃までの温度でアルミニウム表面に30〜180秒間接触させ、その後、水洗する方法(リン酸塩法)。
脱脂処理は、アルミニウム表面の脂分を除去しうる一方で、アルミニウムの溶解がほとんど起こらない方法が好ましい。この点で、有機溶剤法、界面活性剤法、乳化脱脂法、リン酸塩法が好ましい。
<鏡面仕上げ処理>
鏡面仕上げ処理は、アルミニウム部材の表面の凹凸をなくして、電着法等による粒子形成処理の均一性や再現性を向上させるために行われる。アルミニウム部材の表面の凹凸としては、例えば、アルミニウム部材が圧延を経て製造されたものである場合における、圧延時に発生した圧延筋が挙げられる。
本発明において、鏡面仕上げ処理は、特に限定されず、従来公知の方法を用いることができる。例えば、機械研磨、化学研磨、電解研磨が挙げられる。
機械研磨としては、例えば、各種市販の研磨布で研磨する方法、市販の各種研磨剤(例えば、ダイヤ、アルミナ)とバフとを組み合わせた方法が挙げられる。具体的には、研磨剤を用いる方法を、用いる研磨剤を粗い粒子から細かい粒子へと経時的に変更して行う方法が好適に例示される。この場合、最終的に用いる研磨剤としては、#1500のものが好ましい。これにより、光沢度を50%以上(圧延アルミニウムである場合、その圧延方向および幅方向ともに50%以上)とすることができる。
化学研磨としては、例えば、「アルミニウムハンドブック」,第6版,(社)日本アルミニウム協会編,2001年,p.164−165に記載されている各種の方法が挙げられる。
また、リン酸−硝酸法、Alupol I、Alupol V、Alcoa R5、H3PO4−CH3COOH−Cu法、H3PO4−HNO3−CH3COOH法が好適に挙げられる。中でも、リン酸−硝酸法、H3PO4−CH3COOH−Cu法、H3PO4−HNO3−CH3COOH法が好ましい。
化学研磨により、光沢度を70%以上(圧延アルミニウムである場合、その圧延方向および幅方向ともに70%以上)とすることができる。
電解研磨としては、例えば、「アルミニウムハンドブック」,第6版,(社)日本アルミニウム協会編,2001年,p.164−165に記載されている各種の方法が挙げられる。
また、米国特許第2708655号明細書に記載されている方法が好適に挙げられる。
また、「実務表面技術」,vol.33,No.3,1986年,p.32−38に記載されている方法も好適に挙げられる。
電解研磨により、光沢度を70%以上(圧延アルミニウムである場合、その圧延方向および幅方向ともに70%以上)とすることができる。
これらの方法は、適宜組み合わせて用いることができる。例えば、研磨剤を用いる方法を、用いる研磨剤を粗い粒子から細かい粒子へと経時的に変更して行い、その後、電解研磨を施す方法が好適に挙げられる。
鏡面仕上げ処理により、例えば、平均表面粗さRa0.1μm以下、光沢度50%以上の表面を得ることができる。平均表面粗さRaは、0.03μm以下であるのが好ましく、0.02μm以下であるのがより好ましい。また、光沢度は70%以上であるのが好ましく、80%以上であるのがより好ましい。
なお、光沢度は、圧延方向に垂直な方向において、JIS Z8741−1997の「方法3 60度鏡面光沢」の規定に準じて求められる正反射率である。具体的には、変角光沢度計(例えば、VG−1D、日本電色工業社製)を用いて、正反射率70%以下の場合には入反射角度60度で、正反射率70%を超える場合には入反射角度20度で、測定する。
表面に電気絶縁性の層が設けられた部材としては、例えば、樹脂板;アルミナ、シリカ、炭化ケイ素、窒化ケイ素等の層を形成させた金属板(例えば、ステンレス板)および樹脂板が挙げられる。
本発明の構造体は、上述した電気絶縁性基材の表面上に金属粒子が存在し、前記金属粒子が、厚さ2〜20nmの電気絶縁性の隔壁により分離されている。
金属粒子は、自由電子を有する金属結合からなる元素の粒子であり、特に限定されないが、プラズモン共鳴が確認されている金属の粒子であるのが好ましい。中でも、金、銀、銅、ニッケル、白金が、プラズモン共鳴が起こりやすいことが知られており(現代化学,2003年9月号,p.20〜27(非特許文献9))、これらの粒子が好ましい。特に、電着やコロイド粒子の作製が容易である金、銀の粒子が好ましい。
電気絶縁性の隔壁は、その材質を特に限定されないが、バルクの状態での電気抵抗率が1Ω・cm以上である材料が好ましい。例えば、アルミナ、シリカ、炭化ケイ素、窒化ケイ素、炭素材料(例えば、グラファイト、ダイヤモンド)、樹脂が挙げられる。なお、グラファイトは、層方向は導電性を有するので、層の面が隔壁の厚さ方向と一致しないように用いるのが好ましく、層の面が隔壁の厚さ方向とほぼ垂直となるように用いるのがより好ましい。
隔壁は、厚さが2〜20nmである。本発明において、隔壁の厚さは、隣接する金属粒子の距離(最短距離)により規定される。したがって、本発明においては、隣接する金属粒子の距離の平均値が、2〜20nmである。
本発明においては、隔壁が電気絶縁性であり、かつ、その厚さが上記範囲にあるので、自由電子が金属粒子に効果的に閉じこめられ、これにより、プラズモン共鳴現象が起こりやすくなり、かつ、その強度が大きくなる。
隔壁は、電気絶縁性基材の表面の電気絶縁性の部分と一体的に設けられてもよく、別途設けられてもよい。
隔壁の製造方法は、特に限定されず、例えば、陽極酸化処理法、スパッタリング法、電気絶縁性の粒子を塗布し乾燥させる方法が挙げられる。
また、電気絶縁性の多孔質材料からなる基材を用いる場合には、特に隔壁を設ける必要はない。
以下、隔壁の製造方法の一つである陽極酸化処理法について、説明する。
<窪みの形成>
アルミニウム表面を有する部材の表面に陽極酸化処理を施す方法としては、マイクロポアを形成させる陽極酸化処理(以下「本陽極酸化処理」ともいう。)の前に、本陽極酸化処理のマイクロポアの生成の起点となる窪みを形成させておく方法が好ましい。
窪みを形成させる方法は、特に限定されず、例えば、陽極酸化皮膜の自己規則性を利用した自己規則化法、物理的方法、粒子線法、ブロックコポリマー法、レジスト干渉露光法が挙げられる。
<自己規則化法>
自己規則化法は、陽極酸化皮膜のマイクロポアが規則的に配列する性質を利用し、規則的な配列をかく乱する要因を取り除くことで、規則性を向上させる方法である。具体的には、高純度のアルミニウムを使用し、電解液の種類に応じた電圧で、長時間(例えば、数時間から十数時間)かけて、低速で陽極酸化皮膜を形成させ、その後、脱膜処理を行う。
この方法においては、ポア径は電圧に依存するので、電圧を制御することにより、ある程度所望のポア径を得ることができる。
自己規則化法の代表例としては、J.Electrochem.Soc.Vol.144,No.5,May 1997,p.L128(非特許文献6)、Jpn.J.Appl.Phys.Vol.35(1996)Pt.2,No.1B,L126(非特許文献7)、Appl.Phys.Lett,Vol.71,No.19,10 Nov 1997,p.2771(非特許文献8)、上記非特許文献1が知られている。具体的には、以下に示される条件で、自己規則化法を行っている。
0.3mol/L硫酸、0℃、27V、450分(非特許文献6)
0.3mol/L硫酸、10℃、25V、750分(非特許文献6)
0.3mol/Lシュウ酸、17℃、40V、600分;その後、ポアワイド処理(6重量%リン酸および1.8重量%クロム酸含有液、60℃、840分)(非特許文献7)
0.3mol/Lシュウ酸、17℃、40〜60V、36分;その後、ポアワイド処理(5重量%リン酸、30℃、70分)(非特許文献8)
0.04mol/Lシュウ酸、3℃、80V、膜厚3μm;その後、ポアワイド処理(5重量%リン酸、30℃、70分)(非特許文献8)
0.3mol/Lリン酸、0℃、195V、960分;その後、ポアワイド処理(10重量%リン酸、240分)(非特許文献1)
また、これらの公知文献に記載されている方法では、陽極酸化皮膜を溶解させて除去する脱膜処理に、50℃程度のクロム酸とリン酸の混合水溶液を用いて、12時間以上をかけている。なお、沸騰した水溶液を用いて処理すると、規則化の起点が破壊され、乱れるので、沸騰させないで用いる。
自己規則化陽極酸化皮膜は、アルミニウム部分に近くなるほど規則性が高くなってくるので、一度脱膜して、アルミニウム部分に残存した陽極酸化皮膜の底部分を表面に出して、規則的な窪みを得る。したがって、脱膜処理においては、アルミニウムは溶解させず、酸化アルミニウムである陽極酸化皮膜のみを溶解させる。
本発明に用いられる自己規則化陽極酸化処理は、例えば、酸濃度1〜10質量%の溶液中で、アルミニウム部材を陽極として通電する方法を用いることができる。陽極酸化処理に用いられる溶液としては、硫酸、リン酸、クロム酸、シュウ酸、スルファミン酸、ベンゼンスルホン酸、アミドスルホン酸等を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
自己規則化陽極酸化処理の条件は、使用される電解液によって種々変化するので一概に決定され得ないが、一般的には電解液濃度1〜10質量%、液温0〜20℃、電流密度0.1〜10A/dm2、電圧10〜200V、電解時間2〜20時間であるのが適当である。
自己規則化陽極酸化皮膜の膜厚は、10〜50μmであるのが好ましい。
本発明においては、自己規則化陽極酸化処理は、1〜16時間であるのが好ましく、2〜12時間であるのがより好ましく、2〜7時間であるのが更に好ましい。
また、脱膜処理は、0.5〜10時間であるのが好ましく、2〜10時間であるのがより好ましく、4〜10時間であるのが更に好ましい。
このように、自己規則化法により、陽極酸化皮膜を形成させた後、これを溶解させて除去し、再度、同一の条件で後述する本陽極酸化処理を行うと、ほぼ真っ直ぐなマイクロポアが、膜面に対してほぼ垂直に形成される。
<物理的方法>
物理的方法としては、例えば、プレスパターニングを用いる方法が挙げられる。具体的には、複数の突起を表面に有する基板をアルミニウム表面に押し付けて窪みを形成させる方法が挙げられる。例えば、特開平10−121292号公報に記載されている方法を用いることができる。
また、アルミニウム表面にポリスチレン球を稠密状態で配列させ、その上からSiO2を蒸着した後、ポリスチレン球を除去し、蒸着されたSiO2をマスクとして基板をエッチングして窪みを形成させる方法も挙げられる。
<粒子線法>
粒子線法は、アルミニウム表面に粒子線を照射して窪みを形成させる方法である。粒子線法は、窪みの位置を自由に制御することができるという利点を有する。
粒子線としては、例えば、荷電粒子ビーム、集束イオンビーム(FIB:Focused Ion Beam)、電子ビームが挙げられる。
粒子線法としては、例えば、特開2001−105400号公報に記載されている方法を用いることもできる。
<ブロックコポリマー法>
ブロックコポリマー法は、アルミニウム表面にブロックコポリマー層を形成させ、熱アニールによりブロックコポリマー層に海島構造を形成させた後、島部分を除去して窪みを形成させる方法である。
ブロックコポリマー法としては、例えば、特開2003−129288号公報に記載されている方法を用いることができる。
<レジスト干渉露光法>
レジスト干渉露光法は、アルミニウム表面にレジストを設け、レジストに露光および現像を施して、レジストにアルミニウム表面まで貫通した窪みを形成させる方法である。
レジスト干渉露光法としては、例えば、特開2000−315785号公報に記載されている方法を用いることができる。
上述した種々の窪みを形成させる方法の中でも、10cm角程度以上の大面積にわたって均一に形成することができる点で、自己規則化法、FIB法、レジスト干渉露光法が望ましい。
更には、製造コストを考慮すると、自己規則化法が最も好ましい。また、マイクロポアの配列を自由に制御することができる点では、FIB法も好ましい。
形成される窪みは、深さが約10nm以上であるのが好ましい。また、幅は、所望とするポア径の幅以下であるのが好ましい。
<本陽極酸化処理>
上述したように、好ましくはアルミニウム表面に窪みを形成させた後、本陽極酸化処理により、マイクロポアが存在する陽極酸化皮膜を形成させる。
本発明においては、得られた陽極酸化皮膜の表面が、親水性および疎水性のいずれかの表面特性を有する。陽極酸化皮膜の表面にこの表面特性を付与する方法は、特に限定されず、例えば、陽極酸化皮膜を形成させた後、その表面に、親水化処理および疎水化処理のいずれかの表面処理を施し、前記表面特性を付与する方法;親水化剤および疎水化剤のいずれかの処理剤を含有する電解液を用いて陽極酸化処理を施し、陽極酸化皮膜を形成させる方法が挙げられる。
本陽極酸化処理は、従来公知の方法を用いることができる。
陽極酸化皮膜を形成させた後に表面処理を施す方法を用いる場合は、上述した自己規則化法と同一の条件で行われるのが好ましい。
また、直流電圧を一定としつつ、断続的に電流のオンおよびオフを繰り返す方法、直流電圧を断続的に変化させつつ、電流のオンおよびオフを繰り返す方法も好適に用いることができる。これらの方法によれば、陽極酸化皮膜に微細なマイクロポアが生成するため、特に電着処理により粒子形成処理する際に、均一性が向上する点で、好ましい。
上述した電圧を断続的に変化させる方法においては、電圧を順次低くしていくのが好ましい。これにより、陽極酸化皮膜の抵抗を下げることが可能になり、後に電着処理を行う場合に、均一化することができる。
本陽極酸化皮膜を低温で行うと、マイクロポアの配列が規則的になり、また、ポア径が均一になる。
陽極酸化皮膜の膜厚は、粒子形成処理のしやすさの点で、ポア径の0.5〜10倍であるのが好ましく、1〜8倍であるのがより好ましく、1〜5倍が更に好ましい。
ポア径は、後に粒子形成処理として電着処理を行う場合には、10nm以上であるのが好ましい。
したがって、例えば、前記陽極酸化皮膜の膜厚が0.1〜1μmであり、マイクロポアの平均ポア径が0.01〜0.5μmであるのは、好ましい態様の一つである。
<ポアワイド処理>
ポアワイド処理は、本陽極酸化処理後、アルミニウム部材を酸水溶液またはアルカリ水溶液に浸せきさせることにより、陽極酸化皮膜を溶解させ、マイクロポアのポア径を拡大する処理である。
これにより、陽極酸化皮膜のマイクロポアの底部分のバリヤー皮膜を溶解させることにより、マイクロポア内部に選択的に電着させることが可能となる。
ポアワイド処理に酸水溶液を用いる場合は、硫酸、リン酸、硝酸、塩酸等の無機酸またはこれらの混合物の水溶液を用いることが好ましい。酸水溶液の濃度は1〜10質量%であるのが好ましい。酸水溶液の温度は、25〜40℃であるのが好ましい。
ポアワイド処理にアルカリ水溶液を用いる場合は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよび水酸化リチウムからなる群から選ばれる少なくとも一つのアルカリの水溶液を用いることが好ましい。アルカリ水溶液の濃度は0.1〜5質量%であるのが好ましい。アルカリ水溶液の温度は、20〜35℃であるのが好ましい。
具体的には、例えば、50g/L、40℃のリン酸水溶液、0.5g/L、30℃の水酸化ナトリウム水溶液または0.5g/L、30℃の水酸化カリウム水溶液が好適に用いられる。
酸水溶液またはアルカリ水溶液への浸せき時間は、8〜60分であるのが好ましく、10〜50分であるのがより好ましく、15〜30分であるのが更に好ましい。
電気絶縁性基材が、マイクロポアが存在する陽極酸化皮膜を表面に有するアルミニウム部材である場合には、隔壁が、陽極酸化皮膜を化学溶解させてマイクロポアを拡大させて残ったセル壁であるのが好ましい態様の一つである。
ポアワイド処理後において、マイクロポアの平均ポア径は、20〜700nmであるのが好ましい。20nm以上であると、電着法、金属コロイド法等によって、マイクロポアの内部に金属を充填させて金属粒子を設ける際に、均一性が高くなり、また、充填が容易となる。700nm以下であると、金属粒子の大きさが適度になり、自由電子の運動が空間的に広すぎてプラズモンが発生しにくくなるということがない。
また、ポアワイド処理後において、ポア径の変動係数は、10〜80%であるのが好ましい。80%以下であると、電着法、金属コロイド法等によって、マイクロポアの内部に金属を充填させて金属粒子を設ける際に、均一性が高くなる。また、ポア径の変動係数を10%未満にするのは、アルミニウム純度が極めて高い超高純度材(例えば、99.999質量%以上)を用いるなどする必要がある。
また、ポアワイド処理後において、マイクロポアの平均ポア密度は、50〜1500個/μm2であるのが好ましい。50個/μm2以上であると、単位面積あたりの金属粒子の数が多くなり、信号強度がより安定性する。1500個/μm2以下であると、マイクロポアの平均ポア径を20nm以上としやすい。
つぎに、別の隔壁の製造方法であるスパッタリング法および電気絶縁性の粒子を塗布し乾燥させる方法について説明する。
スパッタリング法は、アルミナ、シリカ、炭化ケイ素、窒化ケイ素等の電気絶縁性の被膜を基板上に形成させる方法であり、従来公知の方法を用いることができる。
電気絶縁性の粒子を塗布し乾燥させる方法は、アルミナ、シリカ、炭化ケイ素、窒化ケイ素等の電気絶縁性の粒子の層を基板上に形成させる方法であり、従来公知の方法を用いることができる。
なお、電気絶縁性の多孔質材料からなる基材を用いる場合には、基材自体が隔壁の機能を奏するので、隔壁を別途設ける必要はない。
本発明の構造体は、製造方法を特に限定されないが、電気絶縁性の隔壁を表面に有する電気絶縁性基材の上に、金属粒子を設ける方法が好ましい。
<粒子形成処理>
金属粒子を設ける粒子形成処理の方法は、特に限定されず、従来公知の方法を用いることができる。
例えば、電着法;金属コロイド粒子の分散液を、電気絶縁性基材に塗布し乾燥させる方法が好適に挙げられる。金属は、単一粒子または凝集体であるのが好ましい。
電着法は、従来公知の方法を用いることができる。具体的には、例えば、金電着法の場合、1g/LのHAuCl4と7g/LのH2SO4を含有する30℃の分散液に、電気絶縁性基材を浸せきさせ、11Vの定電圧(スライダックで調整)で、5〜6分間電着処理する方法が挙げられる。
電着法としては、現代化学,1997年1月号,p.51−54(非特許文献10)に銅、スズおよびニッケルを用いた例が詳細に記載されており、この方法を用いることもできる。
金属コロイド粒子を用いる方法に用いられる分散液は、従来公知の方法により得ることができる。例えば、低真空蒸発法による微粒子の作製方法、金属塩の水溶液を還元する金属コロイド作製方法により得ることができる。
金属コロイド粒子は、平均粒径が1〜200nmであるのが好ましく、1〜100nmであるのがより好ましく、2〜80nmであるのが更に好ましい。
分散液に用いられる分散媒としては、水が好適に用いられる。また、水と混合しうる溶剤、例えば、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、i−プロピルアルコール、1−ブチルアルコール、2−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、メチルセルソルブ、ブチルセルソルブ等のアルコールと、水との混合溶媒も用いることができる。
金属コロイド粒子を用いる方法において、塗布方法は特に限定されず、例えば、バーコーター塗布、回転塗布、スプレー塗布、カーテン塗布、浸せき塗布、エアーナイフ塗布、ブレード塗布、ロール塗布等が挙げられる。
金属コロイド粒子を用いる方法に用いられる分散液としては、例えば、金コロイド粒子の分散液、銀コロイド粒子の分散液が好適に用いられる。
金コロイド粒子の分散液としては、例えば、特開平2001−89140号公報および特開平11−80647号公報に記載されているものを用いることができる。また、市販品を用いることもできる。
銀コロイド粒子の分散液は、陽極酸化皮膜から溶出する酸によって影響を受けない点で、銀とパラジウムの合金の粒子を含有するのが好ましい。この場合、パラジウムの含有量は、5〜30質量%であるのが好ましい。
金、銀等の金属は、本来、酸化等の反応を起こしにくい元素であるが、ナノ粒子の場合は、粒子の表面積が極めて大きいため、一般に弱いと考えられているファンデルワールス力によっても、強固に吸着させることができる。
更に、金をナノ粒子化すると、融点が低下することが知られており(「実用超精密加工と計測技術」,(株)エヌ・ティー・エス発行,2003年10月,p.150)、20nm程度の粒径では700℃程度でも溶融し、基板と融着させることが可能である。
また、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアクリルアミド(PAA)等の水溶性高分子を溶解させた金属粒子分散水溶液を、電気絶縁性基材に塗布し乾燥させた後、水溶性高分子が分解する温度以上の温度で焼成することにより、金属粒子を固着させることもできる。
分散液を塗布した後、水等の溶媒を用いて適宜洗浄する。これにより、隔壁間に充填されなかった粒子は除去される。
粒子形成処理後の金属の付着量は、100〜500mg/m2であるのが好ましい。
ポア径が50nm以上である場合は、金属コロイド粒子を用いる方法が好適に用いられる。また、ポア径が50nm未満である場合は、電着法が好適に用いられる。両者を組み合わせる方法も好適に用いられる。
<微細構造体>
上述したようにして得られた本発明の構造体は、金属粒子が表面上に存在する電気絶縁性基材を有する構造体であって、前記金属粒子が、厚さ2〜20nmの電気絶縁性の隔壁により分離されている。
図1は、本発明の構造体の一部の一例を示す模式的な断面図である。図1に示される構造体10においては、基材12の表面に電気絶縁性の層14が設けられている。電気絶縁性の層14は凹凸を有し、その凹部に金属粒子16が設けられており、その凸部が隔壁となって金属粒子16を分離している。隔壁の厚さLは、隣接する金属粒子16の距離である。
<局在プラズモン共鳴によるラマン増強効果>
ラマン増強効果は、金属に吸着した分子のラマン散乱強度が105〜106倍程度増強される現象であり、表面増強ラマン散乱(SERS:Surface Enhanced Raman Scattering)と呼ばれている。そして、上記非特許文献9には、金、銀、銅、白金、ニッケル等の金属粒子を用いた局在プラズモン共鳴により、ラマン増強効果が得られることが記載されている。
本発明の構造体は、金属粒子が、厚さ2〜20nmの電気絶縁性の隔壁により分離されているため、信号強度が十分に大きくなり、かつ、再現性に優れる。
本発明の構造体をラマン分光分析用試料台に用いると、上述したように、ラマン散乱の信号強度が十分に大きくなり、かつ、再現性も優れたものになる。したがって、本発明の構造体を用いたラマン分光分析用試料台は、有用である。
本発明のラマン分光分析用試料台の使用方法は、従来のラマン分光分析用試料台の使用方法と同様である。具体的には、本発明のラマン分光分析用試料台に対して光を照射して、反射した光または透過した光のラマン散乱強度を測定することにより、試料台に保持された金属の近傍の物質の特性を検出する。
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されない。
(実施例1〜44および比較例1〜14)
1.構造体の作製
基板に、以下の方法A〜Eに示される各処理を順に施し、各構造体を得た。
<方法A>
方法Aは、高純度アルミニウム(和光純薬工業社製、純度99.99質量%、厚さ0.4mm)製の基板に、鏡面仕上げ処理、窪みの形成、本陽極酸化処理、ポアワイド処理および粒子形成処理をこの順に施すことにより行った。なお、比較例においては、粒子形成処理後、更に、金蒸着処理を施した。
以下、各処理について説明する。
(1)鏡面仕上げ処理
鏡面仕上げ処理は、研磨布を用いた研磨、バフ研磨および電解研磨をこの順に行うことにより施した。バフ研磨後には水洗を行った。
研磨布を用いた研磨は、研磨盤(Struers Abramin、丸本工業社製)および耐水研磨布(市販品)を用い、耐水研磨布の番手を#200、#500、#800、#1000および#1500の順に変更しつつ行った。
バフ研磨は、スラリー状研磨剤(FM No.3(平均粒径1μm)およびFM No.4(平均粒径0.3μm)、いずれもフジミインコーポレーテッド社製)を用いて行った。
電解研磨は、下記組成の電解液(温度70℃)を用いて、陽極を基板、陰極をカーボン電極とし、130mA/cm2の定電流で、2分間行った。電源としては、GP0110−30R(高砂製作所社製)を用いた。
<電解液組成>
・85質量%リン酸(和光純薬工業社製試薬) 660mL
・純水 160mL
・硫酸 150mL
・エチレングリコール 30mL
(2)窪みの形成
窪みの形成は、下記方法により行った。形成された窪みは、後述する陽極酸化処理においてマイクロポア形成の開始点となる。
<自己規則化法>
濃度0.3mol/Lのリン酸水溶液(液温5℃)を用い、電圧120V、電流密度20mA/dm2の条件で、6時間、基板の表面に自己規則化陽極酸化処理を行い、厚さ60μm、平均ポア径300nmの陽極酸化皮膜を形成させた。自己規則化陽極酸化処理においては、冷却装置としてNeoCool BD36(ヤマト科学社製)、かくはん加温装置としてペアスターラー PS−100(EYELA社製)、電源としてGP0650−2R(高砂製作所社製)を用いた。
リン酸は、関東化学社製の試薬を用いた。電流密度は安定時の値を示した。
なお、マイクロポアの平均ポア径は、SEM表面写真を画像解析することにより測定した。画像解析の方法を以下に示す。
画像処理ソフト(Image Factory、旭ハイテック社製)を用いて、2値化(大津の方法)を実行し、その後、2値化画像の形状解析を、黒穴埋め、黒膨張および黒収縮の順に実行した。ついで、写真に写し出された長さを計測バーを使って入力した。更に、形状特徴を抽出し、等価円直径を出力して、等価円直径分布から平均ポア径を算出した。
ついで、陽極酸化皮膜を形成された基板を、85質量%リン酸水溶液(関東化学社製)100g、無水クロム酸(関東化学社製)30gおよび純水1500gからなる処理液(液温50℃)に浸せきさせて、陽極酸化皮膜を溶解させる脱膜処理を行った。
また、陽極酸化皮膜の膜厚の経時変化量および処理時間から、以下のようにして脱膜速度を算出したところ、4μm/hrであった。なお、脱膜処理後の陽極酸化皮膜の膜厚は、0.1μm以下であった。
<脱膜速度の算出>
脱膜処理中、1時間毎にサンプリングした基板を、折り曲げ、ひび割れ部分の側面(破断面)について、超高分解能型SEM(日立S−900、日立製作所社製)を使用して、12Vという比較的低加速電圧で、導電性を付与する蒸着処理等を施すことなしに観察し、膜厚を測定した。サンプリングは、1回につき10箇所を無作為抽出し、膜厚の平均を求めた。膜厚の誤差は±10%の範囲にあった。
(3)本陽極酸化処理
本陽極酸化処理は、0.3mol/Lリン酸水溶液(液温5℃)を用い、電圧120V、電流密度20mA/dm2の条件で、第1表に示す時間、基板の表面に陽極酸化処理を行い、陽極酸化皮膜を形成させることにより行った。
(4)ポアワイド処理
ポアワイド処理は、基板を、濃度50g/Lのリン酸水溶液(液温30℃)に、第1表に示される時間浸せきさせることにより行った。
ポアワイド処理後、走査型電子顕微鏡(JSM−T220A、日本電子社製)を用いて、金蒸着等の導電性処理を施すことなく、観察した。ポアワイド処理後のマイクロポアの平均ポア径、平均ポア密度およびポア径の変動係数を、SEM表面写真を画像解析することにより測定した。画像解析の方法を以下に示す。
画像処理ソフト(Image Factory、旭ハイテック社製)を用いて、2値化(大津の方法)を実行し、その後、2値化画像の形状解析を、黒穴埋め、黒膨張および黒収縮の順に実行した。ついで、写真に写し出された長さを計測バーを使って入力した。更に、形状特徴を抽出し、黒カウントおよび等価円直径を出力して、黒カウント数から平均ポア密度を算出し、等価円直径分布から平均ポア径および標準偏差を算出した。更に、標準偏差を平均ポア径で除して、ポア径の変動係数を求めた。
また、隔壁の厚さを、表面をFE−SEM(S−800、日立製作所社製)により観察して求めた。測定条件は、蒸着処理なし、加速電圧12kVであった。
結果を第1表に示す。
(5)粒子形成処理
粒子形成処理としては、以下の粒子形成処理1および2のいずれかを行った。
<粒子形成処理1(金コロイド粒子を用いる方法)>
0.05質量%のHAuCl4水溶液1.5mLに1質量%のクエン酸水溶液1.5mLを添加して、アルコールランプを用いて室温から徐々に加熱し、赤紫色に変化した状態で加熱を停止し、室温まで冷却して得た金コロイド粒子分散液(金コロイド粒子の平均粒径120nm)に、基板を1分間浸せきさせた後、水洗し乾燥させた。
<粒子形成処理2(金電着法)>
1g/LのHAuCl4と7g/LのH2SO4を含有する30℃の分散液に、基板を浸せきさせ、11Vの定電圧(スライダックで調整)で、5〜6分間電着処理した。
(6)金蒸着処理
比較例においては、粒子形成処理後、蒸着法により、厚さ約5nmの金の被膜を基板全体に設けた。
<方法B>
方法Bは、方法Aに用いたのと同様の基板に、鏡面仕上げ処理、窪みの形成、本陽極酸化処理および粒子形成処理をこの順に施すことにより行った。なお、比較例においては、粒子形成処理後、更に、金蒸着処理を施した。
以下、各処理について説明する。
鏡面仕上げ処理、窪みの形成、粒子形成処理および金蒸着処理は、方法Aと同様の方法により行った。
本陽極酸化処理は、処理時間を第2表に示す時間とした以外は、方法Aの場合と同様の方法により行った。
本陽極酸化処理後、方法Aと同様の方法により、陽極酸化皮膜の厚さ、平均ポア径、平均ポア密度、ポア径の変動係数および隔壁の厚さを測定した。結果を第2表に示す。
<方法C>
方法Cは、方法Aに用いたのと同様の基板に、鏡面仕上げ処理、窪みの形成、SiO2スパッタ処理および粒子形成処理をこの順に施すことにより行った。なお、比較例においては、粒子形成処理後、更に、金蒸着処理を施した。
以下、各処理について説明する。
鏡面仕上げ処理、窪みの形成および金蒸着処理は、方法Aと同様の方法により行った。 SiO2スパッタ処理は、下記条件で行った。
SiO2スパッタ処理後、方法Aと同様の方法により、隔壁の厚さを測定した。結果を第3表に示す。
<SiO2スパッタ処理>
ターゲット:SiO2、膜厚:10nm、スパッタ時間:10秒、到達真空度:5×10-4Pa、スパッタ圧力:6.7×10-1Pa、スパッタ電源:RF、スパッタ電力:500W、プレスパッタ時間:5分間、バイアスなし、逆スパッタなし、反応性スパッタなし
粒子形成処理としては、以下の粒子形成処理3を行った。
<粒子形成処理3(銀コロイド粒子を用いる方法)>
30質量%の硫酸鉄(II)(FeSO4・7H2O)水溶液に40質量%のクエン酸水溶液を添加して混合させた。ついで、20℃に保持しつつかくはんしながら、10質量%の硝酸銀および硝酸パラジウムの水溶液(モル比9:1)を200mL/minの速度で添加して混合し、その後、遠心分離により水洗を繰り返し、最終的に3質量%になるように純水を加え、銀コロイド粒子分散液を得た。銀コロイド粒子の粒径は、TEMで測定した結果、約9〜12nmであった。
得られた銀コロイド粒子分散液100gにイソプロピルアルコールを加え、超音波を用いて分散させ、ついで、孔径1μmのポリプロピレン製フィルターでろ過して銀コロイド粒子塗布液を得た。
得られた銀コロイド粒子塗布液に、基板を1分間浸せきさせた後、水洗し乾燥させた。
<方法D>
方法Dは、方法Aに用いたのと同様の基板に、鏡面仕上げ処理、窪みの形成、Si34スパッタ処理および粒子形成処理をこの順に施すことにより行った。なお、比較例においては、粒子形成処理後、更に、金蒸着処理を施した。
以下、各処理について説明する。
鏡面仕上げ処理、窪みの形成および金蒸着処理は、方法Aと同様の方法により行った。
粒子形成処理は、方法Cと同様の方法により行った。
Si34スパッタ処理は、下記条件で行った。
Si34スパッタ処理後、方法Aと同様の方法により、隔壁の厚さを測定した。結果を第4表に示す。
<Si34スパッタ処理>
ターゲット:Si34、膜厚:10nm、スパッタ時間:50秒、到達真空度:5×10-4Pa、スパッタ圧力:6.7×10-1Pa、スパッタ電源:RF、スパッタ電力:300W、プレスパッタ時間:5分間、バイアスなし、逆スパッタなし、反応性スパッタなし
<方法E>
方法Eは、ステンレス(SUS304)製の板に下記条件でAl23スパッタ処理を施して得られた基板に、多孔質層形成処理および粒子形成処理をこの順に施すことにより行った。なお、比較例においては、粒子形成処理後、更に、金蒸着処理を施した。
以下、各処理について説明する。
<Al23スパッタ処理>
ターゲット:Al23、膜厚:100nm、スパッタ時間:100秒、到達真空度:5×10-4Pa、スパッタ圧力:6.7×10-1Pa、スパッタ電源:RF、スパッタ電力:500W、プレスパッタ時間:5分間、バイアスなし、逆スパッタなし、反応性スパッタなし
多孔質層形成処理は、第6表に示される種類および粒子径の粒子を用いた第6表に示される組成(ただし、分散剤としてクエン酸を1g/Lとなるように添加した。)の多孔質層形成用分散液を、M40バーを用いて80mL/m2となるように塗布し、180℃で3分間乾燥させて多孔質層を形成させることにより行った。これにより、厚さ20μmの多孔質層を有する多孔質基板1〜4を得た。
第6表中、用いた粒子は、以下のとおりである。
球状アルミナ粒子:AO502、アドマファイン社製、粒子径0.6μm
球状シリカ粒子1:SO−C1、アドマファイン社製、粒子径0.2μm
球状シリカ粒子2:SO−C2、アドマファイン社製、粒子径0.5μm
球状シリカ粒子3:SW1.0、触媒化成工業社製、粒子径1.0μm
上記で得られた多孔質基板の平均細孔径、平均細孔密度、細孔径の変動係数および隔壁の厚さを方法Aと同様の方法により測定した。結果を第5表に示す。
粒子形成処理としては、上記粒子形成処理1を多孔質基板1〜4に対して行った。
金蒸着処理は、被膜の厚さを20nmとした以外は、方法Aと同様の方法により行った。
2.ラマン増強効果の測定
3×10-7mol/Lのローダミン6G水溶液(関東化学(株)製試薬)および0.1mol/LのNaCl水溶液(関東化学(株)製試薬)を構造体の表面に塗布した後、ラマン分光分析装置(T64000、堀場製作所製)を用いて、励起波長488nm、ラマンシフト測定範囲1800〜800cm-1の条件で、1660cm-1におけるラマン散乱強度を測定した。
測定されたラマン散乱強度の値を、通常のスライドガラスを用いてレーザー出力を最大にして測定した場合の1660cm-1におけるラマン散乱強度の値で除して、増強倍率を算出し、ラマン増強効果を評価した。なお、高感度となった場合には、レーザー出力を下げ、かつ、ローダミン6G水溶液を水で希釈して、増強倍率を計算した。
結果を第1表〜第5表に示す。
第1表〜第5表中の記号の意味は以下のとおりである。
◎:増強倍率が105以上
○:増強倍率が104以上105未満
△:増強倍率が102以上103未満
×:増強倍率が101未満
なお、ラマン散乱強度の測定は、構造体を作製してから24時間および1か月経過した後に行い、信号強度の変動係数によりラマン増強効果の経時安定性を評価した。具体的には、以下のとおりである。
各実施例について、10個の検体のラマン散乱強度を測定し、信号強度の平均値lavgと標準偏差σとから、下記式により変動係数CVを求めた。
CV=σ/lavg×100(%)
その結果、すべての実施例について、24時間経過後の変動係数は5%以下であった。
また、1か月経過後の変動係数(安定性)を第1表〜第5表に示す。表中、変動係数が5%以下であったものを「5」、5%を超え10%以下であったものを「10」、10%を超え15%以下であったものを「15」、15%を超え20%以下であったものを「20」と表した。
第1表〜第5表から明らかなように、本発明の構造体は、ラマン増強効果の大きさおよび経時安定性に優れる。
Figure 2006038506

Figure 2006038506
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Figure 2006038506
Figure 2006038506
Figure 2006038506
本発明の構造体の一部の一例を示す模式的な断面図である。
符号の説明
10 構造体
12 基材
14 電気絶縁性の層
16 金属粒子
L 隔壁の厚さ

Claims (3)

  1. 金属粒子が表面上に存在する電気絶縁性基材を有する構造体であって、
    前記金属粒子が、厚さ2〜20nmの電気絶縁性の隔壁により分離されている、構造体。
  2. 前記金属粒子が金または銀の粒子である、請求項1に記載の構造体。
  3. 請求項1または2に記載の構造体を用いたラマン分光分析用試料台。
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