JP2006038490A - 時間分解分光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 時間分解分光計測を高精度に行うことができる時間分解分光装置を提供する。
【解決手段】 コリメートされたプローブ光を回折格子に斜めに入射させて、分散によるスペクトル分布が生じる方向での位置及び時間遅延量が異なる一次回折光の集合に変換し、これら各一次回折光を、二次元変換光学系によって二次元変換光学系の光軸AX2に交差する仮想平面内でそれぞれスペクトル分布が生じる方向とは交差する方向にスペクトル分布が生じるように変換して、回折格子と共役となる共役面FC上にプローブ光の擬似二次元スペクトログラムSを結像させ、撮像面7aが共役面FCと共役となるようにして配置された撮像装置7によって擬似二次元スペクトログラムSと参照光との干渉縞パターンを得る時間分解分光装置において、二次元変換光学系と撮像装置との間に、縮小光学系であるリレー光学系11を配置する。
【選択図】 図7

Description

この発明は、光信号の分析に用いられる時間分解分光装置に関するものである。
近年、光通信や物理計測等の分野では、フェムト秒(1[fs]=10−15[s])〜ピコ秒(1[ps]=10−12[s])のオーダーの極短時間内で変動する光信号の利用が盛んに行われている。このように極めて短い時間内での光信号の変動は、時間分解能の高い測定装置、例えば、後記の特許文献1に記載の時間−2次元空間変換光学系のような時間分解分光装置を用いることによって観測することができる。
特許文献1に記載の時間−2次元空間変換光学系は、回折格子、1次元フーリエ変換光学系、時間−周波数変換フィルタ、及び1次元逆フーリエ変換光学系を有している。
この時間−2次元空間変換光学系を用いた光信号の観測は、以下のようにして行われる。
まず、平面波化された信号光を回折格子に斜めに入射させて、光波の伝播方向と空間的な位相分布とが回折格子への入射角度に等しい傾きを以って交差する回折光を得る。
次に、この回折光を1次元フーリエ変換光学系によって水平方向成分に対してフーリエ変換することにより、信号光のスペクトル分布を空間分布として得る。
このようにして得たスペクトル分布を、このスペクトル分布が投影される位置に設置された時間−周波数変換フィルタによって、切り出す周波数成分の周波数が垂直方向に見て順次増加するようにフィルタリングする。
このフィルタリングされた光波を1次元逆フーリエ変換光学系によって水平方向成分に対して逆フーリエ変換することにより、水平方向には時間遅延の分布、垂直方向には切り出されたスペクトル成分の分布がそれぞれ対応する光波分布を得る。
そして、この光波分布において異なる時間遅延部分と交差する平面上に、この平面と波面が一致するようにして参照TLパルス平面波を入射することで、前記の平面上に光波分布と参照TLパルス平面波との干渉縞が発生する。
このようにして得た干渉縞のパターンは、光波分布における時間的な強度分布に対応するものであるので、このパターンを解析することで、計測すべき信号光の振幅情報及び位相情報を得る。
特許第3018173号公報(図1等)
ここで、良好な時間分解分光計測を行うためには、回折格子の回折効率を高くすることが求められる。このため、実際に時間−2次元空間変換光学系を運用する場合には、回折格子は、その法線を時間−2次元空間変換光学系の光軸に対して45°程度傾斜させて用いられる。
このように回折格子が時間−2次元空間変換光学系の光軸に対して傾斜させられると、1次元フーリエ変換光学系及び1次元逆フーリエ変換光学系からなる光学系において回折格子と共役となる共役面も、時間−2次元空間変換光学系の光軸に対して傾斜することとなる。このため、干渉縞を撮影する撮像装置の撮像面も、共役面と共役となるように、時間−2次元空間変換光学系の光軸に対して傾斜させる必要がある。
しかしながら、CCDカメラ等の一般的な撮像装置は、その構成上、撮像面に対して斜め方向から入射する光線に対しては、シェーディング等が生じるためによい特性を示さないことが多いので、このように撮像面を光軸に対して傾斜させた場合には、撮像装置によって得られる干渉縞パターンの精度が低く、高精度な時間分解分光計測を行うことは困難であった。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、時間分解分光計測を高精度に行うことができる時間分解分光装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明は、ビーム整形光学系によってコリメートされたプローブ光を回折格子に斜めに入射させて、該回折格子への入射位置に応じて、分散によるスペクトル分布が生じる方向での位置及び時間遅延量が異なる一次回折光の集合に変換し、これら各一次回折光を、二次元変換光学系によって該二次元変換光学系の光軸に交差する仮想平面内でそれぞれ前記スペクトル分布が生じる方向とは交差する方向にスペクトル分布が生じるように変換して、前記回折格子と共役となる共役面上に前記プローブ光の擬似二次元スペクトログラムを結像させ、撮像面が前記共役面と共役となるようにして配置された撮像装置によって前記擬似二次元スペクトログラムと参照光との干渉縞パターンを撮影して、該干渉縞パターンに基づいて前記プローブ光のスペクトル解析を行う時間分解分光装置であって、前記二次元変換光学系の光軸に対して、前記回折格子は傾いて配置されており、前記二次元変換光学系と前記撮像装置との間にリレー光学系が配置されており、該リレー光学系が、前記二次元変換光学系を通過した光線を集光する集光レンズと、該集光レンズによって集光された光線を平行光に戻して前記共役面上の前記擬似二次元スペクトログラムを前記撮像面に投影するコリメートレンズとを有する縮小光学系からなる時間分解分光装置を提供する。
本発明に係る時間分解分光装置によれば、二次元変換光学系によって共役面上に結像された擬似二次元スペクトログラムは、リレー光学系を介して撮像装置の撮像面に投影される。
ここで、共役面上の擬似二次元スペクトログラムを撮像面上に投影するために、リレー光学系及び撮像面は、以下のように配置される。
集光レンズは、前側焦点が共役面上に位置するように配置され、コリメートレンズは、前側焦点が集光レンズの後側焦点と一致し、後側焦点が撮像面上に位置するように配置される。
この時間分解分光装置においても、回折格子が光軸に対して傾斜しているため、共役面も光軸に対して傾斜している。このため、撮像面は、この撮像面を含む仮想平面と共役面を含む仮想平面との交線が、光軸に直交し集光レンズの後側焦点を通る基準平面上に位置するように配置される。言い換えれば、撮像面は、共役面を含む仮想平面と基準平面との交線を通りかつコリメートレンズの後側焦点を通る仮想平面上に位置している。
このことから、光軸に対する撮像面の法線の傾斜角度は、回折格子の傾斜角度だけでなくコリメートレンズの後側焦点の位置によっても異なり、コリメートレンズの後側焦点が集光レンズの後側焦点に近くなるほど、光軸に対する撮像面の法線の傾斜角度が小さくなる。
これは、コリメートレンズの焦点距離が短くなれば、光軸に対する撮像面における法線の傾斜角度が小さくなるということである。
本発明に係る時間分解分光装置によれば、リレー光学系が縮小倍率を有しているので、リレー光学系が等倍率である場合に比べて、コリメートレンズの焦点距離と集光レンズの焦点距離との比が小さい。すなわち、この時間分解分光装置によれば、リレー光学系が等倍率である場合に比べて、集光レンズの後側焦点からコリメートレンズの後側焦点までの距離が短く、撮像面が集光レンズの後側焦点に近い。
これにより、この時間分解分光装置では、回折格子の傾斜角度を小さくすることなく、光軸に対して撮像面の法線のなす角度を小さくすることができ、回折格子の回折効率を低下させることなく、リレー光学系を通過した光束を、撮像面の法線に対してより小さい角度で、撮像面に入射させることができる。
また、本発明に係る時間分解分光装置は、前記ビーム整形光学系が、前記プローブ光を、前記回折格子の傾斜方向に沿って延びる線状の断面の光束に整形し、前記二次元変換光学系が、前記各一次回折光中の各波長成分を、それぞれその波長に応じて、前記二次元変換光学系の光軸と平行かつ前記スペクトル分布が生じる方向とは交差する面上で異なる方向に分散させる第一回折格子アレイを有していてもよい。
前記のように、従来の時間分解分光装置は、フィルタによって一次回折光の断面のうちの一部を切り出すことによって擬似二次元スペクトログラムを得る構成とされているので、フィルタを通過しなかった光は利用されない。このため、プローブ光の利用効率が低く、プローブ光が弱い場合には明瞭な干渉縞パターンを得にくく、正確な分析を行うことが困難であった。
本発明に係る時間分解分光装置によれば、プローブ光が、回折格子に入射する前の段階で、ビーム整形光学系によって回折格子の傾斜方向に沿って延びる線状の断面の光束に整形されるので、各一次回折光の集合も、スペクトル分布が生じる方向に延びる線状の断面の光束となる。このようなビーム整形光学系は、例えばシリンドリカルレンズを用いることによって構成することができる。
そして、各一次回折光の各波長成分は、二次元変換光学系の第一回折格子アレイによって、それぞれその波長に応じて、二次元変換光学系の光軸と平行かつスペクトル分布が生じる方向とは交差する面上で異なる方向に分散されるので、これによって擬似二次元スペクトログラムが形成される。
このように、本発明に係る時間分解分光装置によれば、全てのプローブ光を利用して擬似二次元スペクトログラムが形成されるので、プローブ光の利用効率が高く、プローブ光が弱い場合にも明瞭な干渉縞パターンを得ることができる。
また、本発明に係る時間分解分光装置は、前記共役面上に、前記プローブ光中の各波長成分をそれぞれ該各波長成分間での前記撮像面への入射角度の差を小さくする向きに分散させる第二回折格子アレイが設けられていてもよい。
時間分解分光装置では、プローブ光が回折格子等によって回折されることにより、プローブ光中の各波長成分はそれぞれ異なる角度で共役面に入射する。このため、共役面に入射したプローブ光を単純に撮像面に入射させた場合、得られる干渉縞パターンは、波長ごとに干渉縞の周期が異なるパターンとなる。
本発明に係る時間分解分光装置によれば、共役面上に設けられた第二回折格子アレイによって、共役面に入射したプローブ光中の各波長成分が、それぞれ各波長成分間での撮像素子への入射角度の差が小さくなる向きに分散させられるので、得られる干渉縞パターンは、波長による周期の差が少ないパターンとなり、干渉縞パターンの分析が容易となる。
本発明に係る時間分解分光装置によれば、回折格子の傾斜角度を小さくすることなしに、撮像装置の撮像面の法線に対して従来よりも小さい角度で、撮像面に光束を入射させることができるので、回折格子の高い回折効率を維持したままで、シェーディング等の影響を低減して、撮像装置による干渉縞パターンの撮影を良好に行うことができ、時間分解分光計測を高精度に行うことができる。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を用いて説明する。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態について、図1から図7を用いて説明する。
本実施形態に係る時間分解分光装置1は、試料によって変調された信号光(プローブ光)を分析することによって、フェムト秒〜ピコ秒のオーダーの極短時間内での試料の挙動を観察するものである。
具体的には、図1及び図2に示すように、時間分解分光装置1は、パルス間隔がフェムト秒〜ピコ秒の超短パルス光を発生させる光源2と、光源2が発した超短パルス光を試料が設置されるステージStに導く照射光学系3と、照射光学系3によってステージSt上の試料に照射されて試料による変調を受けた超短パルス光(プローブ光)を整形する第一ビーム整形光学系4とを有している。
第一ビーム整形光学系4の後段には、第一ビーム整形光学系4によってコリメートされたプローブ光を分散させる回折格子5と、回折格子5による一次回折光をスペクトル分布が生じる方向とは交差する方向にスペクトル分布が生じるように変換して回折格子5と共役となる共役面FC上にプローブ光の擬似二次元スペクトログラムを結像させる二次元変換光学系6と、撮像面7aが共役面FCと共役となるようにして配置された撮像装置7とが設けられている。
また、二次元変換光学系6と撮像装置7との間には、二次元変換光学系6と光軸を一致させてリレー光学系11が配置されており、これによって共役面FC上に結像された擬似二次元スペクトログラムが撮像面7a上に投影されるようになっている。
さらに、光源2と照射光学系3との間には、光源2が発した超短パルス光の一部を分岐させて参照光として取り出す第一ビームスプリッタ12が設けられている。
この第一ビームスプリッタ12の後段には、参照光を整形する第二ビーム整形光学系13が設けられており、第二ビーム整形光学系13の後段には、整形された参照光を二次元変換光学系6から出射したプローブ光と合波させる合波装置14が設けられている。
以下、上記の各構成部材の具体的な構成について説明する。
光源2としては、例えば超短パルス光レーザー発振器等が用いられる。本実施形態では、光源2の発する信号光は、中心波長800nm、波長幅±5nm、パルス幅100フェムト秒の超短パルス光である。
照射光学系3は、光源2から入射した超短パルス光をポンプ光とプローブ光とに分岐させる第二ビームスプリッタ21と、第二ビームスプリッタ21とステージStとの間でポンプ光に対して任意の時間遅延量をプローブ光に生じさせる時間遅延発生装置22とを有している。第二ビームスプリッタ21としては、例えばハーフミラーが用いられる。
この照明光学系3では、時間遅延発生装置22によってポンプ光に対してプローブ光が遅延させられるので、ポンプ光によって試料が励起された後にプローブ光が試料に照射されて、励起された試料によってプローブ光が変調を受けるようになっている。
本実施形態では、時間遅延発生装置22は、プローブ光を反射させるミラー23と、ミラー23を移動させるミラー駆動装置24とを有しており、ミラー駆動装置24によってミラー23を移動させることで、プローブ光の光路長を変化させて、ポンプ光に対するプローブ光の時間遅延量を調整することができるようになっている。
また、この照射光学系3には、照射光学系3における上記各構成部材の配置に合わせて、これら構成部材にそれぞれ適切な光路長で超短パルス光やポンプ光、パルス光を導くミラー26,27,28と、照射光学系3から第一ビーム整形光学系4までポンプ光及びパルス光を中継するミラー29とが設けられている。
第一ビーム整形光学系4は、例えば、レンズ31とレンズ32とによって構成されるビームエキスパンダである。本実施形態では、レンズ31の焦点距離は10mm、レンズ32の焦点距離は100mmとされている。すなわち、第一ビーム整形光学系4は、入射したプローブ光を約10倍に拡大しかつコリメートして出射するようになっている。
回折格子5は、平板状のブラッグ型回折格子(透過型)であり、その法線L1が、照射光学系3の光軸AX1及び二次元変換光学系6の光軸AX2に平行な平面上で光軸AX2に対して角度θをなすように配置されている。そして、この回折格子5には、傾斜方向に直交する格子溝が、傾斜方向に沿って等間隔にして複数本形成されている。
ここで、本実施の形態では、照射光学系3の光軸AX1と二次元変換光学系6の光軸AX2とが直交させられている。以下の説明では、光軸AX1と光軸AX2との交点を含みかつ光軸AX2に直交する面を仮想平面F1とし、仮想平面F1上で光軸AX1に平行となる方向をX軸とし、仮想平面F1上でX軸に直交する方向をY軸とし、光軸AX2と平行な方向をZ軸とする。また、光軸AX1と光軸AX2との交点を原点として、X軸及びZ軸においてそれぞれプローブ光の進行方向を正方向とする。
本実施形態では、回折格子5は、仮想平面F1をY軸回りに45°回転させた仮想平面F1a上に配置されている。すなわち、傾斜角度θは45°である。また、回折格子5は、仮想平面F1aに沿ったX軸方向の寸法が約14.14mm、Y軸方向の寸法が約10mmで、照射光学系3から法線L1に対して入射角45°で入射されるプローブ光の中心波長域の光線の回折方向が光軸AX2に略一致するよう、格子定数は1767本/mmに設定されている。これにより、回折格子5には、第一ビーム整形光学系4から入射角45°でプローブ光が入射されて、このプローブ光が、ZX平面に平行な平面上で二次元変換光学系6側に向けて(Z軸の正方向に向けて)、高効率で分散されるようになっている。
この回折格子5に入射したプローブ光(信号光)は、回折格子5への入射位置に応じて分散によるスペクトル分布が生じる方向での位置(X軸方向の位置)及び時間遅延量が異なる一次回折光の集合に変換される。言い換えれば、プローブ光は、光波の伝播方向と空間的な位相分布とが傾きを以って交差する回折光に変換される。
二次元変換光学系6は、X軸方向に正のパワーを有し前側焦平面が仮想平面F1上に位置する第一シリンドリカルレンズ36(フーリエ変換光学系)と、第一シリンドリカルレンズ36の後側焦平面F2上に配置されるフィルタ37(時間ー周波数変換フィルタ)と、X軸方向に正のパワーを有し前側焦平面がフィルタ37上に位置する第二シリンドリカルレンズ38(逆フーリエ変換光学系)とを有している。
本実施形態では、第一、第二シリンドリカルレンズ36、38は、それぞれ焦点距離f=100mmとされている。
第一シリンドリカルレンズ36は、回折格子5によってX軸に平行な面上で分散された一次回折光をZX平面に平行な平面上でコリメートして、後側焦平面F2上のフィルタ37に入射させるものである。例えば、本実施形態では、一次回折光のうち、805nm、800nm、795nmの各波長域の光線は、第一シリンドリカルレンズ36によって、図3に示すように、後側焦平面F2上の、X=−1.25mm、0mm、+1.24mmとなる位置にそれぞれ入射させられる。
フィルタ37は、図4に示すように、X軸及びY軸に対してそれぞれ傾斜する向きに延びるスリット37aを有しており、これによって一次回折光から、X軸及びY軸に対してそれぞれ傾斜する向きに延びる帯状の領域を切り出すようになっている。このようにして切り出された光束には、Y軸方向に沿って順次波長分布が生じている。
第二シリンドリカルレンズ38は、フィルタ37によって切り出された光束をX軸方向に収束させて、断面がY軸方向に延びる帯状の光束に変換して、二次元変換光学系6において仮想平面F1aと共役となる共役面FC上に投影するものである。
ここで、図2に示すように、共役面FCは、第二シリンドリカルレンズ38の後側焦平面F3を、仮想平面F1に対する仮想平面F1aの回転方向とは逆向きにしてY軸回りに角度θ回転させたものである。本実施形態では、共役面FCの回転角度θは、45°とされている。
回折格子5からは、X軸方向の入射位置に応じて異なる時間遅延をもって一次回折光が発せられているので、共役面FCには、各一次回折光が、X軸方向の異なる位置に、それぞれ時間差をもって入射する。これにより、共役面FC上には、図5に示すような、X軸方向に時間の分布が生じ、Y軸方向に波長分布が生じた擬似二次元スペクトログラムSが形成される。
リレー光学系11は、後側焦平面F3上に前側焦点が位置する集光レンズ41と、集光レンズ41の後側焦点R1が前側焦点となるコリメートレンズ42とを有する縮小光学系とされている。
本実施形態では、集光レンズ41は、焦点距離f41=100mmの球面レンズであり、コレクタレンズ42は焦点距離f42=40mmの球面レンズである。すなわち、リレー光学系11の倍率Mは、0.4とされている。
撮像装置7としては、例えば受光素子を平面上マトリックス状に配置した構成の撮像面7aを有するCCDカメラ等が用いられる。この撮像装置7は、撮像面7aが共役面FCと共役な仮想平面F4a上に位置するようにして配置されている。ここで、仮想平面F4aは、光軸AX2に対して垂直な仮想平面F4に対して、共役面FCとは逆向きにしてY軸回りに角度φ回転させたものである。すなわち、ZX平面上での光軸AX2に対する仮想平面F4aの法線L2の傾斜角度はφである。
第一ビームスプリッタ12は、例えばハーフミラーによって構成されるものである。
第二ビーム整形光学系13は、例えば、レンズ46とレンズ47とによって構成されるビームエキスパンダである。また、第一ビームスプリッタ12は、レンズ47から出射された参照光を合波装置14まで中継するミラー48を有している。
本実施形態では、レンズ46の焦点距離は10mm、レンズ47の焦点距離は100mmとされている。すなわち、第二ビーム整形光学系13は、第一ビーム整形光学系4と同じく、入射したプローブ光を約10倍に拡大しかつコリメートして出射するようになっている。
合波装置14は、二次元変換光学系6と撮像装置7との間で、プローブ光の光路上にこの光路に対して傾斜させて設けられるハーフミラー51を有している。
このハーフミラー51には、第二ビーム整形光学系13から、プローブ光の光路に対して傾斜する方向より参照光が入射されるようになっている。したがって、ハーフミラー51は、プローブ光を通過させつつ、参照光をプローブ光と平行になるようにZ軸の正方向に向けて反射して撮像装置7に入射させるようになっている。
本実施形態では、ハーフミラー51は、リレー光学系11の集光レンズ41とコレクタレンズ42との間に設けられている。そして、ハーフミラー51と第二ビーム整形光学系13との間には、コレクタレンズ42とともに縮小光学系を構成する集光レンズ52が設けられていて、参照光がプローブ光と同じ倍率で縮小されて撮像面7aに照射されるようになっている。
このようにして擬似二次元スペクトログラムSが投影される撮像面7a上に参照光が照射されることで、撮像面7aには擬似二次元スペクトログラムSと参照光との干渉縞パターンP1が生じる(図6参照)。この干渉縞パターンP1において各部の縞の有無や縞の周期(縞間の間隔)に基づいて、プローブ光の時間分解分光計測を行うことができる。
この時間分解分光装置1において、共役面FC上の擬似二次元スペクトログラムSを撮像面7a上に投影するために、リレー光学系11及び撮像面7aは、以下のように配置される。
図7に示すように、集光レンズ41は、前側焦点が共役面FC上に位置するように配置され、コリメートレンズ42は、前側焦点が集光レンズ41の後側焦点R1と一致し、後側焦点が撮像面7a上に位置するように配置される。
この時間分解分光装置1においても、回折格子5が光軸AX2に対して傾斜していて共役面FCも光軸AX2に対して傾斜しているので、共役面FCと結像関係にある撮像面7aは、この撮像面7aを含む仮想平面F4aと共役面FCを含む仮想平面F3aとの交線Uが、光軸AX2に直交し集光レンズ41の後側焦点R1を通る基準平面FS上に位置するように配置される。言い換えれば、撮像面7aは、共役面FCを含む仮想平面F3aと基準平面FSとの交線Uを通りかつコリメートレンズ42の後側焦点R2を通る仮想平面F4a上に位置している。
このことから、光軸AX2に対する撮像面7aの法線L2の傾斜角度φは、回折格子5の傾斜角度θだけでなく、コリメートレンズ42の後側焦点R2の位置によっても異なり、コリメートレンズ42の後側焦点R2が集光レンズ41の後側焦点R1に近くなるほど、光軸AX2に対する撮像面7aの法線L2の傾斜角度φが小さくなる。
すなわち、リレー光学系11の倍率が小さくなるほど、光軸AX2に対する撮像面7aの法線L2の傾斜角度φが小さくなる。
以下、上記した撮像面7aの法線L2の傾斜角度φとリレー光学系11の倍率との関係を、数式を用いて説明する。
共役面FCと撮像面7aとはリレー光学系11によって結像関係にあるので、共役面FCを含む仮想平面F3aと撮像面7aを含む仮想平面F4aとの交線Uは、ZX平面上で基準平面FSと集光レンズ41の後側焦点R1とを結ぶ半直線UR1上に位置している。
このことから、次式(1)の関係が得られる。
Figure 2006038490
ここで、式(1)において、f41は集光レンズ41の焦点距離であり、f42はコレクタレンズ42の焦点距離である。
そして、式(1)から次式(2)が得られる。
Figure 2006038490
式(2)は、リレー光学系11の倍率Mの定義(M=f42/f41)から、次式(3)のように変形することができる。
Figure 2006038490
式(3)より、リレー光学系11の倍率Mの値に応じて共役面FCの傾斜角度θと撮像面7aの傾斜角度φとの大小関係が定まることが分かる。具体的には、M>1のときはφ>θとなり、M<1のときはφ<θとなる。
以上のことから、リレー光学系11が縮小倍率を有する場合には、撮像面7aの傾斜角度φが、共役面FCの傾斜角度θに比べて小さくなる。
本実施形態では、リレー光学系11の倍率が0.4、回折格子5の傾斜角度θが45°とされているので、撮像面7aの傾斜角度φは21.8°となる。
ここで、リレー光学系11の共役面FCと撮像面7a間の倍率について説明する。図7に示すように共役面FC内でZX平面と平行となる座標軸XFCを定義する。また、撮像面7a上でZX平面と平行となる座標軸Xを定義する。
リレー光学系11において、Y軸方向の倍率はリレー光学系11の倍率Mと等しいが、XFC軸とX軸との間での倍率はMcosθ/cosφで与えられる。従って、共役面FC上に形成される擬似二次元スペクトログラムSのXFC軸方向の寸法αとY軸方向の寸法(図示せず)はそれぞれ14.14mm、10mmであり、撮像装置7の撮像面7a上に投影される擬似二次元スペクトログラムSのX軸方向の寸法βとY軸方向の寸法(図示せず)はそれぞれ4.31mm、4.0mmとなる。
以上述べたように、この時間分解分光装置1では、撮像面7aの傾斜角度φを共役面FCの傾斜角度θに比べて小さくすることができる。すなわち、回折格子5の傾斜角度を小さくせずに高い回折効率を保ったまま、光軸AX2に対して撮像面7aの法線L2のなす角度φを小さくして、リレー光学系11を通過した光束を、撮像面7aの法線L2に対してより小さい角度で、撮像面7aに入射させることができる。
通常のCCDカメラでは、光線の入射角を25°以下程度に抑えることができれば、シェーディング等による性能低下を十分に抑えることができる。本実施形態では、前記のように、回折格子5の傾斜角度θは45°としながらも、撮像面7aの傾斜各度φは21.8°と、25度以下に抑えることができるので、シェーディング等による撮像装置7の性能低下を十分に抑えることができる。
このように、この時間分解分光装置1では、撮像装置7による干渉縞パターンの撮影を良好に行うことができ、時間分解分光計測を高精度に行うことができる。
[第二実施形態]
以下、本発明の第二実施形態について、図8及び図9を用いて説明する。
図8に示すように、本実施形態に係る時間分解分光装置61は、第一実施形態に示した時間分解分光装置1において、第一ビーム整形光学系4及び二次変換光学系6の代わりに、第一ビーム整形光学系64及び二次変換光学系66を設けたことを主たる特徴とするものである。以下、第一実施形態の時間分解分光装置1と同様または同一の部材については同じ符号を用いて示し、詳細な説明を省略する。
第一ビーム整形光学系64は、照射光学系3から入射するプローブ光を、回折格子5の傾斜方向(Z軸方向)に沿って延びる線状の断面の光束に整形するようになっている。
本実施形態では、第一ビーム整形光学系64は、焦点距離100mmの球面レンズ71と焦点距離50mmの球面レンズ72とからなる、倍率0.5の縮小光学系を有している。そして、この縮小光学系と回折格子5との間には、Z軸方向に正のパワーを有する第三シリンドリカルレンズ73と、前側焦平面が第三シリンドリカルレンズ73の後側焦平面上に位置する第四シリンドリカルレンズ74とが設けられている。これら第三、第四シリンドリカルレンズ73,74は、倍率10の拡大光学系を構成しており、プローブ光の幅(Z軸方向の寸法)をY軸方向の寸法の10倍に拡大している。
すなわち、第一ビーム整形光学系64は、球面レンズ71,72によって一旦縮小されたプローブ光を第三、第四シリンドリカルレンズ73,74によって回折格子5の傾斜方向(Z軸方向)にのみ拡大するので、プローブ光は、第一ビーム整形光学系64に入射した時点よりもY軸方向の寸法が縮小された状態で、Z軸方向の寸法のみが拡大される。
そして、このようにして回折格子5の傾斜方向に延びる線状の断面の光束に整形されたプローブ光は、回折格子5によって分散されて、各一次回折光の集合が、スペクトル分布の生じる方向(X軸方向)に延びる線状の断面の光束となる。
二次元変換光学系66は、第一実施形態で示した二次元変換光学系6において、第一シリンドリカルレンズ36の代わりに球面レンズ76が設置され、フィルタ37の代わりに第一回折格子アレイ77が設置され、第二シリンドリカルレンズ38の代わりに球面レンズ78が設置されたことを主たる特徴とするものである。
球面レンズ76は、回折格子5によってX軸に平行な面上で分散された一次回折光をコリメートして、後側焦平面F2上の第一回折格子アレイ77に入射させるものである。
第一回折格子アレイ77は、各一次回折光中の各波長成分を、それぞれその波長に応じて、YZ平面上の異なる方向に分散させるようになっている。
具体的には、第一回折格子アレイ77は、図9に示すように、格子溝がY軸方向に複数設けられかつそれぞれ格子定数が異なる複数の回折格子77a,77b,77c,…を、X軸方向に沿って格子定数の大きさの順番に配列したものである。これにより、回折格子5によってX軸に沿ったスペクトル分布を有する各一次回折光は、それぞれ波長に応じて異なる格子定数の回折格子に入射して、それぞれYZ平面上の異なる方向に分散される。
例えば、一次回折光のうち中心波長805nmの光線はYZ平面上でZ軸に対して−7.1°方向に回折させられ、波長が短くなるほど回折角度がYZ平面上の正方向に移動し、中心波長800nmの光線はYZ平面上で0°方向に回折させられ(すなわち直進する)、中心波長795nmの光線はYZ平面上でZ軸に対して+7.1°方向に回折させられる。
ここで、第一回折格子アレイ77の波長成分の分解能は、回折格子の配列数を多くすることによって高められる。本実施形態では、各一次回折光の波長域は795nm〜805nmであるので、第一回折格子アレイ77は、対応する波長域が1nm刻みで異なる10個の回折格子を配列している。
球面レンズ78は、第一回折格子アレイ77によって分散された光束を、その断面形状を維持したまま収束させて、二次元変換光学系66において仮想平面F1aと共役となる共役面FC上に投影するものである。これによって、共役面FC上には、プローブ光の擬似二次元スペクトログラムSが結像される。
本実施形態では、球面レンズ76,78は、それぞれ焦点距離f=40mmとされている。また、共役面FC上に形成される擬似二次元スペクトログラムSのY軸方向の寸法は14.14mm、ZX平面に平行な方向の寸法は10mmである。
このように構成される時間分解分光装置61では、フィルタ等によってプローブ光中の一部の光線をカットすることなしに、全ての光線を用いて擬似二次元スペクトログラムSが形成されるので、プローブ光の利用効率が高く、プローブ光が弱い場合にも明瞭な干渉縞パターンを得ることができる。
ここで、本実施形態では、リレー光学系11は、集光レンズ41の焦点距離f41が100mm、コレクタレンズ42の焦点距離f42が25mmとされている。すなわち、リレー光学系11の倍率は0.25としている。このため、回折格子5の傾斜角度θが45°であっても、前記式(3)より、撮像装置7の撮像面7aの傾斜角度φは14.0°となり、回折格子5の傾斜角度を小さくせずに高い回折効率を保ったまま、光軸AX2に対して撮像面7aの法線L2のなす角度φを小さくして、リレー光学系11を通過した光束を、撮像面7aの法線に対してより小さい角度で、撮像面7aに入射させることができる。
なお、本実施形態では、撮像装置7の撮像面7a上に投影される擬似二次元スペクトログラムSのXFC方向の寸法とY軸方向の寸法はそれぞれ2.58mm、2.5mmとなる。
[第三実施形態]
以下、本発明の第三実施形態について、図10から図13を用いて説明する。
図10に示すように、本実施形態に係る時間分解分光装置81は、第一実施形態に示した時間分解分光装置1において、共役面FC上に、第二回折格子アレイ82を設置したことを主たる特徴とするものである。以下、第一実施形態の時間分解分光装置1と同様または同一の部材については同じ符号を用いて示し、詳細な説明を省略する。
第二回折格子アレイ82は、共役面FC全体を覆う大きさとされ、共役面FCに入射したプローブ光(一次回折光)中の各波長成分をそれぞれ各波長成分間での撮像面7aへの入射角度の差を小さくする向きに分散させる構成とされている。
具体的には、第二回折格子アレイ82は、図11に示すように、格子溝がX軸方向に複数設けられかつそれぞれ格子定数が異なる複数の回折格子82a,82b,82c,…を、Y軸方向に沿って格子定数の大きさの順番に配列した構成とされている。これにより、二次元変換光学系6から共役面FC上の第二回折格子アレイ82に入射した各一次回折光は、各波長成分がそれぞれZ軸にほぼ平行な光線に変換され、撮像面7aに対してほぼ同じ入射角度で入射する。
以下、この時間分解分光装置81におけるプローブ光の挙動について詳細に説明する。
図10に示すように、回折格子5に入射したプローブ光は、回折格子5によって分散されることにより、その中心波長の光線の回折方向を中心として、ZX平面上でZ軸に対して所定の角度範囲で分散する。ここで、図10では、プローブ光のうち最も波長の短い光線λ1を破線で示し、中心波長の光線λ2を実線で示し、最も波長の長い光線λ3を一点鎖線で示す。
本実施形態では、光線λ1の波長は795nm、光線λ2の波長は800nm、光線λ3の波長は805nmとされており、光線λ1及び光線λ3は、光線λ2に対して0.7°傾斜する方向に出射される。
これら光線λ1,λ3は、共役面FCに対して光線λ2と同じ位置に入射するのであるが、これら光線λ1,λ3と光線λ2とがなす角度は、回折格子5から出射された時点と同じく、0.7°に保たれている。
ここで、前記の第一実施形態に係る時間分解分光装置1では、図12に示すように、プローブ光が回折格子5によって分散されることによって得られた光線λ1〜λ3は、共役面FCに入射した後は、そのままリレー光学系11によって撮像装置7の撮像面7a上に送られる。
リレー光学系11は横倍率が0.4倍であるので、共役面FCと撮像面7a間の角倍率は2.5倍となり、撮像面7aにおいてプローブ光の波長による角度分布は約±2°と、回折格子5による回折時や共役面FCへの入射時における角度分布よりも広がる。この角度分布の増加は、リレー光学系11の倍率が小さくなるにつれてさらに大きくなる。
このように、時間分解分光装置1では、プローブ光の各波長成分がそれぞれ異なる角度で撮像面7aに入射するので、このプローブ光と参照光との干渉縞パターンP1は、図6に示すように、波長ごとに周期が異なるパターンとなる。
これに対して、本実施形態に係る時間分解分光装置81では、図10に示すように、共役面FCに入射した光線λ1〜λ3は、共役面FC上に設置された第二回折格子アレイ82によって、それぞれZ軸方向に略平行となるように分散させられる。
これにより、時間分解分光装置81では、二次元変換光学系6から共役面FCに入射した各一次回折光は、各波長成分がそれぞれZ軸にほぼ平行な光線に変換され、撮像面7aに対してほぼ同じ入射角度で入射するので、図13に示すように、プローブ光と参照光との干渉縞パターンP2は、波長による干渉縞の周期の差が少ないパターンとなる。
このため、本実施形態に係る時間分解分光装置81では、干渉縞パターンの分析が容易となり、時間分解分光計測を高精度に行うことができる。
なお、上記各実施形態では、リレー光学系を縮小光学系とした例を示したが、これに限られることなく、例えば、上記実施形態において、リレー光学系を縮小光学系とする代わりに、二次元変換光学系6を構成する第一、第二シリンドリカルレンズ36,38を縮小光学系としても、上記各実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明の第一実施形態に係る時間分解分光装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第一実施形態に係る時間分解分光装置の概略構成を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る時間分解分光装置の第一シリンドリカルレンズの後側焦平面における回折光の分布の様子を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る時間分解分光装置のフィルタの形状を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る時間分解分光装置によって得られる擬似二次元スペクトル像を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る時間分解分光装置によって得られる擬似二次元スペクトル像と参照光との干渉縞パターンを示す図である。 本発明の第一実施形態に係る時間分解分光装置のリレー光学系の構成を示す平面図である。 本発明の第二実施形態に係る時間分解分光装置の概略構成を示す斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る時間分解分光装置の第一回折格子アレイの構成を示す斜視図である。 本発明の第三実施形態に係る時間分解分光装置の概略構成を示す平面図である。 本発明の第三実施形態に係る時間分解分光装置の第二回折格子アレイの構成を示す正面図である。 本発明の第一実施形態に係る時間分解分光装置の概略構成を示す平面図である。 本発明の第三実施形態に係る時間分解分光装置によって得られる擬似二次元スペクトル像と参照光との干渉縞パターンを示す図である。
符号の説明
1,61、81 時間分解分光装置
4,64 第一ビーム整形光学系
5 回折格子
6,66 二次元変換光学系
7 撮像装置
11 リレー光学系
41 集光レンズ
42 コリメートレンズ
77 第一回折格子アレイ(第一分散素子)
82 第二回折格子アレイ(第二分散素子)
FC 共役面
P1,P2 干渉縞パターン
S 擬似二次元スペクトログラム

Claims (3)

  1. ビーム整形光学系によってコリメートされたプローブ光を回折格子に斜めに入射させて、該回折格子への入射位置に応じて、分散によるスペクトル分布が生じる方向での位置及び時間遅延量が異なる一次回折光の集合に変換し、これら各一次回折光を、二次元変換光学系によって該二次元変換光学系の光軸に交差する仮想平面内でそれぞれ前記スペクトル分布が生じる方向とは交差する方向にスペクトル分布が生じるように変換して、前記回折格子と共役となる共役面上に前記プローブ光の擬似二次元スペクトログラムを結像させ、撮像面が前記共役面と共役となるようにして配置された撮像装置によって前記擬似二次元スペクトログラムと参照光との干渉縞パターンを撮影して、該干渉縞パターンに基づいて前記プローブ光のスペクトル解析を行う時間分解分光装置であって、
    前記二次元変換光学系の光軸に対して、前記回折格子は傾いて配置されており、
    前記二次元変換光学系と前記撮像装置との間にリレー光学系が配置されており、
    該リレー光学系が、前記二次元変換光学系を通過した光線を集光する集光レンズと、該集光レンズによって集光された光線を平行光に戻して前記共役面上の前記擬似二次元スペクトログラムを前記撮像面に投影するコリメートレンズとを有する縮小光学系からなる時間分解分光装置。
  2. 前記ビーム整形光学系が、前記プローブ光を、前記回折格子の傾斜方向に沿って延びる線状の断面の光束に整形し、
    前記二次元変換光学系が、前記各一次回折光中の各波長成分を、それぞれその波長に応じて、前記二次元変換光学系の光軸と平行かつ前記スペクトル分布が生じる方向とは交差する面上で異なる方向に分散させる第一回折格子アレイを有する請求項1記載の時間分解分光装置。
  3. 前記共役面上に、前記プローブ光中の各波長成分をそれぞれ該各波長成分間での前記撮像面への入射角度の差を小さくする向きに分散させる第二回折格子アレイが設けられている請求項1または請求項2に記載の時間分解分光装置。
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