JP2003004530A - 分光撮像システム - Google Patents

分光撮像システム

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JP2003004530A
JP2003004530A JP2001193376A JP2001193376A JP2003004530A JP 2003004530 A JP2003004530 A JP 2003004530A JP 2001193376 A JP2001193376 A JP 2001193376A JP 2001193376 A JP2001193376 A JP 2001193376A JP 2003004530 A JP2003004530 A JP 2003004530A
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imaging
image pickup
light
spectroscope
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JP2001193376A
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Shigeru Sakamoto
繁 坂本
Toshiaki Ito
利昭 伊藤
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Hamamatsu Photonics KK
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Hamamatsu Photonics KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分光器からの出射光を撮像装置の撮像面に再
結像させて撮像する際に、撮像装置の撮像面におけるシ
ェーディングの影響を低減することができる分光撮像シ
ステムを提供する。 【解決手段】 分光器11に入射した光は、回折格子1
1bで回折され凹面鏡11aによって分光結像面14に
結像される。そして、分光器11により分光された各波
長の光束の中心は偏心レンズであるリレー光学系13に
よって撮像装置12の撮像面12aに導かれ、分光結像
面14で結像された分光像は撮像装置12の撮像面12
aに再結像される。撮像装置12の撮像面12aに再結
像された分光像は、撮像装置12により撮像される。こ
のようにして、撮像装置12の撮像面12aにおけるシ
ェーディングの影響が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分光器により分光
した光を撮像装置で撮像する分光撮像システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】分光器は、入射光を回折格子で回折さ
せ、得られる回折光を所定面(以下、分光結像面とい
う)に結像することにより、入射光の分光を行うことが
できる。この分光器からの出射光を撮像する際、一般的
に分光結像面に撮像装置の撮像面が配置されて撮像が行
われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ストリーク
カメラのようにスリットを介する必要がある場合または
分光器からの出力を縮小または拡大して撮像したい場合
など、装置の構成上の理由により分光結像面に撮像装置
の撮像面を配置できない場合がある。そこで、コンデン
サレンズまたはフレネルレンズなどを介して、分光器か
らの出射光を撮像装置の撮像面に再結像させて撮像する
手法が考えられる。
【0004】しかし、分光器からの出射光は、分光結像
面を経た後、各波長の光束の中心が広がっていく性質を
持つので、コンデンサレンズまたはフレネルレンズなど
を単純に介して撮像したのみでは、出射光の光束の周辺
部分が撮像装置の撮像面に入力されず、撮像装置の撮像
面で著しいシェーディングが発生する。すなわち、分光
器からの出射光をすべての波長について撮像装置の撮像
面に写すことができなくなる。
【0005】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
ものであり、分光器からの出射光を撮像装置の撮像面に
再結像させて撮像する際に、撮像装置の撮像面における
シェーディングの影響を低減することができる分光撮像
システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明に係る分光撮像システムは、入射光を
分光して、その分光した各波長の光を分光結像面に結像
させる分光器と、分光器からの出射光を撮像面にて撮像
する撮像装置と、分光器により分光された各波長の光束
の中心を撮像装置の撮像面に導いて、分光結像面で結像
された分光像を撮像装置の撮像面に再結像させるリレー
光学系と、を備えることを特徴とする。
【0007】この分光撮像システムでは、分光器により
分光された各波長の光束の中心はリレー光学系によって
撮像装置の撮像面に導かれ、分光結像面で結像された分
光像は撮像装置の撮像面に再結像されるので、撮像装置
の撮像面におけるシェーディングの影響が低減される。
【0008】本発明に係る分光撮像システムのリレー光
学系は、少なくとも一つのプリズムを有することを特徴
とするのが好適である。また、本発明に係る分光撮像シ
ステムのリレー光学系は、少なくとも一つの偏心レンズ
を有することを特徴とするのも好適である。また、本発
明に係る分光撮像システムのリレー光学系は、少なくと
も一つのプリズムと少なくとも一つの偏心レンズとを有
することを特徴とするのも好適である。
【0009】これら何れの場合にも、分光器により分光
された各波長の光束の中心はリレー光学系によって撮像
装置の撮像面に導かれ、分光結像面で結像された分光像
は撮像装置の撮像面に再結像されるので、撮像装置の撮
像面におけるシェーディングの影響が低減される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0011】図1は、本発明に係る分光撮像システムの
一実施形態の概略構成図である。本実施形態に係る分光
撮像システム1は、凹面鏡11a及び回折格子11b及
び出射スリット11cを有する分光器11と、撮像面1
2aを有する撮像装置12と、一つのレンズを有するリ
レー光学系13とを備えている。ここで分光器11は、
出射光に関わる一部分のみを図示している。
【0012】分光器11は、入射光を回折格子11bに
より回折させ、凹面鏡11aによって分光結像面14に
分光像を結像する。分光結像面14は、分光器11の筐
体面上にある出射スリット11cに位置する。撮像装置
12は、撮像面12aがその周囲を撮像装置12の筐体
に囲まれるように配置され、リレー光学系13によって
撮像面12aに再結像された分光像を撮像する。リレー
光学系13は、分光器11の光軸に対してリレー光学系
13の光軸がずれるように配置されることで偏心され、
分光器11により分光された各波長の光束の中心を撮像
装置12の撮像面12aに導いて、分光結像面14で結
像された分光像を撮像装置12の撮像面12aに再結像
する。
【0013】分光器11に入射した光は、回折格子11
bで回折され凹面鏡11aによって分光結像面14に結
像される。そして、分光器11により分光された各波長
の光束の中心はリレー光学系13によって撮像装置12
の撮像面12aに導かれ、分光結像面14で結像された
分光像は撮像装置12の撮像面12aに再結像される。
撮像装置12の撮像面12aに再結像された分光像は、
撮像装置12により撮像される。
【0014】このように本実施形態では、分光器11に
より分光された各波長の光束の中心はリレー光学系13
によって撮像装置12の撮像面12aに導かれ、分光結
像面14で結像された分光像は撮像装置12の撮像面1
2aに再結像されるので、撮像装置12の撮像面12a
におけるシェーディングの影響が低減される。
【0015】次に、本実施形態に係る分光撮像システム
に対する比較例について説明する。図2は比較例の分光
撮像システムの概略構成図である。比較例の分光撮像シ
ステム1aは本実施形態に係る分光撮像システム1から
リレー光学系13を省いた構成とする。分光器11に入
射した光は、回折格子11bで回折され凹面鏡11aに
よって分光結像面14に結像される。そして、その出射
光が撮像装置12の撮像面12aにて撮像される。しか
し分光器11からの出射光は、分光結像面14を経た
後、各波長の光束の中心が広がっており、出射光の各波
長について撮像装置12の撮像面12aに入力すること
ができない。そのため、撮像装置12の撮像面12aで
は著しいシェーディングが発生する。また、撮像装置1
2が分光器11に可能な限り近くに配置された場合に
も、撮像装置12の撮像面12aがその周囲を撮像装置
12の筐体に囲まれるように配置された構成であるか
ら、分光器11と撮像装置12とが接触して撮像装置1
2の撮像面12aと分光結像面14とが一致しない。
【0016】これを本実施形態に係る分光撮像システム
1と比較すると、比較例の分光撮像システム1aでは、
分光器11からの出射光の光束の周辺部分が撮像装置1
2の撮像面12aに入力されていないことがわかる。こ
れは、分光撮像システム1aではリレー光学系13が省
かれているので、分光器11により分光された各波長の
光束の中心が撮像装置12の撮像面12aに導かれずに
再結像されるからである。これに対して、本実施形態に
係る分光撮像システム1によれば、分光器11により分
光された各波長の光束の中心はリレー光学系13によっ
て撮像装置12の撮像面12aに導かれて再結像される
ので、撮像装置12の撮像面12aにおけるシェーディ
ングの影響を低減することができる。
【0017】上記した実施形態による分光撮像システム
について、具体的な実施例とともにさらに説明する。
【0018】(実施例1)図3は、実施例1に係る分光
撮像システムの概略構成図である。実施例1に係る分光
撮像システム2は、分光器21と撮像装置22とリレー
光学系23と入力光学系25とCCDカメラ26とスリ
ット27とを備えている。ここで、分光器21は凹面鏡
21aを有するF値4の分光器、撮像装置22は長さ1
7mmの撮像面22aを有するストリークカメラ、リレ
ー光学系23は口径40mm・焦点距離80mmの偏心
レンズ、入力光学系25は像倍率1:1でF値3.5の
入力光学系を用いる。
【0019】光源として低圧水銀ランプを用い、波長5
46nmの単色光を分光器21に入力する。便宜上、分
光器21の回折格子(図示せず)の傾きを変化させるこ
とで複数の波長の出力を模擬している。ここで、同じ波
長を用いた理由は、光の強度を一定にするため及びスト
リークカメラの撮像受光面の波長感度の影響を除くため
である。分光器21に入力された単色光は、回折格子で
回折され凹面鏡21aによって分光結像面24に結像さ
れる。そして、出射光の光束の中心は偏心レンズである
リレー光学系23によってスリット27及び入力光学系
25を介して撮像装置22の撮像面22aに導かれ、分
光結像面24で結像された分光像は撮像装置22の撮像
面22aに再結像される。また、撮像装置22からの出
力はCCDカメラ26で検出される。
【0020】図4は、実施例1において、撮像装置22
の撮像面22aに入力された光の強度を表したグラフ
で、縦軸を光の強度、横軸をストリークカメラの出力像
をとらえたCCDカメラ26のチャンネルとし、回折格
子の各位置における出力を重ね書きして示している。な
お、低圧水銀ランプからの他の波長も観測されているの
で、波長546nmの単色光の入力に対応する出力を矢
印で示している。この図からわかるように、波長546
nmの単色光の入力に対応する出力で、光の強度が極端
に弱くなっている部分は見られない。したがって、撮像
装置22の撮像面22aの周辺部分まで光が入力され、
シェーディングの影響が低減されていることがわかる。
【0021】次に、実施例1に対する比較例1について
説明する。図5は、比較例1に係る分光撮像システムの
概略構成図である。比較例1に係る分光撮像システム2
aは、実施例1に係る分光撮像システム2からリレー光
学系23を省いた構成とする。光源として低圧水銀ラン
プを用い、波長546nmの単色光を分光器21に入力
する。便宜上、分光器21の回折格子(図示せず)の傾
きを変化させることで複数の波長の出力を模擬してい
る。分光器21に入力された単色光は、回折格子で回折
され凹面鏡21aによって分光結像面24に結像され
る。そして、スリット27及び入力光学系25を介し
て、分光結像面24で結像された分光像は撮像装置22
の撮像面22aに再結像される。また、撮像装置22か
らの出力はCCDカメラ26で検出される。
【0022】図6は、比較例1において、撮像装置22
の撮像面22aに入力された光の強度を表したグラフ
で、縦軸を光の強度、横軸をCCDカメラ26のチャン
ネルとし、回折格子の各位置における出力を重ね書きし
て示している。なお、波長546nmの単色光に対応す
る出力は矢印で示している。この図からわかるように、
グラフ左端部分及び右端部分において光の強度が弱くな
っている。特に右端においては光は全く到達していな
い。したがって、撮像装置22の撮像面22aの周辺部
分に入力されている光の強度が弱く、シェーディングが
発生していることがわかる。
【0023】実施例1及び比較例1を比較すると、実施
例1の方が撮像装置22の撮像面22aの周辺部分にお
いて比較例1より強い光が入力されている。これは、実
施例1に係る分光撮像システム2では、分光器21から
の出射光の光束の中心が偏心レンズであるリレー光学系
23によって撮像装置22の撮像面22aに導かれて再
結像されているからである。したがって、実施例1に係
る分光撮像システム2によれば、撮像装置22の撮像面
22aにおけるシェーディングの影響を低減することが
できる。
【0024】(実施例2)図7は、実施例2に係る分光
撮像システムの概略構成図である。実施例2に係る分光
撮像システム3は、分光器31と撮像装置32とリレー
光学系33と入力光学系35とCCDカメラ36とを備
えている。ここで、分光器31は凹面鏡31aを有する
分光器、撮像装置32は撮像面32aを有するイメージ
インテンシファイア、リレー光学系33は口径50mm
・焦点距離170mmの偏心レンズ、入力光学系35は
F値3.09の1/3縮小型リレーレンズを用いる。ま
たλ1〜λ3はそれぞれ、分光器31の回折格子(図示
せず)を所定の傾きに設定したときの出射光の方向を示
している。
【0025】光源として低圧水銀ランプを用い、波長5
46nmの単色光を分光器31に入力する。便宜上その
出射光の方向がλ1〜λ3に対応するように分光器31
の回折格子の傾きを変化させる。分光器31に入力され
た単色光は、回折格子で回折され凹面鏡31aによって
分光結像面34に結像される。そして、出射光の光束の
中心は偏心レンズであるリレー光学系33によって入力
光学系35を介して撮像装置32の撮像面32aに導か
れ、分光結像面34で結像された分光像は撮像装置32
の撮像面32aに再結像される。また、撮像装置32か
らの出力はCCDカメラ36で検出される。
【0026】図8は、実施例2において、撮像装置32
の撮像面32aに入力された光の強度を表したグラフ
で、縦軸を光の強度、横軸をCCDのチャンネルとし、
輝線の形態を実線、その積分曲線を点線として示してい
る。ここで輝線の形態(シャープさ)はスペクトル分解
能を、また積分曲線は撮像面32aに到達する光量を表
している。この図からわかるように、グラフ全体にわた
って同程度の光の強度を示している。また、輝線のピー
ク値及び積分値がほぼ一定の値であることから、スペク
トル分解能の低下を起こすことなくシェーディングの影
響が低減されている。
【0027】次に、実施例2に対する比較例2について
説明する。図9は、比較例2に係る分光撮像システムの
概略構成図である。比較例2に係る分光撮像システム3
aは、実施例2に係る分光撮像システム3からリレー光
学系33を省いた構成とする。光源として低圧水銀ラン
プを用い、波長546nmの単色光を分光器31に入力
する。便宜上その出射光の方向がλ1〜λ3に対応する
ように分光器31の回折格子(図示せず)の傾きを変化
させる。分光器31に入力された単色光は、回折格子で
回折され凹面鏡31aによって分光結像面34に結像さ
れる。そして、入力光学系35を介して、分光結像面3
4で結像された分光像は撮像装置32の撮像面32aに
再結像される。また、撮像装置32からの出力はCCD
カメラ36で検出される。
【0028】図10は、比較例2において、撮像装置3
2の撮像面32aに入力された光の強度を表したグラフ
で、縦軸を光の強度、横軸をCCDのチャンネルとし、
輝線の形態を実線、その積分曲線を点線として示してい
る。この図からわかるように、グラフ左側部分で光の強
度が著しく弱くなっている。この部分は図9のλ3の方
向に出射した光に対応しており、λ3の方向に出射した
光束の一部が撮像装置32の撮像面32aに入力されて
いないことがわかる。
【0029】実施例2及び比較例2を比較すると、実施
例2の方が、撮像装置32の撮像面32aに入力されて
いる光の強度が均一であることがわかる。これは、実施
例2に係る分光撮像システム3では、分光器31からの
出射光の光束の中心が偏心レンズであるリレー光学系3
3によって撮像装置32の撮像面32aに導かれて再結
像されているからである。その結果、撮像装置32の撮
像面32aにおけるシェーディングの影響を低減するこ
とができる。
【0030】(実施例3)図11は、実施例3に係る分
光撮像システムの概略構成図である。実施例3に係る分
光撮像システム4は、分光器41と、撮像面42aを有
する撮像装置42と、一つのプリズムを有するリレー光
学系43と、入力光学系45とを備えている。ここで分
光器41は、出射光に関わる一部分のみを図示してい
る。
【0031】分光器41に入射した光は、分光器41に
より分光され分光結像面44に結像される。そして、分
光器41により分光された各波長の光束の中心はリレー
光学系43のプリズムにおける屈折によりその方向を変
えられて入力光学系45に導かれる。さらに、分光器4
1により分光された各波長の光束の中心は入力光学系4
5を透過して撮像装置42の撮像面42aに導かれ、分
光結像面44で結像された分光像は撮像装置42の撮像
面42aに再結像される。
【0032】このように本実施例では、分光器41によ
り分光された各波長の光束の中心はリレー光学系43の
プリズムにおける屈折によりその方向を変えられること
で撮像装置42の撮像面42aに導かれ、分光結像面4
4で結像された分光像は撮像装置42の撮像面42aに
再結像されるので、撮像装置42の撮像面42aにおけ
るシェーディングの影響が低減される。
【0033】次に、実施例3に対する比較例3について
説明する。図12は、比較例3に係る分光撮像システム
の概略構成図である。比較例3に係る分光撮像システム
4aは、実施例3に係る分光撮像システム4からリレー
光学系43を省いた構成とする。分光器41に入射した
光は、分光器41により分光され分光結像面44に結像
される。そして、その出射光は入力光学系45を介して
撮像装置42の撮像面42aにて撮像される。しかし分
光器41からの出射光は、分光結像面44を経た後、各
波長の光束の中心が広がっており、出射光の各波長につ
いて撮像装置42の撮像面42aに入力することができ
ない。そのため、撮像装置42の撮像面42aでは著し
いシェーディングが発生する。
【0034】これを実施例3に係る分光撮像システム4
と比較すると、比較例3に係る分光撮像システム4aで
は、分光器41からの出射光の光束の一部が撮像装置4
2の撮像面42aに入力されていないことがわかる。こ
れは、分光撮像システム4aではリレー光学系43が省
かれているので、分光器41により分光された各波長の
光束の中心が撮像装置42の撮像面42aに導かれずに
再結像されるからである。これに対して、実施例3に係
る分光撮像システム4によれば、分光器41により分光
された各波長の光束の中心はリレー光学系43のプリズ
ムにおける屈折によりその方向を変えられることで撮像
装置42の撮像面42aに導かれ再結像されるので、撮
像装置42の撮像面42aにおけるシェーディングの影
響を低減することができる。
【0035】(実施例4)図13は、実施例4に係る分
光撮像システムの概略構成図である。実施例4に係る分
光撮像システム5は、凹面鏡51aを有する分光器51
と、撮像面52aを有する撮像装置52と、偏心レンズ
であるリレー光学系53と、入力光学系55とを備えて
いる。ここで分光撮像システム5は、分光結像面54で
結像される分光像を縮小して撮像するものとする。
【0036】分光器51に入射した光は、回折格子(図
示せず)で回折され凹面鏡51aによって分光結像面5
4に結像される。そして、分光器51により分光された
各波長の光束の中心は偏心レンズであるリレー光学系5
3によって入力光学系55を介して撮像装置52の撮像
面52aに導かれ、分光結像面54で結像された分光像
は撮像装置52の撮像面52aに再結像される。撮像装
置52の撮像面52aに再結像された分光像は、撮像装
置52により撮像される。
【0037】このように本実施例では、分光器51によ
り分光された各波長の光束の中心は偏心レンズであるリ
レー光学系53によって撮像装置52の撮像面52aに
導かれ、分光結像面54で結像された分光像は撮像装置
52の撮像面52aに再結像させるので、撮像装置52
の撮像面52aにおけるシェーディングの影響が低減さ
れる。
【0038】次に、実施例4に対する比較例4について
説明する。図14は、比較例4に係る分光撮像システム
の概略構成図である。比較例4に係る分光撮像システム
5aは、実施例4に係る分光撮像システム5からリレー
光学系53を省いた構成とする。分光器51に入射した
光は、回折格子(図示せず)で回折され凹面鏡51aに
よって分光結像面54に結像される。そして、その出射
光は入力光学系55を介して撮像装置52の撮像面52
aにて撮像する。しかし分光器51からの出射光は、分
光結像面54を経た後、各波長の光束の中心が広がって
おり、出射光の各波長について撮像装置52の撮像面5
2aに入力することができない。そのため、撮像装置5
2の撮像面52aでは著しいシェーディングが発生す
る。
【0039】これを実施例4に係る分光撮像システム5
と比較すると、比較例4に係る分光撮像システム5aで
は、分光器51からの出射光の光束の周辺部分が撮像装
置52の撮像面52aに入力されていないことがわか
る。これは、分光撮像システム5aではリレー光学系5
3が省かれているので、分光器51により分光された各
波長の光束の中心が撮像装置52の撮像面52aに導か
れずに再結像されるからである。これに対して、実施例
4に係る分光撮像システム5によれば、分光器51によ
り分光された各波長の光束の中心は偏心レンズであるリ
レー光学系53によって撮像装置52の撮像面52aに
導かれて再結像されるので、撮像装置52の撮像面52
aにおけるシェーディングの影響を低減することができ
る。
【0040】(実施例5)図15は、実施例5に係る分
光撮像システムの概略構成図である。実施例5に係る分
光撮像システム6は、凹面鏡61aを有する分光器61
と、撮像面62aを有する冷却イメージインテンシファ
イアである撮像装置62と、偏心レンズであるリレー光
学系63と、入力光学系65とを備えている。
【0041】分光器61に入射した光は、回折格子(図
示せず)で回折され凹面鏡61aによって分光結像面6
4に結像される。そして、分光器61により分光された
各波長の光束の中心は偏心レンズであるリレー光学系6
3によって入力光学系65を介して撮像装置62の撮像
面62aに導かれ、分光結像面64で結像された分光像
は撮像装置62の撮像面62aに再結像される。撮像装
置62の撮像面62aに再結像された分光像は、撮像装
置62により撮像される。
【0042】このように本実施例では、分光器61によ
り分光された各波長の光束の中心は偏心レンズであるリ
レー光学系63によって撮像装置62の撮像面62aに
導かれ、分光結像面64で結像された分光像は撮像装置
62の撮像面62aに再結像されるので、撮像装置62
の撮像面62aにおけるシェーディングの影響が低減さ
れる。
【0043】次に、実施例5に対する比較例5について
説明する。図16は、比較例5に係る分光撮像システム
の概略構成図である。比較例5に係る分光撮像システム
6aは、実施例5に係る分光撮像システム6からリレー
光学系63を省いた構成とする。分光器61に入射した
光は、回折格子(図示せず)で回折され凹面鏡61aに
よって分光結像面64に結像される。そして、その出射
光は入力光学系65を介して撮像装置62の撮像面62
aにて撮像する。しかし分光器61からの出射光は、分
光結像面64を経た後、各波長の光束の中心が広がって
おり、出射光の各波長について撮像装置62の撮像面6
2aに入力することができない。そのため、撮像装置6
2の撮像面62aでは著しいシェーディングが発生す
る。
【0044】これを実施例5に係る分光撮像システム6
と比較すると、比較例5に係る分光撮像システム6aで
は、分光器61からの出射光の光束の周辺部分が撮像装
置62の撮像面62aに入力されていないことがわか
る。これは、分光撮像システム6aではリレー光学系6
3が省かれているので、分光器61により分光された各
波長の光束の中心が撮像装置62の撮像面62aに導か
れずに再結像されるからである。これに対して、実施例
5に係る分光撮像システム6によれば、分光器61によ
り分光された各波長の光束の中心は偏心レンズであるリ
レー光学系63によって撮像装置62の撮像面62aに
導かれて再結像されるので、撮像装置62の撮像面62
aにおけるシェーディングの影響を低減することができ
る。
【0045】本発明に係る分光撮像システムは、上記し
た実施形態に限られるものではなく様々な変形が可能で
ある。例えば撮像装置については、ストリークカメラ及
び冷却イメージインテンシファイア以外にも様々な撮像
装置を用いて良い。またリレー光学系については、レン
ズ及びプリズムの何れか一方のみの構成に限られるもの
ではなく、レンズとプリズムとを組み合わせた構成であ
っても良い。
【0046】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明によ
れば、分光器により分光された各波長の光束の中心はリ
レー光学系によって撮像装置の撮像面に導かれ、分光結
像面で結像された分光像は撮像装置の撮像面に再結像さ
れる。
【0047】したがって、本発明に係る分光撮像システ
ムは、分光器からの出射光を撮像装置の撮像面に再結像
させて撮像する際に、撮像装置の撮像面におけるシェー
ディングの影響を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る分光撮像システムの一実施形態の
概略構成図である。
【図2】本発明に係る分光撮像システムの一実施形態と
比較するための分光撮像システムの概略構成図である。
【図3】実施例1に係る分光撮像システムの概略構成図
である。
【図4】実施例1において、撮像装置の撮像面に入力さ
れた光の強度を表したグラフである。
【図5】比較例1に係る分光撮像システムの概略構成図
である。
【図6】比較例1において、撮像装置の撮像面に入力さ
れた光の強度を表したグラフである。
【図7】実施例2に係る分光撮像システムの概略構成図
である。
【図8】実施例2において、撮像装置の撮像面に入力さ
れた光の強度を表したグラフである。
【図9】比較例2に係る分光撮像システムの概略構成図
である。
【図10】比較例2において、撮像装置の撮像面に入力
された光の強度を表したグラフである。
【図11】実施例3に係る分光撮像システムの概略構成
図である。
【図12】比較例3に係る分光撮像システムの概略構成
図である。
【図13】実施例4に係る分光撮像システムの概略構成
図である。
【図14】比較例4に係る分光撮像システムの概略構成
図である。
【図15】実施例5に係る分光撮像システムの概略構成
図である。
【図16】比較例4に係る分光撮像システムの概略構成
図である。
【符号の説明】
1,1a,2,2a,3,3a,4,4a,5,5a,
6,6a…分光撮像システム、11,21,31,4
1,51,61…分光器、11a,21a,31a,5
1a,61a…凹面鏡、11b…回折格子、11c…出
射スリット、12,22,32,42,52,62…撮
像装置、12a,22a,32a,42a,52a,6
2a…撮像面、13,23,33,43,53,63…
リレー光学系、14,24,34,44,54,64…
分光結像面、25,35,45,55,65…入力光学
系、26,36…CCDカメラ、27…スリット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G020 AA04 CB04 CB33 CC02 CC42 CD03 CD24 2G065 AA04 AB04 AB24 AB27 BA04 BA21 BA23 BB06 BB10 BB12 BB23 BB28 BC15 CA30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を分光して、その分光した各波長
    の光を所定面に結像させる分光器と、 前記分光器からの出射光を撮像面にて撮像する撮像装置
    と、 前記分光器により分光された各波長の光束の中心を前記
    撮像装置の撮像面に導いて、前記所定面で結像された分
    光像を前記撮像装置の撮像面に再結像させるリレー光学
    系と、 を備えることを特徴とする分光撮像システム。
  2. 【請求項2】 前記リレー光学系は、少なくとも一つの
    プリズムを有する、ことを特徴とする請求項1に記載の
    分光撮像システム。
  3. 【請求項3】 前記リレー光学系は、少なくとも一つの
    偏心レンズを有する、ことを特徴とする請求項1に記載
    の分光撮像システム。
  4. 【請求項4】 前記リレー光学系は、少なくとも一つの
    プリズムと少なくとも一つの偏心レンズとを有する、こ
    とを特徴とする請求項1に記載の分光撮像システム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006038577A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Olympus Corp 時間分解分光装置
JP2006038490A (ja) * 2004-07-22 2006-02-09 Olympus Corp 時間分解分光装置
JP2006038632A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Olympus Corp 時間分解分光装置
US7385693B2 (en) 2004-06-21 2008-06-10 Olympus Corporation Microscope apparatus
JP6873288B1 (ja) * 2019-07-02 2021-05-19 三菱電機株式会社 分光イメージング装置

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