JP2006037264A - 杢調の改善されたポリエステル異収縮混繊糸 - Google Patents

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兼司 川村
Takeshi Masuda
剛 益田
Hiroyuki Aisaka
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Abstract

【課題】 自然な外観、改善された杢調を呈する布帛を得るのに適したポリエステル異収縮混繊糸を提供する。
【解決手段】 2種以上のフィラメント群からなるポリエステル異収縮混繊糸において、高収縮性繊維として、イソフタル酸成分共重合ポリエステルから構成され、沸水収縮率が5〜60%、ウースター斑が2〜25%である太細斑を有する繊維を用いる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、杢調の改善されたポリエステル異収縮混繊糸に関するものである。さらに詳しくは、異収縮混繊糸特有の膨らみ感と風合とを兼ね備え、しかも、太細斑に起因する杢調が改善された自然な外観を呈するポリエステル異収縮混繊糸に関するものである。
従来、ポリエステル未延伸糸を不完全延伸するとき長さ方向に太細斑を有する斑糸が得られることはよく知られている。この斑糸は、例えばスパン調外観を呈する布帛を得るために広く使用されている。しかし、太細斑が強調されればされるほど、当然のことながら特徴が強くでるが、この斑を強調しすぎると自然な外観が損なわれるという問題がある。
このような問題を解消するため、収縮特性の異なる他の太細繊維や太細斑のないフラットヤーンを混繊して膨らみ感を改善した、新規な外観を呈する布帛を得るのに適した異収縮混繊糸が提案されている(例えば特許文献1および2)。しかし、このような混繊糸では、染色を施すと斑糸の太部が細部よりも濃色に染色されやすいため、布帛にした際にスパン調外観が過度に強調されやすいという問題がある。このため、従来では染色後にアルカリ減量処理して濃色に染色された太部を部分的に除去して改善・調整されているが、アルカリ減量処理後の排液処理の問題や、工程内での化学物質の使用量削減が注目されている現在では、これらの後処理をしなくとも自然な外観を呈する布帛を容易に得ることができる異収縮混繊糸が望まれている。
特開平8−269832号公報 特開2003−27332号公報
本発明は、上記背景技術に鑑みなされたもので、その目的は、自然な外観、改善された杢調を呈するポリエステル異収縮混繊糸を提供することにある。
本発明者らの研究によれば、上記課題は「少なくとも2種のフィラメント群からなるポリエステル異収縮混繊糸において、フィラメント群のうち高収縮性繊維が、イソフタル酸成分共重合ポリエステルから構成され、その沸水収縮率が5〜60%、ウースター斑が2〜25%である繊維長さ方向に太細斑を有することを特徴とする、杢調を改善されたポリエステル異収縮混繊糸。」により達成できることが見出された。
本発明の異収縮混繊糸によれば、自然な杢感を呈すると共に、適度な膨らみで心地よい風合を有する布帛を提供することができる。
本発明におけるポリエステルは、主たる繰返し単位がエチレンテレフタレートであるポリエステルを主たる対象とする。かかるポリエステルには、本発明の目的を阻害しない範囲内であれば、他の成分、例えばフタル酸、アジピン酸、セバチン酸、ブチレングリコール、トリメチレングリコール、ナフタレンジカルボン酸などを共重合してもよい。また、必要に応じて酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、蛍光増泊剤、艶消剤、整色剤、消泡剤その他の添加剤を配合してもかまわない。
本発明のポリエステル異収縮混繊糸は、少なくとも2種のフィラメント群からなり、その高収縮性繊維が、イソフタル酸成分を共重合したポリエステルで構成されている必要がある。好ましくは、イソフタル酸成分がポリエステルの全酸成分を基準として5〜20モル%の範囲、特に10〜15モル%の範囲で共重合されていることが好ましい。かかる共重合ポリエステルにより構成されていることにより、その詳細な理由は未だ不明瞭であるが、染色時における太細部の濃淡差が抑制され、優れた外観の杢感を達成することができる。
また、該高収縮繊維は、その沸水収縮率が5〜60%、好ましくは10〜40%の範囲にある必要がある。この沸水収縮率が5%未満の場合には、混繊糸を構成する他方の繊維との収縮差が不十分となり、得られる布帛の膨らみ感が不十分となって風合が低下する。一方沸水収縮率が60%を越える場合には、得られた混繊糸を製織・染色する際の工程通過性が低下する。
さらに該高収縮繊維は、そのウースター斑が2〜25%の範囲、好ましくは5〜15%の範囲である必要がある。該斑が2%未満の場合には、杢外観が不十分となり本発明の目的を達成することができない。一方、25%を越える場合には、高収縮繊維の収縮率が大きくなってしまい、同じく杢外観が不十分なものとなる。
かかる太細斑を有する高収縮繊維を製造する方法は任意であり、従来公知の方法を適宜採用すればよい。例えば、イソフタル酸成分を共重合したポリエステルを未延伸(部分配向)糸を、その自然延伸倍率以下の延伸倍率で延伸する方法、延伸倍率を強制的に変化させる方法、延伸中に不均一な熱処理を行う方法、延伸時に圧縮空気などを吹付ける方法などを例示することができる。また、延伸前の未延伸(部分配向)糸を適正な条件で経時させることにより、斑を効果的に発生させることもできる。
なお、高収縮繊維の単繊維繊度は3〜10dtexの範囲が適当であり、該高収縮繊維の異収縮混繊糸を占める割合は、20〜65重量%の範囲、特に35〜45重量%の範囲が適当である。
一方、本発明の異収縮混繊糸を構成する低収縮繊維は、前記の高収縮繊維よりも収縮率、特に沸水収縮率が小さければ特に限定する必要はなく、太細斑のないフラットヤーンであっても太細斑を有する繊維であってもよい。好ましくは、沸水収縮率差が5〜55の範囲にあることが望ましい。
本発明の異収縮混繊糸は、熱処理により低収縮繊維が糸表面に張出すことになるので、その単繊維繊度は小さいほど、膨らみ感やソフトな表面タッチの風合が良好となり好ましい。
上述した高収縮繊維と低収縮繊維とを混繊する方法も特に限定されず、従来公知の方法が任意に採用できる。例えば、図1に示される装置を用い、引き揃えられた両繊維を空気交絡処理装置を用いて混繊交絡すればよい。
以下、実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明する。なお、実施例における各評価項目は下記の方法で測定した。
<沸水収縮率>
JIS L1013「化学繊維フィラメント試験方法」収縮率測定の熱水収縮率A法にしたがった。
<ウースター斑>
イヴネステスターを用い、ノーマルテストにより測定した。
<風合>
膨らみ感および杢外観について、5名のパネラーによる官能検査により、3段階評価を行った。
[実施例1〜3、比較例1〜5]
イソフタル酸成分を表1記載の割合で共重合したポリエチレンテレフタレートを、溶融紡糸温度285℃、紡糸速度1300m/分で紡糸して一旦巻き取った。表1記載の最大延伸倍率を有する未延伸糸を、表1記載の温度の加熱ローラーを用いて表1記載の倍率で斑延伸を行い、表1記載のウースター斑、沸水収縮率、総繊度/フィラメント数を有する高収縮繊維を得た。
図1の装置を用い、得られた高収縮繊維と、紡糸速度3000m/分で紡糸された90dtex/36fil、沸水収縮率55%、ウースター斑0.6%のポリエチレンテレフタレート部分配向糸とを混繊交絡処理を行った。得られた混繊糸を平組織の織物に製織した後、染料としてテラトップブルー2.0%owfを用いて染色を行った。得られた布帛の評価結果を表1に示す。
Figure 2006037264
本発明の異収縮混繊糸によれば、適度な膨らみ感を有しながら自然な杢外感を呈する織編物を安定して提供することができる。
本発明の混繊糸を製造するために使用することができる製造装置の一概略図である。
符号の説明
1:原糸供給ローラー
2:予熱ローラー
3:空気交絡装置
4:引き取りローラー
5:セットヒーター
6:製品
A:鞘糸(低収縮ポリエステル繊維)
B:芯糸(高収縮ポリエステル太細糸)

Claims (3)

  1. 少なくとも2種のフィラメント群からなるポリエステル異収縮混繊糸において、フィラメント群のうち高収縮性繊維が、イソフタル酸成分共重合ポリエステルから構成され、その沸水収縮率が5〜60%、ウースター斑が2〜25%である繊維長さ方向に太細斑を有することを特徴とする杢調の改善されたポリエステル異収縮混繊糸。
  2. 2種のフィラメント群からなるポリエステル異収縮混繊糸であって、その沸水収縮率差が5〜55%である請求項1記載の杢調の改善されたポリエステル異収縮混繊糸。
  3. 請求項1または2記載のポリエステル異収縮混繊糸を構成糸として含む布帛。
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