JP2006033393A - 画像符号化装置および画像符号化方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 同一の映像信号から画像解像度やフレームレート、符号化ピクチャ構成等が異なる2種類の符号化信号を作成することができ、かつ動きベクトル検出の演算量および回路規模の削減を実現することができる画像符号化装置を提供する。
【解決手段】 画像符号化装置1は、入力された映像信号から第1映像信号と第2映像信号とを生成する映像信号生成部10と、第1映像信号に対して動きベクトル検出を行い、この動きベクトルを用いて動き補償を行って第1符号化データへ符号化する第1符号化部11と、第1符号化部11で検出された動きベクトルを、画面解像度、フレームレート、およびピクチャ構成に基づいて補正し、基準ベクトルを生成する基準ベクトル生成部12と、第2映像信号に対して基準ベクトルの周辺近傍のみを探索して動きベクトル検出を行い、この動きベクトルを用いて動き補償を行って第2符号化データへ符号化する第2符号化部13とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 画像符号化装置1は、入力された映像信号から第1映像信号と第2映像信号とを生成する映像信号生成部10と、第1映像信号に対して動きベクトル検出を行い、この動きベクトルを用いて動き補償を行って第1符号化データへ符号化する第1符号化部11と、第1符号化部11で検出された動きベクトルを、画面解像度、フレームレート、およびピクチャ構成に基づいて補正し、基準ベクトルを生成する基準ベクトル生成部12と、第2映像信号に対して基準ベクトルの周辺近傍のみを探索して動きベクトル検出を行い、この動きベクトルを用いて動き補償を行って第2符号化データへ符号化する第2符号化部13とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、同一の映像信号から画像解像度やフレームレート、符号化ピクチャ構成等が異なる2種類の符号化された信号を作成する画像符号化装置に関する。
近年、AV情報のデジタル化が進み、映像信号をデジタル化して取り扱うことのできる機器が広く普及しつつある。ところで、映像信号は膨大な情報量を有するので、記録容量や伝送効率を考慮して情報量を削減しつつ符号化することが一般的である。映像信号の符号化技術として、MPEG(Moving Picture Experts Group)という作業部会により策定された国際規格が広く利用されており、上記の作業部会名をとってMPEGと称されている(ISO/IEC 11172−2 通称:MPEG1)。
MPEGにおいては、動きベクトルを用いた動き補償が利用される。動き補償とは、符号化画像を、垂直方向16画素×水平方向16画素のマクロブロックと呼ばれる処理単位に分割し、時間的に前後する参照画像における所定の探索範囲内で、符号化対象のマクロブロックと相関性の高いマクロブロックの位置を検出する。すなわち、参照画像上の前記マクロブロックの移動量が動きベクトルである。符号化対象マクロブロックを符号化する際に、この動きベクトルと、符号化画像と参照画像との差分値とを用いて符号化を行うことによって、符号化画像の情報量を削減することができる。
このような動き補償の方法には、前方向動き補償、後方向動き補償、および双方向動き補償が存在する。前方向動き補償は、図15(a)に示すように参照画像として、符号化対象画像より時間的に過去の画像を利用する。後方向動き補償は、図15(b)に示すように時間的に未来の画像を利用する。双方向動き補償は、図15(c)に示すように時間的に過去の画像と未来の画像から補間した画像を作成し、予測画像とする。MPEGでは、マクロブロック毎に3つの動き補償予測モードを選択して利用可能で、相関性の高い予測モードを適用的に選択符号化することで、時間的な冗長度を大きく削減することができ、符号化効率が向上する。MPEGでは、動き補償を行わないIピクチャ、先方向動き補償が利用可能なPピクチャ、前方向動き補償、後方向動き補償、双方向動き補償が利用可能なBピクチャがある。MPEG4以降では、ピクチャに相当するものをVOPと呼ぶがここでは、簡単化のために、全てピクチャと表現する。
MPEG1に改良を加えたMPEG2(ISO/IEC 13818−2)やMPEG4(ISO/IEC 14496−2)やMPEG4AVC(H.264)が規格化されており、BS/CSデジタル放送、DVD、携帯電話等の画像符号化方式として広く利用されている。
地上デジタル放送では、据え置きのTV用のハイビジョンサイズまたは標準サイズの映像符号化信号と、携帯端末用の小さな画像解像度の映像符号化信号を同時に送信する計画である。
また、デジタルビデオカメラにおいても、標準サイズの信号を符号化してテープメディアやDVD(Digital Versatile Disk)に録画すると同時に、携帯電話で送受信可能な画像解像度の小さな画像信号を符号化して、メモリに記録する要望がある。
このように同じ映像信号から画像解像度の異なる2種類のMPEG符号化を同時に実現する場合、動きベクトル検出回路を2つの符号化回路ごとに別個に持つ必要がある。しかしながら、動き補償を用いた符号化においては、動きベクトル検出処理の実現には大きな回路規模が必要とされ、符号化装置全体に占める動きベクトル検出のための回路規模は非常に大きなものとなる。そのため、動きベクトル検出のための回路規模を削減できるようにして、2種類の画像解像度(標準テレビ信号と高画質テレビ信号)の符号化を同時に符号化できるようにした方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に示された方法では、標準テレビ信号符号化処理によって検出された動きベクトル情報を高画質テレビ信号符号化処理で行われる動きベクトル検出のための基準ベクトルとして利用できるようにしている。具体的には、標準テレビ信号、および高画質テレビ信号の水平画素数、垂直画素数、アスペクト比から、標準テレビ信号の符号化で得られた動きベクトルをスケーリング(拡大)することにより、高画質テレビ信号の動きベクトル検出のための基準ベクトルとして利用している。これにより、高画質テレビ信号の符号化における動きベクトル検出処理では、基準ベクトル近傍だけを探索することにより動きベクトル検出が行なえるようになり、動きベクトル検出のための演算を大幅に削減することが可能となり、回路規模の大幅な削減を実現している。
特開平10−262255号公報
現在、携帯端末や携帯電話は、省電力化や発熱防止のため、回路規模を小さくし、動作周波数を低く抑える必要がある。そのため、これらの機器では、メモリサイズや回路規模が大きくなる双方向動き補償を用いたMPEGデータや、復号に演算速度が必要な30フレーム/秒のMPEGデータを復号する能力を持たない機器がある。一方、テレビ等の据え置き機器は高い演算性能を持ち、双方向動き補償や通常のフレームレートを復号化する能力を持つ。そのため、据え置き機器で高画質な映像再生を実現するために、符号化効率が良い双方向動き補償を用いたMPEGデータや30フレーム/秒のMPEGデータを利用した高画質化なMPEGデータが必要となる。
このように、携帯機器用と据え置き機器用に2つのMPEGデータを同時に作成する場合、携帯機器向けの画像解像度の小さなMPEGデータは、フレームレートを下げ(例えば、15フレーム/秒)、双方向動き補償を使わないMPEGデータで符号化し、据え置き機器向けの画像解像度の大きなMPEGデータは、通常のフレームレート(例えば、30フレーム/秒)で、双方向動き補償を利用したMPEGデータで符号化する必要がある。
しかしながら、特許文献1に示されるような方法では、画像解像度の小さな映像信号を符号化する際に得られた動きベクトルを水平画素数、垂直画素数やアスペクト比でスケーリングすることにより、画像解像度の大きな映像信号の基準ベクトルとして利用しているため、同時に符号化する画像解像度の異なる2つのMPEGデータのピクチャ構成を、同じにしなければならないという第1の問題点がある。
また、2種類のMPEGデータのピクチャ構成は、同一でなければならないため、フレームレートについても自由に設定して符号化することができず、基本的には30フレーム/秒と29.97フレーム/秒の同時符号化といった限られたフレームレートでの同時符号化しか実現できないという第2の問題点がある。
さらに、特許文献1に示されるような方法は、画像解像度の小さな映像信号の符号化において検出された動きベクトルを画像解像度の大きな映像信号の動きベクトル検出のための基準ベクトルとして利用するため、縮小画像の符号化が標準画像の符号化よりも先行して実施されなければならない。そのため、既に実現されている大きな画像の符号化装置に、縮小画像の符号化回路を付加するという構成で、同時記録の符号化装置を実現することが難しいという第3の問題点がある。
そこで、本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、同一の映像信号から画像解像度やフレームレート、符号化ピクチャ構成等が異なる2種類の符号化信号を作成することができ、かつ動きベクトル検出の演算量および回路規模の削減を実現することができる画像符号化装置および画像符号化方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、同一の映像信号から作成した画像解像度およびフレームレートの少なくとも1つが異なる第1映像信号および第2映像信号を符号化して、2つの符号化信号を作成する画像符号化装置であって、前記第1映像信号に対して動き検出を行い、検出された動きベクトルを用いて動き補償を行って前記第1映像信号を符号化する第1画像符号化手段と、前記第1画像符号化手段で検出された動きベクトルに基づいて、前記第2映像信号を符号化する際に用いる基準ベクトルを生成する基準ベクトル生成手段と、前記第2映像信号に対して、前記基準ベクトル生成手段で作成された前記基準ベクトルの周辺を検索範囲として動き検出を行い、検出された動きベクトルを用いて動き補償を行って前記第2映像信号を符号化する第2画像符号化手段とを備えることを特徴とする。
これによって、同一の映像信号から画像解像度やフレームレート、符号化ピクチャ構成等が異なる2種類の符号化信号を作成する際に、動きベクトル検出の演算量を削減することができ、回路規模の大幅な縮小が可能である。
また、前記基準ベクトル生成手段は、前記第1映像信号および前記第2映像信号の画像解像度と、前記第1画像符号化手段および前記第2画像符号化手段で行われる動き補償の単位であるブロックサイズに基づいて、前記第1画像符号化手段で検出された動きベクトルを補正して基準ベクトルを生成してもよい。
これによって、画像解像度が相違する第1映像信号を符号化する際の動きベクトルから第2映像信号を符号化する際に用いる基準ベクトルを生成することができる。
また、前記基準ベクトル生成手段は、前記第1映像信号および前記第2映像信号のフレームレートに基づいて、前記第1画像符号化手段で検出された動きベクトルを補正して基準ベクトルを生成してもよい。
また、前記基準ベクトル生成手段は、前記第1映像信号および前記第2映像信号のフレームレートに基づいて、前記第1画像符号化手段で検出された動きベクトルを補正して基準ベクトルを生成してもよい。
これによって、フレームレートが相違する第1映像信号を符号化する際の動きベクトルから第2映像信号を符号化する際に用いる基準ベクトルを生成することができる。
また、前記基準ベクトル生成手段は、前記第1画像符号化手段および前記第2画像符号化手段における符号化ピクチャ構成に基づいて、前記第1画像符号化手段で検出された動きベクトルを補正して基準ベクトルを生成してもよい。
また、前記基準ベクトル生成手段は、前記第1画像符号化手段および前記第2画像符号化手段における符号化ピクチャ構成に基づいて、前記第1画像符号化手段で検出された動きベクトルを補正して基準ベクトルを生成してもよい。
これによって、符号化ピクチャ構成が相違する第1映像信号を符号化する際の動きベクトルから第2映像信号を符号化する際に用いる基準ベクトルを生成することができる。
なお、本発明は、このような画像符号化装置として実現することができるだけでなく、このような画像符号化装置が備える特徴的な手段をステップとする画像符号化方法として実現したり、それらのステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の伝送媒体を介して配信することができるのは言うまでもない。
なお、本発明は、このような画像符号化装置として実現することができるだけでなく、このような画像符号化装置が備える特徴的な手段をステップとする画像符号化方法として実現したり、それらのステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の伝送媒体を介して配信することができるのは言うまでもない。
以上の説明から明らかなように、本発明に係る画像符号化装置および画像符号化方法によれば、同一の映像信号から生成された2種類の映像信号である第1映像信号および第2映像信号を同時に符号化し、2つの符号化信号を作成する際に、2つの符号化信号のピクチャ構成、及び、フレームレートを同一にする必要がなく、それぞれの符号化データが所望するピクチャ構成やフレームレートで符号化する符号化装置を、少ない回路規模で実現可能である。
さらに、映像信号の画像解像度の大小にかかわらず、2つの映像信号の符号化処理のうちでどちらを先行させてもよく、既に実現されている画像解像度の画像符号化装置に、別の画像解像度の符号化回路を付加する形式での装置実現が容易である。
以下、本発明の各実施の形態について、それぞれ図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
画像符号化装置1は、同一の映像信号から生成された2種類の映像信号である第1映像信号および第2映像信号を同時に符号化するための装置であり、図1に示すように映像信号生成部10と、第1符号化部11と、基準ベクトル生成部12と、第2符号化部13とを備えている。
この画像符号化装置1は、例えば図2に示すようなデジタルDVDカメラ100に備えられ、CCD等によって生成された映像信号から第1映像信号および第2映像信号を生成し、第1映像信号を符号化した第1符号化データをメモリカード102へ、第2映像信号を符号化した第2符号化データをDVD101へ記録する場合等に用いられる。また、画像符号化装置1は、例えばDVDレコーダ等に備えられ、チューナによって復号化されたTV映像信号から第1映像信号および第2映像信号を生成し、第1映像信号を符号化した第1符号化データをメモリカードへ、第2映像信号を符号化した第2符号化データをDVDへ記録する場合等に用いられても構わない。
映像信号生成部10は、入力された映像信号に対して、画像解像度変換、フレームレート変換を行い、所望する画像解像度、フレームレートを有する第1映像信号と第2映像信号とを生成する。
第1符号化部11は、映像信号生成部10で生成された第1映像信号に対して動きベクトル検出を行い、検出された動きベクトルを用いて動き補償を行って所定のピクチャ構成を有する第1符号化データへ符号化する。
基準ベクトル生成部12は、第1符号化部11の動きベクトル検出処理で得られた動きベクトルを、第1映像信号および第2映像信号の画面解像度、フレームレート、第1符号化部11および第2符号化部13における符号化時のピクチャ構成に基づいて補正し、第2映像信号を符号化する際に利用される基準ベクトルを生成する。
第2符号化部13は、映像信号生成部10で生成された第2映像信号に対して、基準ベクトル生成部12で生成された基準ベクトルの周辺近傍のみを探索して動きベクトル検出を行い、検出された動きベクトルを用いて動き補償を行って所定のピクチャ構成を有する第2符号化データへ符号化する。
次に、上記のように構成された画像符号化装置1の動作について説明する。ここでは、携帯機器用の320画素×240画素(QVGA)サイズで15フレーム/秒(以下、fps)のMPEG4(SP:シンプルプロファイル)データと、据え置き機器用の720画素×480画素(D1)サイズで30fpsのMPEG2(MP@ML:メインプロファイル@メインレベル)データを同時に符号化するものとして説明する。
また、MPEG4データのピクチャ構成は、IPPPPP‥の構成(以降、IPPPと記す)を有し、MPEG2のピクチャ構成は、IBBPBBP‥の構成(以降、IBBPBBと記す)を有するものとする。また、動き補償を垂直方向16画素×水平方向16画素のマクロブロックの単位で行うものとする。
まず、映像信号生成部10は、入力された映像信号に対して、画像解像度変換、フレームレート変換を行い、第1映像信号として320×240サイズで15fpsの映像信号を、第2映像信号として720×480サイズで30fpsの映像信号を出力する。
次に、第1符号化部11は、映像信号生成部10で生成された第1映像信号(320×240)に対して動きベクトル検出を行い、検出された動きベクトルを用いて動き補償を行ってIPPPのピクチャ構成を有するMPEG4(SP)データへ符号化する。すなわち、第1符号化部11の出力として、320×240サイズ、15fps、IPPPのピクチャ構成を有するMPEG4データを得る。
次に、基準ベクトル生成部12は、第1符号化部11の動きベクトル検出処理で得られた動きベクトルを、画面解像度、フレームレート、およびピクチャ構成に基づいて補正し、基準ベクトルを生成する。以下、基準ベクトル生成部12の動作を詳細に説明する。
図3は、基準ベクトル生成部12の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、基準ベクトル生成部12は、第1符号化部11の動きベクトル検出処理で検出された動きベクトルMVを取得する(ステップS20)。次に、基準ベクトル生成部12は、第1映像信号と第2映像信号とのフレームレートが異なるか否かを判定する(ステップS21)。この判定の結果、第1映像信号と第2映像信号のフレームレートが異なる場合(ステップS21でYES)は、取得した動きベクトルMVをフレームレートにより補正する(ステップS22)。
まず、基準ベクトル生成部12は、第1符号化部11の動きベクトル検出処理で検出された動きベクトルMVを取得する(ステップS20)。次に、基準ベクトル生成部12は、第1映像信号と第2映像信号とのフレームレートが異なるか否かを判定する(ステップS21)。この判定の結果、第1映像信号と第2映像信号のフレームレートが異なる場合(ステップS21でYES)は、取得した動きベクトルMVをフレームレートにより補正する(ステップS22)。
図4は、フレームレートによる動きベクトルの補正を説明する図である。ここでは、図4(a)に示す第1映像信号(15fps)の動きベクトルから図4(b)に示す第2映像信号(30fps)と同じフレームレートの映像の動きベクトルを得る方法を表している。つまり、第1および第2映像信号のフレームレートの比(フレーム間隔の比)によって、第1映像信号の動きベクトルを補正する。30fpsの映像信号のフレーム間隔は、第1映像信号(15fps)の1/2(15fps/30fps)であるので、第1映像信号の動きベクトルを1/2倍して、30fpsの映像信号の動きベクトルを得る。この処理で、第1映像信号に存在しないが、第2映像信号に存在するフレーム(例えば、フレーム32)の動きベクトルを生成する。なお、フレームレートによる補正は、第1映像信号内にある全てのマクロブロックの動きベクトルに対して行う。また、本フレームレートによる補正は、各フレーム内で同じ位置にあるマクロブロック(co-located MB)毎に行う。
次に、基準ベクトル生成部12は、第1符号化データと第2符号化データの所望するピクチャ構成が異なるか否かを判定する(ステップS23)。この判定の結果、第1符号化データと第2符号化データの所望するピクチャ構成が異なる場合(ステップS23でYES)、ピクチャ構成による補正を行う(ステップS24)。
図5は、ピクチャ構成による動きベクトルの補正を説明する図である。ここでは、図5(a)に示す第1映像信号(IPPP)の動きベクトルから、図5(b)に示す所望するピクチャ構成(IBBPBB)の第2符号化データの動きベクトルを得る方法を表している。つまり、参照フレームのフレーム間隔によって、動きベクトルを補正する。例えば、フレーム43から2フレーム離れたフレーム41を参照する動きベクトルは、フレーム42から隣のフレーム41を参照した動きベクトルMV401と、フレーム43から隣のフレーム42を参照した動きベクトルMV402とを加算した値とする。同様にして、参照方向も利用して補正を行う。例えば、フレーム42から逆方向に2フレーム離れたフレーム44を参照する動きベクトルは、フレーム43から順方向に1フレーム離れたフレーム42を参照する動きベクトルMV402と、フレーム44からフレーム43を参照する動きベクトルMV403とを加算して、−1倍した値とする。なお、本ピクチャ構成による補正は、各フレーム内で同じ位置にあるマクロブロック(co-located MB)毎に行う。
図6は、図4を用いて説明したフレームレートによる補正と図5を用いて説明したピクチャ構成による補正の両方の補正を行った結果を示す図である。ここでは、図6(a)に示す第1映像信号(15fps)を所望するピクチャ構成(IPPP)で符号化する際の動きベクトルから、図6(b)に示す第2映像信号(30fps)を所望するピクチャ構成(IBBPBB)の第2符号化データの動きベクトルを得る方法を表している。例えば、フレーム52から逆方向に2フレーム離れたフレーム54を参照する動きベクトルは、フレーム53から順方向に2フレーム離れたフレーム51を参照する動きベクトルMV502を1/2倍した値と、フレーム55から順方向に2フレーム離れたフレーム53を参照する動きベクトルMV503を1/2倍した値とを加算して、−1倍した値となる。
次に、基準ベクトル生成部12は、第1映像信号と第2映像信号の画像解像度が異なるか否かを判定する(ステップS25)。この判定の結果、第1映像信号と第2映像信号の画像解像度が異なる場合(ステップS25でYES)、画像解像度による動きベクトルの補正を行う(ステップS26)。ここでは、第1映像信号(320画素×240画素)のマクロブロック毎の動きベクトルから、第2映像信号(720画素×480画素)のマクロブロック毎の動きベクトルを生成する。第2映像信号の水平サイズは、第1映像信号の9/4(720画素/320画素)倍であり、垂直サイズは、2(480画素/240画素)倍である。したがって、第1映像信号の動きベクトルを水平成分9/4倍し、垂直方法を2倍して、第2映像信号に対応する動きベクトルとする。図7は、画像解像度による補正を説明した図である。図7(b)に示す720×480画像の動きベクトル62は、図7(a)に示す320×240画像の動きベクトル61を、水平、垂直成分をそれぞれ9/4倍、2倍したものである。
次に、基準ベクトル生成部12は、第1映像信号の補正された動きベクトルから、第2映像信号内の全てのマクロブロック毎の基準ベクトルを求め、出力する(ステップS27)。上記のように水平、垂直成分をそれぞれ9/4倍、2倍した場合、第1映像信号のマクロブロック(16画素×16画素)の領域は、第2映像信号の36画素×32画素に対応する。したがって、補正された第1映像信号の動きベクトルは、第2映像信号にある36画素×32画素の領域に対応する動きベクトルである。この36画素×32画素の内部に含まれるマクロブロック(16画素×16画素)については、第1映像信号の補正済み動きベクトルをそのまま基準ベクトルとする。いくつかの36画素×32画素の領域にまたがるマクロブロックについては、またがる領域に対応する補正済み動きベクトルを面積比で平均した値を基準ベクトルとする。
図8は、基準ベクトルの生成を説明した図である。図8(b)に示す第2映像信号(720×480)に含まれるマクロブロックMB11、MB12、MB21、MB22の基準ベクトルは、上記のように図8(a)に示す第1の映像信号のMB1に対応する動きベクトルとする。また、マクロブロックMB13とMB23の基準ベクトルは、4画素×16画素はMB1の領域にあり、12画素×16画素はMB2の領域にあるため、面積比で平均した値、(4×MB1の動きベクトル+12×MB2の動きベクトル)/16とする。
以上の一連の処理により、基準ベクトル生成部12は、第2映像信号の全てのマクロブロックに対応する基準ベクトルを生成する。なお、ここでは、動き補償の単位をマクロブロックとして説明したが、ブロック単位(8画素×8画素)、16画素×8画素単位、4画素×8画素単位等の単位で実施してもよい。
次に、第2符号化部13は、映像信号生成部10で生成された第2映像信号(720×480)に対して、基準ベクトル生成部12で生成された基準ベクトルの周辺近傍のみを探索して動きベクトル検出を行い、検出された動きベクトルを用いて動き補償を行ってIBBPBBのピクチャ構成を有するMPEG2データへ符号化する。すなわち、第2符号化部13の出力として、720×480サイズ、30fps、IBBPBBのピクチャ構成を有するMPEG2データを得る。
以上のように、第2符号化部13の動きベクトルの検出処理では、基準ベクトル生成部12で生成された基準ベクトルの周辺近傍のみを探索して処理しているので、動きベクトル検出の演算量を削減することができ、回路規模の大幅な縮小が可能である。
また、基準ベクトル生成部12では、画像解像度、フレームレート、および符号化ピクチャ構成のそれぞれの違いに応じて動きベクトルを補正しているので、画像解像度、フレームレート、および符号化ピクチャ構成が相違する第1符号化データの動きベクトルから第2符号化データを符号化する際に用いる基準ベクトルを生成することができる。
なお、本実施の形態では、第1符号化データとして320×240サイズ、15fps、IPPPのピクチャ構成を有するMPEG4データと、第2符号化データとして720×480サイズ、30fps、IBBPBBのピクチャ構成を有するMPEG2データとを同時に符号化するものとして説明したが、これに限られるものではない。これ以外の画像解像度、フレームレート、および符号化ピクチャ構成であっても構わない。
(実施の形態2)
上記実施の形態1では、第1符号化データとして、320×240サイズ、15fps、IPPPのピクチャ構成を有するMPEG4データを、第2号化データとして、720×480サイズ、30fps、IBBPBBのピクチャ構成を有するMPEG2データを作成する場合について説明したが、本実施の形態では、第1符号化データとして、720×480サイズ、30fps、IBBPBBのピクチャ構成を有するMPEG2データを、第2符号化データとして、320×240サイズ、15fps、IPPPのピクチャ構成を有するMPEG4データを作成する場合について説明する。なお、画像符号化装置の構成は、図1に示す実施の形態1の構成と同様である。
上記実施の形態1では、第1符号化データとして、320×240サイズ、15fps、IPPPのピクチャ構成を有するMPEG4データを、第2号化データとして、720×480サイズ、30fps、IBBPBBのピクチャ構成を有するMPEG2データを作成する場合について説明したが、本実施の形態では、第1符号化データとして、720×480サイズ、30fps、IBBPBBのピクチャ構成を有するMPEG2データを、第2符号化データとして、320×240サイズ、15fps、IPPPのピクチャ構成を有するMPEG4データを作成する場合について説明する。なお、画像符号化装置の構成は、図1に示す実施の形態1の構成と同様である。
まず、映像信号生成部10は、入力された映像信号に対して、画像解像度変換、フレームレート変換を行い、第1映像信号として720×480サイズで30fpsの映像信号を、第2映像信号として320×240サイズで15fpsの映像信号を出力する。なお、実施の形態1と同様に、入力される映像信号は、カメラによるCCDによって生成された映像信号でもよいし、チューナによって復号化されたTV映像信号でもよい。
次に、第1符号化部11は、映像信号生成部10で生成された第1映像信号(720×480)に対して動きベクトル検出を行い、検出された動きベクトルを用いて動き補償を行ってIBBPBBのピクチャ構成を有するMPEG2データへ符号化する。すなわち、第1符号化部11の出力として、720×480サイズ、30fps、IBBPBBのピクチャ構成を有するMPEG2データを得る。
次に、基準ベクトル生成部12は、第1符号化部11の動きベクトル検出処理で得られた動きベクトルを、画面解像度、フレームレート、およびピクチャ構成に基づいて補正し、基準ベクトルを生成する。以下、基準ベクトル生成部12の動作を詳細に説明する。
図9は、基準ベクトル生成部12の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、基準ベクトル生成部12は、第1符号化部11の動きベクトル検出処理で検出された動きベクトルMVを取得する(ステップS80)。次に、基準ベクトル生成部12は、第1符号化データと第2符号化データの所望するピクチャ構成が異なるか否かを判定する(ステップS81)。この判定の結果、第1符号化データと第2符号化データの所望するピクチャ構成が異なる場合(ステップS81でYES)、取得した動きベクトルMVをピクチャ構成により補正する(ステップS82)。
まず、基準ベクトル生成部12は、第1符号化部11の動きベクトル検出処理で検出された動きベクトルMVを取得する(ステップS80)。次に、基準ベクトル生成部12は、第1符号化データと第2符号化データの所望するピクチャ構成が異なるか否かを判定する(ステップS81)。この判定の結果、第1符号化データと第2符号化データの所望するピクチャ構成が異なる場合(ステップS81でYES)、取得した動きベクトルMVをピクチャ構成により補正する(ステップS82)。
図10は、ピクチャ構成による動きベクトルの補正を説明する図である。ここでは、図10(a)に示す第1映像信号(IBBPBB)の動きベクトルから、図10(b)に示す所望するピクチャ構成(IPPP)の第2符号化データの動きベクトルを得る方法を表している。つまり、参照フレームのフレーム間隔によって、動きベクトルを補正する。例えば、フレーム93から隣のフレーム92を参照した動きベクトルは、フレーム93から2フレーム離れたフレーム91を参照する動きベクトルMV902を1/2倍した値とする。同様にして、参照方向も利用して補正を行う。例えば、フレーム94から順方向に1フレーム離れたフレーム93を参照する動きベクトルは、フレーム93から逆方向に1フレーム離れたフレーム92を参照する動きベクトルMV903を−1倍した値とする。本ピクチャ構成による補正は、各フレーム内で同じ位置にあるマクロブロック(co-located MB)毎に行う。
次に、基準ベクトル生成部12は、第1映像信号と第2映像信号とのフレームレートが異なるか否かを判定する(ステップS83)。この判定の結果、第1映像信号と第2映像信号のフレームレートが異なる場合(ステップS83でYES)は、フレームレートによる補正を行う(ステップS84)。
図11は、フレームレートによる動きベクトルの補正を説明する図である。ここでは、図11(a)に示す第1映像信号(30fps)の動きベクトルから図11(b)に示す第2映像信号(15fps)と同じフレームレートの映像の動きベクトルを得る方法を表している。つまり、第1および第2映像信号のフレームレートの比(フレーム間隔の比)によって、第1映像信号の動きベクトルを補正する。例えば、フレーム103から2フレーム離れたフレーム101を参照する動きベクトルは、フレーム101からフレーム102を参照する動きベクトルMV1001とフレーム103からフレーム102を参照する動きベクトルMV1002とを加算した値とする。なお、本フレームレートによる補正は、各フレーム内で同じ位置にあるマクロブロック(co-located MB)毎に行う。
図12は、図10を用いて説明したピクチャ構成による補正と図11を用いて説明したフレームレートによる補正の両方の補正を行った結果を示す図である。ここでは、図12(a)に示す第1映像信号(30fps)を所望するピクチャ構成(IBBPBB)で符号化する際の動きベクトルから、図12(b)に示す第2映像信号(15fps)を所望するピクチャ構成(IPPP)の第2符号化データの動きベクトルを得る方法を表している。例えば、フレーム115から順方向に2フレーム離れたフレーム113を参照する動きベクトルは、フレーム113から逆方向に1フレーム離れたフレーム114を参照する動きベクトルMV1102を−1倍した値と、フレーム115から順方向に1フレーム離れたフレーム114を参照する動きベクトルMV1103とを加算した値となる。
次に、基準ベクトル生成部12は、第1映像信号と第2映像信号の画像解像度が異なるか否かを判定する(ステップS85)。この判定の結果、第1映像信号と第2映像信号の画像解像度が異なる場合(ステップS85でYES)、画像解像度による動きベクトルの補正を行う(ステップS86)。ここでは、第1映像信号(720画素×480画素)のマクロブロック毎の動きベクトルから、第2映像信号(320画素×240画素)のマクロブロック毎の動きベクトルを生成する。第2映像信号の水平サイズは、画像1の映像信号の4/9(320画素/720画素)倍であり、垂直サイズは、1/2(240画素/480画素)倍である。したがって、第1映像信号の動きベクトルを水平成分4/9倍し、垂直方法を1/2倍して、第2映像信号に対応する動きベクトルとする。図13は、画像解像度による補正を説明した図である。図13(b)に示す320×240画像の動きベクトル122は、図13(a)に示す720×480画像の動きベクトル121を、水平、垂直成分をそれぞれ9/4倍、1/2倍したものである。
次に、基準ベクトル生成部12は、第1映像信号の補正された動きベクトルから、第2映像信号内の全てのマクロブロック毎の基準ベクトルを求め、出力する(ステップS87)。上記のように水平、垂直成分をそれぞれ9/4倍、1/2倍した場合、第2映像信号のマクロブロック(16画素×16画素)の領域は、第1映像信号の36画素×32画素に対応する。したがって、第2映像信号の基準ベクトルは、第2映像信号のマクロブロックに対応する第1映像信号内の36画素×32画素の領域に含まれるマクロブロックの面積比で、そのマクロブロックの動ききベクトルを平均した値とする。
図14は基準ベクトルの生成を説明した図である。図14(b)に示す第2映像信号(320×240)のマクロブロックMB1の基準ベクトルは、図14(a)に示す対応する第1映像信号(720×480)の36画素×32画素に含まれるMB11とMB12とMB13とMB21とMB22とMB23の面積比で平均した値、つまり、(4×(MB11の動きベクトル+MB12の動きベクトル+MB21の動きベクトル+MB22の動きベクトル)+(MB13の動きベクトル+MB23の動きベクトル))/18とする。また、他のマクロブロックも同様に求める。
以上の一連の処理により、基準ベクトル生成部12は、第2映像信号の全てのマクロブロックに対応する基準ベクトルを生成する。なお、ここでは、動き補償の単位をマクロブロックとして説明したが、ブロック単位(8画素×8画素)、16画素×8画素単位、4画素×8画素単位等の単位で実施してもよい。
次に、第2符号化部13は、映像信号生成部10で生成された第2映像信号(360×240)に対して、基準ベクトル生成部12で生成された基準ベクトルの周辺近傍のみを探索して動きベクトル検出を行い、検出された動きベクトルを用いて動き補償を行ってIPPPのピクチャ構成を有するMPEG4データへ符号化する。すなわち、第2符号化部13の出力として、360×240サイズ、15fps、IPPPのピクチャ構成を有するMPEG4データを得る。
以上のように、第2符号化部13の動きベクトルの検出処理では、基準ベクトル生成部12で生成された基準ベクトルの周辺近傍のみを探索して処理しているので、動きベクトル検出の演算量を削減することができ、回路規模の大幅な縮小が可能である。
また、基準ベクトル生成部12では、画像解像度、フレームレート、および符号化ピクチャ構成のそれぞれの違いに応じて動きベクトルを補正しているので、画像解像度、フレームレート、および符号化ピクチャ構成が相違する第1符号化データの動きベクトルから第2符号化データを符号化する際に用いる基準ベクトルを生成することができる。
また、本実施の形態では、画像解像度の大きな画像の動きベクトル検出を画像解像度の小さな画像の動きベクトル検出に先行する必要があるため、実施の形態1に比べ、演算量の削減量は大きくない。しかしながら、すでに、既に実現されている画像解像度の大きな画像の符号化装置に、画像解像度の小さな画像の符号化回路を付加するという構成で実現が可能である。
なお、本実施の形態では、第1符号化データとして720×480サイズ、30fps、IBBPBBのピクチャ構成を有するMPEG2データと、第2符号化データとして320×240サイズ、15fps、IPPPのピクチャ構成を有するMPEG4データとを同時に符号化するものとして説明したが、これに限られるものではない。これ以外の画像解像度、フレームレート、および符号化ピクチャ構成であっても構わない。
また、第1符号化データ(MPEGデータ)から、画面解像度やフレームレート、ピクチャ構成を変更した第2符号化データを作成する画像符号化装置において、符号化データの動きベクトルから基準ベクトルを生成して、第2符号化データの作成の際の動きベクトル検出に利用することにより、動きベクトル検出の演算量を削減し、符号化装置の回路規模を縮小する用途にも適用される。
また、上記各実施の形態における図1に示したブロック図の機能ブロックは典型的には集積回路であるLSIとして実現される。このLSIは1チップ化されても良いし、複数チップ化されても良い。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用しても良い。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
以上のように本発明に係る画像符号化装置は、同一の映像信号から作成された画像解像度やフレームレート等が異なる2種類の映像信号を符号化する際に、動きベクトル検出の演算量を削減し、画像符号化装置の回路規模を縮小する用途に有効であり、例えばデジタルDVDカメラ、デジタルビデオカメラ、DVDレコーダ、およびパーソナルコンピュータ等に用いることができる。
1 画像符号化装置
10 映像信号生成部
11 第1符号化部
12 基準ベクトル生成部
13 第2符号化部
10 映像信号生成部
11 第1符号化部
12 基準ベクトル生成部
13 第2符号化部
Claims (8)
- 同一の映像信号から作成した画像解像度およびフレームレートの少なくとも1つが異なる第1映像信号および第2映像信号を符号化して、2つの符号化信号を作成する画像符号化装置であって、
前記第1映像信号に対して動き検出を行い、検出された動きベクトルを用いて動き補償を行って前記第1映像信号を符号化する第1画像符号化手段と、
前記第1画像符号化手段で検出された動きベクトルに基づいて、前記第2映像信号を符号化する際に用いる基準ベクトルを生成する基準ベクトル生成手段と、
前記第2映像信号に対して、前記基準ベクトル生成手段で作成された前記基準ベクトルの周辺を検索範囲として動き検出を行い、検出された動きベクトルを用いて動き補償を行って前記第2映像信号を符号化する第2画像符号化手段と
を備えることを特徴とする画像符号化装置。 - 前記基準ベクトル生成手段は、前記第1映像信号および前記第2映像信号の画像解像度と、前記第1画像符号化手段および前記第2画像符号化手段で行われる動き補償の単位であるブロックサイズに基づいて、前記第1画像符号化手段で検出された動きベクトルを補正して基準ベクトルを生成する
ことを特徴とする請求項1記載の画像符号化装置。 - 前記基準ベクトル生成手段は、前記第1映像信号および前記第2映像信号のフレームレートに基づいて、前記第1画像符号化手段で検出された動きベクトルを補正して基準ベクトルを生成する
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像符号化装置。 - 前記基準ベクトル生成手段は、前記第1画像符号化手段および前記第2画像符号化手段における符号化ピクチャ構成に基づいて、前記第1画像符号化手段で検出された動きベクトルを補正して基準ベクトルを生成する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像符号化装置。 - 前記第2映像信号は、前記第1映像信号より画像解像度が高く、かつフレームレートが大きく、
前記第2画像符号化手段における符号化ピクチャ構成は、前記第1画像符号化手段における符号化ピクチャ構成よりピクチャの種類が多く構成され、
前記基準ベクトル生成手段は、前記第1映像信号および前記第2映像信号のフレームレートと、前記第1画像符号化手段および前記第2画像符号化手段における符号化ピクチャ構成と、前記第1映像信号および前記第2映像信号の画像解像度と、前記第1画像符号化手段および前記第2画像符号化手段で行われる動き補償の単位であるブロックサイズとに基づいて、前記第1画像符号化手段で検出された動きベクトルを補正して基準ベクトルを生成する
ことを特徴とする請求項1記載の画像符号化装置。 - 同一の映像信号から作成した画像解像度およびフレームレートの少なくとも1つが異なる第1映像信号および第2映像信号を符号化して、2つの符号化信号を作成する画像符号化方法であって、
前記第1映像信号に対して動き検出を行い、検出された動きベクトルを用いて動き補償を行って前記第1映像信号を符号化する第1画像符号化ステップと、
前記第1画像符号化ステップにより検出された動きベクトルに基づいて、前記第2映像信号を符号化する際に用いる基準ベクトルを生成する基準ベクトル生成ステップと、
前記第2映像信号に対して、前記基準ベクトル生成ステップにより作成された前記基準ベクトルの周辺を検索範囲として動き検出を行い、検出された動きベクトルを用いて動き補償を行って前記第2映像信号を符号化する第2画像符号化ステップと
を含むことを特徴とする画像符号化方法。 - 同一の映像信号から作成した画像解像度およびフレームレートの少なくとも1つが異なる第1映像信号および第2映像信号を符号化して、2つの符号化信号を作成するためのプログラムであって、
前記第1映像信号に対して動き検出を行い、検出された動きベクトルを用いて動き補償を行って前記第1映像信号を符号化する第1画像符号化ステップと、
前記第1画像符号化ステップにより検出された動きベクトルに基づいて、前記第2映像信号を符号化する際に用いる基準ベクトルを生成する基準ベクトル生成ステップと、
前記第2映像信号に対して、前記基準ベクトル生成ステップにより作成された前記基準ベクトルの周辺を検索範囲として動き検出を行い、検出された動きベクトルを用いて動き補償を行って前記第2映像信号を符号化する第2画像符号化ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - 同一の映像信号から作成した画像解像度およびフレームレートの少なくとも1つが異なる第1映像信号および第2映像信号を符号化して、2つの符号化信号を作成するための集積回路であって、
前記第1映像信号に対して動き検出を行い、検出された動きベクトルを用いて動き補償を行って前記第1映像信号を符号化する第1画像符号化手段と、
前記第1画像符号化手段で検出された動きベクトルに基づいて、前記第2映像信号を符号化する際に用いる基準ベクトルを生成する基準ベクトル生成手段と、
前記第2映像信号に対して、前記基準ベクトル生成手段で作成された前記基準ベクトルの周辺を検索範囲として動き検出を行い、検出された動きベクトルを用いて動き補償を行って前記第2映像信号を符号化する第2画像符号化手段と
を備えることを特徴とする集積回路。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004208963A JP2006033393A (ja) | 2004-07-15 | 2004-07-15 | 画像符号化装置および画像符号化方法 |
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