JP2010171480A - 画像復号化装置および画像符号化装置、並びに画像復号化方法および画像符号化方法 - Google Patents

画像復号化装置および画像符号化装置、並びに画像復号化方法および画像符号化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】効率的な参照画像バッファの利用を可能とし、外部メモリのバンド幅の低減と、動き補償復号化処理の高速化および回路規模の削減を実現する。
【解決手段】符号化ストリームから復号対象ピクチャ内のMBの動きベクトルが参照する参照領域情報を抽出する参照領域情報抽出手段と、該参照領域情報に基づいて、復号化対象MBの動き補償を開始する前に、予め復号化対象MBの参照領域の画像データを、復号化対象ピクチャの参照画像を蓄えた外部メモリから読み出し、参照画像バッファに書込む参照領域読み出し制御手段と、参照画像バッファから読み出した符号化ストリームに記述された復号化対象MBの動きベクトルが指し示す参照画像データと、符号化ストリームに記述された残差画像データを用いて、復号化対象MBの復号化を行う動き補償復号化処理手段を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像復号化装置および画像符号化装置、並びに画像復号化方法および画像符合化方法に関し、特に、予測符号化によって符号化された画像符号化ストリームを復号化する場合に、外部メモリのバンド幅の低減、動き補償復号処理の高速化および回路規模の削減を実現する画像復号化装置および画像符号化装置および画像復号化方法および画像符号化装置に関する。
近年、AV(Audio and Visual)情報のデジタル化が進み、映像信号をデジタル化して取り扱うことのできる機器が広く普及しつつある。映像信号は、膨大な情報量を有するので、記録容量および伝送効率を考慮して情報量を削減しつつ符号化することが一般的である。映像信号の符号化技術として、MPEG(Moving Picture Experts Group)−2、H.264(MPEG−4 AVC)という国際規格が定められている。
これらの規格では、画面内予測を用いるIピクチャ、1枚の画像から予測が可能なPピクチャ、および2枚の画像から予測が可能なBピクチャを用いて画像を符号化する。
H.264では、それまで参照画像として用いられなかったBピクチャを参照可能なピクチャ(Brピクチャ)とすることが可能になり、符号化効率の向上を実現している。
ここで、図10と図11を用いて、Brピクチャを利用しない場合と利用する場合のBピクチャの参照関係の一例を示す。なお、図10は、Brピクチャを利用しない場合のBピクチャの参照関係の一例を示す図であり、図11は、Brピクチャを利用する場合のBピクチャの参照関係の一例を示す図である。ちなみに、MPEG−1およびMPEG−2では、Brピクチャは存在せず、図10に示す参照関係となる。
また、近年、デジタル映像信号の画像サイズは拡大を続けており、HD(High Definition)サイズ(1920×1080)の動画をH.264で記録できるムービーや、DVD(Digital Versatile Disc)/BD(Blu−ray Disc)レコーダなどが商品化されている。
画面間予測を用いて符号化された符号化ストリームをデコードする場合には、復号化対象ピクチャの参照ピクチャが必要であり、例えば、図11に示すBピクチャを復号化する場合には、2枚のPピクチャと1枚のBrピクチャの計3枚のピクチャが必要である。また、画像サイズが大きくなると、その大きくなった画像サイズに応じた参照画像用のメモリが必要となる。そのため、デコーダチップの内部に、参照画像を全て蓄えられるような大容量のメモリを持つことはコスト的に困難であるので、参照用画像は外部メモリ(DRAM)に蓄積するのが一般的である。
しかしながら、復号化には、マクロブロック(以下、MBと記す)毎に独立した動きベクトルが指し示す画素データを読み出す必要があるために、外部メモリとしては高速なメモリが必要となり、メモリコストおよび消費電力の増大を招くという課題を有していた。
このような課題を解決するための従来技術の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されているデジタル画像の復号装置においては、フレームメモリ(外部メモリ)と動き予測手段の間に動き補償用のバッファメモリを設けることにより、フレームメモリからバッファメモリへのデータ転送をライン単位で行わせて高速転送を可能とすることで、フレームメモリのバンド幅の使用効率を向上させている。
また、このような課題を解決するための他の従来技術の一例について、図12を用いて説明する。なお、図12は、従来のデコーダの構成の一例を示すブロック図である。
図12において、動き補償復号処理部121は、復号化対象MBの動きベクトルの指し示す画素データを予め予測し、その予め予測した画素データを、外部メモリ122から読み出して参照画像バッファ123に蓄える。
このように、参照画像バッファ123に復号化対象MBの動き補償に必要な参照画素データを予め外部メモリ122から読み出しておくことにより、同じ画素データを外部メモリ122から何度も読み出すことを防ぐことができるので、外部メモリ122へのアクセス量を最小限にすることができ、外部メモリ122のバンド幅の低減と、動き補償復号処理の高速化および回路規模の削減を可能としている。
特開平11−298903号公報
しかしながら、参照画像バッファに、各MBの独立した動きベクトルが指し示す画素データの位置を動きベクトルを復号化する前に特定して、予め外部メモリから所定の画素データを読み込むことは困難で、大容量の参照画像バッファが必要となり、復号化処理全体としては回路規模の増大を招いていた。
例えば、H.264の符号化ストリームは、ストリームのレベルでの制限とストリーム中に記載されるパラメータで、動きベクトルの取り得る範囲が規定できるため、この動きベクトルで示される領域を予め参照画像バッファに取り込む方法により回路規模の増大を抑えることが考えられる。
しかしながら、HD画像(1920x1080)のストリームに使われるレベル4.1の動きベクトルの取り得る範囲は、垂直は−512〜511.75であり、水平は−2048〜2047.75である。この値は大きな値であり、中心のMBは、HDサイズの参照画像の全体を参照可能であるために、参照画像バッファには参照画像全体を取り込む必要があり、参照画像バッファの容量が増大してしまう。また、H.264方式においては、VUI(Video Usability Information)パラメータで動きベクトルの絶対値の最大値が規定されるが、動きベクトルの絶対値で規定される範囲は、H.264方式のVUIパラメータで示される動きベクトルの存在範囲を示す図である図13に示すように、符号化対象MBを中心とする領域であり、必要な領域をピンポイントに指定することができない。さらに、VUIパラメータは、ストリーム全体の動きベクトルを制限する値、すなわち、ストリーム全体の動きベクトルの絶対値の最大値であるために大きな値となり、参照画像バッファの容量が増大してしまうといった課題を有していた。
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、画像符号化装置において、符号化対象ピクチャを符号化する場合に、符号化対象ピクチャが参照するピクチャ毎(参照ピクチャ毎)に、動きベクトル探索領域(探索範囲)の相対的な中心位置を決定し、決定された各参照ピクチャの探索領域の相対的な中心位置に関する情報(以下、探索領域情報または参照領域情報と称す)を符号化ストリーム中に記述して符号化し、画像復号化装置において、探索領域情報(参照領域情報)が埋め込まれた符号化ストリームを復号化する際に、符号化ストリーム中に埋め込まれた探索領域情報を抽出して、参照画像の外部メモリから参照画像バッファへの読み込み制御に利用することにより、効率的な参照画像バッファの利用を可能とし、外部メモリのバンド幅の低減と、動き補償復号化処理の高速化および回路規模の削減を実現することが可能な画像復号化装置および画像符号化装置、並びに画像復号化方法および画像符号化方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願の第1の発明の画像復号化装置は、動きベクトルを用いた画面間予測により符号化された符号化ストリームを復号化する画像復号化装置であって、前記符号化ストリームから復号化対象ピクチャ内のMBの動きベクトルが参照する領域情報である参照領域情報、すなわち、前記復号化対象ピクチャ内の各MBの動きベクトルが存在する範囲の中心位置を、各々のMBとの相対的な位置で表す情報を抽出する参照領域情報抽出手段と、前記参照領域情報に基づいて、前記復号化対象MBの動き補償を開始する前に、あらかじめ、前記復号化対象MBの参照領域の画像データを、符号化対象ピクチャの参照画像が蓄えられた外部メモリから読み出し、参照画像バッファに書込む参照領域読み出し制御手段と、前記符号化ストリームに記述された前記復号化対象MBの動きベクトルが指し示す参照画像データを前記参照画像バッファから読み出し、前記参照画像データと前記符号化ストリームに記述された残差画像データとを用いて前記復号化対象マクロブロックの復号化を行う動き補償復号化処理手段と、を備えることを特徴とするものである。
また、本願の第2の発明の画像復号化装置は、本願の第1の発明の画像復号化装置において、前記参照領域情報抽出手段は、前記復号化対象ピクチャの先頭部分で参照ピクチャ毎の前記参照領域情報を抽出し、抽出した前記参照領域情報を前記参照領域読み出し制御手段に送信し、前記参照領域読み出し制御手段は、前記参照領域情報抽出手段から取得した前記参照領域情報を基にして、参照画像の参照領域の画像データを、前記外部メモリから前記参照画像バッファへ読み込むことを特徴とするものである。
また、本願の第3の発明の画像復号化装置は、本願の第1の発明の画像復号化装置において、前記参照領域情報抽出手段は、前記符号化ストリームのユーザデータに記述されている前記参照領域情報を抽出し、抽出した前記参照領域情報を前記参照領域読み出し制御手段に送信し、前記参照領域読み出し制御手段は、前記参照領域情報抽出手段から取得した前記参照領域情報を基にして、参照画像の参照領域の画像データを、前記外部メモリから前記参照画像バッファへ読み込むことを特徴とするものである。
また、本願の第4の発明の画像符号化装置は、動きベクトルを用いた画面間予測により画像を符号化する画像符号化装置であって、符号化対象ピクチャを符号化する際に、前記符号化対象ピクチャ内のMBの動きベクトルが参照する領域情報である探索領域情報、すなわち、前記符号化対象ピクチャ内の各MBの動きベクトルが存在する範囲の中心位置を、各々のMBとの相対的な位置で表す情報を決定する探索領域決定手段と、前記探索領域決定手段において決定された各参照ピクチャの前記探索領域情報を、各ピクチャの動きベクトルとして符号化ストリーム中に記述して符号化する参照領域情報埋め込み符号化処理手段と、を備えることを特徴とするものである。
また、本願の第5の発明の画像符号化装置は、本願の第4の発明の画像符号化装置において、前記参照領域情報埋め込み符号化処理手段は、前記探索領域決定手段で決定された各参照ピクチャの前記探索領域情報を、各ピクチャの先頭MBもしくは先頭から複数個のMBの動きベクトルとし、それ以外のMBの動きベクトルは、動き探索を実施して検出した位置を動きベクトルとして符号化を実施することを特徴とするものである。
また、本願の第6の発明の画像符号化装置は、本願の第5の発明の画像符号化装置において、前記参照領域情報埋め込み符号化処理手段は、前記探索領域決定手段で決定された各参照ピクチャの前記探索領域情報を、前記符号化ストリームのユーザデータ領域に記述して符号化することを特徴とするものである。
また、本願の第7の発明の画像復号化方法は、動きベクトルを用いた画面間予測により符号化された符号化ストリームを復号化する画像復号化方法であって、前記符号化ストリームから復号化対象ピクチャ内のMBの動きベクトルが参照する領域情報である参照領域情報、すなわち、前記復号化対象ピクチャ内の各MBの動きベクトルが存在する範囲の中心位置を、各々のMBとの相対的な位置で表す情報を抽出する参照領域情報抽出ステップと、前記参照領域情報に基づいて、前記復号化対象MBの動き補償を開始する前に、あらかじめ、前記復号化対象MBの参照領域の画像データを、符号化対象ピクチャの参照画像が蓄えられた外部メモリから読み出し、参照画像バッファに書き込む参照領域読み出し制御ステップと、前記符号化ストリームに記述された前記復号化対象MBの動きベクトルが指し示す参照画像データを前記参照画像バッファから読み出し、前記参照画像データと前記符号化ストリームに記述された残差画像データとを用いて前記復号化対象MBの復号化を行う動き補償復号化処理ステップと、を備えることを特徴とするものである。
また、本願の第8の発明の画像復号化方法は、本願の第7の発明の画像復号化方法において、前記参照領域情報抽出ステップにおいては、前記復号化対象ピクチャの先頭部分で参照ピクチャ毎の前記参照領域情報を抽出し、抽出した前記参照領域情報を前記参照領域読み出し制御ステップに送信し、前記参照領域読み出し制御ステップにおいては、前記参照領域情報抽出ステップから取得した前記参照領域情報を基にして、参照画像の参照領域の画像データを、前記外部メモリから前記参照画像バッファへ読み込むことを特徴とするものである。
また、本願の第9の発明の画像復号化方法は、本願の第7の発明の画像復号化方法において、前記参照領域情報抽出ステップにおいては、前記符号化ストリームのユーザデータに記述されている前記参照領域情報を抽出し、抽出した前記参照領域情報を前記参照領域読み出し制御ステップに送信し、前記参照領域読み出し制御ステップにおいては、前記参照領域情報抽出ステップから取得した前記参照領域情報を基にして、参照画像の参照領域の画像データを、前記外部メモリから前記参照画像バッファへ読み込むことを特徴とするものである。
また、本願の第10の発明の画像符号化方法は、動きベクトルを用いた画面間予測により画像を符号化する画像符号化方法であって、符号化対象ピクチャを符号化する際に、前記符号化対象ピクチャ内のMBの動きベクトルが参照する領域情報である探索領域情報、すなわち、前記符号化対象ピクチャ内の各MBの動きベクトルが存在する範囲の中心位置を、各々のMBとの相対的な位置で表す情報を決定する探索領域決定ステップと、前記探索領域決定ステップにおいて決定された各参照ピクチャの前記探索領域情報を、各ピクチャの動きベクトルとして符号化ストリーム中に記述して符号化する参照領域情報埋め込み符号化処理ステップと、を備えることを特徴とするものである。
また、本願の第11の発明の画像符号化方法は、本願の第10の発明の画像符号化方法において、前記参照領域情報埋め込み符号化処理ステップにおいては、前記探索領域決定ステップにおいて決定された各参照ピクチャの前記探索領域情報を、各ピクチャの先頭MBもしくは先頭から複数個のMBの動きベクトルとし、それ以外のMBの動きベクトルは、動き探索を実施して検出した位置を動きベクトルとして符号化を実施することを特徴とするものである。
また、本願の第12の発明の画像符号化方法は、本願の第11の発明の画像符号化方法において、前記参照領域情報埋め込み符合化処理ステップにおいては、前記探索領域決定ステップにおいて決定された各参照ピクチャの探索領域情報を、前記符号化ストリームのユーザデータ領域に記述して符号化することを特徴とするものである。
本発明は、参照領域情報が埋め込まれた符号化ストリームを復号化する場合に、符号化ストリーム中に埋め込まれた参照領域情報を抽出し、符号化対象MBの動き補償を開始する前に、参照画像の外部メモリから参照画像バッファへの読み込み制御に利用することにより、効率的な参照画像バッファの利用が可能となり、外部メモリのバンド幅の低減、動き補償復号化処理の高速化および回路規模の削減を図ることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1を用いて、本発明の実施の形態1に係る画像復号化装置の構成について説明する。なお、図1は、本発明の実施の形態1に係る画像復号化装置の構成を示すブロック図である。また、ここでは、H.264方式符号化ストリームを復号化する場合を例に挙げて説明する。
図1において、画像復号化装置は、符号化ストリームを入力として復号化された画像データを出力画像データとして出力し、動き補償復号化処理手段11、参照領域情報抽出手段12、参照領域読み出し制御手段13および参照画像バッファ14とで構成され、外部に外部メモリ15を備える。
参照領域情報抽出手段12は、復号化対象ピクチャ(復号化対象画像)の先頭で参照ピクチャ(参照画像)毎の参照領域情報を抽出する。参照領域情報は、図3に示すように、参照ピクチャ毎に、復号化対象ピクチャ内の各MBの動きベクトルが存在する範囲の中心位置を各々のMBとの相対位置で表す。なお、図3は、参照領域情報を示す概念図である。
ここで、図2を用いて、参照領域情報抽出手段12の動作について説明する。なお、図2は、本発明の実施の形態1に係る参照領域情報抽出手段の動作の流れを示すフローチャートである。
まず、復号化対象のMBがピクチャの先頭のMBであるか否かを判断する(S21)。ピクチャの先頭MBの場合(ステップS21においてYesの場合)、その先頭MBを復号化した際に含まれる動きベクトルを得る(S22)。次に、復号化対象ピクチャの全ての参照ピクチャを参照している動きベクトルが揃っているか否かを判断する(S23)。揃っていない場合(ステップS23においてNoの場合)は、ステップS22に戻り、次のMBを復号化して新たな動きベクトルを得、全ての参照ピクチャを参照している動きベクトルが揃うまでこの処理を繰り返す。揃っている場合(ステップS23においてYesの場合)は、参照ピクチャ毎の動きベクトルを、参照領域の中心位置として参照領域読み出し制御手段13へ送る(S24)。
次に、図4を用いて、さらに詳しく説明する。なお、図4は、参照画像と動きベクトルの取り得る範囲の一例を示す図である。
図4において、復号化対象ピクチャ(ハ)が参照画像3枚を参照しているとすると、復号化対象ピクチャ内の復号化対象MBが、参照画像(イ)を参照した場合に動きベクトルの取り得る範囲をA、参照画像(ロ)を参照した場合に動きベクトルの取り得る範囲をB、および参照画像(ニ)を参照した場合に動きベクトルの取り得る範囲をCとすると、復号化対象ピクチャ内の先頭のMBは、それぞれの動きベクトルの取り得る範囲の中心位置を表す動きベクトルMV_A、動きベクトルベクトルMV_B、および動きベクトルベクトルMV_Cを、それぞれの参照画像(参照ピクチャ)を参照する動きベクトルとして持つ。
図5は、参照領域情報の動きベクトルへの埋め込みを示す概念図であるが、図5に示すように、参照画像が3枚の場合には、先頭MBは、16x8のサブブロックに分割されて、一方のサブブロックが、参照画像(イ)を参照する動きベクトルMV_Aと参照画像(ニ)を参照する動きベクトルMV_Cを持ち、他方のサブブロックが参照画像(ロ)を参照する動きベクトルMV_Bを持つ。勿論、サブブロックは8x16に分割されても構わない。復号化装置の制限や復号化規格の制限によって、MBをサブブロックへ分割できない場合には、1つのMBで全ての参照画像への動きベクトルを表現できないため、先頭のMBが、参照画像(イ)を参照する動きベクトルMV_Aと参照画像(ニ)を参照する動きベクトルMV_Cを持ち、2番目のMBが参照画像(ロ)を参照する動きベクトルMV_Bを持つ。
なお、ここで説明した参照領域の位置情報と先頭MBの持つ動きベクトルとの対応は、一例であり、これに限定されるものではない。
次に、図6を用いて、参照領域読み出し制御手段13の動作について説明する。なお、図6は、本発明の実施の形態1に係る参照領域読み出し制御手段の動作の流れを示すフローチャートである。また、ここでは、1MBライン毎の参照画像領域を取り込む場合を例に挙げて説明する。
図6において、まず、復号化対象MBがピクチャの先頭MBか否かを判定する(S61)。ピクチャの先頭MBの場合(ステップS61においてYesの場合)には、参照画像毎に参照領域情報を設定する。このとき、参照領域の中心位置は参照領域情報抽出手段12から得た値に設定する(S62)。参照領域の水平・垂直サイズは、参照領域情報(探索領域情報)を埋め込んだ符号化装置の探索領域とし、その値は復号化装置が予め得ているものとする。一方、ステップS61において、復号化対象MBがピクチャの先頭MBでないと判定した場合(ステップS61においてNoの場合)には、ステップS63に移行する。
次に、復号化対象MBがMBラインの先頭MBか否かを判定する(S63)。復号化対象MBがMBラインの先頭MBでないと判定した場合(ステップS63においてNoの場合)には、後述するステップS66に移行し、復号化対象MBがMBラインの先頭MBであると判定した場合(ステップS63においてYesの場合)には、そのMBラインの参照領域の画素データ(画像データ)が全て参照画像バッファ14にあるか否かを判定する(S64)。
ここで、図7を用いて、MBラインの参照領域について説明する。なお、図7は、本発明の実施の形態1の参照領域読み出し制御における動きベクトルの参照領域の一例を示す図である。
図7において、(A)は1行目のMBラインの参照領域を表している。つまり、1行目のMBラインの参照領域は、そのMBラインに含まれるMBの動きベクトルの参照領域を包含した領域で、参照ピクチャ内の領域である。また、(B)は、同様に、2行目のMBラインの動きベクトルの参照領域を表す。
図6に戻って、MBラインの参照領域の画像データが全て参照画像バッファ14に含まれていると判定した場合(ステップS64においてYesの場合)には、後述するステップS66に移行し、MBラインの参照領域の画像データが全て参照画像バッファ14に含まれていないと判定した場合(ステップS64においてNoの場合)には、参照画像バッファ14内の不要になった画像データを削除し、不足している画像データを外部メモリ15から参照画像バッファ14に取り込む(S65)。勿論、不要になった画像データに、不足している画像データを上書きして読み込んでもよい。
次に、図7の(C)を用いて、ステップS65における処理について説明する。2行目のMBラインの参照画像を読み込むとすると、不要になった画像データとは、1行目のMBラインの参照領域全体の上半分の領域であり、参照画像バッファ14に不足している画像データとは、2行目のMBラインの参照領域全体の下半分の領域である。
再び図6に戻って、以上の参照画像領域の読み出しを、入力符号化ストリームの終わりまで繰り返す。すなわち、ステップ61〜ステップ65における処理を終えた復号化対象MBが、最後の復号化対象MB(符号化ストリームの終わり)であるか否かを判定(S66)し、最後の復号化対象MBであると判定した場合(ステップS66においてYesの場合)には、参照画像領域の読み出し処理を終了させ、最後の復号化対象MBでないと判定した場合(ステップS66においてNoの場合)には、ステップS61に戻り、入力符号化ストリームの終わりまでこれらの処理を繰り返す。
このように、参照領域読み出し制御手段13において参照領域の読み出し制御を行うことにより、各MBの独立した動きベクトルの位置を特定する前に、すなわち、復号化対象MBの動き補償を開始する前に、復号化に必要な参照画像データを参照画像バッファ14に蓄えることが可能となる。
動き補償復号化処理手段11は、符号化ストリームに記述された復号化対象MBの動きベクトルが指し示す領域を参照画像バッファ14から読み出して参照画像データとし、この参照画像バッファ14から読み出した参照画像データと符号化ストリームに記述されたMBの残差画像データとを加算して、復号化対象MBの復号化処理を行って復号化した画像データを得、出力画像データとして出力するとともに、外部メモリ15に送信して蓄積する。外部メモリ15に蓄積された復号化された画像データは、次のピクチャを復号化する際に利用される。
なお、入力される符号化ストリームに記述されているMBの画像データは、動きベクトルとその動きベクトルが指し示す参照画像の差分値データとして記述されているが、残差画像データとはこの差分値データに相当する画像データである。
以上のように、画像復号化装置において、参照領域読み出し制御手段13が外部メモリ15から参照画像バッファ14への読み出し制御を行うことにより、MB毎に独立な動きベクトルの参照画像を、動きベクトルを復号化する前に予め参照画像バッファ14に保持することができるので、高速な動き補償が可能となる。さらに、参照画像バッファ14を効率的に利用でき、バッファの容量を最小限にすることが可能であるばかりでなく、参照画像バッファ14により、高速な外部メモリが不要となり、回路規模の縮小および消費電力の削減を実現することができる。
なお、本発明の実施の形態1においては、参照領域読み出し制御手段13は、MBライン毎に参照画像の読み出しを実施する場合を例に挙げて説明したが、これに限るものではなく、例えば、参照画像バッファの容量に応じて、複数のMB毎に参照画像の読み出しを実施してもよいし、複数のMBライン毎に参照画像の読み出しを実施してもよい。
(実施の形態2)
図8を用いて、本発明の実施の形態2に係る画像符号化装置の構成について説明する。なお、図8は、本発明の実施の形態2に係る画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
図8において、画像符号化装置は、入力画像データを入力として符号化されたストリームデータ(符号化ストリームデータ)を出力し、探索領域決定手段85、探索領域読み出し制御手段84、参照領域情報埋め込み符号化処理手段81、参照画像バッファ83および外部メモリ82を備える。
探索領域決定手段85は、ピクチャの符号化が開始されるときに、参照画像毎に探索領域情報(探索領域の相対的な中心位置に関する情報であり、画像を復号化する場合の参照領域情報に相当する)を決定し、決定した探索領域情報を探索領域読み出し制御手段84および参照領域情報埋め込み符号化処理手段81に送信する。
ここで、探索領域とは、符号化対象MBとブロックマッチングを行い、誤差が最小となる位置を探索して動きベクトルとする動き探索処理を実施する範囲のことである。参照画像全体をブロックマッチングすると、精度がよい動きベクトルを得ることができるが、ブロックマッチングは画素毎の差分を求めて誤差を計算する必要があるので処理量は膨大となり、回路規模の拡大や消費電力の増大を招くため現実的ではない。一般的には、探索領域として参照画像の一部分のみを設定して動き探索を行う。どのような探索領域の大きさ(水平サイズ・垂直サイズ)にするかは、符号化装置や符号化する画像サイズによって異なる。符号化対象MBに対する探索領域の相対的な中心位置の決定方法は、過去の符号化済みピクチャの動き探索結果を用いる方法等があるが、ここでは、本発明には関連がないので、詳細については省略する。
探索領域読み出し制御手段84は、探索領域決定手段85で決定された探索領域情報に基づいて、ピクチャの符号化が開始される前に、参照画像バッファ83に対して、符号化対象MBの各参照ピクチャの参照領域の画像データを、参照ピクチャの画像データが蓄えられた外部メモリ82から読み込むように制御する。
参照領域情報埋め込み符号化処理手段81は、探索領域決定手段85から受け取った参照画像毎の参照領域情報(各参照画像の探索領域の相対的な中心位置に関する情報)をピクチャ先頭のMBの動きベクトルとして符号化を実施する。
次に、図9を用いて、参照領域情報埋め込み符号化処理手段81の動作について詳しく説明する。なお、図9は、本発明の実施の形態2に係る参照領域情報埋め込み符号化処理手段における処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ピクチャの符号化開始の際に、符号化対象ピクチャの前方参照枚数:N枚、後方参照枚数:M枚、および本発明の実施の形態2に係る符号化装置または規格で定められたMBの分割可能数:Dpossible個を決定する(S91)。
続いて、埋め込みが必要な前方参照領域情報の数:Rfと後方参照領域情報の数:Rbを求める。ここで、Rfは前方予測枚数:Nであり、Rbは後方予測枚数:Mである(S92)。求めたRfおよびRbの値に基づいて、埋め込みが必要な参照領域情報があるか否かを判定する。RfおよびRbが共に正値である場合は埋め込む参照領域情報があると判定し、それ以外の場合は埋め込む参照領域情報がないと判定する(S93)。
ステップS93において埋め込む参照領域情報があると判定した場合(ステップS93においてYesの場合)、参照領域情報の埋め込みに必要なMBの分割数:Dneedを求める。MBは、前方と後方を参照する動きベクトルを両方とも持つことが可能であるため、必要なMBの分割数:Dneedは、前方参照領域情報と後方参照領域情報の内のいずれか大きい方の値ということになる(S94)。
続いて、MBの分割数:Dividを決定する。必要なMBの分割数:Dneedと、MBの可能な分割数:Dpossibleの小さい方がMBの分割数:Dividとなる(S95)。MBの分割数:Dividを決定した後、埋め込みが必要な前方参照領域情報と後方参照領域情報を更新(ここでは、Rf=Rf−Divid、Rb=Rb−Dividに更新)する(S96)。
続いて、決定された分割数:DividでMBをサブMBに分割し、それぞれの動きベクトルを参照領域情報で示された参照画像と探索領域の中心位置として、MBの符号化を実施する(S97)。
一方、ステップS93において、MBの符号化の際に、埋め込みが必要な参照画像領域情報および/または後方参照領域情報がない場合(ステップS93においてNoの場合)には、探索領域を通常の動き検出を行って動きベクトルを決定し、MBの分割数やMBタイプを決定してMBを符号化する(S98)。
ステップS97またはステップS98における符号化処理が終わると、ピクチャの符号化が終了したか否かを判断し(S99)、ピクチャの符号化が終了していないと判断した場合(ステップS99においてNoの場合)は、ステップS93に移行して、ステップS93〜ステップS97またはステップS93およびステップS98の処理を、ステップS99においてピクチャの符号化が終了したと判断されるまで繰り返す。
以上の処理を行うことにより、ピクチャの先頭MBに参照画像毎の参照領域情報を埋め込むことが可能となる。
説明の繰り返しになるが、参照画像が3枚の場合には、図5に示すように、先頭MBは、16x8のサブブロックに分割されて、一方のサブブロックが、図4に示す参照画像(イ)を参照する動きベクトルMV_Aと、参照画像(ニ)を参照する動きベクトルMV_Cを持ち、他方のサブブロックが、参照画像(ロ)を参照する動きベクトルMV_Bを持つ。
なお、サブブロックの分割は8x16に分割されても勿論構わない。また、符号化装置の制限や符号化規格の制限によって、MBをサブブロックに分割できない場合には、1つのMBで全ての参照画像への動きベクトルを表現できないため、先頭のMBが、参照画像(イ)を参照する動きベクトルMV_Aと参照画像(ニ)を参照する動きベクトルMV_Cを持ち、2番目のMBが参照画像(ロ)を参照する動きベクトルMV_Bを持つ。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る画像復号化装置の構成は、本発明の実施の形態1に係る画像復号化装置と基本的に同様であるが、参照領域情報抽出手段12の動作が異なる。
本発明の実施の形態3に係る参照領域情報抽出手段12は、本発明の実施の形態1に係る参照領域情報抽出手段12における参照領域情報の抽出方法とは異なり、入力された符号化ストリーム中のユーザデータ領域から参照領域情報を抽出する。例えば、H.264方式の場合には、User_Data_Unregisterd_SEI中に埋め込まれた参照画像とその探索領域の中心座標を読み出し、それらを参照領域読み出し制御手段13に送信する。勿論、参照領域情報を上記以外のデータ内に埋め込んでもかまわない。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る画像符号化装置の構成は、本発明の実施の形態2に係る画像符号化装置と基本的に同様であるが、参照領域情報埋め込み符号化処理手段81の動作が異なる。
本発明の実施の形態4に係る参照領域情報埋め込み符号化処理手段81は、本発明の実施の形態2に係る参照領域情報埋め込み符号化処理手段81における参照領域情報の埋め込み方法とは異なり、探索領域決定手段85から送られた参照領域情報を、符号化ストリーム中のユーザデータ領域に埋め込む。例えば、H.264方式の場合には、User_Data_Unregisterd_SEI中に参照画像とその探索領域の中心座標を埋め込む。勿論、参照領域情報を上記以外のデータ内に埋め込んでもかまわない。
なお、本発明は、本発明の実施の形態1〜4における各装置が各手段を備える画像復号化装置、または画像符号化装置として提供することができるばかりでなく、画像復号化装置または画像符号化装置が具備する各手段を各ステップとする画像復号化方法または画像符号化方法、および、画像復号化方法または画像符号化方法における復号化方法または符号化方法をコンピュータに実行させる画像復号化プログラムまたは画像符号化プログラムを提供することも可能である。そして、これらの画像復号化プログラムおよび画像符号化プログラムは、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)などの記録媒体やインターネットを介して流通させることができる。
本発明は、画像復号化装置および画像符号化装置並びに画像復号化方法および画像符号化方法に適用でき、特に、通信機能を備えるパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯電話機およびデジタル放送の放送局等に適用できる。
本発明の実施の形態1に係る画像復号化装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る参照領域情報抽出手段の動作の流れを示すフローチャート 参照領域情報を示す概念図 参照画像と動きベクトルの取り得る範囲の一例を示す図 参照領域情報の動きベクトルへの埋め込みを示す概念図 本発明の実施の形態1に係る参照領域読み出し制御手段の動作の流れを示すフローチャート 本発明の実施の形態1の参照領域読み出し制御における動きベクトルの参照領域の一例を示す図 本発明の実施の形態2に係る画像符号化装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係る参照領域情報埋め込み符号化処理手段における処理の流れを示すフローチャート Brピクチャを利用しない場合のBピクチャの参照関係の一例を示す図 Brピクチャを利用する場合のBピクチャの参照関係の一例を示す図 従来のデコーダの構成の一例を示すブロック図 H.264方式のVUIパラメータで示される動きベクトルの存在範囲を示す図
11 動き補償復号化処理手段
12 参照領域情報抽出手段
13 参照領域読み出し制御手段
14 参照画像バッファ
15 外部メモリ
81 参照領域情報埋め込み符号化処理手段
82 外部メモリ
83 参照画像バッファ
84 探索領域読み出し制御手段
85 探索領域決定手段
121 動き補償復号処理部
122 外部メモリ
123 参照画像バッファ

Claims (12)

  1. 動きベクトルを用いた画面間予測により符号化された符号化ストリームを復号化する画像復号化装置であって、
    前記符号化ストリームから復号化対象ピクチャ内のマクロブロック(以下、MBと称す)の動きベクトルが参照する領域情報である参照領域情報、すなわち、前記復号化対象ピクチャ内の各MBの動きベクトルが存在する範囲の中心位置を、各々のMBとの相対的な位置で表す情報を抽出する参照領域情報抽出手段と、
    前記参照領域情報に基づいて、前記復号化対象MBの動き補償を開始する前に、あらかじめ、前記復号化対象MBの参照領域の画像データを、符号化対象ピクチャの参照画像が蓄えられた外部メモリから読み出し、参照画像バッファに書込む参照領域読み出し制御手段と、
    前記符号化ストリームに記述された前記復号化対象MBの動きベクトルが指し示す参照画像データを前記参照画像バッファから読み出し、前記参照画像データと前記符号化ストリームに記述された残差画像データとを用いて前記復号化対象MBの復号化を行う動き補償復号化処理手段と、
    を備えることを特徴とする画像復号化装置。
  2. 前記参照領域情報抽出手段は、前記復号化対象ピクチャの先頭部分で参照ピクチャ毎の前記参照領域情報を抽出し、抽出した前記参照領域情報を前記参照領域読み出し制御手段に送信し、
    前記参照領域読み出し制御手段は、前記参照領域情報抽出手段から取得した前記参照領域情報を基にして、参照画像の参照領域の画像データを、前記外部メモリから前記参照画像バッファへ読み込むことを特徴とする請求項1記載の画像復号化装置。
  3. 前記参照領域情報抽出手段は、前記符号化ストリームのユーザデータに記述されている前記参照領域情報を抽出し、抽出した前記参照領域情報を前記参照領域読み出し制御手段に送信し、
    前記参照領域読み出し制御手段は、前記参照領域情報抽出手段から取得した前記参照領域情報を基にして、参照画像の参照領域の画像データを、前記外部メモリから前記参照画像バッファへ読み込むことを特徴とする請求項1記載の画像復号化装置。
  4. 動きベクトルを用いた画面間予測により画像を符号化する画像符号化装置であって、
    符号化対象ピクチャを符号化する際に、前記符号化対象ピクチャ内のマクロブロック(以下、MBと称す)の動きベクトルが参照する領域情報である探索領域情報、すなわち、前記符号化対象ピクチャ内の各MBの動きベクトルが存在する範囲の中心位置を、各々のMBとの相対的な位置で表す情報を決定する探索領域決定手段と、
    前記探索領域決定手段において決定された各参照ピクチャの前記探索領域情報を、各ピクチャの動きベクトルとして符号化ストリーム中に記述して符号化する参照領域情報埋め込み符号化処理手段と、
    を備えることを特徴とする画像符号化装置。
  5. 前記参照領域情報埋め込み符号化処理手段は、前記探索領域決定手段で決定された各参照ピクチャの前記探索領域情報を、各ピクチャの先頭MBもしくは先頭から複数個のMBの動きベクトルとし、それ以外のMBの動きベクトルは、動き探索を実施して検出した位置を動きベクトルとして符号化を実施することを特徴とする請求項4記載の画像符号化装置。
  6. 前記参照領域情報埋め込み符号化処理手段は、前記探索領域決定手段で決定された各参照ピクチャの前記探索領域情報を、前記符号化ストリームのユーザデータ領域に記述して符号化することを特徴とする請求項5記載の画像符号化装置。
  7. 動きベクトルを用いた画面間予測により符号化された符号化ストリームを復号化する画像復号化方法であって、
    前記符号化ストリームから復号化対象ピクチャ内のマクロブロック(以下、MBと称す)の動きベクトルが参照する領域情報である参照領域情報、すなわち、前記復号化対象ピクチャ内の各MBの動きベクトルが存在する範囲の中心位置を、各々のMBとの相対的な位置で表す情報を抽出する参照領域情報抽出ステップと、
    前記参照領域情報に基づいて、前記復号化対象MBの動き補償を開始する前に、あらかじめ、前記復号化対象MBの参照領域の画像データを、符号化対象ピクチャの参照画像が蓄えられた外部メモリから読み出し、参照画像バッファに書き込む参照領域読み出し制御ステップと、
    前記符号化ストリームに記述された前記復号化対象MBの動きベクトルが指し示す参照画像データを前記参照画像バッファから読み出し、前記参照画像データと前記符号化ストリームに記述された残差画像データとを用いて前記復号化対象MBの復号化を行う動き補償復号化処理ステップと、
    を備えることを特徴とする画像復号化方法。
  8. 前記参照領域情報抽出ステップにおいては、前記復号化対象ピクチャの先頭部分で参照ピクチャ毎の前記参照領域情報を抽出し、抽出した前記参照領域情報を前記参照領域読み出し制御ステップに送信し、
    前記参照領域読み出し制御ステップにおいては、前記参照領域情報抽出ステップから取得した前記参照領域情報を基にして、参照画像の参照領域の画像データを、前記外部メモリから前記参照画像バッファへ読み込むことを特徴とする請求項7記載の画像復号化方法。
  9. 前記参照領域情報抽出ステップにおいては、前記符号化ストリームのユーザデータに記述されている前記参照領域情報を抽出し、抽出した前記参照領域情報を前記参照領域読み出し制御ステップに送信し、
    前記参照領域読み出し制御ステップにおいては、前記参照領域情報抽出ステップから取得した前記参照領域情報を基にして、参照画像の参照領域の画像データを、前記外部メモリから前記参照画像バッファへ読み込むことを特徴とする請求項7記載の画像復号化方法。
  10. 動きベクトルを用いた画面間予測により画像を符号化する画像符号化方法であって、
    符号化対象ピクチャを符号化する際に、前記符号化対象ピクチャ内のマクロブロック(以下、MBと称す)の動きベクトルが参照する領域情報である探索領域情報、すなわち、前記符号化対象ピクチャ内の各MBの動きベクトルが存在する範囲の中心位置を、各々のMBとの相対的な位置で表す情報を決定する探索領域決定ステップと、
    前記探索領域決定ステップにおいて決定された各参照ピクチャの前記探索領域情報を、各ピクチャの動きベクトルとして符号化ストリーム中に記述して符号化する参照領域情報埋め込み符号化処理ステップと、
    を備えることを特徴とする画像符号化方法。
  11. 前記参照領域情報埋め込み符号化処理ステップにおいては、前記探索領域決定ステップにおいて決定された各参照ピクチャの前記探索領域情報を、各ピクチャの先頭MBもしくは先頭から複数個のMBの動きベクトルとし、それ以外のMBの動きベクトルは、動き探索を実施して検出した位置を動きベクトルとして符号化を実施することを特徴とする請求項10記載の画像符号化方法。
  12. 前記参照領域情報埋め込み符号化処理ステップにおいては、前記探索領域決定ステップにおいて決定された各参照ピクチャの探索領域情報を、前記符号化ストリームのユーザデータ領域に記述して符号化することを特徴とする請求項11記載の画像符号化方法。
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