以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した光ディスク記録再生装置の構成例を示す図である。
図1の例の光ディスク記録再生装置1−1は、端子11乃至アップコンバート部35を含むように構成されている。
HD信号入力部12は、外部から供給されてきたHD信号を端子11を介して入力し、HD本線映像圧縮部13とダウンコンバート部19に提供する。
HD本線映像圧縮部13は、供給されたHD信号を例えばMPEG方式で圧縮符号化(エンコード)し、その結果得られるエレメンタリーストリーム(以下、ES信号と称する)をHD本線映像信号として切替部17に提供する。
一方、SD信号入力部15は、外部から供給されてきたSD信号を端子14を介して入力し、SD本線映像圧縮部16と切替部20に提供する。
SD本線映像圧縮部16は、供給されたSD信号を例えばMPEG方式で圧縮符号化(エンコード)し、その結果得られるES信号をSD本線映像信号として切替部17に提供する。
切替部17は、図視せぬコントロール部等の制御に基づいて、その入力を、HD本線映像圧縮部13側とSD本線映像圧縮部16側とのうちのいずれか一方に切り替える。
具体的には、切替部17の入力がHD本線映像圧縮部13側に切り替えられた場合、HD本線映像圧縮部13から出力されたHD本線映像信号が、切替部17に入力されて光ディスク記録/再生部18に提供される。
一方、切替部17の入力がSD本線映像圧縮部16側に切り替えられた場合、SD本線映像圧縮部16から出力されたSD本線映像信号が、切替部17に入力されて光ディスク記録/再生部18に提供される。
光ディスク記録/再生部18は、切替部17から提供されてくるHD本線映像信号またはSD本線映像信号を光ディスク51に記録する(書き込む)。さらに、光ディスク記録/再生部18は、後述するProxy映像圧縮部21から提供されてくるProxy信号を光ディスク51に記録する。
また、光ディスク記録/再生部18は、光ディスク51に記録されているHD本線映像信号またはSD本線映像信号を必要に応じて読み出して、切替部24に提供する。さらにまた、光ディスク記録/再生部18は、光ディスク51に記録されているProxy信号を必要に応じて読み出して、Proxy映像伸張部34に提供する。
ダウンコンバート部19は、上述したHD信号入力部12または後述するHD本線映像伸張部30から提供されたHD信号に対してダウンコンバート処理を施し、その結果得られるSD信号を、切替部20と切替部26とに提供する。詳細については後述するが、HD信号からダウンコンバートされたSD信号が、切替部20に提供される理由は、そのSD信号から、HD用Proxy信号をProxy映像圧縮部21に生成させるためであり、切替部26に提供される理由は、主に、そのSD信号に対応する映像を表示部29に表示させるためである。
切替部20は、図視せぬコントロール部等の制御に基づいて、その入力を、SD信号入力部15側とダウンコンバート部19側とのうちのいずれか一方に切り替える。
具体的には、切替部20の入力がSD信号入力部15側に切り替えられた場合、SD信号入力部15の出力信号であるSD信号が、切替部20を介してProxy映像圧縮部21に提供される。この場合、後述するように、SD用Proxy信号がProxy映像圧縮部21により生成される。
一方、切替部20の入力がダウンコンバート部19側に切り替えられた場合、ダウンコンバート部19の出力信号であるSD信号が、即ち、HD信号からダウンコンバートされたSD信号が、切替部20に入力されてProxy映像圧縮部21に提供される。この場合、後述するように、HD用Proxy信号がProxy映像圧縮部21により生成される。
Proxy映像圧縮部21は、切替部20から提供されたSD信号に対して、Proxy信号に変換する処理を施して、その結果得られるProxy信号を光ディスク記録/再生部18に提供する。
上述したように、Proxy信号には、画サイズ縮小タイプProxy信号や、イントラ圧縮タイプProxy信号といった様々な種類(タイプ)が存在する。このため、Proxy映像圧縮部21によるProxy信号に変換する処理とは、変換後のProxy信号のタイプに応じてそれぞれ異なる処理となる。そこで、説明の簡略上、以下、画サイズ縮小タイプProxy信号が採用されているとして説明を行う。
即ち、Proxy映像圧縮部21は、SD信号に対して、画サイズ縮小タイプProxy信号に変換する処理を施して、その結果得られる画サイズ縮小タイプProxy信号を光ディスク記録/再生部18に提供する。
このような画サイズ縮小タイプProxy信号に変換する処理を実行するためには、Proxy映像圧縮部21は、例えば、図2に示されるように、SD/Proxy画サイズ変換部71と圧縮符号化部72とから構成することができる。
SD/Proxy画サイズ変換部71は、切替部20(図1)より提供されたSD信号に対して、その画サイズ(例えば720画素の480有効ラインに対応する画サイズ)を縮小させる処理、具体的には例えば水平×垂直の画素数が352×240の画サイズに変換する処理を施し、その結果得られるベースバンド信号(以下、画サイズ縮小信号と称する)を圧縮符号化部72に提供する。
圧縮符号化部72は、SD/Proxy画サイズ変換部71から提供された画サイズ縮小信号を例えばMPEG方式で圧縮符号化(エンコード)し、その結果得られるES信号をProxy信号として(より正確には画サイズ縮小タイプProxy信号)として光ディスク記録/再生部18(図1)に提供する。
図1に戻り、HD信号入力部12に入力されたHD信号に対して、ダウンコンバート部19によりダウンコンバート処理が施され、その結果得られるSD信号が、切替部20を介してProxy映像圧縮部21に入力される場合、Proxy映像圧縮部21からはHD用Proxy信号が出力される。
これに対して、SD信号入力部15に入力されたSD信号が、切替部20を介してProxy映像圧縮部21に入力される場合、Proxy映像圧縮部21からはSD用Proxy信号が出力される。
このように、HD用Proxy信号を生成する場合であっても、HD信号はSD信号に変換された後にProxy映像圧縮部21に提供されるので、即ち、SD用Proxy信号を生成する場合と同様にSD信号の形態でProxy映像圧縮部21に提供されるので、Proxy映像圧縮部21は、HD用Proxy信号を、SD用Proxy信号と同一のフォーマットで生成することができる。
ネットワーク接続部22は、端子23を介して所定のネットワーク(図示せず)と接続して、ネットワーク上の他の装置(図示せず)と送受信処理を実行する。例えば、ネットワーク接続部22は、光ディスク記録/再生部18により光ディスク51から読み出された各種信号を、例えば後述する図13の編集装置251や放送局252等にネットワークを介して送信することができる。
その際、ネットワーク接続部22は、SD本線映像信号やHD本線映像信号をネットワーク上の他の装置に直接送信することもできるが、そのデータ量が大きいため(特に、HD本線映像信号は非常にデータ量が大きいため)、その分だけ送信時間が長時間となる、という問題点が発生する場合がある。そこで、かかる問題点を解決するためには、ネットワーク接続部22は、データ量の小さい画サイズ縮小タイプProxy信号をネットワーク上の他の装置に送信すればよい。
また、SD本線映像信号、HD本線映像信号、および、Proxy信号はES信号であるので、ネットワーク接続部22は、それらのES信号を、例えばIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)1394で規定されているトランスポートストリーム信号(以下、TS信号と称する)に変換した上で、端子23を介してネットワーク上の他の装置に送信することもできる。
切替部24は、図視せぬコントロール部等の制御に基づいて、その出力を、SD本線映像伸張部25側とHD本線伸張部30側とのうちのいずれか一方に切り替える。
具体的には、切替部24の出力がSD本線映像伸張部25側に切り替えられた場合、光ディスク記録/再生部18により光ディスク51から読み出されたSD本線映像信号が、切替部24に入力されてSD本線映像伸張部25に提供される。
一方、切替部24の出力がHD本線映像伸張部30側に切り替えられた場合、光ディスク記録/再生部18により光ディスク51から読み出されたHD本線映像信号が、切替部24に入力されてHD本線映像伸張部30に提供される。
SD本線映像伸張部25は、切替部24から提供されたSD本線映像信号(ES信号)を、MPEG方式で伸張復号(デコード)し、その結果得られるSD信号を切替部26に提供する。
切替部26は、図視せぬコントロール部等の制御に基づいて、その入力を、SD本線映像伸張部25側、Proxy映像伸張部34側、および、ダウンコンバート部19側のうちのいずれか一方に切り替える。
具体的には、切替部26の入力がSD本線映像伸張部25側に切り替えられた場合、SD本線映像伸張部25から出力されたSD信号、即ち、上述したようにSD本線映像信号から変換されたSD信号が、切替部26に入力されて、SD信号出力部27、表示部29、およびアップコンバート部35に提供される。
また、切替部26の入力がProxy映像伸張部34側に切り替えられた場合、Proxy映像伸張部34から出力されたSD信号、即ち、後述するようにProxy信号から変換されたSD信号が、切替部26に入力されて、SD信号出力部27、表示部29、およびアップコンバート部35に提供される。
なお、一般的に、いわゆるシャトル再生(早送り再生)機能やサムネイル機能が利用される場合に、切替部26の入力がProxy映像伸張部34側に切り替えられる。即ち、シャトル再生(早送り再生)機能やサムネイル機能が実現される場合、SD本線映像信号(それに対応するSD信号)の代わりに、SD用Proxy信号(それに対応するSD信号)が利用される。
また、切替部26の入力がダウンコンバート部19側に切り替えられた場合、ダウンコンバート部19から出力されたSD信号、即ち、外部から入力されたHD信号または後述するようにHD本線映像信号から変換されたHD信号等に対して、ダウンコンバート部19によりダウンコンバート処理が施された結果得られるSD信号が、切替部26に入力される。そして、そのSD信号は、切替部26から、SD信号出力部27、表示部29、およびアップコンバート部35に提供される。
SD信号出力部27は、切替部26から提供されたSD信号を、端子28から外部に出力する。
表示部29は、切替部26から提供されたSD信号に対応する映像を表示する。ここで注目すべき点は、表示部29の表示対象のSD信号は、元々SD信号であったものの他、さらに、元々HD信号であったものがダウンコンバート部19によりSD信号に変換されたものも含む点である。この点により、ユーザは、外部から提供されてきたHD信号や、光ディスク51から再生されたHD信号(それらに対応する映像)を表示部29でリアルタイムに視認することが可能になる。
HD本線映像伸張部30は、切替部24から提供されたHD本線映像信号(ES信号)を、MPEG方式で伸張復号(デコード)し、その結果得られるHD信号を切替部31とダウンコンバート部19に提供する。上述したように、ダウンコンバート部19に提供されたHD信号はSD信号に変換された後、切替部26、SD信号出力部27、および端子28を介して外部に出力されたり、表示部29に提供されて、対応する映像が表示される。
切替部31は、図視せぬコントロール部等の制御に基づいて、その入力を、HD本線映像伸張部30側とアップコンバート部35側とのうちのいずれか一方に切り替える。
具体的には、切替部31の入力がHD本線映像伸張部30側に切り替えられた場合、HD本線映像伸張部30から出力されたHD信号、即ち、上述したようにHD本線映像信号から変換されたHD信号が、切替部31に入力されてHD信号出力部32に提供される。
一方、切替部31の入力がアップコンバート部35側に切り替えられた場合、アップコンバート部35から出力されたHD信号が、切替部31に入力されてHD信号出力部32に提供される。アップコンバート部35から出力されたHD信号とは、後述するようにSD信号に対してアップコンバート部35によるアップコンバート処理が施された結果得られるHD信号であり、例えば、光ディスク51にHD本線映像信号とともに記録されていたHD用Proxy信号に対応するHD信号である。
なお、一般的に、いわゆるシャトル再生(早送り再生)機能やサムネイル機能が利用される場合に、切替部31の入力がアップコンバート部35側に切り替えられる。即ち、HD信号についてもSD信号と同様に、シャトル再生(早送り再生)機能やサムネイル機能を実現される場合、HD本線映像信号(それに対応するHD信号)の代わりに、HD用Proxy信号(それに対応するHD信号)が利用される。
HD信号出力部32は、切替部31から提供されたHD信号を、端子33から外部に出力する。
Proxy映像伸張部34は、光ディスク記録/再生部18により光ディスク51から読み出されたProxy信号に対して、SD信号に変換する処理を施して、その結果得られるSD信号を切替部26に提供する。切替部26に提供されたSD信号が、SD用Proxy信号から変換されたSD信号であった場合、そのSD信号は、SD信号出力部27と端子28を介して外部に出力される。これに対して、切替部26に提供されたSD信号が、HD用Proxy信号から変換されたSD信号であった場合、そのSD信号は、後述するアップコンバート部35によりHD信号に変換されて、変換後のHD信号が、切替部31、HD信号出力部32、端子33を介して外部に出力される。
上述したように、Proxy信号には、画サイズ縮小タイプProxy信号や、イントラ圧縮タイプProxy信号といった様々な種類(タイプ)が存在する。このため、Proxy映像伸張部34によるSD信号に変換する処理とは、Proxy映像圧縮部21によるProxy信号に変換する処理と同様に、変換前のProxy信号のタイプに応じてそれぞれ異なる処理となる。
ただし、ここでは、上述したように説明の簡略上、画サイズ縮小タイプProxy信号が採用されているとしている。即ち、光ディスク51には画サイズ縮小タイプProxy信号が記録されるとされている。
この場合、Proxy映像伸張部34は、画サイズ縮小タイプProxy信号からSD信号に変換する処理を実行する。
このような画サイズ縮小タイプProxy信号からSD信号に変換する処理を実行するためには、Proxy映像伸張部34は、例えば、図3に示されるように、伸張復号部81とProxy/SD画サイズ変換部82とから構成することができる。
伸張復号部81は、光ディスク記録/再生部18(図1)により光ディスク51から読み出されたProxy信号(ES信号)を、MPEG方式で伸張復号(デコード)し、その結果得られる画サイズ縮小信号、即ち、図2のSD/Proxy画サイズ変換部71の出力信号の復元信号を、Proxy/SD画サイズ変換部82に提供する。
Proxy/SD画サイズ変換部82は、伸張復号部81から提供された画サイズ縮小信号に対して、その画サイズ(例えば水平×垂直の画素数が352×240の画サイズ)を拡大させる処理、具体的には例えば720画素の480有効ラインに対応する画サイズに変換する処理を施し、その結果得られるSD信号を切替部26(図1)に提供する。
換言すると、Proxy/SD画サイズ変換部82は、図2のSD/Proxy画サイズ変換部71が実行する変換処理に対して、その逆変換処理を実行する。
図1に戻り、アップコンバート部35は、切替部26から提供されたSD信号に対して、例えば上述したようにSD用Proxy信号から変換されたSD信号に対してアップコンバート処理を施し、その結果得られるHD信号を、切替部31に提供する。
次に、図4のフローチャートを参照して、かかる図1の例の光ディスク記録再生装置1−1の処理(動作)のうちの、外部から提供されてきたHD信号またSD信号を、HDまたはSD本線映像信号と、Proxy信号とのそれぞれに変換した上で光ディスク51に記録するまでの一連の処理(以下、かかる一連の処理を記録処理と称する)の一例について説明する。
外部からHD信号またはSD信号が入力されると、この記録処理は開始する。
ステップS1において、光ディスク記録再生装置1−1は、SD信号が入力されたか否かを判定する。
SD信号が端子14を介してSD信号入力部15に入力されると、ステップS1においてYESであると判定され、そのSD信号が、SD本線映像圧縮部16に提供されるともに、切替部20を介してProxy映像圧縮部21に提供される。これにより、処理はステップS2に進む。
ステップS2において、SD本線映像圧縮部16は、SD信号からSD本線映像信号を生成する。
また、ステップS3において、Proxy映像圧縮部21は、SD信号からSD用Proxy信号を生成する。
なお、図4の例では、説明の便宜上、ステップS2の処理後にステップS3の処理が実行されるように記載されているが、ステップS2の処理中にステップS3の処理が独立して実行されるようになされてもよい。即ち、SD本線映像信号の生成処理中またはその前後に、それに対応するSD用Proxy信号の生成処理が実行されるようになされてもよい。
ステップS2の処理で生成されたSD本線映像信号と、ステップS3の処理で生成されたSD用Proxy信号とが光ディスク記録/再生部18に提供されると、処理はステップS4に進む。
ステップS4において、光ディスク記録/再生部18は、SD本線映像信号とSD用Proxy信号とを光ディスク51に記録する。これにより記録処理は終了となる。
なお、図4の例では、説明の便宜上、ステップS2とS3の処理が何れも終了した後にステップS4の処理が実行されるように記載されているが、ステップS2またはS3の処理終了後、他方の処理の段階のいかんに関わらず直ちに、生成されたSD本線映像信号またはSD用Proxy信号が光ディスク51に記録されるようになされてもよい。
このように、図1の例の光ディスク記録再生装置1−1においては、SD信号が入力されると、ステップS1の処理でYESであると判定されて、ステップS2乃至S4の処理が実行され、その結果、そのSD信号に対応するSD本線映像信号とSD用Proxy信号とが光ディスク51に記録される。
これに対して、HD信号が入力されると、ステップS1の処理でNOであると判定されて、次のようなステップS5乃至S8の処理が実行され、その結果、そのHD信号に対応するHD本線映像信号とHD用Proxy信号とが光ディスク51に記録される。
即ち、HD信号が端子11を介してHD信号入力部12に入力されると、ステップS1においてNOであると判定され、そのHD信号が、HD本線映像圧縮部13に提供されるともに、ダウンコンバート部19に提供される。これにより、処理はステップS5に進む。
ステップS5において、HD本線映像圧縮部13は、HD信号からHD本線映像信号を生成する。
また、ステップS6において、ダウンコンバート19は、HD信号からSD信号を生成し、そのSD信号を切替部20を介してProxy映像圧縮部21に提供する。そして、ステップS7において、Proxy映像圧縮部21は、そのSD信号からHD用Proxy信号を生成する。
なお、図4の例では、説明の便宜上、ステップS5の処理後に、ステップS6とS7の一連の処理が実行されるように記載されているが、ステップS5の処理中に、ステップS6とS7の一連の処理が独立して実行されるようになされてもよい。即ち、HD本線映像信号の生成処理中またはその前後に、それに対応するHD用Proxy信号の生成処理が実行されるようになされてもよい。
ステップS5の処理で生成されたHD本線映像信号と、ステップS6とS7の一連の処理で生成されたHD用Proxy信号とが光ディスク記録/再生部18に提供されると、処理はステップS8に進む。
ステップS8において、光ディスク記録/再生部18は、HD本線映像信号とHD用Proxy信号とを光ディスク51に記録する。これにより記録処理は終了となる。
なお、図4の例では、説明の便宜上、ステップS5、および、ステップS6とS7の一連の処理が何れも終了した後に、ステップS8の処理が実行されるように記載されているが、ステップS5、または、ステップS6とS7の一連の処理終了後、他方の処理の段階のいかんに関わらず直ちに、生成されたHD本線映像信号またはHD用Proxy信号が光ディスク51に記録されるようになされてもよい。
また、図1の例の光ディスク記録再生装置1−1は、このようにして光ディスク51に記録されたProxy信号を再生する処理(以下、Proxy信号再生処理と称する)も実行できる。ただし、かかるProxy信号再生処理については、図15の例の光ディスク再生装置111−1(図1の例の光ディスク記録再生装置1−1のうちの再生機能のみを有する装置)のProxy信号再生処理として、図16のフローチャートを参照して後述する。
以上説明したように、図1の例の光ディスク記録再生装置1−1は、HD信号が入力された場合であっても、そのHD信号をダウンコンバートしてSD信号に変換し、そのSD信号からHD用Proxy信号を生成するので、HD用Proxy信号のフォーマットを、SD用Proxy信号のフォーマットと同一にできる。
その結果、Proxy信号を作成するためのProxy映像圧縮部21や、そのProxy信号から元のベースバンド信号(図1の例ではSD信号)を復元するためのProxy映像伸張部34を、SD信号用とHD信号用とで別々に設ける必要が無くなり共通にできる、という第1の効果を奏することが可能になる。
また、上述したように、HD用Proxy信号を利用するシステム(システムの定義については後述する)、例えば、後述する図13のシステムとして、SD用Proxy信号を利用していた従来のシステムをそのまま採用できる、という第2の効果を奏することも可能になる。ユーザの立場から換言すると、ユーザは、従来のシステムをそのまま利用して、HD用Proxy信号を用いた代理の編集等の操作を、SD用Proxy信号を用いた代理の編集等の従来の操作と全く同様に実施できる、という第2の効果を奏することが可能になる。
かかる第1の効果と第2の効果とを奏するためには、Proxy信号の生成手法(以下、Proxy信号生成手法と称する)として、結局、HD用Proxy信号とSD用Proxy信号とを同一フォーマットで生成する、といった手法を適用すればよい。
即ち、図1の例の光ディスク記録再生装置1−1には、SD信号からProxy信号を生成するProxy映像圧縮部21を1つ設けることを前提とし、HD用Proxy信号を生成するために、そのHD信号をダウンコンバート部19によりダウンコンバートさせてSD信号に変換させた後、そのSD信号をProxy映像圧縮部21により処理させる、といった手法(以下、ダウンコンバートProxy信号生成手法と称する)が適用されている。
しかしながら、Proxy信号生成手法は、ダウンコンバートProxy信号生成手法に特に限定されない。例えば、ダウンコンバートProxy信号生成手法とは逆の手法、即ち、HD信号からProxy信号を生成するProxy映像圧縮部を1つ設けることを前提とし、SD用Proxy信号を生成するために、そのSD信号をアップコンバート部によりアップコンバートさせてHD信号に変換させた後、そのHD信号をProxy映像圧縮部により処理させる、といった手法(以下、アップコンバートProxy信号生成手法と称する)を適用することも可能である。
かかるアップコンバートProxy信号生成手法が適用された光ディスク記録再生装置の一例が図5に示されている。即ち、図5は、本発明を適用した光ディスク記録再生装置の構成例であって、図1とは異なる例を示す図である。
なお、図5の例の光ディスク記録再生装置1−2において、図1の例と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図5の例の光ディスク記録再生装置1−2と、図1の例の光ディスク記録再生装置1−1とを比較するに、図5の例では、図1(図2)のProxy映像圧縮部21の代わりにProxy映像圧縮部101(後述する図6参照)が設けられ、図1(図3)のProxy映像伸張部34の代わりにProxy映像伸張部102(後述する図7参照)が設けられ、図1の切替部31の代わりに切替部103が設けられ、かつ、図1の切替部26の代わりに切替部104が設けられている。図5の例の光ディスク記録再生装置1−2のその他の構成要素(ブロック)は、図1の例の対応する符号のブロックと基本的に同様の構成と機能を有している。ただし、各ブロックの入出力先が若干異なっている。
以下、図5の例の光ディスク記録再生装置1−2の構成のうちの、図1の例の光ディスク記録再生装置1−1の構成とは異なる部分についてのみ説明する。
SD信号入力部15の出力先、即ち、SD信号の提供先は、図1の例ではSD本線映像圧縮部16と切替部20とされていたが、図5の例ではSD本線映像圧縮部16とアップコンバート部35とされている。
一方、HD信号入力部12の出力先、即ち、HD信号の提供先は、図1の例ではHD本線映像圧縮部13とダウンコンバート部19とされていたが、図5の例ではHD本線映像圧縮部13とダウンコンバート部19とに加えてさらに切替部20とされている。
また、ダウンコンバート部19の出力先は、図1の例では切替部20と切替部26とされていたが、図5の例では切替部104のみとされている。一方、アップコンバート部35の出力先は、図1の例では切替部31のみとされていたが、図5の例では切替部20と切替部103とされている。即ち、切替部20の入力は、図1の例ではダウンコンバート部19側とSD信号入力部15側とされていたが、図5の例ではHD信号入力部12側とアップコンバート部35側とされている。
以上のことから、図5の例では、切替部20の入力がHD信号入力部12側に切り替えられた場合、HD信号入力部12から出力されたHD信号が、切替部20に入力されてProxy映像圧縮部101に提供される。この場合、後述するように、HD用Proxy信号がProxy映像圧縮部101により生成される。
一方、切替部20の入力がアップコンバート部35側に切り替えられた場合、アップコンバート部35から出力されたHD信号が切替部20に入力される。即ち、SD信号入力部15に入力されたSD信号が、アップコンバート部35によりアップコンバート処理が施され、その結果得られるHD信号が切替部20に入力される。そして、このHD信号が切替部20からProxy映像圧縮部101に提供される。この場合、後述するように、SD用Proxy信号がProxy映像圧縮部102により生成される。
Proxy映像圧縮部101は、切替部20から提供されたHD信号に対して、Proxy信号に変換する処理を施して、その結果得られるProxy信号を光ディスク記録/再生部18に提供する。
上述したように、Proxy信号には、画サイズ縮小タイプProxy信号や、イントラ圧縮タイプProxy信号といった様々な種類(タイプ)が存在する。このため、Proxy映像圧縮部101によるProxy信号に変換する処理とは、変換後のProxy信号のタイプに応じてそれぞれ異なる処理となる。
ただし、ここでは、上述したように説明の簡略上、画サイズ縮小タイプProxy信号が採用されているとしている。即ち、光ディスク51には画サイズ縮小タイプProxy信号が記録されるとしている。
この場合、Proxy映像圧縮部101は、HD信号から画サイズ縮小タイプProxy信号に変換する処理を実行する。
このようなHD信号から画サイズ縮小タイプProxy信号に変換する処理を実行するためには、Proxy映像圧縮部101は、例えば、図6に示されるように、HD/Proxy画サイズ変換部111と圧縮符号化部112とから構成することができる。
HD/Proxy画サイズ変換部111は、切替部20(図5)より提供されたHD信号に対して、その画サイズ(例えば水平×垂直の画素数が1920×1080の画サイズ)を縮小させる処理、具体的には例えば水平×垂直の画素数が352×240の画サイズに変換する処理を施し、その結果得られる画サイズ縮小信号を圧縮符号化部112に提供する。
圧縮符号化部112は、図2の圧縮符号化部72と同様の機能と構成を有している。即ち、圧縮符号化部112は、HD/Proxy画サイズ変換部111から提供された画サイズ縮小信号を例えばMPEG方式で圧縮符号化(エンコード)し、その結果得られるES信号をProxy信号として(より正確には画サイズ縮小タイプProxy信号)として光ディスク記録/再生部18(図5)に提供する。
このような図6の例のProxy映像圧縮部101に対応するProxy映像伸張部102(図5)の構成例が、図7に示されている。
図7の例のProxy映像伸張部102は、伸張復号部121とProxy/HD画サイズ変換部122を含むように構成されている。
伸張復号部121は、図3の伸張復号部81と同様の機能と構成を有している。即ち、伸張復号部121は、光ディスク記録/再生部18(図5)により光ディスク51から読み出されたProxy信号(ES信号)を、MPEG方式で伸張復号(デコード)し、その結果得られる画サイズ縮小信号、即ち、図6のHD/Proxy画サイズ変換部111の出力信号の復元信号を、Proxy/HD画サイズ変換部122に提供する。
Proxy/HD画サイズ変換部122は、伸張復号部121から提供された画サイズ縮小信号に対して、その画サイズ(例えば水平×垂直の画素数が352×240の画サイズ)を拡大させる処理、具体的には例えば水平×垂直の画素数が1920×1080の画サイズに変換する処理を施し、その結果得られるHD信号を切替部103(図5)に提供する。
換言すると、Proxy/HD画サイズ変換部122は、図6のHD/Proxy画サイズ変換部111が実行する変換処理に対して、その逆変換処理を実行する。
図5に戻り、切替部103は、図視せぬコントロール部等の制御に基づいて、その入力を、HD本線映像伸張部30側、アップコンバート部35側、および、Proxy映像伸張部102側のうちのいずれか一方に切り替える。
具体的には、切替部103の入力がHD本線映像伸張部30側に切り替えられた場合、HD本線映像伸張部30から出力されたHD信号、即ち、HD本線映像信号から変換されたHD信号が、切替部103に入力されてHD信号出力部32に提供される。
また、切替部103の入力がアップコンバート部35側に切り替えられた場合、アップコンバート部35から出力されたHD信号、即ち、SD信号に対してアップコンバート部35によるアップコンバート処理が施された結果得られるHD信号が、切替部103に入力されてHD信号出力部32に提供される。
また、切替部103の入力がProxy映像伸張部102側に切り替えられた場合、Proxy映像伸張部102から出力されたHD信号、即ち、HD用Proxy信号から変換されたHD信号が、切替部103に入力されてHD信号出力部32に提供される。
切替部104は、図視せぬコントロール部等の制御に基づいて、その入力を、SD本線映像伸張部25側とダウンコンバート部19側とのうちのいずれか一方に切り替える。
具体的には、切替部104の入力がSD本線映像伸張部25側に切り替えられた場合、SD本線映像伸張部25から出力されたSD信号、即ち、SD本線映像信号から変換されたSD信号が、切替部104に入力されて、SD信号出力部27、表示部29、およびアップコンバート部35に提供される。
一方、切替部104の入力がダウンコンバート部19側に切り替えられた場合、ダウンコンバート部19から出力されたSD信号が切替部104に入力されて、SD信号出力部27、表示部29、およびアップコンバート部35に提供される。なお、ダウンコンバート部19から出力されたSD信号とは、外部から入力されたHD信号、HD本線映像信号から変換されたHD信号、または、SD用Proxy信号から変換されたHD信号に対して、ダウンコンバート部19によるダウンコンバート処理が施された結果得られるSD信号である。
以上、図5の例の光ディスク記録再生装置1−2の構成のうちの、図1の例の光ディスク記録再生装置1−1の構成とは異なる部分について説明した。即ち、図5の例の光ディスク記録再生装置1−2の構成のうちの上述した部分以外の部分は、図1の例の光ディスク記録再生装置1−1の対応する部分と同様の構成とされている。
次に、図8のフローチャートを参照して、かかる図5の例の光ディスク記録再生装置1−2の記録処理の一例について説明する。
外部からHD信号またはSD信号が入力されると、この記録処理は開始する。
ステップS21において、光ディスク記録再生装置1−2は、SD信号が入力されたか否かを判定する。
SD信号が端子14を介してSD信号入力部15に入力されると、ステップS21においてYESであると判定され、そのSD信号が、SD本線映像圧縮部16に提供されるともに、アップコンバート部35に提供される。これにより、処理はステップS22に進む。
ステップS22において、SD本線映像圧縮部16は、SD信号からSD本線映像信号を生成する。
また、ステップS23において、アップコンバート35は、SD信号からHD信号を生成し、そのHD信号を切替部20を介してProxy映像圧縮部101に提供する。そして、ステップS24において、Proxy映像圧縮部101は、そのHD信号からSD用Proxy信号を生成する。
なお、図8の例では、説明の便宜上、ステップS22の処理後に、ステップS23とS24の一連の処理が実行されるように記載されているが、ステップS22の処理中に、ステップS23とS24の一連の処理が独立して実行されるようになされてもよい。即ち、SD本線映像信号の生成処理中またはその前後に、それに対応するSD用Proxy信号の生成処理が実行されるようになされてもよい。
ステップS22の処理で生成されたSD本線映像信号と、ステップS23とS24の一連の処理で生成されたSD用Proxy信号とが光ディスク記録/再生部18に提供されると、処理はステップS25に進む。
ステップS25において、光ディスク記録/再生部18は、SD本線映像信号とSD用Proxy信号とを光ディスク51に記録する。これにより記録処理は終了となる。
なお、図8の例では、説明の便宜上、ステップS22と、ステップS23とS24の一連の処理が何れも終了した後にステップS25の処理が実行されるように記載されているが、ステップS22、または、ステップS23とS24の一連の処理終了後、他方の処理の段階のいかんに関わらず直ちに、生成されたSD本線映像信号またはSD用Proxy信号が光ディスク51に記録されるようになされてもよい。
このように、図5の例の光ディスク記録再生装置1−2においては、SD信号が入力されると、ステップS21の処理でYESであると判定されて、ステップS22乃至S25の処理が実行され、その結果、そのSD信号に対応するSD本線映像信号とSD用Proxy信号とが光ディスク51に記録される。
これに対して、HD信号が入力されると、ステップS21の処理でNOであると判定されて、次のようなステップS26乃至S28の処理が実行され、その結果、そのHD信号に対応するHD本線映像信号とHD用Proxy信号とが光ディスク51に記録される。
即ち、HD信号が端子11を介してHD信号入力部12に入力されると、ステップS21においてNOであると判定され、そのHD信号が、HD本線映像圧縮部13に提供されるともに、切替部20を介してProxy映像圧縮部101に提供される。これにより、処理はステップS26に進む。
ステップS26において、HD本線映像圧縮部13は、HD信号からHD本線映像信号を生成する。
また、ステップS27において、Proxy映像圧縮部101は、HD信号からHD用Proxy信号を生成する。
なお、図8の例では、説明の便宜上、ステップS26の処理後にステップS27の処理が実行されるように記載されているが、ステップS26の処理中にステップS27の処理が独立して実行されるようになされてもよい。即ち、HD本線映像信号の生成処理中またはその前後に、それに対応するHD用Proxy信号の生成処理が実行されるようになされてもよい。
ステップS26の処理で生成されたHD本線映像信号と、ステップS27の処理で生成されたProxy信号とが光ディスク記録/再生部18に提供されると、処理はステップS28に進む。
ステップS28において、光ディスク記録/再生部18は、HD本線映像信号とHD用Proxy信号とを光ディスク51に記録する。これにより記録処理は終了となる。
なお、図8の例では、説明の便宜上、ステップS26とS27の処理が何れも終了した後に、ステップS28の処理が実行されるように記載されているが、ステップS26またはステップS27の処理終了後、他方の処理の段階のいかんに関わらず直ちに、生成されたHD本線映像信号またはHD用Proxy信号が光ディスク51に記録されるようになされてもよい。
また、図5の例の光ディスク記録再生装置1−2は、Proxy信号再生処理も実行できる。ただし、かかるProxy信号再生処理については、図18の例の光ディスク再生装置111−2(図5の例の光ディスク記録再生装置1−2のうちの再生機能のみを有する装置)のProxy信号再生処理として、図19のフローチャートを参照して後述する。
以上説明したように、図1の例の光ディスク記録再生装置1−1でも、図5の例の光ディスク記録再生装置1−2でも、画サイズ縮小タイプProxy信号といった同一のフォーマットの信号を光ディスク51に記録することができる。
これは、図1の例のProxy映像圧縮部21の図2の圧縮符号化部72と、図5の例のProxy映像圧縮部101の図6の圧縮符号化部112とが同様の機能と構成を有しているからである。
即ち、圧縮符号化部72と圧縮符号化部112との入力信号は何れも、水平×垂直の画素数が352×240の画サイズを有する画サイズ縮小信号といった同一フォーマットの信号とされ、かつ、その画サイズ縮小信号に対して同様の処理が圧縮符号化部72と圧縮符号化部112との何れにおいても施されるため、その結果得られる信号、即ち、圧縮符号化部112と圧縮符号化部72との出力信号は何れも、画サイズ縮小タイプProxy信号といった同一フォーマットの信号になるのである。
ただし、この場合、SD信号やHD信号から、画サイズ縮小信号に変換する処理が必要となる。かかる処理のうちの、SD信号から画サイズ縮小信号に変換する処理を実行するブロックが図2のSD/Proxy画サイズ変換部71であり、一方、HD信号から画サイズ縮小信号に変換する処理を実行するブロックが図6のHD/Proxy画サイズ変換部111である。
従って、図1の例のProxy映像圧縮部21には、図2のSD/Proxy画サイズ変換部71しか搭載されていないため、HD信号はダウンコンバート部19により予めSD信号に変換された上で、Proxy映像圧縮部21に入力されるようになされている。これに対して、図5の例のProxy映像圧縮部101には、図6のHD/Proxy画サイズ変換部111しか搭載されていないため、SD信号はアップコンバート部35により予めHD信号に変換された上で、Proxy映像圧縮部101に入力されるようになされている。
そこで、HD信号とSD信号とを、SD信号またはHD信号に変換することなくそのままの形態で入力させたい場合、例えば、図9に示されるように、図2のSD/Proxy画サイズ変換部71と同様の機能と構成を有するSD/Proxy画サイズ変換部211、および、図6のHD/Proxy画サイズ変換部111と同様の機能と構成を有するHD/Proxy画サイズ変換部212の両者を搭載したProxy映像圧縮部201を採用すればよい。
即ち、図9は、Proxy映像圧縮部の詳細な構成例であって、図2や図6の例とは異なる例を示している。
図9の例では、Proxy映像圧縮部201は、上述したSD/Proxy画サイズ変換部211およびHD/Proxy画サイズ変換部212に加えて、切替部213および圧縮符号化部214を含むように構成されている。
光ディスク51にSD本線映像信号が記録される場合、それに対応するSD信号がSD/Proxy画サイズ変換部211に入力される。一方、光ディスク51にHD本線映像信号が記録される場合、それに対応するHD信号がHD/Proxy画サイズ変換部212に入力される。
SD/Proxy画サイズ変換部211は、入力されたSD信号に対して、その画サイズ(例えば720画素の480有効ラインに対応する画サイズ)を縮小させる処理、具体的には例えば水平×垂直の画素数が352×240の画サイズに変換する処理を施し、その結果得られる画サイズ縮小信号を切替部213に提供する。
一方、HD/Proxy画サイズ変換部212は、入力されたHD信号に対して、その画サイズ(例えば水平×垂直の画素数が1920×1080の画サイズ)を縮小させる処理、具体的には例えば水平×垂直の画素数が352×240の画サイズに変換する処理を施し、その結果得られる画サイズ縮小信号を切替部213に提供する。
切替部213は、図視せぬコントロール部等の制御に基づいて、その入力を、SD/Proxy画サイズ変換部211側とHD/Proxy画サイズ変換部212側とのうちのいずれか一方に切り替える。
具体的には、切替部213の入力がSD/Proxy画サイズ変換部211側に切り替えられた場合、SD/Proxy画サイズ変換部211から出力された画サイズ縮小信号が、切替部213に入力されて圧縮符号化部214に提供される。
一方、切替部213の入力がHD/Proxy画サイズ変換部212側に切り替えられた場合、HD/Proxy画サイズ変換部212から出力された画サイズ縮小信号が、切替部213に入力されて圧縮符号化部214に提供される。
圧縮符号化部214は、図2の圧縮符号化部72や図6の圧縮符号化部112と同様の機能と構成を有している。即ち、圧縮符号化部214は、切替部213から提供された画サイズ縮小信号を例えばMPEG方式で圧縮符号化(エンコード)し、その結果得られるES信号をProxy信号として(より正確には画サイズ縮小タイプProxy信号)として光ディスク記録/再生部18(後述する図11)に提供する。
即ち、SD/Proxy画サイズ変換部211によりSD信号から変換された画サイズ縮小信号が、切替部213を介して圧縮符号化部214に提供された場合、SD用Proxy信号が圧縮符号化部214により生成されて出力される。
これに対して、HD/Proxy画サイズ変換部212によりHD信号から変換された画サイズ縮小信号が、切替部213を介して圧縮符号化部214に提供された場合、HD用Proxy信号が圧縮符号化部214により生成されて出力される。
このような図9の例のProxy映像圧縮部201に対応するProxy映像伸張部の構成例が、図10に示されている。
図10の例のProxy映像伸張部202は、伸張復号部221、切替部222、Proxy/SD画サイズ変換部223、および、Proxy/HD画サイズ変換部224を含むように構成されている。
伸張復号部221は、図3の伸張復号部81や図7の伸張復号部121と同様の機能と構成を有している。即ち、伸張復号部221は、光ディスク記録/再生部18(後述する図11参照)により光ディスク51から読み出されたProxy信号(ES信号)を、MPEG方式で伸張復号(デコード)し、その結果得られる画サイズ縮小信号、即ち、図9の切替部213の出力信号の復元信号を、切替部222に提供する。
切替部222は、図視せぬコントロール部等の制御に基づいて、その出力を、Proxy/SD画サイズ変換部223側とProxy/HD画サイズ変換部224側とのうちのいずれか一方に切り替える。
具体的には、伸張復号部221にSD用Proxy信号が入力された場合(図視せぬコントロール部等によりそのように判断された場合)、切替部222の入力がProxy/SD画サイズ変換部223側に切り替えられて、伸張復号部221から出力された画サイズ縮小信号が、切替部222に入力されてProxy/SD画サイズ223に提供される。
一方、伸張復号部221にHD用Proxy信号が入力された場合(図視せぬコントロール部等によりそのように判断された場合)、切替部222の入力がProxy/HD画サイズ変換部224側に切り替えられて、伸張復号部221から出力された画サイズ縮小信号が、切替部222に入力されてProxy/HD画サイズ224に提供される。
Proxy/SD画サイズ変換部223は、上述したように、図3のProxy/SD画サイズ変換部82と同様の機能と構成を有している。即ち、Proxy/SD画サイズ変換部223は、切替部222から提供された画サイズ縮小信号に対して、その画サイズ(例えば水平×垂直の画素数が352×240の画サイズ)をSD信号の画サイズに拡大させる処理、具体的には例えば720画素の480有効ラインに対応する画サイズに変換する処理を施し、その結果得られるSD信号を出力する。なお、出力先の具体例については、図11を参照して後述する。
換言すると、Proxy/SD画サイズ変換部223は、図9のSD/Proxy画サイズ変換部211が実行する変換処理に対して、その逆変換処理を実行する。
一方、Proxy/HD画サイズ変換部224は、上述したように、図7のProxy/HD画サイズ変換部122と同様の機能と構成を有している。即ち、Proxy/HD画サイズ変換部224は、切替部222から提供された画サイズ縮小信号に対して、その画サイズ(例えば水平×垂直の画素数が352×240の画サイズ)をHD信号の画サイズに拡大させる処理、具体的には例えば水平×垂直の画素数が1920×1080の画サイズに変換する処理を施し、その結果得られるHD信号を出力する。なお、出力先の具体例については、図11を参照して後述する。
換言すると、Proxy/HD画サイズ変換部224は、図9のHD/Proxy画サイズ変換部212が実行する変換処理に対して、その逆変換処理を実行する。
このようなProxy映像圧縮部201とProxy映像伸張部202とを搭載した光ディスク記録再生装置の一構成例が、図11に示されている。即ち、図11は、本発明を適用した光ディスク記録再生装置の構成例であって、図1や図5の例とは異なる例を示す図である。
なお、図11の例の光ディスク記録再生装置1−3において、図1の例と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図11の例の光ディスク記録再生装置1−3と、図1の例の光ディスク記録再生装置1−1とを比較するに、図11の例では、図1(図2)のProxy映像圧縮部21の代わりに図9のProxy映像圧縮部201が設けられ、図1(図3)のProxy映像伸張部34の代わりに図10のProxy映像伸張部202が設けられ、かつ、図1の切替部31の代わりに切替部203が設けられている。また、上述したように、Proxy映像圧縮部201には、HD信号入力部12の出力信号であるHD信号と、SD信号入力部15の出力信号であるSD信号とが何れも直接入力されるので、図1の例では設けられていた切替部20は、図11の例では省略されている。図11の例の光ディスク記録再生装置1−3のその他の構成要素(ブロック)は、図1の例の対応する符号のブロックと基本的に同様の構成と機能を有している。ただし、各ブロックの入出力先が若干異なっている。
以下、図11の例の光ディスク記録再生装置1−3の構成のうちの、図1の例の光ディスク記録再生装置1−1の構成とは異なる部分についてのみ説明する。
SD信号入力部15の出力先、即ち、SD信号の提供先は、図1の例ではSD本線映像圧縮部16と切替部20とされていたが、図11の例ではSD本線映像圧縮部16とProxy映像圧縮部201(具体的には上述した図9のSD/Proxy画サイズ変換部211)とされている。
HD信号入力部12の出力先、即ち、HD信号の提供先は、図1の例ではHD本線映像圧縮部13とダウンコンバート部19とされていたが、図11の例ではHD本線映像圧縮部13とダウンコンバート部19とに加えてさらにProxy映像圧縮部201(具体的には上述した図9のHD/Proxy画サイズ変換部212)とされている。
ダウンコンバート部19の出力先は、図1の例では切替部20と切替部26とされていたが、図11の例では切替部26のみとされている。また、ダウンコンバート部19の入力信号(HD信号)は、図1の例では、HD信号入力部12とHD本線映像伸張部30との出力信号(HD信号)とされていたが、図11の例では、HD信号入力部12とHD本線映像伸張部30との出力信号(HD信号)に加えて、さらにProxy映像伸張部202の出力信号のうちのHD信号(具体的には上述した図10のProxy/HD画サイズ変換部224から出力されるHD信号)とされている。
アップコンバート部35の出力先は、図1の例では切替部31とされていたが、図11の例では切替部203とされている。また、アップコンバート部35の入力信号(SD信号)は、図1の例では、切替部26の出力信号(SD信号)とされていたが、図11の例では、切替部26の出力信号(SD信号)に加えて、さらにProxy映像伸張部202の出力信号のうちのSD信号(具体的には上述した図10のProxy/SD画サイズ変換部223から出力されるSD信号)とされている。
また、切替部26の入力は、図1の例では、ダウンコンバート部19側、Proxy映像伸張部34側、および、SD本線映像伸張部25側とされていたが、図11の例では、ダウンコンバート部19側、Proxy映像伸張部202側、および、SD本線映像伸張部25側とされている。
切替部203は、図視せぬコントロール部等の制御に基づいて、その入力を、HD本線映像伸張部30側、アップコンバート部35側、および、Proxy映像伸張部202側(正確には上述した図10のProxy/HD画サイズ変換部224側)のうちのいずれか一方に切り替える。
具体的には、切替部103の入力がHD本線映像伸張部30側に切り替えられた場合、HD本線映像伸張部30から出力されたHD信号、即ち、HD本線映像信号から変換されたHD信号が、切替部203に入力されてHD信号出力部32に提供される。
また、切替部203の入力がアップコンバート部35側に切り替えられた場合、アップコンバート部35から出力されたHD信号、即ち、SD信号に対してアップコンバート処理が施された結果得られるHD信号が、切替部203に入力されてHD信号出力部32に提供される。
また、切替部103の入力がProxy映像伸張部202側に切り替えられた場合、Proxy映像伸張部202から出力されたHD信号、より正確には上述した図10のProxy/HD画サイズ変換部224から出力されたHD信号、即ち、HD用Proxy信号から変換されたHD信号が、切替部203に入力されてHD信号出力部32に提供される。
以上、図11の例の光ディスク記録再生装置1−3の構成のうちの、図1の例の光ディスク記録再生装置1−1の構成とは異なる部分について説明した。即ち、図11の例の光ディスク記録再生装置1−3の構成のうちの上述した部分以外の部分は、図1の例の光ディスク記録再生装置1−1の対応する部分と同様の構成とされている。
次に、図12のフローチャートを参照して、かかる図11の例の光ディスク記録再生装置1−3の記録処理の一例について説明する。
外部からHD信号またはSD信号が入力されると、この記録処理は開始する。
ステップS41において、光ディスク記録再生装置1−3は、SD信号が入力されたか否かを判定する。
SD信号が端子14を介してSD信号入力部15に入力されると、ステップS41においてYESであると判定され、そのSD信号が、SD本線映像圧縮部16に提供されるともに、Proxy映像圧縮部201に提供される。これにより、処理はステップS42に進む。
ステップS42において、SD本線映像圧縮部16は、SD信号からSD本線映像信号を生成する。
また、ステップS43において、Proxy映像圧縮部201は、そのSD信号からSD用Proxy信号を生成する。
なお、図8の例では、説明の便宜上、ステップS42の処理後にステップS43の処理が実行されるように記載されているが、ステップS42の処理中にステップS43の処理が独立して実行されるようになされてもよい。即ち、SD本線映像信号の生成処理中またはその前後に、それに対応するSD用Proxy信号の生成処理が実行されるようになされてもよい。
ステップS42の処理で生成されたSD本線映像信号と、ステップS43の処理で生成されたSD用Proxy信号とが光ディスク記録/再生部18に提供されると、処理はステップS44に進む。
ステップS44において、光ディスク記録/再生部18は、SD本線映像信号とSD用Proxy信号とを光ディスク51に記録する。これにより記録処理は終了となる。
なお、図1の例では、説明の便宜上、ステップS42とS43の処理が何れも終了した後にステップS44の処理が実行されるように記載されているが、ステップS42またはステップS43の処理終了後、他方の処理の段階のいかんに関わらず直ちに、生成されたSD本線映像信号またはSD用Proxy信号が光ディスク51に記録されるようになされてもよい。
このように、図11の例の光ディスク記録再生装置1−3においては、SD信号が入力されると、ステップS41の処理でYESであると判定されて、ステップS42乃至S44の処理が実行され、その結果、そのSD信号に対応するSD本線映像信号とSD用Proxy信号とが光ディスク51に記録される。
これに対して、HD信号が入力されると、ステップS41の処理でNOであると判定されて、次のようなステップS45乃至S47の処理が実行され、その結果、そのHD信号に対応するHD本線映像信号とHD用Proxy信号とが光ディスク51に記録される。
即ち、HD信号が端子11を介してHD信号入力部12に入力されると、ステップS41においてNOであると判定され、そのHD信号が、HD本線映像圧縮部13に提供されるともに、Proxy映像圧縮部201に提供される。これにより、処理はステップS45に進む。
ステップS45において、HD本線映像圧縮部13は、HD信号からHD本線映像信号を生成する。
また、ステップS46において、Proxy映像圧縮部201は、HD信号からHD用Proxy信号を生成する。
なお、図12の例では、説明の便宜上、ステップS45の処理後にステップS46の処理が実行されるように記載されているが、ステップS45の処理中にステップS46の処理が独立して実行されるようになされてもよい。即ち、HD本線映像信号の生成処理中またはその前後に、それに対応するHD用Proxy信号の生成処理が実行されるようになされてもよい。
ステップS45の処理で生成されたHD本線映像信号と、ステップS46の処理で生成されたHD用Proxy信号とが光ディスク記録/再生部18に提供されると、処理はステップS47に進む。
ステップS47において、光ディスク記録/再生部18は、HD本線映像信号とHD用Proxy信号とを光ディスク51に記録する。これにより記録処理は終了となる。
なお、図12の例では、説明の便宜上、ステップS45とS46の処理が何れも終了した後に、ステップS47の処理が実行されるように記載されているが、ステップS45またはS46の処理終了後、他方の処理の段階のいかんに関わらず直ちに、生成されたHD本線映像信号またはHD用Proxy信号が光ディスク51に記録されるようになされてもよい。
また、図11の例の光ディスク記録再生装置1−3は、Proxy信号再生処理も実行できる。ただし、かかるProxy信号再生処理については、図21の例の光ディスク再生装置111−3(図11の例の光ディスク記録再生装置1−3のうちの再生機能のみを有する装置)のProxy信号再生処理として、図22のフローチャートを参照して後述する。
以上説明した図1の例の光ディスク記録再生装置1−1、図5の例の光ディスク記録再生装置1−2、図11の例の光ディスク記録再生装置1−3等(以下、これらを個々に区別する必要が無い場合、単に光ディスク記録再生装置1と称する)が、放送局から放送される放送番組(コンテンツ)の一部を記録したり再生(送信)する装置として適用された場合の情報処理システムの構成例が、図13に示されている。即ち、図13は、本発明が適用される光ディスク記録再生装置1を含む情報処理システムの構成例を示している。
図13の例の情報処理システムは、光ディスク記録再生装置1、編集装置251、および、放送局252(実際には放送局内に設置される複数の情報処理装置等からなるシステム252)を含むように構成されている。
図13の例では、光ディスク記録再生装置1は、カムコーダ型やデッキ型の装置として実現されている。
以下、この情報処理システムの動作(処理)の概略について説明する。
なお、ここでは、光ディスク記録再生装置1は、取材先等、放送局252にとって遠隔地に存在するとする。また、編集装置251は、光ディスク記録再生装置1とは独立した任意の場所に存在することが可能であり、例えば放送局252内に存在してもよいが、ここでは、光ディスク記録再生装置1の周辺に存在するとする。
この場合、この情報処理システムにおいては、例えば図13に示されるステップSa乃至Scの処理が実行可能とされている。ただし、ステップScの処理とは、ステップSc1a若しくはSc1bと、Sc2とからなる処理をいう。
ステップSaの処理とは、次のような処理をいう。即ち、光ディスク記録再生装置1は、放送局252への伝送対象のコンテンツを、SD本線映像信号またはHD本線映像信号(以下、SD信号とHD信号とを個々に区別する必要が無い場合、これらをまとめて本線映像信号と称する)と、Proxy信号といった2つの形態でそれぞれ光ディスク51に記録する。かかる光ディスク51を放送局252に人間等が届ける(例えばいわゆる宅配便等で届ける)。これにより、本線映像信号とProxy映像信号とが、光ディスク51を介して、光ディスク記録再生装置1から放送局252に伝送される。以上の一連の処理が、ステップSaの処理である。
しかしながら、ここでは、光ディスク記録再生装置1は、放送局252にとって遠隔地に存在しているので、ステップSaの処理は長時間かかることになる。即ち、本線映像信号やProxy信号の形態で光ディスク51に記録されたコンテンツが放送局252に届くまでには、長時間かかることになる。光ディスク51を放送局252に人間等が届ける時間が長時間となるからである。
このため、例えば、ニュース番組等が放送中に光ディスク記録再生装置1により撮影されたコンテンツを、そのニュース番組内で緊急放送したい(緊急映像として放送したい)、という第1の要望が挙げられる場合が多々あるが、ステップSaの処理では第1の要望に応えることは非常に困難である。
そこで、緊急放送という特殊性を考慮してある程度の低画質での放送が許されるのであれば、例えば次のようなステップSbの処理を実行することで第1の要望に応えることが容易に可能になる。
即ち、光ディスク記録再生装置1には、上述したように、ネットワーク接続部22(図1等)が搭載されている。そこで、光ディスク記録再生装置1は、例えば、コンテンツを、ネットワーク経由で放送局252に送信する。かかる処理がステップSbの処理である。
この場合、コンテンツの送信形態は、上述したように、本線映像信号でもよいし、Proxy信号でもよい。ただし、画サイズ縮小タイプProxy信号の方が、本線映像信号よりもデータ量が小さくその分だけ送信時間を短縮できるので、コンテンツの送信形態として好適である。
また、緊急放送とは言わないまでも可能な限り早くコンテンツを編集した上で放送したいが、ただし、高画質で放送したい、即ち、本線映像信号で放送したい、という第2の要望が挙げられる場合も多々ある。
この場合、本線映像信号としては、ステップSaの処理により放送局252に届けられた光ディスク51に記録されているものが利用されることになる。しかしながら、光ディスク51が届けられた後に、その光ディスク51に記録されている本線映像信号等を用いて編集していたのでは、第2の要望に応えること、即ち、コンテンツを可能な限り早く編集して放送することは非常に困難である。
そこで、例えば次のようなステップScの処理を実行することで、第2の要望に応えることが容易に可能になる。
即ち、編集装置251は、例えばパーソナルコンピュータ等で構成され、ユーザ(編集者)は、この編集装置251を操作することで、Proxy信号を利用したラフな編集作業を実施したり、Proxy信号に対応する映像を確認したり検索する作業を実施することができるとする。換言すると、そのような作業を可能とする機能が搭載された編集装置251を、ユーザが予め用意しているとする。
なお、ここで言うラフな編集作業とは、例えば編集点等を時間軸上の位置で示す時間情報を作成する作業等、具体的には例えば、タイムコードエディットリストを作成する作業等をいう。
また、編集装置251が取り扱えるProxy信号の種類は、特に画サイズ縮小タイプProxy信号に限定されず任意の種類でよい。
この場合、ステップSc1aの処理として、光ディスク記録再生装置1は、上述したステップSbの処理と同様に、Proxy信号を編集装置251に送信する。ただし、編集装置251が光ディスク記録再生装置1の周辺に存在するならば、ステップSaの処理と同様に、光ディスク51を介してProxy信号を編集装置251に伝送する処理を、ステップSc1aの処理としてもよい。
なお、ステップSc1aの処理の代わりに、上述したステップSbの処理で放送局252に送信されたProxy信号を、その放送局252が編集装置251に送信する、といったステップSc1bの処理が実行されてもよい。
即ち、光ディスク記録再生装置1から編集装置251までのProxy信号の伝送経路は特に限定されず、任意でよい。
ユーザ(編集者)は、その伝送経路によらず編集装置251に伝送されたProxy信号を利用して、上述したラフな編集作業等を実施する。
その後、ステップSc2の処理として、編集装置251は、その編集結果を示す情報、例えばタイムコードエディットリスト等の時間情報を放送局252に送信する。
このようなステップScの処理により、ステップSaの処理により光ディスク51が放送局252に届けられるよりも前に、時間情報等の編集結果が放送局252に到達することになる。その結果、光ディスク51が届けられると直ちに、光ディスク51に記録された本線映像信号を、その時間情報等の編集結果を利用して放送することが可能になる。即ち、上述した第2の要望に応えることが可能になる。
さらに、ステップSc1bの処理として、単にProxy信号を編集装置251に送信する処理だけでなく、次のような処理も実行できる。
即ち、一般的には、編集装置251と同様の機能を有する装置が放送局252内にも存在する。そこで、放送局252内にいる人間(いわゆるディレクタ等)が、その装置を利用して、ステップSbにより送信されてきたProxy信号に対応する映像を確認したり検索して、編集指示、例えば、その映像のうちの何れの部分の映像を放送したいのか等の指示(情報)を作成する。そして、ステップSc1bの処理として、その指示を、放送局252内の装置が編集装置251に送信する。これにより、編集装置251のユーザ(編集者)は、放送局252内の人間(いわゆるディレクタ等)の意向(指示)に沿った編集を行うことが容易に可能になる。
ここで注目すべき点は、説明の簡略上、SD信号とHD信号との区別をしないで説明したが、SD用Proxy信号もHD用Proxy信号も同一フォーマットであるので、上述したステップSa乃至Scの処理は、SD信号とHD信号ともに共通で実行できる点、即ち、この図13の例の情報処理システムがSD信号とHD信号と共通で利用できる点である。
ところで、本発明は、上述した光ディスク記録再生装置1のみならず、様々な装置に適用可能である。例えば、本発明は、記録専用の光ディスク記録装置や、再生専用の光ディスク再生装置にも適用可能である。
具体的には例えば、本発明が適用された装置としての各種実施の形態が図14乃至図23に示されている。
図14の例の光ディスク記録装置101−1は、図1の例の光ディスク記録再生装置1−1のうちの記録機能を実現するためのブロックからなる装置、即ち、図1の例の光ディスク記録再生装置1−1のうちの再生機能を実現するためのブロックが省略された装置である。なお、各ブロックについては、図1を用いて説明済みであるので、それらの説明については省略する。また、その記録処理の一例は、図4のフローチャートを参照して説明済みであるので、その説明については省略する。
これに対して、図15の例の光ディスク再生装置111−1は、図1の例の光ディスク記録再生装置1−1のうちの再生機能を実現するためのブロックからなる装置、即ち、図1の例の光ディスク記録再生装置1−1のうちの記録機能を実現するためのブロックが省略された装置である。なお、各ブロックについては、図1を用いて説明済みであるので、それらの説明については省略する。
ここで、図16のフローチャートを参照して、図15の例の光ディスク再生装置111−1が実行するProxy信号再生処理の一例について説明する。
ステップS61において、光ディスク再生部18は、光ディスク51からProxy信号を読み出して、Proxy映像伸張部34に提供する。
ステップS62において、Proxy映像伸張部34は、Proxy信号からSD信号に変換して、切替部26に提供する。
ステップS63において、光ディスク再生装置111−1(そのうちの、図示せぬコントロール部等)は、SD信号はHD用Proxy信号から変換されたものであるか否かを判定する。
ステップS63において、SD信号はHD用Proxy信号から変換されたものではないと判定された場合、即ち、SD信号はSD用Proxy信号から変換されたものであると判定された場合、処理はステップS64に進む。
ステップS64において、SD信号出力部27は、切替部26から提供されてくるSD信号を端子28を介して再生(出力)する。これにより、Proxy信号再生処理は終了となる。
これに対して、ステップS63において、SD信号はHD用Proxy信号から変換されたものであると判定された場合、処理はステップS65に進む。
ステップS65において、アップコンバート部35は、切替部26から提供されたSD信号からHD信号に変換し、そのHD信号を切替部31を介してHD信号出力部32に提供する。
ステップS66において、HD信号出力部32は、切替部31から提供されてくるHD信号を端子33を介して再生(出力)する。これにより、Proxy信号再生処理は終了となる。
なお、上述したように、図15の例の光ディスク再生装置111−1は、図1の例の光ディスク記録再生装置1−1のうちの再生機能を実現するためのブロックからなる装置である。従って、図1の例の光ディスク記録再生装置1−1も、図16の例のProxy信号再生処理を当然ながら実行できる。
また、図17の例の光ディスク記録装置101−2は、図5の例の光ディスク記録再生装置1−2のうちの記録機能を実現するためのブロックからなる装置、即ち、図5の例の光ディスク記録再生装置1−2のうちの再生機能を実現するためのブロックが省略された装置である。なお、各ブロックについては、図5を用いて説明済みであるので、それらの説明については省略する。また、その記録処理の一例は、図8のフローチャートを参照して説明済みであるので、その説明については省略する。
これに対して、図18の例の光ディスク再生装置111−2は、図5の例の光ディスク記録再生装置1−2のうちの再生機能を実現するためのブロックからなる装置、即ち、図5の例の光ディスク記録再生装置1−2のうちの記録機能を実現するためのブロックが省略された装置である。なお、各ブロックについては、図5を用いて説明済みであるので、それらの説明については省略する。
ここで、図19のフローチャートを参照して、図18の例の光ディスク再生装置111−2が実行するProxy信号再生処理の一例について説明する。
ステップS81において、光ディスク再生部18は、光ディスク51からProxy信号を読み出して、Proxy映像伸張部102に提供する。
ステップS82において、Proxy映像伸張部102は、Proxy信号からHD信号に変換して、切替部103とダウンコンバート部19に提供する。
ステップS83において、光ディスク再生装置111−1(そのうちの、図示せぬコントロール部等)は、HD信号はSD用Proxy信号から変換されたものであるか否かを判定する。
ステップS83において、HD信号はSD用Proxy信号から変換されたものではないと判定された場合、即ち、HD信号はHD用Proxy信号から変換されたものであると判定された場合、処理はステップS84に進む。
ステップS84において、HD信号出力部32は、切替部103から提供されてくるHD信号を端子33を介して再生(出力)する。これにより、Proxy信号再生処理は終了となる。
これに対して、ステップS83において、HD信号はSD用Proxy信号から変換されたものであると判定された場合、処理はステップS85に進む。
ステップS85において、ダウンコンバート部19は、Proxy映像伸張部102から提供されたHD信号からSD信号に変換し、そのSD信号を切替部104を介してSD信号出力部27に提供する。
ステップS86において、SD信号出力部27は、切替部104から提供されてくるSD信号を端子28を介して再生(出力)する。これにより、Proxy信号再生処理は終了となる。
なお、上述したように、図18の例の光ディスク再生装置111−2は、図5の例の光ディスク記録再生装置1−2のうちの再生機能を実現するためのブロックからなる装置である。従って、図5の例の光ディスク記録再生装置1−2も、図19の例のProxy信号再生処理を当然ながら実行できる。
また、図20の例の光ディスク記録装置101−3は、図11の例の光ディスク記録再生装置1−3のうちの記録機能を実現するためのブロックからなる装置、即ち、図11の例の光ディスク記録再生装置1−3のうちの再生機能を実現するためのブロックが省略された装置である。なお、各ブロックについては、図11を用いて説明済みであるので、それらの説明については省略する。また、その記録処理の一例は、図12のフローチャートを参照して説明済みであるので、その説明については省略する。
これに対して、図21の例の光ディスク再生装置111−3は、図11の例の光ディスク記録再生装置1−3のうちの再生機能を実現するためのブロックからなる装置、即ち、図11の例の光ディスク記録再生装置1−3のうちの記録機能を実現するためのブロックが省略された装置である。なお、各ブロックについては、図11を用いて説明済みであるので、それらの説明については省略する。
ここで、図22のフローチャートを参照して、図21の例の光ディスク再生装置111−3が実行するProxy信号再生処理の一例について説明する。
ステップS101において、光ディスク再生部18は、光ディスク51からProxy信号を読み出して、Proxy映像伸張部202に提供する。
ステップS102において、光ディスク再生装置111−1(そのうちの、図示せぬコントロール部等)は、ステップS101の処理で読み出されたProxy信号は、SD用Proxy信号であるか否かを判定する。
ステップS102において、SD用Proxy信号であると判定された場合、処理はステップS103に進む。
ステップS103において、Proxy映像伸張部202は、より具体的には、そのうちの図10の伸張復号部221、切替部222、およびProxy/SD画サイズ変換部223は、Proxy信号からSD信号に変換して、切替部26に提供する。
ステップS104において、SD信号出力部27は、切替部26から提供されてくるSD信号を端子28を介して再生(出力)する。これにより、Proxy信号再生処理は終了となる。
これに対して、ステップS102において、SD用Proxy信号ではない(即ち、HD用Proxy信号である)と判定された場合、処理はステップS105に進む。
ステップS105において、Proxy映像伸張部202は、より具体的には、そのうちの図10の伸張復号部221、切替部222、およびProxy/HD画サイズ変換部224は、Proxy信号からHD信号に変換して、切替部203に提供する。
ステップS106において、HD信号出力部32は、切替部203から提供されてくるHD信号を端子33を介して再生(出力)する。これにより、Proxy信号再生処理は終了となる。
なお、上述したように、図21の例の光ディスク再生装置111−3は、図11の例の光ディスク記録再生装置1−3のうちの再生機能を実現するためのブロックからなる装置である。従って、図11の例の光ディスク記録再生装置1−3も、図22の例のProxy信号再生処理を当然ながら実行できる。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図23は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するパーソナルコンピュータの構成の例を示すブロック図である。即ち、上述した光ディスク記録再生装置の全体または一部分(例えば上述したコントロール部等)は、図23の構成のパーソナルコンピュータとして構成することもできる。
図23において、CPU(Central Processing Unit)301は、ROM(Read Only Memory)302、または記憶部308に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)303には、CPU301が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU301、ROM302、およびRAM303は、バス304により相互に接続されている。
CPU301にはまた、バス304を介して入出力インタフェース305が接続されている。入出力インタフェース305には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部306、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部307が接続されている。CPU301は、入力部306から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU301は、処理の結果を出力部307に出力する。
入出力インタフェース305に接続されている記憶部308は、例えばハードディスクからなり、CPU301が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部309は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。
また、通信部309を介してプログラムを取得し、記憶部308に記憶してもよい。
入出力インタフェース305に接続されているドライブ310は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア311が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部308に転送され、記憶される。
また、ドライブ310は、リムーバブルメディア311が装着されたとき、それらを駆動し、そこにデータなどを記録することもできる。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図23に示されるように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア311、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM302や、記憶部308を構成するハードディスクなどにより構成される。プログラム記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースである通信部209を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
また、コンテンツ(HD本線映像信号、SD本線映像信号、SD用Proxy信号、HD用Proxy信号等)の記録先は、上述した例では光ディスク51(図1等)とされたが、上述した例に特に限定されず、例えばリムーバブルメディア311や、記憶部308を構成するハードディスクなどでも構わない。
なお、本明細書において、プログラム記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
1,1−1乃至1−3 光ディスク記録再生装置, 13 HD本線映像圧縮部, 16SD本線映像圧縮部, 18 光ディスク記録/再生部, 19 ダウンコンバート部, 21 Proxy映像圧縮部, 22 ネットワーク接続部, 25 SD本線映像伸張部, 29 表示部, 30 HD本線映像伸張部, 35 アップコンバート部, 71 SD/Proxy画サイズ変換部, 72 圧縮符号化部, 81 伸張復号部, 82 Proxy/SD画サイズ変換部, 101 Proxy映像圧縮部, 102 Proxy映像伸張部 111 HD/Proxy画サイズ変換部, 112 圧縮符号化部, 121 伸張復号部, 122 Proxy/HD画サイズ変換部, 201 Proxy映像圧縮部, 202 Proxy映像伸張部 211 SD/Proxy画サイズ変換部, 212 HD/Proxy画サイズ変換部, 213 切替部, 214 圧縮符号化部, 221 伸張復号部, 222 切替部, 223 Proxy/SD画サイズ変換部, 224 Proxy/HD画サイズ変換部, 251 編集装置, 25 放送局, 301 CPU, 302 ROM, 308 記憶部, 311 リムーバブルメディア