JP2006032937A - レーザ照射方法及びレーザ照射装置、並びに非単結晶を結晶化する方法及び半導体装置を作製する方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 その技術は、波長の互いに異なるレーザ発振器とダイクロイックミラー、又はそれに加えて偏光子を用いてレーザビームを合成し、高出力で生産性を向上させレーザを照射するものであり、例えばレーザ発振器から射出されたレーザ光1をダイクロイックミラー1を通過させ、レーザ光1とは波長の異なるレーザ発振器から射出されたレーザ光2をダイクロイックミラー1で反射させてレーザ光を合成し、合成されたレーザ光を照射レーザ光とし、照射レーザ光を照射面上に投影するものである。
【選択図】 図1
Description
より詳しくは、本発明は、光学調整に困難を伴うことなく、3以上のレーザビームを照射面にて合成し、高出力で生産性を向上させることができるレーザビームを照射する方法及び装置、並びにその合成されたレーザビームを用いた結晶化方法及び半導体装置の作製方法に関する。
特に、多結晶半導体膜を用いたTFTは、従来の非晶質半導体膜を用いたTFTよりも電界効果移動度が高いので、高速動作が可能である。
そのため、画素の駆動用の回路を外付けのICチップで実装していたものを、画素と同一の基板上にTFTを用いて一体形成することが可能となっている。
このガラス基板は耐熱性に劣り、熱変形しやすいため、ガラス基板上に結晶質半導体膜を用いたTFTを形成する場合には、ガラス基板の熱変形を避けるために、半導体膜の結晶化にレーザアニールが用いられる。
なお、本発明のレーザアニール法は、半導体基板又は半導体膜に形成された損傷層やアモルファス層を結晶化させる技術や、基板上に形成された非晶質半導体膜を結晶化させる技術や単結晶ではない結晶性半導体膜(上記した単結晶ではない半導体膜をまとめて非単結晶半導体膜と呼ぶ)を加熱(アニール)する技術を指している。
また、本発明のレーザアニール法は、半導体基板又は半導体膜の平坦化や表面改質に適用される技術も含んでいる。
そのエキシマレーザは、出力が大きく、高周波数での繰り返し照射が可能であるという利点を有し、さらにエキシマレーザから発振されるレーザビームは半導体膜としてよく用いられる珪素膜に対しての吸収係数が高いという利点を有する。
そのレーザビームの照射方法としては、照射面におけるレーザビームの形状が線状となるように光学系にて整形し、線状レーザビームの短手方向にレーザビームの照射位置を照射面に対し相対的に移動させる方法が生産性が高く工業的に優れている。
上記方法でアニールされた半導体膜を用いてTFTを形成し、液晶ディスプレイを作製する手法は現在多く実施されている。
このCWレーザビームを用いて大粒径結晶の長手方向にTFTのチャネル長方向を合わせてTFTを作製した場合、エキシマレーザで作製したTFTに比べ、移動度の高いTFTが作製でき、このTFTを用いればドライバやCPU等の回路を高速で駆動させることができる。
しかしながら、CWレーザに用いられる固体レーザ媒質から発振する波長は、一般的に赤から近赤外域であり、半導体膜での吸収効率が低いため、非線形光学素子を用いて可視域あるいは紫外域の波長を持つ高調波に変調し、これをレーザアニールに用いる。
この高調波はレーザ媒質から発振した基本波を非線形光学素子に入射することで得られるものの、レーザの出力が大きくなると多光子吸収等の非線形光学効果により非線形光学素子にダメージが与えられ、レーザ発振器のブレークダウンにつながる問題がある。
そのCWレーザを用いてレーザアニールを行った場合には、エキシマレーザを用いた場合に比べ生産性が悪く、更なる生産性の向上が必要である。
例えば、10Wの532nmのCWレーザを長手方向300μm、短手方向10μm程度の線状に整形し、レーザアニールにより半導体膜を結晶化した場合、一度のスキャンでできる大粒径の幅は200μm程度となる。
そこで、生産性向上のため複数のレーザ発振器からのレーザビームを合成し、その後任意の光学系にてビーム整形して基板に照射するのが、生産性を上げるのには簡便な手法であるということになる。
しかしながら、同一波長のレーザ発振器を用いた場合、複数のビームを合成するために使用する偏光子は縦偏光と横偏光のビームのみしか合成できず、そのため最大で2つのレーザビームまでしか合成できない(特許文献1)。
また、光軸の異なる複数のレーザビームを照射面にて合成する手法は、照射面でのスポットの大きさが数μmと微小のため光学調整に困難を伴う。
すなわち、本発明は、光学調整に困難を伴うことなく、3以上のレーザビームを照射面にて合成し、高出力で生産性を向上させることができる手法を提供することを発明の解決すべき課題とするものである。
したがって、本発明は、光学調整に困難を伴うことなく、3以上のレーザビームを照射面にて合成し、高出力で生産性を向上させることができるレーザビームを照射する方法及び装置、並びに前記合成されたレーザビームを用いた半導体膜の結晶化方法及び半導体装置の作製方法を提供することを発明の解決すべき課題、すなわち目的とするものである。
なお、本明細書においてレーザビームの合成とは、複数のレーザビームが集光レンズで集光される程度に隣接している状態を示す。また、複数のレーザビームを照射面にて合成するとは、当該レーザビームが照射面において少なくとも一部重なっている状態を示す。
その技術内容を簡潔にいえば、本発明は、波長の互いに異なる複数のレーザ発振器とダイクロイックミラー、又はそれに加えて偏光子を用いてレーザビームを合成し、生産性を向上させるレーザ照射技術に関する。
レーザ発振器から射出されたレーザ光1Aをダイクロイックミラー1Aを通過させ、レーザ光1Aとは波長の異なるレーザ発振器から射出されたレーザ光2Aをダイクロイックミラー1Aで反射させてレーザ光を合成し、合成された第2の合成レーザ光を前記偏光子で反射させて第1の合成レーザ光と第2の合成レーザ光を更に合成し、合成された合成レーザ光を照射レーザ光とし、照射レーザ光を照射面上に投影することを特徴とするものである。
レーザ発振器から射出されたレーザ光1Aをダイクロイックミラー1Aを通過させ、レーザ光1Aとは波長の異なるレーザ発振器から射出されたレーザ光2Aをダイクロイックミラー1Aで反射させてレーザ光を合成し、合成されたレーザ光をダイクロイックミラー2Aを通過させ、レーザ光1Aおよびレーザ光2Aとは波長の異なるレーザ発振器から射出されたレーザ光3Aをダイクロイックミラー2Aで反射させて3つのレーザ光を合成し、合成された第2の合成レーザ光を前記偏光子で反射させて合成レーザ光を更に合成し、合成された合成レーザ光を照射レーザ光とし、照射レーザ光を照射面上に投影することを特徴とするものである。
さらに、本発明における結晶化する方法は、前記した合成されたレーザビームを用いて半導体膜を結晶化するものであり、半導体装置を作製する方法は、前記した照射レーザ光を用いて非単結晶を結晶化し、その結晶化により得られた結晶質半導体膜を用いて半導体装置を作製するものである。
レーザ光1Aを射出するレーザ発振器、レーザ光1Aとは異なる波長のレーザ光2Aを射出するレーザ発振器、レーザ光1Aを通過させ、レーザ光2Aを反射させてレーザ光を合成し、第2の合成レーザ光を形成するダイクロイックミラー1Aを備え、
更に前記λ/2波長板を通過した第1の合成レーザ光を通過させ、第2の合成レーザ光を反射させて合成レーザ光を合成する偏光子を備え、
並びに偏光子で合成された照射レーザ光を投影する照射面を設置するステージを備えたことを特徴とするものである。
レーザ光1Aを射出するレーザ発振器、レーザ光1Aとは異なる波長のレーザ光2Aを射出するレーザ発振器、レーザ光1Aを通過させ、レーザ光2Aを反射させてレーザ光を合成するダイクロイックミラー1A、前記レーザ光1Aおよび前記レーザ光2Aとは異なる波長のレーザ光3Aを射出するレーザ発振器、及びダイクロイックミラー1Aで合成されたレーザ光を通過させ、レーザ光3Aを反射させてそれらレーザ光を合成し、第2の合成レーザ光を形成するダイクロイックミラー2Aを備え、
前記λ/2波長板を通過した第1の合成レーザ光を通過させ、第2の合成レーザ光を反射させて合成レーザ光を更に合成する偏光子を備え、
並びに偏光子で合成された照射レーザ光を投影する照射面を設置するステージを備えたことを特徴とするものである。
すなわち、本発明は、波長の互いに異なる複数のレーザ発振器と、ダイクロイックミラー又はそれに偏光子を用いて、可視あるいは紫外域の波長を持つレーザビームを合成し高出力で生産性を向上させることができるレーザ照射技術である。
そのため、2つより多い数のレーザビームを合成することができ、これにより、より出力の大きいレーザビームを得ることが可能となり、生産性を上げることができる。
また、ダイクロイックミラーに加え、偏光子を用いて合成することで、同一波長のレーザビームを2つずつ合成することができ、更に生産性を上げることができることである。
この変調は、レーザ媒質から発振した基本波を非線形光学素子に入射することで行えるものの、レーザの出力が大きくなると多光子吸収等の非線形光学効果により非線形光学素子にダメージが与えられ、ブレークダウンにつながる問題があり、現在生産されている可視域のCWレーザは、前記非線形光学素子の問題から最大でも15W程度である。
本発明は、この合成にダイクロイックミラーを使用するものであり、それにより3台以上のレーザ発振器から射出されたレーザビームを合成することができ、可視あるいは紫外域の波長を持った高出力のレーザビームを提供することができる。
また、ダイクロイックミラーに加え、偏光子を用いて合成することで、同一波長のレーザビームを2つずつ合成することができ、更に高出力のレーザビームを提供することができ、より生産性を上げることが可能である。
また、この大粒径結晶の長手方向にチャネル長方向を合わせてTFTを作製することにより、エキシマレーザで作製したTFTに比べ移動度の高いTFTが作製でき、かつこのTFTを用いることによりドライバやCPU等の回路を高速で駆動させることができる。
以上のとおりであり、本発明は優れた作用効果を奏するものである。
また、最良の形態に関しては複数の態様に関し図面を用いて説明するが、本発明は、それらによって何ら限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載によって特定されるものであることはいうまでもない。
本発明は、ダイクロイックミラーを用いて異なる発振波長のレーザビームを合成することを特徴とする。そのダイクロイックミラーによるレーザビームの合成は、一方のレーザビームを通過させ、それとは波長の異なるレーザを通過したレーザビームと同一の方向に反射することにより行われるものである。
その反射できる波長域は、特に制限されることはなく、コーティングする物質を選択することにより各種の波長を反射することができ、例えばコーティングする物質を選択することにより、波長が355nm、405nm、488nm、532nmあるいは628nm等のレーザビームを反射することができる。
その反射のために使用するコーティング用物質については、例えば誘電体多層膜が用いられる。
この偏光子は、横偏光を通過させ、縦偏光を反射する素子であり、これを用いることによるレーザ光の合成は、通過した横偏光と同一の方向に縦偏光を反射することにより行われるものである。
その偏光子は薄膜と透明母材でできており、その構造及び形状はキューブ型やプレート型となっている。
このλ/2波長板は、水晶や雲母などの複屈折材料からできているもので、その構造及び形状は平行平板である。
まず、互いに異なる発振波長を持つ3台のレーザ発振器と、特定の波長域の反射率が高い2枚のダイクロイックミラーを用いる形態に関し、その概念図である図1を用いて説明する。
この形態は、第2のレーザ照射方法及びレーザ照射装置に該当するものである。
レーザ発振器B(101)は波長446nmのレーザビームを射出し、そのレーザビームは、532nmの波長域のみを反射するダイクロイックミラー104で、レーザ発振器G(102)から射出した波長532nmのレーザビームと合成される。
さらに、ダイクロイックミラー104で合成されたレーザビームはダイクロイックミラー105を通過する。他方レーザ発振器R(103)から射出した波長628nmのレーザビームはダイクロイックミラー105で反射され、ダイクロイックミラーを通過したレーザビームと合成される。
なお、波長532nmのレーザビームは、YAGまたはYVO4等の基本波(波長1064nm)を非線形光学素子によって第二高調波に変換することにより得られる。
また、波長628nmのレーザビームは、光パラメトリック発振器とディレイ装置によって基本波から変換された波長1535nmのレーザビームをKTA結晶を用いた非線形光学素子にて波長1064nmのレーザと和周波混合することにより得られる。
さらに、波長446nmのレーザビームは、前述した波長1535nmのレーザビーム及び波長628nmのレーザビームを非線形光学素子によって和周波混合することにより得ることができる。
その際に白色レーザビームのように波長域の広い光を単レンズで集光すると、色収差が生じるため焦点距離が波長ごとに異なるが、それには色収差を補正する色消しレンズを用いることにより対処することができる。
図2に図示するアポクロマートレンズを用いて色消しレンズを説明する。
アポクロマートレンズとは異なる3つの波長を持った光の色収差を補正するように設計された色消しレンズであり、同様に2つの波長の光の色収差を補正できる色消しレンズはアクロマートレンズといわれる。
図2において、太い実線に付された矢印は白色レーザビームの進路を表しており、白色レーザビームがレンズ201aに入射すると、色収差により光路が3つに分離するが、そのことを実線、一点鎖線及び点線の3種の線で表している。
色収差は後続のレンズ201b,201cにより補正され照射面202で同一焦点に集光され、その結果より一層高出力のレーザビームを照射することができる。
前記したアポクロマートレンズ及び前記図1に概要を図示した白色レーザ発振器を用いたレーザ照射装置の光学系を使用した例を、図3に基づいて説明する。
ここで、白色レーザ発振器とは、図1において、レーザ発振器101,102及び103並びにダイクロイックミラー104及び105を含む系のことを指す。
図3において、(a)は側面図、同(b)は平面図を示している。
一軸方向のみ集光されたレーザビームは、アポクロマートレンズ303により、シリンドリカルレンズ302が作用していない方向のみの色収差を補正し集光され、高出力で半導体膜上の照射面304に照射される。
前記したレーザ発振器及び光学系を用いて、線状ビームを整形し、半導体膜を線状ビームの短軸方向に移動させることにより高出力のレーザビームを半導体膜に照射することができる。
このようにして得られた半導体膜にTFTを作製し、周知の方法にて表示装置を作製することにより高性能の表示装置を製造することができる。
この形態は、第3のレーザ照射方法及びレーザ照射装置に該当するものである。
2つの発振波長を持つ4台のレーザ発振器と、それぞれ特定の波長域の反射率が高い3枚のダイクロイックミラーと偏光子とを用いる第2の形態に関し、図4及び5を用いて説明する。
前記した実施の形態1では、3つの異なる波長のレーザビームを用いており、その色収差の補正にはアポクロマートレンズを使用しているが、本実施の形態2では、レーザビームは、2種の波長であるから、アクロマートレンズを用いて、色収差を補正し、集光することができる。
図4において、レーザ発振器G(401)から射出した波長532nmのレーザビームとレーザ発振器V(402)から射出した波長355nmのレーザビームは、355nmの波長域のみを反射するダイクロイックミラー403で合成される。
合成されたレーザビームは、縦偏光のため、λ/2波長板404にて横偏光に変換し、偏光子405に入射する。
ここで、偏光子405は横偏光のみを通過させ、縦偏光は反射する素子である。
合成された4つのレーザビームは、アクロマートレンズ等を用いた光学系409によって集光されるとともに任意の形状に整形され、半導体膜上の照射面410に照射される。
ここで、波長355nmのレーザビームは、YAGまたはYVO4等の基本波(波長1064nm)を非線形光学素子によって第三高調波に変換することで得られる。
なお、図4においては、レーザ発振器(406)及び(407)は、射出する波長がそれぞれレーザ発振器(401)及び(402)と同一波長のものを使用しており、それが好ましいが、前者のレーザ発振器(406)及び(407)が射出する波長は、後者のレーザ発振器(401)及び(402)が発振する波長とは異なるものであってもよい。
図5において、レーザ発振器501は、図4中における、レーザ発振器401,402、406及び407、ダイクロイックミラー403及び408、λ/2波長板404、並びに偏光子405を含む系を指す。
図5において、(a)は側面図、(b)は平面図を示しており、レーザ発振器501から射出したレーザビームは、ビームの一軸方向のみに作用するシリンドリカルレンズ502により一軸方向のみ集光される。
上記したレーザ発振器、並びにシリンドリカルレンズ及びアクロマートレンズ等の光学系を用いて、線状ビームを整形し、半導体膜を線状ビームの短軸方向に相対的に移動させることにより、実施の形態1と同様に高出力のレーザビームを半導体膜に照射することができる。
その結果、このようにして得られた半導体膜にTFTを作製し、周知の方法にて表示装置を作製することにより、実施の形態1と同様に高性能の表示装置を製造することができる。
この形態は、第4のレーザ照射方法及びレーザ照射装置に該当するものである。
実施の形態1では、異なる3つの波長のレーザビームと複数のダイクロイックミラーを用いて、3台のレーザ発振器からのレーザビームを同一光軸上に合成した。
さらに、実施の形態2では、異なる2つの波長のレーザビームと複数のダイクロイックミラーと偏光子を用いて、4台のレーザ発振器からのレーザビームを合成した。
同様に、異なる3つの波長のレーザビームと複数のダイクロイックミラーと偏光子とを用いることで、6台のレーザ発振器からのレーザビームを合成することが可能である。
図6において、波長446nmのレーザ発振器B(601)から射出したレーザビームと波長532nmのレーザ発振器G(602)から射出したレーザビームは、532nmの波長域のみを反射するダイクロイックミラー604で合成される。
ダイクロイックミラー604で合成されたレーザビームは、ダイクロイックミラー605でレーザ発振器R(603)から射出した波長628nmのレーザビームと合成される。
同様に、レーザ発振器B(608)から射出した波長446nmのレーザビームとレーザ発振器G(609)から射出した波長532nmのレーザビームは、532nmの波長域のみを反射するダイクロイックミラー611で合成される。
さらに、ダイクロイックミラー604で合成されたレーザビームはダイクロイックミラー612でレーザ発振器R(610)から射出した波長628nmのレーザビームと合成され、縦偏光のまま偏光子607で反射し、偏光子607を通過してきた横偏光のレーザビームと合成される。
なお、図6においては、レーザ発振器(608)、(609)及び(610)は、射出する波長がそれぞれレーザ発振器(601)、(602)及び(603)と同一波長のものを使用しており、それが好ましいが、前者のレーザ発振器(608)、(609)及び(610)が射出する波長は、後者のそれが発振する波長とは異なるものであってもよい。
光学系613は、前述した実施の形態1のアポクロマートレンズを用いた光学系と同様の系を用いればよい。
上記したレーザ発振器及び光学系を用いて、線状ビームを整形し、半導体膜を線状ビームの短軸方向に移動させることにより高出力のレーザビームを半導体膜に照射することができる。
このようにして得られた半導体膜にTFTを作製し、周知の方法にて表示装置を作製することにより高性能の表示装置を製造することができる。
一軸方向のみに作用するシリンドリカル色消しレンズを用いて、長手方向及び短手方向をそれぞれ集光することで、色収差を長手方向にも補正することが可能である。
また、レーザ発振器を複数台用いた場合、それぞれのレーザ発振器のビーム拡がり角あるいはビーム径が異なる。
そこで、シリンドリカル色消しレンズを、すべてのレーザビームを同一の焦点距離に設計するのではなく、照射面でのスポット径が同一になるように設計することで、ビーム長手方向の長さを揃えることが可能である。
その場合について図7に図示する。
図7の例においては、レーザビーム701とレーザビーム702のビーム径及びビーム拡がり角が異なっている。
ここにおいて、波長の異なる2つのレーザビーム701,702を照射面705上で同じビーム長になるように、シリンドリカルアクロマートレンズ703は設計されている。
そのため、互いに波長の異なるレーザビーム701と702とは、それぞれの焦点704aと704bとが同一位置ではないものの、照射面705上の同一スポットを照射するように設計されている。
なお、異なる3つの波長のレーザビームを用いる場合には、シリンドリカルアクロマートレンズに代えシリンドリカルアポクロマートレンズを用いて同様に設計すればよい。
なお、この場合には偏光子を用いる従来の場合のようにλ/2波長板を使用する必要もなく、かつ3以上のレーザビームの合成への変更も簡便に行うことができ、その際にはダイクロイックミラーも流用できる利点もある。
さらに、本発明におけるレーザ発振器としては、本発明の趣旨からしてCWレーザ発振器を用いるのが好ましいが、それに限定されるものでもなく、エキシマレーザにより発振される不連続レーザを利用できることも勿論である。
例えば、レーザパルス繰り返し周波数が10MHz以上、好ましくは80MHz以上のパルスレーザを用いてもよい。パルス発振でレーザ光を半導体膜に照射してから半導体膜が完全に固化するまでの時間は数十ns〜数百nsと言われており、上記周波数帯を用いることで、半導体膜がレーザ光によって溶融してから固化するまでに、次のパルスのレーザ光を照射できる。したがって、従来のパルス発振のレーザを用いる場合と異なり、半導体膜中において固液界面を連続的に移動させることができるので、走査方向に向かって連続的に成長した結晶粒を有する半導体膜が形成される。
なお、以下の説明においては、本実施例に加え、その製造プロセスにおいて採用し得る他の態様に関しても併記する。
まず、基板1100上に下地絶縁膜1101a、1101bを形成する(図8(a))が、その際本実施例においては基板にガラス基板を使用する。
なお、その基板の材料としては、ガラス基板、石英基板、結晶性ガラスなどの絶縁性基板やセラミック基板、ステンレス基板、金属基板(タンタル、タングステン、モリブデン等)、半導体基板、プラスチック基板(ポリイミド、アクリル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエーテルスルホン等)等を用いることができるが、少なくともプロセス中に発生する熱に耐えうる材料を使用する。
なお、その基板上に形成する下地絶縁膜1101a、1101bとしては、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜などが使用でき、これら絶縁膜を単層又は2以上の複数層形成する。
これらはスパッタ法や減圧CVD法、プラズマCVD法等の公知の方法を用いて形成する。
本実施例の下地絶縁膜は2層の積層構造だが、本発明では下地絶縁膜は勿論単層でも3層以上の複数層でも構わない。
なお、窒化酸化シリコン膜と酸化窒化シリコン膜はその窒素と酸素の割合が異なっていることを意味しており、前者の方がより窒素の含有量が高いことを示している。
本実施例では、アモルファスシリコンをCVD法により膜厚66nmで形成する。
なお、その非晶質半導体膜はシリコン又はシリコンを主成分とする材料(例えばSixGe1-x等)で25〜80nmの厚さに形成すればよい。
その作製方法としては、公知の方法、例えばスパッタ法、減圧CVD法又はプラズマCVD法等が使用できる。
その形成後、アモルファスシリコンの結晶化を行う(図8(b))。
したがって、異なる波長のレーザ光を射出する3台以上のレーザ発振器を使用しそれら発振器から射出されたレーザ光を合成してレーザアニールを行う。
具体的には、上記実施の形態1で示したように、3台のレーザ光の合成にダイクロイックミラーを使用し、それにより3台のレーザ発振器から射出されたレーザビームを合成し、その合成されたレーザビームをアモルファスシリコン膜に照射し、より生産性を上げて結晶化を行う。
そのアニールによる結晶化後、結晶性半導体膜をエッチングにより所望の形状の半導体膜1102a〜1102dとする。
その膜厚は115nm程度とし、減圧CVD法またはプラズマCVD法、スパッタ法などでシリコンを含む絶縁膜を形成すればよい。
その後、ゲート絶縁膜上に第1の導電層1104a〜1104dとして膜厚30nmの窒化タンタル(TaN)とその上に第2の導電層1105a〜1105dとして膜厚370nmのタングステン(W)を形成する。
なお、本実例では、前記したとおり第1の導電層を膜厚30nmのTaN、第2の導電層を膜厚370nmのWとしたが、これに限定されず、第1の導電層と第2の導電層は、共にTa、W、Ti、Mo、Al、Cu、Cr、Ndから選ばれた元素、又は前記元素を主成分とする合金材料もしくは化合物材料で形成してもよい。
その両導電層の膜厚は、第1の導電層が20〜100nm、第2の導電層が100〜400nmの範囲で形成すればよい。
本実施例では、前記したとおり2層の積層構造としたが、1層としてもよいし、もしくは3層以上の積層構造としてもよい。
その後、レジストからなるマスクを除去して第1のパッシベーション膜1120を形成する(図9(a))。
本実施例では、プラズマCVD法により膜厚100nmの酸化窒化シリコン膜を形成する。
なお、この第1のパッシベーション膜としてはシリコンを含む絶縁膜を100〜200nmの厚さに形成すればよい。
その膜の成膜法としては、プラズマCVD法や、スパッタ法を用いればよい。
この場合の作製条件は、反応圧力20〜200Pa、基板温度300〜400℃とし、高周波(60MHz)電力密度0.1〜1.0W/cm2である。
また、第1のパッシベーション膜としてSiH4、N2O、H2から作製される酸化窒化水素化シリコン膜を適用してもよい。
勿論、第1のパッシベーション膜1120は、本実施例のような酸化窒化シリコン膜の単層構造に限定されるものではなく、他のシリコンを含む絶縁膜を単層構造、もしくは積層構造として用いてもよい。
なお、この活性化にも、結晶化の場合と同様に、互いに異なる波長のレーザビームを射出する3台以上のレーザ発振器を使用し、それら発振器から射出されたレーザビームをダイクロイックミラー又はそれに加えて偏光子を使用して合成し、高出力の合成されたレーザビームを照射することができ、本実施例ではそれを採用する。高出力のレーザビームを用いることより、より生産性を上げることができる。
また、第1のパッシベーション膜1120を形成した後で熱処理を行うことで、活性化処理と同時に半導体層の水素化も行うことができる。
その水素化は、第1のパッシベーション膜に含まれる水素によって、半導体層のダングリングボンドを終端するものである。
但し、第1の導電層1104a〜1104d及び第2の導電層1105a〜1105dを構成する材料が熱に弱い場合には、本実施例のように配線などを保護するため、第1のパッシベーション膜1120を形成した後で熱処理を行うことが望ましい。
また、この場合、第1のパッシベーション膜がないため、当然パッシベーション膜に含まれる水素を利用しての水素化は行うことができない。
この場合には、プラズマにより励起された水素を用いる手段(プラズマ水素化)を用いての水素化や、3〜100%の水素を含む雰囲気中において、300〜450℃で1〜12時間の加熱処理による水素化を用いればよい。
本実施例では、膜厚1.6μmの非感光性アクリル膜を形成した(図9(b))。
なお、その第1の層間絶縁膜としては無機絶縁膜あるいは有機絶縁膜を用いることができる。
無機絶縁膜としては、CVD法により形成された酸化シリコン膜や、SOG(Spin On Glass)法により塗布された酸化シリコン膜などを用いることができ、有機絶縁膜としてはポリイミド、ポリアミド、BCB(ベンゾシクロブテン)、アクリル又はポジ型感光性有機樹脂、ネガ型感光性有機樹脂等の膜を用いることができる。
さらに、アクリル膜と酸化窒化シリコン膜の積層構造を用いてもよい。
シロキサンは、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成される。置換基として、少なくとも水素を含む有機基(例えばアルキル基、芳香族炭化水素)が用いられる。置換基として、フルオロ基を用いてもよい。または置換基として、少なくとも水素を含む有機基と、フルオロ基とを用いてもよい
そのシロキサン系ポリマーは、その構造により、例えばシリカガラス、アルキルシロキサンポリマー、アルキルシルセスキオキサンポリマー、水素化シルセスキオキサンポリマー、水素化アルキルシルセスキオキサンポリマーなどに分類することができる。
さらに、Si−N結合を有するポリマー(ポリシラザン)を含む材料で層間絶縁膜を形成してもよい。
そのため、第1の層間絶縁膜によって基板上に形成されたTFTによる凹凸を緩和し、平坦化することができ、特に、第1の層間絶縁膜は平坦化の意味合いが強いので、平坦化されやすい材質の絶縁膜を用いることが好ましい。
また、上記した材料は、耐熱性が高いため、多層配線におけるリフロー処理にも耐えうる層間絶縁膜を得ることができる。
さらに、吸湿性が低いため、脱水量の少ない層間絶縁膜を形成することができる。
なお、その膜厚は、10〜200nm程度で形成すればよく、第2のパッシベーション膜によって第1の層間絶縁膜へ水分が出入りすることを抑制することができる。
第2のパッシベーション膜には、他にも窒化シリコン膜、窒化アルミニウム膜、酸化窒化アルミニウム膜、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜やカーボンナイトライド(CN)膜も同様に使用できる。
そのRFスパッタの条件は、例えば酸化窒化シリコン膜を成膜する場合、Siターゲットで、N2、Ar、N2Oをガスの流量比が31:5:4となるように流し、圧力0.4Pa、電力3000Wとして成膜する。
また、例えば窒化シリコン膜を成膜する場合、Siターゲットで、チャンバー内のN2、Arをガスの流量比が1:1となるように流し、圧力0.8Pa、電力3000W、成膜温度を215℃として成膜する。
その後、各ソース及びドレイン領域とそれぞれ電気的に接続する配線及び電極を形成する。
なお、これらの配線は、膜厚50nmのTi膜と膜厚500nmの合金膜(AlとTi)との積層膜をパターニングして形成する。
勿論2層構造に限らず、単層構造でもよいし、3層以上の積層構造にしてもよい。
また、配線材料としては、AlとTiに限らない。
例えばTaN膜上にAl膜やCu膜を形成し、更にTi膜を形成した積層膜をパターニングして配線を形成してもよい。
なお、本発明のレーザアニール方法を用いた半導体装置の作製方法は、上述したTFTの作製工程に限定されない。
また、本実施例は上記実施の形態又は実施例と自由に組み合わせて行うことができる。
図10(A)はテレビ受像機であり、それは筐体2001、支持台2002、表示部2003、スピーカー部2004、ビデオ入力端子2005等を含む。
そのテレビ受像機は、本発明のレーザ照射方法を用いて作製した半導体装置を表示部2003に使用することによって作製することができる。
同(B)はデジタルカメラであり、それは本体2101、表示部2102、受像部2103、操作キー2104、外部接続ポート2105あるいはシャッター2106などを含む。
そのデジタルカメラは、本発明のレーザ照射方法を用いて作製した半導体装置を表示部2102やその他回路などに使用することによって作製することができる。
そのコンピュータは、本発明のレーザ照射方法を用いて作製した半導体装置を表示部2203やその他回路などに用いることによって作製することができる。
すなわち、本発明のレーザ照射方法を表示部2203やその他回路などの加工に用いることによってコンピュータを作製することができる。
同(D)はモバイルコンピュータであり、それは本体2301、表示部2302、スイッチ2303、操作キー2304、赤外線ポート2305等を含む。
本発明のレーザ照射方法を表示部2302やその他回路などの加工に用いることによって、モバイルコンピュータを作製することができる。
その表示部A2403は主として画像情報を表示し、表示部B2404は主として文字情報を表示する。
本発明のレーザ照射方法を表示部A2403、表示部B2404あるいはその他の回路などの加工に用いることによって、画像再生装置を作製することができる。
なお、記録媒体を備えた画像再生装置にはゲーム機器なども含まれる。
本発明のレーザ照射方法を表示部2502やその他回路などの加工に用いることによって、ゴーグル型ディスプレイを作製することができる。
同(G)はビデオカメラであり、それは、本体2601、表示部2602、筐体2603、外部接続ポート2604、リモコン受信部2605、受像部2606、バッテリー2607、音声入力部2608、操作キー2609あるいは接眼部2610等を含む。
本発明のレーザ照射方法を表示部2602やその他回路などの加工に用いることによって、ビデオカメラを作製することができる。
本発明のレーザ照射方法を表示部2703やその他回路などの加工に用いることによって、携帯電話を作製することができる。
なお、上述した電子機器の他に、フロント型若しくはリア型のプロジェクターに用いることも可能となる。
以上のとおりであり、本発明の適用範囲は極めて広く、あらゆる分野の電子機器に用いることが可能である。
401(402、406、407)
104(105) ダイクロイックミラー
403(408)
106(409) 光学系
107(202、304、410) 照射面
201(303) アポクロマートレンズ
301 白色レーザ発振器
302 シリンドリカルレンズ
404 λ/2波長板
405 偏光子
Claims (16)
- レーザ発振器から射出されたレーザ光1をダイクロイックミラー1を通過させ、レーザ光1とは波長の異なるレーザ発振器から射出されたレーザ光2をダイクロイックミラー1で反射させてレーザ光を合成し、合成されたレーザ光を照射レーザ光とし、照射レーザ光を照射面上に投影することを特徴とするレーザ照射方法。
- レーザ発振器から射出されたレーザ光1をダイクロイックミラー1を通過させ、レーザ光1とは波長の異なるレーザ発振器から射出されたレーザ光2をダイクロイックミラー1で反射させてレーザ光1とレーザ光2を合成し、合成されたレーザ光をダイクロイックミラー2を通過させ、レーザ光1およびレーザ光2とは波長の異なるレーザ発振器から射出されたレーザ光3をダイクロイックミラー2で反射させて3つのレーザ光を合成し、合成されたレーザ光を照射レーザ光とし、照射レーザ光を照射面上に投影することを特徴とするレーザ照射方法。
- レーザ発振器から射出されたレーザ光1をダイクロイックミラー1を通過させ、レーザ光1とは波長の異なるレーザ発振器から射出されたレーザ光2をダイクロイックミラー1で反射させてレーザ光を合成し、合成された第1の合成レーザ光をλ/2波長板を通過させた後に偏光子を通過させ、
レーザ発振器から射出されたレーザ光1Aをダイクロイックミラー1Aを通過させ、レーザ光1Aとは波長の異なるレーザ発振器から射出されたレーザ光2Aをダイクロイックミラー1Aで反射させてレーザ光を合成し、合成された第2の合成レーザ光を前記偏光子で反射させて第1の合成レーザ光と第2の合成レーザ光を更に合成し、合成された合成レーザ光を照射レーザ光とし、照射レーザ光を照射面上に投影することを特徴とするレーザ照射方法。 - レーザ発振器から射出されたレーザ光1をダイクロイックミラー1を通過させ、レーザ光1とは波長の異なるレーザ発振器から射出されたレーザ光2をダイクロイックミラー1で反射させてレーザ光を合成し、合成されたレーザ光をダイクロイックミラー2を通過させ、レーザ光1およびレーザ光2とは波長の異なるレーザ発振器から射出されたレーザ光3をダイクロイックミラー2で反射させて3つのレーザ光を合成し、合成された第1の合成レーザ光をλ/2波長板を通過させた後に偏光子を通過させ、
レーザ発振器から射出されたレーザ光1Aをダイクロイックミラー1Aを通過させ、レーザ光1Aとは波長の異なるレーザ発振器から射出されたレーザ光2Aをダイクロイックミラー1Aで反射させてレーザ光を合成し、合成されたレーザ光をダイクロイックミラー2Aを通過させ、レーザ光1Aおよびレーザ光2Aとは波長の異なるレーザ発振器から射出されたレーザ光3Aをダイクロイックミラー2Aで反射させて3つのレーザ光を合成し、合成された第2の合成レーザ光を前記偏光子で反射させて合成レーザ光を更に合成し、合成された合成レーザ光を照射レーザ光とし、照射レーザ光を照射面上に投影することを特徴とするレーザ照射方法。 - 照射レーザ光を照射面上に投影する前に所定形状にするために集光レンズを通過させる請求項1ないし4のいずれか1項に記載のレーザ照射方法。
- 集光レンズがアクロマートレンズ又はアポクロマートレンズである請求項5に記載のレーザ照射方法。
- アクロマートレンズ又はアポクロマートレンズは、複数のレンズから構成され、かつ波長の異なる複数のレーザビームの焦点距離が異なっていて同一スポットを照射するものである請求項6に記載のレーザ照射方法。
- 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の照射レーザ光を用いて非単結晶をアニールする方法。
- 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の照射レーザ光を用いて非単結晶をアニールし、アニールにより得られた半導体膜を用いて半導体装置を作製する方法。
- レーザ光1を射出するレーザ発振器、レーザ光1とは異なる波長のレーザ光2を射出するレーザ発振器、レーザ光1を通過させ、レーザ光2を反射させてレーザ光を合成するダイクロイックミラー1、及びそこで合成された照射レーザ光を投影する照射面を設置するステージを備えたことを特徴とするレーザ照射装置。
- レーザ光1を射出するレーザ発振器、レーザ光1とは異なる波長のレーザ光2を射出するレーザ発振器、レーザ光1を通過させ、レーザ光2を反射させてレーザ光を合成するダイクロイックミラー1、前記レーザ光1および前記レーザ光2とは異なる波長のレーザ光3を射出するレーザ発振器、ダイクロイックミラー1で合成されたレーザ光を通過させ、レーザ光3を反射させてそれらレーザ光を合成するダイクロイックミラー2、及びダイクロイックミラー2で合成された照射レーザ光を投影する照射面を設置するステージを備えたことを特徴とするレーザ照射装置。
- レーザ光1を射出するレーザ発振器、レーザ光1とは異なる波長のレーザ光2を射出するレーザ発振器、レーザ光1を通過させ、レーザ光2を反射させてレーザ光を合成するダイクロイックミラー1、及びダイクロイックミラー1で合成された第1の合成レーザ光を通過させるλ/2波長板を備え、
レーザ光1Aを射出するレーザ発振器、レーザ光1Aとは異なる波長のレーザ光2Aを射出するレーザ発振器、レーザ光1Aを通過させ、レーザ光2Aを反射させてレーザ光を合成し、第2の合成レーザ光を形成するダイクロイックミラー1Aを備え、
更に前記λ/2波長板を通過した第1の合成レーザ光を通過させ、第2の合成レーザ光を反射させて合成レーザ光を合成する偏光子を備え、
並びに偏光子で合成された照射レーザ光を投影する照射面を設置するステージを備えたことを特徴とするレーザ照射装置。 - レーザ光1を射出するレーザ発振器、レーザ光1とは異なる波長のレーザ光2を射出するレーザ発振器、レーザ光1を通過させ、レーザ光2を反射させてレーザ光を合成するダイクロイックミラー1、前記レーザ光1および前記レーザ光2とは異なる波長のレーザ光3を射出するレーザ発振器、ダイクロイックミラー1で合成されたレーザ光を通過させ、レーザ光3を反射させてそれらレーザ光を合成するダイクロイックミラー2、及びそこで合成された第1の合成レーザ光を通過させるλ/2波長板を備え、
レーザ光1Aを射出するレーザ発振器、レーザ光1Aとは異なる波長のレーザ光2Aを射出するレーザ発振器、レーザ光1Aを通過させ、レーザ光2Aを反射させてレーザ光を合成するダイクロイックミラー1A、前記レーザ光1Aおよび前記レーザ光2Aとは異なる波長のレーザ光3Aを射出するレーザ発振器、及びダイクロイックミラー1Aで合成されたレーザ光を通過させ、レーザ光3Aを反射させてそれらレーザ光を合成し、第2の合成レーザ光を形成するダイクロイックミラー2Aを備え、
前記λ/2波長板を通過した第1の合成レーザ光を通過させ、第2の合成レーザ光を反射させて合成レーザ光を更に合成する偏光子を備え、
並びに偏光子で合成された照射レーザ光を投影する照射面を設置するステージを備えたことを特徴とするレーザ照射装置。 - 照射レーザ光を照射面上に投影する前に通過させ、所定形状にするための集光レンズを備える請求項10ないし13のいずれか1項に記載のレーザ照射装置。
- 集光レンズがアクロマートレンズ又はアポクロマートレンズである請求項10ないし14のいずれか1項に記載のレーザ照射装置。
- アクロマートレンズ又はアポクロマートレンズは、複数のレンズから構成され、かつ波長の異なる複数のレーザビームの焦点距離が異なっていて同一スポットを照射するものである請求項15に記載のレーザ照射装置。
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