JPH03232223A - 光アニール装置 - Google Patents

光アニール装置

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JPH03232223A
JPH03232223A JP33267090A JP33267090A JPH03232223A JP H03232223 A JPH03232223 A JP H03232223A JP 33267090 A JP33267090 A JP 33267090A JP 33267090 A JP33267090 A JP 33267090A JP H03232223 A JPH03232223 A JP H03232223A
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light emitting
beams
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幸人 佐藤
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剛一 大高
Takeshi Hino
威 日野
Mitsugi Irinoda
貢 入野田
Katsufumi Kumano
勝文 熊野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は各種の半導体材料のアニールに使用する光アニ
ール装置に関するものである。
従来の技術 現在、良質な半導体材料を得るための方法の一つとして
アニールが存する。これは、加熱や冷却で結晶中の格子
欠陥を除去するなどして半導体材料を改質するもので、
基板上に形成した多結晶や非晶質等のシリコン薄膜を再
結晶化させるS○■(S 1licon on  I 
n5ulation)技術などに利用されている。
だが、このS○■技術はシリコンウェハーを用いた三次
元L S I (Large  5cale  I n
tegratedCircuit)の開発を主眼として
いるため、ガラス基板上に単結晶シリコン薄膜を形成す
る方法については研究例が少ない。その−例としては第
14図に例示するように、石英ガラス基板1上に多結晶
シリコン薄膜2と保護膜である酸化シリコン膜3とを積
層形成し、第15図に例示するように、これを帯状に順
次加熱して多結晶シリコン薄膜2を溶融させた後に再結
晶化させることで単結晶シリコン薄膜4を作成する方法
が報告されている。
このような方法は、ZMR(Zone  Meltin
gRecrystallization)と称されてお
り、利用される加熱方式としてはストリップヒータ加熱
、カーボンサセプタによる高周波加熱、電子ビーム加熱
、ハロゲンランプ加熱、レーザビーム加熱等が提案され
ている。そして、この中でも光アニールの一つであるレ
ーザビーム加熱方式は他の加熱方式に比して、 ■エネルギ密度が高い ■出力制御が容易である ■光学部品でビーム経路を任意に形成できる■大気中で
使用可能 ■材料に最適な波長のビームを選択できる等の利点を有
している。だが、レーザビームは加熱領域がスポット状
で強度分布もビーム断面中で一定でないため、これらを
補正して幅広い帯状の領域を均一な強度でビーム照射で
きる機構を形成する必要がある。
そこで、このような課題を解決するものとしては、例え
ば、特開昭59−52831号公報に開示されている提
案があり、これは等間隔に線形配置した複数のレーザ光
源の出射光が線形方向でビーム径の半ピッチでオーバラ
ップする位置に反射面が放物線状に湾曲したミラーを設
け、このミラーの反射光軸上に配置される基板に強度分
布が均一で幅広のビームを照射するようになっている。
また、特開昭59−121822号公報に開示されてい
る方法では、−個のレーザ光源の出射光をプリズムで複
数の平行光に分割することでビーム径の半ピッチでオー
バラップする幅広のビームを形成するようになっている
。だが、これらの方法では完全に強度が均一で線形のビ
ームを形成することは困難である。
また、第16図に例示する光アニール装置5は、ビーム
の強度分布がガウス型のレーザ光源6.〜6、を基板7
に対して連続的に対向配置することで、第17図(a)
、(b)に例示するように、基板7上に線形配置された
ビームスポット8.〜8.を半ピッチでオーバラップさ
せることができるようになっている。
なお、ここで云う基板7とは前述の石英ガラス基板lと
多結晶シリコン薄膜2及び酸化シリコン膜3等から形成
されている。
発明が解決しようとする課題 上述の光アニール装置5では、連続的に配置されたレー
ザ光源6.〜6.のビームスポット8〜8、を半ピッチ
毎にオーバラップさせることはできる。だが、レーザ光
源6、〜6.の横幅はビーム径に比して必然的に大きい
ので、第16図に例示するように、そのビームスポット
8、〜81をオーバラップさせるためにはレーザ光源6
.〜6、は基板7に対して放射状に配置する必要があり
、端部近傍のレーザ光源6は基板7に対する照射角が直
角からずれてビームスポット8が楕円形となり、その強
度分布がガウス型でなくなるので、得られた線形のビー
ムは均一強度にならない。また、このように基板7に対
して傾斜した入射光が存すると、この基板7の内部で入
射光が過剰にオーバラップするなどして発熱が不均一と
なることが考えられる。
課題を解決するための手段 請求項1記載の発明は、ビーム径と略同一ピッチの線形
配置でガウス型強度分布のビームを出射すると共に互い
に偏光面が直交する第一の光出射装置と第二の光出射装
置とを設け、入射光を偏光面方向に従って反射及び透過
するビームコンバイナーを設け、第一・第二の光出射装
置から出射されてビームコンバイナーを経た反射光と透
過光とが線形方向でビーム径の半ピッチでオーバラップ
する位置に第一・第二の光出射装置とビームコンバイナ
ーとを配置した。
請求項2記載の発明は、ビームコンバイナーの出射光軸
上にビームを偏向走査する光偏向素子を配置した。
請求項3記載の発明は、ビーム径と略同一ピッチの線形
配置でガウス型強度分布のビームを出射すると共に互い
に偏光面が直交する第一の光出射装置と第二の光出射装
置とを設け、入射光を偏光面方向に従って反射及び透過
するビームコンバイナーを設け、第一・第二の光出射装
置から出射されてビームコンバイナーを経た反射光と透
過光とが線形方向でビーム径の半ピッチでオーバラップ
する位置に第一・第二の光出射装置とビームコンバイナ
ーとを配置した光アニールユニットを設け、その出射光
が被照射面上でオーバラップする位置に複数個の光アニ
ールユニットを配置した。
作用 請求項1記載の発明は、第一・第二の光出射装置から出
射されてビームコンバイナーを経た透過光と反射光とが
線形方向でビーム径の半ピッチでオーバラップすること
で、強度分布がガウス型のビームを簡易にビーム径の半
ピッチでオーバラップさせることができ、しかも、ビー
ムコンバイナーを経たビームの照射方向を平行として基
板への入射角を各々直角とすることができるので、各ビ
ームスポットの形状が維持されて光強度が均一で線形の
ビーム照射を行なうことができ、さらに、基板に対する
各ビームの入射角が直角なので基板の深さ方向でも入射
光のオーバラップが均一で基板内部での発熱が均一であ
る。
請求項2記載の発明は、ビームコンバイナーの出射光軸
上に配置された光偏向素子がビームを偏向走査すること
で、ビームの光強度差が分散されて加熱される対象物の
温度分布が均一になる。
請求項3記載の発明は、複数個の光アニールユニットの
出射光が被照射面上でオーバラップすることで、ある光
アニールユニットのビームで対象物を予熱しておいて他
の光アニールユニットのビームで光アニールを実行する
ようなことができ、対象物の全体をヒータなどで予熱し
ておく必要がなく、さらに、波長が異なる複数のビーム
で光アニールを行なうことができるので、対象物の構造
に対応した加熱を行なうことができる。
実施例 請求項1記載の発明の第一の実施例を第1図ないし第3
図に基づいて説明する。まず、本実施例の光アニール装
置9では、ビーム径と略同一ピッチの線形配置でガウス
型強度分布のビームを出射する第一・第二の光出射装置
10.11が、基板12の表面に対して45度に傾斜し
たビームコンバイナーである半透過ミラー13に対して
、後述するように出射光が反射及び透過される位置に配
置されている。ここで、前記第一・第二の光出射装置1
0.、 11は、両端部に外部ミラー14を備えたCO
2ガスレーザ管15等からなるレーザ光源16、〜16
.,1.7.〜174を線形に連続配置して金蒸着シリ
コンミラー18〜20を所定配置した光学系21.22
に組合わせた構造となっており、ここではレーザ光源1
6.17間でガスレーザ’115のブリュースター窓2
3の方向を規定することで偏光面方向が互いに直交した
S偏光・P偏光のビーム24,25を出射するようにな
っている。
ここで、上述のようにして第一・第二の光出射装置10
.11から出射される各々四本のS偏光・P偏光のビー
ム241〜24..25.〜25.は、前記金蒸着シリ
コンミラー18〜20の配置により各ビームがビーム径
と同一ピッチで連続するようになっている。そして、こ
れらS偏光・P偏光のビーム24.〜24.,25.〜
254が、各々前記半透過ミラー13で反射及び透過さ
れて前記基板12上に投射されたビームスポット26〜
264.27.〜274は、第2図に例示するように、
線形方向でビーム径の半ピッチでオーバラップするよう
になっている。
なお、前記レーザ光源16.17としては出力20Wで
ビーム径が16(mm)のCO8ガスレーザを想定した
が、これは出射光がガウス型の強度分布を示すものであ
れば可視光レーザの他に紫外線レーザや赤外線レーザな
とでも良く、例えば、エキシマレーザ、Arレーザ、H
e−Cdレーザ、He−Neレーザ、ルビーレーザ、ア
レキサンドライトレーザ、YAG(Yttrium A
luminum Garnet)レーザ、半導体レーザ
、炭酸ガスレーザ、酸化炭素レーザなどが利用可能であ
る。また、上述のようなレーザ光源16.17等の出射
光をS偏光・P偏光とする方法は45度折り返しミラー
の取付方向を光軸に対して90度に変位させることでも
可能である。
さらに、ここで云う半透過ミラー13とは、S偏光のビ
ーム24を反射すると共にP偏光のビーム25は透過す
る光学材料であり、本実施例で例示した平板状の部材の
他にも各種のものが実施可能である。
このような構成において、第3図に例示するように、こ
こでは厚さ1.0(nun)の石英ガラス基板1上にC
VD法で厚さ3000 (人)の多結晶シリコン薄膜2
と厚さ1.5(μm)の酸化シリコン膜3とを順次積層
形成した基板12を光アニールする。
この先アニール装置9では、第一・第二の光出射装置1
0.11のレーザ光源16.〜164,17、〜17.
から出射された各々ビーム径16(mm)で四本が線形
に連続配置されたS偏光・P偏光のビーム24.〜24
4,25.〜254は、各光学系21.22で反射され
ることでピッチが16(mm)となり、半透過ミラー1
3で反射及び透過されることで各ビーム24.25が8
.0(mm)のピッチで連続した状態で基板12上に入
射する。
そして、第2図に例示するように、強度分布がガウス型
で直径16(mm)の八つのビームスポット26、〜2
64,27.〜274が基板12上で半ピッチでオーバ
ラップすることで、 16x(8−1)〜56(mm) となり、約56(mm)の線形に光強度が均一なビーム
が形成されて基板12に照射される。そこで、このよう
な線形のビームを1 、0 (mm / 5ec)で基
板12を相対的に走査したところ、多結晶シリコン薄膜
2から幅56mmの単結晶シリコン薄膜4が形成された
つまり、この光アニール装置9は、各々強度分布がガウ
ス型でビーム径の半ピッチでオーバラップした線形のビ
ームを得るため、ビーム径と同一ピッチで線形に連続配
置したビームの偏光面方向を直交させ、これらのビーム
を偏光面方向に従って入射光を反射及び透過する半透過
ミラー13に入射させた。この光アニール装置9では、
ビーム24.25を平行として基板12への入射角を各
々直角とすることができ、強度分布がガウス型のビーム
スポット26.27が正確に半ピッチでオ−バラツブす
ることになって線形方向の光強度が均一である。
また、このように基板12に対する各ビーム24.25
の入射角が直角なので、この基板12の深さ方向でも入
射光のオーバラップは均一で発熱が均一である。
つぎに、請求項1記載の発明の第二の実施例を第4図に
基づいて説明する。この先アニール装置28は、第一・
第二の光出射装置29.30のレーザ光源31.〜31
゜32.〜324が各々Arレーザ33からなり、特に
前記第一の光出射装置29のレーザ光源31はArレー
ザ33の光出射面に1/2λ板34を取付けることで得
られている。
また、前記第一・第二の光出射装置29.30の光軸上
に配置されたビームコンバイナーはビームスプリッタ3
5で形成されている。
このような構成において、この先アニール装置28は、
各Arレーザ33から出射されたP偏光のビームが第一
の光出射装置29では1/2λ板34によりS偏光とさ
れ、以下は前述の光アニール装置9と同様に機能する。
この駆動回路36は、八つのビームスポット26、〜2
64,27.〜27.の中心点温度を各々計測する放射
温度計や熱電対等からなる温度センサ37、〜37.の
出力端が、一番目のものは直結で以下順次オペアンプ3
8.〜38.で合成されてレーザ光源16,17の駆動
電源391〜39.にフィードバック接続されている。
このような構成において、この駆動回路36は、基板1
2上に照射されたビームスポット26〜264.27.
〜27.の各中心点温度が温度センサ37.〜37.に
より計測され、まず、一番目の温度センサ37.の温度
情報が対応する駆動電源39、にフィードバックされて
レーザ光源16 の出力が一定になるよう制御される。
つぎに、二番目の温度センサ37.の温度情報は一番目
の温度センサ37、の温度情報とオペアンプ38 で比
較されて二番目の駆動電源391にフィードバックされ
、二番目のレーザ光源16つは出力が一番目のレーザ光
源16.と同一になるよう制御される。
以下同様にして八番口のレーザ光源174まで順次制御
され、この駆動回路36により光アニール装置9は八個
のレーザ光源16.〜16.,17゜〜17.の光出力
が均一化されることになる。
つぎに、上述のような駆動回路の第二の実施例を第6図
に基づいて説明する。なお、本実施例の駆動回路40で
は、九個のレーザ光源41.〜41、を制御する場合に
ついて説明する。まず、各レーザ光源41.〜41.は
、レーザ管42の光軸上に入射光の1%を反射して99
%を透過する部分反射ミラー43が配置され、この部分
反射ミラー43の反射光軸上に配置された光センサ44
の出力端が後述する外部人力45と共にオペアンプ46
を介して駆動電源47に入力されている。
一方、前記レーザ光源41の出射光が光学系48を経て
線形に連続配置された九つのビームスポット49.〜4
9.のうち、中央のビームスポット49、の中心点温度
を計測する温度センサ50.の出力端は定電圧電源51
と共にマスタオペアンプ52に入力され、スレイブオペ
アンプ53〜53、を介して各レーザ光源41.〜41
.の外部入力45に入力されている。
また、九つのビームスポット49.〜49.のうち、両
端のビームスポット49..49.の中心点温度を計測
する温度センサ50..50.の出力端は合成されて平
均化され、前記温度センサ50゜の出力端と共にオペア
ンプ54を介して前記スレイブオペアンプ53、〜53
.の他の入力端に接続されている。
このような構成において、この駆動回路40では、まず
、温度センサ50.により計測された中央のビームスポ
ット49.の温度情報が、マスクオペアンプ52で定電
圧電源51の基準電圧と比較されて各スレイブオペアン
プ531〜53.に入力される。また、温度センサ50
. 50.により計測された両端のビームスポット49
..49.の温度情報は平均化されてオペアンプ54で
中央のビームスポット49.の温度情報と比較され、こ
れも各スレイブオペアンプ53.〜53.に入力される
。そこで、これらスレイブオペアンプ53〜53.は、
両端のビームスポット49..49゜の中心点温度が中
央のビームスポット49.と同一になるよう各レーザ光
源41、〜41.を制御することになる。
また、各レーザ光源41.〜41.内では、部分反射ミ
ラー43によりレーザ管42の出射ビームの1%が光セ
ンサ44でモニタされており、この光センサ44のモニ
タ情報がオペアンプ46を介して駆動電源47にフィー
ドバックされることで、各レーザ光源41.〜41.毎
に光出力の変動が防止されている。
つぎに、請求項2及び3記載の発明の実施例を第7図な
いし第13図に基づいて説明する。この光アニール装置
55では、第7図に例示するように、前述した光アニー
ル装置9と略同様な構造の第一・第二の光アニールユニ
ット56.57が対向配置されており、これらの出射光
軸上に配置された光偏向素子である第一・第二の光走査
ユニット58.59で偏向走査されたビーム60.〜6
0、.61.〜61.の各ビームスポット62.〜62
4.63.〜636が基板12上でオーバラップするよ
うになっている。ここで、前記第一の光アニールユニッ
ト56は、出力が50Wでビーム径がIQ(nun)の
CO,レーザ(図示せず)を四個内蔵した光源部64と
光学系65とで形成されており、前記第二の光アニール
ユニット57は、出力が5Wでビーム径が5(M)のA
rレーザ(図示せず)を五個内蔵した光源部66と光学
系67とで形成されている。そして、前記第一の光走査
ユニット58は、第9図及び第10図に例示するように
、制御回路68が接続された駆動モータ69で細長い走
査ミラー70を長平方向と直交する面内で回動自在に軸
支した構造となっており、前記第二の光走査ユニット5
9は、第11図及び第12図に例示するように、制御回
路71が接続された駆動モータ72で細長い走査ミラー
73を長平方向と平行な面内で回動自在に軸支してシリ
ンドリカルレンズ74に対向配置した構造となっている
このような構成において、この光アニール装置55では
、第一・第二の光アニールユニット56゜57は前述の
光アニール装置9と同様に線形に連続して半ピッチでオ
ーバラップするビーム60〜604,61.〜616を
出射するようになっており、前述したように二種類のビ
ームスポット62、〜624,63.〜63.が基板1
2上でオーバラップするようになっている。
そして、この先アニール装置55では、第一・第二の光
走査ユニット58.59の偏向走査により、第一の光ア
ニールユニット56のビームスポット62〜624が連
続方向と直角に周波数300(KHz)で振幅5(mm
)に振動し、第二の光アニールユニット57のビームス
ポット63.〜63゜が連続方向に周波数300(KH
z)で振幅5(M)に振動するようになっている。この
ようにすることで、ビームスポット621〜624,6
3.〜63.の光強度差が分散されるので、基板12は
極めて均一に光アニールされることになる。
さらに、この先アニール装置55では、第一光走査ユニ
ット58のビームスポット62.〜624とシリンドリ
カルレンズ74で収束したビームスポット63〜63S
とを基板12上で重複させることで、第13図に例示す
るように、広範囲に照射されるビームスポット62〜6
24で予熱された基板12か細いビームスポット63.
〜63.で光アニールされることになる。従って、この
先アニール装置55では、基板12の全体をヒータなど
で予熱しておく必要がないので、長時間の加熱により変
質や変形などが基板12に生じることがない。しかも、
この先アニール装置55では、第一・第二の光アニール
ユニット56.57のビーム60.〜604.61.〜
61sの波長が異なるので、基板12の構造に対応した
加熱が行なわれるようになっている。
そこで、このような光アニール装置55で、前述した光
アニール装置9と同様に、厚さ1.0(mm)の石英ガ
ラス基板l上にCVD法で厚さ3000(A)の多結晶
シリコン薄膜2と厚さ1.5(μm)の酸化シリコン膜
3とを順次積層形成した基板12を光アニールし、各々
約15(nun)の線形に形成されて重複した二種類の
ビームスポット62.〜624,63、〜63.を1.
O(mm / 5ee)で走査移動する基板12に照射
したところ、多結晶シリコン薄膜2から幅15刷の単結
晶シリコン薄膜4が形成された。
そして、この光アニール装置55では、以下のテーブル
に例示するように、第一・第二の光アニールユニット5
6.57のビームスポット62〜624,63.〜63
.の振動の有無を組合わせることで各々異なる結果が得
られた。
テーブル なお、ここで云う結晶性とは、結晶粒界や亜粒界の密度
を評価対象としており、その検出はエツチングで行なっ
た。
上述のテーブルから自明であるように、この先アニール
装置55では、第一の光アニールユニット56(7)C
○3レーザのビーム601〜6o4を振動させることで
、結晶性が良好な単結晶シリコン薄膜4を得ることがで
き、第二の光アニールユニット57のArレーザのビー
ム61.〜61.を振動させることで、均一性が良好な
単結晶シリコン薄膜4を得ることができるので、各ビー
ムスポット62、〜62.,63.〜63.を共に振動
させることで、結晶性も均一性も良好な光アニールを行
なうことができる。
なお、上述した実施例では、光アニール装置9゜28.
55の作業対象として石英ガラス基板1上に多結晶シリ
コン薄膜2と酸化シリコン膜3とを形成した基板12を
例示したが、これは単体や化合物の半導体や半導体以外
の金属の光アニール等の他、誘電体材料の単結晶薄膜や
有機結晶薄膜などの形成にも利用可能である。
また、上述した光アニール装置55では、第一・第二の
光アニールユニット56.57で種類が異なるレーザ光
源を採用したが、これは同一のレーザ光源も利用可能で
あり、そのビームスポット62、〜624,63.〜6
3.の振動方向や周波数及び振幅なども各種の組合わせ
が考えられる。なお、この振幅としてはビームスポット
62.〜624゜63〜636の直径のI/100〜1
/2とすることで良好な結果が得られると考えられ、例
えば、ビーム列の長さが50(mm)で幅が1.0(m
m)ならば、その振幅を列方向と直角な方向ではlO〜
500(μm)として列方向では0.5〜25(mm)
とする。また、その周波数は高いほど良好な結果が得ら
れるが、実際的には数(比)〜数(KHz)とすること
が可能である。
さらに、上述のようなビームスポット62.〜62、.
63.〜63゜の振動を実現する光偏向素子としても、
走査ミラー70.73を回動させる光走査ユニット5・
8,59の他、走査ミラー70゜73を平行移動させる
ものや、プリズムを回動や平行移動等させるものや、音
響光学型光変調器や電気光学型光変調器などが利用可能
である。
さらに、光アニール装置9でビーム24.’25の合成
に利用した半透過ミラー13を利用して、光アニール装
置55の複数の光アニールユニット56.57のビーム
60.〜604,61.〜61゜を重複させることも可
能である。
発明の効果 請求項1記載の発明は、ビーム径と略同一ピッチの線形
配置でガウス型強度分布のビームを出射すると共に互い
に偏光面が直交する第一・第二の光出射装置を設け、入
射光を偏光面方向に従って反射及び透過するビームコン
バイナーを設け、第一・第二の光出射装置から出射され
てビームコンバイナーを経た透過光と反射光とが線形方
向でビーム径の半ピッチでオーバラップする位置に第一
・第二の光出射装置とビームコンバイナーとを配置した
ことにより、強度分布がガウス型のビームを簡易にビー
ム径の半ピッチでオーバラップさせることができ、しか
も、ビームコンバイナーを経たビームの照射方向を平行
として基板への入射角を各々直角とすることができるの
で、各ビームスポットの形状が維持されて光強度が均一
で線形のビーム照射を行なうことができ、簡易な構造で
良好な光アニールを実行することができ、さらに、基板
に対する各ビームの入射角が直角なので基板の深さ方向
でも入射光のオーバラップが均一で基板内部での発熱が
均一なので、より良好な光アニルを実行することができ
る尋の効果を有するものである。
請求項2記載の発明は、ビームコンバイナーの出射光軸
上にビームを偏向走査する光偏向素子を配置したことに
より、ビームの光強度差が分散されて加熱される対象物
の温度分布が均一になるので、極めて良好な光アニール
を実行することができる等の効果を有するものである。
請求項3記載の発明は、ビーム径と略同一ピッチの線形
配置でガウス型強度分布のビームを出射すると共に互い
に偏光面が直交する第一の光出射装置と第二の光出射装
置とを設け、入射光を偏光面方向に従って反射及び透過
するビームコンバイナーを設け、第一・第二の光出射装
置から出射されてビームコンバイナーを経た反射光と透
過光とが線形方向でビーム径の半ピッチでオーバラップ
する位置に第一・第二の光出射装置とビームコンバイナ
ーとを配置した光アニールユニットを設け、その出射光
が被照射面上でオーバラップする位置に複数個の光アニ
ールユニットを配置したことにより、ある光アニールユ
ニットのビームで対象物を予熱しておいて他の光アニー
ルユニットのビームで光アニールを実行するようなこと
ができ、対象物の全体をヒータなどで予熱しておく必要
がないので、長時間の加熱による対象物の変質や変形な
どを防止することができ、さらに、波長が異なる複数の
ビームで光アニールを行なうことができるので、対象物
の構造に対応した加熱を行なうことができ、各種の対象
物を良好に光アニールすることができる等の効果を有す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は請求項1記載の発明の第一の実施例を示す平面
図、第2図は要部を拡大した平面図、第3図は基板を示
す縦断側面図、第4図は第二の実施例を示す平面図、第
5図及び第6図は駆動回路の実施例を示すブロック図、
第7図は請求項2及び3記載の発明の実施例を示す側面
図、第8図は斜視図、第9図は要部の平面図、第10図
は側面図、第11図は要部の平面図、第12図は斜視図
、第13図は特性図、第14図は従来例を示す基板の縦
断側面図、第15図はZMR法の説明図、第16図は従
来例を示す平面図、第17図はビームスポットの説明図
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ビーム径と略同一ピッチの線形配置でガウス型強度
    分布のビームを出射すると共に互いに偏光面が、直交す
    る第一の光出射装置と第二の光出射装置とを設け、入射
    光を偏光面方向に従って反射及び透過するビームコンバ
    イナーを設け、前記第一・第二の光出射装置から出射さ
    れて前記ビームコンバイナーを経た反射光と透過光とが
    線形方向でビーム径の半ピッチでオーバラップする位置
    に前記第一・第二の光出射装置と前記ビームコンバイナ
    ーとを配置したことを特徴とする光アニール装置。 2、ビームコンバイナーの出射光軸上にビームを偏向走
    査する光偏向素子を配置したことを特徴とする請求項1
    記載の光アニール装置。 3、ビーム径と略同一ピッチの線形配置でガウス型強度
    分布のビームを出射すると共に互いに偏光面が直交する
    第一の光出射装置と第二の光出射装置とを設け、入射光
    を偏光面方向に従って反射及び透過するビームコンバイ
    ナーを設け、前記第一・第二の光出射装置から出射され
    て前記ビームコンバイナーを経た反射光と透過光とが線
    形方向でビーム径の半ピッチでオーバラップする位置に
    前記第一・第二の光出射装置と前記ビームコンバイナー
    とを配置した光アニールユニットを設け、その出射光が
    被照射面上でオーバラップする位置に複数個の前記光ア
    ニールユニットを配置したことを特徴とする光アニール
    装置。
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