JP4515088B2 - 半導体装置の作製方法 - Google Patents

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本発明はレーザ光の照射方法およびそれを行うためのレーザ照射装置(レーザ発振器と出力されるレーザ光を被照射体まで導く光学系を含む装置)に関する。また、レーザ光の照射により半導体膜の結晶化、活性化、または加熱等を工程に含む半導体装置の作製方法に関する。なお、ここでいう半導体装置には、液晶表示装置や発光装置等の電気光学装置及び該電気光学装置を部品として含む電子装置も含まれるものとする。
近年、ガラス等の絶縁基板上に形成された非晶質半導体膜を結晶化させ、結晶構造を有する半導体膜(以下、結晶性半導体膜という)を形成する技術が広く研究されている。結晶化法としては、ファーネスアニール炉を用いた熱アニール法や、瞬間熱アニール法(RTA法)、又はレーザアニール法などが検討されている。結晶化に際してはこれらの方法のうち、いずれか一つまたは複数を組み合わせて行うことも可能である。
結晶性半導体膜は、非晶質半導体膜と比較して非常に高い移動度を有する。このため、この結晶性半導体膜を用いて薄膜トランジスタ(以下、TFTと記す)を形成し、例えば、1枚のガラス基板上に、画素部用、または、画素部用と駆動回路用のTFTを形成したアクティブマトリクス型の液晶表示装置等に利用されている。
通常、ファーネスアニール炉で非晶質半導体膜を結晶化させるには、600℃以上で10時間以上の熱処理を必要としている。この結晶化に適用できる基板材料は石英であるが、石英基板は高価で、特に大面積に加工するのは非常に困難である。生産効率を上げる手段の1つとして基板を大面積化することが挙げられるが、安価で大面積基板に加工が容易なガラス基板上に半導体膜を形成する研究がなされる理由はこの点にある。近年においては一辺が1mを越えるサイズのガラス基板の使用も考慮されるようになっている。
その一例として、特開平7-183540号公報に開示されている金属元素を用いる熱結晶化法は、従来問題とされていた結晶化温度を低温化することを可能としている。その方法は、非晶質半導体膜にニッケルまたは、パラジウム、または鉛等の元素を微量に添加し、その後550℃にて4時間の熱処理で結晶性半導体膜の形成を可能にしている。550℃であれば、ガラス基板の歪み点温度以下であるため、変形等の心配のない温度である。
一方、レーザアニール法は、基板の温度をあまり上昇させずに、半導体膜にのみ高いエネルギーを与えることが出来るため、歪み点温度の低いガラス基板には勿論、プラスチック基板等にも用いることが出来る点で注目されている技術である。
レーザアニール法の一例は、エキシマレーザに代表されるパルスレーザ光を、照射面において、数cm角の四角いスポットや、長さ100mm以上の線状となるように光学系にて成形し、レーザ光の照射位置を被照射体に対し相対的に移動させて、アニールを行う方法である。なお、ここでいう「線状」は、厳密な意味で「線」を意味しているのではなく、アスペクト比の大きい長方形(もしくは長楕円形もしくはそれに近似できる形状)を意味する。例えば、アスペクト比が2以上(好ましくは10〜10000)のもの指すが、照射面における形状が矩形状であるレーザ光(矩形状ビーム)に含まれることに変わりはない。なお、線状とするのは被照射体に対して十分なアニールを行うためのエネルギー密度を確保するためであり、矩形状や面状であっても被照射体に対して十分なアニールを行えるのであれば構わない。
このようにして作製される結晶性半導体膜は、複数の結晶粒が集合して形成されており、その結晶粒の位置と大きさはランダムなものである。ガラス基板上に作製されるTFTは素子分離のために、結晶性半導体を島状のパターニングに分離して形成している。その場合において、結晶粒の位置や大きさを指定して形成する事はできなかった。結晶粒内と比較して、結晶粒の界面(結晶粒界)は非晶質構造や結晶欠陥などに起因する再結合中心や捕獲中心が無数に存在している。この捕獲中心にキャリアがトラップされると、結晶粒界のポテンシャルが上昇し、キャリアに対して障壁となるため、キャリアの電流輸送特性を低下することが知られている。チャネル形成領域の半導体膜の結晶性は、TFTの特性に重大な影響を及ぼすが、結晶粒界の影響を排除して単結晶の半導体膜でチャネル形成領域を形成することはほとんど不可能であった。
最近、連続発振(CW)レーザを一方向に走査させながら半導体膜に照射することで、走査方向に繋がって結晶成長し、その方向に長く延びた単結晶の粒を無数に形成する技術が報告されている。例えばその技術は、「"Ultra-high Performance Poly-Si TFTs on a Glass by a Stable Scanning CW Laser Lateral Crystallization",A. Hara, F. Takeuchi, M. Takei, K. Yoshino, K. Suga and N. Sasaki, AMLCD '01 Tech. Dig.,2001,pp.227-230.」に報告されている。
この方法を用いれば、少なくともTFTのチャネル方向には結晶粒界のほとんどないものが形成できると考えられている。
しかしながら、本方法においては、半導体膜に十分に吸収される波長域のCWレーザを使う都合上、出力が10W程度と非常に小さいレーザしか適用できないため、生産性の面でエキシマレーザを使う技術と比較し劣っている。なお、本方法に適当なCWレーザは、出力が高く、波長が可視光線のもの以下で、出力の安定性の著しく高いものであり、例えば、YVO4レーザの第2高調波や、YAGレーザの第2高調波、YLFレーザの第2高調波、YalO3レーザの第2高調波、Arレーザなどが当てはまる。しかしながら、先に列挙した諸レーザを、半導体膜の結晶化に適用すると、出力不足を補うためにビームのスポットサイズを著しく小さくする必要があるなど、生産性やレーザアニールの均一性などの点に問題がある。また、著しく小さいビームのスポットの両端には粒界の多く存在する従来よく見られた多結晶の半導体膜が形成されるため、このような領域にデバイスを作製することは好ましくなかった。本発明は、このような欠点を克服することを課題とする。
CWレーザによる半導体膜の結晶化工程においては、少しでも生産性を上げるためにレーザビームを照射面において細長い形状に加工し、細長い形状のレーザビーム(以下線状ビームと称する。)の長手方向に垂直な方向に走査させ、半導体膜を結晶化させることが盛んに行われている。
線状ビームの形状は、レーザ発振器から射出されるレーザビームの形状に大きく影響される。例えば、固体レーザにおいて使用されるロッドの形状が丸い場合は、射出されるレーザビームの形状も丸状であり、それを引き伸ばすと楕円状のレーザビームとなる、あるいは、固体レーザにおいて使用されるロッドがスラブ状のものであれば、射出されるレーザビームの形状は矩形状であり、それを引き伸ばすと矩形状のレーザビームとなる。スラブレーザの場合、矩形状のビームの長辺方向の拡がり角と、短辺方向の拡がり角とで、互いの異なるため、そのことに注意して光学系を設計する必要がある。本発明は、それらのビームを総称して線状ビームと呼ぶ。また、本発明において線状ビームとは、短手方向の長さに対して、長手方向の長さが10倍以上のものを指していう。また、本発明において、線状ビームの最大エネルギー密度を1としたとき、e-2以上のエネルギーを持つ範囲を線状ビームと定義する。また、本明細書中においては、該線状ビームの長さを長径、幅を短径と表現することとする。
本発明では、線状ビームの長さや幅を可変にする光学系と、線状ビームのエネルギー分布を長径方向において均一にする光学系と、を用いることで、デバイスの大きさや配置に合わせて線状ビームの長さを変化させ、必要な領域に効率よく線状ビームを照射することができるレーザ照射装置および照射方法、並びに半導体装置の作製方法を提供する。線状ビームの長さを可変にすることで、複雑な回路構成のデバイスのアニールにも本発明を容易に適用できる。すなわち、アニールすべき領域の幅に合わせて、線状ビームの長さを変え、アニールすることで必要以外の領域のアニールを最小限に止めることが可能となる。前述の通り、線状ビームの長さ方向における両端部分には、いわゆる多結晶の半導体膜が形成される。このような領域は、高特性が要求されるデバイスの形成には適当でないので、線状ビームの長さが可変であることはデザインルールの制限を低減させることができるため大変有用である。また、本発明においては、線状ビームのエネルギー分布を長径方向において均一にする光学系を用いることで、半導体膜の特性を一様にし、半導体装置の性能を上げることができる。なおデザインルールが複雑でない半導体装置に関しては、ズーム機能を使う必要はないが、やはりその特性を揃えるため、エネルギー分布の均一な線状ビームが必要となる。そのエネルギー分布は好ましくは線状ビームの長径方向に±5%以内であるとよい。以下に本発明を列挙する。
本発明で開示するレーザ照射方法に関する構成は、レーザビームを、光学系1を用いて矩形状でエネルギー分布の均一なビームに変換し、前記ビームを、ズーム機能を有する光学系2に入射させることで照射面に前記均一なビームを結像し、エネルギー分布の均一な線状ビームを形成し、前記ズーム機能を適宜作用させ、照射面における線状ビームの大きさを変化させるレーザ照射方法であることを特徴とする。
本発明で開示するレーザ照射方法に関する発明の他の構成は、レーザビームを、ディフラクティブオプティクスを用いて矩形状でエネルギー分布の均一なビームに変換し、前記ビームを、ズーム機能を有する光学系に入射させることで照射面に前記均一なビームを結像し、エネルギー分布の均一な線状ビームを形成し、前記ズーム機能を適宜作用させ、照射面における線状ビームの大きさを変化させるレーザ照射方法であることを特徴とする。
本発明で開示するレーザ照射方法に関する発明の他の構成は、レーザビームを、光学系1を用いて矩形状でエネルギー分布の均一なビームに変換し、前記ビームを、単位共役比デザインを有する光学系2に入射させることで照射面に前記均一なビームを結像し、エネルギー分布の均一な線状ビームを形成するレーザ照射方法であることを特徴とする。
本発明で開示するレーザ照射方法に関する発明の他の構成は、レーザビームを、ディフラクティブオプティクスを用いて矩形状でエネルギー分布の均一なビームに変換し、前記ビームを、単位共役比デザインを有する光学系に入射させることで照射面に前記均一なビームを結像し、エネルギー分布の均一な線状ビームを形成するレーザ照射方法であることを特徴とする。
本発明で開示するレーザ照射方法に関する発明の他の構成は、レーザビームを、光学系1を用いて矩形状でエネルギー分布の均一なビームに変換し、前記ビームを、単位共役比デザインを有する光学系2に入射させることで照射面に前記均一なビームを結像し、エネルギー分布の均一な線状ビームを形成し、前記単位共役比デザインの比を変化させることで、照射面における線状ビームの大きさを変化させるレーザ照射方法であることを特徴とする。
本発明で開示するレーザ照射方法に関する発明の他の構成は、レーザビームを、ディフラクティブオプティクスを用いて矩形状でエネルギー分布の均一なビームに変換し、前記ビームを、単位共役比デザインを有する光学系に入射させることで照射面に前記均一なビームを結像し、エネルギー分布の均一な線状ビームを形成し、前記単位共役比デザインの比を変化させることで、照射面における線状ビームの大きさを変化させるレーザ照射方法であることを特徴とする。
上記発明の構成において、レーザは、気体レーザ、固体レーザまたは金属レーザであることを特徴としている。気体レーザとして、Arレーザ、Krレーザ、CO2レーザ等があり、固体レーザとして、YAGレーザ、YVO4レーザ、YLFレーザ、YalO3レーザ、Y23レーザ、アレキサンドライドレーザ、Ti:サファイヤレーザ等があり、金属レーザとしてはヘリウムカドミウムレーザ等が挙げられる。本発明に適用できるレーザは通常、連続発振レーザであるが、パルスレーザでも非常にパルス間の時間が短ければ、擬似的に連続発振とみなせ、本発明が示す効果が期待できる。この場合、数MHz以上の非常に高い周波数で発振するか、他の連続発振レーザをパルスレーザと同時に半導体膜に照射するという方法が考えられる。
また、上記発明の構成において、レーザビームは非線形光学素子により高調波に変換されていることを特徴とする。非線形光学素子に使われる結晶は、例えばLBOやBBOやKDP、KTPやKB5、CLBOと呼ばれるものを使うと変換効率の点で優れている。これらの非線形光学素子をレーザの共振器の中に入れることで、変換効率を大幅に上げることができる。
また、上記発明の構成において、レーザビームはTEM00で発振されると、得られる長いビームのエネルギー均一性を上げることができるので好ましい。
本発明で開示するレーザ照射装置に関する発明の構成は、レーザ発振器と、該レーザ発振器から射出されるビームを矩形状で、エネルギー分布の均一なビームに変換する光学系1と、前記均一なビームを照射面に結像させ、前記ビームの大きさを前記照射面において変化させるズーム機能を有する光学系2を有するレーザ照射装置であることを特徴とする。
本発明で開示するレーザ照射装置に関する他の発明の構成は、レーザ発振器と、該レーザ発振器から射出されるビームを矩形状でエネルギー分布の均一なビームに変換するディフラクティブオプティクスと、前記均一なビームを照射面に結像させ、前記ビームの大きさを前記照射面において変化させるズーム機能を有する光学系を有するレーザ照射装置であることを特徴とする。
本発明で開示するレーザ照射装置に関する他の発明の構成は、レーザ発振器と、該レーザ発振器から射出されるビームを矩形状で、エネルギー分布の均一なビームに変換する光学系1と、前記均一なビームを照射面に結像させる単位共役比デザインの光学系2を有するレーザ照射装置であることを特徴とする。
本発明で開示するレーザ照射装置に関する他の発明の構成は、 レーザ発振器と、該レーザ発振器から射出されるビームを矩形状でエネルギー分布の均一なビームに変換するディフラクティブオプティクスと、前記均一なビームを照射面に結像させる単位共役比デザインの光学系を有するレーザ照射装置であることを特徴とする。
本発明で開示するレーザ照射装置に関する他の発明の構成は、レーザ発振器と、該レーザ発振器から射出されるビームを矩形状で、エネルギー分布の均一なビームに変換する光学系1と、前記均一なビームを照射面に結像させ、前記ビームの大きさを前記照射面において変化させる単位共役比デザインの光学系2を有するレーザ照射装置であることを特徴とする。
本発明で開示するレーザ照射装置に関する他の発明の構成は、レーザ発振器と、該レーザ発振器から射出されるビームを矩形状でエネルギー分布の均一なビームに変換するディフラクティブオプティクスと、前記均一なビームを照射面に結像させ、前記ビームの大きさを前記照射面において変化させる単位共役比デザインの光学系を有するレーザ照射装置であることを特徴とする。
上記発明の構成において、レーザは、連続発振の気体レーザ、固体レーザまたは金属レーザであることを特徴としている。気体レーザとして、Arレーザ、Krレーザ、CO2レーザ等があり、固体レーザとして、YAGレーザ、YVO4レーザ、YLFレーザ、YalO3レーザ、Y23レーザ、アレキサンドライドレーザ、Ti:サファイヤレーザ等があり、金属レーザとしてはヘリウムカドミウムレーザ等が挙げられる。本発明に適用できるレーザは通常、連続発振レーザであるが、パルスレーザでも非常にパルス間の時間が短ければ、擬似的に連続発振とみなせ、本発明が示す効果が期待できる。この場合、数MHz以上の非常に高い周波数で発振するか、他の連続発振レーザをパルスレーザと同時に半導体膜に照射するという方法が考えられる。
また、本発明で開示する半導体装置の作製方法に関する発明の構成は、レーザ発振器から射出されるレーザビームを半導体膜上もしくはその近傍にて線状ビームに変換する場合において、光学系1にて、まず前記レーザビームを矩形状でエネルギー分布の均一なビームに変換し、次にズーム機能を有する光学系2により照射面において前記均一なビームを結像させることで線状ビームとし、前記ズーム機能を適宜作用させ、照射面における前記線状ビームの大きさを半導体素子の配置に合わせて変化させ、半導体素子を形成する半導体装置の作製方法であることを特徴とする。
本発明で開示する半導体装置の作製方法に関する発明の他の構成は、レーザ発振器から射出されるレーザビームを半導体膜上もしくはその近傍にて線状ビームに変換する場合において、ディフラクティブオプティクスにて、まず前記レーザビームを矩形状でエネルギー分布の均一なビームに変換し、次にズーム機能を有する光学系により照射面において前記均一なビームを結像させることで線状ビームとし、前記ズーム機能を適宜作用させ、照射面における前記線状ビームの大きさを半導体素子の配置に合わせて変化させ、半導体素子を形成する半導体装置の作製方法であることを特徴とする。
本発明で開示する半導体装置の作製方法に関する発明の他の構成は、レーザ発振器から射出されるレーザビームを半導体膜上もしくはその近傍にて線状ビームに変換する場合において、光学系1にて、まず前記レーザビームを矩形状でエネルギー分布の均一なビームに変換し、次に単位共役比デザインの光学系2により照射面において前記均一なビームを結像させることで線状ビームとし、前記線状ビームを前記半導体膜に照射し、半導体素子を形成する半導体装置の作製方法であることを特徴とする。
本発明で開示する半導体装置の作製方法に関する発明の他の構成は、レーザ発振器から射出されるレーザビームを半導体膜上もしくはその近傍にて線状ビームに変換する場合において、ディフラクティブオプティクスにて、まず前記レーザビームを矩形状でエネルギー分布の均一なビームに変換し、次に単位共役比デザインの光学系により照射面において前記均一なビームを結像させることで線状ビームとし、前記線状ビームを前記半導体膜に照射し、半導体素子を形成する半導体装置の作製方法であることを特徴とする。
本発明で開示する半導体装置の作製方法に関する発明の他の構成は、レーザ発振器から射出されるレーザビームを半導体膜上もしくはその近傍にて線状ビームに変換する場合において、光学系1にて、まず前記レーザビームを矩形状でエネルギー分布の均一なビームに変換し、次に単位共役比デザインの光学系2により照射面において前記均一なビームを結像させることで線状ビームとし、前記単位共役比デザインの比を変え、照射面における前記線状ビームの大きさを半導体素子の配置に合わせて変化させ、半導体素子を形成する半導体装置の作製方法であることを特徴とする。
本発明で開示する半導体装置の作製方法に関する発明の他の構成は、レーザ発振器から射出されるレーザビームを半導体膜上もしくはその近傍にて線状ビームに変換する場合において、ディフラクティブオプティクスにて、まず前記レーザビームを矩形状でエネルギー分布の均一なビームに変換し、次に単位共役比デザインの光学系により照射面において前記均一なビームを結像させることで線状ビームとし、前記単位共役比デザインの比を変え、照射面における前記線状ビームの大きさを半導体素子の配置に合わせて変化させ、半導体素子を形成する半導体装置の作製方法であることを特徴とする。
上記発明の構成において、レーザは、連続発振の気体レーザ、固体レーザまたは金属レーザであることを特徴としている。気体レーザとして、Arレーザ、Krレーザ、CO2レーザ等があり、固体レーザとして、YAGレーザ、YVO4レーザ、YLFレーザ、YalO3レーザ、Y23レーザ、アレキサンドライドレーザ、Ti:サファイヤレーザ等があり、金属レーザとしてはヘリウムカドミウムレーザ等が挙げられる。本発明に適用できるレーザは通常、連続発振レーザであるが、パルスレーザでも非常にパルス間の時間が短ければ、擬似的に連続発振とみなせ、本発明が示す効果が期待できる。この場合、数MHz以上の非常に高い周波数で発振するか、他の連続発振レーザをパルスレーザと同時に半導体膜に照射するという方法が考えられる。
また、上記発明の構成において、レーザビームは非線形光学素子により高調波に変換されていることを特徴とする。非線形光学素子に使われる結晶は、例えばLBOやBBOやKDP、KTPやKB5、CLBOと呼ばれるものを使うと変換効率の点で優れている。これらの非線形光学素子をレーザの共振器の中に入れることで、変換効率を大幅に上げることができる。
また、上記発明の構成において、レーザビームはTEM00で発振されると、得られる線状ビームのエネルギー均一性を上げることができるので好ましい。
上記本発明が示す線状ビームを半導体膜に照射するとより特性の揃った半導体素子を形成することが可能となる。また、本発明は、特に半導体膜の結晶化や結晶性の向上、不純物元素の活性化を行うのに適している。また、線状ビームの長さを調節することができるため無駄が少なくスループットを向上させることを可能とする。本発明を利用したアクティブマトリクス型の液晶表示装置に代表される半導体装置において、半導体装置の動作特性および信頼性の向上を実現することができる。さらに、従来のレーザアニール方法のようにガスレーザを使ったものではなく固体レーザを使用することができるため半導体装置の製造コストの低減を実現することができる。
本発明の構成を採用することにより、以下に示すような基本的有意性を得ることが出来る。
(a)本発明が示す光学系により形成される線状ビームを被照射体に照射するとより均一なレーザアニールが行える。特に半導体膜の結晶化や結晶性の向上、不純物元素の活性化を行うのに適している。
(b)線状ビームの長さが可変であるため、半導体素子のデザインルールに合わせてレーザアニールができるので、デザインルールが緩和できる。
(c)線状ビームの長さが可変であるため、半導体素子のデザインルールに合わせてレーザアニールができるので、スループットを向上させることを可能とする。
(d)従来のレーザアニール方法のようにガスレーザを使ったものではなく固体レーザを使用することができるため半導体装置の製造コストの低減を実現することができる。
(e)以上の利点を満たした上で、アクティブマトリクス型の表示装置に代表される半導体装置において、半導体装置の動作特性および信頼性の向上を実現することができる。さらに、半導体装置の製造コストの低減を実現することができる。
(実施の形態1)
本実施形態について図1〜図3、図9を用いて説明する。本実施形態では、照射面において、その大きさが連続的に変化する線状ビームの例を示す。
図1において、レーザ発振器101を射出するレーザビームを光学系102にて矩形状でエネルギー分布の均一なビームに変換する。その変換される像103は非常に均一なエネルギー分布とすることができ、例えば、光学系102にディフラクティブオプティクスを用いれば、±5%以内のエネルギー分布をもつビームの形成も可能である。さらに均一なビームを得るためには、レーザ発振器101のビーム品質が高いことが重要であり、例えばTEM00のビームを用いれば、その均一性は更に上がることが期待できる。また、LD励起式のレーザ発振器を用いると非常に出力が安定するので、レーザアニールの均一性向上には有用である。
光学系102により、形状が矩形状に変換されエネルギー分布が均一化された像103は、ズーム機能を有する光学系104により照射面105に結像される。ズーム機能を有する光学系104には、通常のズームレンズを用いればよく、例えばカメラのレンズをそのまま用いることも可能である。しかしながら、コーティングなどはレーザの強度を配慮したものにする必要がある。本発明で用いるレーザは通常W〜100Wオーダーのものを用いるため、その強度に耐えるコーティングを施す必要がある。ズーム機能を使うと光路長などが変わる可能性もあるため、そのときは、照射面105のレーザ発振器に対する相対的な位置を変化させるか、光路長を補うためにミラーなどを挿入して、照射面105に像103が結像されるようにする。図1のa)は像103を13倍縮小する系の例であり、図1のb)は、像103を約7倍に縮小する系であり、図1のc)は像103を約4倍に縮小する例である。
図2にズーム機能を有する光学系104の詳細を示す。光学系104は光学設計ソフトZEMAXのサンプルとして入力されているものであり、これを応用してビーム形状を変化させる例を以下に示す。
まず、光学系102により矩形状に変形され、エネルギー分布も均一化された像103の大きさを4×0.2mmとする。レーザ発振器101には、例えば10W程度の連続発振式固体レーザの第2高調波(好ましくは緑色以下の波長のもの)を用い、光学系102には例えばディフラクティブオプティクスを用いるとよい。レーザ発振器に波長が緑色以下のものを用いる理由は、半導体膜に対するレーザの吸収がそれ以上の波長においてはほとんどないからである。
次に、光学系104を構成するレンズ201の第1面が、像103の後方400mmのところにくるように、光学系104を配置する。光学系104の構成の詳細を以下に示す。レンズ201は、母材LAH66を用い、第一面の曲率半径が-16.202203mm、第二面の曲率半径が-48.875855mm、厚さ5.18mmである。符号は、曲率半径の中心がその曲面に対し光源側にあるときに負となり、その逆は正となる。レンズ202は、母材LLF6を用い、第一面の曲率半径が15.666614mm、第二面の曲率半径が-42.955326mm、厚さ4.4mmである。レンズ203は、母材TIH6を用い、第一面の曲率半径が108.695652mm、第二面の曲率半径が23.623907mm、厚さ1.0mmである。レンズ204は、母材FSL5を用い、第一面の曲率半径が23.623907mm、第二面の曲率半径が-16.059097mm、厚さ4.96mmである。レンズ203とレンズ204とは一体化しており、これらはズーム機能を作用させる場合でも分離しない。レンズ205は、母材FSL5を用い、第一面の曲率半径が-425.531915mm、第二面の曲率半径が-35.435861mm、厚さ4.04mmである。レンズ206は、母材LAL8を用い、第一面の曲率半径が-14.146272mm、第二面の曲率半径が-251.256281mm、厚さ1.0mmである。レンズ207は、母材PBH25を用い、第一面の曲率半径が-251.256281mm、第二面の曲率半径が-22.502250mm、厚さ2.8mmである。レンズ208は、母材LAH66を用い、第一面の曲率半径が-10.583130mm、第二面の曲率半径が-44.444444mm、厚さ1.22mmである。
図2に示したズームレンズは、一部非球面レンズを用いているので、その非球面係数を表記する。レンズ202の第二面は非球面であり、4次オーダーのタームが0.000104、6次オーダーのタームが1.4209E-7、8次オーダーのタームが-8.8495E-9、10次オーダーのタームが1.2477E-10、12次オーダーのタームが-1.0367E-12、14次オーダーのタームが3.6556E-15、である。なお、2次オーダーのタームは0.0である。レンズ204の第二面は非球面であり、4次オーダーのタームが0.000043、6次オーダーのタームが1.2484E-7、8次オーダーのタームが9.7079E-9、10次オーダーのタームが-1.8444E-10、12次オーダーのタームが1.8644E-12、14次オーダーのタームが-7.7975E-15、である。なお、2次オーダーのタームは0.0である。レンズ205の第一面は非球面であり、4次オーダーのタームが0.000113、6次オーダーのタームが4.8165E-7、8次オーダーのタームが1.8778E-8、10次オーダーのタームが-5.7571E-10、12次オーダーのタームが8.9994E-12、14次オーダーのタームが-4.6768E-14、である。なお、2次オーダーのタームは0.0である。
次に、光学系104を用いて、照射面105における線状ビームの大きさを変化させる方法を述べる。具体的には、通常のズームレンズの方式に従えばよく、レンズ配置やレンズからの物体の距離、あるいはレンズからの像の距離などを変えて、ズーム機能を作用させる。
図1a)、もしくは光学系104の詳細図面である図2a)に記載のレンズ配置では、照射面105における線状ビームの大きさは、0.3×0.02mmとなる。この場合の各レンズ間距離は、レンズ201とレンズ202の間が中心間の距離で、0.1mmである。レンズ202とレンズ203の距離は0.16mm、レンズ203とレンズ204は接しておりレンズ間距離は0である。レンズ204とレンズ205の距離は9.48mmであり、レンズ205とレンズ206との距離は、1.35mmである。またレンズ206とレンズ207とは接しておりレンズ間距離は0である。また、レンズ207とレンズ208との距離は、3mmである。また、レンズ208と照射面105までの距離は、6.777292mmである。
図1b)、もしくは光学系104の詳細図面である図2b)に記載のレンズ配置では、照射面105における線状ビームの大きさは、0.6×0.03mmとなる。この場合の各レンズ間距離は、図1a)のものとほとんど同じであるが、レンズ204とレンズ205の距離を4.48mmに、レンズ208と照射面105までの距離は、28.548739mmに変更すれば、図1b)のものとなる。
図1c)、もしくは光学系104の詳細図面である図2c)に記載のレンズ配置では、照射面105における線状ビームの大きさは、1.0×0.05mmとなる。この場合の各レンズ間距離は、図1a)のものとほとんど同じであるが、レンズ204とレンズ205の距離を2.0mmに、レンズ208と照射面105までの距離は、63.550823mmに変更すれば、図1c)のものとなる。
以上、光学系のレンズデータの一例を示したが、有効数字に関しては、実施者が必要とする桁数にて適宜設定すればよい。
図3に図1、図2の光学系を持ちいて得られた照射面105における線状ビームのシミュレーション結果を示す。縦軸が線状ビームの長手方向、横軸が線状ビームの短手方向であり、スケールの縦横比は図を見やすくするため変更されている。上記の説明の通り、ビームの大きさが変更されている様子が見て取れる。ズームレンズの収差のため線状ビームのエネルギー分布の均一性が落ちているが、更に均一性の高いビームを得ることもズームレンズの最適化により可能である。
次に、照射の対象となる半導体膜の作製方法の例を示す。まず、ガラス基板を用意する。厚さは例えば1mm程度で、大きさは実施者が適宜決定する。前記ガラス基板上に厚さ200nm程度の酸化珪素膜を成膜し、さらにその上に厚さ66nmのa−Si膜を形成する。その後、半導体膜の耐レーザ性を上げるため500℃の窒素雰囲気にて1時間の加熱処理を行う。これにより、照射の対象となる半導体膜が形成できる。前記過熱処理のほかに、前記半導体膜にニッケル元素などを添加し、金属核を元に固相生長させる処理を行ってよい。これにより、半導体素子の信頼性などの向上が期待できる。前記処理の詳細は、従来技術で述べた。
次にレーザ発振器101の例を示す。レーザ発振器101に最適なレーザの1つに、例えば、LD励起の連続発振のレーザ発振器がある。このようなものの内、半導体膜に比較的吸収の高いものは、例えばYVO4レーザの第2高調波で、波長532nmである。市販されているものの範囲では、出力は10W程度、TEM00の発振モードのものを使用することが好ましい。出力がそれ以上になるとレーザビームの発振モードが悪化し、ビームの均一性に影響する可能性がある。しかしながら、ビームの大きさが非常に小さいため少しでも出力の大きなレーザ発振器を用いることが好ましいことは言うまでもない。但し、出力を大きいものでも発振モードが悪いと、所望のビームが照射面にて形成できない可能性もあるため注意が必要である。
次に、線状ビームを前記半導体膜に照射する例を、図9を使って示す。前記半導体膜は図1において、照射面105に配置する。照射面105は、照射面105を含む2次元平面上を動作できるステージに乗っており、例えば、5cm/s〜200cm/sのスピードで走査させることができる。作製しようとしているデバイスが例えば、ドライバー一体型の液晶表示装置である場合、ドライバー回路の領域1901、1902には比較的高いエネルギー密度の線状ビームが要求されるため、例えば図3a)、もしくは図3b)に図示した大きさの線状ビームを使って、アニールを行う。すなわち、図9において、線状ビーム1904もしくは線状ビーム1905を用いる。このとき、比較的狭い範囲にデバイスが配列されている領域1901には、線状ビームの長さの短いもの(例えば図3a)のもの)を用い、比較的広い範囲にデバイスが配列されている領域1902には、線状ビームの長さを比較的長いものを用いるとよい。しかしながら、あまりにも線状ビームの長さを長くすると、エネルギー密度が小さくなりすぎて、高性能を要求されるドライバー回路には適当でないエネルギーとなってしまう。よって、線状ビームの長さの変更はエネルギー密度の変化を考えて行う必要がある。高性能デバイスに適当なレーザのエネルギー密度は、0.01MW/cm2〜1MW/cm2程度であるが、これは半導体膜の状態により変化するため、実施者が適宜最適値を求める必要がある。図9において、半導体素子の画素領域には、あまり高速動作をするデバイスが要求されないため、最もエネルギー密度の低い線状ビーム(図3c)を用い、処理時間を短縮する。すなわち、図9においては、線状ビーム1906を用いる。以上のように、ズーム機能を備えた光学系を用いると、非常に効率よく半導体膜をアニールできる。ズーム機能において、線状ビームの幅の長さを変えることはあまり意味がないので、ズームレンズには、シリンドリカルレンズを用い、一方向しか作用しないものを使用してもよい。しかしながら、シリンドリカルレンズよりは、球面レンズを用いたほうが作製精度が出るため、どちらを用いるかは実施者に委ねる。なお、半導体膜上における線状ビームの位置制御には、CCDカメラや画像処理システムを併用することで、容易に実現できる。この位置決め制御は、予め半導体膜にマーカーなどをパターニングしておく方法や、レーザビームの照射跡をみて、パターニングの場所を調整する方法などがある。
上記本発明が示す線状ビームを半導体膜に照射するとより均一なレーザアニールを行うことができる。また、本発明は、特に半導体膜の結晶化や結晶性の向上、不純物元素の活性化を行うのに適している。また、線状ビームの長さをデバイスの大きさに合わせ、最適化させることにより、デザインルールの制限を緩和し、スループットを向上させることを可能とする。そして、その均一性の高いレーザビームを用いて結晶化させることにより均一性の高い結晶性半導体膜を形成でき、TFTの電気的特性のばらつきを低減することができる。さらに、本発明を利用したアクティブマトリクス型の液晶表示装置に代表される半導体装置において、半導体装置の動作特性および信頼性の向上を実現することができる。また、従来のレーザアニール方法のようにガスレーザを使ったものではなく固体レーザを使用することができるため半導体装置の製造コストの低減を実現することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態においては、2台のレーザを合成しより長い線状ビームを形成する例を示す。また、その装置を使って半導体膜をレーザアニールする例を示す。
まず、共に直線偏光の2台のレーザ発振器1401、1409を用い長い線状ビームを形成する方法を図4に沿って説明する。レーザ発振器1401から射出するレーザビームはミラー1402により偏向され、1/2λ板1403により偏光方向を90°回転させる。前記偏光方向の回転されたレーザビームは、TFP1404(Thin Film Plate Polarizer)を透過するように配置し、ディフラクティブオプティクス1405に入射させる。本実施形態ではTFPを使うが、その他類似の機能を持つものを使用しても構わない。そして、像1406にエネルギー分布の均一で、矩形状の形のビームを形成する。さらにズーム機能を備えた光学系1407にビームを入射させ、像1406を照射面1408に投影する。一方、レーザ発振器1409から射出されるレーザビームは、ミラー1410により偏向され、TFP1404にブリュースター角で入射させる。これによりTFP1404表面にてビームの反射が起こり、2台のレーザビームから射出したビームはこのTFPを射出したところで合成される。合成されたレーザビームは、ディフラクティブオプティクス1405により、像1406にエネルギー分布の均一で、矩形状の形のビームを形成する。さらにズーム機能を備えた光学系1407にビームを入射させ、像1406を照射面1408に投影する。これにより、2台のレーザ発振器から射出したレーザビームが照射面1408に合成されて投影される。レーザ発振器が2台合成されたことにより、線状ビームの長さは、実施の形態1で示したものの倍程度が得られる。例えば、高いエネルギー密度が要求される領域にも、長さ1mm程度の線状ビームを適用することが可能となり、より高密度に集積された高速動作の期待できるデバイスの形成が可能となる。
図8にシステム化したレーザ照射装置を示す。レーザ発振器は2台用いられ、レーザ発振機1801a、1802bから射出したレーザビームは、図示しない光学系により合成され、レーザを通すためにプレート1802に設けられたレーザ射出口1803を通り、半導体膜1809に導入される。2台のレーザ発振器1801は、プレート1802上に配置され、該プレートには、半導体膜の位置制御用CCDカメラ1804a、1804bが据え付けられる。カメラが2台あるのは、より位置決め精度を高くするためで、その精度は、用途にもよるが通常数μm程度必要である。ディスプレイ1805は、CCDカメラにより取り込まれた映像を見るディスプレイであり、この画像処理システムから得られた位置情報から、半導体膜1809を回転ステージ1808により回転させ、半導体デバイスの配列方向と線状ビームの走査方向とを一致させる。このとき、CCDカメラの位置に自由度がないため、X軸ステージ1806とY軸ステージ1807も同時に動かし、位置決めを行うとよい。
半導体膜1809の位置情報を画像処理システムにより把握できれば、後はX軸ステージとY軸ステージを動作させ、半導体膜1809の所望の位置に線状ビームを照射すればよい。このとき、線状ビームの長さ(すなわちエネルギー密度)や、必要なエネルギーにより、走査の速度を調整する。例えば、高速動作の必要なドライバー部分であれば、5cm/s〜100cm/s程度の走査速度が適当であり、画素の部分であれば比較的高速動作を要求されないため、50cm/sから数m/s程度の走査速度でステージを動作させればよい。このようにステージの動作速度が比較的高速であるため、このシステムは防振台1810の上に構築するのが好ましい。場合によっては、アクティブ徐振台などを用いて、さらなる振動の低減も必要である。あるいは、X軸ステージ1806やY軸ステージ1807にエア浮上式の完全非接触のリニアモーターを用いることで、ベアリングによる摩擦起因の振動などを抑えることもできる。
上記本発明が示す線状ビームを半導体膜に照射するとより均一なレーザアニールを行うことができる。また、本発明は、特に半導体膜の結晶化や結晶性の向上、不純物元素の活性化を行うのに適している。また、線状ビームの長さをデバイスの大きさに合わせ、最適化させることにより、デザインルールの制限を緩和し、スループットを向上させることを可能とする。そして、その均一性の高いレーザビームを用いて結晶化させることにより均一性の高い結晶性半導体膜を形成でき、TFTの電気的特性のばらつきを低減することができる。さらに、本発明を利用したアクティブマトリクス型の液晶表示装置に代表される半導体装置において、半導体装置の動作特性および信頼性の向上を実現することができる。また、従来のレーザアニール方法のようにガスレーザを使ったものではなく固体レーザを使用することができるため半導体装置の製造コストの低減を実現することができる。
(実施の形態3)
本実施形態では、実施形態1で記載の光学系とは異なるズーム機能を備えた光学系の例を図6に沿って示す。本実施形態に示すズーム機能は、不連続であるが非常に収差の抑えられた系となっており、より均一なレーザアニールが可能となる。
図6において、レーザ発振器1601を射出するレーザビームを光学系1602にて矩形状でエネルギー分布の均一なビームに変換する。その変換される像1603は非常に均一なエネルギー分布とすることができ、例えば、光学系1602にディフラクティブオプティクスを用いれば、±5%以内のエネルギー分布をもつビームの形成も可能である。さらに均一なビームを得るためには、レーザ発振器1601のビーム品質が高いことが重要であり、例えばTEM00のビームを用いれば、その均一性は更に上がることが期待できる。また、LD励起式のレーザ発振器を用いると非常に出力が安定するので、レーザアニールの均一性向上には有用である。
光学系1602により、形状が矩形状に変換されエネルギー分布が均一化された像1603は、単位共役比デザインと呼ばれるリレーシステム1604aにより、大きさを変換されて照射面1605に結像される。例えば、図6a)の場合、その共役比は2:1であるから、像1603の拡大率は、1/2となる。よって、例えば、像1603の大きさを1×0.02mmとすると、照射面1605における像の大きさは0.5×0.01mmとなる。線状ビームの長さ方向だけに拡大縮小率を掛けたいのであれば、リレーシステムをシリンドリカルレンズにて構成するとよい。図7a)にリレーシステムをシリンドリカルレンズとした場合の光学設計ソフトによるシミュレーション結果を示す。該結果は、像1603を1×0.02mmとし、線状ビームの長さが1/2となるようにシリンドリカルレンズを配置したものである。照射面1605において非常に均一なレーザビームが形成されることが判る。レンズの具体的な構成は、以下のとおりである。まず、焦点距離400mmの平凸シリンドリカルレンズを、像1603の後方400mmの位置に配置し、前記平凸シリンドリカルレンズの平面部を像1603に向ける。凸部の後方10mmのところに、焦点距離200mmの平凸シリンドリカルレンズを配置する。このとき平面部は照射面1605に向け、平面部と照射面の距離を200mmとする。これにより像1603から照射面1605まで、光路長約600mmのリレーシステムが構築できる。
照射面1605において、線状ビームの大きさを変更するときは、リレーシステム1604aを、リレーシステム1604bに交換することで行う。リレーシステム1604bは、その共役比が3:1であり、像1603の拡大率は、1/3となる。リレーシステムの交換方法は、適宜実施者が決定すればよいが、たとえば、レボルバーのようなもので回転させて自動で行うのが好ましい。このとき光路長を一定に保つため、リレーシステム1604bの光学系の光路長を、リレーシステム1604aの光学系のものと同じとする。例えば、焦点距離450mmの平凸シリンドリカルレンズを、像1603の後方450mmの位置に配置し、前記平凸シリンドリカルレンズの平面部を像1603に向ける。凸部の後方10mmのところに、焦点距離150mmの平凸シリンドリカルレンズを配置する。このとき平面部は照射面1605に向け、平面部と照射面の距離を150mmとする。これにより像1603から照射面1605まで、光路長約600mmのリレーシステムが構築できる。
以上のような考え方で、共役比が4:1のリレーシステム1604cを作製する。例えば、焦点距離480mmの平凸シリンドリカルレンズを、像1603の後方480mmの位置に配置し、前記平凸シリンドリカルレンズの平面部を像1603に向ける。凸部の後方10mmのところに、焦点距離120mmの平凸シリンドリカルレンズを配置する。このとき平面部は照射面1605に向け、平面部と照射面の距離を120mmとする。これにより像1603から照射面1605まで、光路長約600mmのリレーシステムが構築できる。
以上のような構成は、線状ビームの長さが連続的に変化する構成と比較し、自由度が少なく不便であるように思われるが、実際の工程においては、線状ビームの長さをそれほど変化させる必要はなく、数種類の長さがカバーできれば十分である場合がほとんどである。よって、顕微鏡のように倍率が数種類ある光学系とする構成でも、本工程には問題なく適用できる。本実施形態では、3種類の線状ビームの長さを示したが、これを例えば図9に示した半導体膜のアニールに適用すると、連続的に長さが変化するズーム機能を備えた光学系と同様の処理が可能となる。なお、半導体素子のデザインルールが単純であれば、線状ビームの長さは1種類ですむことはいうまでもない。この場合も、このような光学系を用いて半導体膜をアニールすれば非常に均一なアニールが可能となるため、本発明は有用である。
上記本発明が示す線状ビームを半導体膜に照射するとより均一なレーザアニールを行うことができる。また、本発明は、特に半導体膜の結晶化や結晶性の向上、不純物元素の活性化を行うのに適している。また、線状ビームの長さをデバイスの大きさに合わせ、最適化させることにより、デザインルールの制限を緩和し、スループットを向上させることを可能とする。そして、その均一性の高いレーザビームを用いて結晶化させることにより均一性の高い結晶性半導体膜を形成でき、TFTの電気的特性のばらつきを低減することができる。さらに、本発明を利用したアクティブマトリクス型の液晶表示装置に代表される半導体装置において、半導体装置の動作特性および信頼性の向上を実現することができる。また、従来のレーザアニール方法のようにガスレーザを使ったものではなく固体レーザを使用することができるため半導体装置の製造コストの低減を実現することができる。
(実施の形態4)
これまでは、レーザ発振器を1台もしくは2台使った例を示した。本実施形態では、レーザ発振器を3台以上使用する例を示す。
図5にレーザ発振器を5台使用する例を示す。レーザ発振器1501a〜eから射出されたレーザビームは、光学系1502a〜eにそれぞれ入射し、平面1503において、エネルギー分布が均一な矩形状のビームに変換される。レーザ発振器の配置によるが、それぞれ異なる方向からレーザビームが平面1503に向かうため、各光学系1502a〜eから射出されるレーザビームの方向を互いに異なるようにしないと、平面1503において1つに合成できない。このようなことを可能とする光学系には例えばディフラクティブオプティクスがある。光学系1502a〜eにより、5台のレーザ発振器から射出されたレーザビームは平面1503において、大きくエネルギー分布の均一なビームに変換される。平面1503に出来るレーザビームの像は、ズーム機能を有する光学系1504に入射し、照射面1505に結像される。これにより、レーザ発振器5台分の長さを持つ線状ビームが形成できる。その長さは、例えば、個々のレーザ発振器の出力を10Wとする場合、2〜5mm程度になると予想される。半導体膜の5mm幅が一度に結晶化できると、その領域には液晶表示装置を駆動させるドライバー回路がすべて入ってしまうため、大変有用な装置となる。
上記本発明が示す線状ビームを半導体膜に照射するとより均一なレーザアニールを行うことができる。また、本発明は、特に半導体膜の結晶化や結晶性の向上、不純物元素の活性化を行うのに適している。また、線状ビームの長さをデバイスの大きさに合わせ、最適化させることにより、デザインルールの制限を緩和し、スループットを向上させることを可能とする。そして、その均一性の高いレーザビームを用いて結晶化させることにより均一性の高い結晶性半導体膜を形成でき、TFTの電気的特性のばらつきを低減することができる。さらに、本発明を利用したアクティブマトリクス型の液晶表示装置に代表される半導体装置において、半導体装置の動作特性および信頼性の向上を実現することができる。また、従来のレーザアニール方法のようにガスレーザを使ったものではなく固体レーザを使用することができるため半導体装置の製造コストの低減を実現することができる。
本実施例ではアクティブマトリクス基板の作製方法について図10〜図13を用いて説明する。本明細書ではCMOS回路、及び駆動回路と、画素TFT、保持容量とを有する画素部を同一基板上に形成された基板を、便宜上アクティブマトリクス基板と呼ぶ。
まず、本実施例ではバリウムホウケイ酸ガラス、またはアルミノホウケイ酸ガラスなどのガラスからなる基板400を用いる。なお、基板400としては、石英基板やシリコン基板、金属基板またはステンレス基板の表面に絶縁膜を形成したものを用いても良い。また、本実施例の処理温度に耐えうる耐熱性が有するプラスチック基板を用いてもよいし、可撓性基板を用いても良い。なお、本発明はエネルギー分布が同一である線状ビームを容易に形成できるので、複数の線状ビームにより大面積基板を効率良くアニールすることが可能である。
次いで、基板400上に酸化珪素膜、窒化珪素膜または酸化窒化珪素膜などの絶縁膜から成る下地膜401を公知の手段により形成する。本実施例では下地膜401として2層構造を用いるが、絶縁膜の単層膜または2層以上積層させた構造を用いても良い。
次いで、下地膜上に半導体膜を形成する。半導体膜は公知の手段(スパッタ法、LPCVD法、またはプラズマCVD法等)により25〜200nm(好ましくは30〜150nm)の厚さで半導体膜を成膜し、レーザ結晶化法により結晶化させる。レーザ結晶化法は、実施形態1または実施形態2、またはこれらの実施形態を組み合わせて、レーザ光を半導体膜に照射する。用いるレーザは、連続発振の固体レーザまたは気体レーザまたは金属レーザが望ましい。なお、固体レーザとしては連続発振のYAGレーザ、YVO4レーザ、YLFレーザ、YAlO3レーザ、Y23レーザ、アレキサンドライドレーザ、Ti:サファイヤレーザ等があり、気体レーザとしてはArレーザ、Krレーザ、CO2レーザ等があり、金属レーザとしては連続発振のヘリウムカドミウムレーザ等が挙げられる。もし実用化できれば連続発振のエキシマレーザも本発明に適用できる。また、連続発振のレーザだけでなく、パルス発振のレーザも本実施例に用いることができる。もちろん、レーザ結晶化法だけでなく、他の公知の結晶化法(RTAやファーネスアニール炉を用いた熱結晶化法、結晶化を助長する金属元素を用いた熱結晶化法等)と組み合わせて行ってもよい。半導体膜としては、非晶質半導体膜や微結晶半導体膜、結晶性半導体膜などがあり、非晶質珪素ゲルマニウム膜、非晶質シリコンカーバイト膜などの非晶質構造を有する化合物半導体膜を適用しても良い。
本実施例では、プラズマCVD法を用い、50nmの非晶質珪素膜を成膜し、この非晶質珪素膜に結晶化を助長する金属元素を用いた熱結晶化法およびレーザ結晶化法を行う。金属元素としてニッケルを用い、溶液塗布法により非晶質珪素膜上に導入した後、550℃で5時間の熱処理を行って第1の結晶性珪素膜を得る。そして、出力10Wの連続発振のYVO4レーザから射出されたレーザ光を非線形光学素子により第2高調波に変換したのち、実施形態1〜4に示した方法のいずれか1つ、もしくはそれらを組み合わせた方法にしたがってレーザアニールを行い、第2の結晶性珪素膜を得る。このとき、図8に示した画像処理システムにより、半導体膜上に形成するTFTのデザインルールに沿って、半導体膜をアニールすることができる。デザインルールによって、線状ビームの長さを変え、より効率よく半導体膜をアニールすることができる。また、特に特性の高いTFTが形成される領域には、大粒径の結晶ができるように高いエネルギー密度(すなわち線状ビームの長さを比較的短くする。)でレーザを照射し、比較的特性が求められないTFTが形成される領域には、低いエネルギー密度(すなわち線状ビームを比較的長くする。)でレーザを照射するとよい。具体的なレーザ照射の条件は下記を参考にするとよい。第1の結晶性珪素膜にレーザ光を照射して第2の結晶性珪素膜とすることで、結晶性が向上する。このときのエネルギー密度は0.01〜100MW/cm2程度(好ましくは0.1〜10MW/cm2)が必要である。そして、0.5〜2000cm/s程度の速度でレーザ光に対して相対的にステージを動かして照射し、第2の結晶性珪素膜を形成する。
もちろん、第1の結晶性珪素膜を用いてTFTを作製することもできるが、第2の結晶性珪素膜は結晶性が向上しているため、TFTの電気的特性が向上するので望ましい。
このようにして得られた結晶性半導体膜をフォトリソグラフィ法を用いたパターニング処理により、半導体層402〜406を形成する。
また、半導体層402〜406を形成した後、TFTのしきい値を制御するために微量な不純物元素(ボロンまたはリン)のドーピングを行ってもよい。
次いで、半導体層402〜406を覆うゲート絶縁膜407を形成する。ゲート絶縁膜407はプラズマCVD法またはスパッタ法を用い、厚さを40〜150nmとして珪素を含む絶縁膜で形成する。本実施例では、プラズマCVD法により110nmの厚さで酸化窒化珪素膜を形成する。勿論、ゲート絶縁膜は酸化窒化珪素膜に限定されるものでなく、他の絶縁膜を単層または積層構造として用いても良い。
次いで、ゲート絶縁膜407上に膜厚20〜100nmの第1の導電膜408と、膜厚100〜400nmの第2の導電膜409とを積層形成する。本実施例では、膜厚30nmのTaN膜からなる第1の導電膜408と、膜厚370nmのW膜からなる第2の導電膜409を積層形成する。TaN膜はスパッタ法で形成し、Taのターゲットを用い、窒素を含む雰囲気内でスパッタする。また、W膜は、Wのターゲットを用いたスパッタ法で形成した。その他に6フッ化タングステン(WF6)を用いる熱CVD法で形成することもできる。いずれにしてもゲート電極として使用するためには低抵抗化を図る必要があり、W膜の抵抗率は20μΩcm以下にすることが望ましい。
なお、本実施例では、第1の導電膜408をTaN、第2の導電膜409をWとしているが、特に限定されず、いずれもTa、W、Ti、Mo、Al、Cu、Cr、Ndから選ばれた元素、または元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で形成してもよい。また、リン等の不純物元素をドーピングした多結晶珪素膜に代表される半導体膜を用いてもよい。また、AgPdCu合金を用いてもよい。
次に、フォトリソグラフィ法を用いてレジストからなるマスク410〜415を形成し、電極及び配線を形成するための第1のエッチング処理を行う。第1のエッチング処理では第1及び第2のエッチング条件で行う(図10(B))。本実施例では第1のエッチング条件として、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を用い、エッチング用ガスにCF4とCl2とO2とを用い、それぞれのガス流量を25:25:10(sccm)とし、1Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成してエッチングを行う。基板側(試料ステージ)にも150WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。この第1のエッチング条件によりW膜をエッチングして第1の導電層の端部をテーパー形状とする。
この後、レジストからなるマスク410〜415を除去せずに第2のエッチング条件に変え、エッチング用ガスにCF4とCl2とを用い、それぞれのガス流量を30:30(sccm)とし、1Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成して約30秒程度のエッチングを行う。基板側(試料ステージ)にも20WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。CF4とCl2を混合した第2のエッチング条件ではW膜及びTaN膜とも同程度にエッチングされる。なお、ゲート絶縁膜上に残渣を残すことなくエッチングするためには、10〜20%程度の割合でエッチング時間を増加させると良い。
上記第1のエッチング処理では、レジストからなるマスクの形状を適したものとすることにより、基板側に印加するバイアス電圧の効果により第1の導電層及び第2の導電層の端部がテーパー形状となる。このテーパー部の角度は15〜45°となる。こうして、第1のエッチング処理により第1の導電層と第2の導電層から成る第1の形状の導電層417〜422(第1の導電層417a〜422aと第2の導電層417b〜422b)を形成する。416はゲート絶縁膜であり、第1の形状の導電層417〜422で覆われない領域は20〜50nm程度エッチングされ薄くなった領域が形成される。
次いで、レジストからなるマスクを除去せずに第2のエッチング処理を行う。(図10(C))ここでは、エッチングガスにCF4とCl2とO2とを用い、W膜を選択的にエッチングする。この時、第2のエッチング処理により第2の導電層428b〜433bを形成する。一方、第1の導電層417a〜422aは、ほとんどエッチングされず、第2の形状の導電層428〜433を形成する。
そして、レジストからなるマスクを除去せずに第1のドーピング処理を行い、半導体層にn型を付与する不純物元素を低濃度に添加する。ドーピング処理はイオンドープ法、若しくはイオン注入法で行えば良い。イオンドープ法の条件はドーズ量を1×1013〜5×1014ions/cm2とし、加速電圧を40〜80keVとして行う。本実施例ではドーズ量を1.5×1013ions/cm2とし、加速電圧を60keVとして行う。n型を付与する不純物元素として15族に属する元素、典型的にはリン(P)または砒素(As)を用いるが、ここではリン(P)を用いる。この場合、導電層428〜433がn型を付与する不純物元素に対するマスクとなり、自己整合的に不純物領域423〜427が形成される。不純物領域423〜427には1×1018〜1×1020atoms/cm3の濃度範囲でn型を付与する不純物元素を添加する。
レジストからなるマスクを除去した後、新たにレジストからなるマスク434a〜434cを形成して第1のドーピング処理よりも高い加速電圧で第2のドーピング処理を行う。イオンドープ法の条件はドーズ量を1×1013〜1×1015ions/cm2とし、加速電圧を60〜120keVとして行う。ドーピング処理は第2の導電層428b〜432bを不純物元素に対するマスクとして用い、第1の導電層のテーパー部の下方の半導体層に不純物元素が添加されるようにドーピングする。続いて、第2のドーピング処理より加速電圧を下げて第3のドーピング処理を行って図11(A)の状態を得る。イオンドープ法の条件はドーズ量を1×1015〜1×1017ions/cm2とし、加速電圧を50〜100keVとして行う。第2のドーピング処理および第3のドーピング処理により、第1の導電層と重なる低濃度不純物領域436、442、448には1×1018〜5×1019atoms/cm3の濃度範囲でn型を付与する不純物元素を添加され、高濃度不純物領域435、438、441、444、447には1×1019〜5×1021atoms/cm3の濃度範囲でn型を付与する不純物元素を添加される。
もちろん、適当な加速電圧にすることで、第2のドーピング処理および第3のドーピング処理は1回のドーピング処理で、低濃度不純物領域および高濃度不純物領域を形成することも可能である。
次いで、レジストからなるマスクを除去した後、新たにレジストからなるマスク450a〜450cを形成して第4のドーピング処理を行う。この第4のドーピング処理により、pチャネル型TFTの活性層となる半導体層に前の導電型(つまりn型)とは逆の導電型を付与する不純物元素が添加された不純物領域453〜456、459、460を形成する。第2の導電層428a〜432aを不純物元素に対するマスクとして用い、p型を付与する不純物元素を添加して自己整合的に不純物領域を形成する。本実施例では、不純物領域453〜456、459、460はジボラン(B26)を用いたイオンドープ法で形成する(図11(B))。この第4のドーピング処理の際には、nチャネル型TFTを形成する半導体層はレジストからなるマスク450a〜450cで覆われている。第1乃至3のドーピング処理によって、不純物領域438、439にはそれぞれ異なる濃度でリンが添加されているが、そのいずれの領域においてもp型を付与する不純物元素の濃度を1×1019〜5×1021atoms/cm3となるようにドーピング処理することにより、pチャネル型TFTのソース領域およびドレイン領域として機能するために何ら問題は生じない。
以上までの工程で、それぞれの半導体層に不純物領域が形成される。
次いで、レジストからなるマスク450a〜450cを除去して第1の層間絶縁膜461を形成する。この第1の層間絶縁膜461としては、プラズマCVD法またはスパッタ法を用い、厚さを100〜200nmとして珪素を含む絶縁膜で形成する。本実施例では、プラズマCVD法により膜厚150nmの酸化窒化珪素膜を形成する。勿論、第1の層間絶縁膜461は酸化窒化珪素膜に限定されるものでなく、他の珪素を含む絶縁膜を単層または積層構造として用いても良い。
次いで、たとえばレーザ光を照射して、半導体層の結晶性の回復、それぞれの半導体層に添加された不純物元素の活性化を行う。レーザ活性化は、例えば、実施形態1〜4のいずれか1つ、またはこれらの実施形態を組み合わせて、レーザ光を半導体膜に照射する。用いるレーザは、連続発振の固体レーザまたは気体レーザまたは金属レーザが望ましい。なお、固体レーザとしては連続発振のYAGレーザ、YVO4レーザ、YLFレーザ、YAlO3レーザ、Y23レーザ、アレキサンドライドレーザ、Ti:サファイヤレーザ等があり、気体レーザとしてはArレーザ、Krレーザ、CO2レーザ等があり、金属レーザとしては連続発振のヘリウムカドミウムレーザ等が挙げられる。連続発振だけでなく、パルス発振のレーザも本実施例に用いることができる。もし実用化できるのであれば、連続発振のエキシマレーザも本発明に適用できる。このとき、連続発振のレーザを用いるのであれば、レーザ光のエネルギー密度は0.01〜100MW/cm2程度(好ましくは0.1〜10MW/cm2)が必要であり、レーザ光に対して相対的に基板を0.5〜2000cm/sの速度で移動させる。また、活性化の場合、パルス発振のレーザを用いてもよいが、このときは周波数300Hz以上とし、レーザーエネルギー密度を50〜1000mJ/cm2(代表的には50〜500mJ/cm2)とするのが望ましい。このとき、レーザ光を50〜98%オーバーラップさせても良い。なお、レーザアニール法の他に、熱アニール法、またはラピッドサーマルアニール法(RTA法)などを適用することができる。
また、第1の層間絶縁膜を形成する前に活性化を行っても良い。ただし、用いた配線材料が熱に弱い場合には、本実施例のように配線等を保護するため層間絶縁膜(珪素を主成分とする絶縁膜、例えば窒化珪素膜)を形成した後で活性化処理を行うことが好ましい。
そして、熱処理(300〜550℃で1〜12時間の熱処理)を行うと水素化を行うことができる。この工程は第1の層間絶縁膜461に含まれる水素により半導体層のダングリングボンドを終端する工程である。第1の層間絶縁膜の存在に関係なく半導体層を水素化することができる。
次いで、第1の層間絶縁膜461上に無機絶縁膜材料または有機絶縁物材料から成る第2の層間絶縁膜462を形成する。本実施例では、膜厚1.6μmのアクリル樹脂膜を形成したが、粘度が10〜1000cp、好ましくは40〜200cpのものを用い、表面に凸凹が形成されるものを用いる。
本実施例では、鏡面反射を防ぐため、表面に凸凹が形成される第2の層間絶縁膜を形成することによって画素電極の表面に凸凹を形成する。また、画素電極の表面に凹凸を持たせて光散乱性を図るため、画素電極の下方の領域に凸部を形成してもよい。その場合、凸部の形成は、TFTの形成と同じフォトマスクで行うことができるため、工程数の増加なく形成することができる。なお、この凸部は配線及びTFT部以外の画素部領域の基板上に適宜設ければよい。こうして、凸部を覆う絶縁膜の表面に形成された凸凹に沿って画素電極の表面に凸凹が形成される。
また、第2の層間絶縁膜462として表面が平坦化する膜を用いてもよい。その場合は、画素電極を形成した後、公知のサンドブラスト法やエッチング法等の工程を追加して表面を凹凸化させて、鏡面反射を防ぎ、反射光を散乱させることによって白色度を増加させることが好ましい。
そして、駆動回路506において、各不純物領域とそれぞれ電気的に接続する配線464〜468を形成する。なお、これらの配線は、膜厚50nmのTi膜と、膜厚500nmの合金膜(AlとTiとの合金膜)との積層膜をパターニングして形成する。もちろん、二層構造に限らず、単層構造でもよいし、三層以上の積層構造にしてもよい。また、配線の材料としては、AlとTiに限らない。例えば、TaN膜上にAlやCuを形成し、さらにTi膜を形成した積層膜をパターニングして配線を形成してもよい(図12)。
また、画素部507においては、画素電極470、ゲート配線469、接続電極468を形成する。この接続電極468によりソース配線(443aと443bの積層)は、画素TFTと電気的な接続が形成される。また、ゲート配線469は、画素TFTのゲート電極と電気的な接続が形成される。また、画素電極470は、画素TFTのドレイン領域442と電気的な接続が形成され、さらに保持容量を形成する一方の電極として機能する半導体層458と電気的な接続が形成される。また、画素電極471としては、AlまたはAgを主成分とする膜、またはそれらの積層膜等の反射性の優れた材料を用いることが望ましい。
以上の様にして、nチャネル型TFT501とpチャネル型TFT502からなるCMOS回路、及びnチャネル型TFT503を有する駆動回路506と、画素TFT504、保持容量505とを有する画素部507を同一基板上に形成することができる。こうして、アクティブマトリクス基板が完成する。
駆動回路506のnチャネル型TFT501はチャネル形成領域437、ゲート電極の一部を構成する第1の導電層428aと重なる低濃度不純物領域436(GOLD領域)、ソース領域またはドレイン領域として機能する高濃度不純物領域452と、n型を付与する不純物元素およびp型を付与する不純物元素が導入された不純物領域451を有している。このnチャネル型TFT501と電極466で接続してCMOS回路を形成するpチャネル型TFT502にはチャネル形成領域440、ソース領域またはドレイン領域として機能する高濃度不純物領域454と、n型を付与する不純物元素およびp型を付与する不純物元素が導入された不純物領域453を有している。また、nチャネル型TFT503にはチャネル形成領域443、ゲート電極の一部を構成する第1の導電層430aと重なる低濃度不純物領域442(GOLD領域)、ソース領域またはドレイン領域として機能する高濃度不純物領域456と、n型を付与する不純物元素およびp型を付与する不純物元素が導入された不純物領域455を有している。
画素部の画素TFT504にはチャネル形成領域446、ゲート電極の外側に形成される低濃度不純物領域445(LDD領域)、ソース領域またはドレイン領域として機能する高濃度不純物領域458と、n型を付与する不純物元素およびp型を付与する不純物元素が導入された不純物領域457を有している。また、保持容量505の一方の電極として機能する半導体層には、n型を付与する不純物元素およびp型を付与する不純物元素が添加されている。保持容量505は、絶縁膜416を誘電体として、電極(432aと432bの積層)と、半導体層とで形成している。
また、本実施例で作製するアクティブマトリクス基板の画素部の上面図を図13に示す。なお、図10〜図13に対応する部分には同じ符号を用いている。図12中の鎖線A−A’は図13中の鎖線A―A’で切断した断面図に対応している。また、図12中の鎖線B−B’は図13中の鎖線B―B’で切断した断面図に対応している。
以上のようにして作製される液晶表示装置は特性が単結晶に近い半導体膜を用いて作製されたTFTを有しており、また半導体膜の物性の一様性が非常に高いため、液晶表示装置の動作特性や信頼性を十分なものとなり得る。また、光学系により、長径方向に均一な線状ビームを形成できるので、その均一性の高い線状ビームを用いて結晶化させることにより均一性の高い結晶性半導体膜を形成でき、TFTの電気的特性のばらつきを低減することができる。また、線状ビームの長さをTFTのデザインルールに合わせて変えられることから、スループットの向上、あるいは、デザインルールの緩和につながる。さらに、本発明を利用して作製される液晶表示装置における動作特性および信頼性の向上を実現することができる。また、従来のレーザアニール方法のようにガスレーザを使ったものではなく固体レーザを使用することができるため液晶表示装置の製造コストの低減を実現することができる。そして、このような液晶表示装置は各種電子機器の表示部として用いることができる。
本実施例では、実施例1で作製したアクティブマトリクス基板から、反射型液晶表示装置を作製する工程を以下に説明する。説明には図14を用いる。
まず、実施例1に従い、図12の状態のアクティブマトリクス基板を得た後、図12のアクティブマトリクス基板上、少なくとも画素電極470上に配向膜567を形成しラビング処理を行う。なお、本実施例では配向膜567を形成する前に、アクリル樹脂膜等の有機樹脂膜をパターニングすることによって基板間隔を保持するための柱状のスペーサ572を所望の位置に形成した。また、柱状のスペーサに代えて、球状のスペーサを基板全面に散布してもよい。
次いで、対向基板569を用意する。次いで、対向基板569上に着色層570、571、平坦化膜573を形成する。赤色の着色層570と青色の着色層571とを重ねて、遮光部を形成する。また、赤色の着色層と緑色の着色層とを一部重ねて、遮光部を形成してもよい。
本実施形態では、実施例1に示す基板を用いている。従って、実施例1の画素部の上面図を示す図13では、少なくともゲート配線469と画素電極470の間隙と、ゲート配線469と接続電極468の間隙と、接続電極468と画素電極470の間隙を遮光する必要がある。本実施例では、それらの遮光すべき位置に着色層の積層からなる遮光部が重なるように各着色層を配置して、対向基板を貼り合わせた。
このように、ブラックマスク等の遮光層を形成することなく、各画素間の隙間を着色層の積層からなる遮光部で遮光することによって工程数の低減を可能とした。
次いで、平坦化膜573上に透明導電膜からなる対向電極576を少なくとも画素部に形成し、対向基板の全面に配向膜574を形成し、ラビング処理を施した。
そして、画素部と駆動回路が形成されたアクティブマトリクス基板と対向基板とをシール材568で貼り合わせる。シール材568にはフィラーが混入されていて、このフィラーと柱状スペーサによって均一な間隔を持って2枚の基板が貼り合わせられる。その後、両基板の間に液晶材料575を注入し、封止剤(図示せず)によって完全に封止する。液晶材料575には公知の液晶材料を用いれば良い。このようにして図14に示す反射型液晶表示装置が完成する。そして、必要があれば、アクティブマトリクス基板または対向基板を所望の形状に分断する。さらに、対向基板のみに偏光板(図示しない)を貼りつけた。そして、公知の技術を用いてFPCを貼りつけた。
以上のようにして作製される液晶表示装置は特性が単結晶に近い半導体膜を用いて作製されたTFTを有しており、また半導体膜の物性の一様性が非常に高いため、液晶表示装置の動作特性や信頼性を十分なものとなり得る。また、光学系により、長径方向に均一な線状ビームを形成できるので、その均一性の高い線状ビームを用いて結晶化させることにより均一性の高い結晶性半導体膜を形成でき、TFTの電気的特性のばらつきを低減することができる。また、線状ビームの長さをTFTのデザインルールに合わせて変えられることから、スループットの向上、あるいは、デザインルールの緩和につながる。さらに、本発明を利用して作製される液晶表示装置における動作特性および信頼性の向上を実現することができる。また、従来のレーザアニール方法のようにガスレーザを使ったものではなく固体レーザを使用することができるため液晶表示装置の製造コストの低減を実現することができる。そして、このような液晶表示装置は各種電子機器の表示部として用いることができる。
なお、本実施例は実施形態1乃至4と自由に組み合わせることが可能である。
本実施例では、実施例1で示したアクティブマトリクス基板を作製するときのTFTの作製方法を用いて、発光装置を作製した例について説明する。本明細書において、発光装置とは、基板上に形成された発光素子を該基板とカバー材の間に封入した表示用パネルおよび該表示用パネルにTFTを備えた表示用モジュールを総称したものである。なお、発光素子は、電場を加えることで発生するルミネッセンス(Electro Luminescence)が得られる有機化合物を含む層(発光層)と陽極層と、陰極層とを有する。また、有機化合物におけるルミネッセンスには、一重項励起状態から基底状態に戻る際の発光(蛍光)と三重項励起状態から基底状態に戻る際の発光(リン光)があり、これらのうちどちらか、あるいは両方の発光を含む。
なお、発光素子において陽極と陰極の間に形成された全ての層を有機発光層と定義する。有機発光層には具体的に、発光層、正孔注入層、電子注入層、正孔輸送層、電子輸送層等が含まれる。基本的に発光素子は、陽極層、発光層、陰極層が順に積層された構造を有しており、この構造に加えて、陽極層、正孔注入層、発光層、陰極層や、陽極層、正孔注入層、発光層、電子輸送層、陰極層等の順に積層した構造を有していることもある。
図15は本実施例の発光装置の断面図である。図15において、基板700上に設けられたスイッチングTFT603は図12のnチャネル型TFT503を用いて形成される。したがって、構造の説明はnチャネル型TFT503の説明を参照すれば良い。
基板700上に設けられた駆動回路は図12のCMOS回路を用いて形成される。従って、構造の説明はnチャネル型TFT501とpチャネル型TFT502の説明を参照すれば良い。なお、本実施例ではシングルゲート構造としているが、ダブルゲート構造もしくはトリプルゲート構造であっても良い。
また、配線701、703はCMOS回路のソース配線、702はドレイン配線として機能する。また、配線704はソース配線708とスイッチングTFTのソース領域とを電気的に接続する配線として機能し、配線705はドレイン配線709とスイッチングTFTのドレイン領域とを電気的に接続する配線として機能する。
なお、電流制御TFT604は図12のpチャネル型TFT502を用いて形成される。従って、構造の説明はpチャネル型TFT502の説明を参照すれば良い。なお、本実施例ではシングルゲート構造としているが、ダブルゲート構造もしくはトリプルゲート構造であっても良い。
また、配線706は電流制御TFTのソース配線(電流供給線に相当する)であり、707は電流制御TFTの画素電極711上に重ねることで画素電極711と電気的に接続する電極である。
なお、711は、透明導電膜からなる画素電極(発光素子の陽極)である。透明導電膜としては、酸化インジウムと酸化スズとの化合物、酸化インジウムと酸化亜鉛との化合物、酸化亜鉛、酸化スズまたは酸化インジウムを用いることができる。また、透明導電膜にガリウムを添加したものを用いても良い。画素電極711は、上記配線を形成する前に平坦な層間絶縁膜710上に形成する。本実施例においては、樹脂からなる平坦化膜710を用いてTFTによる段差を平坦化することは非常に重要である。後に形成される発光層は非常に薄いため、段差が存在することによって発光不良を起こす場合がある。従って、発光層をできるだけ平坦面に形成しうるように画素電極を形成する前に平坦化しておくことが望ましい。
配線701〜707を形成後、図15に示すようにバンク712を形成する。バンク712は100〜400nmの珪素を含む絶縁膜もしくは有機樹脂膜をパターニングして形成すれば良い。
なお、バンク712は絶縁膜であるため、成膜時における素子の静電破壊には注意が必要である。本実施例ではバンク712の材料となる絶縁膜中にカーボン粒子や金属粒子を添加して抵抗率を下げ、静電気の発生を抑制する。この際、抵抗率は1×106〜1×1012Ωm(好ましくは1×108〜1×1010Ωm)となるようにカーボン粒子や金属粒子の添加量を調節すれば良い。
画素電極711の上には発光層713が形成される。なお、図15では一画素しか図示していないが、本実施例ではR(赤)、G(緑)、B(青)の各色に対応した発光層を作り分けている。また、本実施例では蒸着法により低分子系有機発光材料を形成している。具体的には、正孔注入層として20nm厚の銅フタロシアニン(CuPc)膜を設け、その上に発光層として70nm厚のトリス−8−キノリノラトアルミニウム錯体(Alq3)膜を設けた積層構造としている。Alq3にキナクリドン、ペリレンもしくはDCM1といった蛍光色素を添加することで発光色を制御することができる。
但し、以上の例は発光層として用いることのできる有機発光材料の一例であって、これに限定する必要はまったくない。発光層、電荷輸送層または電荷注入層を自由に組み合わせて発光層(発光及びそのためのキャリアの移動を行わせるための層)を形成すれば良い。例えば、本実施例では低分子系有機発光材料を発光層として用いる例を示したが、中分子系有機発光材料や高分子系有機発光材料を用いても良い。なお、本明細書中において、昇華性を有さず、かつ、分子数が20以下または連鎖する分子の長さが10μm以下の有機発光材料を中分子系有機発光材料とする。また、高分子系有機発光材料を用いる例として、正孔注入層として20nmのポリチオフェン(PEDOT)膜をスピン塗布法により設け、その上に発光層として100nm程度のパラフェニレンビニレン(PPV)膜を設けた積層構造としても良い。なお、PPVのπ共役系高分子を用いると、赤色から青色まで発光波長を選択できる。また、電荷輸送層や電荷注入層として炭化珪素等の無機材料を用いることも可能である。これらの有機発光材料や無機材料は公知の材料を用いることができる。
次に、発光層713の上には導電膜からなる陰極714が設けられる。本実施例の場合、導電膜としてアルミニウムとリチウムとの合金膜を用いる。勿論、公知のMgAg膜(マグネシウムと銀との合金膜)を用いても良い。陰極材料としては、周期表の1族もしくは2族に属する元素からなる導電膜もしくはそれらの元素を添加した導電膜を用いれば良い。
この陰極714まで形成された時点で発光素子715が完成する。なお、ここでいう発光素子715は、画素電極(陽極)711、発光層713及び陰極714で形成されたダイオードを指す。
発光素子715を完全に覆うようにしてパッシベーション膜716を設けることは有効である。パッシベーション膜716としては、炭素膜、窒化珪素膜もしくは窒化酸化珪素膜を含む絶縁膜からなり、該絶縁膜を単層もしくは組み合わせた積層で用いる。
この際、カバレッジの良い膜をパッシベーション膜として用いることが好ましく、炭素膜、特にDLC膜を用いることは有効である。DLC膜は室温から100℃以下の温度範囲で成膜可能であるため、耐熱性の低い発光層713の上方にも容易に成膜することができる。また、DLC膜は酸素に対するブロッキング効果が高く、発光層713の酸化を抑制することが可能である。そのため、この後に続く封止工程を行う間に発光層713が酸化するといった問題を防止できる。
さらに、パッシベーション膜716上に封止材717を設け、カバー材718を貼り合わせる。封止材717としては紫外線硬化樹脂を用いれば良く、内部に吸湿効果を有する物質もしくは酸化防止効果を有する物質を設けることは有効である。また、本実施例においてカバー材718はガラス基板や石英基板やプラスチック基板(プラスチックフィルムも含む)や可撓性基板の両面に炭素膜(好ましくはDLC膜)を形成したものを用いる。炭素膜以外にもアルミ膜(AlON、AlN、AlOなど)、SiNなどを用いることができる。
こうして図15に示すような構造の発光装置が完成する。なお、バンク712を形成した後、パッシベーション膜716を形成するまでの工程をマルチチャンバー方式(またはインライン方式)の成膜装置を用いて、大気解放せずに連続的に処理することは有効である。また、さらに発展させてカバー材718を貼り合わせる工程までを大気解放せずに連続的に処理することも可能である。
こうして、基板700上にnチャネル型TFT601、602、スイッチングTFT(nチャネル型TFT)603および電流制御TFT(nチャネル型TFT)604が形成される。
さらに、図15を用いて説明したように、ゲート電極に絶縁膜を介して重なる不純物領域を設けることによりホットキャリア効果に起因する劣化に強いnチャネル型TFTを形成することができる。そのため、信頼性の高い発光装置を実現できる。
また、本実施例では画素部と駆動回路の構成のみ示しているが、本実施例の製造工程に従えば、その他にも信号分割回路、D/Aコンバータ、オペアンプ、γ補正回路などの論理回路を同一の絶縁体上に形成可能であり、さらにはメモリやマイクロプロセッサをも形成しうる。
以上のようにして作製される発光装置は特性が単結晶に近い半導体膜を用いて作製されたTFTを有しており、また半導体膜の物性の一様性が非常に高いため、発光装置の動作特性や信頼性を十分なものとなり得る。また、光学系により、長径方向に均一な線状ビームを形成できるので、その均一性の高い線状ビームを用いて結晶化させることにより均一性の高い結晶性半導体膜を形成でき、TFTの電気的特性のばらつきを低減することができる。また、線状ビームの長さをTFTのデザインルールに合わせて変えられることから、スループットの向上、あるいは、デザインルールの緩和につながる。さらに、本発明を利用して作製される発光装置における動作特性および信頼性の向上を実現することができる。また、従来のレーザアニール方法のようにガスレーザを使ったものではなく固体レーザを使用することができるため発光装置の製造コストの低減を実現することができる。そして、このような発光装置は各種電子機器の表示部として用いることができる。
なお、本実施例は実施形態1乃至4と自由に組み合わせることが可能である。
本発明を適用して、様々な半導体装置(アクティブマトリクス型液晶表示装置、アクティブマトリクス型発光装置、アクティブマトリクス型発光表示装置)を作製することができる。即ち、それら電気光学装置を表示部に組み込んだ様々な電子機器に本発明を適用できる。
その様な電子機器としては、ビデオカメラ、デジタルカメラ、プロジェクター、ヘッドマウントディスプレイ(ゴーグル型ディスプレイ)、カーナビゲーション、カーステレオ、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話または電子書籍等)などが挙げられる。それらの例を図16、図17及び図18に示す。
図16(A)はパーソナルコンピュータであり、本体3001、画像入力部3002、表示部3003、キーボード3004等を含む。本発明により作製された半導体装置を表示部3003に適用することで、本発明のパーソナルコンピュータが完成する。
図16(B)はビデオカメラであり、本体3101、表示部3102、音声入力部3103、操作スイッチ3104、バッテリー3105、受像部3106等を含む。本発明により作製された半導体装置を表示部3102に適用することで、本発明のビデオカメラが完成する。
図16(C)はモバイルコンピュータ(モービルコンピュータ)であり、本体3201、カメラ部3202、受像部3203、操作スイッチ3204、表示部3205等を含む。本発明により作製された半導体装置を表示部3205に適用することで、本発明のモバイルコンピュータが完成する。
図16(D)はゴーグル型ディスプレイであり、本体3301、表示部3302、アーム部3303等を含む。表示部3302は基板として可撓性基板を用いており、表示部3302を湾曲させてゴーグル型ディスプレイを作製している。また軽量で薄いゴーグル型ディスプレイを実現している。本発明により作製される半導体装置を表示部3302に適用することで、本発明のゴーグル型ディスプレイが完成する。
図16(E)はプログラムを記録した記録媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであり、本体3401、表示部3402、スピーカ部3403、記録媒体3404、操作スイッチ3405等を含む。なお、このプレーヤーは記録媒体としてDVD(Digtial Versatile Disc)、CD等を用い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネットを行うことができる。本発明により作製された半導体装置を表示部3402に適用することで、本発明の記録媒体が完成する。
図16(F)はデジタルカメラであり、本体3501、表示部3502、接眼部3503、操作スイッチ3504、受像部(図示しない)等を含む。本発明により作製された半導体装置を表示部3502に適用することで、本発明のデジタルカメラが完成する。
図17(A)はフロント型プロジェクターであり、投射装置3601、スクリーン3602等を含む。本発明により作製された半導体装置を投射装置3601の一部を構成する液晶表示装置3808やその他の駆動回路に適用することで、本発明のフロント型プロジェクターが完成する。
図17(B)はリア型プロジェクターであり、本体3701、投射装置3702、ミラー3703、スクリーン3704等を含む。本発明により作製された半導体装置を投射装置3702の一部を構成する液晶表示装置3808やその他の駆動回路に適用することで、本発明のリア型プロジェクターが完成する。
なお、図17(C)は、図17(A)及び図17(B)中における投射装置3601、3702の構造の一例を示した図である。投射装置3601、3702は、光源光学系3801、ミラー3802、3804〜3806、ダイクロイックミラー3803、プリズム3807、液晶表示装置3808、位相差板3809、投射光学系3810で構成される。投射光学系3810は、投射レンズを含む光学系で構成される。本実施例は三板式の例を示したが、特に限定されず、例えば単板式であってもよい。また、図17(C)中において矢印で示した光路に実施者が適宜、光学レンズや、偏光機能を有するフィルムや、位相差を調節するためのフィルム、IRフィルム等の光学系を設けてもよい。
また、図17(D)は、図17(C)中における光源光学系3801の構造の一例を示した図である。本実施例では、光源光学系3801は、リフレクター3811、光源3812、レンズアレイ3813、3814、偏光変換素子3815、集光レンズ3816で構成される。なお、図17(D)に示した光源光学系は一例であって特に限定されない。例えば、光源光学系に実施者が適宜、光学レンズや、偏光機能を有するフィルムや、位相差を調節するフィルム、IRフィルム等の光学系を設けてもよい。
ただし、図17に示したプロジェクターにおいては、透過型の電気光学装置を用いた場合を示しており、反射型の電気光学装置及び発光装置での適用例は図示していない。
図18(A)は携帯電話であり、本体3901、音声出力部3902、音声入力部3903、表示部3904、操作スイッチ3905、アンテナ3906等を含む。本発明により作製された半導体装置を表示部3904に適用することで、本発明の携帯電話が完成する。
図18(B)は携帯書籍(電子書籍)であり、本体4001、表示部4002、4003、記憶媒体4004、操作スイッチ4005、アンテナ4006等を含む。本発明により作製された半導体装置は表示部4002、4003に適用することで、本発明の携帯書籍が完成する。携帯書籍を文庫本と同程度の大きさにすることもでき、持ち運びを容易にしている。
図18(C)はディスプレイであり、本体4101、支持台4102、表示部4103等を含む。表示部4103は可撓性基板を用いて作製されており、軽量で薄いディスプレイを実現できる。また、表示部4103を湾曲させることも可能である。本発明により作製される半導体装置を表示部4103に適用することで、本発明のディスプレイが完成する。本発明のディスプレイは特に大画面化した場合において有利であり、対角10インチ以上(特に30インチ以上)のディスプレイには有利である。
以上のようにして作製される表示装置は特性が単結晶に近い半導体膜を用いて作製されたTFTを有しており、また半導体膜の物性の一様性が非常に高いため、表示装置の動作特性や信頼性を十分なものとなり得る。また、光学系により、長径方向に均一な線状ビームを形成できるので、その均一性の高い線状ビームを用いて結晶化させることにより均一性の高い結晶性半導体膜を形成でき、TFTの電気的特性のばらつきを低減することができる。また、線状ビームの長さをTFTのデザインルールに合わせて変えられることから、スループットの向上、あるいは、デザインルールの緩和につながる。さらに、本発明を利用して作製される表示装置における動作特性および信頼性の向上を実現することができる。また、従来のレーザアニール方法のようにガスレーザを使ったものではなく固体レーザを使用することができるため表示装置の製造コストの低減を実現することができる。そして、このような表示装置は各種電子機器の表示部として用いることができる。
また、本発明の適用範囲は極めて広く、さまざまな分野の電子機器に適用することが可能である。なお、本実施例の電子機器は実施形態1〜4および実施例1、2または1、3の組み合わせからなる構成を用いても実現することができる。
実施の形態1を説明する図。 実施の形態1を説明する図。 実施の形態1を説明する図。 実施の形態2を説明する図。 実施の形態4を説明する図。 実施の形態3を説明する図。 実施の形態3を説明する図。 実施の形態2を説明する図。 線状ビームを半導体膜に照射する様子を示す図。 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程を示す断面図。 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程を示す断面図。 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程を示す断面図。 画素TFTの構成を示す上面図。 アクティブマトリクス型液晶表示装置の作製工程を示す断面図。 発光装置の駆動回路及び画素部の断面構造図。 半導体装置の例を示す図。 半導体装置の例を示す図。 半導体装置の例を示す図。

Claims (4)

  1. 基板上に半導体膜を成膜し、
    前記半導体膜に、固体レーザ発振器から射出した第2高調波のレーザビームをディフラクティブオプティクスに入射させた後、
    前記レーザビームを、ズーム機能を有する光学系に入射させることによって、照射面において結像させ、且つエネルギー分布の均一な線状ビームを形成し、
    前記ズーム機能を有する光学系を作用させ前記照射面における線状ビームの大きさを変化させることにより、前記半導体膜のドライバー回路領域と、前記半導体膜の画素領域とに照射する前記線状ビームのエネルギー密度を変化させて照射することで前記半導体膜を結晶化し、
    前記線状ビームのエネルギー密度は、前記画素領域に照射する線状ビームのエネルギー密度よりも前記ドライバー回路領域に照射する線状ビームのエネルギー密度の方が高いことを特徴とする半導体装置の作製方法。
  2. 請求項1において、前記固体レーザは、YAGレーザ、YVOレーザ、YLFレーザ、YalOレーザ、Yレーザ、アレキサンドライドレーザ、およびTi:サファイヤレーザから選ばれたものであることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  3. 請求項1において、前記レーザビームの波長は、緑色以下の波長であることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項において、前記レーザビームは、TEM 00 の発振モードのレーザビームであることを特徴とする半導体装置の作製方法。
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