JP2006030166A - Icテスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 低速なテストヘッドでも、高速に試験が行えるICテスタを実現することを目的にする。
【解決手段】 本発明は、被試験対象をテストヘッドにより試験するICテスタに改良を加えたものである。本装置は、テストヘッドの複数の出力を入力し、シリアル信号として、被試験対象に出力するパラレル/シリアル変換部とを備えたことを特徴とする装置である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、被試験対象、例えばメモリをテストヘッドにより試験するICテスタに関し、低速なテストヘッドでも、高速に試験が行えるICテスタに関するものである。
ICテスタは、被試験対象(以下DUT(Device Under Test))であるメモリに、アドレスと試験パターンと制御信号を与える。メモリは、制御信号により、試験パターンの書き込み、読み出しが行われる。そして、メモリから読み出したデータを、比較器により期待値と比較し、一致、不一致により、メモリの良否の判定を行なっている。このような装置は例えば特許文献1等に記載されている。
特開平10−149697号公報
以下図8を用いて説明する。図8において、テストヘッド1は、図示しない本体と接続され、複数のドライバD0,D1、複数のコンパレータC1、コネクタ11等が設けられる。ドライバD1、コンパレータC1は一対で設けられ、ドライバD1の出力端、コンパレータC1の入力端同士が接続される。コネクタ11は、ドライバD0,D1の出力端と電気的に接続される。ベースボード2はボックス状に形成され、テストヘッド1のコネクタ11にコネクタ21を接続し、コネクタ21を同軸ケーブル21を介して、コネクタ23に電気的に接続する。テストボード3は、ベースボード2のコネクタ23にコネクタ31を電気的に接続する。DUT4はメモリで、テストボード3に複数取り付けられる。
このような装置の動作を以下に説明する。テストヘッド1のドライバD0がアドレスまたは制御信号(書き込み)を出力し、テストヘッド1のドライバD1が試験パターン(データ)を出力し、ベースボード2、テストボード3を介して、DUT4に与え、DUT4に書き込みを行う。そして、テストヘッド1のドライバD0がアドレスまたは制御信号(読み出し)を出力し、ベースボード2、テストボード3を介して、DUT4に与える。そして、DUT4が出力を行い、テストボード3、ベースボード2を介して、テストヘッド1のコンパレータC1に入力し、コンパレータC1の出力に基づいて、DUT4の良否の判定を行なっている。
近年、DUTであるメモリの速度が1GHzから3GHzと高速化してきた。そこで、3GHzのメモリの試験を行うために、高速で、高価なICテスタを用いる必要がある。一方、ICテスタは1種類のメモリを試験するだけでなく、複数種類のメモリの試験を行っているが、大多数のメモリは1GHz以下で、3GHzの高速動作をするメモリはまだ限られている。この結果、1GHzのメモリを試験するために、高速で高価なICテスタを使用することになり、テストコストが上昇してしまう。
そこで、本発明の目的は、低速なテストヘッドでも、高速に試験が行えるICテスタを実現することにある。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
被試験対象をテストヘッドにより試験するICテスタにおいて、
前記テストヘッドの複数の出力を入力し、シリアル信号として、前記被試験対象に出力するパラレル/シリアル変換部と、
前記被試験対象の出力を入力するコンパレータと、
このコンパレータの出力と前記テストヘッドからの期待値とを比較する比較器と
を備えたことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、
被試験対象をテストヘッドにより試験するICテスタにおいて、
前記テストヘッドの複数の出力を入力し、これらの出力を切り替えて出力するマルチプレクサと、
このマルチプレクサの出力を入力し、前記被試験対象に出力するドライバと
を備えたことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明であって、
被試験対象の出力を入力するコンパレータと、
このコンパレータの出力と前記テストヘッドからの期待値とを比較する比較器と
を備えたことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明であって、
テストヘッドと同軸ケーブルにより電気的に接続し、被試験対象、マルチプレクサ、ドライバ、コンパレータ、比較器が少なくとも搭載されるテストボードを有することを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項3または4記載の発明であって、
コンパレータの出力を入力し、複数に分配して比較器に出力するデマルチプレクサを設けたことを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、請求項5に記載の発明において、
テストヘッドの出力に基づいて、クロックを生成するクロック生成回路と
このクロック生成回路のクロックにより、マルチプレクサの出力をリタイミングし、ドライバに出力するリタイミング回路と、
前記クロック生成回路のクロックにより、コンパレータの出力をサンプリングし、デマルチプレクサに出力するサンプリング回路と
を設けたことを特徴とするものである。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明であって、
リタイミング回路の出力を入力し、ドライバに出力する第1のディレーラインと、
コンパレータの出力を入力し、サンプリング回路に出力する第2のディレーラインと
設けたことを特徴とするものである。
請求項8記載の発明は、請求項3〜7のいずれかに記載の発明であって、
テストヘッドの複数の出力を遅延して比較器の期待値を出力する遅延部を設けたことを特徴とするものである。
請求項9記載の発明は、請求項3〜8のいずれかに記載の発明であって、
比較器のフェイル結果を保持する保持回路と、
比較器の良否の結果を記憶する記憶部と
を有することを特徴とするものである。
請求項10記載の発明は、
被試験対象をテストヘッドにより試験するICテスタにおいて、
前記テストヘッドの出力を入力し、入力したデータに基づいて、試験パターンを生成する試験パターン生成部と、
この試験パターン生成部の出力を入力し、シリアル信号として前記被試験対象に出力するパラレル/シリアル変換部と
を備えたことを特徴とするものである。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の発明であって、
テストヘッドの出力を入力し、入力したデータに基づいて、期待値パターンを生成する期待値パターン生成部と、
被試験対象の出力を入力するコンパレータと、
このコンパレータの出力と前記期待値パターン生成部の期待値パターンと比較する比較器と
を設けたことを特徴とするものである。
請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明であって、
テストヘッドの出力を保持し、試験パターン生成部または期待値パターン生成部に、保持したデータを与える複数のレジスタを設けたことを特徴とするものである。
請求項13記載の発明は、請求項1〜12のいずれかに記載の発明であって、
被試験対象はメモリであることを特徴とするものである。
本発明によれば、テストヘッドの複数出力をパラレル/シリアル変換器でシリアルデータにするので、被試験対象に対して、高速な出力を実現でき、低速なテストヘッドでも、高速に試験を行うことができる。
また、マルチプレクサが、テストヘッドの複数の出力を切り替えて被試験対象に対して出力するので、被試験対象に対して、高速な出力を実現でき、低速なテストヘッドでも、高速に試験を行うことができる。
また、テストボードにマルチプレクサ、ドライバ、コンパレータ、比較器を設けたので、テストヘッドから被試験対象への配線の引き回しによる波形劣化、クロストーク等のタイミング精度の悪化を抑制できる。
また、デマルチプレクサが、被試験対象の出力データを複数の出力に分配するので、被試験対象に対して、高速な入力を実現でき、低速なテストヘッドでも、高速に試験を行うことができる。
そして、入力パターン生成部が、入力パターンを生成し、パラレル/シリアル変換器で、シリアルデータに変換するので、低速なテストヘッドでも、入力パターンを高速に生成しつつ、高速に試験が行える。
また、期待値パターン生成部が、期待値パターンを生成し、この期待値パターンにより、被試験対象の出力と比較器で比較するので、低速なテストヘッドでも、期待値パターンを高速に生成しつつ、高速に試験を行うことができる。
また、レジスタがテストヘッドの出力を保持するので、テストヘッドで使用するピン数を削減でき、複数の被試験対象を同時に試験することができる。
以下本発明を、図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の概略構成図で、図2は具体的な構成を示した図である。ここで、図8と同一のものは同一符号を付し説明を省略する。
図1において、試験部5はテストボード3に搭載され、DUT4と信号の授受を行うと共に、ベースボード2を介して、テストヘッド1と信号の授受を行う。
以下、試験部5の構成を説明する。クロック生成回路51は例えばフェーズ・ロック・ループで、テストヘッド1の出力によりクロックを生成する。マルチプレクサ52は、テストヘッド1の複数の出力を入力し、これらの出力を切り替えて出力する。リタイミング回路RTは、例えばフリップフロップで、クロック生成回路51のクロックにより、マルチプレクサ52の出力をリタイミングする。ディレイラン53は、リタイミング回路RTの出力を入力する。ドライバDは、ディレイライン53の出力をDUT4に出力する。コンパレータCは、DUT4の出力を入力する。ディレイライン54は、コンパレータCの出力を入力する。サンプリング回路SPは例えばフリップフロップで、クロック生成回路51のクロックにより、ディレイライン54の出力をサンプリングする。デマルチプレクサ55は、サンプリング回路SPの出力を入力し、複数に分配する。シフトレジスタ56は遅延部で、テストヘッド1の複数の出力を入力し、サイクル遅延する。比較器57は、デマルチプレクサ55の出力とシフトレジスタ56の出力(期待値)とを比較する。フラグ回路58は保持回路で、比較器57のフェイル結果を保持する。メモリ59は記憶部で、比較器59の良否の結果を記憶する。ここで、破線部は同じ構成が設けられているが図示は省略する。
このような装置の動作を以下に説明する。図3は図1,2に示す装置の動作を示したタイミングチャートである。テストヘッド1が、ドライバD1を用いて、試験パターン(データ)a〜dを出力すると共に、クロック発生信号をクロック生成回路51に出力する。そして、マルチプレクサ52が試験パターンa〜dを切り替えて、試験パターンeを出力し、クロック生成回路51のクロックにより、リタイミング回路RTはリタイミングを行う。このリタイミングされた信号を、ディレイライン53がタイミング調整を行い、ドライバDに出力し、ドライバDがDUT4に出力する。このとき、テストヘッド1のドライバD0からアドレスまたは制御信号(書き込み)がDUT4に出力されている。ここで、DUT4のアドレスピン、制御ピンはデータピンに比較して低速とする。
そして、テストヘッド1のドライバD0が、アドレスまたは制御信号(読み出し)をDUT4に出力し、DUT4がコンパレータCに出力を行い、コンパレータCで電圧比較され、ハイレベル、ロウレベルの区別が行われる。コンパレータCの出力がディレイライン54でタイミング合わせのため、遅延される。そして、サンプリング回路SPが、クロック生成回路51のクロックにより、サンプリングされ、デマルチプレクサ55に出力する。デマルチプレクサ55で、サンプリング回路SPの出力を切り替えて、複数(4つ)に分配し、比較器57に出力し、比較器57は保持する。一方、シフトレジスタ56が、試験パターンa〜dをサイクル遅延させ、デマルチプレクサ55の出力とのタイミング合わせを行う。そして、比較器57が、デマルチプレクサ55の出力とシフトレジスタ56の出力(期待値)との比較を行い、比較結果をメモリ59に格納すると共に、フェイル結果をフラグ回路58に保持させる。そして、テストヘッド1が、メモリ59、フラグ回路58からデータを、テストヘッド1のコンパレータC1を用いて取得する。
このように、マルチプレクサ52が、テストヘッド1の複数の出力を切り替えてDUT4に対して出力し、デマルチプレクサ55が、DUT4の出力を複数の出力に分配するので、DUT4に対して、高速な入出力を実現でき、低速なテストヘッドでも、高速に試験を行うことができる。
また、テストボード3に試験部5を設けたので、テストヘッド1からDUT4への配線の引き回しによる波形劣化、クロストーク等のタイミング精度の悪化を抑制できる。
次に第2の実施例を図4を用いて説明する。ここで、図2と同一のものは同一符号を付し説明を省略する。
図4において、シフトレジスタ61はシフトレジスタ56の代わりに設けられ、マルチプレクサ52の出力を入力し、サイクル遅延する。比較器62は比較器57の代わりに設けられ、サンプリング回路SPの出力とシフトレジスタ61の出力(期待値)とを比較する。フラグ回路63はフラグ回路58の代わりに設けられ、比較器62のフェイル結果を保持する。デマルチプレクサ64はデマルチプレクサ55の代わり設けられ、比較器62の良否の結果を、メモリ59を設けずに、テストヘッド1に出力する。
このような装置は、DUT4に試験パターンを与える動作は図2に示す装置と同様なので説明を省略し、DUT4の出力側の動作を以下に説明する。テストヘッド1のドライバD0が、アドレスまたは制御信号(読み出し)をDUT4に出力し、DUT4がコンパレータCに出力を行い、コンパレータCで電圧比較され、ハイレベル、ロウレベルの区別が行われる。コンパレータCの出力がディレイライン54でタイミング合わせのため、遅延される。そして、サンプリング回路SPが、クロック生成回路51のクロックにより、サンプリングされ、比較器62に出力する。一方、シフトレジスタ61が、試験パターンeをサイクル遅延させ、サンプリング回路SPの出力とのタイミング合わせを行う。そして、比較器62が、サンプリング回路SPの出力とシフトレジスタ61の出力(期待値)との比較を行い、比較結果をデマルチプレクサ64に出力すると共に、フェイル結果をフラグ回路63に保持させる。デマルチプレクサ64で、比較器62の比較結果を、複数(4つ)に分配し、各分配された比較結果を保持しつつ、テストヘッド1のコンパレータC1に出力する。また、テストヘッド1が、フラグ回路63のフェイル結果を、テストヘッド1のコンパレータC1を用いて取得する。
そして、第3の実施例を図5に示し説明する。ここで、図1,2と同一のものは同一符号を付し説明を省略する。
図5において、試験部7は試験部5の代わりに設けられる。試験部7の構成を以下に説明する。クロック生成部71は、クロック生成部51と同様に、例えばフェーズ・ロック・ループで、テストヘッド1の出力によりクロックを試験部7の各部に与える。レジスタ72,73は、それぞれ4個設けられ、テストヘッド1からの出力を保持する。試験パターン生成部74は、4つのレジスタ72からの出力を入力し、入力データに基づいて、試験パターンを生成する。期待値パターン生成部75は、4つのレジスタ73からの出力を入力し、入力データに基づいて、期待値パターンを生成する。4ビット分のパラレル/シリアル変換部76,77は、それぞれ、試験パターン生成部74、期待値パターン生成部75の出力を入力し、シリアル信号として出力する。そして、4ビット分のパラレル/シリアル変換部76は、それぞれ、ドライバDを介して、DUT4に出力する。4ビット分の比較器78は、それぞれ、コンパレータCの出力とパラレル/シリアル変換部77の出力とを比較する。メモリ79は、比較器78の良否の結果を記憶する。
このような装置の動作を、図6,図7を用いて説明する。ここで、図7は、メモリアドレス長Nで、テストサイクル数がNに比例するN系パターンの例で、マーチ・パターンと呼ばれるパターンを示した図である。そして、図中、wは書き込み、rは読み出しを意味し、例えば、0wは”0”の書き込みを主として行うセルを意味する。また、図7は、データがデータビット”16”×データ幅”16”、つまり、DUT4(メモリ)に対して、一回に読み出し、あるいは、書き込める256ビットデータを示す。
テストヘッド1が、ドライバD1を用いて、クロック発生信号をクロック生成回路71に出力する。そして、クロック生成回路71がクロックを発生し、試験部7の各部の動作に用いられる。そして、テストヘッド1は、複数のドライバD1から試験パターン(64ビット)を、4つのレジスタ72の一つに出力し、レジスタ72は保持する。同様に、順次、テストヘッド1は、複数のドライバD1から試験パターン(64ビット)を、他のレジスタ72に設定する。同時に、テストヘッド1は、複数のドライバD1から期待値パターン(64ビット)をレジスタ73に順次設定する。つまり、レジスタ72,73には、基準となるパターンが設定される。
そして、試験パターン生成部74が、レジスタ72からデータを入力し、演算を行い、試験パターンを出力し、4ビット分のパラレル/シリアル変換部76で、それぞれ16ビット分のデータがシリアル信号に変換される。このシリアル信号を、ドライバDは入力し、DUT4に出力する。つまり、図6に示すように、ダブルデータレート(2つのtCYC)で、DUT4のデータビットDQ0〜DQ15のそれぞれに対して、4ビット分のデータd0〜d15,〜,データd240〜d255が書き込まれる。この結果、図7(a)に示すように、すべてのデータを”0”として、すべてアドレスのセルに対して、”0”を書き込む。
このとき、テストヘッド1のドライバD0からアドレスの基準となるアドレスと制御信号を試験部7に入力し、図示しない試験パターン生成部により演算され、パラレル/シリアル変換部、ドライバを介して、DUT4に出力されている。
次に、図7(b)に示すように、期待値パターン生成部75が、レジスタ73からデータを入力し、演算を行い、0番地のデータd0の”0”の読み出しに対応する期待値パターンを出力し、4ビット分のパラレル/シリアル変換部77で、それぞれ4ビット分のデータがシリアル信号に変換され、比較器78に出力される。このとき、DUT4には、上述のように、0番地のアドレスと読み出しの制御信号が与えられる。以下、同様に、アドレス、制御信号が与えられるが説明を省略する。そして、DUT4の出力がコンパレータCで電圧比較され、ハイレベル、ロウレベルの区別が行われる。コンパレータCの出力が比較器78に入力される。この結果、4ビット分の比較器78は、それぞれ、DUT4の出力とパラレル/シリアル変換部77の出力とを比較し、比較結果をメモリ79に格納する。
次に、図7(c)に示すように、0番地のデータd0のセルに”1”を書き込むように、試験パターン生成部74が演算を行い、試験パターンを出力し、4ビット分のパラレル/シリアル変換部76でシリアル信号に変換され、ドライバDを介して、DUT4に出力される。ここで、DUT4には、図7(c)に示されるように、データd1〜d255のパターンは、”0”のまま書き込まれる。
図7(d)に示すように、0番地のデータd1のセルの”0”をDUT4から主として読み出し、コンパレータCを介して、比較器78に入力される。そして、期待値パターン生成部75は演算し、0番地のデータd1のセルが”0”の期待値パターンを生成し、4ビット分のパラレル/シリアル変換部77でシリアル信号に変換され、比較器78に出力し、比較器78で比較を行い、比較結果をメモリ79に格納する。ここで、DUT4は、4ビット分のシリアル信号を出力している。従って、データd0,d2〜d255の期待値パターンは、図7(d)に示されるように、データd0のセルが”1”、データd2〜d255は”0”のパターンにより比較が行われる。
図7(e)に示すように、0番地のデータd1のセルに”1”を書き込むように、試験パターン生成部74が演算を行い、試験パターンを出力し、4ビット分のパラレル/シリアル変換部76でシリアル信号に変換され、ドライバDを介して、DUT4に出力される。ここで、上述のように、試験パターンは、データd0は”1”、データd2〜d255は”0”となる。
以下、同様に、最終番地のデータd255のセルまで繰り返し、図7(f)に示すように、最終番地のデータd255のセルの”0”を主として読み出し、コンパレータCを介して、比較器78に入力される。そして、期待値パターン生成部75は演算し、期待値パターンを生成し、4ビット分のパラレル/シリアル変換部77でシリアル信号に変換され、比較器78に出力し、比較器78で比較を行い、比較結果をメモリ79に格納する。ここで、上述のように、データd0〜d254のセルの期値パターンは、図7(f)のように、”1”になっている。
以下、試験パターン生成部74、期待値パターン生成部75が演算して、試験パターン、期待値パターンを発生し、図7(g)に示すように、最終番地のデータd255のセルに”1”をDUT4に書き込み、図7(h)に示すように、最終番地のデータd255のセルの”1”をDUT4から主として読み出し比較する。図7(i)に示すように、最終番地のデータd255のセルに”0”をDUT4に書き込む。以下同様に逆方向に、0番地のデータd0のセルまで繰り返し、図7(j)に示すように、0番地のデータd0のセルの”1”をDUT4から主として読み出す。図7(k)に示すように、0番地のデータd0のセルに”0”をDUT4に書き込む。次にデータを反転して同じシーケンスを繰り返す。
そして、テストヘッド1が、メモリ79からデータを、テストヘッド1のコンパレータC1を用いて取得する。
ここでは、試験パターン生成部74、期待値パターン生成部75は、単純なパターン発生例を示したが、バースト方向(データ幅方向)で、任意のデータに対して、DUT4の内部でスクランブルがかかっている場合、アドレスの関数でビットごとにデータを設定する。すわなち、試験パターン生成部74、期待値パターン生成部75は、アドレスデータが入力され、このアドレスデータも含めて、パターンを生成する。
このように、試験パターン生成部74が、試験パターンを生成し、パラレル/シリアル変換部76で、シリアル信号に変換するので、低速なテストヘッド1でも、試験パターンを高速に生成しつつ、高速に試験が行える。
また、期待値パターン生成部75が、期待値パターンを生成し、この期待値パターンにより、DUT4の出力と比較器78で比較するので、低速なテストヘッド1でも、期待値パターンを高速に生成しつつ、高速に試験を行うことができる。
また、レジスタ72,73がテストヘッド1の出力を保持するので、テストヘッド1で使用するピン数を削減でき、多ピンのDUT4の試験を行うことができる。
なお、本発明はこれに限定されるものではなく、リタイミング回路RT、サンプリング回路SP、ディレイライン53,54を設けた構成を示したが、タイミング精度に問題がなければ、リタイミング回路RT、サンプリング回路SP、ディレイライン53,54を設けない構成でもよい。
また、シフトレジスタ56、比較器57、フラグ回路58、メモリ59の代わりに、デマルチプレクサ55の分配出力の後段にサンプリング回路を設け、このサンプリング回路の出力をテストヘッド1に与え、テストヘッド1のコンパレータC1を介して、DUT4の良否の判定を行う構成でもよい。
また、DUT4のアドレス、制御信号が低速の場合を示したが、高速の場合はマルチプレクサ52、リタイミング回路RT、ディレイライン53、ドライバDを用いて、高速にしてDUT4に与える。
また、比較器57がデマルチプレクサ55の出力を保持する構成を示したが、デマルチプレクサ55が分配したデータを保持して、比較器57に出力する構成にしてもよい。
また、パラレル/シリアル変換部77を設けずに、コンパレータCの出力側にシリアル/パラレル変換部を設けて、パラレル信号にして、複数の比較器が期待値パターン生成部75の出力により比較する構成でもよい。
また、レジスタ72,73を設けた構成を示したが、試験パターン生成部74、期待値パターン生成部75内部に設ける構成でもよい。また、レジスタ72,73で、テストヘッド1の出力(64ビット)を保持する構成ではなく、テストヘッド1が256ビットを出力して、試験パターン生成部74、期待値パターン生成部75に与える構成でもよい。
また、ドライバDを設ける構成を示したが、所望の電圧をDUT4に与えることができれば、必ずしも必要がない。また、パラレル/シリアル変換部76内にドライバDを設ける構成でもよい。
また、マルチプレクサ52の構成を示したが、パラレル/シリアル変換部でもよい。同様に、デマルチプレクサ55,64の構成を示したが、シリアル/パラレル変換部でもよい。
本発明の概略構成図である。 本発明の第1の実施例を示した具体的な構成図である。 図1,2に示す装置の動作を示したタイミングチャートである。 本発明の第2の実施例を示した具体的な構成図である。 本発明の第3の実施例を示した具体的な構成図である。 図5に示す装置の動作を説明する図である。 図5に示す装置の動作を説明する図である。 従来のICテスタの構成を示した図である。
符号の説明
1 テストヘッド
21 同軸ケーブル
3 テストボード
4 DUT
51,71 クロック生成回路
52 マルチプレクサ
53,54 ディレイライン
55,64 デマルチプレクサ
56,61 シフトレジスタ
57,62,78 比較器
58,63 フラグ回路
59,79 メモリ
72,73 レジスタ
74 試験パターン生成部
75 期待値パターン生成部
76,77 パラレル/シリアル変換部
D ドライバ
C コンパレータ
RT リタイミング回路
SP サンプリング回路

Claims (13)

  1. 被試験対象をテストヘッドにより試験するICテスタにおいて、
    前記テストヘッドの複数の出力を入力し、シリアル信号として、前記被試験対象に出力するパラレル/シリアル変換部と
    を備えたことを特徴とするICテスタ。
  2. 被試験対象をテストヘッドにより試験するICテスタにおいて、
    前記テストヘッドの複数の出力を入力し、これらの出力を切り替えて出力するマルチプレクサと、
    このマルチプレクサの出力を入力し、前記被試験対象に出力するドライバと
    を有することを特徴とするICテスタ。
  3. 被試験対象の出力を入力するコンパレータと、
    このコンパレータの出力と前記テストヘッドからの期待値とを比較する比較器と
    を備えたことを特徴とする請求項2記載のICテスタ。
  4. テストヘッドと同軸ケーブルにより電気的に接続し、被試験対象、マルチプレクサ、ドライバ、コンパレータ、比較器が少なくとも搭載されるテストボードを有することを特徴とする請求項3記載のICテスタ。
  5. コンパレータの出力を入力し、複数に分配して比較器に出力するデマルチプレクサを設けたことを特徴とする請求項3または4記載のICテスタ。
  6. テストヘッドの出力に基づいて、クロックを生成するクロック生成回路と
    このクロック生成回路のクロックにより、マルチプレクサの出力をリタイミングし、ドライバに出力するリタイミング回路と、
    前記クロック生成回路のクロックにより、コンパレータの出力をサンプリングし、デマルチプレクサに出力するサンプリング回路と
    を設けたことを特徴とする請求項5に記載のICテスタ。
  7. リタイミング回路の出力を入力し、ドライバに出力する第1のディレーラインと、
    コンパレータの出力を入力し、サンプリング回路に出力する第2のディレーラインと
    設けたことを特徴とする請求項6記載のICテスタ。
  8. テストヘッドの複数の出力を遅延して比較器の期待値を出力する遅延部を設けたことを特徴とする請求項3〜7のいずれかに記載のICテスタ。
  9. 比較器のフェイル結果を保持する保持回路と、
    比較器の良否の結果を記憶する記憶部と
    を有することを特徴とする請求項3〜8のいずれかに記載のICテスタ。
  10. 被試験対象をテストヘッドにより試験するICテスタにおいて、
    前記テストヘッドの出力を入力し、入力したデータに基づいて、試験パターンを生成する試験パターン生成部と、
    この試験パターン生成部の出力を入力し、シリアル信号として前記被試験対象に出力するパラレル/シリアル変換部と
    を備えたことを特徴とするICテスタ。
  11. テストヘッドの出力を入力し、入力したデータに基づいて、期待値パターンを生成する期待値パターン生成部と、
    被試験対象の出力を入力するコンパレータと
    このコンパレータの出力と前記期待値パターン生成部の期待値パターンと比較する比較器と、
    を設けたことを特徴とする請求項10記載のICテスタ。
  12. テストヘッドの出力を保持し、試験パターン生成部または期待値パターン生成部に、保持したデータを与える複数のレジスタを設けたことを特徴とする請求項11記載のICテスタ。
  13. 被試験対象はメモリであることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のICテスタ。
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