JP2006025029A - スピーカ用増幅装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 放熱部の大きさを抑えて装置全体を小型化することが出来るスピーカ用増幅装置1を提供する。
【解決手段】 本発明に係るスピーカ用増幅装置1は、少なくとも4台のスピーカ3〜8にそれぞれ音響信号を供給する少なくとも4つの増幅回路11a、11bを具えており、これら少なくとも4つの増幅回路は複数のブロック10a、10b、10cに分けられている。そして、該スピーカ用増幅装置1は、ブロック毎に、ブロックを構成する複数の増幅回路11a、11bにそれぞれ入力される音響信号の信号レベルを比較する比較器16を具えており、ブロック毎に、前記比較器16の比較結果に基づいて、少なくとも1つの増幅回路に対して高い電源電圧が供給されると共に該少なくとも1つの増幅回路以外の増幅回路に対して低い電源電圧が供給される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、少なくとも4台のスピーカにそれぞれ音響信号を供給する少なくとも4つの増幅回路を具えた多チャンネルのスピーカ用増幅装置に関するものである。
従来、図5に示す如く、前方中央位置にセンタースピーカ(7)、前方左右に前方左チャンネルスピーカ(3)及び前方右チャンネルスピーカ(4)、後方左右に後方左チャンネルスピーカ(5)及び後方右チャンネルスピーカ(6)を配備すると共に、任意位置にはサブウーファスピーカ(8)を配備して、DVDプレーヤ等のオーディオ装置(2)から出力された音声信号をスピーカ用増幅装置(9)を経てこれらのスピーカへ供給する、5.1チャンネルのスピーカシステムが知られている。
スピーカ用増幅装置(9)は、図6に示す如く、前方左チャンネル音声信号を前方左チャンネルスピーカ(3)に供給する前方左チャンネル増幅回路(90a)と、前方右チャンネル音声信号を前方右チャンネルスピーカ(4)に供給する前方右チャンネル増幅回路(90b)と、後方左チャンネル音声信号を後方左チャンネルスピーカ(5)に供給する後方左チャンネル増幅回路(90c)と、後方右チャンネル音声信号を後方右チャンネルスピーカ(6)に供給する後方右チャンネル増幅回路(90d)と、センター音声信号をセンタースピーカ(7)に供給するセンター増幅回路(90e)と、サブウーファ音声信号をサブウーファスピーカ(8)に供給するサブウーファ増幅回路(90f)とを具え、各増幅回路は、入力された音声信号を増幅するプリアンプ回路(91)と、プリアンプ回路(91)の出力信号をスピーカに供給して該スピーカを駆動するパワーアンプ回路(92)とを具えている。各増幅回路のプリアンプ回路(91)及びパワーアンプ回路(92)にはそれぞれ、第1電源ライン(93)及び第2電源ライン(94)が接続されており、電源からの電源電圧がこれらの電源ライン(93)(94)を介してプリアンプ回路(91)及びパワーアンプ回路(92)に供給される。
上記スピーカ用増幅装置(9)のカタログ等には、例えば「アンプ出力100W×6=合計600W」と表示されているが、該装置(9)に内蔵されている電源は6チャンネルの増幅回路から同時に100Wの音声信号を出力し得る容量を有していないため、6チャンネルの増幅回路から同時に100Wの音声信号を出力して合計600Wの音声信号を出力することは出来ない。この表示は、6チャンネルの増幅回路のそれぞれから最大100Wの音声信号を出力できる、即ち各増幅回路の定格出力が100Wであるという意味である。
ところで、上記スピーカ用増幅装置(9)の製造工程においては、製品規格に従って後述の温度評価試験が行なわれる。即ち、温度評価試験においては、6チャンネルの全ての増幅回路に対して夫々、定格出力が得られる大きな電源電圧を供給した状態で音声信号を入力し、各増幅回路の出力信号の波形を見ながら、音声信号の供給源側で各増幅回路に入力する音声信号の信号レベルを各増幅回路の出力信号が歪む直前まで上昇させる。その後、各増幅回路に入力する音声信号の信号レベルを各増幅回路の出力信号の信号レベルが所定の信号レベル(例えば、歪む直前の信号レベルの1/8)となるまで下げ、このときの装置内部の温度上昇を測定して、温度上昇が許容範囲内であるか否かを判断する。
尚、放熱器及び電源容量を小さく出来る増幅回路が提案されている(特許文献1参照)。該増幅回路においては、複数の増幅器に入力される入力レベルが同時にある一定レベルを超え、その後、それらの入力レベルが所定時間内に下がらない場合に複数の増幅器の出力を低下させる。
特開平11−177359号公報
しかしながら、実際の音声信号再生時には、全ての増幅回路に対し、定格出力が得られる大きな電源電圧を供給した状態で出力信号が歪む直前の大きな音声信号が同時に入力されることがないにも拘わらず、スピーカ用増幅装置にその様な高負荷をかけた状態で温度評価試験が行なわれるため、ヒートシンクやフィンなどから構成される放熱部を必要以上に大きなものとしなければならず、装置全体が大型となる問題があった。
本発明の目的は、放熱部の大きさを抑えて装置全体を小型化することが出来るスピーカ用増幅装置を提供することである。
本発明に係るスピーカ用増幅装置は、少なくとも4台のスピーカにそれぞれ音響信号を供給する少なくとも4つの増幅回路を具えており、これら少なくとも4台の増幅回路は複数のブロックに分けられている。そして、該スピーカ用増幅装置は、
ブロック毎に、ブロックを構成する複数の増幅回路にそれぞれ入力される音響信号の信号レベルを比較する比較手段と、
ブロック毎に、前記比較手段の比較結果に基づいて、少なくとも1つの増幅回路に対して高い電源電圧を供給すると共に該少なくとも1つの増幅回路以外の増幅回路に対して低い電源電圧を供給する電圧供給手段
とを具えている。
上記本発明に係るスピーカ用増幅装置の温度評価試験においては、先ず、該装置を構成する少なくとも4つの増幅回路に対する音響信号の入力を開始し、その後、各増幅回路の出力信号の波形を見ながら、音響信号の供給源側で各増幅回路に入力する音響信号の信号レベルを上げていく。このとき、複数の増幅回路にそれぞれ入力される音響信号の信号レベルに僅かな差が生じることになる。
スピーカ用増幅装置においては、ブロック毎に、ブロックを構成する複数の増幅回路にそれぞれ入力される音響信号の信号レベルが比較され、その比較結果に基づいて、少なくとも1つの増幅回路に対して高い電源電圧が供給されると共に、該少なくとも1つの増幅回路以外の増幅回路に対して低い電源電圧が供給される。この状態で、各増幅回路に入力する音響信号の信号レベルを更に上げていくと、先ず、低い電源電圧が供給されている増幅回路の出力信号が歪み始めることとなるが、その直前で該増幅回路に対する音響信号の信号レベルを上げる操作を停止する。次に、高い電源電圧が供給されている増幅回路の出力信号が歪み始める直前で、該増幅回路に対する音響信号の信号レベルを上げる操作を停止する。その後、各増幅回路に入力する音響信号の信号レベルを各増幅回路の出力信号の信号レベルが所定の信号レベルとなるまで下げ、このときの装置内部の温度上昇を測定して、温度上昇が許容範囲内であるか否かを判断する。スピーカ用増幅装置の温度上昇が許容範囲内であれば、放熱特性は良好であると判断されて、該スピーカ用増幅装置は商品として出荷される。
上記スピーカ用増幅装置においては、上述の如く、各ブロックを構成する複数の増幅回路の内、少なくとも1つの増幅回路以外の増幅回路に対する電源電圧を下げることによって、該装置を構成する複数の増幅回路の内、一部の複数の増幅回路の発熱を抑制することが出来るので、放熱部を小さくすることが出来る。
その後、ユーザが上記スピーカ用増幅装置を購入して使用する際には、該スピーカ用増幅装置の少なくとも4つの増幅回路に少なくとも4台のスピーカが接続される。
スピーカ用増幅装置に、例えばDVDプレーヤ等のオーディオ装置から出力された音響信号が入力されると、ブロック毎に、ブロックを構成する複数の増幅回路にそれぞれ入力される音響信号の信号レベルが比較される。そして、その比較結果に基づいて、少なくとも1つの増幅回路に対して高い電源電圧が供給されると共に、該少なくとも1つの増幅回路以外の増幅回路に対して低い電源電圧が供給される。ここで、映画や音楽の音響信号の信号レベルはチャンネル毎に区々であり、時々刻々と変化する。従って、各増幅回路は、高電圧が供給されている状態と低電圧が供給されている状態との間で繰り返し切り替わることになる。
尚、増幅回路に供給される電源電圧が低い状態では出力信号が歪み始める入力信号レベルが低くなるが、映画や音楽の音響信号の再生時に電源電圧が低い状態で出力信号が歪み始める信号レベル以上の音響信号が1つのブロックを構成する複数の増幅回路に同時に入力されることは殆どない。又、増幅回路に供給される電源電圧が低い状態では出力可能な信号レベル範囲(ダイナミックレンジ)が狭くなるが、ユーザが映画を観る際や音楽を聴く際に音量調整ダイヤルを最大音量位置に設定することは殆どなく、音量調整ダイヤルを最大音量よりも音量の低い位置に設定した状態では、信号レベルが最大の音響信号が該増幅回路に入力されたとしても、その出力信号は前記信号レベル範囲内の小さなものとなる。従って、供給される電源電圧が低い増幅回路の出力信号が歪んで、該増幅回路に接続されたスピーカから正常な音声が得られず、本来の音量が得られないという事態の可能性は低い。
具体的には、各ブロックは2つの増幅回路から構成され、前記電圧供給手段は、各ブロックを構成する2つの増幅回路の内、音響信号の信号レベルが高い一方の増幅回路に対して高い電源電圧を供給すると共に、他方の増幅回路に対して低い電源電圧を供給する。該具体的構成によれば、供給される電源電圧が低い増幅回路の出力信号が歪んで、該増幅回路に接続されたスピーカから正常な音声が得られず、本来の音量が得られないという事態の可能性を低下させることが出来る。
又、具体的には、各増幅回路は、入力された音響信号を増幅する第1増幅手段と、第1増幅手段の出力信号をスピーカに供給して該スピーカを駆動する第2増幅手段とを具えており、前記電圧供給手段は、前記一方の増幅回路の第1増幅手段に対して高い電源電圧を供給すると共に、前記他方の増幅回路の第1増幅手段に対して低い電源電圧を供給する。
或いは、各増幅回路は、入力された音響信号を増幅する第1増幅手段と、第1増幅手段の出力信号をスピーカに供給して該スピーカを駆動する第2増幅手段とを具えており、前記電圧供給手段は、前記一方の増幅回路の第2増幅手段に対して高い電源電圧を供給すると共に、前記他方の増幅回路の第2増幅手段に対して低い電源電圧を供給する。
更に具体的には、前記少なくとも4つの増幅回路には、前方に配置する左右一対のスピーカにそれぞれ音響信号を供給する前方左チャンネル増幅回路及び前方右チャンネル増幅回路と、後方に配置する左右一対のスピーカにそれぞれ音響信号を供給する後方左チャンネル増幅回路及び後方右チャンネル増幅回路とが含まれており、前方左チャンネル増幅回路及び後方左チャンネル増幅回路が1つのブロックとして分けられると共に、前方右チャンネル増幅回路及び後方右チャンネル増幅回路が1つのブロックとして分けられている。
映画や音楽の音響信号の再生時に、供給される電源電圧の低い増幅回路の出力信号が歪み始める信号レベル以上の音響信号が、前方左チャンネル増幅回路と後方左チャンネル増幅回路に同時に入力されることは殆どない。又、前記信号レベル以上の音響信号が、前方右チャンネル増幅回路と後方右チャンネル増幅回路に同時に入力されることは殆どない。
そこで、上記具体的構成においては、前方左チャンネル増幅回路及び後方左チャンネル増幅回路を1つのブロックとして、入力信号の信号レベルが高い方の増幅回路に対して高い電源電圧、信号レベルの低い方の増幅回路に対して低い電源電圧が供給されると共に、前方右チャンネル増幅回路及び後方右チャンネル増幅回路を1つのブロックとして、入力信号の信号レベルが高い方の増幅回路に対して高い電源電圧、信号レベルの低い方の増幅回路に対して低い電源電圧が供給される。これによって、供給される電源電圧が低い増幅回路の出力信号が歪んで、該増幅回路に接続されたスピーカから正常な音声が得られず、本来の音量が得られないという事態の可能性を更に低下させることが出来る。
本発明に係るスピーカ用増幅装置によれば、放熱部の大きさを抑えて装置全体を小型化することが出来る。
以下、本発明の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
本発明に係るスピーカ用増幅装置(1)は、図1に示す如く、前方左チャンネル音声信号、後方左チャンネル音声信号、前方右チャンネル音声信号、後方右チャンネル音声信号、センター音声信号及びサブウーファ音声信号の入力を受けて、これらの音声信号を増幅して、前方左チャンネルスピーカ(3)、後方左チャンネルスピーカ(5)、前方右チャンネルスピーカ(4)、後方右チャンネルスピーカ(6)、センタースピーカ(7)及びサブウーファスピーカ(8)に供給し、これらのスピーカを駆動するものである。
上記スピーカ用増幅装置(1)は、後述の3つのブロック(10a)(10b)(10c)から構成されている。
第1ブロック(10a)は、前方左チャンネル音声信号を増幅して前方左チャンネルスピーカ(3)に供給する第1増幅回路(11a)と、後方左チャンネル音声信号を増幅して後方左チャンネルスピーカ(5)に供給する第2増幅回路(11b)とを具え、第2ブロック(10b)は、前方右チャンネル音声信号を増幅して前方右チャンネルスピーカ(4)に供給する第1増幅回路(11a)と、後方右チャンネル音声信号を増幅して後方右チャンネルスピーカ(6)に供給する第2増幅回路(11b)とを具えている。そして、第3ブロック(10c)は、センター音声信号を増幅してセンタースピーカ(7)に供給する第1増幅回路(11a)と、サブウーファ音声信号を増幅してサブウーファスピーカ(8)に供給する第2増幅回路(11b)とを具えている。
各ブロックの第1増幅回路(11a)及び第2増幅回路(11b)はそれぞれ、入力された音声信号を増幅するプリアンプ回路(12)と、プリアンプ回路(12)の出力信号をスピーカに供給して該スピーカを駆動するパワーアンプ回路(13)とを具えている。プリアンプ回路(12)及びパワーアンプ回路(13)にはそれぞれ、第1電源ライン(14)及び第2電源ライン(15)が接続されており、電源からの電源電圧がこれらの電源ライン(14)(15)を介してプリアンプ回路(12)及びパワーアンプ回路(13)に供給される。
第1及び第2増幅回路(11a)(11b)のプリアンプ回路(12)(12)に接続されている第1電源ライン(14)(14)にはそれぞれ抵抗器Rが介在しており、抵抗器Rの両端にはスイッチSWが接続されている。2つのスイッチSW、SWには、前記比較器(16)の出力信号が供給されて、各スイッチがオン/オフされる。
上記スピーカ用増幅装置(1)の温度評価試験においては、先ず、該装置を構成する6つの増幅回路に対する音声信号の入力を開始し、その後、各増幅回路の出力信号の波形を見ながら、音声信号の供給源側で各増幅回路に入力する音声信号の信号レベルを上げていく。このとき、6つの増幅回路にそれぞれ入力される音声信号の信号レベルに僅かな差が生じることになる。
スピーカ用増幅装置(1)においては、ブロック毎に、比較器(16)によって第1及び第2増幅回路(11a)(11b)にそれぞれ入力される音声信号の信号レベルが比較される。そして、比較器(16)から、これらの増幅回路(11a)(11b)の内、信号レベルが高い方の増幅回路に接続されているスイッチSWに対してスイッチングオン信号が供給されると共に、信号レベルが低い方の増幅回路に接続されているスイッチSWに対してスイッチングオフ信号が供給される。この結果、信号レベルが高い方の増幅回路に接続されているスイッチSWはオンに設定されて、電源から所定の大きさの電源電圧が該増幅回路のプリアンプ回路(12)に供給される。ここで、所定の大きさは、増幅回路から定格出力が得られる大きさに設定されている。これに対し、信号レベルが低い方の増幅回路に接続されているスイッチSWはオフに設定され、電源からの前記所定の大きさの電源電圧は抵抗器Rにより低下して、該電源電圧よりも低い電源電圧が該増幅回路のプリアンプ回路(12)に供給される。
この状態で、各増幅回路に入力する音声信号の信号レベルを更に上げていくと、先ず、各ブロックを構成する第1及び第2増幅回路(11a)(11b)の内、低い電源電圧が供給されている増幅回路の出力信号が歪み始めることとなるが、その直前で該増幅回路に対する音声信号の信号レベルを上げる操作を停止する。その後、高い電源電圧が供給されている増幅回路の出力信号が歪み始める直前で、該増幅回路に対する音声信号の信号レベルを上げる操作を停止する。
図2は、正弦波状に変化する音声信号を上記スピーカ用増幅装置(1)に入力した場合に、高い電源電圧Vが供給されている増幅回路から出力される信号の波形を表わし、図3は、低い電源電圧Vが供給されている増幅回路から出力される信号の波形を表わしており、低い電源電圧Vが供給されている増幅回路が出力可能な信号レベル範囲は、高い電源電圧Vが供給されている増幅回路に比べて狭くなる。
各増幅回路に入力する音声信号の信号レベルを、図2及び図3に示す如く各増幅回路の出力信号が歪む直前まで上昇させた後、各増幅回路の出力信号の信号レベルが所定の信号レベル(例えば、歪む直前の信号レベルの1/8)となるまで下げ、このときの装置内部の温度上昇を測定して、温度上昇が許容範囲内であるか否かを判断する。スピーカ用増幅装置(1)の温度上昇が許容範囲内であれば、放熱特性は良好であると判断されて、該スピーカ用増幅装置(1)は商品として出荷される。
上述の如く、各ブロックを構成する第1及び第2増幅回路(11a)(11b)の内、一方の増幅回路に対する電源電圧を前記所定の大きさの電源電圧よりも低下させることによって、3つの増幅回路の発熱を抑制することが出来るので、放熱部を小さくすることが出来る。
その後、ユーザが上記スピーカ用増幅装置(1)を購入して使用する際には、6つの増幅回路の入力端子にDVDプレーヤ等のオーディオ装置が接続されると共に、図1に示す如く、これらの増幅回路の出力端子(図示省略)にそれぞれ、前方左チャンネルスピーカ(3)、後方左チャンネルスピーカ(5)、前方右チャンネルスピーカ(4)、後方右チャンネルスピーカ(6)、センタースピーカ(7)及びサブウーファスピーカ(8)が接続される。
該スピーカ用増幅装置(1)にオーディオ装置から出力された音声信号が入力されると、ブロック毎に、比較器(16)によってブロックを構成する第1増幅回路(11a)及び第2増幅回路(11b)にそれぞれ入力される音声信号の信号レベルが比較され、該比較器(16)から、これらの増幅回路(11a)(11b)の内、信号レベルが高い方の増幅回路に接続されているスイッチSWに対してスイッチングオン信号が供給されると共に、信号レベルが低い方の増幅回路に接続されているスイッチSWに対してスイッチングオフ信号が供給される。この結果、信号レベルが高い方の増幅回路に接続されているスイッチSWはオンに設定されて、電源から前記所定の大きさの電源電圧が該増幅回路のプリアンプ回路(12)に供給される。これに対し、信号レベルが低い方の増幅回路に接続されているスイッチSWはオフに設定され、電源からの前記所定の大きさの電源電圧は抵抗器Rにより低下して、該電源電圧よりも低い電源電圧が該増幅回路のプリアンプ回路(12)に供給される。ここで、映画や音楽の音声信号の信号レベルはチャンネル毎に区々であり、時々刻々と変化する。従って、各増幅回路は、高電圧が供給されている状態と低電圧が供給されている状態との間で繰り返し切り替わることになる。
尚、増幅回路に供給される電源電圧が低い状態では出力信号が歪み始める入力信号レベルが低くなるが、映画や音楽の音声信号の再生時に、電源電圧が低い状態で出力信号が歪み始める信号レベル以上の大きな音声信号が、前方左チャンネル増幅回路と後方左チャンネル増幅回路に同時に入力されることは殆どない。又、前記信号レベル以上の大きな音声信号が、前方右チャンネル増幅回路と後方右チャンネル増幅回路に同時に入力されることは殆どない。又、増幅回路に供給される電源電圧が低い状態では出力可能な信号レベル範囲が狭くなるが、ユーザが映画を観る際や音楽を聴く際に音量調整ダイヤルを最大音量位置に設定することは殆どなく、音量調整ダイヤルを最大音量よりも音量の低い位置に設定した状態では、信号レベルが最大の音声信号が該増幅回路に入力されたとしても、その出力信号は前記信号レベル範囲内の小さいものとなる。従って、供給される電源電圧が低い増幅回路の出力信号が歪んで、該増幅回路に接続されたスピーカから正常な音声が得られず、本来の音量が得られないという事態の可能性は極めて低い。
本発明に係るスピーカ用増幅装置(1)においては、上述の如く放熱部を小さくすることが出来るので、装置全体を小型化することが出来る。
又、各増幅回路に前記所定の大きさの電源電圧が供給されている状態では、定格出力を得ることが出来る。
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば上記実施の形態においては、図1に示す如く、各増幅回路のプリアンプ回路(12)に対する電源電圧を高電圧と低電圧との間で切り換えているが、図4に示す如く、パワーアンプ回路(13)に接続されている第2電源ライン(15)に抵抗器Rを介在させると共に該抵抗器Rの両端にスイッチSWを接続して、該スイッチSWをオン/オフすることによりパワーアンプ回路(13)に対する電源電圧を高電圧と低電圧との間で切り換える構成を採用することも可能である。
又、図1に示す如く、2つの増幅回路(11a)(11b)から1つのブロックを構成しているが、3つ以上の増幅回路から1つのブロックを構成して、それら3つ以上の増幅回路にそれぞれ入力される音声信号の信号レベルを比較する構成を採用することも可能である。
更に、各増幅回路に、高電圧を供給するための電源と低電圧を供給するための電源とを接続することも可能である。
更に又、有接点スイッチSWに代えて、無接点スイッチである半導体スイッチを採用することも可能である。
本発明に係るスピーカ用増幅装置の構成を表わすブロック図である。 温度評価試験において高い電源電圧が供給されている増幅回路の出力信号を表わす波形図である。 温度評価試験において低い電源電圧が供給されている増幅回路の出力信号を表わす波形図である。 本発明に係るスピーカ用増幅装置の他の構成を表わすブロック図である。 5.1チャンネルのスピーカシステムの構成を表わす斜視図である。 従来のスピーカ用増幅装置の構成を表わすブロック図である。
符号の説明
(1) スピーカ用増幅装置
(11a) 第1増幅回路
(11b) 第2増幅回路
(12) プリアンプ回路
(13) パワーアンプ回路
(14) 第1電源ライン
(15) 第2電源ライン
(16) 比較器
R 抵抗器
SW スイッチ

Claims (5)

  1. 少なくとも4台のスピーカにそれぞれ音響信号を供給する少なくとも4つの増幅回路を具えた多チャンネルのスピーカ用増幅装置において、前記少なくとも4つの増幅回路は複数のブロックに分けられており、
    ブロック毎に、ブロックを構成する複数の増幅回路にそれぞれ入力される音響信号の信号レベルを比較する比較手段と、
    ブロック毎に、前記比較手段の比較結果に基づいて、少なくとも1つの増幅回路に対して高い電源電圧を供給すると共に該少なくとも1つの増幅回路以外の増幅回路に対して低い電源電圧を供給する電圧供給手段
    とを具えていることを特徴とするスピーカ用増幅装置。
  2. 各ブロックは2つの増幅回路から構成され、前記電圧供給手段は、各ブロックを構成する2つの増幅回路の内、音響信号の信号レベルが高い一方の増幅回路に対して高い電源電圧を供給すると共に、他方の増幅回路に対して低い電源電圧を供給する請求項1に記載のスピーカ用増幅装置。
  3. 各増幅回路は、入力された音響信号を増幅する第1増幅手段と、第1増幅手段の出力信号をスピーカに供給して該スピーカを駆動する第2増幅手段とを具えており、前記電圧供給手段は、前記一方の増幅回路の第1増幅手段に対して高い電源電圧を供給すると共に、前記他方の増幅回路の第1増幅手段に対して低い電源電圧を供給する請求項2に記載のスピーカ用増幅装置。
  4. 各増幅回路は、入力された音響信号を増幅する第1増幅手段と、第1増幅手段の出力信号をスピーカに供給して該スピーカを駆動する第2増幅手段とを具えており、前記電圧供給手段は、前記一方の増幅回路の第2増幅手段に対して高い電源電圧を供給すると共に、前記他方の増幅回路の第2増幅手段に対して低い電源電圧を供給する請求項2に記載のスピーカ用増幅装置。
  5. 前記少なくとも4つの増幅回路には、前方に配置する左右一対のスピーカにそれぞれ音響信号を供給する前方左チャンネル増幅回路及び前方右チャンネル増幅回路と、後方に配置する左右一対のスピーカにそれぞれ音響信号を供給する後方左チャンネル増幅回路及び後方右チャンネル増幅回路とが含まれており、前方左チャンネル増幅回路及び後方左チャンネル増幅回路が1つのブロックとして分けられると共に、前方右チャンネル増幅回路及び後方右チャンネル増幅回路が1つのブロックとして分けられている請求項2乃至請求項4の何れかに記載のスピーカ用増幅装置。
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