JP2006024591A - ブレーキングエキスパンダ - Google Patents
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Abstract
【課題】
フィルムシート上のウェハーをチップに分割してフィルムシート上で拡張するブレーキングエキスパンダを提供する。
【解決手段】
拡張ステージ100では、ボールガイド106のステージ面106aから一部が突出する複数の球体109が配置されており、ステージ面106aの回転と同時に複数の球体109を半径方向に移動させて一個の球体109が連続的な渦巻き状軌道上を移動し、これら複数の球体109がダイシング済みのウェハーに当接し、このウェハーに設けられた溝部を破断(ブレーキング)して、チップに分割するようなブレーキングエキスパンダとした。
【選択図】 図2
フィルムシート上のウェハーをチップに分割してフィルムシート上で拡張するブレーキングエキスパンダを提供する。
【解決手段】
拡張ステージ100では、ボールガイド106のステージ面106aから一部が突出する複数の球体109が配置されており、ステージ面106aの回転と同時に複数の球体109を半径方向に移動させて一個の球体109が連続的な渦巻き状軌道上を移動し、これら複数の球体109がダイシング済みのウェハーに当接し、このウェハーに設けられた溝部を破断(ブレーキング)して、チップに分割するようなブレーキングエキスパンダとした。
【選択図】 図2
Description
本発明は、半導体製造工程のうち、ダイシング済みのウェハーを角形小片であるチップへ分離するためのブレーキングエキスパンダに関する。
半導体製造工程では、棒状のシリコン単結晶がスライシングされて薄い円板状のウェハーが切り出される。このウェハーは、表面が研磨されて鏡面状に仕上げられた後、薄膜形成、リソグラフィ、エッチング、不純物導入、洗浄、熱処理等が施され、VLSI・CMOS等のチップが格子状に複数割り付けられたウェハーとなる。
このウェハー上で格子状に割り付けられた複数のチップから一片のチップへ分割するために、専用のカッターにより一片のチップに切り離されるダイシングが行われる。これら一片のチップがダイボンディング・ワイヤボンディング・パッケージングされ、ICチップが製造されることとなる。
さて、上記した半導体製造工程で、ウェハーに対して、薄膜形成、リソグラフィ、エッチング、不純物導入、洗浄、熱処理等を行う場合に、直に触ることが許されないウェハーの取り扱いを容易ならしめるため、製造工程途中のウェハーは、ウェハーリングと呼ばれる治具上に取り付けられた上で取り扱われている。作業員・製造装置はこのウェハーリングを把持・握持することでウェハーに触れることなくウェハーを取り扱うことができる。
このウェハーリングについて説明する。図11はウェハーリングの構成図であり、図11(a)は表面図、図11(b)はA−A線側断面図、図11(c)は裏面図である。図11(a),図11(c)で示すように、ウェハーリング10は一部切り欠き(図11(a)では上側)を有する環状の板であり、中央孔には伸縮性を有するフィルムシート11が張り渡されている。このフィルムシート11には、図11(a)で示される側のみに接着剤が塗布されており、皺等がないように張り渡された状態でウェハーリング10に貼り付けられる。さらに、このフィルムシート11の中央部にはウェハー12が配置・固着されることとなる。
このような取り付けを実現するため、図示しないが専用のマウンティング装置が開発されており、ウェハーリング10・フィルムシート11・ウェハー12の位置決めを行いつつ接着することが可能になされている。このようなウェハー12ではウェハーリング10を把持して搬送などが行われるため、換言すればウェハー12に直接接触することがなくなり、ウェハー12に対して塵埃の付着・過度な力が掛かるという事態の発生を回避している。
さて、半導体製造工程が進み、このウェハーリング10のウェハー12がチップとして切り出されるダイシングが行われる。そしてダイシング終了後にはチップを取り出すこととなるが、この場合、あるチップと隣接する他のチップとの境界面が接していない状態として一片のチップの側部を摘んで取り出す必要がある。そこで、フィルムシート11を拡張することでフィルムシート11の上にあるダイシング済みのウェハー12も併せて移動・分離するという手法を採る。
このフィルムシートの拡張について概略説明する。図12はフィルムシート拡張を説明する説明図であり、図12(a)は拡張前のフィルムシート上のダイシング済みのウェハーを示す図、図12(b)は拡張後のフィルムシート上のチップ群を示す図である。図12(a)で示すようなダイシング済みのウェハー12が貼り付けられているフィルムシートに対し、図12(a)で示す矢印方向(放射方向)の力が加わると、ウェハー12は分離開始し、最終的には図12(b)で示すようにチップ13が整然と配列した状態を維持しつつ間隔を開ける(以下、このような作業を単にフィルムシート拡張作業という)。
このようなフィルムシートの拡張作業に係る従来技術として、例えば、特許文献1(昭和63年特許出願公告第29412号公報)に記載された「多数個の半導体素子を載せた伸縮性シートのウェハーリングへのセッティング方法」に係る発明が知られている。具体的には伸縮性シートの外周をクランパで挟持して拡張しつつ拡張リングを取り付け、下側から上昇する昇降装置に取り付けられたカッターで伸縮性シートを切断して拡張リングに移し取るというものである。従来技術はこのようなものである。
また、直接的な従来技術ではないものの、フィルムシートにウェハーリングを空隙なく貼り合わせるような装置が例えば、特許文献2にも開示されている。
現在では切断工程が進歩し、図12(b)で示したように、完全切断も可能となっている。しかしながら、近年の半導体製造工程では全体の効率等を考慮してウェハー12のダイシング終了後も若干の未切断部分を溝状にして残すことで図11(a)のようにウェハー12を一体にしたまま各種処理を施し、最後に完全に切断するような製造工程を採用している。この未切断部を極めて薄くした場合、フィルムシート11の湾曲やフィルムシート11の局部的な押上げで容易にウェハー12を分割する事が可能である。しかしながら、現状ではこのような分割操作を機械的に行う装置はなく、例えば、手やへらなどをフィルムシート11に押し当ててウェハー12を分割するというものであり、不慣れな作業員では不要な力が加わるおそれもあるため、機械的にウェハー12を分割したいという要請があった。
本発明は上記問題点を解決するためのものであり、その目的は、所定の力でフィルムシート上のウェハーをチップに分割してフィルムシート上で拡張するブレーキングエキスパンダの提供を行うことにある。
本発明の請求項1に係るブレーキングエキスパンダは、
ウェハーリングを保持固定するためのクランプ部と、
クランプ部で支持されるウェハーリングのフィルムシートに対しウェハーが載置された面の裏面からフィルムシートを押圧する拡張ステージと、
拡張ステージを昇降させる昇降装置と、
を備え、ウェハーリングの円開口に張り渡されたフィルムシートを拡張ステージの周縁部で引き延ばし、このフィルムシート上に固着されたダイシング済みのウェハーを複数片のチップに分離するためのブレーキングエキスパンダであって、
前記拡張ステージでは、そのステージ面から一部が突出する複数の球体が配置されており、ステージ面の回転と同時に複数の球体を半径方向に移動させて一個の球体が連続的な渦巻き状軌道上を移動し、これら複数の球体がダイシング済みのウェハーに当接し、フィルムシートの拡張によって発生する張力とでこのウェハーに設けられた溝部を破断(ブレーキング)して、チップに分割することを特徴とする。
ウェハーリングを保持固定するためのクランプ部と、
クランプ部で支持されるウェハーリングのフィルムシートに対しウェハーが載置された面の裏面からフィルムシートを押圧する拡張ステージと、
拡張ステージを昇降させる昇降装置と、
を備え、ウェハーリングの円開口に張り渡されたフィルムシートを拡張ステージの周縁部で引き延ばし、このフィルムシート上に固着されたダイシング済みのウェハーを複数片のチップに分離するためのブレーキングエキスパンダであって、
前記拡張ステージでは、そのステージ面から一部が突出する複数の球体が配置されており、ステージ面の回転と同時に複数の球体を半径方向に移動させて一個の球体が連続的な渦巻き状軌道上を移動し、これら複数の球体がダイシング済みのウェハーに当接し、フィルムシートの拡張によって発生する張力とでこのウェハーに設けられた溝部を破断(ブレーキング)して、チップに分割することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係るブレーキングエキスパンダは、
請求項1記載のブレーキングエキスパンダにおいて、
前記拡張ステージは、その内部に球体が循環する球路が設けられ、ステージ面の回転で得られた推力により球体も循環させることを特徴とする。
請求項1記載のブレーキングエキスパンダにおいて、
前記拡張ステージは、その内部に球体が循環する球路が設けられ、ステージ面の回転で得られた推力により球体も循環させることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係るブレーキングエキスパンダは、
請求項2記載のブレーキングエキスパンダにおいて、
前記拡張ステージは、
回転体形状で凹部が形成されるステージベースと、
ステージベースの凹部内で回動自在に支持される回動支持部と、
回動支持部の回転軸上で回動支持部と一体に固定されるステータと、
回動支持部により回動自在に支持されるリングガイドと、
リングガイドに取付けられるボールガイドと、
リングガイドに取付けられるリングギアと、
リングギアと噛み合ってリングギアを回動させるドライブギヤと、
ボールガイド、リングガイド、ステータにより形成される球路と、
球路内に配置される複数の球体と、
を備え、
リングガイドの回動時にステータの球路壁面に接する円弧列状の球体は移動が拘束されるとともにこの拘束された球体が非拘束の隣接する球体を押すことでボールガイド、リングガイド内の球体に推進力が加わって球体が移動することを特徴とする。
請求項2記載のブレーキングエキスパンダにおいて、
前記拡張ステージは、
回転体形状で凹部が形成されるステージベースと、
ステージベースの凹部内で回動自在に支持される回動支持部と、
回動支持部の回転軸上で回動支持部と一体に固定されるステータと、
回動支持部により回動自在に支持されるリングガイドと、
リングガイドに取付けられるボールガイドと、
リングガイドに取付けられるリングギアと、
リングギアと噛み合ってリングギアを回動させるドライブギヤと、
ボールガイド、リングガイド、ステータにより形成される球路と、
球路内に配置される複数の球体と、
を備え、
リングガイドの回動時にステータの球路壁面に接する円弧列状の球体は移動が拘束されるとともにこの拘束された球体が非拘束の隣接する球体を押すことでボールガイド、リングガイド内の球体に推進力が加わって球体が移動することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係るブレーキングエキスパンダは、
請求項3記載のブレーキングエキスパンダにおいて、
ステータおよびリングガイドにより形成される球路は、ステータにOリングを嵌め込むとともにステータおよびリングガイドにより形成される円状の溝に球体の方向転換を促すために両端を傾斜させた半円状のストッパを嵌め込んで形成した半円状の路を含む球路であり、Oリングにより球体をリングガイドに押圧して円弧列状の球体を拘束することを特徴とする。
請求項3記載のブレーキングエキスパンダにおいて、
ステータおよびリングガイドにより形成される球路は、ステータにOリングを嵌め込むとともにステータおよびリングガイドにより形成される円状の溝に球体の方向転換を促すために両端を傾斜させた半円状のストッパを嵌め込んで形成した半円状の路を含む球路であり、Oリングにより球体をリングガイドに押圧して円弧列状の球体を拘束することを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係るブレーキングエキスパンダは、
請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のブレーキングエキスパンダにおいて、
前記拡張ステージは、
外側面に形成された下側拡張リング配置部に配置された下側拡張リングと、
を備え、複数片のチップに分離したフィルムシートを下側拡張リングに上側拡張リングを嵌め込んで取り出すことを特徴とする。
請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のブレーキングエキスパンダにおいて、
前記拡張ステージは、
外側面に形成された下側拡張リング配置部に配置された下側拡張リングと、
を備え、複数片のチップに分離したフィルムシートを下側拡張リングに上側拡張リングを嵌め込んで取り出すことを特徴とする。
また、本発明の請求項6に係るブレーキングエキスパンダは、
請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のブレーキングエキスパンダにおいて、
切断後チップ間に切り残しがあるときチップ分割機として使用することを特徴とする。
請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のブレーキングエキスパンダにおいて、
切断後チップ間に切り残しがあるときチップ分割機として使用することを特徴とする。
また、本発明の請求項7に係るブレーキングエキスパンダは、
請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のブレーキングエキスパンダにおいて、
切断後UV照射を行い、チップ剥離機として使用することを特徴とする。
請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のブレーキングエキスパンダにおいて、
切断後UV照射を行い、チップ剥離機として使用することを特徴とする。
以上のような本発明によれば、所定の力でフィルムシート上のウェハーを分割してフィルムシート上で拡張するブレーキングエキスパンダの提供を行うことができる。
続いて、本発明を実施するための最良の形態について図に基づいて説明する。図1は本形態のブレーキングエキスパンダ1000の構造図である。なお、これら図は、図面の見やすさを特に優先し、簡略な図面としている。また、ウェハーリング10については従来技術と同じであるため、従来技術の説明と同じ符号を用いて説明する。
本形態のブレーキングエキスパンダ1000では、図1で示すように、拡張ステージ100、昇降装置200、ドライバ300、ロウアークランプ400、アッパークランプ500を備えている。
本形態のブレーキングエキスパンダ1000では、図1で示すように、拡張ステージ100、昇降装置200、ドライバ300、ロウアークランプ400、アッパークランプ500を備えている。
この拡張ステージ100は、昇降装置200により上下方向に昇降できるようになされている。また、後述するが、ドライバ300から供給される駆動力により、ダイシング済みのウェハー12を角形小片であるチップ13へ分離する機能を有している。
ロウアークランプ400には摩擦体400aが取り付けられている。このロウアークランプ400は、例えば、断面凹字状である水盤のような構成を有している。この摩擦体400aは、例えば、弾性体であるOリングなどである。
アッパークランプ500にも摩擦体500aが取り付けられている。このアッパークランプ500も、例えば、円環板状の構成を有している。この摩擦体500aも、例えば、弾性体であるOリングなどである。
なお、ロウアークランプ400およびアッパークランプ500は、本発明のクランプ部の一具体例であり、本実施形態以外にもウェハーリング10を把持・固定できる各種の構成を採用することができる。
ロウアークランプ400には摩擦体400aが取り付けられている。このロウアークランプ400は、例えば、断面凹字状である水盤のような構成を有している。この摩擦体400aは、例えば、弾性体であるOリングなどである。
アッパークランプ500にも摩擦体500aが取り付けられている。このアッパークランプ500も、例えば、円環板状の構成を有している。この摩擦体500aも、例えば、弾性体であるOリングなどである。
なお、ロウアークランプ400およびアッパークランプ500は、本発明のクランプ部の一具体例であり、本実施形態以外にもウェハーリング10を把持・固定できる各種の構成を採用することができる。
これらロウアークランプ400およびアッパークランプ500により、ウェハーリング10が上下方向から挟まれて挟持固定(クランプ)される。この場合、ロウアークランプ4の摩擦体400a、および、アッパークランプ500の摩擦体500aは、変形するとともにウェハーリング10を強固に把持・固定する。
続いて、拡張ステージ100の個々の構成について説明する。図2は拡張ステージの構造図であり、図2(a)は平面図、図2(b)はB−B線側断面図である。図3は拡張ステージのC−C線水平断面図である。
拡張ステージ100は、詳しくは、図2,図3で示すように、ステージベース101、ベアリングベース102、ベアリング103、リングギヤ104、ドライブギヤ105、ボールガイド106、リングガイド107、ステータ108、球体109、Oリング110、下側拡張リング111、球路112、ストッパ113(図3参照)、上側拡張リング114(図9参照)、拡張リング115(図9参照)、下側拡張リング配置部116(図10参照)を備えている。
拡張ステージ100は、詳しくは、図2,図3で示すように、ステージベース101、ベアリングベース102、ベアリング103、リングギヤ104、ドライブギヤ105、ボールガイド106、リングガイド107、ステータ108、球体109、Oリング110、下側拡張リング111、球路112、ストッパ113(図3参照)、上側拡張リング114(図9参照)、拡張リング115(図9参照)、下側拡張リング配置部116(図10参照)を備えている。
ステージベース101は、回転体形状であって、例えば、水盤状(断面略凹字状)に形成されている。
ベアリングベース102は、拡張ステージ101の中央に支持されて中心に配置されている。
ベアリング103は、玉軸受け、ころ軸受けなどの使用が可能である。これらベアリングベース102・ベアリング103は、ステージベース101の凹部内で回動自在に支持される回動支持部の具体例である。
このベアリング103の内輪にベアリングベース102およびステータ108が嵌め込まれ、また、外輪にはリングギヤ104およびリングガイド107が嵌め込まれる。
リングギヤ104は、ボールガイド106に固定されるとともに、ドライブギヤ105と噛み合っている。
ドライブギヤ105は、図1のドライバ300により回転するようになされている。
ベアリングベース102は、拡張ステージ101の中央に支持されて中心に配置されている。
ベアリング103は、玉軸受け、ころ軸受けなどの使用が可能である。これらベアリングベース102・ベアリング103は、ステージベース101の凹部内で回動自在に支持される回動支持部の具体例である。
このベアリング103の内輪にベアリングベース102およびステータ108が嵌め込まれ、また、外輪にはリングギヤ104およびリングガイド107が嵌め込まれる。
リングギヤ104は、ボールガイド106に固定されるとともに、ドライブギヤ105と噛み合っている。
ドライブギヤ105は、図1のドライバ300により回転するようになされている。
ボールガイド106は、図2(a)で示すように、略方形状であって上側がステージ面106aとなる。このステージ面106aは梨地(なしぢ)仕上になされており、ステージ面106aに接触するフィルムシート11は、空気の存在により密着することなく滑らかに摺動するようになされている。
このステージ面106aでは直線孔106bが形成され、球体109の一部が直線孔106bから上側へ突出するようになされている。また、図2(b)で示すように球路112は、略C字状に形成されて、両端でリングガイド107の球路112へ連通している。
このステージ面106aでは直線孔106bが形成され、球体109の一部が直線孔106bから上側へ突出するようになされている。また、図2(b)で示すように球路112は、略C字状に形成されて、両端でリングガイド107の球路112へ連通している。
リングガイド107は、回転中心軸に対して回転体形状となっており、その内部に球路112が形成されている。
ステータ108は、ベアリングベース102で回転軸が一致するように一体に固定される。
これらリングガイド107とステータ108とにより形成される球路112について説明する。この球路112はボールガイド106からの球路112と連通している。これら球体109は、例えば鋼球やゴム・合成樹脂による弾性体の球である。
ステータ108は、ベアリングベース102で回転軸が一致するように一体に固定される。
これらリングガイド107とステータ108とにより形成される球路112について説明する。この球路112はボールガイド106からの球路112と連通している。これら球体109は、例えば鋼球やゴム・合成樹脂による弾性体の球である。
図3のC−C線断面で示すように、リングガイド107とステータ108とにより、円状の溝が形成される。そして、中央の円状の溝に半円で円弧状のストッパ113が嵌め込まれると、残りの溝が半円で円弧状の路となり球路112の一部となる。このストッパ113は、両端を傾斜させているため、球体109の出入りを補助する機能も有している。
このような球体109の球路112は、図2(a),(b)のボールガイド106の略C字状の球路→図2(b),図3のリングガイド107・ステータ108による球路→再び図2(a),(b)のボールガイド106の略C字状の球路というように一筆に繋がっており、球体109は球路112を循環する。これら球体109はボールガイド106に設けられた図示しないスペーサにより球体間の間隔が所定の間隔となるようになされている。
この球路112では、ボールガイド106の上側ステージ面106aでは、多数の球体109の上側が直線孔106bから一部突出するようになされている。この突出する球体列の長さは分割するウェハー12の直径より長くなっている。
この球路112では、ボールガイド106の上側ステージ面106aでは、多数の球体109の上側が直線孔106bから一部突出するようになされている。この突出する球体列の長さは分割するウェハー12の直径より長くなっている。
続いて、この拡張ステージ100の動作について図を参照しつつ説明する。図4はボールガイドの平面図であり、図4(a)は回転前を示す図、図4(b)は回転途中を示す図である。図5はボールガイドおよびリングガイドのC−C線水平断面図であり、図5(a)回転前を示す図、図5(b)は回転途中を示す図、図5(c)は回転後を示す図である。図6は渦巻き軌道の説明図であり、図6(a)は外側から中心までの球体の移動とボールガイドの回転による渦巻き軌道を示す図、図6(b)は中心から再び外側までの球体の移動とボールガイドの回転による渦巻き軌道を示す図である。
この拡張ステージ100では、中心にあるベアリングベース102およびステータ108はそのまま移動することなく、リングギア104、ボールガイド106およびリングガイド107が一体になって回転するようになされている。
このような状況下でドライバ300を駆動してドライブギヤ105を回すとリングギヤ104が回転し、図4(a),(b)で示すように、拡張ステージ100の中心でボールガイド106が回転を始める。この回転とともに球体109は矢印方向Dに移動を開始する。ここで球体109の移動原理について図5(a),(b),(c)を参照して説明する。なお、図5(a),(b),(c)で黒丸の球体は位置関係を明瞭にするために色を他と異ならせているものである。
このような状況下でドライバ300を駆動してドライブギヤ105を回すとリングギヤ104が回転し、図4(a),(b)で示すように、拡張ステージ100の中心でボールガイド106が回転を始める。この回転とともに球体109は矢印方向Dに移動を開始する。ここで球体109の移動原理について図5(a),(b),(c)を参照して説明する。なお、図5(a),(b),(c)で黒丸の球体は位置関係を明瞭にするために色を他と異ならせているものである。
まず、回転前は図5(a)のような状態となっている。ここでステータ108と球体109との間に配置されているOリング110は摩擦力を付与するとともに、弾力で球体109をリングガイド107側の床面外壁と接触させており、二個の黒丸で囲まれた球体109の円弧列はリングガイド107の移動により球路112内で回転しつつ移動する。移動方向はリングガイド107の回転方向と同じ方向となる。また、球体109の円弧列以外では強制的な接触はなく、ボールガイド106内の球体は軽く滑らかに動く。
さて、図5(b)で示すようにボールガイド106・リングガイド107が回転すると、Oリング110に接触する球体109の円弧列もボールガイド106・リングガイド107の回転方向と同じ方向に回転しつつ移動する。この際、リングガイド107の移動量は円弧列の移動量より多い、つまり、リングガイド107を規準すると円弧列は相対的に反対方向に移動する。このため黒丸の球体109が隣接する球体109を押圧する。この時半円形ストッパの傾斜した端部に当たり、球体を矢印方向Eに移動させる推力を得る。この推力でフィルムシート11の直下にある球体も含む全ての球体109が球路112内を循環する。そして、リングガイド107が回転を続け、図5(c)で示すように球体1個がボールガイド106へ移動する。以下同様な動作を繰り返して球体109を押送していく。このようにして回転により球体列が移動することとなる。
さて、図5(b)で示すようにボールガイド106・リングガイド107が回転すると、Oリング110に接触する球体109の円弧列もボールガイド106・リングガイド107の回転方向と同じ方向に回転しつつ移動する。この際、リングガイド107の移動量は円弧列の移動量より多い、つまり、リングガイド107を規準すると円弧列は相対的に反対方向に移動する。このため黒丸の球体109が隣接する球体109を押圧する。この時半円形ストッパの傾斜した端部に当たり、球体を矢印方向Eに移動させる推力を得る。この推力でフィルムシート11の直下にある球体も含む全ての球体109が球路112内を循環する。そして、リングガイド107が回転を続け、図5(c)で示すように球体1個がボールガイド106へ移動する。以下同様な動作を繰り返して球体109を押送していく。このようにして回転により球体列が移動することとなる。
この結果、フィルムシート11と接触する一つの球体109のみの軌道をみると、図6(a),(b)で示すような渦巻き軌道を描く。この渦巻き軌道は、矢印F方向の球体109の円移動と、矢印G方向の球体109の回転中心を通る直線移動とを組み合わせたものである。なお、図6(a)は外側から中心までの球体109の移動とボールガイド106の回転による渦巻き軌道である。また、図6(b)は中心から再び外側までの球体109の移動とボールガイド106の回転による渦巻き軌道である。
続いてこのような球体109の移動距離等について検討する。
まず循環距離L1と球体間隔Bpとの関係について説明する。球体間隔Bpを等間隔とする場合、以下の条件が必要となる。
まず循環距離L1と球体間隔Bpとの関係について説明する。球体間隔Bpを等間隔とする場合、以下の条件が必要となる。
この循環距離L1は「球体列の長さ」や「上下列の距離」を変更する事で可能であり、設計により最適な値とすることができる。
さらに球体間隔Bpを1ヶ所だけ変更する(例えば球体間隔が小さい球体を一つ入れるなど)と、球体列が循環する毎にそこからフィルムシート11と接触する球体109の位置がずれる。つまり、循環に影響しない範囲内において球体間隔を変化させて、後述するが渦巻き軌道の間隔を任意の値に設定する事ができる。
さらに球体間隔Bpを1ヶ所だけ変更する(例えば球体間隔が小さい球体を一つ入れるなど)と、球体列が循環する毎にそこからフィルムシート11と接触する球体109の位置がずれる。つまり、循環に影響しない範囲内において球体間隔を変化させて、後述するが渦巻き軌道の間隔を任意の値に設定する事ができる。
続いて、ボールガイド106の1回転での球体移動距離L2について説明する。
図5(a)で示した球体109の円弧列は内壁のOリング110でリングガイド107の外壁に押圧されているため、球体109の移動距離はボールガイド106の回転角度に正比例する。リングガイドの球路の外壁直径をD、球体109の直径をB、円周率をπとすると、ボールガイド106の1回転での球体移動距離L2は次式のようになる。
図5(a)で示した球体109の円弧列は内壁のOリング110でリングガイド107の外壁に押圧されているため、球体109の移動距離はボールガイド106の回転角度に正比例する。リングガイドの球路の外壁直径をD、球体109の直径をB、円周率をπとすると、ボールガイド106の1回転での球体移動距離L2は次式のようになる。
このような関係により、球体間隔Bpと球体移動距離L2とによって確定する条件で球体109による複数の凸部が、渦巻き状に連続的に移動する効果を得る。なお、球体109が全て等間隔の時、以下の条件で各球体109による渦巻き軌道は重なる。
なお、球体109の循環は回転に同調しており、回転速度の変化は渦巻き形状に影響しない。
続いて、ブレーキングエキスパンダ1000の動作について説明する。図7は拡張ステージ100を上昇させたブレーキングエキスパンダの構造図である。図8はウェハーの分割を説明する説明図であり、図8(a)は分割前を示す図、図8(b)は分割後を示す図である。まず、図1で示すように、ロウアークランプ400の上にウェハーリング10を配置する。この場合、フィルムシート11にはダイシング済みのウェハー12が載置されているものとする。
その後、図示しないクランパ用昇降装置を操作してアッパークランプ500を下降させ、ウェハーリング10を上下方向から押圧しつつ把持固定する。この際、摩擦体400a,500aは変形するとともに、ウェハーリング10が移動しないような強固な摩擦力を付与する。
その後、図示しないクランパ用昇降装置を操作してアッパークランプ500を下降させ、ウェハーリング10を上下方向から押圧しつつ把持固定する。この際、摩擦体400a,500aは変形するとともに、ウェハーリング10が移動しないような強固な摩擦力を付与する。
続いて、昇降装置200が拡張ステージ100を上昇させ、図7で示すように、フィルムシート11を押し上げていく。この場合、フィルムシート11はステージベース101および下側拡張リング111の上側にある円周状の面により張り渡されるとともに半径方向へ沿って拡張しつつ移動する。このフィルムシート11が拡張しつつ移動する際、図8(a)で示すように拡張ステージ内に並べた球体の上面でフィルムシート11を押上げるまで上昇させると、拡張ステージ100の球体109がフィルムシート11に接触する。
拡張ステージ100が所定の高さになってフィルムシート11が所定の拡張率となったとき、昇降装置200は昇降を一時停止する。この位置ではブレーキングを行う。ブレーキングはフィルムシート11の収縮力と球体109による高低差でチップへ分割する。このため、フィルム拡張率が低くなるようなステージ高さで一時停止をするものである。
なお、この一時停止を行うため、昇降装置200を操作員が図示しない操作入力装置(スイッチ・ジョイスティック・制御卓など)を操作して、昇降装置200を駆動制御することで停止させてもよい。また、所定高さへ到達したか否かを図示しないセンサが検出し、この検出信号が入力された図示しない自動制御装置(例えば、プログラマブル・ロジック・コントローラなど)により自動的に上昇停止するようにしてもよい。これら構成は適宜選択される。
なお、この一時停止を行うため、昇降装置200を操作員が図示しない操作入力装置(スイッチ・ジョイスティック・制御卓など)を操作して、昇降装置200を駆動制御することで停止させてもよい。また、所定高さへ到達したか否かを図示しないセンサが検出し、この検出信号が入力された図示しない自動制御装置(例えば、プログラマブル・ロジック・コントローラなど)により自動的に上昇停止するようにしてもよい。これら構成は適宜選択される。
続いてドライバ300を駆動するとボールガイド106が回転する。ボールガイド106は、例えば、100rpmの速度で回転する。この際、上記したようにボールガイド106のステージ面106aの全面で球体109が当接するため、ウェハー12に確実に接触することとなって溝部12aに力が加わって、図8(b)で示すように、ウェハー12をチップ13に分割できる。この際、フィルムシート11は拡張されてチップ13が離れるため衝突するようなことはない。このように連続した多数の球体109でウェハー12を押上げつつ、球体109の一つ一つが渦巻き軌道上を移動するため、格子状にダイシングされたウェハー12は複数のチップ13へ分割される。分割終了後は、図12(b)のようになる。
分割終了後、一時停止を解除して本来の拡張率に達するまでステージを上昇させる。
分割終了後、一時停止を解除して本来の拡張率に達するまでステージを上昇させる。
続いて、拡張リング7にフィルムシート11を移し取ることとなる。図9,図10はフィルムシートの拡張リングへの移し取り処理を説明する説明図である。
拡張ステージ100のステージベース101には、下側拡張リング111が取り外し自在となるように配置されている。下側拡張リング111は、図9,図10で示す上側拡張リング114が取り付けられるように構成されており、下側拡張リング111と上側拡張リング114とで拡張リング115を構成する。
この拡張ステージ100のステージベース101の外周側面には、図10で示すように下側拡張リング配置部116が形成されており、この下側拡張リング配置部116には予め下側拡張リング111が配置されている。この下側拡張リング111は、下側拡張リング配置部116に嵌め込んで配置する形状であって、容易に取り外せるように構成されている。
拡張ステージ100のステージベース101には、下側拡張リング111が取り外し自在となるように配置されている。下側拡張リング111は、図9,図10で示す上側拡張リング114が取り付けられるように構成されており、下側拡張リング111と上側拡張リング114とで拡張リング115を構成する。
この拡張ステージ100のステージベース101の外周側面には、図10で示すように下側拡張リング配置部116が形成されており、この下側拡張リング配置部116には予め下側拡張リング111が配置されている。この下側拡張リング111は、下側拡張リング配置部116に嵌め込んで配置する形状であって、容易に取り外せるように構成されている。
フィルムシート11の取り外し時では、図9で示すように、下側拡張リング111と対になっている上側拡張リング114を嵌め込み、拡張リング115を完成させる。その後、フィルムシート11を切断し、図10で示すように取り外す。拡張リング115にはチップ13が取付けられたフィルムシート11が移し取られている。
ブレーキングエキスパンダ1000はこのようなものである。
ブレーキングエキスパンダ1000はこのようなものである。
なお、このブレーキングエキスパンダ1000はブレーキングエキスパンダ1000としての本来の用途以外にも、切断工程後チップ間の切残しがある時に拡張を目的とせず、チップを分割するチップ分割機として機能させてもよい。
また、分割後UV照射を行い、フィルムシート11に固着していたチップ13を剥離させるためのチップ剥離機として機能させてもよい。このようにブレーキングエキスパンダ1000は、チップ分割機・チップ剥離機としても機能するものであり、利便性が高いものである。
また、分割後UV照射を行い、フィルムシート11に固着していたチップ13を剥離させるためのチップ剥離機として機能させてもよい。このようにブレーキングエキスパンダ1000は、チップ分割機・チップ剥離機としても機能するものであり、利便性が高いものである。
以上、本形態のブレーキングエキスパンダ1000について説明した。
本発明では、以下のような利点を有する。
(1)ウェハー12を分割したときフィルムシート11の拡張により分割したチップ13は直ぐに分離するため衝突が起きない。
(2)また、複数の球体109を一筆の経路内を循環させているため、球体109を移動させる推力を下側にあるステータ108・リングガイド107から得ることができる。また、推力を得るための機構はストッパ113等簡素なものとなっている。
(3)複数の球体109がステージ面106aから突出するため、渦巻き軌跡の数も複数となり、ウェハー12の破断に効率的である。
(4)循環する球体109の間隔で、渦巻き軌道の間隔が決まるが、球体109の間隔を1ヶ所だけ変更すると、循環毎に渦巻き軌道がずれるようになり、すべての面を通過するようになって、ウェハー12から確実にチップ13へ分割する。
(5)チップ分離機またはチップ剥離機としてどちらにも使用できる。
本発明では、以下のような利点を有する。
(1)ウェハー12を分割したときフィルムシート11の拡張により分割したチップ13は直ぐに分離するため衝突が起きない。
(2)また、複数の球体109を一筆の経路内を循環させているため、球体109を移動させる推力を下側にあるステータ108・リングガイド107から得ることができる。また、推力を得るための機構はストッパ113等簡素なものとなっている。
(3)複数の球体109がステージ面106aから突出するため、渦巻き軌跡の数も複数となり、ウェハー12の破断に効率的である。
(4)循環する球体109の間隔で、渦巻き軌道の間隔が決まるが、球体109の間隔を1ヶ所だけ変更すると、循環毎に渦巻き軌道がずれるようになり、すべての面を通過するようになって、ウェハー12から確実にチップ13へ分割する。
(5)チップ分離機またはチップ剥離機としてどちらにも使用できる。
1000:ブレーキングエキスパンダ
100:拡張ステージ
101:ステージベース
102:ベアリングベース
103:ベアリング
104:リングギヤ
105:ドライブギヤ
106:ボールガイド
106a:ステージ面
106b:直線孔
107:リングガイド
108:ステータ
109:球体
110:Oリング
111:下側拡張リング
112:球路
113:ストッパ
114:上側拡張リング
115:拡張リング
116:下側拡張リング配置部
200:昇降装置
300:ドライバ
400:ロウアークランプ
400a:摩擦体
500:アッパークランプ
500a:摩擦体
10:ウェハーリング
11:フィルムシート
12:ウェハー
12a:溝部
13:チップ
100:拡張ステージ
101:ステージベース
102:ベアリングベース
103:ベアリング
104:リングギヤ
105:ドライブギヤ
106:ボールガイド
106a:ステージ面
106b:直線孔
107:リングガイド
108:ステータ
109:球体
110:Oリング
111:下側拡張リング
112:球路
113:ストッパ
114:上側拡張リング
115:拡張リング
116:下側拡張リング配置部
200:昇降装置
300:ドライバ
400:ロウアークランプ
400a:摩擦体
500:アッパークランプ
500a:摩擦体
10:ウェハーリング
11:フィルムシート
12:ウェハー
12a:溝部
13:チップ
Claims (7)
- ウェハーリングを保持固定するためのクランプ部と、
クランプ部で支持されるウェハーリングのフィルムシートに対しウェハーが載置された面の裏面からフィルムシートを押圧する拡張ステージと、
拡張ステージを昇降させる昇降装置と、
を備え、ウェハーリングの円開口に張り渡されたフィルムシートを拡張ステージの周縁部で引き延ばし、このフィルムシート上に固着されたダイシング済みのウェハーを複数片のチップに分離するためのブレーキングエキスパンダであって、
前記拡張ステージでは、そのステージ面から一部が突出する複数の球体が配置されており、ステージ面の回転と同時に複数の球体を半径方向に移動させて一個の球体が連続的な渦巻き状軌道上を移動し、これら複数の球体がダイシング済みのウェハーに当接し、フィルムシートの拡張によって発生する張力とでこのウェハーに設けられた溝部を破断(ブレーキング)して、チップに分割することを特徴とするブレーキングエキスパンダ。 - 請求項1記載のブレーキングエキスパンダにおいて、
前記拡張ステージは、その内部に球体が循環する球路が設けられ、ステージ面の回転で得られた推力により球体も循環させることを特徴とするブレーキングエキスパンダ。 - 請求項2記載のブレーキングエキスパンダにおいて、
前記拡張ステージは、
回転体形状で凹部が形成されるステージベースと、
ステージベースの凹部内で回動自在に支持される回動支持部と、
回動支持部の回転軸上で回動支持部と一体に固定されるステータと、
回動支持部により回動自在に支持されるリングガイドと、
リングガイドに取付けられるボールガイドと、
リングガイドに取付けられるリングギアと、
リングギアと噛み合ってリングギアを回動させるドライブギヤと、
ボールガイド、リングガイド、ステータにより形成される球路と、
球路内に配置される複数の球体と、
を備え、
リングガイドの回動時にステータの球路壁面に接する円弧列状の球体は移動が拘束されるとともにこの拘束された球体が非拘束の隣接する球体を押すことでボールガイド、リングガイド内の球体に推進力が加わって球体が移動することを特徴とするブレーキングエキスパンダ。 - 請求項3記載のブレーキングエキスパンダにおいて、
ステータおよびリングガイドにより形成される球路は、ステータにOリングを嵌め込むとともにステータおよびリングガイドにより形成される円状の溝に球体の方向転換を促すために両端を傾斜させた半円状のストッパを嵌め込んで形成した半円状の路を含む球路であり、Oリングにより球体をリングガイドに押圧して円弧列状の球体を拘束することを特徴とするブレーキングエキスパンダ。 - 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のブレーキングエキスパンダにおいて、
前記拡張ステージは、
外側面に形成された下側拡張リング配置部に配置された下側拡張リングと、
を備え、複数片のチップに分離したフィルムシートを下側拡張リングに上側拡張リングを嵌め込んで取り出すことを特徴とするブレーキングエキスパンダ。 - 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のブレーキングエキスパンダにおいて、
切断後チップ間に切り残しがあるときチップ分割機として使用することを特徴とするブレーキングエキスパンダ。 - 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のブレーキングエキスパンダにおいて、
切断後UV照射を行い、チップ剥離機として使用することを特徴とするブレーキングエキスパンダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004198832A JP2006024591A (ja) | 2004-07-06 | 2004-07-06 | ブレーキングエキスパンダ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
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- 2004-07-06 JP JP2004198832A patent/JP2006024591A/ja not_active Ceased
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