JPH1133887A - 半導体ウェーハの研削方法及びその装置 - Google Patents

半導体ウェーハの研削方法及びその装置

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JPH1133887A
JPH1133887A JP19386397A JP19386397A JPH1133887A JP H1133887 A JPH1133887 A JP H1133887A JP 19386397 A JP19386397 A JP 19386397A JP 19386397 A JP19386397 A JP 19386397A JP H1133887 A JPH1133887 A JP H1133887A
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semiconductor wafer
grinding
chamfering
edge
grinding wheel
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Takao Inaba
高男 稲葉
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体ウェーハの裏面研削時に半導体ウェーハ
のエッジ部分に発生する加工変質層を除去することがで
きる半導体ウェーハの研削方法及びその装置を提供す
る。 【解決手段】本発明は、半導体ウェーハ22の裏面22
Bを研削するカップ型砥石24と、半導体ウェーハ22
のエッジ22Cを面取りする砥石36とを備え、カップ
型砥石24による裏面22Bの研削加工と、砥石36に
よるエッジ22Cの面取り加工とを同時に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体ウェーハの研
削方法及びその装置に係り、特に半導体ウェーハの製造
最終工程で半導体ウェーハの裏面を研削加工する研削方
法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェーハの製造最終工程では、半
導体ウェーハの裏面研削加工が行われている。裏面研削
終了した半導体ウェーハは、酸化膜形成処理等のウェー
ハ処理が施された後、ダイシング工程に送られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
半導体ウェーハの研削方法では、半導体ウェーハの裏面
研削に起因して半導体ウェーハのエッジ部分に脆い加工
変質層が発生し、この加工変質層によって半導体ウェー
ハが破損する場合があるという欠点がある。このような
不具合は、半導体ウェーハの裏面研削終了後に、半導体
ウェーハのエッジを面取り加工して加工変質層を除去す
れば良いが、裏面が研削された極薄い半導体ウェーハを
面取り加工することは非常に困難で実施できないという
欠点がある。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、半導体ウェーハの裏面研削時に半導体ウェー
ハのエッジ部分に発生した加工変質層を簡単に除去する
ことができる半導体ウェーハの研削方法及びその装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
するために、半導体ウェーハを保持して、該半導体ウェ
ーハの片面を研削加工する半導体ウェーハの研削方法に
おいて、前記半導体ウェーハの片面の研削加工と、該半
導体ウェーハのエッジの面取り加工とを同時に行うこと
を特徴としている。
【0006】また、本発明は、前記目的を達成するため
に、半導体ウェーハを保持するテーブルと、前記テーブ
ルに保持された前記半導体ウェーハの片面に押し付けら
れて、該半導体ウェーハの片面を研削加工する研削用砥
石と、前記テーブルに保持された前記半導体ウェーハの
エッジに押し付けられて、該半導体ウェーハのエッジを
面取り加工する面取り用砥石と、を備え、前記研削用砥
石による研削加工と、前記面取り用砥石による面取り加
工とを同時に行うことを特徴としている。
【0007】本発明によれば、研削用砥石による半導体
ウェーハの片面の研削加工と、面取り用砥石による半導
体ウェーハのエッジの面取り加工とを同時に行う。この
ように、研削加工と面取り加工とを同時に行うと、研削
加工終了後の極薄い半導体ウェーハを面取りするより
も、面取りが容易になる。よって、本発明は、半導体ウ
ェーハのエッジ部分に発生する加工変質層を簡単に除去
することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る半導体ウェーハの研削方法及びその装置の好ましい実
施の形態について詳説する。図1は、本発明の実施の形
態の半導体ウェーハの研削装置を示す全体構造図であ
る。同図に示す半導体ウェーハの研削装置10は、主と
して吸着テーブル12、研削用砥石装置14、及び面取
り用砥石装置16から構成される。
【0009】前記吸着テーブル12は円盤状に形成さ
れ、その下面にモータ18の出力軸20が吸着テーブル
12の中心軸と同軸上に取り付けられている。この吸着
テーブル12は、モータ18の駆動力によって図中矢印
A方向に回転される。また、吸着テーブル12の上面に
は、図示しないバッキング材が設けられ、このバッキン
グ材に半導体ウェーハ22の表面22Aが吸着されてい
る。これにより、半導体ウェーハ22は、吸着テーブル
12上に保持されて、吸着テーブル12と共に回転され
る。
【0010】前記研削用砥石装置14は、カップ型砥石
24、モータ26、及びエアシリンダ28等から構成さ
れる。前記カップ型砥石24は、吸着テーブル12に吸
着保持された半導体ウェーハ22の裏面22Bを研削加
工する砥石であり、砥石部分25を下向きにして設けら
れている。また、カップ型砥石24は、上面にモータ2
6の出力軸30がカップ型砥石24の中心軸と同軸上に
取り付けられ、このモータ26の駆動力によって図中矢
印B方向に回転される。
【0011】前記モータ26の上部には、エアシリンダ
28のピストン32が取り付けられている。したがっ
て、エアシリンダ28を駆動してピストン32を伸縮動
作させると、カップ型砥石24を半導体ウェーハ22に
対して進退移動させることができる。よって、カップ型
砥石24を半導体ウェーハ22の裏面22Bに押圧当接
させて送り動作させることにより、半導体ウェーハ22
の裏面22Bをカップ型砥石24で研削することができ
る。なお、前記エアシリンダ28は、研削装置本体11
上に立設されたL字状の支柱34に固定されている。
【0012】前記面取り用砥石装置16は、砥石36、
モータ38、及び上下駆動機構等から構成される。前記
砥石36は、吸着テーブル12に吸着保持された半導体
ウェーハ22の裏面22Bのエッジ22Cを面取り加工
する砥石である。この砥石36は、モータ38の出力軸
40に固着されている。また、モータ38は、半導体ウ
ェーハ22のエッジ22Cに対して砥石36が傾斜して
当接するように、支持部材42の下部に傾斜して固定さ
れている。
【0013】前記支持部材42には、上下駆動機構を構
成するナット部材44が固定されている。このナット部
材44は、同じく上下駆動機構を構成するねじ送り装置
のねじ棒46に螺合されると共に、直進ガイド部材48
に係合されている。また、前記ねじ棒46の上端には、
モータ50の図示しない出力軸が連結されている。した
がって、モータ50を駆動してねじ棒46を正転/逆転
させると、ナット部材44等を介して砥石36を上下移
動させることができる。よって、砥石36を半導体ウェ
ーハ22のエッジ22Cに当接させて送り動作させるこ
とにより、半導体ウェーハ22のエッジ22Cを面取り
することができる。なお、前記モータ50は、研削装置
本体11上に立設されたL字状の支柱52に固定され、
この支柱52に前記直進ガイド部材48が設けられてい
る。
【0014】次に、前記の如く構成された半導体ウェー
ハの研削装置の作用について説明する。まず、研削対象
の半導体ウェーハ22を、その表面22Aを下向きにし
て吸着テーブル12の上面に吸着保持させる。次に、半
導体ウェーハ22をモータ18で回転させると共に、カ
ップ型砥石24をモータ26で回転させ、そして砥石3
6をモータ38で回転させる。
【0015】次いで、裏面研削用のカップ型砥石24
を、エアシリンダ28のピストン32を伸長させること
により下降移動させて、カップ型砥石24の砥石部分2
5を半導体ウェーハ22の裏面22Bに押圧当接させ
る。そして、この動作に連動して、面取り用の砥石36
を、ねじ送り装置によって下降移動させて、半導体ウェ
ーハ22のエッジ22Cに押圧当接させる。
【0016】これにより、カップ型砥石24によって裏
面研削が行われ、これと同時に砥石36によってエッジ
22Cの面取りが行われる。図2は、裏面研削前の半導
体ウェーハ22の要部拡大断面図である。同図に示すよ
うに裏面研削前の半導体ウェーハ22は、エッジ22C
が両面ともテーパ状に予め面取りされている。この半導
体ウェーハ22の裏面22Bを、面取り加工を行わずに
研削すると図3に示すように、エッジ22Cの裏面22
B側の面取り部分も一緒に研削されてエッジ22Cが先
鋭状になり、また、エッジ22Cに加工変質層が発生し
て半導体ウェーハ22が脆くなる。
【0017】これに対して、本実施の形態では、研削加
工と同時に面取り加工を行っているので、エッジ22C
に発生した加工変質層を、面取り用の砥石36で直ちに
研削することができる。よって、本実施の形態では、加
工変質層を簡単に除去することができる。また、裏面研
削終了後の裏面22B側のエッジ22Cに、図4に示す
テーパ状の面取りを施すこともできる。
【0018】なお、この半導体ウェーハの研削装置によ
る研削方法は、スルーフィード研削又はインフィード研
削とする。そして、エッジの面取り時間は、裏面研削時
間よりも長く設定することが面取り精度を向上させる点
から好ましい。また、スパークアウト研削を行う場合に
は、エッジの面取り時間を同時間、または長く設定する
ことが好ましい。
【0019】本実施の形態では、半導体ウェーハを研削
する研削装置について説明したが、これに限られるもの
ではなく、研磨布等の研磨体で半導体ウェーハを研磨す
る研磨装置にも適用することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る半導体
ウェーハの研削方法及びその装置によれば、研削用砥石
による半導体ウェーハの片面の研削加工と、面取り用砥
石による半導体ウェーハのエッジの面取り加工とを同時
に行うようにしたので、半導体ウェーハのエッジ部分に
発生する加工変質層を簡単に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る半導体ウェーハの研
削装置の全体構造図
【図2】裏面研削前の半導体ウェーハの要部拡大断面図
【図3】裏面研削加工のみ実施した半導体ウェーハの要
部断面拡大図
【図4】裏面研削加工と面取り加工とを同時に実施した
半導体ウェーハの要部拡大断面図
【符号の説明】
10…半導体ウェーハの研削装置 12…吸着テーブル 14…研削用砥石装置 16…面取り用砥石装置 22…半導体ウェーハ 24…カップ型砥石(裏面研削用砥石) 36…砥石(面取り用砥石)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体ウェーハを保持して、該半導体ウェ
    ーハの片面を研削加工する半導体ウェーハの研削方法に
    おいて、 前記半導体ウェーハの片面の研削加工と、該半導体ウェ
    ーハのエッジの面取り加工とを同時に行うことを特徴と
    する半導体ウェーハの研削方法。
  2. 【請求項2】半導体ウェーハを保持するテーブルと、 前記テーブルに保持された前記半導体ウェーハの片面に
    押し付けられて、該半導体ウェーハの片面を研削加工す
    る研削用砥石と、 前記テーブルに保持された前記半導体ウェーハのエッジ
    に押し付けられて、該半導体ウェーハのエッジを面取り
    加工する面取り用砥石と、 を備え、前記研削用砥石による研削加工と、前記面取り
    用砥石による面取り加工とを同時に行うことを特徴とす
    る半導体ウェーハの研削装置。
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Cited By (5)

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