JP2006024327A - 対物レンズ及びそれを備えた光ヘッド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光記録媒体に対する球面収差の実効値を小さく抑え、小さな径のビームスポットを光記録媒体の記録面上に形成することができる対物レンズを提供すること。
【解決手段】 中央領域33と周辺領域34とを備えた屈折面30を有する対物レンズ3を用いた光ヘッド装置1では、光軸Lに直交する方向における光軸Lから中央領域33の外周部33cまでの距離をRとしたとき、光軸LからR/3ないし2R/3の範囲に、光記録媒体4に対する球面収差が0となる零領域a1、a2、及び/又は光記録媒体4に対する球面収差が0に向かって増加及び減少をする増減領域a3が存在する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、異なる波長のレーザ光を用いて透明基板の厚さが異なるCDやDVDなどの光記録媒体の記録、再生を行う光ヘッド装置に使用される対物レンズに関するものである。また、この対物レンズを備えた光ヘッド装置に関するものである。
従来より、記録面を保護する透明基板の厚さや記録密度が異なる光記録媒体を、異なる波長のレーザ光を用いて記録、再生する光ヘッド装置が知られている。光記録媒体としては、種々のものがあり、例えばCDやDVDなどが挙げられる。ここで、CDでは、記録面を保護する透明基板の厚さが1.2mmであり、DVDでは透明基板の厚さがCDよりも薄い0.6mmであり、その記録密度はCDよりも高い。そのため、CDの記録再生には、例えば、波長790nmのレーザ光が用いられ、DVDの記録再生には、例えば、波長660nmのレーザ光が用いられている。
この種の光ヘッド装置では、装置の小型化及び薄型化を図るため、単一の集光光学系を用いて、それぞれの光記録媒体に対応した波長を有するレーザ光を光記録媒体の記録面に集光させる種々の構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された光ヘッド装置では、屈折面に回折格子が形成された対物レンズが用いられている。この光ヘッド装置では、短波長のレーザ光の回折光をDVDの記録面に集光させ、長波長のレーザ光の回折光をCDの記録面に集光させている。しかし、屈折面に回折格子が形成された対物レンズでは、不要回折光が発生するため、レーザ光の透過率が低下する光量損失の問題がある。
そのため、単一の集光光学系を用いつつ、この光量損失の問題点を解消した光ヘッド装置も種々提案されている(例えば、特許文献2)。
特許文献2に記載された光ヘッド装置では、光軸を中心とする中央領域とこの中央領域の外周側に同心状に形成された周辺領域とから構成される屈折面を有する対物レンズが用いられている。この対物レンズの屈折面では、中央領域と周辺領域とが1つの非球面形状で形成され、CDの記録再生に必要な開口数NA1とほぼ一致する位置が中央領域と周辺領域との境界になっている。
この特許文献2に記載された光ヘッド装置では、対物レンズの中央領域が1つの非球面形状で形成されているため、DVDに対する球面収差は、例えば、図8(A)に示すように中央領域の外周部(中央領域と周辺領域との境界、NA1)で球面収差がいわゆる補正不足(アンダー)の状態から補正過剰(オーバー)の状態に急激かつ不連続に変化する分布となったり、あるいは図8(B)に示すように、光軸との直交方向における光軸と中央領域の外周部との間の中央付近が補正過剰(オーバー)となった分布となっている。尚、図8におけるNA2は、DVDの記録再生に必要な開口数を示している。
特開2000−81566号公報 特開平10−55564号公報
上述のように、例えば、DVDの記録密度はCDの記録密度よりも高いため、特に、DVDの記録面上にはより小さな径のビームスポットを形成する必要がある。小さな径のビームスポットを形成するためには球面収差の実効値を小さく抑える必要があり、例えば、特許文献2に記載された光ヘッド装置では、図8(A)に示す球面収差分布よりも図8(B)に示す球面収差分布となるような対物レンズも用いる方が好ましい。尚、図8を見る限りでは、図8(A)に示す球面収差分布となった方が、球面収差の実効値を小さく抑えることができるようにも思えるが、実際は、図8(A)と図8(B)とでは表示スケールが相違し、図8(A)に示す球面収差は図8(B)に示す球面収差に比べ、非常に大きな値となっている。
しかしながら、図8(B)に示す球面収差分布では、光軸との直交方向における光軸と中央領域の外周部との間の中央付近の球面収差がプラス(オーバー)方向に大きくなる領域が存在し、球面収差の実効値を十分に小さく抑えることができない。このことは、DVDの記録面上に小さな径のビームスポットを形成する上で支障になっている。
そこで、本発明の課題は、光記録媒体に対する球面収差の実効値を小さく抑え、小さな径のビームスポットを光記録媒体の記録面上に形成することができる対物レンズ及びそれを備えた光ヘッド装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、透明基板の厚さが異なる2以上の光記録媒体の各々に対応した波長を有する2以上のレーザ光を、1つの集光光学系を介して前記光記録媒体の記録面に集光させ、該記録面上に情報を記録し及び/又は該記録面上の情報を再生する光ヘッド装置用の対物レンズにおいて、該対物レンズの屈折面は、その光軸を中心として前記屈折面の中央部に形成され全ての前記光記録媒体に対して使用される中央領域と、該中央領域の外周側に隣接するように同心状に形成された周辺領域とを備え、前記光軸に直交する方向における該光軸から前記中央領域の外周部までの距離をRとしたとき、前記光軸からR/3ないし2R/3の範囲に、少なくとも1の前記光記録媒体に対する球面収差が0となる零領域、及び/又は少なくともこの1の前記光記録媒体に対する球面収差が0に向かって増加及び減少をする増減領域が存在することを特徴とする。
本発明では、従来、球面収差が大きくなっていた光軸からR/3ないし2R/3の範囲に、少なくとも1の光記録媒体に対する球面収差が0となる零領域、及び/又は少なくともこの1の光記録媒体に対する球面収差が0に向かって増加及び減少をする増減領域が存在する。そのため、少なくとも1の光記録媒体に対する球面収差の実効値を十分に小さく抑えることができる。また、球面収差の実効値を十分に小さくできる結果、少なくとも1の光記録媒体に対する波面収差も小さく抑えることができる。
ここで、本明細書において、零領域とは、1の光記録媒体に対する球面収差がプラス(オーバー)からマイナス(アンダー)になる領域または、マイナスからプラスになる領域をいうものとする。また、増減領域とは、1の光記録媒体に対する球面収差が0とはならないが0に向かって増加及び減少をする領域であり、極小値あるいは極大値を含む領域をいうものとする。
本発明において、前記中央領域は、互いに屈折力が異なる非球面形状を有する複数の輪帯状屈折面から構成されるとともに、これら複数の輪帯状屈折面の境界には光軸方向に向けて段差が形成されていることが好ましい。このように構成することで、従来、中央領域が1つの非球面形状で形成されていたために、球面収差が大きくなっていた光軸との直交方向における光軸と中央領域の外周部との間の中央付近に、簡易な構成によって、零領域あるいは増減領域が存在するようにすることができる。そのため、球面収差の実効値を十分に小さく抑えることができる。
本発明において、例えば、前記光記録媒体は、第1の波長を有する第1のレーザ光が集光される第1光記録媒体と、前記第1の波長よりも短い第2の波長を有する第2のレーザ光が集光される第2光記録媒体とであり、前記第2光記録媒体に対して、前記零領域及び/又は前記増減領域が存在する。この場合には、より小さな径のビームスポットを形成する必要がある第2光記録媒体に対する球面収差の実効値を小さく抑えることができ、小さなビームスポットを第2光記録媒体の記録面上に形成することが可能となる。
また、本発明においては、前記光記録媒体は、第1の波長を有する第1のレーザ光が集光される第1光記録媒体と、前記第1の波長よりも短い第2の波長を有する第2のレーザ光が集光される第2光記録媒体とであり、前記第1光記録媒体に対して、前記零領域及び/又は前記増減領域が存在するようにもできる。この場合には、第1光記録媒体に対する球面収差の実効値を小さく抑えることができ、小さなビームスポットを第1光記録媒体の記録面上に形成することが可能となる。その結果、第1光記録媒体の記録再生性能を向上させることができる。
また、本発明は、透明基板の厚さが異なる2以上の光記録媒体の各々に対応した波長を有する2以上のレーザ光を、1つの集光光学系を介して前記光記録媒体の記録面に集光させ、該記録面上に情報を記録し及び/又は該記録面上の情報を再生する光ヘッド装置用の対物レンズにおいて、該対物レンズの屈折面は、その光軸を中心として前記屈折面の中央部に形成され全ての前記光記録媒体に対して使用される中央領域と、該中央領域の外周側に隣接するように同心状に形成された周辺領域とを備え、前記光軸に直交する方向における該光軸から前記中央領域の外周部までの範囲に、1の光記録媒体に対する球面収差を最適に補正する最適領域が少なくとも1箇所に存在することを特徴とする。
本発明では、1の光記録媒体に対する球面収差が0のまま推移する最適領域が存在する。この場合には、この最適領域に対応して、他の光記録媒体に対する球面収差分布では、記録面にレーザ光が集光しない制限領域が存在することもある。しかしながら、他の光記録媒体に対するレーザ光のパワーに余裕がある場合には、他の光記録媒体に対して制限領域が存在しても、他の光記録媒体の記録再生性能にそれほど影響を与えることなく、1の光記録媒体の記録再生性能を効果的に向上させることができる。すなわち、制限領域の光は集光しないため、他の光記録媒体に対しては、光の利用効率(透過率)は下がるが、レーザ光のパワーに余裕があれば、多少、光の利用効率が低下しても、記録再生性能にそれほど影響を与えることはない。ここで、この1の光記録媒体は例えば、CD、DVDあるいはBD(ブルーレイディスク)である。
本発明において、前記光軸に直交する方向における該光軸から前記中央領域の外周部までの距離をRとしたとき、前記最適領域は、前記光軸からR/3ないし2R/3の範囲に存在することが好ましい。この場合には、他の光記録媒体に対する光の利用効率(透過率)を多少犠牲にしても、従来、球面収差が大きくなっていた光軸との直交方向における光軸と中央領域の外周部との間の中央付近に、1の光記録媒体に対する最適領域を存在させることで、1の光記録媒体に対する球面収差の実効値をより小さく抑え、より小さな径のビームスポットを形成することが可能となる。その結果、1の光記録媒体の記録再生性能をより効果的に向上させることができる。また、他の光記録媒体に対しても、球面収差の大きな領域を通った光を集光させない、より小さな径のビームスポットを形成することが可能となる。
本発明にかかる対物レンズは、この対物レンズを有する集光光学系と、前記レーザ光を出射するレーザ光源とを備え、前記記録面上に情報を記録し及び/又は該記録面上の情報を再生することを特徴とする光ヘッド装置に用いることができる。
以上のように本発明にかかる対物レンズを用いた場合には、従来、球面収差が大きくなっていた光軸からR/3ないし2R/3の範囲に、少なくとも1の光記録媒体に対する球面収差が0となる零領域、及び/又は少なくともこの1の光記録媒体に対する球面収差が0に向かって増加及び減少をする増減領域が存在する。そのため、少なくとも1の光記録媒体に対する球面収差の実効値を十分に小さく抑えることができ、また、波面収差も小さく抑えることができる。従って、少なくとも1の光記録媒体の記録面により小さな径のビームスポットを形成することができ、その結果、記録再生性能を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
(光ヘッド装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる光ヘッド装置の概略構成を模式的に示す概略構成図である。
図1において、光ヘッド装置1は、CD、DVDなどの透明基板の厚さや記録密度が異なる複数種類の光記録媒体4の各々に対応した波長を有する複数のレーザ光を、1つの集光光学系Loを介して光記録媒体4の記録面に集光させ、光記録媒体4に対して情報の再生、記録を行うものである。本形態における光記録媒体4は、第1光記録媒体としてのCD41及び第2光記録媒体としてのDVD42であり、光ヘッド装置1は、CD41の再生等のために用いる例えば、790nmの第1の波長を有する第1のレーザ光L1を出射する第1のレーザ光源11と、DVD42の再生等のために用いる例えば、660nmの第2の波長を有する第2のレーザ光L2を出射する第2のレーザ光源12とを備えている。各レーザ光L1、L2は共通の集光光学系Loを介して光記録媒体4に導かれると共に、当該光記録媒体4で反射された各レーザ光L1、L2の戻り光は共通受光素子25に導かれるように構成されている。
集光光学系Loには、第1のレーザ光L1を直進させ、第2のレーザ光L2を反射させて双方の光を共にシステム光軸L(対物レンズの光軸。以下、光軸Lとする。)に一致させる第1のビームスプリッタ21と、光軸Lに沿って進むレーザ光L1、L2を通過させる第2のビームスプリッタ22と、この第2のビームスプリッタ22を通過したレーザ光L1、L2を平行光化するコリメートレンズ23と、コリメートレンズ23から出射されたレーザ光L1、L2のビームスポットを光記録媒体4の記録面に形成するための対物レンズ3とが含まれている。本形態では、光記録媒体4であるDVD42の記録面42aと、CD41の記録面41aに対して、対物レンズ3によって、第1のレーザ光L1のビームスポットがCD41の記録面41a上に形成され、第2のレーザ光L2のビームスポットがDVD42の記録面42a上に形成されるようになっている。
また、集光光学系Loには、光記録媒体4で反射された後に、第2のビームスプリッタ22で反射された後の第1および第2のレーザ光L1、L2の戻り光を、共通受光素子25に導くためのグレーティング24が含まれている。
この構成の光ヘッド装置1においては、光記録媒体4としてCD41の情報記録再生の際には、第1のレーザ光源11から、波長が790nmの第1のレーザ光L1を出射する。この第1のレーザ光L1は、集光光学系Loに導かれ、対物レンズ3を介して、CD41の記録面41a上にビームスポットB(41)を形成する。CD41の記録面41aで反射した第1のレーザ光L1の戻り光は、第2のビームスプリッタ22を介して共通受光素子25に集光する。共通受光素子25で検出された信号によりCD41の情報再生等が行われる。
これに対して、光記録媒体4としてDVD42の情報を再生等するときは、第2のレーザ光源12から、波長が660nmの第2のレーザ光L2を出射する。この第2のレーザ光L2も集光光学系Loに導かれ、対物レンズ3を介して、DVD42の記録面42a上にビームスポットB(42)を形成する。DVD42の記録面42aで反射した第2のレーザ光L2の戻り光は、第2のビームスプリッタ22を介して共通受光素子25に集光する。共通受光素子25で検出された信号によりDVD42の情報再生等が行われる。
(対物レンズの構成)
図2は、図1に示す光ヘッド装置の対物レンズを模式的に示す断面図である。図3は、図2に示す対物レンズを用いたときの球面収差分布の一例を説明するグラフであり、(A)、(B)はともに、実施形態における第2光記録媒体に対する球面収差分布を示すグラフ、(C)は、比較形態における第2光記録媒体に対する球面収差分布を示すグラフである。図4は、図2に示す対物レンズを用いたときの球面収差分布の他の例を説明するグラフであり、(A)、(B)はそれぞれ、実施形態における第1光記録媒体に対する球面収差分布を示すグラフ、比較形態における第1光記録媒体に対する球面収差分布を示すグラフである。図5は、図2に示す対物レンズを用いたときの球面収差分布の他の例を説明するグラフであり、(A)、(B)はそれぞれ、実施形態における第2光記録媒体に対する球面収差分布を示すグラフ、実施形態における第1光記録媒体に対する球面収差分布を示すグラフである。図6は、図2に示す対物レンズを用いたときの球面収差分布の他の例を説明するグラフであり、(A)、(B)はそれぞれ、実施形態における第2光記録媒体に対する球面収差分布を示すグラフ、実施形態における第1光記録媒体に対する球面収差分布を示すグラフである。
図2に示すように、対物レンズ3は両面が凸状に形成された凸レンズであり、対物レンズ3には、光記録媒体4側に単一の非球面形状で形成された出射面31とレーザ光源11、12側に形成された入射面32とからなる屈折面30が形成されている。入射面32は、光軸Lを中心として入射面32の中央部に形成された中央領域33と、中央領域33の外周側に隣接するように同心状に形成された周辺領域34とを備えている。中央領域33は、CD41及びDVD42に対して使用され、周辺領域34はDVD42に対してのみ使用されるようになっている。
中央領域33は、互いに屈折力が異なる非球面形状を有する複数の輪帯状屈折面33a、33a、・・・(以下、輪帯状屈折面33aとする。)から構成されるとともに、これら複数の輪帯状屈折面33aの境界には光軸L方向に向けて段差33b、33b、・・・(以下、段差33bとする。)が形成されている。中央領域33の外周部33cは、CD41の記録再生に必要な開口数NA1と略一致するようになっている。尚、図2では、便宜上、一部の輪帯状屈折面及び段差にのみ符号を付している。
周辺領域34は、本形態では、1つの非球面形状で形成されており、この非球面形状は、DVD42に対する球面収差を最適に補正するような非球面となっている。尚、本形態では図2に示すように、周辺領域34の外周部がDVD42の記録再生に必要な開口数N2とほぼ一致するようになっている。
中央領域33に形成された段部33bの半径方向位置(光軸Lに直交する方向の位置)及び高さ、かつ、輪帯状屈折面33aの非球面形状は、所定の条件を満足するように設定されている。具体的には、これらは、光軸Lに直交する方向における光軸Lから中央領域33の外周部33cまでの距離をRとしたとき、光軸LからR/3ないし2R/3の範囲に、少なくともCD41及びDVD42のいずれか一方に対する球面収差が0となる零領域、及び/又は少なくともCD41及びDVD42のいずれか一方に対する球面収差が0に向かって増加及び減少をする増減領域が存在するように、設定されている。あるいは、CD41及びDVD42のいずれか一方に対する球面収差を最適に補正する最適領域が少なくとも1箇所に存在するように、段部33bの半径方向位置及び高さ、かつ、輪帯状屈折面33aの非球面形状は設定されている。
例えば、図3(A)に示すように、光軸LからR/3ないし2R/3の範囲に、DVD42に対する球面収差が0となる零領域a1及びa2が存在するように、段部33bの半径方向位置及び高さ、かつ、輪帯状屈折面33aの非球面形状(以下、これらを「段部33b等の形状」とする。)が設定されている。ここで、この場合における零領域a1は、DVD42に対する球面収差がプラス(オーバー)からマイナス(アンダー)になる領域であり、零領域a2は、DVD42に対する球面収差がマイナスからプラスになる領域である。
あるいは、図3(B)に示すように、光軸LからR/3ないし2R/3の範囲に、DVD42に対する球面収差が0に向かって増加及び減少をする増減領域a3が存在するように、段部33b等の形状が設定されている。ここで、この場合における増減領域a3は、球面収差が0とはならないが0に向かって増加及び減少をする領域であり、極小値m1を含む領域である。尚、光軸LからR/3ないし2R/3の範囲には、零領域と増減領域との双方が存在するように、段部33b等の形状が設定されていても良い。
このように、光軸LからR/3ないし2R/3の範囲に、DVD42に対する球面収差が0となる零領域、及び/又はDVD42に対する球面収差が0に向かって増加及び減少をする増減領域が存在するように、段部33b等の形状が設定されている場合には、図3(C)のような、光軸Lと外周部33cとの間の中央付近の球面収差が大きくなる領域を有する従来と同様の比較形態における対物レンズを用いた場合と比較して、DVD42に対する球面収差の実効値が低減されることがわかる。
また、例えば、図4(A)に示すように、光軸LからR/3ないし2R/3の範囲に、CD41に対する球面収差が0となる零領域a4及びa5が存在するように、段部33b等の形状が設定されている。尚、上記と同様に、光軸LからR/3ないし2R/3の範囲に、零領域に替えて増減領域が存在するように段部33b等の形状が設定されても良いし、零領域と増減領域との双方が存在するように、段部33b等の形状が設定されていても良い。
このように、光軸LからR/3ないし2R/3の範囲に、CD41に対する球面収差が0となる零領域、及び/又はCD41に対する球面収差が0に向かって増加及び減少をする増減領域が存在するように、段部33b等の形状が設定されている場合には、図4(B)のような、従来と同様の球面収差分布を生じる比較形態の対物レンズを用いた場合と比較して、CD41に対する球面収差の実効値が低減されることがわかる。
あるいは、図5(A)に示すように、DVD42に対する球面収差を最適に補正する最適領域a6が存在するように、段部33b等の形状が設定されている。具体的には、光軸LからR/3ないし2R/3の範囲に、最適領域a6が存在するように段部33b等の形状が設定されている。ここで、最適領域a6とは、DVD42に対する球面収差が0のまま推移する領域である。図5(A)では、最適領域a6が1箇所に存在するように、段部33b等の形状が設定されているが、最適領域が複数箇所に存在したり、上記の零領域や増減領域と並存するように、段部33b等の形状が設定されても良い。
尚、この場合には、図5(B)に示すように、この最適領域a6に対応して、CD41の記録面41a上に第1のレーザ光L1が集光しない制限領域a61が、CD41に対する球面収差の分布上に現れる。
または、図6(B)に示すように、CD41に対する球面収差を最適に補正する最適領域a7が存在するように、段部33b等の形状が設定されている。具体的には、光軸LからR/3ないし2R/3の範囲に、最適領域a7が存在するように段部33b等の形状が設定されている。この場合においても、上述したように、最適領域が複数箇所に存在したり、上記の零領域や増減領域と並存するように、段部33b等の形状が設定されても良い。
尚、この場合にも、図6(A)に示すように、この最適領域a7に対応して、DVD42の記録面42a上に第2のレーザ光L2が集光しない制限領域a71が、DVD42に対する球面収差の分布上に現れる。
以上のような入射面32の中央領域33の設計手順は、例えば、以下のようになる。まず、光軸LからR/3ないし2R/3の範囲に、CD41及びDVD42の少なくともいずれか一方に対して零領域及び/又は増減領域が存在するように、段部33bの半径方向位置及び高さ、かつ、輪帯状屈折面33aの非球面形状が設定される。その後、零領域及び増減領域に対応する部分以外の部分については、CD41及びDVD42の双方に対する球面収差をバランス良く補正するように、段部33bの半径方向位置及び高さ、かつ、輪帯状屈折面33aの非球面形状が設定される。
あるいは、光軸Lから中央領域33の外周部33cまでの範囲にCD41あるいはDVD42に対して最適領域が存在するように、段部33bの半径方向位置及び高さ、かつ、輪帯状屈折面33aの非球面形状が設定される。その後、最適領域に対応する部分以外の部分については、CD41及びDVD42の双方に対する球面収差をバランス良く補正するように、段部33bの半径方向位置及び高さ、かつ、輪帯状屈折面33aの非球面形状が設定される。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の対物レンズ3を用いた場合には、従来、球面収差が大きくなっていた光軸LからR/3ないし2R/3の範囲に、DVD42に対する球面収差が0となる零領域a1及びa2及び/又は、DVD42に対する球面収差が0に向かって増加及び減少をする増減領域a3が存在する。そのため、図3から明らかなように、DVD42に対する球面収差の実効値を十分に小さく抑えることができる。また、球面収差の実効値を十分に小さくできるため、DVD42に対する波面収差も小さく抑えることができる。すなわち、より小さな径のビームスポットを形成する必要があるDVD42の記録面42a上に、小さなビームスポット形成することができ、DVD42の記録再生性能を向上させることができる。
また、本形態の対物レンズ3を用いた場合には、光軸LからR/3ないし2R/3の範囲に、CD41に対する球面収差が0となる零領域a4及びa5及び又は、増減領域が存在する。そのため、例えば、図4から明らかなように、CD41に対する球面収差の実効値を十分に小さく抑えることができる。その結果、CD41の記録面41a上に、小さなビームスポット形成することができ、CD41の記録再生性能を向上させることができる。
本形態では、中央領域33は、互いに屈折力が異なる非球面形状を有する複数の輪帯状屈折面33aから構成されるとともに、これら複数の輪帯状屈折面33aの境界には光軸L方向に向けて段差が形成されている。そして、段部33bの半径方向位置及び高さ、かつ、輪帯状屈折面33aの非球面形状が、所定の条件を満足するように設定されている。そのため、簡易な構成で、従来、球面収差が大きくなっていた光軸LからR/3ないし2R/3の範囲に零領域あるいは増減領域を存在させることができる。その結果、CD41あるいはDVD42の球面収差の実効値を十分に小さく抑えることができる。
また、本形態では、CD41又はDVD42に対する球面収差を最適に補正する最適領域a6又はa7が存在する。この場合には、この最適領域a6又はa7に対応して、CD41又はDVD42の記録面41a、42aにレーザ光L1、L2が集光しない制限領域a61、a71がCD41又はDVD42に対する球面収差の分布上に現れる。しかしながら、制限領域a61、a71が現れる光記録媒体4に対するレーザ光のパワーに余裕がある場合には、一方の光記録媒体4に対して最適領域が存在しても、他方の光記録媒体4の記録再生性能も向上させつつ、一方の光記録媒体4の記録再生性能を効果的に向上させることができる。
本形態では、最適領域a6又はa7は、光軸LからR/3ないし2R/3の範囲に存在する。すなわち、従来、球面収差が大きくなっていたこの範囲に最適領域a6、a7が存在する。そのため、一方の光記録媒体5に対する球面収差の実効値をより小さく抑え、より小さな径のビームスポットを形成することが可能となる。
また、本形態における光ヘッド装置1は、上述した対物レンズ3を有する集光光学系Loを備えていることから、CD41及びDVD42の少なくともいずれか一方に対する記録再生性能を向上させることができる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形可能である。
例えば、光軸LからR/3ないし2R/3の範囲に、CD41に対して零領域、及び/又は増減領域が存在し、尚かつ、DVD42に対しても零領域、及び/又は増減領域が存在するように段部33b等の形状が設定されていても良い。この場合には、CD41及びDVD42の双方の記録再生性能を向上させることができる。
尚、図3及び図4は概念的なものであり、球面収差の分布は、図3及び図4に記載されたものには限定されない。例えば、球面収差のプラスマイナスが反転したような球面収差の分布となっていても良い。また、図5及び図6も同様に概念的なものであり、球面収差の分布は、図5及び図6に記載されたものには限定されない。
また、光記録媒体4は、CD41とDVD42とには限定されず、BDに対しても対物レンズ3を用いることができる。すなわち、CD、BD兼用の光ヘッド装置あるいは、DVD、BD兼用の光ヘッド装置に本発明の対物レンズを適用することも可能である。
さらに、本発明の対物レンズは、透明基板の厚さが異なる2種類の光記録媒体が使用される光ヘッド装置には限定されず、透明基板の厚さが異なる3種類以上の光記録媒体が使用される光ヘッド装置においても適用が可能である。この場合には、対物レンズでは、上述した形態における周辺領域の外周側に更に別の周辺領域が同心状に形成されることになる。また、本形態の構成は、対物レンズだけでなく、コリーメータレンズ等のその他の光ヘッド装置用のレンズに応用が可能である。
本発明を適用した対物レンズ3の実施例を説明する。この実施例における光記録媒体はCD及びDVDである。
(レンズ設計データ)
レンズ設計の前提となるCD、DVDの波長λ1、λ2、開口数NA1、NA2及び、レンズ屈折率n1、n2は以下である。
CD
λ1=790nm
NA1=0.47
n1=1.537
DVD
λ2=660nm
NA2=0.6
n2=1.540
以下、実施例のレンズ設計データを示す。以下のデータにおいて、面間隔は、光軸における入射面と出射面との間隔である。また、入射面の段差は、入射面と光軸との交点から各輪体状屈折面の内周端までの距離である。さらに、各輪帯状屈折面の非球面形状Z(r)は回転対称で、半径座標rに対して下式
Z(r)=cr2/[1+{1−(1+k)c221/2
+A2・r2+A4・r4+A6・r6+・・
で表される。cは曲率半径Rの逆数、kは円錐定数、A2、A4、A6、・・は、それぞれ2次、4次、6次・・の非球面係数である。なお、非球面係数などの表示においてEとそれに続く数字nは、1/10nを意味する。また、各輪帯状屈折面のデータは最内周から外周へ向かう順番に記述してある。
面間隔 1.75000
入射面
輪帯領域=0〜0.40000
段差=0.00000
R=1.94109
k=0.000000E+00
4=−0.893898E−02
輪帯領域=0.4〜0.60000
段差=0.00864
R=1.94128
k=0.000000E+00
4=−0.676508E−02
輪帯領域=0.6〜0.80000
段差=0.02474
R=1.93794
k=0.000000E+00
4=−0.752818E−02
輪帯領域=0.8〜0.95000
段差=0.02786
R=1.81480
k=0.452784E−01
4=−0.264601E−01
輪帯領域=0.95〜1.35000
段差=0.01464
R=1.99361
k=0.413001E−01
4=0.238894E−02
6=−0.504509E−02
輪帯領域=1.35〜1.43900
段差=0.04010
R=2.29433
k=0.479248E−03
4=0.191457E−01
6=−0.358908E−02
輪帯領域=1.439〜1.83000
段差=0.03016
R=2.00971
k=−0.650893E+00
4=0.109546E−01
6=−0.575933E−03
出射面
R=−7.46182
k=0.23703E+01
4=0.255157E−01
6=−0.627395E−02
8=0.665314E−03
(球面収差分布)
図7は、実施例の対物レンズを用いたときの球面収差分布を示し、(A)、(B)はそれぞれ、DVDに対する球面収差分布を示すグラフ、CDに対する球面収差分布を示すグラフである。
図7(A)に示すように、実施例の対物レンズを用いた場合、光軸LからR/3ないし2R/3の範囲(すなわち、NAが0.47/3〜2×0.47/3の範囲)に、DVDに対する球面収差が0となる零領域a11及びa12が存在し、また、極小値m2を含む増減領域a13が存在する。そのため、DVDに対する球面収差の実効値を0.01×λ2以下と小さく抑えることができる。また、その結果、DVDに対する波面収差の実効値を0.04×λ2以下に抑えることができる。
また、図7(B)に示すように、実施例の対物レンズを用いた場合、光軸LからR/3ないし2R/3の範囲に、CDに対する球面収差が0となる零領域a14及びa15が存在し、また、極大値m3を含む増減領域a16が存在する。そのため、CDに対する球面収差の実効値も0.01×λ1以下と小さく抑えることができる。また、その結果、CDに対する波面収差の実効値を0.04×λ1以下に抑えることができる。
このように、実施例の対物レンズを用いた場合には、CDとDVDとの双方に対する球面収差及び波面収差の実効値を低減させることができ、CDとDVDとの双方に対する記録再生機能の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態にかかる光ヘッド装置の概略構成を模式的に示す概略構成図である。 図1に示す光ヘッド装置の対物レンズを模式的に示す断面図である。 図2に示す対物レンズを用いたときの球面収差分布の一例を説明するグラフであり、(A)、(B)はともに、実施形態における第2光記録媒体に対する球面収差分布を示すグラフ、(C)は、比較形態における第2光記録媒体に対する球面収差分布を示すグラフである。 図2に示す対物レンズを用いたときの球面収差分布の他の例を説明するグラフであり、(A)、(B)はそれぞれ、実施形態における第1光記録媒体に対する球面収差分布を示すグラフ、比較形態における第1光記録媒体に対する球面収差分布を示すグラフである。 図2に示す対物レンズを用いたときの球面収差分布の他の例を説明するグラフであり、(A)、(B)はそれぞれ、実施形態における第2光記録媒体に対する球面収差分布を示すグラフ、実施形態における第1光記録媒体に対する球面収差分布を示すグラフである。 図2に示す対物レンズを用いたときの球面収差分布の他の例を説明するグラフであり、(A)、(B)はそれぞれ、実施形態における第2光記録媒体に対する球面収差分布を示すグラフ、実施形態における第1光記録媒体に対する球面収差分布を示すグラフである。 実施例の対物レンズを用いたときの球面収差分布を示し、(A)、(B)はそれぞれ、DVDに対する球面収差分布を示すグラフ、CDに対する球面収差分布を示すグラフである。 従来技術の対物レンズを用いたときの球面収差分布を示すグラフである。
符号の説明
1 光ヘッド装置
3 対物レンズ
4 光記録媒体
11 第1のレーザ光源
12 第2のレーザ光源
30 屈折面
33 中央領域
33a 輪帯状屈折面
33b 段差
33c 外周部
34 周辺領域
41 CD(第1光記録媒体)
41a 記録面
42 DVD(第2光記録媒体)
42a 記録面
a1、a2、a4、a5、a11、a12、a14、a15 零領域
a3、a13、a16 増減領域
a6、a7 最適領域
L 光軸
Lo 集光光学系
L1 第1のレーザ光
L2 第2のレーザ光
NA1、NA2 開口数
λ1 第1の波長
λ2 第2の波長

Claims (7)

  1. 透明基板の厚さが異なる2以上の光記録媒体の各々に対応した波長を有する2以上のレーザ光を、1つの集光光学系を介して前記光記録媒体の記録面に集光させ、該記録面上に情報を記録し及び/又は該記録面上の情報を再生する光ヘッド装置用の対物レンズにおいて、
    該対物レンズの屈折面は、その光軸を中心として前記屈折面の中央部に形成され全ての前記光記録媒体に対して使用される中央領域と、該中央領域の外周側に隣接するように同心状に形成された周辺領域とを備え、
    前記光軸に直交する方向における該光軸から前記中央領域の外周部までの距離をRとしたとき、前記光軸からR/3ないし2R/3の範囲に、少なくとも1の前記光記録媒体に対する球面収差が0となる零領域、及び/又は少なくともこの1の前記光記録媒体に対する球面収差が0に向かって増加及び減少をする増減領域が存在することを特徴とする対物レンズ。
  2. 請求項1において、前記中央領域は、互いに屈折力が異なる非球面形状を有する複数の輪帯状屈折面から構成されるとともに、これら複数の輪帯状屈折面の境界には光軸方向に向けて段差が形成されていることを特徴とする対物レンズ。
  3. 請求項1又は2において、前記光記録媒体は、第1の波長を有する第1のレーザ光が集光される第1光記録媒体と、前記第1の波長よりも短い第2の波長を有する第2のレーザ光が集光される第2光記録媒体とであり、
    前記第2光記録媒体に対して、前記零領域及び/又は前記増減領域が存在することを特徴とする対物レンズ。
  4. 請求項1又は2において、前記光記録媒体は、第1の波長を有する第1のレーザ光が集光される第1光記録媒体と、前記第1の波長よりも短い第2の波長を有する第2のレーザ光が集光される第2光記録媒体とであり、
    前記第1光記録媒体に対して、前記零領域及び/又は前記増減領域が存在することを特徴とする対物レンズ。
  5. 透明基板の厚さが異なる2以上の光記録媒体の各々に対応した波長を有する2以上のレーザ光を、1つの集光光学系を介して前記光記録媒体の記録面に集光させ、該記録面上に情報を記録し及び/又は該記録面上の情報を再生する光ヘッド装置用の対物レンズにおいて、
    該対物レンズの屈折面は、その光軸を中心として前記屈折面の中央部に形成され全ての前記光記録媒体に対して使用される中央領域と、該中央領域の外周側に隣接するように同心状に形成された周辺領域とを備え、
    前記光軸に直交する方向における該光軸から前記中央領域の外周部までの範囲に、1の光記録媒体に対する球面収差を最適に補正する最適領域が少なくとも1箇所に存在することを特徴とする対物レンズ。
  6. 請求項5において、前記光軸に直交する方向における該光軸から前記中央領域の外周部までの距離をRとしたとき、前記最適領域は、前記光軸からR/3ないし2R/3の範囲に存在することを特徴とする対物レンズ。
  7. 請求項1から6いずれかに記載の対物レンズを有する集光光学系と、前記レーザ光を出射するレーザ光源とを備え、前記記録面上に情報を記録し及び/又は該記録面上の情報を再生することを特徴とする光ヘッド装置。
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