JP2002352466A - 光ピックアップ装置、光ピックアップ装置用の対物レンズ - Google Patents

光ピックアップ装置、光ピックアップ装置用の対物レンズ

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JP2002352466A
JP2002352466A JP2001156849A JP2001156849A JP2002352466A JP 2002352466 A JP2002352466 A JP 2002352466A JP 2001156849 A JP2001156849 A JP 2001156849A JP 2001156849 A JP2001156849 A JP 2001156849A JP 2002352466 A JP2002352466 A JP 2002352466A
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Seino Ikenaka
清乃 池中
Koji Honda
浩司 本田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】波長の異なる複数の光源を用いて、異なる光情
報記録媒体に対して適切に情報の記録又は再生を行うこ
とができる光ピックアップ装置及びそれに用いる対物レ
ンズを提供する。 【解決手段】対物レンズの光学面に対して光軸方向にく
ぼんだ段差PS1の段差量を、波長λ1の整数倍とすれ
ば、波長λ1の光源からの光束においては、かかる段差
により位相シフトが生じないようにできる。一方、波長
λ1とは異なる波長λ2の光源からの光束には、段差P
S1により位相シフトが生じることとなる。この性質を
利用して、波長λ2の光源からの光束における球面収差
を抑制し、透明基板厚さの異なる情報記録媒体に対し
て、適切に情報の記録又は再生を行うことができるので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ピックアップ装
置及びその対物レンズに関し、特に、波長の異なる複数
の光源を用いて、異なる光情報記録媒体に対して情報の
記録及び/又は再生を行える光ピックアップ装置及びそ
の対物レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばDVDとCDなど異なる種類の光
情報記録媒体に対して情報を記録し、又再生することが
できる光ピックアップ装置が開発され、様々な用途で用
いられている。ここで、光ピックアップ装置の光源とし
ては、一般的には半導体レーザが用いられるが、DVD
に対して情報の記録又は再生に用いるための最適な波長
λは650nm前後であり、CDに対して情報の記録又
は再生に用いるための最適な波長λは780nm前後で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、一般的には、
DVD使用時における記録密度の増大要求に対して、対
物レンズの開口数NAを0.6程度に増大させることで
対応しているが、開口数NAの増大は、光情報記録媒体
が傾いた際におけるコマ収差を増大させるという新たな
問題を招いた。そこで、かかる問題に対しては、DVD
においては情報記録面を保護する透明基板の厚さを、C
Dの透明基板の厚さ1.2mmから0.6mmへと半減
させることで、開口数NAの増大によるコマ収差を抑え
るようにしている。
【0004】ところが、このようにDVDとCDとで透
明基板の厚さを異ならせた結果、集光光学系の設計をよ
り複雑化させることとなった。即ち、DVD使用時とC
D使用時とで、同じ対物レンズを用いて、波長の異なる
半導体レーザからの光束を集光させるようにした場合、
波長650nmの半導体レーザからの光束においてDV
Dの情報記録面上における球面収差を良好に抑えるよう
にすると、波長780nmの半導体レーザからの光束に
おいて、CDの情報記録面上における球面収差が無視で
きないほど劣化することとなる。
【0005】かかる問題を回避するには、例えば集光光
学系をDVD及びCDそれぞれ専用に設けて、DVD使
用時とCD使用時とで使い分けることが考えられる。し
かしながら、集光光学系を2つ設けることは、光ピック
アップ装置の構成を複雑化し、且つそのコストを増大さ
せてしまう。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、波長の異なる複数の光源を用いて、異なる光
情報記録媒体に対して適切に情報の記録又は再生を行う
ことができる光ピックアップ装置及びそれに用いる対物
レンズを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の光ピッ
クアップ装置は、波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
ックアップ装置において、前記対物レンズの少なくとも
一つの光学面には、前記第1の光情報記録媒体の透明基
板厚さt1と、前記第2の光情報記録媒体の透明基板厚
さt2と、透明基板厚t3(t3≠t1、t2)の3種
類の異なる透明基板厚さに対して、それぞれ再生及び/
又は記録機能が最適化された屈折面を有する輪帯状の3
つの光学領域が、光軸に交差する方向に光軸からの距離
を異ならせて設けられ、前記第1及び前記第2の光情報
記録媒体に対して共通に利用する前記屈折面である少な
くとも一つの光学領域の一部に、光軸を中心とした同心
円状の輪帯位相構造が形成されており、前記輪帯位相構
造が形成された光学領域を通過した前記波長λ1の光源
からの光束の内、前記輪帯位相構造が形成されていない
屈折面を通過した光束に対して、前記輪帯位相構造が形
成されている屈折面を通過した光束は、2πの所定整数
倍の位相差を生じることを特徴とする。ここで、「再生
及び/又は記録機能が最適化された屈折面」とは、所定
の透明基板厚さの光情報記録媒体を介して集光させたと
き、幾何光学的な球面収差及び波面収差が最小(或いは
基準値以下)となるように設計された屈折面をいう。
【0008】本発明の原理について、図面を参照して説
明する。図1は、本発明にかかる光ピックアップ装置の
対物レンズの模式的な上半部断面図である。図1におい
て、不図示の光源側の光学面S1には、光軸からhL間
での範囲に内側光学領域が形成され、光軸からhL〜h
Hの範囲に中間光学領域が形成され、光軸からhHより
外側に外側光学領域が形成されている。
【0009】更に、内側光学領域には、その光学面に対
して光軸方向内側に5段階に輪帯状にくぼんだ段差PS
1〜PS5が形成されている。この段差PS1〜PS5
が輪帯位相構造を形成してなる。
【0010】ここで、前記第1の光情報記録媒体(例え
ばDVD)に対して、波長λ1の光源を用いて情報の再
生及び/又は記録を行う場合は、主として内側光学領域
及び外側光学領域を通過する光束を用い、前記第2の光
情報記録媒体(例えばCD)に対して、波長λ2の光源
を用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、主と
して内側光学領域及び中間光学領域を通過する光束を用
いているので、内側光学領域は、両方の光情報記録媒体
に対して共通に用いられる領域となる。従って、上述し
たように、内側光学領域の屈折面を、一方の光情報記録
媒体の情報記録面において球面収差を良好に抑えるよう
に設計した場合、他方の光情報記録媒体の情報記録面に
おける球面収差が無視できないほど劣化する。
【0011】そこで、本発明は、輪帯位相構造を用い
て、かかる不具合を解消しているのである。より具体的
には、光学面に対して光軸方向にくぼんだ段差PS1の
段差量を、波長λ1の整数倍とすれば、波長λ1の光源
からの光束においては、かかる段差により位相シフトが
生じないようにできる。一方、波長λ1とは異なる波長
λ2の光源からの光束には、段差PS1により位相シフ
トが生じることとなる。この性質を利用して、波長λ2
の光源からの光束における球面収差を抑制し、透明基板
厚さの異なる情報記録媒体に対して、適切に情報の記録
又は再生を行うことができるのである。尚、図1の例で
は、5段階の段差を形成しているが、これは、光軸から
周辺に向かうに連れ、その領域を通過する光束における
球面収差が増大するためであり、これを段階的に抑制す
るようになっているのである。
【0012】図2は、図1の輪帯位相構造の位相シフト
により補正された球面収差特性を示す図である。図示し
ていないが、第1の光情報記録媒体の例であるDVDで
球面収差はゼロとしている。ここで、第2の光情報記録
媒体の例であるCDにおいては、輪帯位相構造がないと
した場合、その球面収差は曲線C1で表される通りとな
り、開口数NA=0.4近傍で、球面収差量が0.1λ
rmsを超えてしまう。これに対し、輪帯位相構造を設
けることによって、その球面収差は曲線C2で表される
通りとなり、即ち開口数NA=0.5以下で、球面収差
量が0.05λrms以下となる。尚、かかる場合、高
開口数で球面収差量が急増するが、CDの場合は低開口
数で用いるので、特に問題はない。
【0013】請求項2に記載の光ピックアップ装置は、
前記輪帯位相構造が形成される光学領域は、光軸を含む
と良いが、それに限られない。
【0014】請求項3に記載の光ピックアップ装置は、
前記輪帯位相構造が、2つ以上形成されていると、開口
数の増大に連れて増大する球面収差に対応することがで
きる。
【0015】請求項4に記載の光ピックアップ装置は、
前記2つ以上の輪帯位相構造は、それぞれ異なった前記
光学領域に形成されていると良いが、それに限られな
い。
【0016】請求項5に記載の光ピックアップ装置は、
前記複数の輪帯位相構造が形成された光学面は、前記波
長λ1の光源からの光束の集光位置を最適化するよう
に、それぞれ異なった屈折面が形成されていると良い
が、それに限られない。ここで、「波長λ1の光源から
の光束の集光位置を最適化する」とは、光線が光軸と交
わる位置が、波面収差最小像面位置から±2μm以内の範
囲になるようにすることをいう。
【0017】請求項6に記載の光ピックアップ装置は、
波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ1<λ2)の第2
光源と、前記第1及び第2光源から出射された光束を光
情報記録媒体の情報記録面に集光させるための対物レン
ズを含む集光光学系とを有し、前記集光光学系が、前記
第1光源からの光束を、厚さt1の透明基板を介して第
1の光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによ
って、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能であ
ると共に、前記第2光源からの光束を、厚さt2(t1
<t2)の透明基板を介して第2の光情報記録媒体の情
報記録面に集光させることによって、情報の記録及び/
又は再生を行うことが可能な光ピックアップ装置におい
て、前記対物レンズは、光軸から交差する方向に光軸か
らの距離をそれぞれ異ならせて形成された、光軸側の内
側光学領域と、前記内側光学領域よりも外側の中間光学
領域と、前記中間光学領域よりも外側の外側光学領域の
少なくとも3種類の光学機能領域を有し、前記第1の光
情報記録媒体に対して、波長λ1の光源を用いて情報の
再生及び/又は記録を行う場合は、主として前記内側光
学領域及び前記外側光学領域を通過する光束を用い、前
記第2の光情報記録媒体に対して、波長λ2の光源を用
いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、主として
前記内側光学領域及び前記中間光学領域を通過する光束
を用い、前記内側光学領域を通過する光束のうち、光軸
近傍を通過する光線が光軸と交わる第1位置と、前記内
側光学領域の光軸から離れた側の端部を通過する光線が
光軸と交わる第2位置との間における第3位置で、前記
中間光学領域を通過する光線が光軸と交わるとともに、
前記外側光学領域を通過する光線は、前記第1位置から
前記第2位置よりも離れた第4位置で光軸と交わり、前
記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して共通に利
用する前記内側光学領域の一部に、光軸を中心とした同
心円状の輪帯位相構造が形成されており、前記輪帯位相
構造が形成された光学領域を通過した前記波長λ1の光
源からの光束の内、前記輪帯位相構造が形成されていな
い屈折面を通過した光束に対して、前記輪帯位相構造が
形成されている屈折面を通過した光束は、2πの所定整
数倍の位相差を生じることを特徴とする。
【0018】図3は、本発明の一例にかかる光ピックア
ップ装置の対物レンズの模式的な上半部断面図である。
図3において、内側光学領域を通過する光束のうち、光
軸近傍を通過する光線が光軸と交わる第1位置P1と、
内側光学領域の光軸から離れた側の端部を通過する光線
が光軸と交わる第2位置P2との間における第3位置P
3で、中間光学領域を通過する光線が光軸と交わるとと
もに、外側光学領域を通過する光線は、第1位置P1か
ら第2位置P2よりも離れた第4位置P4で光軸と交わ
るようになっている。輪帯位相構造を用いることによ
り、このように集光位置を調整できるため、透明基板厚
さの異なる情報記録媒体に対して、適切に情報の記録又
は再生を行うことができるのである。
【0019】請求項7に記載の光ピックアップ装置は、
波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ1<λ2)の第2
光源と、前記第1及び第2光源から出射された光束を光
情報記録媒体の情報記録面に集光させるための対物レン
ズを含む集光光学系とを有し、前記集光光学系が、前記
第1光源からの光束を、厚さt1の透明基板を介して第
1の光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによ
って、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能であ
ると共に、前記第2光源からの光束を、厚さt2(t1
<t2)の透明基板を介して第2の光情報記録媒体の情
報記録面に集光させることによって、情報の記録及び/
又は再生を行うことが可能な光ピックアップ装置におい
て、前記対物レンズは、光軸から交差する方向に光軸か
らの距離を異ならせるようにして、光軸側の内側光学領
域と、前記内側光学領域よりも外側の中間光学領域と、
前記中間光学領域よりも外側の外側光学領域の少なくと
も3種類の光学機能領域を形成した屈折面を有し、前記
第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光源を用い
て情報の再生及び/又は記録を行う場合は、主として前
記内側光学領域及び前記外側光学領域を通過する光束を
用い、前記第2の光情報記録媒体に対して、波長λ2の
光源を用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、
主として前記内側光学領域及び前記中間光学領域を通過
する光束を用い、前記中間光学領域は、厚さt3(t1
≦t3≦t2)の透明基板を介して光情報記録媒体の情
報記録面に光束を集光させた場合に、球面収差が最小と
なるように設計されており、前記第1及び前記第2の光
情報記録媒体に対して共通に利用する前記内側光学領域
の一部に、光軸を中心とした同心円状の輪帯位相構造が
形成されており、前記輪帯位相構造が形成された光学領
域を通過した前記波長λ1の光源からの光束の内、前記
輪帯位相構造が形成されていない屈折面を通過した光束
に対して、前記輪帯位相構造が形成されている屈折面を
通過した光束は、2πの所定整数倍の位相差を生じるこ
とを特徴とする。
【0020】本発明においては、中間光学領域が、厚さ
t3(t1≦t3≦t2)の透明基板を介して光情報記
録媒体の情報記録面に光束を集光させた場合に、球面収
差が最小となるように設計されているので、上述した輪
帯位相構造の作用効果と相まって、透明基板厚さの異な
る情報記録媒体に対して、適切に情報の記録又は再生を
行うことができるのである。
【0021】請求項8に記載の記載の光ピックアップ装
置は、以下の式を満たすと好ましい。 t3= |(t1+t2)/2−t3|≦(t1+t2)/15 (1)
【0022】請求項9に記載の光ピックアップ装置は、
波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ1<λ2)の第2
光源と、前記第1及び第2光源から出射された光束を光
情報記録媒体の情報記録面に集光させるための対物レン
ズを含む集光光学系とを有し、前記集光光学系が、前記
第1光源からの光束を、厚さt1の透明基板を介して第
1の光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによ
って、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能であ
ると共に、前記第2光源からの光束を、厚さt2(t1
<t2)の透明基板を介して第2の光情報記録媒体の情
報記録面に集光させることによって、情報の記録及び/
又は再生を行うことが可能な光ピックアップ装置におい
て、前記対物レンズは、光軸から交差する方向に光軸か
らの距離を異ならせるようにして、光軸側の内側光学領
域と、前記内側光学領域よりも外側の中間光学領域と、
前記中間光学領域よりも外側の外側光学領域の少なくと
も3種類の光学機能領域を形成した屈折面を有し、前記
第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光源を用い
て情報の再生及び/又は記録を行う場合は、主として前
記内側光学領域及び前記外側光学領域を通過する光束を
用い、前記第2の光情報記録媒体に対して、波長λ2の
光源を用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、
主として前記内側光学領域及び前記中間光学領域を通過
する光束を用い、前記第1及び前記第2の光情報記録媒
体に対して共通に利用する前記内側光学領域の一部に、
光軸を中心とした同心円状の輪帯位相構造が形成されて
おり、前記輪帯位相構造が形成された光学領域を通過し
た前記波長λ1の光源からの光束の内、前記輪帯位相構
造が形成されていない屈折面を通過した光束に対して、
前記輪帯位相構造が形成されている屈折面を通過した光
束は、2πの所定整数倍の位相差を生じることを特徴と
する。
【0023】本発明においても、請求項1に記載の発明
に関連して説明したように、前記輪帯位相構造を用いる
ことで、透明基板厚さの異なる情報記録媒体に対して、
適切に情報の記録又は再生を行うことができる。
【0024】請求項10に記載の光ピックアップ装置
は、波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ1<λ2)の
第2光源と、前記第1及び第2光源から出射された光束
を光情報記録媒体の情報記録面に集光させるための対物
レンズを含む集光光学系とを有し、前記集光光学系が、
前記第1光源からの光束を、厚さt1の透明基板を介し
て第1の光情報記録媒体の情報記録面に集光させること
によって、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能
であると共に、前記第2光源からの光束を、厚さt2
(t1<t2)の透明基板を介して第2の光情報記録媒
体の情報記録面に集光させることによって、情報の記録
及び/又は再生を行うことが可能な光ピックアップ装置
において、前記対物レンズは、光軸から交差する方向に
光軸からの距離を異ならせるようにして、光軸側の内側
光学領域と、前記内側光学領域よりも外側の中間光学領
域と、前記中間光学領域よりも外側の外側光学領域の少
なくとも3種類の光学機能領域を形成した屈折面を有
し、前記波長λ1の光源の光束が前記各光学領域を通過
したときに、その集光位置が互いに異なるように、前記
屈折面が構成されており、前記第1の光情報記録媒体に
対して、波長λ1の光源を用いて情報の再生及び/又は
記録を行う場合は、主として前記内側光学領域及び前記
外側光学領域を通過する光束を用い、前記第2の光情報
記録媒体に対して、波長λ2の光源を用いて情報の再生
及び/又は記録を行う場合は、主として前記内側光学領
域及び前記中間光学領域を通過する光束を用い、前記第
1及び前記第2の光情報記録媒体に対して共通に利用す
る前記内側光学領域の一部に、光軸を中心とした同心円
状の輪帯位相構造が形成されており、前記輪帯位相構造
が形成された光学領域を通過した前記波長λ1の光源か
らの光束の内、前記輪帯位相構造が形成されていない屈
折面を通過した光束に対して、前記輪帯位相構造が形成
されている屈折面を通過した光束は、2πの所定整数倍
の位相差を生じることを特徴とする。
【0025】本発明においても、請求項1に記載の発明
に関連して説明したように、前記輪帯位相構造を用いる
ことで、透明基板厚さの異なる情報記録媒体に対して、
適切に情報の記録又は再生を行うことができる。
【0026】請求項11に記載の光ピックアップ装置
は、前記中間光学領域は、前記内側光学領域と異なった
屈折力を有するように屈折面が形成されていると好まし
い。
【0027】請求項12に記載の光ピックアップ装置
は、前記輪帯位相構造は、前記内側光学領域及び前記中
間光学領域の光学面に対して光軸方向の外側に突出して
形成されていると好ましい。
【0028】請求項13に記載の光ピックアップ装置
は、前記輪帯位相構造は、前記内側光学領域及び前記中
間光学領域の光学面に対して光軸方向の内側にくぼんで
形成されていると好ましい。
【0029】請求項14に記載の光ピックアップ装置
は、前記輪帯位相構造の光軸方向の段差は3μm以下で
あると好ましい。本来的には、波長の整数倍であれば何
倍でも良いはずであるが、段差を大きくするとその弊害
が生じやすいからである。
【0030】請求項15に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光
源を用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合に、絞
り径をφmax、前記内側光学領域と前記中間光学領域の
境界の光軸からの高さをhL、前記中間光学領域と前記
外側光学領域の境界の光軸からの高さをhHとしたと
き、 0.62≦hL/0.5φmax≦0.72 (2) 0.7≦hH/0.5φmax≦0.8 (3) を満たすと好ましい。
【0031】請求項16に記載の光ピックアップ装置
は、前記中間光学領域の一部に、波長λ1の光源からの
光束について、所定整数倍の位相差を生じせしめるよう
に、光軸を中心とした同心円状の輪帯位相構造が形成さ
れていると好ましい。
【0032】請求項17に記載の光ピックアップ装置
は、前記輪帯位相構造を形成する光軸方向の段差によっ
て、前記内側光学領域が3つ以上に分割されていると好
ましい。
【0033】請求項18に記載の光ピックアップ装置
は、前記輪帯位相構造を形成する光軸方向の段差によっ
て、前記中間光学領域が2つ以上に分割されていると好
ましい。
【0034】請求項19に記載の光ピックアップ装置
は、前記輪帯位相構造は、前記対物レンズと一体に形成
されていると好ましい。
【0035】請求項20に記載の光ピックアップ装置
は、前記輪帯位相構造は、前記対物レンズ表面に別の層
を付加したものであると好ましい。
【0036】請求項21に記載の光ピックアップ装置
は、前記別の層は、対物レンズの屈折率とは異なる屈折
率を有する材質によって構成されていると好ましい。
【0037】請求項22に記載の光ピックアップ装置
は、波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ1<λ2)の
第2光源と、前記第1及び第2光源から出射された光束
を光情報記録媒体の情報記録面に集光させるための対物
レンズを含む集光光学系とを有し、前記集光光学系が、
前記第1光源からの光束を、厚さt1の透明基板を介し
て第1の光情報記録媒体の情報記録面に集光させること
によって、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能
であると共に、前記第2光源からの光束を、厚さt2
(t1<t2)の透明基板を介して第2の光情報記録媒
体の情報記録面に集光させることによって、情報の記録
及び/又は再生を行うことが可能な光ピックアップ装置
において、前記対物レンズの少なくとも一つの光学面に
は、前記第1の光情報記録媒体の透明基板厚さt1と、
前記第2の光情報記録媒体の透明基板厚さt2に対し
て、それぞれ再生及び/又は記録機能が最適化された屈
折面を有する輪帯状の2つの光学領域が、光軸に交差す
る方向に光軸からの距離を異ならせて設けられ、少なく
とも一つの光学領域の一部に、光軸を中心とした同心円
状の輪帯位相構造が少なくとも2つ形成されており、所
定の波長の光源からの光束を、前記輪帯位相構造が形成
された光学領域を通過させたとき、前記輪帯位相構造が
形成されていない屈折面を通過した光束に対して、前記
輪帯位相構造が形成されている屈折面を通過した光束
は、2πの所定整数倍の位相差を生じることを特徴とす
る。
【0038】本発明においては、請求項1に記載の発明
に対して、中間光学領域を省略した代わりに、輪帯位相
構造を少なくとも2つ設けた点が異なっており、前記輪
帯位相構造を用いることで、透明基板厚さの異なる情報
記録媒体に対して、適切に情報の記録又は再生を行うこ
とができる。
【0039】請求項23に記載の光ピックアップ装置
は、光軸に交差する方向に並べられた前記光学領域のう
ち、内側の光学領域の一部に前記輪帯位相構造が形成さ
れていると好ましい。
【0040】請求項24に記載の光ピックアップ装置
は、波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ1<λ2)の
第2光源と、前記第1及び第2光源から出射された光束
を光情報記録媒体の情報記録面に集光させるための対物
レンズを含む集光光学系とを有し、前記集光光学系が、
前記第1光源からの光束を、厚さt1の透明基板を介し
て第1の光情報記録媒体の情報記録面に集光させること
によって、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能
であると共に、前記第2光源からの光束を、厚さt2
(t1<t2)の透明基板を介して第2の光情報記録媒
体の情報記録面に集光させることによって、情報の記録
及び/又は再生を行うことが可能な光ピックアップ装置
において、前記対物レンズは、光軸から交差する方向に
光軸からの距離をそれぞれ異ならせて形成された、光軸
側の内側光学領域と、前記内側光学領域よりも外側の外
側光学領域とを有し、前記第1の光情報記録媒体に対し
て、波長λ1の光源を用いて情報の再生及び/又は記録
を行う場合は、前記内側光学領域及び前記外側光学領域
を通過する光束を用い、前記第2の光情報記録媒体に対
して、波長λ2の光源を用いて情報の再生及び/又は記
録を行う場合は、前記内側光学領域を通過する光束を用
い、前記内側光学領域を通過する光束のうち、光軸近傍
を通過する光線が光軸と交わる第1位置と、前記内側光
学領域の光軸から離れた側の端部を通過する光線が光軸
と交わる第2位置との間における第3位置で、前記外側
光学領域を通過する光線が光軸と交わり、前記第1及び
前記第2の光情報記録媒体に対して共通に利用する前記
内側光学領域の一部に、光軸を中心とした同心円状の輪
帯位相構造が少なくとも2つ形成されており、所定の波
長の光源からの光束を、前記輪帯位相構造が形成された
光学領域を通過させたとき、前記輪帯位相構造が形成さ
れていない屈折面を通過した光束に対して、前記輪帯位
相構造が形成されている屈折面を通過した光束は、2π
の所定整数倍の位相差を生じることを特徴とする。
【0041】本発明においては、請求項6に記載の発明
に対して、中間光学領域を省略した代わりに、輪帯位相
構造を少なくとも2つ設けた点が異なっており、前記輪
帯位相構造を用いることで、透明基板厚さの異なる情報
記録媒体に対して、適切に情報の記録又は再生を行うこ
とができる。
【0042】請求項25に記載の光ピックアップ装置
は、波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ1<λ2)の
第2光源と、前記第1及び第2光源から出射された光束
を光情報記録媒体の情報記録面に集光させるための対物
レンズを含む集光光学系とを有し、前記集光光学系が、
前記第1光源からの光束を、厚さt1の透明基板を介し
て第1の光情報記録媒体の情報記録面に集光させること
によって、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能
であると共に、前記第2光源からの光束を、厚さt2
(t1<t2)の透明基板を介して第2の光情報記録媒
体の情報記録面に集光させることによって、情報の記録
及び/又は再生を行うことが可能な光ピックアップ装置
において、前記対物レンズは、光軸から交差する方向に
光軸からの距離を異ならせるようにして、光軸側の内側
光学領域と、前記内側光学領域よりも外側の外側光学領
域を形成した屈折面を有し、前記第1の光情報記録媒体
に対して、波長λ1の光源を用いて情報の再生及び/又
は記録を行う場合は、前記内側光学領域及び前記外側光
学領域を通過する光束を用い、前記第2の光情報記録媒
体に対して、波長λ2の光源を用いて情報の再生及び/
又は記録を行う場合は、前記内側光学領域を通過する光
束を用い、前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対
して共通に利用する前記内側光学領域の一部に、光軸を
中心とした同心円状の輪帯位相構造が少なくとも2つ形
成されており、所定の波長の光源からの光束を、前記輪
帯位相構造が形成された光学領域を通過させたとき、前
記輪帯位相構造が形成されていない屈折面を通過した光
束に対して、前記輪帯位相構造が形成されている屈折面
を通過した光束は、2πの所定整数倍の位相差を生じる
ことを特徴とする。
【0043】本発明においては、請求項7に記載の発明
に対して、中間光学領域を省略した代わりに、輪帯位相
構造を少なくとも2つ設けた点が異なっており、前記輪
帯位相構造を用いることで、透明基板厚さの異なる情報
記録媒体に対して、適切に情報の記録又は再生を行うこ
とができる。
【0044】請求項26に記載の光ピックアップ装置
は、波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ1<λ2)の
第2光源と、前記第1及び第2光源から出射された光束
を光情報記録媒体の情報記録面に集光させるための対物
レンズを含む集光光学系とを有し、前記集光光学系が、
前記第1光源からの光束を、厚さt1の透明基板を介し
て第1の光情報記録媒体の情報記録面に集光させること
によって、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能
であると共に、前記第2光源からの光束を、厚さt2
(t1<t2)の透明基板を介して第2の光情報記録媒
体の情報記録面に集光させることによって、情報の記録
及び/又は再生を行うことが可能な光ピックアップ装置
において、前記対物レンズは、光軸から交差する方向に
光軸からの距離を異ならせるようにして、光軸側の内側
光学領域と、前記内側光学領域よりも外側の外側光学領
域とを形成した屈折面を有し、前記波長λ1の光源の光
束が前記各光学領域を通過したときに、その集光位置が
互いに異なるように、前記屈折面が構成されており、前
記第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光源を用
いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、前記内側
光学領域及び前記外側光学領域を通過する光束を用い、
前記第2の光情報記録媒体に対して、波長λ2の光源を
用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、前記内
側光学領域を通過する光束を用い、前記第1及び前記第
2の光情報記録媒体に対して共通に利用する前記内側光
学領域の一部に、光軸を中心とした同心円状の輪帯位相
構造が少なくとも2つ形成されており、所定の波長の光
源からの光束を、前記輪帯位相構造が形成された光学領
域を通過させたとき、前記輪帯位相構造が形成されてい
ない屈折面を通過した光束に対して、前記輪帯位相構造
が形成されている屈折面を通過した光束は、2πの所定
整数倍の位相差を生じることを特徴とする。
【0045】本発明においては、請求項9に記載の発明
に対して、中間光学領域を省略した代わりに、輪帯位相
構造を少なくとも2つ設けた点が異なっており、前記輪
帯位相構造を用いることで、透明基板厚さの異なる情報
記録媒体に対して、適切に情報の記録又は再生を行うこ
とができる。
【0046】請求項27に記載の光ピックアップ装置
は、前記外側光学領域は、前記内側光学領域と異なった
屈折力を有するように屈折面が形成されていると好まし
い。
【0047】請求項28に記載の光ピックアップ装置
は、波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ1<λ2)の
第2光源と、前記第1及び第2光源から出射された光束
を光情報記録媒体の情報記録面に集光させるための対物
レンズを含む集光光学系とを有し、前記集光光学系が、
前記第1光源からの光束を、厚さt1の透明基板を介し
て第1の光情報記録媒体の情報記録面に集光させること
によって、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能
であると共に、前記第2光源からの光束を、厚さt2
(t1<t2)の透明基板を介して第2の光情報記録媒
体の情報記録面に集光させることによって、情報の記録
及び/又は再生を行うことが可能な光ピックアップ装置
において、前記対物レンズは、光軸から交差する方向に
光軸からの距離を異ならせるようにして、光軸側の内側
光学領域と、前記内側光学領域よりも外側の外側光学領
域とを形成した屈折面を有し、前記外側光学領域は、厚
さt1の透明基板の光情報記録媒体に対して、情報の再
生及び/又は記録を行うことができるように最適化され
た非球面を有し、前記内側光学領域は、厚さt1と厚さ
t2の間の厚さt3である透明基板を備えた光情報記録
媒体に対して、情報の再生及び/又は記録を行うことが
できるように最適化された非球面を有し、前記第1及び
前記第2の光情報記録媒体に対して共通に利用する前記
内側光学領域の一部に、光軸を中心とした同心円状の輪
帯位相構造が少なくとも2つ形成されており、所定の波
長の光源からの光束を、前記輪帯位相構造が形成された
光学領域を通過させたとき、前記輪帯位相構造が形成さ
れていない屈折面を通過した光束に対して、前記輪帯位
相構造が形成されている屈折面を通過した光束は、2π
の所定整数倍の位相差を生じることを特徴とする。
【0048】本発明においては、請求項10に記載の発
明に対して、中間光学領域を省略した代わりに、輪帯位
相構造を少なくとも2つ設けた点が異なっており、前記
輪帯位相構造を用いることで、透明基板厚さの異なる情
報記録媒体に対して、適切に情報の記録又は再生を行う
ことができる。
【0049】請求項29に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光
源を用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、前
記内側光学領域及び前記外側光学領域を通過する光束を
用い、前記第2の光情報記録媒体に対して、波長λ2の
光源を用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、
前記内側光学領域を通過する光束を用いることができる
ように、前記内側光学領域及び前記外側光学領域の屈折
面が形成されていると好ましい。
【0050】請求項30に記載の光ピックアップ装置
は、前記所定の波長は、前記波長λ1であると好まし
い。
【0051】請求項31に記載の光ピックアップ装置
は、前記所定の波長は、前記波長λ2であると好まし
い。
【0052】請求項32に記載の光ピックアップ装置
は、前記所定の波長は、前記波長λ1及び前記波長λ2
と異なる波長であると好ましい。
【0053】請求項33に記載の光ピックアップ装置
は、前記少なくとも2つの輪帯位相構造について、一つ
の輪帯位相構造によって生じる位相差と、別の輪帯位相
構造によって生じる位相差とが互いに異なると好まし
い。
【0054】請求項34に記載の光ピックアップ装置
は、前記輪帯位相構造は、それが形成された光学領域の
光学面に対して光軸方向の外側に突出して形成されてい
ると好ましい。
【0055】請求項35に記載の光ピックアップ装置
は、前記輪帯位相構造は、それが形成された光学領域の
光学面に対して光軸方向の内側にくぼんで形成されてい
ると好ましい。
【0056】請求項36に記載の光ピックアップ装置
は、前記輪帯位相構造の光軸方向の段差は3μm以下で
あると好ましい。
【0057】請求項37に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光
源を用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合に、絞
り径をφmax、前記内側光学領域と前記外側光学領域の
境界の光軸からの高さをhMとしたとき、 0.7≦hM/0.5φmax≦0.8 (4) を満たすと好ましい。
【0058】請求項38に記載の光ピックアップ装置
は、前記輪帯位相構造を形成する光軸方向の段差によっ
て、前記内側光学領域が3つ以上に分割されていると好
ましい。
【0059】請求項39に記載の光ピックアップ装置
は、前記輪帯位相構造は、前記対物レンズと一体に形成
されていると好ましい。
【0060】請求項40に記載の光ピックアップ装置
は、前記輪帯位相構造は、前記対物レンズ表面に別の層
を付加したものであると好ましい。
【0061】請求項41に記載の光ピックアップ装置
は、前記別の層は、対物レンズの屈折率とは異なる屈折
率を有する材質によって構成されていると好ましい。
【0062】請求項42に記載の光ピックアップ装置
は、波長が異なる複数種類の光束を照射可能な光源と、
前記光源から出射された光束を、透明基板の厚さが異な
る複数種類の光情報記録媒体の情報記録面に集光させる
ための対物レンズを含む集光光学系とを有する光ピック
アップ装置において、前記対物レンズには、異なる厚さ
の透明基板に対して、それぞれ再生及び/又は記録)機
能が最適化された屈折面が、少なくとも2領域以上、輪
帯状に設けられてなり、更に、前記光源と前記対物レン
ズとの光路中に、前記対物レンズにおける、厚さの異な
る複数種類の光情報記録媒体に対して共通に利用する前
記屈折面に入射する光束が、所定の波長の光源につい
て、2πの所定整数倍の位相差を生じるようにした位相
差形成素子が配置されていることを特徴とする。
【0063】本発明においては、請求項1に記載の発明
とは異なり、対物レンズではなく、別な光学素子に輪帯
位相構造を設けた点が異なっているが、かかる輪帯位相
構造を用いることで、透明基板厚さの異なる情報記録媒
体に対して、同様に適切に情報の記録又は再生を行うこ
とができる。
【0064】請求項43に記載の光ピックアップ装置
は、前記位相差形成素子は、コリメートレンズであると
好ましい。
【0065】請求項44に記載の光ピックアップ装置
は、前記位相差形成素子の光学面に輪帯位相構造が形成
されており、前記輪帯位相構造は、前記位相差形成素子
の光学面に対して光軸方向の外側に突出していると好ま
しい。
【0066】請求項45に記載の光ピックアップ装置
は、前記位相差形成素子の光学面に輪帯位相構造が形成
されており、前記輪帯位相構造は、前記位相差形成素子
の光学面に対して光軸方向の内側にくぼんでいると好ま
しい。
【0067】請求項46に記載の光ピックアップ装置
は、前記輪帯位相構造の光軸方向の輪帯状段差は3μm
以下であると好ましい。
【0068】請求項47に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
ックアップ装置用の対物レンズにおいて、前記対物レン
ズの少なくとも一つの光学面には、前記第1の光情報記
録媒体の透明基板厚さt1と、前記第2の光情報記録媒
体の透明基板厚さt2と、透明基板厚t3(t3≠t
1、t2)の3種類の異なる透明基板厚さに対して、そ
れぞれ再生及び/又は記録機能が最適化された屈折面を
有する輪帯状の3つの光学領域が、光軸に交差する方向
に光軸からの距離を異ならせて設けられ、前記第1及び
前記第2の光情報記録媒体に対して共通に利用する前記
屈折面である少なくとも一つの光学領域の一部に、光軸
を中心とした同心円状の輪帯位相構造が形成されてお
り、前記輪帯位相構造が形成された光学領域を通過した
前記波長λ1の光源からの光束の内、前記輪帯位相構造
が形成されていない屈折面を通過した光束に対して、前
記輪帯位相構造が形成されている屈折面を通過した光束
は、2πの所定整数倍の位相差を生じることを特徴とす
る。本発明の作用効果は、請求項1に記載の発明の作用
効果と同様である。
【0069】請求項48に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記輪帯位相構造が形成される光学領
域は、光軸を含むと好ましい。
【0070】請求項49に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記輪帯位相構造が、2つ以上形成さ
れていると好ましい。
【0071】請求項50に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記2つ以上の輪帯位相構造は、それ
ぞれ異なった前記光学領域に形成されていると好まし
い。
【0072】請求項51に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記複数の輪帯位相構造が形成された
光学面は、前記波長λ1の光源からの光束の集光位置を
最適化するように、それぞれ異なった屈折面が形成され
ていると好ましい。
【0073】請求項52に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
ックアップ装置用の対物レンズにおいて、前記対物レン
ズは、光軸から交差する方向に光軸からの距離をそれぞ
れ異ならせて形成された、光軸側の内側光学領域と、前
記内側光学領域よりも外側の中間光学領域と、前記中間
光学領域よりも外側の外側光学領域の少なくとも3種類
の光学機能領域を有し、前記第1の光情報記録媒体に対
して、波長λ1の光源を用いて情報の再生及び/又は記
録を行う場合は、主として前記内側光学領域及び前記外
側光学領域を通過する光束を用い、前記第2の光情報記
録媒体に対して、波長λ2の光源を用いて情報の再生及
び/又は記録を行う場合は、主として前記内側光学領域
及び前記中間光学領域を通過する光束を用い、前記内側
光学領域を通過する光束のうち、光軸近傍を通過する光
線が光軸と交わる第1位置と、前記内側光学領域の光軸
から離れた側の端部を通過する光線が光軸と交わる第2
位置との間における第3位置で、前記中間光学領域を通
過する光線が光軸と交わるとともに、前記外側光学領域
を通過する光線は、前記第1位置から前記第2位置より
も離れた第4位置で光軸と交わり、前記第1及び前記第
2の光情報記録媒体に対して共通に利用する前記内側光
学領域の一部に、光軸を中心とした同心円状の輪帯位相
構造が形成されており、前記輪帯位相構造が形成された
光学領域を通過した前記波長λ1の光源からの光束の
内、前記輪帯位相構造が形成されていない屈折面を通過
した光束に対して、前記輪帯位相構造が形成されている
屈折面を通過した光束は、2πの所定整数倍の位相差を
生じることを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項
6に記載の発明の作用効果と同様である。
【0074】請求項53に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
ックアップ装置用の対物レンズにおいて、前記対物レン
ズは、光軸から交差する方向に光軸からの距離を異なら
せるようにして、光軸側の内側光学領域と、前記内側光
学領域よりも外側の中間光学領域と、前記中間光学領域
よりも外側の外側光学領域の少なくとも3種類の光学機
能領域を形成した屈折面を有し、前記第1の光情報記録
媒体に対して、波長λ1の光源を用いて情報の再生及び
/又は記録を行う場合は、主として前記内側光学領域及
び前記外側光学領域を通過する光束を用い、前記第2の
光情報記録媒体に対して、波長λ2の光源を用いて情報
の再生及び/又は記録を行う場合は、主として前記内側
光学領域及び前記中間光学領域を通過する光束を用い、
前記中間光学領域は、厚さt3(t1≦t3≦t2)の
透明基板を介して光情報記録媒体の情報記録面に光束を
集光させた場合に、球面収差が最小となるように設計さ
れており、前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対
して共通に利用する前記内側光学領域の一部に、光軸を
中心とした同心円状の輪帯位相構造が形成されており、
前記輪帯位相構造が形成された光学領域を通過した前記
波長λ1の光源からの光束の内、前記輪帯位相構造が形
成されていない屈折面を通過した光束に対して、前記輪
帯位相構造が形成されている屈折面を通過した光束は、
2πの所定整数倍の位相差を生じることを特徴とする。
本発明の作用効果は、請求項7に記載の発明の作用効果
と同様である。
【0075】請求項54に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、以下の式を満たすと好ましい。 t3= |(t1+t2)/2−t3|≦(t1+t2)/15 (1)
【0076】請求項55に記載の光ピックアップ装置の
対物レンズは、波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ1
<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出射
された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させる
ための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集光
光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透明
基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集光
させることによって、情報の記録及び/又は再生を行う
ことが可能であると共に、前記第2光源からの光束を、
厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の光情
報記録媒体の情報記録面に集光させることによって、情
報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピックア
ップ装置用の対物レンズにおいて、前記対物レンズは、
光軸から交差する方向に光軸からの距離を異ならせるよ
うにして、光軸側の内側光学領域と、前記内側光学領域
よりも外側の中間光学領域と、前記中間光学領域よりも
外側の外側光学領域の少なくとも3種類の光学機能領域
を形成した屈折面を有し、前記第1の光情報記録媒体に
対して、波長λ1の光源を用いて情報の再生及び/又は
記録を行う場合は、主として前記内側光学領域及び前記
外側光学領域を通過する光束を用い、前記第2の光情報
記録媒体に対して、波長λ2の光源を用いて情報の再生
及び/又は記録を行う場合は、主として前記内側光学領
域及び前記中間光学領域を通過する光束を用い、前記第
1及び前記第2の光情報記録媒体に対して共通に利用す
る前記内側光学領域の一部に、光軸を中心とした同心円
状の輪帯位相構造が形成されており、前記輪帯位相構造
が形成された光学領域を通過した前記波長λ1の光源か
らの光束の内、前記輪帯位相構造が形成されていない屈
折面を通過した光束に対して、前記輪帯位相構造が形成
されている屈折面を通過した光束は、2πの所定整数倍
の位相差を生じることを特徴とする。本発明の作用効果
は、請求項9に記載の発明の作用効果と同様である。
【0077】請求項56に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
ックアップ装置用の対物レンズにおいて、前記対物レン
ズは、光軸から交差する方向に光軸からの距離を異なら
せるようにして、光軸側の内側光学領域と、前記内側光
学領域よりも外側の中間光学領域と、前記中間光学領域
よりも外側の外側光学領域の少なくとも3種類の光学機
能領域を形成した屈折面を有し、前記波長λ1の光源の
光束が前記各光学領域を通過したときに、その集光位置
が互いに異なるように、前記屈折面が構成されており、
前記第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光源を
用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、主とし
て前記内側光学領域及び前記外側光学領域を通過する光
束を用い、前記第2の光情報記録媒体に対して、波長λ
2の光源を用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合
は、主として前記内側光学領域及び前記中間光学領域を
通過する光束を用い、前記第1及び前記第2の光情報記
録媒体に対して共通に利用する前記内側光学領域の一部
に、光軸を中心とした同心円状の輪帯位相構造が形成さ
れており、前記輪帯位相構造が形成された光学領域を通
過した前記波長λ1の光源からの光束の内、前記輪帯位
相構造が形成されていない屈折面を通過した光束に対し
て、前記輪帯位相構造が形成されている屈折面を通過し
た光束は、2πの所定整数倍の位相差を生じることを特
徴とする。本発明の作用効果は、請求項10に記載の発
明の作用効果と同様である。
【0078】請求項57に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記中間光学領域は、前記内側光学領
域と異なった屈折力を有するように屈折面が形成されて
いると好ましい。
【0079】請求項58に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記輪帯位相構造は、前記内側光学領
域及び前記中間光学領域の光学面に対して光軸方向の外
側に突出して形成されていると好ましい。
【0080】請求項59に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記輪帯位相構造は、前記内側光学領
域及び前記中間光学領域の光学面に対して光軸方向の内
側にくぼんで形成されていると好ましい。
【0081】請求項60に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記輪帯位相構造の光軸方向の段差は
3μm以下であると好ましい。
【0082】請求項61に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光
源を用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合に、絞
り径をφmax、前記内側光学領域と前記中間光学領域の
境界の光軸からの高さをhL、前記中間光学領域と前記
外側光学領域の境界の光軸からの高さをhHとしたと
き、 0.62≦hL/0.5φmax≦0.72 (2) 0.7≦hH/0.5φmax≦0.8 (3) を満たすと好ましい。
【0083】請求項62に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記中間光学領域の一部に、波長λ1
の光源からの光束について、所定整数倍の位相差を生じ
せしめるように、光軸を中心とした同心円状の輪帯位相
構造が形成されていると好ましい。
【0084】請求項63に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記輪帯位相構造を形成する光軸方向
の段差によって、前記内側光学領域が3つ以上に分割さ
れていると好ましい。
【0085】請求項64に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記輪帯位相構造を形成する光軸方向
の段差によって、前記中間光学領域が2つ以上に分割さ
れていると好ましい。
【0086】請求項65に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記輪帯位相構造は、前記対物レンズ
と一体に形成されていると好ましい。
【0087】請求項66に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記輪帯位相構造は、前記対物レンズ
表面に別の層を付加したものであると好ましい。
【0088】請求項67に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記別の層は、対物レンズの屈折率と
は異なる屈折率を有する材質によって構成されていると
好ましい。
【0089】請求項68に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
ックアップ装置用の対物レンズにおいて、前記対物レン
ズの少なくとも一つの光学面には、前記第1の光情報記
録媒体の透明基板厚さt1と、前記第2の光情報記録媒
体の透明基板厚さt2に対して、それぞれ再生及び/又
は記録機能が最適化された屈折面を有する輪帯状の2つ
の光学領域が、光軸に交差する方向に光軸からの距離を
異ならせて設けられ、少なくとも一つの光学領域の一部
に、光軸を中心とした同心円状の輪帯位相構造が少なく
とも2つ形成されており、所定の波長の光源からの光束
を、前記輪帯位相構造が形成された光学領域を通過させ
たとき、前記輪帯位相構造が形成されていない屈折面を
通過した光束に対して、前記輪帯位相構造が形成されて
いる屈折面を通過した光束は、2πの所定整数倍の位相
差を生じることを特徴とする。本発明の作用効果は、請
求項22に記載の発明の作用効果と同様である。
【0090】請求項69に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、光軸に交差する方向に並べられた前記
光学領域のうち、内側の光学領域の一部に前記輪帯位相
構造が形成されていると好ましい。
【0091】請求項70に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
ックアップ装置用の対物レンズにおいて、前記対物レン
ズは、光軸から交差する方向に光軸からの距離をそれぞ
れ異ならせて形成された、光軸側の内側光学領域と、前
記内側光学領域よりも外側の外側光学領域とを有し、前
記第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光源を用
いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、前記内側
光学領域及び前記外側光学領域を通過する光束を用い、
前記第2の光情報記録媒体に対して、波長λ2の光源を
用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、前記内
側光学領域を通過する光束を用い、前記内側光学領域を
通過する光束のうち、光軸近傍を通過する光線が光軸と
交わる第1位置と、前記内側光学領域の光軸から離れた
側の端部を通過する光線が光軸と交わる第2位置との間
における第3位置で、前記外側光学領域を通過する光線
が光軸と交わり、前記第1及び前記第2の光情報記録媒
体に対して共通に利用する前記内側光学領域の一部に、
光軸を中心とした同心円状の輪帯位相構造が少なくとも
2つ形成されており、所定の波長の光源からの光束を、
前記輪帯位相構造が形成された光学領域を通過させたと
き、前記輪帯位相構造が形成されていない屈折面を通過
した光束に対して、前記輪帯位相構造が形成されている
屈折面を通過した光束は、2πの所定整数倍の位相差を
生じることを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項
24に記載の発明の作用効果と同様である。
【0092】請求項71に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
ックアップ装置用の対物レンズにおいて、前記対物レン
ズは、光軸から交差する方向に光軸からの距離を異なら
せるようにして、光軸側の内側光学領域と、前記内側光
学領域よりも外側の外側光学領域を形成した屈折面を有
し、前記第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光
源を用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、前
記内側光学領域及び前記外側光学領域を通過する光束を
用い、前記第2の光情報記録媒体に対して、波長λ2の
光源を用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、
前記内側光学領域を通過する光束を用い、前記第1及び
前記第2の光情報記録媒体に対して共通に利用する前記
内側光学領域の一部に、光軸を中心とした同心円状の輪
帯位相構造が少なくとも2つ形成されており、所定の波
長の光源からの光束を、前記輪帯位相構造が形成された
光学領域を通過させたとき、前記輪帯位相構造が形成さ
れていない屈折面を通過した光束に対して、前記輪帯位
相構造が形成されている屈折面を通過した光束は、2π
の所定整数倍の位相差を生じることを特徴とする。本発
明の作用効果は、請求項25に記載の発明の作用効果と
同様である。
【0093】請求項72に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
ックアップ装置用の対物レンズにおいて、前記対物レン
ズは、光軸から交差する方向に光軸からの距離を異なら
せるようにして、光軸側の内側光学領域と、前記内側光
学領域よりも外側の外側光学領域とを形成した屈折面を
有し、前記波長λ1の光源の光束が前記各光学領域を通
過したときに、その集光位置が互いに異なるように、前
記屈折面が構成されており、前記第1の光情報記録媒体
に対して、波長λ1の光源を用いて情報の再生及び/又
は記録を行う場合は、前記内側光学領域及び前記外側光
学領域を通過する光束を用い、前記第2の光情報記録媒
体に対して、波長λ2の光源を用いて情報の再生及び/
又は記録を行う場合は、前記内側光学領域を通過する光
束を用い、前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対
して共通に利用する前記内側光学領域の一部に、光軸を
中心とした同心円状の輪帯位相構造が少なくとも2つ形
成されており、所定の波長の光源からの光束を、前記輪
帯位相構造が形成された光学領域を通過させたとき、前
記輪帯位相構造が形成されていない屈折面を通過した光
束に対して、前記輪帯位相構造が形成されている屈折面
を通過した光束は、2πの所定整数倍の位相差を生じる
ことを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項26に
記載の発明の作用効果と同様である。
【0094】請求項73に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記外側光学領域は、前記内側光学領
域と異なった屈折力を有するように屈折面が形成されて
いると好ましい。
【0095】請求項74に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
ックアップ装置用の対物レンズにおいて、前記対物レン
ズは、光軸から交差する方向に光軸からの距離を異なら
せるようにして、光軸側の内側光学領域と、前記内側光
学領域よりも外側の外側光学領域とを形成した屈折面を
有し、前記外側光学領域は、厚さt1の透明基板の光情
報記録媒体に対して、情報の再生及び/又は記録を行う
ことができるように最適化された非球面を有し、前記内
側光学領域は、厚さt1と厚さt2の間の厚さt3であ
る透明基板を備えた光情報記録媒体に対して、情報の再
生及び/又は記録を行うことができるように最適化され
た非球面を有し、前記第1及び前記第2の光情報記録媒
体に対して共通に利用する前記内側光学領域の一部に、
光軸を中心とした同心円状の輪帯位相構造が少なくとも
2つ形成されており、所定の波長の光源からの光束を、
前記輪帯位相構造が形成された光学領域を通過させたと
き、前記輪帯位相構造が形成されていない屈折面を通過
した光束に対して、前記輪帯位相構造が形成されている
屈折面を通過した光束は、2πの所定整数倍の位相差を
生じることを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項
28に記載の発明の作用効果と同様である。
【0096】請求項75に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記第1の光情報記録媒体に対して、
波長λ1の光源を用いて情報の再生及び/又は記録を行
う場合は、前記内側光学領域及び前記外側光学領域を通
過する光束を用い、前記第2の光情報記録媒体に対し
て、波長λ2の光源を用いて情報の再生及び/又は記録
を行う場合は、前記内側光学領域を通過する光束を用い
ることができるように、前記内側光学領域及び前記外側
光学領域の屈折面が形成されていると好ましい。
【0097】請求項76に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記所定の波長は、前記波長λ1であ
ると好ましい。
【0098】請求項77に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記所定の波長は、前記波長λ2であ
ると好ましい。
【0099】請求項78に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記所定の波長は、前記波長λ1及び
前記波長λ2と異なる波長であると好ましい。
【0100】請求項79に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記少なくとも2つの輪帯位相構造に
ついて、一つの輪帯位相構造によって生じる位相差と、
別の輪帯位相構造によって生じる位相差とが互いに異な
ると好ましい。
【0101】請求項80に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記輪帯位相構造は、それが形成され
た光学領域の光学面に対して光軸方向の外側に突出して
形成されていると好ましい。
【0102】請求項81に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記輪帯位相構造は、それが形成され
た光学領域の光学面に対して光軸方向の内側にくぼんで
形成されていると好ましい。
【0103】請求項82に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記輪帯位相構造の光軸方向の段差は
3μm以下であると好ましい。
【0104】請求項83に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記第1の光情報記録媒体に対して、
波長λ1の光源を用いて情報の再生及び/又は記録を行
う場合に、絞り径をφmax、前記内側光学領域と前記外
側光学領域の境界の光軸からの高さをhMとしたとき、 0.7≦hM/0.5φmax≦0.8 (4) を満たすと好ましい。
【0105】請求項84に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記輪帯位相構造を形成する光軸方向
の段差によって、前記内側光学領域が3つ以上に分割さ
れていると好ましい。
【0106】請求項85に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記輪帯位相構造は、前記対物レンズ
と一体に形成されていると好ましい。
【0107】請求項86に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記輪帯位相構造は、前記対物レンズ
表面に別の層を付加したものであると好ましい。
【0108】請求項87に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記別の層は、対物レンズの屈折率と
は異なる屈折率を有する材質によって構成されていると
好ましい。
【0109】本明細書中において、対物レンズとは、狭
義には光ピックアップ装置に光情報記録媒体を装填した
状態において、最も光情報記録媒体側の位置で、これと
対向すべく配置される集光作用を有するレンズを指し、
広義にはそのレンズと共に、アクチュエータによって少
なくともその光軸方向に作動可能なレンズを指すものと
する。従って、本明細書中において、対物レンズの光情
報記録媒体側(像側)の開口数NAとは、対物レンズの
最も光情報記録媒体側に位置するレンズ面の開口数NA
を指すものである。また、本明細書中では必要開口数N
Aは、それぞれの光情報記録媒体の規格で規定されてい
る開口数、あるいはそれぞれの光情報記録媒体に対し
て、使用する光源の波長に応じ、情報の記録または再生
をするために必要なスポット径を得ることができる回折
限界性能の対物レンズの開口数を示すものとする。
【0110】本明細書中において、第2の光情報記録媒
体とは、例えば、CD-R, CD-RW, CD-Video, CD-ROM等の
各種CD系の光ディスクをいい、第1の光情報記録媒体
とは、再生専用に用いるDVD-ROM,DVD-Videoの他、再生
/記録を兼ねるDVD-RAM, DVD-R, DVD-RW等の各種DVD
系の光ディスクを含むものである。更に、本明細書中で
透明基板の厚さtといった時は、t=0を含むものであ
る。
【0111】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施の形態
について図面を用いて説明する。図4は、本発明の実施
の形態にかかる光ピックアップ装置の概略構成図であ
る。図4において、光ピックアップ装置は、第1の光情
報記録媒体(例えばDVD)に対して記録および/また
は再生を行うための第1光源11と、第2の光情報記録
媒体(例えばCD)に対して記録および/または再生を
行うための、第1光源11とは波長の異なる第2光源1
2とを備え、それぞれの光源から射出される発散光束の
発散角を所望の発散角に変換するコリメートレンズ2
1,22と、上記光束をほぼ一つの方向に進むように合
成する光合成手段であるビームスプリッタ62と、ビー
ムスプリッタ62からの光束を光情報記録媒体の情報記
録面5に集光する対物レンズ3と、光情報記録媒体から
の反射光を受光する光検出器41、42とを備えてい
る。図中、8は絞り、9はシリンドリカルレンズ、71
は1/4波長板、15は光源11からの発散光束の発散
度を小さくするためのコリメートレンズ、16は凹レン
ズ、17は反射光束を分離するためのホログラム、61
は情報記録面からの反射光を光検出器41に向けるため
のビームスプリッタである。
【0112】以下に述べる実施例は、上記実施の形態に
適用可能な対物レンズに関するものである。図5は、本
実施例にかかる対物レンズの断面図であり、輪帯位相構
造の段差は強調して描いている。図6は、本実施例の対
物レンズにかかるDVD使用時における球面収差図であ
り、図7は、本実施例の対物レンズにかかるCD使用時
における球面収差図である。表1、2に、本実施例の対
物レンズにかかるレンズデータを示す。
【表1】
【表2】
【0113】本実施例の対物レンズは、両面非球面のプ
ラスチックレンズで構成され、各々の非球面は数1で表
される非球面形状を有している。
【数1】 ただし、Zは光軸方向の軸で、hは光軸と垂直方向の
軸、Rは近軸曲率半径、κは円錐係数、Aは非球面係数
である。
【0114】以上述べた実施例では、光軸に交差する方
向に3つの光学領域に設けた光学面を有する対物レンズ
に輪帯位相構造を設けているが、光軸に交差する方向に
2つの光学領域を設けた光学面を有する対物レンズに輪
帯位相構造を設けてもよい。或いは、対物レンズに輪帯
位相構造を設けることなく、コリメートレンズ(図4の
21,22)に輪帯位相構造を設けても良い。
【0115】
【発明の効果】本発明によれば、波長の異なる複数の光
源を用いて、異なる光情報記録媒体に対して適切に情報
の記録又は再生を行うことができる光ピックアップ装置
及びそれに用いる対物レンズを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光ピックアップ装置の対物レン
ズの模式的な上半部断面図である。
【図2】図1の輪帯位相構造の位相シフトにより補正さ
れた球面収差特性を示す図である。
【図3】本発明の一例にかかる光ピックアップ装置の対
物レンズの模式的な上半部断面図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかる光ピックアップ装
置の概略構成図である。
【図5】本実施例にかかる対物レンズの断面図である。
【図6】本実施例の対物レンズにかかるDVD使用時に
おける球面収差図である。
【図7】本実施例の対物レンズにかかるCD使用時にお
ける球面収差図である。
【符号の説明】
3 対物レンズ 8 絞り 9 シリンドリカルレンズ 11 第1光源 12 第2光源 15 コリメートレンズ 16 凹レンズ 17 ホログラム 21、22 コリメートレンズ 41,42 光検出器 61,62 ビームスプリッタ 71 1/4波長板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 13/18 G02B 13/18 Fターム(参考) 2H087 KA13 NA00 PA01 PA17 PB01 QA02 QA07 QA14 QA34 RA05 RA12 RA13 RA47 5D119 AA41 BA01 CA16 EC45 EC47 FA08 JA02 JA31 JA44

Claims (87)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ1
    <λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出射
    された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させる
    ための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集光
    光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透明
    基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集光
    させることによって、情報の記録及び/又は再生を行う
    ことが可能であると共に、前記第2光源からの光束を、
    厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の光情
    報記録媒体の情報記録面に集光させることによって、情
    報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピックア
    ップ装置において、 前記対物レンズの少なくとも一つの光学面には、前記第
    1の光情報記録媒体の透明基板厚さt1と、前記第2の
    光情報記録媒体の透明基板厚さt2と、透明基板厚t3
    (t3≠t1、t2)の3種類の異なる透明基板厚さに
    対して、それぞれ再生及び/又は記録機能が最適化され
    た屈折面を有する輪帯状の3つの光学領域が、光軸に交
    差する方向に光軸からの距離を異ならせて設けられ、 前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して共通に
    利用する前記屈折面である少なくとも一つの光学領域の
    一部に、光軸を中心とした同心円状の輪帯位相構造が形
    成されており、 前記輪帯位相構造が形成された光学領域を通過した前記
    波長λ1の光源からの光束の内、前記輪帯位相構造が形
    成されていない屈折面を通過した光束に対して、前記輪
    帯位相構造が形成されている屈折面を通過した光束は、
    2πの所定整数倍の位相差を生じることを特徴とする光
    ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 前記輪帯位相構造が形成される光学領域
    は、光軸を含むことを特徴とする請求項1に記載の光ピ
    ックアップ装置。
  3. 【請求項3】 前記輪帯位相構造が、2つ以上形成され
    ていることを特徴とする請求項1又2に記載の光ピック
    アップ装置。
  4. 【請求項4】 前記2つ以上の輪帯位相構造は、それぞ
    れ異なった前記光学領域に形成されていることを特徴と
    する請求項3に記載の光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の輪帯位相構造が形成された光
    学面は、前記波長λ1の光源からの光束の集光位置を最
    適化するように、それぞれ異なった屈折面が形成されて
    いることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載
    の光ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】 波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ1
    <λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出射
    された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させる
    ための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集光
    光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透明
    基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集光
    させることによって、情報の記録及び/又は再生を行う
    ことが可能であると共に、前記第2光源からの光束を、
    厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の光情
    報記録媒体の情報記録面に集光させることによって、情
    報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピックア
    ップ装置において、 前記対物レンズは、光軸から交差する方向に光軸からの
    距離をそれぞれ異ならせて形成された、光軸側の内側光
    学領域と、前記内側光学領域よりも外側の中間光学領域
    と、前記中間光学領域よりも外側の外側光学領域の少な
    くとも3種類の光学機能領域を有し、 前記第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、主とし
    て前記内側光学領域及び前記外側光学領域を通過する光
    束を用い、 前記第2の光情報記録媒体に対して、波長λ2の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、主とし
    て前記内側光学領域及び前記中間光学領域を通過する光
    束を用い、 前記内側光学領域を通過する光束のうち、光軸近傍を通
    過する光線が光軸と交わる第1位置と、前記内側光学領
    域の光軸から離れた側の端部を通過する光線が光軸と交
    わる第2位置との間における第3位置で、前記中間光学
    領域を通過する光線が光軸と交わるとともに、前記外側
    光学領域を通過する光線は、前記第1位置から前記第2
    位置よりも離れた第4位置で光軸と交わり、 前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して共通に
    利用する前記内側光学領域の一部に、光軸を中心とした
    同心円状の輪帯位相構造が形成されており、前記輪帯位
    相構造が形成された光学領域を通過した前記波長λ1の
    光源からの光束の内、前記輪帯位相構造が形成されてい
    ない屈折面を通過した光束に対して、前記輪帯位相構造
    が形成されている屈折面を通過した光束は、2πの所定
    整数倍の位相差を生じることを特徴とする光ピックアッ
    プ装置。
  7. 【請求項7】 波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ1
    <λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出射
    された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させる
    ための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集光
    光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透明
    基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集光
    させることによって、情報の記録及び/又は再生を行う
    ことが可能であると共に、前記第2光源からの光束を、
    厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の光情
    報記録媒体の情報記録面に集光させることによって、情
    報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピックア
    ップ装置において、 前記対物レンズは、光軸から交差する方向に光軸からの
    距離を異ならせるようにして、光軸側の内側光学領域
    と、前記内側光学領域よりも外側の中間光学領域と、前
    記中間光学領域よりも外側の外側光学領域の少なくとも
    3種類の光学機能領域を形成した屈折面を有し、 前記第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、主とし
    て前記内側光学領域及び前記外側光学領域を通過する光
    束を用い、 前記第2の光情報記録媒体に対して、波長λ2の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、主とし
    て前記内側光学領域及び前記中間光学領域を通過する光
    束を用い、 前記中間光学領域は、厚さt3(t1≦t3≦t2)の
    透明基板を介して光情報記録媒体の情報記録面に光束を
    集光させた場合に、球面収差が最小となるように設計さ
    れており、 前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して共通に
    利用する前記内側光学領域の一部に、光軸を中心とした
    同心円状の輪帯位相構造が形成されており、 前記輪帯位相構造が形成された光学領域を通過した前記
    波長λ1の光源からの光束の内、前記輪帯位相構造が形
    成されていない屈折面を通過した光束に対して、前記輪
    帯位相構造が形成されている屈折面を通過した光束は、
    2πの所定整数倍の位相差を生じることを特徴とする光
    ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】 以下の式を満たすことを特徴とする請求
    項7に記載の光ピックアップ装置。 t3= |(t1+t2)/2−t3|≦(t1+t
    2)/15
  9. 【請求項9】 波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ1
    <λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出射
    された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させる
    ための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集光
    光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透明
    基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集光
    させることによって、情報の記録及び/又は再生を行う
    ことが可能であると共に、前記第2光源からの光束を、
    厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の光情
    報記録媒体の情報記録面に集光させることによって、情
    報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピックア
    ップ装置において、前記対物レンズは、光軸から交差す
    る方向に光軸からの距離を異ならせるようにして、光軸
    側の内側光学領域と、前記内側光学領域よりも外側の中
    間光学領域と、前記中間光学領域よりも外側の外側光学
    領域の少なくとも3種類の光学機能領域を形成した屈折
    面を有し、 前記第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、主とし
    て前記内側光学領域及び前記外側光学領域を通過する光
    束を用い、 前記第2の光情報記録媒体に対して、波長λ2の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、主とし
    て前記内側光学領域及び前記中間光学領域を通過する光
    束を用い、 前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して共通に
    利用する前記内側光学領域の一部に、光軸を中心とした
    同心円状の輪帯位相構造が形成されており、 前記輪帯位相構造が形成された光学領域を通過した前記
    波長λ1の光源からの光束の内、前記輪帯位相構造が形
    成されていない屈折面を通過した光束に対して、前記輪
    帯位相構造が形成されている屈折面を通過した光束は、
    2πの所定整数倍の位相差を生じることを特徴とする光
    ピックアップ装置。
  10. 【請求項10】 波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
    1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
    射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
    るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
    光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
    明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
    光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
    うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
    を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
    光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
    て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
    ックアップ装置において、 前記対物レンズは、光軸から交差する方向に光軸からの
    距離を異ならせるようにして、光軸側の内側光学領域
    と、前記内側光学領域よりも外側の中間光学領域と、前
    記中間光学領域よりも外側の外側光学領域の少なくとも
    3種類の光学機能領域を形成した屈折面を有し、 前記波長λ1の光源の光束が前記各光学領域を通過した
    ときに、その集光位置が互いに異なるように、前記屈折
    面が構成されており、 前記第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、主とし
    て前記内側光学領域及び前記外側光学領域を通過する光
    束を用い、 前記第2の光情報記録媒体に対して、波長λ2の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、主とし
    て前記内側光学領域及び前記中間光学領域を通過する光
    束を用い、 前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して共通に
    利用する前記内側光学領域の一部に、光軸を中心とした
    同心円状の輪帯位相構造が形成されており、 前記輪帯位相構造が形成された光学領域を通過した前記
    波長λ1の光源からの光束の内、前記輪帯位相構造が形
    成されていない屈折面を通過した光束に対して、前記輪
    帯位相構造が形成されている屈折面を通過した光束は、
    2πの所定整数倍の位相差を生じることを特徴とする光
    ピックアップ装置。
  11. 【請求項11】 前記中間光学領域は、前記内側光学領
    域と異なった屈折力を有するように屈折面が形成されて
    いる請求項9又は10に記載の光ピックアップ装置。
  12. 【請求項12】 前記輪帯位相構造は、前記内側光学領
    域及び前記中間光学領域の光学面に対して光軸方向の外
    側に突出して形成されていることを特徴とする請求項1
    乃至11のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  13. 【請求項13】 前記輪帯位相構造は、前記内側光学領
    域及び前記中間光学領域の光学面に対して光軸方向の内
    側にくぼんで形成されていることを特徴とする請求項1
    乃至11のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  14. 【請求項14】 前記輪帯位相構造の光軸方向の段差は
    3μm以下であることを特徴とする請求項12又は13
    に記載の光ピックアップ装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の光情報記録媒体に対して、
    波長λ1の光源を用いて情報の再生及び/又は記録を行
    う場合に、絞り径をφmax、前記内側光学領域と前記中
    間光学領域の境界の光軸からの高さをhL、前記中間光
    学領域と前記外側光学領域の境界の光軸からの高さをh
    Hとしたとき、 0.62≦hL/0.5φmax≦0.72 0.7≦hH/0.5φmax≦0.8 を満たすことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか
    に記載の光ピックアップ装置。
  16. 【請求項16】 前記中間光学領域の一部に、波長λ1
    の光源からの光束について、所定整数倍の位相差を生じ
    せしめるように、光軸を中心とした同心円状の輪帯位相
    構造が形成されていることを特徴とする請求項15に記
    載の光ピックアップ装置。
  17. 【請求項17】 前記輪帯位相構造を形成する光軸方向
    の段差によって、前記内側光学領域が3つ以上に分割さ
    れていることを特徴とする請求項15又は16に記載の
    光ピックアップ装置。
  18. 【請求項18】 前記輪帯位相構造を形成する光軸方向
    の段差によって、前記中間光学領域が2つ以上に分割さ
    れていることを特徴とする請求項17記載の光ピックア
    ップ装置。
  19. 【請求項19】 前記輪帯位相構造は、前記対物レンズ
    と一体に形成されていることを特徴とする請求項1乃至
    18のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  20. 【請求項20】 前記輪帯位相構造は、前記対物レンズ
    表面に別の層を付加したものであることを特徴とする請
    求項1乃至18のいずれかに記載の光ピックアップ装
    置。
  21. 【請求項21】 前記別の層は、対物レンズの屈折率と
    は異なる屈折率を有する材質によって構成されているこ
    とを特徴とする請求項20に記載の光ピックアップ装
    置。
  22. 【請求項22】 波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
    1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
    射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
    るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
    光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
    明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
    光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
    うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
    を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
    光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
    て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
    ックアップ装置において、 前記対物レンズの少なくとも一つの光学面には、前記第
    1の光情報記録媒体の透明基板厚さt1と、前記第2の
    光情報記録媒体の透明基板厚さt2に対して、それぞれ
    再生及び/又は記録機能が最適化された屈折面を有する
    輪帯状の2つの光学領域が、光軸に交差する方向に光軸
    からの距離を異ならせて設けられ、 少なくとも一つの光学領域の一部に、光軸を中心とした
    同心円状の輪帯位相構造が少なくとも2つ形成されてお
    り、 所定の波長の光源からの光束を、前記輪帯位相構造が形
    成された光学領域を通過させたとき、前記輪帯位相構造
    が形成されていない屈折面を通過した光束に対して、前
    記輪帯位相構造が形成されている屈折面を通過した光束
    は、2πの所定整数倍の位相差を生じることを特徴とす
    る光ピックアップ装置。
  23. 【請求項23】 光軸に交差する方向に並べられた前記
    光学領域のうち、内側の光学領域の一部に前記輪帯位相
    構造が形成されていることを特徴とする請求項22に記
    載の光ピックアップ装置。
  24. 【請求項24】 波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
    1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
    射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
    るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
    光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
    明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
    光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
    うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
    を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
    光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
    て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
    ックアップ装置において、 前記対物レンズは、光軸から交差する方向に光軸からの
    距離をそれぞれ異ならせて形成された、光軸側の内側光
    学領域と、前記内側光学領域よりも外側の外側光学領域
    とを有し、 前記第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、前記内
    側光学領域及び前記外側光学領域を通過する光束を用
    い、 前記第2の光情報記録媒体に対して、波長λ2の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、前記内
    側光学領域を通過する光束を用い、 前記内側光学領域を通過する光束のうち、光軸近傍を通
    過する光線が光軸と交わる第1位置と、前記内側光学領
    域の光軸から離れた側の端部を通過する光線が光軸と交
    わる第2位置との間における第3位置で、前記外側光学
    領域を通過する光線が光軸と交わり、 前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して共通に
    利用する前記内側光学領域の一部に、光軸を中心とした
    同心円状の輪帯位相構造が少なくとも2つ形成されてお
    り、 所定の波長の光源からの光束を、前記輪帯位相構造が形
    成された光学領域を通過させたとき、前記輪帯位相構造
    が形成されていない屈折面を通過した光束に対して、前
    記輪帯位相構造が形成されている屈折面を通過した光束
    は、2πの所定整数倍の位相差を生じることを特徴とす
    る光ピックアップ装置。
  25. 【請求項25】 波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
    1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
    射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
    るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
    光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
    明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
    光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
    うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
    を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
    光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
    て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
    ックアップ装置において、 前記対物レンズは、光軸から交差する方向に光軸からの
    距離を異ならせるようにして、光軸側の内側光学領域
    と、前記内側光学領域よりも外側の外側光学領域を形成
    した屈折面を有し、 前記第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、前記内
    側光学領域及び前記外側光学領域を通過する光束を用
    い、 前記第2の光情報記録媒体に対して、波長λ2の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、前記内
    側光学領域を通過する光束を用い、 前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して共通に
    利用する前記内側光学領域の一部に、光軸を中心とした
    同心円状の輪帯位相構造が少なくとも2つ形成されてお
    り、 所定の波長の光源からの光束を、前記輪帯位相構造が形
    成された光学領域を通過させたとき、前記輪帯位相構造
    が形成されていない屈折面を通過した光束に対して、前
    記輪帯位相構造が形成されている屈折面を通過した光束
    は、2πの所定整数倍の位相差を生じることを特徴とす
    る光ピックアップ装置。
  26. 【請求項26】 波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
    1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
    射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
    るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
    光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
    明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
    光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
    うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
    を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
    光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
    て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
    ックアップ装置において、 前記対物レンズは、光軸から交差する方向に光軸からの
    距離を異ならせるようにして、光軸側の内側光学領域
    と、前記内側光学領域よりも外側の外側光学領域とを形
    成した屈折面を有し、 前記波長λ1の光源の光束が前記各光学領域を通過した
    ときに、その集光位置が互いに異なるように、前記屈折
    面が構成されており、 前記第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、前記内
    側光学領域及び前記外側光学領域を通過する光束を用
    い、 前記第2の光情報記録媒体に対して、波長λ2の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、前記内
    側光学領域を通過する光束を用い、 前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して共通に
    利用する前記内側光学領域の一部に、光軸を中心とした
    同心円状の輪帯位相構造が少なくとも2つ形成されてお
    り、 所定の波長の光源からの光束を、前記輪帯位相構造が形
    成された光学領域を通過させたとき、前記輪帯位相構造
    が形成されていない屈折面を通過した光束に対して、前
    記輪帯位相構造が形成されている屈折面を通過した光束
    は、2πの所定整数倍の位相差を生じることを特徴とす
    る光ピックアップ装置。
  27. 【請求項27】 前記外側光学領域は、前記内側光学領
    域と異なった屈折力を有するように屈折面が形成されて
    いることを特徴とする請求項25又は26に記載の光ピ
    ックアップ装置。
  28. 【請求項28】 波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
    1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
    射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
    るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
    光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
    明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
    光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
    うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
    を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
    光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
    て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
    ックアップ装置において、 前記対物レンズは、光軸から交差する方向に光軸からの
    距離を異ならせるようにして、光軸側の内側光学領域
    と、前記内側光学領域よりも外側の外側光学領域とを形
    成した屈折面を有し、 前記外側光学領域は、厚さt1の透明基板の光情報記録
    媒体に対して、情報の再生及び/又は記録を行うことが
    できるように最適化された非球面を有し、 前記内側光学領域は、厚さt1と厚さt2の間の厚さt
    3である透明基板を備えた光情報記録媒体に対して、情
    報の再生及び/又は記録を行うことができるように最適
    化された非球面を有し、 前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して共通に
    利用する前記内側光学領域の一部に、光軸を中心とした
    同心円状の輪帯位相構造が少なくとも2つ形成されてお
    り、 所定の波長の光源からの光束を、前記輪帯位相構造が形
    成された光学領域を通過させたとき、前記輪帯位相構造
    が形成されていない屈折面を通過した光束に対して、前
    記輪帯位相構造が形成されている屈折面を通過した光束
    は、2πの所定整数倍の位相差を生じることを特徴とす
    る光ピックアップ装置。
  29. 【請求項29】 前記第1の光情報記録媒体に対して、
    波長λ1の光源を用いて情報の再生及び/又は記録を行
    う場合は、前記内側光学領域及び前記外側光学領域を通
    過する光束を用い、前記第2の光情報記録媒体に対し
    て、波長λ2の光源を用いて情報の再生及び/又は記録
    を行う場合は、前記内側光学領域を通過する光束を用い
    ることができるように、前記内側光学領域及び前記外側
    光学領域の屈折面が形成されていることを特徴とする請
    求項28に記載の光ピックアップ装置。
  30. 【請求項30】 前記所定の波長は、前記波長λ1であ
    ることを特徴とする請求項22乃至29のいずれかに記
    載の光ピックアップ装置。
  31. 【請求項31】 前記所定の波長は、前記波長λ2であ
    ることを特徴とする請求項22乃至29のいずれかに記
    載の光ピックアップ装置。
  32. 【請求項32】 前記所定の波長は、前記波長λ1及び
    前記波長λ2と異なる波長であることを特徴とする請求
    項22乃至29のいずれかに記載の光ピックアップ装
    置。
  33. 【請求項33】 前記少なくとも2つの輪帯位相構造に
    ついて、一つの輪帯位相構造によって生じる位相差と、
    別の輪帯位相構造によって生じる位相差とが互いに異な
    ることを特徴とする請求項22乃至32のいずれかに記
    載の対物レンズ。
  34. 【請求項34】 前記輪帯位相構造は、それが形成され
    た光学領域の光学面に対して光軸方向の外側に突出して
    形成されていることを特徴とする請求項22乃至33の
    いずれかに記載の光ピックアップ装置。
  35. 【請求項35】 前記輪帯位相構造は、それが形成され
    た光学領域の光学面に対して光軸方向の内側にくぼんで
    形成されていることを特徴とする請求項22乃至33の
    いずれかに記載の光ピックアップ装置。
  36. 【請求項36】 前記輪帯位相構造の光軸方向の段差は
    3μm以下であることを特徴とする請求項34又は35
    に記載の光ピックアップ装置。
  37. 【請求項37】 前記第1の光情報記録媒体に対して、
    波長λ1の光源を用いて情報の再生及び/又は記録を行
    う場合に、絞り径をφmax、前記内側光学領域と前記外
    側光学領域の境界の光軸からの高さをhMとしたとき、 0.7≦hM/0.5φmax≦0.8 を満たすことを特徴とする請求項22乃至36のいずれ
    かに記載の光ピックアップ装置。
  38. 【請求項38】 前記輪帯位相構造を形成する光軸方向
    の段差によって、前記内側光学領域が3つ以上に分割さ
    れていることを特徴とする請求項22乃至37のいずれ
    かに記載の光ピックアップ装置。
  39. 【請求項39】 前記輪帯位相構造は、前記対物レンズ
    と一体に形成されていることを特徴とする請求項22乃
    至38のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  40. 【請求項40】 前記輪帯位相構造は、前記対物レンズ
    表面に別の層を付加したものであることを特徴とする請
    求項22乃至38のいずれかに記載の光ピックアップ装
    置。
  41. 【請求項41】 前記別の層は、対物レンズの屈折率と
    は異なる屈折率を有する材質によって構成されているこ
    とを特徴とする請求項40に記載の光ピックアップ装
    置。
  42. 【請求項42】 波長が異なる複数種類の光束を照射可
    能な光源と、前記光源から出射された光束を、透明基板
    の厚さが異なる複数種類の光情報記録媒体の情報記録面
    に集光させるための対物レンズを含む集光光学系とを有
    する光ピックアップ装置において、 前記対物レンズには、異なる厚さの透明基板に対して、
    それぞれ再生及び/又は記録)機能が最適化された屈折
    面が、少なくとも2領域以上、輪帯状に設けられてな
    り、 更に、前記光源と前記対物レンズとの光路中に、前記対
    物レンズにおける、厚さの異なる複数種類の光情報記録
    媒体に対して共通に利用する前記屈折面に入射する光束
    が、所定の波長の光源について、2πの所定整数倍の位
    相差を生じるようにした位相差形成素子が配置されてい
    ることを特徴とする光ピックアップ装置。
  43. 【請求項43】 前記位相差形成素子は、コリメートレ
    ンズであることを特徴とする請求項42記載の光ピック
    アップ装置。
  44. 【請求項44】 前記位相差形成素子の光学面に輪帯位
    相構造が形成されており、前記輪帯位相構造は、前記位
    相差形成素子の光学面に対して光軸方向の外側に突出し
    ていることを特徴とする請求項42乃至44のいずれか
    に記載の光ピックアップ装置。
  45. 【請求項45】 前記位相差形成素子の光学面に輪帯位
    相構造が形成されており、前記輪帯位相構造は、前記位
    相差形成素子の光学面に対して光軸方向の内側にくぼん
    でいることを特徴とする請求項42乃至44のいずれか
    に記載の光ピックアップ装置。
  46. 【請求項46】 前記輪帯位相構造の光軸方向の輪帯状
    段差は3μm以下であることを特徴とする請求項44又
    は45に記載の光ピックアップ装置。
  47. 【請求項47】 波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
    1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
    射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
    るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
    光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
    明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
    光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
    うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
    を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
    光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
    て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
    ックアップ装置用の対物レンズにおいて、 前記対物レンズの少なくとも一つの光学面には、前記第
    1の光情報記録媒体の透明基板厚さt1と、前記第2の
    光情報記録媒体の透明基板厚さt2と、透明基板厚t3
    (t3≠t1、t2)の3種類の異なる透明基板厚さに
    対して、それぞれ再生及び/又は記録機能が最適化され
    た屈折面を有する輪帯状の3つの光学領域が、光軸に交
    差する方向に光軸からの距離を異ならせて設けられ、 前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して共通に
    利用する前記屈折面である少なくとも一つの光学領域の
    一部に、光軸を中心とした同心円状の輪帯位相構造が形
    成されており、 前記輪帯位相構造が形成された光学領域を通過した前記
    波長λ1の光源からの光束の内、前記輪帯位相構造が形
    成されていない屈折面を通過した光束に対して、前記輪
    帯位相構造が形成されている屈折面を通過した光束は、
    2πの所定整数倍の位相差を生じることを特徴とする光
    ピックアップ装置用の対物レンズ。
  48. 【請求項48】 前記輪帯位相構造が形成される光学領
    域は、光軸を含むことを特徴とする請求項47に記載の
    光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  49. 【請求項49】 前記輪帯位相構造が、2つ以上形成さ
    れていることを特徴とする請求項47又48に記載の光
    ピックアップ装置用の対物レンズ。
  50. 【請求項50】 前記2つ以上の輪帯位相構造は、それ
    ぞれ異なった前記光学領域に形成されていることを特徴
    とする請求項49に記載の光ピックアップ装置用の対物
    レンズ。
  51. 【請求項51】 前記複数の輪帯位相構造が形成された
    光学面は、前記波長λ1の光源からの光束の集光位置を
    最適化するように、それぞれ異なった屈折面が形成され
    ていることを特徴とする請求項47乃至50のいずれか
    に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  52. 【請求項52】 波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
    1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
    射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
    るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
    光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
    明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
    光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
    うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
    を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
    光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
    て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
    ックアップ装置用の対物レンズにおいて、 前記対物レンズは、光軸から交差する方向に光軸からの
    距離をそれぞれ異ならせて形成された、光軸側の内側光
    学領域と、前記内側光学領域よりも外側の中間光学領域
    と、前記中間光学領域よりも外側の外側光学領域の少な
    くとも3種類の光学機能領域を有し、 前記第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、主とし
    て前記内側光学領域及び前記外側光学領域を通過する光
    束を用い、 前記第2の光情報記録媒体に対して、波長λ2の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、主とし
    て前記内側光学領域及び前記中間光学領域を通過する光
    束を用い、 前記内側光学領域を通過する光束のうち、光軸近傍を通
    過する光線が光軸と交わる第1位置と、前記内側光学領
    域の光軸から離れた側の端部を通過する光線が光軸と交
    わる第2位置との間における第3位置で、前記中間光学
    領域を通過する光線が光軸と交わるとともに、前記外側
    光学領域を通過する光線は、前記第1位置から前記第2
    位置よりも離れた第4位置で光軸と交わり、 前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して共通に
    利用する前記内側光学領域の一部に、光軸を中心とした
    同心円状の輪帯位相構造が形成されており、 前記輪帯位相構造が形成された光学領域を通過した前記
    波長λ1の光源からの光束の内、前記輪帯位相構造が形
    成されていない屈折面を通過した光束に対して、前記輪
    帯位相構造が形成されている屈折面を通過した光束は、
    2πの所定整数倍の位相差を生じることを特徴とする光
    ピックアップ装置用の対物レンズ。
  53. 【請求項53】 波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
    1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
    射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
    るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
    光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
    明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
    光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
    うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
    を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
    光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
    て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
    ックアップ装置用の対物レンズにおいて、 前記対物レンズは、光軸から交差する方向に光軸からの
    距離を異ならせるようにして、光軸側の内側光学領域
    と、前記内側光学領域よりも外側の中間光学領域と、前
    記中間光学領域よりも外側の外側光学領域の少なくとも
    3種類の光学機能領域を形成した屈折面を有し、 前記第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、主とし
    て前記内側光学領域及び前記外側光学領域を通過する光
    束を用い、 前記第2の光情報記録媒体に対して、波長λ2の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、主とし
    て前記内側光学領域及び前記中間光学領域を通過する光
    束を用い、 前記中間光学領域は、厚さt3(t1≦t3≦t2)の
    透明基板を介して光情報記録媒体の情報記録面に光束を
    集光させた場合に、球面収差が最小となるように設計さ
    れており、 前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して共通に
    利用する前記内側光学領域の一部に、光軸を中心とした
    同心円状の輪帯位相構造が形成されており、 前記輪帯位相構造が形成された光学領域を通過した前記
    波長λ1の光源からの光束の内、前記輪帯位相構造が形
    成されていない屈折面を通過した光束に対して、前記輪
    帯位相構造が形成されている屈折面を通過した光束は、
    2πの所定整数倍の位相差を生じることを特徴とする光
    ピックアップ装置用の対物レンズ。
  54. 【請求項54】 以下の式を満たすことを特徴とする請
    求項53に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。 t3= |(t1+t2)/2−t3|≦(t1+t
    2)/15
  55. 【請求項55】 波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
    1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
    射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
    るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
    光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
    明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
    光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
    うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
    を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
    光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
    て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
    ックアップ装置用の対物レンズにおいて、 前記対物レンズは、光軸から交差する方向に光軸からの
    距離を異ならせるようにして、光軸側の内側光学領域
    と、前記内側光学領域よりも外側の中間光学領域と、前
    記中間光学領域よりも外側の外側光学領域の少なくとも
    3種類の光学機能領域を形成した屈折面を有し、 前記第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、主とし
    て前記内側光学領域及び前記外側光学領域を通過する光
    束を用い、 前記第2の光情報記録媒体に対して、波長λ2の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、主とし
    て前記内側光学領域及び前記中間光学領域を通過する光
    束を用い、 前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して共通に
    利用する前記内側光学領域の一部に、光軸を中心とした
    同心円状の輪帯位相構造が形成されており、 前記輪帯位相構造が形成された光学領域を通過した前記
    波長λ1の光源からの光束の内、前記輪帯位相構造が形
    成されていない屈折面を通過した光束に対して、前記輪
    帯位相構造が形成されている屈折面を通過した光束は、
    2πの所定整数倍の位相差を生じることを特徴とする光
    ピックアップ装置用の対物レンズ。
  56. 【請求項56】 波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
    1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
    射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
    るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
    光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
    明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
    光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
    うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
    を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
    光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
    て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
    ックアップ装置用の対物レンズにおいて、 前記対物レンズは、光軸から交差する方向に光軸からの
    距離を異ならせるようにして、光軸側の内側光学領域
    と、前記内側光学領域よりも外側の中間光学領域と、前
    記中間光学領域よりも外側の外側光学領域の少なくとも
    3種類の光学機能領域を形成した屈折面を有し、 前記波長λ1の光源の光束が前記各光学領域を通過した
    ときに、その集光位置が互いに異なるように、前記屈折
    面が構成されており、 前記第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、主とし
    て前記内側光学領域及び前記外側光学領域を通過する光
    束を用い、 前記第2の光情報記録媒体に対して、波長λ2の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、主とし
    て前記内側光学領域及び前記中間光学領域を通過する光
    束を用い、 前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して共通に
    利用する前記内側光学領域の一部に、光軸を中心とした
    同心円状の輪帯位相構造が形成されており、 前記輪帯位相構造が形成された光学領域を通過した前記
    波長λ1の光源からの光束の内、前記輪帯位相構造が形
    成されていない屈折面を通過した光束に対して、前記輪
    帯位相構造が形成されている屈折面を通過した光束は、
    2πの所定整数倍の位相差を生じることを特徴とする光
    ピックアップ装置用の対物レンズ。
  57. 【請求項57】 前記中間光学領域は、前記内側光学領
    域と異なった屈折力を有するように屈折面が形成されて
    いる請求項55又は56に記載の光ピックアップ装置用
    の対物レンズ。
  58. 【請求項58】 前記輪帯位相構造は、前記内側光学領
    域及び前記中間光学領域の光学面に対して光軸方向の外
    側に突出して形成されていることを特徴とする請求項4
    7乃至57のいずれかに記載の光ピックアップ装置用の
    対物レンズ。
  59. 【請求項59】 前記輪帯位相構造は、前記内側光学領
    域及び前記中間光学領域の光学面に対して光軸方向の内
    側にくぼんで形成されていることを特徴とする請求項4
    7乃至58のいずれかに記載の光ピックアップ装置用の
    対物レンズ。
  60. 【請求項60】 前記輪帯位相構造の光軸方向の段差は
    3μm以下であることを特徴とする請求項58又は59
    に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  61. 【請求項61】 前記第1の光情報記録媒体に対して、
    波長λ1の光源を用いて情報の再生及び/又は記録を行
    う場合に、絞り径をφmax、前記内側光学領域と前記中
    間光学領域の境界の光軸からの高さをhL、前記中間光
    学領域と前記外側光学領域の境界の光軸からの高さをh
    Hとしたとき、 0.62≦hL/0.5φmax≦0.72 0.7≦hH/0.5φmax≦0.8 を満たすことを特徴とする請求項47乃至60のいずれ
    かに記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  62. 【請求項62】 前記中間光学領域の一部に、波長λ1
    の光源からの光束について、所定整数倍の位相差を生じ
    せしめるように、光軸を中心とした同心円状の輪帯位相
    構造が形成されていることを特徴とする請求項61に記
    載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  63. 【請求項63】 前記輪帯位相構造を形成する光軸方向
    の段差によって、前記内側光学領域が3つ以上に分割さ
    れていることを特徴とする請求項61又は62に記載の
    光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  64. 【請求項64】 前記輪帯位相構造を形成する光軸方向
    の段差によって、前記中間光学領域が2つ以上に分割さ
    れていることを特徴とする請求項63記載の光ピックア
    ップ装置用の対物レンズ。
  65. 【請求項65】 前記輪帯位相構造は、前記対物レンズ
    と一体に形成されていることを特徴とする請求項47乃
    至64のいずれかに記載の光ピックアップ装置用の対物
    レンズ。
  66. 【請求項66】 前記輪帯位相構造は、前記対物レンズ
    表面に別の層を付加したものであることを特徴とする請
    求項47乃至66のいずれかに記載の光ピックアップ装
    置用の対物レンズ。
  67. 【請求項67】 前記別の層は、対物レンズの屈折率と
    は異なる屈折率を有する材質によって構成されているこ
    とを特徴とする請求項66に記載の光ピックアップ装置
    用の対物レンズ。
  68. 【請求項68】 波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
    1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
    射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
    るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
    光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
    明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
    光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
    うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
    を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
    光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
    て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
    ックアップ装置用の対物レンズにおいて、 前記対物レンズの少なくとも一つの光学面には、前記第
    1の光情報記録媒体の透明基板厚さt1と、前記第2の
    光情報記録媒体の透明基板厚さt2に対して、それぞれ
    再生及び/又は記録機能が最適化された屈折面を有する
    輪帯状の2つの光学領域が、光軸に交差する方向に光軸
    からの距離を異ならせて設けられ、 少なくとも一つの光学領域の一部に、光軸を中心とした
    同心円状の輪帯位相構造が少なくとも2つ形成されてお
    り、 所定の波長の光源からの光束を、前記輪帯位相構造が形
    成された光学領域を通過させたとき、前記輪帯位相構造
    が形成されていない屈折面を通過した光束に対して、前
    記輪帯位相構造が形成されている屈折面を通過した光束
    は、2πの所定整数倍の位相差を生じることを特徴とす
    る光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  69. 【請求項69】 光軸に交差する方向に並べられた前記
    光学領域のうち、内側の光学領域の一部に前記輪帯位相
    構造が形成されていることを特徴とする請求項68に記
    載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  70. 【請求項70】 波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
    1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
    射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
    るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
    光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
    明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
    光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
    うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
    を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
    光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
    て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
    ックアップ装置用の対物レンズにおいて、 前記対物レンズは、光軸から交差する方向に光軸からの
    距離をそれぞれ異ならせて形成された、光軸側の内側光
    学領域と、前記内側光学領域よりも外側の外側光学領域
    とを有し、 前記第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、前記内
    側光学領域及び前記外側光学領域を通過する光束を用
    い、 前記第2の光情報記録媒体に対して、波長λ2の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、前記内
    側光学領域を通過する光束を用い、 前記内側光学領域を通過する光束のうち、光軸近傍を通
    過する光線が光軸と交わる第1位置と、前記内側光学領
    域の光軸から離れた側の端部を通過する光線が光軸と交
    わる第2位置との間における第3位置で、前記外側光学
    領域を通過する光線が光軸と交わり、 前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して共通に
    利用する前記内側光学領域の一部に、光軸を中心とした
    同心円状の輪帯位相構造が少なくとも2つ形成されてお
    り、 所定の波長の光源からの光束を、前記輪帯位相構造が形
    成された光学領域を通過させたとき、前記輪帯位相構造
    が形成されていない屈折面を通過した光束に対して、前
    記輪帯位相構造が形成されている屈折面を通過した光束
    は、2πの所定整数倍の位相差を生じることを特徴とす
    る光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  71. 【請求項71】 波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
    1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
    射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
    るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
    光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
    明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
    光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
    うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
    を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
    光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
    て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
    ックアップ装置用の対物レンズにおいて、 前記対物レンズは、光軸から交差する方向に光軸からの
    距離を異ならせるようにして、光軸側の内側光学領域
    と、前記内側光学領域よりも外側の外側光学領域を形成
    した屈折面を有し、 前記第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、前記内
    側光学領域及び前記外側光学領域を通過する光束を用
    い、 前記第2の光情報記録媒体に対して、波長λ2の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、前記内
    側光学領域を通過する光束を用い、 前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して共通に
    利用する前記内側光学領域の一部に、光軸を中心とした
    同心円状の輪帯位相構造が少なくとも2つ形成されてお
    り、 所定の波長の光源からの光束を、前記輪帯位相構造が形
    成された光学領域を通過させたとき、前記輪帯位相構造
    が形成されていない屈折面を通過した光束に対して、前
    記輪帯位相構造が形成されている屈折面を通過した光束
    は、2πの所定整数倍の位相差を生じることを特徴とす
    る光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  72. 【請求項72】 波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
    1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
    射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
    るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
    光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
    明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
    光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
    うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
    を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
    光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
    て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
    ックアップ装置用の対物レンズにおいて、 前記対物レンズは、光軸から交差する方向に光軸からの
    距離を異ならせるようにして、光軸側の内側光学領域
    と、前記内側光学領域よりも外側の外側光学領域とを形
    成した屈折面を有し、 前記波長λ1の光源の光束が前記各光学領域を通過した
    ときに、その集光位置が互いに異なるように、前記屈折
    面が構成されており、 前記第1の光情報記録媒体に対して、波長λ1の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、前記内
    側光学領域及び前記外側光学領域を通過する光束を用
    い、 前記第2の光情報記録媒体に対して、波長λ2の光源を
    用いて情報の再生及び/又は記録を行う場合は、前記内
    側光学領域を通過する光束を用い、 前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して共通に
    利用する前記内側光学領域の一部に、光軸を中心とした
    同心円状の輪帯位相構造が少なくとも2つ形成されてお
    り、 所定の波長の光源からの光束を、前記輪帯位相構造が形
    成された光学領域を通過させたとき、前記輪帯位相構造
    が形成されていない屈折面を通過した光束に対して、前
    記輪帯位相構造が形成されている屈折面を通過した光束
    は、2πの所定整数倍の位相差を生じることを特徴とす
    る光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  73. 【請求項73】 前記外側光学領域は、前記内側光学領
    域と異なった屈折力を有するように屈折面が形成されて
    いることを特徴とする請求項71又は72に記載の光ピ
    ックアップ装置用の対物レンズ。
  74. 【請求項74】 波長λ1の第1光源と、波長λ2(λ
    1<λ2)の第2光源と、前記第1及び第2光源から出
    射された光束を光情報記録媒体の情報記録面に集光させ
    るための対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記集
    光光学系が、前記第1光源からの光束を、厚さt1の透
    明基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に集
    光させることによって、情報の記録及び/又は再生を行
    うことが可能であると共に、前記第2光源からの光束
    を、厚さt2(t1<t2)の透明基板を介して第2の
    光情報記録媒体の情報記録面に集光させることによっ
    て、情報の記録及び/又は再生を行うことが可能な光ピ
    ックアップ装置用の対物レンズにおいて、 前記対物レンズは、光軸から交差する方向に光軸からの
    距離を異ならせるようにして、光軸側の内側光学領域
    と、前記内側光学領域よりも外側の外側光学領域とを形
    成した屈折面を有し、 前記外側光学領域は、厚さt1の透明基板の光情報記録
    媒体に対して、情報の再生及び/又は記録を行うことが
    できるように最適化された非球面を有し、 前記内側光学領域は、厚さt1と厚さt2の間の厚さt
    3である透明基板を備えた光情報記録媒体に対して、情
    報の再生及び/又は記録を行うことができるように最適
    化された非球面を有し、 前記第1及び前記第2の光情報記録媒体に対して共通に
    利用する前記内側光学領域の一部に、光軸を中心とした
    同心円状の輪帯位相構造が少なくとも2つ形成されてお
    り、 所定の波長の光源からの光束を、前記輪帯位相構造が形
    成された光学領域を通過させたとき、前記輪帯位相構造
    が形成されていない屈折面を通過した光束に対して、前
    記輪帯位相構造が形成されている屈折面を通過した光束
    は、2πの所定整数倍の位相差を生じることを特徴とす
    る光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  75. 【請求項75】 前記第1の光情報記録媒体に対して、
    波長λ1の光源を用いて情報の再生及び/又は記録を行
    う場合は、前記内側光学領域及び前記外側光学領域を通
    過する光束を用い、前記第2の光情報記録媒体に対し
    て、波長λ2の光源を用いて情報の再生及び/又は記録
    を行う場合は、前記内側光学領域を通過する光束を用い
    ることができるように、前記内側光学領域及び前記外側
    光学領域の屈折面が形成されていることを特徴とする請
    求項74に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  76. 【請求項76】 前記所定の波長は、前記波長λ1であ
    ることを特徴とする請求項68乃至75のいずれかに記
    載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  77. 【請求項77】 前記所定の波長は、前記波長λ2であ
    ることを特徴とする請求項68乃至75のいずれかに記
    載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  78. 【請求項78】 前記所定の波長は、前記波長λ1及び
    前記波長λ2と異なる波長であることを特徴とする請求
    項68乃至77のいずれかに記載の光ピックアップ装置
    用の対物レンズ。
  79. 【請求項79】 前記少なくとも2つの輪帯位相構造に
    ついて、一つの輪帯位相構造によって生じる位相差と、
    別の輪帯位相構造によって生じる位相差とが互いに異な
    ることを特徴とする請求項68乃至78のいずれかに記
    載の対物レンズ。
  80. 【請求項80】 前記輪帯位相構造は、それが形成され
    た光学領域の光学面に対して光軸方向の外側に突出して
    形成されていることを特徴とする請求項68乃至79の
    いずれかに記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  81. 【請求項81】 前記輪帯位相構造は、それが形成され
    た光学領域の光学面に対して光軸方向の内側にくぼんで
    形成されていることを特徴とする請求項68乃至79の
    いずれかに記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  82. 【請求項82】 前記輪帯位相構造の光軸方向の段差は
    3μm以下であることを特徴とする請求項80又は81
    に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  83. 【請求項83】 前記第1の光情報記録媒体に対して、
    波長λ1の光源を用いて情報の再生及び/又は記録を行
    う場合に、絞り径をφmax、前記内側光学領域と前記外
    側光学領域の境界の光軸からの高さをhMとしたとき、 0.7≦hM/0.5φmax≦0.8 を満たすことを特徴とする請求項68乃至82のいずれ
    かに記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  84. 【請求項84】 前記輪帯位相構造を形成する光軸方向
    の段差によって、前記内側光学領域が3つ以上に分割さ
    れていることを特徴とする請求項68乃至83のいずれ
    かに記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  85. 【請求項85】 前記輪帯位相構造は、前記対物レンズ
    と一体に形成されていることを特徴とする請求項68乃
    至84のいずれかに記載の光ピックアップ装置用の対物
    レンズ。
  86. 【請求項86】 前記輪帯位相構造は、前記対物レンズ
    表面に別の層を付加したものであることを特徴とする請
    求項68乃至84のいずれかに記載の光ピックアップ装
    置用の対物レンズ。
  87. 【請求項87】 前記別の層は、対物レンズの屈折率と
    は異なる屈折率を有する材質によって構成されているこ
    とを特徴とする請求項86に記載の光ピックアップ装置
    用の対物レンズ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004097818A1 (ja) * 2003-04-25 2004-11-11 Konica Minolta Opto, Inc. 光ピックアップ装置
CN106471414A (zh) * 2014-08-28 2017-03-01 大族激光科技产业集团股份有限公司 光学镜头
CN113412518A (zh) * 2020-01-15 2021-09-17 松下知识产权经营株式会社 光盘、其制造方法、光信息装置以及信息处理方法

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