JP2003036559A - 光ピックアップ装置及び光ピックアップ装置用の対物レンズ - Google Patents

光ピックアップ装置及び光ピックアップ装置用の対物レンズ

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JP2003036559A
JP2003036559A JP2002142710A JP2002142710A JP2003036559A JP 2003036559 A JP2003036559 A JP 2003036559A JP 2002142710 A JP2002142710 A JP 2002142710A JP 2002142710 A JP2002142710 A JP 2002142710A JP 2003036559 A JP2003036559 A JP 2003036559A
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light source
light
pickup device
optical
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JP2002142710A
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Koji Honda
浩司 本田
Katsuya Sakamoto
勝也 坂本
Kohei Ota
耕平 大田
Yuichi Shin
勇一 新
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】波長の異なる複数の光源を単一の基板に配置し
た光源ユニット及び単一の集光光学系を用いて、異なる
基板厚の光記録媒体に情報の記録再生を行うことができ
る光ピックアップ装置を提供する。 【解決手段】コリメータ113と対物レンズ116の光
学面に回折構造を形成し、第1の半導体レーザ111か
らの光束が通過したときと、第2の半導体レーザ112
からの光束が通過したときとで、倍率が異なるようにす
る。つまり、DVD−ROMにおいて情報の再生を行う
場合に対して、CD−Rに対して情報の記録を行う場合
に、コリメータ113を対物レンズ116側に移動させ
ることで、対物レンズ116に収束光を入射させ、回折
構造の回折効果を利用して収束角をより絞ることで、C
D−Rに対して情報の記録を行う場合の光量を十分に確
保することができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ピックアップ装
置及びその対物レンズに関し、特に、波長の異なる複数
の光源を単一の基板に配置した光源ユニットを備え、異
なる光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生
を行える光ピックアップ装置及びその対物レンズに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えばDVDに対して情報を記録または
再生できかつCDに対して情報を記録または再生できる
ように2光源を用いた互換光ピックアップ装置が開発さ
れているが、このような光ピックアップ装置には低価格
化や構成のコンパクト化など種々の厳しい要求がある。
【0003】ところで、DVDに記憶された情報を再生
する場合、光ピックアップ装置の集光光学系に要求され
る光学倍率は、−1/7〜−1/6程度必要であるのに
対し、CDに対して情報を記録し或いは再生する場合、
集光光学系に要求される光学倍率は、より多くの光量を
確保するために、−1/4程度必要となっている。しか
しながら、異なる光学倍率の集光光学系を個別に設ける
と、光ピックアップ装置のコンパクト化・低コスト化が
図れない。
【0004】そこで、従来技術においては、CDとDV
Dとに、それぞれ専用の異なる集光光学系(光ピックア
ップ光学系)を用いる代わりに、一つの集光光学系のな
かに2つの光源を別個に配置し、DVDの情報を再生す
るための光源よりも、CDに対して情報記録又は情報再
生するための光源を同集光光学系に近づけるようにした
り、CDの情報記録又は再生のための光束のみが通過す
るレンズを光路中に設けたりすることで、上述したよう
な異なる光学倍率を達成できるようにしている。
【0005】逆に光ディスクに対する書き込み(記録)
を重要視しない場合は、光量確保を目的としないので、
光学倍率を異ならせることは必須ではない。
【0006】また互換光ピックアップ装置のなかには、
DVDに記憶された情報を再生し、且つCDに対しては
情報を記録し或いは再生することができる、DVDとC
Dそれぞれに用いる専用光源を用いた、いわゆるコンボ
・ドライブに用いる光ピックアップ装置が開発されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一方、波長の異なる複
数の光源を単一の基板に配置した光源ユニットが開発さ
れており、かかる光源ユニットを用いれば、光ピックア
ップ装置の構成の簡素化・低コスト化が図れる。しかし
ながら、かかる光源ユニットを用いた場合、双方の光源
から集光光学系までの距離が等しくなるので、同じ光路
を通りながら、CDとDVDとで異なった倍率を設定し
なければならないという問題が発生する。
【0008】つまり上述のようなコンボ・ドライブに用
いる光ピックアップ装置にかかる光源ユニットを採用す
る場合、例えばDVDの再生で必要な光学倍率を得よう
とすると、CDの再生及び記録では、不適切な光学倍率
となってしまう。
【0009】ところで、上述の各光情報記録媒体の情報
記録面上に設けられる保護基板(透明基板)の厚さはD
VDで0.6mmであり、CDで1.2mmである。
【0010】そこで上述の光源ユニットを用いると、光
源から各光情報記録媒体の情報記録面までの距離がほぼ
等しくなるので、保護基板の厚いCDについて記録また
は再生を行う場合に、対物レンズと光情報記録媒体の表
面とのワーキングディスタンス(動作距離)を充分に確
保するのが難しいという問題が発生する。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、波長の異なる複数の光源を単一の基板に配置
した光源ユニット及び単一の集光光学系を用いて、保護
基板厚さの異なる光情報記録媒体に対して情報の記録又
は再生を行うことができる光ピックアップ装置及びそれ
に用いる対物レンズを提供することを目的とする。
【0012】特に、一方の光情報記録媒体については情
報の再生のみを行い、他方の光情報記録媒体については
情報の再生及び記録ができる光ピックアップ装置におい
て、記録時に光量を多くしたいという要望があるので、
記録に用いる側の光ディスクについて、自在に焦点距離
を設定できることが好ましい。
【0013】そこで本発明は、さらに、所望の光情報記
録媒体に対して、ワーキングディスタンスを確保できる
ようにした光ピックアップ装置を提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の光ピッ
クアップ装置は、波長λ1の光束を出射する第1光源
と、波長λ1よりも長波長である波長λ2の光束を出射
する第2光源とが同一の基板上に設けられた光源ユニッ
トと、保護基板厚t1である第1光情報記録媒体の情報
記録面に、前記第1光源から出射された光束を集光させ
ることにより、前記第1光情報記録媒体の情報記録面に
対して情報の記録又は再生を行い、かつ、前記t1より
も厚い保護基板厚t2である第2光情報記録媒体の情報
記録面に、前記第2光源から出射された光束を集光させ
ることにより、前記第2光情報記録媒体の情報記録面に
対して情報の記録または再生を行うように構成された集
光光学系とを有し、前記集光光学系が、前記第1光源お
よび前記第2光源から出射される光が入射されるカップ
リングレンズと、前記カップリングレンズを通過した光
束を前記第1光情報記録媒体または前記第2光情報記録
媒体に集光させる対物レンズと、前記第1光源または前
記第2光源から出射された各光束の波長に応じて、焦点
距離を変化させる回折構造とを有するので、例えば専用
の光学系を別個に設けることなく、第1の光情報記録媒
体(例えばDVD)において情報の記録又は再生を行う
場合の焦点距離に対して、第2の光情報記録媒体(例え
ばCD)に対して情報の記録又は再生を行う場合の焦点
距離を変化させることができ、それにより第2の光情報
記録媒体に関するワーキングディスタンスを確保するこ
とができる。尚、本明細書中、記録又は再生といったと
きは、記録、再生、記録及び再生を意味する。
【0015】請求項2に記載の光ピックアップ装置は、
前記回折構造は、前記第2光源から出射された光束が通
過したときの焦点距離が、前記第1光源から出射された
光束が通過したときの焦点距離よりも短くなるように構
成されたので、例えば第1の光情報記録媒体(例えばD
VD)よりも、第2の光情報記録媒体(例えばCD)に
関してワーキングディスタンスを大きく確保できる。
【0016】請求項3に記載の光ピックアップ装置は、
前記回折構造は、前記第2光源から出射された光束が通
過したときの焦点距離が、前記第1光源から出射された
光束が通過したときの焦点距離よりも長くなるように構
成されたので、例えば第2の光情報記録媒体(例えばC
D)よりも、第1の光情報記録媒体(例えばDVD)に
関してワーキングディスタンスを大きく確保できる。
【0017】請求項4に記載の光ピックアップ装置は、
前記回折構造が前記カップリングレンズの少なくとも1
つの光学面に設けられたので、前記対物レンズの設計を
容易にできる。
【0018】請求項5に記載の光ピックアップ装置は、
前記回折構造が前記対物レンズの少なくとも1つの光学
面に設けられたので、前記対物レンズ以外の光学素子の
設計を容易にできる。
【0019】請求項6に記載の光ピックアップ装置は、
前記対物レンズは、前記第1光源から出射された光束
と、前記第2光源から出射された光束とを、略等しい焦
点位置に結像させるように構成されてなるので、前記光
ピックアップ装置に合わせて任意の特性の前記集光光学
系を得ることができる。
【0020】請求項7に記載の光ピックアップ装置は、
前記対物レンズは、前記第1光源から出射された光束
と、前記第2光源から出射された光束とを、屈折の軸上
色収差分だけ異なる焦点位置に結像させるように構成さ
れてなるので、前記光ピックアップ装置に合わせて任意
の特性の前記集光光学系を得ることができる。尚、本来
的には、焦点位置を等しい位置にしておくことが好まし
いが、設計や光学性能、その他の要求によって厳密に等
しい位置にすることはできない場合がある。しかし、そ
の場合の焦点位置のズレ量を、屈折の軸上色収差分の範
囲内にすることにより、実際上光学性能に問題が生じな
いようにすることができる。
【0021】請求項8に記載の光ピックアップ装置は、
前記回折構造は、前記第1光源から出射された光束が通
過したときと、前記第2光源から出射された光束が通過
したときとで、光学倍率を異ならせるように構成されて
なるので、前記光ピックアップ装置に合わせて任意の特
性の前記集光光学系を得ることができる。
【0022】請求項9に記載の光ピックアップ装置は、
前記回折構造は、通過する光束の波長に応じて、前記光
束の発散角または収束角を変更するように構成されてな
るので、前記光ピックアップ装置に合わせて任意の特性
の前記集光光学系を得ることができる。
【0023】請求項10に記載の光ピックアップ装置
は、前記集光光学系は、前記第1光源から出射された光
束が通過したときの倍率よりも、前記第2光源から出射
された光束が通過したときの光学倍率の方が小さくなる
ように構成されてなるので、前記光ピックアップ装置に
合わせて任意の特性の前記集光光学系を得ることができ
る。
【0024】請求項11に記載の光ピックアップ装置
は、前記回折構造は前記対物レンズに設けられ、前記対
物レンズと等しい屈折面を有し、かつ、前記回折構造を
有さない非回折対物レンズと前記対物レンズとを比較し
た場合、前記非回折対物レンズを通過した前記第1光源
から出射された光束の焦点距離と、前記非回折対物レン
ズを通過した前記第2光源から出射された光束の焦点距
離との差よりも、前記対物レンズを通過した前記第1光
源から出射された光束の焦点距離と、前記対物レンズを
通過した前記第2光源から出射された光束の焦点距離と
の差の方が大きくなるように前記対物レンズが構成され
てなるので、前記光ピックアップ装置に合わせて任意の
特性の前記集光光学系を得ることができる。
【0025】請求項12に記載の光ピックアップ装置
は、前記対物レンズは、前記第2光源から出射された光
束が通過したときの焦点距離が、前記第1光源から出射
された光束が通過したときの焦点距離に、屈折の軸上色
収差分を加えた距離よりも長くなるように構成されてな
るので、前記光ピックアップ装置に合わせて任意の特性
の前記集光光学系を得ることができる。
【0026】請求項13に記載の光ピックアップ装置
は、前記対物レンズは、前記第2光源から出射された光
束が通過したときの焦点距離が、前記第1光源から出射
された光束が通過したときの焦点距離に対して120%
以上長くなるように構成されてなるので、前記光ピック
アップ装置に合わせて任意の特性の前記集光光学系を得
ることができる。
【0027】請求項14に記載の光ピックアップ装置
は、前記集光光学系が前記第1光情報記録媒体の情報記
録面に対して情報を記録可能に構成されてなるので、例
えばDVD−Rなどに情報の記録が可能となる。
【0028】請求項15に記載の光ピックアップ装置
は、前記集光光学系は、前記カップリングレンズを通過
した前記第1光源および前記第2光源から出射された各
光束が無限光として前記対物レンズに入射するように構
成されてなるので、前記光ピックアップ装置に合わせて
任意の特性の前記集光光学系を得ることができる。
【0029】請求項16に記載の光ピックアップ装置
は、前記集光光学系は、前記カップリングレンズを通過
した前記第1光源から出射された光束は無限光として前
記対物レンズに入射し、かつ、前記第2光源から出射さ
れた光束は有限発散光として前記対物レンズに入射する
ように構成されてなるので、前記光ピックアップ装置に
合わせて任意の特性の前記集光光学系を得ることができ
る。
【0030】請求項17に記載の光ピックアップ装置
は、前記第2光源から出射された光束が前記有限発散光
として前記対物レンズに入射する場合に、前記対物レン
ズによる有限光学倍率mが次の式を満たすと好ましい。 −1/12<m<0 (1)
【0031】請求項18に記載の光ピックアップ装置
は、前記集光光学系は、前記カップリングレンズを通過
した前記第1光源および前記第2光源から出射された各
光束が有限発散光として前記対物レンズに入射するよう
に構成されてなるので、前記光ピックアップ装置に合わ
せて任意の特性の前記集光光学系を得ることができる。
【0032】請求項19に記載の光ピックアップ装置
は、前記対物レンズが前記保護基板厚t1と前記透明基
板厚t2との差により生じる球面収差を補正する球面収
差補正用回折構造を有するので、情報の記録又は再生時
のエラーを抑制できる。
【0033】請求項20に記載の光ピックアップ装置
は、波長λ1の光束を出射する第1光源と、波長λ1よ
りも長波長である波長λ2の光束を出射する第2光源と
が同一の基板上に設けられた光源ユニットと、保護基板
厚t1である第1光情報記録媒体の情報記録面に、前記
第1光源から出射された光束を集光させることにより、
前記第1光情報記録媒体の情報記録面から情報の再生を
行い、かつ、前記t1よりも厚い保護基板厚t2である
第2光情報記録媒体の情報記録面に、前記第2光源から
出射された光束を集光させることにより、前記第2光情
報記録媒体の情報記録面に対して情報の記録または再生
を行うように構成された集光光学系と、を有し、前記集
光光学系は、前記第1光源および前記第2光源から出射
された光束を前記第1光情報記録媒体または前記第2光
情報記録媒体に集光させる対物レンズを有し、前記対物
レンズに入射される各光束の発散角または収束角を変化
させたので、例えば第1の光情報記録媒体(例えばDV
D−ROM)において情報の再生を行う場合の発散角又
は収束角に対して、第2の光情報記録媒体(例えばCD
−R)に対して情報の記録又は再生を行う場合の発散角
又は収束角を変更することができ、それにより第2の光
情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う場合の
光量を十分に確保することができる。
【0034】請求項21に記載の光ピックアップ装置
は、前記回折構造は、前記対物レンズに入射するときの
前記第1光源から出射された光束の発散角または収束角
が、前記対物レンズに入射するときの前記第2光源から
出射された光束の発散角または収束角よりも小さくなる
ように構成されてなるので、例えば第2の光情報記録媒
体に対して情報の記録又は再生を行う場合の光量を十分
に確保することができる。
【0035】請求項22に記載の光ピックアップ装置
は、前記回折構造は、前記対物レンズに入射するときの
前記第2光源から出射された光束の発散角または収束角
が、前記対物レンズに入射するときの前記第1光源から
出射された光束の発散角または収束角よりも小さくなる
ように構成されてなるので、例えば第1の光情報記録媒
体に対して情報の記録又は再生を行う場合の光量を十分
に確保することができる。
【0036】請求項23に記載の光ピックアップ装置
は、前記回折構造は、前記対物レンズに入射するときの
前記第1光源および前記第2光源から出射された各光束
の発散角または収束角が等しくなるように構成されてな
るので、前記光ピックアップ装置に合わせて任意の特性
の前記集光光学系を得ることができる。
【0037】請求項24に記載の光ピックアップ装置
は、前記集光光学系は、前記各光束の波長に応じて、前
記対物レンズに入射する前記各光束の発散角または収束
角を変更する光学素子を有するので、前記光ピックアッ
プ装置に合わせて任意の特性の前記集光光学系を得るこ
とができる。
【0038】請求項25に記載の光ピックアップ装置
は、前記光学素子は、前記各光束の波長に応じて光軸方
向に移動可能なカップリングレンズで構成されてなるの
で、前記集光光学系の光学設計が容易になる。
【0039】請求項26に記載の光ピックアップ装置
は、前記光学素子は、前記各光束の波長に応じて、前記
対物レンズに入射する前記各光束の発散角または収束角
を変更する回折構造を有するカップリングレンズで構成
されてなるので、前記カップリングレンズを移動する構
成等が不要になり、前記光ピックアップ装置がより簡素
化される。
【0040】請求項27に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1光源および前記第2光源から出射され前記
対物レンズに入射される各光束は、何れも収束有限光束
であると好ましい。
【0041】請求項28に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1光源および前記第2光源から出射され前記
対物レンズに入射される各光束は、何れも発散有限光束
であると好ましい。
【0042】請求項29に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1光源および前記第2光源から出射され前記
対物レンズに入射される各光束のうち、一方は収束有限
光束であり、他方は発散有限光束であると好ましい。
【0043】請求項30に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1光源および前記第2光源から出射され前記
対物レンズに入射される各光束のうち、一方は収束有限
光束であり、他方は無限光束であると好ましい。
【0044】請求項31に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1光源および前記第2光源から出射され前記
対物レンズに入射される各光束のうち、一方は発散有限
光束であり、他方は無限光束であると好ましい。
【0045】請求項32に記載の光ピックアップ装置
は、前記対物レンズが前記保護基板厚t1と前記保護基
板厚t2との差によって生じる球面収差を補正する球面
収差補正用回折構造を有すると、情報の記録又は再生に
おけるエラーを抑制できる。
【0046】請求項33に記載の光ピックアップ装置
は、前記対物レンズは、光軸を含み、前記第1光情報記
録媒体と前記第2光情報記録媒体の両方の前記情報記録
面に対する情報の記録または再生に用いられる中央領域
と、前記中央領域の周辺側に設けられ、主に前記第1光
情報記録媒体の前記情報記録面に対する情報の再生に用
いられる周辺領域とを有すると、両方の光情報記録媒体
に対して、適切に情報の記録又は再生を行える。
【0047】請求項34に記載の光ピックアップ装置
は、前記対物レンズにおける前記中央領域が、前記保護
基板厚t1と前記保護基板厚t2との差によって生じる
球面収差を補正する球面収差補正用回折構造を有する
と、情報の記録又は再生におけるエラーを抑制できる。
【0048】請求項35に記載の光ピックアップ装置
は、前記中央領域が近軸の屈折力を有すると好ましい。
【0049】請求項36に記載の光ピックアップ装置
は、前記集光光学系は、前記各光束の波長に応じて光学
倍率を変更可能に構成されると、使用する前記光源の特
性に合わせることができる。
【0050】請求項37に記載の光ピックアップ装置
は、前記第1光源および前記第2光源から出射された各
光束が、それぞれ無限光束、収束有限光束、または、発
散有限光束の何れかであり、各々収束角または発散角が
異なる状態で前記対物レンズに入射するように構成され
ると好ましい。
【0051】請求項38に記載の光ピックアップ装置
は、前記対物レンズは、前記第1光源から出射された光
束と前記第2光源から出射された光束とを略等しい焦点
位置で結像させるように構成されると好ましい。
【0052】請求項39に記載の光ピックアップ装置
は、前記対物レンズは、前記第1光源から出射された光
束と前記第2光源から出射された光束とを、屈折の軸上
色収差分だけ異なる焦点位置で結像させるように構成さ
れると好ましい。
【0053】請求項40に記載の光ピックアップ装置
は、前記対物レンズに入射される前記第2光源から出射
された光束の発散角または収束角が、前記対物レンズに
入射される前記第1光源から出射された光束の発散角ま
たは収束角よりも小さくなるように構成されると好まし
い。
【0054】請求項41に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、波長λ1の光束を出射する第1光源
と、波長λ1よりも長波長である波長λ2の光束を出射
する第2光源とが同一の基板上に設けられた光源ユニッ
トと、保護基板厚t1である第1光情報記録媒体の情報
記録面に、前記第1光源から出射された光束を集光させ
ることにより、前記第1光情報記録媒体の情報記録面に
対して情報の記録又は再生を行い、かつ、前記t1より
も厚い保護基板厚t2である第2光情報記録媒体の情報
記録面に、前記第2光源から出射された光束を集光させ
ることにより、前記第2光情報記録媒体の情報記録面に
対して情報の記録または再生を行うように構成された集
光光学系とを有する光ピックアップ装置用の対物レンズ
であって、前記集光光学系は、前記第1光源および前記
第2光源から出射される光が入射されるカップリングレ
ンズと、前記カップリングレンズを通過した光束を前記
第1光情報記録媒体または前記第2光情報記録媒体に集
光させる前記対物レンズと、前記第1光源または前記第
2光源から出射された各光束の波長に応じて、焦点距離
を変化させる回折構造とを有することを特徴とする。本
発明の作用効果は、請求項1に記載の発明の作用効果と
同様である。
【0055】請求項42に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記回折構造は、前記第2光源から出
射された光束が通過したときの焦点距離が、前記第1光
源から出射された光束が通過したときの焦点距離よりも
短くなるように構成されたことを特徴とする。本発明の
作用効果は、請求項2に記載の発明の作用効果と同様で
ある。
【0056】請求項43に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記回折構造は、前記第2光源から出
射された光束が通過したときの焦点距離が、前記第1光
源から出射された光束が通過したときの焦点距離よりも
長くなるように構成されたことを特徴とする。本発明の
作用効果は、請求項3に記載の発明の作用効果と同様で
ある。
【0057】請求項44に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記回折構造が前記カップリングレン
ズの少なくとも1つの光学面に設けられたことを特徴と
する。本発明の作用効果は、請求項4に記載の発明の作
用効果と同様である。
【0058】請求項45に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記回折構造が前記対物レンズの少な
くとも1つの光学面に設けられたことを特徴とする。本
発明の作用効果は、請求項5に記載の発明の作用効果と
同様である。
【0059】請求項46に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記第1光源から出射された光束と、
前記第2光源から出射された光束とを、略等しい焦点位
置に結像させるように構成されたことを特徴とする。本
発明の作用効果は、請求項6に記載の発明の作用効果と
同様である。
【0060】請求項47に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記第1光源から出射された光束と、
前記第2光源から出射された光束とを、屈折の軸上色収
差分だけ異なる焦点位置に結像させるように構成された
ことを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項7に記
載の発明の作用効果と同様である。
【0061】請求項48に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記回折構造は、前記第1光源から出
射された光束が通過したときと、前記第2光源から出射
された光束が通過したときとで、光学倍率を異ならせる
ように構成されたことを特徴とする。本発明の作用効果
は、請求項8に記載の発明の作用効果と同様である。
【0062】請求項49に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記回折構造は、通過する光束の波長
に応じて、前記光束の発散角または収束角を変更するよ
うに構成されたことを特徴とする。本発明の作用効果
は、請求項9に記載の発明の作用効果と同様である。
【0063】請求項50に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズにおいては、前記集光光学系は、前記第1
光源から出射された光束が通過したときの倍率よりも、
前記第2光源から出射された光束が通過したときの光学
倍率の方が小さくなるように構成されたことを特徴とす
る、本発明の作用効果は、請求項10に記載の発明の作
用効果と同様である。
【0064】請求項51に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記回折構造を有し、前記対物レンズ
と等しい屈折面を有し、かつ、前記回折構造を有さない
非回折対物レンズと前記対物レンズとを比較した場合、
前記非回折対物レンズを通過した前記第1光源から出射
された光束の焦点距離と、前記非回折対物レンズを通過
した前記第2光源から出射された光束の焦点距離との差
よりも、前記対物レンズを通過した前記第1光源から出
射された光束の焦点距離と、前記対物レンズを通過した
前記第2光源から出射された光束の焦点距離との差の方
が大きくなるように前記対物レンズが構成されたことを
特徴とする。本発明の作用効果は、請求項11に記載の
発明の作用効果と同様である。
【0065】請求項52に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記第2光源から出射された光束が通
過したときの焦点距離が、前記第1光源から出射された
光束が通過したときの焦点距離に、屈折の軸上色収差分
を加えた距離よりも長くなるように構成されたことを特
徴とする。本発明の作用効果は、請求項12に記載の発
明の作用効果と同様である。
【0066】請求項53に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記第2光源から出射された光束が通
過したときの焦点距離が、前記第1光源から出射された
光束が通過したときの焦点距離に対して120%以上長
くなるように構成されたことを特徴とする。本発明の作
用効果は、請求項13に記載の発明の作用効果と同様で
ある。
【0067】請求項54に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記集光光学系が前記第1光情報記録
媒体の情報記録面に対して情報を記録可能に構成された
ことを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項14に
記載の発明の作用効果と同様である。
【0068】請求項55に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズにおいては、前記集光光学系は、前記カッ
プリングレンズを通過した前記第1光源および前記第2
光源から出射された各光束が無限光として前記対物レン
ズに入射するように構成されたことを特徴とする。本発
明の作用効果は、請求項15に記載の発明の作用効果と
同様である。
【0069】請求項56に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズにおいては、前記集光光学系は、前記カッ
プリングレンズを通過した前記第1光源から出射された
光束は無限光として前記対物レンズに入射し、かつ、前
記第2光源から出射された光束は有限発散光として前記
対物レンズに入射するように構成されたことを特徴とす
る。本発明の作用効果は、請求項16に記載の発明の作
用効果と同様である。
【0070】請求項57に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズにおいては、前記第2光源から出射された
光束が前記有限発散光として前記対物レンズに入射する
場合に、前記対物レンズによる有限光学倍率mが次の式
を満たすことを特徴とする。本発明の作用効果は、請求
項17に記載の発明の作用効果と同様である。 −1/12<m<0 (2)
【0071】請求項58に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズにおいては、前記集光光学系は、前記カッ
プリングレンズを通過した前記第1光源および前記第2
光源から出射された各光束が有限発散光として前記対物
レンズに入射するように構成されたことを特徴とする。
本発明の作用効果は、請求項18に記載の発明の作用効
果と同様である。
【0072】請求項59に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記保護基板厚t1と前記透明基板厚
t2との差により生じる球面収差を補正する球面収差補
正用回折構造を有することを特徴とする。本発明の作用
効果は、請求項19に記載の発明の作用効果と同様であ
る。
【0073】請求項60に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、波長λ1の光束を出射する第1光源
と、波長λ1よりも長波長である波長λ2の光束を出射
する第2光源とが同一の基板上に設けられた光源ユニッ
トと、保護基板厚t1である第1光情報記録媒体の情報
記録面に、前記第1光源から出射された光束を集光させ
ることにより、前記第1光情報記録媒体の情報記録面か
ら情報の再生を行い、かつ、前記t1よりも厚い保護基
板厚t2である第2光情報記録媒体の情報記録面に、前
記第2光源から出射された光束を集光させることによ
り、前記第2光情報記録媒体の情報記録面に対して情報
の記録または再生を行うように構成された集光光学系
と、を有する光ピックアップ装置用の対物レンズであっ
て、前記集光光学系は、前記第1光源および前記第2光
源から出射された光束を前記第1光情報記録媒体または
前記第2光情報記録媒体に集光させる対物レンズを有
し、前記対物レンズに入射される各光束の発散角または
収束角を変化させたことを特徴とする。本発明の作用効
果は、請求項20に記載の発明の作用効果と同様であ
る。
【0074】請求項61に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記回折構造は、前記対物レンズに入
射するときの前記第1光源から出射された光束の発散角
または収束角が、前記対物レンズに入射するときの前記
第2光源から出射された光束の発散角または収束角より
も小さくなるように構成されたことを特徴とする。本発
明の作用効果は、請求項21に記載の発明の作用効果と
同様である。
【0075】請求項62に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記回折構造は、前記対物レンズに入
射するときの前記第2光源から出射された光束の発散角
または収束角が、前記対物レンズに入射するときの前記
第1光源から出射された光束の発散角または収束角より
も小さくなるように構成されたことを特徴とする。本発
明の作用効果は、請求項22に記載の発明の作用効果と
同様である。
【0076】請求項63に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記回折構造は、前記対物レンズに入
射するときの前記第1光源および前記第2光源から出射
された各光束の発散角または収束角が等しくなるように
構成されたことを特徴とする。本発明の作用効果は、請
求項23に記載の発明の作用効果と同様である。
【0077】請求項64に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズにおいては、前記集光光学系は、前記各光
束の波長に応じて、前記対物レンズに入射する前記各光
束の発散角または収束角を変更する光学素子を有するこ
とを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項24に記
載の発明の作用効果と同様である。
【0078】請求項65に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズにおいては、前記光学素子は、前記各光束
の波長に応じて光軸方向に移動可能なカップリングレン
ズで構成されたことを特徴とする。本発明の作用効果
は、請求項25に記載の発明の作用効果と同様である。
【0079】請求項66に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズにおいては、前記光学素子は、前記各光束
の波長に応じて、前記対物レンズに入射する前記各光束
の発散角または収束角を変更する回折構造を有するカッ
プリングレンズで構成されたことを特徴とする。本発明
の作用効果は、請求項26に記載の発明の作用効果と同
様である。
【0080】請求項67に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズにおいては、前記第1光源および前記第2
光源から出射され前記対物レンズに入射される各光束
は、何れも収束有限光束であることを特徴とする。本発
明の作用効果は、請求項27に記載の発明の作用効果と
同様である。
【0081】請求項68に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズにおいては、前記第1光源および前記第2
光源から出射され前記対物レンズに入射される各光束
は、何れも発散有限光束であることを特徴とする。本発
明の作用効果は、請求項28に記載の発明の作用効果と
同様である。
【0082】請求項69に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズにおいては、前記第1光源および前記第2
光源から出射され前記対物レンズに入射される各光束の
うち、一方は収束有限光束であり、他方は発散有限光束
であることを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項
29に記載の発明の作用効果と同様である。
【0083】請求項70に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズにおいては、前記第1光源および前記第2
光源から出射され前記対物レンズに入射される各光束の
うち、一方は収束有限光束であり、他方は無限光束であ
ることを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項30
に記載の発明の作用効果と同様である。
【0084】請求項71に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズにおいては、前記第1光源および前記第2
光源から出射され前記対物レンズに入射される各光束の
うち、一方は発散有限光束であり、他方は無限光束であ
ることを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項31
に記載の発明の作用効果と同様である。
【0085】請求項72に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記保護基板厚t1と前記保護基板厚
t2との差によって生じる球面収差を補正する球面収差
補正用回折構造を有することを特徴とする。本発明の作
用効果は、請求項32に記載の発明の作用効果と同様で
ある。
【0086】請求項73に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、光軸を含み、前記第1光情報記録媒体
と前記第2光情報記録媒体の両方の前記情報記録面に対
する情報の記録または再生に用いられる中央領域と、前
記中央領域の周辺側に設けられ、主に前記第1光情報記
録媒体の前記情報記録面に対する情報の再生に用いられ
る周辺領域とを有することを特徴とする。本発明の作用
効果は、請求項33に記載の発明の作用効果と同様であ
る。
【0087】請求項74に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記対物レンズにおける前記中央領域
が、前記保護基板厚t1と前記保護基板厚t2との差に
よって生じる球面収差を補正する球面収差補正用回折構
造を有することを特徴とする。本発明の作用効果は、請
求項34に記載の発明の作用効果と同様である。
【0088】請求項75に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記中央領域が近軸の屈折力を有する
ことを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項35に
記載の発明の作用効果と同様である。
【0089】請求項76に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズにおいては、前記集光光学系は、前記各光
束の波長に応じて光学倍率を変更可能に構成されること
を特徴とする。本発明の作用効果は、請求項36に記載
の発明の作用効果と同様である。
【0090】請求項77に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズにおいては、前記第1光源および前記第2
光源から出射された各光束が、それぞれ無限光束、収束
有限光束、または、発散有限光束の何れかであり、各々
収束角または発散角が異なる状態で前記対物レンズに入
射するように構成されることを特徴とする。本発明の作
用効果は、請求項37に記載の発明の作用効果と同様で
ある。
【0091】請求項78に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記第1光源から出射された光束と前
記第2光源から出射された光束とを略等しい焦点位置で
結像させるように構成されることを特徴とする。本発明
の作用効果は、請求項38に記載の発明の作用効果と同
様である。
【0092】請求項79に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記第1光源から出射された光束と前
記第2光源から出射された光束とを、屈折の軸上色収差
分だけ異なる焦点位置で結像させるように構成されるこ
とを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項39に記
載の発明の作用効果と同様である。
【0093】請求項80に記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズは、前記対物レンズに入射される前記第2
光源から出射された光束の発散角または収束角が、前記
対物レンズに入射される前記第1光源から出射された光
束の発散角または収束角よりも小さくなるように構成さ
れることを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項4
0に記載の発明の作用効果と同様である。
【0094】本明細書中で用いる「回折構造」とは、対
物レンズの表面に、レリーフを設けて、回折によって光
束を集光あるいは発散させる作用を持たせた部分のこと
をいう。レリーフの形状としては、対物レンズの表面
に、光軸を中心とする略同心円状の輪帯として形成さ
れ、光軸を含む平面でその断面をみれば各輪帯は鋸歯の
ような形状が知られているが、そのような形状を含むも
のであり、そのような形状を特に「回折輪帯」という。
【0095】本明細書中において、対物レンズとは、狭
義には光ピックアップ装置に光情報記録媒体を装填した
状態において、最も光情報記録媒体側の位置で、これと
対向すべく配置される集光作用を有するレンズを指し、
広義にはそのレンズと共に、アクチュエータによって少
なくともその光軸方向に作動可能なレンズを指すものと
する。従って、本明細書中において、対物レンズの光情
報記録媒体側(像側)の開口数NAとは、対物レンズの
最も光情報記録媒体側に位置するレンズ面の開口数NA
を指すものである。また、本明細書中では必要開口数N
Aは、それぞれの光情報記録媒体の規格で規定されてい
る開口数、あるいはそれぞれの光情報記録媒体に対し
て、使用する光源の波長に応じ、情報の記録または再生
をするために必要なスポット径を得ることができる回折
限界性能の対物レンズの開口数を示すものとする。
【0096】本明細書中において、第2の光情報記録媒
体とは、例えば、CD−R,CD−RW,CD−Vid
eo,CD−ROM等の各種CD系の光ディスクをい
い、第1の光情報記録媒体とは、再生専用に用いるDV
D−ROM,DVD−Videoの他、再生/記録を兼
ねるDVD−RAM,DVD−R,DVD−RW等の各
種DVD系の光ディスクを含むものである。更に、本明
細書中で透明基板の厚さtといった時は、t=0を含む
ものである。
【0097】更に、本発明を多面的にとらえると、以下
の切り口でも特徴づけられる。 (1)光ピックアップ装置は、波長λ1の第1光源と前
記波長λ1より長い波長λ2の第2光源とが一つの基板
上に配置された光源ユニットと、前記第1光源からの光
束を、基板厚さt1の保護基板を介して第1の光情報記
録媒体の情報記録面に結像させることによって、その情
報記録面から情報の再生を行い、又、前記第2光源から
の光束を、基板厚さt1より厚い基板厚さt2の保護基
板を介して第2の光情報記録媒体の情報記録面に結像さ
せることによって、その情報記録面に対して情報の記録
及び/又は再生を行なうようになっている対物レンズを
含む集光光学系と、を有する光ピックアップ装置であっ
て、前記集光光学系は、前記光源の波長に応じて光学倍
率を変更できるようになっていることを特徴とする光ピ
ックアップ装置であるので、例えば第1の光情報記録媒
体(例えばDVD−ROM)において情報の再生を行う
場合の光学倍率に対して、第2の光情報記録媒体(例え
ばCD−R)に対して情報の記録又は再生を行う場合の
光学倍率をより小さくすることができ、それにより第2
の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う場
合の光量を十分に確保することができる。
【0098】(2)光ピックアップ装置は、前記集光光
学系は、前記光源の波長に応じて、前記対物レンズに入
射する光束の発散角又は収束角を変更する光学素子を有
することを特徴とする(1)に記載の光ピックアップ装
置であるので、例えば第1の光情報記録媒体(例えばD
VD−ROM)において情報の再生を行う場合に対し
て、第2の光情報記録媒体(例えばCD−R)に対して
情報の記録又は再生を行う場合に、前記光学素子を用い
て発散角又は収束角をより絞ることで、第2の光情報記
録媒体に対して情報の記録又は再生を行う場合の光量を
十分に確保することができる。尚、ここでいう発散角又
は収束角とは、角度ゼロ(すなわち平行光束)の場合を
含む。
【0099】(3)光ピックアップ装置は、前記光学素
子は、カップリングレンズであり、前記光源の波長に応
じて光軸方向に移動可能となっていることを特徴とする
(2)に記載の光ピックアップ装置であるので、発散角
又は収束角を任意に設定することができる。
【0100】(4)光ピックアップ装置は、前記光学素
子は、カップリングレンズであり、前記光源の波長に応
じて前記対物レンズに入射する光束の発散角又は収束角
を変更する回折構造を有することを特徴とする(2)に
記載の光ピックアップ装置であるので、その回折効果を
用いることで、前記光源の波長に応じて発散角又は収束
角を任意に設定することができる。
【0101】(5)光ピックアップ装置は、波長λ1の
第1光源と前記波長λ1より長い波長λ2の第2光源と
が一つの基板上に配置された光源ユニットと、前記第1
光源からの光束を、基板厚さt1の保護基板を介して第
1の光情報記録媒体の情報記録面に結像させることによ
って、その情報記録面から情報の再生を行い、又、前記
第2光源からの光束を、基板厚さt1より厚い基板厚さ
t2の保護基板を介して第2の光情報記録媒体の情報記
録面に結像させることによって、その情報記録面に対し
て情報の記録及び/又は再生を行なうようになっている
対物レンズを含む集光光学系と、を有する光ピックアッ
プ装置であって、前記対物レンズに、前記第1光源及び
前記第2光源からの光束が、それぞれ無限光束、収束有
限光束及び発散有限光束のいずれかであって、収束角又
は発散角を互いに異ならせた状態で入射することを特徴
とする光ピックアップ装置であるので、例えば第1の光
情報記録媒体(例えばDVD−ROM)において情報の
再生を行う場合に対して、第2の光情報記録媒体(例え
ばCD−R)に対して情報の記録又は再生を行う場合
に、発散角又は収束角をより絞ることで、第2の光情報
記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う場合の光量
を十分に確保することができる。
【0102】(6)光ピックアップ装置は、前記集光光
学系は、前記光源の波長に応じて、前記対物レンズに入
射する光束の発散角又は収束角を変更する光学素子を有
することを特徴とする(5)に記載の光ピックアップ装
置であるので、例えば第1の光情報記録媒体(例えばD
VD−ROM)において情報の再生を行う場合に対し
て、第2の光情報記録媒体(例えばCD−R)に対して
情報の記録又は再生を行う場合に、前記光学素子を用い
て発散角又は収束角をより絞ることで、第2の光情報記
録媒体に対して情報の記録又は再生を行う場合の光量を
十分に確保することができる。
【0103】(7)光ピックアップ装置は、前記光学素
子は、カップリングレンズであり、前記光源の波長に応
じて光軸方向に移動可能となっていることを特徴とする
(6)に記載の光ピックアップ装置であるので、発散角
又は収束角を任意に設定することができる。
【0104】(8)光ピックアップ装置は、前記光学素
子は、カップリングレンズであり、前記光源の波長に応
じて前記対物レンズに入射する光束の発散角又は収束角
を変更する回折構造を有することを特徴とする(6)に
記載の光ピックアップ装置であるので、その回折効果を
用いることで、前記光源の波長に応じて発散角又は収束
角を任意に設定することができる。
【0105】(9)光ピックアップ装置は、波長λ1の
第1光源と前記波長λ1より長い波長λ2の第2光源と
が一つの基板上に配置された光源ユニットと、前記第1
光源からの光束を、基板厚さt1の保護基板を介して第
1の光情報記録媒体の情報記録面に結像させることによ
って、その情報記録面から情報の再生を行い、又、前記
第2光源からの光束を、基板厚さt1より厚い基板厚さ
t2の保護基板を介して第2の光情報記録媒体の情報記
録面に結像させることによって、その情報記録面に対し
て情報の記録及び/又は再生を行なうようになっている
対物レンズを含む集光光学系と、を有する光ピックアッ
プ装置であって、前記第1光源から前記対物レンズに入
射する光束は、前記第2光源から前記対物レンズに入射
する光束よりも発散角又は収束角が小さいことを特徴と
する光ピックアップ装置であるので、前記第1の光情報
記録媒体(例えばDVD−ROM)において情報の再生
を行う場合に対して、第2の光情報記録媒体(例えばC
D−R)に対して情報の記録又は再生を行う場合に用い
る光束の光量を十分に確保することができる。
【0106】(10)光ピックアップ装置は、波長λ1
の第1光源と前記波長λ1より長い波長λ2の第2光源
とが一つの基板上に配置された光源ユニットと、前記第
1光源からの光束を、基板厚さt1の保護基板を介して
第1の光情報記録媒体の情報記録面に結像させることに
よって、その情報記録面から情報の再生を行い、又、前
記第2光源からの光束を、基板厚さt1より厚い基板厚
さt2の保護基板を介して第2の光情報記録媒体の情報
記録面に結像させることによって、その情報記録面に対
して情報の記録及び/又は再生を行なうようになってい
る対物レンズを含む集光光学系と、を有する光ピックア
ップ装置であって、前記第2光源から前記対物レンズに
入射する光束は、前記第1光源から前記対物レンズに入
射する光束よりも発散角又は収束角が小さいことを特徴
とする光ピックアップ装置であるので、前記第2の光情
報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う場合に対
して、第1の光情報記録媒体において情報の再生を行う
場合に用いる光束の光量を十分に確保することができ
る。光源の特性上、前記第1光源からの光束の取り込み
量を多くする必要がある場合に有効である。
【0107】(11)光ピックアップ装置は、波長λ1
の第1光源と前記波長λ1より長い波長λ2の第2光源
とが一つの基板上に配置された光源ユニットと、前記第
1光源からの光束を、基板厚さt1の保護基板を介して
第1の光情報記録媒体の情報記録面に結像させることに
よって、その情報記録面から情報の再生を行い、又、前
記第2光源からの光束を、基板厚さt1より厚い基板厚
さt2の保護基板を介して第2の光情報記録媒体の情報
記録面に結像させることによって、その情報記録面に対
して情報の記録及び/又は再生を行なうようになってい
る対物レンズを含む集光光学系と、を有する光ピックア
ップ装置であって、前記第1光源から前記対物レンズに
入射する光束は、前記第2光源から前記対物レンズに入
射する光束と、発散角又は収束角が等しいことを特徴と
する光ピックアップ装置において、発散角又は収束角が
等しいと好ましい理由は、光源の特性上、前記第2光源
の光量が大きい場合、前記発散角又は収束角を等しくす
るとちょうど良い場合もあるからである。
【0108】(12)光ピックアップ装置は、前記集光
光学系は、前記光源の波長に応じて、前記対物レンズに
入射する光束の発散角又は収束角を変更する光学素子を
有することを特徴とする(9)乃至(11)のいずれか
に記載の光ピックアップ装置において、発散角又は収束
角をより絞ることで、第2の光情報記録媒体に対して情
報の記録又は再生を行う場合の光量を十分に確保するこ
とができる。
【0109】(13)光ピックアップ装置は、前記光学
素子は、カップリングレンズであり、前記光源の波長に
応じて光軸方向に移動可能となっていることを特徴とす
る(12)に記載の光ピックアップ装置であるので、発
散角又は収束角を任意に設定することができる。
【0110】(14)光ピックアップ装置は、前記光学
素子は、カップリングレンズであり、前記光源の波長に
応じて前記対物レンズに入射する光束の発散角又は収束
角を変更する回折構造を有することを特徴とする(1
2)に記載の光ピックアップ装置であるので、その回折
効果を用いることで、前記光源の波長に応じて発散角又
は収束角を任意に設定することができる。
【0111】(15)光ピックアップ装置は、前記第1
光源から前記対物レンズに入射する光束と、前記第2光
源から前記対物レンズに入射する光束とは、共に収束有
限光束であることを特徴とする(9)乃至(14)のい
ずれかに記載の光ピックアップ装置であるので、好まし
い。
【0112】(16)光ピックアップ装置は、前記第1
光源から前記対物レンズに入射する光束と、前記第2光
源から前記対物レンズに入射する光束とは、共に発散有
限光束であることを特徴とする(9)乃至(14)のい
ずれかに記載の光ピックアップ装置であるので、好まし
い。
【0113】(17)光ピックアップ装置は、前記第1
光源から前記対物レンズに入射する光束と、前記第2光
源から前記対物レンズに入射する光束の一方は、収束有
限光束であり、その他方の光束は、発散有限光束である
ことを特徴とする(9)乃至(14)のいずれかに記載
の光ピックアップ装置であるので、好ましい。
【0114】(18)光ピックアップ装置は、前記第1
光源から前記対物レンズに入射する光束と、前記第2光
源から前記対物レンズに入射する光束の一方は、収束有
限光束であり、その他方の光束は、無限光束であること
を特徴とする(9)乃至(14)のいずれかに記載の光
ピックアップ装置であるので、好ましい。
【0115】(19)光ピックアップ装置は、前記第1
光源から前記対物レンズに入射する光束と、前記第2光
源から前記対物レンズに入射する光束の一方は、発散有
限光束であり、その他方の光束は、無限光束であること
を特徴とする(9)乃至(14)のいずれかに記載の光
ピックアップ装置であるので、好ましい。
【0116】(20)光ピックアップ装置は、波長λ1
の第1光源と前記波長λ1より長い波長λ2の第2光源
とが一つの基板上に配置された光源ユニットと、前記第
1光源からの光束を、基板厚さt1の保護基板を介して
第1の光情報記録媒体の情報記録面に結像させることに
よって、その情報記録面から情報の再生を行い、又、前
記第2光源からの光束を、基板厚さt1より厚い基板厚
さt2の保護基板を介して第2の光情報記録媒体の情報
記録面に結像させることによって、その情報記録面に対
して情報の記録及び/又は再生を行なうようになってい
る対物レンズを含む集光光学系と、を有する光ピックア
ップ装置であって、前記対物レンズは、前記第1光源か
らの光束と、前記第2光源からの光束とを略等しい焦点
位置で結像させることを特徴とする光ピックアップ装置
であるので、例えば前記第1光源からの光束を用いた場
合と、前記第2光源からの光束を用いた場合とで、前記
集光光学系の光学倍率を変更するために、前記集光光学
系を構成する光学素子の設計パラメータを変更すること
となるが、そのような場合でも、波長に関わらず前記対
物レンズの焦点距離を略等しくすることで、前記集光光
学系の光学特性を維持することが可能となる。
【0117】(21)光ピックアップ装置は、前記対物
レンズは、前記第1光源からの光束と、前記第2光源か
らの光束とを、屈折の軸上色収差分だけ異なる焦点位置
で結像させることを特徴とする(20)に記載の光ピッ
クアップ装置であるので、好ましい。
【0118】(22)光ピックアップ装置は、波長λ1
の第1光源と前記波長λ1より長い波長λ2の第2光源
とが一つの基板上に配置された光源ユニットと、前記第
1光源からの光束を、基板厚さt1の保護基板を介して
第1の光情報記録媒体の情報記録面に結像させることに
よって、その情報記録面から情報の再生を行い、又、前
記第2光源からの光束を、基板厚さt1より厚い基板厚
さt2の保護基板を介して第2の光情報記録媒体の情報
記録面に結像させることによって、その情報記録面に対
して情報の記録及び/又は再生を行なうようになってい
る対物レンズを含む集光光学系と、を有する光ピックア
ップ装置であって、前記対物レンズに入射する前記第2
光源からの光束の発散角又は収束角は、前記対物レンズ
に入射する前記第1光源からの光束の発散角又は収束角
よりも小さいことを特徴とする光ピックアップ装置であ
るので、例えば前記第1光源からの光束を用いた場合
と、前記第2光源からの光束を用いた場合とで、前記集
光光学系の光学倍率を変更するために、前記集光光学系
を構成する光学素子の設計パラメータを変更することと
なるが、そのような場合でも、前記対物レンズに入射す
る前記第2光源からの光束の発散角又は収束角は、前記
対物レンズに入射する前記第1光源からの光束の発散角
又は収束角よりも小さくすることで、波長に関わらず前
記対物レンズの焦点距離を略等しくすることができ、そ
れにより前記集光光学系の光学特性を維持することが可
能となる。
【0119】(23)光ピックアップ装置は、前記集光
光学系は、前記光源の波長に応じて、前記対物レンズに
入射する光束の発散角又は収束角を変更する光学素子を
有することを特徴とする(20)乃至(22)のいずれ
かに記載の光ピックアップ装置であるので、例えば第1
の光情報記録媒体(例えばDVD−ROM)において情
報の再生を行う場合に対して、第2の光情報記録媒体
(例えばCD−R)に対して情報の記録又は再生を行う
場合に、前記光学素子を用いて発散角又は収束角をより
絞ることで、第2の光情報記録媒体に対して情報の記録
又は再生を行う場合の光量を十分に確保することができ
る。
【0120】(24)光ピックアップ装置は、前記光学
素子は、カップリングレンズであり、前記光源の波長に
応じて光軸方向に移動可能となっていることを特徴とす
る(23)に記載の光ピックアップ装置であるので、発
散角又は収束角を任意に設定することができる。
【0121】(25)光ピックアップ装置は、前記光学
素子は、カップリングレンズであり、前記光源の波長に
応じて前記対物レンズに入射する光束の発散角又は収束
角を変更する回折構造を有することを特徴とする(2
3)に記載の光ピックアップ装置であるので、その回折
効果を用いることで、前記光源の波長に応じて発散角又
は収束角を任意に設定することができる。
【0122】(26)光ピックアップ装置は、前記第1
光源から前記対物レンズに入射する光束と、前記第2光
源から前記対物レンズに入射する光束とは、共に発散有
限光束であることを特徴とする(20)乃至(25)の
いずれかに記載の光ピックアップ装置であるので、好ま
しい。
【0123】(27)光ピックアップ装置は、前記第1
光源から前記対物レンズに入射する光束は、発散有限光
束であり、前記第2光源から前記対物レンズに入射する
光束は、無限光束であることを特徴とする(20)乃至
(25)のいずれかに記載の光ピックアップ装置である
ので、好ましい。
【0124】(28)光ピックアップ装置は、前記第1
光源から前記対物レンズに入射する光束は、発散有限光
束であり、前記第2光源から前記対物レンズに入射する
光束は、収束有限光束であることを特徴とする(20)
乃至(25)のいずれかに記載の光ピックアップ装置で
あるので、好ましい。
【0125】(29)光ピックアップ装置は、前記第1
光源から前記対物レンズに入射する光束は、無限光束で
あり、前記第2光源から前記対物レンズに入射する光束
は、収束有限光束であることを特徴とする(20)乃至
(25)のいずれかに記載の光ピックアップ装置である
ので、好ましい。
【0126】(30)光ピックアップ装置は、前記第1
光源から前記対物レンズに入射する光束と、前記第2光
源から前記対物レンズに入射する光束とは、共に収束有
限光束であることを特徴とする(20)乃至(25)の
いずれかに記載の光ピックアップ装置であるので、好ま
しい。
【0127】(31)光ピックアップ装置は、波長λ1
の第1光源と前記波長λ1より長い波長λ2の第2光源
とが一つの基板上に配置された光源ユニットと、前記第
1光源からの光束を、基板厚さt1の保護基板を介して
第1の光情報記録媒体の情報記録面に結像させることに
よって、その情報記録面から情報の再生を行い、又、前
記第2光源からの光束を、基板厚さt1より厚い基板厚
さt2の保護基板を介して第2の光情報記録媒体の情報
記録面に結像させることによって、その情報記録面に対
して情報の記録及び/又は再生を行なうようになってい
る集光光学系と、を有する光ピックアップ装置であっ
て、前記集光光学系は、前記光源ユニットに対して光路
に沿った方向における相対位置を固定され、且つ前記第
1光源及び前記第2光源からの光束の発散角を変更する
カップリングレンズと、前記カップリングレンズを通過
した光束を入射させ前記第1又は前記第2の光情報記録
媒体の前記情報記録面に結像させる対物レンズとを有
し、前記カップリングレンズ及び前記対物レンズの少な
くとも一つの光学面には、前記第1光源からの光束が通
過したときと、前記第2光源からの光束が通過したとき
とで、倍率が異なるようになっている光学機能領域が形
成されていることを特徴とする光ピックアップ装置であ
るので、例えば第1の光情報記録媒体(例えばDVD−
ROM)において情報の再生を行う場合に対して、第2
の光情報記録媒体(例えばCD−R)に対して情報の記
録又は再生を行う場合に、かかる光学機能領域を利用し
て、前記光学素子を用いて発散角又は収束角をより絞る
ことで、第2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は
再生を行う場合の光量を十分に確保することができる。
【0128】(32)光ピックアップ装置は、前記光学
機能領域は、通過する光束の波長に応じて、その発散角
又は収束角を変更することを特徴とすることを特徴とす
る(31)に記載の光ピックアップ装置であるので、第
2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
場合の光量を十分に確保することができる。
【0129】(33)光ピックアップ装置は、前記光学
機能領域には回折構造が設けられていることを特徴とす
る(32)に記載の光ピックアップ装置であるので、そ
の回折効果を利用して、波長に応じて前記発散角又は収
束角を絞ることができる。
【0130】(34)光ピックアップ装置は、前記第1
光源からの光束が前記集光光学系を通過した際の倍率よ
りも、前記第2光源からの光束が前記集光光学系を通過
した際の倍率の方がより小さいことを特徴とする(3
1)乃至(33)のいずれかに記載の光ピックアップ装
置であるので、第2の光情報記録媒体に対して情報の記
録又は再生を行う場合の光量を十分に確保することがで
きる。
【0131】(35)光ピックアップ装置は、波長λ1
の第1光源と前記波長λ1より長い波長λ2の第2光源
とが一つの基板上に配置された光源ユニットと、前記第
1光源からの光束を、基板厚さt1の保護基板を介して
第1の光情報記録媒体の情報記録面に結像させることに
よって、その情報記録面から情報の再生を行い、又、前
記第2光源からの光束を、基板厚さt1より厚い基板厚
さt2の保護基板を介して第2の光情報記録媒体の情報
記録面に結像させることによって、その情報記録面に対
して情報の記録及び/又は再生を行なうようになってい
る集光光学系と、を有する光ピックアップ装置であっ
て、前記集光光学系は、前記光源ユニットに対して光路
に沿った方向における相対位置を固定され、且つ前記第
1光源及び前記第2光源からの光束の発散角を変更する
カップリングレンズと、前記カップリングレンズを通過
した光束を入射させ前記第1又は前記第2の光情報記録
媒体の前記情報記録面に結像させる対物レンズとを有
し、前記カップリングレンズの少なくとも一つの光学面
には、前記第2光源からの光束が通過したときの焦点距
離を、前記第1光源からの光束が通過したときの焦点距
離よりも短くする光学機能領域が形成されていることを
特徴とする光ピックアップ装置であるので、例えば第1
の光情報記録媒体(例えばDVD−ROM)において情
報の再生を行う場合に対して、第2の光情報記録媒体
(例えばCD−R)に対して情報の記録又は再生を行う
場合に、かかる光学機能領域を利用して、前記光学素子
を用いて発散角又は収束角をより絞ることで、第2の光
情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う場合の
光量を十分に確保することができる。
【0132】(36)光ピックアップ装置は、前記光学
機能領域は、通過する光束の波長に応じて、その発散角
又は収束角を変更することを特徴とすることを特徴とす
る(35)に記載の光ピックアップ装置であるので、第
2の光情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う
場合の光量を十分に確保することができる。
【0133】(37)光ピックアップ装置は、前記光学
機能領域には回折構造が設けられていることを特徴とす
る(36)に記載の光ピックアップ装置であるので、そ
の回折効果を利用して、波長に応じて前記発散角又は収
束角を絞ることができる。
【0134】(38)光ピックアップ装置は、前記第1
光源からの光束が前記集光光学系を通過した際の倍率よ
りも、前記第2光源からの光束が前記集光光学系を通過
した際の倍率の方がより小さいことを特徴とする(3
5)乃至(37)のいずれかに記載の光ピックアップ装
置であるので、第2の光情報記録媒体に対して情報の記
録又は再生を行う場合の光量を十分に確保することがで
きる。
【0135】(39)光ピックアップ装置は、波長λ1
の第1光源と前記波長λ1より長い波長λ2の第2光源
とが一つの基板上に配置された光源ユニットと、前記第
1光源からの光束を、基板厚さt1の保護基板を介して
第1の光情報記録媒体の情報記録面に結像させることに
よって、その情報記録面から情報の再生を行い、又、前
記第2光源からの光束を、基板厚さt1より厚い基板厚
さt2の保護基板を介して第2の光情報記録媒体の情報
記録面に結像させることによって、その情報記録面に対
して情報の記録及び/又は再生を行なうようになってい
る集光光学系と、を有する光ピックアップ装置であっ
て、前記集光光学系は、前記光源ユニットに対して光路
に沿った方向における相対位置を固定され、且つ前記第
1光源及び前記第2光源からの光束の発散角を変更する
カップリングレンズと、前記カップリングレンズを通過
した光束を入射させ前記第1又は前記第2の光情報記録
媒体の前記情報記録面に結像させる対物レンズとを有
し、前記対物レンズの少なくとも一つの光学面には、前
記第2光源からの光束が通過したときの焦点距離を、前
記第1光源からの光束が通過したときの焦点距離よりも
短くする光学機能領域が形成されていることを特徴とす
る光ピックアップ装置であるので、例えば第1の光情報
記録媒体(例えばDVD−ROM)において情報の再生
を行う場合に対して、第2の光情報記録媒体(例えばC
D−R)に対して情報の記録又は再生を行う場合に、か
かる光学機能領域を利用して、前記光学素子を用いて発
散角又は収束角をより絞ることで、第2の光情報記録媒
体に対して情報の記録又は再生を行う場合の光量を十分
に確保することができる。
【0136】(40)光ピックアップ装置は、前記光学
機能領域には回折構造が設けられていることを特徴とす
る(39)に記載の光ピックアップ装置であるので、そ
の回折効果を利用して、波長に応じて前記発散角又は収
束角を絞ることができる。
【0137】(41)光ピックアップ装置は、前記対物
レンズと等しい屈折面を有し、かつ回折構造を備えてい
ない非回折対物レンズを比較例として用いたときに、前
記非回折対物レンズを通過した第1波長の光束の焦点距
離と、該非回折対物レンズを通過した第2波長の光束の
焦点距離との差よりも、前記回折構造を備えた前記対物
レンズを通過した通過した第1波長の光束の焦点距離
と、前記回折構造を備えた前記対物レンズを通過した第
2波長の光束の焦点距離との差の方が大きいことを特徴
とする(40)に記載の光ピックアップ装置であるの
で、前記対物レンズにおける前記回折構造の回折効果を
利用して、波長に応じて前記発散角又は収束角を絞るこ
とができる。
【0138】(42)光ピックアップ装置は、前記第2
波長の光束が前記対物レンズを通過した際の焦点距離
が、前記第1波長の光束が前記対物レンズを通過した際
の焦点距離に、屈折の軸上色収差分を加えた距離よりも
長いことを特徴とする(39)乃至(41)のいずれか
に記載の光ピックアップ装置であるので、波長の変化に
応じて生じる焦点距離の変化を超えて、焦点距離を変更
することが可能となる。
【0139】(43)光ピックアップ装置は、前記第2
光源からの光束が通過したときの焦点距離に対して、前
記第1光源からの光束が通過したときの焦点距離は12
0%以上長いことを特徴とする(42)に記載の光ピッ
クアップ装置であるので、十分な効果が期待できる。
【0140】(44)光ピックアップ装置は、前記第1
の光情報記録媒体に対して情報の記録を行うことを特徴
とする(1)乃至(43)のいずれかに記載の光ピック
アップ装置であるので、いわゆるコンボ・ドライブ以外
にも適用可能となるので好ましい。
【0141】(45)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、波長λ1の第1光源と前記波長λ1より長い波長
λ2の第2光源とが一つの基板上に配置された光源ユニ
ットと、前記第1光源からの光束を、基板厚さt1の保
護基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に結
像させることによって、その情報記録面から情報の再生
を行い、又、前記第2光源からの光束を、基板厚さt1
より厚い基板厚さt2の保護基板を介して第2の光情報
記録媒体の情報記録面に結像させることによって、その
情報記録面に対して情報の記録及び/又は再生を行なう
ようになっている対物レンズを含む集光光学系と、を有
する光ピックアップ装置用の対物レンズであって、前記
集光光学系は、前記光源の波長に応じて光学倍率を変更
できるようになっていることを特徴とする光ピックアッ
プ装置用の対物レンズであるので、本発明の作用効果
は、(1)の発明と同様である。
【0142】(46)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記集光光学系は、前記光源の波長に応じて、前
記対物レンズに入射する光束の発散角又は収束角を変更
する光学素子を有することを特徴とする(45)に記載
の光ピックアップ装置用の対物レンズであるので、本発
明の作用効果は、(2)の発明と同様である。
【0143】(47)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記光学素子は、カップリングレンズであり、前
記光源の波長に応じて光軸方向に移動可能となっている
ことを特徴とする(46)に記載の光ピックアップ装置
用の対物レンズであるので、本発明の作用効果は、
(3)の発明と同様である。
【0144】(48)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記光学素子は、カップリングレンズであり、前
記光源の波長に応じて前記対物レンズに入射する光束の
発散角又は収束角を変更する回折構造を有することを特
徴とする(46)に記載の光ピックアップ装置用の対物
レンズであるので、本発明の作用効果は、(4)の発明
と同様である。
【0145】(49)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、波長λ1の第1光源と前記波長λ1より長い波長
λ2の第2光源とが一つの基板上に配置された光源ユニ
ットと、前記第1光源からの光束を、基板厚さt1の保
護基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に結
像させることによって、その情報記録面から情報の再生
を行い、又、前記第2光源からの光束を、基板厚さt1
より厚い基板厚さt2の保護基板を介して第2の光情報
記録媒体の情報記録面に結像させることによって、その
情報記録面に対して情報の記録及び/又は再生を行なう
ようになっている対物レンズを含む集光光学系と、を有
する光ピックアップ装置用の対物レンズであって、前記
対物レンズに、前記第1光源及び前記第2光源からの光
束が、それぞれ無限光束、収束有限光束及び発散有限光
束のいずれかであって、収束角又は発散角を互いに異な
らせた状態で入射することを特徴とする光ピックアップ
装置用の対物レンズであるので、本発明の作用効果は、
(5)の発明と同様である。
【0146】(50)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記集光光学系は、前記光源の波長に応じて、前
記対物レンズに入射する光束の発散角又は収束角を変更
する光学素子を有することを特徴とする(49)に記載
の光ピックアップ装置用の対物レンズであるので、本発
明の作用効果は、(6)の発明と同様である。
【0147】(51)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記光学素子は、カップリングレンズであり、前
記光源の波長に応じて光軸方向に移動可能となっている
ことを特徴とする(50)に記載の光ピックアップ装置
用の対物レンズであるので、本発明の作用効果は、
(7)の発明と同様である。
【0148】(52)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記光学素子は、カップリングレンズであり、前
記光源の波長に応じて前記対物レンズに入射する光束の
発散角又は収束角を変更する回折構造を有することを特
徴とする(50)に記載の光ピックアップ装置用の対物
レンズであるので、本発明の作用効果は、(8)の発明
と同様である。
【0149】(53)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、波長λ1の第1光源と前記波長λ1より長い波長
λ2の第2光源とが一つの基板上に配置された光源ユニ
ットと、前記第1光源からの光束を、基板厚さt1の保
護基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に結
像させることによって、その情報記録面から情報の再生
を行い、又、前記第2光源からの光束を、基板厚さt1
より厚い基板厚さt2の保護基板を介して第2の光情報
記録媒体の情報記録面に結像させることによって、その
情報記録面に対して情報の記録及び/又は再生を行なう
ようになっている対物レンズを含む集光光学系と、を有
する光ピックアップ装置用の対物レンズであって、前記
第1光源から前記対物レンズに入射する光束は、前記第
2光源から前記対物レンズに入射する光束よりも発散角
又は収束角が小さいことを特徴とする光ピックアップ装
置用の対物レンズであるので、本発明の作用効果は、
(9)の発明と同様である。
【0150】(54)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、波長λ1の第1光源と前記波長λ1より長い波長
λ2の第2光源とが一つの基板上に配置された光源ユニ
ットと、前記第1光源からの光束を、基板厚さt1の保
護基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に結
像させることによって、その情報記録面から情報の再生
を行い、又、前記第2光源からの光束を、基板厚さt1
より厚い基板厚さt2の保護基板を介して第2の光情報
記録媒体の情報記録面に結像させることによって、その
情報記録面に対して情報の記録及び/又は再生を行なう
ようになっている対物レンズを含む集光光学系と、を有
する光ピックアップ装置用の対物レンズであって、前記
第2光源から前記対物レンズに入射する光束は、前記第
1光源から前記対物レンズに入射する光束よりも発散角
又は収束角が小さいことを特徴とする光ピックアップ装
置用の対物レンズであるので、本発明の作用効果は、
(10)の発明と同様である。
【0151】(55)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、波長λ1の第1光源と前記波長λ1より長い波長
λ2の第2光源とが一つの基板上に配置された光源ユニ
ットと、前記第1光源からの光束を、基板厚さt1の保
護基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に結
像させることによって、その情報記録面から情報の再生
を行い、又、前記第2光源からの光束を、基板厚さt1
より厚い基板厚さt2の保護基板を介して第2の光情報
記録媒体の情報記録面に結像させることによって、その
情報記録面に対して情報の記録及び/又は再生を行なう
ようになっている対物レンズを含む集光光学系と、を有
する光ピックアップ装置用の対物レンズであって、前記
第1光源から前記対物レンズに入射する光束は、前記第
2光源から前記対物レンズに入射する光束と、発散角又
は収束角が等しいことを特徴とする光ピックアップ装置
用の対物レンズであるので、本発明の作用効果は、(1
1)の発明と同様である。
【0152】(56)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記集光光学系は、前記光源の波長に応じて、前
記対物レンズに入射する光束の発散角又は収束角を変更
する光学素子を有することを特徴とする(53)乃至
(55)のいずれかに記載の光ピックアップ装置用の対
物レンズであるので、本発明の作用効果は、(12)の
発明と同様である。
【0153】(57)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記光学素子は、カップリングレンズであり、前
記光源の波長に応じて光軸方向に移動可能となっている
ことを特徴とする(56)に記載の光ピックアップ装置
用の対物レンズであるので、本発明の作用効果は、(1
3)の発明と同様である。
【0154】(58)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記光学素子は、カップリングレンズであり、前
記光源の波長に応じて前記対物レンズに入射する光束の
発散角又は収束角を変更する回折構造を有することを特
徴とする(56)に記載の光ピックアップ装置用の対物
レンズであるので、本発明の作用効果は、(14)の発
明と同様である。
【0155】(59)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記第1光源から前記対物レンズに入射する光束
と、前記第2光源から前記対物レンズに入射する光束と
は、共に収束有限光束であることを特徴とする(53)
乃至(58)のいずれかに記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズであるので、本発明の作用効果は、(1
5)の発明と同様である。
【0156】(60)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記第1光源から前記対物レンズに入射する光束
と、前記第2光源から前記対物レンズに入射する光束と
は、共に発散有限光束であることを特徴とする(53)
乃至(58)のいずれかに記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズであるので、本発明の作用効果は、(1
6)の発明と同様である。
【0157】(61)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記第1光源から前記対物レンズに入射する光束
と、前記第2光源から前記対物レンズに入射する光束の
一方は、収束有限光束であり、その他方の光束は、発散
有限光束であることを特徴とする(53)乃至(58)
のいずれかに記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ
であるので、本発明の作用効果は、(17)の発明と同
様である。
【0158】(62)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記第1光源から前記対物レンズに入射する光束
と、前記第2光源から前記対物レンズに入射する光束の
一方は、収束有限光束であり、その他方の光束は、無限
光束であることを特徴とする(53)乃至(58)のい
ずれかに記載の光ピックアップ装置用の対物レンズであ
るので、本発明の作用効果は、(18)の発明と同様で
ある。
【0159】(63)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記第1光源から前記対物レンズに入射する光束
と、前記第2光源から前記対物レンズに入射する光束の
一方は、発散有限光束であり、その他方の光束は、無限
光束であることを特徴とする(53)乃至(58)のい
ずれかに記載の光ピックアップ装置用の対物レンズであ
るので、本発明の作用効果は、(19)の発明と同様で
ある。
【0160】(64)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、波長λ1の第1光源と前記波長λ1より長い波長
λ2の第2光源とが一つの基板上に配置された光源ユニ
ットと、前記第1光源からの光束を、基板厚さt1の保
護基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に結
像させることによって、その情報記録面から情報の再生
を行い、又、前記第2光源からの光束を、基板厚さt1
より厚い基板厚さt2の保護基板を介して第2の光情報
記録媒体の情報記録面に結像させることによって、その
情報記録面に対して情報の記録及び/又は再生を行なう
ようになっている対物レンズを含む集光光学系と、を有
する光ピックアップ装置用の対物レンズであって、前記
対物レンズは、前記第1光源からの光束と、前記第2光
源からの光束とを略等しい焦点位置で結像させることを
特徴とする光ピックアップ装置用の対物レンズであるの
で、本発明の作用効果は、(20)の発明と同様であ
る。
【0161】(65)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記対物レンズは、前記第1光源からの光束と、
前記第2光源からの光束とを、屈折の軸上色収差分だけ
異なる焦点位置で結像させることを特徴とする(64)
に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズであるの
で、本発明の作用効果は、(21)の発明と同様であ
る。
【0162】(66)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、波長λ1の第1光源と前記波長λ1より長い波長
λ2の第2光源とが一つの基板上に配置された光源ユニ
ットと、前記第1光源からの光束を、基板厚さt1の保
護基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に結
像させることによって、その情報記録面から情報の再生
を行い、又、前記第2光源からの光束を、基板厚さt1
より厚い基板厚さt2の保護基板を介して第2の光情報
記録媒体の情報記録面に結像させることによって、その
情報記録面に対して情報の記録及び/又は再生を行なう
ようになっている対物レンズを含む集光光学系と、を有
する光ピックアップ装置用の対物レンズであって、前記
対物レンズに入射する前記第2光源からの光束の発散角
又は収束角は、前記対物レンズに入射する前記第1光源
からの光束の発散角又は収束角よりも小さいことを特徴
とする光ピックアップ装置用の対物レンズであるので、
本発明の作用効果は、(22)の発明と同様である。
【0163】(67)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記集光光学系は、前記光源の波長に応じて、前
記対物レンズに入射する光束の発散角又は収束角を変更
する光学素子を有することを特徴とする(64)乃至
(66)のいずれかに記載の光ピックアップ装置用の対
物レンズであるので、本発明の作用効果は、(23)の
発明と同様である。
【0164】(68)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記光学素子は、カップリングレンズであり、前
記光源の波長に応じて光軸方向に移動可能となっている
ことを特徴とする(67)に記載の光ピックアップ装置
用の対物レンズであるので、本発明の作用効果は、(2
4)の発明と同様である。
【0165】(69)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記光学素子は、カップリングレンズであり、前
記光源の波長に応じて前記対物レンズに入射する光束の
発散角又は収束角を変更する回折構造を有することを特
徴とする(67)に記載の光ピックアップ装置用の対物
レンズであるので、本発明の作用効果は、(25)の発
明と同様である。
【0166】(70)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記第1光源から前記対物レンズに入射する光束
と、前記第2光源から前記対物レンズに入射する光束と
は、共に発散有限光束であることを特徴とする(64)
乃至(69)のいずれかに記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズであるので、本発明の作用効果は、(2
6)の発明と同様である。
【0167】(71)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記第1光源から前記対物レンズに入射する光束
は、発散有限光束であり、前記第2光源から前記対物レ
ンズに入射する光束は、無限光束であることを特徴とす
る(64)乃至(69)のいずれかに記載の光ピックア
ップ装置用の対物レンズであるので、本発明の作用効果
は、(27)の発明と同様である。
【0168】(72)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記第1光源から前記対物レンズに入射する光束
は、発散有限光束であり、前記第2光源から前記対物レ
ンズに入射する光束は、収束有限光束であることを特徴
とする(64)乃至(69)のいずれかに記載の光ピッ
クアップ装置用の対物レンズであるので、本発明の作用
効果は、(28)の発明と同様である。
【0169】(73)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記第1光源から前記対物レンズに入射する光束
は、無限光束であり、前記第2光源から前記対物レンズ
に入射する光束は、収束有限光束であることを特徴とす
る(64)乃至(69)のいずれかに記載の光ピックア
ップ装置用の対物レンズであるので、本発明の作用効果
は、(29)の発明と同様である。
【0170】(74)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記第1光源から前記対物レンズに入射する光束
と、前記第2光源から前記対物レンズに入射する光束と
は、共に収束有限光束であることを特徴とする(64)
乃至(69)のいずれかに記載の光ピックアップ装置用
の対物レンズであるので、本発明の作用効果は、(3
0)の発明と同様である。
【0171】(75)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、波長λ1の第1光源と前記波長λ1より長い波長
λ2の第2光源とが一つの基板上に配置された光源ユニ
ットと、前記第1光源からの光束を、基板厚さt1の保
護基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に結
像させることによって、その情報記録面から情報の再生
を行い、又、前記第2光源からの光束を、基板厚さt1
より厚い基板厚さt2の保護基板を介して第2の光情報
記録媒体の情報記録面に結像させることによって、その
情報記録面に対して情報の記録及び/又は再生を行なう
ようになっている集光光学系と、を有する光ピックアッ
プ装置用の対物レンズであって、前記集光光学系は、前
記光源ユニットに対して光路に沿った方向における相対
位置を固定され、且つ前記第1光源及び前記第2光源か
らの光束の発散角を変更するカップリングレンズと、前
記カップリングレンズを通過した光束を入射させ前記第
1又は前記第2の光情報記録媒体の前記情報記録面に結
像させる対物レンズとを有し、前記カップリングレンズ
及び前記対物レンズの少なくとも一つの光学面には、前
記第1光源からの光束が通過したときと、前記第2光源
からの光束が通過したときとで、倍率が異なるようにな
っている光学機能領域が形成されていることを特徴とす
る光ピックアップ装置用の対物レンズであるので、本発
明の作用効果は、(31)の発明と同様である。
【0172】(76)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記光学機能領域は、通過する光束の波長に応じ
て、その発散角又は収束角を変更することを特徴とする
ことを特徴とする(75)に記載の光ピックアップ装置
用の対物レンズであるので、本発明の作用効果は、(3
2)の発明と同様である。
【0173】(77)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記光学機能領域には回折構造が設けられている
ことを特徴とする(76)に記載の光ピックアップ装置
用の対物レンズであるので、本発明の作用効果は、(3
3)の発明と同様である。
【0174】(78)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記第1光源からの光束が前記集光光学系を通過
した際の倍率よりも、前記第2光源からの光束が前記集
光光学系を通過した際の倍率の方がより小さいことを特
徴とする(75)乃至(77)のいずれかに記載の光ピ
ックアップ装置用の対物レンズであるので、本発明の作
用効果は、(34)の発明と同様である。
【0175】(79)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、波長λ1の第1光源と前記波長λ1より長い波長
λ2の第2光源とが一つの基板上に配置された光源ユニ
ットと、前記第1光源からの光束を、基板厚さt1の保
護基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に結
像させることによって、その情報記録面から情報の再生
を行い、又、前記第2光源からの光束を、基板厚さt1
より厚い基板厚さt2の保護基板を介して第2の光情報
記録媒体の情報記録面に結像させることによって、その
情報記録面に対して情報の記録及び/又は再生を行なう
ようになっている集光光学系と、を有する光ピックアッ
プ装置用の対物レンズであって、前記集光光学系は、前
記光源ユニットに対して光路に沿った方向における相対
位置を固定され、且つ前記第1光源及び前記第2光源か
らの光束の発散角を変更するカップリングレンズと、前
記カップリングレンズを通過した光束を入射させ前記第
1又は前記第2の光情報記録媒体の前記情報記録面に結
像させる対物レンズとを有し、前記カップリングレンズ
の少なくとも一つの光学面には、前記第2光源からの光
束が通過したときの焦点距離を、前記第1光源からの光
束が通過したときの焦点距離よりも短くする光学機能領
域が形成されていることを特徴とする光ピックアップ装
置用の対物レンズであるので、本発明の作用効果は、
(35)の発明と同様である。
【0176】(80)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記光学機能領域は、通過する光束の波長に応じ
て、その発散角又は収束角を変更することを特徴とする
ことを特徴とする(79)に記載の光ピックアップ装置
用の対物レンズであるので、本発明の作用効果は、(3
6)の発明と同様である。
【0177】(81)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記光学機能領域には回折構造が設けられている
ことを特徴とする(80)に記載の光ピックアップ装置
用の対物レンズであるので、本発明の作用効果は、(3
7)の発明と同様である。
【0178】(82)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記第1光源からの光束が前記集光光学系を通過
した際の倍率よりも、前記第2光源からの光束が前記集
光光学系を通過した際の倍率の方がより小さいことを特
徴とする(79)乃至(81)のいずれかに記載の光ピ
ックアップ装置用の対物レンズであるので、本発明の作
用効果は、(38)の発明と同様である。
【0179】(83)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、波長λ1の第1光源と前記波長λ1より長い波長
λ2の第2光源とが一つの基板上に配置された光源ユニ
ットと、前記第1光源からの光束を、基板厚さt1の保
護基板を介して第1の光情報記録媒体の情報記録面に結
像させることによって、その情報記録面から情報の再生
を行い、又、前記第2光源からの光束を、基板厚さt1
より厚い基板厚さt2の保護基板を介して第2の光情報
記録媒体の情報記録面に結像させることによって、その
情報記録面に対して情報の記録及び/又は再生を行なう
ようになっている集光光学系と、を有する光ピックアッ
プ装置用の対物レンズであって、前記集光光学系は、前
記光源ユニットに対して光路に沿った方向における相対
位置を固定され、且つ前記第1光源及び前記第2光源か
らの光束の発散角を変更するカップリングレンズと、前
記カップリングレンズを通過した光束を入射させ前記第
1又は前記第2の光情報記録媒体の前記情報記録面に結
像させる対物レンズとを有し、前記対物レンズの少なく
とも一つの光学面には、前記第2光源からの光束が通過
したときの焦点距離を、前記第1光源からの光束が通過
したときの焦点距離よりも短くする光学機能領域が形成
されていることを特徴とする光ピックアップ装置用の対
物レンズであるので、本発明の作用効果は、(39)の
発明と同様である。
【0180】(84)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記光学機能領域には回折構造が設けられている
ことを特徴とする(83)に記載の光ピックアップ装置
用の対物レンズであるので、本発明の作用効果は、(4
0)の発明と同様である。
【0181】(85)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記対物レンズと等しい屈折面を有し、かつ回折
構造を備えていない非回折対物レンズを比較例として用
いたときに、前記非回折対物レンズを通過した第1波長
の光束の焦点距離と、該非回折対物レンズを通過した第
2波長の光束の焦点距離との差よりも、前記回折構造を
備えた前記対物レンズを通過した通過した第1波長の光
束の焦点距離と、前記回折構造を備えた前記対物レンズ
を通過した第2波長の光束の焦点距離との差の方が大き
いことを特徴とする(84)に記載の光ピックアップ装
置用の対物レンズであるので、本発明の作用効果は、
(41)の発明と同様である。
【0182】(86)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記第2波長の光束が前記対物レンズを通過した
際の焦点距離が、前記第1波長の光束が前記対物レンズ
を通過した際の焦点距離に、屈折の軸上色収差分を加え
た距離よりも長いことを特徴とする(84)又は(8
5)に記載の光ピックアップ装置の対物レンズであるの
で、本発明の作用効果は、(42)の発明と同様であ
る。
【0183】(87)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記第2光源からの光束が通過したときの焦点距
離に対して、前記第1光源からの光束が通過したときの
焦点距離は120%以上長いことを特徴とする(86)
に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズであるの
で、本発明の作用効果は、(43)の発明と同様であ
る。
【0184】(88)光ピックアップ装置用の対物レン
ズは、前記第1の光情報記録媒体に対して情報の記録を
行うことを特徴とする(45)乃至(87)のいずれか
に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズであるの
で、本発明の作用効果は、(44)の発明と同様であ
る。
【0185】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施の形態
について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施
の形態を示す光ピックアップ装置の概略的構成を示す光
路図である。
【0186】以下の例については、光情報記録媒体の例
としてCD、DVDをあげているが、これら以外の媒体
も勿論使用可能である。
【0187】本発明の第1の実施の形態について図面を
用いて説明する。図1は本発明の実施の形態による光ピ
ックアップ装置の概略的構成を示す図である。
【0188】図1の光ピックアップ装置は、保護基板3
1bの厚さが0.6mmのDVD(第1光ディスク3
1)及び保護基板32bの厚さが1.2mmのCD(第
2光ディスク32)の両方について、第1及び第2光源
からの各波長が、それぞれ655nmと785nmの光
束により、第1光ディスク31と第2光ディスク32の
各情報記録面31a,32aにおいてそれぞれ情報を記
録及び/または再生できるように構成されている。
【0189】図1のように、光ピックアップ装置は、D
VD用として波長655nmの光束を図の実線のように
出射する第1の半導体(第1光源)レーザ11と、CD
用として波長785nmの光を図の破線のように出射す
る第2半導体レーザ(第2光源)12と、各光源11,
12からの両光束を屈折作用によりほぼ平行にし無限光
とするカップリングレンズ14と、カップリングレンズ
14からの無限光を各光ディスク31,32の情報記録
面31a,32aに結像させる対物レンズ17と、を備
える。
【0190】このようなカップリングレンズ14の波長
選択性は、所定の回折構造を形成することによって達成
することもできるし、単なる非球面の屈折面によって達
成することもできる。すなわち、入射する光束の波長に
応じて、出射する光束を有限光にしたり、あるいは無限
光にするといったことが可能であるし、また有限光であ
るにしても、収束光にしたり、発散光にするといったこ
とも可能である。そしてこの例のように、ともに無限光
とすることも可能である。
【0191】第1半導体レーザ11と第2半導体レーザ
12とは、同一基板10a上に配置されており、光源ユ
ニット10として一体化されている。このため、第1半
導体レーザ11の発光点から第1光ディスク31の表面
までの距離と、第2半導体レーザ12の発光点から第2
光ディスク32の表面までの距離とがほぼ等しくなって
いる。
【0192】また、各光源11,12とカップリングレ
ンズ14との間に各光源11,12からの光束が透過す
るビームスプリッタ13が配置され、カップリングレン
ズ14と対物レンズ17との間に1/4波長板15と絞
り16とが配置されている。
【0193】また、各光ディスク31,32の情報記録
面31a,32aから反射した光束がビームスプリッタ
13で光路を変え光検出器20に向かうようになってい
る。
【0194】対物レンズ17は、その外周にフランジ部
17aを有し、このフランジ部17aにより対物レンズ
17を光ピックアップ装置に容易に取り付けることがで
きる。フランジ部17aは対物レンズ17の光軸に対し
略垂直方向に延びた面を有するから、更に精度の高い取
付が容易にできる。対物レンズ17は2軸アクチュエー
タ21によりフォーカシング方向及びトラッキング方向
に駆動される。
【0195】また、対物レンズ17の光学面には、入射
する光束の波長が長くなると対物レンズの焦点距離が長
くなるように変化させる輪帯状の回折構造が形成されて
いる。また、各光ディスク31,32の保護基板31
b、32bの厚さの差により生じる球面収差の補正を行
なう球面収差補正のための輪帯状の回折構造が対物レン
ズ17の光軸を含み第1光ディスク31と第2光ディス
ク32の両方に対して情報の再生および/または記録を
行なうために用いる中央領域に形成されている。
【0196】第1光ディスク(DVD)31を再生する
場合、図の実線のように、第1半導体レーザ11から出
射した光束は、ビームスプリッタ13を透過し、カップ
リングレンズ14を透過して平行光束となる。この平行
光束は1/4波長板15と絞り16を経て対物レンズ1
7により第1光ディスク31の保護基板31bを介して
情報記録面31aに集光される。そして、情報記録面3
1aで情報ピットにより変調されて反射した光束は、再
び対物レンズ17、絞り16、1/4波長板15、及び
カップリングレンズ14を介して、ビームスプリッタ1
3で反射され、シリンドリカルレンズ18により非点収
差が与えられ、凹レンズ19を経て、光検出器20上ヘ
入射し、光検出器20から出力される信号を用いて、第
1光ディスク31に記録された情報の読み取り信号が得
られる。また、光検出器20上でのスポットの形状変
化、位置変化による光量変化を検出して合焦検出やトラ
ック検出を行い、この検出に基づいて2軸アクチュエー
タ21が第1半導体レーザ11からの光束を第1光ディ
スク31の情報記録面31a上に結像するように対物レ
ンズ17をフォーカシング方向に移動させるとともに、
第1の半導体レーザ11からの光束を所定のトラックに
結像するように対物レンズ17をトラッキング方向に移
動させる。なお、第1光ディスク31に同様にして情報
の記録を行うことができる。
【0197】次に、第2光ディスク(CD)32を再生
する場合、図の破線のように、第2半導体レーザ12か
ら出射した光束は、ビームスプリッタ13を透過し、カ
ップリングレンズ14を透過して平行光束となる。この
平行光束は1/4波長板15と絞り16を経て対物レン
ズ17により第2光ディスク32の保護基板32bを介
して情報記録面32aに集光される。そして、情報記録
面32aで情報ピットにより変調されて反射した光束
は、再び対物レンズ17、絞り16、1/4波長板1
5、及びカップリングレンズ14を介して、ビームスプ
リッタ13で反射され、シリンドリカルレンズ18によ
り非点収差が与えられ、凹レンズ19を経て、光検出器
20上ヘ入射し、光検出器20から出力される信号を用
いて、第2光ディスク32に記録された情報の読み取り
信号が得られる。また、光検出器20上でのスポットの
形状変化、位置変化による光量変化を検出して合焦検出
やトラック検出を行い、この検出に基づいて2軸アクチ
ュエータ21が第2半導体レーザ12からの光束を第2
光ディスク32の情報記録面32a上に結像するように
対物レンズ17をフォーカシング方向に移動させるとと
もに、第2半導体レーザ12からの光束を所定のトラッ
クに結像するように対物レンズ17をトラッキング方向
に移動させる。なお、第2光ディスク32に同様にして
情報の記録を行うことができる。
【0198】上述の第2光ディスク32での再生・記録
のときに、入射する光束の波長が長くなると対物レンズ
の焦点距離が長くなるように変化させる回折構造が対物
レンズ17の光学面に形成されているので、第2半導体
レーザ112からの波長の長い光束が対物レンズ17に
入射すると焦点距離が長くなり、その光束が2軸アクチ
ュエータ21により光ディスク32の情報記録面32a
上に結像すると、対物レンズ17と第2光ディスク32
の表面32cとの間の距離(ワーキングディスタンス)
が長くなり、第2光ディスク32の表面32cは第1光
ディスク31の再生時の表面31cの位置とほぼ同じに
なる。このため、保護基板の厚い第2光ディスク32に
対し再生・記録する場合にも充分なワーキングディスタ
ンスを確保でき、好ましい。また、対物レンズ17と第
2光ディスク32の表面32cとの接触の可能性が低減
し、再生・記録の信頼性が向上する。
【0199】以上のように、本実施の形態によれば、波
長の異なる2つの光源を同一基板に形成した光源ユニッ
トを用いることで光ピックアップ装置を簡易な構成にで
きるとともに、かかる光源ユニットを用いても波長の長
い光束で保護基板の厚い光情報記録媒体に対して再生・
記録する場合に充分なワーキングディスタンスを確保で
き、信頼性の高い光ピックアップ装置を実現できる。
【0200】なお、この例においては、対物レンズに形
成した回折構造によって第2光ディスク32を再生・記
録するときに焦点距離が長くなるようにしてあるが、カ
ップリングレンズ24にそのような作用を有する回折構
造を設けてもよいし、カップリングレンズ24及び対物
レンズ17の両方に設けても良い。
【0201】以下、本実施例の実施データを示すが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。本実施
例において第1の光情報記録媒体はDVDであり(基準
波長が655nm)、第2の光情報記録媒体はCDであ
る(基準波長が785nm)。
【0202】もちろん、最近実用化が図られている、い
わゆる青色レーザ光源を用いた光情報記録媒体について
も適用可能である。
【0203】すなわち、波長の短い第1光源を波長40
5nm程度の光源、それに対応する第1の光ディスクを
t=0.1mmの第1光ディスクとして想定し、波長が
長く、保護基板厚が厚い第2光ディスクをDVDあるい
はCDとして採用する場合にも十分適用できる技術であ
る。
【0204】なお、本実施例の対物レンズ及びカップリ
ングレンズの光学面が非球面に構成される場合には、各
々の非球面は次の数1で表される非球面形状を有してい
る。ただし、Zは光軸方向の軸で、hは光軸と垂直方向
の軸、rは近軸曲率半径、κは円錐係数、Aは非球面係
数である。
【数1】
【0205】また、カップリングレンズ、対物レンズに
形成される回折構造は、一般に光路差関数ΦBを用い単
位をmmとして次の数2で表される。
【数2】
【0206】〈実施例1〉実施例1は、DVD、CDの
両方についてカップリングレンズから対物レンズに無限
光入射するものであり、図3(a)にDVDの場合の光
路図を示し、図3(b)にCDの場合の光路図を示す。
表1に実施例1のレンズデータを示す。
【表1】
【0207】実施例1では、CDの場合の焦点距離を伸
ばす作用は対物レンズの回折構造でのみ行い、カップリ
ングレンズは屈折面になっている。保護基板厚さの差に
よる球面収差の補正は対物レンズのDVD/CDの共用
領域の回折構造で行っている。
【0208】次に本発明の第2の実施の形態について、
図2により、説明する。これは第2光ディスク32の再
生・記録時に対物レンズと光ディスク(光情報記録媒
体)とのワーキングディスタンスを、光ディスクの種類
によって異ならせた光ピックアップ装置である。図2は
本実施の形態による光ピックアップ装置の例を示す図で
ある。
【0209】図2では両光ディスク31,32を再生・
記録するときにカップリングレンズから対物レンズに対
し無限光入射となるように構成した点では変わりが無
い。
【0210】図2においては、対物レンズ17の光学面
には、図1の場合とは逆に、入射する光束の波長が長く
なると対物レンズの焦点距離が短くなるように変化させ
る輪帯状の回折構造が形成されている。
【0211】すなわち、第2光ディスク32を再生・記
録するときに、焦点距離が長くなるようになっている。
【0212】また、各光ディスク31,32の保護基板
31b、32bの厚さの差により生じる球面収差の補正
を行なう球面収差補正のための輪帯状の回折構造が対物
レンズ17の光軸を含み第1光ディスク31と第2光デ
ィスク32の両方に対して情報の再生および/または記
録を行なうために用いる中央領域に形成されている点で
は、図1の場合と同じである。
【0213】図2の光ピックアップ装置は、対物レンズ
17以外は、図1と同様に構成されており、結果的に図
1と反対の作用を得ることができる。
【0214】図2の例では、上述の第2光ディスク32
での再生・記録のときに、入射する光束の波長が長くな
ると対物レンズの焦点距離が短くなるように変化させる
回折構造が対物レンズ17の光学面に形成されているの
で、第2半導体レーザ112からの波長の長い光束が対
物レンズ17に入射すると焦点距離が短くなり、その光
束が2軸アクチュエータ21により光ディスク32の情
報記録面32a上に結像すると、対物レンズ17と第2
光ディスク32の表面32cとの間の距離(ワーキング
ディスタンス)が短くなる。このため、保護基板の厚い
第2光ディスク32に対し、特に記録する場合に充分な
光量を確保することができ、好ましい。
【0215】以上のように、本実施の形態によれば、波
長の異なる2つの光源を同一基板に形成した光源ユニッ
トを用いることで光ピックアップ装置を簡易な構成にで
きるとともに、かかる光源ユニットを用いて波長の長い
光束で保護基板の厚い光情報記録媒体に対して特に記録
を行う場合に、充分な光量を確保することができ、記録
信頼性の高い光ピックアップ装置を実現できる。
【0216】なお、この例においては、対物レンズに形
成した回折構造によって第2光ディスク32を再生・記
録するときに焦点距離が短くなるようにしてあるが、カ
ップリングレンズ24にそのような作用を有する回折構
造を設けてもよいし、カップリングレンズ24及び対物
レンズ17の両方に設けても良い。また、図2におい
て、波長の短い光束で保護基板の薄い光ディスク31を
再生・記録するときにもカップリングレンズから対物レ
ンズに対し有限発散光入射となるように構成してもよ
い。
【0217】本実施の形態の実施例は、後述の第4の実
施の形態において説明する。次に、本発明の第3の実施
の形態について説明する。これは第1の形態と同じ作用
を有するものである。
【0218】図3により、第2光ディスク32の再生・
記録時にカップリングレンズから対物レンズへ有限発散
光入射となるようにした光ピックアップ装置を説明す
る。図3は本実施の形態による光ピックアップ装置の例
を示す図である。
【0219】図1、図2では両光ディスク31,32を
再生・記録するときにカップリングレンズから対物レン
ズに対し無限光入射となるように構成したのに対し、図
3の光ピックアップ装置は、波長の短い光束で保護基板
の薄い光ディスク31を再生・記録するときにカップリ
ングレンズから対物レンズに対し無限光入射となるよう
にする一方、波長の長い光束で保護基板の厚い光ディス
ク32を再生・記録するときにカップリングレンズから
対物レンズに対し有限発散光入射となるように構成して
いる。
【0220】即ち、図3のカップリングレンズ24の光
学面には、入射する光束の波長が長くなると有限発散光
として出射するような輪帯状の回折構造が形成されてお
り、このため、第2光ディスク32を再生・記録すると
きにカップリングレンズ24及び対物レンズ17の少な
くとも一方の焦点距離が長くなるようになっている。図
3の光ピックアップ装置は、カップリングレンズ24以
外は、図1と同様に構成されており、図1と同様の効果
を得ることができる。
【0221】なお、図3において、第2光ディスク32
を再生・記録するときにカップリングレンズ24及び対
物レンズ17の少なくとも一方の焦点距離が長くなるよ
うにするためにカップリングレンズ24と対物レンズ1
7の両方に回折構造を設けるようにしてもよい。また、
図3において、波長の短い光束で保護基板の薄い光ディ
スク31を再生・記録するときにもカップリングレンズ
から対物レンズに対し有限発散光入射となるように構成
してもよい。
【0222】以下、本実施の形態の実施データを示す。
波長等の条件や、その他の波長に対しても採用できるの
は実施例1と同じである。
【0223】〈実施例2〉実施例2は、DVDについて
カップリングレンズから対物レンズに無限光入射し、C
Dについて有限発散光入射するものであり、図4(a)
にDVDの場合の光路図を示し、図4(b)にCDの場
合の光路図を示す。表2に実施例2のレンズデータを示
す。
【表2】
【0224】実施例2では、CDの場合の発散光入射に
よるワーキングディスタンスを伸ばす作用はカップリン
グレンズ及び対物レンズの両回折構造で行っている。保
護基板厚さの差による球面収差の補正は対物レンズのD
VD/CDの共用領域の回折構造で行っている。
【0225】〈実施例3〉実施例3は、DVDについて
カップリングレンズから対物レンズに無限光入射し、C
Dについて有限発散光入射するものであり、図5(a)
にDVDの場合の光路図を示し、図5(b)にCDの場
合の光路図を示す。表3に実施例3のレンズデータを示
す。
【表3】
【0226】実施例3では、CDの場合の発散光入射に
よるワーキングディスタンスを伸ばす作用はカップリン
グレンズの回折構造でのみ行っている。保護基板厚さの
差による球面収差の補正は対物レンズのDVD/CDの
共用領域の回折構造で行っている。
【0227】〈実施例4〉実施例4は、実施例3と同様
に、DVDについてカップリングレンズから対物レンズ
に無限光入射し、CDについて有限発散光入射するもの
であり、DVDの場合の光路図は図5(a)と同様であ
り、CDの場合の光路図は図5(b)と同様である。表
4に実施例4のレンズデータを示す。
【表4】
【0228】実施例4では、CDの場合の発散光入射に
よるワーキングディスタンスを伸ばす作用はカップリン
グレンズの回折構造でのみ行っている。保護基板厚さの
差による球面収差の補正は対物レンズのDVD/CDの
共用領域の回折構造で行っている。
【0229】〈実施例5〉実施例5は、DVDについて
カップリングレンズから対物レンズに無限光入射し、C
Dについて有限発散光入射するものであり、図6(a)
にDVDの場合の光路図を示し、図6(b)にCDの場
合の光路図を示す。表5に実施例5のレンズデータを示
す。
【表5】
【0230】実施例5では、CDの場合の発散光入射に
よるワーキングディスタンスを伸ばす作用はカップリン
グレンズの回折構造でのみ行っている。保護基板厚さの
差による球面収差の補正は対物レンズのDVD/CDの
共用領域の回折構造で行っている。
【0231】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。これは第2の実施の形態と同様の作用を有す
るものである。
【0232】図7により、第2光ディスクの再生・記録
時にカップリングレンズから対物レンズへ有限収束光入
射となるようにした光ピックアップ装置を説明する。図
7は本実施の形態による光ピックアップ装置の例を示す
図である。
【0233】図7の光ピックアップ装置は、例えば透明
基板の厚さ1.2mmCD−Rと、透明基板の厚さ0.
6mmのDVD−ROMの両方について、第1及び第2
光源からの各波長が、それぞれ655nmと785nm
の光束により、その情報記録面からそれぞれ情報を記録
又は再生(DVD−ROMは情報の再生のみ)できるよ
うに構成されている。
【0234】図7のように、光ピックアップ装置は、D
VD−ROM用として波長655nmの光を出射する第
1の半導体(第1光源)レーザ111と、CD−R用と
して波長785nmの光を出射する第2の半導体レーザ
(第2光源)112が光源としてユニット化されてい
る。カップリングレンズであるコリメータ113と対物
レンズ116との間にビームスプリッタ120が配置さ
れ、コリメータ113でほぼ平行にされた光がビームス
プリッタ120を通過し対物レンズ116へ向かう。ま
た、透明基板121を有する光ディスク120の情報記
録面122から反射した光束が光路変更手段としてのビ
ームスプリッタ120で光検出器130に向かうように
光路を変える。対物レンズ116はその外周にフランジ
部116aを有し、このフランジ部116aにより対物
レンズ116を光ピックアップ装置に容易に取り付ける
ことができる。また、フランジ部116aは対物レンズ
116の光軸に対し略垂直方向に延びた面を有するか
ら、更に精度の高い取付が容易にできる。
【0235】第1の光ディスク(DVD−ROM)を再
生する場合、図の実線のように、第1半導体レーザ11
1から出射された光束は、コリメータ113を透過し平
行光束となる。さらにビームスプリッタ120を経て絞
り117によって絞られ、対物レンズ116により第1
の光ディスク120の透明基板121を介して情報記録
面122に集光される。そして、情報記録面122で情
報ピットにより変調されて反射した光束は、再び対物レ
ンズ116、絞り117を介して、ビームスプリッタ1
20で反射され、シリンドリカルレンズ180により非
点収差が与えられ、凹レンズ250を経て、光検出器1
30上ヘ入射し、光検出器130から出力される信号を
用いて、第1の光ディスク120に記録された情報の読
み取り信号が得られる。
【0236】また、光検出器130上でのスポットの形
状変化、位置変化による光量変化を検出して、合焦結像
するように対物レンズ116を移動させるとともに、第
1の半導体レ―ザ111からの光束を所定のトラックに
結像するように対物レンズ116を移動させる。
【0237】次に、第2の光ディスク(CD−R)を再
生する場合、図の破線のように、第2の半導体レーザ1
12から出射された光束は、不図示のアクチュエータに
より光軸方向対物レンズ側に移動させられたコリメータ
113を透過し収束光束となる。さらにビームスプリッ
タ120を経て絞り117によって絞られ、対物レンズ
116により第2の光ディスク120の透明基板121
を介して情報記録面122に集光される。そして、情報
記録面122で情報ピットにより変調されて反射した光
束は、再び対物レンズ116、絞り117を介して、ビ
ームスプリッタ120で反射され、シリンドリカルレン
ズ180により非点収差が与えられ、凹レンズ250を
経て、光検出器130上ヘ入射し、光検出器130から
出力される信号を用いて、第2の光ディスク120に記
録された情報の読み取り信号が得られる。また、光検出
器130上でのスポットの形状変化、位置変化による光
量変化を検出して、合焦検出やトラック検出を行う。こ
の検出に基づいて2次元アクチュエータ150が第2の
半導体レーザ112からの光束を第2光ディスク120
の情報記録面122上に結像するように対物レンズ11
6を移動させるとともに、第2の半導体レーザ112か
らの光束を所定のトラックに結像するように対物レンズ
116を移動させる。
【0238】後述するように、コリメータ113と対物
レンズ116の光学面には、光学機能領域として回折構
造が形成されているので、第1の半導体レーザ111か
らの光束が通過したときと、第2の半導体レーザ112
からの光束が通過したときとで、倍率が異なるようにな
っている。つまり、DVD−ROMの情報の記録又は再
生を行う場合に対して、CD−Rの情報の記録又は再生
を行う場合に、コリメータ113を光軸方向の対物レン
ズ116側に、光源の波長差に応じた所定距離だけ移動
させることで、対物レンズ116に収束光を入射させる
と共に、回折構造の回折効果を利用して収束角をより絞
ることで、CD−Rに対して情報の記録又は再生を行う
場合の光量を十分に確保することができるようになって
いる。すなわち、本実施の形態によれば、波長の異なる
2つの光源を同一基板に形成した簡素な構成の光ピック
アップ装置において、同一の集光光学系を用いても、D
VD−ROMにおいて情報の再生及びCD−Rに対して
情報の記録/再生を行うことができるようになってい
る。
【0239】換言すれば、この例では、波長の短い光束
で保護基板の薄い光ディスク120を再生・記録すると
きにカップリングレンズから対物レンズに対し無限光入
射となるようにする一方、波長の長い光束で保護基板の
厚い光ディスク120を再生・記録するときにカップリ
ングレンズから対物レンズに対し有限収束光入射となる
ように構成している。
【0240】なお、図7において、第2光ディスク12
0を再生・記録するときにカップリングレンズ113及
び対物レンズ116の少なくとも一方の焦点距離が短く
なるようにするためにカップリングレンズ113と対物
レンズ116の両方に回折構造を設けるようにしてもよ
い。また、図7において、波長の短い光束で保護基板の
薄い光ディスク120を再生・記録するときにもカップ
リングレンズから対物レンズに対し有限収束光入射とな
るように構成してもよい。
【0241】以下、本実施の形態の実施データを示す。
波長等の条件や、その他の波長に対しても採用できるの
は他の実施例と同じである。
【0242】以下に述べる実施例は、上記第2の実施の
形態および本第4の実施の形態に適用可能な対物レンズ
に関するものである。
【0243】この例では、カップリングレンズと対物レ
ンズの両方に回折構造を設け、それらの総合的な作用に
よって、CD側の焦点距離が短くなるように構成されて
いる。
【0244】図8は、図7に示すコリメータ(カップリ
ングレンズ)と対物レンズからなる集光光学系のDVD
使用時の断面図であり、図9は、CD−R使用時の断面
図である。図10は、本実施例の対物レンズにおけるD
VD−ROM及びCD−R使用時の球面収差図である。
表6、7に、本実施例の対物レンズにかかるレンズデー
タを示す。表8は、かかる対物レンズの屈折率を示すも
のである。尚、本明細書中(表のレンズデータ含む)に
おいて、10のべき乗数(例えば 2.5×10−3
を、E(例えば 2.5×E―3)を用いて表すものと
する。
【表6】
【表7】
【表8】
【0245】本実施例の対物レンズは、両面非球面のプ
ラスチックレンズで構成され、各々の非球面は数3で表
される非球面形状を有している。
【数3】 ただし、Zは光軸方向の軸で、hは光軸と垂直方向の
軸、rは近軸曲率半径、κは円錐係数、Aは非球面係数
である。
【0246】一般に回折構造は、光路差関数ΦBを用い
単位をmmとして数4で表される。
【数4】 そして、2次係数を零でない値にすることにより、回折
部分で近軸的なパワーを持たせることが出来る。また、
光路差関数の2次以外の係数、例えば4次、6次係数等
を零でない値にすることで球面収差を制御でき、又、例
えば波長655nmの光束に対して、波長785nmの
光束の屈折率をより高めることもできる。
【0247】更に、回折構造の設計によれば、屈折部分
が有する球面収差を回折部分で逆特性の球面収差を持た
せてトータルとして球面収差を補正したり、回折部分の
球面収差を操作してトータルの球面収差を所望のフレア
ー量にすることもできる。例えば、温度変化時の球面収
差も、屈折部分の球面収差の温度変化と回折部分の球面
収差変化のトータルと考えることが出来る。
【0248】以上述べた実施例では、カップリングレン
ズと対物レンズの双方に回折構造を設けているが、いず
れか一方に設ければ足りる。又、回折構造を設けると共
に、カップリングレンズを光軸方向に移動させること
で、CD使用時において、DVD使用時よりも対物レン
ズの入射光束を絞るようにしているが、回折構造のみ、
或いはカップリングレンズを光軸方向に移動させるのみ
で、かかる機能を達成するようにしても良い。更に、D
VD使用時には対物レンズに平行光束を入射させ、CD
使用時には対物レンズに収束光束を入射させるようにし
ているが、それぞれ有限発散光束、無限(平行)光束、
有限収束光束のいずれかを用い、DVD使用時に対して
CD使用時に対物レンズに入射する光束が、より絞られ
るようにすれば足りる。
【0249】上述の実施例1乃至5におけるカップリン
グレンズと対物レンズの各構造を表9に示す。
【表9】
【0250】表9のように、実施例1では、対物レンズ
の軸上厚を従来よりも0.2mm薄くし、対物レンズの
レンズ面頂点からCD表面までの距離(ワーキングディ
スタンス)WDCDを0.1mm伸ばし、対物レンズの
回折構造の近軸パワーで更に0.1mm伸ばし、距離W
DCDを1.53mmまで伸ばしている。なお、従来構
造は、対物レンズの軸上厚が1.72mmであり、CD
表面までの距離WDCDが1.33mmであり、対物レ
ンズの軸上厚を0.2mm薄くしても距離WDCDは
1.43mmであった。
【0251】実施例2では、対物レンズの軸上厚を従来
よりも0.2mm薄くし、対物レンズのレンズ面頂点か
らCD表面までの距離WDCDを0.1mm伸ばし、対
物レンズの回折構造の近軸パワーと有限発散光入射で更
に0.1mm伸ばし、距離WDCDを1.53mmまで
伸ばしている。
【0252】実施例3では、対物レンズの軸上厚を従来
よりも0.25mm薄くし、対物レンズのレンズ面頂点
からCD表面までの距離WDCDを0.125mm伸ば
し、有限発散光入射で更に0.075mm伸ばし、距離
WDCDを1.53mmまで伸ばしている。
【0253】実施例4では、対物レンズの軸上厚を従来
よりも0.2mm薄くし、対物レンズのレンズ面頂点か
らCD表面までの距離WDCDを0.1mm伸ばし、有
限発散光入射で更に0.1mm伸ばし、距離WDCDを
1.53mmまで伸ばしている。
【0254】実施例5では、対物レンズの軸上厚を従来
と同じにし、有限発散光入射で対物レンズからCD表面
までの距離WDCDを0.2mm伸ばし、1.53mm
としている。
【0255】また、上述の表1乃至表5では、f1は対
物レンズの屈折力によるDVDの情報記録面に対する焦
点距離を表し、f2はCDの情報記録面に対する焦点距
離を表し、また、NA1は対物レンズのDVDの場合の
像側開口数を表し、NA2はCDの場合の像側開口数を
表す。
【0256】実施例1,2では、対物レンズはDVD/
CDの共用領域で近軸の屈折力をもち、DVD/CDの
共用領域に設けた回折構造が対物レンズの焦点距離を伸
ばす作用と保護基板厚さの差による球面収差を補正する
作用の両方を兼ねている。また、実施例3,4,5で
は、対物レンズはDVD/CDの共用領域で近軸の屈折
力をもたずにDVD/CDの共用領域に設けた回折構造
で保護基板厚さの差による球面収差の補正を行ってい
る。
【0257】また、図6のように、CDの場合の対物レ
ンズによる有限光学倍率mCDが、−1/12<mCD
<0の範囲内に入っている。また、DVDの情報記録面
における波長655nm付近での結像点位置変化率ΔI
DVD/Δλ(μm/nm)が0.5〜2.0の範囲内
に入っている。
【0258】以上のように本発明を実施の形態及び実施
例により説明したが、本発明はこれらに限定されるもの
ではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が
可能である。例えば、波長の短い第1光源を用いて情報
の再生・記録を行なう保護基板の薄い第1光情報記録媒
体(第1光ディスク)としてDVDを、波長の長い第2
光源を用いて情報の再生・記録を行なう保護基板の厚い
第2光情報記録媒体(第2光ディスク)としてCDを例
にして説明したが、本発明は、これらの光情報記録媒体
にだけ適用されるものではなく、例えば、使用波長が4
00nm程度で保護基板厚が0.1mm程度のより高密
度化した光ディスクと、DVDとに対しても適用可能で
ある。
【0259】
【発明の効果】本発明によれば、波長の異なる複数の光
源を単一の基板に配置した光源ユニット及び単一の集光
光学系を用いて、異なる光情報記録媒体に対して情報の
記録又は再生を行うことができる光ピックアップ装置及
びそれに用いる対物レンズを提供することができる。と
くに、特に、コンボ・ドライブと呼ばれるDVD再生専
用及びCD記録/再生用の光ピックアップ装置に好適で
ある。
【0260】また本発明の光ピックアップ装置及びそれ
に用いる対物レンズによれば、波長の異なる複数の光源
を単一の基板に配置した光源ユニットを用いて保護基板
厚さの異なる複数の光情報記録媒体に対して情報の記録
及び再生を行うことができるとともに、保護基板厚さの
厚い光情報記録媒体について充分なワーキングディスタ
ンスを確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による光ピックアッ
プ装置の概略的構成を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態による光ピックアッ
プ装置の概略的構成を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態による光ピックアッ
プ装置の概略的構成を示す図である。
【図4】図4(a)は実施例2におけるDVDの場合の
光路図であり、図4(b)はCDの場合の光路図であ
る。
【図5】図5(a)は実施例3,4におけるDVDの場
合の光路図であり、図5(b)はCDの場合の光路図で
ある。
【図6】図6(a)は実施例5におけるDVDの場合の
光路図であり、図6(b)はCDの場合の光路図であ
る。
【図7】本発明の第4の実施の形態による光ピックアッ
プ装置の概略的構成を示す図である。
【図8】図7に示すコリメータと対物レンズからなる集
光光学系のDVD使用時の断面図である。
【図9】図7に示すコリメータと対物レンズからなる集
光光学系のCD使用時の断面図である。
【図10】第4の実施の形態の対物レンズにおけるDV
D及びCD使用時の球面収差図である。
【符号の説明】
11、111 第1半導体レーザ 12、112 第2半導体レーザ 13、120 ビームスプリッタ 14、113 カップリングレンズ 16、117 絞り 17、116 対物レンズ 20、130 光検出器 31、120 第1光ディスク 32、120 第2光ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大田 耕平 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 新 勇一 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ株 式会社内 Fターム(参考) 2H049 AA04 AA18 AA57 AA64 2H087 KA13 LA01 LA25 PA02 PA17 PB02 QA02 QA03 QA07 QA14 QA17 QA21 QA34 QA41 QA42 RA05 RA12 RA13 RA32 RA41 RA42 RA44 RA45 RA46 5D119 AA01 AA05 AA41 AA43 BA01 BB01 BB02 BB04 DA01 DA05 EA02 EA03 EC01 EC07 EC08 EC45 EC47 FA05 FA08 FA28 JA02 JA11 JA32 JA44 JA64 JB01 JB02 JB03 JB05 JB10

Claims (80)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長λ1の光束を出射する第1光源と、
    波長λ1よりも長波長である波長λ2の光束を出射する
    第2光源とが同一の基板上に設けられた光源ユニット
    と、 保護基板厚t1である第1光情報記録媒体の情報記録面
    に、前記第1光源から出射された光束を集光させること
    により、前記第1光情報記録媒体の情報記録面に対して
    情報の記録又は再生を行い、かつ、前記t1よりも厚い
    保護基板厚t2である第2光情報記録媒体の情報記録面
    に、前記第2光源から出射された光束を集光させること
    により、前記第2光情報記録媒体の情報記録面に対して
    情報の記録または再生を行うように構成された集光光学
    系とを有し、 前記集光光学系が、 前記第1光源および前記第2光源から出射される光が入
    射されるカップリングレンズと、 前記カップリングレンズを通過した光束を前記第1光情
    報記録媒体または前記第2光情報記録媒体に集光させる
    対物レンズと、 前記第1光源または前記第2光源から出射された各光束
    の波長に応じて、焦点距離を変化させる回折構造とを有
    することを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 前記回折構造は、前記第2光源から出射
    された光束が通過したときの焦点距離が、前記第1光源
    から出射された光束が通過したときの焦点距離よりも短
    くなるように構成されたことを特徴とする請求項1記載
    の光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 前記回折構造は、前記第2光源から出射
    された光束が通過したときの焦点距離が、前記第1光源
    から出射された光束が通過したときの焦点距離よりも長
    くなるように構成されたことを特徴とする請求項1記載
    の光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 前記回折構造が前記カップリングレンズ
    の少なくとも1つの光学面に設けられたことを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の光ピックアップ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記回折構造が前記対物レンズの少なく
    とも1つの光学面に設けられたことを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】 前記対物レンズは、前記第1光源から出
    射された光束と、前記第2光源から出射された光束と
    を、略等しい焦点位置に結像させるように構成されたこ
    とを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  7. 【請求項7】 前記対物レンズは、前記第1光源から出
    射された光束と、前記第2光源から出射された光束と
    を、屈折の軸上色収差分だけ異なる焦点位置に結像させ
    るように構成されたことを特徴とする請求項6記載の光
    ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】 前記回折構造は、前記第1光源から出射
    された光束が通過したときと、前記第2光源から出射さ
    れた光束が通過したときとで、光学倍率を異ならせるよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項1記載の光ピッ
    クアップ装置。
  9. 【請求項9】 前記回折構造は、通過する光束の波長に
    応じて、前記光束の発散角または収束角を変更するよう
    に構成されたことを特徴とする請求項8記載の光ピック
    アップ装置。
  10. 【請求項10】 前記集光光学系は、前記第1光源から
    出射された光束が通過したときの倍率よりも、前記第2
    光源から出射された光束が通過したときの光学倍率の方
    が小さくなるように構成されたことを特徴とする請求項
    8記載の光ピックアップ装置。
  11. 【請求項11】 前記回折構造は前記対物レンズに設け
    られ、 前記対物レンズと等しい屈折面を有し、かつ、前記回折
    構造を有さない非回折対物レンズと前記対物レンズとを
    比較した場合、前記非回折対物レンズを通過した前記第
    1光源から出射された光束の焦点距離と、前記非回折対
    物レンズを通過した前記第2光源から出射された光束の
    焦点距離との差よりも、前記対物レンズを通過した前記
    第1光源から出射された光束の焦点距離と、前記対物レ
    ンズを通過した前記第2光源から出射された光束の焦点
    距離との差の方が大きくなるように前記対物レンズが構
    成されたことを特徴とする請求項1記載の光ピックアッ
    プ装置。
  12. 【請求項12】 前記対物レンズは、前記第2光源から
    出射された光束が通過したときの焦点距離が、前記第1
    光源から出射された光束が通過したときの焦点距離に、
    屈折の軸上色収差分を加えた距離よりも長くなるように
    構成されたことを特徴とする請求項1記載の光ピックア
    ップ装置。
  13. 【請求項13】 前記対物レンズは、前記第2光源から
    出射された光束が通過したときの焦点距離が、前記第1
    光源から出射された光束が通過したときの焦点距離に対
    して120%以上長くなるように構成されたことを特徴
    とする請求項12記載の光ピックアップ装置。
  14. 【請求項14】 前記集光光学系が前記第1光情報記録
    媒体の情報記録面に対して情報を記録可能に構成された
    ことを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  15. 【請求項15】 前記集光光学系は、前記カップリング
    レンズを通過した前記第1光源および前記第2光源から
    出射された各光束が無限光として前記対物レンズに入射
    するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の
    光ピックアップ装置。
  16. 【請求項16】 前記集光光学系は、前記カップリング
    レンズを通過した前記第1光源から出射された光束は無
    限光として前記対物レンズに入射し、かつ、前記第2光
    源から出射された光束は有限発散光として前記対物レン
    ズに入射するように構成されたことを特徴とする請求項
    1記載の光ピックアップ装置。
  17. 【請求項17】 前記第2光源から出射された光束が前
    記有限発散光として前記対物レンズに入射する場合に、
    前記対物レンズによる有限光学倍率mが次の式を満たす
    ことを特徴とする請求項16記載の光ピックアップ装
    置。 −1/12<m<0 (1)
  18. 【請求項18】 前記集光光学系は、前記カップリング
    レンズを通過した前記第1光源および前記第2光源から
    出射された各光束が有限発散光として前記対物レンズに
    入射するように構成されたことを特徴とする請求項1記
    載の光ピックアップ装置。
  19. 【請求項19】 前記対物レンズが前記保護基板厚t1
    と前記透明基板厚t2との差により生じる球面収差を補
    正する球面収差補正用回折構造を有することを特徴とす
    る請求項1記載の光ピックアップ装置。
  20. 【請求項20】 波長λ1の光束を出射する第1光源
    と、波長λ1よりも長波長である波長λ2の光束を出射
    する第2光源とが同一の基板上に設けられた光源ユニッ
    トと、 保護基板厚t1である第1光情報記録媒体の情報記録面
    に、前記第1光源から出射された光束を集光させること
    により、前記第1光情報記録媒体の情報記録面から情報
    の再生を行い、かつ、前記t1よりも厚い保護基板厚t
    2である第2光情報記録媒体の情報記録面に、前記第2
    光源から出射された光束を集光させることにより、前記
    第2光情報記録媒体の情報記録面に対して情報の記録ま
    たは再生を行うように構成された集光光学系と、を有
    し、 前記集光光学系は、前記第1光源および前記第2光源か
    ら出射された光束を前記第1光情報記録媒体または前記
    第2光情報記録媒体に集光させる対物レンズを有し、前
    記対物レンズに入射される各光束の発散角または収束角
    を変化させたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  21. 【請求項21】 前記回折構造は、前記対物レンズに入
    射するときの前記第1光源から出射された光束の発散角
    または収束角が、前記対物レンズに入射するときの前記
    第2光源から出射された光束の発散角または収束角より
    も小さくなるように構成されたことを特徴とする請求項
    20記載の光ピックアップ装置。
  22. 【請求項22】 前記回折構造は、前記対物レンズに入
    射するときの前記第2光源から出射された光束の発散角
    または収束角が、前記対物レンズに入射するときの前記
    第1光源から出射された光束の発散角または収束角より
    も小さくなるように構成されたことを特徴とする請求項
    20記載の光ピックアップ装置。
  23. 【請求項23】 前記回折構造は、前記対物レンズに入
    射するときの前記第1光源および前記第2光源から出射
    された各光束の発散角または収束角が等しくなるように
    構成されたことを特徴とする請求項20記載の光ピック
    アップ装置。
  24. 【請求項24】 前記集光光学系は、前記各光束の波長
    に応じて、前記対物レンズに入射する前記各光束の発散
    角または収束角を変更する光学素子を有することを特徴
    とする請求項20記載の光ピックアップ装置。
  25. 【請求項25】 前記光学素子は、前記各光束の波長に
    応じて光軸方向に移動可能なカップリングレンズで構成
    されたことを特徴とする請求項24記載の光ピックアッ
    プ装置。
  26. 【請求項26】 前記光学素子は、前記各光束の波長に
    応じて、前記対物レンズに入射する前記各光束の発散角
    または収束角を変更する回折構造を有するカップリング
    レンズで構成されたことを特徴とする請求項24記載の
    光ピックアップ装置。
  27. 【請求項27】 前記第1光源および前記第2光源から
    出射され前記対物レンズに入射される各光束は、何れも
    収束有限光束であることを特徴とする請求項20乃至2
    6のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  28. 【請求項28】 前記第1光源および前記第2光源から
    出射され前記対物レンズに入射される各光束は、何れも
    発散有限光束であることを特徴とする請求項20乃至2
    6のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  29. 【請求項29】 前記第1光源および前記第2光源から
    出射され前記対物レンズに入射される各光束のうち、一
    方は収束有限光束であり、他方は発散有限光束であるこ
    とを特徴とする請求項20乃至26のいずれかに記載の
    光ピックアップ装置。
  30. 【請求項30】 前記第1光源および前記第2光源から
    出射され前記対物レンズに入射される各光束のうち、一
    方は収束有限光束であり、他方は無限光束であることを
    特徴とする請求項20乃至26のいずれかに記載の光ピ
    ックアップ装置。
  31. 【請求項31】 前記第1光源および前記第2光源から
    出射され前記対物レンズに入射される各光束のうち、一
    方は発散有限光束であり、他方は無限光束であることを
    特徴とする請求項20乃至26のいずれかに記載の光ピ
    ックアップ装置。
  32. 【請求項32】 前記対物レンズが前記保護基板厚t1
    と前記保護基板厚t2との差によって生じる球面収差を
    補正する球面収差補正用回折構造を有することを特徴と
    する請求項20記載の光ピックアップ装置。
  33. 【請求項33】 前記対物レンズは、光軸を含み、前記
    第1光情報記録媒体と前記第2光情報記録媒体の両方の
    前記情報記録面に対する情報の記録または再生に用いら
    れる中央領域と、前記中央領域の周辺側に設けられ、主
    に前記第1光情報記録媒体の前記情報記録面に対する情
    報の再生に用いられる周辺領域とを有することを特徴と
    する請求項20乃至32のいずれかに記載の光ピックア
    ップ装置。
  34. 【請求項34】 前記対物レンズにおける前記中央領域
    が、前記保護基板厚t1と前記保護基板厚t2との差に
    よって生じる球面収差を補正する球面収差補正用回折構
    造を有することを特徴とする請求項33記載の光ピック
    アップ装置。
  35. 【請求項35】 前記中央領域が近軸の屈折力を有する
    ことを特徴とする請求項34記載の光ピックアップ装
    置。
  36. 【請求項36】 前記集光光学系は、前記各光束の波長
    に応じて光学倍率を変更可能に構成されることを特徴と
    する請求項20記載の光ピックアップ装置。
  37. 【請求項37】 前記第1光源および前記第2光源から
    出射された各光束が、それぞれ無限光束、収束有限光
    束、または、発散有限光束の何れかであり、各々収束角
    または発散角が異なる状態で前記対物レンズに入射する
    ように構成されることを特徴とする請求項20記載の光
    ピックアップ装置。
  38. 【請求項38】 前記対物レンズは、前記第1光源から
    出射された光束と前記第2光源から出射された光束とを
    略等しい焦点位置で結像させるように構成されることを
    特徴とする請求項20記載の光ピックアップ装置。
  39. 【請求項39】 前記対物レンズは、前記第1光源から
    出射された光束と前記第2光源から出射された光束と
    を、屈折の軸上色収差分だけ異なる焦点位置で結像させ
    るように構成されることを特徴とする請求項38記載の
    光ピックアップ装置。
  40. 【請求項40】 前記対物レンズに入射される前記第2
    光源から出射された光束の発散角または収束角が、前記
    対物レンズに入射される前記第1光源から出射された光
    束の発散角または収束角よりも小さくなるように構成さ
    れることを特徴とする請求項20記載の光ピックアップ
    装置。
  41. 【請求項41】 波長λ1の光束を出射する第1光源
    と、波長λ1よりも長波長である波長λ2の光束を出射
    する第2光源とが同一の基板上に設けられた光源ユニッ
    トと、 保護基板厚t1である第1光情報記録媒体の情報記録面
    に、前記第1光源から出射された光束を集光させること
    により、前記第1光情報記録媒体の情報記録面に対して
    情報の記録又は再生を行い、かつ、前記t1よりも厚い
    保護基板厚t2である第2光情報記録媒体の情報記録面
    に、前記第2光源から出射された光束を集光させること
    により、前記第2光情報記録媒体の情報記録面に対して
    情報の記録または再生を行うように構成された集光光学
    系とを有する光ピックアップ装置用の対物レンズであっ
    て、 前記集光光学系は、 前記第1光源および前記第2光源から出射される光が入
    射されるカップリングレンズと、 前記カップリングレンズを通過した光束を前記第1光情
    報記録媒体または前記第2光情報記録媒体に集光させる
    前記対物レンズと、 前記第1光源または前記第2光源から出射された各光束
    の波長に応じて、焦点距離を変化させる回折構造とを有
    することを特徴とする光ピックアップ装置用の対物レン
    ズ。
  42. 【請求項42】 前記回折構造は、前記第2光源から出
    射された光束が通過したときの焦点距離が、前記第1光
    源から出射された光束が通過したときの焦点距離よりも
    短くなるように構成されたことを特徴とする請求項41
    記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  43. 【請求項43】 前記回折構造は、前記第2光源から出
    射された光束が通過したときの焦点距離が、前記第1光
    源から出射された光束が通過したときの焦点距離よりも
    長くなるように構成されたことを特徴とする請求項41
    記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  44. 【請求項44】 前記回折構造が前記カップリングレン
    ズの少なくとも1つの光学面に設けられたことを特徴と
    する請求項41乃至43のいずれかに記載の光ピックア
    ップ装置用の対物レンズ。
  45. 【請求項45】 前記回折構造が前記対物レンズの少な
    くとも1つの光学面に設けられたことを特徴とする請求
    項41乃至43のいずれかに記載の光ピックアップ装置
    用の対物レンズ。
  46. 【請求項46】 前記対物レンズは、前記第1光源から
    出射された光束と、前記第2光源から出射された光束と
    を、略等しい焦点位置に結像させるように構成されたこ
    とを特徴とする請求項41記載の光ピックアップ装置用
    の対物レンズ。
  47. 【請求項47】 前記対物レンズは、前記第1光源から
    出射された光束と、前記第2光源から出射された光束と
    を、屈折の軸上色収差分だけ異なる焦点位置に結像させ
    るように構成されたことを特徴とする請求項46記載の
    光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  48. 【請求項48】 前記回折構造は、前記第1光源から出
    射された光束が通過したときと、前記第2光源から出射
    された光束が通過したときとで、光学倍率を異ならせる
    ように構成されたことを特徴とする請求項41記載の光
    ピックアップ装置用の対物レンズ。
  49. 【請求項49】 前記回折構造は、通過する光束の波長
    に応じて、前記光束の発散角または収束角を変更するよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項48記載の光ピ
    ックアップ装置用の対物レンズ。
  50. 【請求項50】 前記集光光学系は、前記第1光源から
    出射された光束が通過したときの倍率よりも、前記第2
    光源から出射された光束が通過したときの光学倍率の方
    が小さくなるように構成されたことを特徴とする請求項
    48記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  51. 【請求項51】 前記回折構造は前記対物レンズに設け
    られ、 前記対物レンズと等しい屈折面を有し、かつ、前記回折
    構造を有さない非回折対物レンズと前記対物レンズとを
    比較した場合、前記非回折対物レンズを通過した前記第
    1光源から出射された光束の焦点距離と、前記非回折対
    物レンズを通過した前記第2光源から出射された光束の
    焦点距離との差よりも、前記対物レンズを通過した前記
    第1光源から出射された光束の焦点距離と、前記対物レ
    ンズを通過した前記第2光源から出射された光束の焦点
    距離との差の方が大きくなるように前記対物レンズが構
    成されたことを特徴とする請求項41記載の光ピックア
    ップ装置用の対物レンズ。
  52. 【請求項52】 前記対物レンズは、前記第2光源から
    出射された光束が通過したときの焦点距離が、前記第1
    光源から出射された光束が通過したときの焦点距離に、
    屈折の軸上色収差分を加えた距離よりも長くなるように
    構成されたことを特徴とする請求項41記載の光ピック
    アップ装置用の対物レンズ。
  53. 【請求項53】 前記対物レンズは、前記第2光源から
    出射された光束が通過したときの焦点距離が、前記第1
    光源から出射された光束が通過したときの焦点距離に対
    して120%以上長くなるように構成されたことを特徴
    とする請求項52記載の光ピックアップ装置用の対物レ
    ンズ。
  54. 【請求項54】 前記集光光学系が前記第1光情報記録
    媒体の情報記録面に対して情報を記録可能に構成された
    ことを特徴とする請求項41記載の光ピックアップ装置
    用の対物レンズ。
  55. 【請求項55】 前記集光光学系は、前記カップリング
    レンズを通過した前記第1光源および前記第2光源から
    出射された各光束が無限光として前記対物レンズに入射
    するように構成されたことを特徴とする請求項41記載
    の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  56. 【請求項56】 前記集光光学系は、前記カップリング
    レンズを通過した前記第1光源から出射された光束は無
    限光として前記対物レンズに入射し、かつ、前記第2光
    源から出射された光束は有限発散光として前記対物レン
    ズに入射するように構成されたことを特徴とする請求項
    41記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  57. 【請求項57】 前記第2光源から出射された光束が前
    記有限発散光として前記対物レンズに入射する場合に、
    前記対物レンズによる有限光学倍率mが次の式を満たす
    ことを特徴とする請求項56記載の光ピックアップ装置
    用の対物レンズ。 −1/12<m<0 (2)
  58. 【請求項58】 前記集光光学系は、前記カップリング
    レンズを通過した前記第1光源および前記第2光源から
    出射された各光束が有限発散光として前記対物レンズに
    入射するように構成されたことを特徴とする請求項41
    記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  59. 【請求項59】 前記対物レンズが前記保護基板厚t1
    と前記透明基板厚t2との差により生じる球面収差を補
    正する球面収差補正用回折構造を有することを特徴とす
    る請求項41記載の光ピックアップ装置用の対物レン
    ズ。
  60. 【請求項60】 波長λ1の光束を出射する第1光源
    と、波長λ1よりも長波長である波長λ2の光束を出射
    する第2光源とが同一の基板上に設けられた光源ユニッ
    トと、 保護基板厚t1である第1光情報記録媒体の情報記録面
    に、前記第1光源から出射された光束を集光させること
    により、前記第1光情報記録媒体の情報記録面から情報
    の再生を行い、かつ、前記t1よりも厚い保護基板厚t
    2である第2光情報記録媒体の情報記録面に、前記第2
    光源から出射された光束を集光させることにより、前記
    第2光情報記録媒体の情報記録面に対して情報の記録ま
    たは再生を行うように構成された集光光学系と、を有す
    る光ピックアップ装置用の対物レンズであって、 前記集光光学系は、前記第1光源および前記第2光源か
    ら出射された光束を前記第1光情報記録媒体または前記
    第2光情報記録媒体に集光させる対物レンズを有し、前
    記対物レンズに入射される各光束の発散角または収束角
    を変化させたことを特徴とする光ピックアップ装置用の
    対物レンズ。
  61. 【請求項61】 前記回折構造は、前記対物レンズに入
    射するときの前記第1光源から出射された光束の発散角
    または収束角が、前記対物レンズに入射するときの前記
    第2光源から出射された光束の発散角または収束角より
    も小さくなるように構成されたことを特徴とする請求項
    60記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  62. 【請求項62】 前記回折構造は、前記対物レンズに入
    射するときの前記第2光源から出射された光束の発散角
    または収束角が、前記対物レンズに入射するときの前記
    第1光源から出射された光束の発散角または収束角より
    も小さくなるように構成されたことを特徴とする請求項
    60記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  63. 【請求項63】 前記回折構造は、前記対物レンズに入
    射するときの前記第1光源および前記第2光源から出射
    された各光束の発散角または収束角が等しくなるように
    構成されたことを特徴とする請求項60記載の光ピック
    アップ装置用の対物レンズ。
  64. 【請求項64】 前記集光光学系は、前記各光束の波長
    に応じて、前記対物レンズに入射する前記各光束の発散
    角または収束角を変更する光学素子を有することを特徴
    とする請求項60記載の光ピックアップ装置用の対物レ
    ンズ。
  65. 【請求項65】 前記光学素子は、前記各光束の波長に
    応じて光軸方向に移動可能なカップリングレンズで構成
    されたことを特徴とする請求項64記載の光ピックアッ
    プ装置用の対物レンズ。
  66. 【請求項66】 前記光学素子は、前記各光束の波長に
    応じて、前記対物レンズに入射する前記各光束の発散角
    または収束角を変更する回折構造を有するカップリング
    レンズで構成されたことを特徴とする請求項64記載の
    光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  67. 【請求項67】 前記第1光源および前記第2光源から
    出射され前記対物レンズに入射される各光束は、何れも
    収束有限光束であることを特徴とする請求項60乃至6
    6のいずれかに記載の光ピックアップ装置用の対物レン
    ズ。
  68. 【請求項68】 前記第1光源および前記第2光源から
    出射され前記対物レンズに入射される各光束は、何れも
    発散有限光束であることを特徴とする請求項60乃至6
    6のいずれかに記載の光ピックアップ装置用の対物レン
    ズ。
  69. 【請求項69】 前記第1光源および前記第2光源から
    出射され前記対物レンズに入射される各光束のうち、一
    方は収束有限光束であり、他方は発散有限光束であるこ
    とを特徴とする請求項60乃至66のいずれかに記載の
    光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  70. 【請求項70】 前記第1光源および前記第2光源から
    出射され前記対物レンズに入射される各光束のうち、一
    方は収束有限光束であり、他方は無限光束であることを
    特徴とする請求項60乃至66のいずれかに記載の光ピ
    ックアップ装置用の対物レンズ。
  71. 【請求項71】 前記第1光源および前記第2光源から
    出射され前記対物レンズに入射される各光束のうち、一
    方は発散有限光束であり、他方は無限光束であることを
    特徴とする請求項60乃至66のいずれかに記載の光ピ
    ックアップ装置用の対物レンズ。
  72. 【請求項72】 前記対物レンズが前記保護基板厚t1
    と前記保護基板厚t2との差によって生じる球面収差を
    補正する球面収差補正用回折構造を有することを特徴と
    する請求項60記載の光ピックアップ装置用の対物レン
    ズ。
  73. 【請求項73】 前記対物レンズは、光軸を含み、前記
    第1光情報記録媒体と前記第2光情報記録媒体の両方の
    前記情報記録面に対する情報の記録または再生に用いら
    れる中央領域と、前記中央領域の周辺側に設けられ、主
    に前記第1光情報記録媒体の前記情報記録面に対する情
    報の再生に用いられる周辺領域とを有することを特徴と
    する請求項60乃至72のいずれかに記載の光ピックア
    ップ装置用の対物レンズ。
  74. 【請求項74】 前記対物レンズにおける前記中央領域
    が、前記保護基板厚t1と前記保護基板厚t2との差に
    よって生じる球面収差を補正する球面収差補正用回折構
    造を有することを特徴とする請求項73記載の光ピック
    アップ装置用の対物レンズ。
  75. 【請求項75】 前記中央領域が近軸の屈折力を有する
    ことを特徴とする請求項74記載の光ピックアップ装置
    用の対物レンズ。
  76. 【請求項76】 前記集光光学系は、前記各光束の波長
    に応じて光学倍率を変更可能に構成されることを特徴と
    する請求項60記載の光ピックアップ装置用の対物レン
    ズ。
  77. 【請求項77】 前記第1光源および前記第2光源から
    出射された各光束が、それぞれ無限光束、収束有限光
    束、または、発散有限光束の何れかであり、各々収束角
    または発散角が異なる状態で前記対物レンズに入射する
    ように構成されることを特徴とする請求項60記載の光
    ピックアップ装置用の対物レンズ。
  78. 【請求項78】 前記対物レンズは、前記第1光源から
    出射された光束と前記第2光源から出射された光束とを
    略等しい焦点位置で結像させるように構成されることを
    特徴とする請求項60記載の光ピックアップ装置用の対
    物レンズ。
  79. 【請求項79】 前記対物レンズは、前記第1光源から
    出射された光束と前記第2光源から出射された光束と
    を、屈折の軸上色収差分だけ異なる焦点位置で結像させ
    るように構成されることを特徴とする請求項38記載の
    光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  80. 【請求項80】 前記対物レンズに入射される前記第2
    光源から出射された光束の発散角または収束角が、前記
    対物レンズに入射される前記第1光源から出射された光
    束の発散角または収束角よりも小さくなるように構成さ
    れることを特徴とする請求項60記載の光ピックアップ
    装置用の対物レンズ。
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