JP2006023606A - 波長可変フィルタ及びその製造方法、並びに検出装置 - Google Patents

波長可変フィルタ及びその製造方法、並びに検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 犠牲層を除去することなく形成可能で、赤外光よりも短波長の光を分離可能な波長可変フィルタ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 波長可変フィルタ1は、少なくとも可視光に対して光透過性を有する固定基板2と、シリコンからなる可動基板3とを備えている。可動基板3は、可動部31と、可動部31をZ方向に変位可能に支持する支持部と、可動部31に通電を行う通電部33とを有しており、可動部31の略中央には、円柱形状の光透過部36が形成されている。光透過部36は、少なくとも可視光に対して光透過性を有する材料からなっている。
【選択図】 図2


Description

本発明は、光の波長分離が可能な波長可変フィルタ及びその製造方法、並びに検出装置に関する。
2つの鏡(反射膜)を所定の長さのギャップを隔てて向かい合わせ、この間で光を多重反射させると、ギャップの長さに応じて特定の波長域の光のみが透過(波長分離)する。波長可変フィルタは、このギャップの長さを可変とすることで、透過させる光の波長域を選択可能としたものであり、2つの鏡の間に電圧を印加することによって発生する静電気力(クーロン力)を利用してギャップの長さを可変とする構造を、マイクロマシニングによって実現したフィルタが各種提案されている(例えば、特許文献1、2)。
特開2002−174721号公報 米国特許第6341039号明細書
特許文献1に示したフィルタは、表面マイクロマシニング技術によって形成されたフィルタであって、基板上に形成した固定鏡及び固定電極上に犠牲層を形成し、犠牲層を被覆するように可動鏡及び可動電極を形成した後、犠牲層をエッチングによって除去してギャップを形成している。このため、ギャップの長さは、犠牲層の膜厚によって決定されることになり、犠牲層の形成条件によってギャップの長さがばらつきやすいという問題を有している。ギャップの長さがばらつくと、所定の電圧を印加した際に生じるクーロン力がばらつくことになり、ギャップの長さを所望の値に設定することが困難になる。
一方、特許文献2に示したフィルタは、SOI(Silicon On Insulator)基板の埋め込み酸化膜である二酸化シリコン(SiO2)層を犠牲層としてギャップを形成しているため、ギャップを精度よく形成することが可能になっている。しかしながら、可動鏡と、固定鏡に備えられた駆動電極との間が絶縁されていないため、大きな駆動電圧が印加された場合に、クーロン力によって可動鏡が駆動電極に貼り付くスティッキングと呼ばれる現象が発生してしまう場合がある。
さらに、特許文献1及び2のいずれの場合も、犠牲層の上面に形成された可動鏡等に、エッチング液を導入して犠牲層を除去するための孔(リリースホール)を形成している。したがって、このリリースホールの分だけ可動鏡側の電極の面積が減少するため、所定のクーロン力を発生させるためには、駆動電圧を高くする必要があり、消費電力が増大する。また、必要となるギャップの長さが短い場合において、犠牲層を除去した後の洗浄の際に、水の表面張力に起因するスティッキングが発生する恐れがある。このため、犠牲層を除去することなく形成可能な構造を有する波長可変フィルタが望まれている。
さらに、上記特許文献1及び2に示されたフィルタは、光の透過経路にシリコンが備えられているため、分離可能な光が赤外光に限られてしまうという問題を有している。
本発明は上記問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、犠牲層を除去することなく形成可能で、赤外光よりも短波長の光を分離可能な波長可変フィルタ及びその製造方法、並びに検出装置を提供することにある。
本発明の波長可変フィルタは、固定反射膜を備え、赤外光より短波長の光を透過可能な固定基板と、可動反射膜を備えた可動部を有し、前記可動反射膜と前記固定反射膜とが所定の長さのギャップを隔てて対向するように前記固定基板に配置された可動基板と、前記可動部を、前記固定基板に対して変位させることによって、前記ギャップの長さを可変とする駆動部とを備え、外部から前記ギャップ内に入射した光を、前記可動反射膜及び前記固定反射膜で反射を繰り返し、前記ギャップの長さに応じた波長の光を外部に出射可能な波長可変フィルタであって、前記可動部は、前記可動反射膜が備えられた部位に、赤外光より短波長の光を透過可能で、外部と光の入出射を行うための光透過部を有することを特徴とする。
これによれば、可視光等、赤外光より短波長の光を透過可能な光透過部を有しているため、赤外光より短波長の光の波長分離が可能となる。
本発明の波長可変フィルタは、第1の凹部と第2の凹部とが1つの面に形成され、赤外光より短波長の光を透過可能な固定基板と、可動部を備え、前記可動部が前記第1及び第2の凹部の底面と対向するように前記固定基板に配置された導電性を有する可動基板と、前記可動部の前記第1及び第2の凹部の底面と対向する面に備えられた可動反射膜と、前記第1の凹部の底面に、前記可動反射膜と第1のギャップを隔てて備えられた固定反射膜と、前記第2の凹部の底面に、前記可動部と第2のギャップを隔てて備えられるとともに、前記可動部との電位差により生じるクーロン力によって、前記可動部を前記固定基板に対して変位させ、前記第1のギャップの長さを可変とする駆動電極とを有し、外部から前記第1のギャップ内に入射した光を、前記可動反射膜及び前記固定反射膜で反射を繰り返し、前記第1のギャップの長さに応じた波長の光を外部に出射可能な波長可変フィルタであって、前記可動部は、前記可動反射膜が備えられた部位に、赤外光より短波長の光を透過可能で、外部と光の入出射を行うための光透過部を有することを特徴とする。
これによれば、可視光等、赤外光より短波長の光を透過可能な光透過部を有しているため、赤外光より短波長の光の波長分離が可能となる。
この波長可変フィルタにおいて、前記可動部の前記駆動電極に対向する部位、及び前記駆動電極の前記可動部に対向する部位の少なくとも一方に、絶縁膜が形成されていることが望ましい。
これによれば、前記可動部の前記駆動電極に対向する部位、及び前記駆動電極の前記可動部に対向する部位の少なくとも一方に、絶縁膜が形成されているため、可動部と駆動電極間に過大なクーロン力が作用した場合にも、可動部と駆動電極とが貼り付きを起こすことを抑制することが可能となる。
この波長可変フィルタにおいて、前記光透過部の前記可動反射膜が備えられた面の反対面、及び前記固定基板の前記固定反射膜が備えられた面の反対面の少なくとも一方に、反射防止膜が備えられていることが望ましい。
これによれば、光が入射する際の反射を抑制し、外部からの光を効率的に取り込むことが可能となる。
この波長可変フィルタにおいて、前記固定基板は、可動イオンを含むガラスからなることが望ましい。
これによれば、固定基板と可動基板とを、陽極接合によって接合することが可能となる。つまり、接着剤等の他の部材が介在することなく接合可能となるため、第1のギャップの精度が向上し、分離波長の設定を精度よく行うことが可能となる。
この波長可変フィルタにおいて、前記光透過部は、赤外光よりも短波長の光を透過可能なガラスからなることが望ましい。
これによれば、赤外光よりも短波長の光の波長分離が可能となるうえ、スパッタ法によって、容易に光透過部を形成することが可能となる。
この波長可変フィルタにおいて、前記光透過部は、赤外光よりも短波長の光を透過可能なシリコンゴムからなっていてもよい。
これによれば、赤外光よりも短波長の光の波長分離が可能となるうえ、モールディングによって、容易に光透過部を形成することが可能となる。
この波長可変フィルタにおいて、前記可動基板は、シリコンからなることが望ましい。
これによれば、可動基板を、半導体製造プロセスによって容易に製造することが可能となる。
本発明の波長可変フィルタの製造方法は、固定反射膜を備え、赤外光より短波長の光を透過可能な固定基板と、可動反射膜を備えた可動部を有し、前記可動反射膜と前記固定反射膜とが所定の長さのギャップを隔てて対向するように前記固定基板に配置された可動基板と、前記可動部を、前記固定基板に対して変位させることによって、前記ギャップの長さを可変とする駆動部とを備え、外部から前記ギャップ内に入射した光を、前記可動反射膜及び前記固定反射膜で反射を繰り返し、前記ギャップの長さに応じた波長の光を外部に出射可能な波長可変フィルタの製造方法であって、前記固定反射膜を備えた前記固定基板を形成する工程と、前記可動基板を形成するための基材であって、前記可動反射膜を備えた前記基材を、前記可動反射膜と前記固定反射膜とが前記ギャップを隔てて対向するように前記固定基板に接合する工程とを備え、その後に、赤外光より短波長の光を透過可能な光透過部を前記可動部に備えた前記可動基板を、前記固定基板上に形成する工程を有することを特徴とする。
これによれば、可動反射膜を備えた基材を、可動反射膜と固定反射膜とがギャップを隔てて対向するように固定基板に接合しているため、ギャップを形成するために犠牲層を除去する工程を必要としない。さらに、これに伴って、リリースホールを備える必要がなくなるため、クーロン力を有効に利用することが可能となる。
さらに、これによれば、可視光等、赤外光より短波長の光を透過可能な光透過部を有しているため、赤外光より短波長の光の波長分離が可能となる。
本発明の波長可変フィルタの製造方法は、第1の凹部と第2の凹部とが1つの面に形成され、赤外光より短波長の光を透過可能な固定基板と、可動部を備え、前記可動部が前記第1及び第2の凹部の底面と対向するように前記固定基板に配置された導電性を有する可動基板と、前記可動部の前記第1及び第2の凹部の底面と対向する面に備えられた可動反射膜と、前記第1の凹部の底面に、前記可動反射膜と第1のギャップを隔てて備えられた固定反射膜と、前記第2の凹部の底面に、前記可動部と第2のギャップを隔てて備えられるとともに、前記可動部との電位差により生じるクーロン力によって、前記可動部を前記固定基板に対して変位させ、前記第1のギャップの長さを可変とする駆動電極とを有し、外部から前記第1のギャップ内に入射した光を、前記可動反射膜及び前記固定反射膜で反射を繰り返し、前記第1のギャップの長さに応じた波長の光を外部に出射可能な波長可変フィルタの製造方法であって、前記固定基板に、前記第1及び第2の凹部を形成する工程と、前記第2の凹部の底面に、前記駆動電極を形成する工程と、前記第1の凹部の底面に、前記固定反射膜を形成する工程とを備え、その後に、赤外光より短波長の光を透過可能な光透過部を前記可動部に備えた前記可動基板を、前記固定基板上に形成する工程を有することを特徴とする。
これによれば、固定基板に第1及び第2の凹部を形成し、それぞれの底面に固定反射膜及び駆動電極を形成した後に、固定基板上に可動基板を形成している。このため、第1及び第2のギャップを形成するために犠牲層を除去する工程を必要としない。さらに、これに伴って、リリースホールを備える必要がなくなるため、クーロン力を有効に利用することが可能となる。
さらに、これによれば、固定基板と可動基板とを個別に製造することが可能となるため、可動部と駆動電極との間に、両者の貼り付きを防止するための絶縁膜を形成することが容易になる。
さらに、これによれば、可視光等、赤外光より短波長の光を透過可能な光透過部を有しているため、赤外光より短波長の光の波長分離が可能となる。
この波長可変フィルタの製造方法において、前記固定基板は、ガラスからなり、前記第1の凹部は、エッチングによって形成されることが望ましい。
これによれば、第1の凹部が、高精度で形成可能なガラスのエッチングによって形成されているため、第1のギャップを精度よく形成することが可能となる。この結果、分離波長の設定を精度よく行うことが可能となる。
この波長可変フィルタの製造方法において、前記固定基板は、ガラスからなり、前記第2の凹部は、エッチングによって形成されることが望ましい。
これによれば、第2の凹部が、高精度で形成可能なガラスのエッチングによって形成されているため、第2のギャップを精度よく形成することが可能となる。この結果、クーロン力を精度よく制御することが可能となる。
この波長可変フィルタの製造方法において、前記可動部の前記駆動電極に対向する部位、及び前記駆動電極の前記可動部に対向する部位の少なくとも一方に、絶縁膜を形成する工程を有することが望ましい。
これによれば、前記可動部の前記駆動電極に対向する部位、及び前記駆動電極の前記可動部に対向する部位の少なくとも一方に、絶縁膜を形成するため、可動部と駆動電極間に過大なクーロン力が作用した場合にも、可動部と駆動電極とが貼り付きを起こすことを抑制することが可能となる。
この波長可変フィルタの製造方法において、前記固定基板上に前記可動基板を形成する工程は、ベース層と、前記ベース層上に形成された絶縁層と、前記絶縁層上に形成された前記可動基板となる活性層とを有する基材を用い、前記基材を、前記固定基板上に接合する工程と、前記絶縁層をストッパ層として前記ベース層を除去する工程と、前記絶縁層を除去する工程とを有することが望ましい。
これによれば、絶縁層をストッパ層として、ベース層を除去するようにしているため、ベース層を除去する際に活性層がダメージを受けるのを抑制することが可能となる。この結果、可動基板、即ち可動部の厚さの精度が高まるため、可動部を安定して駆動することが可能となり、第1のギャップの可変量を正確に制御することが可能となるうえ、製造歩留りを向上することが可能となる。
この波長可変フィルタの製造方法において、前記光透過部は、前記基材の前記活性層に、前記光透過部を形成するための開口部を形成する工程と、前記開口部に、赤外光よりも短波長の光を透過可能なガラスをスパッタする工程とによって形成されることが望ましい。
これによれば、赤外光よりも短波長の光の波長分離が可能となるうえ、スパッタ法によって、容易に光透過部を形成することが可能となる。
この波長可変フィルタの製造方法において、前記光透過部は、前記基材の前記活性層に、前記光透過部を形成するための開口部を形成する工程と、前記開口部に、赤外光よりも短波長の光を透過可能なシリコンゴムを流し込む工程とによって形成されてもよい。
これによれば、赤外光よりも短波長の光の波長分離が可能となるうえ、モールディングによって、容易に光透過部を形成することが可能となる。
本発明の検出装置は、先に記載の波長可変フィルタを備えたことを特徴とする。
これによれば、波長可変フィルタが赤外光よりも短波長の光を透過可能な光透過部を備えているため、検出装置の検出対象が、赤外光に限定されることがない。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態の波長可変フィルタについて、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の波長可変フィルタを示す平面図であり、図2は、そのA−A断面図、図3は、そのB−B断面図である。
図1〜図3に示すように、波長可変フィルタ1は、固定基板2と、シリコンで構成された可動基板3とを備えており、可動基板3は、固定基板2の上面2aに接合されている。
固定基板2は、少なくとも可視光に対して光透過性を有する材料からなっており、例えば、各種ガラス等で構成されている。本実施形態では、コーニング社製のホウケイ酸ナトリウムガラスであるパイレックス(登録商標)ガラス#7740を用いている。パイレックス(登録商標)ガラスは、可動イオンとしてのナトリウム(Na)イオンを含有しているため、シリコンからなる可動基板3との陽極接合に好適であり、さらに、#7740は、シリコンと熱膨張係数がほぼ等しいため、陽極接合時の加熱によって過度の応力が加わることがない。
固定基板2の厚さは、構成材料や用途等によって適宜決定され、特に限定されないが、本実施形態では、約500μmとしている。
固定基板2の上面(可動基板3と対向する面)2aには、筒状の2つの凹部21,22が形成されている。本実施形態では、2つの凹部21,22は一体で形成されており、第1の凹部21は、第2の凹部22の底面の略中央に設けられている。第1及び第2の凹部21,22の固定基板2の上面2aからの深さは、用途などにより適宜選択され、特に限定されないが、本実施形態では、第1の凹部21の深さを約15μm、第2の凹部22の深さを約4μmとしている。
第2の凹部22の底面及び固定基板2の上面2aには、導電層23が形成されている。導電層23は、第2の凹部22の底面に円環状に形成された駆動電極23aと、第2の凹部22の側面を経由して固定基板2の上面2aをそれぞれ±X方向に延出する2本の配線23bと、各配線23bの端部に形成され、外部から電圧を印加するための端子23cとを備えており、これらが一体で形成されている。
導電層23は、導電性を有しており、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電材料や、AuやCr等の金属等で構成されている。導電層23の厚さは、構成材料や用途等により適宜選択され、特に限定されないが、0.1〜5μm程度であるのが好ましい。駆動電極23a及び配線23bの上面には、絶縁膜24bが設けられており、可動基板3との短絡が防止されている。
第1の凹部21の底面には、絶縁性を有し、光を効率的に反射させる固定反射膜(HRコート)24aが備えられ、固定基板2の下面2bには、光の反射を抑制する第1の反射防止膜(ARコート)25が備えられている。本実施形態では、固定反射膜24a及び第1の反射防止膜25は、SiO2膜やTa25膜等を積層した多層膜で形成されており、また、駆動電極23a及び配線23bの上面に形成された絶縁膜24bは、固定反射膜24aと同一の材料構成を有している。
可動基板3は、シリコンからなり、導電性を有している。可動基板3は、略中央に配置された略円柱形上の可動部31と、可動部31をZ方向に変位可能に支持する支持部32と、可動部31に通電を行う通電部33とを有しており、これらの各部31,32,33は、一体的に形成されている。
可動部31の直径は、第1の凹部21の直径より大きく、かつ第2の凹部22の直径より小さくなっており、その厚さは、構成材料や用途等により適宜選択され、特に限定されないが、本実施形態では、約10μmとしている。
可動部31の下面(第1の凹部21の底面と対向する面)の略全面には、絶縁性を有し、光を効率的に反射させる可動反射膜(HRコート)34が設けられ、その反対面(可動部31の上面)の略全面には、光の反射を抑制する第2の反射防止膜(ARコート)35が設けられている。可動反射膜34及び第2の反射防止膜35は、固定反射膜24a及び第1の反射防止膜25と同様、多層膜で形成されている。
可動部31と通電部33との間には、環状の開口部32aが形成され、可動部31は、開口部32aを横切る4つの支持部32によって通電部33に固定されている。支持部32は、幅が狭く形成されており、他の部位に比べて可撓性が高くなっている。なお、本実施形態では、支持部32は、90°間隔で4つ配置されているが、支持部32の数は必ずしも4つに限定されず、例えば、2つ、3つ、又は5つ以上でもよい。
また、通電部33には、固定基板2上の端子23cを露出させるための開口部33aが形成されており、上面側から端子23cと導通を取ることが可能になっている。
ここで、可動部31の略中央で、可動反射膜34と第2の反射防止膜35との間には、円柱形状の光透過部36が形成されている。光透過部36は、少なくとも可視光に対して光透過性を有する材料からなっており、本実施形態では、固定基板2と同一のパイレックス(登録商標)ガラスを用いている。
上記のように構成された可動基板3は、可動部31の周縁部が駆動電極23aに対向するように固定基板2の上面2aに接合されている。この状態で、固定反射膜24aと可動反射膜34とは、所定の間隔(第1のギャップ)を隔てて対向し、また、駆動電極23aと可動部31とは、絶縁膜24b及び絶縁性を有する可動反射膜34を含む所定の間隔(第2のギャップ)を隔てて対向する。
上記のように構成された波長可変フィルタ1において、固定基板2上の端子23cと、可動基板3の通電部33との間に電圧を印加すると、駆動電極23aと可動部31との間に電位差が生じて、両者が互いに引き合うクーロン力が発生する。可動部31は、可撓性が高い支持部32によって支持されているため、このクーロン力によって−Z方向に変位し、印加電圧に応じた所定の位置で静止する。つまり、印加電圧を変化させることによって、可動部31を固定基板2に対して±Z方向の所定の位置に移動させることが可能となり、固定反射膜24aと可動反射膜34との間隔(第1のギャップの長さ)dを所望の間隔に調節(変更)することができる。ここで、駆動電極23aは、可動部31を固定基板2に対して変位させるための駆動部として機能する。
次に、本発明の波長可変フィルタの作用について図2を用いて説明する。
図2に示すように、例えば、固定基板2の上面側から入射する光Lは、第2の反射防止膜35、光透過部36および可動反射膜34を透過し、可動反射膜34と固定反射膜24aとに挟まれた第1のギャップ内に入射する。
第1のギャップ内に入射した光Lは、固定反射膜24aと可動反射膜34との間において反射を繰り返すとともに、各反射膜24a,34の反射率に応じて、反射膜24a,34を透過する。ここで、第1のギャップ内には、反射回数の異なる多数の光波が含まれており、これらは互いに干渉しあって、ほぼ位相の揃った波長のみが透過することになる。位相が揃う波長は、第1のギャップの長さdに依存するため、長さdを調整することによって、透過させる光の波長を選択することが可能となる。固定反射膜24aを透過した光は、固定基板2及び第1の反射防止膜25を透過して外部に出射し、特定の波長を有する光の強度測定等に利用される。
なお、本実施形態では、上面側(第2の反射防止膜35側)から光を入射しているが、下面側(第1の反射防止膜25側)から光を入射してもよい。また、光を出射する側は、光を入射する側の反対側に限られず、光が入射する側から出射した光を利用するようにしてもよい。
次に、本実施形態の波長可変フィルタ1の製造方法について、図面を参照して説明する。図4〜図11は、本実施形態の波長可変フィルタ1の製造方法を示す断面図であり、図1のA−A断面に対応する断面を示している。
この製造方法は、[1]固定基板の加工工程、[2]SOI基板の加工工程、[3]固定基板とSOI基板との接合工程、[4]可動基板の加工工程を有している。以下、各工程について順次説明する。
[1]固定基板の加工工程
図4(a)に示すように、固定基板2の上面2aにマスク層51を成膜する。マスク層51を構成する材料としては、例えば、Cr/Au等の金属膜等を用いることができる。マスク層51の厚さは、特に限定されないが、0.01〜1μm程度とすることが好ましく、0.09〜0.11μm程度とすることがより好ましい。マスク層51が薄すぎると、固定基板2を十分に保護できない場合があり、マスク層51が厚すぎると、マスク層51の内部応力によりマスク層51が剥がれ易くなる場合がある。本実施形態では、マスク層51に、Cr/Au膜をスパッタ法によって成膜し、Cr、Auそれぞれの膜厚は0.03μm、0.07μmとしている。
次に、図4(b)に示すように、マスク層51に、第2の凹部22を形成するための開口部51aを形成する。開口部51aは、例えばフォトリソグラフィ法により形成することができる。具体的には、マスク層51上に、開口部51aに対応したパターンを有するレジスト層(図示せず)を形成し、このレジスト層をマスクとして、マスク層51の一部を除去した後に、レジスト層を除去することで開口部51aが形成される。なお、マスク層51の一部除去は、ウェットエッチング等により行われる。
次に、図4(c)に示すように、ウェットエッチングによって固定基板2を食刻し、第2の凹部22を形成する。エッチング液としては、例えば、フッ酸水溶液等を用いることができる。なお、第2の凹部22の形成方法としては、ウェットエッチングに限られず、ドライエッチング等他のエッチング法を用いてもよい。
次に、エッチングによってマスク層51を除去した後、第2の凹部22の形成と同じ要領で、第1の凹部21を形成する。具体的には、固定基板2上にマスク層52を成膜し、図5(a)に示すように、第1の凹部21を形成するための開口部52aを形成する。次いで、図5(b)に示すように、ウェットエッチングによって第2の凹部22の底面22aを食刻して、第1の凹部21を形成する。その後、図5(c)に示すように、マスク層52をエッチングによって除去することによって、第1及び第2の凹部を備えた固定基板2が得られる。
次に、図6(a)に示すように、駆動電極23a、配線23b及び端子23cからなる導電層23を形成する。導電層23を構成する材料としては、例えばCr、Al等の金属膜やITOのような透明導電材料等を用いることができる。導電層23の厚さは、例えば、0.1〜0.2μmとするのが好ましい。
この導電層23を形成するためには、蒸着法、スパッタ法、イオンプレーティング法等によって金属膜等を成膜した後、フォトリソグラフィ及びエッチングによってパターニングを行う。
次に、第1の凹部21の底面と、駆動電極23a及び配線23bの表面とに、それぞれ固定反射膜24aと絶縁膜24bとを形成する。本実施形態では、固定反射膜24a及び絶縁膜24bは、同一の材料構成を有しており、これらを同時に形成するようにしている。具体的には、図6(b)に示すように、固定基板2の上面2aにレジスト53を成膜し、フォトリソグラフィ法及びエッチング法等によりパターニングをして、固定反射膜24a及び絶縁膜24bを形成する部位のレジスト53を除去した後、SiO2膜やTa25膜等を、蒸着法等により交互に成膜して多層膜54を形成する。
次いで、リフトオフ法によって、レジスト53とともにレジスト53上に成膜された多層膜54を除去すると、図6(c)に示すように、第1の凹部21の底面と、駆動電極23a及び配線23bの表面とに、それぞれ固定反射膜24aと絶縁膜24bとが形成される。その後、固定基板2の下面2bに、同様の多層膜からなる第1の反射防止膜25を成膜する。ここで、固定反射膜24aや第1の反射防止膜25は、各層の厚さ、層数、材質等を調整することによって、反射膜か反射防止膜かの選択、或いは反射率や反射・透過する波長の選択を行うことができる。また、固定反射膜24aの厚さは、例えば、0.1〜12μmとするのが好ましい。
[2]SOI基板の加工工程
本実施形態では、シリコンからなる可動基板3を形成するための基材として、SOI基板を用いている。
図7(a)に示すように、SOI基板60は、第1のSi層(ベース層)61、埋め込み酸化膜であるSiO2層(絶縁層)62、第2のSi層(活性層)63の3層の積層体で構成されている。SOI基板60の厚さは、特に限定されないが、本実施形態では、第1のSi層61が約500μm、SiO2層62が約4μm、第2のSi層63が約10μmのSIO基板60を用いている。
まず、図7(b)に示すように、第2のSi層63に、フォトリソグラフィ法及びエッチング法によって、光透過部36を形成するための開口部36aを形成する。
次に、図8(a)に示すように、第2のSi層63上にレジスト71を形成する。具体的には、第2のSi層63上、及び開口部36aによって露出したSiO2層62上にレジスト71を成膜した後、フォトリソグラフィ法及びエッチング法等によりパターニングをして、SiO2層62上のレジストを除去する。次に、図8(b)に示すように、開口部36a内及びレジスト71上に、パイレックス(登録商標)ガラスからなるガラス層72をスパッタ法によって成膜する。その後、リフトオフ法によって、レジスト71とともにレジスト71上に成膜されたガラス層72を除去すると、図8(c)に示すように、開口部36a内にパイレックス(登録商標)ガラスからなる光透過部36が形成される。
次に、図9(a)に示すように、第2のSi層63上にレジスト73を成膜し、フォトリソグラフィ法及びエッチング法等によりパターニングをして、可動反射膜34を形成するための開口部34aを形成する。次いで、図9(b)に示すように、開口部34a内及びレジスト73上に、固定反射膜24aと同様の構成を有する多層膜74を成膜する。その後、リフトオフ法によって、レジスト73とともにレジスト73上に成膜された多層膜74を除去すると、図9(c)に示すように、可動反射膜34が形成される。
[3]固定基板とSOI基板との接合工程
図10(a)に示すように、固定基板2の第1及び第2の凹部21,22が形成された面(上面2a)と、SOI基板60の第2のSi層63とを対向させた状態で、固定基板2とSOI基板60とを陽極接合等によって接合する。
陽極接合によって接合する場合には、例えば、固定基板2を図示しない直流電源のマイナス端子、第2のSi層63を図示しない直流電源のプラス端子にそれぞれ接続する。その後、固定基板2を加熱しながら電圧を印加すると、この加熱によって、固定基板2中のNaイオンが移動しやすくなる。このNaイオンの移動により、固定基板2の接合面はマイナスに帯電し、第2のSi層63の接合面はプラスに帯電する。この結果、固定基板2とSOI基板60とは強固に接合される。
なお、固定基板2の上面2aには、配線23b及び絶縁膜24bが形成されているため、実際に陽極接合される部位では、SOI基板60と固定基板2との間に隙間が生じることになるが、配線23b及び絶縁膜24bの厚さが薄い場合には、SOI基板60や固定基板2の可撓性によって接合可能となる。一方、配線23b及び絶縁膜24bの厚さが厚い場合には、固定基板2の上面2aで配線23b及び絶縁膜24bを形成する部位に溝を設けて、配線23b及び絶縁膜24bが固定基板2の上面2aから突出しないようにしてもよい。
[4]可動基板の加工工程
次に、第1のSi層61を除去する。除去する方法としては、ウェットエッチング法、ドライエッチング法、研磨等が用いられるが、いずれの場合も、SiO2層62がストッパ層として機能するため、第2のSi層63にダメージを与えるのを防ぐことができる。
ウェットエッチングを行う場合には、エッチング液として、例えば、KOH水溶液を用いることができる。KOH水溶液の濃度は、1〜40重量%であることが好ましく、5〜20重量%であることがより好ましい。このエッチングによる反応式は以下のとおりである。
Si+2KOH+H2O→K2SiO3+2H2
ここで、KOH水溶液によるSiのエッチングレートは、SiO2のエッチングレートよりも相当大きいため、SiO2層62をストッパ層として機能させることができる。なお、他のエッチング液としては、TMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)水溶液、EPD(エチレンジアミン−ピロカテコール−ジアジン)水溶液、又はヒドラジン水溶液等を用いることが可能である。ウェットエッチングは、バッチ処理が可能であるため、生産性を向上させることが可能となる。
一方、ドライエッチングを行う場合には、エッチングガスとして、例えば、XeF2を用い、390MPaの圧力で60秒間程度導入する。このエッチングによる反応式は以下のとおりである。
2XeF2+Si→2Xe+SiF4
ここで、XeF2を用いたドライエッチングの場合にも、Siのエッチングレートは、SiO2のエッチングレートよりも相当大きいため、SiO2層62をストッパ層として機能させることができる。なお、このエッチングは、プラズマによるものではないため、他の部位へのダメージを抑制することが可能となる。XeF2の代わりにCF4やSF6を用いたプラズマエッチングを用いることも可能である。
続いて、SiO2層62を、例えば、フッ酸水溶液等によるウェットエッチング等によって除去すると、図10(b)に示すように、第2のSi層63に形成された光透過部36が上面に露出する。
次に、図11(a)に示すように、第2のSi層63上にレジスト81を成膜し、フォトリソグラフィ法及びエッチング法等によりパターニングをして、第2の反射防止膜35を形成するための開口部35aを光透過部36上に形成する。次いで、開口部35a内及びレジスト81上に、第1の反射防止膜25と同様の構成を有する多層膜82を成膜する。その後、リフトオフ法によって、レジスト81とともにレジスト81上に成膜された多層膜82を除去すると、図11(b)に示すように、第2の反射防止膜35が形成される。
次に、図11(c)に示すように、第2のSi層63上にレジスト83を成膜し、フォトリソグラフィ法及びエッチング法等により、可動部31、支持部32、通電部33の形状に対応したパターニングを行う。その後、異方性エッチングによって第2のSi層63を食刻して開口部32a,33aを形成し、さらに、酸素プラズマによるアッシング等によってレジスト83を除去すると、図2に示したように、固定基板2上に可動基板3が形成される。
以上説明したように、本実施形態の波長可変フィルタ1及びその製造方法によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の波長可変フィルタ1によれば、波長可変フィルタ1が赤外光より短波長の光を透過可能な光透過部36を有しているため、赤外光より短波長の光の波長分離が可能となる。
(2)本実施形態の波長可変フィルタ1によれば、可動部31の駆動電極23aに対向する部位、及び駆動電極23aの可動部31に対向する部位に、絶縁膜(それぞれ可動反射膜34、及び絶縁膜24b)を形成しているため、可動部31と駆動電極間23bに過大なクーロン力が作用した場合にも、可動部31と駆動電極23aとが貼り付きを起こすことを抑制することが可能となる。
(3)本実施形態の波長可変フィルタ1によれば、固定基板2の固定反射膜24aが備えられた面の反対面、及び光透過部36の可動反射膜34が備えられた面の反対面に、それぞれ第1及び第2の反射防止膜25,35が備えられているため、光が入射する際の反射を抑制し、外部からの光を効率的に取り込むことが可能となる。
(4)本実施形態の波長可変フィルタ1によれば、固定基板2が可動イオンとしてのNaイオンを含むガラスからなっているため、固定基板2とSOI基板60(可動基板3)とを、陽極接合によって接合することが可能となる。つまり、接着剤等の他の部材が介在することなく接合可能となるため、第1のギャップの精度が向上し、分離波長の設定を精度よく行うことが可能となる。
(5)本実施形態の波長可変フィルタ1によれば、光透過部36に、赤外光よりも短波長の光を透過可能なガラスを用いているため、スパッタ法によって、容易に光透過部36を形成することが可能となる。
(6)本実施形態の波長可変フィルタ1によれば、可動基板3がシリコンで構成されているため、可動基板3を、半導体製造プロセスによって容易に製造することが可能となる。
(7)本実施形態の波長可変フィルタ1の製造方法によれば、固定基板2に第1及び第2の凹部21,22を形成し、それぞれの底面に固定反射膜24a及び駆動電極23aを形成した後に、固定基板2上に可動基板3を形成している。このため、第1及び第2のギャップを形成するために犠牲層を除去する工程を必要としない。さらに、これに伴って、リリースホールを備える必要がなくなるため、クーロン力を有効に利用することが可能となる。
(8)本実施形態の波長可変フィルタ1の製造方法によれば、固定基板2と、可動基板3を形成するためのSOI基板60とを個別に加工しているため、可動部31と駆動電極23aとの間に、両者の貼り付きを防止するための絶縁膜24bを形成することが容易になる。
(9)本実施形態の波長可変フィルタ1の製造方法によれば、固定基板2がガラスからなり、第1の凹部21が、高精度で形成可能なガラスのエッチングによって形成されているため、第1のギャップを精度よく形成することが可能となる。この結果、分離波長の設定を精度よく行うことが可能となる。
(10)本実施形態の波長可変フィルタ1の製造方法によれば、固定基板2がガラスからなり、第2の凹部22が、高精度で形成可能なガラスのエッチングによって形成されているため、第2のギャップを精度よく形成することが可能となる。この結果、クーロン力を精度よく制御することが可能となる。
(11)本実施形態の波長可変フィルタ1の製造方法によれば、第1のSi層61を除去する際に、SiO2層62をストッパ層としているため、可動基板3となる第2のSi層63がダメージを受けるのを抑制することが可能となる。この結果、可動基板3、即ち可動部31の厚さの精度が高まるため、可動部31を安定して駆動することが可能となり、第1のギャップの可変量を正確に制御することが可能となるうえ、製造歩留りを向上することが可能となる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を、図面を参照して説明する。図12は、第1実施形態の波長可変フィルタ1を備えた検出装置の構成図である。
図12に示すように、検出装置100は、光入射部101と、波長可変フィルタ1と、検出部102とを備えている。光入射部101から入射した光Lは、波長可変フィルタ1によって波長分離され、所定の波長の光のみが検出部102に入射するようになっている。
本実施形態の検出装置100によれば、波長可変フィルタ1が赤外光よりも短波長の光を透過可能な光透過部36(図2参照)を備えているため、検出装置100の検出対象が、赤外光に限定されることがない。
(変形例)
なお、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・前記実施形態の波長可変フィルタ1において、光透過部36は、可動基板3と略同一の厚さを有するように形成されている(図2参照)が、光透過部36の厚さは、これに限られず、可動基板3より厚くても、薄くてもよい。
・前記実施形態の波長可変フィルタ1において、固定反射膜24a、可動反射膜34、第1及び第2の反射防止膜25,35を多層膜で形成しているが、これらを単層膜で形成するようにしてもよい。
・前記実施形態の波長可変フィルタ1において、可動部31を駆動する駆動部を、クーロン力を利用する構成としているが、電磁力や圧電効果等を利用する構成としてもよい。
・前記実施形態の波長可変フィルタ1の製造方法において、固定反射膜24a、可動反射膜34、及び第2の反射防止膜35をリフトオフ法によって形成しているが、ハードマスクを用いたエッチング等によって形成するようにしてもよい。
・前記実施形態の波長可変フィルタ1の製造方法において、駆動電極23a及び配線23bを被覆する絶縁膜24bを、固定反射膜24aと同一の材料構成とし、これらを同時に形成しているが、固定反射膜24aとは異なる部材を用いて、個別に形成するようにしてもよい。例えば、駆動電極23a及び配線23b上にSiO2層を備えるようにしてもよい。さらに、絶縁膜24bは、可動基板3側に備えるようにしてもよい。例えば、可動基板3の固定基板2に接合される面側に、熱酸化やTEOS(テトラエトキシシラン)−CVD(Chemical Vapor Deposition)によってSiO2層を形成してもよい。
・前記実施形態の波長可変フィルタ1の製造方法において、可動基板3を形成するための基材として、SOI基板60を用いているが、例えば、シリコン基板単体やSOS(Silicon On Sapphire)基板、或いは表面にSiO2層が形成された2枚のシリコン基板を、SiO2層同士を向い合わせて貼り合せたもの等を用いることができる。
・前記実施形態の波長可変フィルタ1の製造方法において、SOI基板60と固定基板2との接合方法として陽極接合を用いているが、接合方法はこれに限られず、例えば、接着剤や低融点ガラスにより接合してもよい。
・前記実施形態の波長可変フィルタ1において、光透過部36は、パイレックス(登録商標)ガラスによって構成されているが、光透過部36の構成はこれに限られず、例えば、PDMS(ポリジメチルシロキサン)等、赤外光よりも短波長の光を透過可能なシリコンゴム等を用いてもよい。
これによれば、例えば、シリコンゴムを開口部36a(図7(b)参照)に流し込んだ後、加熱して硬化させることによって光透過部36を形成することが可能であり、光透過部36を、容易に形成することが可能となる。
・前記実施形態の波長可変フィルタ1の用途は、特に限定されず、例えば、UV吸収スペクトルや画像描画デバイスの検査等に用いることができる。その際に、波長可変フィルタ1の上面側又は下面側に、非測定物(流体)が流れる流路(溝)を設けることによって、装置を小型化することが可能となる。
また、波長可変フィルタ1に、波長可変フィルタ1からの出射光を受光する受光素子や、出射光を分析するためのマイクロコンピュータ等を付加することも可能である。さらに、第1のギャップや第2のギャップの長さを検出する検出手段を設ければ、その検出結果を前記マイクロコンピュータにフィードバックすることによって、分離波長の設定やクーロン力による駆動を精度よく行うことが可能となる。
第1実施形態の波長可変フィルタを示す平面図。 図1のA−A断面図。 図1のB−B断面図。 (a)〜(c)は、波長可変フィルタの製造方法を示す断面図。 (a)〜(c)は、波長可変フィルタの製造方法を示す断面図。 (a)〜(c)は、波長可変フィルタの製造方法を示す断面図。 (a)〜(b)は、波長可変フィルタの製造方法を示す断面図。 (a)〜(c)は、波長可変フィルタの製造方法を示す断面図。 (a)〜(c)は、波長可変フィルタの製造方法を示す断面図。 (a)〜(b)は、波長可変フィルタの製造方法を示す断面図。 (a)〜(c)は、波長可変フィルタの製造方法を示す断面図。 第2実施形態の検出装置を示す構成図。
符号の説明
1…波長可変フィルタ、2…固定基板、3…可動基板、21…第1の凹部、22…第2の凹部、23…導電層、23a…駆動電極、24a…固定反射膜、24b…絶縁膜、25…第1の反射防止膜、31…可動部、32…支持部、33…通電部、34…可動反射膜、35…第2の反射防止膜、36…光透過部、36a…開口部、60…基材としてのSOI基板、61…ベース層としての第1のSi層、62…絶縁層としてのSiO2層、63…活性層としての第2のSi層、100…検出装置。

Claims (17)

  1. 固定反射膜を備え、赤外光より短波長の光を透過可能な固定基板と、
    可動反射膜を備えた可動部を有し、前記可動反射膜と前記固定反射膜とが所定の長さのギャップを隔てて対向するように前記固定基板に配置された可動基板と、
    前記可動部を、前記固定基板に対して変位させることによって、前記ギャップの長さを可変とする駆動部と、
    を備え、外部から前記ギャップ内に入射した光を、前記可動反射膜及び前記固定反射膜で反射を繰り返し、前記ギャップの長さに応じた波長の光を外部に出射可能な波長可変フィルタであって、
    前記可動部は、前記可動反射膜が備えられた部位に、赤外光より短波長の光を透過可能で、外部と光の入出射を行うための光透過部を有することを特徴とする波長可変フィルタ。
  2. 第1の凹部と第2の凹部とが1つの面に形成され、赤外光より短波長の光を透過可能な固定基板と、
    可動部を備え、前記可動部が前記第1及び第2の凹部の底面と対向するように前記固定基板に配置された導電性を有する可動基板と、
    前記可動部の前記第1及び第2の凹部の底面と対向する面に備えられた可動反射膜と、
    前記第1の凹部の底面に、前記可動反射膜と第1のギャップを隔てて備えられた固定反射膜と、
    前記第2の凹部の底面に、前記可動部と第2のギャップを隔てて備えられるとともに、前記可動部との電位差により生じるクーロン力によって、前記可動部を前記固定基板に対して変位させ、前記第1のギャップの長さを可変とする駆動電極と、
    を有し、外部から前記第1のギャップ内に入射した光を、前記可動反射膜及び前記固定反射膜で反射を繰り返し、前記第1のギャップの長さに応じた波長の光を外部に出射可能な波長可変フィルタであって、
    前記可動部は、前記可動反射膜が備えられた部位に、赤外光より短波長の光を透過可能で、外部と光の入出射を行うための光透過部を有することを特徴とする波長可変フィルタ。
  3. 請求項2に記載の波長可変フィルタにおいて、前記可動部の前記駆動電極に対向する部位、及び前記駆動電極の前記可動部に対向する部位の少なくとも一方に、絶縁膜が形成されていることを特徴とする波長可変フィルタ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の波長可変フィルタにおいて、前記光透過部の前記可動反射膜が備えられた面の反対面、及び前記固定基板の前記固定反射膜が備えられた面の反対面の少なくとも一方に、反射防止膜が備えられていることを特徴とする波長可変フィルタ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の波長可変フィルタにおいて、前記固定基板は、可動イオンを含むガラスからなることを特徴とする波長可変フィルタ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の波長可変フィルタにおいて、前記光透過部は、赤外光よりも短波長の光を透過可能なガラスからなることを特徴とする波長可変フィルタ。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の波長可変フィルタにおいて、前記光透過部は、赤外光よりも短波長の光を透過可能なシリコンゴムからなることを特徴とする波長可変フィルタ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の波長可変フィルタにおいて、前記可動基板は、シリコンからなることを特徴とする波長可変フィルタ。
  9. 固定反射膜を備え、赤外光より短波長の光を透過可能な固定基板と、
    可動反射膜を備えた可動部を有し、前記可動反射膜と前記固定反射膜とが所定の長さのギャップを隔てて対向するように前記固定基板に配置された可動基板と、
    前記可動部を、前記固定基板に対して変位させることによって、前記ギャップの長さを可変とする駆動部と、
    を備え、外部から前記ギャップ内に入射した光を、前記可動反射膜及び前記固定反射膜で反射を繰り返し、前記ギャップの長さに応じた波長の光を外部に出射可能な波長可変フィルタの製造方法であって、
    前記固定反射膜を備えた前記固定基板を形成する工程と、
    前記可動基板を形成するための基材であって、前記可動反射膜を備えた前記基材を、前記可動反射膜と前記固定反射膜とが前記ギャップを隔てて対向するように前記固定基板に接合する工程と、
    を備え、その後に、赤外光より短波長の光を透過可能な光透過部を前記可動部に備えた前記可動基板を、前記固定基板上に形成する工程を有することを特徴とする波長可変フィルタの製造方法。
  10. 第1の凹部と第2の凹部とが1つの面に形成され、赤外光より短波長の光を透過可能な固定基板と、
    可動部を備え、前記可動部が前記第1及び第2の凹部の底面と対向するように前記固定基板に配置された導電性を有する可動基板と、
    前記可動部の前記第1及び第2の凹部の底面と対向する面に備えられた可動反射膜と、
    前記第1の凹部の底面に、前記可動反射膜と第1のギャップを隔てて備えられた固定反射膜と、
    前記第2の凹部の底面に、前記可動部と第2のギャップを隔てて備えられるとともに、前記可動部との電位差により生じるクーロン力によって、前記可動部を前記固定基板に対して変位させ、前記第1のギャップの長さを可変とする駆動電極と、
    を有し、外部から前記第1のギャップ内に入射した光を、前記可動反射膜及び前記固定反射膜で反射を繰り返し、前記第1のギャップの長さに応じた波長の光を外部に出射可能な波長可変フィルタの製造方法であって、
    前記固定基板に、前記第1及び第2の凹部を形成する工程と、
    前記第2の凹部の底面に、前記駆動電極を形成する工程と、
    前記第1の凹部の底面に、前記固定反射膜を形成する工程と、
    を備え、その後に、赤外光より短波長の光を透過可能な光透過部を前記可動部に備えた前記可動基板を、前記固定基板上に形成する工程を有することを特徴とする波長可変フィルタの製造方法。
  11. 請求項10に記載の波長可変フィルタの製造方法において、前記固定基板は、ガラスからなり、前記第1の凹部は、エッチングによって形成されることを特徴とする波長可変フィルタの製造方法。
  12. 請求項10又は11に記載の波長可変フィルタの製造方法において、前記固定基板は、ガラスからなり、前記第2の凹部は、エッチングによって形成されることを特徴とする波長可変フィルタの製造方法。
  13. 請求項10〜12のいずれか1項に記載の波長可変フィルタの製造方法において、前記可動部の前記駆動電極に対向する部位、及び前記駆動電極の前記可動部に対向する部位の少なくとも一方に、絶縁膜を形成する工程を有することを特徴とする波長可変フィルタの製造方法。
  14. 請求項9〜13のいずれか1項に記載の波長可変フィルタの製造方法において、
    前記固定基板上に前記可動基板を形成する工程は、
    ベース層と、前記ベース層上に形成された絶縁層と、前記絶縁層上に形成された前記可動基板となる活性層とを有する基材を用い、
    前記基材を、前記固定基板上に接合する工程と、
    前記絶縁層をストッパ層として前記ベース層を除去する工程と、
    前記絶縁層を除去する工程と、
    を有することを特徴とする波長可変フィルタの製造方法。
  15. 請求項9〜14のいずれか1項に記載の波長可変フィルタの製造方法において、
    前記光透過部は、
    前記基材の前記活性層に、前記光透過部を形成するための開口部を形成する工程と、
    前記開口部に、赤外光よりも短波長の光を透過可能なガラスをスパッタする工程と、
    によって形成されることを特徴とする波長可変フィルタの製造方法。
  16. 請求項9〜14のいずれか1項に記載の波長可変フィルタの製造方法において、
    前記光透過部は、
    前記基材の前記活性層に、前記光透過部を形成するための開口部を形成する工程と、
    前記開口部に、赤外光よりも短波長の光を透過可能なシリコンゴムを流し込む工程と、
    によって形成されることを特徴とする波長可変フィルタの製造方法。
  17. 請求項1〜8に記載の波長可変フィルタを備えたことを特徴とする検出装置。
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