JP2000214397A - 光偏向装置 - Google Patents

光偏向装置

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JP2000214397A
JP2000214397A JP11013744A JP1374499A JP2000214397A JP 2000214397 A JP2000214397 A JP 2000214397A JP 11013744 A JP11013744 A JP 11013744A JP 1374499 A JP1374499 A JP 1374499A JP 2000214397 A JP2000214397 A JP 2000214397A
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optical
light
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flat plate
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Tsutomu Ikeda
勉 池田
Takayuki Yagi
隆行 八木
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入射光を任意或は比較的多くの方向に偏向で
き、光ビームの偏向角の制御が容易である光偏向装置で
ある。 【解決手段】光偏向装置は、入射する光ビームを偏向す
る偏向面を有する偏向部材101と、一端は偏向部材1
01に枢動可能に接続され他端は支持体102、103
に可動に接続されている少なくとも1つの支持部材10
5と、偏向部材101を変位させる為の駆動手段10
4、106とを有する。駆動手段104、106は、支
持部材105上に設けられた可動部分106と、支持体
102、103側に形成された固定部分104から成
り、これら可動、固定部分間にに働く引力により支持部
材105を駆動して偏向部材101を変位させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、任意の多点間を光
波によって自由接続する光インターコネクションなどに
好適に用いられる光偏向装置に関し、特に集積回路素子
内及び素子間、機器内及び機器間相互等における光の接
続もしくは光配線、並びに、伝送データを光信号のまま
に切り替える光交換、さらには光情報処理等に応用され
る光インターコネクション用光偏向装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、接続経路の再構成可能な(プログ
ラマブル)光インターコネクションに用いられる光偏向
装置としては、ホログラムあるいは液晶スイッチアレイ
などが検討されてきた。しかし、回折方向の可変なホロ
グラムは光書き込み型の空間光変調器で構成可能である
が、液晶もしくは光学結晶に干渉露光を施す必要があ
り、装置構成も複雑である。その他に、2方向切り換え
の液晶スイッチアレイによる方法もあるが、多段もしく
は繰り返しスイッチングが必要であるので、装置構成は
極めて大掛かりである。更には液晶であるので高速性に
も劣る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の様な光の回折現
象もしくは屈折率の変化を応用した光偏向機構に対し
て、マイクロメカニクス技術に基づきマイクロミラーを
作製し、該マイクロミラーを傾けて光の偏向を図る手法
が提案されている。例えば、L. J. Hornbe
ck等により、ミラーとなる薄い金属板を静電力により
一軸回転変位させることによって、入射光の反射方向を
変える空間光変調器が提案されている(米国特許5,0
61,049号、特開平4−230722号公報参
照)。また、年吉等により、同様の駆動原理に基づきミ
ラーを一軸回転変位させ光ファイバー間の光接続を行っ
た光クロスコネクタが提案されている(H. Tosh
iyoshi et al., ”Fabricati
on and Operationof Electr
ostatic Micro Torsion Mir
rors for Optical Switche
s”, TechnicalDigest of Th
e 14th SENSOR SYMPOSIUM,
pp.275−277, 1996参照)。これらの薄
膜板を用いたミラーは、光偏向装置を小型化できると共
に偏向角を大きく取ることができる。しかしながら、光
偏向方向が2値化されているため(伸びに対して一次的
に変化するバネ力と距離に対して逆2乗の関係で変化す
る電磁力の釣合の中で薄膜板を動かすので細かく制御で
きない)、2方向切り換えの光スイッチとなっており、
任意の方向に偏向を行うには多段に装置を配置しスイッ
チングを行う必要がある。
【0004】更に、薄膜板以外のミラーを用いた他の例
としては、特開平7−333528号公報に、光学オイ
ルが満たされた溝にミラーとなる平面部を有する半球体
を、平面部に対向配置した接触式または非接触式の駆動
機構により回転させる光偏向装置が提案されている。こ
れは、半球体を自在に回転させることにより入射光を任
意の方向に偏向することが可能であり、多段スイッチン
グを行う必要がない特徴を有している。
【0005】しかしながら、対向位置に接触式または非
接触式の駆動機構を配置してミラーの変位を行う方法で
は、変位を行なう度に各ミラーに対して駆動機構を正確
に面合せを行わなければならず、これを行なう為には大
掛かりな装置が必要となってしまうと共に、時間的なロ
スが大きかった。また、ミラー変位量が所望の変位量と
一致したかどうかの検証は駆動機構を取り外さないと分
からないという問題点もあった。さらに、ミラーを変位
させながら使用することができなかった。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術の有する問
題点に鑑み成されたものであり、その目的は、(1)光
ビームの偏向角を大きくとれ、(2)入射光を任意或は
比較的多くの方向に偏向することが可能であり、(3)
平板、半球体等の光偏向部材の回転方向及び光ビームの
偏向角の制御が容易であり、(4)小型化且つ一次元或
は二次元にアレイ化が容易な光偏向装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決する為の手段と作用】上記目的を達成する
本発明の光偏向装置は、入射する光ビームを偏向する偏
向面(典型的には、平面部から成るが、必要なら、偏向
面部は平面部以外の凹面、凸面などであってもよいが、
平面部とすれば光ビームの偏向制御がやり易くなる)を
有する偏向部材と、一端は偏向部材に枢動可能(1軸の
周りに回動可能)に接続され他端は支持体に可動(典型
的には、枢動可能)に接続されている少なくとも1つの
支持部材と、偏向部材を変位させる為の駆動手段とを有
する光偏向装置であって、該駆動手段は、該支持部材上
に設けられた可動部分と、該支持体側に形成された固定
部分から成り、これら可動、固定部分間にに働く引力に
より支持部材を駆動して偏向部材を変位させることを特
徴とする。
【0008】この構成によれば、偏向部材の周囲に配置
された支持部材を駆動することにより偏向部材を変位さ
せるため、別の基板に新たに偏向部材駆動機構を作製す
る必要がなく、難しい面合せを行なう必要もない。ま
た、個々の偏向部材に駆動機構を配置させることが可能
なため、小型化、アレイ化に好適であり、さらに構造的
に偏向角の制御が容易であり、偏向角を大きく取れ、任
意ないし多様な方向に光偏向することが可能となる。
【0009】上記の基本構成に基づいて以下の様な形態
が可能である。前記支持部材は可撓性平板である。こう
すれば、一端が偏向部材に枢動可能に接続され他端が支
持体に可動に接続される支持部材が構成し易く、またそ
の制御もし易くなる。
【0010】前記支持部材は、偏向部材を挟んで対向す
る位置に設けられたものを1組として、少なくとも1組
設けられている。この構成によれば、偏向部材をより多
様に安定的に変位できると共に、光偏向装置の姿勢に係
らず、偏向部材をより安定的に制御可能となる。
【0011】前記偏向部材の形態としては、平面部であ
る偏向面を有する偏向板であったり、球面の一部から成
る部分球面部を有する部分球体(典型的には、半球体)
より成ったりする。偏向部材が部分球体である場合、部
分球面部を前記支持体と常に接触させられて、安定的に
保持可能である。このとき、可撓性平板である支持部材
の復元力よりも部分球面部と支持体の静止摩擦力の方を
大きくして、静止位置安定性に優れる光偏向装置を提供
できる。また、同様の効果を達する為に、可撓性平板で
ある支持部材の復元力よりも該可撓性平板と支持体側の
部分との静止摩擦力の方を大きくしてもよい。
【0012】また、光ビームの偏向は反射で行なった
り、屈折で行なったりする。前者の場合、偏向部材の平
面部などの偏向面部に光ビームを反射・偏向する為の反
射層が形成されており、光ビームを反射層の一方の側、
あるいは、反射層の他方の側から偏向面部に入射し、偏
向面部に設けた反射層にて反射・偏向を行う。後者の場
合、偏向部材は偏向する光ビームに対して透過性であ
り、且つ偏向面部を界面に存在する2つの物質(偏向面
部を界面にする偏向部材の2つの材料や、偏向面部と偏
向面部に接する空間(所定の屈折率を持つ液体で満たさ
れている場合もある)など)の屈折率が異なっており、
スネルの法則による界面での屈折によって光偏向を行
う。この場合、光入射側と出射側が偏向部材を挟んで互
いに反対になるので、都合の良い場合もある。
【0013】前記駆動手段は、支持部材上に設けられた
駆動電極と、支持体側に形成された固定電極から成り、
該電極間に電界を印加することで発生する静電引力によ
り支持部材を駆動して偏向部材を変位させる。この場
合、好適には、前記固定電極と前記駆動電極を絶縁層を
介して接触させた状態で駆動を行なう。この構成によれ
ば、可撓性平板である支持部材上の駆動電極の一端と固
定電極を絶緑層を介して接して配置して、静電力により
接触面積を増減させることにより駆動を行なえるため
に、接触部と非接触部の境界において常に大きな静電力
で駆動を行なうことができて、静電駆動によく見られる
崩れがなく(距離に対する逆2乗法則に支配される静電
力の場合、2つの部材を単純に並行的に近付けると或る
距離に近付いた地点で急激に崩れる様に2つの部材が接
触することになるが、この場合その様な崩れがない)、
滑らかに安定して支持部材の駆動を行なうことができ
る。また、可撓性平板の復元力よりも、電極と絶縁層間
あるいは偏向部材と支持体の静止摩擦力の方を大きくす
れば、電圧の印加を止めた位置に偏向部材を停止させて
おくことができる。
【0014】また、前記偏向部材の回転支持を滑らか且
つ制御性良く行なう為に、偏向部材を適当な粘性を持つ
液体中に保持してもよい。駆動手段が静電力を利用する
場合、前記液体は誘電性液体である必要がある。
【0015】上記の光偏向装置を複数個、独立制御可能
に、一次元或は2次元アレイ状に配置するのは、容易で
ある。
【0016】要するに、本発明の光偏向装置は、偏向部
材を接続点の所で枢動可能に少なくとも1つの支持部材
の一端で支持し、その支持部材の他端を支持体に可動に
係留し、支持部材を駆動する駆動手段を支持部材側と支
持体側に分けて配置して上記目的を達成することを特徴
とし、偏向部材と支持部材の材料や形態、支持部材の他
端の支持体への可動係留の仕方、駆動手段の形態、支持
体の形態等は場合に応じて適当なものを採用すればよ
い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光偏向装置の実施
の形態を図1乃至図9の図面に示す実施例を用いて詳細
に説明する。
【0018】(第1実施例)図1は第1実施例の光偏向
装置の側面断面図である(上から見た様子は、例えば、
図9に示す様に、偏向板101が、4つの可撓性平板1
05により、夫々、その支持点で枢動可能(支持点の所
で折れ曲がり可能)に、支持されている)。第1実施例
の光偏向装置は、入射する光ビームを偏向する偏向部材
である偏向板101と、該偏向板101が変位するに際
しそれを変位可能に支持する支持基板102と、こうし
た変位を可能にする様に可撓性を有して偏向板101と
支持基板102を繋いだ平板105と、偏向板101を
変位させるべく可撓性平板105の姿勢を変える為に電
極形成用基板103上に設けた固定電極104(可撓性
平板105の姿勢の変化を多様且つ安定的にする為に各
可撓性平板105の上側と下側にある)と、各平板10
5上に設けた駆動電極106と、各固定電極104上に
形成された絶縁層107と、支持基板102の表面に形
成された配線パターンと駆動電極106を電気的に繋ぐ
駆動電極パターン接合パッド109を有する。光偏向
は、偏向板101上に設けた反射層108にて行なう。
電極104、106としては、低抵抗材料である金属、
半導体等を用いることができる。
【0019】第1実施例の光偏向装置の駆動手段を以下
に説明する。電極形成用基板103上に設けた固定電極
104、及び偏向板101と支持基板102を繋いだ可
撓性平板105上に設けた駆動電極106間に電圧を印
加すると、両電極104、106間に静電引力が発生す
る。この静電力により、可撓性平板105が電極形成用
基板103方向(上方向或は下方向)に引き寄せられ、
結果として偏向板101が変位する。可撓性平板105
を図1の状態に戻すには、駆動電極106と上側の固定
電極104の間又は駆動電極106と下側の固定電極1
04の間に適当な電圧を印加して、可撓性平板105を
中心の位置に戻し、その後電圧を切ればよい。
【0020】可撓性平板105及び電極104、106
は偏向板101の周囲に複数形成し、これら平板105
の動作を各電極の電圧値を制御することによって制御
し、偏向板101の反射層108を所望の方向に向ける
ことが可能となる。予め、各電極にどの様な電圧を印加
した(或は印加しない)ときに反射層108の位置がど
うなって光の偏向方向がどうなるかを測っておけば、そ
れを記憶しておいて、そのデータに従って偏向板101
の姿勢を制御して所望の偏向角を得る様にすればよい。
この際、偏向板101の変位が停止した後に電圧を切っ
ても、可撓性平板105の復元力に対して電極106と
絶縁層107或は絶縁層107と可撓性平板105間の
静止摩擦力が勝つ様に設定してあるため、偏向板101
は同一位置に停止し、その位置が保存される。
【0021】以下に、上記光偏向装置の作製工程の一例
を図2の工程図に沿って説明する。先ず、ガラス基板2
01にポリイミドワニスを塗布し、ここに偏向板用の基
板101を載せて焼成し可撓性平板形成用薄膜層105
を形成する。このとき、偏向板用基板101とガラス基
板201との間には極く薄くポリイミドワニスが残る様
にする(図では不図示)。この薄さの程度は、偏向板1
01と可撓性平板105の間で支持点(接続点)を中心
に上記枢動運動が滑らかにできる程度のものである。こ
の上に、Cr(クロム)とAu(金)を順次電子ビーム
蒸着法にて成膜し、フォトリソグラフィプロセスとエッ
チングによりパターニングし、駆動電極106を形成す
る(図2(a))。次に、中貫きのガラスから成る環状
の支持体102を用意し、その表面に配線パターン、駆
動電極パターン接合パッド109を形成する。そして、
この接合パッド109面を駆動電極106と接合する
(図2(b))。
【0022】次に、固定電極層形成基板103を作製す
る。偏向板101と可撓性平板105の上記の変位を許
す為に、ガラス基板103をフォトリソグラフィプロセ
スとエッチングにより、図2(c)に示す如く中央部を
なだらかに窪ませる様に加工する(図2(c))。これ
に駆動電極106と同様な方法で固定電極層104を、
可撓性平板105が来る位置に対応して複数箇所(この
例では90度間隔で4箇所)に形成し、電極層104上
にはポリイミドから成る絶縁層107を形成する(図2
(d))。支持体102と固定電極形成基板103の位
置合せ(可撓性平板105と固定電極層104の位置が
合う様に)を行なった後、両基板ないし支持体102、
103を接合する(図2(e))。接合後、ガラス基板
201をゆっくりと剥離し、続いて剥離面の偏向板用基
板部101上の焼成ポリイミドワニスの薄膜上にAlか
ら成る反射層108を形成する(図2(f))。
【0023】次に、環状の第2の固定電極形成基板10
3に、第1の固定電極形成基板103と同様に、固定電
極層104とポリイミドから成る絶縁層107を4組形
成し、これを可撓性平板203上に、固定電極層104
と駆動電極106の位置を合わせて接合する(図1)。
【0024】このようにして作製した光偏向装置の駆動
電極106と固定電極104の間(図3(a)、(b)
の左側の駆動電極106とその上側の固定電極104の
間及び図3(a)、(b)の右側の駆動電極106とそ
の下側の固定電極104の間)に+100Vの電圧を印
加した。これにより、左側の可撓性平板203が上方に
跳ね上げられ(このとき、可撓性平板203は可撓性を
有するので両基板102、103で挟まれた部分の内端
で図3(b)の如く撓む)そして右側の可撓性平板20
3が下方に傾動して、偏向板101と左右の平板105
間で図3(b)に示す如く枢動運動が起こる。こうし
て、偏向板101が回転し、図3(b)に示す偏向板1
01の回転角度(α)が10°となった。この結果、図
3(b)の図解から分かる様に、反射光を20°(2
α)偏向することが可能となった。回転が停止した後
に、電圧印加を開放したところ、偏向角は変化しなかっ
た。
【0025】次に、他の電極間(図3(a)、(b)の
右側の駆動電極106とその上側の固定電極104の間
及び図3(a)、(b)の左側の駆動電極106とその
下側の固定電極104の間)に+100Vの電圧を印加
した。この結果、角度(α)は−10°となり、反射光
の−20°の偏向ができた。同じく、回転が停止した後
に、電圧印加を開放したところ、偏向角は変化しなかっ
た。以上より、本実施例の光偏向装置を用いて、図3の
面内で40°の範囲の光偏向を行うことができた。
【0026】この40°の範囲で、図3の面内で言え
ば、図3(a)の偏向板101の姿勢、右側の可撓性平
板105をそのままで左側の可撓性平板105を上或は
下に傾動させて実現される偏向板101の姿勢、右側の
可撓性平板105を上に傾動させて左側の可撓性平板1
05を図3(a)の状態或は下に傾動させて実現される
偏向板101の姿勢、右側の可撓性平板105を下に傾
動させて左側の可撓性平板105を図3(a)の状態或
は上に傾動させて実現される偏向板101の姿勢(最後
の姿勢が図3(b)の姿勢である)の計7の姿勢が可能
である。更に、偏向板101の周囲に形成した4組の電
極104、106を適当に組み合わせて制御することに
より、他の方向にも同様に光偏向を行うことができた。
【0027】ところで、光偏向装置の駆動手段は上記の
例に限られるものではなく、例えば、偏向板101を回
転する駆動手段を、可撓性平板105に形成された磁性
膜と、基板103側に配置された電磁石で構成すること
もできる。この場合、磁性膜と電磁石との間に生じる磁
力を用いて偏向板101の姿勢を制御する。
【0028】また、偏向板101の反射層108は、典
型的には、平面状であるが、必要なら、反射層108は
平面以外の凹面、凸面などであってもよいが、平面とす
れば光ビームの偏向制御がやり易くなる。
【0029】また、可撓性平板は少なくとも1つあれば
よく、図1の例で言えば、例えば、左側の可撓性平板を
固定部材で置き換え、右側の可撓性平板のみを可動にし
てもよい。更には、偏向板を枢動可能に支持する仕方も
上記の例に限られるものではない。
【0030】(第2実施例)図4は本発明の第2実施例
である光偏向装置の側面断面図である。本実施例の光偏
向装置は、入射する光ビームを偏向する平面部401と
球面部402を有する部分球体403と、部分球体(半
球体)403が回転するに際し回転自在に支持する様に
中央部に窪み部が形成された支持基板404と、部分球
体403を回転させる為に支持基板404上に設けた固
定電極405及びそれを覆う絶縁層406と、部分球体
403と支持基板404を繋いだ可撓性平板407及び
該平板407上に設けた駆動電極408と、支持基板4
04の表面に形成された配線パターンと駆動電極408
を電気的に繋ぐ駆動電極パターン接合パッド410を有
する。光偏向は、平面部401上に設けた反射層409
にて行う。
【0031】本実施例の光偏向装置の駆動手段の一例を
以下に説明する。支持基板404上に設けた固定電極4
05と、部分球体403と支持基板404を繋いだ可撓
性平板407上に設けた駆動電極408に対して電圧を
印加すると、両電極405、408間に静電引力が発生
する。この静電引力により、可撓性平板407が支持基
板404方向に引き寄せられ、結果として部分球体40
3が回転する。回転が停止した後に、電界を切っても、
支持基板404と部分球体403の間の摩擦力により部
分球体403は同一位置に停止し、その位置が保存され
ている。可撓性平板407及び電極405、408は、
部分球体403の周囲に複数(例えば、第1実施例の様
に4組)形成し、これら平板407の動作を電圧値によ
り制御して、部分球体403の平面部401及び反射層
409を所望の方向に向けることが可能となる。この事
は、本質的に第1実施例の原理と同じである。
【0032】以下に、光偏向装置の作製工程の一例を示
す。図5に工程図を示す。ガラス基板501にポリイミ
ドワニスを塗布し、部分球体403を載せて焼成し可撓
性平板形成用薄膜層407を形成する(部分球体403
とガラス基板501の間の焼成ポリイミドワニスの薄膜
については、第1実施例の対応する説明を参照)。部分
球体403は、石英ガラスから成る100μm直径の発
光ダイオードのコリメータレンズ用のマイクロビーズを
使用し、研磨加工によりビーズの一端を研磨して平面部
401を形成した。続いて、可撓性平板形成用薄膜層4
07上に、Cr(クロム)とAu(金)を順次電子ビー
ム蒸着法にて成膜し、フォトリソグラフィプロセスとエ
ッチングによりパターニングし、駆動電極408を形成
する(図5(a))。
【0033】次に、中貫きのガラスから成る環状の第1
の支持体404を用意し、その表面に固定電極パターン
405を平板形成用薄膜層407上の駆動電極408と
同様な方法で形成する。この固定電極405をポリイミ
ドから成る絶緑層406で覆い、続いて配線パターン及
び駆動電極パターン接合パッド410を形成する(図5
(b))。
【0034】次に、第1の支持体404と部分球体40
3が接合されたガラス基板501の位置合せを行なった
後、駆動電極部408と接合パッド410を接合する
(図5(c))。接合後、ガラス基板501をゆっくり
と剥離し、続いて剥離面の部分球体接合部にAlから成
る反射層409を形成する(図5(d))。最後に、第
2の支持基板404を第1の支持基板404にその裏面
側からゆっくりと押し当てて、両基板404を接合し光
偏向装置を得る(図5(e))。
【0035】この様にして作製した光偏向装置の一組の
駆動電極408と固定電極405間に、他の組の駆動電
極408と固定電極405間はそのままで、+100V
の電圧を印加した。これにより、部分球体403が回転
し、反射光を40°偏向することが可能となった。回転
が停止した後に、電圧印加を開放したところ、偏向角は
変化しなかった。次に、他の電極408、405間に+
100Vの電圧を印加した。この結果、反射光を−40
°偏向ができた。この場合も、回転が停止した後に、電
圧印加を開放したところ、偏向角は変化しなかった。以
上より、本実施例の光偏向装置を用いて、80°の光偏
向を行うことができた。半球体403の周囲に形成した
4組の電極408、405を適当に組み合わせて制御す
ることにより、他の方向にも同様に光偏向を行うことが
できた。これらの動作は本質的に第1実施例の動作原理
と同じである。その他の点は第1実施例と同じである。
【0036】(第3実施例)図6は本発明の第3実施例
である光偏向装置の側面図である。図6において、第2
実施例の部分と同じ所は同一の符号で示す。第3実施例
では、第2実施例と同様に作製した後、上面をスペーサ
(不図示)を介して透明基板601で塞ぎ、間の空隙を
シリコーンオイルなどから成る適当な粘性を持つ誘電性
液体602(駆動電極408と固定電極405間の絶縁
を保つ為に誘電性とする)で満たす。空隙を誘電性液体
602で満たすことにより、支持体404と部分球体4
03の間の摩擦を低減でき、部分球体403を回転させ
るのに要する電圧を低下させることができた。その他の
点は第2実施例と同じである。
【0037】前記の誘電性液体602に用いる液体とし
ては、光学的に透過であり、電気的絶縁性の高い液体で
あればよく、トルエン、アセトン等の有機溶剤や水を用
いることも可能であるが、キャビティを満たす誘電性液
体が揮発しないよう、不揮発性の液体を用いることが好
ましい。特にシリコーンオイルはイオンや不純物の含有
量が低く、高抵抗な液体であり好ましい。
【0038】支持体404、透明基板601としては、
光学的に透明であることが必要であり、ポリエチレン、
ポリスチレン等の硬質の樹脂やシリコーンゴム、ガラス
等を用いることが可能である。その他の点は第2実施例
と同じである。
【0039】(第4実施例)図7は本発明の第4実施例
である光偏向装置の側面図である。図7において、第2
実施例の部分と同じ所は同一の符号で示す。本実施例で
は、第2の支持基板701の部分球体支持部に凹部70
2を形成する。この凹部702により、部分球体403
の回転位置を正確に決めることができる。その他の点は
第2実施例と同じである。
【0040】(第5実施例)図8は本発明の第5実施例
である光偏向装置の側面断面図である。図8において、
第2実施例の部分と同じ所は同一の符号で示す。本実施
例の光偏向装置は、入射する光ビームを偏向する平面部
801と球面部802を有する部分球体803と、部分
球体803が回転するに際しこれを回転自在に支持する
透明な支持基板804とが第2実施例とは異なり、その
他の部分は第2実施例と同じである。
【0041】光偏向は、支持体804の下面からの入射
光(これは支持体804と部分球体803が常に接して
いる部分に入れられる)を、空間の屈折率と半球体80
3の屈折率との差を利用して屈折させて、透過させる。
本実施例の光偏向装置でも、第2実施例と同様の駆動手
段により部分球体803を変位させる。また、変位が停
止した後に電界を切っても部分球体803は同一位置に
停止されており、その位置が保存される。
【0042】今、上記駆動手段を用いて、支持体804
下部の入射光に対して部分球体803を角度(α)回転
させる。このとき、空間の屈折率をn、半球体803
の屈折率をnとすると、スネルの法則より図8の入射
光からの偏向角(β)は以下の式のようになる。 β=sin−1(n・sinα/n)−α。
【0043】本実施例では、半球体803に屈折率が
1.9の100μm直径の発光ダイオードのコリメータ
レンズ用のマイクロビーズを使用して、本実施例の光偏
向装置を作製した。例えば、図8の右側の駆動電極40
8と固定電極405の間に+100Vの電圧を印加し
た。これにより、可撓性平板407が支持基板804方
向に引き寄せられ その結果、部分球体803が回転
し、図8に示す角度(α)が20°となった。この場合
も、回転が停止した後に、電圧印加を開放したところ、
偏向角は変化しなかった。この結果、上記式より、βは
20°となり、出射光は入射光に対して20°偏向する
ことができた。その他の点は第2実施例と同じである。
【0044】この透過式の光偏向装置は、例えば、図6
の実施例にも適用できる。この場合、誘電性液体602
の屈折率は半球体403の屈折率と異なるものである必
要があり、好適には空気の屈折率に近いものがよい。し
かし、必ずしもこれに限らず、要は、半球体403の姿
勢と偏向角が1対1で対応していればよい。すなわち、
どの様な電圧印加状態でどの様な偏向角を得られるかを
予め計測しておいて、その記憶情報に基づいて半球体4
03の回転状態を制御して所望の偏向角を得る様にすれ
ばよい。
【0045】(第6実施例)図9に、第2実施例の光偏
向装置を二次元にアレイ配置した光偏向器アレイの平面
図を示す。第2実施例の部分と同じ所は同一の符号で示
す。作製は、支持基板404が共通の基板となるのみ
で、第2実施例と同様の工程で行なった。図9では、可
撓性平板407が透明であるので平板407上に設けた
駆動電極408が見えている。また、支持基板404の
表面に形成された各電極405、408からの配線パタ
ーン901は図示の様になっていて、各電極の組に独立
に電圧が印加できる様になっている。従って、この光偏
向器アレイは、各々の半球体403を独立に多様な姿勢
に回転できる。これにより、独立に各ビームの偏向角の
制御が可能であり、入射光を各光偏向装置毎に二次元平
面に偏向できる。勿論、他の実施例の光偏向装置を任意
のアレイ状に配置することもできる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光偏向装
置によれば、平板、半球体などの偏向部材の周囲に少な
くとも1つの可撓性平板などの支持部材を設けて両者の
接続点で枢動させて偏向部材を変位させるため、別の基
板に新たに偏向部材駆動機構を作製する必要がなく、難
しい面合せを行なう必要もない。また、正確な変位を行
なえたかどうかの検証も、偏向部材の変位を行ないなが
ら行なうことが可能である。このため、回転方向及び偏
向角の制御が容易となる。また、本発明の光偏向装置は
個々の偏向部材に駆動機構を配置させることが可能なた
め、小型化、アレイ化に好適となる。
【0047】さらに、本発明の光偏向装置では、支持部
材を多様に動かして偏向部材を変位させるため、偏向角
を大きく取れ、任意の方向に光偏向することが可能とな
る。また、偏向部材の周囲に少なくとも1つの可撓性平
板などの支持部材を設けて偏向部材を支持しているの
で、本発明の光偏向装置はあらゆる姿勢で偏向部材を制
御可能である。また、半球体などの偏向部材が支持基板
に球面部などの一部を接触させた状態で保持される場
合、回転を停止させておくための制御は必要なく、静止
位置安定性に優れる光偏向装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の光偏向装置の側面断面図
である。
【図2】本発明の第1実施例の製造工程の一例を示す工
程図である。
【図3】本発明の第1実施例の光偏向装置の駆動手段の
動作を説明する側面断面図である。
【図4】本発明の第2実施例の光偏向装置の側面断面図
である。
【図5】本発明の第2実施例の製造工程の一例を示す工
程図である。
【図6】本発明の第3実施例の光偏向装置の側面断面図
である。
【図7】本発明の第4実施例の光偏向装置の側面断面図
である。
【図8】本発明の第5実施例の透過型光偏向装置を説明
する側面断面図である。
【図9】本発明の第6実施例の光偏向器アレイの平面図
である。
【符号の説明】
101 偏向板 102、404、701、804 支持基板 103、404、701、804 電極形成用基板 104、405 固定電極 105、407 可撓性平板 106、408 駆動電極 107、406 絶縁層 108、409 反射層 109、410 接合電極パッド 201、501 ガラス基板 401、801 平面部 402、802 球面部 403、803 部分球体(半球体) 601 透明基板 602 誘電性液体 702 凹部 901 配線パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H041 AA13 AB14 AB26 AC04 AC06 AZ02 AZ08 2H045 AA04 AA52 AA62 AF02 BA12 DA11

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入射する光ビームを偏向する偏向面を有す
    る偏向部材と、一端は偏向部材に枢動可能に接続され他
    端は支持体に可動に接続されている少なくとも1つの支
    持部材と、偏向部材を変位させる為の駆動手段とを有す
    る光偏向装置であって、該駆動手段は、該支持部材上に
    設けられた可動部分と、該支持体側に形成された固定部
    分から成り、これら可動、固定部分間にに働く引力或は
    斥力により支持部材を駆動して偏向部材を変位させるこ
    とを特徴とする光偏向装置。
  2. 【請求項2】前記支持部材は可撓性平板であることを特
    徴とする請求項1に記載の光偏向装置。
  3. 【請求項3】前記支持部材は、偏向部材を挟んで対向す
    る位置に設けられたものを1組として、少なくとも1組
    設けられていることを特徴とする請求項1または2に記
    載の光偏向装置。
  4. 【請求項4】前記偏向部材は、平面部である偏向面を有
    する偏向板であることを特徴とする請求項1乃至3の何
    れかに記載の光偏向装置。
  5. 【請求項5】前記偏向部材は、球面の一部から成る部分
    球面部を有する部分球体より成ることを特徴とする請求
    項1乃至3の何れかに記載の光偏向装置。
  6. 【請求項6】前記偏向部材の部分球面部が前記支持体と
    常に接触していることを特徴とする請求項5に記載の光
    偏向装置。
  7. 【請求項7】前記支持部材は可撓性平板であり、前記可
    焼性平板の復元力よりも部分球面部と支持体の静止摩擦
    力の方が大きいことを特徴とする請求項6に記載の光偏
    向装置。
  8. 【請求項8】前記支持部材は可撓性平板であり、前記可
    撓性平板の復元力よりも該可撓性平板と支持体側の部分
    との静止摩擦力の方が大きいことを特徴とする請求項1
    乃至6の何れかに記載の光偏向装置。
  9. 【請求項9】前記偏向部材は平面部である偏向面を有
    し、該平面部に光ビームを偏向する為の反射層が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記
    載の光偏向装置。
  10. 【請求項10】前記偏向部材は偏向する光ビームに対し
    て透過性であり、且つ偏向部と偏向部に接する空間或は
    物質との屈折率が異なることを特徴とする請求項1乃至
    8の何れかに記載の光偏向装置。
  11. 【請求項11】前記駆動手段は、支持部材上に設けられ
    た駆動電極と、支持体側に形成された固定電極から成
    り、該電極間に電界を印加することで発生する静電引力
    により支持部材を駆動して偏向部材を変位させることを
    特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の光偏向装
    置。
  12. 【請求項12】前記固定電極と前記駆動電極を絶縁層を
    介して接触させた状態で駆動を行なうことを特徴とする
    請求項11に記載の光偏向装置。
  13. 【請求項13】前記偏向部材が適当な粘性を持つ液体中
    に保持されていることを特徴とする請求項1乃至12の
    何れかに記載の光偏向装置。
  14. 【請求項14】前記液体は誘電性液体であることを特徴
    とする請求項13に記載の光偏向装置。
  15. 【請求項15】請求項1乃至14の何れかに記載の光偏
    向装置を複数個有し、偏向部材及びそれを駆動する駆動
    手段が一次元或は2次元アレイ状に配置されて成ること
    を特徴とする光偏向装置。
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