JP2006022422A - 交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントの製造方法、交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントおよびフィルタークロス - Google Patents

交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントの製造方法、交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントおよびフィルタークロス Download PDF

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Abstract

【課題】捲縮がなく、織加工によって得られるフィルタークロスの原料として好適な、ポリオレフィン系マルチフィラメントを、繊維油剤を使用せずに効率よく製造する方法を提供する。
【解決手段】ポリオレフィン系マルチフィラメントに低温揮発性液体を付与した後、該マルチフィラメントを、延伸ローラーの温度を前記低温揮発性液体の沸点以下の温度にして加熱、延伸処理し、しかる後、交絡処理することを特徴とする交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントの製造方法である。
【選択図】なし

Description

本発明は、交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントの製造方法、該方法により得られる交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントおよびフィルタークロスに関する。
浄水場等において水のろ過処理を行う場合、ポリプロピレン等のポリオレフィン系マルチフィラメントを織加工したフィルタークロスが用いられている。
上記ポリオレフィン系マルチフィラメントの表面は、通常、収束剤として界面活性剤などからなる繊維油剤を付着させているため、上記ポリオレフィン系マルチフィラメントを織加工したフィルタークロスを使用して水のろ過処理を行った場合、各フィラメント表面に付着した繊維油剤が流出して、ろ過処理後の水に繊維油剤による泡立ちが発生するという問題があった。
そのため、従来は、フィルタークロス作製後に、フィルタークロスを洗浄処理して繊維油剤を除去するなどの対応を行っていたが、フィルタークロスの洗浄処理や洗浄廃液処理が必要となって製造工程が多工程になり、得られるフィルタークロスがコスト高になるという課題があった。
一方、実質上繊維油剤を付着させていないポリオレフィン系マルチフィラメントとして、製薬工業、食品工業、電子工業などの分野で使用されるフィラメントワインド型カートリッジフィルター用のマルチフィラメントが知られている(特許文献1参照)。
特開2002−138335号公報
特許文献1記載の方法によれば、繊維油剤が実質的に付着されていないポリオレフィン系マルチフィラメントを得ることができるが、捲縮付与処理を必須の工程とするために、得られるマルチフィラメントには捲縮が付与されており、マルチフィラメントに織加工を施して得られるフィルタークロスの原料としては適当でなかった。
本発明は、捲縮がなく、織加工によってフィルタークロスを得ることができるポリオレフィン系マルチフィラメントを、繊維油剤を使用せずに効率よく製造する方法、該方法により得られるポリオレフィン系マルチフィラメントおよび該ポリオレフィン系マルチフィラメントを織加工して得られるフィルタークロスを提供することを目的とするものである。
本発明者等は、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、ポリオレフィン系マルチフィラメントに低温揮発性液体を付与した後、該ポリオレフィン系マルチフィラメントを、延伸ローラーの温度を前記低温揮発性液体の沸点以下の温度にして加熱、延伸処理し、しかる後、交絡処理することにより、繊維油剤を用いずに、かつ捲縮処理を行うことなく、フィルタークロスの原料として好適な交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1) ポリオレフィン系マルチフィラメントに低温揮発性液体を付与した後、該ポリオレフィン系マルチフィラメントを、延伸ローラーの温度を前記低温揮発性液体の沸点以下の温度にして加熱、延伸処理し、しかる後、交絡処理することを特徴とする交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントの製造方法、
(2)前記延伸処理が、前記低温揮発性液体の蒸気雰囲気下で行われる上記(1)に記載の交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントの製造方法、
(3)前記交絡処理が、マルチフィラメントに気体を付与する気流式交絡方法によって行われる上記(1)または(2)に記載の交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントの製造方法、
(4)上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の方法により得られた交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメント、
(5)繊維油剤の付着率が、マルチフィラメントに対して0.02質量%以下であり、単糸の強度が3.0〜6.0cN/dTexである上記(4)に記載の交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメント、および
(6)上記(4)または(5)に記載の交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントを織加工して得られることを特徴とするフィルタークロス
を提供するものである。
本発明によれば、捲縮がなく、フィルタークロスの原料として好適な、交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントを、繊維油剤を実質上使用せずに効率よく製造する方法、該方法により得られる、交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントおよび該交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントを織加工して得られるフィルタークロスを提供することができる。
[交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントの製造方法]
先ず、本発明の交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントの製造方法について説明する。
本発明の交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントの製造方法は、ポリオレフィン系マルチフィラメントに低温揮発性液体を付与した後、該ポリオレフィン系マルチフィラメントを、延伸ローラーの温度を前記低温揮発性液体の沸点以下の温度にして加熱、延伸処理し、しかる後、交絡処理することを特徴とする。
本明細書において、以下、適宜、「ポリオレフィン系マルチフィラメント」を『マルチフィラメント』、「交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメント」を『交絡マルチフィラメント』と略称することがある。
本発明の方法において出発材料として用いられるマルチフィラメントは、ポリオレフィン系の繊維からなる単糸(モノフィラメント)を複数本引き揃えて得られるものである。
上記単糸は、ポリオレフィンを必須成分として含み、ポリオレフィンと共に他のポリマーを含んでもよい。
ポリオレフィンとしては特に制限はなく、例えばエチレン、プロピレン、ブテン−1、3−メチルブテン−1、3−メチルペンテン−1、4−メチルペンテン−1などのα−オレフィンの単独重合体やこれらの共重合体、あるいはこれらと他の共重合可能な不飽和単量体との共重合体などが挙げられる。代表例としては、高密度、中密度、低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体などのポリエチレン類、プロピレン単独重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体やランダム共重合体、プロピレン−エチレン−ジエン化合物共重合体などのポリプロピレン類、ポリブテン−1、ポリ4−メチルペンテン−1などを挙げることができる。
これらの中で、耐化学薬品性、機械特性、紡糸性などの点から、ポリプロピレン類が好ましく、中でも結晶性ポリプロピレン系樹脂が好適である。この結晶性ポリプロピレン系樹脂としては、例えば結晶性を有するアイソタクチックプロピレン単独重合体、エチレン単位の含有量の少ないエチレン−プロピレンランダム共重合体、プロピレン単独重合体からなる単独重合部とエチレン単位の含有量の比較的多いエチレン−プロピレンランダム共重合体からなる共重合部とから構成されたプロピレンブロック共重合体、さらには前記プロピレンブロック共重合体における各単独重合部又は共重合部が、さらにブテン−1などのα−オレフィンを共重合したものからなる結晶性のプロピレン−エチレン−α−オレフィン共重合体などが挙げられる。
本発明の方法において用いられるマルチフィラメントとして、単糸が鞘芯型複合繊維や貼り合せ型複合繊維からなるマルチフィラメントを用いることもできる。
これらの複合繊維の原料は、上述のポリオレフィンの中から適宜選択される。
マルチフィラメントを構成する単糸の繊度は、通常2.0〜50.0dTex(デシテックス)、好ましくは5.0〜30.0dTexの範囲で選定され、また、この単糸が通常15〜500本、好ましくは60〜120本引き揃えられてマルチフィラメントを構成する。
上記マルチフィラメントは、ポリオレフィン等の原料ポリマーを、加熱、溶融した後に紡糸口金の複数のノズルから冷雰囲気中に押し出し、得られた紡出糸条を冷却、固化した後、複数本の単糸を引き揃えることにより得ることができる。マルチフィラメントを構成する単糸が複合繊維である場合は、得られる複合繊維の断面形状に対応して、上記紡糸口金のノズルを複数に仕切り、複数の原料ポリマーを上記複数に仕切られた紡糸口金のノズルからそれぞれ吐出することによって、所望の複合繊維から構成されるマルチフィラメントを得ることができる。
本発明の交絡マルチフィラメントの製造方法においては、上記マルチフィラメントに、低温揮発性液体が付与される。低温揮発性液体としては、沸点が70〜100℃の範囲にあるものが好ましく、例えば水、アルコール、ケトンおよびこれらの混合物などを挙げることができるが、これらの中で、特に水が好適である。この水としては、通常の水道水、工業用水、イオン交換水、純水などが用いられる。
マルチフィラメントへの低温揮発性液体の付与は、これに限定されるものではないが、例えばタッチローラーを用いて行われる。
低温揮発性液体の付着率は、マルチフィラメントに対し、10〜20質量%が好ましい。この付着率が10質量%未満では、続いて行われる加熱、延伸工程において、加熱された供給ローラーや延伸ローラーなどの上で、該マルチフィラメントが完全に乾燥して集束性を失うと共に、静電気の発生などが生じ、トラブルの発生率が著しく高くなるので、好ましくない。また、20質量%を越えると、加熱、延伸工程において、供給ローラーや延伸ローラーからマルチフィラメントへの熱伝導が悪くなるので、好ましくない。
本発明の交絡マルチフィラメントの製造方法においては、次いで、低温揮発性液体が付与されたマルチフィラメントを、延伸ローラーの温度を上記低温揮発性液体の沸点以下の温度にして、加熱、延伸処理する。
低温揮発性液体を付与した後にマルチフィラメントを加熱、延伸処理するのは、マルチフィラメントを低温揮発性液体で保湿してマルチフィラメントの収束性を保つとともに、マルチフィラメントを構成する単糸間の摩擦を低減することによって安定した延伸処理を行うためである。
マルチフィラメントの加熱、延伸処理時における低温揮発性液体の蒸発を防止し、上記の効果を維持するために、延伸ローラーの温度は、低温揮発性液体の沸点以下の温度に設定する。延伸ローラーの温度は、低温揮発性液体が水である場合は、100℃以下に保持される。
加熱される延伸ローラーの温度は、60℃以上であるのが好ましい。その理由は60℃未満であるとマルチフィラメントの延伸を効率的に行うことができないからである。また、延伸倍率は1.1〜10.0倍の範囲が好ましく、3.0〜5.0倍の範囲がより好ましい。
延伸装置を複数用いて多段階の延伸処理を行ってもよいが、製造工程の簡略化のため、1段延伸で延伸処理を行うこともできる。また、マルチフィラメントは、延伸ローラーの上流側に配置された供給ローラー等で予熱した後、延伸処理してもよい。
上記延伸処理は、上記低温揮発性液体の蒸気雰囲気下で行われることが好ましい。上記延伸処理が上記低温揮発性液体の蒸気雰囲気下で行われることによって、マルチフィラメントの強度を上昇させ、高い延伸倍率で延伸することが可能となる。特に、高圧の低温揮発性液体の蒸気雰囲気下で延伸処理を行うことによって、マルチフィラメントの強度をさらに上昇させ、より高い延伸倍率で延伸することが可能となる。マルチフィラメントへ低温揮発性液体の蒸気を付与する際の圧力は、1.9×104Pa(約2.0kgf/cm2)以上が好ましく、2.9×104〜5.0×104Pa(約3.0〜5.0kgf/cm2)の範囲がより好ましい。
次に、本発明の交絡マルチフィラメントの製造方法においては、上記延伸処理後のマルチフィラメントを交絡処理する。本発明でいう交絡処理とは、マルチフィラメントを構成する単糸間に絡み合う部分を形成する処理を意味し、交絡処理を施すことにより、低温揮発性液体が蒸発した後であっても、界面活性剤等の繊維油剤を用いることなくマルチフィラメントに収束性を付与することが可能となる。
交絡方法は、上記のように単糸間に絡み合う部分を形成してマルチフィラメントに収束性を付与し得る方法であれば特に制限されないが、圧縮空気などの気体により単糸間の交絡を行う気流式交絡方法が好ましい。
なお、繊維の交絡方法として、ニードルパンチやBCF(Bulked Continuous Filament)加工機などによる機械式交絡方法やウォータージェットなどの水流式交絡方法があるが、これらの交絡方法は、本発明におけるマルチフィラメントの交絡処理に用いることができない。
気流式交絡方法におけるマルチフィラメントへの気体の付与方法としては、一定の径を有する筒内を通過しているマルチフィラメントに対し、筒に設けたノズル(穴)を通じて筒外から気体を付与する方法を挙げることができる。
上記筒の径は、マルチフィラメントを構成する単糸の繊度と本数によって適宜選択する必要があるが、上記交絡は、気体によって単糸が自由に動き回ることで単糸間に絡み合いが生じて形成されることから、筒の径は、筒内を通過するマルチフィラメント束径に対し通常1.5倍以上必要であり、好ましくは10倍以上である。
筒径の上限には特に制限はないが、実質的には気体の付与効率や製造装置全体のサイズ、スペースなどを考慮して選択する必要があり、筒内を通過するマルチフィラメント束径に対し通常100倍以下、好ましくは20倍以下とする。
さらに、効率的に交絡処理を行うためには、マルチフィラメントをある程度固定化して、気体を付与した際にマルチフィラメントが左右に大きく移動しないようにすることが好ましい。具体的には、例えば、マルチフィラメントが筒に入る前の筒の上流部分および筒から出た後の筒の下流部分に、各々筒の径よりも小さい径を有する穴(支持穴)を設け、マルチフィラメントを上流の支持穴、交絡処理を行う上記筒本体、下流の支持穴の順に通過させて、2つの支持穴によってマルチフィラメントを支持しつつ交絡処理を行う方法が挙げられる。
マルチフィラメントに気体を付与する箇所の数や気体を付与する方向には特に制限はなく、多数の箇所、多方向から気体を付与することもできる。しかし、実質的には、1箇所1方向から気体を付与することで十分に目的を達成することができる。
気体の付与角度にも特に制限はないが、マルチフィラメントの進行方向後方から気体を付与した場合は、付与された気体がマルチフィラメントを構成する単糸間をすり抜けてしまうため交絡させにくく、また、マルチフィラメントの進行方向前方から気体を付与した場合は気体の抵抗でマルチフィラメントを交絡させやすくはなるが、交絡が強すぎて緩みを生じさせる他、マルチフィラメントの進行を大きく阻害するため、製造効率が低下する。
よって、マルチフィラメントに対する気体の付与角度としては、マルチフィラメントの長手方向(進行方向)に対して90±30°程度が好ましく、マルチフィラメントの長手方向(進行方向)に対して直角(90°)方向から付与することがより好ましい。
気流を構成する気体には特に制限はないが、空気を用いることが好ましい。また、マルチフィラメントに対する気流の付与圧力は、0.1MPa未満であると単糸が絡み合わず、0.3MPaを超えると絡み合いが強すぎて弛みを生じるため、0.1〜0.3MPaが好ましい。
本発明の交絡マルチフィラメントの製造方法においては、上で得られた交絡マルチフィラメントを巻取機で巻取った後、乾燥処理して表面に付着した低温揮発性液体を除去することができる。
本発明の交絡マルチフィラメントの製造方法においては、紡糸されたマルチフィラメントを巻き取ることなく、そのまま延伸処理する連続紡糸延伸法(スピンドロー法)により製造することが生産効率上好ましく、この場合、溶融紡糸によるマルチフィラメントの製造、低温揮発性液体の付与、マルチフィラメントの加熱、延伸処理および交絡処理が連続して行われる。一方、紡糸された未延伸状態のマルチフィラメントを一旦巻き取って一定期間保管した後、低温揮発性液体を付与し、マルチフィラメントの加熱、延伸処理および交絡処理を連続して行ってもよい。
次に、添付図面に従い、本発明の交絡マルチフィラメントの製造方法の好適な実施態様について説明する。
図1は、本発明のマルチフィラメントの製造方法の1例を示す工程概略図であって、この図に示すように、押出機1の紡糸口金のノズル2からポリオレフィン系マルチフィラメント10を紡出し、風冷法等により冷却したのち、低温揮発性液体付与機構3により、低温揮発性液体としての水をマルチフィラメントに付与する。
次いで、低温揮発性液体である水を付着させたマルチフィラメントを、引出しローラー4を介して供給ローラー5に送り、予熱した後、延伸機構D1の延伸ローラー6、6’により、加熱された状態で所望の倍率に延伸処理する。延伸処理に際しては、蒸気ボックスからマルチフィラメントに、低温揮発性液体の蒸気に相当する水蒸気を供給して水蒸気雰囲気にすることにより、マルチフィラメントの強度を向上させ、高い延伸倍率で延伸することが可能になる。延伸処理されたマルチフィラメントを、更に所望により延伸機構D2の延伸ローラー7、7’により延伸処理を行った後、交絡用気体付与機構8によりマルチフィラメントに気体(圧縮空気)を付与して、交絡マルチフィラメントを得る。交絡用気体付与機構8は、筒本体とその上、下流に設けた支持穴とからなる。
最後に、上記交絡マルチフィラメントを巻取機9に巻取り、該交絡マルチフィラメントを乾燥して表面に付着した低温揮発性液体を蒸発させることにより、実質的に繊維油剤が付着しておらず、捲縮のない交絡マルチフィラメントを得ることができる。
〔交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメント〕
次に、本発明の交絡マルチフィラメントについて説明する。
本発明の交絡マルチフィラメントは、上記本発明の交絡マルチフィラメントの製造方法により得られることを特徴とするものである。
本発明の交絡マルチフィラメントは、捲縮を有さず、また界面活性剤等の繊維油剤が実質的に付着しておらず、その付着率は、交絡マルチフィラメントに対して0.02質量%以下であり、好ましくは0.01質量%以下である。
さらに、本発明の交絡マルチフィラメントを構成する単糸は、強度が3.0〜6.0cN/dTexであることが好ましく、3.5cN/dTex〜6.0cN/dTexであることがより好ましく、伸度が30〜50%であることが好ましく、熱収縮率が2.0〜5.0%であることが好ましい。
本発明の交絡マルチフィラメントは、捲縮を有さず、実質的に繊維油剤を付着していない為、織加工により水処理用のフィルタークロス等を好適に製造することができる。
〔フィルタークロス〕
次に、本発明のフィルタークロスについて説明する。
本発明のフィルタークロスは、本発明の交絡マルチフィラメントを織加工して得られることを特徴とするものである。
本発明のフィルタークロスは、上記本発明の交絡マルチフィラメントを用いて、
平織りや綾織り等、公知の織り加工を施すことにより作製することができる。
本発明のフィルタークロスは、フィルタークロスを構成するマルチフィラメントに実質的に繊維油剤が付着していないため、水のろ過を行った場合にも水に泡立ちが発生せず、浄水場等の水処理用フィルタークロスとして好適に用いることができる。
実施例1
ポリプロピレン樹脂(出光石油化学(株)社製、Y2005GP)を紡糸ノズルから溶融紡糸してポリプロピレン製マルチフィラメント(紡出糸単糸の繊度20.8dTex、単糸数120本、トータル繊度2500dTex)を得たのち、風冷却し、次いで33rpm/分の速度のタッチローラーにて低温揮発性液体としてのイオン交換水を上記マルチフィラメントに付着させた。次いで、イオン交換水を付着させた紡糸マルチフィラメントを、速度417m/分の70℃に加熱された供給ローラーで予熱したのち、速度423m/分の80℃に加熱された第1延伸ローラーを経て、速度1300m/分の135℃に加熱された第2延伸ローラーにて3.1倍延伸処理して延伸マルチフィラメントを得た。
次の延伸マルチフィラメントの交絡処理は、直径3mmの気体導入用ノズル(穴)を有する、直径5mm、長さ25mmの交絡処理筒と、延伸マルチフィラメントが交絡処理筒に入る前の上流部分と交絡処理筒を出た後の下流部分にそれぞれ直径2mmの支持穴とが設けられた交絡用気体付与機構を用いて次のようにして行った。
すなわち、延伸マルチフィラメントを上記交絡処理筒から25mm上流にある支持穴を通した後、筒内に導入し、交絡処理筒内を通過させ、交絡処理筒から25mm下流にある支持穴から排出させる過程で、交絡処理筒に設けられたノズル(穴)から筒内に、圧縮空気(常温、圧力0.1MPa)を延伸マルチフィラメントの長手方向(進行方向)に対して直角(90°)方向から付与して、1300m/分の速度で移動する延伸マルチフィラメントに交絡処理を施した。交絡されたマルチフィラメントは、その後、速度1186m/分で巻取られた。
このようにして、トータル繊度890dTex(単糸数120本)の交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントが得られた。また、交絡マルチフィラメントを構成する単糸の糸質は、強度3.3cN/dTex、伸度45%、熱収縮率1.6%であった。
上記交絡マルチフィラメントを、常温下、48時間乾燥処理して、フィルタークロスの原糸とした。この交絡マルチフィラメントの繊維油剤付着率は0.0質量%であり、この交絡マルチフィラメントを織加工することによって、トラブルなくポリプロピレン製のフィルタークロスを得ることができた。さらに、上記フィルタークロスを用いて、水の循環テストを行ったところ、繊維油剤が溶出した際に生じる水の泡立ちが全く認められず、繊維油剤の溶出がないことを確認した。
実施例2
ポリプロピレン樹脂(出光石油化学(株)社製、Y2005GP)を紡糸ノズルから溶融紡糸してポリプロピレン製マルチフィラメント(紡出糸単糸の繊度20.8dTex、単糸数120本、トータル繊度2500dTex)を得たのち、風冷却し、次いで33rpm/分の速度のタッチローラーにて低温揮発性液体としてのイオン交換水を上記マルチフィラメントに付着させた。次いで、このイオン交換水を付着させた紡糸マルチフィラメントを、速度373m/分の70℃に加熱された供給ローラーで予熱したのち、温度100℃の水蒸気雰囲気下、速度423m/分の80℃に加熱された第1延伸ローラーを経て、速度1300m/分の135℃に加熱された第2延伸ローラーにて3.5倍延伸処理して延伸マルチフィラメントを得た。
次に、この延伸マルチフィラメントに対し、空気流の圧力を0.2MPaに変更した以外は実施例1と同様にして交絡処理を施し、得られた交絡フィラメントを巻取った。
このようにして、トータル繊度890dTex(単糸数120本)の交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントが得られた。また、交絡マルチフィラメントを構成する単糸の糸質は、強度3.6cN/dTex、伸度45%、熱収縮率2.5%であった。
上記交絡マルチフィラメントを、常温下、48時間乾燥処理して、フィルタークロスの原糸とした。この交絡マルチフィラメントの繊維油剤付着率は0.0質量%であり、この交絡マルチフィラメントを織加工することによって、トラブルなくポリプロピレン製のフィルタークロスを得ることができた。さらに、上記フィルタークロスを用いて、水の循環テストを行ったところ、繊維油剤が溶出した際に生じる水の泡立ちが全く認められず、繊維油剤の溶出がないことを確認した。
実施例3
延伸ローラー(1)の加熱温度を100℃に設定した以外は実施例2と同様にして交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントを得た。
得られた交絡マルチフィラメントは、トータル繊度が890dTex(単糸数120本)であり、交絡マルチフィラメントを構成する単糸の糸質は、強度3.9cN/dTex、伸度37%、熱収縮率3.3%であった。
上記交絡マルチフィラメントを、常温下、48時間乾燥処理して、フィルタークロスの原糸とした。この交絡マルチフィラメントの繊維油剤付着率は0.0質量%であり、この交絡マルチフィラメントを織加工することによって、トラブルなくポリプロピレン製のフィルタークロスを得ることができた。さらに、上記フィルタークロスを用いて、水の循環テストを行ったところ、繊維油剤が溶出した際に生じる水の泡立ちが全く認められず、油剤の溶出がないことを確認した。
比較例1
イオン交換水の代わりに繊維油剤(市販ポリエーテル系油剤)をマルチフィラメントに付着させ、さらにマルチフィラメントの交絡処理を行わない以外は実施例1と同様にして、トータル繊度890dTex(単糸数120本)のポリオレフィン系マルチフィラメントを得た。
上記マルチフィラメントを、常温下、48時間乾燥処理して、フィルタークロスの原糸とした。このマルチフィラメントの繊維油剤付着率は1.0質量%であり、このマルチフィラメントを織加工することによって、トラブルなくポリプロピレン製のフィルタークロスを得ることができた。しかし、上記フィルタークロスを用いて、水の循環テストを行ったところ、水の泡立ちが顕著に認められ、繊維油剤が溶出していることが確認された。
比較例2
交絡処理を行わない以外は実施例1と同様にして交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントを得た。しかし、マルチフィラメントが静電気を帯びて、単糸同士が反発しあって各単糸がばらけてしまい、巻き取りの際にトラブルが発生した。
さらに、上記のマルチフィラメントのうち、何とか巻き取れたものでフィルタークロスの作製を試みたが、同様に静電気によってマルチフィラメントがばらけてしまい、マルチフィラメントが糸道ガイドに引っ掛かる等のトラブルを生じて、フィルタークロスを容易に作製することができなかった。
本発明によれば、織加工によって得られるフィルタークロスの原料として好適な、捲縮のない交絡マルチフィラメントを、繊維油剤を実質上使用せずに効率よく製造する方法、該方法により得られる交絡マルチフィラメントおよび該交絡マルチフィラメントを織加工して得られるフィルタークロスを提供することができる。
本発明のマルチフィラメントの製造方法の1例を示す工程概略図である。
符号の説明
1 押出機
2 紡糸ノズル
3 低温揮発性液体付与機構
4 引出しローラー
5 供給ローラー
6、6' 延伸ローラー
7、7' 延伸ローラー
8 交絡用気体付与機構
9 巻取機
10 ポリオレフィン系マルチフィラメント

Claims (6)

  1. ポリオレフィン系マルチフィラメントに低温揮発性液体を付与した後、該ポリオレフィン系マルチフィラメントを、延伸ローラーの温度を前記低温揮発性液体の沸点以下の温度にして加熱、延伸処理し、しかる後、交絡処理することを特徴とする交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントの製造方法。
  2. 前記延伸処理が、前記低温揮発性液体の蒸気雰囲気下で行われる請求項1に記載の交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントの製造方法。
  3. 前記交絡処理が、マルチフィラメントに気体を付与する気流式交絡方法によって行われる請求項1または2に記載の交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントの製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法により得られた交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメント。
  5. 繊維油剤の付着率が、マルチフィラメントに対して0.02質量%以下であり、単糸の強度が3.0〜6.0cN/dTexである請求項4に記載の交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメント。
  6. 請求項4または5に記載の交絡されたポリオレフィン系マルチフィラメントを織加工して得られることを特徴とするフィルタークロス。





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