JP2006020450A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Hiroshi Shimamoto
裕志 嶋本
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L7/00Electrodynamic brake systems for vehicles in general
    • B60L7/003Dynamic electric braking by short circuiting the motor

Abstract

【課題】走行駆動源としてモータを搭載する車両の衝突時または衝突予見時に、早期に車両を停止させる。
【解決手段】車両の衝突時または衝突予見時に、強電リレー7を遮断するとともに、電力変換器6のコンバータ部28の上アーム側のスイッチング素子36aをオフにして、強電電源8を切り離すとともに、インバータ部27の上アーム側のスイッチング素子32a〜32cをオフとし、下アーム側のスイッチング素子32d〜32fをオンとする。これにより、走行駆動源であるモータジェネレータMG1への電力供給を素早く遮断するとともに、モータジェネレータMG1の端子間を短絡して、発電機として作動させることにより、車両の制動力を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、走行駆動源として少なくともモータを備えた車両の衝突時または衝突予見時に、車両を迅速に停止させる車両用制御装置に関する。
車両の衝突検知時、または、衝突予見時に、強電電源から車両駆動用モータへの電力供給を遮断して、車両が暴走するのを防ぐ技術が知られている(特許文献1参照)。
特開平7−111703号公報
しかしながら、従来の技術では、車両駆動用モータへの電力供給を遮断した後でも、モータが慣性で回転し続けることにより、衝突後も車両に駆動力が付与される可能性があるという問題があった。
本発明による車両用制御装置は、車両の衝突を検出または予見すると、バッテリから、少なくとも車両の走行駆動源として用いられるモータジェネレータへの電力供給を遮断するとともに、電力変換装置を構成する直流変換部の上アーム側のスイッチング素子をオフにするとともに、電力変換装置を構成する交流変換部を制御して、モータジェネレータを回生運転させることを特徴とする。
本発明による車両用制御装置によれば、車両の衝突時または衝突予見時に、バッテリからモータジェネレータへの電力供給を遮断するとともに、電力変換装置を構成する直流変換部の上アーム側のスイッチング素子をオフにし、電力変換装置を構成する交流変換部を制御して、モータジェネレータを回生運転モータジェネレータを回生運転させるので、モータジェネレータへの電力供給を迅速かつ確実に遮断するとともに、モータジェネレータを発電機として作動させることにより制動力を得ることができる。
図1は、本発明による車両用制御装置をハイブリッド車両に適用した一実施の形態の構成を示す図である。このハイブリッド車両は、エンジン1およびモータジェネレータMG1のうちのいずれか一方または両方の出力がクラッチなどの締結機構2、トランスアクスル18を介して車輪19に伝わることにより走行する。
一般に、電動機(モータ)は、電力を駆動力に変換して力行運転するものであるが、そのままの構造で駆動力を電力に逆変換して回生運転することが可能である。また、発電機(ジェネレータ)は、駆動力を電力に変換して発電運転(回生運転と同等)するものであるが、そのままの構造で電力を駆動力に逆変換して力行運転することが可能である。つまり、電動機(モータ)と発電機(ジェネレータ)とは基本的に同一構造であり、どちらも駆動(力行)と発電(回生)とが可能である。したがって、本明細書では、電気エネルギー(電力)を回転エネルギー(駆動力)に変換する電動機(モータ)の機能と、回転エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機(ジェネレータ)の機能を合わせ持つ回転電機を、モータジェネレータまたは単にモータと呼ぶ。一方、内燃機関はガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの燃料を燃やしたときに発生する燃焼エネルギーを回転エネルギー(駆動力)に変換するものであり、この明細書ではこれらの内燃機関をエンジンと総称する。
エンジン1は、エンジンコントローラ10により制御される。モータジェネレータMG2は、エンジン1を動力源として発電機として作動する。モータジェネレータMG2により発電された交流電力は、電力変換器6によって、交流−直流変換が行われて、強電リレー7を介して強電電源(高電圧バッテリ)8に蓄電される。強電リレー7は、電力変換器6と強電電源8との間に設けられ、後述するハイブリッドコントローラ11により、オン/オフの制御が行われる。
電流センサ13は、強電電源8から電力変換器6を介してモータジェネレータMG1に供給される電流を検出する。車速センサ14は、車両の速度を検出する。シフト位置センサ15は、トランスアクスル18に含まれるトランスミッション(変速機)のシフト位置を検出する。アクセル開度センサ16は、図示しないアクセルペダルの踏み込み量を検出する。ブレーキセンサ17は、ブレーキの作動の有無を検出する。衝突検知センサ20は、自車両が他車両や路面上の物体等と実際に衝突したことを検知する。衝突検知センサ20には、例えば、エアバッグ(不図示)システムに用いられる既知の衝撃検知センサを用いることができる。
ハイブリッドコントローラ11は、各センサ13〜17,20から入力されるセンサ値に基づいて、ハイブリッド車両全体を制御する。例えば、エンジンコントローラ10に対してエンジン1のトルク指令値を出力して、エンジン1を制御するとともに、電力変換器6を制御して、モータジェネレータMG1を駆動する。エンジンコントローラ10およびハイブリッドコントローラ11には、制御電源(低電圧バッテリ)22から電力が供給される。
図2は、電力変換器6の詳細な構成を示す図である。電力変換器6は、制御器24と、インバータ部27と、昇降圧コンバータ部28とを備える。インバータ部27は、電圧を平滑化する平滑コンデンサ31と、スイッチング素子32a,32b,32c,32d,32e,32fと、各スイッチング素子32a〜32fと並列に接続されるフリーホイールダイオード33a〜33fとを備える。
スイッチング素子32a〜32fは、バイポーラトランジスタにより構成され、制御器24によってオン/オフされる。6つのスイッチング素子のうち、強電電源8の高電圧側(プラス端子側)と接続されているスイッチング素子32a,32b,32cがインバータ部27の上アーム(高電圧側アーム)を構成し、強電電源8の低電圧側(マイナス端子側)と接続されているスイッチング素子32d,32e,32fが下アーム(低電圧側アーム)を構成する。
制御器24は、図示しないCPU、メモリ等を備え、リレー23を介して制御電源22と接続されている。リレー23は、図示しないイグニッションスイッチがオンされることにより入力される起動信号に基づいて、オンする。これにより、制御電源22から電力変換器6の制御器24に電力が供給される。制御器24は、ハイブリッドコントローラ11から入力されるモータジェネレータMG1のトルク指令値および回転速度指令値と、回転速度センサ4から入力されるモータジェネレータMG1の回転速度に基づいて、モータジェネレータMG1を制御する。すなわち、昇降圧コンバータ部28の入出力電圧を検知して制御し、図示しない電流センサによってモータジェネレータMG1に供給される各相電流を検出してベクトル制御を行い、スイッチング素子32a〜32fをPWM制御することにより、モータジェネレータMG1を制御する。
また、制御器24は、強電リレーオフタイマ34とモータ停止タイマ35とを備える。制御器24は、後述するように、衝突検知センサ20により車両の衝突が検知された場合に、強電リレー7を遮断するが、この時に強電リレーオフタイマ34およびモータ停止タイマ35を始動させる。
なお、制御器24には、衝突検知センサ20により検出される衝突検知信号、および、電流センサ13により検出される強電電流の電流値も入力される。
昇降圧コンバータ部28は、バイポーラトランジスタにより構成されるスイッチング素子36aおよび36bと、スイッチング素子36a,36bとそれぞれ並列に接続されるフリーホイールダイオード37a,37bと、コイル38と、コンデンサ39とを備える。スイッチング素子36aをオフ、かつ、スイッチング素子36bをオンとすることにより、強電電源8の電圧を昇圧してインバータ部27に供給することができるため、モータジェネレータMG1の中高速域でのトルク向上および出力向上を図ることができる。
図3は、一実施の形態における車両用制御装置により行われる処理内容を示すフローチャートである。ステップS10から始まる処理は、車両の起動とともに開始され、電力変換器6の制御器24により行われる。ステップS10では、衝突検知センサ20から衝突検知信号が入力されたか否かを判定する。衝突検知センサ20から衝突検知信号が入力されていないと判定すると、衝突検知信号が入力されるまでステップS10で待機し、衝突検知信号が入力されたと判定すると、ステップS20に進む。
ステップS20では、強電リレーオフタイマ34およびモータ停止タイマ35を始動させて、ステップS25に進む。ステップS25では、昇降圧コンバータ部28内に設けられている上下のスイッチング素子36aおよび36bをオフにして、ステップS30に進む。ステップS30では、インバータ部27の高電圧側アームを構成するスイッチング素子32a〜32cをオフとして、ステップS40に進む。ステップS40では、強電リレー7を遮断して、ステップS50に進む。
ステップS50では、インバータ部27の低電圧側アームを構成するスイッチング素子32d〜32fを全てオンとして、スイッチングデューティ比に基づいたスイッチング制御を開始する。図4は、モータジェネレータMG1の回転速度と、スイッチング素子のスイッチングデューティ比との関係を示す図である。図4に示すように、モータジェネレータMG1の回転速度が速い程、スイッチングデューティ比を小さくすることにより、オンにした時のスイッチング素子32d〜32fの発熱量が限界を越えるのを防ぐことができる。すなわち、制御器24は、回転速度センサ4から入力されるモータジェネレータMG1の回転速度に基づいて、スイッチングデューティ比を算出して、低電圧側アームを構成するスイッチング素子32d〜32fのスイッチングを開始する。
ステップS50に続くステップS60では、ステップS20で始動した強電リレーオフタイマ34の設定時間が経過したか否かを判定する。ここでは、強電リレーオフタイマ34の設定時間を100(ms)とする。強電リレーオフタイマ34の設定時間が経過していないと判定すると、ステップS70に進む。
ステップS70では、電流センサ13により検出される強電電流の絶対値が所定の電流値以下となった状態が所定時間継続したか否かを判定する。ここでは、所定の電流値を1(A)とし、所定時間を10(ms)とする。強電電流の絶対値が所定の電流値以下となった状態が所定時間継続したと判定すると、ステップS80に進む。ステップS80では、高電圧側アームを構成するスイッチング素子32a〜32cをオンとして、スイッチングデューティ比に基づいたスイッチング制御を開始する。この場合のスイッチングデューティ比も、図4に示すように、モータジェネレータMG1の回転速度に基づいて決定する。
一方、ステップS70において、強電電流の絶対値が所定の電流値以下となっていない、または、所定の電流値以下となった状態が所定時間継続していないと判定すると、ステップS60に戻る。強電リレー7の遮断時間は、数十ms程度であるので、強電リレーオフタイマ34の設定時間が経過する間に、強電電流の絶対値が所定の電流値以下となった状態が所定時間継続しなければ、強電リレー7が溶着する等の故障が生じている可能性がある。従って、ステップS60において、強電リレーオフタイマ34の設定時間が経過したと判定すると、高電圧側アームを構成するスイッチング素子32a〜32cのオフ状態を保持したまま、ステップS90に進む。
ステップS90では、電流センサ13により検出される強電電流の絶対値が所定の電流値以下となっているか否かを判定する。強電電流の絶対値が所定の電流値以下となっていないと判定すると、ステップS100に進む。ステップS100では、インバータ部27の高電圧側アームを構成するスイッチング素子32a〜32cを全てオフとして、ステップS110に進む。一方、ステップS90において、強電電流の絶対値が所定の電流値以下となっていると判定すると、ステップS110に進む。
ステップS110では、ステップS20で始動したモータ停止タイマ35の設定時間が経過したか否かを判定する。ここでは、モータ停止タイマ35の設定時間を15(秒)とする。モータ停止タイマ35の設定時間が経過していないと判定すると、ステップS120に進み、設定時間を経過したと判定すると、ステップS130に進む。
ステップS120では、回転速度センサ4により検出されるモータジェネレータMG1の回転速度の絶対値が所定の回転速度以下となった状態が所定時間継続したか否かを判定する。ここでは、所定の回転速度を10(rpm)とし、所定時間を1(秒)とする。モータジェネレータMG1の回転速度の絶対値が所定の回転速度以下となった状態が所定時間継続したと判定するとステップS130に進み、それ以外の場合は、ステップS90に戻る。
ステップS130では、モータジェネレータMG1が停止したと判定して、全てのスイッチング素子32a〜32fをオフとして、ステップS140に進む。ステップS140では、リレー23を遮断することにより、電力変換器6への電力供給を停止(電源オフ)して、処理を終了する。
図5は、車両の衝突検知時において、上述した強電リレー7の遮断制御、高電圧側アームを構成するスイッチング素子32a〜32cのスイッチング制御、低電圧側アームを構成するスイッチング素子32d〜32fのスイッチング制御などの制御タイミングを示すタイミングチャートである。図5に示すタイミングチャートは、上から順に、衝突検知信号、昇降圧コンバータ部28を構成するスイッチング素子のオン/オフ、強電リレー7のオン/オフ、強電電流のオン/オフ、モータジェネレータMG1の回転の有無、高電圧側アームを構成するスイッチング素子のオン/オフ、低電圧側アームを構成するスイッチング素子のオン/オフ、制御電源のオン/オフを示している。
タイミング(a)にて、衝突検知センサ20から衝突検知信号が出力されると、電力変換器6の制御器24は、衝突検知信号を受信したタイミング(b)にて、昇降圧コンバータ部28を構成するスイッチング素子36a,36bをオフし、タイミング(c)にて、高電圧側アームを構成するスイッチング素子32a〜32cをオフにする。その後、タイミング(d)にて、強電リレー7を遮断するとともに、低電圧側アームを構成するスイッチング素子32d〜32fのスイッチング制御を開始する。
その後、タイミング(e)にて、強電電流がオフ(所定の電流値以下)となると、タイミング(f)にて、高電圧側アームを構成するスイッチング素子32a〜32cのスイッチング制御を開始する。この後、タイミング(g)にて、モータジェネレータMG1が停止したと判定すると、タイミング(h)にて、全てのスイッチング素子32a〜32fをオフとし、タイミング(i)にて制御電源をオフとする。
一実施の形態における車両用制御装置によれば、衝突検知センサ20により、車両の衝突が検知されると、強電リレー7を遮断するとともに、昇降圧コンバータ部28を構成するスイッチング素子36a,36b、および、インバータ部27の上アーム側のスイッチング素子32a〜32cをオフとし、下アーム側のスイッチング素子32d〜32fをオンとする。これにより、衝突検知時に、強電リレー7、電力変換器6の昇降圧コンバータ部28およびインバータ部27の複数箇所で高電圧の強電電源8を回路から切り離すことができるので、迅速かつ確実に強電電源8を切り離すことができる。
また、インバータ部27の上アーム側のスイッチング素子32a〜32cをオフするとともに、昇降圧コンバータ部28を構成するスイッチング素子36aもオフにするので、スイッチング素子32a〜32cをオフにした際に生じるモータ誘起電圧が昇降圧コンバータ部28の入力側に接続されている電力機器に印加されてしまうのを防ぐことができる。これに対し、昇降圧コンバータ部28が設けられていない構成では、インバータ部27の上アーム側のスイッチング素子32a〜32cをオフした際に、フリーホイールダイオード33a〜33cを介して、電力変換器6の入力側に接続されている電力機器にモータ誘起電圧が印加されてしまう。
一実施の形態における車両用制御装置によれば、車両の衝突検知後に、昇降圧コンバータ部28を構成する高圧側のスイッチング素子36aとともに、低圧側のスイッチング素子36bもオフにするので、高圧側のスイッチング素子36aのみをオフにする場合に比べて、スイッチング素子36aが受ける誘起電圧の大きさを緩和させることができる。すなわち、昇降圧コンバータ部28に印加される誘起電圧を高圧側および低圧側のスイッチング素子36aおよび36bで分担することができるので、スイッチング素子36aの寿命低減を防ぐことができる。この場合、2つのスイッチング素子36aおよび36bの間の電圧は、コンデンサ39により保持される。
また、インバータ部27の上アーム側のスイッチング素子32a〜32cをオフ、かつ、下アーム側のスイッチング素子32d〜32fをオンとすることにより、モータジェネレータMG1を3相短絡状態にして、回生運転(発電機として作動)させることにより、車両の制動力を得ることができる。これにより、衝突後に車両が慣性で走行してしまうような場合でも、乗員の車両操作に関わらず、走行距離を短縮することができる。
一実施の形態における車両用制御装置によれば、昇降圧コンバータ部28のスイッチング素子36aをオフとし、電力変換器6と強電電源8との間を流れる強電電流の電流値の絶対値が所定値以下になった状態が所定時間継続すると、インバータ部27の上アーム側のスイッチング素子32a〜32cをオンとする。これにより、インバータ部27の全てのスイッチング素子をオンとして、平滑コンデンサ31やコンデンサ39などに残存している高電圧エネルギーの電荷を放電することができるので、乗員に対する安全性を向上させることができる。なお、昇降圧コンバータ部28内に設けられているコンデンサ39内の電荷は、フリーホイールダイオード37aを介して放電される。
車両の衝突検知後に、スイッチング素子32a〜32fをオンした時には、スイッチング素子32a〜32fのスイッチング制御を行うので、オンし続けることにより、スイッチング素子32a〜32fが発熱の影響を受けることを避けることができる。また、スイッチング制御を行う際のスイッチングデューティ比は、モータジェネレータMG1の回転速度に基づいて算出するので、電流が流れることによる発熱量が限界を超えないように制御することができる。
一実施の形態における車両用制御装置によれば、衝突検知後に、強電リレー7が溶着する等、故障が生じたような場合でも、電力変換器6の高電圧側で強電電源8を遮断することができる。すなわち、図3に示すフローチャートのステップS70の判定において、強電電流の絶対値が所定値以下となる状態が所定時間継続しない限り、オフとなっている上アーム側のスイッチング素子32a〜32cをオンとしないので、故障により強電リレー7が遮断できないような場合でも、強電電源8を切り離すことができる。
また、強電電源8が切り離されたことを確認してから、インバータ部27の全てのスイッチング素子32a〜32fを同時にオンとするので、強電電源8の短絡を確実に防止することができる。強電電源8が遮断されたか否かは、電流センサ13で検出される強電電流に基づいて行うので、遮断の有無を確実に判断することができる。
一実施の形態における車両用制御装置によれば、車両衝突が検出された後に、モータジェネレータMG1が停止したと判定すると、リレー23を遮断して、制御電源22から電力変換器6への電力供給を停止するので、衝突後の2次災害の発生を抑制して、安全性を向上させることができる。
本発明は、上述した一実施の形態に限定されることはない。例えば、衝突検知センサ20は、車両の実際の衝突を検知してから、衝突検知信号を電力変換器6の制御器24に出力したが、車両が衝突することを予見して、衝突予見信号を出力するものでもよい。衝突の予見は、例えば、車速センサ14や図示しないレーダ装置を用いて、自車両と先行車両との車間距離や相対速度を検出し、検出した車間距離および相対速度に基づいて行うことができる。この場合、車間距離を測定するレーダ装置として、ミリ波レーダ、レーザレーダ、赤外線レーダ、超音波レーダなどを用いることができる。
図3に示すフローチャートのステップS30では、昇降圧コンバータ部28の上アーム側のスイッチング素子36aとともに、下アーム側のスイッチング素子36bもオフにしたが、上アーム側のスイッチング素子36aのみをオフにするようにしてもよい。この場合にも、スイッチング素子32a〜32cをオフにした際に生じるモータ誘起電圧が昇降圧コンバータ部28の入力側に接続されている電力機器に印加されてしまうのを防ぐことができる。
インバータ部27を構成するスイッチング素子32a〜32fは、バイポーラトランジスタとして説明したが、MOS型トランジスタやIGBTを用いても良い。
モータジェネレータMG1の駆動電源として、強電電源(高電圧バッテリ)8を用いたが、大容量キャパシタや燃料電池を用いても良い。また、本発明による車両用制御装置をハイブリッド車両に適用した例について説明したが、電気自動車や燃料電池車などにも適用することができる。
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、衝突検知センサ20が衝突検出手段を、強電リレー7が電力遮断手段を、制御器24が制御手段およびスイッチングデューティ比算出手段を、回転速度センサ4が回転速度検出手段をそれぞれ構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
本発明による車両用制御装置をハイブリッド車両に適用した一実施の形態の構成を示す図 電力変換器の詳細な構成を示す図 一実施の形態における車両用制御装置により行われる処理内容を示すフローチャート モータジェネレータMG1の回転速度と、スイッチング素子のスイッチングデューティ比との関係を示す図 車両の衝突検知時において、強電リレーの遮断制御、高電圧側アームを構成するスイッチング素子のスイッチング制御、低電圧側アームを構成するスイッチング素子のスイッチング制御などの制御タイミングを示すタイミングチャート
符号の説明
1…エンジン
2…締結機構
4…回転速度センサ
6…電力変換器
7…強電リレー
8…強電電源
10…エンジンコントローラ
11…ハイブリッドコントローラ
13…電流センサ
14…車速センサ
15…シフト位置センサ
16…アクセル開度センサ
17…ブレーキセンサ
18…トランスアクスル
19…車輪
20…衝突検知センサ
22…制御電源
23…リレー
24…制御器
27…インバータ部
28…昇降圧コンバータ部
31…平滑コンデンサ
32a〜32f,36a,36b…スイッチング素子
33a〜33f,37a,37b…フリーホイールダイオード
34…強電リレーオフタイマ
35…モータ停止タイマ
38…コイル
39…コンデンサ
MG1,MG2…モータジェネレータ

Claims (8)

  1. 車両の衝突を検出または車両の衝突を予見すると、衝突検出信号を出力する衝突検出手段と、
    前記衝突検出手段が前記衝突検出信号を出力すると、バッテリから、少なくとも車両の走行駆動源として用いられるモータジェネレータへの電力供給を遮断する電力遮断手段と、
    前記バッテリの直流電圧を昇圧する直流変換部、および、前記直流変換部で昇圧された直流電圧を前記モータジェネレータに供給するための交流電圧に変換する交流変換部を有する電力変換装置を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記衝突検出手段が前記衝突検出信号を出力すると、前記直流変換部の上アーム側のスイッチング素子をオフにするとともに、前記交流変換部を制御して、前記モータジェネレータを回生運転させることを特徴とする車両用制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用制御装置において、
    前記制御手段は、前記衝突検出手段が前記衝突検出信号を出力すると、前記直流変換部の上アーム側のスイッチング素子とともに、下アーム側のスイッチング素子もオフにすることを特徴とする車両用制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用制御装置において、
    前記制御手段は、前記衝突検出手段が前記衝突検出信号を出力すると、前記交流変換部の上アーム側のスイッチング素子をオフとし、下アーム側のスイッチング素子をオンとすることを特徴とする車両用制御装置。
  4. 請求項3に記載の車両用制御装置において、
    前記制御手段は、前記交流変換部の下アーム側のスイッチング素子をオンした後に、前記下アーム側のスイッチング素子のスイッチング制御を行うことを特徴とする車両用制御装置。
  5. 請求項4に記載の車両用制御装置において、
    前記モータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    前記回転速度検出手段により検出された回転速度に基づいて、前記交流変換部の前記スイッチング素子のスイッチングデューティ比を算出するスイッチングデューティ比算出手段とをさらに備え、
    前記制御手段は、前記スイッチングデューティ比算出手段により算出されたスイッチングデューティ比に基づいて、前記交流変換部の下アーム側のスイッチング素子のスイッチング制御を行うことを特徴とする車両用制御装置。
  6. 請求項3または4に記載の車両用制御装置において、
    前記制御手段は、前記交流変換部の上アーム側のスイッチング素子をオフとした後に、前記電力変換装置と前記バッテリとの間を流れる電流値の絶対値が所定値以下になると、前記交流変換部のの上アーム側のスイッチング素子をオンとすることを特徴とする車両用制御装置。
  7. 請求項6に記載の車両用制御装置において、
    前記制御手段は、前記交流変換部の上アーム側のスイッチング素子をオンした後に、前記上アーム側のスイッチング素子のスイッチング制御を行うことを特徴とする車両用制御装置。
  8. 請求項7に記載の車両用制御装置において、
    前記モータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    前記回転速度検出手段により検出された回転速度に基づいて、前記交流変換部のスイッチング素子のスイッチングデューティ比を算出するスイッチングデューティ比算出手段とをさらに備え、
    前記制御手段は、前記スイッチングデューティ比算出手段により算出されたスイッチングデューティ比に基づいて、前記交流変換部の上アーム側のスイッチング素子および前記下アーム側のスイッチング素子のスイッチング制御をそれぞれ行うことを特徴とする車両用制御装置。
JP2004196888A 2004-07-02 2004-07-02 車両用制御装置 Pending JP2006020450A (ja)

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