JP2006018795A - Web共有システム、Web共有方法、Web共有プログラム、中継サーバ、及びWWWブラウザ表示装置 - Google Patents

Web共有システム、Web共有方法、Web共有プログラム、中継サーバ、及びWWWブラウザ表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
WWWサーバから取得したHTMLページを中継サーバで書き換えることなく、WWWブラウザのアクセス先を継続的に中継サーバとするリアルタイムWeb共有システムを提供する。
【解決手段】
中継サーバ上に目的ページと付随ページとを判断する目的ページ検出部を設け、ユーザの操作によるページアクセス時のみ、セッション維持用クッキーを書き換えることで、付随するページのWWWサーバが異なったとしても目的ページ上の絶対パスが正常に動作する。また、中継サーバ上のアクセスホスト追加部及びWWWブラウザ上の操作ページ検出部、セッション更新部により、利用者が操作したページの取得元となるWWWサーバのホスト名が取得でき、その情報に基づいてリクエストを中継することが可能になり、複数の異なるドメインに対するリンクが正常に動作するようになる。
【選択図】 図11

Description

本発明は、HTMLページを共有するためのWeb共有システム、Web共有方法、Web共有プログラム、及びこれらに用いる中継サーバ、WWWブラウザ表示装置に関する。
近年ネットワーク技術の発達により、その通信手段として様々な技術が登場してきている。なかでもWWW(World Wide Web)と呼ばれるインターネット通信技術は、全世界的に標準的な技術として利用されている。WWWでは、情報提供者が用意したWWWサーバと呼ばれるホストコンピュータに対して、情報利用者がWWWブラウザと呼ばれるプログラムを用いてアクセスし、利用者が所望の情報を取得するという通信形態がとられている。
この情報はHTML(Hyper Text Markup Language)と呼ばれる記述言語で記述されており、WWWブラウザはこのHTMLを解釈してHTMLページとして表示する。このHTMLページには他のHTMLページへのリンク情報が埋め込まれており、利用者はこのリンク情報に基づいて、別のHTMLページをWWWサーバから取得できる。
また、WWWサーバ上のHTMLページは、URL(Uniform Resource Locator)という規則に則った名前でその所在を一意に指定でき、HTMLページ上のリンク情報はこのURLを持つことによって他のHTMLページを指定している。
例えば、「http://サーバA/パス1/ファイル1.html」というURLは、WWWサーバである"サーバA"上の"/パス1/"というディレクトリ配下の"ファイル1.html"というファイル記述子を持つHTMLページを指定している。
また、近年パーソナルコンピュータの普及により、より多くの利用者が前記WWWを用いてインターネットから、情報の取得のみならず、電子帳票の提出やオンラインショッピングといったサービスを利用できるようになった。しかし、利用者の全てがパーソナルコンピュータの操作やインターネット技術に精通している訳ではなく、少なからず操作方法がわからないといった問題が発生している。
そのため、利用者のインターネット利用を支援するための技術が発明され、利用されている。
例えば、ネットワークに接続された複数の端末で同じHTMLページをリアルタイムに共有する技術として、複数のWWWブラウザの操作を同期させることによって、遠隔地に離れた利用者同士がリアルタイムに同じWWWブラウザ上の画面を表示することができるシステムがある(特許文献1参照)。この従来技術は、サーバと、前記サーバに接続されたクライアントである複数のコンピュータとからなるブラウザ共有システムである。前記複数のコンピュータが、ページを閲覧するブラウザと、ページを管理するページマネジャと、ページマネジャとサーバとの間の通信を行いブラウザを管理するノードマネジャとを含む。前記ページマネジャが、自ページの変化を検出し、その変化をノードマネジャに送信し、ノードマネジャが、前記変化をサーバに送信する。若しくは、他のコンピュータのページの変化をノードマネジャから受信し、その変化を自ページに反映させる。
また、Web共有を実現する方法として、サーバと端末装置の間に代理クライアントを設置する方法が存在する。この代理クライアントはサーバへのアクセス時のURLレベルの共有を行う(特許文献2参照)。この従来技術は、入力装置と表示装置を備える第1の情報端末からhtmlファイル取得要求を受信し、ウエブ・サーバから前記htmlファイル取得要求に対応し、コンテンツ情報を含むhtmlファイルを取得し、第2の情報端末に前記コンテンツ情報に対応するコンテンツを表示させる情報端末支援装置を含むシステムで実行されるhtmlファイル取得方法である。この従来技術の動作について以下に列挙する。(a)前記情報端末支援装置が取得したhtmlファイルの遷移先のURLを前記情報端末支援装置のホスト名と、遷移先識別情報を含む置換文字列に置換する。(b)該遷移先のURLが置換されたhtmlファイルを前記第1の情報端末に送信する。(c)前記第1の情報端末において、前記置換文字列が特定されたことにより生成された前記置換文字列を含む遷移先htmlファイル取得要求を受信する。(d)前記遷移先htmlファイル取得要求に含まれる遷移先識別情報を取得する。(e)前記遷移先識別情報に基づいて、ウエブ・サーバからコンテンツ情報を含む遷移先htmlファイルを取得する。(f)前記遷移先htmlファイルに含まれるコンテンツ情報を前記第1の情報端末に送信する。(g)前記遷移先識別情報に相当する情報を前記第2の情報端末に送信することにより、前記第2の情報端末に前記遷移先htmlファイルに含まれるコンテンツ情報に対応するコンテンツを表示させる。以上の動作によりWeb共有を実現する。
他にも、複数のWWWブラウザの操作を同期させることによって、遠隔地に離れた利用者同士がリアルタイムに同じWWWブラウザの画面を表示することができる技術がある(特許文献3参照)。この従来技術は、複数の端末装置間上で閲覧されているウェブページをリアルタイムに共有するシステムである。このリアルタイムウェブ共有システムにおいて、サーバは、ウェブページの更新を検出する検出スクリプトとウェブページを更新する更新スクリプトとを送信する手段と、所定の端末装置から送信されてきたウェブページの更新を通知する更新情報を、前記所定の端末装置と同一のウェブページを閲覧している他の端末装置に送信する手段とを有する。また、端末装置は、前記サーバから送信されて来る検出スクリプト及び更新スクリプトを受信する受信手段と、前記受信手段で受信した検出スクリプトに閲覧しているウェブページの更新を検出させ、更新があった場合に更新結果を通知する更新情報を生成させて前記サーバに送信する手段と、前記受信手段で受信した更新情報に基づいて更新スクリプトにウェブページを更新させる手段とを有する。
特許第3437933号公報 特許第3283018号公報 特開2004−178268号公報
従来技術では、WWWサーバから取得したHTMLページの容量が大きい場合や一度にたくさんの利用者からアクセスがあった場合にHTMLページの書き換え処理が非常に遅くなり、サービスを継続することが困難になりやすい。
また、HTMLページが様々な言語(日本語、英語、その他)で記述されている場合、それぞれの記述形式が異なっているので、表示に必要な情報まで誤って書き換えてしまう可能性があるため、情報提供者が本来意図したものとは違ったものをWWWブラウザに表示させてしまう場合がある。
本発明の目的は、WWWサーバから取得したHTMLページを中継サーバで書き換えることなく、WWWブラウザのアクセス先を継続的に中継サーバとするWeb共有システム、Web共有方法、Web共有プログラム、及びこれらに用いる中継サーバ、WWWブラウザ表示装置を提供することである。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の中継サーバ(3)は、WWWブラウザ表示装置(1、2)と通信するブラウザ側通信部(101)と、前記WWWブラウザ表示装置(1、2)からの通信に含まれるURLを、WWWサーバ(4)との通信に用いるURLに書き換えるURL書き換えモジュール(102)と、前記書き換えられたURLに基づいて前記WWWサーバ(4)と通信するサーバ側通信部(104)とを具備する。
本発明の中継サーバ(3)は、前記書き換えられたURLで示される前記WWWサーバ(4)への通信が最初か否かを判断する中継モジュール(103)を具備する。
本発明の中継サーバ(3)は、前記サーバ側通信部(104)で受信した前記WWWサーバ(4)からの取得情報を保存するキャッシュモジュール(105)と、前記取得情報に通信状態維持用の情報を追加し、前記ブラウザ側通信部(101)を介して前記WWWブラウザ表示装置(1、2)に前記取得情報を送信するセッション維持モジュール(106)とを具備する。
前記キャッシュモジュール(105)は、既に前記取得情報に該当する情報を保存している場合、前記中継モジュール(103)からの前記取得情報の存在の確認に対して、前記取得情報が存在すると回答し、前記該当する情報を取得して前記中継モジュール(103)に渡す。
前記URL書き換えモジュール(102)は、前記ブラウザ側通信部(101)で受信した情報に中継アクセスであるとの判定に用いる中継判定文字列が挿入されているか否かを調べ、前記ブラウザ側通信部(101)で受信した情報に前記中継判定文字列が挿入されている場合、前記WWWサーバ(4)への中継通信要求であると判断し、前記受信した情報から前記中継判定文字列を削除して書き換えパス情報を作成する。
前記URL書き換えモジュール(102)は、前記ブラウザ側通信部(101)で受信した情報に中継アクセスであるとの判定に用いる中継判定文字列が挿入されているか否かを調べ、前記ブラウザ側通信部(101)で受信した情報に前記中継判定文字列が挿入されておらず、前記通信状態維持用の情報が指定されていない場合、当該中継サーバ(3)に対する通信であるとして処理を中断する。
前記URL書き換えモジュール(102)は、前記ブラウザ側通信部(101)で受信した情報に中継アクセスであるとの判定に用いる中継判定文字列が挿入されているか否かを調べ、前記ブラウザ側通信部(101)で受信した情報に前記中継判定文字列が挿入されておらず、前記通信状態維持用の情報が指定されている場合、前記通信状態維持用の情報を用いて通信先である前記WWWサーバ(4)の識別情報を取得し、前記受信した情報と前記識別情報に基づいてURLを再生成する。
本発明の他の中継サーバ(5)は、利用者に情報を表示する少なくとも一つのWWWブラウザ表示装置(1、2)と通信するブラウザ側通信部(301)と、前記WWWブラウザ表示装置(1、2)からの通信に基づいて通信を中継するWWWサーバ(4)を決定する中継部(302)と、前記WWWサーバ(4)と通信するサーバ側通信部(303)と、前記WWWサーバ(4)からの取得情報と前記WWWブラウザ表示装置(1、2)からの通信内容に基づいて目的とするHTMLページを検出する目的ページ検出部(305)と、前記WWWブラウザ表示装置(1、2)を操作した時間を蓄積する操作時間蓄積部(306)と、通信状態維持用の情報を変更するセッション維持部(304)と、通信した前記WWWサーバ(4)に関する情報を前記HTMLページに埋め込むアクセスホスト追加部(307)とを具備する。
前記目的ページ検出部(305)は、前記取得情報が前記HTMLページである場合、前記WWWブラウザ表示装置(1、2)からの通信時に前記利用者が前記WWWブラウザ表示装置(1、2)を操作した時間を示す操作時間情報が付いているか否かを判断する。
前記操作時間情報が付いていなければ目的ページとして判断し、前記操作時間蓄積部(306)に前記WWWブラウザ表示装置(1、2)の前記操作時間情報が0であることを示す情報を蓄積し、前記セッション維持部(304)に前記操作時間情報が0であると通知する。
前記セッション維持部(304)は、前記WWWサーバ(4)の識別情報を前記通信状態維持用の情報とし、前記操作時間情報と共に前記HTMLページに設定する。
前記操作時間情報が付いている場合、前記操作時間蓄積部(306)に既に蓄積されている前記操作時間情報と比較し、前記WWWブラウザ表示装置(1、2)からの通信に付いている前記操作時間情報の値が大きければ目的ページとして判断し、前記WWWサーバ(4)の識別情報を前記HTMLページに前記通信状態維持用の情報として追加する。
前記アクセスホスト追加部(307)は、前記目的ページ検出部(305)が目的ページであると判断した前記HTMLページに対して、前記WWWサーバ(4)の識別情報を埋め込む。
本発明のWWWブラウザ表示装置(1、2)は、利用者の操作を検知する操作ページ検出部(201)と、前記操作ページ検出部(201)が前記利用者の操作を検知した時に通信状態維持用の情報を更新するセッション更新部(202)とを具備する。
前記操作ページ検出部(201)は、前記利用者の操作を検知して前記セッション更新部(202)に通信状態維持用の情報の更新を指示し、前記セッション更新部(202)は、アクセスしたWWWサーバ(4)の識別情報に関するアクセスホスト情報を用いて前記通信状態維持用の情報を更新し、その時点での時間を用いて操作時間の情報を更新する。
本発明のWeb共有システムは、利用者に情報を提供する少なくとも一つのWWWブラウザ表示装置(1、2)と、前記WWWブラウザ表示装置(1、2)と通信する中継サーバ(3)と、前記中継サーバ(3)と通信するWWWサーバ(4)とを具備する。
前記中継サーバ(3)は、ブラウザ側通信部と、URL書き換えモジュール(102)と、中継モジュール(103)と、サーバ側通信部と、キャッシュモジュール(105)と、セッション維持モジュール(106)を含む。
前記ブラウザ側通信部は前記WWWブラウザ表示装置(1、2)からの要求情報を受信して前記URL書き換えモジュール(102)に渡す。
前記URL書き換えモジュール(102)は前記要求情報に含まれる中継判定文字列を検出した場合、前記WWWサーバ(4)への中継通信要求であると判断し、前記要求情報から前記中継判定文字列を削除して書き換えパス情報を作成して前記中継モジュール(103)に渡す。
前記中継モジュール(103)は前記キャッシュモジュール(105)で保存しているキャッシュデータのうち前記書き換えパス情報に該当する情報が存在するか確認し、前記該当する情報が存在しない場合、前記書き換えパス情報に基づいてURLを再生成して前記サーバ側通信部に渡す。
前記サーバ側通信部は前記再生成したURLが示すWWWサーバ(4)に対して通信を実行して、該当するHTMLページを取得して前記中継モジュール(103)に渡す。
前記中継モジュール(103)は前記HTMLページを前記書き換えパス情報と関連付けて前記キャッシュモジュール(105)に保存しているキャッシュデータとして蓄積し、前記セッション維持モジュール(106)に前記HTMLページを渡す。
前記セッション維持モジュール(106)は前記HTMLページに通信状態維持用の情報を追加して、前記ブラウザ側通信部を介して前記WWWブラウザ表示装置(1、2)に前記HTMLページを返信する。
前記中継サーバ(3)は、前記WWWブラウザ表示装置(1、2)からの通信をブラウザ側通信部で受け取ると、前記URL書き換えモジュール(102)で前記受信した通信中の情報に中継判定文字列が含まれていないことを確認し、前記通信維持用の情報が指定されていなければ、前記中継サーバ(3)自体に対する通信であるとして処理を中断し、前記通信維持用の情報が指定されていれば、前記通信維持用の情報を用いて前記WWWサーバ(4)の識別情報を取得し、受信した情報と前記WWWサーバ(4)の識別情報をもとにURLを再生成する。
前記中継サーバ(3)は、前記WWWブラウザ表示装置(1、2)からの通信をブラウザ側通信部で受信し、前記中継モジュール(103)は、前記キャッシュモジュール(105)に対して前記キャッシュデータが存在するか確認し、前記キャッシュモジュール(105)は、既に前記キャッシュデータがある場合、前記キャッシュデータがあると回答し、該当する前記キャッシュデータを取得し、前記中継モジュール(103)に渡す。
本発明の他のWeb共有システムは、利用者に情報を提供する少なくとも一つのWWWブラウザ表示装置(1、2)と、前記WWWブラウザ表示装置(1、2)と通信する中継サーバ(5)と、前記中継サーバ(5)と通信するWWWサーバ(4)とを具備する。
前記中継サーバ(5)は、前記WWWサーバ(4)から取得した情報がHTMLページである場合、前記WWWブラウザ表示装置(1、2)からの通信時に前記利用者が前記WWWブラウザ表示装置(1、2)を操作した時間を示す操作時間情報が付いているか否かを判断し、付いていなければ目的ページとして判断し、操作時間を0として蓄積し、前記WWWブラウザ表示装置(1、2)に操作時間0を示す前記操作時間情報を追加して、中継時にアクセスした前記WWWサーバ(4)の識別情報を前記WWWブラウザ表示装置(1、2)に通信状態維持用の情報として追加し、前記WWWブラウザ表示装置(1、2)からの通信に前記操作時間情報が付いている場合、既に蓄積されている前記操作時間情報と比較し、前記WWWブラウザ表示装置(1、2)からの通信に付いている前記操作時間情報の値が大きければ目的ページとして判断し、中継時にアクセスした前記WWWサーバ(4)の識別情報を前記HTMLページに前記通信状態維持用の情報として追加する。
前記中継サーバ(5)は、前記WWWブラウザ表示装置(1、2)と通信するブラウザ側通信部と、前記WWWブラウザ表示装置(1、2)からの通信に基づいて通信を中継する前記WWWサーバ(4)を決定する中継部(302)と、前記WWWサーバ(4)と通信するサーバ側通信部と、前記WWWサーバ(4)からの取得情報と前記WWWブラウザ表示装置(1、2)からの通信内容に基づいて目的とするHTMLページを検出する目的ページ検出部(305)と、前記WWWブラウザ表示装置(1、2)を操作した時間を蓄積する操作時間蓄積部(306)と、通信状態維持用の情報を変更するセッション維持部(304)と、通信した前記WWWサーバ(4)に関する情報を前記HTMLページに埋め込むアクセスホスト追加部(307)とを具備する。
前記WWWブラウザ表示装置(1、2)は、前記利用者の操作を検知して、アクセスした前記WWWサーバ(4)の識別情報に関するアクセスホスト情報を用いて前記通信状態維持用の情報を更新し、その時点での時間を用いて操作時間の情報を更新する。
前記WWWブラウザ表示装置(1、2)は、前記利用者の操作を検知する操作ページ検出部(201)と、前記操作ページ検出部(201)が前記利用者の操作を検知した時に前記通信状態維持用の情報を更新するセッション更新部(202)とを具備する。
本発明のWeb共有方法及びWeb共有プログラムは、WWWブラウザ表示装置(1、2)と通信するステップと、前記WWWブラウザ表示装置(1、2)からの通信に含まれるURLを、WWWサーバ(4)との通信に用いるURLに書き換えるステップと、前記書き換えられたURLに基づいて前記WWWサーバ(4)と通信するステップとを具備する。
本発明のWeb共有方法及びWeb共有プログラムは、前記書き換えられたURLで示される前記WWWサーバ(4)への通信が最初か否かを判断するステップを具備する。
本発明のWeb共有方法及びWeb共有プログラムは、受信した前記WWWサーバ(4)からの取得情報を保存するステップと、前記取得情報に通信状態維持用の情報を追加し、前記WWWブラウザ表示装置(1、2)に前記取得情報を送信するステップとを具備する。
本発明のWeb共有方法及びWeb共有プログラムは、既に前記取得情報に該当する情報を保存している場合、前記取得情報の存在の確認に対して、前記取得情報が存在すると回答し、前記該当する情報を取得するステップを具備する。
本発明のWeb共有方法及びWeb共有プログラムは、受信した情報に中継アクセスであるとの判定に用いる中継判定文字列が挿入されているか否かを調べ、受信した情報に前記中継判定文字列が挿入されている場合、前記WWWサーバ(4)への中継通信要求であると判断し、前記受信した情報から前記中継判定文字列を削除して書き換えパス情報を作成するステップを具備する。
本発明のWeb共有方法及びWeb共有プログラムは、受信した情報に中継アクセスであるとの判定に用いる中継判定文字列が挿入されているか否かを調べ、受信した情報に前記中継判定文字列が挿入されておらず、前記通信状態維持用の情報が指定されていない場合、当該Web共有方法に対する通信であるとして処理を中断するステップを具備する。
本発明のWeb共有方法及びWeb共有プログラムは、受信した情報に中継アクセスであるとの判定に用いる中継判定文字列が挿入されているか否かを調べ、受信した情報に前記中継判定文字列が挿入されておらず、前記通信状態維持用の情報が指定されている場合、前記通信状態維持用の情報を用いて通信先である前記WWWサーバ(4)の識別情報を取得し、前記受信した情報と前記識別情報に基づいてURLを再生成するステップを具備する。
本発明のWeb共有方法及びWeb共有プログラムは、利用者に情報を表示する少なくとも一つのWWWブラウザ表示装置(1、2)と通信するステップと、前記WWWブラウザ表示装置(1、2)からの通信に基づいて通信を中継するWWWサーバ(4)を決定するステップと、前記WWWサーバ(4)と通信するステップと、前記WWWサーバ(4)からの取得情報と前記WWWブラウザ表示装置(1、2)からの通信内容に基づいて目的とするHTMLページを検出するステップと、前記WWWブラウザ表示装置(1、2)を操作した時間を蓄積するステップと、通信状態維持用の情報を変更するステップと、
通信した前記WWWサーバ(4)に関する情報を前記HTMLページに埋め込むステップと
を具備する。
本発明のWeb共有方法及びWeb共有プログラムは、前記取得情報が前記HTMLページである場合、前記WWWブラウザ表示装置(1、2)からの通信時に前記利用者が前記WWWブラウザ表示装置(1、2)を操作した時間を示す操作時間情報が付いているか否かを判断するステップを具備する。
本発明のWeb共有方法及びWeb共有プログラムは、前記操作時間情報が付いていなければ目的ページとして判断し、前記WWWブラウザ表示装置(1、2)の前記操作時間情報が0であることを示す情報を蓄積するステップと、前記WWWサーバ(4)の識別情報を前記通信状態維持用の情報とし、前記操作時間情報と共に前記HTMLページに設定するステップとを具備する。
本発明のWeb共有方法及びWeb共有プログラムは、前記操作時間情報が付いている場合、既に蓄積されている前記操作時間情報と比較し、前記WWWブラウザ表示装置(1、2)からの通信に付いている前記操作時間情報の値が大きければ目的ページとして判断し、前記WWWサーバ(4)の識別情報を前記HTMLページに前記通信状態維持用の情報として追加するステップを具備する。
本発明のWeb共有方法及びWeb共有プログラムは、目的ページであると判断した前記HTMLページに対して、前記WWWサーバ(4)の識別情報を埋め込むステップを具備する。
本発明のWeb共有方法及びWeb共有プログラムは、前記利用者の操作を検知するステップと、前記操作を検知した時に前記通信状態維持用の情報を更新するステップとを具備する。
本発明のWeb共有方法及びWeb共有プログラムは、前記利用者の操作を検知して前記通信状態維持用の情報の更新を指示するステップと、アクセスした前記WWWサーバ(4)の識別情報に関するアクセスホスト情報を用いて前記通信状態維持用の情報を更新し、その時点での時間を用いて操作時間の情報を更新するステップとを具備する。
本発明により、複数のブラウザからのWWWサーバへの要求を、WWWサーバからの応答内容であるHTMLページを変更することなく中継サーバ経由にすることができるため、複数のWWWブラウザを同期させる時に利用する中継サーバでの処理を簡単化でき、処理の高速化が可能となる。
また、HTMLページが様々な言語で記述されている場合でも、その内容を改変する必要が無いため、情報提供者が本来意図したものをWWWブラウザに表示させることが可能となる。
また、中継サーバ経由の複数の異なるWWWサーバへの要求が混在するHTMLページにおいても、正常にHTMLページを表示、操作することが可能となる。
以下に本発明の第1実施形態について添付図面を参照して説明する。
本発明のリアルタイムWeb共有システムは、少なくとも一つのWWWブラウザ(ここではWWWブラウザ1、2)と、中継サーバ3と、WWWサーバ4を備えている。
WWWブラウザ1、2は、中継サーバ3、WWWサーバ4と双方向通信をする。なお、WWWブラウザとは、Webページを閲覧(ブラウズ)するためのソフトウェアであり、WWWブラウザ1、2は、WWWブラウザを表示する機能を備えた通信装置である。中継サーバ3は、WWWブラウザ1、2、及びWWWサーバ4と双方向通信をする。WWWサーバ4は、WWWブラウザ1、2、及び中継サーバ3と双方向通信をする。
なお、WWWブラウザ1、2、中継サーバ3及びWWWサーバ4の間の通信網は有線、無線のどちらでも良い。また、この実施例における通信網は、インターネットを始め、本発明を実施できるネットワークであれば良い。
中継サーバ3は、ブラウザ側通信部101、URL書き換えモジュール102、中継モジュール103、サーバ側通信部104、キャッシュモジュール105、セッション維持モジュール106を備えている。
ブラウザ側通信部101は、WWWブラウザ1、2と通信する。URL書き換えモジュール102は、WWWブラウザ1、2からのアクセス要求を受け取ってそのURLを書き換える。中継モジュール103は、書き換えられたURLからそのURLへのアクセスが最初かどうかを判断する。サーバ側通信部104は、書き換えられたURLに基づいてWWWサーバ4へアクセスする。キャッシュモジュール105は、WWWサーバ4からの取得情報をキャッシュデータとして保存する。セッション維持モジュール106は、WWWサーバ4からの取得情報にセッション維持用クッキーを追加する。
なお、中継サーバ3及びWWWサーバ4はどちらもインターネット通信技術で定義されたWWWサーバである。中継サーバ3はプロキシサーバ(proxy server)でも良い。
次に、本発明のリアルタイムWeb共有システムの動作について説明する。
WWWブラウザ1からWWWサーバ4に対して、中継作業開始のためのHTMLページを取得するためのアクセスを行う。この時、WWWブラウザ2からでも構わないが、以後すべてWWWブラウザ1からの作業として説明する。また、ここではHTMLページとして説明しているが、実際にはXML(eXtensible Markup Language)ページを始めとする他の形式のWebページでも良い。このアクセスはURL指定によりWWWサーバ4が指定されたアクセスとなり、通常のWWWの使用方法と違いはない。
WWWサーバ4は、WWWブラウザ1からの中継作業開始のアクセスを受け取ると、以後のWWWサーバ4へのアクセスを中継サーバ3経由とするための中継用URLを持ったリンク情報を含むHTMLページを返信する。この中継用URLは、「http://中継サーバホスト名/中継判定文字列/アクセス対象WWWサーバホスト名/パス指定1/.../ファイル名」の書式を持つ。前記”...”はパス指定が更に複数回繰り返されることを示す。
例えば、中継サーバホスト名が”proxy.com”、中継判定文字列”/proxy_flag”、アクセス対象WWWサーバホスト名が”www.com”、パス指定が”/path1/path2/path3/”、ファイル名が”index.cgi”の場合、中継用URLは「http://proxy.com/proxy_flag/www.com/path1/path2/path3/index.cgi」となる。
なお、パス指定、ファイル名は無くても構わない。
利用者がWWWブラウザ1に表示された中継用URLのリンク情報に基づいてアクセス操作すると、WWWブラウザ1は中継用URL中の中継サーバホスト名で指定されたサーバである中継サーバ3に対してアクセスを開始する。
以下、図2を用いて、中継サーバ3での処理について説明する。
中継サーバ3はWWWブラウザ1からのアクセスをブラウザ側通信部101でHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)通信として受け取る(ステップS201)。この時のWWWブラウザ1からのHTTP通信例を図3に示す。
図中の”GET”はWWWブラウザ1からのアクセスがGETアクセスであることを示し、次の”/proxy_flag/www.com/path1/path2/path3/index.cgi”はWWWブラウザ1が要求しているHTMLページの所在を示すパス情報である。次の”HTTP/1.1”は通信プロトコルがHTTPのバージョン1.1であることを示す。次の行の”Host: proxy.com”は、WWWブラウザ1がアクセスを要求しているホストの名前が”proxy.com”であることを示す。
この図3で示される情報は、インターネット通信技術一般で用いられる標準的な方法であり、ここでは詳細な説明を省略する。また、通信内容を第三者から秘匿するためにHTTPS(Hyper Text Transfer Protocol over SSL)通信を用いて、通信を暗号化しても構わない。
URL書き換えモジュール102は、ブラウザ側通信部101で受け取った前記HTTP通信中に含まれるパス情報に中継判定文字列が挿入されているか検索し、挿入されていれば中継サーバ3経由で他のWWWサーバ4への中継アクセスであると判断する(ステップS202)。例えば、図3のアクセスではパス情報中に中継判定文字列が入っているため、URL書き換えモジュール102は前記HTTP通信をWWWサーバ4への中継アクセスとして取り扱う。
URL書き換えモジュール102は、中継アクセスであると判定したパス情報から中継判定文字列を削除して書き換えパス情報を作成し、中継モジュール103に渡す(ステップS203)。例えば、図3の例では中継モジュール3に対して”www.com/path1/path2/path3/index.cgi”が書き換えパス情報として渡される。
中継モジュール103は、まずキャッシュモジュール105に対して書き換えパス情報を渡し、該当するパス情報に関するキャッシュデータが存在するか確認する(ステップS204)。
キャッシュモジュール105に、該当するキャッシュデータが存在しない場合、中継モジュール103は、パス情報に通常”http://”であるHTTPプロトコル文字列を追加してURLを再生成する(ステップS205)。例えば、図2の場合、再生成するURLは”http://www.com/path1/path2/path3/index.cgi”となる。この時、通信内容を暗号化するため、通常”https://”であるHTTPSプロトコル文字列を追加して、URLを再生成しても良い。
中継モジュール103は、再生成URLをサーバ側通信部104に渡し、サーバ側通信部104は指定のURLに対してインターネット通信を実行して、該当するHTMLページを取得する(ステップS206)。前記の例の場合は、サーバ側通信部104がWWWサーバ4に該当するwww.comにアクセスし、そのサーバ上の”/path1/path2/path3/index.cgi”のパスで表される情報を取得する。
中継モジュール3は、キャッシュモジュール105に対してサーバから取得したHTMLページを、URL書き換えモジュール102から渡された書き換えパス情報と関連付けてキャッシュデータとして蓄積しておく(ステップS207)。蓄積の手段はコンピュータ上のメモリでも良く、コンピュータに設置されたディスクにファイルとして蓄積しても良い。
中継モジュール103は、セッション維持モジュール106にサーバから取得したHTMLページを渡す。セッション維持モジュール106はサーバから取得したHTMLページにセッション維持用のクッキーを追加する(ステップS208)。
セッション維持モジュール106は、ブラウザ側通信部101を通じてWWWブラウザ1に情報を返信する(ステップS209)。
この時、セッション維持モジュール106では、セッション維持用に設定したクッキーに、中継モジュール103がアクセスしたWWWサーバ4のホスト名を関連付けて保存しておく。ここで、クッキーとは返信するHTMLページを変更することなく、WWWブラウザに対する追加情報を保存しておくために利用する機能である。
WWWブラウザ1はクッキーを受け取ると、以後のWWWサーバ4との通信時に必ずこのクッキーを添付してアクセスするようになる。このクッキーはWWWブラウザの一般的な機能であり、ここでは詳細な説明を省略する。
図4にWWWサーバ4がセッション維持用のクッキーを追加して返信した際の通信例を示す。1行目はHTTP通信において正常に通信が行われたことを示し、2行目がセッション維持用のクッキーを示している。この例では、WWWブラウザ1に対してクッキー名”Session”、値”www.com”のクッキーを保存することを要求している。
WWWブラウザ1は中継サーバ3から返されたクッキーを保存し、受信したHTMLページを解釈して利用者に対して提示する。通常、このHTMLページ中には、更に別のHTMLページを取得するためのリンク情報を含んでいるが、このリンク情報が持つURLの記述方法には以下の3通りがある。
まず、一つ目をフルパス指定と呼ぶ。この指定では、URLとしてWWWサーバ名、パス情報がすべて記述されている。例えば、”http://www.a.com/a/b/c/d.html”がフルパス指定となる。利用者がフルパス指定のURLを持つリンク情報に基づいてアクセス操作した場合、WWWブラウザ1はURL中のWWWサーバ名で指定されたWWWサーバ4に対してアクセスを行い、パス指定に従ってHTMLページを取得する。なお、WWWサーバ名は、WWWサーバ4の名称に限らず、WWWサーバ4であることを示す識別情報であれば良い。
次に、二つ目を絶対パス指定と呼ぶ。この指定では、”/”から始まるパス情報のみ記述されている。例えば、”/e/f.html”が絶対パス指定である。利用者が絶対パス指定のURLを持つリンク情報に基づいてアクセス操作した時、WWWブラウザ1はそのリンク情報が記述されたHTMLページを取得したWWWサーバのホスト名をURLに追加してアクセスする。そのため、HTMLページを取得したWWWサーバが中継サーバ3であった場合、中継サーバ3のホスト名を追加してアクセスする。前記の例の場合、作成されるURLは”http://proxy.com/e/f.html”となる。このURLを持つリンク情報に基づいて利用者がアクセス操作すると、WWWブラウザ1から中継サーバ3に図5で示されるHTTP通信が送信される。
最後に、三つ目を相対パス指定と呼ぶ。この指定では、”/”で始まらないパス指定のみ記述されている。例えば、”g/h.html”が相対パス指定である。利用者が相対パス指定のURLを持つリンク情報に基づいてアクセス操作した時、WWWブラウザ1はそのリンク情報が記述されたHTMLページを取得したWWWサーバ4のホスト名とパス情報をURLに追加してアクセスする。この時追加するパス情報は、ディレクトリ名のみでありファイル記述子は追加されない。
例えば、HTMLページを取得した時のURLが中継サーバ3経由で取得したHTMLページである場合、”http://proxy.com/proxy_flag/www.com/path1/path2/path3/index.cgi”というURLは、前記相対パス指定では、”http://proxy.com/proxy_flag/www.com/path1/path2/path3/g/h.html”というURLとなり、再度中継サーバ3に対してアクセスすることとなる。
以下、それぞれの指定方法で記述されたURLを持つリンク情報に基づいてアクセス操作した場合の処理について示す。
利用者が中継サーバ3から返信されたHTMLページには、フルパス指定、絶対パス指定、相対パス指定のいずれかの指定がされたリンク情報が存在する。この時、フルパス指定のURLにおいてサーバ名に中継サーバ3以外が指定されている場合は、本システム外のWWWサーバにアクセスし、本システム外の操作となるため、ここでは除外する。
よって、リンク情報に指定されるURLは、(a)フルパス指定で、WWWサーバ名として中継サーバ3が指定されており、パス情報の中に中継判定文字列が含まれているURL、(b)フルパス指定で、WWWサーバ名として中継サーバ3が指定されており、パス情報の中に中継判定文字列が含まれていないURL、(c)絶対パス指定でパス情報中に中継判定文字列が含まれているURL、(d)絶対パス指定でパス情報中に中継判定文字列が含まれていないURL、(e)相対パス指定のURL、の5種類が考えられる。
まず、(c)における絶対パス指定のURLはWWWブラウザ1上での操作時に、HTMLページ取得元の中継サーバ3のホスト名が追加されるので、中継サーバ3への送信URLは(a)の指定と同様になる。また、(e)における相対パス指定のURLも、HTMLページ取得元である中継サーバ3のホスト名と、中継アクセスであると判定するための中継判定文字列を含んだパス情報が追加されるため、中継サーバ3への送信URLは(a)の指定と同様になる。
よって、(a)、(c)、(e)の方法で指定されたURLは、ホスト名に中継サーバ3が指定され、パス情報にフラグ文字列を含んだURLを中継サーバ3に送信することとなる。これは前記中継用URLと同じ形式となり、利用者がこのURLを操作した際の中継サーバ3の処理はステップS201〜ステップS209と同様の処理を実行する。
次に、(d)における絶対パス指定のURLはWWWブラウザ1上での操作時に、HTMLページ取得元の中継サーバ3のホスト名が追加されるため、中継サーバ3への送信URLは(b)の指定と同様になる。(b)及び(d)の方法で指定されたURLを利用者が操作した場合、中継サーバ3へのHTTP通信中のパス情報には中継アクセスであると判定するための中継判定文字列が入らない。しかし、WWWブラウザ1は、ステップS208でHTMLページに追加されたセッション維持用のクッキーを通信に追加して中継サーバ3に要求を行う。
例えば、絶対パス指定として、”/e/f.html”が指定されたURLを持つリンク情報に基づいて利用者がアクセス操作した場合のHTTP通信は図7のようになる。図中のCookieで示された後の文字列がクッキーであり、図では”Session”という名前のクッキーに、値”www.com”が指定されているが、実際には中継サーバ3が独自の処理で独自の名前のクッキーを割り当てる。
以下、(b)及び(d)の方法で指定されたURLを利用者が操作した時の中継サーバ3での処理を図6を用いて説明する。
中継サーバ3中のURL書き換えモジュール102は、ブラウザ側通信部101で受信したHTTP通信中のパス情報に中継アクセスであると判定するための中継判定文字列が含まれていないことを確認すると、セッション維持用のクッキーが送信されていないか確認する(ステップS601)。
HTTP通信中にセッション維持用のクッキーが指定されている場合、そのクッキーを利用してアクセス先であるWWWサーバ名を取得する(ステップS602)。
セッション維持用のクッキーが指定されていない場合、中継サーバ3自体に対するアクセスであるとして中継処理を中断する(ステップS603)。
URL書き換えモジュールは、受信したパス情報にHTTPプロトコル文字列とクッキーから取得したアクセス先であるWWWサーバ名を追加してURLを再生成する(ステップS604)。例えば、図7の場合、再生成するURLは”http://www.com/e/f.html”となる。以後の処理はステップS206〜ステップS209と同等の処理を行う。
次に、WWWブラウザ2がWWWブラウザ1と同じURLに対してアクセスした場合の処理を示す。WWWブラウザ2がURLを中継サーバに対して通信を開始する手順はWWWブラウザ1と同様である。
利用者がWWWブラウザ2に表示された中継用URLのリンク情報に基づいてアクセス操作すると、WWWブラウザ1と同様に中継サーバ3に対して通信を行う。
中継サーバ3内のURL書き換えモジュール102は、WWWブラウザ1からの要求の時と同様の処理を行い、書き換えパス情報を生成して中継モジュール103に渡す。
ステップS204にて、中継モジュール103は、キャッシュモジュール105に対してキャッシュデータが存在するか確認するが、この時キャッシュモジュール105は、WWWブラウザ1が既に同じURLにアクセスしているので、キャッシュデータがあると回答し、図8に示すように、書き換えパス情報に対応するキャッシュデータを取得し、HTMLページとして中継モジュール103に渡す(ステップS801)。
中継モジュール103は、キャッシュモジュール105からキャッシュデータとして保存されたHTMLページを受け取ると、セッション維持モジュール106にHTMLページを渡し、セッション維持モジュール106はステップS208〜ステップS209と同等の処理を行うことにより、セッション維持用のクッキーを追加してWWWブラウザ2に返信する。
第1実施形態では、中継サーバ3においてWWWブラウザ1、2からの「http://中継サーバホスト名/中継判定文字列/アクセス対象WWWサーバホスト名/パス指定1/.../ファイル名」という形の第1実施形態でフルパスと呼んでいる書式を持つ中継用URLで示される中継要求を受信する。中継要求を受信すると、中継サーバ3はアクセス対象WWWサーバホスト名で示されるホストに対してアクセスを行い、アクセス対象WWWサーバ4上の対応する情報を取得し、要求されたWWWブラウザ1、2に返信する。この返信時に、セッション維持モジュールでアクセス先のWWWサーバ4のホスト名を値として持つセッション維持用のクッキーを作成し、同時にWWWブラウザ1、2に返信する。ここで、クッキーとは返信するHTMLページを変更することなく、WWWブラウザ1、2に対する追加情報を保存しておくために利用する機能である。この追加情報は名前と値の組で示され、WWWブラウザ1、2はクッキーを受け取ると、以後のWWWサーバ4との通信時に必ずこのクッキーを添付してアクセスするようになる。
次に、WWWブラウザ1、2を利用する利用者の操作により、再度中継サーバ3に対して中継要求が送信されるが、この時の中継用URLが「http://中継サーバホスト名/パス指定1/.../ファイル名」のような、中継判定文字列もアクセス対象WWWサーバホスト名も含まない第1実施形態で絶対パスと呼んでいる書式の場合、前記セッション維持用のクッキーが付いているかどうかで中継要求かどうかを判断する。また、中継先となるアクセス対象WWWサーバホスト名はセッション維持用クッキーに保存されているWWWサーバ4のホスト名を用いる。
HTMLページは一般的に、画像やHTMLページ内に更に別のHTMLページを表示させることが可能である。例えば、中継サーバ3のホスト名が”proxy.com”、中継判定文字列”flag”の時に図9で示されるページを中継したとする。まずWWWブラウザ1、2は目的ページを中継サーバ3経由で読み込み、そのページ中に内部ページの取得要求が記述されていることを確認すると、内部ページの取得場所として記述されているURLに対して要求を発行する。図9に示す例では、内部ページは「http://proxy.com/flag/xxx.co.jp/yyy.html」に対して要求を発行する。更に、目的ページ上に画像が、”/AAA.img”というURLで記述されている場合、これは絶対パスによる要求となるので、中継サーバ3に対して画像は「http://proxy.com/AAA.img」というURLで要求を実行することになる。
この時、内部ページと画像がこの順番で読み込まれたとすると、まず、中継サーバ3は内部ページを中継する時点でセッション維持クッキーに内部ページが示すアクセス対象サイトのホスト名を保存して返信することになる。例ではセッション維持クッキーに保存される値は”xxx.co.jp”となる。次にWWWブラウザ1、2が画像を要求したとすると、中継サーバ3では絶対パスによるアクセスのためセッション維持クッキーを参照してアクセス対象ホストを決定する。この時、セッション維持クッキーには”xxx.co.jp”が保存されているため、中継サーバ3は画像を取得するため、”xxx.co.jp”に対してアクセスすることになる。
しかし、画像は目的ページ上に記述されているため、目的ページの取得元である”aaa.com”に設置されており、”xxx.co.jp”には設置されていない。よって、画像は”xxx.co.jp”には存在しないとして、画像が正常に表示されなくなる。
また、HTMLページは一般的に他のHTMLページへの遷移情報をリンクという形で記述できる。利用者はこのリンクを操作することにより、リンク内に記述されたURLで示される別のHTMLページをWWWブラウザ1、2に表示できる。
この時、図10で示されるページを中継したとすると、WWWブラウザ1、2は目的ページを中継サーバ3経由で読み込み、そのページ内の内部ページ1、内部ページ2を取得する。例えば、内部ページ1,内部ページ2の順で読み込んだとすると、前記した仕組みと同じ処理により、セッション維持クッキーには内部ページ2の”xxx.co.jp”が保存される。
次に、利用者がWWWブラウザ1、2に表示されたリンク1を操作してそのURL”/AAA.html”で示される新規ページを表示しようとしたとする。この要求は中継サーバ3には絶対パスによるアクセスとして送信されるため、中継サーバ3ではセッション維持クッキーを参照してアクセス対象ホストを決定する。この時、セッション維持クッキーには”xxx.co.jp”が保存されているため、中継サーバ3は新規ページを取得するために”xxx.co.jp”に対してアクセスすることになる。
しかし、リンク1は本来内部ページ1上に記述されているため、内部ページ1の取得元である”aaa.com”に設置されており、”xxx.co.jp”には設置されていない。よって、新規ページは”xxx.co.jp”には存在しないとして、新規ページが正常に表示されなくなる。
以上のように、HTMLページを共有するために中継サーバを経由するリクエストとしてURLを書き換えた場合、一つのHTMLページで複数の異なるWWWサーバにアクセスする記述があった場合、そのページ中に絶対パスで記述された画像等が正常に表示できなくなり、また、リンクのアクセス先も意図したものと異なる場合がある。
上記の問題に対応するため、本発明の第2実施形態では、複数の異なるアクセス先ホストを含むHTMLページを正常に中継するための手法を提供する。
以下に、本発明の第2実施形態について添付図面を参照して詳述する。
図11を用いて、第2実施形態のリアルタイムWeb共有システムの構成について説明する。
第2実施形態のリアルタイムWeb共有システムは、少なくとも一つのWWWブラウザ(ここではWWWブラウザ1、2)と、WWWサーバ4と、中継サーバ5を備えている。
WWWブラウザ1、2は、WWWサーバ4、中継サーバ5と双方向通信をする。WWWサーバ4は、WWWブラウザ1、2、及び中継サーバ5と双方向通信をする。中継サーバ5は、WWWブラウザ1、2、及びWWWサーバ4と双方向通信をする。
なお、WWWブラウザ1、2、WWWサーバ4及び中継サーバ5の間の通信網は有線、無線のどちらでも良い。また、この実施例における通信網は、インターネットを始め、本発明を実施できるネットワークであれば良い。
WWWブラウザ1は、操作ページ検出部201と、セッション更新部202を備えている。WWWブラウザ2もWWWブラウザ1と同じく操作ページ検出部201と、セッション更新部202を備えている。なお、WWWブラウザ1、2は、WWWブラウザを表示する機能を備えた通信装置である。
操作ページ検出部201は、利用者がどのHTMLページを操作したかを判断する。
セッション更新部202は、操作ページ検出部201の判断結果に基づいてセッション維持クッキーを更新する。
WWWサーバ4は、WWWブラウザ1からの中継作業開始のアクセスを受け取ると、以後のWWWサーバ4へのアクセスを中継サーバ5経由とするための中継用URLを持ったリンクを含んだHTMLページを返信する。この中継用URLは、「http://中継サーバホスト名/中継判定文字列/アクセス対象WWWサーバホスト名/パス指定1/.../ファイル名」の書式を持つ。前記”...”はパス指定が更に複数回繰り返されることを示す。例えば、中継サーバホスト名が”proxy.com”、中継判定文字列”/flag”、アクセス対象WWWサーバホスト名が”www.com”、パス指定が”/path1/path2/path3/”、ファイル名が”index.cgi”の場合、中継用URLは「http://proxy.com/flag/www.com/path1/path2/path3/index.cgi」となる。なお、パス指定、ファイル名は無くても構わない。
中継サーバ5は、ブラウザ側通信部301、中継部302、サーバ側通信部303、セッション維持部304、目的ページ検出部305、操作時間蓄積部306、アクセスホスト追加部307を備えている。
ブラウザ側通信部301は、WWWブラウザ1、2と通信する。中継部302は、WWWブラウザ1、2からのアクセス要求を受け取って、その要求に含まれるURLへのアクセスを制御する。なお、中継部302にキャッシュモジュールの機能を持たせて、WWWサーバ4から取得したHTMLページを一時的にキャッシュデータとして保存し、WWWブラウザ1、2からのアクセス要求に対して、該当するHTMLページをキャッシュデータから取得して返すようにしても良い。サーバ側通信部303は、WWWサーバ4へアクセスする。セッション維持部304は、WWWサーバ4からの取得情報にセッション維持用クッキーを追加する。目的ページ検出部305は、セッション維持用クッキーを更新する際に更新対象アクセスが目的ページかどうかを判断する。操作時間蓄積部306は、目的ページに対する操作時間を蓄積する。なお、ここでいう「操作時間」とは、リンク先のHTMLページを表示するためのリンク表示がクリックされた時間であり、HTMLページが切り替えられた時間を示す。また、実際には、操作はクリックに限定するものではなく、クリック以外の方法でHTMLページが切り替えられる場合、当該操作が行われた時間を指す。アクセスホスト追加部307は、WWWサーバ4へのアクセス情報を各HTMLページに追加する。なお、中継サーバ5はプロキシサーバ(proxy server)でも良い。
ブラウザ側通信部301は中継部302と通信を行う。中継部302はサーバ側通信部303と通信を行う。また、中継部302はセッション維持部304と通信を行う。セッション維持部304は目的ページ検出部305と通信を行う。目的ページ検出部305は操作時間蓄積部306と通信を行う。アクセスホスト追加部307はブラウザ側通信部301とセッション維持部304との間に設けられている。
以下、図12を用いて、中継サーバ5での処理について説明する。
利用者がWWWブラウザ1に表示された中継用URLのリンクを操作すると、WWWブラウザ1は中継用URL中の中継サーバホスト名で指定されたサーバである中継サーバ5に対してアクセスを開始する。この時、WWWブラウザ2からでも構わないが、以後すべてWWWブラウザ1からの作業として説明する。
中継サーバ5はWWWブラウザ1からのアクセスをブラウザ側通信部301でHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)リクエストとして受け取る(ステップS301)。この時のWWWブラウザ1からのHTTPリクエスト例を図13に示す。図中の”GET”はWWWブラウザ1からのアクセス手法がGETアクセスであることを示し、次の”/flag/www.com/path1/path2/path3/index.cgi”はWWWブラウザ1が要求しているHTMLページの所在を示すパス情報である。次の”HTTP/1.1”は通信プロトコルがHTTPのバージョン1.1であることを示す。次の行の”Host: proxy.com”は、WWWブラウザ1がアクセスを要求しているホストの名前が中継サーバ5である”proxy.com”であることを示す。この図13で示される情報は、インターネット通信技術一般で用いられる標準的な方法であり、ここでは詳細な説明を省略する。また、通信内容を第三者から秘匿するためにHTTPS(Hyper Text Transfer Protocol over SSL)通信を用いて、通信を暗号化しても構わない。
中継部302は、ブラウザ側通信部301で受け取ったHTTPリクエスト中に含まれるパス情報に中継判定文字列が挿入されているか検索し(ステップS302)、挿入されていれば中継サーバ5経由で他のWWWサーバ4への中継アクセスであると判断し、パス情報から中継判定文字列を削除して、パス情報に通常”http://”であるHTTPプロトコル文字列を追加してURLを再生成する(ステップS303)。この時、通信内容を暗号化するため、通常”https://”であるHTTPSプロトコル文字列を追加して、URLを再生成しても良い。
また、中継判定文字列が挿入されていない場合、セッション維持用クッキーがリクエスト時に送信されているか確認し(ステップS304)、送信されていない場合は中継処理を中断する(ステップS305)。送信されている場合は、セッション維持用クッキーからアクセス先WWWサーバ名を取得し(ステップS306)、パス情報に追加してURLを再生成する(ステップS303)。なお、WWWサーバ名は、WWWサーバ4の名称に限らず、WWWサーバ4であることを示す識別情報であれば良い。
次に中継部302は、再生成したURLをサーバ側通信部303に渡し、指定のURLに対してインターネット通信を実行して、WWWサーバ4から該当する情報を取得する(ステップS307)。この時、過去に該当するURLにアクセスしたことがあるならば、その時の情報をそのまま利用し、再度そのURLにアクセスせずにすませても構わない。次に中継部302は、取得した情報がHTMLページである時にはセッション維持部304に、ステップS301のWWWブラウザ1からのリクエスト情報と共にステップS304で取得したHTMLページを渡す。取得した情報がHTMLページでない場合は、ブラウザ側通信部301を介して取得した情報をWWWブラウザ1に即座に返信する。また、ここではHTMLページとして説明しているが、実際にはXML(eXtensible Markup Language)ページを始めとする他の形式のWebページでも良い。
セッション維持部304は目的ページ検出部305にWWWブラウザ1からのリクエスト情報を渡し、目的ページかどうかを判断する。目的ページ検出部305は、WWWブラウザ1からのリクエスト情報中に操作時間情報が含まれているかどうかを確認する(ステップS308)。この時、操作時間情報はセッション情報と同じくクッキーとしてWWWブラウザで保持され、WWWブラウザからのリクエスト毎に中継サーバ5に送信されるものとする。以下、このクッキーの名前を”Timestamp”とし操作時間クッキーと呼ぶ。なお、操作時間クッキーの名前はどのようなものでも良い。
操作時間情報がリクエスト情報に含まれていない場合、目的ページ検出部305は、操作時間蓄積部306にWWWブラウザ1の操作時間情報が”0”であることを意味する情報を蓄積し、セッション維持部304に対してWWWサーバから受信した情報が目的ページであり、操作時間情報が”0”であると通知する(ステップS309)。この時の操作時間蓄積部306での蓄積方法を図14に示す。この図では対象”WWWブラウザ1”に対して操作時間情報”0”が保存されていることを示す。この時、対象としてWWWブラウザ1ではなく、利用者の名前やIDでも構わない。
また、操作時間情報がリクエスト情報に含まれている場合、目的ページ検出部305は、操作時間蓄積部306に該当の対象に対する操作時間情報が既に存在するかどうかを確認し(ステップS310)、既に存在する場合は蓄積された操作時間情報とリクエストの操作時間情報とを比較する(ステップS311)。リクエストの操作時間情報の方が大きければ、リクエストの操作時間情報を操作時間蓄積部306に蓄積し(ステップS312)、セッション維持部304に対してリクエストの操作時間情報と共に目的ページであると通知する。また、リクエストの操作時間情報の方が小さければ、目的ページでないとしてセッション維持部304に通知する。
また、操作時間情報がリクエスト情報に含まれており、操作時間蓄積部306に該当の対象に対する操作時間情報が存在しない場合、目的ページ検出部305は、リクエスト時の操作時間情報を操作時間蓄積部306に蓄積し(ステップS312)、セッション維持部304に対してリクエストの操作時間情報と共に目的ページであると通知する。
セッション維持部304は、目的ページ検出部305で目的ページであると判断された場合、目的ページ検出部305は、リクエストに操作時間クッキーが付いていなかった場合には返信時に操作時間情報クッキーとして目的ページ検出部305から渡された値を設定し(ステップS313)、セッション維持用クッキーにWWWサーバ4のホスト名を設定する(ステップS314)。また、目的ページ検出部305で目的ページでないと判断された場合は、セッション維持用クッキー及び操作時間情報クッキーを操作しない。
HTMLページ中に、アクセスしたWWWサーバ4のホスト名を追加する(ステップS315)。この時の追加する情報について図15に例を示す。図は、一般にスクリプトタグと呼ばれるHTML記述中の変数hostにWWWサーバ4のホスト名として”www.com”を保存する記述である。この例では一般にJavaScriptと呼ばれるWWWブラウザ標準の機能を用いてアクセスホスト情報を追加しているが、他にコメントとして埋め込む方法、又はHTTPヘッダとして埋め込む方法が考えられる。
次にブラウザ側通信部301は、WWWブラウザ1にクッキー及びホスト情報を追加した返信を返す(ステップS316)。
図13のリクエストに対する返信で追加されるクッキーの情報及びホスト情報を図16に示す。セッション維持用クッキー”Session”に”www.com”が設定され、操作時間クッキー”Timestamp”に”0”が設定されている。また、返信の最後にJavaScriptでホスト情報を埋め込んでいる。
WWWブラウザ1は中継サーバ5から返されたクッキーを保存し、受信したHTMLページを解釈して利用者に対して表示する。この時表示されるHTMLページが図17に示されるページ1のような構成であった場合、WWWブラウザは更に内部ページ1、内部ページ2及び画像を取得するため、中継サーバ5に対してリクエストを送信する。
内部ページ1は中継用URLである「http://proxy.com/flag/aaa.com/ddd.html」として中継サーバ5に送信される。この時のWWWブラウザ1から送信されるリクエストを図18に示す。内部1ページ対するリクエストには、前回のリクエストで設定されたセッション維持用クッキー及び操作時間クッキーが追加される。このリクエストはフルパスによるリクエストになるので、前回のリクエストと同様に中継サーバ5でステップS301、ステップS302、ステップS303、ステップS307の順で処理される。
ステップS308では、内部ページはHTMLページであるため、ステップS310に移る。ステップS310ではリクエストに操作時間クッキーが含まれているため、ステップS312に移り、またWWWブラウザ1に対する操作時間情報も既に蓄積されているため、ステップS313に移る。ステップS313においてリクエストの時間(例では”0”)と蓄積されている時間(同じく”0”)が等しいため、目的ページではないと判断され、ステップS317に移り、内部ページに対するリクエストにはアクセスホスト情報しか追加されず、セッション維持用クッキー、操作時間クッキーは変更されない。
この時、内部ページ1に追加されるアクセスホスト情報は、WWWサーバ4として”aaa.com”にアクセスしたため、図19のようになる。
同様に内部ページ2に対するリクエストに対しても中継サーバ5ではセッション維持用クッキー、操作クッキー共に変更されない。この時、内部ページ2に追加されるアクセスホスト情報は、WWWサーバ4として”xxx.co.jp”にアクセスしたため、図20のようになる。
次に、WWWブラウザ1は図17中の画像を取得するため、中継サーバ5に対してリクエストを送信する。この時のURLは、絶対パスであるため「http://proxy.com/AAA.img」に対してリクエストを送信する。この時のリクエストを図21に示す。前回の内部ページ1及び内部ページ2の取得時にセッション維持用クッキー、操作時間クッキーが変更されていないため、ページ1に対する返信時にWWWブラウザに保存された内容と同じ内容のクッキーが付く。
中継サーバ5では、ステップS302においてパス情報中にフラグ文字列が含まれていないため、ステップS304に移り、リクエストにセッション維持用クッキーが送信されているため、そのセッション維持用クッキーからアクセス先WWWサーバ名を取得する(ステップS306)。この時、セッション維持用クッキーは”www.com”であるため、ステップS303で再生成されるURLは「http://www.com/AAA.img」となる。図17における画像の添付ページのURLが「http://proxy.com/flag/www.com/path1/path2/path3/index.cgi」であるため、この画像はWWWサーバ”www.com”上に存在し、ステップS307で正常に画像を取得できる。その後、ステップS308でHTMLページではないため、ステップS309で画像を返信してWWWブラウザ1で画像が表示される。
以下、図21を用いて、利用者がWWWブラウザ1を操作した場合の処理について説明する。
利用者がWWWブラウザ1に表示された図17中の内部ページ1上にあるリンク1を操作したとする。利用者がWWWブラウザ1を操作すると、WWWブラウザ1上の操作ページ検出部201が動作して、利用者が操作したページを検出する(ステップS501)。この時の検出方法はWWWブラウザ1で利用できるJavaScriptやActiveXの機能を利用して検出する。この方法は一般的なためここでは詳細を省略する。
リンク1は図17の内部ページ1上にあるため、操作ページ検出部201はセッション更新部202に、内部ページ1に対してセッションを更新するよう指示する(ステップS502)。セッション更新部202では、内部ページ1に追加されているアクセスホスト情報を読み込み(ステップS503)、WWWブラウザ1に保存されているセッション維持用クッキーをそのアクセスホスト情報で書き換える(ステップS504)。図19では、アクセスホスト情報は”aaa.com”であるため、セッション維持用クッキーは”aaa.com”に書き換えられる。次に、時間情報クッキーの値を現在の時刻を元にした値に更新する(ステップS505)。例えば、操作時刻が9時11分である場合は”0911”といった値に更新する。
以上の処理が終了した後、WWWブラウザ1は中継サーバ5に対して絶対パスリンクで指定されたURLに対してリクエストを実施する。この時のURLは、絶対パスであるため、「http://proxy.com/AAA.html」となる。また、この時のリクエストは図23で示す。セッション維持用クッキー、操作時間クッキーの各値は、セッション更新部202で書き換えられた値となる。
中継サーバ5では、前記画像の場合と同様に、ステップS301、ステップS302、ステップS304、ステップS306と処理する。アクセス先WWWサーバ名は、セッション維持用クッキーがWWWブラウザ1上のセッション更新部202で書き換えられたため、”aaa.com”となり、ステップS303で再生成されるURLは「http://aaa.com/AAA.html」となる。図17におけるリンク1の添付ページのURLが「http://proxy.com/flag/aaa.com/ddd.html」であるため、この絶対パスリンクが指すHTMLページはWWWサーバ4”aaa.com”上に存在し、ステップS307で正常に取得できる。
この時WWWサーバ4”aaa.com”から取得した情報がHTMLページであるとし、その時のHTMLページの例を図24に示す。
次にセッション維持部304、目的ページ検出部305により、ステップS310〜ステップS316の処理が実施される。まず、リクエストに操作時間情報が含まれており(ステップS310)、操作時間情報が既に蓄積されていて(ステップS312)、リクエストの操作時間情報”0911”が蓄積されている操作時間情報”0”より大きいため(ステップS313)目的ページとして判断され、リクエストの操作時間情報”0911”を操作時間蓄積部306に蓄積し(ステップS314)、セッション維持クッキーにアクセスしたWWWサーバ名である”aaa.com”を設定する(ステップS316)。アクセスホスト追加部307では取得したHTMLページに”aaa.com”を追加する(ステップS317)。
最後にWWWブラウザ1にHTMLページを返信して終了する。このHTMLページに図24のように絶対パスで画像が設定されている場合でも、セッション維持クッキーに”aaa.com”が設定されているため、”aaa.com”上の”/BBB.img”を取得することができる。
また、次に利用者がWWWブラウザ1に表示された図17中の内部ページ2上にあるリンク2を操作したとする。利用者がブラウザを操作すると、WWWブラウザ1上の操作ページ検出部201が動作して、利用者が操作したページを検出する。リンク2は図17の内部ページ2上にあるため、ステップS501〜ステップS505により、セッション維持用クッキーが”xxx.co.jp”に書き換えられ、操作時間クッキーの値が現在時刻(ここでは”1001”とする)に更新され、リンク2に指定されたURLに対してリクエストを実施する。この時のリクエストを図25に示す。
このリクエストは中継サーバ5でフルパスと判断され、リクエストのパスで指定されているWWWサーバ4”zzz.com”に対してアクセスを実施する。
また、ステップS310〜ステップS317において、リクエスト時に添付されている操作時間クッキーの時間(”1001”)が蓄積されている時間(”0911”)よりも大きいため目的ページと判断され、操作時間蓄積部306にリクエストの操作時間情報が蓄積され、セッション維持用クッキーに”zzz.com”が設定され、HTMLページ中にアクセスホスト情報として”zzz.com”が追加し、WWWブラウザ1にHTMLページを返信して終了する。
このHTMLページに図18のように絶対パスで画像が設定されている場合でも、セッション維持クッキーに”zzz.com”が設定されているため、”zzz.com”上の”/BBB.img”を取得することができる。
図1は、リアルタイムWeb共有システムの第1の構成を示すブロック図である。 図2は、サーバ処理のフローチャートを示す図である。 図3は、中継用URLによるWWWブラウザからのアクセス例を示す図である。 図4は、セッション維持用クッキーの設定例を示す図である。 図5は、WWWブラウザからの絶対パスによるアクセス例を示す図である。 図6は、フラグ文字列が指定されないアクセスに対する処理のフローチャートを示す図である。 図7は、セッション維持用クッキーが追加されたWWWブラウザからのアクセス例を示す図である。 図8は、キャッシュデータがある場合の処理のフローチャートを示す図である。 図9は、中継対象ページを示す第1の図である。 図10は、中継対象ページを示す第2の図である。 図11は、リアルタイムWeb共有システムの第2の構成を示すブロック図である。 図12は、中継サーバ処理のフローチャートを示す図である。 図13は、WWWブラウザからのリクエスト例を示す図である。 図14は、時間情報蓄積部の例を示す図である。 図15は、アクセスホスト追加記述の例を示す図である。 図16は、中継サーバからの返信例を示す図である。 図17は、HTMLページ例を示す図である。 図18は、内部ページによるリクエスト例を示す図である。 図19は、内部ページ1に追加されるアクセスホスト情報例を示す図である。 図20は、内部ページ2に追加されるアクセスホスト情報例を示す図である。 図21は、WWWブラウザ処理のフローチャートを示す図である。 図22は、画像によるリクエスト例を示す図である。 図23は、リンク1によるリクエスト例を示す図である。 図24は、リンク1によって表示されるページ例を示す図である。 図25は、リンク2によるリクエスト例を示す図である。
符号の説明
1… WWWブラウザ
2… WWWブラウザ
3… 中継サーバ
4… WWWサーバ
5… 中継サーバ
101… ブラウザ側通信部
102… URL書き換えモジュール
103… 中継モジュール
104… キャッシュモジュール
105… サーバ側通信部
106… セッション維持モジュール
201… 操作ページ検出部
202… セッション更新部
301… ブラウザ側通信部
302… 中継部
303… サーバ側通信部
304… セッション維持部
305… 目的ページ検出部
306… 操作時間蓄積部
307… アクセスホスト追加部

Claims (36)

  1. WWWブラウザ表示装置と通信するブラウザ側通信部と、
    前記WWWブラウザ表示装置からの通信に含まれるURLを、WWWサーバとの通信に用いるURLに書き換えるURL書き換えモジュールと、
    前記書き換えられたURLに基づいて前記WWWサーバと通信するサーバ側通信部と
    を具備する
    中継サーバ。
  2. 請求項1に記載の中継サーバにおいて、
    前記書き換えられたURLで示される前記WWWサーバへの通信が最初か否かを判断する中継モジュールを具備する
    中継サーバ。
  3. 請求項2に記載の中継サーバにおいて、
    前記サーバ側通信部で受信した前記WWWサーバからの取得情報を保存するキャッシュモジュールと、
    前記取得情報に通信状態維持用の情報を追加し、前記ブラウザ側通信部を介して前記WWWブラウザ表示装置に前記取得情報を送信するセッション維持モジュールと
    を具備する
    中継サーバ。
  4. 請求項3に記載の中継サーバにおいて、
    前記キャッシュモジュールは、既に前記取得情報に該当する情報を保存している場合、前記中継モジュールからの前記取得情報の存在の確認に対して、前記取得情報が存在すると回答し、前記該当する情報を取得して前記中継モジュールに渡す
    中継サーバ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の中継サーバにおいて、
    前記URL書き換えモジュールは、前記ブラウザ側通信部で受信した情報に中継アクセスであるとの判定に用いる中継判定文字列が挿入されているか否かを調べ、前記ブラウザ側通信部で受信した情報に前記中継判定文字列が挿入されている場合、前記WWWサーバへの中継通信要求であると判断し、前記受信した情報から前記中継判定文字列を削除して書き換えパス情報を作成する
    中継サーバ。
  6. 請求項3又は4に記載の中継サーバにおいて、
    前記URL書き換えモジュールは、前記ブラウザ側通信部で受信した情報に中継アクセスであるとの判定に用いる中継判定文字列が挿入されているか否かを調べ、前記ブラウザ側通信部で受信した情報に前記中継判定文字列が挿入されておらず、前記通信状態維持用の情報が指定されていない場合、当該中継サーバに対する通信であるとして処理を中断する
    中継サーバ。
  7. 請求項3又は4に記載の中継サーバにおいて、
    前記URL書き換えモジュールは、前記ブラウザ側通信部で受信した情報に中継アクセスであるとの判定に用いる中継判定文字列が挿入されているか否かを調べ、前記ブラウザ側通信部で受信した情報に前記中継判定文字列が挿入されておらず、前記通信状態維持用の情報が指定されている場合、前記通信状態維持用の情報を用いて通信先である前記WWWサーバの識別情報を取得し、前記受信した情報と前記識別情報に基づいてURLを再生成する
    中継サーバ。
  8. 利用者に情報を表示する少なくとも一つのWWWブラウザ表示装置と通信するブラウザ側通信部と、
    前記WWWブラウザ表示装置からの通信に基づいて通信を中継するWWWサーバを決定する中継部と、
    前記WWWサーバと通信するサーバ側通信部と、
    前記WWWサーバからの取得情報と前記WWWブラウザ表示装置からの通信内容に基づいて目的とするHTMLページを検出する目的ページ検出部と、
    前記WWWブラウザ表示装置を操作した時間を蓄積する操作時間蓄積部と、
    通信状態維持用の情報を変更するセッション維持部と、
    通信した前記WWWサーバに関する情報を前記HTMLページに埋め込むアクセスホスト追加部と
    を具備する
    中継サーバ。
  9. 請求項8に記載の中継サーバにおいて、
    前記目的ページ検出部は、前記取得情報が前記HTMLページである場合、前記WWWブラウザ表示装置からの通信時に前記利用者が前記WWWブラウザ表示装置を操作した時間を示す操作時間情報が付いているか否かを判断する
    中継サーバ。
  10. 請求項9に記載の中継サーバにおいて、
    前記操作時間情報が付いていなければ目的ページとして判断し、前記操作時間蓄積部に前記WWWブラウザ表示装置の前記操作時間情報が0であることを示す情報を蓄積し、前記セッション維持部に前記操作時間情報が0であると通知し、
    前記セッション維持部は、前記WWWサーバの識別情報を前記通信状態維持用の情報とし、前記操作時間情報と共に前記HTMLページに設定する
    中継サーバ。
  11. 請求項9に記載の中継サーバにおいて、
    前記操作時間情報が付いている場合、前記操作時間蓄積部に既に蓄積されている前記操作時間情報と比較し、前記WWWブラウザ表示装置からの通信に付いている前記操作時間情報の値が大きければ目的ページとして判断し、前記WWWサーバの識別情報を前記HTMLページに前記通信状態維持用の情報として追加する
    中継サーバ。
  12. 請求項8乃至11のいずれか一項に記載の中継サーバにおいて、
    前記アクセスホスト追加部は、前記目的ページ検出部が目的ページであると判断した前記HTMLページに対して、前記WWWサーバの識別情報を埋め込む
    中継サーバ。
  13. 利用者の操作を検知する操作ページ検出部と、
    前記操作ページ検出部が前記利用者の操作を検知した時に通信状態維持用の情報を更新するセッション更新部と
    を具備する
    WWWブラウザ表示装置。
  14. 請求項13に記載のWWWブラウザ表示装置において、
    前記操作ページ検出部は、前記利用者の操作を検知して前記セッション更新部に通信状態維持用の情報の更新を指示し、
    前記セッション更新部は、アクセスしたWWWサーバの識別情報に関するアクセスホスト情報を用いて前記通信状態維持用の情報を更新し、その時点での時間を用いて操作時間の情報を更新する
    WWWブラウザ表示装置。
  15. 利用者に情報を提供する少なくとも一つのWWWブラウザ表示装置と、
    前記WWWブラウザ表示装置と通信する中継サーバと、
    前記中継サーバと通信するWWWサーバと
    を具備し、
    前記中継サーバは、
    ブラウザ側通信部と、URL書き換えモジュールと、中継モジュールと、サーバ側通信部と、キャッシュモジュールと、セッション維持モジュールを含み、
    前記ブラウザ側通信部は前記WWWブラウザ表示装置からの要求情報を受信して前記URL書き換えモジュールに渡し、
    前記URL書き換えモジュールは前記要求情報に含まれる中継判定文字列を検出した場合、前記WWWサーバへの中継通信要求であると判断し、前記要求情報から前記中継判定文字列を削除して書き換えパス情報を作成して前記中継モジュールに渡し、
    前記中継モジュールは前記キャッシュモジュールで保存しているキャッシュデータのうち前記書き換えパス情報に該当する情報が存在するか確認し、前記該当する情報が存在しない場合、前記書き換えパス情報に基づいてURLを再生成して前記サーバ側通信部に渡し、
    前記サーバ側通信部は前記再生成したURLが示すWWWサーバに対して通信を実行して、該当するHTMLページを取得して前記中継モジュールに渡し、
    前記中継モジュールは前記HTMLページを前記書き換えパス情報と関連付けて前記キャッシュモジュールに保存しているキャッシュデータとして蓄積し、前記セッション維持モジュールに前記HTMLページを渡し、
    前記セッション維持モジュールは前記HTMLページに通信状態維持用の情報を追加して、前記ブラウザ側通信部を介して前記WWWブラウザ表示装置に前記HTMLページを返信する
    Web共有システム。
  16. 請求項15に記載のWeb共有システムにおいて、
    前記中継サーバは、前記WWWブラウザ表示装置からの通信をブラウザ側通信部で受け取ると、前記URL書き換えモジュールで前記受信した通信中の情報に中継判定文字列が含まれていないことを確認し、前記通信維持用の情報が指定されていなければ、前記中継サーバ自体に対する通信であるとして処理を中断し、前記通信維持用の情報が指定されていれば、前記通信維持用の情報を用いて前記WWWサーバの識別情報を取得し、受信した情報と前記WWWサーバの識別情報をもとにURLを再生成する
    Web共有システム。
  17. 請求項15又は16に記載のWeb共有システムにおいて、
    前記中継サーバは、前記WWWブラウザ表示装置からの通信をブラウザ側通信部で受信し、
    前記中継モジュールは、前記キャッシュモジュールに対して前記キャッシュデータが存在するか確認し、
    前記キャッシュモジュールは、既に前記キャッシュデータがある場合、前記キャッシュデータがあると回答し、該当する前記キャッシュデータを取得し、前記中継モジュールに渡す
    Web共有システム。
  18. 利用者に情報を提供する少なくとも一つのWWWブラウザ表示装置と、
    前記WWWブラウザ表示装置と通信する中継サーバと、
    前記中継サーバと通信するWWWサーバと
    を具備し、
    前記中継サーバは、
    前記WWWサーバから取得した情報がHTMLページである場合、前記WWWブラウザ表示装置からの通信時に前記利用者が前記WWWブラウザ表示装置を操作した時間を示す操作時間情報が付いているか否かを判断し、付いていなければ目的ページとして判断し、操作時間を0として蓄積し、前記WWWブラウザ表示装置に操作時間0を示す前記操作時間情報を追加して、中継時にアクセスした前記WWWサーバの識別情報を前記WWWブラウザ表示装置に通信状態維持用の情報として追加し、前記WWWブラウザ表示装置からの通信に前記操作時間情報が付いている場合、既に蓄積されている前記操作時間情報と比較し、前記WWWブラウザ表示装置からの通信に付いている前記操作時間情報の値が大きければ目的ページとして判断し、中継時にアクセスした前記WWWサーバの識別情報を前記HTMLページに前記通信状態維持用の情報として追加する
    Web共有システム。
  19. 請求項18に記載のWeb共有システムにおいて、
    前記中継サーバは、
    前記WWWブラウザ表示装置と通信するブラウザ側通信部と、
    前記WWWブラウザ表示装置からの通信に基づいて通信を中継する前記WWWサーバを決定する中継部と、
    前記WWWサーバと通信するサーバ側通信部と、
    前記WWWサーバからの取得情報と前記WWWブラウザ表示装置からの通信内容に基づいて目的とするHTMLページを検出する目的ページ検出部と、
    前記WWWブラウザ表示装置を操作した時間を蓄積する操作時間蓄積部と、
    通信状態維持用の情報を変更するセッション維持部と、
    通信した前記WWWサーバに関する情報を前記HTMLページに埋め込むアクセスホスト追加部と
    を具備する
    Web共有システム。
  20. 請求項18又は19に記載のWeb共有システムにおいて、
    前記WWWブラウザ表示装置は、
    前記利用者の操作を検知して、アクセスした前記WWWサーバの識別情報に関するアクセスホスト情報を用いて前記通信状態維持用の情報を更新し、その時点での時間を用いて操作時間の情報を更新する
    Web共有システム。
  21. 請求項18乃至20のいずれか一項に記載のWeb共有システムにおいて、
    前記WWWブラウザ表示装置は、
    前記利用者の操作を検知する操作ページ検出部と、
    前記操作ページ検出部が前記利用者の操作を検知した時に前記通信状態維持用の情報を更新するセッション更新部と
    を具備する
    Web共有システム。
  22. WWWブラウザ表示装置と通信するステップと、
    前記WWWブラウザ表示装置からの通信に含まれるURLを、WWWサーバとの通信に用いるURLに書き換えるステップと、
    前記書き換えられたURLに基づいて前記WWWサーバと通信するステップと
    を具備する
    Web共有方法。
  23. 請求項22に記載のWeb共有方法において、
    前記書き換えられたURLで示される前記WWWサーバへの通信が最初か否かを判断するステップを具備する
    Web共有方法。
  24. 請求項22又は23に記載のWeb共有方法において、
    受信した前記WWWサーバからの取得情報を保存するステップと、
    前記取得情報に通信状態維持用の情報を追加し、前記WWWブラウザ表示装置に前記取得情報を送信するステップと
    を具備する
    Web共有方法。
  25. 請求項24のいずれか一項に記載のWeb共有方法において、
    既に前記取得情報に該当する情報を保存している場合、前記取得情報の存在の確認に対して、前記取得情報が存在すると回答し、前記該当する情報を取得するステップを具備する
    Web共有方法。
  26. 請求項22乃至25のいずれか一項に記載のWeb共有方法において、
    受信した情報に中継アクセスであるとの判定に用いる中継判定文字列が挿入されているか否かを調べ、受信した情報に前記中継判定文字列が挿入されている場合、前記WWWサーバへの中継通信要求であると判断し、前記受信した情報から前記中継判定文字列を削除して書き換えパス情報を作成するステップを具備する
    Web共有方法。
  27. 請求項24又は25に記載のWeb共有方法において、
    受信した情報に中継アクセスであるとの判定に用いる中継判定文字列が挿入されているか否かを調べ、受信した情報に前記中継判定文字列が挿入されておらず、前記通信状態維持用の情報が指定されていない場合、当該Web共有方法に対する通信であるとして処理を中断するステップを具備する
    Web共有方法。
  28. 請求項24又は25に記載のWeb共有方法において、
    受信した情報に中継アクセスであるとの判定に用いる中継判定文字列が挿入されているか否かを調べ、受信した情報に前記中継判定文字列が挿入されておらず、前記通信状態維持用の情報が指定されている場合、前記通信状態維持用の情報を用いて通信先である前記WWWサーバの識別情報を取得し、前記受信した情報と前記識別情報に基づいてURLを再生成するステップを具備する
    Web共有方法。
  29. 利用者に情報を表示する少なくとも一つのWWWブラウザ表示装置と通信するステップと、
    前記WWWブラウザ表示装置からの通信に基づいて通信を中継するWWWサーバを決定するステップと、
    前記WWWサーバと通信するステップと、
    前記WWWサーバからの取得情報と前記WWWブラウザ表示装置からの通信内容に基づいて目的とするHTMLページを検出するステップと、
    前記WWWブラウザ表示装置を操作した時間を蓄積するステップと、
    通信状態維持用の情報を変更するステップと、
    通信した前記WWWサーバに関する情報を前記HTMLページに埋め込むステップと
    を具備する
    Web共有方法。
  30. 請求項29に記載のWeb共有方法において、
    前記取得情報が前記HTMLページである場合、前記WWWブラウザ表示装置からの通信時に前記利用者が前記WWWブラウザ表示装置を操作した時間を示す操作時間情報が付いているか否かを判断するステップを具備する
    Web共有方法。
  31. 請求項30に記載のWeb共有方法において、
    前記操作時間情報が付いていなければ目的ページとして判断し、前記WWWブラウザ表示装置の前記操作時間情報が0であることを示す情報を蓄積するステップと、
    前記WWWサーバの識別情報を前記通信状態維持用の情報とし、前記操作時間情報と共に前記HTMLページに設定するステップと
    を具備する
    Web共有方法。
  32. 請求項30に記載のWeb共有方法において、
    前記操作時間情報が付いている場合、既に蓄積されている前記操作時間情報と比較し、前記WWWブラウザ表示装置からの通信に付いている前記操作時間情報の値が大きければ目的ページとして判断し、前記WWWサーバの識別情報を前記HTMLページに前記通信状態維持用の情報として追加するステップを具備する
    Web共有方法。
  33. 請求項29乃至32のいずれか一項に記載のWeb共有方法において、
    目的ページであると判断した前記HTMLページに対して、前記WWWサーバの識別情報を埋め込むステップを具備する
    Web共有方法。
  34. 請求項29乃至33のいずれか一項に記載のWeb共有方法において、
    前記利用者の操作を検知するステップと、
    前記操作を検知した時に前記通信状態維持用の情報を更新するステップと
    を具備する
    Web共有方法。
  35. 請求項34に記載のWeb共有方法において、
    前記利用者の操作を検知して前記通信状態維持用の情報の更新を指示するステップと、
    アクセスした前記WWWサーバの識別情報に関するアクセスホスト情報を用いて前記通信状態維持用の情報を更新し、その時点での時間を用いて操作時間の情報を更新するステップと
    を具備する
    Web共有方法。
  36. 請求項22乃至35のいずれか一項に記載のWeb共有方法を、コンピュータに実行させるためのWeb共有プログラム。
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