JP2006017723A - 基板に凹部を備えた熱式流量センサ - Google Patents

基板に凹部を備えた熱式流量センサ Download PDF

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Abstract

【課題】CSFに接触しない温度センサ及びヒーターを用いてCSFの流量を測定する熱式流量センサを提供すること。
【解決手段】熱式流量センサであって、第1の面及び反対側の第2の面を有する第1の基板、第2の基板、及び第3の基板を含む。第1の基板は第2の基板に結合され、第3の基板は第2の基板に結合されている。第2の基板は内部に形成された溝を有し、その第2の基板、第1の基板の第2の面、及び第3の基板の第1の面によって画定された導管が形成されている。ヒーターが導管の反対側の第1の基板の第1の面に配置され、第1の温度センサが導管の反対側の第1の基板の第1の面に配置され、第2の温度センサが導管の反対側の第1の基板の第1の面に配置されている。第1の凹部が、ヒーターと第1及び第2の温度センサの一方との間の前記第1の基板の第1及び第2の面の少なくとも一方に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱式流量センサに関連する。詳細には、本発明は、シャント内の脳脊髄液(CSF)の流れを監視するために用いることができる熱式流量センサに関する。
水頭症は、脳室内のCSFの異常な蓄積による症状である。適切に治療しないと、水頭症は子供や大人に重度の身体障害をもたらし、死に至ることもある。脳脊髄液が蓄積すると、脳室が膨張して脳内の圧力が上昇する。水頭症は、出生時から子供に起きる重度の変性症状である。水頭症は、遺伝因子と環境因子の複雑な相互作用によって起こると考えられている。人生の後年でも水頭症に罹ることがある。その原因は、例えば、脊椎披裂、脳出血、頭蓋骨外傷、腫瘍、及び嚢胞などである。
水頭症は、約5000〜10,000人の新生児に1人の割合で起こる。水頭症の予防法や治療法は、未だ分かっていない。現在、最も効果的な治療法は耳の後ろにシャントを外科移植することである。シャントは可撓性のチューブであり、これを脳の脳室系に挿入して脳脊髄液を体の他の部位に排出することができる。しかしながら、シャントが機能障害を起こすことが良くあり、これにより患者に感染症が起き、重度の合併症(例えば、発達障害や学習障害など)が引き起こされる場合がある。
ある推定によれば、シャントが移植された患者の最大50%が人生のある時点でシャントの機能障害を経験する。シャントの機能障害の殆どは、カテーテルの閉塞とシャント弁の誤調節である。
本発明の発明者は、CSFの流れを監視するために開発された本発明に従った小型移植用流量センサを用いてシャントの機能障害による合併症の発症を検出できると考えている。このようなセンサは、CSFに接触しない温度センサ及びヒーターを用いてCSFの流量を測定する。従って、このようなセンサは、長期(例えば、10年以上)に亘って使用するために移植することができる。
具体的には、シャント弁が子供に移植されると、移植された別のセンサでインプラントの機能障害を効果的に検出することができる。本発明に従った熱式流量センサは、水頭症の治療に著しい進展を与え、患者のシャント弁の流速を連続的に最適化できる閉ループ制御系の開発に向けたステップを可能にする。
加えて、本発明の熱式流量センサは、以前は得られなかった髄液(CSF)の生成及び排出についての新規の情報を医師に提供できる。
CSFに接触しない温度センサ及びヒーターを用いてCSFの流量を測定する熱式流量センサを提供すること。
現在好適な例示的な実施形態に従えば、本発明は、第1の面及び反対側の第2の面を備えた第1の基板を有する熱式流量センサを含む。第2の基板が、第1の面及び反対側の第2の面を有する。第1の基板は、その第2の面が第2の基板の第1の面に当接するように第2の基板に結合されている。第3の基板が、第1の面及び反対側の第2の面を有する。第3の基板は、その第1の面が第2の基板の第2の面に当接するように第2の基板に結合されている。第2の基板は内部に形成された溝を有し、これにより、その第2の基板、第1の基板の第2の面、及び第3の基板の第1の面によって画定された導管が形成されている。ヒーターが、導管の反対側の第1の基板の第1の面に配置されている。第1の温度センサが、導管の反対側の第1の基板の第1の面に配置されている。第2の温度センサが、導管の反対側の第1の基板の第1の面に配置されている。第1の凹部が、ヒーターと第1の温度センサ及び第2の温度センサの一方との間の第1の基板の第1の面及び第2の面の少なくとも一方に形成されている。
CSFに接触しない温度センサ及びヒーターを用いてCSFの流量を測定する小型移植用流量センサを用いてシャントの機能障害による合併症の発症を検出できる。
本発明の上記した及び別の目的、特徴、及び利点が、添付の図面を参照しながら本発明の特定の実施形態の詳細な説明を読めばよりよく理解できるであろう。全ての図面において、類似の構成要素には同一の参照番号が付されている。
図1‐図6を参照すると、本発明に従った熱式流量センサ10が示されている。現在好適な例示的な実施形態では、熱式流量センサは、第1の基板12、第2の基板14、及び第3の基板16を含む。第1の基板12は、第1の面18及び反対側の第2の面20を有する。第2の基板14は、第1の面22及び反対側の第2の面24を有する。第3の基板16は、第1の面26及び反対側の第2の面28を有する。第1の基板12は、その第2の面20が第2の基板14の第1の面22に当接するように第2の基板14に結合されている。第3の基板16は、その第1の面26が第2の基板14の第2の面24に当接するように第2の基板14に結合されている。第1の基板は、第2の基板に接着されるのが好ましく、第2の基板は、第3の基板に接着するのが好ましい。第1の基板及び第3の基板は、好ましくは、例えばPYREX(登録商標)やBOROFLOAT(登録商標)などのホウケイ酸ガラスから形成するのが好ましい。第2の基板は、シリコンから形成するのが好ましい。
第2の基板14は、図1に例示されているように内部に形成された溝30を有し、これにより第2の基板14、第1の基板の第2の面20、及び第3の基板の第1の面26によって画定された導管32が形成されている。この溝は、第2のシリコン基板14をエッチングして形成するのが好ましい。例示的な一実施形態では、溝は、380μm×3000μmの断面寸法を有することができる。ヒーター34が、導管32の反対側の第1の基板12の第1の面18に配置されている。第1の温度センサ36が、導管32と反対側の第1の基板12の第1の面18に配置されている。第2の温度センサ38もまた、導管32の反対側の第1の基板12の第1の面18に配置されている。このセンサは、流速300ml/時間で約0.005℃の温度差を検出することができる。
温度センサ及びヒーターは、ホウケイ酸ガラスから形成するのが好ましい第1の基板の第1の面または第2の面に金属を直接堆積させて(例えば、蒸着またはスパッタリング)形成するのが好ましい。これらの金属堆積方法では、真空室内でガラス表面上に薄い金属膜を堆積させることができる。当業者であれば、リソグラフ法によってどのように薄膜をパターン形成するかを容易に理解できるであろう。例示的な一実施形態では、金属の薄膜は複数の層からなる(例えば、クロム(Cr)、プラチナ(Pt)、チタン(Ti)、及び金(Au)など)。クロムまたはチタンは、ホウケイ酸ガラスによく付着するため接着層として用いるのに適している。次いで、Ptの層をCrまたはTiの上に堆積させて、ヒーター及び温度センサ構造として用いることができる。ヒーター及び温度センサを形成する際に、同じ基板上の残りの電子素子のために電気経路も形成することができる。金の層は、ヒーターまたは温度センサ構造が存在しないプラチナ層の上面に堆積させて、残りの電子回路の電気経路を形成するのが好ましい。しかしながら、ヒーターまたは温度センサが存在しない領域に、金の層をCrまたはTiの接着層に直接堆積させることもできる。ヒーターは、図12に示されているように、内部を流れる電流による抵抗熱によって作動する。温度センサは、図12に示されているように、その周囲温度による抵抗の変化によって作動する。本発明のセンサでは、各温度センサにおける周囲温度は、特に、ヒーターによって生成される熱量、第1の基板の厚み、及び導管を流れる流体の流速によって決まる。
キャップ40が第1の基板12の第1の面18に取り付けられており、これにより内部区画42が画定されている。キャップ40は、好ましくは、PYREX(登録商標)から形成し、第1の基板に鑞付けし、これにより密閉された内部区画42が形成される。センサが移植用医療装置として用いられる場合、移植が生体拒絶されないように最終的なパリレン層をセンサの外面に設ける。ヒーター34、第1の温度センサ36、及び第2の温度センサ38が、内部区画42内に配置されている。他の電子素子44もまた、内部区画42内に配置され、ヒーター34、第1の温度センサ36、及び第2の温度センサ38に電気的に接続されている。当業者であれば、ヒーター及び/またはセンサからのデータを外部制御ユニットに対してテレメトリで送受信できるように電子素子を組み立てる方法は用意に理解できるであろう。導管から第1の基板の反対側の面に温度センサ及びヒーターを配置すると、センサ及びヒーターが導管内の流体(例えば、CSF)に直接接触しない。この構造を反転基板と呼ぶことにする。従って、本発明に従ったセンサは、生体適合性デザインであり、水頭症シャントや注入ポンプなどの長期に亘るインプラントに適している(例えば、10年以上)。センサ及び電子素子の生体適合性パッケージングには次の利点がある。
1.体液が生体適合性ガラスとしか接触しない。
2.Ti/Ptセンサ、ヒーター、及びセンサの電子素子が同じ基板に配置されるため製造コストを削減できる。
3.センサ電子素子は、フリップチップ技術によって製造できるASICを利用して劇的に小型化することができる。
代替の実施形態に従えば、熱式流量センサは、図4a‐図4cに例示されているように、2つの基板12’及び14’から構成され、それらの基板の一方または両方に溝30’が形成されており、これにより両方の基板によって画定された導管32’が形成されている。別の代替の実施形態では、熱式流量センサは、図5及び図6に示されているように、唯1つの基板12’’から構成することができる。基板12’’は、第1の上面18’’、反対側の第2の下面20’’、及び第1の上面18’’と第2の下面20’’との間に延在する少なくとも1つの側端部46’’を有する。導管32’’は基板12’’内に形成されている。導管32’’は、入口開口48’’及び出口開口50’’を有する。開口48’’及び50’’のそれぞれは、図6に示されているように、少なくとも1つの側端部46’’に形成されている。
導管32、32’、及び32’’内を流れる流体の速度を決定するために、流体が導管の入口開口から入って出口開口から出ることができる。流体は、導管から離れた反対側のヒーター34で加熱される。言い換えれば、ヒーター及び温度センサは、導管内を流れる流体と接触しない。流体の温度は、導管から離れた反対側の本体の第1の面に配置された第1の温度センサによって検出される。流体の温度はまた、導管から離れた反対側の本体の第1の面に配置された第2の温度センサによっても検出することができる。現在好適な例示的な実施形態では、2つの温度センサは約2000μm離間している。温度センサ間の距離は、測定する流速に部分的に依存する。当業者であれば、検出した温度に基づいて流体の流速を容易に決定することができる。流体は、CSFであるのが好ましく、熱式流量センサ10は、図11に示されているようにシャント100内に配置されるのが好ましい。
本発明に従ったセンサのデザインでは、300ml/時間に達する流量(流量25ml/時間で最適な感度)に対して、及び2秒の迅速応答ステップに対して静的及び動的FEMシミュレーションによってセンサを最適化した。CSFの通常の流量は約25ml/時間である。流量25ml/時間では、センサ信号の温度は約140mV/ml/時間であり、270ml/時間を超える大きい流量では、センサ信号の感度は約5mV/ml/時間である。約2秒のセンサの応答時間は、ガラス基板上の従来のセンサの約10秒に比べてかなり短い時間である。加えて、従来のセンサは、2〜3ml/時間までの流量しか検出することができない。迅速な応答ステップにより、患者の頭の位置が急に変動した場合も(例えば起床時など)、CSFの流量を測定することが可能である。
ここで図3を参照されたい。第1の基板、第2の基板、及び第3の基板のそれぞれによって、第1の基板の第1の面18と第3の基板の第2の面28との間に延在する少なくとも1つの側端部46を有する複層本体構造を形成している。導管32は、それぞれが少なくとも1つの側端部46に形成された入口開口48及び出口開口50を有する。現在好適な例示的な実施形態では、入口開口48及び出口開口50は、第2の基板14のみに配置されている。ダイシングソーを用いて3つの層を切断して、第2の基板の開口を露出させることができる。この実施形態は、入口開口及び出口開口が上面及び/または下面ではなく本体構造の側端部に配置されているため、ストリームライン・パッケージングと呼ぶ。
ここで図7を参照されたい。本発明の別の実施形態に従って、第1の凹部52が、ヒーター34と第1の温度センサ36との間の第1の基板12の第1の面18に形成されている。図示されているように、第1の凹部52はヒーター34に直接隣接して配置されている。第2の凹部54が、ヒーター34と第2の温度センサ38との間の第1の基板12の第1の側面18に形成されている(図8Aを参照)。図示されているように、第2の凹部54は、第1の凹部とは反対側にヒーター34に直接隣接して配置されている。別法では、図8B及び図8Cに示されているように、凹部52及び54は、その両方を第1の基板12の第2の面に形成する、または一方を第1の基板の第1の面に形成し、他方を第1の基板の第2の面に形成することができる。凹部52及び54は、第1の基板の厚みの約半分まで第1の基板内に延びているのが好ましい。本発明の別の変更形態に従えば、凹部52及び54は、第1の基板の第1の面及び第1の基板の第2の面に配置することができる。
凹部52及び54を用いて、矢印Aによって示されているように、ヒーター34によって生成された熱が第1の基板を介して導管32内へ移動するのを案内することができる。次いで、矢印Bによって示されているように、流体によって吸収された熱エネルギーが、第1の基板を介して第1の温度センサ及び第2の温度センサに戻される。空気は良好な熱の導体ではないため、ヒーターによって生成された熱の殆ど全てが矢印A及びBによって示されている経路に沿って移動する。もちろん、一部の熱は第1の基板内を移動するが、当業者であれば、これを考慮して本発明に従った熱式流量センサを容易に較正することができるであろう。第1の基板の厚み、ヒーターによって生成される熱の程度、凹部の寸法、及び当業者に周知の他の因子によって、導管内を流れる流体の速度を容易に決定することができる。次いで、この情報をテレメトリによって外部制御ユニットに送信することができる(不図示)。
図4A‐図5に示されている前の代替の実施形態のように、凹部52及び54を有する熱式流量センサは、図4A‐図4Cに示されているように2つの基板12’及び14’から構成する、または図5に示されているように唯1つの基板12’’から構成することができる。
ここで図9Aを参照すると、本発明の更に別の実施形態に従った熱式流量センサが例示されている。この実施形態では、第1の温度センサ36は、導管内を流れる流体の方向とは反対方向にヒーター34から第1の所定距離離間して、導管とは反対側の第1の基板の第1の面に配置されている。第2の温度センサ38は、流体が流れる方向とは反対方向にヒーター34から第2の所定距離離間して、導管の反対側の第1の基板の第1の面に配置されている。図9Aに例示されているように、第2の所定距離は第1の所定距離よりも長い。この実施形態は、流体の流れる方向にヒーターが2つの温度センサの間に位置するのではなく、両方の温度センサがヒーターの一側に位置するため非対称センサデザインと呼ぶ。
ここで図9Bを参照すると、図9Aの実施形態の変更形態が例示されている。この変更形態では、第1の温度センサ及び第2の温度センサはそれぞれ、流体の流れる方向とは反対方向ではなく流体の流れる方向に、ヒーターから第1の所定距離及び第2の所定距離離間して配置されている。
ここで図10A及び図10Bを参照すると、図9の実施形態の別の変更形態が例示されている。この変更形態に従えば、ヒーター及び温度センサが導管内に配置されているため、導管内を流れる流体に接触する。この変更形態に従えば、第1の温度センサ及び第2の温度センサはそれぞれ、図10Aに示されているように図9Aの実施形態と同様に流体の流れる方向とは反対方向に、または図10Bに示されているように図9Bの実施形態と同様に流体の流れる方向に、ヒーターから第1の所定距離及び第2の所定距離離間して配置することができる。
図4A‐図5に示されている前の代替の実施形態のように、流体の流れる方向またはその反対方向にヒーターの一側に配置された第1の温度センサ及び第2の温度センサを有する熱式流量センサは、図4A‐図4Cに示されているように2つの基板12’及び14’から構成する、または図5に示されているように唯1つの基板12’’から構成することができる。
本発明の発明者は、非対称センサデザインでは、カットオフ流速と呼ばれる一定の流速よりも低い流速を検出できないことを見出した。このカットオフ流速は、通常は約1〜2ml/時間である。0ml/時間からカットオフ流速までの流速を測定するには、図9Aに例示されているような第2のヒーター56を用いることができる。このヒーター56は、流体の流れる方向に、第2のセンサ38と第1のセンサ36との間に配置されている。
本発明に従った熱式流量センサの現在好適な例示的な実施形態を説明してきたが、当業者であれば、本発明の開示により他の変更形態、改良形態、及び変形形態に容易に想到するであろう。1つの実施形態の要素を別の実施形態の要素と交換することも本発明の範囲に包含される。図面は正確な縮尺で描く必要はなく、単に概念を示すものであることを理解されたい。従って、このような全ての変更形態、改良形態、及び変形形態が、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲内であることを理解されたい。
ここで開示した全ての発行された特許、継続中の特許出願、刊行物、学術論文、書籍、または他の参照文献は、言及することを以って本明細書の一部とする。
本発明の実施態様は以下の通りである。
(1)熱式流量センサであって、
第1の面及び反対側の第2の面を有する第1の基板と、
第1の面及び反対側の第2の面を有する第2の基板であって、前記第1の基板の前記第2の面が前記第2の基板の前記第1の面に当接するように前記第1の基板に結合された、前記第2の基板と、
第1の面及び反対側の第2の面を有する第3の基板であって、前記第2の基板の前記第2の面が前記第3の基板の前記第1の面に当接するように前記第2の基板に結合された、前記第3の基板と、
前記第2の基板が内部に形成された溝を有し、これにより、前記第2の基板、前記第1の基板の前記第2の面、及び前記第3の基板の前記第1の面によって画定された導管が形成されており、
前記導管の反対側の前記第1の基板の前記第1の面に配置されたヒーターと、
前記導管の反対側の前記第1の基板の前記第1の面に配置された第1の温度センサと、
前記導管の反対側の前記第1の基板の前記第1の面に配置された第2の温度センサとを含み、
第1の凹部が、前記ヒーターと前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサの一方との間の前記第1の基板の前記第1の面及び前記第2の面の少なくとも一方に形成されていることを特徴とする熱式流量センサ。
(2)前記第2の凹部が、前記ヒーターと前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサの他方との間の前記第1の基板の前記第1の面に形成されていることを特徴とする実施態様(1)に記載の熱式流量センサ。
(3)前記第1の凹部が、前記第1の基板の厚みの約半分まで前記第1の基板内に延びていることを特徴とする実施態様(1)に記載の熱式流量センサ。
(4)前記第2の凹部が、前記ヒーターと前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサの他方との間の前記第1の基板の前記第1の面に形成されており、前記第2の凹部が、前記第1の基板の厚みの約半分まで前記第1の基板内に延びていることを特徴とする実施態様(2)に記載の熱式流量センサ。
(5)前記第1の凹部が、前記ヒーターに直接隣接して配置されていることを特徴とする実施態様(1)に記載の熱式流量センサ。
(6)前記第1の凹部が、前記ヒーターに直接隣接して配置されており、第2の凹部が、前記ヒーターと前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサの他方との間の前記第1の基板の前記第1の面に形成されており、前記第2の凹部が、前記ヒーターに直接隣接して前記第1の凹部の反対側に配置されていることを特徴とする実施態様(1)に記載の熱式流量センサ。
(7)前記第1の凹部が、前記第1の基板の前記第1の面に配置されていることを特徴とする実施態様(1)に記載の熱式流量センサ。
(8)前記第1の凹部が、前記第1の基板の前記第2の面に配置されていることを特徴とする実施態様(1)に記載の熱式流量センサ。
(9)前記第1の凹部が第1の凹部と第2の凹部とから構成され、その第1の凹部が前記第1の基板の前記第1の面に配置され、前記第2の凹部が前記第1の基板の前記第2の面に配置されていることを特徴とする実施態様(1)に記載の熱式流量センサ。
(10)熱式流量センサであって、
第1の面及び反対側の第2の面を有する第1の基板と、
第1の面及び反対側の第2の面を有する第2の基板であって、前記第1の基板の前記第2の面が前記第2の基板の前記第1の面に当接するように前記第1の基板に結合された、前記第2の基板と、
前記第1の基板及び前記第2の基板の少なくとも一方の内部に溝が形成され、これにより前記第1の基板及び前記第2の基板によって画定された導管が形成されており、
前記導管の反対側の前記第1の基板の前記第1の面に配置されたヒーターと、
前記導管の反対側の前記第1の基板の前記第1の面に配置された第1の温度センサとを含み、
第1の凹部が、前記ヒーターと前記第1の温度センサとの間の前記第1の基板の前記第1の面及び前記第2の面の少なくとも一方に形成されていることを特徴とする熱式流量センサ。
(11)更に、前記導管の反対側の前記第1の基板の前記第1の面に配置された第1の温度センサを含むことを特徴とする実施態様(10)に記載の熱式流量センサ。
(12)更に、前記ヒーターと前記第2の温度センサとの間の前記第1の基板の前記第1の面に形成された第2の凹部を含むことを特徴とする実施態様(11)に記載の熱式流量センサ。
(13)前記第1の凹部が、前記第1の基板の厚みの約半分まで前記第1の基板内に延びていることを特徴とする実施態様(10)に記載の熱式流量センサ。
(14)前記第2の凹部が、前記第1の基板の厚みの約半分まで前記第1の基板内に延びていることを特徴とする実施態様(12)に記載の熱式流量センサ。
(15)前記第1の凹部が前記ヒーターに直接隣接して配置されていることを特徴とする実施態様(10)に記載の熱式流量センサ。
(16)前記第1の凹部が前記ヒーターに直接隣接して配置されており、前記第2の凹部が、前記ヒーターに直接隣接して前記第1の凹部の反対側に配置されていることを特徴とする実施態様(12)に記載の熱式流量センサ。
(17)前記第1の凹部が前記第1の基板の前記第1の面に配置されていることを特徴とする実施態様(10)に記載の熱式流量センサ。
(18)前記第1の凹部が前記第1の基板の前記第2の面に配置されていることを特徴とする実施態様(10)に記載の熱式流量センサ。
(19)前記第1の凹部が第1の凹部及び第2の凹部から構成され、その第1の凹部が前記第1の基板の前記第1の面に配置されており、前記第2の凹部が前記第1の基板の前記第2の面に配置されていることを特徴とする実施態様(10)に記載の熱式流量センサ。
(20)熱式流量センサであって、
第1の上面、反対側の第2の下面、前記第1の上面と前記第2の下面との間に延在する少なくとも1つの側端部、及び入口開口及び出口開口を有する内部形成された導管を含み、前記各開口が少なくとも1つの側端部にそれぞれ形成されている、第1の基板と、
前記導管の反対側の前記第1の基板の前記第1の面に配置されたヒーターと、
前記導管の反対側の前記第1の基板の前記第1の面に配置された第1の温度センサとを含み、
第1の凹部が、前記ヒーターと前記第1の温度センサとの間の前記第1の基板の前記第1の面及び前記第2の面の少なくとも一方に形成されていることを特徴とする熱式流量センサ。
(21)更に、前記導管の反対側の前記第1の基板の前記第1の面に配置された第2の温度センサを含むことを特徴とする実施態様(20)に記載の熱式流量センサ。
(22)更に、前記ヒーターと前記第2の温度センサとの間の前記第1の基板の前記第1の面に形成された第2の凹部を含むことを特徴とする実施態様(21)に記載の熱式流量センサ。
(23)前記第1の凹部が、前記第1の基板の厚みの約半分まで前記第1の基板内に延びていることを特徴とする実施態様(20)に記載の熱式流量センサ。
(24)前記第2の凹部が、前記第1の基板の厚みの約半分まで前記第1の基板内に延びていることを特徴とする実施態様(22)に記載の熱式流量センサ。
(25)前記第1の凹部が前記ヒーターに直接隣接して配置されていることを特徴とする実施態様(20)に記載の熱式流量センサ。
(26)前記第1の凹部が前記ヒーターに直接隣接して配置されており、前記第2の凹部が、前記ヒーターに直接隣接して前記第1の凹部の反対側に配置されていることを特徴とする実施態様(22)に記載の熱式流量センサ。
(27)本体内の導管内を流れる流体の流速を決定する方法であって、
前記本体が、第1の上面、反対側の第2の下面、前記第1の上面と前記第2の下面との間に延在する少なくとも1つの側端部、及び入口開口及び出口開口を有する本体内に形成された導管を含み、前記各開口が前記少なくとも1つの側端部に形成されており、前記方法が、
前記導管の前記入口開口内に流体が流れるようにするステップと、
前記導管から離れた反対側の前記本体の前記第1の面に配置されたヒーターで前記流体を加熱するステップと、
前記導管から離れた反対側の前記本体の前記第1の面に配置された第1の温度センサで前記流体の温度を検出するステップと、
前記ヒーターと前記第1の温度センサとの間の前記本体の前記第1の面及び前記第2の面の少なくとも一方に第1の凹部を形成するステップと、
前記検出した温度に基づいて前記流体の流速を決定するステップとを含むことを特徴とする方法。
(28)前記本体が、第1の面及び反対側の第2の面を有する第1の基板と、第1の面及び反対側の第2の面を有する少なくとも第2の基板を含み、前記第1の基板が、その第2の面が前記第2の基板の前記第1の面に当接するように前記第2の基板に結合され、前記第2の基板が内部に形成された溝を有し、これにより前記第2の基板及び前記第1の基板の前記第2の面によって画定された導管が形成されており、
前記形成するステップで、前記第1の凹部を前記第1の基板の前記第1の面に形成することを特徴とする実施態様(27)に記載の方法。
(29)更に、前記導管から離れた反対側の前記本体の前記第1の面に配置された第2の温度センサで前記流体の温度を検出するステップと、
第2の凹部を、前記ヒーターと前記第2の温度センサとの間の前記本体の前記第1の面及び前記第2の面の少なくとも一方に形成するステップを含むことを特徴とする実施態様(27)に記載の方法。
(30)前記形成するステップで、前記第1の凹部及び前記第2の凹部を前記第1の基板の約半分の厚みまで延びるように前記第1の基板内に形成することを特徴とする実施態様(29)に記載の方法。
本発明に従った熱式流量センサの斜視図である。 矢印の方向から図1の線2‐2に沿って見た模式的な熱式流量センサの断面図である。 矢印の方向から図2の線3‐3に沿って見た熱式流量センサの断面図である。 第2の基板に溝が形成された2つの基板のみを有する熱式流量センサを示す図2に類似した断面図である。 第1の基板に溝が形成された2つの基板のみを有する熱式流量センサを示す図2に類似した断面図である。 第1の基板及び第2の基板の両方に溝が形成された2つの基板のみを有する熱式流量センサを示す図2に類似した断面図である。 内部に溝が形成された唯1つの基板を有する熱式流量センサを示す図2に類似した断面図である。 矢印の方向から図5の線6‐6に沿って見た熱式流量センサの断面図である。 第1の基板、ヒーター、及び第1の基板の上面に設けられた第2の温度センサを示す拡大部分斜視図である。 第1の基板の第1の面に形成された凹部を示す熱式流量センサの部分断面図である。 第1の基板の第2の面に形成された凹部を示す熱式流量センサの部分断面図である。 第1の基板の第1の面に形成された1つの凹部及び第1の基板の第2の面に形成された他方の凹部を示す熱式流量センサの部分断面図である。 第1の基板の第1の面及び第1の基板の第2の面に形成された凹部を示す熱式流量センサの部分断面図である。 ヒーターの温度センサが上流に形成された非対称デザインを示す熱式流量センサの断面図である。 ヒーターの下流に温度センサが形成された非対称デザインを示す熱式流量センサの断面図である。 導管内においてヒーターの温度センサが上流に形成された非対称デザインを示す熱式流量センサの断面図である。 導管内においてヒーターの下流に温度センサが形成された非対称デザインを示す熱式流量センサの断面図である。 シャント内に組み込まれた熱式流量センサを示す斜視図である。 ヒーター及び温度センサを示す第1の基板の第1の面または第2の面の模式的な平面図である。
符号の説明
10 熱式流量センサ
12 第1の基板
14 第2の基板
16 第3の基板
18 第1の基板の第1の面
20 第1の基板の第2の面
22 第2の基板の第1の面
24 第2の基板の第2の面
26 第3の基板の第1の面
28 第3の基板の第2の面
30、30’ 溝
32、32’、32’’ 導管
34 ヒーター
36 第1の温度センサ
38 第2の温度センサ
40 キャップ
42 内部区画
44 電子素子
46、46’’ 側端部
48、48’’ 入口開口
50、50’’ 出口開口
52、54 凹部
100 シャント

Claims (30)

  1. 熱式流量センサであって、
    第1の面及び反対側の第2の面を有する第1の基板と、
    第1の面及び反対側の第2の面を有する第2の基板であって、前記第1の基板の前記第2の面が前記第2の基板の前記第1の面に当接するように前記第1の基板に結合された、前記第2の基板と、
    第1の面及び反対側の第2の面を有する第3の基板であって、前記第2の基板の前記第2の面が前記第3の基板の前記第1の面に当接するように前記第2の基板に結合された、前記第3の基板と、
    前記第2の基板が内部に形成された溝を有し、これにより、前記第2の基板、前記第1の基板の前記第2の面、及び前記第3の基板の前記第1の面によって画定された導管が形成されており、
    前記導管の反対側の前記第1の基板の前記第1の面に配置されたヒーターと、
    前記導管の反対側の前記第1の基板の前記第1の面に配置された第1の温度センサと、
    前記導管の反対側の前記第1の基板の前記第1の面に配置された第2の温度センサとを含み、
    第1の凹部が、前記ヒーターと前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサの一方との間の前記第1の基板の前記第1の面及び前記第2の面の少なくとも一方に形成されていることを特徴とする熱式流量センサ。
  2. 前記第2の凹部が、前記ヒーターと前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサの他方との間の前記第1の基板の前記第1の面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱式流量センサ。
  3. 前記第1の凹部が、前記第1の基板の厚みの約半分まで前記第1の基板内に延びていることを特徴とする請求項1に記載の熱式流量センサ。
  4. 前記第2の凹部が、前記ヒーターと前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサの他方との間の前記第1の基板の前記第1の面に形成されており、前記第2の凹部が、前記第1の基板の厚みの約半分まで前記第1の基板内に延びていることを特徴とする請求項2に記載の熱式流量センサ。
  5. 前記第1の凹部が、前記ヒーターに直接隣接して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の熱式流量センサ。
  6. 前記第1の凹部が、前記ヒーターに直接隣接して配置されており、第2の凹部が、前記ヒーターと前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサの他方との間の前記第1の基板の前記第1の面に形成されており、前記第2の凹部が、前記ヒーターに直接隣接して前記第1の凹部の反対側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の熱式流量センサ。
  7. 前記第1の凹部が、前記第1の基板の前記第1の面に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の熱式流量センサ。
  8. 前記第1の凹部が、前記第1の基板の前記第2の面に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の熱式流量センサ。
  9. 前記第1の凹部が第1の凹部と第2の凹部とから構成され、その第1の凹部が前記第1の基板の前記第1の面に配置され、前記第2の凹部が前記第1の基板の前記第2の面に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の熱式流量センサ。
  10. 熱式流量センサであって、
    第1の面及び反対側の第2の面を有する第1の基板と、
    第1の面及び反対側の第2の面を有する第2の基板であって、前記第1の基板の前記第2の面が前記第2の基板の前記第1の面に当接するように前記第1の基板に結合された、前記第2の基板と、
    前記第1の基板及び前記第2の基板の少なくとも一方の内部に溝が形成され、これにより前記第1の基板及び前記第2の基板によって画定された導管が形成されており、
    前記導管の反対側の前記第1の基板の前記第1の面に配置されたヒーターと、
    前記導管の反対側の前記第1の基板の前記第1の面に配置された第1の温度センサとを含み、
    第1の凹部が、前記ヒーターと前記第1の温度センサとの間の前記第1の基板の前記第1の面及び前記第2の面の少なくとも一方に形成されていることを特徴とする熱式流量センサ。
  11. 更に、前記導管の反対側の前記第1の基板の前記第1の面に配置された第1の温度センサを含むことを特徴とする請求項10に記載の熱式流量センサ。
  12. 更に、前記ヒーターと前記第2の温度センサとの間の前記第1の基板の前記第1の面に形成された第2の凹部を含むことを特徴とする請求項11に記載の熱式流量センサ。
  13. 前記第1の凹部が、前記第1の基板の厚みの約半分まで前記第1の基板内に延びていることを特徴とする請求項10に記載の熱式流量センサ。
  14. 前記第2の凹部が、前記第1の基板の厚みの約半分まで前記第1の基板内に延びていることを特徴とする請求項12に記載の熱式流量センサ。
  15. 前記第1の凹部が前記ヒーターに直接隣接して配置されていることを特徴とする請求項10に記載の熱式流量センサ。
  16. 前記第1の凹部が前記ヒーターに直接隣接して配置されており、前記第2の凹部が、前記ヒーターに直接隣接して前記第1の凹部の反対側に配置されていることを特徴とする請求項12に記載の熱式流量センサ。
  17. 前記第1の凹部が前記第1の基板の前記第1の面に配置されていることを特徴とする請求項10に記載の熱式流量センサ。
  18. 前記第1の凹部が前記第1の基板の前記第2の面に配置されていることを特徴とする請求項10に記載の熱式流量センサ。
  19. 前記第1の凹部が第1の凹部及び第2の凹部から構成され、その第1の凹部が前記第1の基板の前記第1の面に配置されており、前記第2の凹部が前記第1の基板の前記第2の面に配置されていることを特徴とする請求項10に記載の熱式流量センサ。
  20. 熱式流量センサであって、
    第1の上面、反対側の第2の下面、前記第1の上面と前記第2の下面との間に延在する少なくとも1つの側端部、及び入口開口及び出口開口を有する内部形成された導管を含み、前記各開口が少なくとも1つの側端部にそれぞれ形成されている、第1の基板と、
    前記導管の反対側の前記第1の基板の前記第1の面に配置されたヒーターと、
    前記導管の反対側の前記第1の基板の前記第1の面に配置された第1の温度センサとを含み、
    第1の凹部が、前記ヒーターと前記第1の温度センサとの間の前記第1の基板の前記第1の面及び前記第2の面の少なくとも一方に形成されていることを特徴とする熱式流量センサ。
  21. 更に、前記導管の反対側の前記第1の基板の前記第1の面に配置された第2の温度センサを含むことを特徴とする請求項20に記載の熱式流量センサ。
  22. 更に、前記ヒーターと前記第2の温度センサとの間の前記第1の基板の前記第1の面に形成された第2の凹部を含むことを特徴とする請求項21に記載の熱式流量センサ。
  23. 前記第1の凹部が、前記第1の基板の厚みの約半分まで前記第1の基板内に延びていることを特徴とする請求項20に記載の熱式流量センサ。
  24. 前記第2の凹部が、前記第1の基板の厚みの約半分まで前記第1の基板内に延びていることを特徴とする請求項22に記載の熱式流量センサ。
  25. 前記第1の凹部が前記ヒーターに直接隣接して配置されていることを特徴とする請求項20に記載の熱式流量センサ。
  26. 前記第1の凹部が前記ヒーターに直接隣接して配置されており、前記第2の凹部が、前記ヒーターに直接隣接して前記第1の凹部の反対側に配置されていることを特徴とする請求項22に記載の熱式流量センサ。
  27. 本体内の導管内を流れる流体の流速を決定する方法であって、
    前記本体が、第1の上面、反対側の第2の下面、前記第1の上面と前記第2の下面との間に延在する少なくとも1つの側端部、及び入口開口及び出口開口を有する本体内に形成された導管を含み、前記各開口が前記少なくとも1つの側端部に形成されており、前記方法が、
    前記導管の前記入口開口内に流体が流れるようにするステップと、
    前記導管から離れた反対側の前記本体の前記第1の面に配置されたヒーターで前記流体を加熱するステップと、
    前記導管から離れた反対側の前記本体の前記第1の面に配置された第1の温度センサで前記流体の温度を検出するステップと、
    前記ヒーターと前記第1の温度センサとの間の前記本体の前記第1の面及び前記第2の面の少なくとも一方に第1の凹部を形成するステップと、
    前記検出した温度に基づいて前記流体の流速を決定するステップとを含むことを特徴とする方法。
  28. 前記本体が、第1の面及び反対側の第2の面を有する第1の基板と、第1の面及び反対側の第2の面を有する少なくとも第2の基板を含み、前記第1の基板が、その第2の面が前記第2の基板の前記第1の面に当接するように前記第2の基板に結合され、前記第2の基板が内部に形成された溝を有し、これにより前記第2の基板及び前記第1の基板の前記第2の面によって画定された導管が形成されており、
    前記形成するステップで、前記第1の凹部を前記第1の基板の前記第1の面に形成することを特徴とする請求項27に記載の方法。
  29. 更に、前記導管から離れた反対側の前記本体の前記第1の面に配置された第2の温度センサで前記流体の温度を検出するステップと、
    第2の凹部を、前記ヒーターと前記第2の温度センサとの間の前記本体の前記第1の面及び前記第2の面の少なくとも一方に形成するステップを含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
  30. 前記形成するステップで、前記第1の凹部及び前記第2の凹部を前記第1の基板の約半分の厚みまで延びるように前記第1の基板内に形成することを特徴とする請求項29に記載の方法。

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