JP2002062306A - 流速検出装置 - Google Patents

流速検出装置

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JP2002062306A
JP2002062306A JP2000252012A JP2000252012A JP2002062306A JP 2002062306 A JP2002062306 A JP 2002062306A JP 2000252012 A JP2000252012 A JP 2000252012A JP 2000252012 A JP2000252012 A JP 2000252012A JP 2002062306 A JP2002062306 A JP 2002062306A
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sensor
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input
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Mitsushige Nishino
光重 西野
Katsuto Sakai
克人 酒井
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Tokyo Gas Co Ltd
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Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流速検出装置の構成を単純にする。 【解決手段】 流速検出装置の一例としての風速検出装
置1は,ボタン電池のような平坦な円柱形を有する。こ
の風速検出装置2の外面は,第1のケース部10aと第
2のケース部10bとから構成されるケース10により
覆われ,その内部が密閉されている。第1のケース部1
0aには,風速センサ11と制御回路12と入出力回路
13とメモリ14と電源回路15とが実装されたプリン
ト基板16が取り付けられている。風速センサ11は,
第1のケース部10aの頂部に形成された開口部10c
から外部に露出するように配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,気体または液体の
流速を検出する流速検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,気体または液体の流速を検出する
センサと,このセンサを制御し,検出された流速値を記
憶する処理装置とは,別個の装置として構成されてい
た。このため,センサにより流速を検出する場合には,
センサと処理装置との間をフラット・ケーブル等の信号
線により結線する必要があった。特に,複数の検出地点
における流速を検出する場合には,これら複数の検出地
点に配置された各センサと処理装置との間で複数の結線
を行う必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため,流速検出を
行う装置が大掛かりとなるという問題があった。特に,
複数のセンサとの間では,それぞれ個別に接続するため
の複数の信号線が必要であり,信号線自体が煩雑となる
ことがあった。また,信号線自体が流速検出の対象とな
る気体または液体の流れを妨害し,あるいは,変化させ
ることもあり,信号線が存在しない場合の本来の流速が
検出できないおそれもあった。
【0004】本発明は,このような状況に鑑みなされた
ものであり,その目的は,流速検出装置の構成を単純に
することにある。
【0005】また,本発明の目的は,流速検出の対象と
なる気体または液体の流れに変化を与えるおそれの小さ
な流速検出装置を提供することにある。
【0006】さらに,本発明の目的は,流速検出装置を
構成する構成要素を,流速検出の対象となる気体または
液体から保護することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に,本発明に係る流速検出装置は,気体または液体の流
速の検出を行うセンサと,このセンサの制御および検出
した流速値の記憶を行う処理装置とを一体的に構成し,
これらの構成要素のうち,センサの検出部を除いて,少
なくとも処理装置が外部の気体または液体から密閉する
ケースにより覆われたものである。
【0008】本発明によると,流速の検出を行うセンサ
と,このセンサの制御および検出した流速値の記憶を行
う処理装置とを一体化して構成しているので,流速検出
装置単独で流速の測定および記憶を行うことができる。
したがって,流速測定時に,外部の装置との間で信号線
を接続することが不要となり,流速検出装置の構成を単
純なものとすることができる。また,信号線が不要であ
るので,気体または液体の流れに変化を与えるおそれを
小さくすることができる。さらに,センサの検出部を除
いて,少なくとも処理装置が外部の気体または液体から
密閉するケースにより覆われるので,気体または液体か
ら保護することができる。
【0009】前記目的を達成するために,本発明に係る
流速検出装置は,流速検出の対象となる気体または液体
に接触して当該気体または液体の流速を検出する検出部
を有するセンサと,前記センサが検出した流速値をデー
タとして記憶するメモリと,前記センサを制御する制御
装置と,外部の装置との間で前記メモリに記憶された流
速値を含むデータの入出力を行う入出力装置と,前記セ
ンサと前記メモリと前記制御装置と前記入出力装置とに
電力を供給する電源装置と,前記センサの少なくとも前
記検出部を外部に露出させるとともに,少なくとも前記
メモリと前記制御装置と前記電源装置とを前記気体また
は液体から密閉するケースと,を備えている。
【0010】本発明の一実施の態様においては,前記入
出力装置が,電磁波による無線通信により入出力を行う
ものであり,前記ケースが,前記入出力装置を前記気体
または液体からさらに密閉するとともに,少なくともそ
の一部が電磁波を透過可能な材質により形成されてい
る。
【0011】好ましくは,前記センサが取り付けられた
第1の面と,前記第1の面の裏にあり,前記メモリと前
記制御装置と前記入出力装置と前記電源装置とが取り付
けられた第2の面とを有し,かつ,前記第1の面に取り
付けられた前記センサの少なくとも前記検出部を外部に
露出させるように前記ケースに取り付けられた基板をさ
らに備えている。
【0012】本発明の他の実施の態様においては,前記
ケースが,第1のケース部と第2のケース部とを備え,
前記第1のケース部が,少なくとも外表面の一部に第1
の電極を有するものであり,前記第2のケース部が,少
なくとも外表面の一部に第2の電極を有するものであ
り,前記入出力装置が,前記第1の電極および前記第2
の電極を有する。
【0013】本発明の好ましい実施の態様においては,
前記ケースが,前記気体または液体が流入する流入口と
流入した気体または液体が流出する流出口とを有する流
路を備え,前記センサの前記検出部が,前記流路内に露
出するように配置されている。
【0014】好ましくは,前記流路の少なくとも前記流
入口が,前記気体または液体に混入した不純物をろ過す
るフィルタを備えている。
【0015】また,前記流路の前記流入口および前記流
出口が,前記気体または液体の流れの方向に対して0度
より大きく90度以下の角度をもって形成されるととも
に,前記流路が側面視略U字型の形状を有するものであ
ることがより一層好ましい。
【0016】本発明においては,前記制御装置が,時計
を有し,設定された測定時間からの測定の開始および設
定された測定時間間隔ごとの測定の双方またはいずれか
一方を行うことができる。また,前記制御装置が,時計
を有し,流速値と当該流速値を測定した時刻とを前記メ
モリに記憶することができる。さらに,前記制御装置
が,流速値に関する閾値を有し,検出された流速値が当
該閾値を超える場合にその流速値を前記メモリに記憶す
るようにすることもできる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下では,本発明に係る「流速検
出装置」の一例として,この「流速検出装置」を空気の
流速,すなわち風速を検出する風速検出装置に適用した
実施の形態について説明する。
【0018】<第1の実施の形態>図1は,第1の実施
の形態に係る風速検出装置1の概観構成を示す斜視図で
ある。図2は,この風速検出装置1の側断面図である。
【0019】風速検出装置1は,平坦な円柱形状の外形
を有し,いわゆるボタン電池と同様の形状を有する。ま
た,この風速検出装置1は,外部を覆うケース10と,
「センサ」の一例としての風速センサ11と,「制御装
置」の一例としての制御回路12と,「入出力装置」の
一例としての入出力回路13と,メモリ(たとえばRA
M)14と,「電源装置」の一例としての電源回路15
と,「基板」の一例としてのプリント基板16とを備え
ている。
【0020】ケース10は,第1のケース部10aおよ
び第2のケース部10bから構成されている。第1のケ
ース部10aおよび第2のケース部10bは,ともに外
気を通過させない素材(たとえば金属,プラスチック等
の樹脂等)により構成され,少なくともいずれか一方の
少なくとも一部は,電磁波が透過可能な素材(たとえば
樹脂)により形成されている。第1のケース部10aは
円筒形状を有し,その底部は,プリント基板16を内部
に取り付け可能なように開口している一方,その頂部は
平坦に形成された天井壁10dを有する。天井壁10d
の中央部には,風速センサ11を外部に露出させるため
の円形の開口部10cが形成されている。
【0021】第2のケース部10bは円形の板状部材で
形成され,その直径は第1のケース部10aの底部内周
面の内径とほぼ同じ大きさに設定されている。これによ
り,第2のケース部10bは,第1のケース部10aの
底部に整合して嵌まり込むようになっている。第2のケ
ース部10bは,第1のケース部10aの底部に嵌め込
まれることにより,外部の空気がケース10内に流入し
ないように第1のケース部10aを密閉する。より好ま
しくは,第1のケース部10aと第2のケース部10b
との接続部が接着剤等により接着され,封止される。
【0022】あるいは,第2のケース部10bの外周面
に雄ネジ(図示略)を形成するとともに,第1のケース
部10aの底部内周面にこの雄ネジが螺合する雌ネジ
(図示略)を形成し,これらの雄ネジおよび雌ネジを螺
合させることにより,第2のケース部10bを第1のケ
ース部10bに取り付けることもできる。この螺合によ
っても,第2のケース部10bは,外部の空気がケース
10内に流入しないように第1のケース部10aを密閉
する。
【0023】天井壁10dの内側の面(裏面)には,プ
リント基板16が取り付けられている。この取り付け
は,第1のケース部10aの開口した底部からプリント
基板16を挿入した後,プリント基板16の一方の面
(以下「第1の面」という。)と天井壁10dの内側と
を接着剤等を介在させて密着させて,取り付け部分に隙
間ができないように行われる。これにより,プリント基
板16と天井壁10dとの間は,外部の空気が通過しな
いように密閉される。したがって,ケース10の内部
は,第1のケース部10a,第2のケース部10b,お
よびプリント基板16によって外気から密封されること
となる。その結果,制御回路12,入出力回路13,メ
モリ14,および電源回路15は,外気から保護され
る。
【0024】プリント基板16の第1の面の中央部に
は,風速センサ11が実装されている。これにより,プ
リント基板16が天井壁10dに取り付けられたとき
に,風速センサ11は,開口部10c内に配置され,外
気に接触するようになっている。また,第1の面の裏面
である第2の面には,センサ制御部12と入出力回路1
3とメモリ14と電源回路15とが実装されている。そ
して,このプリント基板16の第1の面および第2の面
には,後述する図3に示す信号線および電源線がパター
ンとして形成されている。このように,1つのプリント
基板16の表裏に風速検出装置1を構成する各回路を一
体化して実装し,配線することにより,風速検出装置1
の構成を単純にすることができるとともに,全体の大き
さをコンパクトにすることができる。
【0025】なお,プリント基板16の第1の面のう
ち,開口部10cを介して外気に接触する部分,およ
び,センサ11のうち,風速を検出する検出部(後述す
るセンサ抵抗器110および111)以外の部分は,汚
れや外気の湿気による錆等の腐食から保護されるよう
に,保護膜によりコーティングされていることが好まし
い。また,プリント基板16の第2の面および第2の面
に実装されたセンサ制御回路12等についても,同様に
コーティングされていることが好ましい。
【0026】図3は,風速検出装置1の回路構成の一例
を示すブロック図である。
【0027】入出力回路13は,制御回路12の制御の
下,電磁波による無線通信により外部の装置(たとえば
コンピュータ)からのデータを受信し,またメモリ14
に記憶されたデータ(後述する風速の値を表すデータ)
を外部の装置に送信する。外部の装置から入出力装置1
3に送信されるデータには,風速の測定を開始する測定
開始時間,測定する時間間隔,有効精度(たとえば風速
[m/s]を小数点以下何桁まで測定するかの精度),
測定するデータ数,閾値(この閾値を超える風速のみを
メモリ14に記憶するための値)等が含まれる。これら
のデータは,入出力回路13から制御回路12に与えら
れ,制御回路12に設定される。
【0028】電源回路15は,たとえば,電池と,この
電池から風速センサ11,制御回路12,入出力回路1
3,およびメモリ14のそれぞれへの電力供給をオン/
オフするスイッチング回路とから構成されている。
【0029】制御回路12は,時計12aと,後述する
風速センサ11(A/D変換器116)から与えられた
ディジタル・データの値と風速値との対応関係を示す対
応表または関数12bを備えている。
【0030】制御回路12は,前述した測定開始時間お
よび測定時間間隔が設定されると,時計12aによっ
て,これらの時間に応じた制御処理を行うように構成さ
れている。この制御処理には,風速センサ11,入出力
回路13および電源回路15の動作の制御,入出力回路
13を介して外部の装置との間のデータの入出力処理,
ならびに風速センサ11からのデータを風速値としてメ
モリ14に記憶する処理が含まれる。
【0031】制御回路12による電源回路15の制御に
は,電源回路15に含まれるスイッチング回路のオン/
オフ制御が含まれる。ここで,制御回路12,入出力回
路13およびメモリ14への電力の供給をそれぞれ制御
する各スイッチング回路は,外部の装置との間で常時入
出力が可能なように,常時オン状態となるように制御さ
れる。一方,風速センサ11への電力の供給を制御する
スイッチング回路は,電力を節約するために,風速測定
時にのみオン状態にされ,それ以外の時はオフ状態にな
るように制御される。たとえば,前述した測定開始時間
および測定時間間隔が制御回路12に設定されている場
合には,制御回路12は,設定された測定開始時間以
降,設定された測定時間間隔ごとに,スイッチング回路
をオン状態にして,風速センサ11に電力を供給する。
【0032】なお,制御回路12のこれらの処理は,本
実施の形態では,制御回路に構成されたハードウェア回
路によって実現されているが,これらの処理を,ソフト
ウェアおよびこのソフトウェアを実行するCPUないし
マイクロコンピュータによって実現することもできる。
【0033】図4は,風速センサ11の詳細を示す回路
図の一例である。
【0034】風速センサ11は,センサ抵抗器110お
よび111と,基準抵抗器112および113と,差動
増幅器114と,サンプル・ホールド回路115と,A
/D変換器116とを備えている。この風速センサ11
は,たとえば1チップにより構成され,センサ抵抗器1
10および111が,チップの表面に露出した構造を有
する。
【0035】センサ抵抗器110および111は,接続
点aで直列に接続され,ともに測定の対象となる空気に
直接接触する検出部を構成する。これらのセンサ抵抗器
110および111は,同一の温度下では,同一の抵抗
値を有し,温度上昇とともに抵抗値が増加するようにな
っている。また,センサ抵抗器110および111は,
風速検出時には,風速検出装置1の向きが調整されて,
図示しない熱線を挟んでその一方が空気の流れの上流側
に,他方が空気の流れの下流側になるようにそれぞれ配
置される。
【0036】基準抵抗器112および113は接続点b
で直列に接続され,常に同一抵抗値を有するように同一
温度状態に保持される。
【0037】直列接続された基準抵抗器112および1
13と,直列接続されたセンサ抵抗器110および11
1とは,接続点cおよびdで並列に接続されている。接
続点cはさらに電源回路16に接続され,接続点dはさ
らに接地されている。センサ抵抗器110および111
の接続点aと基準抵抗器112および113の接続点b
とは,差動増幅器114の入力端子に接続されている。
これにより,センサ抵抗器110および111と基準抵
抗器112および113とは,ブリッジ回路100を構
成している。
【0038】差動増幅器114の出力はサンプル・ホー
ルド回路115の入力に接続され,サンプル・ホールド
回路115の出力はA/D変換器116に接続されてい
る。A/D変換器116の出力は,制御回路12へ与え
られる。
【0039】空気流(すなわち風)が存在しない状態で
は,センサ抵抗器110および111は,ともに同じ温
度を有するので,接続点aの電位(電圧)と接続点bの
電位(電圧)とは等しくなっている。したがって,差動
増幅器114からの出力はゼロとなる。このゼロの値
は,サンプル・ホールド回路114を介してA/D変換
器116に与えられ,ディジタル・データに変換された
後,制御回路12に与えられる。一方,センサ抵抗器1
10および111に空気流(風)が当たると,風上側に
位置するセンサ抵抗器の温度が風下側に位置するセンサ
抵抗器の温度よりも下がる。これにより,接続点aの電
位が変化し,接続点bとの間で電位差が生じる。この電
位差は,差動増幅器114に増幅され,サンプル・ホー
ルド回路115を介してA/D変換器116に与えら
れ,ディジタル・データに変換された後,制御回路12
に与えられる。この電位差は,風速の大きさと相関関係
を有するので,電位差の値によって,風速を求めること
ができる。
【0040】制御回路12は,対応表または関数12b
に基づいて,A/D変換器116から与えられたディジ
タル・データの値(電位差の値)を風速値に変換し,こ
の風速値をメモリ14に記憶する。前述した閾値が設定
されている場合には,この閾値を超える風速値のみがメ
モリ14に記憶される。なお,風速値を検出した時刻
(日時)を時計12aにより求め,この時刻を表すデー
タを風速値に対応させてメモリ14に記憶することが好
ましい。これにより,各風速値がいつ測定されたものか
を容易に知ることができ,後の風速の分析等において有
益となる。
【0041】メモリ14に記憶された風速値は,制御回
路12により読み出されて,入出力回路13を介して外
部の装置に送信される。この読み出しおよび外部の装置
への送信は,たとえば,風速の測定終了後,外部の装置
から与えられた読み出しおよび送信の指令に基づいて行
われる。外部の装置では,複数の風速検出装置1から送
信されたデータに基づいて,風速の分布等が求められ
る。
【0042】なお,制御回路12は,A/D変換器11
6からのディジタル・データを風速値に変換する処理を
せずに,単にA/D変換器116からのディジタル・デ
ータをメモリ14に記憶する処理のみを行い,外部の装
置において,風速値に変換する処理を行ってもよい。
【0043】このような風速検出装置1は,風速分布を
測定する場合には,風速の測定を行う複数の箇所に設置
される。たとえば,エアコンの噴き出し口周辺の風速分
布を測定する場合には,噴き出し口周辺(たとえば天
井,壁等)に設置される。この設置は,両面テープ,接
着剤等を用いて第2のケース部10bの表面を設置箇所
の接着させることにより行うことができる。この設置を
行う前または行った後に,外部の装置から風速の測定を
行う測定時間等の指令が風速検出装置1に与えられる。
その後,風速検出装置1は,自立動作して風速の測定を
行う。風速測定後,この風速検出装置1を回収して,ま
たは,回収することなく,外部の装置によって,無線通
信によりメモリ14に記憶されたデータが読み出され,
風速分布が求められる。
【0044】このように,この風速検出装置1による
と,風速の測定を行っている間,外部の装置との間に信
号線が不要となり,風速検出装置の構成を単純にするこ
とができる。また,信号線が不要であり,さらに,風速
検出装置1自体がいわゆるボタン電池型の形状を有する
ので,検出対象となる風速の流れを妨害し,あるいは,
変化させるおそれが小さくなる。その結果,風速検出装
置が設置されていない場合の本来の風速分布により近い
風速分布を測定することができる。
【0045】<第2の実施の形態>図5は,第2の実施
の形態に係る風速検出装置2の概観構成を示す斜視図で
ある。図6は,風速検出装置2の側断面図である。これ
らの図において,第1の実施の形態における構成要素と
同じものには,同じ符号を付し,その説明を省略するこ
ととする。また,風速検出装置2は,第1の実施の形態
に係る風速検出装置1とほぼ同様の外形を有するととも
に,構成要素もほぼ同じである。第1の実施の形態に係
る風速検出装置1と異なる点は,外部を覆うケース20
の形状,特に第1のケース部20aの形状である。した
がって,以下では,この第1のケース部20aの形状に
ついてのみ説明することとする。
【0046】第1のケース部20aの頂部を形成する平
坦な天井壁20bには,2つの孔20cおよび20dが
形成されている。これらの2つの孔20cおよび20d
は,ともに,天井壁20bの壁面に対してほぼ垂直に下
降し,内部でほぼ垂直に曲がって壁面20bに対して水
平となり,相互に連通している。孔20cおよび20d
が壁面に対してほぼ垂直に形成されているので,孔20
cおよび20dから空気中の塵埃等が進入しにくくなっ
ている。また,連通する部分の底部は開口している。こ
の開口している底部には,プリント基板16が取り付け
られ,この底部を密閉する。このプリント基板16の取
り付けは,前述した第1の実施の形態と同じ方法により
行われる。これにより,孔20cから孔20dに至る,
側面視略「U」字型ないし「コ」の字型の空気の流路3
が形成される。
【0047】測定する空気流(風)の向きに応じて,孔
20cおよび20dの一方が風上側に,他方が風下側に
それぞれ配置されるように,風速検出装置2は設置され
る。2つの孔20cおよび20dのうち,風上側に配置
された孔は空気の流入口となり,風下側に配置された孔
は空気の流出口となる。たとえば,空気流が矢印A方向
に流れている場合には,孔20cが流入口となり,孔2
0dが流出口となる。空気の一部は,矢印Bで示すよう
に流入口20cから流路3内に流入し,矢印Cで示すよ
うに流出口20dから流出して行く。その間,センサ1
1により,その風速(流速)が検出される。
【0048】このような第1のケース部20a内にトン
ネル状の流路3を設け,その内部にセンサ11の検出部
を配置することにより,検出部に他の物が接触,衝突等
することによる検出部またはセンサ11の破損を防止す
ることができる。
【0049】なお,一般に,このような流路3の内部に
おける風速は,流路3の外部の風速よりも小さくなる。
しかし,流路3の内部の風速と流路3の外部の風速との
間には,一定の関係があるので,この関係を規定する関
数または比例係数を内部の風速値(すなわちセンサ11
により測定された風速値)に適用することによって,内
部の風速値から外部の風速値を求めることができる。
【0050】孔20cおよび20dの双方または空気の
流入口となる一方の入口部には,空気に含まれる砂,塵
埃等をろ過するためのフィルタ(たとえば金網)を取り
付けることができる。これにより,センサ11の検出部
への塵埃,砂等の付着,付着による検出精度の低下,衝
突による検出部またはセンサ11の故障を防止すること
ができる。
【0051】<他の実施の形態>前述した第1の実施の
形態および第2の実施の形態において,入出力回路13
を電磁波による無線通信により通信を行う回路ではな
く,有線により通信を行う回路として構成することもで
きる。
【0052】たとえば,第1のケース部10a(20
a)に形成された第1の電極と,第2のケース部10b
に形成された第2の電極とによって入出力回路13の入
出力端子を構成し,これら第1の電極および第2の電極
に着脱可能な信号線(有線)を接続することにより,こ
れらの電極および信号を介して通信を行うことができ
る。
【0053】第1の電極は,第1のケース部10a(2
0a)の全部または一部をたとえば金属(特に錆等の腐
食に強いステンレス)とすることにより形成される。第
2の電極は,第2のケース部10bの全部または一部を
同様の金属とすることにより形成される。そして,両電
極間は,短絡しないように絶縁される。この絶縁は,第
1のケース部10a(20a)および第2のケース部1
0bの双方またはいずれか一方を形成する樹脂材により
行うことができる。
【0054】この入出力回路13では,データの入出力
を行う必要がある場合に,信号線(有線)が第1の電極
および第2の電極と外部の装置とに接続される。外部の
装置が,信号線(有線)に接続された第1の電極および
第2の電極の極性(プラスとマイナス)をスイッチング
し,入出力回路13がその極性の変化を信号として受信
することにより,データの入力が行われる。一方,入出
力回路13がこれらの電極の極性をスイッチングするこ
とにより,メモリ14に記憶されたデータが外部の装置
に送信される。
【0055】また,第2の実施の形態において,孔20
cおよび20dは,天井壁20bの壁面に対してほぼ垂
直でなくてもよく,0度より大きく90度より小さい角
度で形成することもできる。さらに,壁面に対して0度
(すなわち壁面と平行)とし,流入口から流出口に至る
までの流路を直線状に形成することもできる。
【0056】さらに,第1の実施の形態および第2の実
施の形態において,電源装置15を電池のみとして構成
することもできる。この場合には,風速センサ11,制
御回路12,入出力回路13およびメモリ14には,常
時電力が供給されることとなる。
【0057】なお,この風速検出装置1を他の気体の流
速の測定にも用いることができる。この場合には,第1
のケース部10a(20a)および第2のケース部10
b,ならびに風速センサ11の検出部を構成する2つの
センサ抵抗器110および111は,その気体に対して
耐腐食性を有する材質(たとえば白金)のものが選ばれ
る。また,風速センサ11の部分に,液体の流速を測定
する流速センサを用いることにより,この風速検出装置
1を液体の流速検出装置として構成することもできる。
【0058】
【発明の効果】本発明によると,流速検出装置の構成を
単純にすることができる。また,本発明によると,流速
検出の対象となる気体または液体の流れに変化を与える
おそれを小さくすることができる。さらに,本発明によ
ると,検出装置を構成する構成要素を,流速検出の対象
となる気体または液体から保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る風速検出装置の概観構
成を示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係る風速検出装置の側断面
図である。
【図3】風速検出装置の回路構成の一例を示すブロック
図である。
【図4】風速センサの詳細を示す回路図の一例である。
【図5】第2の実施の形態に係る風速検出装置の概観構
成を示す斜視図である。
【図6】第2の実施の形態に係る風速検出装置の側断面
図である。
【符号の説明】
1,2 風速検出装置 11 風速センサ 12 制御回路 12a 時計 13 入出力回路 14 メモリ 15 電源回路 16 プリント基板 10a,20a 第1のケース部 10b 第2のケース部 20c,20d 孔 3 流路
フロントページの続き Fターム(参考) 2F035 EA05 2F073 AA19 AA40 AB02 AB11 BB01 BB04 BC01 BC02 CC03 CC07 CC09 DD01 EE11 EF09 FG01 FG02 FG04 GG01 GG02 GG04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流速検出の対象となる気体または液体に
    接触して当該気体または液体の流速を検出する検出部を
    有するセンサと,前記センサが検出した流速値をデータ
    として記憶するメモリと,前記センサを制御する制御装
    置と,外部の装置との間で前記メモリに記憶された流速
    値を含むデータの入出力を行う入出力装置と,前記セン
    サと前記メモリと前記制御装置と前記入出力装置とに電
    力を供給する電源装置と,前記センサの少なくとも前記
    検出部を外部に露出させるとともに,少なくとも前記メ
    モリと前記制御装置と前記電源装置とを前記気体または
    液体から密閉するケースと,を備えている流速検出装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,前記入出力装置が,
    電磁波による無線通信により入出力を行うものであり,
    前記ケースが,前記入出力装置を前記気体または液体か
    らさらに密閉するとともに,少なくともその一部が電磁
    波を透過可能な材質により形成されているものである,
    流速検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において,前記センサが取り付
    けられた第1の面と,前記第1の面の裏にあり,前記メ
    モリと前記制御装置と前記入出力装置と前記電源装置と
    が取り付けられた第2の面とを有し,かつ,前記第1の
    面に取り付けられた前記センサの少なくとも前記検出部
    を外部に露出させるように前記ケースに取り付けられた
    基板をさらに備えている,流速検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において,前記ケースが,第1
    のケース部と第2のケース部とを備え,前記第1のケー
    ス部が,少なくとも外表面の一部に第1の電極を有する
    ものであり,前記第2のケース部が,少なくとも外表面
    の一部に第2の電極を有するものであり,前記入出力装
    置が,前記第1の電極および前記第2の電極を介して通
    信を行うものである,流速検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項におい
    て,前記ケースが,前記気体または液体が流入する流入
    口と流入した気体または液体が流出する流出口とを有す
    る流路を備え,前記センサの前記検出部が,前記流路内
    に露出するように配置されている,流速検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において,前記流路の少なくと
    も前記流入口が,前記気体または液体に混入した不純物
    をろ過するフィルタを備えている,流速検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6において,前記流路の
    前記流入口および前記流出口が,前記気体または液体の
    流れの方向に対して0度より大きく90度以下の角度を
    もって形成されるとともに,前記流路が側面視略U字型
    の形状を有するものである,流速検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれか1項におい
    て,前記制御装置が,時計を有し,かつ,設定された測
    定時間からの測定の開始および設定された測定時間間隔
    ごとの測定の双方またはいずれか一方を行うものであ
    る,流速検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれか1項におい
    て,前記制御装置が,時計を有し,流速値と当該流速値
    を測定した時刻とを前記メモリに記憶するものである,
    流速検出装置。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれか1項におい
    て,前記制御装置が,流速値に関する閾値を有し,検出
    された流速値が当該閾値を超える場合にその流速値を前
    記メモリに記憶するものである,流速検出装置。
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