JP2006016477A - 固形描画材及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 板状アルミナを使用するにあたり、従来公知のステアリン酸などの高級脂肪酸により表面処理した板状アルミナで得られる固形描画材より、良好な発色性と曲げ強さを共に有した固形描画材を提供する。
【解決手段】 板状アルミナ表面に予め金属水酸化物の粒子を配置し固着させ、更に高級脂肪酸で被覆されている複合板状アルミナを使用することを特徴とする固形描画材。
【選択図】 なし。

Description

本発明は、クレヨン、パステル、固形修正具、色鉛筆芯など、描画対象物に擦られる事によって自己が摩耗して描画対象物に着色剤を付着させて描画跡を形成する固形描画材に関する。
一般にクレヨン、パステル、固形修正具、色鉛筆芯などの固形描画材は、着色剤と結合材と体質材と摩耗性付与材とを混練し、必要に応じて水、メチルエチルケトン(MEK)等の溶剤を加えたものを成形して得られている。
これらのような固形描画材は、固形描画材自身が紙面などの被描画面に擦られることにより自己が摩耗して分離し被描画面に着色材により着色された体質材を定着して描画跡を形成するものであり、相対的に摩耗しやすいものとすれば高発色の描画跡が得られることになる。しかし、タルク、マイカなどの体質材や、顔料などの着色材など固形分を、樹脂などの結合材に対して多量に用いて摩耗を促進することは成形品としての強度(折れ強度)が弱くなるという問題がある。
固形描画材の強度(折れ強度)を損ねることなく発色性を得ようとするものとして、特許文献1には、板状アルミナを使用した固形描画材が、タルクを用いた場合と同程度に曲げ強度が良好で、滑りやすく、摩耗しやすいものである旨の開示されている。
特開2002−235026公報
板状アルミナは、粒子の長径/短径(厚み)で表されるアスペクト比が大きく、特に粒子の厚みが薄いことから、固形描画材を成型する時の圧力で押し出し方向に均一に配向し、強度(折れ強度)が高い固形描画材を得ることが出来る。しかし、板状アルミナは、ヘンシルミキサー、ニーダーなどの混練機で使用される羽などのプロペラ部での衝撃やロールミルでのロール界面及び斥板部での剪断で、その粒子に亀裂が入り易いなど脆い性質も有しており、特に粒子の端部が潰されたり引きちぎられたりして微細化する傾向があり、板状であることの特性が失われ、微細化によって凝集して固形描画材が硬くなるので書き味が悪くなったり、色調が灰色へと変色して固形描画材の目的の色調が得られ難くなることなどの問題があった。
本発明は、実用的に十分な強度を有しながら良好な発色性や隠蔽性を示す固形描画材を提供することを目的とする。
金属水酸化物の処理にて表面改質した板状アルミナを少なくとも含有する固形描画材を要旨とする。
板状アルミナ表面に金属水酸化物が均一に処理されている為、板状アルミナ粒子間においては表面の金属水酸化物の粒子が面同士での接合をやわらげることから粒子間の凝集が起こり難くなるので、成型時の板状アルミナ粒子が押出方向に綺麗に配向し、強度を発現することができる。また、描画した際には、板状アルミナの粒子表面にある金属水酸化物の突起部に筆記加重による微小な亀裂が伝播し、板状アルミナ粒子が固形描画材からスムーズに剥離する。次いで付着した板状アルミ粒子が筆記荷重で押しつぶされながら摩耗する時、板状アルミナ粒子表面に突起として配置されている金属水酸化物の粒子が、板状アルミナ粒子同士の長径面が擦れる際の接触面積を極小とするので筆記方向にずれる際の摩擦抵抗を小さくすると考えられ、比較的滑らかな書き味と良好な発色性を発現する。そして更にこの金属水酸化物で表面改質した板状アルミナへ高級脂肪酸を被覆処理することで、従来より高級脂肪酸などの表面処理剤が偏在することなく均一に被覆できることから、ヘンシルミキサーやロールミルなどによる高い剪断が加わりやすい分散に際しては、これら金属水酸化物と高級脂肪酸からなる被覆層が板状アルミナ粒子と分散機との界面で緩衝帯の役割をして板状アルミナに直接剪断力が加わり難くすることで、板状アルミナ粒子が破断して微細化することを抑制して、灰色化を防止し、微細化した粒子を発生させないことから充填効果による成型物の硬化をも抑制する。更に描画時には紙面に対して摩耗する際には、硬い板状アルミナ粒子表面に金属水酸化物と高級脂肪酸で被覆層が形成されて露出し難くなっているので、従来よりソフトタッチな書き味を得ることが出来、金属水酸化物と高級脂肪酸で被覆されたこれら板状アルミナ近傍に存在する着色成分を紙面に均一に定着させることからカス出が少なく良好な発色性を提供するものと推察される。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる板状アルミナは板状結晶を有するアルミナを指すもので、その製造方法としては特に限定されるものではなく、例えば、水酸化アルミニウム、又はベーマイトなどのアルミナ水和物を予めロールミルなどで粉砕してサブミクロンオーダーに粒度調整したものを用い、これを水又は苛性ソーダ、炭酸ソーダなどのアルカリ水溶液とともに密閉オートクレーブ中に充填し、350℃以上の高温、200気圧以下にて水熱処理するなどして得ることが出来る。この製法で得られるものはα?Al2O3であるがα―Al2O3は最も安定で好ましい。
上記製法で得られた板状アルミナの粒子は、水熱合成時の温度と圧力を相互に調整することで粒子の長径と短径(厚み)を任意の大きさにすることが出来る。ちなみに本発明で述べる板状アルミナの粒子表面に金属水酸化物が処理されるとは、金属水酸化物の粒子が板状アルミナの長径面に化学的な反応により強固に接着している状態を示すもので、ファンデル・ワールス引力などの弱い接着による状態ではなく、ヘンシルミキサーやロールなどの分散機や混練機などでも金属水酸化物の粒子が剥がれないような形態を示すものが好ましい。よって本発明で使用する板状アルミナの平均粒子径とは、長径の平均粒子径が0.6から8.0μmの板状アルミナを選択的に使用することが好ましく、より好ましくは1.0μmから5.0μmである。平均粒子径が0.6μmより小さい場合、表面に配置される金属水酸化物と更に高級脂肪酸で被覆された場合にその粒子形状が板状ではなく粒状に近くなるため凝集を起こし易く摩耗されにくくなるため発色性が低下する。また平均粒子径が8.0μmより大きい場合は、分散混練時の衝撃や剪断力で被覆した金属水酸化物が剥がれ易く、剥くの板状アルミナ面が所々現れるので不均一な高級脂肪酸被覆の板状アルミナが生じやすくなり、硬い書き味となると共に発色性が低下する。ちなみに表面に金属水酸化物と更に高級脂肪酸を被覆処理した板状アルミナ粒子の短径(厚み)においては、その平均値が0.001〜1μmにあるものが好ましく、長径/短径で表されるアスペクト比で述べるならば、40〜80にある板状アルミナの使用はより本発明の効果を発現する上で好ましい。
上記板状アルミナの粒子表面に処理される金属水酸化物は、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウムアンモニウム、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウムナトリウム、四塩化チタン、オキシ硫酸チタン、塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、硫酸鉄アンモニウム、フェロシアンカカリウム、塩化クロム、硫酸第一クロム、硫酸クロムアンモニウム、塩化ジルコニウム、硫酸ジルコニウムなどを水に溶解した金属塩水溶液を加水分解して得ることが出来る。金属水酸化物を板状アルミナ粒子長径面へ生成させる方法は、懸濁液中の金属塩を徐々に分解し金属水酸化物の生成を徐々に行うことが出来る方法であれば如何なる手段も選ばない。例えば懸濁液を加熱沸騰させる方法、懸濁液に尿素を加え加温を続ける方法、そして懸濁液に水酸化アルカリを加える方法などがある。板状アルミナの長径面へ金属水酸化物を強固に固着させる方法としては3番目の方法が好ましく、加える水酸化アルカリとは、例えば水酸化アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどの2〜5%希薄溶液を30〜60分間ゆっくりと滴下し、更に攪拌を3〜40分間続けて金属水酸化物を生成させこれを板状アルミナ長径面に固着させる方法である。この様に徐々に生成した金属水酸化物は板状アルミナの長径面に強固に固着し、洗浄後のケーキング状態から乾燥、そして分散混練処理を施した粉末状態を経ても板状アルミナの長径面に固着した金属水酸化物が剥がれたりすることはない。ちなみに前述した方法での板状アルミナを加えた金属塩水溶液の濃度は5〜20%になるような量の水で溶解させると良い。なお板状アルミナの粒子長径面上に生成させる金属水酸化物は板状アルミナに対して0.5〜10重量%で好ましくは1〜5重量%になるように金属塩水溶液の濃度を任意に調整するとよい。0.5重量%より少ないと板状アルミナ粒子同士が凝集し易くなり成型時の配向効果が得られにくくなり強度が低下し、10重量%より多いと固形描画材として紙面に描画させた場合、板状アルミナ表面の紙面との摩耗する時の摩擦抵抗が高くなる為か良好な書き味が得られ難くなってしまう。
ついで、高級脂肪酸をこの板状アルミナへ処理させる方法は、上記板状アルミナを含む懸濁液をろ過し、洗浄液が中性になるまで水で十分に洗浄し25〜50%のスラリー状にする。このスラリー状の板状アルミナを、真空雰囲気に調整でき更に加熱処理が出来るフラッシュニーダーなどに移して、このものに高級脂肪酸、例えばカプリル酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸等から選ばれる単独若しくは複数種をイソブチルメチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、ベンゼン、トルエン、キシレン、ブチルアルコール、ミネラルスピリット、ナフタ等から選ばれる有機溶媒中に5〜60%の濃度になるように溶解させ、またこれらの混合溶媒中にスラリー状物を加えて30〜70℃でゆっくり加熱しながら攪拌する。まだこの過程では撹拌容器内を真空にはしない。この撹拌によって板状アルミナは高級脂肪酸の有機溶媒中に移相し、スラリー状の板状アルミナの水分が分離してくる。この水分は傾斜して取り除く。高級脂肪酸を有機溶剤に溶解して使用する理由は、板状アルミナ長径面に生成した金属水酸化物との接触を良好にしながら水系から油系への移相を容易にするためである。次にフラッシュニーダー内の雰囲気を10〜130mmHgになるように調節して温度を70〜80℃まで徐徐に上昇させ蒸気物がなくなるまで約1時間から数時間かけて撹拌を続ける。得られた造粒物を適度に粉砕処理することで、目的の高級脂肪酸を表面処理した板状アルミナを得ることが出来る。なお高級脂肪酸の好ましい処理量は、板状アルミナ表面の金属水酸化物の処理量にもよるが、板状アルミナに対して1.0〜15重量%でより好ましくは1.5から10重量%である。1.0重量%より少ないとヘンシルミキサーやロールミルなどによ高い剪断が加わりやすい分散時に、金属水酸化物と高級脂肪酸からなる緩衝帯が不十分で、直接剪断力が加わるので、板状アルミナ粒子が破断して微細化して、灰色化を起こしやすく、15重量%より多いと余剰の高級脂肪酸が剥がれてバインダー樹脂などの結合力を弱めてしまい強度が低下してしまう場合がある。
本発明で使用する基材である板状アルミナ粒子の一例としてはキンセイマティック(株)より商品名セラフシリーズとして上市されており、YFA00610(平均粒子径D50:0.6〜0.7μm、アスペクト比:5〜15)、YFA02025(平均粒子径D50;2.0〜3.0μm、アスペクト比:20〜30)、YFA02050(平均粒子径D50;1.0〜2.0μm、アスペクト比:45〜55)、YFA05025(平均粒子径D50;4.5〜6.0μm、アスペクト比:20〜30)、YFA05070(平均粒子径D50;4.0〜6.0μm、アスペクト比:65〜75)などが挙げられる。これら板状アルミナ粒子の長径面に金属水酸化物を処理し更に高級脂肪酸で被覆処理をした板状アルミナの使用量は、揮発溶剤分を除く固形描画材全量に対して2〜70重量%で、より好ましくは10〜50重量%が用いられる。使用量が2重量%より少ない使用量のときは、実用強度は得られるものの発色性が得られず、また、70重量%を超えたときは、発色性は得られるものの、強度の低下が大きかったりする場合がある。
上述した表面改質した板状アルミナ以外に本発明で使用する固形描画材の材料としては、賦形させるための樹脂などの結合剤、タルクやマイカなどの体質材、各種無機、有機系顔料などの着色剤やなどと紙面に塗布するための各種ワックス、ステアリン酸や流動パラフィン、α−オレフィンオリゴマーなどの油脂類を配合し使用することができる。
結合剤としては、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリメチルペンテン、ポリスチレンブタジエン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリメチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、アクリル−スチレン樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルエーテル、マレイン酸重合物、ポリエステルポリオール樹脂、ポリエステルポリエーテル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等が使用できる。これらは単独で用いても、2種以上を併用しても構わない。
体質材としては、本発明の効果を損なわない範囲であるならば、従来公知の体質顔料であるタルク、マイカ、カオリンクレー、ベントナイト、雲母、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、窒化ホウ素などや有機板状体質材としてN−ラウロイル−β−アラニンの各種金属塩などを任意に使用でき、これらは単独で用いても、2種以上を併用しても構わない。その他に繊維状物としてチタン酸カリウムウィスカー、炭酸カルシウムウィスカー、二酸化チタンウィスカー、硫酸マグネシウムウィスカー、硫酸カルシウムウィスカー、硫酸アルミニウムウィスカー、硼酸アルミニウムウィスカー等も同様に使用出来る。
着色剤としては、特に限定されず、天然系、合成系各種染料や無機系、有機系各種顔料を任意に使用することができる。染料としては、ジャパノールファストブラックDコンク(C.I.ダイレクトブラック17)、ウォーターブラック100L(同19)、ウォーターブラック200−L(同19)、ウォーターブラック♯7(同19)、カヤセットブラックW9(同19)、ダイレクトファストブラックB(同22)、ダイレクトファストブラックAB(同32)、ダイレクトディープブラックEX(同38)、ダイレクトディープブラック(同38類似品)、ダイレクトファストブラックコンク(同51)、カヤラススプラグレイVGN(同71)、カヤクダイレクトブリリアントエローG(C.I.ダイレクトエロー)、ダイレクトファストエロー5GL(同26)、アイゼンプリムラエローGCLH(同44)、ダイレクトファストエローR(同50)、アイゼンダイレクトファストレッドFH(C.I.ダイレクトレッド1)、ニッポンファストスカーレットGSX(同4)、ダイレクトファストスカーレット4BS(同23)、アイゼンダイレクトデュリンBH(同31)、ダイレクトスカーレットB(同37)、カヤクダイレクトスカーレット3B(同39)、アイゼンプリムラビンコンク2BLH(同75)、スミライトレッドF3B(同80)、アイゼンプリムラレッド4BH(同81)、カヤラススプラルビンBL(同83)、カヤラスライトレッドF5G(同225)、カヤラスライトレッドF5B(同226)、カヤラスライトローズFR(同227)、ダイレクトスカイブルー6B(C.I.ダイレクトブルー1)、ダイレクトスカイブルー5B(同15)、ベンゾブリリアントスカイブルー8GS(同41)、スミライトスプラブルーBRRコンク(同71)、ダイボーゲンターコイズブルーS(同86)、ウォーターブルー♯3(同86)、カヤラスターコイズブルーGL(同86)、ダイワブルー215H(同87)、カヤラススプラルブルーFFRL(同108)、カヤラススプラルブルーFF2GL(同106)、カヤラススプラクターコイズブルーFBL(同199)等の直接染料やアシッドブルーブラック10B(C.I.アシッドブラック1)、ニグロシン(同2)、ウォーターブラックR455(同2)、ウォーターブラックR510(同2)、スミノールミリングブラック8BX(同24)、カヤノールミリングブラックVLG(同26)、カヤノールミリングブラックBRコンク(同31)、ミツイナイロンブラックGL(同52)、アイゼンオパールブラックWHエクストラコンク(同52)、スミランブラックWA(同52)、ラウニルブラックBGエクストラコンク(同107)、カヤノールミリングブラックTLB(同109)、スミノールミリングブラックB(同109)、カヤノールミリングブラックTLR(同110)、アイゼンオパールブラックニューコンク(同119)、ウォーターブラック187−L(同154)、アシッドイエロー♯10(C.I.アシッドエロー1)、カヤクアシッドブリリアントフラビンFF(同7:1)、カヤシルエローCG(同17)、キシレンライトエロー2G140%(同17)、スミノールレベリングエローNR(同19)、ウォーターイエロー♯1(同23)、ダイワダートラジン(同25)、カヤクタートラジン(同23)、スミノールファストエローR(同25)、ダイアシッドライトエロー2GP(同29)、スミノールミリングエロー0(同38)、スミノールミリングエローMR(同42)、ウォーターイエロー♯6(同42)、カヤノールエローNFG(同49)、スミノールミリングエロー3G(同72)、スミノールファストエローG(同61)、スミノールミリングエローG(同78)、カヤノールエローN5G(同110)、スミノールミリングエロー4G200%(同141)、カヤノールエローNG(同135)、カヤノールミリングエロー5GW(同127)、カヤノールミリングエロー6GW(同142)、スミトモファストスカーレットA(C.I.アシッドレッド8)、カヤクシルクスカーレット(同9)、ソーラールビンエクストラ(同14)、ダイワニューコクシン(同18)、ウオータースカーレット(同18)、ダイワ赤色102号(同18)、アイゼンボンソーRH(同26)、ダイワ赤色2号(同27)、スミノールレベリングブリリアントレッドS3B(同35)、カヤシルルビノール3GS(同37)、アイゼンエリスロシン(同51)、カヤクアシッドローダミンFB(同52)、ダイワ赤色106号(同52)、スミノールレベリングルビノール3GP(同57)、ダイアシッドアリザリンルビノールF3G200%(同82)、アリザリンルビノール5G(同83)、アイゼネオシンGH(同87)、ウオーターレッド♯2(同87)、ダイワ赤色103WB(同87)、ウオーターピンク♯2(同92)、アイゼンアシッドフロキシンPB(同92)、ダイワ赤色104号(同92)、ローズベンガル(同94)、カヤノールミリングスカーレットFGW(同111)、カヤノールミリングルビン3BW(同129)、スミノールミリングブリリアントレッド3BNコンク(同131)、スミノールミリングブリリアントレッドBS(同138)、アイゼンオパールピンクBH(同186)、スミノールミリングブリリアントレッドBコンク(同249)、カヤクアシッドブリリアントレッド3BL(同254)、カヤクアシッドブリリアントレッドBL(同265)、カヤノールミリングレッドGW(同276)、ミツイアシッドバイオレット6BN(同17)、ウォーターバイオレット♯1(同49)、インキバイオレットL10(同49)、スミトモパテントピュアブルーVX(C.I.アシッドブルー1)、ウォーターブルー♯106(同1)、パテントブルーAF(同7)、ウォーターブルー♯9(同9)、ダイワ青色1号(同9)、インキブルーL20(同9)、スプラノールブルーB(同15)、ウォーターブルー♯116(同15)、オリエントスルブルブルーOBX(同22)、スミノールレベリングブルー4GL(同23)、ミツイナイロンファストブルーG(同25)、カヤシルブルーAGG(同40)、カヤシルブルーBR(同41)、ミツイアリザリンサフィロールSE(同43)、スミノールレベリングスカイブルーRエクストラコンク(同62)、ミツイナイロンファストスカイブルーR(同78)、スミトモブリリアントインドシアニン6Bh/e(同83)、サンドランシアニンN−6B350%(同90)、ウォーターブルー♯105(同90)、オリエントソルブルブルーOBB(同93)、スプラノールシアニン7BF(同100)、スミトモブリリアントブルー5G(同103)、アシッドブルー(同103)、アシランブリリアントブルーFFR(同104)、カヤノールミリングウルトラスカイSE(同112)、カヤノールミリングシアニン5R(同113)、アイゼンオパールシアニン2GLH(同158)、ダイワギニアグリーンB(C.I.アシッドグリーン3)、アッシッドブリリアントミリンググリーン(同9)、ダイワグリーン♯70(同16)、カヤノールシアニングリーンG(同25)、スミノールミリンググリーンG(同27)、ウォーターオレンジ♯17(C.I.アシッドオレンジ56)等の酸性染料、ウオーターイエロー♯2(C.I.フードエロー3)、食品用黄色5号(C.I.フードエロー3)、食品用赤色3号(C.I.フードレッド14)、食品用青色2号(C.I.アシッドブルー74)、食品用緑色2号(C.I.アシッドグリーン5)等の食用染料、マラカイトグリーン(C.I.42000)、ビクトリアブルーFB(C.I.44045)、メチルバイオレットFN(C.I.42535)、ローダミンF4G(C.I.45160)、ローダミン6GCP(C.I.45160)等の塩基性染料が挙げられる。
顔料としてはSpecial Black6、同S170、同S610、同5、同4、同4A、同550、同35、同250、同100、Printex 150T、同U、同V、同140U、同140V、同95、同90、同85、同80、同75、同55、同45、同P、同XE2、同L6、同L、同300、同30、同3、同35、同25、同200、同A、同G(以上、デグサ・ジャパン(株)製)、♯2400B、#2350、#2300、#2200B、#1000、#950、#850、#MCF88、MA600、MA100、MA7、MA11、#50、#52、#45、#44、#33、#32、#30、CF9、#20B、#4000B(以上、三菱化成(株)製)、MONARCH 1300、同1100、同1000、同900、同880、同800、同700、MOGUL L、REGAL 400R、同660R、同500R、同330R、同300R、同99R、ELFTEX 8、同12、BLACK PERALS 2000(以上、米国、キャボットCo.LTD製)、Raven7000、同5750、同5250、同5000、同3500、同2000、同1500、同1255、同1250、同1200、同1170、同1060、同1040、同1035、同1020、同1000、同890H、同890、同850、同790、同780、同760、同500、同450、同430、同420、同410、同22、同16、同14、同825Oil Beads、同H20、同C、Conductex 975、同900、同SC(以上、コロンビヤン・カーボン日本(株)製)などのカーボンブラック、KA−10、同10P、同15、同20、同30、同35、同60、同80、同90、KR−310、同380、同460、同480(以上、チタン工業(株)製)、P25(日本アエロジル(株)製)などの粒子状酸化チタン、BS−605、同607(以上、東洋アルミ(株)製)、ブロンズパウダーP−555、同P−777(以上、中島金属箔工業(株)製)、ブロンズパウダー3L5、同3L7(以上、福田金属箔工業(株)製)などの金属粉顔料、また、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、群青、紺青、コバルトブルー、クロムグリーン、酸化クロム等の無機顔料、ハンザエロー−10G、同5G、同3G、同4、同GR、同A、ベンジジンエロー、パーマネントエローNCCG、タートラジンレーキ、キノリンエロー、スダーン1、パーマネントオレンジ、インダスレンブリリアントオレンジGN、パーマネントブラウンFG、パラブラウン、ファイヤーレッド、ブリリアントカーミン6B、ボルドー5B、チオインジゴレッド、ファストバイオレットB、ジオキサンバイオレット、アルカリブルーレーキ、フタロシアニンブルー、インジゴ、アシッドグリーンレーキ、フタロシアニングリーン等の有機顔料などが挙げられる。また、この他に硫化亜鉛、珪酸亜鉛、硫酸亜鉛カドミウム、硫化カルシウム、硫化ストロンチウム、タングステン酸カルシウム等の無機蛍光顔料が挙げられる。
本発明においては、上記の他にカルナバワックス、密ろう、木ろう等の天然系ワックス群、ポリエチレンワックス、モンタンワックス、パラフィンワックス、ジンクステアリルケトン、マイクロクリスタリンワックス等の合成系ワックス群、ステアリン酸、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム等のステアリン酸各種金属塩や、必要に応じてフタル酸ジアリル、フタル酸ジメチル、ブチルフタリルブチルグリコレート、プロピレンカーボネート等の可塑剤類などを使用することができる。尚、ワックスとしての各種脂肪酸は、前述の板状アルミナの表面に配置される高級脂肪酸と同一の物質であることを特には排除しない。
本発明において、上記材料を固形描画材として成形するに際して、これら配合材料を任意に配合し、使用する結合剤の特性によっては水、MEK、アルコール等の極性溶剤や、トルエン等の無極性溶剤を任意に使用しながら、ヘンシルミキサー、ボールミル、ロールミル等の攪拌、粉砕、分散機により混練を行い、クレヨンやパス等は加熱溶融しながら型入れした後、冷却し成形する方法が採用できる。更に、色鉛筆芯などの場合には、若干溶剤分を残存させた材料を縦型押し出し機用のシリンダーに装填し、油圧ピストンでシリンダー内材料を押し出し成形し、含まれる有機溶剤については乾燥機を利用して強制乾燥する等、既存の方法を採用することができる。
以下、実施例に基づき本発明を説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものではない。
<表面に金属水酸化物を配置した板状アルミナ(以下、アルミナAとする)の製造>
キンセイマティック(株)社製造販売のセラフYFA05070(平均粒子径;4.0〜6.0μm)150gを水2000ccに懸濁させ、この液に6gの硫酸アルミニウムナトリウム(AlNa(SO4)2・12H2O)を加え溶解させるこの懸濁液を攪拌させながら、この液に5gの尿素を加え十分に溶解させ懸濁させる。この溶液を攪拌しながら80℃に加温し、この加温攪拌を2時間続ける。この後に懸濁物を十分に水洗し、濾別してスラリー状の沈殿物を得る。このものを80〜90℃の乾燥機に数時間入れて水分を完全に蒸発させ、乾燥した塊状物をミキサーで粉砕して粉末状にした。得られた粉には、板状アルミナ100g当たり生成した水酸化アルミニウム約3重量%分が、板状アルミナ粒子長径面に強固に固着されているものであった。
<アルミナAの粒子表面に高級脂肪酸で被覆した板状アルミナ(以下アルミナBとする)の製造>
前述したアルミナAを製造するにあたり、板状アルミニウム粒子の長径面への水酸化アルミニウムの沈着させたスラリー状物をフラッシュニーダーに入れ、この中に5%ステアリン酸ナフタ溶液300ccを加え、約50℃に加温してゆっくりと攪拌しながら水分を分離させ、この水分を更に傾斜して取り除いてから、10〜100mmHg、温度70〜80℃で約1時間30から2時間攪拌を行い、水分を除去した乾燥状の塊状物を得た。この塊状物をミキサーで粉砕して粉末状にした。得られた粉には板状アルミナ100g当たり約3重量%分の水酸化アルミナが固着し、更にステアリン酸約5重量%分が均一に板状アルミナ粒子長径面に被覆されているものであった。
<実施例1>
ニトロセルロース(結合材) 14重量部
アルミナA 45重量部
ステアリン酸(滑材) 6重量部
モンタンワックス(ワックス) 8重量部
プロピレンカーボネート(可塑剤) 5重量部
フタロシアニンブルー(着色剤) 17重量部
酸化チタン(着色剤) 5重量部
MEK(溶剤) 100重量部
上記材料を配合して、ヘンシルミキサーで分散後、3本ロールで混練およびさらなる分散を行い、溶剤分を調整しながら縦型押し出し機で成形後、残存溶剤分を完全に除くため80℃で8時間乾燥して、呼び径3.0の青色の色鉛筆芯を得た。
<実施例2〜19>
実施例1においてアルミナA表面の水酸化アルミの処理量を調整して、基材の板状アルミナに対して、0.2%、0.4%、0.5%、0.6%、0.8%、0.9%、1.0%、1.5%、、4.0%、4.5%、5.0%、5.5%、6.0%、8.0%、9.5%、10.0%、10.5%、12.0%になるものを使用した以外は実施例1と同様の操作を行い、青色の色鉛筆芯を得た。
<実施例20〜23>
実施例1においてアルミナAの平均粒子径を各々0.2〜0.3μm、0.6〜0.7μm、2.0〜3.0μm、9.0〜11.0μmになるものを使用した以外は実施例1と同様の操作を行い、青色の色鉛筆芯を得た。
<実施例24>
実施例1においてアルミナAをアルミナBに代えた以外は実施例1と同様な操作を行い、青色の色鉛筆芯を得た。
<実施例25〜42>
実施例24においてアルミナB表面に配されるステアリン酸の使用量を調整して板状アルミナに対しての被覆量を各々0.5%、0.9%、1.0%、1.1%、1.4%、1.5%、1.6%、2.5%、4.5%、7.0%、9.7%、10.0%、10.3%、13%、14.8%、15.0%、15.2%、17%になるものを使用した以外は実施例24と同様の操作を行い、青色の色鉛筆芯を得た。
<比較例1>
実施例1においてアルミナAの金属水酸化物による被覆処理を行わず基材の板状アルミナをそのまま使用した以外は、実施例1と同様の操作を行い、青色の色鉛筆芯を得た。
<比較例2>
実施例24においてアルミナAで金属水酸化物による処理を行わない板状アルミナを用いた以外は、アルミナBの製法と同じ処理を行い、ステアリン酸被覆の板状アルミナ(以下アルミナCとする)を得た。得られたアルミナCの重量は約105gであった。このアルミナCをアルミナBと代えた以外は実施例24と同様の操作を行い、青色の色鉛筆芯を得た。
以上の実施例および比較例で得られた色鉛筆芯の曲げ強さ(単位;MPa)と発色性の代用特性としての濃度(単位;D)とをJIS S 6005に基づいて測定し、結果を表1に示す。
Figure 2006016477

Claims (4)

  1. 金属水酸化物の処理にて表面改質した板状アルミナを少なくとも含有する固形描画材。
  2. 前記金属水酸化物に高級脂肪酸を結合させた請求項1記載の固形描画材。
  3. 前記板状アルミナの平均粒子径が0.6〜8.0μmである請求項1又は請求項2記載の固形描画材。
  4. 板状アルミナに対して1〜15重量%の高級脂肪酸にて予め板状アルミナの表面に該高級脂肪酸を結合配置し、その後に他の配合物と混練することを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の固形描画材の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113354437A (zh) * 2021-07-14 2021-09-07 江西东维电气有限公司 一种增韧性柱式瓷绝缘子及其制备方法

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