JP2006015660A - オーバーラミネート用フィルム及び被覆された印刷構造物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材フィルム層及び粘着剤層を有してなるオーバーラミネート用フィルムであって、上記基材フィルム層は、ポリオレフィン樹脂、オレフィン系熱可塑性エラストマー、紫外線安定剤及び光安定剤を含有するものであり、上記オレフィン系熱可塑性エラストマーの含有量は、上記ポリオレフィン樹脂の樹脂固形分100質量部に対して、5〜100質量部であり、上記紫外線吸収剤の含有量は、上記ポリオレフィン樹脂の樹脂固形分100質量部に対して、0.05〜0.4質量部であり、上記光安定剤の含有量は、上記ポリオレフィン樹脂の樹脂固形分100質量部に対して、0.1〜0.5質量部であるオーバーラミネート用フィルム。
【選択図】 なし
Description
上記紫外線吸収剤は、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤であることが好ましい。
上記粘着剤層は、アクリル系粘着剤を含有するものであることが好ましい。
上記粘着剤層は、厚さが20〜50μmであることが好ましい。
以下、本発明を詳細に説明する。
上記基材フィルム層がカレンダー成型により得られるものである場合、上記ポリオレフィン樹脂及びオレフィン系熱可塑性エラストマーを含有してなる樹脂組成物は、メルトフローレイト(230℃、37.3N)が15g/10分以下であることが好ましい。これにより、150〜200℃の範囲内における溶融状態の樹脂組成物の粘度を、混練効率が良くかつバンクの回転を良好なものにすることができる。従って、ポリ塩化ビニル樹脂用のカレンダー加工設備を用いて、上記樹脂組成物等の組成物をカレンダー加工することにより、均質な薄いフィルムを得ることができる。
上記粘着剤としては、貼りあわせる素材と密着させることができるものであれば特に限定されず、例えば、アクリル系、ゴム系、酢酸ビニル系、合成ゴム系、天然ゴム系、EVA系、エポキシ系、ウレタン系、シリコーン系等のものを挙げることができる。なかでも、インクジェットプリンターによりフルカラー印刷された水性インク吸収層を設けた合成樹脂フィルムとラミネートした場合に、接着力が高い点から、アクリル系粘着剤であることが好ましい。
上記アクリル系重合体としては、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単独重合体又はこれらの共重合体等を挙げることができる。
上記粘着剤層は、厚さが下限20μm、上限50μmであることが好ましい。これにより、粘着剤層と水性インク吸収層との密着性及び接着力を向上させることができる。20μm未満であると、充分な密着性及び接着力を得ることができないおそれがある。50μmを超えても、効果の向上は望みめず、経済的に不利となるおそれがある。上記下限は、30μmであることがより好ましく、上記上限は、40μmであることがより好ましい。
上記離型処理が施されたフィルムの材質としては、ポリオレフィン系樹脂フィルムであることが好ましい。これにより、平滑性に優れたセパレータ層を形成することができ、上記セパレータ層の剥離後の粘着剤層表面をより平滑にすることができる。また、基材フィルム層がポリオレフィン系フィルムである場合、セパレータ層としてPETや紙を用いると、雰囲気温度の変化によりカールが発生すること、作業性を損なうこと、外観状態も悪くなること等の不具合が生じるおそれがあるが、ポリオレフィン系樹脂フィルムを用いることにより、このような不具合を充分に防止することができる。
図1は、基材フィルム層1と粘着剤層2とが積層されてなるオーバーラミネート用フィルムの概略図である。また、図2は、基材フィルム層1と粘着剤層2とセパレーター層3とがこの順に積層されてなるオーバーラミネート用フィルムの概略図である。更に、図3は、基材フィルム層1と粘着剤層2とインク吸収層4とベース材5とがこの順に積層されてなる被覆された印刷構造物の概略図である。図1、図2で示されるオーバーラミネート用フィルムの基材フィルム層が上述した構成であるため、図3で示される被覆された印刷構造物は、優れた耐侯性、風合い、表面意匠維持性、鮮明性、明度、接着力を有するものである。
ポリプロピレン樹脂(WT2002、日本ポリプロピレン社製)100質量部、オレフィン系熱可塑性エラストマー(KS 359P、サンアロマー社製)30質量部、紫外線吸収剤(バイオソープ583、共同薬品社製)0.2質量部、光安定剤(LA52、旭電化工業社製)0.3質量部を混合し、バンバリーミキサーを用いて150〜180℃の温度で溶融混練し、得られた樹脂組成物を4本逆L字ロール型24インチカレンダーに供給し、ロール温度160〜190℃で100μmの厚みに圧延して、基材フィルムを得た。
基材フィルムの配合、粘着剤層の厚さを表1、2に示したように変更した以外は、実施例1と同様にして、オーバーラミネート用フィルムを作成した。得られたオーバーラミネート用フィルムのそれぞれのセパレータ層の剥離力(N/25mm)は、0.25N/25mmであった。
上記で得られたそれぞれの試験片に対して、サンシャイン・ウエザオメーターで1000時間照射し、耐侯性、風合いと表面意匠維持性、鮮明性、明度(L値)、接着力、経済性、総合評価を以下のようにして評価した。結果を表1、2に示した。
照射後の試験片における基材フィルム層の耐侯性(変色・割れ、吹き出し)を目視によって評価した。評価は5段階で行い、最も良好な場合を「5」、最も不良な場合を「1」とした。
照射後の試験片における基材フィルム層の風合いと表面意匠維持性を目視によって評価した。評価は5段階で行い、最も良好な場合を「5」、最も不良な場合を「1」とした。
照射後の試験片において、オーバーラミネート用フィルム本体を介した黒印刷インク吸収層の色の鮮明性を、目視にて観察して評価した。評価は5段階で行い、最も良好な場合を「5」、最も不良な場合を「1」とした。また、黒印刷インク吸収層の色の明度Lを、色差計Σ90(日本電色株式会社製)を用いて測定した。
上記黒印刷インク吸収層に対する粘着剤層の接着力(粘着力)を、JIS Z 0237に記載の試験方法に準拠した方法(180°剥離)で測定した。同様にして、印刷を行っていないインク吸収層(以下、無印刷インク吸収層ともいう)に対する粘着剤層の接着力、及び、アルミ板に対する粘着剤層の接着力を測定した。
2 粘着剤層
3 セパレーター層
4 インク吸収層
5 ベース材
Claims (7)
- 基材フィルム層及び粘着剤層を有してなるオーバーラミネート用フィルムであって、
前記基材フィルム層は、ポリオレフィン樹脂、オレフィン系熱可塑性エラストマー、紫外線安定剤及び光安定剤を含有するものであり、
前記オレフィン系熱可塑性エラストマーの含有量は、前記ポリオレフィン樹脂の樹脂固形分100質量部に対して、5〜100質量部であり、
前記紫外線吸収剤の含有量は、前記ポリオレフィン樹脂の樹脂固形分100質量部に対して、0.05〜0.4質量部であり、
前記光安定剤の含有量は、前記ポリオレフィン樹脂の樹脂固形分100質量部に対して、0.1〜0.5質量部である
ことを特徴とするオーバーラミネート用フィルム。 - オレフィン系熱可塑性エラストマーは、エチレン−プロピレン共重合体成分及び/又はポリブチレン成分と、ポリプロピレン成分とを有する共重合体である請求項1記載のオーバーラミネート用フィルム。
- 紫外線吸収剤は、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤である請求項1又は2記載のオーバーラミネート用フィルム。
- 粘着剤層は、アクリル系粘着剤を含有するものである請求項1、2又は3記載のオーバーラミネート用フィルム。
- 粘着剤層は、アクリル系粘着剤中の樹脂固形分100質量部に対して、イソシアネート系硬化剤を0.1〜5質量部含有するものである請求項4記載のオーバーラミネート用フィルム。
- 粘着剤層は、厚さが20〜50μmである請求項1、2、3、4又は5記載のオーバーラミネート用フィルム。
- 請求項1、2、3、4、5又は6記載のオーバーラミネート用フィルムと、印刷構造物とが粘着剤層を介して積層してなることを特徴とする被覆された印刷構造物。
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