JP2006014789A - 体液採取具および体液採取方法 - Google Patents

体液採取具および体液採取方法 Download PDF

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Abstract

【課題】生体表面の穿刺部位からの体液を確実に採取することができる体液採取具および体液採取方法を提供すること。
【解決手段】体液採取具1は、血液成分の測定装置とともに用いられるものである。体液採取具1は、穿刺針5と、穿刺針5を収納し、かつ穿刺針5が出射する開口を先端に有するハウジング3と、穿刺針5を指先100に穿刺することによって出た血液200中の成分を検出するための試験紙73を有する検出ユニット7と、ハウジング3の開口の縁部に設けられ、指先100に当接する当て部8とを備えている。当て部8は、穿刺針5により指先100が穿刺された後、その穿刺部位の周囲の指先100を変形させるように変位可能である。
【選択図】図5

Description

本発明は、体液採取具およびこれを用いた体液採取方法に関する。
近年、糖尿病患者の増加に伴い、日常の血糖値の変動を患者自身がモニターする自己血糖測定が推奨されてきている。
血糖測定は、まず、針や刃先等により皮膚に小さな傷をつくり(皮膚を穿刺して)、その傷(穿刺部位)から血液を出させる。次に、この出血した血液を、例えば、血液中のブドウ糖量に応じて呈色する試験紙(試験部)に供給・展開して呈色させ、その呈色の度合いを光学的に測定(測色)することにより、血糖値(血液中のブドウ糖量)を定量化する。
最近、血糖測定を簡便化するために、穿刺針と血糖センサとを一体化させたチップを用いたシステムが考えられている。このシステムでは、穿刺部位を陰圧吸引して血液を採取し、測定部に自動供血している。
また、穿刺部位から血液を出させる方法として、血液を採取する器具を皮膚に密着させた状態で、この器具の内部を減圧し、さらに穿刺部位の周囲を圧迫することにより、穿刺部位から血液を採取する方法が特許文献1に開示されている。
しかしながら、装置の内部を減圧するとき、例えば装置と生体表面との密着が不十分であると、前記内部が十分に減圧されず、穿刺部位から血液が吸引されない(採取されない)という問題があった。さらに、吸引機構に圧迫機構のような他の採血の補助機構を組み合わせると、装置が複雑で大掛かりになってしまう。
また、穿刺部位としては、通常指(指先)であったが、穿刺による患者への痛みを軽減(抑制)するのに、例えば、腕、手の平とすることがある。これらの穿刺部位は、指と比較して、血液が出にくいため、装置による吸引をより強力にしたり、装置を生体表面(穿刺部位)に強く押し当てたりする必要があった。このため、生体表面に装置による瘢痕が鮮明に残るという問題があった。
一方、穿刺針とセンサとを一体化したチップを使用し、吸引機構のような採血機構を用いない場合、皮膚穿刺後に従来の方法と同様に、一旦皮膚をチップから離し、穿刺部位の周囲を指で圧迫して出血させ、再び皮膚上の血液をチップに点着させる必要があり、簡便な自動測定には不適である。ここで、指等で圧迫することなしに、出血させるには、より深く、より大きく皮膚を穿刺する必要があり、患者にとって穿刺時の痛みが増大する。
特開2002−65648号公報
本発明の目的は、生体表面の穿刺部位からの体液を確実に採取することができる体液採取具および体液採取方法を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(10)の本発明により達成される。
(1) 体液成分の測定装置とともに用いられる体液採取具であって、
穿刺針と、
前記穿刺針を収納し、かつ該穿刺針が出射する開口を先端に有するハウジングと、
前記穿刺針を生体表面に穿刺することによって出た体液中の成分を検出するための検出部を有する検出ユニットと、
前記ハウジングの開口の縁部に設けられ、生体表面に当接する当て部とを備え、
前記当て部は、前記穿刺針により生体表面が穿刺された後、その穿刺部位の周囲の生体表面を変形させるように変位可能であることを特徴とする体液採取具。
(2) 前記当て部は、ほぼ前記穿刺針の中心軸を中心に回転する上記(1)に記載の体液採取具。
(3) 前記当て部の生体表面に対する当接面は、前記当て部が変位したとき、生体表面に対して滑り止め機能を発揮するように形成されている上記(1)または(2)に記載の体液採取具。
(4) 前記当て部の生体表面に対する当接面は、前記生体表面に対して滑り難い形状をなしている上記(3)に記載の体液採取具。
(5) 前記当て部の生体表面に対する当接面には、微小な凹凸が形成されている上記(4)に記載の体液採取具。
(6) 前記当て部の生体表面に対する当接面は、その内周部から外周部に向って、先端方向に突出するように傾斜している上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の体液採取具。
(7) 前記当て部の生体表面に対する当接面は、柔軟性を有する上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の体液採取具。
(8) 前記検出ユニットは、前記ハウジングの開口の近傍に位置する体液導入口から前記検出部まで導通する体液移送路を有する上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の体液採取具。
(9) 上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の体液採取具を用いて、体液を採取する方法であって、
前記当て部を生体表面に当接した状態で、前記穿刺針により生体表面を穿刺した後、前記当て部を変位させて、穿刺部位から体液を出し、
次いで、前記体液を採取して、該採取された体液中の所定成分を前記検出部で検出することを特徴とする体液採取方法。
(10) 前記当て部を変位させる方向は、穿刺部位を中心とした回転方向である上記(9)に記載の体液採取方法。
本発明によれば、穿刺針により生体表面を穿刺した後に当て部を変位させることによって、穿刺部位を開かせて穿刺部位からの体液を確実に採取することができる。
本発明の体液採取具は、吸引機構をい用いた場合のように、生体表面との密着不十分により、装置内部が十分減圧されず、穿刺部位から体液(血液)が十分に採取できないという問題を解決することができる。
また、吸引機構による採血のように、装置に穿刺部位を強く押し当てる必要がないため、皮膚(生体表面)に瘢痕が残らない。
本発明の体液採取具は、穿刺針と検出部(試験紙)とが一体化されているので、皮膚を穿刺してから採血するまでの間、皮膚を装置から離さずに作業を行うことができる。従って、測定作業が簡便になり、測定作業に要する時間が短くなる。
また、穿刺針と検出部(試験紙)とが一体化されることによって、測定の準備や測定後の使用済の体液採取具(チップ)の廃棄等が非常に容易となる。
以下、本発明の体液採取具の好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の体液採取具を示す概略斜視図、図2は、図1中のA−A線断面図、図3は、図1に示す体液採取具の当て部に設けられたパッドの正面図、図4は、図1に示す体液採取具の正面図、図5は、図1に示す体液採取具を用いた体液採取方法を説明するための図である。
なお、以下では、図1および図2中、左側を「先端」、右側を「基端」、上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」として、図5中、上側を「先端」、下側を「基端」として説明する。
チップ(体液採取具)1は、穿刺手段を備えるとともに、生体表面(皮膚)から採取された体液中の所定成分を光学的に測定(検出)することができる成分測定装置(血液成分測定装置)300(例えば、特開2002−34956号公報、特開2004−97601号公報参照)に装填(装着)して使用されるものである。
生体表面(表皮)の体液の採取に関与する部位(体液採取部位)は、好ましくは指であるが、この他、例えば、手(手の平、手の甲、手の側部)、腕、大腿、耳たぶ等であってもよい。
以下では、体液として血液を、所定成分としてブドウ糖を、体液採取部位(穿刺部位)として指先(指)を、それぞれ代表に説明する。
図1に示すように、チップ1は、ハウジング3と、穿刺針5と、検出ユニット7と、当て部8とを有している。以下、各構成要素について、順次説明する。
図2に示すように、穿刺針5は、針体51と、この針体51の基端部に固着(固定)されたハブ52とで構成されている。
針体51は、その先端部に鋭利な針先(刃先)511を有している。この針先511により、生体表面である指先100の表面(皮膚)を穿刺して、穿刺部位から血液(体液)200を出させる(採取する)。
また、針体51は、中空針であってもよいが、中実針であるのがより好ましい。これにより、より細径の針体51とすることができる。その結果、皮膚の穿刺に際して、患者の苦痛をより低減することができる。
針体51には、針先511が突出するようにしてハブ52が設けられている。換言すれば、ハブ52は、針体51の針先511より基端側の外周を被覆するようにして設けられている。
ハブ52は、その形状がブロック状をなしている。チップ1を成分測定装置(測定装置)300に装填した状態では、このハブ52の基端部が成分測定装置300が備える穿刺手段に連結される。
このような穿刺針5は、ハウジング3が有する内腔部33内に移動可能に設けられ(収納され)ている(図2参照)。ハウジング3は、ほぼ直方体形状の部材で構成され、その先端および基端には、それぞれ内腔部33が開放する先端開口(開口)31および基端開口32が形成されている。穿刺針5が備える針体51(少なくとも針先511)は、先端開口31を通過して、ハウジング3(チップ1)の先端から突出する。
内腔部33は、その形状がほぼ長尺状(柱状)をなし、その横断面積がハブ52の横断面積とほぼ等しいか、または、若干大きくなるよう設定されている。そして、穿刺針5がハウジング3に対して移動する際に、ハブ52の外周面521が内腔部33の内周面331に沿って移動する。
このように穿刺針5が、ハウジング3に対して移動する際に、ハブ52が内腔部33の内周面331に支持されるため、ハウジング3に対して円滑に移動することができるとともに、ハウジング3に対するブレが防止され、高い直進性をもって先端方向に移動する。これにより、針体51の針先511のブレに伴う患者の苦痛の増大を好適に防止することができる。
図1および図2に示すように、ハウジング3の上面の先端側には、検出ユニット7が設置されている。この検出ユニット7は、穿刺針5(針先511)の穿刺により指先100から出た血液(体液)200を吸収・保持し、当該吸収・保持された血液200中のブドウ糖(所定成分)を検出するものである。この検出ユニット7は、試験紙(検出部)73と、試験紙73を保持するベース(保持部)72とを有している。
ベース(本体)72は、その形状がほぼ長尺状をなしている。図1に示すように、ベース72の上面には、試験紙73が設置(保持)される試験紙設置部721が形成されている。試験紙設置部721は、平面視での形状がほぼ円形(試験紙73に対応した平面形状)をなす凹部で構成され、その底面の中央部には、血液流出口742が開口し、さらに、貫通孔722に連通している。
また、図2に示すように、ベース72には、血液(体液)200を移送する血液移送路(体液移送路)74が設けられて(形成されて)いる。この血液移送路74は、検出ユニット7の先端に開放する血液流入口741を有している。また、血液移送路74は、貫通孔722に連通している。
血液流入口741付近には、先端側に突出する導血部(導液部)75が形成されている(図4参照)。導血部75に接触にした血液200は、血液移送路74の血液流入口(接触部)741に導かれ、そこから、毛細管現象により血液移送路74内を移送される。そして、貫通孔722を介して試験紙設置部721に設置された試験紙73の中央部に供給される。その後、血液200が試験紙73(試薬)と反応して、この血液200中のブドウ糖が検出される。
試験紙73は、血液200中のブドウ糖を検出(反応)し得るものであり、例えば、血液200を吸収可能な担体(吸収体)に、試薬(発色試薬)を担持(含浸)してなるものである。これにより、簡単な構成で試験紙73を作製することができ、また、検出ユニット7に試験紙73を容易に設置することができる。
また、この担体は、好ましくは多孔性膜で構成されている。この場合、多孔性膜は、血液200中の赤血球を濾過できる程度の孔径を有するものが好ましい。
試験紙73の担体としては、多孔性膜の他に、例えば、不織布、織布、延伸処理したシート等のシート状多孔質基材が挙げられる。
多孔性膜等の担体の構成材料としては、ポリエステル類、ポリアミド類、ポリオレフィン類、ポリスルホン類またはセルロース類等が挙げられるが、試薬を溶解した水溶液を含浸させたり、血液200の採取時には血球を濾過するため、親水性を有する材料または、親水化処理されたものが好ましい。
また、試験紙73の担体は、単層のシートで構成してもよく、複数枚のシートを積層した多層構成であってもよい。
担体(多孔性膜)に含浸する試薬としては、血糖値測定用の場合、グルコースオキシダーゼ(GOD)と、ペルオキシダーゼ(POD)と、例えば4−アミノアンチピリン、N−エチルN−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイジンのような発色剤(発色試薬)とが挙げられる。その他、測定成分に応じて、GODの代わり、またはGODとPODとの代わりに、例えばアスコルビン酸オキシダーゼ、アルコールオキシダーゼ、アルコールデヒドロゲナーゼ、ガラクトースオキシダーゼ、フルクトースデヒドロゲナーゼ、コレステロールオキシダーゼ、コレステロールデヒドロゲナーゼ、乳酸オキシダーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、ビリルビンオキシダーゼ、キサンチンオキシダーゼ等の酵素を選択することができ、適宜選択された発色剤(発色試薬)とを組み合わせて使用される。また、さらにリン酸緩衝液のような緩衝剤が含まれていてもよい。なお、試薬の種類、成分については、これらに限定されないことは言うまでもない。
図2に示すように、当て部8は、形状がリング状の本体85と、本体85と同心的に設けられたパッド84とを有している。
図1に示すように、当て部8(本体85)は、その中心とハウジング3の先端開口31の中心(針体51の中心軸)とがほぼ一致するように、先端開口31の縁部に設けられている。この当て部8は、チップ1が指先100から血液200を採取するときに、この指先100に当接しつつ、針体51の中心軸回りに回転(変位)する部位である。
このように、当て部8がリング状をなしていることにより、当て部8(チップ1)が指先100に対して円滑に(スムーズに)回転することができる。
また、図2に示すように、本体85(当て部8)の内周面81には、その周方向に沿って凹部82が形成されている。本凹部82には、ハウジング3の先端部に等間隔に形成された複数の爪部34が係合する。これにより、当て部8がハウジング3に対して固定される。
本体85の先端面には、形状がリング状のパッド84が固着(設置)されている。このパッド84の表面、すなわち、指先100に当接する当接面83は、その内周部(内側)よりも外周部(外側)が先端方向に突出するように傾斜している。換言すれば、当て部8の当接面83は、すり鉢状をなしている。これにより、当接面83(当て部8)と指先100との接触面積を大きくし、当接面83と指先100との摩擦力が増大することによって、滑り止め効果が大きくなる。すなわち、当接面83と指先100とが確実に当接することができ、よって、当て部8(当接面83)が回転した際、穿刺針5の穿刺による傷口(穿刺部位)を確実に変形させて、その傷口を確実に開くことができる。従って、前記傷口から血液200が確実に出ることとなり、その血液200をより確実に採取することができる。
なお、針体51の中心軸に対する当接面83の傾斜角度(図2中のθで示す角度)は、特に限定されないが、例えば、30〜90度であるのが好ましく、60〜80度であるのがより好ましい。これにより、当接面83と指先100とがより確実に当接することができる。
パッド84(当接面83)は、指先100に対して柔軟性を有する材料で構成されているのが好ましい。これにより、当て部8を指先100に宛がった際、当接面83が指先100の表面の形状にならうこととなり、当て部8と指先100との接触面積を大きくすることができる。従って、当接面83の指先100に対する滑り止め機能が増大する。
なお、この柔軟性を有する(パッド84を構成する)材料としては、特に限定されないが、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料(特に加硫処理したもの)や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマーが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
また、図3に示すように、当接面83には、微小な凹凸、すなわち、複数の溝831が形成されている。これらの溝831は、それぞれ波形をなしており、互いにほぼ等間隔に設けられている。当接面83が指先100に対して滑り難い(滑り止め機能を発揮する)形状をなしているため、当て部8が回転した際、当接面83と指先100とが密着した状態で穿刺部位を確実に変形させることができ、よって、穿刺部位からより確実に血液200を出す(採取する)ことができる。
なお、当接面83が指先100に対して滑り止め機能を発揮する方法(手段)としては、当接面83が指先100に対して滑り難い形状をなすように形成されているのに限定されず、例えば、当接面83が指先100に対して滑り難い材料で構成されていてもよい。このような材料としては、特に限定されないが、例えば、パッド84で挙げたような材料を用いることができる。
また、本体85の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、パッド84で挙げたような材料、各種金属材料、各種プラスチック(例えば、アクリル系樹脂、ポリカーボネート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリエチレン、ポリプロピレン等)、各種ガラス材料等を単独または組み合わせて用いることができる。
また、当て部8(本体85)とハウジング3との固定方法は、係合によるのに限定されず、例えば、嵌合等であってもよい。
次に、チップ1を用いて、指先100から血液200を採取する方法(血液採取方法(体液採取方法))について、図5を参照して説明する。
まず、当て部8を指先100に宛がう、すなわち、パッド84(当接面83)を指先100に当接させる。
次に、この状態で、穿刺針5の針先511を先端方向に突出させて、指先100を穿刺する。この針先511の穿刺により、指先100には傷が生じる。
次に、当て部8を指先100に当接しつつ、針体51の中心軸回りに回転させる。なお、この回転は、時計回りの回転、反時計回りの回転、時計回りと反時計回りとを交互に行う回転のいずれの回転であってもよい。
当て部8の回転により、傷口付近がねじられる(変形する)こととなり、当該傷口が開いて、血液200が絞り出される(採取される)。
次に、血液200は、血液移送路74を通過して、試験紙73に到達する。その後、この血液200中のブドウ糖が試験紙73で検出される。
このように、チップ1では、当て部8を回転させて穿刺部位付近を変形させることによって、指先100の穿刺部位から血液200を確実に採取することができる。従って、穿刺の失敗による再穿刺を行う操作が軽減される。また、血液200中のブドウ糖を測定するときの血液量不足に基因する測定ミスを減らすことができる。
この方法だと、指をチップ1に宛がうだけで血液を確実に採取することができ、指以外の皮膚でも同様である。従って、吸引機構を用いた場合のように強く皮膚に装置を押し付ける必要がないので、皮膚に瘢痕が鮮明に残ることはない。
また、穿刺から採血までの間、指をチップ1から離さずに作業することができるので、取扱いが簡便になり、測定作業に要する時間を短縮することができる。
以上、本発明の体液採取具および体液採取方法を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。また、体液採取具の各部の構成は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものに置換することができる。
また、血液(体液)中のブドウ糖(所定成分)の測定は、光学的な測定であるのに限定されず、例えば、電極式な測定であってもよい。
チップは、そのチップの使用前および使用後、すなわち、穿刺針の穿刺前および穿刺後において、穿刺針がハウジングに対して固定されるよう構成されているのが好ましい。これにより、穿刺針がハウジングから離脱(脱落)するのが防止される。
また、当て部の回転(変位)動作は、手動で行われるが、例えば、電動、バネ、超音波、油圧、水圧などの駆動で行われてもよい。
また、チップは、当て部が回転するよう構成されているのに限定されず、例えば、当て部が穿刺部位付近を往復するよう構成されていてもよし、当て部が超音波で穿刺部位付近を振動させるよう構成されていてもよい。
また、当て部は、ハウジングに対して固定されているのに限定されず、例えば、ハウジングに対して変位(回転)可能に設けられていてもよい。
また、当て部の当接面は、傾斜するように形成されているのに限定されず、例えば、湾曲するように形成されていてもよいし、穿刺方向(針体の中心軸)に対してほぼ垂直に形成されていてもよい。
また、パッドは、当て部の本体に固定(固着)されているのに限定されず、本体に対して着脱自在に設置されていてもよい。
また、パッドに形成された溝の形状は、波形であるのに限定されず、例えば、長尺状、放射状、同心円状、ドット状であってもよい。
また、採取する体液は、血液を代表として説明したが、本発明では、採取する体液は、これに限らず、例えば、汗、リンパ液、間質液等であってもよい。
また、測定目的とする成分(所定成分)は、ブドウ糖を代表として説明したが、測定目的の成分は、これに限らず、例えば、タンパク、コレステロール、尿酸、クレアチニン、糖化ヘモグロビン、ケトン体、ビリルビン、ホルモン、アルコール等の有機化合物、アンモニア、ナトリウム、カリウム、カルシウム、塩素、リン酸、炭酸、pH等の無機イオン等であってもよい。
また、チップを用いて体液を採取するときに、チップの内腔部を減圧させて、穿刺部位からの体液を吸引してもよい。これにより、より確実に体液を採取することができる。
本発明の体液採取具を示す概略斜視図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1に示す体液採取具の当て部に設けられたパッドの正面図である。 図1に示す体液採取具の正面図である。 図1に示す体液採取具を用いた体液採取方法を説明するための図である。
符号の説明
1 チップ
3 ハウジング
31 先端開口
32 基端開口
33 内腔部
331 内周面
34 爪部
5 穿刺針
51 針体
511 針先
52 ハブ
521 外周面
7 検出ユニット
72 ベース
721 試験紙設置部
722 貫通孔
73 試験紙
74 血液移送路
741 血液流入口
742 血液流出口
75 導血部
8 当て部
81 内周面
82 凹部
83 当接面
831 溝
84 パッド
85 本体
100 指先
200 血液
300 成分測定装置

Claims (10)

  1. 体液成分の測定装置とともに用いられる体液採取具であって、
    穿刺針と、
    前記穿刺針を収納し、かつ該穿刺針が出射する開口を先端に有するハウジングと、
    前記穿刺針を生体表面に穿刺することによって出た体液中の成分を検出するための検出部を有する検出ユニットと、
    前記ハウジングの開口の縁部に設けられ、生体表面に当接する当て部とを備え、
    前記当て部は、前記穿刺針により生体表面が穿刺された後、その穿刺部位の周囲の生体表面を変形させるように変位可能であることを特徴とする体液採取具。
  2. 前記当て部は、ほぼ前記穿刺針の中心軸を中心に回転する請求項1に記載の体液採取具。
  3. 前記当て部の生体表面に対する当接面は、前記当て部が変位したとき、生体表面に対して滑り止め機能を発揮するように形成されている請求項1または2に記載の体液採取具。
  4. 前記当て部の生体表面に対する当接面は、前記生体表面に対して滑り難い形状をなしている請求項3に記載の体液採取具。
  5. 前記当て部の生体表面に対する当接面には、微小な凹凸が形成されている請求項4に記載の体液採取具。
  6. 前記当て部の生体表面に対する当接面は、その内周部から外周部に向って、先端方向に突出するように傾斜している請求項1ないし5のいずれかに記載の体液採取具。
  7. 前記当て部の生体表面に対する当接面は、柔軟性を有する請求項1ないし6のいずれかに記載の体液採取具。
  8. 前記検出ユニットは、前記ハウジングの開口の近傍に位置する体液導入口から前記検出部まで導通する体液移送路を有する請求項1ないし7のいずれかに記載の体液採取具。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の体液採取具を用いて、体液を採取する方法であって、
    前記当て部を生体表面に当接した状態で、前記穿刺針により生体表面を穿刺した後、前記当て部を変位させて、穿刺部位から体液を出し、
    次いで、前記体液を採取して、該採取された体液中の所定成分を前記検出部で検出することを特徴とする体液採取方法。
  10. 前記当て部を変位させる方向は、穿刺部位を中心とした回転方向である請求項9に記載の体液採取方法。
JP2004193316A 2004-06-30 2004-06-30 体液採取具および体液採取方法 Pending JP2006014789A (ja)

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