JP2002168861A - 成分測定装置 - Google Patents

成分測定装置

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JP2002168861A
JP2002168861A JP2000361491A JP2000361491A JP2002168861A JP 2002168861 A JP2002168861 A JP 2002168861A JP 2000361491 A JP2000361491 A JP 2000361491A JP 2000361491 A JP2000361491 A JP 2000361491A JP 2002168861 A JP2002168861 A JP 2002168861A
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blood
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positioning
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JP2000361491A
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English (en)
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Koichi Sonoda
耕一 園田
Kaoru Kamiya
薫 賀宮
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Terumo Corp
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Terumo Corp
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】装填されたチップの位置ズレを防止し、より正
確な成分測定を行うことができる成分測定装置を提供す
ること。 【解決手段】成分測定装置のハウジング5には、チップ
装填部(空間)50が形成されている。このチップ装填
部50の一側部には、チップ13が備える試験紙18の
呈色強度を光学的に読み取る測定手段7が設置されてい
る。また、チップ装填部50の他の側部には、チップ1
3の位置決めを行う位置決め手段6が設置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、成分測定装置、特
に、血液の検査に際し、指先を穿刺針で穿刺して血液を
採取するとともに、その血液中の例えばブドウ糖のよう
な特定成分の量を測定する成分測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、糖尿病患者の増加に伴い、日常の
血糖値の変動を患者自身がモニターする自己血糖測定が
推奨されてきている。
【0003】この血糖値の測定は、血中のブドウ糖量に
応じて呈色する試験紙を装着し、該試験紙に血液を供
給、展開して呈色させ、その呈色の度合いを光学的に測
定(測色)して血糖値を定量化する血糖測定装置を用い
て行われる。
【0004】この測定に先立ち、患者が自分の血液を採
取する方法としては、穿刺針や小刀を備えた穿刺装置を
用いて指先の皮膚を穿刺した後、その穿刺部周辺を指等
で圧迫して血液を絞り出すことが行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、指先は
毛細血管が集中しており血液の採取に適している反面、
神経も集中しており痛みが伴うことから、患者へ与える
苦痛、負担が大きく、また、穿刺することによる恐怖感
を伴うことから、自己血糖測定が続けられなくなる患者
も多い。
【0006】また、従来の血糖測定では、穿刺操作と、
血液採取操作と、測定操作とを別々に行うため、操作性
にも劣っている。
【0007】このような問題点を解決し得る装置とし
て、穿刺装置と測定装置とを一体化し、かつ、血液を絞
り出すための吸引手段を備えた血糖測定装置が開発され
ている(特願平10−183794号、特願平10−3
30057号)。
【0008】これらの血糖測定装置では、まず、試験紙
を備えたチップを装置本体に装填し、このチップの先端
に指先を押し当て、この先端開口を気密性を保持するよ
うに封止する。
【0009】次に、先端開口から突出する穿刺針で指先
を穿刺した後、この状態で吸引手段を作動させ(減圧状
態とし)、穿刺部位から血液を吸い出し、その血液を採
取する。そして、測定装置により、採取された血液の血
糖値を測定する。
【0010】ところで、チップは装置本体に対し着脱自
在に装填できるようになっているが、チップの装填時に
は、チップの試験紙が装置本体側に設置された光学読み
取り部に対し正確な位置に位置することが必要である。
チップの装填位置がズレると、正確な光学読み取りがで
きず、測定精度が低下してしまうからである。
【0011】従来の血糖測定装置では、このようなチッ
プの位置決めについて考慮されておらず、単に、チップ
の外形、寸法と、装置本体側のチップ装填空間の形状、
寸法とを一致させてチップのズレを防止することがなさ
れている程度であった。
【0012】本発明の目的は、装填されたチップの位置
ズレを防止することで、より正確な成分測定を行うこと
ができる成分測定装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(4)の本発明により達成される。
【0014】(1) 検体中の成分を測定する成分測定
装置であって、試験紙を備えたチップを着脱自在に装填
するチップ装填空間を有するハウジングと、前記チップ
装填空間に装填された前記チップの前記試験紙に対面す
る位置に設置され、検体中の成分を測定する測定手段
と、前記チップを前記チップ装填空間内で前記チップの
前記試験紙が前記測定手段に対面する位置に位置決めす
る位置決め手段とを有し、前記位置決め手段は、前記チ
ップの装填時の移動方向と略直交する方向から位置決め
を行うものであることを特徴とする成分測定装置。
【0015】(2) 前記位置決め手段は、前記チップ
の装填時の移動方向と略直交するX方向と、前記チップ
の装填時の移動方向と略直交しかつ前記X方向と異なる
Y方向(ただし、前記X方向と前記Y方向のいずれか一
方が、前記試験紙の表面の法線方向と略一致している)
のそれぞれの方向の位置決めを行うものである上記
(1)に記載の成分測定装置。
【0016】(3) 前記位置決め手段は、前記チップ
が前記チップ装填空間の内面に当接するよう押圧する少
なくとも1つの押圧機構で構成されている上記(1)ま
たは(2)に記載の成分測定装置。
【0017】(4) 前記押圧機構の先端が前記チップ
に対し点接触するよう構成されている上記(3)に記載
の成分測定装置。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の成分測定装置を添
付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0019】本発明の成分測定装置は、表皮(皮膚)を
介し体液(以下、本実施形態では、血液を代表として説
明する。)を採取して、その体液の所定成分を測定する
装置である。
【0020】表皮の血液採取に関与する部位(本実施形
態では、穿刺部位)は、好ましくは、指であるが、この
他、例えば、手の平、手の裏、手の側部、腕、太腿、耳
たぶ等が挙げられる。
【0021】下記の実施形態では、指先(指)を穿刺す
る形態の成分測定装置を代表として説明する。
【0022】図1は、本発明の成分測定装置の実施形態
(蓋を閉じた状態)を示す正面図、図2は、図1に示す
成分測定装置(蓋を開いた状態)の側面図、図3は、本
発明の成分測定装置の主要部(チップ装填部)の構成を
示す縦断面図、図4は、図3中のA−A線断面図であ
る。また、図5は、図1に示す成分測定装置の回路構成
を示すブロック図、図6は、図1に示す成分測定装置の
制御手段の制御動作(一部、操作者の動作等を含む)を
示すフローチャートである。なお、図1〜図3中、上側
を「先端」または「上」、下側を「基端」、「下」また
は「底」として説明するとともに、図3中の上下方向を
Z方向、図4中の横方向をX方向、図4中の上下方向を
Y方向(X方向、Y方向およびZ方向は、それぞれ直交
する)として説明する。
【0023】各図に示す成分測定装置(血液成分測定装
置)1は、本体2と、本体2に対して回動自在(開閉自
在)に設置された蓋体20と、本体2内に設置されたハ
ウジング5と、チップ13の位置決めを行う位置決め手
段6と、血液(体液)の採取を検出するとともに採取さ
れた血液(体液)中の所定成分を測定する測定手段7
と、ハウジング5内を減圧状態とする減圧手段8と、図
示しない回路基板上に設けられた制御手段11と、表示
部12とを備えている。この成分測定装置1は、ハウジ
ング5に形成されたチップ装填部(チップ装填空間)5
0にチップ13を装着して使用される。以下、各構成要
素について説明する。
【0024】本体2は、箱状をなしており、その内部に
は、ハウジング5、測定手段7、減圧手段8、電池(電
源部)9、制御手段11および表示部12等が収納され
ている。
【0025】本体2の先端側(上側)の壁部211に
は、本体2の内外を貫通し、横断面での形状が円形の開
口212が形成されている。この開口212を介してハ
ウジング5に形成されたチップ装着部50にチップ13
が装填(保持)される。
【0026】また、壁部211の先端側の面には、開口
212の外周を囲んで、好ましくは指先(指)の形状に
対応して形成された指当て部(表皮を当てがう当て部)
3が設置されている。この指当て部3の先端側には、指
当て面31が形成されている。チップ装着部50にチッ
プ13が装填された状態(以下「チップ装填状態」と言
う)で、指当て部3(指当て面31)に指先を当接させ
つつ、成分測定装置1を作動させる。これにより、指先
が穿刺され、採取された血液中の所定成分(以下、本実
施形態では、ブドウ糖を代表として説明する。)の量が
測定される。
【0027】また、本体2の先端部(上部)には、蓋体
20が軸(回転軸)213により回動自在に支持されて
いる。
【0028】図1に示すように、蓋体20を閉じると、
その蓋体20により、本体2の先端および指当て部3が
覆われる。
【0029】一方、図2に示すように、蓋体20を開く
と、本体2の先端および指当て部3が外部に露出し、チ
ップ13の着脱や測定等を行うことができるようにな
る。
【0030】また、本体2の正面側の先端部(上部)に
は、凹部214が形成されている。この凹部214から
前記蓋体20に指を引っ掛け、その蓋体20を容易に開
くことができる。
【0031】本体2の正面側の面には、本体2の内外を
貫通する表示窓(開口)219が形成されており、その
表示窓219は、透明な材料で構成される板状部材で塞
がれている。
【0032】この表示窓219の内側には、表示部12
が設置されている。したがって、表示窓219を介し
て、表示部12で表示される各種情報を確認することが
できる。
【0033】表示部12は、例えば、液晶表示素子(L
CD)等で構成されている。この表示部12には、例え
ば、電源のオン/オフ、電源電圧(電池残量)、測定
値、測定日時、エラー表示、操作ガイダンス等を表示す
ることができる。
【0034】また、本体2の正面側の面の先端側(上
側)には、凹部215が形成されており、この凹部21
5内には、操作ボタン216が設置されている。成分測
定装置1では、この操作ボタン216を押圧することに
より、後述の穿刺手段および減圧手段8のポンプ80が
順次あるいはほぼ同時に作動するよう構成されている。
【0035】なお、この操作ボタン216を押圧するこ
とにより、成分測定装置1の電源がオンされる構成とし
てもよい。
【0036】また、本体2の両側面には、それぞれ、グ
リップ部218が設けられている。このグリップ部21
8により、成分測定装置を容易かつ確実に把持すること
ができる。このグリップ部218は、例えば、弾性材料
で形成することができる。
【0037】制御手段11は、例えば、マイクロコンピ
ュータで構成され、血液が採取されたか否かの判別等、
成分測定装置1の諸動作を制御する。また、この制御手
段11は、測定手段7からの信号に基づいて血液中のブ
ドウ糖量(血糖値)を算出する演算部を内蔵している。
【0038】ハウジング5は、その内部に、チップ13
を装填するチップ装填部50を有している。このハウジ
ング5の先端、すなわちチップ装填部50の先端開口の
外周部には、リング状のシールリング(封止部材)55
が嵌合されている。これにより、チップ13をチップ装
填部50に装着すると、チップ13のフランジ164が
シールリング55に密着し、チップ装填部50の気密性
が保持される。
【0039】シールリング55は、弾性体(弾性材料)
で構成されている。このような弾性体としては、例え
ば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチ
レン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴ
ム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレン
ゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、
フッ素ゴムのような各種ゴム材料や、スチレン系、ポリ
オレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポ
リエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、フッ
素ゴム系等の各種熱可塑性エラストマーが挙げられる。
【0040】ハウジング5の側部には、測定手段7が設
置されている。この測定手段7は、チップ13が備える
試験紙18に血液が供給(採取)されるのを光学的に検
出するとともに、試験紙18に展開された血液中のブド
ウ糖量を光学的に測定するものである。この測定手段7
は、光学ブロックで構成され、その設置位置は、チップ
装着状態における試験紙18に対面した位置(試験紙1
8の側位近傍)とされる。
【0041】このように、測定手段7は、血液の採取を
検出する機能と、試験紙18に展開された血液中のブド
ウ糖(所定成分)の量を測定する機能とを兼ね備えてい
るので、これらの手段をそれぞれ別個に設ける場合に比
べ、部品点数を削減することができ、構成を簡素化する
ことができ、また、装置の組立工数を減少させることが
できる。
【0042】測定手段7は、ブロック体70と、ブロッ
ク体70に固定された発光素子(発光ダイオード)71
および受光素子(フォトダイオード)72とを有してい
る。
【0043】ブロック体70とハウジング5との間に
は、チップ装填部50の気密性を保持するために、前記
シールリング55と同様のシールリング56が設置され
ている。
【0044】発光素子71は、制御手段11と電気的に
接続され、受光素子72は、増幅器24およびA/D変
換器25を介して制御手段11と電気的に接続されてい
る(図5参照)。
【0045】発光素子71は、制御手段11からの信号
により作動し、光を発する。この光は、所定の時間間隔
で間欠的に発光するパルス光であるのが好ましい。
【0046】チップ装着状態で、発光素子71を点灯さ
せると、発光素子71から発せられた光は試験紙18に
照射され、その反射光は、受光素子72に受光され、光
電変換される。受光素子72からは、その受光光量に応
じたアナログ信号が出力され、その信号は、増幅器24
で所望に増幅された後、A/D変換器25にてデジタル
信号に変換され、制御手段11に入力される。
【0047】制御手段11では、入力された信号に基づ
いて、血液が採取されたか否か、すなわち、血液がチッ
プ13の試験紙18に展開されたか否かを判別する。
【0048】また、制御手段11では、入力された信号
に基づき、所定の演算処理を行い、必要に応じ補正計算
等を行って、血液中のブドウ糖の量(血糖値)を求め
る。求められた血糖値は、表示部12に表示される。
【0049】次に、チップ装填部50に装填されるチッ
プ13の構成について説明する。図3に示すように、チ
ップ13は、穿刺針14と、穿刺針14を摺動可能に収
納する内筒15と、内筒15の外周部に設置された外筒
16と、外筒16の外周部に設置された試験紙固定部1
7と、試験紙固定部17に固定された試験紙18とで構
成されている。
【0050】穿刺針14は、針体141と、針体141
の基端側に固着されたハブ142とで構成され、内筒1
5の内腔部内に収納されている。
【0051】針体141は、例えば、ステンレス鋼、ア
ルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金等
の金属材料よりなる中空部材または中実部材で構成さ
れ、その先端には、鋭利な刃先(針先)が形成されてい
る。この刃先により、指先の表面(皮膚)が穿刺され
る。また、ハブ142は、ほぼ円筒状または円柱状の部
材で構成されている。
【0052】内筒15の先端のほぼ中央部には、横断面
形状が円形の孔151が形成されている。針体141
は、指先(指)の穿刺に際し、この孔151を通過す
る。また、孔151の孔径は、ハブ142の先端外径よ
り小さく設定されている。このため、穿刺針14が内筒
15の先端方向へ移動したとき、ハブ142は孔151
を通過することができずに孔151の周囲に当接し、そ
れ以上、穿刺針14が先端方向へ移動することが阻止さ
れる。したがって、針体141は、指先の穿刺に際し、
チップ13の先端からの突出長さが一定に保たれる。こ
のため、針体141の刃先が指先を必要以上に深く穿刺
してしまうことをより確実に防止することができる。
【0053】内筒15の外周部には、外筒16が固着さ
れている。外筒16は、ほぼ円筒状の部材で構成されて
おり、その内部に内腔部161を有する。
【0054】外筒16の先端には、リング状に突出した
当接部163が形成されている。この当接部163は、
指先を押し当る部位であり、その内側には、外筒16の
内腔部161が開放する先端開口(開口)162が形成
されている。当接部163の先端外周縁は、指先に押し
当られたときに穿刺周辺部を刺激し穿刺時の痛みを和ら
げる効果を発揮するのに適した形状をなしている。ま
た、後述の減圧手段8によりチップ装填部50が減圧状
態となったとき、当接部163の先端と指先の表面との
間から空気が流入することを極力抑制し得るような形状
となっている。なお、外筒16の先端には、当接部16
3が設けられず、外筒16の先端面が平坦な面を構成し
てもよい。
【0055】また、外筒16には、当接部163の基端
付近の外周部に、外側に向かって突出するリング状のフ
ランジ164が形成されている。このフランジ164
は、チップ装着状態で、その基端面がハウジング5の先
端に当接し、チップ13のハウジング5に対するZ方向
(図3中の上下方向)の位置を規定する。
【0056】外筒16の外周部には、試験紙固定部(試
験紙固定部材)17が装着されており、この試験紙固定
部17に試験紙18が固定されている。
【0057】また、外筒16の内周面には、内腔部16
1の中心部に向かって突出する血液導入ガイド166が
形成されている。この血液導入ガイド166は、指先の
穿刺後、指先から出血して内腔部161に流入した血液
(検体)を、受け止める機能を有するものである。
【0058】また、チップ13には、外筒16および試
験紙固定部17を貫通して形成される血液通路19が形
成されている。この血液通路19は、穿刺により得られ
た血液を試験紙18へ導くための流路であり、内腔部1
61へ開放する通路開口191とチップ13の外部側へ
開放する通路開口192とを有している。通路開口19
2は、試験紙18の中心部に位置している。
【0059】また、通路開口191は、血液導入ガイド
166の基部付近に形成されている。このため、血液導
入ガイド166で受け止められた血液は、効率よく通路
開口191から血液通路19に導かれる。この血液は、
毛細管現象により通路開口192まで到達し、通路開口
192を覆うように設置された試験紙18の中心部に供
給され、試験紙18上を放射状に展開する。
【0060】試験紙18は、血液を吸収・展開可能な担
体に、試薬を担持させたものである。
【0061】担体としては、例えば、不織布、織布、延
伸処理したシート等のシート状多孔質体が挙げられる。
この多孔質体は、親水性を有するものが好ましい。
【0062】担体に担持される試薬は、血液(検体)中
の測定すべき成分により、適宜決定される。例えば、血
糖値測定用の場合、グルコースオキシターゼ(GOD)
と、ペルオキシターゼ(POD)と、例えば4−アミノ
アンチピリン、N−エチルN−(2−ヒドロキシ−3−
スルホプロピル)−m−トルイジンのような発色剤(発
色試薬)とが挙げられ、その他、測定成分に応じて、例
えばアスコルビン酸オキシダーゼ、アルコールオキシダ
ーゼ、コレステロールオキシダーゼ等の血液成分と反応
するものと、前記と同様の発色剤(発色試薬)とが挙げ
られる。また、さらにリン酸緩衝液のような緩衝剤が含
まれていてもよい。なお、試薬の種類、成分について
は、これらに限定されないことは言うまでもない。
【0063】なお、チップ装填状態では、試験紙18の
表面の法線方向がX方向となるようにチップ13が配置
される。
【0064】図4に示すように、チップ装填部50の横
断面形状は、ほぼ長方形をなしており、一方、ここへ装
填されるチップ13は、ほぼ円筒状の外筒16の側部に
試験紙固定部17が突出して接合された形状をなしてい
るため、誤ってチップ13をチップ装填部50に対し例
えば図4中で90°回転させた状態の姿勢で挿入しよう
としても、チップ装填部50の横断面形状に合致せず、
挿入することができない。
【0065】ハウジング5の側部には、チップ装填部5
0に面して位置決め手段6が設置されている。この位置
決め手段6は、チップ13をチップ装填部50内におい
て図3および図4中のX方向およびY方向のそれぞれの
方向の位置決めをするものである。
【0066】この位置決め手段6は、互いに直交する方
向に配置された2つの押圧機構61、65で構成されて
いる。押圧機構61と65とは、それぞれ独立して作動
する。
【0067】押圧機構61は、ハウジング5に形成され
たチップ装填部50に連通する孔部53内に設置され、
プランジャ62と、プランジャ62をX方向に測定手段
7側へ向けて付勢するバネ(付勢部材)63とで構成さ
れている。
【0068】プランジャ62の途中の外周部には、バネ
座となるフランジ621が突出して形成されている。プ
ランジャ62の一端面は、湾曲凸面622をなし、チッ
プ13の外面に対し点接触するよう構成されている。こ
れにより、チップ装填部50内でのチップ13の姿勢や
当接位置にかかわらず、チップ13をX方向に良好に押
圧することができる。
【0069】また、孔部53は、シールリング57を介
して蓋部材41により機密的に封止されている。
【0070】バネ63は、圧縮状態とされ、それらの両
端がそれぞれ蓋部材41の内面とフランジ621とに当
接することにより、プランジャ62をX方向に(測定手
段7側へ向けて)付勢する。
【0071】なお、プランジャ62はバネ63により前
記のように付勢されているが、フランジ621が孔部5
3に形成された段差部531に係合するので、それ以上
チップ装填部50内に侵入することが阻止される。
【0072】一方、押圧機構65は、ハウジング5に形
成されたチップ装填部50に連通する孔部54内に設置
され、プランジャ66と、プランジャ66をY方向に
(図4中下方向に向けて)付勢するバネ(付勢部材)6
7とで構成されている。
【0073】プランジャ66の途中の外周部には、バネ
座となるフランジ661が突出して形成されている。プ
ランジャ66の一端面は、湾曲凸面662をなし、チッ
プ13の外面に対し点接触するよう構成されている。こ
れにより、チップ装填部50内でのチップ13の姿勢や
当接位置にかかわらず、チップ13をY方向に良好に押
圧することができる。
【0074】また、孔部54は、シールリング58を介
して蓋部材42により機密的に封止されている。
【0075】バネ67は、圧縮状態とされ、それらの両
端がそれぞれ蓋部材42の内面とフランジ661とに当
接することにより、プランジャ66をY方向に(図4中
下方向に向けて)付勢する。
【0076】なお、プランジャ66はバネ67により前
記のように付勢されているが、フランジ661が孔部5
4に形成された段差部541に係合するので、それ以上
チップ装填部50内に侵入することが阻止される。
【0077】チップ装填状態では、独立して作動する押
圧機構61、65により、チップ13はそれぞれX方向
およびY方向に付勢され、それらの方向における位置決
めがなされる。
【0078】すなわち、バネ63により付勢されたプラ
ンジャ62の湾曲凸面622がチップ13の外周面に当
接し、押圧するのでチップ13は、その試験紙固定部1
7の縁部(脚部)171がチップ装填部50の内面51
に当接し、X方向の位置決めがなされる(図3、図4参
照)。
【0079】また、バネ67により付勢されたプランジ
ャ66の湾曲凸面662がチップ13の外周面に当接
し、押圧するのでチップ13は、その反対側の外周面が
チップ装填部50の内面52に当接し、Y方向の位置決
めがなされる(図4参照)。
【0080】また、本体2内には、チップ装填部5内を
減圧状態にし得る減圧手段(吸引手段)8が設置されて
いる。この減圧手段は、ポンプ80と、管路81と、管
路81の途中から分岐し、末端が開放端である分岐管8
2と、分岐管82の途中に設けられた電磁弁83とで構
成されている。
【0081】管路81および分岐管82は、例えば、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィ
ン、ポリアミド、ポリエステル、シリコーンゴム、ポリ
ウレタン等の可撓性材料で構成されたチューブで構成さ
れている。
【0082】ハウジング5には、チップ装填部50と外
部とを連通する通気路59が形成されており、管路81
の一端は、この通気路59に接続されている。また管路
81の他端部には、ポンプ80が設置されている。
【0083】電磁弁83は、分岐管82の流路を開閉
(開放/閉鎖)するものである。本体2内に設置された
電池9は、ポンプ80、電磁弁83、制御手段11、表
示部12等と電気的に接続され、これらの作動に必要な
電力を供給する。
【0084】チップ装填状態で先端開口162を指で塞
いだ状態とし、かつ電磁弁83が閉状態において、ポン
プ80を作動すると、チップ装填部50内の空気は、通
気路59および管路81を介してポンプ80により吸
引、排気され、これにより、チップ装填部50内は、減
圧状態とされる。
【0085】この状態で、電磁弁83を開く(開状態と
する)と、前記減圧状態のチップ装填部50に、分岐管
82、管路81および通気路59を介して、外部から空
気(大気)が導入され、その減圧状態が解除または緩和
される。
【0086】なお、ポンプ80は、指先の穿刺部位から
血液を吸い出すことができる程度(例えば、100〜4
00mmHg程度)に、チップ装填部50内を減圧状態
とすることができるようなものであればよい。
【0087】チップ13の基端側には、穿刺針14を先
端方向へ移動し、針体141の針先が先端開口162を
通過して指先を穿刺する穿刺手段(図示せず)が設置さ
れている。この穿刺手段は、例えば、バネと、このバネ
により付勢されたプランジャとを備えた構成のものであ
る。
【0088】次に、成分測定装置1を用いて穿刺、血液
の採取、展開および血糖値測定を行う場合の各部の動作
および制御手段の制御動作について、図1〜図6を参照
しつつ説明する。
【0089】[1] まず、蓋体20を開き、チップ1
3を本体2の開口212を介して、ハウジング5のチッ
プ装填部50に挿入する。さらに、チップ13を基端方
向へ押し込むと、チップ13のフランジ164がシール
リング55に密着するとともに、ハウジング5の先端に
当接し、チップ13のハウジング5に対するZ方向(図
3中の上下方向)の位置が定まる。
【0090】また、バネ63により付勢されたプランジ
ャ62の湾曲凸面622がチップ13の外周面に当接
し、押圧するのでチップ13は、その試験紙固定部17
の縁部(脚部)171がチップ装填部50の内面51に
当接し、X方向の位置決めがなされる。
【0091】これと同様に、バネ67により付勢された
プランジャ66の湾曲凸面662がチップ13の外周面
に当接し、押圧するのでチップ13は、その反対側の外
周面がチップ装填部50の内面52に当接し、Y方向の
位置決めがなされる。
【0092】このように、チップ装填部53に装填され
たチップ13は、X方向、Y方向およびZ方向の各方向
に位置決めがなされ、試験紙18の測定手段7に対する
位置が適正な位置となる。
【0093】[2] 次に、図示しない電源スイッチを
オンとする。これにより、成分測定装置1の各部が起動
し、測定可能な状態となる。なお、電磁弁83は、閉じ
ている。
【0094】[3] 次に、指当て部3に指先を押し当
てる。これにより、チップ13の当接部163に指先が
圧着される。このとき、空気の漏れができるだけ少なく
なるように、先端開口162を指先で塞ぐようにする。
【0095】[4] 次に、操作ボタン216を押圧操
作し、指先の表面を穿刺する(図6のステップS10
1)。
【0096】操作ボタン216を押圧すると、前記穿刺
手段が作動して穿刺針14が先端方向に移動し、針体1
41が孔151を通過して先端開口162より突出し、
指先表面を穿刺する。針体141による指先の穿刺部位
からは、出血が生じる。
【0097】また、前記操作ボタン216の押圧によ
り、ポンプ80の作動スイッチ(図示せず)もほぼ同時
にオンされる。
【0098】[5] 針体141が指先を穿刺した後
は、穿刺針14は基端方向へ戻され、針体141の針先
は、チップ13内に収納される。
【0099】[6] 前記ポンプ80の作動スイッチが
オンすると、制御手段11は、ポンプ80の作動を開始
させる(図6のステップS102)。
【0100】すなわち、前記[4]の操作とほぼ同時に
ポンプ80が作動し、ハウジング5のチップ装填部50
内の空気の吸引、排気が開始される。これにより、チッ
プ装填部50(チップ13内を含む)は、その圧力が低
下し、減圧状態となる。
【0101】このとき、指先の針体141による穿刺部
位も減圧状態となっている。そのため、穿刺部位から血
液が吸い出され、出血が促進されるので、必要な血液量
を短時間で確保することができる。
【0102】なお、このようなポンプ80により生じる
最低圧力は、例えば100〜400mmHg程度である
のが好ましい。
【0103】以上のように、成分測定装置1では、1回
の操作ボタン216の押圧により、穿刺動作と減圧動作
とがほぼ同時に行われるため、その操作性が極めて良
い。
【0104】[7] 前記[6]の操作で、指先の穿刺
部位上に粒状に隆起した血液は、チップ13内に吸引さ
れ、その内部に形成された血液導入ガイド166に接触
し、血液通路19を介して試験紙18へ導かれ、試験紙
18の中心部に供給され、放射状に展開される。
【0105】試験紙18上への血液の供給、展開に伴
い、血液中のブドウ糖(測定すべき成分)と試験紙18
に担持された試薬とが反応し、試験紙18は、ブドウ糖
量に応じて呈色する。
【0106】一方、制御手段11は、図6に示すステッ
プS102を実行した後、測定手段7を駆動し、その測
定手段7を介して試験紙18の呈色を監視(モニタ)
し、血液が採取されたか否かを判断する(図6のステッ
プS103)。
【0107】このステップS103では、測定手段7の
受光素子72から入力される信号の電圧レベルが予め設
定されているしいき値を超えた場合には、血液が採取さ
れたと判断し、前記信号の電圧レベルがそのしいき値以
下である場合には、血液が採取されていないと判断す
る。
【0108】なお、前記しきい値は、試験紙18が呈色
する前の前記信号の電圧レベルより十分大きく、かつ、
呈色したときの前記信号の電圧レベルより十分小さい値
に設定される。
【0109】前記ステップS103において、血液が採
取されていないと判断した場合には、タイムアップか否
かを判断する(図6のステップS104)。
【0110】前記ステップS104において、タイムア
ップではないと判断した場合には、ステップS103に
戻り、再度、ステップS103以降を実行し、タイムア
ップと判断した場合には、エラー処理を行う(図6のス
テップS105)。
【0111】このステップS105では、ポンプ80を
停止し、電磁弁83を開いて、前記減圧状態を解除する
とともに、エラーである旨を示す表示(エラー表示)を
表示部12に表示する。
【0112】操作者(使用者)は、このエラー表示によ
り、エラーであること(何らかのトラブルがあったこ
と)を把握することができる。
【0113】なお、前記電磁弁83を開いたときの作用
は、後に詳述する。また、前記ステップS103におい
て、血液が採取されたと判断した場合には、ポンプ80
を停止する(図6のステップS106)。
【0114】次いで、電磁弁83を開いて、前記減圧状
態を解除する(図6のステップS107)。
【0115】電磁弁83が開くと、分岐管82、管路8
1および通気路59を介して、チップ装填部50(チッ
プ13内を含む)および穿刺部位に外気(大気)が流入
し、大気圧に復帰する。
【0116】指先の穿刺部位の周辺部位において吸引感
がなくなり、大気圧に戻ったことが確認されたら、チッ
プ13の当接部163を指先から離す。
【0117】[8] 制御手段11は、図6に示すステ
ップS107を実行した後、前記試験紙18の呈色の度
合いを測定手段7により測定し、得られたデータに基づ
き演算処理し、温度補正計算、ヘマトクリット値補正計
算等の補正を行い、血糖値を定量化する(図6のステッ
プS108)。
【0118】上述したように、チップ装填部50に対す
るチップ13のX方向、Y方向およびZ方向の各方向に
位置決めがなされ、試験紙18の測定手段7に対する位
置が適正な位置とされているため、位置ズレによる測定
誤差(バラツキ)が抑制され、より正確な血糖値の測定
が可能となる。
【0119】またこの場合、チップ装填部50(チップ
13内を含む)の減圧状態、すなわち、試験紙18の収
納空間の減圧状態が解除されているので、血液中のブド
ウ糖(測定すべき成分)と試験紙18に担持された試薬
との反応に必要な大気中の成分(例えば、酸素、二酸化
炭素、水蒸気等)が十分に供給され、これにより血糖値
を正確に測定することができる。
【0120】次いで、前記算出された血糖値を表示部1
2に表示する(図6のステップS109)。これによ
り、血糖値を把握することができる。
【0121】なお、減圧状態が解除された後、次回の測
定に備え、電磁弁83を再び閉じる。
【0122】以上説明したように、この成分測定装置1
によれば、短時間で、確実に、測定に必要かつ十分な量
の血液を採取することができるとともに、血糖値(血液
中の所定成分の量)を正確かつ確実に測定することがで
きる。
【0123】また、チップ13に試験紙18が設けられ
ているので、穿刺、血液の採取および試験紙18への展
開、測定(成分の定量化)を連続的に行うことができ、
血糖値測定(成分測定)を容易かつ短時間で行うことが
できる。
【0124】また、チップ13をチップ装填部50に装
填すると、自動的にその位置決めがなされるなど、使用
(血糖測定)に際しての準備操作が容易であり、このた
め、定期的に使用する場合や繰り返し使用する場合にも
有利である。
【0125】また、一旦穿刺した後、誤って再度生体表
面を穿刺する等の事故が防止され、安全性が高い。しか
も、穿刺針14が直接見えないので、穿刺の際の恐怖感
も軽減される。
【0126】以上のことから、この成分測定装置1は、
患者自身が自己の血糖値等を測定する際に使用するのに
適している。
【0127】また、この成分測定装置1は、構成が簡
単、小型、軽量であり、安価で、量産にも適する。
【0128】以上、本発明の成分測定装置を図示の実施
形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定され
るものではなく、例えば、各部の構成は、同様の機能を
発揮し得る任意の構成のものに置換することができる。
【0129】前記実施形態では、位置決め手段は2方向
(X、Y方向)からチップの位置決めを行うものである
が、これに限らず、例えば1方向から位置決めを行うも
のでもよい。
【0130】また、前記実施形態では、採取する体液と
して、血液を代表として説明したが、本発明では、採取
する体液は、これに限らず、例えば、汗、リンパ液、髄
液等であってもよい。
【0131】また、前記実施形態では、測定目的とする
成分として、ブドウ糖(血糖値)を代表として説明した
が、本発明では、測定目的の成分は、これに限らず、例
えば、タンパク、コレステロール、尿酸、クレアチニ
ン、アルコール、ナトリウム等の無機イオン等であって
もよい。
【0132】また、前記実施形態では、測定手段は、所
定成分の量を測定するものであるが、本発明では、測定
手段は、所定成分の性質を測定するものであってもよ
く、また、所定成分の量および性質を測定するものであ
ってもよい。
【0133】また、前記実施形態では、血液の採取を検
出する血液採取検出手段と、血液中の所定成分の量を測
定する測定手段とを兼用する手段(実施形態では、この
手段を「測定手段」と呼んでいる)を設けているが、本
発明では、血液採取検出手段と、測定手段とをそれぞれ
別個に設けてもよい。
【0134】また、本発明の成分測定装置は、前述した
ような血液中の成分と試薬との反応により呈色した試験
紙の呈色強度を光学的に測定(測色)し、測定値へ換
算、表示するものに限らず、例えば、検体中の成分の量
に応じて生じる電位変化を電気的に測定し、測定値へ換
算、表示するものでもよい。
【0135】また、前記実施形態では、測定に先立って
減圧状態を解除するように構成されているが、本発明で
は、測定に先立って減圧状態を緩和するように構成され
ていてもよい。
【0136】また、本発明では、減圧手段は、手動で開
始するようにしてもよいし、自動で開始するようにして
もよい。後者の場合、ハウジング5の先端部の側位近傍
に、例えば、指先の穿刺に際し、穿刺針の先端方向への
移動を磁気的に感知するよう構成されたセンサ等を設置
し、このセンサの情報に基づいて減圧手段を作動させる
ような構成であってもよい。
【0137】また、本発明では、チップが基端方向に移
動するチップ退避機構を設けてもよい。
【0138】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、位
置決め手段によりチップがチップ装填部に対し適正位置
に位置決めされるため、位置ズレによる測定誤差(バラ
ツキ)が抑制され、より正確な血糖値の測定が可能とな
る。
【0139】また、チップをチップ装填部に装填した際
に、その位置決めが簡単な操作で、特に自動的に行われ
るので、操作性が極めて良好である。このように、使用
に際しての準備操作が容易であるため、定期的に使用す
る場合や繰り返し使用する場合にも有利である。
【0140】また、チップが試験紙を備えているので、
穿刺、体液(例えば、血液等)の採取および試験紙への
展開、測定(成分の定量化)を連続的に行うことがで
き、成分測定を容易かつ短時間で行うことができる。
【0141】以上のことから、本発明の成分測定装置
は、患者自身が自己の血糖値等を測定する際に使用する
のに適している。
【0142】また、本発明の成分測定装置は、構成が簡
単、小型、軽量であり、安価で、量産にも適する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成分測定装置の実施形態(蓋を閉じた
状態)を示す正面図である。
【図2】図1に示す成分測定装置(蓋を開いた状態)の
側面図である。
【図3】本発明の成分測定装置の主要部(チップ装填状
態)の構成を示す縦断面図である。
【図4】図3中のA−A線断面図である。
【図5】図1に示す成分測定装置の回路構成を示すブロ
ック図である。
【図6】図1に示す成分測定装置の制御手段の制御動作
(一部、操作者の動作等を含む)を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 成分測定装置 2 本体 20 蓋体 211 壁部 212 開口 213 軸 214、215 凹部 216 操作ボタン 217 係止解除部材 218 グリップ部 219 表示窓 3 指当て部 31 指当て面 41、42 蓋部材 5 ハウジング 50 チップ装填部(空間) 51、52 内面 53 孔部 531 段差部 54 孔部 541 段差部 55〜58 シールリング 59 通気路 6 位置決め手段 61 押圧機構 62 プランジャ 621 フランジ 622 湾曲凸面 63 バネ 65 押圧機構 66 プランジャ 661 フランジ 662 湾曲凸面 67 バネ 7 測定手段 70 ブロック体 71 発光素子 72 受光素子 8 減圧手段 80 ポンプ 81 管路 82 分岐管 83 電磁弁 9 電池 11 制御手段 12 表示部 13 チップ 14 穿刺針 141 針体 142 ハブ 15 内筒 151 孔 16 外筒 161 内腔部 162 先端開口 163 当接部 164 フランジ 166 血液導入ガイド 17 試験紙固定部 18 試験紙 19 血液通路 191 通路開口(入側) 192 通路開口(出側) 24 増幅器 25 A/D変換器 S101〜S109 ステップ
フロントページの続き Fターム(参考) 2G042 AA01 CA02 CB03 DA08 FA11 FB07 HA07 2G045 AA13 AA25 CA25 FA11 FB17 GC12 HA10 HA14 JA07 2G054 AA07 AB02 AB07 CA25 CE01 EA06 FA01 FA34 FA50 GA03 GB04 GE06 4C038 KK10 KL01 KL07 KY01 KY03 TA02 UE10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検体中の成分を測定する成分測定装置で
    あって、 試験紙を備えたチップを着脱自在に装填するチップ装填
    空間を有するハウジン グと、前記チップ装填空間に装填された前記チップの前
    記試験紙に対面する位置に設置され、検体中の成分を測
    定する測定手段と、 前記チップを前記チップ装填空間内で前記チップの前記
    試験紙が前記測定手段に対面する位置に位置決めする位
    置決め手段とを有し、 前記位置決め手段は、前記チップの装填時の移動方向と
    略直交する方向から位置決めを行うものであることを特
    徴とする成分測定装置。
  2. 【請求項2】 前記位置決め手段は、前記チップの装填
    時の移動方向と略直交するX方向と、前記チップの装填
    時の移動方向と略直交しかつ前記X方向と異なるY方向
    (ただし、前記X方向と前記Y方向のいずれか一方が、
    前記試験紙の表面の法線方向と略一致している)のそれ
    ぞれの方向の位置決めを行うものである請求項1に記載
    の成分測定装置。
  3. 【請求項3】 前記位置決め手段は、前記チップが前記
    チップ装填空間の内面に当接するよう押圧する少なくと
    も1つの押圧機構で構成されている請求項1または2に
    記載の成分測定装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧機構の先端が前記チップに対し
    点接触するよう構成されている請求項3に記載の成分測
    定装置。
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