JP2008206616A - 針一体型センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 穿刺用針をセンサに固定した針一体型センサとし、針の突き刺し位置とキャビティ入り口とが離れた位置にあっても、皮膚表面に排出された血液をキャビティ内に導入することができ、且つ生産性のよい針一体型センサを提供する。
【解決手段】 針一体型センサ本体と、被検体の当接部分から前記反応部への流路となる貫通孔が設けられ、該貫通孔に前記穿刺用針が内挿されている流路形成体とを備えた針一体型センサであって、前記流路形成体は、前記針一体型センサ本体に係合することにより取付け固定されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ヒト等の被検体に針を突き刺して血液等の液体試料を採取し、その特性を簡易に分析する簡易型体液測定装置等に用いられるセンサに関し、具体的には試料採取のための穿刺用針とセンサとが一体化された、被検者にとっては簡易に測定できる針一体型センサに関する。
従来より、ヒト等の動物に針を突き刺して血液等の体液を採取し、その特性を簡易に分析する簡易型体液測定装置としては、例えば、糖尿病患者が血糖値を測定する血糖値測定装置が実用化されている。
現在実用化されている血糖値測定装置は、血液を排出させるための穿刺用針と、排出された血液を採取して電流値等に変換するセンサと、測定器とが、別体になった測定キットであるため、穿刺用器具を用いて皮膚に針を刺すことによって血液を排出させた後、測定器にセンサを取り付けて、センサのキャビティ内に、排出された血液を採取して測定している。
このように、穿刺用針と測定器及びセンサとが別体となっている測定キットでは、穿刺用針で血液を排出させた後、測定器に持ち替えて測定しなければならないため、被検者自身が血液を排出させて測定するには不便である。このため、測定器にセンサ及び穿刺用針を装着できる測定キットが望まれている。
測定器にセンサ及び穿刺用針を脱着自在に取り付けることができるようにした測定キットとしては、特許文献1で提案されているランセット一体型センサを用いたものがある。
特許文献1に開示のランセット一体型センサは、具体的には、図9に示すように、電極パターン51が印刷され且つ反応試薬が塗布された基板50と、ランセット52を収容できる空間53を形成した基板54とを組み合わせてなるセンサ本体の前記空間53内にランセット52を収納し、外部の駆動手段で、前記空間53内の長手方向にランセット52を駆動することにより、ランセット52先端に取付けられた針52aを、センサ本体先端53aから出没可能としたものである。
このようなランセット一体型センサを測定装置に装着し、センサ本体先端を被検体に押し当てた状態で、ランセット52を駆動して針52aを皮膚に突き刺す。これにより、血液が皮膚表面に排出し、更に、針52aをセンサ本体内の空間53に収納することに伴って、血液を当該空間53内に採取し、そこで試薬と反応して生じた電位差等を電極で検出している。
WO2002−056769
しかしながら、このようなランセット一体型センサは、試料を収容する空間53内で針52aを駆動していることから、空間53のサイズは針52aの駆動に必要なサイズとなり、測定に必要な血液量が、センサと穿刺用針とが別体となっている測定キットよりも多くなる。このことは、針を太くする、あるいは針を深く突き刺すことになり、被検者の採取時の痛みを増大させることになる。
一方、特許文献1は、血液を収容するキャビティを、センサ本体内のランセット収納空間とは別に備えることも提案している。この場合、キャビティサイズは、ランセットとは無関係に設定することができるので、採取血液量の低減を図ることが可能になると考えられ得る。しかしながら、ランセットによる突き刺し位置とキャビティ入り口とが異なる位置に配設されているにもかかわらず、皮膚表面に排出された血液及び針に付着した血液を有効にキャビティ内に収容するための機構は、何等開示されていない。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、穿刺用針をセンサに固定した針一体型センサとし、針の突き刺し位置とキャビティ入り口とが離れた位置にあっても、皮膚表面に排出された血液をキャビティ内に導入することができる針一体型センサを提供することにある。
本発明者らは、穿刺用針をセンサに固定した針一体型センサにおいては、被検者から血液等の液体試料を皮膚表面に排出するのに必要な突き刺しを行なうため、穿刺用針が突出した状態で固定されることになる。このため、穿刺用針の先端と試料反応空間の入り口とが離間した位置関係にならざるを得ないが、穿刺用針の先端から試料反応空間の入り口まで、液体試料が流動できる流路を設けることで解決が可能である。そこで、本発明者らは、穿刺用針の先端から試料反応空間の入り口まで、液体試料が流動できる流路を形成する流路形成体を取付けるとともに、その取付け構造について種々検討し、本発明の完成に至った。
すなわち、本発明の針一体型センサは、被検体から液体試料を排出させる穿刺用針、前記液体試料が収容される反応部、及び該反応部の結果を検知する検知部を一体的に備えた針一体型センサ本体と、前記被検体の当接部分から前記反応部への流路となる貫通孔が設けられ、該貫通孔に前記穿刺用針が内挿されている流路形成体とを備えた針一体型センサであって、前記流路形成体は、前記針一体型センサ本体に係合することにより取付け固定されている。
前記流路形成体により、穿刺用針先端と反応部入り口とが離間して配設されていても、液体試料を反応部に導入することができる。また、流路形成体は係合により針一体型センサ本体に取付け固定されるので、複雑な構造とすることなく、量産化対応にも適している。
前記流路形成体の材質は特に限定せず、剛体であってもよいし、弾性体であってもよいし、粘弾性体であってもよいが、変形により前記貫通孔から前記穿刺用針を出没可能にする弾性体又は粘弾性体で形成されていることが好ましい。穿刺時に変形した流路形成体が復元することにより、針が被検体から自動的に引抜かれることができる。
前記係合方法は特に限定せず、係合される位置も特に限定しない。係合部分は前記センサ本体及び前記流路形成体に外付けされていてもよいが、前記流路形成体と前記針一体型センサ本体との接合部分における凹凸嵌入による係合が好ましい。このような係合は、前記流路形成体が弾性体又は粘弾性体で形成されていて穿刺時に変形する場合であっても、係合部分に及ぼす影響が少なくて済むからである。
前記流路形成体と前記針一体型センサ本体との接合部分における凹凸嵌入による係合の場合、係合凸部を前記針一体型センサ本体、前記流路形成体のいずれに設けてもよい。前記針一体型センサ本体(又は前記流路形成体)に係合凸部を設けた場合には、前記流路形成体(又は前記針一体型センサ本体)に前記係合凸部が嵌入する係合凹部が凹設される。係合凸部が前記流路形成体に設けられる場合、係合凸部を備えた係合具が流路形成体に設けられることが好ましい。係合具を用いた取付けは、流路形成体の構成材料の種類にかかわらず取付け強度を確保できるとともに、流路形成体が取扱い面倒な柔らかい材料で形成されていても、取付け作業に影響を与えないので、生産性がよい。係合具は、流路形成体に一体的に取付けられていてもよいし、流路形成体と別体に構成されていて、針一体型センサ本体へ係合するときに前記流路形成体へ取付けられる構成であってもよい。
本発明の針一体型センサは、穿刺用針先端と離間して配設された反応部入り口に、穿刺により排出した液体試料を導くことが可能な流路形成体を備え、当該流路形成体は、係合作業により前記針一体型センサ本体に取付け固定されるので、針一体型センサの構造、製造工程を複雑にすることなく、測定に必要な液体試料の採取量を低減できる。
本発明の針一体型センサの一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の針一体型センサの断面図である。図1に示す針一体型センサは、図2に示すような針一体型センサ本体10の先端に、図3に示すような、係合具25が固着された流路形成体20が取付けられたものである。
針一体型センサ本体10は、2枚の電気絶縁性基板1a、1bを、接着剤等により貼り合わせてなる平板状センサ部1の片面を構成する基板1bに、穿刺用針2の先端が突出するように取付けられた針支持部5を積設し、平板状センサ部1の反対側面を構成する基板1aに、装着部6を積設することにより構成されている。針支持部5及び装着部6には、それぞれ、係合具25が係合するための係合凹部7が凹設されている。
図2中、1cは接着剤部である。検知部1先端において、接着剤が塗布されていない方形状の部分があり、この方形状の接着剤非塗布部分が、血液等の液体試料を吸入する反応部3を形成している。3aは、反応部3の入り口である。絶縁性基板1aの、接着剤が塗布された面には、一対の検知用電極パターン4が印刷等されていて、この一対の各電極4は、反応部3と交差するように、パターンが描かれている。また、血液等の液体試料と反応する試薬が、反応部3に塗布されている。従って、反応部3に吸入された液体試料が試薬と反応し、化学変化で生じた電位、電流の変化を一対の電極4により検出することができる。例えば液体試料としての血液が反応部3に吸入されると、試薬との反応により生じた電位変化が電極4で検知され、測定部にて血糖値などの所望の特性を測定できるようになっている。
流路形成体20は、流路となる貫通孔22を有する円筒体であって、センサ本体10側に係合具25が固着されている。係合具25は、リング状の基台26の上面に、先端テーパ部27aを有する係合凸部27たるピンが3本、立設されている。穴25aは、穿刺用針2が挿通でき、且つ反応部入り口3aと連通できるサイズであり、流路形成体20の貫通孔22と連通して、穿刺用針2の先端から反応部入り口3aまで連通する流路を形成している。
流路形成体20は、穿刺方向の加圧力により圧縮又は変形し、圧力解除によりほぼ元の形状に復元することができる弾性を有する材料で構成されてる。これにより、穿刺用針2の穿刺方向の加圧力により流路形成体20が圧縮又は変形すると穿刺用針2先端が流路形成体20の底面から突出できるようになっている。弾性材料又は粘弾性材料としては、例えば、天然ゴム;合成イソプレンゴム、スチレンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム等の合成ゴム;シリコーンゴム、ウレタンゴム等のゴム状弾性体;エチレン−酢酸ビニル共重合体等の熱可塑性エラストマー;ポリスチレンフォーム等のスポンジなどを用いることができる。
基台26は金属、硬質プラスチック等の硬質材料で構成されており、係合凸部27は基台26と同種材料で一体的に構成されていてもよい。あるいは、基台26が硬質材料で構成され、係合凸部27は基台26よりは軟質であるが基台26の押圧力により変形しないような材料で構成されていて、係合凸部27が基台26に取付け固定されていてもよい。
流路形成体20と係合具25とは、接着剤等により一体的に固着されているので、基台26を把持して、センサ本体10先端の係合凹部7に係合凸部27を圧入することにより、係合具25及び流路形成体20を、センサ本体10に取付け固定することができる。流路形成体20の取付け固定に際しては、基台26を把持して、係合凹部7に嵌入すればよいので、取扱いが不便な柔らかい流路形成体20の取付け作業を凹凸嵌入という簡単な作業で行なうことが可能となり、また、ピンを用いた係合固定により、柔らかくて取付け精度の確保が困難な流路形成体の取付け精度を確保することが可能となる。
以上のような構成を有する針一体型センサの使用方法について説明する。
本発明の針一体型センサは、例えば、図4に示すような、表示部41、測定部42、穿刺用バネ43及びバネ操作ボタン44を具備した測定器40に装着して、測定に供する。装着に際しては、針一体型センサ本体10のセンサ装着部6を、測定器のセット部(図示せず)に挿入することで、穿刺用バネ43が圧縮されたセット状態となる。そして、バネ操作ボタン44を押すことによって、バネ43が圧縮状態から解除され、これに伴い、針一体型センサ本体10を穿刺方向に駆動できる。40aはケーシングである。
穿刺用バネの圧縮状態(バネ付勢状態)で、流路形成体20の底面又はケーシング40aを被検者の皮膚、例えば指に押し当てる。次いで、穿刺用針2を保持しているバネが伸びる方向に操作ボタンを押すと、針一体型センサ本体10が皮膚に向けて押出される。これに伴い、針一体型センサ本体10先端に取り付けられていた流路形成体20に穿刺方向の加圧力が生じ、流路形成体20が穿刺方向に圧縮ないし径方向へ膨張するように変形する。流路形成体20の変形状態で、針一体型センサ本体10先端に取り付けられた穿刺用針2が皮膚に向けて押出されるため、流路形成体20底面から穿刺用針2が突出して、皮膚を穿刺する。次にバネによる付勢が解除されると、流路形成体20は、本来の復元力で元の形状に戻り、これに伴い、穿刺用針2が皮膚から抜き出されて流路形成体20の流路内に収納されることになる。穿刺用針2で穿刺した部位から血滴が滲出し、針2に沿って、あるいは毛細管現象により、流路内を上昇する。センサ本体10先端にまで吸い上げられた血液は、更に反応部入り口3aを通って反応部3へ導入される。
以上のように、本実施形態の針一体型センサでは、穿刺用針2先端と反応部入り口3aが離間した位置に配設されているにもかかわらず、液体試料を反応部3内に導入することが可能となる。
尚、係合凸部、係合凹部の形状は、上記実施例に限定されず、単なるピンであってもよいし、先端鍵状となっていてもよい。また、係合部の数も、上記実施形態では3本であったが、本発明はこれに限定せず、流路形成体をセンサ本体に安定的に取付け固定できる数であればよい。さらに、凹凸による係合に関しても上記実施形態に限定されず、係合具に係合凹部が形成されていて、センサ本体に係合凸部が突設されていてもよい。
またさらに、上記実施形態においては、流路形成体及び係合具が一体化されたものであったが、本発明の針一体型センサはこれに限定されない。流路形成体と係合具が別々に構成されたものであってもよい。
さらにまた、上記実施形態では、流路となる穴25a及び貫通孔22の径は穿刺用針2及び反応部入り口3aが含まれるサイズであったが、本発明針一体型センサはこれに限定されない。流路部の径を穿刺用2が相対移動できる程度の径としてもよい。
次に、本発明の針一体型センサの第2の実施形態について説明する。
図5に示す針一体型センサは、別体で構成された流路形成体30(図6)及び係合具35(図7)を用いて、センサ本体10に流路形成体30を取付け固定したものである。センサ本体10の構成は、第1の実施形態と共通であるため、説明を省略する。
係合具35は、金属又は硬質プラスチックで構成されたリング状の基台36の上面に、係合凸部37たる止めピンが3本、立設されたものである。35aはリングの穴である。
流路形成体30の下面側は、内壁30aと外壁30bの二重輪構造となっていて、外壁30bが流路形成体30の周壁を構成するとともに、外壁30bの底面が流路形成体30の底面となっている。一方、内壁30aは、流路となる貫通孔32の周壁を構成し、内壁30aの底面は、外壁30bの底面よりやや上方に形成されている。従って、流路形成体30の底面(外壁30bの底面)を被検体に当接させたときに、内壁30aと当接面との間に僅かの空間Sが形成されるようになっている。また、外壁30bには、対向する位置に2箇所、開口部34が切り欠きされていて、これにより、流路形成体30(外壁30b)を被検体に当接させたときに、空間Sを介して、流路形成体30の外側と流路32内が連通できるようになっている。
流路形成体30の上面には、センサ本体10の先端が嵌挿する嵌挿部31が凹設されていて、嵌挿部31の底面から流路形成体30の底面にまで貫通する貫通孔32が設けられ、ここに穿刺用針2が相対移動できるように内挿されている。また、嵌挿部31の底面には、流路形成体30の内壁30aと外壁30bとの間に周設されている周溝30cにまで貫通する孔31aが貫設されていて、この孔31aに、係合具35の係合凸部37が挿通できるようになっている。
また、流路形成体30には、貫通孔32と流路形成体30の外周面に連通する通気路33が反応部入り口3aを経由するように設けられていて、これにより、貫通孔32内を上昇してきた液体試料が反応部3内へ流入できるようになっている。
以上のような構成を有する流路形成体の周溝30cに係合具35がセットされる。すなわち、係合具35のリング穴35aに内壁30aを挿通し、係合凸部37を孔31aを挿通した状態となる。センサ本体10の係合凹部7に係合凸部37を嵌入させることにより流路形成体30をセンサ本体10に取付けてもよいし、まず、流路形成体30の嵌挿部31をセンサ本体10の先端に仮取付けし、次に、係合具35の基台36を周溝30cに配置されるように、挿入してもよい。いずれの方法であっても、係合凸部37の係合凹部7への嵌入作業だけで係合による取付け固定できるので、柔らかくて取扱い不便な流路形成体30を直接取付け固定する場合と比べて便利である。
以上のような構成を有する針一体型センサを、第1実施形態の場合と同様に、図4に示す測定器に装着して使用することができる。被検体(皮膚)と当接した状態で、空間Sが存在することになり、更に、外壁30bに設けられた開口部34、通気路33により、流路となる貫通孔32は、流路形成体30の外側とが連通した状態となっている。次いで、穿刺用針2を保持しているバネが伸びる方向に操作ボタンを押すと、針一体型センサ本体10が皮膚に向けて押出される。これに伴い、針一体型センサ本体10先端に取り付けられていた流路形成体30に穿刺方向の加圧力が生じ、流路形成体30が変形し、穿刺用針2が突出して、皮膚を穿刺する。次にバネによる付勢が解除されると、流路形成体30は、本来の復元力で元の形状に戻り、これに伴い、穿刺用針2が皮膚から抜き出されて貫通孔32内に収納されることになる。流路形成体30が元の状態に戻ることで、再び、空間Sが存在するようになることから、外界からの大気が貫通孔32に導入され、さらには通気路33による空気の流れや毛細管現象により、穿刺用針2で穿刺した部位から滲出した血滴が、貫通孔32内を上昇できる。貫通孔32の天井面(センサ本体先端面)に到達した液体試料は、空気の流れに沿って通気路33の方へ流動し、反応部入り口3aから反応部内へ導入される。通気路33に流入してきた液体試料が流路形成体30外に流出するよりも反応部3内へ優先的に導入されるように、反応部3との関係でサイズを適宜調節したり、反応部入り口3aに界面活性剤を塗布等しておくことが好ましい。
以上のように、第2実施形態の針一体型センサも、第1実施形態のセンサ本体と同様に、穿刺用針2先端と反応部入り口3aが離間した位置に配設されているにもかかわらず、穿刺により排出された液体試料を反応部3に導入することができる。また、流路形成体30の取付け固定についても、係合具35の嵌入作業により実質的に行なわれているので、嵌挿部31でのはめあい部分の精度に対する要求は少なくて済む。
尚、上記実施形態では、いずれも係合具を用いることにより、流路形成体をセンサ本体に取付け固定したが、本発明は係合具を用いる場合に限定しない。例えば、流路形成体を、係合による取付け固定ができる程度の強度、硬さを有する材料で構成した場合、センサ本体における針支持体や装着部に設けられた係合凹部又は係合凸部に係合できる係合凸部又は係合凹部を、流路形成体に直接設けてもよい。また、本発明は、係合により流路形成体をセンサ本体に取付け固定できればよいので、係合部分がセンサ本体及び流路形成体の外側に備えられていてもよい。
図8に、本発明の針一体型センサの第3の実施形態を示す。この針一体型センサは、センサ本体10’の流路形成体20’が取付けられる側の面に係合凸部9が凸設されていて、該係合凸部9が嵌入できる係合凹部29が、流路形成体20’に直接凹設されている。係合凸部9を硬質材料で構成されるセンサ本体10’(針支持部5及び装着部6)と一体的に構成することにより、係合強度を確保することができる。第3の実施形態における係合部分以外の構成については、第1実施形態と共通であるから、同符号を付すことで説明を省略する。
尚、いずれの実施形態においても、嵌挿部及びセンサ本体先端部の双方を断面円形に形成したが、本発明の針一体型センサは、嵌挿部及びセンサ本体先端の嵌合部分の形状を特に限定しない。係合により取付け固定されるので、係合部分を設けることができ且つ被検体当接面から反応部入り口までの流路を確保できる形状であればよい。
また、上記実施形態において、針が取り付けられていない方の絶縁性基板に電極が設けられていたが、本発明の針一体型センサは、針取付位置と電極基板の位置関係は限定しない。針取付側の基板に電極が設けられていても良いし、正極、負極が同じ基板に設けられている必要もない。一方の基板に正極、他方の基板に負極が設けられていてもよい。さらに、検知部は、2枚の基板を貼り合せる構成であったが、例えば、国際公開2005−010519に開示のように、1枚の基板上に一対の電極を配置し、電極が内側となるように折り曲げることにより構成してもよい。
またさらに、上記実施形態の針一体型センサでは、検知部は平板状であったが、本発明はこれに限定されず、検知部が円筒形であってもよく、反応部も円筒状であってもよい。穿刺用針の取付け位置についても限定せず、反応部内に穿刺用針を取り付けられていてもよい。この場合、電極は、穿刺用針に接触しないように配設されるとともに、試薬は、電極と反応部に通じるように塗布されることになる。
本発明の第一実施形態の針一体型センサの構成を示す断面図である。 図1の実施形態の針一体型センサで用いられた針一体型センサ本体の断面図(a)及び針先端方向から視た下面図(b)である。 図1の実施形態の針一体型センサに用いられる一体型タイプの係合具及び流路形成体の構成を示す斜視図である。 図1の実施形態の針一体型センサを装着した測定装置の一実施例の構成を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態の針一体型センサの構成を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態の針一体型センサで用いられる流路形成体の上方向(センサ本体側)から視た斜視図(a)及び下方向(針先端側)から視た斜視図(b)である。 本発明の第2の実施形態の針一体型センサで用いられる係合具の構成を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態の針一体型センサの構成を示す断面図である。 従来のランセット一体型センサの構成を示す図である。
符号の説明
1 検知部
2 穿刺用針
3 反応部
3a 反応部入り口
7 係合凹部
9 係合凸部
10、10’ 針一体型センサ本体
20、20’、30 流路形成体
22、32 貫通孔
25、35 係合具
26、36 基台
27、37 係合凸部
29 係合凹部
31a 挿通用孔

Claims (6)

  1. 被検体から液体試料を排出させる穿刺用針、前記液体試料が収容される反応部、及び該反応部の結果を検知する検知部を一体的に備えた針一体型センサ本体と、
    前記被検体の当接部分から前記反応部への流路となる貫通孔が設けられ、該貫通孔に前記穿刺用針が内挿されている流路形成体とを備えた針一体型センサであって、
    前記流路形成体は、前記針一体型センサ本体に係合することにより取付け固定されている針一体型センサ。
  2. 前記流路形成体は、変形により前記貫通孔から前記穿刺用針を出没可能にする弾性体又は粘弾性体で構成されている請求項1に記載の針一体型センサ。
  3. 前記係合は、前記流路形成体と前記針一体型センサ本体の接合部分における凹凸嵌入である請求項1又は2に記載の針一体型センサ。
  4. 前記針一体型センサ本体の前記流路形成体が取付けられる側には、係合凹部が凹設されていて、
    前記流路形成体の前記センサ本体取付け側には、前記係合凹部に嵌入する係合凸部を有する係合具が一体的に取付けられている請求項3に記載の針一体型センサ。
  5. 前記針一体型センサ本体の前記流路形成体が取付けられる側には、係合凹部が凹設されていて、
    前記係合凹部に嵌入する係合凸部を有する係合具が、前記流路形成体とは別体に構成されていて、
    前記流路形成体の前記被検体当接側から前記係合具を取付け可能なように、前記流路形成体には前記係合凸部が挿通するための孔が貫設されている請求項3に記載の針一体型センサ。
  6. 前記針一体型センサ本体の前記流路形成体が取付けられる側には、係合凸部が凸設されていて、
    前記流路形成体の前記センサ本体取付け側には、前記係合凸部に嵌入する係合凹部が設けられている請求項3に記載の針一体型センサ。
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