JP2006012975A - 金属薄膜および多層配線の形成方法ならびに薄膜基板 - Google Patents
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Abstract
【課題】 集積度を維持しつつ、エレクトロマイグレーション耐性およびストレスマイグレーション耐性が優れ、高信頼性を有する金属薄膜および多層配線の形成方法ならびにそのような金属薄膜および多層配線を備えた薄膜基板を提供する。
【解決手段】 基板1上に金属薄膜3および熱エネルギーを吸収する熱吸収層4を形成し、熱吸収層4に対して第1のパルスレーザビームE1を照射することにより金属薄膜3に対して第1の加熱処理を施して再結晶化し、熱吸収層4を所定の形状にパターニングして基板全面に対してさらに第2のパルスレーザビームE2を照射することにより、金属薄膜3に対して高温領域および低温領域を有する選択的な温度分布で第2の加熱処理を施し、低温領域を核として、金属薄膜3を面内において熱吸収層4の形状に基づいた態様で再結晶化するようにしたので、粒界3重点が存在しにくい金属配線を形成することができる。
【選択図】 図8
【解決手段】 基板1上に金属薄膜3および熱エネルギーを吸収する熱吸収層4を形成し、熱吸収層4に対して第1のパルスレーザビームE1を照射することにより金属薄膜3に対して第1の加熱処理を施して再結晶化し、熱吸収層4を所定の形状にパターニングして基板全面に対してさらに第2のパルスレーザビームE2を照射することにより、金属薄膜3に対して高温領域および低温領域を有する選択的な温度分布で第2の加熱処理を施し、低温領域を核として、金属薄膜3を面内において熱吸収層4の形状に基づいた態様で再結晶化するようにしたので、粒界3重点が存在しにくい金属配線を形成することができる。
【選択図】 図8
Description
本発明は、金属薄膜および多層配線の形成方法ならびに薄膜基板に係わり、特に、エレクトロマイグレーション耐性およびストレスマイグレーション耐性が優れ、高信頼性を有する金属薄膜および多層配線の形成方法ならびにそのような金属薄膜および多層配線を備えた薄膜基板に関する。
従来より、アルミニウム(Al)は、低抵抗であること、および表示装置や半導体装置などの製造プロセスとの親和性から、これらの装置において主に配線材料として広く用いられている。
しかし、Al配線には、電流を流し続けることにより配線自身が破断にまで至ってしまうエレクトロマイグレーション(EM;Electro Migration)という現象が存在し、問題となっている。このEMは金属原子の拡散現象によるものであり、主に金属原子が粒界3重点を起点として粒界および表面を拡散することにより生じる。
また、このEMは多層配線における配線間の接続孔(ビアホール)においても発生し、やはり問題となっている。さらに、この多層配線における配線間のビアホールにおいては、EMの他に、製膜時の残留応力を起因とする原子の移動から生じるストレスマイグレーション(SM;Stress Migration)という現象も存在し、EM同様に問題となっている。
また、LSI(Large Scale Integration)の分野などにおいて、Al以外の金属を配線材料として適用する試みがなされ、実際に銅(Cu)配線においてそのEM耐性が向上している。しかし、Cu配線を適用するには大幅なプロセス変更が必要となり、LSI以外の分野で適用するのは一般的ではない。そのうえCu配線の場合でも、ビアホールにおいてEMが発生する場合もあり、問題となっている。
これらEMおよびSMは、配線やビアホールの信頼性問題に直結するため、その対策として様々な技術が検討されている。
例えば、非特許文献1には、Alに対する固溶度が低く、粒界に偏析を起こす元素(Cu、ケイ素(Si)など)をAlに添加し、Alの粒界拡散を抑える技術が開示されている。この技術は、現在最も広く利用されているものである。
また、非特許文献2には、バリアメタルとして使用される窒化チタン(TiN)やタンタル(Ta)−Al合金などの層上にAl膜を形成することにより、配向性のよいAl{111}結晶を得る技術が開示されている。
また、非特許文献3および4には、上記のようにEMの主要因となっている粒界3重点
を配線部分から除いた形状(バンブー粒界)を作成し、Al配線のEM耐性を向上させる技術が開示されている。
根本剛直、他1名,「エージング処理によるCu添加Al配線の信頼性向上」,セミコンダクタ・ワールド(Semiconductor World),プレスジャーナル,1994年,12月号,p.164−168 豊田啓、他4名,「超高配向化による信頼性向上」,セミコンダクタ・ワールド(Semiconductor World),プレスジャーナル,1994年,12月号,p.158−162 川ノ上孝(T.Kawanoue)、他3名,「エレクトロマイグレーション−インデュース・ボイド・グロース・イン・バンブー・ストラクチャ(Electromigration-induced void growth in bamboo structures)」,ジャーナル・オブ・アプライド・フィジクス(Journal of Applied Physics),アメリカン・インスティテュート・オブ・フィジクス(American Institute of Physics),1993年10月1日,第74巻,第7号,p.4423−4429 大西隆,「半導体デバイスにおけるAl配線技術の課題と将来動向」,まてりあ,日本金属学会,1994年,第33巻,第6号,p.755−759
を配線部分から除いた形状(バンブー粒界)を作成し、Al配線のEM耐性を向上させる技術が開示されている。
根本剛直、他1名,「エージング処理によるCu添加Al配線の信頼性向上」,セミコンダクタ・ワールド(Semiconductor World),プレスジャーナル,1994年,12月号,p.164−168 豊田啓、他4名,「超高配向化による信頼性向上」,セミコンダクタ・ワールド(Semiconductor World),プレスジャーナル,1994年,12月号,p.158−162 川ノ上孝(T.Kawanoue)、他3名,「エレクトロマイグレーション−インデュース・ボイド・グロース・イン・バンブー・ストラクチャ(Electromigration-induced void growth in bamboo structures)」,ジャーナル・オブ・アプライド・フィジクス(Journal of Applied Physics),アメリカン・インスティテュート・オブ・フィジクス(American Institute of Physics),1993年10月1日,第74巻,第7号,p.4423−4429 大西隆,「半導体デバイスにおけるAl配線技術の課題と将来動向」,まてりあ,日本金属学会,1994年,第33巻,第6号,p.755−759
しかしながら、これらの技術はいずれもその製造工程において高温の熱プロセスが必要となる。よって、例えば基板がガラス材料やプラスチック材料などから形成されている場合、これらの基板は耐熱温度がSi基板などと比べて低いためこれらの技術を利用することはできない(ガラス基板の耐熱温度は、一般に500度程度である。また、プラスチック基板の場合、基板の耐熱温度を考慮すると、一般的には200度以下の熱プロセスであることが望ましい。)。よって、表示装置や半導体装置などにおいて基板がこれらの材料から形成されている場合、結局上記のような高温の熱プロセスを必要とする技術を利用できず、配線やビアホールにおいて信頼性問題が生じる恐れがある。
さらに、配線幅は通常、信頼性を確保するための許容電力量から決定されるが、配線のEM耐性を向上させることができない場合には配線幅を大きくしなければならず、結果として装置の集積度を上げることが困難である。
さらにまた、多層配線におけるビアホールおいても、前述のSM耐性を向上させて信頼性を確保するため、通常は残留応力が減少するようにビアホール周囲に傾斜部を形成した構造となっている。よって、やはり結果として配線部分の面積が大きくなってしまい、装置の集積度を上げることが困難である。
このように、従来の技術では、ガラス材料やプラスチック材料などからなる基板において、集積度を維持しつつ、EM耐性およびSM耐性が優れ、高信頼性を有する金属薄膜および多層配線を形成することが困難であった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、基板の材料によらずにかつ集積度を維持しつつ、EM耐性が優れ、高信頼性を有する金属薄膜および多層配線の形成方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、ガラス材料またはプラスチック材料からなる基板上に、集積度を維持すると共にEM耐性およびSM耐性が優れ、高信頼性を有する金属薄膜および多層配線を備えた薄膜基板を提供することにある。
本発明による金属薄膜の形成方法は、以下の工程(A)〜(E)を含むものである。
(A)基板上に、金属薄膜を形成する工程
(B)金属薄膜上に熱エネルギーを吸収する熱吸収層を形成する工程
(C)熱吸収層に対して第1のパルスレーザビームを照射することにより金属薄膜に対して第1の加熱処理を施し、金属薄膜を再結晶化する工程
(D)熱吸収層を所定の形状にパターニングする工程
(E)基板全面に対してさらに第2のパルスレーザビームを照射することにより、金属薄膜に対して高温領域および高温領域よりも低い温度の低温領域を有する選択的な温度分布で第2の加熱処理を施し、低温領域を核として、金属薄膜を面内方向に再結晶化する工程
この場合において、基板と金属薄膜との間に絶縁層を形成する工程を含むようにするのが好ましい。
(A)基板上に、金属薄膜を形成する工程
(B)金属薄膜上に熱エネルギーを吸収する熱吸収層を形成する工程
(C)熱吸収層に対して第1のパルスレーザビームを照射することにより金属薄膜に対して第1の加熱処理を施し、金属薄膜を再結晶化する工程
(D)熱吸収層を所定の形状にパターニングする工程
(E)基板全面に対してさらに第2のパルスレーザビームを照射することにより、金属薄膜に対して高温領域および高温領域よりも低い温度の低温領域を有する選択的な温度分布で第2の加熱処理を施し、低温領域を核として、金属薄膜を面内方向に再結晶化する工程
この場合において、基板と金属薄膜との間に絶縁層を形成する工程を含むようにするのが好ましい。
本発明による多層配線の形成方法は、以下の工程(A)〜(G)を含むものである。
(A)基板上に、第1の金属薄膜を形成する工程
(B)第1の金属薄膜上に熱エネルギーを吸収する第1の熱吸収層を形成する工程
(C)第1の熱吸収層に対して第1のパルスレーザビームを照射することにより第1の金属薄膜に対して第1の加熱処理を施し、第1の金属薄膜を再結晶化する工程
(C)第1の熱吸収層上に第2の絶縁層を形成する工程
(D)第1の熱吸収層および第2の絶縁層をパターニングして電気的接続部を形成する工程
(E)第2の絶縁層上に第2の金属薄膜を形成し、電気的接続部を介して第1の金属薄膜との間を電気的に接続する工程
(F)第2の金属薄膜上に熱エネルギーを吸収する第2の熱吸収層を形成する工程
(G)第2の熱吸収層に対して第2のパルスレーザビームを照射することにより第2の金属薄膜および電気的接続部に対して第2の加熱処理を施し、第1の金属薄膜において電気的接続部と接した領域を核として、第2の金属薄膜を再結晶化する工程
この場合において、基板と第1の金属薄膜との間に第1の絶縁層を形成する工程を含むようにするのが好ましい。
(A)基板上に、第1の金属薄膜を形成する工程
(B)第1の金属薄膜上に熱エネルギーを吸収する第1の熱吸収層を形成する工程
(C)第1の熱吸収層に対して第1のパルスレーザビームを照射することにより第1の金属薄膜に対して第1の加熱処理を施し、第1の金属薄膜を再結晶化する工程
(C)第1の熱吸収層上に第2の絶縁層を形成する工程
(D)第1の熱吸収層および第2の絶縁層をパターニングして電気的接続部を形成する工程
(E)第2の絶縁層上に第2の金属薄膜を形成し、電気的接続部を介して第1の金属薄膜との間を電気的に接続する工程
(F)第2の金属薄膜上に熱エネルギーを吸収する第2の熱吸収層を形成する工程
(G)第2の熱吸収層に対して第2のパルスレーザビームを照射することにより第2の金属薄膜および電気的接続部に対して第2の加熱処理を施し、第1の金属薄膜において電気的接続部と接した領域を核として、第2の金属薄膜を再結晶化する工程
この場合において、基板と第1の金属薄膜との間に第1の絶縁層を形成する工程を含むようにするのが好ましい。
本発明による第1の薄膜基板は、以下の構成要件(A)〜(C)を備えたものである。
(A)ガラス材料またはプラスチック材料により形成された基板
(B)基板上に絶縁層を間にして形成されると共にパルスレーザビームによる加熱処理により再結晶化された金属薄膜
(C)金属薄膜上に形成された熱吸収層
(A)ガラス材料またはプラスチック材料により形成された基板
(B)基板上に絶縁層を間にして形成されると共にパルスレーザビームによる加熱処理により再結晶化された金属薄膜
(C)金属薄膜上に形成された熱吸収層
本発明による第2の薄膜基板は、以下の構成要件(A)〜(C)を備えたものである。
(A)ガラス材料またはプラスチック材料により形成された基板
(B)基板上に絶縁層を間にして形成されると共に加熱処理により再結晶化された金属薄膜
(C)金属薄膜は、開口を有する熱吸収層を介してパルスレーザビームが照射されることにより加熱されたものであり、その表面の開口に対応した位置に熱吸収層を剥離した際に生じた凹部を有すること
(A)ガラス材料またはプラスチック材料により形成された基板
(B)基板上に絶縁層を間にして形成されると共に加熱処理により再結晶化された金属薄膜
(C)金属薄膜は、開口を有する熱吸収層を介してパルスレーザビームが照射されることにより加熱されたものであり、その表面の開口に対応した位置に熱吸収層を剥離した際に生じた凹部を有すること
本発明による第3の薄膜基板は、以下の構成要件(A)〜(E)を備えたものである。
(A)ガラス材料またはプラスチック材料により形成された基板
(B)基板上に第1の絶縁層を間にして形成されると共に第1のパルスレーザビームによる第1の加熱処理により再結晶化された第1の金属薄膜
(C)第1の金属薄膜上に第2の絶縁層を間にして形成されると共に第2のパルスレーザビームによる第2の加熱処理により再結晶化された第2の金属薄膜
(D)第2の絶縁層に設けられ、第1の金属薄膜と第2の金属薄膜とを電気的に接続させる電気的接続部
(E)第1の金属薄膜と第2の絶縁層との間、および第2の金属薄膜上の少なくとも一方に形成された熱吸収層
(A)ガラス材料またはプラスチック材料により形成された基板
(B)基板上に第1の絶縁層を間にして形成されると共に第1のパルスレーザビームによる第1の加熱処理により再結晶化された第1の金属薄膜
(C)第1の金属薄膜上に第2の絶縁層を間にして形成されると共に第2のパルスレーザビームによる第2の加熱処理により再結晶化された第2の金属薄膜
(D)第2の絶縁層に設けられ、第1の金属薄膜と第2の金属薄膜とを電気的に接続させる電気的接続部
(E)第1の金属薄膜と第2の絶縁層との間、および第2の金属薄膜上の少なくとも一方に形成された熱吸収層
本発明による金属薄膜の形成方法では、金属薄膜上に熱吸収層を形成すると共に第1の加熱処理を施すことで、熱吸収層を介して金属薄膜が加熱され、金属薄膜中の結晶が再結晶化される。さらに、熱吸収層を所定の形状にパターニングすると共に高温領域と低温領域とを有する選択的な温度分布で第2の加熱処理を施すことで、再結晶化された金属薄膜の結晶うち、低温領域における結晶を核としてさらに面内方向に再結晶化され、熱吸収層の形状に基づいた態様で結晶成長した金属薄膜の結晶が得られる。さらに、基板と金属薄膜との間に絶縁層を形成するようにした場合には、第1および第2の加熱処理により熱吸収層から金属薄膜に伝播した熱エネルギーのうち、基板に対して伝播する熱エネルギーが抑制される。
本発明による多層配線の形成方法では、第1の金属薄膜上に第1の熱吸収層を形成すると共に第1の加熱処理を施すことで、第1の熱吸収層を介して第1の金属薄膜が加熱され、第1の金属薄膜中の結晶が再結晶化される。さらに、電気的接続部を介して第1の金属薄膜と第2の金属薄膜とを電気的に接続すると共に第2の加熱処理を施すことで、再結晶化された第1の金属薄膜の結晶のうち電気的接続部と接した領域を核として第2の金属薄膜中の結晶が再結晶化され、電気的接続部の形状に基づいた態様で結晶成長した第2の金属薄膜の結晶が得られる。さらに、基板と第1の金属薄膜との間に第1の絶縁層を形成するようにした場合には、第1または第2の加熱処理により第1または第2の熱吸収層から第1の金属薄膜に伝播した熱エネルギーのうち、基板に対して伝播する熱エネルギーが抑制される。
本発明の金属薄膜の形成方法によれば、金属薄膜上に熱吸収層を形成すると共に第1の加熱処理を施し、さらに熱吸収層を所定の形状にパターニングすると共に高温領域と低温領域とを有する選択的な温度分布で第2の加熱処理を施すようにしたので、選択的に形成された熱吸収層の形状に基づいた態様で、集積度を維持しつつ、EM耐性が優れ、高信頼性を有する金属薄膜を形成することが可能となる。特に、基板と金属薄膜との間に絶縁層を形成するようにした場合には、基板の材料によらず、例えばガラス材料やプラスチック材料などからなる基板においてでも、上記のような金属薄膜を形成することが可能となる。
本発明の多層配線の形成方法によれば、第1の金属薄膜上に第1の熱吸収層を形成すると共に第1の加熱処理を施し、さらに電気的接続部を介して第1の金属薄膜と第2の金属薄膜とを電気的に接続すると共に第2の加熱処理を施すようにしたので、選択的に形成された電気的接続部の形状に基づいた態様で、集積度を維持しつつ、EM耐性およびSM耐性が優れ、高信頼性を有する多層配線を形成することが可能となる。特に、基板と第1の金属薄膜との間に第1の絶縁層を形成するようにした場合には、基板の材料によらず、例えばガラス材料やプラスチック材料などからなる基板においてでも、上記のような多層配線を形成することが可能となる。
本発明の第1および第2の薄膜基板によれば、基板と金属薄膜との間に絶縁層を設け、熱吸収層を介した加熱により再結晶化された金属薄膜を有するように構成したので、ガラス材料またはプラスチック材料からなる基板上に、集積度を維持しつつ、EM耐性が優れ、高信頼性を有する金属薄膜を備えた薄膜基板を得ることが可能となる。
本発明の第3の薄膜基板によれば、基板と第1の金属薄膜との間に第1の絶縁層を設け、それぞれ再結晶化された第1および第2の金属薄膜からなる多層配線間を電気的に接続する電気的接続部を有するように構成したので、ガラス材料またはプラスチック材料からなる基板上に、集積度を維持しつつ、EM耐性およびSM耐性が優れ、高信頼性を有する多層配線を備えた薄膜基板を得ることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1ないし図12は、本発明の第1の実施の形態に係る金属薄膜の形成方法を説明するための図である。
図1ないし図12は、本発明の第1の実施の形態に係る金属薄膜の形成方法を説明するための図である。
まず、図1(A)に示したように、Siやガラス材料、プラスチック材料などから形成された基板1の表面上に絶縁層2を形成する。絶縁層2は、例えば厚さが100nmのシリコン酸化物(SiOX)を、例えば化学気相成長(CVD;Chemical Vapor Deposition)法またはスパッタリング法により形成する。
続いて、図1(B)に示したように、絶縁層2上に金属薄膜3を形成する。金属薄膜3は、例えば厚さが100nm〜1um程度のアルミニウム(Al)を、例えばCVD法またはスパッタリング法により形成する。この金属薄膜3は、Alの他に、例えばCu、またはAlにSiやCuを付加したAl−Si合金、Al−Cu合金なども適用可能である。
続いて、図1(C)に示したように、金属薄膜3上に熱エネルギーを吸収する性質を有する熱吸収層4を形成する。熱吸収層4は、例えば厚さが50nm〜100nm程度の二酸化チタン(TiO2)を、例えばCVD法またはスパッタリング法により形成する。この熱吸収層4は、TiO2の他に、例えばSiOXや酸化窒化チタン(TiON)などの絶縁性材料も適用可能である。さらに後述するように、熱吸収層4のバンドギャップと、熱エネルギー源として使用するパルスレーザビームの波長とがある一定の関係を満たせば、熱吸収層4として様々な材料を適用することが可能である。
続いて、図2に示したように、熱吸収層4に対して第1のパルスレーザビームE1を複数回照射することにより、金属薄膜3に対して第1の加熱処理を施す。この第1の加熱処理では、例えば第1のパルスレーザとしてXeClエキシマレーザ(波長=308nm)を用い、例えばパルス幅を150nsで熱吸収層4の表面に対して複数回照射する。このパルスレーザビームE1は、熱吸収層4の表面に対して一様に照射するため、面ビームとする。
ここで、熱吸収層4のバンドギャップと第1のパルスレーザビームE1の波長との関係について説明する。まず、熱吸収層4のバンドギャップをEg[eV]、第1のパルスレーザビームの波長をλ1[nm]としたとき、Egおよびλ1は、数1の関係を満たす。
つまり言い換えれば、数1の関係を満たすようにすれば、熱吸収層4および第1のパルスレーザとして、様々な材料およびレーザを適用することが可能である。例えばXeClエキシマレーザの場合、上記のようにλ1=308nmであるので、バンドギャップEgが約4.0eV以下である半導体および絶縁体を使用することができる。例えば、TiO2はバンドギャップEg=3.2〜3.4eV程度であるので、XeClエキシマレーザを適用することが可能である。
また、Al配線の場合(金属薄膜3がAlの場合)、一般に寸法精度向上のため、配線上に反射防止膜を形成することが多い。一般的にこの反射防止膜は、Ti系の酸化物または窒化物により形成される。これらTi系の酸化物または窒化物は、いずれもバンドギャップEgが4.0eV未満であるので数1を満たし、新規の材料系を適用することなく、そのまま熱吸収層4として適用することが可能となる。また、一般的に層間絶縁層などとして使用されているSiOXおよびシリコン窒化物(SiN)なども、バンドギャップEgはそれぞれ、約3.0eVおよび約3.3eVなので、熱吸収層4として適用することが可能である。なお、例えばCu配線などの場合にも、熱吸収層4として同様の材料を適用することが可能である。
また、逆に例えばバンドギャップEg=3.5eVの熱エネルギーが必要な場合、数1により、λ1が約354nm以下であるレーザを適用することができる。また、熱吸収層4として、アモルファス−シリコン(a−Si)やガリウムヒ素(GaAs)、ゲルマニウム(Ge)などの半導体を用いた場合には、バンドギャップEgが絶縁体に比べて小さい(それぞれ、約1.1eV,約1.4eV,約0.66eV)ので、より長波長のレーザを適用することが可能となる。よって紫外光レーザのみならず、例えばλ1が約775nm以下(約1.6eV以下)の可視光レーザを適用することも可能となる。
以上のような組み合わせとして適用された熱吸収層4に対して第1のパルスレーザビームE1を照射すると、熱吸収層4はそのレーザエネルギーを吸収し、それにより励起された電子が基底状態に戻る際に、その励起されたエネルギーを熱として放出する。よって、熱吸収層4において発生した熱を金属薄膜3へ伝導させることにより、金属薄膜3に対して第1の加熱処理を施すことが可能となる。
ここで図3は、基板1上に、絶縁層2(SiOX:膜厚100nm)、金属薄膜3(Al:膜厚500nm〜1um)および熱吸収層4(TiO2:膜厚50〜100nm)を形成し、熱吸収層4に対して第1のパルスレーザ(XeClエキシマレーザ:λ1=308nm,パルス幅150ns)を照射した場合の熱伝導シミュレーション結果の一例を表したものであり、第1のパルスレーザビームE1照射後の各界面における温度の時間変化で示している。この図において、表面とは最上層である熱吸収層4の表面を、3−4界面とは金属薄膜3と熱吸収層4との界面を、2−3界面とは絶縁層2と金属薄膜3との界面を、1−2界面とは基板1と絶縁層2との界面を示している。
このように、まず表面の温度が上昇し(P1)、熱吸収層4で吸収した熱が金属薄膜3(3−4界面および2−3界面)に伝導している(P2)ことが分かる。また、金属の熱伝導は一般に大きいため、金属薄膜3においては、第1のパルスレーザビームE1照射中および照射後はほぼ同じ温度であり、レーザビーム照射が終了した後(150ns以降)も、融点近傍の温度(900K)になっている。さらに、金属薄膜3下層の絶縁膜2は熱容量が大きいので、基板1へは熱が伝導せず、基板1自体は加熱されないことが分かる。よって、一般に高温の熱プロセスには適用できないガラス材料やプラスチック材料などによっても、基板1を形成することが可能となる。なお、この例の場合、基板1の温度が最高で500Kを超えてしまっているが、絶縁層2の膜厚を調節し、厚くすれば基板1の温度がさらに下がるように設定することも可能である。つまり、基板1の耐熱温度に応じて絶縁層2の厚さを設定することが可能である。なお、前述のように、一般的にはガラス材料やプラスチック材料からなる基板においては200度以下の熱プロセスであることが望ましく、基板の温度をそのように設定することも可能である。
次に図4は、図3と同様の条件の熱伝導シミュレーションにおいて、2−3界面が金属薄膜3の融点に達するのに必要なパルスレーザビームのエネルギーを閾値エネルギーと定義した際の、閾値エネルギーの金属薄膜3における膜厚依存性の一例を表したものである。金属薄膜3の膜厚が大きくなると体積も大きくなるため、閾値エネルギーの値も増加することが分かる。よって、逆に金属薄膜3の厚さに応じて、パルスレーザビームのパルス幅や照射回数などを調整して設定することにより、金属薄膜3に対して任意の閾値エネルギーを供給することが可能となる。以後の例の場合も同様である。なお、この図におけるプロットは、熱吸収層4の膜厚依存性も示しており、熱吸収層4の膜厚が50nsの場合と100nsの場合とで閾値エネルギーの値が変わらない(プロットが重なっている)ことから、閾値エネルギーの値は熱吸収層4の膜厚には依存しないことが分かる。
次に、実際に図3と同様の条件にてこの構造にレーザを照射したところ、金属薄膜3を溶融するエネルギーにおいては、10回照射において最大で10um以上、平均で3umを越えるAl薄膜の大結晶粒が得られた。一方、金属薄膜3を溶融しないエネルギーにおいては、500回照射で同様の結果(図5に示したP4)が得られることが分かった。
このようにして、図2に示したように、(数1を満たす熱吸収層4と第1のパルスレーザの組み合わせで)熱吸収層4に対して第1のパルスレーザビームE1を照射することにより金属薄膜3に対して第1の加熱処理を施し、金属薄膜3を再結晶化させ、金属薄膜3中に大型結晶(上記のように平均3um以上)を得ることができる。
ただし、以上のような方法にて形成された金属薄膜結晶は、結晶粒分布が大きく、結晶の位置が制御できていないので、金属配線とした際に、配線上など望まない位置に粒界3重点が形成されてしまう可能性がある。また、前述のようにこの粒界3重点はEMを引き起こす要因となり得る。そこで、位置制御を行いながら、金属薄膜3の結晶成長を行う必要がある。以下、図2に続く金属薄膜の形成方法の工程を説明する。
まず、図6および図7に示したように、熱吸収層4を、位置制御を行うための(例えば、金属薄膜3において金属配線を形成するための)所定の形状にパターニングする。所定の形状へのパターニングは、例えばフォトリソグラフィ法などによって行う。このようにして、熱吸収層4の一部において、金属薄膜3を露出させる。なお、図7は、図6における薄膜基板の上視図である。
続いて、図8に示したように、熱吸収層4が残っている領域(例えば、P5,P7)および金属薄膜3が露出した領域(例えば、P6)に対して第2のパルスレーザビームE2を照射することにより、前述の第1の加熱処理と同様に、金属薄膜3に対して第2の加熱処理を施す。ここで、第1の加熱処理と同様、熱吸収層4のバンドギャップと第2のパルスレーザビームE2の波長との関係は、第2のパルスレーザビームの波長をλ2[nm]とすると、Egおよびλ2は数2の関係を満たす。つまり、数2の関係を満たすようにすれば、熱吸収層4および第2のパルスレーザとして、様々な材料およびレーザを適用することが可能である。
この際、熱吸収層4が残っている領域においては、前述の第1の加熱処理と同様に熱吸収層4がレーザエネルギーを吸収し、それにより発生した熱を金属薄膜3へ伝導させることにより、金属薄膜3に対して第2の加熱処理を施すことができる。一方、金属薄膜3が露出した領域においては、金属薄膜3はレーザビームを反射し、レーザエネルギーを吸収しないので、この領域の金属薄膜3に対しては第2の加熱処理を施すことができない。
よって、図8に示したように、熱吸収層4が残っている領域は高温領域((例えばP5,P7においては、温度がTHとなっている)となり、金属薄膜3が露出した領域は低温領域(例えばP6においては、温度がTLとなっている)となる。つまり、選択的に形成された熱吸収層4の形状に応じて、金属薄膜3を選択的に温度設定することが可能となる。
よって、図8および図9に示したように、第1の加熱処理によって得られた金属薄膜3中の大型結晶のうち金属薄膜3が露出した領域(低温領域)における結晶が、第2の加熱処理により結晶核5として面内方向に成長する。なお、図9は、図8における薄膜基板の上視図である。
このようにして、図10(A)に示したように、第2の加熱処理により金属薄膜3が露出した領域において、結晶核5が面内方向に成長した金属薄膜3が形成されると共に、このような金属薄膜3を備えた薄膜基板が形成される。よって、図10(B)に示したように上視すると、積層面において選択的に形成された熱吸収層4の形状に基づいた態様で各結晶が成長するので、例えばL1とL2との間を金属配線として形成すれば、前述の粒界3重点が存在しにくい金属配線を形成することができ、EM耐性を向上させることが可能となる。
なお、このようにして形成された金属薄膜3を備えた薄膜基板においては、前述のように通常の層間絶縁膜として使用される材料などを熱吸収層4として適用可能なので、特に熱吸収層4をこの後除去する必要はない。よって、通常は薄膜基板上には、熱吸収層4が形成されたままになっているが、例えば図11に示したように、その後熱吸収層4を例えばドライプロセスなどにより除去するようにしてもよい。この場合、熱吸収層4のみならず、金属薄膜3が露出した領域においても金属薄膜3が剥離され、この領域の形状に従って凹部6が形成されることになる。
以上のように、本実施の形態の金属薄膜の形成方法または薄膜基板によれば、基板1上に金属薄膜3を形成し、金属薄膜3上に熱エネルギーを吸収する熱吸収層4を形成し、熱吸収層4に対して第1のパルスレーザビームE1を照射することにより金属薄膜3に対して第1の加熱処理を施して金属薄膜3を再結晶化し、熱吸収層4を所定の形状にパターニングし、基板全面に対してさらに第2のパルスレーザビームE2を照射することにより、金属薄膜3に対して高温領域および低温領域を有する選択的な温度分布で第2の加熱処理を施し、低温領域を核として、金属薄膜3を面内において熱吸収層4の形状に基づいた態様で再結晶化するようにしたので、これにより粒界3重点が存在しにくい金属配線を形成することができ、EM耐性が優れ、高信頼性を有する金属配線を形成することが可能となる。
また、本実施の形態の金属薄膜の形成方法または薄膜基板によれば、基板1と金属薄膜3との間に絶縁層2を形成するようにしたので、基板の材料によらず、例えば通常、高温の熱プロセスには適用できないガラス材料やプラスチック材料などからなる基板にも適用することが可能となる。また、基板1の耐熱温度に応じて、この絶縁層2の厚さを設定するようにした場合、基板1への熱伝導の影響を調整することができ、さらに基板の材料によらずに、EM耐性が優れ、高信頼性を有する金属配線を形成することが可能となる。
また、本実施の形態の金属薄膜の形成方法または薄膜基板によれば、金属配線のEM耐性を向上させることにより、配線の信頼性を確保するための許容電力量を大きくすることができ、これにより従来に比べて配線幅を小さくすることが可能なので、集積度を増加させることが可能となる。
さらに、本実施の形態の金属薄膜の形成方法または薄膜基板によれば、熱吸収層4ならびに第1および第2のパルスレーザは、数1および数2の関係を満たせばよいので、目的や用途に応じて、様々な種類の材料やレーザに適用することが可能となる。
なお、本実施の形態においては、基板1への熱伝導の影響を抑制するために、基板1と金属薄膜3との間に絶縁層2を形成する場合の例で説明してきたが、例えばSi基板など高温の熱プロセスにも適用可能な基板の場合には、図12に示したように基板1と金属薄膜3との間に絶縁層2を形成せず、基板1上に直接金属薄膜3を形成するようにしてもよい。このような構成にした場合、絶縁層2を形成する必要がなくなるので、金属薄膜の形成方法を簡素化することができ、低コスト化を図ることが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
上記第1の実施の形態においては、EM耐性が優れ、高信頼性を有する金属薄膜の形成方法およびそのような金属薄膜を備えた薄膜基板について説明したが、本実施の形態では、EM耐性およびSM耐性が優れ、高信頼性を有する多層配線およびそのような多層配線を備えた薄膜基板について説明する。なお、説明の簡潔化を図るため、以下、第1の実施の形態と同様の部位については、同じ符号を付して説明する。
図13ないし図18は、本実施の形態に係る多層配線の形成方法を説明するための図である。
まず、図13(A)に示したように、Siやガラス材料、プラスチック材料などから形成された基板1の表面上に、第1の実施の形態と同様にして、第1の絶縁層21を形成する。第1の絶縁層21は、例えば厚さが100nmのSiOXを、例えばCVD法またはスパッタリング法により形成する。
続いて、図13(B)に示したように、第1の絶縁層21上に、第1の実施の形態と同様にして、第1の金属薄膜31を形成する。第1の金属薄膜31は、例えば厚さが100nm〜1um程度のAlを、例えばCVD法またはスパッタリング法により形成する。この第1の金属薄膜31は、Alの他に、例えばCuや、Al−Si合金、Al−Cu合金なども適用可能である。
続いて、図13(C)に示したように、第1の金属薄膜31上に、第1の実施の形態と同様にして、第1の熱吸収層41を形成する。第1の熱吸収層41は、例えば厚さが50nm〜100nm程度のTiO2を、例えばCVD法またはスパッタリング法により形成する。この第1の熱吸収層41は、TiO2の他に、例えばSiOXやTiONなどの絶縁性材料も適用可能である。
続いて、図14に示したように、第1の実施の形態と同様にして、第1の熱吸収層41に対して第1のパルスレーザビームE1を照射することにより、第1の金属薄膜31に対して第1の加熱処理を施す。この第1の加熱処理では、例えば第1のパルスレーザとしてXeClエキシマレーザを用い、例えばパルス幅を150nsで第1の熱吸収層41の表面に対して照射する。
ここで、第1の実施の形態と同様、第1の熱吸収層41のバンドギャップと第1のパルスレーザビームE1の波長との関係は、第1の熱吸収層41のバンドギャップをEg1[eV]、第1のパルスレーザビームの波長をλ1[nm]とすると、Eg1およびλ1は数3の関係を満たす。つまり、数3の関係を満たすようにすれば、第1の熱吸収層41および第1のパルスレーザとして、様々な材料およびレーザを適用することが可能である。
このようにして、第1の熱吸収層41に対して第1のパルスレーザビームE1を照射することにより、第1の金属薄膜31に対して第1の加熱処理を施し、第1の金属薄膜31を再結晶化させることで、第1の実施の形態と同様に、第1の金属薄膜31中に大型結晶(平均3um以上)を得ることができる。
なお、図15に示したように、第1の加熱処理を施す前に、第1の実施の形態における第2の加熱処理時と同様、第1の熱吸収層41を所定の形状にパターニングしておき、この状態で第1の加熱処理を施すことにより、積層面において選択的に形成された第1の熱吸収層41の形状に基づいた態様で結晶成長させるようにしてもよい。
続いて、図16(A)に示したように、第1の熱吸収層41上にさらに第2の絶縁層22を形成する。第2の絶縁層22は、第1の絶縁層21と同様に、例えば厚さが100nmのSiOXを、例えばCVD法またはスパッタリング法により形成する。
続いて、図16(B)に示したように、第1の熱吸収層41および第2の絶縁層22を、ビアホールを形成するための所定の形状に基づいてパターニングする。所定の形状へのパターニングは、例えばフォトリソグラフィ法などによって行う。このようにして、第1の金属薄膜31の一部を露出させ、ビアホール7を形成する。
続いて、図16(C)に示したように、第2の絶縁層22上にさらに第2の金属薄膜32および第2の熱吸収層42を形成し、ビアホール7を介して第1の金属薄膜31と第2の金属薄膜32とを電気的に接続する。なお、第2の金属薄膜32は、第1の金属薄膜31と同様に、例えば厚さが100nm〜1um程度のAlを、例えばCVD法またはスパッタリング法により形成する。この第2の金属薄膜32も、Alの他に、例えばCuや、Al−Si合金、Al−Cu合金なども適用可能である。また、第2の熱吸収層42は、第1の熱吸収層41と同様に、例えば厚さが50nm〜100nm程度のTiO2を、例えばCVD法またはスパッタリング法により形成する。この第2の熱吸収層42も、TiO2の他に、例えばSiOXやTiONなどの絶縁性材料も適用可能である。
続いて、図17に示したように、第2の熱吸収層42に対して第2のパルスレーザビームE2を照射することにより、前述の第1の加熱処理と同様に、第2の金属薄膜32およびビアホール7に対して第2の加熱処理を施す。ここで、第1の加熱処理と同様、第2の熱吸収層42のバンドギャップと第2のパルスレーザビームE2の波長との関係は、第2の熱吸収層42のバンドギャップをEg2[eV]、第2のパルスレーザビームの波長をλ2[nm]とすると、Eg2およびλ2は数4の関係を満たす。つまり、数4の関係を満たすようにすれば、第2の熱吸収層42および第2のパルスレーザとして、様々な材料およびレーザを適用することが可能である。
ここで、ビアホール7が形成されていない領域に対して、ビアホール7が形成されている領域は、第1の金属薄膜31と接続している分、金属薄膜の膜厚が大きいことになる(図17に示したように、ビアホール7が形成されていない領域の金属薄膜の膜厚D1<ビアホール7が形成されている領域の金属薄膜の膜厚D2となっている)。
よって、図17に示したように、ビアホール7が形成されていない領域は高温領域((例えばP8,P10においては、温度がTHとなっている)となり、ビアホール7が形成されている領域は低温領域(例えばP9においては、温度がTLとなっている)となる。よって、第1の加熱処理によって結晶成長した第1の金属薄膜31における金属結晶は溶融せず、第2の加熱処理によりこの領域(低温領域)を結晶核として矢印Xで示した方向に成長するので、ビアホール7において粒界3重点が形成されにくくすることができる。
このようにして、第1の実施の形態と同様に、多層配線におけるビアホール7においても粒界3重点が形成されにくくすることができ、これにより多層配線およびこのような多層配線を備えた薄膜基板のEM耐性およびSM耐性を向上させることが可能となる。
なお、このようにして形成された多層配線を備えた薄膜基板において、第1の熱吸収層41および第2の熱吸収層42は、第1の実施の形態と同様、特に除去する必要はない。よって、通常は薄膜基板上には、第1の熱吸収層41および第2の熱吸収層42が形成されたままになっているが、例えば図18に示したように、その後第2の熱吸収層42を例えばドライプロセスなどにより除去(図18(A))したり、あるいは第2の絶縁層22を形成する前(第1の加熱処理後)に、第1の熱吸収層41をやはり例えばドライプロセスなどにより除去(図18(B))にするようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態の多層配線の形成方法または薄膜基板によれば、基板1上に第1の金属薄膜31を形成し、第1の金属薄膜31上に熱エネルギーを吸収する第1の熱吸収層41を形成し、第1の熱吸収層41に対して第1のパルスレーザビームE1を照射することにより第1の金属薄膜31に対して第1の加熱処理を施し、これにより第1の金属薄膜31を再結晶化し、第1の熱吸収層41上にさらに第2の絶縁層22を形成し、第1の熱吸収層41および第2の絶縁層をパターニングしてビアホール7を形成し、第2の絶縁層22上に第2の金属薄膜32を形成し、ビアホール7を介して第1の金属薄膜31との間を電気的に接続し、第2の金属薄膜32上に熱エネルギーを吸収する第2の熱吸収層42を形成し、記第2の熱吸収層42に対して第2のパルスレーザビームE2を照射することにより第2の金属薄膜32およびビアホール7に対して第2の加熱処理を施し、第1の金属薄膜31においてビアホール7と接した領域を核として、第2の金属薄膜32を再結晶化するようにしたので、これにより粒界3重点が存在しにくいビアホールを形成することができ、EM耐性およびSM耐性が優れ、高信頼性を有する多層配線を形成することが可能となる。
また、本実施の形態の多層配線の形成方法または薄膜基板によれば、基板1と第1の金属薄膜31との間に第1の絶縁層21を形成するようにしたので、基板の材料によらず、例えば通常、高温の熱プロセスには適用できないガラス材料やプラスチック材料などからなる基板にも適用することが可能となる。また、基板1の耐熱温度に応じて、この第1の絶縁層21の厚さを設定するようにした場合、基板1への熱伝導の影響を調整することができ、さらに基板の材料に種類によらずに、EM耐性およびSM耐性が優れ、高信頼性を有する多層配線を形成することが可能となる。
また、本実施の形態の多層配線の形成方法または薄膜基板によれば、多層配線間を電気的に接続するビアホール7のEM耐性およびSM耐性を向上させることにより、配線の信頼性を確保するための許容電力量を大きくすることができ、これによりビアホールの面積を小さくすることが可能となる。また、ビアホール7の信頼性が向上することにより、従来のようにビアホール周囲に傾斜部を形成することが不要となり、装置の集積度を増加させることが可能となる。
さらに、本実施の形態の多層配線の形成方法または薄膜基板によれば、第1の熱吸収層41および第2の熱吸収層42、ならびに第1および第2のパルスレーザは、数3および数4の関係を満たせばよいので、目的や用途に応じて、様々な種類の材料やレーザに適用することが可能となる。
なお、本実施の形態においては、基板1への熱伝導の影響を抑制するために、基板1と第1の金属薄膜31との間に第1の絶縁層21を形成する場合の例で説明してきたが、例えばSi基板など高温の熱プロセスにも適用可能な基板の場合には、第1の実施の形態と同様、図19に示したように基板1と第1の金属薄膜31との間に第1の絶縁層21を形成せず、基板1上に直接第1の金属薄膜31を形成するようにしてもよい。このような構成にした場合、第1の絶縁層21を形成する必要がなくなるので、多層配線の形成方法を簡素化することができ、低コスト化を図ることが可能となる。
以上、第1および第2の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、これらの実施の形態では、パルスレーザとしてエキシマレーザを用いて加熱処理を施す例で説明してきたが、エキシマレーザ以外のレーザを用いて加熱処理を施すようにしてもよい。また、パルスレーザとして、パルス幅が150nsである場合の例で説明してきたが、例えば一般的に用いられているパルス幅が30nsのものなど、他のパルスレーザを用いるようにしてもよい。さらに、パルスレーザビームを表面に対して一様に照射する面ビームの例で説明してきたが、所望の部分に一括して照射できるものであれば、例えば線ビームなど他のタイプのパルスレーザビームを用いるようにしてもよい。
1…基板、2…絶縁層、21…第1の絶縁層、22…第2の絶縁層、3…金属薄膜、31…第1の金属薄膜、32…第2の金属薄膜、4…熱吸収層、41…第1の熱吸収層、42…第2の熱吸収層、5…結晶核、6…凹部、7…ビアホール、E1…第1のパルスレーザビーム、E2…第2のパルスレーザビーム。
Claims (28)
- 基板上に、金属薄膜を形成する工程と、
前記金属薄膜上に熱エネルギーを吸収する熱吸収層を形成する工程と、
前記熱吸収層に対して第1のパルスレーザビームを照射することにより前記金属薄膜に対して第1の加熱処理を施し、前記金属薄膜を再結晶化する工程と、
前記熱吸収層を所定の形状にパターニングする工程と、
基板全面に対してさらに第2のパルスレーザビームを照射することにより、前記金属薄膜に対して高温領域および前記高温領域よりも低い温度の低温領域を有する選択的な温度分布で第2の加熱処理を施し、前記低温領域を核として、前記金属薄膜を面内方向に再結晶化する工程とを含む
ことを特徴とする金属薄膜の形成方法。 - 前記基板と前記金属薄膜との間に絶縁層を形成する工程を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の金属薄膜の形成方法。 - 前記基板の耐熱温度に応じて、前記絶縁層の厚さを設定する
ことを特徴とする請求項2に記載の金属薄膜の形成方法。 - 前記基板を、ガラス材料またはプラスチック材料により形成する
ことを特徴とする請求項2に記載の金属薄膜の形成方法。 - 前記第1のパルスレーザビームおよび前記第2のパルスレーザビームの少なくとも一方をエキシマレーザにより照射する
ことを特徴とする請求項1に記載の金属薄膜の形成方法。 - 前記金属薄膜の厚さに応じて、前記第1のパルスレーザビームおよび前記第2のパルスレーザビームのパルス幅または照射回数を設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の金属薄膜の形成方法。 - 前記金属薄膜を、アルミニウム(Al)、銅(Cu)およびケイ素(Si)のうちの少なくとも1種からなる材料により形成する
ことを特徴とする請求項1に記載の金属薄膜の形成方法。 - 基板上に、第1の金属薄膜を形成する工程と、
前記第1の金属薄膜上に熱エネルギーを吸収する第1の熱吸収層を形成する工程と、
前記第1の熱吸収層に対して第1のパルスレーザビームを照射することにより前記第1の金属薄膜に対して第1の加熱処理を施し、前記第1の金属薄膜を再結晶化する工程と、
前記第1の熱吸収層上に第2の絶縁層を形成する工程と、
前記第1の熱吸収層および前記第2の絶縁層をパターニングして電気的接続部を形成する工程と、
前記第2の絶縁層上に第2の金属薄膜を形成し、前記電気的接続部を介して前記第1の金属薄膜との間を電気的に接続する工程と、
前記第2の金属薄膜上に熱エネルギーを吸収する第2の熱吸収層を形成する工程と、
前記第2の熱吸収層に対して第2のパルスレーザビームを照射することにより前記第2の金属薄膜および前記電気的接続部に対して第2の加熱処理を施し、前記第1の金属薄膜において前記電気的接続部と接した領域を核として、前記第2の金属薄膜を再結晶化する工程とを含む
ことを特徴とする多層配線の形成方法。 - 前記第1の熱吸収層を形成する工程と前記第1の金属薄膜を面内方向に再結晶化する工程との間に、前記第1の熱吸収層を所定の形状にパターニングする工程を含み、
前記第1のパルスレーザビームをさらに基板全面に対して照射することにより、前記第1の金属薄膜に対して高温領域および前記高温領域よりも低い温度の低温領域を有する選択的な温度分布で第3の加熱処理を施し、前記低温領域を核として、前記第1の金属薄膜を面内方向に再結晶化する
ことを特徴とする請求項9に記載の多層配線の形成方法。 - 前記基板と前記第1の金属薄膜との間に第1の絶縁層を形成する工程を含む
ことを特徴とする請求項9に記載の多層配線の形成方法。 - 前記基板の耐熱温度に応じて、前記第1の絶縁層の厚さを設定する
ことを特徴とする請求項11に記載の多層配線の形成方法。 - 前記基板を、ガラス材料またはプラスチック材料により形成する
ことを特徴とする請求項11に記載の多層配線の形成方法。 - 前記第1のパルスレーザビームおよび前記第2のパルスレーザビームの少なくとも一方をエキシマレーザにより照射する
ことを特徴とする請求項9に記載の多層配線の形成方法。 - 前記第1の金属薄膜および前記第2の金属薄膜の厚さに応じて、前記第1のパルスレーザビームおよび前記第2のパルスレーザビームのパルス幅または照射回数を設定する
ことを特徴とする請求項9に記載の多層配線の形成方法。 - 前記第1の金属薄膜および前記第2の金属薄膜を、アルミニウム(Al)、銅(Cu)およびケイ素(Si)のうちの少なくとも1種からなる材料により形成する
ことを特徴とする請求項9に記載の多層配線の形成方法。 - ガラス材料またはプラスチック材料により形成された基板と、
前記基板上に絶縁層を間にして形成されると共にパルスレーザビームによる加熱処理により再結晶化された金属薄膜と、
前記金属薄膜上に形成された熱吸収層と
を備えたことを特徴とする薄膜基板。 - 前記基板の耐熱温度に応じて、前記絶縁層の厚さが設定されている
ことを特徴とする請求項18に記載の薄膜基板。 - 前記金属薄膜が、アルミニウム(Al)、銅(Cu)およびケイ素(Si)のうちの少なくとも1種からなる材料により形成されている
ことを特徴とする請求項18に記載の薄膜基板。 - ガラス材料またはプラスチック材料により形成された基板と、
前記基板上に絶縁層を間にして形成されると共に加熱処理により再結晶化された金属薄膜とを備え、
前記金属薄膜は、開口を有する熱吸収層を介してパルスレーザビームが照射されることにより加熱されたものであり、その表面の前記開口に対応した位置に前記熱吸収層を剥離した際に生じた凹部を有する
ことを特徴とする薄膜基板。 - 前記基板の耐熱温度に応じて、前記絶縁層の厚さが設定されている
ことを特徴とする請求項22に記載の薄膜基板。 - 前記金属薄膜が、アルミニウム(Al)、銅(Cu)およびケイ素(Si)のうちの少なくとも1種からなる材料により形成されている
ことを特徴とする請求項22に記載の薄膜基板。 - ガラス材料またはプラスチック材料により形成された基板と、
前記基板上に第1の絶縁層を間にして形成されると共に第1のパルスレーザビームによる第1の加熱処理により再結晶化された第1の金属薄膜と、
前記第1の金属薄膜上に第2の絶縁層を間にして形成されると共に第2のパルスレーザビームによる第2の加熱処理により再結晶化された第2の金属薄膜と、
前記第2の絶縁層に設けられ、前記第1の金属薄膜と前記第2の金属薄膜とを電気的に接続させる電気的接続部と、
前記第1の金属薄膜と前記第2の絶縁層との間、および前記第2の金属薄膜上の少なくとも一方に形成された熱吸収層と
を備えたことを特徴とする薄膜基板。 - 前記基板の耐熱温度に応じて、前記第1の絶縁層の厚さが設定されている
ことを特徴とする請求項25に記載の薄膜基板。 - 前記第1の金属薄膜および前記第2の金属薄膜が、アルミニウム(Al)、銅(Cu)およびケイ素(Si)のうちの少なくとも1種からなる材料により形成されている
ことを特徴とする請求項25に記載の薄膜基板。
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