JP2006012843A - リレー - Google Patents

Abstract

【課題】コネクタ及び端子間でより強固な結合を達成すると共に端子への水分の浸入を防止することができるリレーの提供。
【解決手段】リレーは、電気信号に依ってスイッチを駆動することにより作動できるリレーユニット１０を収容するケース２０と、コネクタに接続されるようケース２０の一側面に設けられた１個以上の端子３０と、各端子３０を取り囲むよう構成された防水エンクロージャ３１とを具備する。このような構成により、コネクタ及びリレー間の結合は、リレーを収容する種々の機械器具又は電子製品の作動中に生ずる振動又は衝撃の影響下であっても、しっかりと且つ継続的に保つことができる。このようにして、本発明は、リレーの安定した連続作動を確保すると共に、リレーの漏電による電気的な危険を防止する。
【選択図】図１

Description

本発明はリレーに関し、より詳細には、端子への水の浸入を防止する一方でコネクタが端子にしっかりと結合できるリレーに関する。

当業界で周知であるように、リレーは、電気信号に応答することにより回路を開閉するのに使用されるスイッチの一種であり、車両、種々の機械器具及び電子製品等で広く使用されている。

図６は従来技術のリレーの一例を示す。参照番号２００で示された図示の従来技術のリレーは、塵及び水分の浸入を防止するケース２０１、及びケース２０１に受容され電気信号に依ってスイッチを駆動することによる作動するリレーユニットを具備する。複数の端子２０２が、コネクタの結合のためにケース２０１の上面に実装されている。
特開平１０−９７８２５号公報 特開昭６３−８０４３１号公報

しかし、従来技術のリレーにおいて、ケースの上面から上方へ突出する端子は、コネクタ（図示せず）との間の摩擦力のみによってコネクタに結合されているので、リレーを収容する種々の機械器具又は電子製品に生ずる振動又は衝撃により、コネクタから容易に脱落する傾向がある。

さらに、導電体で形成される端子がケースの外部に露出する結果、端子は水分に完全に晒されるので、漏電又は短絡を生じやすい。

また、水分の浸入を防止するためにリレーのケースをシール（封止）する場合、ケースの内部は、リレーの作動中に火花により生成されるガスで充満する。これによりケース内部の温度及び圧力が増大するので、リレーの誤動作を招くおそれがある。

従って、本発明は上述の問題に鑑みてなされたものであり、コネクタ及び端子間でより強固な結合を達成すると共に端子への水分の浸入を防止することができるリレーを提供することを第１の目的とする。

本発明は、端子から発生する水分を外部に効果的に放出できるリレーを提供することを第２の目的とする。

本発明は、リレーの作動中にリレーケースに発生したガスを外部に効果的に放出できるリレーを提供することを第３の目的とする。

本発明は、簡単な構造でガスを放出できるリレーを提供することを第４の目的とする。

本発明は、リレーの作動中にケース内部で発生するガスの放出を促進しながらリレーケース内への水分の浸入を防止するリレーを提供することを第５の目的とする。

本発明によれば、上述の及び他の目的は、以下のリレーを提供することにより達成される。すなわち、リレーは、電気信号に依ってスイッチを駆動することにより作動できるリレーユニットを収容するケースと、コネクタに接続されるようケースの一側面に設けられた１個以上の端子と、各端子を取り囲むよう構成された防水エンクロージャとを具備する。

好適には、防水エンクロージャの各々は、その一側面に形成された切欠開口部を有してもよい。

好適には、ケース内部で発生したガスを外部に放出するために、ガス放出機構をリレーケースの第２側面に設けてもよい。

好適には、ガス放出機構は、ケースの第２側面に穿孔されたガス放出部を具備してもよい。

好適には、ガス放出機構は、ケースの第２側面に画定された凹部、凹部に穿孔されたガス放出部、及び凹部の上側領域のみを覆うためにガス放出部の前側でケースに貼付されたカバーを有してもよい。

以下、添付図面を参照して本発明の典型的な実施形態について説明する。

図１は、本発明の典型的な一実施形態に従った、カバーを分離した状態のリレーを示す斜視図である。図２は、図１のリレーの要部を示す縦断面図である。

図１及び図２に示されるように、本発明の典型的な一実施形態に従ったリレーは、リレーユニット１０を収容するケース２０と、ケース２０の上面に実装されてリレーを外部コネクタ１００（図５参照）に結合させる複数の端子３０とを具備する。リレーは、端子３０をそれぞれ取り囲む複数の防水エンクロージャ３１をさらに具備する。

端子３０は、リレーユニット１０に電気的に接続されてリレーユニット１０に電力又は作動信号を供給する。このような端子３０は、コネクタ１００と接触するようになるとコネクタ１００と電気接続される導電体で形成される。

防水エンクロージャ３１の各々は、関連する１個の端子３０から外方へ離間し、適当な所定の高さでケース２０の上面から上方に延びており、コネクタ１００を防水エンクロージャ３１内に十分に挿入することができる。このようにして、コネクタ１００は、端子３０との摩擦力のみならず防水エンクロージャ３１との摩擦力によっても影響を受け、端子３０及びコネクタ１００間をより強固な結合する結果となる。

コネクタ１００が防水エンクロージャ３１内に挿入されるこのような状態において、防水エンクロージャ３１は端子３０への水分の浸入を完全に妨げるよう作用するので、水分による端子３０の誤動作又は漏電を防止する。

このような防水エンクロージャ３１は、その一側面に設けられた垂直方向に延びる切欠開口部３２を有する。切欠開口部３２は、端子３０に自然に発生する水分さえも外部に放出することが好適であるので、端子３０から発生する水分を防水エンクロージャ３１の外部に放出するよう作用する。

典型的な本実施形態において、リレーは、ケース２０の一横側面に設けられ、リレーユニット１０の作動中に火花により生ずるガスをケース２０の外部に放出するガス放出部４０をさらに具備する。

ガス放出部４０はケース２０の横側面で穿孔され、ガス放出部４０の周囲のケース２０の横側面の所定領域は窪んで凹部４１を形成する。カバー４２はガス放出部４０の前側に配置される。典型的な本実施形態において、カバー４２は、凹部４１の上側領域のみを覆う寸法に構成される。

このようなガス放出部により、ケース２０内部で発生するガスは、穿孔されたガス放出部４０を通って凹部４１に放出され、凹部４１に沿って流れた後、カバー４２で覆われていない凹部４１の下側領域からケース２０の外部に放出される。このようにして、ケース２０内でガスが発生した場合であっても、ガスに起因するリレーの内圧及び温度の上昇がなく、リレーの誤動作のおそれがない。

さらに、カバー４２はガス放出部４０の前側及び凹部４１の上側領域を閉塞するので、リレーの外部に存在する水分がガス放出部４０内に流入することを完全に防止する。容易に予測されるように、これは水分に起因する漏電又はリレーの短絡を完全に防止する効果がある。

図３は、本発明の別の典型的な実施形態に従った、カバーが分離した状態のリレーの斜視図である。図４は、図３のリレーの要部を示す縦断面図である。本典型的な実施形態は、上述の実施形態の全部品を具備するので、カバー４２'が凹部４１を完全に覆うよう構成されている点を除き、上述の実施形態と実質的に同じである。

本典型的な実施形態のカバー４２'は、「ゴアテックス」（登録商標）等の特定材料製であり、ケース２０で発生したガスを外部に放出することができる一方、ケース２０の外部からの水分の浸透を妨げる。これにより、カバー４２'はガス放出部４０を通ってケース２０に入り込む水分を完全に防ぐので、リレーのより効果的な動作を確保する。

本発明の上述した異なる典型的な実施形態は、端子３０の側面に実装されたコネクタロックガイド５０を共通に使用する。コネクタロックガイド５０は、コネクタ１００の下方へ突出するロック片１０２を固定保持するよう構成された溝を有する。これは、リレーを収容する機械器具の振動又は衝撃による不要な分離のおそれが無く、コネクタ１００をリレーに強制的に結合させ、電力の円滑な供給を確保するのが好適である。

図５は、使用時におけるリレーを示す斜視図である。図５を参照すると、コネクタ１００の１個以上のコネクタ突起１０１が、ケース２０の上面に設けられた端子３０に挿入され、リレーを外部電源に接続する。そのとき、コネクタ１００のロック片１０２が、ケース２０に設けられたコネクタロックガイド５０の溝内に嵌合し、リレーからのコネクタ１００の不要な分離を防止する。

さらに、リレーの作動時に生ずるガスは、ガス放出部４０から凹部４１を通過することにより外部に放出され、カバー４２はケース２０内への外部水分の浸入を妨害する。

上述の説明から明らかなように、本発明は、端子及びコネクタ間のより強固な結合を達成するため、及び端子への水分の辛酉を防止するために、防水エンクロージャが各端子を取り囲むように実装されたリレーを提供する。従って、本発明の防水エンクロージャは、リレーを収容する種々の機械器具又は電子製品の作動中に生ずる振動又は衝撃により、コネクタがリレーから意図しないで分離することを防止する効果を有するので、リレーの継続的な作動を確保すると共に漏電事故を防止する。

さらに本発明によれば、各防水エンクロージャは、端子に発生した水分を外部に放出する切欠開口部を有する。これは、端子から発生する水分によるリレーの作動不良、接触不良又は漏電を防止するのに効果的である。

また、本発明は、リレーの作動中にリレーケースで発生したガスを外部に放出するガス放出機構を具備するリレーを提供することにより、ケースの内圧及び温度の上昇を防止する。これは延いては、リレーの誤動作のおそれを無くす。

本発明によるガス放出構造は、ケースの横側面に形成されて簡単な構造でガスを放出できるガス放出部を具備する。これは、リレーケースを簡単に製造できる効果を有する。

また、本発明によれば、カバーは、ガス放出部の周囲の所定領域に画定された凹部を部分的に又は完全に覆うために提供され、リレーの作動中に発生するガスを円滑に放出できる一方、外部の水分のケース内への浸入を防止する。これにより、本発明は、水分によるリレーの漏電又は短絡を完全に防止できる一方、内部ガスの効果的な放出を可能にする。

本発明の好適実施形態が例示目的で開示されたが、当業者であれば、特許請求の範囲に規定された本発明の範囲及び真髄から逸脱することなく、種々の変形、追加、置換が可能であることは理解されよう。

本発明の典型的な一実施形態に従った、カバーが分離した状態のリレーの斜視図である。 図１のリレーの要部を示す縦断面図である。 本発明の別の典型的な実施形態に従った、カバーが分離した状態のリレーの斜視図である。 図３のリレーの要部を示す縦断面図である。 使用時における本発明のリレーを示す斜視図である。 従来技術のリレーを示す斜視図である。

符号の説明

１０ リレーユニット
２０ ケース
３０ 端子
３１ 防水エンクロージャ
３２ 切欠開口部
４０ ガス放出部
４１ 凹部
４２，４２' カバー
１００ コネクタ

Claims (8)

1. 電気信号に依ってスイッチを駆動することにより作動できるリレーユニットを収容するケースと、コネクタに接続されるようケースの一側面に設けられた１個以上の端子とを具備するリレーにおいて、
   前記端子の各々を取り囲むよう構成された防水エンクロージャをさらに具備することを特徴とするリレー。
2. 前記防水エンクロージャ３１の各々は、該防水エンクロージャの側面に形成された切欠開口部を有することを特徴とする請求項１記載のリレー。
3. 前記ケースの第２側面にガス放出機構が設けられ、前記ケース内部で発生したガスを外部に放出することを特徴とする請求項１又は２記載のリレー。
4. 前記ガス放出機構は、前記ケースの前記第２側面に穿孔されたガス放出部を具備することを特徴とする請求項３記載のリレー。
5. 前記ガス放出機構は、
   前記ケースの前記第２側面に画定された凹部と、
   該凹部に穿孔されたガス放出部と、
   前記凹部の上側領域のみを覆うために前記ガス放出部の前側で前記ケースに貼付されたカバーと
   を具備することを特徴とする請求項３記載のリレー。
6. 前記カバーは、前記ケースの内部で発生した前記ガスを外部に放出することができ、且つ前記ケースの外部からの水分の浸透を妨げる材料からなり、前記凹部を完全に覆うように前記ケースに貼付されていることを特徴とする請求項５記載のリレー。
7. 電気信号に依ってスイッチを駆動することにより作動できるリレーユニットを収容するケースを具備するリレーにおいて、
   前記ケースの一側面にガス放出機構が設けられ、前記ケース内部で発生したガスを外部に放出することを特徴とするリレー。
8. 前記ガス放出機構は、
   前記ケースの前記側面に画定された凹部と、
   該凹部に穿孔されたガス放出部と、
   前記凹部の上側領域のみを覆うために前記ガス放出部の前側で前記ケースに貼付されたカバーと
   を具備することを特徴とする請求項７記載のリレー。

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