JP2006012721A - 燃料電池装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は密閉された空間にて使用される燃料電池装置において触媒燃焼処理を行うことにより、安全上燃料ガスを全く外部に排出しない燃料電池(クローズドサイクル燃料電池)を供給し、さらに発生する熱を熱交換し、この温水を水素吸蔵合金容器の加温に用い、水素の消費量を削減することを目的とする。
【解決手段】本発明による燃料電池装置は、燃料電池(3A)からの排出水素ガス(3a')を触媒燃焼式排ガス処理部(10)の熱交換器(10b)にて温水に熱交換して温水にし、この温水(11)を水素吸蔵合金容器(1)に供給して水素を取り出すことにより、水素の使用量を削減する構成である。
【選択図】図3
【解決手段】本発明による燃料電池装置は、燃料電池(3A)からの排出水素ガス(3a')を触媒燃焼式排ガス処理部(10)の熱交換器(10b)にて温水に熱交換して温水にし、この温水(11)を水素吸蔵合金容器(1)に供給して水素を取り出すことにより、水素の使用量を削減する構成である。
【選択図】図3
Description
本発明は、燃料電池装置に関し、特に、艦船などの密閉された空間で使用されるクローズドサイクル型燃料電池装置に関し、排出水素ガスを除去するために触媒燃料式排ガス処理部を用い、クローズドサイクル型の燃料電池装置を実現するための新規な改良に関する。
従来、固体高分子燃料電池では水素と酸素が反応して発電が起きるが、燃料電池内で燃料の水素ガスの量が不足すると電極の消耗などが起きて破損するなど故障の原因となる。このため、通常、自動車や家庭用に使用される燃料電池では、水素ガスを余剰に供給する方法がとられている。このため、電池内で消費されなかった未反応の水素ガスは循環利用されるが、不純ガスが含まれるため、この不純ガスによる発電効率の低下の影響を排除するため、燃料純度および燃料電池メーカーなどにより若干異なっているようではあるが、約1〜10%程度排気されている。この排気ガスはそのまま燃料電池にリサイクルすることができないため、改質器のガス燃料として利用するか、大気へ排気するか何れかの方法がとられている。
図8に従来の排気ガス方式における燃料電池システムのフローを示す。
すなわち、図8の構成においては、水素供給装置として水素吸蔵合金を利用するものであるが、水素吸蔵合金容器1からの水素ガス(H2)は液体酸素2からの酸素ガス(O2)が供給される燃料電池3に供給され、この燃料電池3から得られた60℃の温水4が前記水素吸蔵合金容器1へ供給されるように構成されている。
すなわち、図8の構成においては、水素供給装置として水素吸蔵合金を利用するものであるが、水素吸蔵合金容器1からの水素ガス(H2)は液体酸素2からの酸素ガス(O2)が供給される燃料電池3に供給され、この燃料電池3から得られた60℃の温水4が前記水素吸蔵合金容器1へ供給されるように構成されている。
一方、燃料電池内で完全に燃料を消費する場合は、図9又は図10の構成のように、燃料電池3,3Aを図9では2段、図10では3段に直列につなげることにより、1段目より排出された余剰水素と反応に必要な酸素を適切に制御供給し発電させる運用などが考えられる。又、さらに2段目より排出された余剰水素と反応に必要な酸素を適切に制御供給し発電させる運用などが考えられる。すなわち、図9、図10は完全燃料消費型の燃料電池装置のフローを示す。また、図8と同一部分には同一符号を付しその説明は省略する。
尚、前述の図8及び図9で示される従来構成については、一般的であるため、ここでは、この構成を示すための特許文献等を開示していないが図10については、特許文献1などにその構成が開示されている。
尚、前述の図8及び図9で示される従来構成については、一般的であるため、ここでは、この構成を示すための特許文献等を開示していないが図10については、特許文献1などにその構成が開示されている。
従来の燃料電池装置は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、固体高分子燃料電池へ各種原料から得られた水素を供給する場合、不純ガスが含まれるため、運用期間中に燃料電池内に不純ガスが濃縮して溜まり、発電出力の低下が起きる。このため、定期的に不純ガスを放出するパージ行程を実施している。また、火災などを起こしてはいけない船内の機関室や密閉された空間に設置運用される燃料電池では、余剰の水素を系外に排出することは安全上できない。従って、排出される水素ガスを容器に貯蔵する場合、容器が大きくなり、装置が大型化され、その適用には大きい障害となっていた。
従来の燃料電池装置では、発電効率の低下が最終段の燃料電池に限定裂けるので、発電効率の低下はあまりないが、使用する水素ガスはきわめて純度が高いものが必要であり、そのため、ランニングコストが高くなっていた。また、燃料電池の設計および制御が極めて難しくなる欠点を有していた。
すなわち、固体高分子燃料電池へ各種原料から得られた水素を供給する場合、不純ガスが含まれるため、運用期間中に燃料電池内に不純ガスが濃縮して溜まり、発電出力の低下が起きる。このため、定期的に不純ガスを放出するパージ行程を実施している。また、火災などを起こしてはいけない船内の機関室や密閉された空間に設置運用される燃料電池では、余剰の水素を系外に排出することは安全上できない。従って、排出される水素ガスを容器に貯蔵する場合、容器が大きくなり、装置が大型化され、その適用には大きい障害となっていた。
従来の燃料電池装置では、発電効率の低下が最終段の燃料電池に限定裂けるので、発電効率の低下はあまりないが、使用する水素ガスはきわめて純度が高いものが必要であり、そのため、ランニングコストが高くなっていた。また、燃料電池の設計および制御が極めて難しくなる欠点を有していた。
本発明による燃料電池装置は、クローズドサイクルを形成する燃料電池装置において、燃料電池からの排出水素ガスの排出水素ガスラインに熱交換器を有する触媒燃焼式排ガス処理部を設ける構成であり、また、前記燃料電池への水素供給部として第1水素吸蔵合金容器を用いる構成であり、また、前記触媒燃焼式排気ガス処理部に不燃ガスを循環利用する構成であり、また、前記不燃ガスとして、アルゴンガス、窒素ガスまたはこれらの混合ガスまたは、水蒸気の何れかを用いる構成であり、また、前記水蒸気は、90℃以下の温度で使用する構成であり、また、前記排出水素ガスを外部に出さないように前記熱交換器を用いて熱に変換する構成であり、また、前記触媒燃焼式排ガス処理部の熱交換器からの温水を前記第1水素吸蔵合金容器に供給する構成であり、また、前記熱交換器からの前記温水よりも高温の高温温水を高温作動合金を充填した第2水素吸蔵合金容器に供給する構成であり、また、前記排出水素ガスラインに前記排出水素ガスを一旦貯めるための貯留タンクを設け、前記貯留タンクと前記触媒燃焼式排ガス処理部の触媒との間に前記排出水素ガスの供給を制御するための排出水素ガス供給制御部を設けた構成であり、また、前記触媒燃焼式排ガス処理部においては、触媒を充填した触媒容器と前記熱交換器とを一緒に組み込んだ構成である。
本発明による燃料電池装置は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、密閉空間における燃料電池装置において、燃料電池からの排出水素ガスを触媒燃焼式排ガス処理部にて外部に放出することなく不純ガスのみに減少させられるため、貯蔵される不純ガスの中に殆ど水素ガスが存在せず火災、爆発のない安全なクローズドサイクル燃料電池装置が可能となる。かつ貯蔵する不純ガス中に水素ガスがなくなり小型の貯蔵装置でよい燃料電池装置が可能となる。
また、完全燃料消費型電池装置内部において、排出水素ガスを減少させてゆく時に水素ガス不足による電極の損傷による発電性能の劣化や破損が起きる可能性が高く運転可能時間が短くなる欠点があったが、本発明の燃料電池装置では、燃料電池内で水素不足を生じない条件下の運用で排出ガスを最小とすることが可能であり、長時間運転が可能となる。また、燃料電池からの排出水素ガスを接触燃焼式排ガス処理部の熱交換器にて排出水素ガスを外部に放出することなく温水に代えて水素吸蔵合金容器に供給しているため、密閉された空間において利用される燃料電池の稼動時の水素消費量を(5〜10%)削減が可能であり、水素ガスの燃料電池外部への排出がなくなり、燃料として燃焼させる場合と異なり、火気を使用することなく比較的低温で安全に運転可能なため、安全かつ高効率で長時間運転可能な水素供給装置が可能となる。
すなわち、密閉空間における燃料電池装置において、燃料電池からの排出水素ガスを触媒燃焼式排ガス処理部にて外部に放出することなく不純ガスのみに減少させられるため、貯蔵される不純ガスの中に殆ど水素ガスが存在せず火災、爆発のない安全なクローズドサイクル燃料電池装置が可能となる。かつ貯蔵する不純ガス中に水素ガスがなくなり小型の貯蔵装置でよい燃料電池装置が可能となる。
また、完全燃料消費型電池装置内部において、排出水素ガスを減少させてゆく時に水素ガス不足による電極の損傷による発電性能の劣化や破損が起きる可能性が高く運転可能時間が短くなる欠点があったが、本発明の燃料電池装置では、燃料電池内で水素不足を生じない条件下の運用で排出ガスを最小とすることが可能であり、長時間運転が可能となる。また、燃料電池からの排出水素ガスを接触燃焼式排ガス処理部の熱交換器にて排出水素ガスを外部に放出することなく温水に代えて水素吸蔵合金容器に供給しているため、密閉された空間において利用される燃料電池の稼動時の水素消費量を(5〜10%)削減が可能であり、水素ガスの燃料電池外部への排出がなくなり、燃料として燃焼させる場合と異なり、火気を使用することなく比較的低温で安全に運転可能なため、安全かつ高効率で長時間運転可能な水素供給装置が可能となる。
本発明は、密閉空間などで使用されるクローズドサイクル燃料電池から排出される水素ガスを排出水素ガス処理部にて水素ガスを除去かつ温水に熱交換し、水素吸蔵合金容器に供給することにより、燃料電池の稼動時の水素消費量を削減することと安全かつ小型のクローズドサイクル燃料電池装置を構築することを目的とする。
以下、図面と共に本発明による燃料電池装置の好適な実施の形態について説明する。
尚、従来例と同一又は同等部分については同一符号を用いて説明する。
触媒燃焼利用クローズドサイクル型燃料電池装置を示す図1又は図3の構成において符号1で示されるものは周知の常温作動可能な高吸蔵合金体心立方格子構造を有するBCC合金系の第1水素吸蔵合金容器であり、この第1水素吸蔵合金容器1からの水素ガス(H2)は液体酸素2からの酸素ガス(O2)供給される1段目の燃料電池3に供給され発電が行われる。
尚、従来例と同一又は同等部分については同一符号を用いて説明する。
触媒燃焼利用クローズドサイクル型燃料電池装置を示す図1又は図3の構成において符号1で示されるものは周知の常温作動可能な高吸蔵合金体心立方格子構造を有するBCC合金系の第1水素吸蔵合金容器であり、この第1水素吸蔵合金容器1からの水素ガス(H2)は液体酸素2からの酸素ガス(O2)供給される1段目の燃料電池3に供給され発電が行われる。
前記1段目の燃料電池3から放出される余剰の排出水素ガス3aは2段目の燃料電池3Aへ供給されて2段目の燃料電池3Aの発電が行われる。
前記2段目の燃料電池3Aから放出される余剰の水素ガス3a’は、排出水素ガスライン3Bを経て前記液体酸素2から酸素ガス(O2)が供給され触媒10aが充填された触媒燃焼式排ガス処理部10に供給され、この排出水素ガス3a’と前記酸素ガス(O2)によって触媒10aの燃焼が行われる。
前記2段目の燃料電池3Aから放出される余剰の水素ガス3a’は、排出水素ガスライン3Bを経て前記液体酸素2から酸素ガス(O2)が供給され触媒10aが充填された触媒燃焼式排ガス処理部10に供給され、この排出水素ガス3a’と前記酸素ガス(O2)によって触媒10aの燃焼が行われる。
前記触媒燃焼式排ガス処理部10には、熱交換器10bが一緒に組み込まれた状態で設けられており、この触媒10aによる燃焼熱の熱交換器10bによる熱交換によって生成された100℃程度の温水11は、前記第1水素吸蔵合金容器1に供給されていることにより、外部からのエネルギーの投入を必要とすることなく、燃料電池3の排熱より高温の熱媒体である温水11を得ることができ、前記第1水素吸蔵合金容器1に残存する水素ガス(H2)が燃料電池3に供給可能となる。
尚、図3の構成の第1水素吸蔵合金容器1を用いる場合、温水11を用いているため、60℃から100℃まで加熱すると、約0.2wt%以上の水素ガス(H2)の放出が可能となることが明らかであり、図4に示されるように、水素移動量増加量が約0.1wt%以上でも、5%以上の出力向上が得られることが明らかである。
尚、図2は具体的に前記触媒燃焼式排ガス処理部10において構成された例を示したものである。すなわち、触媒燃焼式排ガス処理部10の不燃ガスとして水蒸気を用いる場合について説明する。触媒燃焼式排ガス処理部10の中には水が充填され、水蒸気により満たされている。燃料電池3Aより排出される水素ガスを含んだ不純ガスと燃料電池3Aで発生した水が触媒燃焼式排ガス処理部10に導入される。この中に排出水素ガス3a’に含まれる水素ガスと酸素ガスのモル比が2:1以上で、常に酸素ガスが過剰となるように供給する。送風機25によりガス処理部10に含まれる水蒸気、水素、酸素、不純ガスの混合ガスが触媒内を流れるように運転される。このとき、水素と他のガスとの体積比が安全性の面から爆発下限界以下、好ましくは、1/4以下に調整され、触媒10aにより混合ガス中の水素は、酸素と反応し水蒸気となり、この反応で発熱がおきることから、加熱された混合ガスとなる。この混合ガスと外部媒体の熱交換を熱交換器10bにより行えば、温水又は高温などを得ることも可能となる。この熱交換器10bを通過した後、混合ガスは循環し再度触媒10aの入った容器に導入される。この操作を繰返すことにより、燃料電池3Aより排出された水素ガスは水蒸気に変換され、不純ガスが濃縮された状態で触媒容器内に保存される。このため、保存されるガスとしては、不純ガスと水蒸気と反応により残った若干の酸素ガスのみとなる。この操作を行うことにより、不純ガスを燃料電池3Aから分離排気可能となり、またその排気ガスの容量の最小化が達成でき、この場合、触媒燃焼式排ガス処理部10内に不活性ガスを充填して運用することも可能である。
尚、図2は具体的に前記触媒燃焼式排ガス処理部10において構成された例を示したものである。すなわち、触媒燃焼式排ガス処理部10の不燃ガスとして水蒸気を用いる場合について説明する。触媒燃焼式排ガス処理部10の中には水が充填され、水蒸気により満たされている。燃料電池3Aより排出される水素ガスを含んだ不純ガスと燃料電池3Aで発生した水が触媒燃焼式排ガス処理部10に導入される。この中に排出水素ガス3a’に含まれる水素ガスと酸素ガスのモル比が2:1以上で、常に酸素ガスが過剰となるように供給する。送風機25によりガス処理部10に含まれる水蒸気、水素、酸素、不純ガスの混合ガスが触媒内を流れるように運転される。このとき、水素と他のガスとの体積比が安全性の面から爆発下限界以下、好ましくは、1/4以下に調整され、触媒10aにより混合ガス中の水素は、酸素と反応し水蒸気となり、この反応で発熱がおきることから、加熱された混合ガスとなる。この混合ガスと外部媒体の熱交換を熱交換器10bにより行えば、温水又は高温などを得ることも可能となる。この熱交換器10bを通過した後、混合ガスは循環し再度触媒10aの入った容器に導入される。この操作を繰返すことにより、燃料電池3Aより排出された水素ガスは水蒸気に変換され、不純ガスが濃縮された状態で触媒容器内に保存される。このため、保存されるガスとしては、不純ガスと水蒸気と反応により残った若干の酸素ガスのみとなる。この操作を行うことにより、不純ガスを燃料電池3Aから分離排気可能となり、またその排気ガスの容量の最小化が達成でき、この場合、触媒燃焼式排ガス処理部10内に不活性ガスを充填して運用することも可能である。
図6は図3の触媒燃焼式排ガス処理部10の内部構成を示しており、燃料電池3Aからの水素ガス(H2)である排出水素ガス3a’は貯留タンク20に一旦貯留され、この貯留タンク20からの排出水素ガス3b’は排出水素ガス供給制御部21の各制御弁22、23によって酸素との割合いが調整されて混合部24に供給され、送風機25からの不燃ガス(窒素、アルゴン又はこれらの混合ガスまたは水蒸気の何れか)からなる処理ガス26と混合されて加熱ユニット27を経て触媒10aに供給される。
前記触媒10aで燃焼された熱は、水が供給される熱交換器10bにて温水11に熱交換され、この温水11が水素吸蔵合金容器1に供給される。
従って、前記貯留タンク20内に貯められた排出水素ガス3a’は、排出水素ガス供給制御部21によって酸素23との混合が調整され、安全的に触媒10a側へ供給される。尚、前記触媒10aの容器10Aと熱交換器10bは一体に構成することもできる。
従って、前記貯留タンク20内に貯められた排出水素ガス3a’は、排出水素ガス供給制御部21によって酸素23との混合が調整され、安全的に触媒10a側へ供給される。尚、前記触媒10aの容器10Aと熱交換器10bは一体に構成することもできる。
次に、図5及び図7の構成は、前述の図3及び図6の形態の他の形態を示すもので、同一部分には同一符号を付し、その説明は省略すると共に、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、図5の構成においては、触媒燃焼式排ガス処理部10から熱交換器10bによって取り出された熱水(〜約200℃)からなり前記温水より高温の高温温水11Aは、高温作動のMg系の水素吸蔵合金が充填された第2水素吸蔵合金容器1Aに供給されることにより、外部からのエネルギーの投入をすることなく燃料電池排熱より高い熱媒体が供給されることになる。
すなわち、図5の構成においては、触媒燃焼式排ガス処理部10から熱交換器10bによって取り出された熱水(〜約200℃)からなり前記温水より高温の高温温水11Aは、高温作動のMg系の水素吸蔵合金が充填された第2水素吸蔵合金容器1Aに供給されることにより、外部からのエネルギーの投入をすることなく燃料電池排熱より高い熱媒体が供給されることになる。
前記第2水素吸蔵合金容器1Aから放出された(H2)は、2段目のBCC系の低温作動の第1水素吸蔵合金容器1に供給され、この第1水素吸蔵合金容器1からの(H2)は前記燃料電池3に供給される。
前述のように、BCC系の第1水素吸蔵合金容器1の前段に高温作動のMg系の第2水素吸蔵合金容器1Aを用いて2段構成とすることにより、10%以上の出力向上が得られ、高温作動合金としては、3wt%以上の水素吸蔵量を有するMg系の第2水素吸蔵合金容器1Aが好適である。
尚、前述の図3及び図5の構成を同時に運用することも可能である。
また、図7で示される図5の触媒燃焼式排ガス処理部10の構成は、前述の図6の構成に対して、空冷式の第1水素吸蔵合金容器1が送風機25側へ接続されているのみで他の構成は同一である。
尚、前記第2水素吸蔵合金容器1Aから放出された水素ガス(H2)を直接前記燃料電池3に供給することも可能である。
前述のように、BCC系の第1水素吸蔵合金容器1の前段に高温作動のMg系の第2水素吸蔵合金容器1Aを用いて2段構成とすることにより、10%以上の出力向上が得られ、高温作動合金としては、3wt%以上の水素吸蔵量を有するMg系の第2水素吸蔵合金容器1Aが好適である。
尚、前述の図3及び図5の構成を同時に運用することも可能である。
また、図7で示される図5の触媒燃焼式排ガス処理部10の構成は、前述の図6の構成に対して、空冷式の第1水素吸蔵合金容器1が送風機25側へ接続されているのみで他の構成は同一である。
尚、前記第2水素吸蔵合金容器1Aから放出された水素ガス(H2)を直接前記燃料電池3に供給することも可能である。
本発明は、燃料電池以外の水素供給系にも適用可能である。
1 第1水素吸蔵合金容器
1A 第2水素吸蔵合金容器
2 液体酸素(又は酸素ボンベ)
3 燃料電池
3A 燃料電池
3a、3a’ 排出水素ガス
3B 排出水素ガスライン
10 触媒燃焼式排ガス処理部
10a 触媒
10b 熱交換器
11 温水
11A 高温温水
20 貯留タンク
21 排出水素ガス供給制御部
25 送風機
1A 第2水素吸蔵合金容器
2 液体酸素(又は酸素ボンベ)
3 燃料電池
3A 燃料電池
3a、3a’ 排出水素ガス
3B 排出水素ガスライン
10 触媒燃焼式排ガス処理部
10a 触媒
10b 熱交換器
11 温水
11A 高温温水
20 貯留タンク
21 排出水素ガス供給制御部
25 送風機
Claims (10)
- クローズドサイクルを形成する燃料電池装置において、燃料電池(3,3A)からの排出水素ガス(3a')の排出水素ガスライン(3B)に熱交換器(10b)を有する触媒燃焼式排ガス処理部(10)を設けることを特徴とする燃料電池装置。
- 前記燃料電池(3,3A)への水素供給部として第1水素吸蔵合金容器(1)を用いることを特徴とする請求項1記載の燃料電池装置。
- 前記触媒燃焼式排気ガス処理部(10)に不燃ガスを循環利用する構成としたことを特徴とする請求項1又は2記載の燃料電池装置。
- 前記不燃ガスとして、アルゴンガス、窒素ガスまたはこれらの混合ガスまたは、水蒸気の何れかを用いることを特徴とする請求項3記載の燃料電池装置。
- 前記水蒸気は、90℃以下の温度で使用することを特徴とする請求項4記載の燃料電池装置。
- 前記排出水素ガス(3a')を外部に出さないように前記熱交換器(10b)を用いて熱に変換する構成としたことを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の燃料電池装置。
- 前記触媒燃焼式排ガス処理部(10)の熱交換器(10b)からの温水(11)を前記第1水素吸蔵合金容器(1)に供給する構成としたことを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の燃料電池装置。
- 前記熱交換器(10b)からの前記温水よりも高温の高温温水(11A)を高温作動合金を充填した第2水素吸蔵合金容器(1A)に供給する構成としたことを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の燃料電池装置。
- 前記排出水素ガスライン(3B)に前記排出水素ガス(3a')を一旦貯めるための貯留タンク(20)を設け、前記貯留タンク(20)と前記触媒燃焼式排ガス処理部(10)の触媒(10a)との間に前記排出水素ガス(3a)の供給を制御するための排出水素ガス供給制御部(21)を設けたことを特徴とする請求項1ないし8の何れかに記載の燃料電池装置。
- 前記触媒燃焼式排ガス処理部(10)においては、触媒(10a)を充填した触媒容器(10A)と前記熱交換器(10b)とを一緒に組み込んだ構成としたことを特徴とする請求項1ないし9の何れかに記載の燃料電池装置。
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