JP2006011377A - 眼鏡フレームの発光構造、眼鏡フレームおよび眼鏡部品の製造方法 - Google Patents

眼鏡フレームの発光構造、眼鏡フレームおよび眼鏡部品の製造方法 Download PDF

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    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D12/00Producing frames
    • B29D12/02Spectacle frames

Abstract

【課題】畜光剤に外光が当たり易く、採光性および残光性を向上させることができ、また眼鏡部品の両面で形状や色などの異なった発光模様が得られるようにした眼鏡フレームの発光構造を提供する。
【解決手段】テンプル8の所定箇所に発光部10を形成する。この発光部10は、テンプル8に形成された表裏面に貫通する貫通孔12に積層形成された第1、第2の樹脂層13,14とで構成されている。第1の樹脂層13は、畜光剤17を含む透光性樹脂によって形成されている。第2の樹脂層14は、畜光剤を含まない透明樹脂によって形成されている。また、第1の樹脂層13の表面には模様15が形成され、この模様15を透明な保護膜16によって覆っている。貫通孔12は、第1の樹脂層13が形成される第1の穴部12Aと、第2の樹脂層14が形成される第2の穴部12Bとで構成されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、眼鏡フレームの発光構造、眼鏡フレームおよび眼鏡部品の製造方法に関し、特に畜光性蛍光体からなる発光物質によって発光部を設けた眼鏡フレームの発光構造、眼鏡フレームおよび眼鏡部品の製造方法に関するものである。
眼鏡に装飾の目的や、取り外した眼鏡を暗い場所でも見つけ易いようにする目的のために眼鏡に発光性能をもたせたものが従来から種々提案され、そのうちの一部の提案は実用化されている。
眼鏡に発光機能をもたせる手法の一つとして、外部からの光に刺激されて燐光(残光)を発する材料(発光物質)を眼鏡に適用する方法がある。燐光は光の刺激によって発光し、当てた光を取り除いた後も持続する発光である。以下、本発明においては、燐光を発する発光物質を畜光性蛍光体または畜光剤という。
このような燐光を発する畜光剤を用いる手法は、眼鏡に電源などのエネルギー源を別途設ける必要がないことから、眼鏡の重量や形状をほとんど変更することなく発光機能をもたせることができ、また残光を一定時間発することから取り外した眼鏡を暗い場所でも見つけ易くするための目印として、または暗い場所で発光する装飾としての機能を持たせることができる。
畜光剤としては、残光時間が長いものが従来から知られており、例えば硫化亜鉛(ZnS)に銅(Cu)を加えたものや、アルミン酸塩化合物(例えば、SrAl24)からなる結晶母体にユーロピウム(Eu)やジスプロシウム(Dy)などの希土類元素を賦活剤として添加したものなどがある(例えば、特許文献1参照)。
畜光剤を眼鏡に適用する手法としては幾つかの手法がある。その一つに畜光剤を含有する顔料を眼鏡フレームの表面に塗布するという手法がある(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、この手法では、塗布された顔料が例えば外部の物体と接触するなどして外力を受けたときに剥がれてしまうことがあった。また、塗料の層が薄い場合には、十分な輝度が得られなかったり残光時間が短くなるため実用的ではない。
他の手法としては、眼鏡部品の成形樹脂材料に畜光剤を練り込み形成するという手法がある(例えば、特許文献3,4参照)。しかしながら、このような手法では、眼鏡部品全体が発光し部分的に発光させることができない。
上記した問題点を解決する手段として、眼鏡部品に凹部や貫通孔を形成し、そこに畜光剤を含有させた透光性を有する合成樹脂を充填するという方法がある。この方法によって製作した眼鏡部品によれば、部分的に発光部を形成することができ、しかも塗装したものに比べて剥がれ難いという特長を有することから種々のものが提案されている(例えば、特許文献5〜10参照)。
特開平7−11250号公報(特許第2543825号) 特開2003−156716号公報 特開2001−113643号公報 特開平10−161073号公報 実公昭64−6492号公報 実開昭62−197125号公報 実公昭62−20818号公報 実用新案登録第3054280号 実開昭55−178117号公報 特開平10−161072号公報
しかしながら、眼鏡部品に凹部を形成し、そこに畜光剤を含有した透光性を有する合成樹脂を充填して発光部とした場合は、眼鏡部品の一方の面側にのみ発光部が形成されているため、凹部の形成位置によっては発光部に当たる外光の光量が少ないと、畜光剤の発光が弱く、また残光時間も短く、発光部としての機能を十分に発揮させることができないという問題があった。すなわち、発光部が眼鏡部品の装用者の頭部と対向する側の面に形成されている場合、頭部の陰になり、外光が十分に発光部に当たらない場合がある。特に、テンプルやモダンの頭部と近接または接触する部分に発光部を形成した場合は、外光が当たらなくなる。このため、発光部は外光が比較的当たり易い場所に形成する必要があり、デザイン上の制約があった。
また、外光が当たり易い位置に凹部を形成して畜光剤を含有した透光性を有する合成樹脂を充填した場合であっても、上記した特開平10−161072号公報に記載されている方法のように、透光性樹脂の表面に光遮断層からなる模様を形成すると、模様によって外光が遮られることにより畜光剤を照射する外光の量が減少するため、模様によっては十分な残光が得られないという問題があった。
また、眼鏡部品に貫通孔を形成し、そこに畜光剤を含有する透光性樹脂を充填して発光部とした場合は、貫通孔の一方の開口側と他方の開口側で発光部が同じ形状や色となるため、両側の発光形状や色を変えたいという要望がある。例えば、眼鏡のテンプルの表裏面に貫通する貫通孔を形成し、そこに畜光剤を含有する透光性を有する合成樹脂を充填する場合、裏面側(装用者の頭部と対向する面)は取り外した眼鏡が暗闇で見付け易いように大きめの発光模様にし、表面側(装用者の頭部とは反対側の面)は明るいときにあまり目立たないような小さな模様にする場合などが考えられる。しかしながら、従来は一種類の合成樹脂を用いており、また同じ断面形状の貫通孔を設けているため貫通孔の両側で形状や色などの異なった模様にすることは困難であった。
本発明は上記した従来の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、畜光剤に外光が当たり易く、採光性および残光性を向上させるようにした眼鏡フレームの発光構造、眼鏡フレームおよび眼鏡部品の製造方法を提供することにある。
また、本発明は二種類の合成樹脂を用いることにより眼鏡部品の両面で形状や色などの異なった発光模様が得られるようにした眼鏡フレームの発光構造、眼鏡フレームおよび眼鏡部品の製造方法を提供することにある。
第1の発明に係る眼鏡フレームの発光構造は、眼鏡部品に畜光剤によって発光部を形成した眼鏡フレームの発光構造において、前記眼鏡部品に形成された貫通孔と、この貫通孔内に積層状態で充填された第1および第2の樹脂層とからなり、前記第1の樹脂層を畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂で形成し、前記第2の樹脂層を透明な合成樹脂で形成したものである。
第2の発明に係る眼鏡フレームの発光構造は、眼鏡部品に畜光剤によって発光部を形成した眼鏡フレームの発光構造において、前記眼鏡部品に形成された貫通孔と、この貫通孔内に積層状態で充填された第1および第2の樹脂層とからなり、前記第1の樹脂層を畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂で形成し、前記第2の樹脂層を前記第1の樹脂層の透光性を有する合成樹脂に混入されている畜光剤の含有率よりも低い含有率の畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂で形成したものである。
第3の発明に係る眼鏡フレームの発光構造は、眼鏡部品に畜光剤によって発光部を形成した眼鏡フレームの発光構造において、前記眼鏡部品に形成された貫通孔と、この貫通孔に充填された第1の充填樹脂と、この第1の充填樹脂の一方の表面に形成された凹部に充填された第2の充填樹脂とを備え、前記第1の充填樹脂と第2の充填樹脂のいずれか一方を畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂で形成し、他方を透明な合成樹脂で形成したものである。
第4の発明に係る眼鏡フレームの発光構造は、前記第1、第2、第3の発明のうちのいずれか1つにおいて、発光部の表面に、外部から入射する光の透過を遮るかまたは透過量を低減する模様を形成したものである。
第5の発明に係る眼鏡フレームの発光構造は、前記第1または第2の発明において、眼鏡部品の貫通孔内の第1の透明樹脂と第2の透明樹脂の間に透光性プレートを配設したものである。
第6の発明に係る眼鏡フレームの発光構造は、前記第5の発明において、眼鏡部品の貫通孔の内部に透光性プレートが配設される段部を設けたものである。
第7の発明に係る眼鏡フレームの発光構造は、前記第1〜第6の発明のうちのいずれか1つにおいて、前記第1の樹脂層と前記第2の樹脂層の少なくともいずれか一方の表面に保護膜を設け、この保護膜をドーム状に形成したものである。
第8の発明に係る眼鏡フレームの発光構造は、前記第1〜第6の発明のうちのいずれか1つにおいて、前記第1の樹脂層と前記第2の樹脂層の少なくともいずれか一方の表面をドーム状に形成したものである。
第9の発明に係る眼鏡フレームは、第1〜8の発明のうちのいずれか1つに記載の眼鏡フレームの発光構造を備えたものである。
第10の発明に係る眼鏡フレームは、前記第1,第2,第4〜第8の発明のうちのいずれか1つに記載の眼鏡フレームの発光構造を備えた眼鏡であって、装用時において、眼鏡部品の貫通孔に充填されている第1の樹脂層が前記眼鏡部品の装用者の頭部と対向する面に露呈し、第2の樹脂層が前記眼鏡部品の装用者の頭部とは反対側の面に露呈しているものである。
第11の発明に係る眼鏡部品の製造方法は、眼鏡部品の一方の面に第1の穴部を形成する工程と、前記第1の穴部に畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂または透明な合成樹脂のうちのいずれか一方を充填し硬化させる工程と、前記眼鏡部品の他方の面に前記第1の穴部に連通する第2の穴部を形成する工程と、前記第2の穴部に前記畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂または透明な合成樹脂のうちの他方を充填し硬化させる工程とを備えたものである。
第12の発明に係る眼鏡部品の製造方法は、眼鏡部品に貫通孔を形成する工程と、前記貫通孔内に透光性プレートを配設することにより、当該貫通孔を第1の穴部と第2の穴部とに仕切る工程と、前記第1、第2の穴部に畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂と透明な合成樹脂を順次充填し硬化させる工程とを備えたものである。
第13の発明に係る眼鏡部品の製造方法は、眼鏡部品に貫通孔を形成する工程と、前記貫通孔に畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂または透明な合成樹脂のうちのいずれか一方を充填して硬化させる工程と、前記貫通孔に充填された合成樹脂の一方の表面に充填用の凹部を形成する工程と、前記合成樹脂の凹部に前記畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂または透明な合成樹脂のうちの他方を充填し硬化させる工程とを備えたものである。
第14の発明に係る眼鏡部品の製造方法は、眼鏡部品に貫通孔を形成する工程と、前記貫通孔の一方の開口を塞ぎ、この貫通孔の途中深さまで畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂または透明な合成樹脂のうちのいずれか一方を充填し硬化させる工程と、前記貫通孔に充填された合成樹脂の内面上に透光性プレートを配置する工程と、前記透光性プレート上に前記畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂または透明な合成樹脂のうちの他方を充填して硬化させる工程とを備えたものである。
第15の発明に係る眼鏡部品の製造方法は、前記第11〜第14の発明のうちのいずれか1つにおいて、透明な合成樹脂の代わりに、透光性を有する合成樹脂に混入されている畜光剤の含有率よりも低い含有率の畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂を充填するものである。
第1〜第3の発明においては、貫通孔の両方の開口部から外光を入射させることができるため、入射光量を十分に確保することができ、十分な発光輝度と残光時間を得ることができ、また眼鏡部品の両面で発光部の見え方が異なる。
第2の発明においては、第2の樹脂層も少量の畜光剤を含んでいるので、発光部の表面側と裏面側の見え方を異ならせることができる。
第3の発明においては、第2の充填樹脂を第1の充填樹脂に対して埋め込み構造とすることができる。
第4の発明においては、眼鏡部品の表面に模様を形成しているので、眼鏡の装飾性を高める。
第5の発明においては、第1の樹脂層と第2の樹脂層の間に配設された透光性プレートによって発光部の質感を表面側と裏面側とで異ならせることができる。また、透光性プレートは、第1、第2の樹脂層を順次充填して硬化させるとき、完全に硬化しないうちに次の樹脂を充填しても第1、第2の樹脂層が互いに混ざり合うのを防止する。
透光性プレートとしては、要は外光を透過させ畜光剤に導くものであればよいので種々の変形が可能である。例えば、無色または着色された透明なプレートであってもよい。特に、着色された透明プレートの場合は、発光部の発光色や第1の樹脂層や第2の樹脂層の色を変化させることができる。また、光透過性の低いプレートに透明部分や透光用の貫通孔を部分的に設けてもよい。この場合は、光透過性の低い部分として、例えば白色などの光反射率の高い着色をしておくと、発光部の輝度を増加させることができる。
第6の発明においては、段差によって透光性プレートを位置決めすることができる。
第7、第8の発明においては、保護膜または樹脂層の表面をドーム状に形成しているので、発光構造に入射する光が増え光の集光性を高める。したがって、畜光剤により強い外光を当てることができ、残光時間を長く、また残光の輝度を高くすることができる。
第9の発明においては、発光部を備えた眼鏡フレームが得られる。
第10の発明においては、眼鏡部品に形成した貫通孔の装用者の頭部側となる開口部側に畜光剤を含む第1の樹脂層を充填し、頭部側とは反対側の開口部側に第2の樹脂層を充填しているので、眼鏡を掛けた状態で、頭部側の開口部側から外光が入射しにくい場合であっても、頭部側とは反対側の開口部側から入射した外光が第2の樹脂層を介して第1の樹脂層に到達することができるため、畜光剤に光を当てることができる。
第11の発明においては、眼鏡部品の一方の面に第1の穴部を形成して畜光剤を含む透光性樹脂と透明樹脂のうち一方の樹脂を充填した後、他方の面に前記第1の穴部に連通する第2の穴部を形成して前記透光性樹脂と透明樹脂のうち他方の樹脂を充填することにより発光部を形成することができる。
第12の発明においては、眼鏡部品に形成した貫通孔内に透光性プレートを配置することにより前記貫通孔を第1の穴部と第2の穴部に仕切り、これらの穴部に畜光剤を含む透光性樹脂と透明樹脂を順次充填することにより発光部を形成することができる。
第13の発明においては、貫通孔に畜光剤を含む透光性樹脂と透明樹脂のうち一方の樹脂を充填した後、この一方の樹脂の表面に充填用の凹部を形成して他方の樹脂を充填することにより、一方の樹脂に他方の樹脂を埋め込んだ埋め込み構造の発光部を形成することができる。
第14の発明においては、貫通孔の一方の開口部を閉塞して貫通孔に畜光剤を含む透光性樹脂と透明樹脂のうち一方の樹脂を前記貫通孔の途中深さまで充填した後、一方の樹脂の内面上に透光性プレートを配置し、その上に他方の樹脂を充填することにより発光部を形成することができる。
第15の発明においては、畜光剤の混入量が異なる二種類の透光性樹脂からなる発光部を備えた眼鏡部品を製作することができる。
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る眼鏡の一実施の形態を示す外観斜視図、図2はテンプルに形成されている発光構造の第1の実施の形態を示すテンプルの裏面側から見た図、図3は図2のIII −III 線断面図、図4は同発光構造をテンプルの表面側から見た図である。図1において、全体を符号1で示す眼鏡は、金属製の眼鏡フレーム2と、この眼鏡フレーム2に嵌め込まれた2枚一組からなるレンズ3,3とで構成されている。
眼鏡フレーム2は、前記各レンズ3がそれぞれ嵌め込まれる左右一対のリム4,4と、左右のリム4,4を連結するブリッジ5と、各リム4の互いに対向する内側縁にそれぞれ取付けられたパッド6と、各リム4の外側縁にそれぞれ設けられた左右一対の智7,7と、各智7に蝶番を介して折り畳み自在にそれぞれ連結された左右一対のテンプル8,8と、各テンプル8の後端にそれぞれ設けられたモダン9等で構成されている。また、各リム4は、その上側にブロー4Aが設けられている。前記ブロー4A、ブリッジ5、智7、テンプル8およびモダン9の所定箇所には、自然光や人工光等の外光を畜光して残光を発することにより夜間時や暗い場所における眼鏡1の視認性と装飾性を高める発光部10がそれぞれ形成されている。
次に、テンプル8に形成されている発光部10を図2〜図4に基づいてさらに詳述する。テンプル8は、長手方向中間部に形成された表裏面8a,8bに貫通する貫通孔12を有し、この貫通孔12に発光部10が形成されている。ここで、テンプル8の表面8aは、眼鏡1の装用時に装用者の頭部とは反対側となる面、裏面8bは眼鏡1の装用時に装用者の頭部と対向する面である。一方、本発明における発光部10の表裏面は、眼鏡部品の表裏面とは関係なくその形成の仕方によって決定される。このため、第1の実施の形態においてはテンプル8の表裏面8a,8bとは反対に、貫通孔12に積層状態で充填されている二種類の合成樹脂のうち後述する畜光剤が混入されている第1の樹脂層13が露呈している面を発光部10の表面側とし、畜光剤が混入されていない第2の樹脂層14が露呈している面を発光部10の裏面側としている。これは、テンプル8を折り畳んだ後レンズ3の凸面を上にして眼鏡1をテーブル等の上に載置したとき、テンプル8の表面8a側が下、裏面8b側が上となるため、この状態で発光部10の上となっている面を発光部10の表面側とし、発光部10の視認を容易にするためである。
前記貫通孔12は、テンプル8の裏面8b側に形成された発光部用の穴部(以下、第1の穴部という)12Aと、テンプル8の表面8a側に形成された採光部用の穴部(以下、第2の穴部という)12Bとで構成されている。第1の穴部12Aは、テンプル8の長手方向に長い矩形の穴に形成されている。第2の穴部12Bは、前記第1の穴部12Aの底面に部分的に連結(連通)する小さな2つの丸穴で構成されている。このような貫通孔12は、テンプル8の成形時に同時に形成(例えば、キャスト成形)されるかまたはテンプル8を成形した後、プレス加工やドリル、エンドミル等を利用しての切削加工、レーザー加工等によって形成される。第1の穴部12Aと第2の穴部12Bの大きさ、形状、数、深さは任意であるが、テンプル8の機械的強度を損なわない範囲で形成されることが望ましい。本実施の形態では、厚さ約1.2mmのチタンからなるテンプル8にプレス加工により第1の穴部12Aを形成した後、穴径0.5mmの丸孔からなる第2の穴部12Bをレーザー加工により形成した例を示している。第1の穴部12Aと第2の穴部12Bは略同一の深さに形成されている。
前記発光部10は、二種類の合成樹脂を前記貫通孔12に積層状態で充填することにより形成された前記第1、第2の樹脂層13,14と、第1の樹脂層13の表面に形成された模様15と、この模様15を覆い保護する保護膜16とで構成されている。
前記第1の樹脂層13は、粉末状の畜光剤17が混入された透光性を有する合成樹脂を前記第1の穴部12Aに充填、硬化させることにより形成されている。透光性を有する合成樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂等の二液反応型の樹脂や熱硬化型の樹脂や光硬化型の樹脂等が用いられる。なお。これらの合成樹脂はいずれも透明な合成樹脂ではあるが、本発明においては第1の樹脂層13が畜光剤17を含有することから透光性を有する合成樹脂といい、畜光剤を含まない透明な合成樹脂と区別している。なお、金属や樹脂などとの密着性がよく、取り扱い易いという点では、二液反応型のエポキシ樹脂が好ましい。この場合、熱を加えて硬化させると樹脂が短時間でより固くなるという点で好ましい。
前記畜光剤17は、外光(自然光や人工光)を受けた後、その光が消えると燐光を発する材料(畜光性蛍光体)で、例えば硫化亜鉛(ZnS)に銅(Cu)を添加したもの(発光色:黄緑色光、体色:淡黄色)や、アルミン酸塩化合物を結晶母体として、賦活剤として希土類元素を添加したものが用いられる。後者の例としては、Sr4Al1425 にEuとDyを添加した畜光剤(ピーク波長:490nm、発光色:青色光、体色:黄白色)、CaAl24 にEuとNdを添加した畜光剤(ピーク波長:440nm、発光色:青紫色、体色:白色)、SrAl24 にEuとDyを添加した畜光剤(ピーク波長:520nm、発光色:緑色光、体色:緑白色)等が用いられている。畜光剤17の選択にあたっては、残光時間が長く、残光輝度が高いものを選択することが好ましい。特に、アルミン酸塩化合物に希土類元素を添加したものの例として挙げたものは、残光時間が長く、輝度も高いことからより好ましい。本実施の形態において、第1の樹脂層13は、エポキシ系樹脂の主剤に、Sr4Al1425 にEuとDyを添加した畜光剤17の粉末を混入し、硬化剤を加えて硬化させている。第1の樹脂層13に対する畜光剤17の割合は、重量比で20〜70%程度である。
前記第2の樹脂層14は、畜光剤が混入されていない無色透明な合成樹脂を前記第2の穴部12Bに充填、硬化させることにより形成されている。透明な樹脂としては、前記第1の樹脂層13と同様にエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂等の二液反応型の樹脂や熱硬化型の樹脂や光硬化型の樹脂等が用いられる。また、この第2の樹脂層14は、第2の穴部12Bに入射する外光を前記第1の樹脂層13に導くための役割をもっているため、前記畜光剤17の励起波長に対して透過率の高いものであればよい。本実施の形態では、無色透明な合成樹脂を用いたが、これに限らず採光機能を損なわない範囲であれば、適宜な色に着色されたものであってもよい。なお、金属や樹脂などとの密着性がよく、取り扱い易いという点では、二液反応型のエポキシ樹脂が好ましい。この場合、熱を加えて硬化させると樹脂が短時間でより固くなるという点で好ましい。
前記模様15は、発光部10の表面側発光模様を形成するもので、本実施の形態においては透光部分(図2の白い部分)18aと、遮光部分(斜線を施した部分)18bとからなるストライブ状の模様に形成した例を示したが、これに限らず適宜な模様、文字、記号等であってもよい。また、遮光部分18bは適宜色に着色されたものであってもよい。このような模様15は、印刷、塗装、シール等によって形成されている。
前記発光部10の表面を覆う保護膜16としては、無色透明な合成樹脂、例えばエポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等が用いられる。保護膜16の厚さは、40μm〜2mm程度である。保護膜16は省略することもできるが、保護膜16を設ける場合は模様15が剥がれるのを防止できるので好ましい。
図1に示した前記ブロー4A、ブリッジ5、智7およびモダン9の所定箇所に形成されている発光部10も、前記テンプル8の発光部10と同様に形成されている。したがって、その詳細についての説明は省略する。ただし、各発光部10は、装飾性を高めるために発光模様、色彩、大きさ等が若干異なっている。また、ブロー4Aと智7の発光部10は、表面側がブロー4A、智7の表面と一致するように形成されている例を示しているが、裏面と一致するように形成されるものであってもよい。
このような眼鏡フレームの発光構造を備えた眼鏡1において、特に図2〜図4に示したテンプル8の裏面8b側に形成されている発光部10は、その表面側が眼鏡1の装用時において装用者の側頭部に近接または密接しているため、テンプル8の裏面側から第1の樹脂層13に入射する外光の光量が著しく少なく、十分な輝度が得られなくなることが予想される。このような問題を解決するために、本発明は第2の穴部12Bに入射する外光を第2の樹脂層14を通って第1の樹脂層13に導くようにしているので、装用時においても十分な光量を確保することができ、畜光剤17に畜光させることができる。そして、眼鏡1を外して暗い場所に置いたとき、畜光剤17は蓄積した光を残光として徐々に放出することにより、発光部10の表面に形成されている模様15により発光模様が形成される。また、畜光剤17から発する残光の一部は第2の樹脂層14を通ってテンプル8の表面8a側に放出されるため、第2の樹脂層14も光って見える。したがって、暗い場所では発光部10が発光装飾となり、装用者が眼鏡1を探す場合であってもその所在を容易に見付けることができ、眼鏡1を誤って足で踏みつけたりするのを防止することができる。
ここで、第2の樹脂層14を通って第1の樹脂層13側に入射される外光の光量が少なく、第1の樹脂層13の畜光剤17の発光が弱かったり、残光時間が短いときは、第2の穴部12Bの穴径、形状、数、深さ等を適宜変更して第1の樹脂層13側に入射される外光の光量を多くすればよい。例えば、第2の穴部12Bを1つの長孔とし開口面積を大きくすれば外光の入射量が増大し、畜光剤17の残光を増大させることができる。
図5(a)、(b)、(c)は本発明に係る眼鏡フレームの発光構造の第2の実施の形態を示すブリッジの裏面側から見た図、ブリッジの表面側から見た図およびV−V線拡大断面図である。
この実施の形態は、眼鏡部品としてのブリッジ5に発光構造を設けた例を示すものである。ブリッジ5の長手方向の中央には、その表裏面5a,5bに貫通する貫通孔31が形成されている。この貫通孔31は、ブリッジ5の裏面(装用者の頭部と対向する面)5b側に形成された第1の穴部31Aと、表面(装用者の頭部側とは反対側の面)5a側に形成された第2の穴部31Bとで構成されている。第1の穴部31Aは、深さがブリッジ5の厚さの二分の一より若干深い左右方向に長い矩形の穴に形成されている。第2の穴部31Bは、第1の穴部31Aより細い矩形の穴で、かつ第1の穴部31Aの底面中央部に連通するように形成されている。
前記第1の穴部31Aには、畜光剤17を含有する透光性を有する合成樹脂を充填し硬化させることにより第1の樹脂層13が形成され、その表面には着色樹脂によって「HOYA」という文字模様34が埋め込み形成されている。このような文字模様34は、第1の樹脂層13の表面に凹部をドリル、エンドミル等による切削加工、レーザー加工、型による転写等によって形成した後、この凹部に溶融した着色樹脂を充填して硬化させることにより形成されている。
前記第2の穴部31Bには、畜光剤を含まない透明な合成樹脂を充填し硬化させることにより第2の樹脂層14が形成されている。この第2の樹脂層14は、前記畜光剤17が励起される波長の光を透過する樹脂からなり、一部が前記第1の穴部31A内に入り込みその底面全体を覆っている。
このようなブリッジ5の発光構造によれば、第2の樹脂層14が第2の穴部31Bより第1の穴部31Aの底面全体にまで充填されているので、第2の樹脂層14に入射した外光が第1の樹脂層13の底面を広く照射して第1の樹脂層13内に入射し畜光剤17に当たる。したがって、採光性に優れ、畜光剤17の発光輝度および残光時間を高めることができるという利点がある。
図6(a)、(b)、(c)は本発明に係る眼鏡フレームの発光構造の第3の実施の形態を示す発光部の正面図、背面図およびVI−VI線断面図、図7は透光性プレートの平面図である。
この実施の形態は、テンプル8の裏面8b側に発光部46を設けた例を示すものである。テンプル8の長手方向中央には、表裏面8a,8bに貫通する貫通孔40が形成されている。貫通孔40は、テンプル8の裏面8b側に形成された第1の穴部40Aと、表面5a側に形成された第2の穴部40Bとで構成されている。第1の穴部40Aは、左右方向に長い矩形の穴からなり、畜光剤17を含有する透光性を有する合成樹脂を充填し硬化させることにより、第1の樹脂層13が形成されている。第2の穴部40Bは、左右方向に並設された3つの穴からなり、前記第1の穴部31Aの底面の一部にそれぞれ連通するように形成されている。第2の穴部40Bを形成する3つの穴は、四角形、台形、円形等の適宜な形状とすることができる。第2の穴部40Bには、畜光剤を含まない透明樹脂を充填し硬化させることにより第2の樹脂層14が形成されている。第2の樹脂層14としては、前記畜光剤17が励起される波長の光を透過する樹脂が用いられる。
前記第1の穴部40Aと第2の穴部40Bとの境目には段差42が形成されており、この段差42に透光性プレート43を配置し第1の穴部40Aと第2の穴部40Bを仕切っている。透光性プレート43は、光の透過率が高いという点で無色透明なプレートが好ましいが、これに限らず畜光剤17を刺激する波長の光を透過する透明性を有するものであれば着色したものや模様が施されているものであってもよい。また、透光性プレート43は、前記第2の穴部40Bの内側開口部の全体を覆う大きさを有するものであればよく、必ずしも第1の穴部40Aの底面と同一形状でなくてもよい。
また、貫通孔40に組み込まれる透光性プレート43としては、図7に示したものに限らず種々の変更が可能であり、例えば図8(a)、(b)に示すような透光性プレート43A,43Bを用いてもよい。
図8(a)に示す透光性プレート43Aは、テンプル8の第1の穴部40Aの底面と同一の大きさを有する矩形の透明なプレートからなり、表面に第2の穴部40Bの輪郭形状と同一形状の着色模様45を枠状に施したものである。この場合、着色模様45は第2の穴部40Bを覆っていないので、遮光性を有するものであってもよい。
図8(b)に示す透光性プレート43Bは、図7に示した透光性プレート43と同一形状ではあるが、表面に反射率の高い着色が施されている点と、テンプル8の第2の穴部40Bと対応する部位に複数の小さな貫通孔47が設けられている点で異なっている。すなわち、この透光性プレート43Bは、プレート自体は不透光あるいは光透過率が低いが、貫通孔47によって透光性を確保するようにしたものである。反射率の高い着色の例としては、例えば白色などの透光性の低いあるいは不透明な着色が考えられる。このようにプレートの光反射率を高くする場合、光を透し難くなる可能性があるが、貫通孔47が設けられているため、この貫通孔47により第2の穴部40Bに入射した外光を第1の穴部40Aに導くことができる。また、反射率の高い着色が施されているため、畜光剤17から放出される残光のうち、この反射率の高い着色部分に当たった光は反射されるため、発光部の輝度を増加させることができる。なお、貫通孔47を設ける代わりに、透明なプレートにこのような模様の着色模様を施して貫通孔47に相当する部分を透明にしてもよい。
このようなテンプル8の発光構造においては、明るい場所でも透光性プレート43または43A,43Bの着色された形状や模様が畜光剤17を含有する第1の樹脂層13を透して見えることにより、明るいときにも見える装飾模様とすることができる。また、暗い場所でも発光部46の発光色に変化をもたせることができる。
また、第1の樹脂層13と第2の樹脂層14の間に透光性プレート43または43A,43Bを配設しているので、第1、第2の樹脂層13,14の境界面が平らになり、発光部46の見栄えがよくなるという利点がある。
また、第1、第2の樹脂層13,14との間に透光性プレート43または43A,43Bを配設しているので、第2の樹脂層14に入射した外光を第1の樹脂層13内により広く導いて畜光剤17に当てることができる。
図9は本発明に係る眼鏡フレームの発光構造の第4の実施の形態を示す断面図である。
この実施の形態はテンプル等の眼鏡部品50にその表裏面50a,50bに貫通する貫通孔51を形成し、この貫通孔51の表面側開口部に畜光剤17を含む透光性樹脂を充填して第1の樹脂層13を形成し、裏面側開口部に畜光剤を含まない透明樹脂を充填して第2の樹脂層14を形成したものである。貫通孔51は、眼鏡部品50の裏面50b側に形成された小さな2つの丸い穴からなる第1の穴部51Aと、表面50a側に形成された1つの大きな矩形の穴からなる第2の穴部51Bとで構成され、第1の穴部51Aが第2の穴部51Bの底面の一部に連通している。すなわち、本実施の形態は、上記した第1の実施の形態とは反対に、第1の穴部51Aに畜光剤17を含む透光性樹脂を充填し、第2の穴部51Bに透明樹脂を充填したものである。
このような眼鏡部品50の発光構造においては、第2の穴部51Bを第1の穴部51Aよりも大きく形成しているので、第2の樹脂層14に入射した外光を、第1の樹脂層13の底面全体から当該樹脂層13内に入射させることができるという利点を有している。
図10は本発明に係る眼鏡フレームの発光構造の第5の実施の形態を示す断面図である。
この実施の形態はテンプル等の眼鏡部品50にその表裏面50a,50bに貫通する貫通孔55を形成し、この貫通孔55の裏面側開口部に畜光剤17を含む透光性樹脂を充填することにより第1の樹脂層13を形成し、表面側開口部に同じく畜光剤56を含む透光性樹脂を充填することにより第2の樹脂層14を形成したものである。また、第1の樹脂層13と第2の樹脂層14の表面に模様57,58をそれぞれ形成し、透明な保護膜16によってそれぞれ覆っている。
前記貫通孔55は、眼鏡部品50の裏面50b側に形成された第1の穴部55Aと、眼鏡部品50の表面50a側に形成され前記第1の穴部55Aの底面の一部に連結する第2の穴部55Bとで構成されている。これらの穴部55Aと55Bの境目には、段差42が設けられ、この段差42に透光性プレート43を配置することにより第1、第2の穴部55A,55Bを仕切っている。
前記第2の樹脂層14に含まれる畜光剤56は、第1の樹脂層13に含まれている畜光剤17の含有率より低く設定されている。第1の樹脂層13に含まれている畜光剤17の含有率は20〜70%、第2の樹脂層14に含まれている畜光剤56の含有率は10〜60%で、両畜光剤17,56の含有率の差を10%以上とした。畜光剤17と畜光剤56は、発光色が異なるものであってもよい。発光色が異なる場合は、発光部59の発光色を眼鏡部品50の表裏面50a,50bで異ならせることができる。
このような眼鏡部品50の発光構造においては、第1、第2の樹脂層13,14に畜光剤17,56をそれぞれ混入しているので、暗い場所では発光部59のどちら側の面からも残光を発するが、含有率が低い第2の樹脂層14は畜光剤17の含有率が高い第1の樹脂層13に比べて輝度が低い。一方、明るい場所では、畜光剤56の含有率が低い第2の樹脂層14の方が第1の樹脂層13に比べて光の透過率が高く、外光が入射し易い。
また、第1の樹脂層13と第2の樹脂層14との間に配設された透光性プレート43は、第1の樹脂層13に比べて透過率の高い第2の樹脂層14の方から透けて見え易い(畜光剤56の含有率が低いため)。
図11は本発明に係る眼鏡フレームの発光構造の第6の実施の形態を示す断面図である。
この実施の形態はテンプル等の眼鏡部品50にその表裏面50a,50bに貫通するストレートな貫通孔60を形成し、この貫通孔60の内部に透光性プレート43を配設して第1の穴部60Aと第2の穴部60とに仕切り、表面側の第1の穴部60Aに畜光剤17を含む透光性樹脂を充填して第1の樹脂層13を形成し、裏面側の第2の穴部60Bに畜光剤を含まない透明樹脂を充填して第2の樹脂層14を形成したものである。また、第1の樹脂層13の表面に深さが異なる複数個の充填用の凹部61を形成してこれらの凹部61に着色樹脂からなる模様62を充填したものである。
このような眼鏡部品50の発光構造においても、第2の樹脂層14から入射した外光が透光性プレート43を通って第1の樹脂層13に入るため、第1の樹脂層13に入射する外光の光量を増やすことができる。なお、透光性プレート43を用いないで第1の樹脂層13と第2の樹脂層14を積層形成することも可能であるが、その場合は第1、第2の樹脂層13,14が互いに混ざり合わないようにするために最初に充填した樹脂が完全に硬化した後、次の樹脂を充填することが望ましい。
図12は本発明に係る眼鏡フレームの発光構造の第7の実施の形態を示す断面図である。
この実施の形態は第1、第2の充填樹脂71,72によって発光部74を形成したものである。すなわち、テンプル等の眼鏡部品50にその表裏面50a,50bに貫通するストレートな貫通孔70を形成し、この貫通孔70全体に畜光剤を含まない透明樹脂を充填して第2の充填樹脂72を形成し、この第2の充填樹脂72の一方の表面に深さが異なる3つの充填用の凹部73を形成し、これらの凹部73に畜光剤17を含む透光性樹脂を充填して第1の充填樹脂71を埋め込み形成することにより発光部74としたものである。各凹部73の深さおよび穴径はそれぞれ異なっているが、これに限らず全て同一の大きさであってもよい。
このように第1の充填樹脂71を第2の充填樹脂72に対して埋め込み構造とした発光部74を製作するには、貫通孔70全体に透明樹脂を充填、硬化させることにより第2の充填樹脂72を形成した後、第2の充填樹脂72の一方の表面にドリルによる切削加工、レーザー加工、あるいは押型等によって複数個の凹部73を形成し、これらの凹部73に畜光剤17を含む透光性樹脂を充填、硬化させることにより第1の充填樹脂71を形成すればよい。
このような眼鏡部品50の発光構造においても、第2の充填樹脂72の一方の表面側に第1の充填樹脂71を部分的に埋め込み形成しているので、第2の充填樹脂72の第1の充填樹脂71側とは反対側の表面から入射した外光を第1の充填樹脂71に入射させることができる。なお、貫通孔70に充填される樹脂としては、第1の充填樹脂71と第2の充填樹脂72が逆であってもよい。すなわち、貫通孔70全体に畜光剤17を含む透光性樹脂を充填、硬化させて第1の充填樹脂71を形成した後、この第1の充填樹脂71の一方の表面にドリルによる切削加工、レーザー加工、あるいは押型等によって凹部を形成し、この凹部に透明樹脂を充填して第2の充填樹脂72を形成したものであってもよい。
図13は本発明に係る眼鏡フレームの発光構造の第8の実施の形態を示す断面図である。
この実施の形態は、図1〜図3に示した第1の実施の形態の変形例であり、第2の樹脂層14の表面と保護層16の表面をそれぞれドーム状(凸面)に形成することにより、発光構造に入射する光を増やし集光能力を高め、畜光剤15により多くの外光を当てるようにしたものである。なお、この例では、第2の樹脂層14と保護膜16の表面をドーム状に形成したが、いずれか一方のみであってもよい。
保護膜16をドーム状に形成する方法としては、保護膜16の材料となる液状の樹脂の表面張力を利用して中央が最も高く盛り上がるように樹脂を塗布して保護膜を形成する。第2の保護層14の表面をドーム状に形成する場合も、保護膜16の場合と同様、第2の樹脂層14の材料となる液状の樹脂の表面張力を利用して中央が最も高く盛り上がるように樹脂を充填する。あるいは、第1の実施の形態のように第2の樹脂層14の表面を平面に形成した後、さらに樹脂を盛ってドーム状に形成してもよい。なお、上記保護膜1116や第2の樹脂層14に用いる材料として粘度の高いものを用いたり、粘度調整剤を加えて粘度を高くすると形成しやすい。また、表面張力調整剤などを利用して表面張力を調整してもよい。
この実施の形態のように保護膜16をドーム状に形成すると、第1の実施の形態における発光構造に比べて入射する光が増え、より多くの光を集光して第1の樹脂層13に入射させることができる。また、第2の樹脂層14の表面をドーム状にした場合も、第2の樹脂層14により多くの光が入射するので、より多くの光が第2の樹脂層14を通って第1の樹脂層13に到達する。したがって、畜光剤17に当たる光が多くなり、残光時間が長く、また残光の輝度を高くすることができる。
なお、この実施の形態では、第2の樹脂層14の表面をドーム状に形成した場合で説明したが、第2の樹脂層14の表面に保護膜を形成し、その保護膜の表面をドーム状に形成してもよい。また、第1の樹脂層13の表面自体をドーム状に形成してもよい。
次に、本発明に係る眼鏡部品の製造方法について説明する。
図14(a)〜(e)は本発明に係る眼鏡部品の第1の製造方法を示す図で、図2〜図4に示したテンプルの製造方法を示す工程図、図15は同製造工程のフローチャートである。
先ず、眼鏡部品であるテンプル8を準備する。テンプル8は、本実施の形態では金属製のものを使用した。テンプル8に使用される金属としては、例えば洋白、ニッケル合金、チタン、チタン合金、ベリリウム銅などがある。厚さは通常0.8mm以上である。本実施の形態では、チタンからなり、発光部10が形成される部分の厚みは約1.2mmのものを利用した。
ステップ80によりテンプル8の表面8aの所定箇所に第2の穴部12Bを形成する(図14(a))。第2の穴部12Bは、有効径部分の深さがテンプル8の発光部形成部分の板厚の略二分の一の不貫通孔である。第2の穴部12Bは、テンプル8が金属製の場合、レーザー加工や、ドリルやエンドミル等による切削加工によって形成したり、あるいはテンプル8をキャストによって製作するとき同時に形成してもよい。レーザー加工の場合は、市販のレーザー加工機(例えば、CO2 レーザー加工機)によって形成する。レーザーの出力や照射時間は、第2の穴部12Bの深さに応じて適宜調整する。また、テンプル8が合成樹脂製の場合もレーザー加工によって形成することが可能である。
次に、ステップ81およびステップ82により第2の穴部12Bに液状の透明樹脂を充填、硬化させることにより第2の樹脂層14を形成する(図14(b))。第2の樹脂層14としては、二液混合タイプの無色透明なエポキシ樹脂を用いたが、これに限らず透明性を有する限りにおいては主剤に顔料または染料を混ぜて着色し、硬化剤を添加して液状の透明樹脂を形成し、これを第2の穴部12Bに充填して第2の樹脂層14としてもよい。液状の透明樹脂の充填量は、収縮硬化によって形成される第2の樹脂層14の表面がテンプル8の表面と略同一平面になる量であることが好ましい。充填した透明樹脂が第2の穴部12Bから溢れ出たときは、テンプル8の表面8aと同一平面になるようにへらや布で取り除くか、あるいは硬化後にバフ盤等によって研磨して同一平面にする。充填後は二液混合タイプのエポキシ樹脂を用いているため硬化するまで放置あるいは加熱する。なお、第2の樹脂層14としては、二液反応型のものに限らず、例えば熱硬化性や光硬化性の樹脂を用いてもよい。この場合は、樹脂の性質に応じて加熱したり光を照射して硬化させればよい。
次に、ステップ83によりテンプル8の裏面8b側の発光部形成部分に第1の穴部12Aを形成する(図13(c))。第1の穴部12Aは、テンプル8の発光部形成部分の板厚の略二分の一の深さで形成されることにより、第2の穴部12Bと連通する。第1の穴部12Aの形成方法は、第2の穴部12Bと同様に、レーザー加工や、ドリルやエンドミル等による切削加工によって形成してもよい。
次に、ステップ84およびステップ85により第1の穴部12Aに畜光剤17を含む液状の透光性樹脂を充填、硬化させることにより第1の樹脂層13を形成する(図14(d))。畜光剤を含む透光性樹脂が第1の穴部12Aから溢れ出たときは、テンプル8の裏面8bと同一平面となるようにへらや布で取り除くか、あるいは硬化後にバフ盤等によって研磨して同一平面にする。
畜光剤17としては、SrAl24にEuとDyを添加したもの(根本特殊化学株式会社製:商品名ルミノーバ)を使用した。畜光剤17の体色は緑白色、発光色は緑色である。畜光剤17の含有量は第1の樹脂層13に対する重量比20〜70%の間で調整した。畜光剤17の混入比率が大きいほど発光輝度は高くなる。ただし、外光の透過率は低下する。
次に、ステップ86により第1の樹脂層13の表面に模様15を印刷、塗装等によって形成する(図14(e))。この後、ステップ87により第1の樹脂層13の表面全体に保護膜16を塗布して硬化させると、図2〜図4に示した発光部10を備えたテンプル8が製作される。保護膜16としては、透明なアクリル系やウレタン系の樹脂を使用した。
図16(a)〜(e)は、本発明に係る眼鏡部品の第2の製造方法を示す工程図、図17は同眼鏡部品の製造工程のフローチャートである。
この製造方法は、前記第1の製造方法と第1、第2の樹脂層13,14の形成時期を前後逆にした点で相違している。このため、第1の穴部12Aと第2の穴部12Bを形成する時期も前後逆にしている。その他の工程は同一である。すなわち、先ず、眼鏡部品としてのテンプル8の裏面8bに第1の穴部12Aを形成する(図16(a)、ステップ90)。次に、ステップ91およびステップ92により第1の穴部12Aに畜光剤17を含む液状の透光性樹脂を充填、硬化させることにより第1の樹脂層13を形成する(図16(b))。次に、テンプル8の表面8aに第2の穴部12Bを第1の穴部12Aと連通するように形成する(ステップ93、図16(c))。
次に、ステップ94およびステップ95により第2の穴部12Bに畜光剤を含まない液状の透明樹脂を充填、硬化させることにより第2の樹脂層14を形成する(図16(d))。
次に、ステップ96により第1の樹脂層13の表面に模様15を印刷、塗装等によって形成する(図16(e))。そして、この後、ステップ97により第1の樹脂層13の表面全体に保護膜16を塗布して硬化させ、もって発光部10を備えたテンプル8の製作を終了する。
図18(a)〜(e)は本発明に係る眼鏡部品の第3の製造方法を示す工程図、図19は同眼鏡部品の製造工程のフローチャートである。
この製造方法は、眼鏡部品50の表裏面50a,50bに貫通する貫通孔12を形成し、内部に透光性プレート43を配置して第1、第2の樹脂層13,14を順次積層形成したものである。
先ず、眼鏡部品50に第1の穴部12Aと第2の穴部12Bとからなる貫通孔12を形成する(図18(a)、ステップ100)。第1の穴部12Aは眼鏡部品50の表面50a側に形成された1つの大きな穴で構成されている。第2の穴部12Bは、眼鏡部品50の裏面50b側に形成され前記第1の穴部12Aの底面の一部に開口する2つ穴からなり、両穴部12A,12B間には段差42が形成されている。第1の穴部12Aと第2の穴部12Bの形成順序はいずれが先でいずれが後であってもよい。
次に、貫通孔12の段差42に第2の穴部12Bを塞ぐことができる透光性プレート43を配置し、第1、第2の穴部12A,12Bを仕切る(図18(b)、ステップ101)。次に、第1の穴部12Aに畜光剤17を含む液状の透光性樹脂を充填、硬化させることにより第1の樹脂層13を形成する(図18(c)、ステップ102,103)。次に、第2の穴部12Bに畜光剤を含まない液状の透明樹脂を充填、硬化させることにより第2の樹脂層14を形成する(図18(d)、ステップ104,105)。
次に、ステップ106により第1の樹脂層13の表面に模様15を印刷、塗装等によって形成する(図18(e))。そして、この後、ステップ107により第1の樹脂層13の表面全体に保護膜16を塗布して硬化させることにより、発光部10を備えた眼鏡部品50の製作を終了する。
図20(a)〜(g)は、本発明に係る眼鏡部品の第4の製造方法の工程を示す図、図21は同テンプルの製造工程のフローチャートである。
先ず、眼鏡部品50に貫通孔12を形成する(図20(a)、ステップ110)。貫通孔12は、穴径が一定のストレートな穴である。
次に、眼鏡部品50の裏面50bにプレート150を貼着して貫通孔12の裏面側開口部を塞ぐ(図20(b)、ステップ111)。次に、貫通孔12に畜光剤を含まない液状の透明樹脂を貫通孔12の途中深さまで充填する(図20(c)、ステップ112)。透明樹脂の充填量は、貫通孔12の深さの略二分の一に達する量である。
次に、透明樹脂の内面上に図7に示した透光性プレート43を配置し、硬化させることにより第2の樹脂層14を形成する(図20(d)、ステップ113,114)。この場合、透光性プレート43は、これに限らず図8(b)に示した透光性プレート43Bのように透光用の穴47を有するものであってもよい。
さらに、貫通孔12に畜光剤17を含む液状の透光性樹脂を充填、硬化させることにより第1の樹脂層13を形成し、この第1の樹脂層13の表面を眼鏡部品50の表面50aと同一面にする(図20(e)、ステップ115,116)。
次に、ステップ117により第1の樹脂層13の表面に複数個の凹部61を形成する(図20(f))。そして、各凹部61に模様62となる樹脂を充填して硬化させることにより、図11に示した発光部を備えた眼鏡部品50の製作を終了する(図20(g)、ステップ118)。模様62となる樹脂としては、顔料を混ぜて着色した樹脂や金属粉など細かな異物を分散させた樹脂などを用いてもよい。
なお、本発明は上記した実施の形態に限らず種々の変更、変形が可能である。例えば、図10に示した第5の実施の形態以外の実施の形態においても、第2の樹脂層14または第2の充填樹脂72にも第1の樹脂層13または第1の充填樹脂71に含まれている畜光剤17より含有率の少ない畜光剤を混入したり、第2の樹脂層14または第2の充填樹脂72の表面に模様を施してもよい。
また、第1〜第3の製造方法の説明においては、印刷、塗装等によって発光部の模様を形成する場合で説明し、第4の製造方法の説明においては、凹部を形成してそこに樹脂を充填して模様を形成する場合で説明したが、模様の形成方法は、第1〜第3の場合とで入れ替えてもよい。
また、貫通穴を形成する眼鏡部品は主に金属製の場合で説明したが、樹脂製であってもよい。
また、図5、図10および図12に示した眼鏡部品の製造方法については、説明を省略したが、上記した製造方法と同様に製作し得ることは明らかであろう。
本発明は、視力矯正用の眼鏡に限らずサングラス等にも適用することができる。
本発明に係る眼鏡の一実施の形態を示す外観斜視図である。 テンプルに形成されている発光構造の第1の実施の形態を示すテンプルの裏面側から見た図である。 図2のIII −III 線拡大断面図である。 同発光構造をテンプルの表面側から見た図である。 (a)、(b)、(c)は本発明に係る眼鏡フレームの発光構造の第2の実施の形態を示すブリッジの裏面側から見た図、ブリッジの表面側から見た図およびV−V線拡大断面図である。 (a)、(b)、(c)は本発明に係る眼鏡フレームの発光構造の第3の実施の形態を示す発光部の正面図、背面図およびVI−VI線断面図である。 透光性プレートの平面図である。 (a)、(b)はそれぞれ透光性プレートの他の実施の形態を示す平面図である。 本発明に係る眼鏡フレームの発光構造の第4の実施の形態を示す断面図である。 本発明に係る眼鏡フレームの発光構造の第5の実施の形態を示す断面図である。 本発明に係る眼鏡フレームの発光構造の第6の実施の形態を示す断面図である。 本発明に係る眼鏡フレームの発光構造の第7の実施の形態を示す断面図である。 本発明に係る眼鏡フレームの発光構造の第8の実施の形態を示す断面図である。 (a)〜(e)は本発明に係る眼鏡部品の第1の製造方法を示す工程図である。 同眼鏡部品の製造工程のフローチャートである。 (a)〜(e)は本発明に係る眼鏡部品の第2の製造方法を示す工程図である。 同眼鏡部品の製造工程のフローチャートである。 (a)〜(e)は本発明に係る眼鏡部品の第3の製造方法を示す工程図である。 同眼鏡部品の製造工程のフローチャートである。 (a)〜(g)は本発明よる眼鏡部品の第4の製造方法を示す工程図である。 同眼鏡部品の製造工程のフローチャートである。
符号の説明
1…眼鏡、2…眼鏡フレーム、8…テンプル、10…発光部、12…貫通孔、12A…第1の穴部、12B…第2の穴部、13…第1の樹脂層、14…第2の樹脂層、15…模様、16…保護層、17…畜光剤、30…発光部、31…貫通孔、31A…第1の穴部、31B…第2の穴部、34…模様、40…貫通孔、40A…第1の穴部、40B…第2の穴部、42…段差、43,43A,43B…透光性プレート、46…発光部、47…貫通孔、50…眼鏡部品、51…貫通孔、51A…第1の穴部、51B…第2の穴部、55…貫通孔、55A…第1の穴部、55B…第2の穴部、56…畜光剤、57,58…模様、59…発光部、60…貫通孔、60A…第1の穴部、60B…第2の穴部、61…充填用の凹部、62…模様、63…発光部、70…貫通孔、71…第1の充填樹脂、72…第2の充填樹脂、73…凹部、74…発光部。

Claims (15)

  1. 眼鏡部品に畜光剤によって発光部を形成した眼鏡フレームの発光構造において、
    前記眼鏡部品に形成された貫通孔と、この貫通孔内に積層状態で充填された第1および第2の樹脂層とからなり、前記第1の樹脂層を畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂で形成し、前記第2の樹脂層を透明な合成樹脂で形成したことを特徴とする眼鏡フレームの発光構造。
  2. 眼鏡部品に畜光剤によって発光部を形成した眼鏡フレームの発光構造において、
    前記眼鏡部品に形成された貫通孔と、この貫通孔内に積層状態で充填された第1および第2の樹脂層とからなり、前記第1の樹脂層を畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂で形成し、前記第2の樹脂層を前記第1の樹脂層の透光性を有する合成樹脂に混入されている畜光剤の含有率よりも低い含有率の畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂で形成したことを特徴とする眼鏡フレームの発光構造。
  3. 眼鏡部品に畜光剤によって発光部を形成した眼鏡フレームの発光構造において、
    前記眼鏡部品に形成された貫通孔と、この貫通孔に充填された第1の充填樹脂と、この第1の充填樹脂の一方の表面に形成された凹部に充填された第2の充填樹脂とを備え、
    前記第1の充填樹脂と第2の充填樹脂のいずれか一方を畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂で形成し、他方を透明な合成樹脂で形成したことを特徴とする眼鏡フレームの発光構造。
  4. 前記発光部の表面に、外部から入射する光の透過を遮るかまたは透過量を低減する模様を形成したことを特徴とする請求項1,2,3のうちのいずれか1つに記載の眼鏡フレームの発光構造。
  5. 眼鏡部品の貫通孔内の第1の樹脂層と第2の樹脂層の間に透光性プレートを配設したことを特徴とする請求項1または2記載の眼鏡フレームの発光構造。
  6. 眼鏡部品の貫通孔の内部に透光性プレートが配設される段部を設けたことを特徴とする請求項5記載の眼鏡フレームの発光構造。
  7. 前記第1の樹脂層と前記第2の樹脂層の少なくともいずれか一方の表面に保護膜を設け、この保護膜をドーム状に形成したことを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか1つに記載の眼鏡フレームの発光構造。
  8. 前記第1の樹脂層と前記第2の樹脂層の少なくともいずれか一方の表面をドーム状に形成したことを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか1つに記載の眼鏡フレームの発光構造。
  9. 請求項1〜8のうちのいずれか1つに記載の眼鏡フレームの発光構造を備えたことを特徴とする眼鏡フレーム。
  10. 請求項1,2,4〜8のうちのいずれか1つに記載の眼鏡フレームの発光構造を備えた眼鏡フレームであって、装用時において、眼鏡部品の貫通孔に充填されている第1の樹脂層が前記眼鏡部品の装用者の頭部と対向する面に露呈し、第2の樹脂層が前記眼鏡部品の装用者の頭部とは反対側の面に露呈していることを特徴とする眼鏡フレーム。
  11. 眼鏡部品の一方の面に第1の穴部を形成する工程と、
    前記第1の穴部に畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂または透明な合成樹脂のうちのいずれか一方を充填し硬化させる工程と、
    前記眼鏡部品の他方の面に前記第1の穴部に連通する第2の穴部を形成する工程と、
    前記第2の穴部に前記畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂または透明な合成樹脂のうちの他方を充填し硬化させる工程と、
    を備えたことを特徴とする眼鏡部品の製造方法。
  12. 眼鏡部品に貫通孔を形成する工程と、
    前記貫通孔内に透光性プレートを配設することにより、当該貫通孔を第1の穴部と第2の穴部とに仕切る工程と、
    前記第1、第2の穴部に畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂と透明な合成樹脂を順次充填し硬化させる工程と、
    を備えたことを特徴とする眼鏡部品の製造方法。
  13. 眼鏡部品に貫通孔を形成する工程と、
    前記貫通孔に畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂または透明な合成樹脂のうちのいずれか一方を充填して硬化させる工程と、
    前記貫通孔に充填された合成樹脂の一方の表面に充填用の凹部を形成する工程と、
    前記合成樹脂の凹部に前記畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂または透明な合成樹脂のうちの他方を充填し硬化させる工程と、
    を備えたことを特徴とする眼鏡部品の製造方法。
  14. 眼鏡部品に貫通孔を形成する工程と、
    前記貫通孔の一方の開口を塞ぎ、この貫通孔の途中深さまで畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂または透明な合成樹脂のうちのいずれか一方を充填し硬化させる工程と、
    前記貫通孔に充填された合成樹脂の内面上に透光性プレートを配置する工程と、
    前記透光性プレート上に前記畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂または透明な合成樹脂のうちの他方を充填して硬化させる工程と、
    を備えたことを特徴とする眼鏡部品の製造方法。
  15. 請求項11〜14のうちのいずれか1つに記載の眼鏡部品の製造方法において、
    透明な合成樹脂の代わりに、透光性を有する合成樹脂に混入されている畜光剤の含有率よりも低い含有率の畜光剤が混入された透光性を有する合成樹脂を充填することを特徴とする眼鏡部品の製造方法。
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