JP6752583B2 - 夜光性装飾物 - Google Patents

夜光性装飾物 Download PDF

Info

Publication number
JP6752583B2
JP6752583B2 JP2016025979A JP2016025979A JP6752583B2 JP 6752583 B2 JP6752583 B2 JP 6752583B2 JP 2016025979 A JP2016025979 A JP 2016025979A JP 2016025979 A JP2016025979 A JP 2016025979A JP 6752583 B2 JP6752583 B2 JP 6752583B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nocturnal
decorative member
opening
decoration
width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016025979A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016170399A (ja
Inventor
紗葵 三浦
紗葵 三浦
哲浩 中村
中村  哲浩
一彦 寺嶋
寺嶋  一彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Publication of JP2016170399A publication Critical patent/JP2016170399A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6752583B2 publication Critical patent/JP6752583B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Illuminated Signs And Luminous Advertising (AREA)

Description

本発明は、腕時計、携帯電子機器、各種計器類等に適用する夜光性装飾物に関し、蓄光性部材を用いて夜間の暗い場所でも表示部の視認を可能にした夜光性装飾物に関する。
例えば、指針を用いる腕時計において、夜間の暗い場所(以下、「暗所」と記載する)でも時刻が視認できるように文字板及び指針の一部に蓄光性部材(以下、「夜光性部材」と記載する)を印刷し、又はシート状にして貼り付けるなどの方法によって蓄光部を形成し、日中の明るい場所(以下、「明所」と記載する)での外部光により蓄光部にエネルギーを蓄え、夜間の暗所で蓄光部を発光させて、時刻の認識を可能にしたものが知られている。
このような腕時計では、暗所では蓄光部の発光により時刻を知ることができるが、明所では文字板又は指針に形成した夜光性部材が特有の白緑色系の色に見えてしまい、装飾性に欠ける問題があり、この改善が望まれていた。背景としては、腕時計は時刻を報知する装置としてだけでなく、装飾品としての役割があるためである。
このような要求に対しては、従来、例えば指針式の腕時計を例として、夜光性部材の面積や配置を工夫して、明所では夜光性部材が目立たないようにして時刻を知り、暗所では発光素子を用いて夜光性部材を発光させて表示部を照明し、時刻を知るような提案がなされている。(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に示した従来技術は、微細な貫通孔が多数形成された金属板からなる文字板と、貫通孔内に充填された夜光性部材と、文字板の裏側に夜光性部材を発光させるための発光素子が設けられ、暗所では発光素子の照射により夜光性部材を発光させて文字板を照明し、時刻の読み取りを可能にしている。
このような構成とすることにより、暗所では文字板全体を所望の時に発光させて時刻の読み取りを可能にし、明所では金属性の文字板による金属感のある装飾性を得るとともに時刻を知るようにしている。
特開2003−248445号公報(第1頁、第1図)
特許文献1に示した従来技術は、ステンレスなどの金属板を用いた文字板に段差のある微細な貫通孔を多数形成し、各貫通孔に夜光性部材を充填形成し、文字板の裏側に導光板を配置してなり、発光素子から発光される紫外線が導光板を経由してバックライトとして各貫通孔に形成された多数の夜光性部材を発光させることによって、文字板の表示部側の全体を照明して時刻を知るようにしている。
しかしながら、特許文献1に示す従来技術において、貫通孔を文字板の広い面積に多数配置し、各貫通孔の孔径が金属板の厚み(例えば0.1mm程度)よりも小さく形成して目立たないようにして金属感を得るようにしているが、多数の貫通孔を有する薄い文字板全体を鏡面のような光沢を有する高級感ある装飾面とするのは容易ではない。例えば研磨
等の工程を設けて鏡面のような光沢を得ることはできるが、工程の増加により費用がかかる上、腕時計の風防ガラスが組み込まれて表示部が保護されるまでの組立工程において光沢面にキズがつきやすいという問題もある。
また、従来技術は、照明用の発光素子を発光させるために腕時計の電池などの電気エネルギーを利用して文字板の表示部側の全体を照明して時刻を知るようにしており、発光用として外部光を利用するものではない。そのため、外部光を効率良く取り入れて蓄光するための夜光性部材の有効配置に関するものではない。
また、貴金属等を用いた装飾部材に夜光性部材を組み込み、明所では高級な金属感を有し、暗所では指針や時字の一部又は文字板の一部を蓄光された夜光性部材で発光させて時刻を知るような夜光性装飾物に関するものではない。
このように、特許文献1に示した従来技術は、文字板に貫通孔を多数形成し貫通孔に夜光性部材を充填する構成とすることによって、暗所では、夜光性部材の発光により時刻を知るようにし、明所では、文字板の貫通孔(開口部)が目立たないようにして金属感を確保しようとする技術であるが、明所では鏡面状の光沢を有する高級な金属感を有し、暗所では外部光を有効に利用した夜光性部材による表示により時刻の認識を可能にしたものではない。
そこで、本発明の目的は、上記問題点を解決しようとするものであり、外部光を有効に利用する夜光性部材を用いて表示する夜光性装飾物であって、表示部に設けられる装飾部材の高級感のある鏡面状の光沢を容易に得られ、また保護することができる夜光性装飾物を提供することである。
また、本発明の他の目的は、外部光を有効に利用して夜光性部材の蓄光を効率良く行うことができる夜光性装飾物を提供することである。
本発明における夜光性装飾物の構成は以下の通りである。
暗所での視認性及び装飾性を付与した夜光性装飾物であって、暗所で視認性を付与するための夜光性部材と、明所での視認性及び装飾性を有する装飾部材とを備え、夜光性部材と装飾部材とが同一領域内に混在して配置され、装飾部材は、夜光性部材を露出する開口部を有し、夜光性部材の視認側に透明部材を有し、装飾部材は、視認側の面が鏡面であり、開口部の幅は、3μm以上、11.6μm以下であることを特徴とする。また、装飾部材は、金属であることが好ましい。
これにより、夜光性部材と装飾部材とが同一領域内に混在して配置され、夜光性部材を露出する開口部を有する装飾部材に透明部材を配置したので、透明部材に所定の金属膜を形成するときに、透明部材の表面平滑性を活かした金属膜の形成ができる。したがって、鏡面状の光沢を有する装飾部材を容易にパターン形成することができる。その結果、暗所では夜光性部材の発光を視認することができ、明所では鏡面状の光沢を有し金属感のある装飾部材を得ることができる。
また、夜光性部材上及び装飾部材上に透明部材を配置しているとよい。
これにより、透明部材上に開口部を有する装飾部材を形成することができるので、透明部材の表面平滑性を活かした鏡面を有する装飾部材とすることができ装飾部材表面の研磨などの平滑化工程を省略できる。また、透明部材は、装飾部材の保護層とすることができるのでキズがつきにくくまた耐蝕性を向上させることができる。
また、透明部材は、装飾部材を設けていない面と夜光性部材とを対向するように配置し
ているとよい。
これにより、透明部材の表面平滑性を利用して装飾部材をパターン形成し、透明部材の装飾部材を設けていない面を夜光性部材と対向させて配置するので、鏡面状の光沢を有する装飾部材を得られる。また、透明部材は、装飾部材と夜光性部材の間に配置され導光板として作用する。その結果、外部光を装飾部材の開口部から取り入れて透明部材内で拡散して夜光性部材に吸収されるので蓄光効率が向上し、発光時間を延ばすことができる。
また、装飾部材は、夜光性部材を配置するための凹部を有するとよい。
これにより、装飾部材に直接凹部を設けて夜光性部材を形成できるので、比較的小形の部品やその一部に夜光性部材を形成することができ、製造も容易な夜光性装飾物を提供することができる。
また、装飾部材は、基材上に設けられた凸部であり、凸部によって夜光性部材を配置するための凹部が形成されていてもよい。
これにより、剛性のある基材上の所定領域に装飾部材をパターン形成するとともに凹部を形成し、装飾部材に形成された凹部に夜光性部材を配置することができるので、剛性と装飾性を両立できる。また、高価な装飾部材の使用量を抑制することができる。
また、夜光性部材が配置されている領域の形状が、夜光性装飾物の形状と異なっているとよい。
これにより、夜光性装飾物の形状とは異なる形状に暗所で夜光性部材を発光させることができるので文字やマーク等を任意に発光表示することができる。また、夜光性部材を全面に形成する必要がないので夜光性部材の使用量を抑制できる。
また、透明部材は、夜光性部材の発光色を調整する色調整層であるとよい。
これにより、染料、顔料、蛍光体などを含有した透明部材を用いることで透明部材を色調整層とすることができる。その結果、夜光性部材の発光色の色味を任意に変えることができる。
本発明によれば、表示部に設けられる夜光性装飾物に透明部材の表面平滑性を生かして装飾部材を形成するので、高級感のある鏡面状の光沢を容易に得られ、また保護することができる夜光性装飾物を提供することができる。
また、透明部材が導光板として作用することで、外部光を有効に利用して夜光性部材の蓄光を効率良く行うことができる夜光性装飾物を提供することができる。
本発明の第1の実施形態における第1構成例を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態における第2構成例を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態における第3構成例を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態における第4構成例を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態における第1〜第4の構成例の製造工程を示す工程図である。 本発明の第1の実施形態における第1〜第4の構成例の製造工程を示す工程図である。 本発明の第1の実施形態における第1〜第4の構成例の製造工程を示す工程図である。 本発明の第1の実施形態における第1〜第4の構成例の製造工程を示す工程図である。 本発明の第1の実施形態における第1〜第4の構成例の製造工程を示す工程図である。 本発明の第1の実施形態における第1〜第4の構成例の製造工程を示す工程図である。 本発明の第2の実施形態を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態を示す平面図である。 本発明の第5の実施形態を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態における第1変形例を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態における第2変形例を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態における第3変形例を示す断面図である。 各実施形態における装飾部材の第1開口パターン例を示す平面図である。 各実施形態における第1開口パターン例の断面構成を示す断面図である。 各実施形態における装飾部材の第2開口パターン例を示す平面図である。 各実施形態における第2開口パターン例の断面構成を示す断面図である。 各実施形態における装飾部材の第3開口パターン例を示す平面図である。 各実施形態における第3開口パターン例の断面構成を示す断面図である。 各実施形態における視力と視認距離と開口幅の関係を示すグラフである。 各実施形態における年齢とディオプトリ―と近点との関係を示す表である。 各実施形態における年齢と近点との関係を示すグラフである。 各実施形態における装飾部材の開口パターン例を示す平面図である。 本発明を指針式の腕時計に応用した例を示す断面図である。 本発明を指針式の腕時計に応用した例を示す平面図である。 本発明を指針式の腕時計に応用した例を示す斜視図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
ただし、以下に示す実施形態は、本発明の思想を具体化するための夜光性装飾物を例示するものであって、本発明は以下に説明する構成に特定するものではない。特に実施形態に記載されている構成部材の材質、形状、その相対的配置等は特定的な記載がない限りは本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく説明例に過ぎない。さらに、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は説明をわかりやすくするために誇張していることがある。
本発明は、表示部に設けられる夜光性装飾物に、明所では高級感のある鏡面を容易に得ることができ、また外部光を効率よく蓄光して、暗所では発光表示する夜光性装飾物とするものである。
このような夜光性装飾物を実現するために、明所での視認性及び装飾性を備え夜光性部材を露出する開口部を有する装飾部材において、透明部材を用いてその光沢面を利用することで、鏡面状の光沢面を形成して高級な金属感を得ようとするものである。
以下、図面を用いて夜光性装飾物を詳述する。説明にあっては、同一要素には同一番号を付し、重複する説明は省略するものとする。また、発明に関係のない部分は省略している。
まず、図1A〜図1Dを用いて、第1の実施形態(4つの構成例)を説明し、図2A〜図2Fを用いてその製造方法を説明する。次に、図3Aを用いて第2の実施形態を、図3Bを用いて第3の実施形態を、図3Cを用いて第4の実施形態をそれぞれ説明する。次に、図4A〜図4Eを用いて、第5の実施形態とその変形例(第1〜第3の変形例)を説明する。次に、図5A、図5Bを用いて各実施形態に係る装飾部材の第1の開口パターン例を説明し、図6A、図6Bを用いて第2の開口パターン例を説明し、図7A、図7Bを用いて第3の開口パターン例を説明する。次に、図8、図9A、図9B、図10を用いて、各実施形態に係る視力と視認距離と開口幅の関係、及び年齢とディオプトリ―と近点の関係、及び各種開口パターン例をそれぞれ説明する。そして、図11A〜図11Cを用いて本発明を指針式の腕時計に応用した例を説明する。
[第1の実施形態(4つの構成例)の説明:図1A〜図1D]
まず、図1A〜図1Dを用いて第1の実施形態の4つの構成例である夜光性装飾物50、夜光性装飾物55、夜光性装飾物60、夜光性装飾物65を説明する。図1A〜図1Dは、4つの構成例のそれぞれの要部断面図を示す。
第1の実施形態の4つの構成例の特徴は、いずれも夜光性装飾物を視認する際に、夜光性部材3と装飾部材2とが同一領域内に混在して配置され、夜光性部材3の視認側に透明部材5を有している点である。
まず、図1Aにおいて、夜光性装飾物50は、装飾部材2が夜光性部材3と透明部材5に挟まれるように配置され、透明接着剤5sにて接合されている。装飾部材2は、透明部材5の光沢面に、例えば、金、プラチナなどを真空蒸着やスパッタリングなどの方法によって所定の厚さに形成した装飾用の金属層からなり、装飾部材2の所定の領域にフォトリソ法などの方法によって、例えばスリット状の開口部1をパターン化したものである。開口部1の開口部1の幅はt、開口部1間の装飾部材2の幅はwである。この開口部1の幅t、装飾部材の幅wの具体例と、視認と金属感については後述する。尚、装飾部材2の厚さは誇張して描かれているが、実際の厚さは、特に限定はしないが、例えば数0.1μm〜数μm程度で視認したときの金属感や光の透過度合いを考慮して適宜決定する。
次に、図1Bにおいて、夜光性装飾物55は、装飾部材2が夜光性部材3と透明部材5に挟まれるように配置され、夜光性接着剤3sによって接合されている。夜光性接着剤3sは、透明接着剤に周知の蓄光材料粒子を含有させた、いわゆる蓄光塗料を用いることができる。装飾部材2の厚さやパターン形状は夜光性装飾物50と同様である。
次に、図1Cにおいて、夜光性装飾物60は、装飾部材2が透明部材5の上面側になるようにして、装飾部材2を設けていない透明部材5の面と夜光性部材3とが対向して配置され、夜光性接着剤3s又は透明接着剤5sにて接合されている。装飾部材2の厚さやパターン形状は夜光性装飾物50と同様である。
次に、図1Dにおいて、夜光性装飾物65は、装飾部材2が透明部材5の上面側になるようにして、装飾部材2を設けていない透明部材5の面に夜光性接着剤3sを塗布し、乾燥固化している。装飾部材2の厚さやパターン形状は夜光性装飾物50と同様である。
[発光動作の説明:図1A〜図1D]
夜光性装飾物50、55において、透明部材5の上面側から入射した外部光は、透明部材5の内部を透過し、装飾部材2に設けられた開口パターン(開口幅t、装飾部材幅w)の開口部1から夜光性部材3に入射し吸収される。そして、外部光の光エネルギーを吸収した夜光性部材3は励起状態となり、外部光が遮断されると、基底状態に戻る過程でゆっ
くり発光する。このようにして、夜光性装飾物50、55は、例えば腕時計の時字や指針に設けられて、表示部の所定の位置の所定の領域において発光し、明所では、主に装飾部材2の金属光沢を視認し、暗所では、開口部1を通過する夜光性部材3の発光を視認することができ、時刻を知ることが可能となる。
次に、夜光性装飾物60、65において、装飾部材2の上面側から入射した外部光は、装飾部材2に設けられた開口パターン(開口幅t、装飾部材幅w)の開口部1を通過して透明部材5に入射する。透明部材5に入射した光は、透明部材5内で拡散して夜光性部材3に入射して吸収される。図1A及び図1Bに示す夜光性装飾物50、55との相違点は、夜光性部材3又は夜光性接着剤3sと装飾部材2とが透明部材5を介して配置されているため、外部光が透明部材5内で拡散し、透明部材5と接している夜光性部材3又は夜光性接着剤3sの面全体に外部光が照射される点である。発光動作については前述した夜光性装飾物50、55と基本的には同様であるが、暗所で夜光性部材3又は夜光性接着剤3sが発光する際も透明部材5と接している夜光性部材3又は夜光性接着剤3sの面全体が発光するため、蓄光効率を向上させて発光時間を延ばすことができる。
[製造方法の説明:図2A〜図2F]
次に、上述した第1の実施形態の4つの構成例の製造方法について簡単に説明する。図2A〜図2Dは、夜光性装飾物50、55、60、65の製造方法の主要な前半工程S1〜S4を示す断面図であり、図2E〜図2Fは、後半の製造工程S5−a、S5−bを示す断面図である。
[製造工程S1〜S5−bの説明:図2A〜図2F]
図2Aに示す製造工程S1において、透明部材5は、例えば、アクリル、ポリカ―ボネートなどの透明樹脂、又はガラスなど、表面が鏡面状の光沢を有するものを用いる。透明部材5の表面全体に、例えばスパッタリングや蒸着等の方法を用いて装飾部材2を所定の厚さに形成する。
次に、図2Bに示す製造工程S2において、透明部材5に形成された装飾部材2上にフォトリソ法等を用いてレジスト11を所定のパターンに形成する。
次に、図2Cに示す製造工程S3において、装飾部材2の不要部をエッチング法等により除去して所定の開口パターンを形成する。
次に、図2Dに示す製造工程S4において、レジスト11を除去する。これにより、透明部材5の表面に所定の開口パターンを有する装飾部材2が形成される。ここで、装飾部材2に設けられた開口パターンの開口部1の開口部1の幅はt、開口部1間の装飾部材2の幅はwである。
そして、図2Eに示す製造工程S5―aにおいて、前述の装飾部材2がパターン形成された透明部材5の上下を図2Dに示した状態と逆にして、透明部材5の装飾部材2を形成した面と夜光性部材3とを対向させた状態で透明接着剤5s又は夜光性接着剤3sを用いて接着する。これにより、図1A及び図1Bに示す夜光性装飾物50又は55が形成される。
一方、図2Fに示す製造工程S5―bにおいて、前述の装飾部材2がパターン形成された透明部材5の上下を図2Dに示した状態のままにして、透明部材5の装飾部材2が形成されていない面と夜光性部材3を対向させた状態で透明接着剤5s又は夜光性接着剤3sを用いて接着する。これにより、図1Cに示す夜光性装飾物60が形成される。図1Dに示す夜光性装飾物65については、装飾部材2がパターン形成された透明部材5の装飾部
材2が形成されていない面に夜光性接着剤3sのみを配置することにより形成される。
尚、S1〜S4に示した製造工程は、透明部材5の表面の光沢を活かして装飾部材2をパターン形成するものである。一方、夜光性部材3の表面に装飾部材2を形成する方法もある。その場合は、夜光性部材の表面光沢が期待できないので、鏡面状の光沢を得るのが難しい。したがって、用途によって鏡面状の光沢の要否を検討し製造方法を選択することが好ましい。
また、製造工程S5―a又はS5―bにおいて、透明接着剤5s又は夜光性接着剤3sを用いたが、接合面における屈折又は界面反射等の視認への悪影響を避けるために、夜光性接着剤3sのバインダ又は透明接着剤5sは、透明部材5と屈折率が近い材料を選択することが望ましい。
[効果の説明]
第1の実施形態の4つの構成例の、夜光性装飾物50、55、60、65はいずれも透明部材5の表面平滑性を活かして装飾部材2として金属膜を成膜するので、明所では高級感のある鏡面状の金属光沢を容易に得られ、且つ、開口部1が目立たない夜光性装飾物とすることができる。また、外部光を吸収した夜光性部材3は、暗所で所定の発光表示を行うことができる。
また、夜光性装飾物50、55は、透明部材5が製造工程上あるいは製品化後の保護層として機能し、キズ防止や耐蝕性に効果がある。また、夜光性装飾物60、65は、透明部材5が導光板として作用し、装飾部材2の開口部1を通過した光が放射状に広がり拡散するため、夜光性部材3の全体に均一に光を照射することができる。そのため、夜光性部材3の蓄光効率を向上させて発光時間を延ばすことができる。
尚、夜光性装飾物60、65は最表面に装飾部材2が露出するので、必要に応じて、所定の厚さに形成した他の透明部材を第2の透明部材5として、装飾部材2の表面に接着等により設けて保護層としてもよい。一方、夜光性装飾物50、55は、装飾部材2と夜光性部材3の間に第2の透明部材5を導光板として設けてもよい。
また、夜光性装飾物50、55、60、65は、いずれも夜光性部材3の上面に装飾部材2が形成された透明部材5を積層構成する基本型の夜光性装飾物であり、腕時計の表示部を例にすれば、文字板、時字、指針、ロゴ、見切り部材等に適用することができ、各部材の一部に構成してもよく、あるいは全体に構成してもよい。
また、特に限定はしないが、装飾部材2に用いる主な金属材料をあげておく。例えば金、銀、プラチナ、クロムである。また、特に限定はしないが、透明部材に用いる材料は、例えばアクリル、ポリカ―ボネート等の透明樹脂、又はガラスである。また、特に限定はしないが、夜光性部材3に用いる材料は、例えばZnS系、SrAl系の顔料であり、発光色も特に限定はしないが、青緑色系、黄緑色系、黄色系、橙色系などである。また、特に限定はしないが、夜光性装飾物50、55、60、65を組み込む基材の材料をあげておく。例えば、ステンレスなどの金属、セラミック、樹脂、ガラスなどである。
[第2の実施形態の説明:図3A]
次に、図3Aを用いて第2の実施形態である夜光性装飾物70を説明する。図3Aは、夜光性装飾物70の断面図を示す。
第2の実施形態の夜光性装飾物70の特徴は、基材4に夜光性部材3を配置するための凹部12を設け、凹部12に夜光性部材3を形成し、基材4上に装飾部材2を形成した点
である。夜光性装飾物70の他の基本的な構成は、夜光性装飾物50と同一であるので、同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、製造方法についても要点のみ説明する。
図3Aにおいて、例えばステンレスなどを用いた基材4に凹部12が所定の間隔で複数形成されていて夜光性部材3が充填形成されている。また、基材4及び夜光性部材3の上面には装飾部材2が所定の厚さで形成され、開口部1がパターン化されている。装飾部材2は、前述の夜光性装飾物50と同様に透明部材5の表面を利用して形成されている。夜光性部材3が形成される凹部12のピッチは装飾部材2の開口部1のピッチと同じになっていて、装飾部材2の開口部1が夜光性部材3の上に重なるようになっている。また、装飾部材2に設けられた凹部12の開口幅はt、装飾部材2の幅はwであり前述した夜光性装飾物50と同様である。
次に、夜光性装飾物70の製造方法について説明する。まず、基材4上に所定の開口部1の幅を有する凹部を例えばエッチングなどによって形成し、夜光性部材3をスキージ等によって基材4の凹部12に充填形成し乾燥固化させる。次に、基材4及び夜光性部材3の上面に、前述の工程S5―a(図2E参照)と同様に、装飾部材がパターン形成された透明部材を接着する。
これにより、夜光性装飾物70は、夜光性部材3を基材の一部の領域に限定して形成できるので、夜光性部材3の使用量を少なくすることができ経済的である。また、装飾部材2の開口部1の幅tより凹部12の幅が広いので夜光性部材3を比較的多めに充填できる。その結果、夜光性部材3の充填量が少ない割には発光時間を延ばすことができる。尚、凹部12の深さは、一般的な夜光性部材3を使用する場合、200μmから300μmが好ましいが、夜光性部材3の発光時間によって適宜設定するとよい。尚、基材4は、例えばシリコン基板を用いてRIE(ドライエッチングの一種)により深堀する方法で凹部を形成することもできる。
以上説明した様に、夜光性装飾物70は、明所では装飾部材2の開口部1が目立たない鏡面状の光沢を有する金属感を得られ、暗所では所定の発光表示を行うことができる夜光性装飾物とすることができる。尚、装飾部材2の1つの開口部に対して1つの凹部12を形成するとしたが、それに限定されず、装飾部材2の複数の開口部にまたがって凹部12を設ける構成としてもよい。
[第3の実施形態の説明:図3B]
次に、図3Bを用いて第3の実施形態である夜光性装飾物75を説明する。図3Bは、夜光性装飾物75の断面図を示している。
第3の実施形態の夜光性装飾物75の特徴は、装飾部材2に夜光性部材3を配置するための凹部12を用いてパターン化し、凹部12内に夜光性部材3を形成した点である。
図3Bにおいて、装飾部材2の上面には凹部12が所定の間隔で複数形成されている。装飾部材2に設けられた凹部12は、開口部1の開口幅がt、装飾部材2の幅がwであり、前述した夜光性装飾物50と同様である。凹部12には夜光性部材3が充填形成されている。そして、装飾部材2及び夜光性部材3の上面には透明部材5が接着されている。
次に、夜光性装飾物75の製造方法について説明する。
まず、装飾部材2上に開口幅t、装飾部材幅wとして凹部12を、エッチング等を用いてパターン形成する。次に、凹部12に夜光性部材3をスキージ等によって充填形成し乾燥固化させる。そして、基材4及び夜光性部材3の上面に透明接着剤5sを用いて透明部
材5を接着する。
以上説明したように、夜光性装飾物75は、明所では装飾部材2の開口パターが目立たない金属感を得られ、暗所では所定の発光表示を行うことができる夜光性装飾物とすることができる。尚、夜光性装飾物75は、装飾部材2に直接、凹部12を設けて夜光性部材3を形成できるので、例えば高価な装飾部材を用いる小さな装飾部に適している。凹部12の深さは、一般的な夜光性部材3を使用する場合、200μmから300μmが好ましいが、夜光性部材3の発光時間等を考慮して設定するとよい。
[第4の実施形態の説明:図3C]
次に、図3Cを用いて第4の実施形態である夜光性装飾物80を説明する。図3Cは、夜光性装飾物80の断面図を示している。
第4の実施形態の夜光性装飾物80の特徴は、基材4上に装飾部材2による凸部を形成すると同時に、夜光性部材3を配置するための凹部12をパターン化し、凹部12に夜光性部材3を形成した点である。
図3Cにおいて、基材4の上面には凸状に装飾部材2が所定の間隔で形成されている。装飾部材2に設けられた凹部12は、開口幅がt、装飾部材2の幅がwであり、前述した夜光性装飾物50と同様である。凹部12には夜光性部材3が充填されている。そして、装飾部材2及び夜光性部材3の上面には透明接着剤5sを用いて透明部材5が接着されている。
次に、夜光性装飾物80の製造方法について説明する。
まず、基材4上に装飾部材2を所定の厚さに電鋳法等を用いて、開口幅t、装飾部材幅wとしてパターン形成する。レジストを除去後に凹部12に夜光性部材3を充填形成し乾燥固化させる。そして、装飾部材2及び夜光性部材3の上面に透明接着剤5sを用いて透明部材5を接着する。
以上説明したように、夜光性装飾物80は、明所では装飾部材2の開口パターンが目立たない金属感を得られ、暗所では所定の発光表示を行うことができる夜光性装飾物とすることができる。尚、夜光性装飾物80は、基材4の上面に直接、夜光性部材3と装飾部材2とを構成する構造であるので剛性と装飾性を両立することができる。例えば基材4上の限定された領域に夜光性装飾物80を形成することによって高価な装飾部材2の使用量を抑制でき経済的である。
[第5の実施形態と3つの変形例の説明:図4A〜図4E]
次に、図4A〜図4Eを用いて第5の実施形態の夜光性装飾物150及び断面構成の3つの変形例の夜光性装飾物155、夜光性装飾物160、夜光性装飾物165を説明する。
夜光性装飾物150、155、160、165の特徴は、いずれもスリット状の開口パターンを有する装飾部材2の下面側に夜光性装飾物とは異なる形状で夜光性部材3を配置することにより、明所では装飾部材2の開口パターンが目立たない鏡面状の光沢を有する金属感を得られ、暗所では装飾部材2とは異なる形状の発光表示ができる点である。4つの夜光性装飾物150、155、160、165は、それぞれ装飾部材2と夜光性部材3との間における夜光性部材3と充填部材の構成が異なる。
上記第1の実施形態〜第4の実施形態において、夜光性装飾物の側面に夜光性部材3が露出するように形成しておくことで、夜光性部材3の発光によって暗所での夜光性装飾物
の輪郭を視認し易くすることが可能となる。
[第5の実施形態の説明:図4A、図4B]
まず、図4A、図4Bを用いて夜光性装飾物150を説明する。
図4Aは、夜光性装飾物150の平面図を示し、図4Bは、図4Aに示す切断線F−F´における断面図を示す。図4Aにおいて、夜光性装飾物150を構成する装飾部材2は、スリット状の開口部1が略等間隔に複数形成され、バターン化されている(装飾部材2の開口パターンは、透明部材5の下面側なので破線にて示されている)。また、各開口部1は、開口幅t及び装飾部材の幅wに設定されている。
次に、図4Bにおいて、最上面には透明部材5を配置し、透明部材5の下面側に装飾部材2が形成されている。装飾部材2の下面側には夜光性部材3が、平面視で例えば数字の「4」の形状で所定の厚さに形成されている。また、夜光性部材3の下面側には基材4が配置されている。また、装飾部材2と基材4に挟持された夜光性部材3の周囲の空間は、夜光性部材3と同系色の充填部材6によって充填されている。また、夜光性部材3及び充填部材6は、基材4に透明接着剤5sを用いて接着されている。
次に、夜光性装飾物150の製造方法について説明する。
前述した製造工程S4(図2D参照)に示すように、透明部材5に形成された装飾部材2を上面側にした状態で、夜光性部材3を装飾部材2に例えば数字の「4」の形に形成する。特に限定はしないが、例えばシルク印刷等の方法を用いるとよい。夜光性部材3を形成し固化後に周囲に充填部材6を塗布(又は充填)し平坦化する。その後、装飾部材2側を基材4に対向させて、基材4に透明接着材5sを用いて接合する。ここで、充填部材6は、例えば夜光性部材3と同系色の顔料等を含有する塗料又は樹脂を用いることで、装飾部材2の開口パターンの上側から視認される夜光性部材3の色味を目立たないようにすることができる。装飾部材2の開口パターンの上側から視認される夜光性部材3の色味がそれほど目立たないようであれば、充填部材6を用いない構成としてもよい。
[発光動作の説明]
夜光性部材3は、装飾部材2に形成されたスリット状の開口パターンの下面側に例えば数字の「4」の形の領域に形成されている。明所において外部光が透明部材5の上面からスリット状の開口部を通過して夜光性部材3に蓄光し、暗所で発光する。そして、図4Aに示すように発光部9(ハッチング部)がスリット状に発光する。実際にはスリットの幅やピッチは視認できないが、人間の目には「4」として視認できる(図は説明のために誇張して示している)。一方、明所では装飾部材2に形成されたスリット状の開口パターンは装飾部材2の開口部1が目立たない鏡面状の光沢を有する金属感を得られる。
これにより、夜光性装飾物150は、暗所では夜光性装飾物150の外形とは異なる形状(例えば、数字の4)に発光させることができ、明所では開口パターンが目立たない鏡面状の光沢を有する金属感のある夜光性装飾物150の外形を四角形とすることができる。尚、明所において夜光性部材3の周囲を夜光性部材と同系色の充填部材6で充填することで夜光性部材に特有の白緑色系の色味を目立たなくすることができる。また、夜光性部材を数字の「4」として形成したが、これに限定するものではなく、他の数字、文字、マーク、ロゴを形成してもよい。
[夜光性装飾物155(第5の実施形態における第1変形例)の説明:図4C]
次に、図4Cを用いて夜光性装飾物155(第5の実施形態における第1変形例)を説明する。図4Cは、図4Aと同じ切断線における第1変形例の夜光性装飾物155の断面図を示す。夜光性装飾物155が夜光性部材150の構成と異なるところは、夜光性部材3の下面側及び周囲の空間が夜光性部材と同系色の充填部材6によって充填されている点
である。他の基本的な構成は夜光性装飾物150の構成と同様であるので、同一要素には同一番号又は同一符号を付し重複する説明は省略する。
このような構成とすることで、夜光性部材3と充填部材6とを平坦化する工程が不要となり製造が容易である。また、夜光性部材3の厚さを変えることが容易である。尚、夜光性装飾物155の発光動作及び効果は夜光性装飾物150と同様である。
[夜光性装飾物160(第5の実施形態における第2変形例)の説明:図4D]
次に、図4Dを用いて夜光性装飾物160(第5の実施形態における第2変形例)を説明する。図4Dは、図4Aと同じ切断線における第2変形例の夜光性装飾物160の断面図を示す。夜光性装飾物160が夜光性部材150の構成と異なるところは、透明部材5及び装飾部材2と、基材4上に設けられた充填部材6とが透明接着剤5sによって接着されており、夜光性部材3の下面側において、夜光性部材3と基材4との間に夜光性部材3と同系色の充填部材6の層が形成されている点である。基本的な構成は夜光性装飾物150の構成と同様であるので、同一要素には同一番号又は同一符号を付し重複する説明は省略する。
このような構成とすることで、夜光性部材2と充填部材6の層とを、透明接着剤5Sを用いて容易に接着することができる。尚、充填部材6の層の形成は、特に限定しないが樹脂を塗布する方法あるいはフィルム状にして接着する方法でもかまわない。尚、夜光性装飾物160の発光動作及び効果は夜光性装飾物150と同様である。
[夜光性装飾物165(第5の実施形態における第3変形例)の説明:図4E]
次に、図4Eを用いて夜光性装飾物165(第5の実施形態における第3変形例)を説明する。図4Eは、図4Aと同じ切断線における第3変形例の夜光性装飾物165の断面図を示す。夜光性装飾物165が夜光性部材150の構成と異なるところは、透明部材5の上面側に装飾部材2が形成され、透明部材5の下面側に充填部材6の層が形成されている点である。夜光性装飾物150の構成に対して装飾部材2と透明部材5が上下逆とした構成であるが他の構成は同様であるので、同一要素には同一番号又は同一符号を付し重複する説明は省略する。
このような構成とすることで、夜光性部材3の形状を容易に、且つ、正確に形成できる。また、夜光性部材3が充填部材6の中抜き部からはみ出た部分の周囲の空間は透明接着剤5sによって充填し接着してもよいし、充填部材6の中抜き部に夜光性接着剤3sを充填するとともに、透明接着剤5sを用いずに夜光性接着剤3sが基材4との接着層の役割を果たしてもよい。充填部材6は、特に限定はしないが、透明部材7の面に、例えば金属膜をスパッタリング法等により形成してもよく、あるいは顔料等を含む塗料、樹脂などをシルク印刷等により形成してもよい。好ましくは、夜光性部材3と同系色として夜光性部材の色味を目立たなくするとよい。また、第1の実施形態の夜光性装飾物60、65で説明したように、装飾部材2の保護層として第2の透明部材5を設けてもよい。尚、夜光性装飾物165の発光動作及び効果は夜光性装飾物150と同様である。
[色調整機能を有する透明部材の説明]
これまで説明した、各実施形態、各構成例、各変形例における夜光性装飾物において、装飾部材2に鏡面状の光沢を得るために利用する透明部材5は、夜光性部材3の視認側に設けられているので、透明部材5を着色することによって、夜光性部材3が発する特有の発光色の色味を変えることができる。例えば、アクリル、ポリカ―ボネート等の透明樹脂、又はガラスに、染料や顔料、蛍光体、あるいはそれらの複合物を含有させた透光性の透明部材とすることによって、暗所で発光する夜光性部材3の発光の色味を変えることができる。
例えば、蛍光体(Ca1.2Eu0.8SiO)を用いると、波長350nm〜500nmの範囲に励起バンドを持ち、650nm(オレンジ系赤色)に発光ピークを有する色調整層とすることができる。また、特に限定はしないが他の蛍光体や染料、顔料を用いてもよい。また、透明部材5の表面に誘電体膜などを形成して光の干渉を利用して発光色の色味を変えてもよい。
このように、各実施形態において、透明部材5を色調整層とすることができる。尚、第1の実施形態の夜光性装飾物60、65及び、第5の実施形態の夜光性装飾物165の説明において、第2の透明部材5を設けて装飾部材2の保護層とする例をあげたが、第2の透明部材5についても色調整層を適用することができる。
[各実施形態に係る開口部のパターンと金属感の説明:図5A〜図7B]
次に、図5A〜図7Bを用いて、各実施形態に係る装飾部材の開口パターンの視認と、金属感の関係について説明する。
ここでは、第1の実施形態の図1Aにて説明した夜光性装飾物50の開口パターンを用いて詳しく説明するが、開口部1の幅t、装飾部材の幅wを変化させた3つの開口パターン例(第1〜第3開口パターン)を図示し、それぞれ、夜光性装飾物50a、夜光性装飾物50b、夜光性装飾物50cとして説明する。
[第1開口パターン例:図5A、図5B]
図5Aは、夜光性装飾物50aの平面図を示し、図5Bは図5Aの切断線A−A´における断面図を示す。図5Aにおいて、装飾部材2に形成されたスリット状の開口部1は略等間隔で整列していて開口部1の幅はt、開口部間の距離はwとする。また、図5Bにおいて、夜光性部材3の上面に装飾部材2が形成された例を示し、透明部材5は一点鎖線で示している。
夜光性装飾物50aは、開口部1の幅tを約3μmに、装飾部材2の幅wを約15.5μmに想定して図示している。
[第2開口パターン例:図6A、図6B]
図6Aは夜光性装飾物50bの平面図を示し、図6Bは図6Aの切断線B−B´における断面図を示す。夜光性装飾物50bは、開口部1の幅tを約15.5μmに、装飾部材2の幅wを約3μmに想定して図示している。
[第3開口パターン例:図7A、図7B]
図7Aは夜光性装飾物50cの平面図を示し、図7Bは図7Aの切断線C−C´における断面図を示す。夜光性装飾物50cは、開口部1の幅tを約3μmに、装飾部材2の幅wを約3μmに想定して図示している。
ここで、明所では、開口部1の幅tは、小さいほどパターンを視認し難く、大きいほどパターンを視認し易い。また、暗所では、開口部1の開口幅tは、小さいほど夜光性部材3の発光を視認し難く、大きいほど発光を視認し易い。このような明所における開口パターンの視認と、暗所における夜光性部材3の発光の視認に関する詳細な説明は後述する。
一方、明所において、装飾部材2の幅wは、小さいほど金属感が薄れ、大きいほど金属感が増すが、発明者が試作を重ねた検証実験の結果によれば、同一面積内における装飾部材2の占有面積が大きいほど金属感が増すことが確認された。それをもとに3つの開口パターン例における装飾部材2の面積を比較すると、夜光性装飾物50a>夜光性装飾物5
0c>夜光性装飾物50bとなっている。
つまり、夜光性装飾物50aの金属感が最も大きく、次いで夜光性装飾物50c、夜光性装飾物50bの順に金属感が小さいということがわかる。したがって、装飾部材2の金属感は、装飾部材2の幅wに加えて装飾部材2の面積比率を考慮することが重要である。
[開口幅tと視認距離Lと視力の関係の説明:図8、図9A、図9B]
次に、開口部1の幅tと視認の関係について説明する。
図8は、明所で人間が装飾部材2の開口部1を視認するときに、開口部1の幅tと、視認距離L(m)と、人間の視力との関係を示すグラフである。また、図9Aは、年齢(歳)とディオプトリ(D)と近点(cm)との関係を表にしたものであり、図9Bは、年齢と近点との関係をグラフにしたものである。尚、ディオプトリ(D)とは、人間の目の焦点距離をメートルで表したものを逆数にしたものである。
[視力の説明:図8]
図8において、グラフの横軸は、視認対象物と人間の目との視認距離L(m)を示し、縦軸は、装飾部材2の開口部1の幅t(μm)を示している。符号S1は人間の視力が1.5の場合の視認特性を示す。符号S1は視認距離Lと視認可能な開口部1の幅tに係る直線で表現され、図中には太い実線で示している。
実線S1より上側の領域は、開口部1の幅tを視認できる領域である。また、実線S1より下側の領域は開口部1の幅tを視認できない領域である。
実線S1は、視認距離Lが小さいほど開口部1の幅tをよく視認でき、視認距離Lが大きいほど開口部1の幅tを視認しにくいことを示している。
また、参考として符号S2は視力2.0の場合の視認特性を示しており、図中には破線で示している。破線S2は実線S1と同様に視認距離Lが小さいほど開口部1の幅tがよく視認でき、視認距離Lが大きいほど開口部1の幅tが視認しにくい事を示す直線であるが、破線S2は実線S1よりもグラフの下方にあり、直線の上側領域が実線S1より広いので開口部1の幅tを視認する能力が高いことを示している。
ここで、視力は一般的によく知られた次の数式1で定義される。Lは人間の目から対象までの距離(m)を示し、tは視認できる最小の大きさ(mm)を示している。
Figure 0006752583
また、数式1についてtを求める式に変形すると以下の数式2となる。
Figure 0006752583
数式2において、tは、Lに比例することを表しているので、視力S1及び視力S2は、図8に示す様な直線となることを示している。
ここで、一般的に、人間の視力において、視力1.5はよく見える方とされており、視
力が良いとされる視力2.0の人間はかなり少ないとされている。したがって、以下の説明においては視力1.5の人間の視力を基準として考察する。
[年齢とディオプトリと近点の説明:図9A、図9B]
人間の目は、ピントを調節することができ、その調節力を現す単位としてディオプトリ(D)という単位が用いられる。ディオプトリは、人間の目の焦点距離をメートルで表したものの逆数である。ディオプトリは値が大きいと近い距離でピント調節が可能なことを示しており、値が小さくなるにしたがってピント調節が可能な距離が遠くなることを示している。ディオプトリは一般的によく知られる以下の数式3で定義される。Dはディオプトリの値を示し、近点は人間の目がピントを合わせられる一番近い距離を示している。
Figure 0006752583
また、数式3について近点を求める式に変形すると以下の数式4になる。
Figure 0006752583
図9Aに示す表において、ディオプトリ(D)は年齢とともに変化することを示している。また、数式4を用いて近点(cm)を計算することができる。これにより、年齢と、ディオプトリ(D)、近点(cm)の相関がわかり、年齢が増すにつれて近点が遠くなることがわかる。図9Bは、この近点(cm)と年齢の相関をグラフに現したものである。
図9Bに示すグラフによれば、近点は、年齢が10歳〜15歳頃をピークとして最短の8cmであり、60歳では100cmとなる。つまり、近点のピーク値は約8cmであり、10歳〜15歳頃の人間が最もピントの調節力が高いことを示している。
ここで、10歳〜15歳頃にみられる人間の近点のピーク値をLm1(一点鎖線)として図8のグラフに示した。Lm1は、縦軸に平行で横軸の0.08mの位置に示す。Lm1より右側の領域はピントを合わせることができる領域であり、Lm1より左側の領域はピントの調節能力が最もある年齢(10歳〜15歳頃)の人間でもピントを合わせることができない領域である。このLm1の左側領域をAr1とする。
[夜光性部材の発光の視認に関する説明:図8]
次に、暗所で装飾部材2の下側にある夜光性部材3の発光の視認について説明する。暗所では夜光性部材3の発光の視認は装飾部材2に形成された開口部1の幅に依存し、開口部1の幅が狭くなるにつれて視認できなくなる限界がある。
発明者は、装飾部材2に形成する開口部1の幅tの値と、開口パターンの種類を変えて試作実験を行った。暗所において実験を繰り返し行った結果、開口部1の幅tが3μm未満になると夜光性部材の発光を視認することが難しくなることを見いだした。
この夜光性部材3の発光を視認できる開口部1の幅tの下限値をLm2(一点鎖線)として図8のグラフに示した。Lm2は横軸に平行で縦軸の3μmの位置に示す。Lm2より上側の領域は、暗所で夜光性部材3の発光を視認できる領域であり、Lm2より下側の領域は発光の視認が困難な領域である。このLm2の下側領域をAr2とする。
[明所で視認できる開口部の幅tの説明:図8]
図8において、前述したように実線S1の直線よりも上側の領域は開口部1の幅tを視認できる領域である。また、Lm1より右側領域はピント調節が可能な領域である。
ここで、実線S1の直線とピント調節の限界線Lm1との交点座標を求める。その交点は、数式2を用いて計算すると、L=0.08mのとき、開口部1の幅tは約15.5μmとなる。ここで、t=15.5μmを示す限界線をLm3(一点鎖線)として図8のグラフに示した。
図8において、実線S1の上側領域で、しかもLm1より右側の領域(視力S1とLm1の交点よりも上側のハッチング領域)をAr3とすれば、Ar3はピントが合い、且つ開口部1の幅tが15.5μmであり開口部1を視認可能な領域である。
一方、実線S1より上の領域で、且つLm3より下側の領域は、計算上は開口部1の幅tを視認可能な領域ではあるが、ピント調整能力の限界を超えてしまっているため、明瞭な映像として視認することができないので、結果として視認不可となる。また、実線S1より下側の領域は、前述したように、仮にピントが合っても開口部1の幅tを視認不可の領域である。
[暗所で夜光発光が視認でき、明所で視認できない開口部の幅tの説明:図8]
以上に説明したように、暗所で夜光性部材3の発光を視認できる開口部1の幅は3μm以上であり、明所で視認できない開口部1の幅tは、15.5μm未満である。つまり、図8に示すグラフにおいて、縦軸のLm2とLm3の間の領域において、暗所では夜光性部材3の発光が視認でき、明所では装飾部材2の開口部1を視認できないのである。
このように、装飾部材2に形成する開口パターンの開口部1の幅tを3μm以上、15.5μm未満に設定することにより、視力1.5の人間は、暗所では夜光性部材3の発光が視認でき、明所では装飾部材2の開口部1の幅tを視認できない夜光性装飾物とすることができる。
ここで、前述したように、開口部1のパターン(開口部1の幅t、装飾部材2の幅w)と金属感の関係(図5A〜図7B参照)も考慮する必要があるので、暗所で発光を視認でき、明所で視認できない開口部1の幅tは、3μm以上、15.5μm未満を目安として設定し、同時に金属感については、装飾部材の幅wと面積比率を考慮することが必要であり、好ましくは試作によって確認するとよい。
また、視力1.5の人間の視力特性を基準として説明したが、例えば視力2.0の人間では開口部1の幅は若干視認しやすくなる。例えば、視力2.0として数式2を用いて計算すると、視認できない開口部1の幅tは約11.6μmとなる(図8のLm3参照)。したがって、製品によっては、このことも考慮して開口部1の幅tを調整してもよい。
[開口パターンの変形例の説明:図10]
図10は、装飾部材2に設ける開口パターンの変形例(1a〜1d)を示したものである。前述した各実施形態又は構成例に示したスリット状のパターンに加えて、1aは格子状のパターン、1bはハニカム状のパターン、1cは角孔を格子状に配列したパターン、1dは丸孔を格子状に配列したパターンである。
図10に示す開口パターンは、開口部1の幅tは3μm以上、15.5μm未満を目途に形成するが、パターンの細部形状と開口部1の幅と面積比率については試作を行い、視認性と金属感の確認を行い決定することが望ましい。このようにして、開口部1の幅とパターンを決めて形成することによって、暗所では夜光性部材3の発光が視認でき、明所で
は開口部1を視認できない(又は目立たない)、金属感を有する夜光性装飾物とすることができる。
尚、開口パターンは上述したパターンに限定されず目的を同一とする他のパターンでもよい。また、すでに説明したすべての実施形態、構成例、変形例に適用できる。
[夜光性装飾物を指針式の腕時計に用いた応用例の説明:図11A〜図11C]
次に、図11A〜図11Cを用いて夜光性装飾物を指針式の腕時計に用いた応用例を説明する。図11Aは、夜光性装飾物を応用した腕時計500の断面図であり、図11Bは、情報表示部120の平面図であり、図11Cは、図11Bに示すB部の斜視図である。
腕時計500の特徴は、情報表示部120に夜光指針107と夜光時字105aを用い、その構成に夜光装飾物の構成例を応用した点である。
まず、図11Aにおいて、腕時計500は、外装ケース101の内部に情報表示部120及びムーブメント109を搭載し、外装ケース101の一方の側(図11Aの上方)から風防部材102をパッキン103とともに圧入し、他方の側(図11Aの下方)から裏蓋111を嵌めこんだ構成となっている。
次に、情報表示部120は、本発明の夜光性装飾物を応用した夜光時字105aが配置された文字板106、夜光指針107、見切り部材108などからなり、時刻を表示できるようになっている。
ムーブメント109は、電子回路及び夜光指針107を駆動する機械駆動機構や電池などを有している。
裏蓋111は、情報表示部120及びムーブメント109を外装ケース101に搭載した後に、裏蓋用のスペーサ110を介して外装ケースの裏側(図11Aの下方)から圧入等によって嵌め込まれ固定される。
次に、図11Bにおいて、夜光時字105aは、文字板106の外周部であって、見切り部材108の内側に円周方向に所定の角度間隔で配置されている。また、12時の時字は他の時字と区別できるようになっている。そして、夜光時針107bと夜光分針107aと夜光時字105aは、平面視で半径方向において夜光部が重ならないような位置関係になっていて暗所での時刻の読み取りを容易にしている。
ここで、夜光指針107は、夜光時針107b及び夜光分針107aに夜光性装飾物が形成されている。例えば前述した夜光性装飾物50(図1A参照)と同様の構成によって、指針を形成する基材(例えばステンレス)に組み込まれている。そして、夜光時針107b及び夜光分針107a所定の領域に、それぞれ、スリット状の開口部1が複数形成されパターン化されている。尚、ここでは透明部材5は、図示を省略している。
また、夜光時字105aは、例えば夜光性装飾物50と同様の構成になっている。夜光時字105aは、直方体の夜光性部材3の周囲を装飾部材2に覆われていて、装飾部材2にスリット状の開口部1が複数形成されパターン化されている。同様に、透明部材5は図示を省略している。
次に、図11Cにおいて、夜光分針107a及び夜光時字105aに設けたスリット状の開口部1の幅tは、t=3μm以上、15.5μm未満の範囲になっている。また、装飾部材の幅wは、金属感を考慮して面積比を決めてある。尚、ここでは説明をし易くする
ために、開口部1の幅t及び装飾部材2の幅wは実際よりも大きくして誇張して示している。
以上説明したように、夜光指針107(107a、107b)及び夜光時字105aは装飾部材2に透明部材の光沢面を利用して鏡面状の光沢のある金属感を有し、開口パターンは、開口部1の幅tは、3μm以上、15.5μm未満の範囲で形成されており、また、装飾部材2の幅wは金属感を考慮して面積比を決めている。
これにより、腕時計500は、暗所では夜光性部材3の発光を視認でき時刻を知ることができる。また、明所では装飾部材2の開口パターンを視認できない(又は目立たない)鏡面状の光沢を有し、金属感のある腕時計とすることができる。また、例えば、夜光性装飾物150を組み込むことによって、暗所で夜光性装飾物とは異なる形状に発光する表示を行うことができる。また、透明部材5に染料、顔料等を含有させて、発光色の色味を変える表示などを行う腕時計とすることもできる。
尚、腕時計500を構成する情報表示部120の他の構成部材において、前述したすべての夜光性装飾物の構成及び開口パターンのいずれも適用することができる。特に限定はしないが、例えば、秒針、ロゴ、見切り部材、カレンダー、外装ケースなどである。
以上、夜光性装飾物の各種実施形態及び構成例及びその応用例について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態及び構成例及び応用例に限定されるものではなく、細部の構成、素材、数量等において、本発明の思想を逸脱しない範囲で、任意に変更、追加、削除することができる。即ち、上述した夜光性装飾物の実施形態及び構成例及び応用例に限定されることはなく、それらのすべてを行う必要もなく、特許請求の範囲の各請求項に記載した内容の範囲で種々に変更や省略をすることができる。
本発明は、蓄光性の夜光性部材を使用して夜間の暗い場所でも情報を正しく読み取る用途、例えば時計や電子機器、表示板などに適用することができる。特に美しさに価値を見いだす装飾品や、情報を正しく読み取る視認性と優れた装飾性とを必要とする製品に好適である。
1 開口部
1a、1b、1c、1d 開口パターン
t 開口部の幅
w 装飾部材の幅
2 装飾部材
3 夜光性部材
3s 夜光性接着剤
4 基材
5 透明部材
5s 透明接着剤
6 充填部材
9 発光部
11 レジスト
12 凹部
50、55、60、65、70、75、80
50a、50b、50c、
150、155、160、165 夜光性装飾物
Lm1 ピントの合う限界
Lm2 夜光性部材の発光を視認できる限界
Lm3 視認できる開口部の幅の限界
Ar1、Ar2、Ar3 領域
S1、S2 視力
101 外装ケース
102 風防部材
103 パッキン
104 時字
105a 夜光時字
106 文字板
107、107a、107b 夜光指針
108 見切り部材
109 ムーブメント
110 スペーサ
111 裏蓋
120 情報表示部
500 腕時計

Claims (8)

  1. 暗所での視認性及び装飾性を付与した夜光性装飾物であって、
    暗所で視認性を付与するための夜光性部材と、
    明所での視認性及び装飾性を有する装飾部材と、を備え
    前記夜光性部材と前記装飾部材とが同一領域内に混在して配置され、
    前記装飾部材は、前記夜光性部材を露出する開口部を有し、
    前記夜光性部材の視認側に透明部材を有し、
    前記装飾部材は、視認側の面が鏡面であり、
    前記開口部の幅は、3μm以上、11.6μm以下である
    ことを特徴とする夜光性装飾物。
  2. 前記装飾部材は、金属である
    ことを特徴とする請求項1に記載の夜光性装飾物。
  3. 前記透明部材は、前記夜光性部材上及び前記装飾部材上に配置していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の夜光性装飾物。
  4. 前記透明部材の上に前記装飾部材を設け、前記透明部材における前記装飾部材を設けていない面と前記夜光性部材とを対向するように配置していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の夜光性装飾物。
  5. 前記装飾部材は、前記夜光性部材を配置するための凹部を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の夜光性装飾物。
  6. 前記装飾部材は、基材上に設けられた凸部であり、前記凸部によって前記夜光性部材を配置するための凹部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の夜光性装飾物。
  7. 前記夜光性部材が配置されている領域の形状が、前記夜光性装飾物の形状と異なっていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の夜光性装飾物。
  8. 前記透明部材は、前記夜光性部材の発光色を調整する色調整層であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の夜光性装飾物。
JP2016025979A 2015-03-11 2016-02-15 夜光性装飾物 Active JP6752583B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015048282 2015-03-11
JP2015048282 2015-03-11

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016170399A JP2016170399A (ja) 2016-09-23
JP6752583B2 true JP6752583B2 (ja) 2020-09-09

Family

ID=56982407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016025979A Active JP6752583B2 (ja) 2015-03-11 2016-02-15 夜光性装飾物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6752583B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111183025A (zh) * 2017-07-25 2020-05-19 鹤卷京彦 片材构件以及片材构件的制造方法
EP3588202A1 (fr) * 2018-06-25 2020-01-01 Rolex Sa Composant horloger versatile
EP3671365A1 (fr) * 2018-12-19 2020-06-24 The Swatch Group Research and Development Ltd Cadran de piece d'horlogerie
EP3796105A1 (fr) * 2019-09-23 2021-03-24 The Swatch Group Research and Development Ltd Élément d'horlogerie
JP7352832B2 (ja) 2020-01-21 2023-09-29 セイコーエプソン株式会社 電子時計
JP2021113775A (ja) 2020-01-21 2021-08-05 セイコーエプソン株式会社 時計

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60239B2 (ja) * 1976-03-31 1985-01-07 株式会社吉野工業所 虹模様を生ずる金属鏡面の構造とこの金属鏡面の成形方法
US4420898A (en) * 1982-03-01 1983-12-20 Moses John R Flat emergency exit sign utilizing an electro-illuminescent lamp
JPH0479287U (ja) * 1990-11-26 1992-07-10
JPH11175007A (ja) * 1997-11-21 1999-07-02 Minnesota Mining & Mfg Co <3M> 自発光可能な再帰性反射シートおよびその製造方法
JP2004163561A (ja) * 2002-11-12 2004-06-10 Three M Innovative Properties Co 表示フィルム
JP2007034958A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Pilot Corporation 二次元コードを有する装飾品
JP2014016394A (ja) * 2012-07-06 2014-01-30 Hiraoka & Co Ltd 多種視覚表示構造体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016170399A (ja) 2016-09-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6752583B2 (ja) 夜光性装飾物
JP4922562B2 (ja) 時計用表示板
US10505078B2 (en) Methods and apparatus for illuminating gemstones
EP1752840B1 (en) Decorative member for a display panel
CN110632840B (zh) 可变的钟表构件
KR101873090B1 (ko) 타임피스와 같은 휴대용 오브젝트용 디스플레이 다이얼을 제작하기 위한 방법 및 그 방법에 의해 획득된 디스플레이 다이얼
CN110632839A (zh) 可变钟表构件
US6512721B1 (en) Luminous Dial for timepiece
JPH07128458A (ja) 時計用文字板構造
JP2018018063A (ja) 夜光性装飾物
JP2008089533A (ja) 時計用文字板
JP3185663U (ja) 時計用文字板、時計
DE2365010A1 (de) Zifferrblatt fuer eine armbanduhr
WO2019214389A1 (zh) 装饰功能膜及电子设备后盖模组
JP6249798B2 (ja) 太陽電池付き時計の文字板及び太陽電池付き時計
JP2006248044A (ja) 装飾品、時計、電子機器および装飾品の製造方法
JP4522712B2 (ja) 時計用文字板及びそれを備えた携帯時計
JP6061683B2 (ja) 時計用表示板
JP2022044973A (ja) 時計用文字板、時計用文字板の製造方法及び時計
JP5139862B2 (ja) ソーラーセル機器類の表示板
JP7052830B2 (ja) 時計用文字板の製造方法、時計用文字板、時計
JPH09274085A (ja) 時計用文字板
JP4685435B2 (ja) 太陽電池付時計
CN114153133B (zh) 外装部件、电子设备、钟表以及外装部件的制造方法
JP7359825B2 (ja) デジタル表示デバイスを製造する方法及びデジタル表示デバイス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181101

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190730

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190902

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200521

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200603

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200818

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6752583

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250