JP2006011047A - 電子写真感光体、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 導電性支持体上に少なくとも感光層を有する電子写真感光体において、該電子写真感光体の表面の下式で定義される弾性変位率τeが40%以上であり、かつ該電子写真感光体の表面に互いに交差する無数の線状傷が均一に形成されていることを特徴とする電子写真感光体。
弾性変位率τe(%)=[(最大変位)−(塑性変位)]/(最大変位)×100
【選択図】 図9
Description
(1)導電性支持体上に少なくとも感光層を有する電子写真感光体において、該電子写真感光体の表面の下式で定義される弾性変位率τeが40%以上であり、かつ該電子写真感光体の表面に互いに交差する無数の線状傷が均一に形成されていることを特徴とする電子写真感光体。
弾性変位率τe(%)=[(最大変位)−(塑性変位)]/(最大変位)×100
(2)前記電子写真感光体の表面に保護層を形成させたことを特徴とする前記(1)に記載の電子写真感光体。
(3)前記線状傷の幅の平均値が10μm以下であることを特徴とする前記(1)乃至(2)に記載の電子写真感光体。
(4)前記線状傷の交差角度の80%以上が、135度以下にあることを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の電子写真感光体。
(5)前記電子写真感光体の表面移動方向に直交する方向を基準線とし、該基準線と線状傷の交差点からそれと隣接する線状傷と基準線との交差点までの距離と定義される前記線状傷の間隔が、平均値として100μm以下であることを特徴とする前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の電子写真感光体。
(6)前記線状傷の深さの平均値が、0.5μm以下であることを特徴とする前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の電子写真感光体。
(7)前記電子写真感光体の表面のダイナミック硬度(DH)が、115°三角すい圧子(ベルコビッチ115圧子)を用いた測定において、22以上であることを特徴とする前記(1)乃至(6)のいずれかに記載の電子写真感光体。
(8)前記保護層が、加熱または光エネルギー照射によって硬化されており、有機溶媒に対し不溶性であることを特徴とする前記(2)乃至(7)のいずれかに記載の電子写真感光体。
(9)前記保護層が、少なくとも電荷輸送性構造を有しないラジカル重合性モノマーと電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物を硬化した層からなることを特徴とする前記(2)乃至(8)のいずれかに記載の電子写真感光体。
(10)前記電荷輸送性構造を有しないラジカル重合性モノマーが3官能以上であり、前記電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物が1官能であることを特徴とする前記(9)に記載の電子写真感光体。
(11)前記電荷輸送性構造を有しない3官能以上のラジカル重合性モノマーにおける官能基数に対する分子量の割合(分子量/官能基数)が、250以下であることを特徴とする前記(9)乃至(10)に記載の電子写真感光体。
(12)前記電荷輸送性構造を有しないラジカル重合性モノマーの官能基が、アクリロイルオキシ基及び/またはメタクリロイルオキシ基であることを特徴とする前記(9)乃至(11)のいずれかに記載の電子写真感光体。
(13)前記電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物の官能基が、アクリロイルオキシ基及び/またはメタクリロイルオキシ基であることを特徴とする前記(9)乃至(12)のいずれかに記載の電子写真感光体。
(14)前記電子写真感光体の表面に、シリコーン系化合物、フッ素系化合物及び長鎖アルキル基含有化合物の少なくとも1種が含有されていることを特徴とする前記(1)乃至(13)のいずれかに記載の電子写真感光体。
(15)前記保護層にシリコーン系化合物、フッ素系化合物及び長鎖アルキル基含有化合物に官能基を有し、加熱または光エネルギー照射によって硬化することを特徴とする前記(8)乃至(13)のいずれかに記載の電子写真感光体。
(16)電子写真感光体に、少なくとも帯電、露光、現像、転写及びクリーニングの工程が順次繰り返されることによって画像形成を行う画像形成装置において、該電子写真感光体が前記(1)乃至(15)のいずれかに記載の電子写真感光体であることを特徴とする画像形成装置。
(17)前記画像形成装置において、色の異なる複数のトナーを保持する現像部に対応した複数の電子写真感光体を具備することによって、少なくとも帯電、露光、現像、転写の各工程が並列に処理されるタンデム方式の画像形成装置であることを特徴とする前記(16)に記載の画像形成装置。
(18)前記画像形成装置において、前記帯電時に帯電ローラーを用いて電子写真感光体に帯電を行うことを特徴とする前記(16)乃至(17)に記載の画像形成装置。
(19)前記画像形成装置において、前記現像時に球形もしくは略球形のトナーを用いることを特徴とする前記(16)乃至(18)のいずれかに記載の画像形成装置。
(20)前記画像形成装置において、前記転写時に中間転写体もしくは中間転写ベルトを介して紙に転写することを特徴とする前記(16)乃至(19)のいずれかに記載の画像形成装置。
(21)前記画像形成装置において、前記クリーニング時にクリーニングブレードを用いてクリーニングを行うことを特徴とする前記(16)乃至(20)のいずれかに記載の画像形成装置。
(22)前記画像形成装置において、該電子写真感光体の表面にシリコーン系化合物、フッ素系化合物、長鎖アルキル基含有化合物の少なくとも一種を付着させる手段を有することを特徴とする前記(16)乃至(21)のいずれかに記載の画像形成装置。
(23)前記画像形成装置において、該電子写真感光体の表面に互いに交差する無数の線状傷を形成する手段を含んでいることを特徴とする前記(16)乃至(22)のいずれかに記載の画像形成装置。
(24)少なくとも前記電子写真感光体が、画像形成装置本体に対し着脱自在の構造を有する画像形成装置用プロセスカートリッジに具備されてなり、かつ該電子写真感光体が前記(1)〜(15)に記載されたいずれかの電子写真感光体を用いることを特徴とする画像形成装置用プロセスカートリッジ。
に関する。
(1)導電性支持体上に少なくとも感光層を有する電子写真感光体において、該電子写真感光体の表面の下式で定義される弾性変位率τeが40%以上であり、かつ該電子写真感光体の表面に互いに交差する無数の線状傷が均一に形成されていることを特徴とする電子写真感光体。
弾性変位率τe(%)=[(最大変位)−(塑性変位)]/(最大変位)×100
本発明においては、感光体表面にさらに交差する無数の線状傷を形成させた。これによって、感光体表面に付着した放電生成物は、クリーニングの際に線状傷の凹み部分に閉じ込められ、線状傷のない部分の放電生成物は除去され易くなる。
保護層は感光層に比べて膜厚を薄くすることが可能であるため、上式で定義される弾性変位率τeが40%以上の表面を有する感光体が得られやすい。また、膜厚を薄くできるために残留電位等に大きな影響を与えることなく、耐摩耗性を飛躍的に向上させる上でも優れており、本発明において特に有効かつ有用である。
形成した線状傷の幅が大きいほど、電荷の拡散領域が広くなり、画像流れの影響が増加する傾向にある。また、線状傷の幅が必要以上に大きいと、スジ状の画像欠陥が発生したり、異物の蓄積による画像欠陥が発生し、本発明の効果が低下する恐れがある。形成する線状傷の幅を10μm以下にすることにより、それらの影響を抑制することが可能となり、十分な画像流れ抑制効果を得、また異常画像の抑制に大きな効果を得ることが可能となる。
少なくとも2方向から交差させた線状傷の交差角度が小さくなるに従い、(1)で述べた画像流れの線状傷方向依存性が増加することになり、画像流れ抑制効果は低減する。線状傷の交差角度の80%以上が、135度以下になるように形成することによって、あらゆる方向のラインやドットに対しても画像流れを抑制させることが可能となる。
線状傷の間隔が広くなるに従い、画像流れ抑制効果が低減することになるため、線状傷は感光体表面全体に均一に形成する必要がある。本発明においては、前記線状傷の間隔を、感光体の表面移動方向に直交する方向を基準線とし、該基準線と線状傷の交差点からそれと隣接する線状傷と基準線との交差点までの距離と定義し、その平均値として100μm以下にすることで、線状傷の均一形成が可能となり、画像流れ抑制効果が十分に発揮され有効となる。
線状傷の深さが深くなると、傷の凹み部分に異物が入り込み易く、また除去しにくくなり、それがフィルミングや異物付着による画像欠陥を引き起こす恐れがある。線状傷の深さの平均値が、0.5μm以下であることにより、それらの影響による副作用なしに、画像流れ抑制効果を十分に得ることが可能となる。
感光体表面のダイナミック硬度(DH)が22以上であることによって、感光体の耐摩耗性がさらに向上するだけでなく、形成された線状傷が繰り返し使用によっても安定に維持されるために、本発明による効果を長期に渡って安定に得ることが可能となる。
感光体表面の上式で定義される弾性変位率τeが40%以上であっても、加熱または光エネルギー照射によって硬化した方が耐摩耗性の向上に有利である。また、本発明においては硬化前に線状傷を形成し、その後硬化する手段を選択することができ、生産性並びに効果の安定性においても大きなメリットを有する。
電荷輸送性構造を有しないラジカル重合性モノマーと電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物とを硬化させることによって、耐摩耗性の向上と残留電位や感度の安定化の両立を一層確実にすることができる。
電荷輸送性構造を有しないラジカル重合性モノマー単独で硬化させた場合には、電荷を表面まで移動させることが困難となり、著しい残留電位上昇が起こり、画像濃度が不安定となる。この場合において、電荷輸送物質として低分子の電荷輸送物質を添加することでこの不具合を改善することができるが、硬化後に低分子電荷輸送物質が表面に析出することがあり、異常画像を発生させる恐れがある。
電荷輸送性構造を有しないラジカル重合性モノマーが3官能以上であることにより、緻密で均質な3次元網目構造を有する保護層を形成することが可能となり、架橋密度が高い高弾性変位率でかつ高硬度な膜形成を実現できるため耐摩耗性の向上に有利となる。一方、電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物が1官能であることにより、残留電位上昇や感度劣化の影響が少なく、また膜表面の凹凸が少なく、画質安定性や生産安定性の向上に有利である。
電荷輸送性構造を有しない3官能以上のラジカル重合性モノマーにおける官能基数に対する分子量の割合(分子量/官能基数)が250以下とすることにより、架橋密度が高くなり、弾性変位率のより高い保護層を得ることが可能となる。また、同時に硬度を高める上でも有効であり、これにより高い耐摩耗性を維持することが可能となる。
電荷輸送性構造を有しないラジカル重合性モノマーの官能基が、アクリロイルオキシ基及び/またはメタクリロイルオキシ基であることにより、耐摩耗性の向上と同時に、残留電位の低減及び経時安定性の向上、膜質の向上、オゾンやNOxによる画像ボケの抑制等において有利となる。
電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物の官能基が、アクリロイルオキシ基及び/またはメタクリロイルオキシ基であることにより、耐摩耗性の向上と同時に、残留電位の低減及び経時安定性の向上、膜質の向上、オゾンやNOxによる画像ボケの抑制等において有利となる。
シリコーン系化合物、フッ素系化合物及び長鎖アルキル基含有化合物の少なくとも1種が含有されていることにより、感光体表面の摩擦係数が低減し離型性が向上するため、異物付着の抑制及び異物クリーニング性の向上に有効となる。さらに、表面に線状傷を有することによって粗面化されているために、摩擦係数低減効果の持続性が向上する。特に、放電生成物の付着は、感光体表面の摩擦係数を上昇させる原因の一つであるため、それらの線状傷に閉じ込めることによって、摩擦係数低減効果の持続性が高まり、それによって異物による画質への影響を大幅に低減することが可能となる。
シリコーン系化合物、フッ素系化合物及び長鎖アルキル基含有化合物に官能基を有し、加熱または光エネルギー照射によって硬化されていることにより、それらが感光体の表面にしみ出すことが少なく、(14)で記述した離型効果の安定性が著しく向上し、また一緒に硬化されるため架橋阻害により耐摩耗性を低下させることもなく、画質安定性を向上する上でさらなる効果を得ることが可能となる。
本発明の感光体を用いることによって、高い耐摩耗性を有し、かつ高温高湿環境下においても画像流れが発生せず、耐久性と画質安定性の両立を実現した画像形成装置を提供することが可能となる。
本発明の感光体を用いることによって、高画質化と高耐久化を両立でき、これにより感光体の小径化が可能となる。したがって、感光体を複数内包させる必要があり、小型化が難しかったタンデム方式の画像形成装置の小型化に大いに貢献する。また、これによりフルカラープリントの高速化も実現され、高画質化、高安定化、高耐久化、高速化を同時に実現する画像形成装置を得ることができる。
帯電ローラーは、コロナ帯電に比べオゾンやNOxの発生量が極めて少なく、オゾンやNOxガスによる画像ボケの影響を軽減することが可能となるが、放電生成物の付着量は逆に増加することになる。本発明の感光体を用い、帯電手段として帯電ローラーを用いることによって、放電生成物の付着による画像への影響を抑制することが可能となるため、放電生成物による画像流れとオゾンやNOxガスによる画像ボケの影響を同時に軽減することが可能となり、画質安定性において非常に優れている。
球形もしくは略球形トナーを用いることによって、転写効率が向上し高画質化に対して非常に有効となるが、球形であることによりトナーのクリーニング性が大幅に低下するため、使用に際し不具合が生じている。本発明において、感光体表面に交差する線状傷が形成されたことによって、クリーニング時における球形トナーの転がりを抑制することが可能となるため、トナーのクリーニング性を大幅に改善させる効果が得られる。感光体表面の線状傷が一方向のみの場合ではトナーの転がりを十分に抑制することができず、満足するクリーニング性は得られないが、少なくとも2方向から交差する線状傷を形成することにより、トナーの動きを完全に抑え、さらに離型性をより高めることが可能となるため、トナーのクリーニング性が顕著に高まり、球形トナーを使いこなすことが可能となり、それによって高画質化及び画質安定化に対し顕著な効果を得ることが可能となる。
転写時に中間転写体もしくは中間転写ベルトを介して紙に転写することによって、感光体に直接紙が接しないために紙粉の影響を抑えることができる。また、感光体から中間転写体もしくは中間転写ベルトへトナーを転写させる工程において、感光体からトナーが転写されずに残ってしまい、中抜け等の画像欠陥が発生しやすくなる不具合がある。本発明において、感光体表面に交差する線状傷が形成されているために、離型効果が得られ、感光体とトナーの過剰な付着力を低減することが可能となり、それによって中間転写体もしくは中間転写ベルトへの転写性を高めることが可能となる。それによって、中抜け等の画像欠陥を抑制することが可能となり、高画質化が実現される。また、転写効率が向上できたことにより、クリーニングに与える負荷を低減させ、クリーニング効率の向上にも寄与できる。
本発明におけるクリーニング工程は、トナー粒子だけをクリーニングするのではなく、感光体に付着した放電生成物をも除去し、線状傷内に閉じ込める効果が要求される。この場合、クリーニングブラシよりも感光体の表面に常に接触しているクリーニングブレードが有効である。クリーニングブレードを用いることによって、感光体表面に付着した放電生成物のクリーニングにも効果が得られる上に、形成した線状傷に放電生成物を閉じ込める上でも好適かつ有効となり、本発明の効果を得る上で有利である。
感光体表面にこれらの滑性成分を含む化合物を付着させることによって感光体表面の摩擦係数を低減し、それによって離型性を高めたり、異物付着を軽減したり、摩耗量を低減させるなど、多くの効果を得ることができるが、それが過剰に付着すると解像度の低下等の画像欠陥を引き起こす副作用を有する。本発明においては感光体表面に少なくとも2方向から交差する線状傷を形成したことによって、それらの滑性成分を含む化合物が過剰に付着したとしても、それらは線状傷に入り込むため、解像度低下等の画像欠陥の副作用を抑制することが可能となる。更に、摩擦係数低減効果の持続性を高めることが可能となる。
感光体の耐摩耗性を向上させても摩耗量を完全にゼロにすることは難しい。従って、経時で摩耗すれば、いずれは形成した線状傷は摩耗によって消えることになり、それによって画像流れ抑制効果の持続性が低下することになる。そこで、画像形成装置において経時で感光体表面に線状傷を形成させることにより、画像流れ抑制効果を半永久的に持続させることが可能となり、感光体の画質安定化をさらに高めることが可能となる。また、使用経時で線状傷を形成させる工程が加わることにより、感光体表面にリフェイス効果、すなわち感光体表面に付着したフィルミング物を除去する効果が得られ、高画質化に対しさらなる効果が得られる。なお、本発明においては感光体のくり返し使用によって、現像剤や紙、クリーニングブレード等との接触によって感光体表面に形成される傷も線状であって、本発明の線状傷として扱うことができる。但し、この場合、現像剤や紙、クリーニングブレード等の接触によって形成される線状傷は一方向であって、それだけでは画像流れ防止効果としては十分ではない。場合によっては、一方向に画像流れが強調されてしまうため、解像度の顕著な低下を引き起こす恐れがある。本発明においては、線状傷が互いに交差していることによって、あらゆる方向の書き込みに対しても画像流れを抑制できるものであるため、この場合現像剤や紙、クリーニングブレード等で形成される線状傷とは異なる角度を有する別の線状傷を形成することによって達成される。
本発明の感光体は、耐摩耗性と画質安定性を両立したことにより、飛躍的に耐久性を向上させることが可能となった。しかし、このように長寿命化を実現すれば感光体周辺のメンテナンスや消耗品の交換は必要であり、また感光体表面に線状傷を形成させたり、線状傷を形成させるための部材を交換する必要も生じる。この場合に画像形成装置本体に対し着脱自在の構造を有するプロセスカートリッジに感光体を具備することにより、それらのメンテナンスや交換が容易となる。それによって、さらなる長期に渡る繰り返し使用が可能となる。
まず、本発明に用いられる電子写真感光体を図面に沿って詳細に説明する。
図1は、本発明の電子写真感光体の層構成を表す断面図であり、導電性支持体31上に、電荷発生物質と電荷輸送物質を主成分とする感光層33が順次設けられている。
図2は、本発明の電子写真感光体の層構成を表す断面図であり、導電性支持体31上に、電荷発生物質を主成分とする電荷発生層35と、電荷輸送物質を主成分とする電荷輸送層37が順次設けられている。
図3は、本発明の電子写真感光体の層構成を表す断面図であり、導電性支持体31上に、電荷発生物質と電荷輸送物質を主成分とする感光層33及び保護層39が順次設けられている。
図4は、本発明の電子写真感光体の層構成を表す断面図であり、導電性支持体31上に、電荷発生物質を主成分とする電荷発生層35と、電荷輸送物質を主成分とする電荷輸送層37及び保護層39が順次設けられている。
図5は、本発明の電子写真感光体の層構成を表す断面図であり、導電性支持体31上に、電荷輸送物質を主成分とする電荷輸送層37と、電荷発生物質を主成分とする電荷発生層35及び保護層39が順次設けられている。
電荷発生物質としては、無機系材料と有機系材料を用いることができる。無機系材料には、結晶セレン、アモルファス・セレン、セレン−テルル、セレン−テルル−ハロゲン、セレン−ヒ素化合物、硫化カドミウム、硫化カドミウム−セレン、アモルファス・シリコン等が挙げられる。アモルファス・シリコンにおいては、ダングリングボンドを水素原子、ハロゲン原子でターミネートしたものや、ホウ素原子、リン原子等をドープしたものが良好に用いられる。
電荷輸送物質としては、正孔輸送物質と電子輸送物質とがある。電子輸送物質としては、たとえばクロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイド、ジフェノキノン誘導体などの電子受容性物質が挙げられる。これらの電子輸送物質は、単独または2種以上の混合物として用いることができる。
電荷輸送層37の塗工に用いられる溶媒としては前記電荷発生層35と同様なものが使用できる。一例として、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン、トルエン、ジクロロメタン、モノクロロベンゼン、ジクロロエタン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、アニソール、キシレン、メチルエチルケトン、アセトン、酢酸エチル、酢酸ブチル等の溶媒を挙げることができるが、電荷輸送物質及び結着樹脂を良好に溶解するものが適している。これらの溶剤は単独で使用しても2種以上混合して使用しても良い。
本発明は、感光体表面の弾性変位率τeが40%以上であれば如何なる感光体であっても使用することができる。これにより、感光体当接物の機械的摺擦による応力を緩和できることなどにより、耐摩耗性の向上と同時に、線状傷の効果の持続性が向上し有効かつ有用である。
弾性変位率τeは、より高い方が耐摩耗性を高める上で有効であるが、用いる材料によってその値は大きく異なる。本発明における弾性変位率τeとしては、40〜90%が好ましい。また、本発明のアクリル系硬化膜の場合には、40〜60%が好ましい。弾性変位率τeが、これに満たない場合には、耐摩耗性の低下、偏摩耗の増加等により耐久性の大幅な低下を引き起こし、線状傷を形成したメリットを生かせないばかりか、摩耗を促進させる恐れがある。一方、弾性変位率τeが必要以上に増加すると、クリーニング不良やフィルミングの影響が増大する恐れがある。
弾性変位率τe(%)=[(最大変位)−(塑性変位)]/(最大変位)×100
かかる弾性変位率測定は、一定湿度下で行われ、本発明で弾性変位率とは、温度22℃、相対湿度55%の環境条件下で行なわれた上記試験の測定値を示す。
ダイナミック硬度とは、ビッカース硬度やヌープ硬度の方式ではなく、圧子がサンプルにどれだけ侵入したかを測定する方法である。一般にダイナミック硬度(DH)は下式により定義される。
DH=α×P/D2
P:試験荷重(mN)
D:圧子のサンプルへの侵入量(押し込み深さ)(μm)
α:圧子形状による定数
α=3.8584 115°三角すい圧子、ビッカース圧子
15.018 100°三角すい圧子
CH2=CH−X1− ・・・・式10
(ただし、式中、X1は、置換基を有していてもよいフェニレン基、ナフチレン基等のアリーレン基、置換基を有していてもよいアルケニレン基、−CO−基、−COO−基、−CON(R10)−基(R10は、水素、メチル基、エチル基等のアルキル基、ベンジル基、ナフチルメチル基、フェネチル基等のアラルキル基、フェニル基、ナフチル基等のアリール基を表す。)、または−S−基を表す。)
これらの置換基を具体的に例示すると、ビニル基、スチリル基、2−メチル−1,3−ブタジエニル基、ビニルカルボニル基、アクリロイルオキシ基、アクリロイルアミド基、ビニルチオエーテル基等が挙げられる。
CH2=C(Y)−X2− ・・・・式11
(ただし、式中、Yは、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基、ナフチル基等のアリール基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、メトキシ基あるいはエトキシ基等のアルコキシ基、−COOR11基(R11は、水素原子、置換基を有していてもよいメチル基、エチル基等のアルキル基、置換基を有していてもよいベンジル、フェネチル基等のアラルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基、ナフチル基等のアリール基、または−CONR12R13(R12およびR13は、水素原子、置換基を有していてもよいメチル基、エチル基等のアルキル基、置換基を有していてもよいベンジル基、ナフチルメチル基、あるいはフェネチル基等のアラルキル基、または置換基を有していてもよいフェニル基、ナフチル基等のアリール基を表し、互いに同一または異なっていてもよい。)、また、X2は上記式10のX1と同一の置換基及び単結合、アルキレン基を表す。ただし、Y、X2の少なくとも何れか一方がオキシカルボニル基、シアノ基、アルケニレン基、及び芳香族環である。)
これらのラジカル重合性官能基の中では、特にアクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基が有用であり、3個以上のアクリロイルオキシ基を有する化合物は、例えば水酸基がその分子中に3個以上ある化合物とアクリル酸(塩)、アクリル酸ハライド、アクリル酸エステルを用い、エステル反応あるいはエステル交換反応させることにより得ることができる。また、3個以上のメタクリロイルオキシ基を有する化合物も同様にして得ることができる。また、ラジカル重合性官能基を3個以上有する単量体中のラジカル重合性官能基は、同一でも異なっても良い。
すなわち、本発明において使用する上記ラジカル重合性モノマーとしては、例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールプロパンアルキレン変成トリアクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキシ変成(以後EO変成)トリアクリレート、トリメチロールプロパンプロピレンオキシ変成(以後PO変成)トリアクリレート、トリメチロールプロパンカプロラクトン変性トリアクリレート、トリメチロールプロパンアルキレン変成トリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETTA)、グリセロールトリアクリレート、グリセロールエピクロロヒドリン変性(以後ECH変成)トリアクリレート、グリセロールEO変成トリアクリレート、グリセロールPO変性トリアクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)、ジペンタエリスリトールカプロラクトン変性ヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタアクリレート、アルキル化ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、アルキル化ジペンタエリスリトールテトラアクリレート、アルキル化ジペンタエリスリトールトリアクリレート、ジメチロールプロパンテトラアクリレート(DTMPTA)、ペンタエリスリトールエトキシテトラアクリレート、リン酸EO変成トリアクリレート、2,2,5,5,−テトラヒドロキシメチルシクロペンタノンテトラアクリレートなどが挙げられ、これらは、単独又は2種類以上を併用しても差し支えない。
前記一般式(1)、(2)において、R1の置換基中、アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等、アリール基としては、フェニル基、ナフチル基等が、アラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基が、アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等がそれぞれ挙げられ、これらは、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、メチル基、エチル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基等のアリールオキシ基、フェニル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基等により置換されていても良い。
Ar3、Ar4は置換もしくは未置換のアリール基であり、アリール基としては縮合多環式炭化水素基、非縮合環式炭化水素基及び複素環基が挙げられる。
該縮合多環式炭化水素基としては、好ましくは環を形成する炭素数が18個以下のもの、例えば、ペンタニル基、インデニル基、ナフチル基、アズレニル基、ヘプタレニル基、ビフェニレニル基、as−インダセニル基、s−インダセニル基、フルオレニル基、アセナフチレニル基、プレイアデニル基、アセナフテニル基、フェナレニル基、フェナントリル基、アントリル基、フルオランテニル基、アセフェナントリレニル基、アセアントリレニル基、トリフェニレル基、ピレニル基、クリセニル基、及びナフタセニル基等が挙げられる。
また、前記Ar3、Ar4で表わされるアリール基は例えば以下に示すような置換基を有してもよい。
(1)ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基等。
(2)アルキル基、好ましくは、C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C4の直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、これらのアルキル基にはさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜C4のアルコキシ基、フェニル基又はハロゲン原子、C1〜C4のアルキル基もしくはC1〜C4のアルコキシ基で置換されたフェニル基を有していてもよい。具体的にはメチル基、エチル基、n−ブチル基、i−プロピル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−プロピル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキエチル基、2−エトキシエチル基、2−シアノエチル基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジル基、4−メチルベンジル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
(4)アリールオキシ基であり、アリール基としてはフェニル基、ナフチル基が挙げられる。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1〜C4のアルキル基またはハロゲン原子を置換基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−メチルフェノキシ基等が挙げられる。
(5)アルキルメルカプト基またはアリールメルカプト基であり、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フェニルチオ基、p−メチルフェニルチオ基等が挙げられる。
具体的には、アミノ基、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−フェニルアミノ基、N,N−ジフェニルアミノ基、N,N−ジ(トリール)アミノ基、ジベンジルアミノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基、ピロリジノ基等が挙げられる。
(8)置換又は無置換のスチリル基、置換又は無置換のβ−フェニルスチリル基、ジフェニルアミノフェニル基、ジトリルアミノフェニル基等。
前記Xは単結合、置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換のシクロアルキレン基、置換もしくは無置換のアルキレンエーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン基を表わす。
置換もしくは無置換のアルキレンエーテル基としては、エチレンオキシ、プロピレンオキシ、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリプロピレングリコールを表わし、アルキレンエーテル基アルキレン基はヒドロキシル基、メチル基、エチル基等の置換基を有してもよい。
ビニレン基は、
本発明で用いる上記一般式(1)及び(2)特に(3)の1官能性の電荷輸送構造を有するラジカル重合性化合物は、炭素−炭素間の二重結合が両側に開放されて重合するため、末端構造とはならず、連鎖重合体中に組み込まれ、3官能以上のラジカル重合性モノマーとの重合で架橋形成された重合体中では、高分子の主鎖中に存在し、かつ主鎖−主鎖間の架橋鎖中に存在(この架橋鎖には1つの高分子と他の高分子間の分子間架橋鎖と、1つの高分子内で折り畳まれた状態の主鎖のある部位と主鎖中でこれから離れた位置に重合したモノマー由来の他の部位とが架橋される分子内架橋鎖とがある)するが、主鎖中に存在する場合であってもまた架橋鎖中に存在する場合であっても、鎖部分から懸下するトリアリールアミン構造は、窒素原子から放射状方向に配置する少なくとも3つのアリール基を有し、バルキーであるが、鎖部分に直接結合しておらず鎖部分からカルボニル基等を介して懸下しているため立体的位置取りに融通性ある状態で固定されているので、これらトリアリールアミン構造は重合体中で相互に程よく隣接する空間配置が可能であるため、分子内の構造的歪みが少なく、また、電子写真感光体の表面層とされた場合に、電荷輸送経路の断絶を比較的免れた分子内構造を採りうるものと推測される。
機能性モノマーとしては、例えば、オクタフルオロペンチルアクリレート、2−パーフルオロオクチルエチルアクリレート、2−パーフルオロオクチルエチルメタクリレート、2−パーフルオロイソノニルエチルアクリレートなどのフッ素原子を置換したもの、特公平5−60503号公報、特公平6−45770号公報記載のシロキサン繰り返し単位:20〜70のアクリロイルポリジメチルシロキサンエチル、メタクリロイルポリジメチルシロキサンエチル、アクリロイルポリジメチルシロキサンプロピル、アクリロイルポリジメチルシロキサンブチル、ジアクリロイルポリジメチルシロキサンジエチルなどのポリシロキサン基を有するビニルモノマー、アクリレート及びメタクリレートが挙げられる。
これらの重合開始剤は1種又は2種以上を混合して用いてもよい。重合開始剤の含有量は、ラジカル重合性を有する総含有物100重量部に対し、0.5〜40重量部、好ましくは1〜20重量部である。
UV照射の場合、メタルハライドランプ等を用いるが、照度は50mW/cm2以上、1000mW/cm2以下が好ましく、このときドラム温度は50℃を越えないように制御する。
本発明においては、電子写真感光体の表面の下式で定義される弾性変位率τeが40%以上であり、かつ該電子写真感光体の表面に互いに交差する無数の線状傷が均一に形成されていればいかなる感光体も含まれる。
弾性変位率τe(%)=[(最大変位)−(塑性変位)]/(最大変位)×100
このように、少なくとも2方向の無数の線状傷が交差することによって、いかなる方向に対する画像流れをも抑制することが可能となる。
(a)フェノール系化合物
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、n−オクタデシル−3−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ビス[3,3'−ビス(4'−ヒドロキシ−3'−t−ブチルフェニル)ブチリックアシッド]グリコールエステル、トコフェロ−ル類など。
N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N'−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジメチル−N,N'−ジ−t−ブチル−p−フェニレンジアミンなど。
(c)ハイドロキノン類
2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン、2,6−ジドデシルハイドロキノン、2−ドデシルハイドロキノン、2−ドデシル−5−クロロハイドロキノン、2−t−オクチル−5−メチルハイドロキノン、2−(2−オクタデセニル)−5−メチルハイドロキノンなど。
ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジテトラデシル−3,3’−チオジプロピオネートなど。
(e)有機燐化合物類
トリフェニルホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホスフィン、トリ(ジノニルフェニル)ホスフィン、トリクレジルホスフィン、トリ(2,4−ジブチルフェノキシ)ホスフィンなど。
(a)リン酸エステル系可塑剤
リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル、リン酸オクチルジフェニル、リン酸トリクロルエチル、リン酸クレジルジフェニル、リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−エチルヘキシル、リン酸トリフェニルなど。
フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジイソブチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソオクチル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジノニル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジウンデシル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ジシクロヘキシル、フタル酸ブチルベンジル、フタル酸ブチルラウリル、フタル酸メチルオレイル、フタル酸オクチルデシル、フマル酸ジブチル、フマル酸ジオクチルなど。
トリメリット酸トリオクチル、トリメリット酸トリ−n−オクチル、オキシ安息香酸オクチルなど。
(d)脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤
アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ−n−ヘキシル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸ジ−n−オクチル、アジピン酸−n−オクチル−n−デシル、アジピン酸ジイソデシル、アジピン酸ジカプリル、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジメチル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ−n−オクチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジ−2−エトキシエチル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジイソデシル、テトラヒドロフタル酸ジオクチル、テトラヒドロフタル酸ジ−n−オクチルなど。
オレイン酸ブチル、グリセリンモノオレイン酸エステル、アセチルリシノール酸メチル、ペンタエリスリトールエステル、ジペンタエリスリトールヘキサエステル、トリアセチン、トリブチリンなど。
(f)オキシ酸エステル系可塑剤
アセチルリシノール酸メチル、アセチルリシノール酸ブチル、ブチルフタリルブチルグリコレート、アセチルクエン酸トリブチルなど。
(g)エポキシ可塑剤
エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシステアリン酸ブチル、エポキシステアリン酸デシル、エポキシステアリン酸オクチル、エポキシステアリン酸ベンジル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジオクチル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジデシルなど。
ジエチレングリコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジ−2−エチルブチラートなど。
(i)含塩素可塑剤
塩素化パラフィン、塩素化ジフェニル、塩素化脂肪酸メチル、メトキシ塩素化脂肪酸メチルなど。
(j)ポリエステル系可塑剤
ポリプロピレンアジペート、ポリプロピレンセバケート、ポリエステル、アセチル化ポリエステルなど。
p−トルエンスルホンアミド、o−トルエンスルホンアミド、p−トルエンスルホンエチルアミド、o−トルエンスルホンエチルアミド、トルエンスルホン−N−エチルアミド、p−トルエンスルホン−N−シクロヘキシルアミドなど。
(l)クエン酸誘導体
クエン酸トリエチル、アセチルクエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、アセチルクエン酸トリブチル、アセチルクエン酸トリ−2−エチルヘキシル、アセチルクエン酸−n−オクチルデシルなど。
(m)その他
ターフェニル、部分水添ターフェニル、ショウノウ、2−ニトロジフェニル、ジノニルナフタリン、アビエチン酸メチルなど。
(a)炭化水素系化合物
流動パラフィン、パラフィンワックス、マイクロワックス、低重合ポリエチレンなど。
(b)脂肪酸系化合物
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルチミン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸など。
(c)脂肪酸アミド系化合物
ステアリルアミド、パルミチルアミド、オレインアミド、メチレンビスステアロアミド、エチレンビスステアロアミドなど。
脂肪酸の低級アルコールエステル、脂肪酸の多価アルコールエステル、脂肪酸ポリグリコールエステルなど。
(e)アルコール系化合物
セチルアルコール、ステアリルアルコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリグリセロールなど。
(f)金属石鹸
ステアリン酸鉛、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウムなど。
(g)天然ワックス
カルナウバロウ、カンデリラロウ、蜜ロウ、鯨ロウ、イボタロウ、モンタンロウなど。
(h)その他
シリコーン化合物、フッ素化合物など。
(a)ベンゾフェノン系
2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4'−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ4−メトキシベンゾフェノンなど。
(b)サルシレート系
フェニルサルシレート、2,4ジ−t−ブチルフェニル3,5−ジ−t−ブチル4ヒドロキシベンゾエートなど。
(c)ベンゾトリアゾール系
(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、(2’−ヒドロキシ5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、(2’−ヒドロキシ5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、(2’−ヒドロキシ3’−ターシャリブチル5’−メチルフェニル)5−クロロベンゾトリアゾールなど。
エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、メチル2−カルボメトキシ3(パラメトキシ)アクリレートなど。
(e)クエンチャー(金属錯塩系)
ニッケル(2,2’チオビス(4−t−オクチル)フェノレート)ノルマルブチルアミン、ニッケルジブチルジチオカルバメート、ニッケルジブチルジチオカルバメート、コバルトジシクロヘキシルジチオホスフェートなど。
(f)HALS(ヒンダードアミン)
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、1−[2−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル]−4−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕−2,2,6,6−テトラメチルピリジン、8−ベンジル−7,7,9,9−テトラメチル−3−オクチル−1,3,8−トリアザスピロ〔4,5〕ウンデカン−2,4−ジオン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンなど。
図21は、本発明の画像形成装置を説明するための概略図である。感光体1は本発明の感光体が用いられている。感光体1はドラム状の形状を示しているが、シート状、エンドレスベルト状のものであっても良い。
帯電部材は、コロトロン、スコロトロン、固体帯電器(ソリッド・ステート・チャージャー)等による非接触帯電や帯電ローラーあるいは帯電ブラシによる接触帯電のいずれも使用することが可能である。さらに、帯電ローラーを用いる場合、図22に示されるように感光体あるいは帯電ローラーにギャップを設けて、感光体と帯電ローラーとが画像形成領域において非接触となるように近接配置させることも可能であり有効である。特に、感光体表面に潤滑性物質を付着させた場合に、それらが帯電ローラーに付着することによって、帯電ローラーの汚染を促進させる場合がある。
その他、感光体に近接していない原稿読み取り、給紙、定着、排紙等のプロセスは従来公知のものが全て使用できる。
φ30mmのアルミニウムシリンダー上に、下記組成の下引き層用塗工液、電荷発生層用塗工液、電荷輸送層用塗工液を浸積塗工により順次、塗布、乾燥することにより、3.5μmの下引き層、0.2μmの電荷発生層、19μmの電荷輸送層を形成した。この電荷輸送層上に下記組成の保護層用塗工液をスプレー塗工し、5.0μmの保護層を積層した後30分自然乾燥した。
〔下引き層用塗工液〕
アルキッド樹脂 6部
(ベッコゾール1307−60−EL、大日本インキ化学工業製)
メラミン樹脂 4部
(スーパーベッカミン G−821−60、大日本インキ化学工業製)
酸化チタン 40部
メチルエチルケトン 50部
ビスフェノールZポリカーボネート 10部
(パンライトTS−2050、帝人化成製)
下記構造式(II)の低分子電荷輸送物質(D−1) 7部
テトラヒドロフラン 100部
1%シリコーンオイルのテトラヒドロフラン溶液 0.2部
(KF50−100CS、信越化学工業製)
電荷輸送性構造を有さない3官能以上のラジカル重合性モノマー 10部
トリメチロールプロパントリアクリレート
(KAYARAD TMPTA、日本化薬製)
分子量:296、官能基数:3官能、分子量/官能基数=99
1官能の電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物 10部
(例示化合物No.54)
光重合開始剤 1部
1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン
(イルガキュア184、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製)
テトラヒドロフラン 100部
実施例1の保護層用塗工液に含有される電荷輸送性構造を有さない3官能以上のラジカル重合性モノマーを下記のモノマーに換え、1官能の電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物を例示化合物No.138、10部に換え、保護層の膜厚を5.2μmにした以外は実施例1と同様に電子写真感光体2を作製した。なお、線状傷の幅は平均2.5μm、線状傷間の間隔は平均約30μm、線状傷の交差角度はその80%以上が110度以下、線状傷の深さは約0.2μmであることをレーザー顕微鏡観察によって確認した。
電荷輸送性構造を有さない3官能以上のラジカル重合性モノマー 10部
ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート
(SR−355、化薬サートマー製)
分子量:466、官能基数:4官能、分子量/官能基数=117
実施例1の保護層用塗工液に含有される電荷輸送性構造を有さない3官能以上のラジカル重合性モノマーを下記のモノマーに換え、光重合開始剤を下記の化合物1部に換えた以外は実施例1と同様に電子写真感光体3を作製した。なお、線状傷の幅は平均6.0μm、線状傷間の間隔は平均約50μm、線状傷の交差角度はその80%以上が100度以下、線状傷の深さは約0.3μmであることをレーザー顕微鏡観察によって確認した。
電荷輸送性構造を有さない3官能以上のラジカル重合性モノマー 10部
カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(KAYARAD DPCA−60、日本化薬製)
分子量:1263、官能基数:6官能、分子量/官能基数=211
実施例1の保護層用塗工液に含有される1官能の電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物を例示化合物No.127、10部に換えた以外は実施例1と同様に電子写真感光体4を作製した。なお、線状傷の幅は平均1.5μm、線状傷間の間隔は平均約10μm、線状傷の交差角度はその80%以上が130度以下、線状傷の深さは約0.2μmであることをレーザー顕微鏡観察によって確認した。
実施例1の保護層用塗工液に含有される電荷輸送性構造を有さない3官能以上のラジカル重合性モノマーを下記の2種混合モノマーに、光重合開始剤を下記化合物に換えた以外は実施例1と同様に電子写真感光体5を作製した。なお、線状傷の幅は平均8.0μm、線状傷間の間隔は平均約70μm、線状傷の交差角度はその80%以上が90度以下、線状傷の深さは約0.4μmであることをレーザー顕微鏡観察によって確認した。
電荷輸送性構造を有さない3官能以上のラジカル重合性モノマー 6部
ペンタエリスリトールテトラアクリレート
(SR−295、化薬サートマー製)
分子量:352、官能基数:4官能、分子量/官能基数=88
電荷輸送性構造を有さない3官能以上のラジカル重合性モノマー 4部
アルキル変性ジペンタエリスリトールトリアクリレート
(KAYARAD D−330、日本化薬製)
分子量:584、官能基数:3官能、分子量/官能基数=195
光重合開始剤 1部
2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン
(イルガキュア651、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製)
実施例1において、電荷輸送層用塗工液に下記組成の高分子電荷輸送物質(PD−1)を含有した液を用い、電荷発生層上に塗布、乾燥して19μmの電荷輸送層を形成した。その後、保護層用塗工液に下記組成の液を用い、電荷輸送層上に塗布した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体6を作製した。なお、線状傷の幅は平均4.0μm、線状傷間の間隔は平均約40μm、線状傷の交差角度はその80%以上が100度以下、線状傷の深さは約0.2μmであることをレーザー顕微鏡観察によって確認した。
〔電荷輸送層用塗工液〕
下記構造式の高分子電荷輸送物質(PD−1) 15部
1%シリコーンオイルのテトラヒドロフラン溶液 0.3部
(KF50−100CS、信越化学工業製)
電荷輸送性構造を有さない3官能以上のラジカル重合性モノマー 6部
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(KAYARAD DPHA、日本化薬製)
分子量:536、官能基数:5.5官能、分子量/官能基数=97
電荷輸送性構造を有さない3官能以上のラジカル重合性モノマー 4部
アルキル変性ジペンタエリスリトールトリアクリレート
(KAYARAD D−330、日本化薬製)
分子量:584、官能基数:3官能、分子量/官能基数=195
1官能の電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物 10部
(例示化合物No.54)
光重合開始剤 1部
1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン
(イルガキュア184、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製)
テトラヒドロフラン 100部
実施例1において、保護層を塗工し乾燥後、サンドペーパー(#1000)を用いて、図9に示すような交差する線状傷を形成した。線状傷の形成は、図18に示すように、サンドペーパーを巻き付けた治具を感光体に当接させ、往復させたり、感光体を回転させたりすることによって行った。次に、メタルハライドランプ:160W/cm、照射距離:120mm、照射強度:500mW/cm2、照射時間:60秒の条件で光照射を行って塗布膜を硬化させ、更に130℃で20分乾燥を加え、本発明の電子写真感光体7を作製した。なお、線状傷の幅は平均8.0μm、線状傷間の間隔は平均約60μm、線状傷の交差角度はその80%以上が90度以下、線状傷の深さは約0.5μmであることをレーザー顕微鏡観察によって確認した。
実施例1において、保護層を塗工した後、直ちに図20に示すような微細な凸形状を有する金型に接触させ、感光体表面に図10に示される形状を有する線状傷を交差させて形成した。次に、メタルハライドランプ:160W/cm、照射距離:120mm、照射強度:500mW/cm2、照射時間:60秒の条件で光照射を行い塗布膜を硬化させ、更に130℃で20分乾燥を加え、本発明の電子写真感光体8を作製した。なお、線状傷の幅は平均10μm、線状傷間の間隔は平均約100μm、線状傷の交差角度はその80%以上が60度以下、線状傷の深さは約0.5μmであることをレーザー顕微鏡観察によって確認した。
実施例1において、保護層を塗工し乾燥後、図19に示すような方法で回転ブラシに接触させて、図10に示すような交差する線状傷を形成した。次に、メタルハライドランプ:160W/cm、照射距離:120mm、照射強度:500mW/cm2、照射時間:60秒の条件で光照射を行い塗布膜を硬化させ、更に130℃で20分乾燥を加え、本発明の電子写真感光体9を作製した。なお、線状傷の幅は平均2.5μm、線状傷間の間隔は平均約20μm、線状傷の交差角度はその80%以上が60度以下、線状傷の深さは約0.2μmであることをレーザー顕微鏡観察によって確認した。
実施例1において、保護層を塗工し乾燥後、図18に示すように固定ブラシを接触させ、図9に示すような交差する線状傷を形成した。次に、メタルハライドランプ:160W/cm、照射距離:120mm、照射強度:500mW/cm2、照射時間:60秒の条件で光照射を行い塗布膜を硬化させ、更に130℃で20分乾燥を加え、本発明の電子写真感光体10を作製した。なお、線状傷の幅は平均3.0μm、線状傷間の間隔は平均約50μm、線状傷の交差角度はその80%以上が90度以下、線状傷の深さは約0.2μmであることをレーザー顕微鏡観察によって確認した。
実施例1において、保護層を塗工し乾燥後、研磨用砥石を用いて、図9に示すような交差する線状傷を形成した。次に、メタルハライドランプ:160W/cm、照射距離:120mm、照射強度:500mW/cm2、照射時間:60秒の条件で光照射を行って塗布膜を硬化させ、更に130℃で20分乾燥を加え、本発明の電子写真感光体11を作製した。なお、線状傷の幅は平均10μm、線状傷間の間隔は平均約110μm、線状傷の交差角度はその80%以上が90度以下、線状傷の深さは約0.5μmであることをレーザー顕微鏡観察によって確認した。
実施例1において、保護層を塗工し乾燥後、研磨用砥石を用いて、図9に示すような交差する線状傷を形成した。次に、メタルハライドランプ:160W/cm、照射距離:120mm、照射強度:500mW/cm2、照射時間:60秒の条件で光照射を行って塗布膜を硬化させ、更に130℃で20分乾燥を加え、本発明の電子写真感光体12を作製した。なお、線状傷の幅は平均10μm、線状傷間の間隔は平均約250μm、線状傷の交差角度はその80%以上が90度以下、線状傷の深さは約0.5μmであることをレーザー顕微鏡観察によって確認した。
実施例1において、保護層を塗工し乾燥後、研磨用砥石を用いて、図8に示すような交差する線状傷を形成した。次に、メタルハライドランプ:160W/cm、照射距離:120mm、照射強度:500mW/cm2、照射時間:60秒の条件で光照射を行って塗布膜を硬化させ、更に130℃で20分乾燥を加え、本発明の電子写真感光体13を作製した。なお、線状傷の幅は平均20μm、線状傷間の間隔は平均約100μm、線状傷の交差角度はその80%以上が135度以下、線状傷の深さは約0.8μmであることをレーザー顕微鏡観察によって確認した。
実施例1の電荷輸送層を設けず、その代わりに下記保護層塗工液を電荷発生層上に同様に塗布、硬化し、15.0μmの保護層を設け、乾燥後サンドペーパー(#1000)を用いて、図8に示すような交差する線状傷を形成した。その後メタルハライドランプ:160W/cm、照射距離:120mm、照射強度:500mW/cm2、照射時間:60秒の条件で光照射を行って塗布膜を硬化させ、更に130℃で20分乾燥を加え、本発明の電子写真感光体14を作製した。なお、線状傷の幅は平均5.0μm、線状傷間の間隔は平均約100μm、線状傷の交差角度はその50%以上が135度以上、線状傷の深さは約0.4μmであることをレーザー顕微鏡観察によって確認した。
〔保護層用塗工液〕
電荷輸送性構造を有さない3官能以上のラジカル重合性モノマー 6部
カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(KAYARAD DPCA−60、日本化薬製)
分子量:1263、官能基数:6官能、分子量/官能基数=211
電荷輸送性構造を有さない3官能以上のラジカル重合性モノマー 4部
ペンタエリスリトールテトラアクリレート
(SR−295、化薬サートマー製)
分子量:352、官能基数:4官能、分子量/官能基数=88
1官能の電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物 10部
(例示化合物No.54)
光重合開始剤 2部
1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン
(イルガキュア184、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製)
テトラヒドロフラン 60部
シクロヘキサノン 20部
実施例1の保護層用塗工液に含有される電荷輸送性構造を有さない3官能以上のラジカル重合性モノマーを下記のモノマーに換えた以外は実施例1と同様に電子写真感光体15を作製した。なお、線状傷の幅は平均4.0μm、線状傷間の間隔は平均約60μm、線状傷の交差角度はその80%以上が110度以下、線状傷の深さは約0.3μmであることをレーザー顕微鏡観察によって確認した。
電荷輸送性構造を有さない3官能以上のラジカル重合性モノマー 10部
カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(KAYARAD DPCA−120、日本化薬製)
分子量:1947、官能基数:6官能、分子量/官能基数=325
実施例2の保護層用塗工液に含有される電荷輸送性構造を有さない3官能以上のラジカル重合性モノマー量を6部、1官能の電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物量を14部に換えた以外は実施例2と同様に電子写真感光体16を作製した。なお、線状傷の幅は平均3.0μm、線状傷間の間隔は平均約70μm、線状傷の交差角度はその80%以上が100度以下、線状傷の深さは約0.2μmであることをレーザー顕微鏡観察によって確認した。
実施例1の保護層用塗工液を下記組成に変更した以外は実施例1と同様に電子写真感光体17を作製した。なお、線状傷の幅は平均5.0μm、線状傷間の間隔は平均約40μm、線状傷の交差角度はその80%以上が100度以下、線状傷の深さは約0.5μmであることをレーザー顕微鏡観察によって確認した。
〔保護層用塗工液〕
電荷輸送性構造を有さない3官能以上のラジカル重合性モノマー 8部
トリメチロールプロパントリアクリレート
(KAYARAD TMPTA、日本化薬製)
分子量:296、官能基数:3官能、分子量/官能基数=99
高分子材料 2部
ビスフェノールZポリカーボネート
(パンライトTS−2050、帝人化成製)
1官能の電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物 10部
(例示化合物No.54)
光重合開始剤 1部
1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン
(イルガキュア184、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製)
テトラヒドロフラン 100部
実施例1において、保護層塗工液の組成物である電荷輸送性構造を有さない3官能以上のラジカル重合性モノマーを含有させず、1官能の電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物量を20部に換えた以外はすべて実施例1と同様にして電子写真感光体18を作製した。なお、線状傷の幅は平均6.5μm、線状傷間の間隔は平均約50μm、線状傷の交差角度はその80%以上が95度以下、線状傷の深さは約0.2μmであることをレーザー顕微鏡観察によって確認した。
実施例1の保護層における硬化条件を、実施例1と同様な光源を用い照射強度40mW/cm2、照射時間:5分の条件に換え、5.1μmの保護層を設けた以外は実施例1と同様にして電子写真感光体19を作製した。なお、線状傷の幅は平均2.0μm、線状傷間の間隔は平均約40μm、線状傷の交差角度はその80%以上が120度以下、線状傷の深さは約0.4μmであることをレーザー顕微鏡観察によって確認した。
実施例1の保護層を設けず、電荷輸送層の厚みを24μmとした以外は実施例1と同様に電子写真感光体20を作製した。なお、線状傷の幅は平均7.0μm、線状傷間の間隔は平均約90μm、線状傷の交差角度はその80%以上が60度以下、線状傷の深さは約0.4μmであることをレーザー顕微鏡観察によって確認した。
実施例1において、保護層塗工液を下記の組成に変更した以外は、すべて実施例1と同様にして電子写真感光体21を作製した。なお、線状傷の幅は平均2.5μm、線状傷間の間隔は平均約20μm、線状傷の交差角度はその80%以上が80度以下、線状傷の深さは約0.3μmであることをレーザー顕微鏡観察によって確認した。
アルミナ(平均一次粒径:0.3μm、住友化学工業製): 3.5部
不飽和ポリカルボン酸ポリマー(酸価180mgKOH/g、不揮発分50%
「BYK−P104」BYKケミー製): 0.06部
ビスフェノールZポリカーボネート(パンライトTS−2050、帝人化成製):
10部
上記構造式(II)の電荷輸送物質 : 7部
テトラヒドロフラン : 500部
シクロヘキサノン : 220部
実施例1において、線状傷を交差させずに図11に示すように一方向からなる線状傷を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして電子写真感光体22を作製した。なお、線状傷の幅は平均5.0μm、線状傷間の間隔は平均約30μm、線状傷は交差なし、線状傷の深さは約0.3μmであることをレーザー顕微鏡観察によって確認した。
実施例1において、線状傷を交差させずに図12に示すように一方向からなる線状傷を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして電子写真感光体23を作製した。なお、線状傷の幅は平均5.0μm、線状傷間の間隔は平均約30μm、線状傷は交差なし、線状傷の深さは約0.3μmであることをレーザー顕微鏡観察によって確認した。
<比較例10>
実施例1において、線状傷を形成しなかった以外は、すべて実施例1と同様にして電子写真感光体24を作製した。
比較例7において、線状傷を形成しなかった以外は、すべて比較例7と同様にして電子写真感光体25を作製した。
弾性変位率τe(%)=[(最大変位)−(塑性変位)]/(最大変位)×100
このダイナミック微小硬度測定は、温度22℃、相対湿度55%の環境条件下で測定した。また、ダイナミック微小表面硬度計DUH−201(島津製作所製)、三角すい圧子(115゜)を用い、ダイナミック硬度DHの測定を行った。それらの結果も併せて表4に示す。
◎:画像流れが認められず良好な画像
○:画像流れは若干認められるが、品質上問題ないと判断できるレベル
△:画像流れが明らかに認められ文字が読みにくく、ドットの散りも目立つレベル
×:画像流れによってドットが完全に散っており、文字も判読できないレベル
また、線状傷を交差させずに縦方向のみ形成させた場合は縦方向のみ解像度が低下した。同様に横方向のみ形成させた場合には、横方向のみ解像度が低下した。さらに、弾性変位率τeが40%以上を有していても、表面に線状傷を形成しなかった場合には、解像度の低下が認められた。
◎:画像流れが認められず良好な画像
○:画像流れは認められるが、品質上問題ないレベル
△:画像流れが明らかにわかり文字が読みにくく、ドットの散りも目立つレベル
×:画像流れによってドットが完全に散っており、文字も判読できないレベル
◎:画像欠陥が一切なく良好な画像
○:画像品質上問題ないレベル
△:画像欠陥が確認されるが、判読可能なレベル
×:画像欠陥が多発し、判読不可能なレベル
2 除電ランプ
3 帯電ローラー
4 イレーサ
5 画像露光部
6 現像ユニット
7 転写前チャージャ
8 レジストローラ
9 転写紙
10 転写チャージャ
11 分離チャージャ
12 分離爪
13 クリーニングチャージャ
14 クリーニングブラシベルト
15 クリーニングブレード
101 感光ドラム
102 帯電装置
103 露光
104 現像装置
105 転写体
106 転写装置
107 クリーニングブレード
108 クリーニングブラシベルト
Claims (24)
- 導電性支持体上に少なくとも感光層を有する電子写真感光体において、該電子写真感光体の表面の下式で定義される弾性変位率τeが40%以上であり、かつ該電子写真感光体の表面に互いに交差する無数の線状傷が均一に形成されていることを特徴とする電子写真感光体。
弾性変位率τe(%)=[(最大変位)−(塑性変位)]/(最大変位)×100 - 前記電子写真感光体の表面に保護層を形成させたことを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記線状傷の幅の平均値が10μm以下であることを特徴とする請求項1乃至2に記載の電子写真感光体。
- 前記線状傷の交差角度の80%以上が、135度以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 前記電子写真感光体の表面移動方向に直交する方向を基準線とし、該基準線と線状傷の交差点からそれと隣接する線状傷と基準線との交差点までの距離と定義される前記線状傷の間隔が、平均値として100μm以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 前記線状傷の深さの平均値が、0.5μm以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 前記電子写真感光体の表面のダイナミック硬度(DH)が、115°三角すい圧子(ベルコビッチ115圧子)を用いた測定において、22以上であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 前記保護層が、加熱または光エネルギー照射によって硬化されており、有機溶媒に対し不溶性であることを特徴とする請求項2乃至7のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 前記保護層が、少なくとも電荷輸送性構造を有しないラジカル重合性モノマーと電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物を硬化した層からなることを特徴とする請求項2乃至8のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 前記電荷輸送性構造を有しないラジカル重合性モノマーが3官能以上であり、前記電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物が1官能であることを特徴とする請求項9に記載の電子写真感光体。
- 前記電荷輸送性構造を有しない3官能以上のラジカル重合性モノマーにおける官能基数に対する分子量の割合(分子量/官能基数)が、250以下であることを特徴とする請求項9乃至10に記載の電子写真感光体。
- 前記電荷輸送性構造を有しないラジカル重合性モノマーの官能基が、アクリロイルオキシ基及び/またはメタクリロイルオキシ基であることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 前記電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物の官能基が、アクリロイルオキシ基及び/またはメタクリロイルオキシ基であることを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 前記電子写真感光体の表面に、シリコーン系化合物、フッ素系化合物及び長鎖アルキル基含有化合物の少なくとも1種が含有されていることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 前記保護層にシリコーン系化合物、フッ素系化合物及び長鎖アルキル基含有化合物に官能基を有し、加熱または光エネルギー照射によって硬化することを特徴とする請求項8乃至13のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 電子写真感光体に、少なくとも帯電、露光、現像、転写及びクリーニングの工程が順次繰り返されることによって画像形成を行う画像形成装置において、該電子写真感光体が請求項1乃至15のいずれかに記載の電子写真感光体であることを特徴とする画像形成装置。
- 前記画像形成装置において、色の異なる複数のトナーを保持する現像部に対応した複数の電子写真感光体を具備することによって、少なくとも帯電、露光、現像、転写の各工程が並列に処理されるタンデム方式の画像形成装置であることを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置において、前記帯電時に帯電ローラーを用いて電子写真感光体に帯電を行うことを特徴とする請求項16乃至17に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置において、前記現像時に球形もしくは略球形のトナーを用いることを特徴とする請求項16乃至18のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置において、前記転写時に中間転写体もしくは中間転写ベルトを介して紙に転写することを特徴とする請求項16乃至19のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置において、前記クリーニング時にクリーニングブレードを用いてクリーニングを行うことを特徴とする請求項16乃至20のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置において、該電子写真感光体の表面にシリコーン系化合物、フッ素系化合物、長鎖アルキル基含有化合物の少なくとも一種を付着させる手段を有することを特徴とする請求項16乃至21のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置において、該電子写真感光体の表面に互いに交差する無数の線状傷を形成する手段を含んでいることを特徴とする請求項16乃至22のいずれかに記載の画像形成装置。
- 少なくとも前記電子写真感光体が、画像形成装置本体に対し着脱自在の構造を有する画像形成装置用プロセスカートリッジに具備されてなり、かつ該電子写真感光体が請求項1乃至15のいずれかに記載の電子写真感光体を用いることを特徴とする画像形成装置用プロセスカートリッジ。
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