JP2006010926A - 光ファイバ接続切替装置および掻き分け方法 - Google Patents

光ファイバ接続切替装置および掻き分け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 密集し整列した状態の既配線の光ファイバの中から指定の光ファイバを取り出すことができる光ファイバ接続切替装置および掻き分け方法を提供すること。
【解決手段】 光ファイバ接続切替装置1は、整列盤と、接続盤と、ハンド機構3と、移動機構とを備えている。ハンド機構3は、指定の光ファイバB1を把持して取り出すフィンガ81と、光ファイバB1を選別するための掻き分けアーム95と、この掻き分けアーム95を回動動作させるアーム用モータM5と、フィンガ81、掻き分けアーム95などを搭載して上下方向に可動するスライドベース94と、このスライドベース94を上昇退避させるレバー78と、上下方向に移動可能に設けられたZ軸スライドユニット77と、このZ軸スライドユニット77を上下方向に移動させるためのZ軸用モータM3と、を備えている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、光ファイバネットワークなどに用いられ、指定の光ファイバコード(以下、単に「光ファイバ」という)を自動的に接続・抜去を行う際に、既配線の光ファイバを掻き分ける光ファイバ接続切替装置および掻き分け方法に関する。
図14は、従来の光ファイバ掻き分け機構を備えた光ファイバ接続切替装置を示す概略図である。
図14に示すように、従来の光ファイバ接続切替装置100としては、入力側の光ファイバ101と、出力側の光ファイバ102との接続・抜去をする接続切替作業をロボットのハンド機構130を用いて自動的に行う装置が知られている(例えば、特許文献1および非特許文献1参照)。
前記光ファイバ接続切替装置100は、光ファイバ101のアダプタ111を左右方向に複数列で上下方向に2列に設けた接続盤110と、光ファイバ102に接続されたプラグ103と、このプラグ103を整列・保持する整列孔を複数並設して、前記接続盤110に対向して配置される整列盤120と、プラグ103を把持して光ファイバ102を引き出し、そのプラグ103をアダプタ111に対して接続・抜去を行うハンド機構130と、アダプタ111からプラグ103を抜去した光ファイバ102を巻き上げる巻き取り機構140と、ハンド機構130を接続盤110および整列盤120の指定の位置に移動させる移動機構150と、クリーナ機構160と、余長収納部170とを備えている。
この光ファイバ接続切替装置100で光ファイバ102の接続替え作業を行うときは、まず、ハンド機構130により接続盤110からプラグ103を抜去された光ファイバ102が、巻き取り機構140によって、余長収納部170側に巻き上げられ、その余長収納部170に出力側の光ファイバ102を収納する。
次に、ハンド機構130によって、再度出力側の光ファイバ102のプラグ103を整列盤120から引き出して、接続盤110上の指定のアダプタ111に接続する。光ファイバ接続切替装置100は、この一連の動作により出力側の光ファイバ102の接続替え作業を行うものである。
この光ファイバ接続切替装置100では、多数の光ファイバ102のプラグ103を整列盤120側で把持してクリーナ機構160に移動させるときに、フィンガ131で把持する指定の光ファイバ102Aのプラグ103が、このプラグ103の両側にある他の既配線の光ファイバ102Bより下側に配置されていることがある。この場合、光ファイバ接続切替装置100では、そのフィンガ131の手前上側から掻き分けアーム132を下方向に回動させたときに、掻き分けアーム132の爪133がフィンガ131を跨ぎ、密集した光ファイバ102Bを押し下げると同時に、フィンガ131に把持されているプラグ103と交差している光ファイバ102Bを掻き落として、そのプラグ103を引き出すようにしている。
このような光ファイバ接続切替装置100にあっては、整列盤120の整列孔に係合しているプラグ103をフィンガ131で把持して引き出す際に、整列盤120と接続盤110の間に多数の光ファイバ102Bが延びて錯綜している。このため、光ファイバ接続切替装置100は、指定の光ファイバ102Aのプラグ103の周囲にある既配線の光ファイバ102Bを掻き分けるようにして、フィンガ131が光ファイバ102Bに引っ掛からないようにする必要がある。
そこで、光ファイバ接続切替装置100には、一対の掻き分け爪133がハンド機構130を挟むようにして設置したU字型の掻き分けアーム132に設けてある。その掻き分けアーム132は、ハンド機構130をY軸方向に貫通する方向で設けたクランク軸134に固定されているとともに、ハンド機構130の間で引張ばね(図示せず)を設置して、掻き分けアーム132が回動付勢するように設けられている。
特開2003−322725号公報(段落0072、図1〜図2) NTTアフティ株式会社、光配線自動切替装置、[online]、[2004年5月26日検索]、インターネット<URL:http://www.ntt-afty.co.jp/product/meka/oms_1.html>
しかしながら、特許文献1および非特許文献1の光ファイバ接続切替装置100による掻き分け方法では、いずれも回動動作のみで掻き分けアーム132を垂直方向に回避させている。このため、湾曲した癖の付いた光ファイバ102が、上側にクロス状に膨らむように張り出したとき、掻き分け爪133または掻き分けアーム132に引っ掛けて、光ファイバ102が断線するという問題点がある。
さらに、プラグ103の先端で交差して重なった状態になっている光ファイバ102は、フィンガ131の手前の上側から掻き分けアーム132を下方向に回動させて、密集した光ファイバ102Bを押し下げる回動動作だけでは旨く掻き落とすことができず、既配線の光ファイバ102Bが重なっている状態を完全に解消することができなかった。このため、その光ファイバ102Bは、掻き分けアーム132によって損傷されるだけではなく、フィンガ131が把持しているプラグ103を押し下げて、光ファイバ102Aが折れる、いわゆる首折れを起こすという問題点がある。
また、先端がU字状の掻き分け爪133は、既配線の光ファイバ102Bがフィンガ131によって把持状態にある指定の光ファイバ102Aと密接した平行状態にあるとき、2本以上の既配線の光ファイバ102Bをすり抜けてしまうため、掻き落せないという問題点がある。
このような問題点が発生した場合には、接続動作エラーを誘発して、光ファイバ接続切替装置100の稼働率および挿入動作の信頼性を損なうものである。
本発明の課題は、密集し整列した状態の既配線の光ファイバの中から指定の光ファイバを取り出すことができる光ファイバ接続切替装置および掻き分け方法を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の光ファイバ接続切替装置は、光ファイバが挿通される整列孔を複数有する整列盤と、この整列盤に対向して配置されて前記光ファイバの端部に設けられたプラグが接続・抜去されるアダプタを有する接続盤と、前記プラグを把持して前記光ファイバを引き出し、前記プラグを前記アダプタに対して接続・抜去を行うハンド機構と、このハンド機構を前記接続盤および前記整列盤の所望の位置に移動させる移動機構と、を備えた光ファイバ接続切替装置であって、前記ハンド機構は、既配線の光ファイバの中から指定の光ファイバのプラグを把持して取り出すフィンガと、前記指定の光ファイバを選別するための掻き分けアームと、この掻き分けアームを回動動作させるアーム用モータと、前記フィンガ、前記掻き分けアームおよび前記アーム用モータを搭載して上下方向に可動するスライドベースと、このスライドベースを上昇退避させるレバーと、前記フィンガおよび前記レバーが設けられて上下方向に移動可能に設けられたZ軸スライドユニットと、このZ軸スライドユニットを上下方向に移動させるためのZ軸用モータと、を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ハンド機構が、指定の光ファイバのプラグをフィンガで把持して取り出すときに、アーム回動モータで掻き分けアームを回動動作させて既配線の光ファイバを掻き分ける。このとき、ハンド機構は、Z軸用モータを回転させてZ軸スライドユニットを上下方向に移動させレバーによってフィンガ、掻き分けアームおよびアーム用モータを搭載したスライドベースを上昇させることができる。また、ハンド機構は、密集し整列した状態の既配線の光ファイバの中から指定の光ファイバを取り出すことができる。
請求項2に記載の光ファイバ接続切替装置は、請求項1に記載の光ファイバ接続切替装置であって、前記掻き分けアームが、所定間隔を介して対向配置されて先絞り形状の2つの掻き分け爪を先端に設けていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、掻き分けアームの先端に先絞り形状の掻き分け爪を設けたことにより、先端部が内側方向に傾斜しているため、指定の光ファイバを把持したフィンガが密集した既配線の光ファイバと交錯しないように、既配線の光ファイバを左右に移動させることができるようになる。特に、ハンド機構は、湾曲した癖の付いた光ファイバの場合、掻き分け爪がその光ファイバを先絞り形状の先端部によって、容易に掻き分けてフィンガから移動させることができる。
請求項3に記載の光ファイバ接続切替装置は、請求項1または請求項2に記載の光ファイバ接続切替装置であって、上方向に回動した前記掻き分けアームが落下するのを防止する落下防止ストッパを有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、ハンド機構は、上方向に回動した掻き分けアームが落下するのを防止する落下防止ストッパを有するので、掻き分けアームを垂直退避状態に支持することができるようになる。
請求項4に記載の掻き分け方法は、前記請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の光ファイバ接続切替装置を用いて前記既配線の光ファイバを掻き分ける掻き分け方法であって、前記掻き分けアームおよび前記フィンガをX軸方向に移動させて前記既配線の光ファイバを移動させる移動工程と、前記掻き分けアームおよび前記フィンガを後退させて前記指定の光ファイバの前側にスペースを作るスペース生成工程と、前記掻き分けアームおよび前記フィンガをZ軸方向に上昇させて前記スペースから前記フィンガに把持された指定の光ファイバのプラグを抜き出す抜出工程と、前記フィンガで把持した前記プラグの上側に載った前記既配線の光ファイバに対して、前記掻き分けアームを回動させて掻き分ける掻き分け工程と、前記フィンガおよびこのフィンガで把持した前記プラグに重なった状態にある前記既配線の光ファイバを掻き落とす掻き落とし工程と、を有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、この掻き分け方法では、掻き分けアームおよびフィンガを後退させて指定の光ファイバの前側にスペースを作るスペース生成工程を有することにより、指定の光ファイバの前側にスペースが作られるため、掻き分けアームおよびフィンガをZ軸方向に上昇させても既配線の光ファイバと交錯しなくなる。
以上説明したように、本発明の請求項1に記載の光ファイバ接続切替装置によれば、密集し整列した状態の既配線の光ファイバの中からその既配線の光ファイバを損傷しないように掻き分け落として、指定の光ファイバを損傷させずに容易に取り出すことができる。このため、光ファイバ接続切替装置は、ハンド機構によって指定の光ファイバをスムーズに掴んで所定のアダプタに着脱させることができ、作業の効率化を図ることができる。また、光ファイバ接続切替装置は、掻き分けアームなどの掻き分け機構と、フィンガなどのフィンガ機構とをZ軸用モータで共用して上昇・下降させているため、ハンド機構全体のシンプル化と小型化を図ることができる。
本発明の請求項2に記載の光ファイバ接続切替装置によれば、先絞り形状の掻き分け爪を有することにより、先端部が内側方向に傾斜しているため、指定の光ファイバを把持したフィンガを密集した既配線の光ファイバが交錯しないように左右に掻き分けるようにして掻き落とすことができる。これにより、光ファイバ接続切替装置は、既配線の光ファイバが掻き分けアームまたはフィンガによって光ファイバが損傷および首折れすることを防止して、その装置の稼働率や信頼性を向上させることができる。
本発明の請求項3に記載の光ファイバ接続切替装置によれば、上方向に回動した掻き分けアームが落下するのを防止する落下防止ストッパを有することにより、掻き分けアームを使用しないときに、垂直退避状態に支持し、掻き分けアームが落下して光ファイバを損傷させることを防止することができる。
請求項4に記載の掻き分け方法によれば、掻き分けアームおよびフィンガを後退させて指定の光ファイバの前側にスペースを作るスペース生成工程を有することにより、指定の光ファイバの前側にスペースを生成することができる。このため、掻き分けアームおよびフィンガをZ軸方向に上昇させても既配線の光ファイバと交錯しないようにすることができる。したがって、既配線の光ファイバが掻き分けアームまたはフィンガに接触して光ファイバが損傷したり、首折れすることを防止することができる。
以下、図1〜図13を参照して、本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置および掻き分け方法を説明する。以下の説明において、便宜上、光ファイバ接続切替装置の接続盤がある方向を「前側」と呼び、整列盤がある方向を「後側」と呼ぶとともに、それに対する左側を「左側」と呼び、右側を「右側」と呼ぶこととする。
図1は、本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置を示す平面図である。
≪光ファイバ接続切替装置≫
図1に示すように、光ファイバ接続切替装置1は、水平面の一直線方向であるX軸方向と、このX軸方向に直交するY軸方向と、垂直方向であるZ軸方向とに移動自在な移動機構2を備えて、ロボットのハンド機構3が自在に移動して光ファイバBの接続・抜去をする接続切替作業を自動的に行う装置である。その光ファイバ接続切替装置1は、一次側の光ファイバAと、二次側の光ファイバBと、プラグPと、アダプタ41と、接続盤4と、整列盤5と、ロボットのハンド機構3と、巻き取り機構6と、移動機構2とを備えて構成されている。光ファイバ接続切替装置1は、平面視して前後(X軸)方向に向けてガイドフレーム11とX軸方向スライドシャフト21が設置され、このガイドフレーム11に直交する左右(Y軸)方向に向けてフレーム12と連結シャフト26とY軸方向スライドシャフト27とが設置されるとともに、このY軸方向スライドシャフト27に沿ってY軸方向に移動可能にZ軸スライドフレーム31が取り付けられている。
≪光ファイバ≫
一次側の光ファイバAは、例えば、入力側に接続される単心の光ファイバコードからなる。
二次側の光ファイバBは、例えば、出力側に接続される単心の光ファイバコードからなる。既配線の光ファイバB2は、例えば、接続盤4と整列盤5との間において、上下方向に二重列で、左右方向に多数列に弛みを持たせて配線されている。指定の光ファイバB1は、例えば、その既配線の光ファイバB2の中の1つで、下側の列に配線された光ファイバB2である。
光ファイバA,Bの端末には、それぞれアダプタ41に接続される接続用の各プラグPが設置されている。光ファイバBのプラグPの近傍には、掻き分け機構9(後記)で光ファイバBを整列させるときに掻き分け爪97(後記)にガイドされる整列用ガイドEを摺動自在に挿入している。
≪接続盤≫
接続盤4は、そのアダプタ41を1列または複数列に並べて設け、アダプタ41を保持する部材からなる。
アダプタ41は、その一次側の光ファイバAのプラグPと、二次側の光ファイバBのプラグPとを接続・抜去される光コネクタプラグからなる。
≪整列盤≫
整列盤5は、二次側の光ファイバBのプラグPを整列・保持する整列孔を1列または複数列に並べて穿設して、二次側の光ファイバBを保持する部材であり、例えば、接続盤4と対称的な後側に寄った位置に配置されている。
≪巻き取り機構≫
前記巻き取り機構6は、アダプタ41からプラグPを抜去した二次側の光ファイバBを巻き取る装置であり、例えば、巻き取りプーリと巻き取り用のローラとによって構成されている。
≪余長収納部≫
余長収納部Dは、前記巻き取り機構6によって巻き取った光ファイバBの余長部分を収納する空間であり、巻き取り機構6の先(後側)に設置されている。
≪移動機構≫
移動機構2は、ハンド機構3を接続盤4および整列盤5に対して指定の位置に移動させる装置である。移動機構2は、図1に示すように、例えば、ハンド機構3を前後方向に移動させるためのX軸駆動機構Xと、ハンド機構3を左右方向に移動させるためのY軸駆動機構Yと、そのハンド機構3のZ軸スライドフレーム31に設置されて、このZ軸スライドフレーム31を上下方向に移動させるためのZ軸駆動機構7(図2参照)とから構成されている。
<X軸駆動機構>
X軸駆動機構Xは、左側に配置されたスライドブロック22aと、右側に配置されたスライドブロック22bとを前後(X軸)方向に平行に移動させる装置であり、左側のスライドブロック22aと右側のスライドブロック22bとは、Y軸方向スライドシャフト27によって連結されている。
このX軸駆動機構Xの左側は、X軸方向スライドシャフト21の左側前端部に配置された駆動ベルトプーリ24aと、X軸方向スライドシャフト21の左側後端部に配置された従動ベルトプーリ25aと、駆動ベルトプーリ24aおよび従動ベルトプーリ25aに巻き掛けられたタイミングベルト23aと、このタイミングベルト23aの回転移動によってガイドフレーム11に沿って進退するスライドブロック22aと、駆動ベルトプーリ24aを回転駆動させるX軸用モータM1とから構成されている。
一方、このX軸駆動機構Xの右側は、ガイドフレーム11の右側前端部に配置された駆動ベルトプーリ24bと、ガイドフレーム11の右側後端部に配置された従動ベルトプーリ25bと、駆動ベルトプーリ24bおよび従動ベルトプーリ25bに巻き掛けられたタイミングベルト23bと、このタイミングベルト23bの回転移動によってガイドフレーム11に沿って進退するスライドブロック22bとから構成されている。このスライドブロック22bは、前記X軸用モータM1の回転が駆動ベルトプーリ24a、連結シャフト26および前側の駆動ベルトプーリ24bを介してタイミングベルト23bに伝達されることにより前後方向に進退されるように構成されている。
なお、X軸用モータM1、Y軸用モータM2(後記)およびZ軸用モータM3(後記)は、パルスモータ、ステップモータなどからなる。
<Y軸駆動機構>
Y軸駆動機構Yは、左右側のスライドブロック22a,22bに両端部を固定されたY軸方向スライドシャフト27と、スライドブロック22a側に配置された駆動ベルトプーリ28aと、スライドブロック22b側に配置された従動プーリ28bと、駆動ベルトプーリ28aおよび従動プーリ28bに巻き掛けられたタイミングベルト29と、駆動ベルトプーリ28aを正逆方向に回転駆動させてタイミングベルト29を回転移動させ、Z軸スライドフレーム31を左右(Y軸)方向に移動させるY軸用モータM2とから構成されている。
≪ハンド機構≫
図1に示すように、ハンド機構3は、開閉可能のフィンガ81でプラグPを把持して二次側の光ファイバBを引き出し、そのプラグPをアダプタ41に自動的に接続・抜去を行うロボットからなる。ハンド機構3には、X軸方向に移動可能なスライドブロック22a,22bに載設されたY軸方向スライドシャフト27に沿って移動するZ軸スライドフレーム31に設置されている。そして、ハンド機構3は、整列盤5と接続盤4が対向する間の空間内において、X軸駆動機構XとY軸駆動機構YとによりX軸およびY軸方向に進退して、指定の位置に移動できるように配置されるとともに、このハンド機構3に設置された後記のZ軸駆動機構7のZ軸スライドフレーム31をZ軸方向にも移動できる(図2参照)。
<Z軸スライドフレーム>
図2は、本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置のハンド機構を示す要部拡大正面図である。図3は、本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置のハンド機構を示す要部拡大側面図である。
以下、図2と図3とを主に用いて、ハンド機構3をさらに詳細に説明する。
図2に示すように、Z軸スライドフレーム31は、ハンド機構3のハウジングを構成する部材であり、Y軸方向スライドシャフト27(図3参照)に移動自在に取り付けられている。そのZ軸スライドフレーム31には、フィンガ81を上昇・下降させるZ軸駆動機構7と、フィンガ81を開閉させるフィンガ開閉機構8と、既配線の光ファイバB2(図1参照)を掻き分けるための掻き分け機構9とが設けられている。
<Z軸駆動機構>
Z軸駆動機構7は、フィンガ開閉機構8を備えたZ軸スライドユニット77を上下(Z)方向に移動させる機構である。図2に示すように、このZ軸駆動機構7は、Z軸用モータM3(図3参照)と、原動ベルトプーリ71(図3参照)と、ベルト72と、駆動ベルトプーリ73と、減速ベルトプーリ74と、タイミングベルト75と、従動ベルトプーリ76と、Z軸スライドユニット77と、レバー78(図3参照)と、Z軸方向スライドシャフト32とから構成されている。
図3に示すように、前記Z軸用モータM3は、Z軸駆動機構7の原動力であり、Z軸スライドフレーム31の左後側上端部に設置されている。
原動ベルトプーリ71は、そのZ軸用モータM3の回転軸とともに回転するベルトプーリである。
ベルト72は、原動ベルトプーリ71と駆動ベルトプーリ73とに巻き掛けられていた動力伝達用ベルトであり、Z軸スライドフレーム31に前後方向に向けて配置されている。
駆動ベルトプーリ73は、原動ベルトプーリ71の回転を減速させるとともに、減速ベルトプーリ74とでZ軸用モータM3の回転力を伝える方向を下方向に変換するための中間ベルトプーリであり、Z軸スライドフレーム31の上端部に配置されている。
減速ベルトプーリ74は、その駆動ベルトプーリ73の回転をさらに減速して従動ベルトプーリ76に伝達するためのものであり、駆動ベルトプーリ73と同軸に設けられている。
タイミングベルト75は、その中央部に設けられたZ軸スライドユニット77をZ軸方向に上昇・下降させるためのベルトである。このタイミングベルト75は、減速ベルトプーリ74と従動ベルトプーリ76とに巻き掛けられて、Z軸スライドフレーム31内の上端部から下端部に渡って配置されている。
図3に示すように、従動ベルトプーリ76は、前記減速ベルトプーリ74に対して対向した位置であるZ軸スライドフレーム31の下端部に設置されている。
Z軸スライドユニット77は、タイミングベルト75の回転移動によってZ軸方向スライドシャフト32に沿って上下方向に移動可能に設けられており、レバー78をねじ止め手段などによって固定している。
レバー78は、そのZ軸スライドユニット77とともに上昇・下降するL字状の板部材であり、後記する掻き分け機構9の掻き分けフレーム93a,93bを上昇させるためものである。
Z軸方向スライドシャフト32は、Z軸スライドフレーム31に上下方向に向けて設置されて、このZ軸方向スライドシャフト32に嵌合されたZ軸スライドユニット77をガイドするための軸である。
<フィンガ開閉機構>
図2に示すように、フィンガ開閉機構8は、プラグP(図3参照)を掴むフィンガ81を開閉させる機構である。このフィンガ開閉機構8は、フィンガ用モータM4と、小プーリ82と、大プーリ83と、巻き掛けたベルト84と、カム85と、フィンガ81と、支持ピン81bと、ばね部材86とから構成されている。
フィンガ用モータM4は、フィンガ81を開閉作動させるための動力源であり、例えば、直流モータからなり、Z軸スライドフレーム31に右側の略中央部に設置されている。
小プーリ82は、そのフィンガ用モータM4の駆動軸に設けられたベルトプーリである。
大プーリ83は、その小プーリ82の回転を減速させるためのベルトプーリであり、Z軸スライドフレーム31の略中央部に設置されている
ベルト84は、小プーリ82と大プーリ83とに巻き掛けられて、小プーリ82の回転を大プーリ83を介してカム85を回転させるための伝達ベルトであり、Z軸スライドフレーム31に左右方向に向けて配置されている。
カム85は、フィンガ81と一体形成されている押圧片81a,81a間に、ばね部材86によって圧接した状態で、大プーリ83と同軸に設置されている。このカム85は、ばね部材86のばね力に抗して大プーリ83とともに回転して、フィンガ81,81を開閉させる。カム85は、上下左右の方向の直径の長さが相違する略楕円形状をしていて、この長い直径の部分が押圧片81a,81aを押圧することによって、支持ピン81bを中心としてフィンガ81,81を開く方向に回動させる。
フィンガ81は、光ファイバBのプラグP(図3参照)を掴んだり、放したりする部材であり、カム85の両端部に常に押圧片81aが圧接していて、カム85の正逆回動によって下端部に設けられた把持部81cが開閉するように構成されている。このフィンガ81は、略対称形状の一対の金属製板ばね部材の略中央部を支持ピン81bで回動自在に支持されてはさみのように開閉できるように構成されている。フィンガ81は、下端部に光ファイバBのプラグPを掴む把持部81cを有し、上端部にばね部材86が設けられている。フィンガ81は、整列盤5にあるプラグPに対してハンド機構3を位置設定したときの精度誤差をフィンガ81が有する弾性によって吸収することができる。この結果、フィンガ81を閉じてプラグPを把持する際には、必要な把持力でプラグPを確実に把持して、失敗なくプラグPを把持することができるように構成されている。
ばね部材86は、フィンガ81を把持する方向に付勢するためのものであり、例えば、引張りコイルばねからなり、両端部を押圧片81a,81aの上端部分に掛止している。
<掻き分け機構>
図3に示すように、掻き分け機構9は、整列盤5(図1参照)にあるプラグPをフィンガ81で把持して引き出す際に、整列盤5と接続盤4(図1参照)との間に多数の光ファイバBが延びて錯綜しているときに、指定のプラグPの周囲にある既配線の光ファイバB1を掻き分けてフィンガ81が既配線の光ファイバB1に引っ掛からないようにする機構である。この掻き分け機構9は、前記Z軸駆動機構7によって掻き分けフレーム93a,93bを上昇・下降させるための掻き分けユニット上下機構91(図2参照)と、掻き分けアーム95を回転させるための掻き分けアーム回転機構92とから構成されている。
<掻き分けユニット上下機構>
掻き分けユニット上下機構91は、Z軸駆動機構7のレバー78の上昇動作に連動して掻き分けフレーム93aが引き上げられ、掻き分けアーム95を上昇した位置に退避させるものである。この掻き分けユニット上下機構91は、Z軸スライドフレーム31に上下方向に向けて設置されたZ軸方向スライドシャフト32に移動自在に設けられて、レバー78がスライドベース94を押し上げることによって上昇する。一方、掻き分けユニット上下機構91が下降するときは、この掻き分けユニット上下機構91全体の自重によって下降して、スライドベース94がストッパ98に当接することにより下降範囲が抑制される。掻き分けユニット上下機構91は、掻き分けフレーム93aと、スライドベース94と、掻き分けアーム95と、シャフト96と、掻き分け爪97,97と、スペーサ97a(図2参照)と、ストッパ98とから構成されている。
掻き分けフレーム93aは、Z軸駆動機構7が上昇したときにレバー78に押し上げられる金属製板部材であり、スライドベース94に固定されている。
スライドベース94は、上下方向に延設されたZ軸方向スライドシャフト32に摺動自在に設置されて、掻き分けユニット上下機構91の上昇・下降をガイドする部材である。
図2に示すように、掻き分けアーム95は、正面視して略コ字状の金属製板部材からなり、両端部を前記シャフト96に軸支してシャフト96ともに上昇・下降する。掻き分けアーム95の先端部には、スペーサ97aと2枚の掻き分け爪97,97とがねじ止めされている。この掻き分けアーム95は、シャフト96によって掻き分けフレーム93aおよびスライドベース94に連結されて、ともに上昇・下降する。
シャフト96は、掻き分けフレーム93a,93bと、掻き分けアーム95と、従動歯車G2とを装着した回動軸であり、掻き分けフレーム93aと一体に上昇・下降する。このシャフト96は、左右方向に向けて、掻き分けフレーム93a,93bに回動自在に設置されている。
掻き分け爪97,97は、既配線の光ファイバB2(図1参照)を掻き分けるための部材であり、掻き分けアーム95の先端に設置されている。掻き分け爪97,97は、対称な形状の2枚の金属製板ばね部材によって形成されるとともに、両掻き分け爪97,97間にスペーサ97aを介在させたことにより両者間の距離が保たれて、先端部が斜めに先絞り形状に折曲されている。
スペーサ97aは、掻き分け爪97,97間の距離を、フィンガ81を跨ぐことができる間隔に保つために介在される部材である。
ストッパ98は、スライドベース94の下降範囲を抑制する部材である。
<掻き分けアーム回転機構>
掻き分けアーム回転機構92は、アーム用モータM5によって駆動歯車G1および従動歯車G2を介してシャフト96を正逆回転することで、掻き分けアーム95を回転させて、掻き分け動作と垂直退避動作を行うものである。この掻き分けアーム回転機構92は、アーム用モータM5と、駆動歯車G1と、従動歯車G2と、シャフト96と、掻き分けアーム95と、掻き分け爪97と、エンコーダ99とから構成されている。
アーム用モータM5は、掻き分け爪97を回転させる掻き分けアーム回転機構92の動力源であり、例えば、直流モータからなる。
駆動歯車G1は、アーム用モータM5のロータ軸に設置された歯車である。
従動歯車G2は、駆動歯車G1に噛合してシャフト96を正逆方向に回動させて、掻き分けアーム95を上方向および下方向に回動させる歯車である。
シャフト96と掻き分けアーム95と掻き分け爪97とは、前記掻き分けユニット上下機構91のものを共用している。
なお、掻き分けアーム95および掻き分け爪97は、上側に回転したときに、掻き分け爪97がZ軸スライドフレーム31の上端部に設けられているストッパ34に当接することにより抑止される。このときに、掻き分けアーム95の先端部がストッパ34の下端の脱落防止ストッパ34a(図3参照)に載置されることで、掻き分けアーム95の垂直退避状態が保持される。これにより、掻き分け機構9の垂直退避位置での落下が防止される(図3参照)。
図3に示すように、一方、掻き分けアーム95および掻き分け爪97は、下側に回転したときに、Z軸スライドフレーム31の下端部に設けられたストッパ35にL字溝状の切欠部97bが当接することにより抑止される(図4〜6参照)。
エンコーダ99は、掻き分けアーム95の回動位置を検出して、アーム95が所定の位置状態になったときに、アーム用モータM5を静止させる回転センサである。エンコーダ99は、発光素子および受光素子からなるフォトインタプラタと、その発光素子と受光素子との間を掻き分けアーム95とともに回動して発光素子の光を遮断・通過させる回動板とから構成されている。
<光ファイバ接続切替装置の電気回路>
図4は、光ファイバ接続切替装置の電気ブロック図である。
図4に示すように、光ファイバ接続切替装置1は、制御端末部14と、コントローラ15と、装置本体16とから電気的に構成されている。
制御端末部14は、指定する光ファイバB1のプラグP(図1参照)をフィンガ81(図3参照)で把持して指定場所(クリーナ機構Cまたはアダプタ41)に移動させるためにハンド機構3をコントロール操作するための制御操作器であり、CPU15aに電気的に接続されている。
CPU15aは、制御端末部14からの駆動指令信号によって各ドライバ回路15b〜15fに各駆動量の指令信号を送って、各モータM1〜M5を制御するものであり、各ドライバ回路15b〜15fにそれぞれ電気的に接続されている。CPU15aは、例えば、ハンド機構3の移動を制御する制御部と、算出部と、RAMなどの記憶部とを備えて、ハンド機構3の移動方向、移動量、移動速度などを制御する。
X軸用モータドライバ回路15bは、ハンド機構3をX軸方向に移動させるCPU15aからの駆動量指令信号を受けて、X軸用モータM1を駆動させる信号を出力する回路であり、X軸用モータM1に電気的に接続されている。
Y軸用モータドライバ回路15cは、ハンド機構3をY軸方向に移動させるCPU15aからの駆動量指令信号を受けて、その駆動量指令信号に応じてY軸用モータM2を駆動させる信号を出力する回路であり、Y軸用モータM2に電気的に接続されている。
Z軸用モータドライバ回路15dは、ハンド機構3をZ軸方向に移動させるCPU15aからの駆動量指令信号を受けて、その駆動量指令信号に応じてZ軸用モータM3を駆動させる信号を出力する回路であり、Z軸用モータM3に電気的に接続されている。
フィンガ用モータドライバ回路15eは、ハンド機構3のフィンガ81(図2参照)を開閉方向に移動させるCPU15aからの駆動量指令信号を受けて、その駆動量指令信号に応じてフィンガ用モータM4を駆動させる信号を出力する回路であり、フィンガ用モータM4に電気的に接続されている。
アーム用モータドライバ回路15fは、ハンド機構3の掻き分けアーム95を上下方向に回転させるCPU15aからの駆動量指令信号を受けて、その駆動量指令信号に応じてアーム用モータM5を駆動させる信号を出力する回路であり、前記エンコーダ99を介してアーム用モータM5に電気的に接続されている。
≪ハンド機構の動作≫
次に、図5を主に図6〜図13を順に参照して、光ファイバ接続切替装置1におけるハンド機構3の動作を工程順に説明する。
図5は、本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置の掻き分け方法を示す工程図である。図6は、本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置のハンド機構を示す図であり、プラグをハンド機構で把持するときの準備工程を示す要部拡大側面図である。
図1に示す光ファイバ接続切替装置1の接続盤4と整列盤5との間に多数の既配線の光ファイバB2が上下2列に配線されていて、その光ファイバB2の中から下列にある目的とする指定の光ファイバB1を把持してクリーナ機構Cなどに移動させるときの工程を説明する。
≪プラグの把持の準備工程≫
まず、図6に示すプラグPを把持するための準備状態にするプラグPの把持の準備工程S1を行う。
このプラグPの把持の準備工程S1において、図6に示すように、掻き分け機構9の掻き分けアーム95は、先端部とストッパ34の脱落防止ストッパ34aとの間に回転可能なスペースが生成されて、掻き分けアーム95が矢印Hの下降方向に回動可能な状態になっている。掻き分け機構9は、アーム用モータM5を掻き分けアーム95が下降する方向に回転して、掻き分けアーム95の切欠部97bがストッパ35に当接する下降状態にする。
このとき、Z軸駆動機構7は、Z軸用モータM3(図3参照)によってZ軸スライドユニット77が上方向に移動した状態にある。
フィンガ開閉機構8は、掻き分け爪97,97がフィンガ81を跨いで待機できる隙間をスペーサ97a(図2参照)によって保持されている。その掻き分け爪97,97は、フィンガ81の把持部81cの後端より、さらに、後方向の位置で待機しているためフィンガ81の把持部81cが上下方向に移動可能な状態にある。
≪プラグの把持工程≫
図7は、本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置のハンド機構を示す図であり、プラグの把持工程を示す要部拡大側面図である。
次に、図7に示すように、指定の光ファイバB1のプラグPを把持するプラグ把持工程S2を行う。
図7に示すように、プラグPの把持工程S2では、まず、Z軸駆動機構7のZ軸用モータM3(図3参照)によってZ軸スライドユニット77を下方向に移動させることにより、フィンガ81および掻き分け機構9を自重で矢印Iの下方向に下降させる。そして、巻き取り機構6(図1参照)で既配線の光ファイバB2を引張り、この光ファイバB2を左右のY軸方向に所定のピッチの間隔に位置決めする。把持する指定の光ファイバB1は、摺動可能な整列盤5(図1参照)の整列孔によってガイドされて整列される。
次に、その指定の光ファイバB1を、フィンガ開閉機構8のフィンガ用モータM4(図2参照)を回転させることによってフィンガ81を開閉させて把持する。
このとき、掻き分け機構9は、掻き分け爪97の切欠部97bがストッパ35に当接していることにより下端が位置決めされて、フィンガ81が指定の光ファイバBのプラグPを把持するのに影響がない位置に支持される。
≪プラグの上昇工程≫
図8は、本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置のハンド機構を示す図であり、プラグの上昇工程を示す要部拡大側面図である。
次に、図8に示すように、把持したプラグPを上昇させるプラグPの上昇工程S3を行う。
図8に示すように、プラグPの上昇工程S3では、Z軸駆動機構7のZ軸用モータM3(図3参照)によってZ軸スライドユニット77を上方向に移動させることにより、フィンガ81および掻き分け機構9を矢印Jの上方向に上昇させる。このとき、既配線の光ファイバB2は、フィンガ81が把持している指定の光ファイバB1のプラグPに対して重なって交差した状態にあるため、一緒に引き上げられる。
≪既配線の光ファイバの抜き落とし≫
図9は、本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置のハンド機構を示す図であり、既配線の光ファイバの抜き落とし動作を示す要部拡大正面図である。図10は、本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置のハンド機構を示す図であり、既配線の光ファイバの抜き落とし動作を示す要部拡大側面図である。
次に、図9および図10に示すように、掻き分け前のX軸動作とZ軸動作による既配線の光ファイバB2の抜き落としのための光ファイバ移動工程S4、スペース生成工程S5およびプラグ抜出工程S6を続けて行う。
すなわち、前記工程S4〜S6では、掻き分け工程(図11参照)前までに、指定の光ファイバB1のプラグPを把持しているフィンガ81をX軸とZ軸との前後上方向に移動させて、既配線の光ファイバB2からの抜き落とす動作を行う。
なお、指定の光ファイバB1のプラグPに引っ掛かった既配線の光ファイバB2を抜き落とす動作は、工程S4からS6を数回繰り返して行うことにより確実に既配線の光ファイバB2を抜き落とすことができる。
<光ファイバ移動工程>
まず、光ファイバ移動工程S4では、図10に示すように、掻き分けアーム95およびフィンガ81をX軸駆動機構X(図1参照)によって矢印Kの前(X軸)方向に移動させることにより、指定の光ファイバB1と交錯状態にある既配線の光ファイバB2を矢印K方向に前進させる。
<スペース生成工程>
次のスペース生成工程S5では、掻き分けアーム95およびフィンガ81をX軸駆動機構X(図1参照)によって矢印L方向に後退させる。すると、掻き分け爪97がフィンガ81の周囲で光ファイバB1と錯綜している既配線の光ファイバB2を左右方向に掻き分けるように移動させて、既配線の光ファイバB2の前側にスペースを生成する。
<プラグ抜出工程>
続いて、プラグ抜出工程S6では、掻き分けアーム95およびフィンガ81をZ軸駆動機構7によって矢印M方向に上昇させる。すると、生成されたスペースから指定の光ファイバB2のプラグPを把持しているフィンガ81の把持部81cを、容易に抜き出すことができる。
≪掻き分け工程、掻き落とし工程≫
図11は、本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置のハンド機構を示す図であり、掻き分け工程および掻き落とし工程を示す要部拡大側面図である。
次に、図11に示す既配線の光ファイバB2を掻き分ける掻き分け工程S7と書き落とす工程S8を続けて行う。
図11に示す掻き分け工程S7では、前記工程S4〜S6により、既配線の光ファイバB2からの抜き落とし動作をしても最終的にまだ残っている既配線の光ファイバB2を、指定の光ファイバB1のプラグPを把持しているフィンガ81から掻き分ける(掻き分け工程S7)とともに、掻き落とす(掻き落とし工程S8)。
すなわち、掻き分け機構9のアーム用モータM5によって掻き分けアーム95の掻き分け爪97を後側から前側方向に回動させて、フィンガ81に把持されたプラグPに引っ掛かっている既配線の光ファイバB2を掻き分けて(掻き分け工程S7)、フィンガ81および指定の光ファイバB1のプラグPに重なって交差した状態にある既配線の光ファイバB2(図10参照)を掻き落とす(掻き落とし工程S8)。
このとき、掻き分けアーム95の先端の掻き分け爪97は、指定の光ファイバB1のプラグPを把持しているフィンガ81から完全に抜き取った位置にある。すなわち、そのフィンガ81は、既配線の光ファイバB2を引っ掛けない状態にあり、そのまま上昇して退避することが可能な位置状態にある。
このように、ハンド機構3は、指定の光ファイバB1と錯綜している既配線の光ファイバB2との引っ掛かりを無くすことによって、ハンド機構3の移動、特にY軸方向の移動によって既配線の光ファイバB2が切断されるような事態を無くして装置の信頼性を向上させることができる。
<掻き分け機構の上昇退避工程>
図12は、本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置のハンド機構を示す図であり、掻き分け機構の上昇退避工程を示す要部拡大側面図である。
次に、図12に示す掻き分け機構の上昇退避工程S9を行う。
上昇退避工程S9では、前記した図11に示す掻き分けアーム95が既配線の光ファイバB2を引っ掛け上げない位置状態(そのまま上昇退避可能な位置状態)にあるので、図12に示すように、Z軸駆動機構7のZ軸スライドユニット77に設けられたレバー78によって掻き分け機構9の掻き分けフレーム93a,93bを引き上げて、掻き分けアーム95を上昇した位置に退避させる。
<掻き分けアームの垂直退避工程>
図13は、本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置のハンド機構を示す図であり、掻き分けアームの垂直退避工程を示す要部拡大側面図である。
次に、図13に示す掻き分けアームの垂直退避工程S10を行う。
垂直退避工程S10では、前記した図12に示す掻き分けアーム95を既配線の光ファイバB2(図12参照)から上昇退避させられた後に、図13に示すように、掻き分け機構9のアーム用モータM5によって、掻き分けアーム95をフィンガ81の前側から垂直位置まで回動させて待避させる。
以上で掻き分け作業が終了する。
このように、光ファイバ接続切替装置1による掻き分け方法は、掻き分け機構9と、フィンガ81によって把持されているプラグPをZ軸方向およびX軸方向に制御して移動させることにより、フィンガ81に把持されたプラグPの先端に交差して重なり合った状態の既配線の光ファイバB2を掻き分けるとともに、指定の光ファイバB1のプラグPを把持した状態で取り出すスペースを生成して、指定の光ファイバB1を取り出すことができる。これにより、光ファイバ接続切替装置1は、光ファイバB1,B2が損傷することを防止するとともに、光ファイバB1の接続・抜去動作の信頼性を向上させることができる。
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その技術思想の範囲内で種々の改造および変更が可能であり、本発明はこれら改造および変更された発明にも及ぶことは勿論である。
本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置のハンド機構を示す要部拡大正面図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置のハンド機構を示す要部拡大側面図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置の電気ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置の掻き分け方法を示す工程図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置のハンド機構を示す図であり、プラグをハンド機構で把持するときの準備工程を示す要部拡大側面図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置のハンド機構を示す図であり、プラグの把持工程を示す要部拡大側面図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置のハンド機構を示す図であり、プラグの上昇工程を示す要部拡大側面図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置のハンド機構を示す図であり、既配線の光ファイバの抜き落とし動作を示す要部拡大正面図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置のハンド機構を示す図であり、既配線の光ファイバの抜き落とし動作を示す要部拡大側面図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置のハンド機構を示す図であり、掻き分け工程および掻き落とし工程を示す要部拡大側面図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置のハンド機構を示す図であり、掻き分け機構の上昇退避工程を示す要部拡大側面図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバ接続切替装置のハンド機構を示す図であり、掻き分けアームの垂直退避工程を示す要部拡大側面図である。 従来の光ファイバ掻き分け機構を備えた光ファイバ接続切替装置を示す概略図である。
符号の説明
1 光ファイバ接続切替装置
2 移動機構
3 ハンド機構
4 接続盤
5 整列盤
34a 落下防止ストッパ
41 アダプタ
77 Z軸スライドユニット
78 レバー
81 フィンガ
94 スライドベース
95 掻き分けアーム
97 掻き分け爪
B 光ファイバ
B1 指定の光ファイバ
B2 既配線の光ファイバ
M3 Z軸用モータ
M5 アーム用モータ
P プラグ

Claims (4)

  1. 光ファイバが挿通される整列孔を複数有する整列盤と、
    この整列盤に対向して配置されて前記光ファイバの端部に設けられたプラグが接続・抜去されるアダプタを有する接続盤と、
    前記プラグを把持して前記光ファイバを引き出し、前記プラグを前記アダプタに対して接続・抜去を行うハンド機構と、
    このハンド機構を前記接続盤および前記整列盤の所望の位置に移動させる移動機構と、を備えた光ファイバ接続切替装置であって、
    前記ハンド機構は、既配線の光ファイバの中から指定の光ファイバのプラグを把持して取り出すフィンガと、
    前記指定の光ファイバを選別するための掻き分けアームと、
    この掻き分けアームを回動動作させるアーム用モータと、
    前記フィンガ、前記掻き分けアームおよび前記アーム用モータを搭載して上下方向に可動するスライドベースと、
    このスライドベースを上昇退避させるレバーと、
    前記フィンガおよび前記レバーが設けられて上下方向に移動可能に設けられたZ軸スライドユニットと、
    このZ軸スライドユニットを上下方向に移動させるためのZ軸用モータと、
    を備えたことを特徴とする光ファイバ接続切替装置。
  2. 前記掻き分けアームは、所定間隔を介して対向配置されて先絞り形状の2つの掻き分け爪を先端に設けていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ接続切替装置。
  3. 上方向に回動した前記掻き分けアームが落下するのを防止する落下防止ストッパを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ファイバ接続切替装置。
  4. 前記請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の光ファイバ接続切替装置を用いて前記既配線の光ファイバを掻き分ける掻き分け方法であって、
    前記掻き分けアームおよび前記フィンガをX軸方向に移動させて前記既配線の光ファイバを移動させる移動工程と、
    前記掻き分けアームおよび前記フィンガを後退させて前記指定の光ファイバの前側にスペースを作るスペース生成工程と、
    前記掻き分けアームおよび前記フィンガをZ軸方向に上昇させて前記スペースから前記フィンガに把持された指定の光ファイバのプラグを抜き出す抜出工程と、
    前記フィンガで把持した前記プラグの上側に載った前記既配線の光ファイバに対して、前記掻き分けアームを回動させて掻き分ける掻き分け工程と、
    前記フィンガおよびこのフィンガで把持した前記プラグに重なった状態にある前記既配線の光ファイバを掻き落とす掻き落とし工程と、
    を有することを特徴とする掻き分け方法。
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JP2007333811A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバ接続替え装置

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