JPH07104201A - 伝送路切替装置及び方法 - Google Patents

伝送路切替装置及び方法

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JPH07104201A
JPH07104201A JP6095127A JP9512794A JPH07104201A JP H07104201 A JPH07104201 A JP H07104201A JP 6095127 A JP6095127 A JP 6095127A JP 9512794 A JP9512794 A JP 9512794A JP H07104201 A JPH07104201 A JP H07104201A
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和人 斉藤
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Makoto Sato
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1光ファイバと第2光ファイバとの接続の
切替えを容易に且つ迅速に行うことのできる切替装置及
び方法を提供することにある。 【構成】 本発明の伝送路切替装置は、複数の第1光フ
ァイバ(12)が保持されるようになっている光ファイ
バ接続ボード(22)と、この接続ボードから水平方向
に所定の間隔をおいて配置され、複数の第2光ファイバ
(16)が保持されるようになっている光ファイバ配列
ボード(24)とを備えている。第2光ファイバは配列
ボードを貫通して接続ボードに延び、その先端は第1光
ファイバのいずれかと選択的に接続されるよう接続ボー
ドに脱着可能に取り付けられる。第2光ファイバの先端
が接続ボードに取り付けられた場合、第2光ファイバは
両ボード間で弛緩状態で横架される。この状態におい
て、各ボードの近傍位置での第2光ファイバの交錯状態
は両ボードの中間位置よりも疎となる。従って、ロボッ
ト(30)により容易に第2光ファイバを取り扱うこと
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバによる通信
網の切替装置等に適用可能な伝送路切替装置及び方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来における光ファイバ切替装置は、図
1に示す如く、例えば局内用光ファイバケーブルのよう
な第1光ファイバケーブル1における複数の第1光ファ
イバ2と、例えば加入者用光ファイバケーブルのような
第2光ファイバケーブル3における複数の第2光ファイ
バ4とを、個々に接続する光ファイバ接続ボード5を備
えている。
【0003】光ファイバ接続ボード5は複数の貫通孔が
マトリクス状に形成されており、各貫通孔にはコネクタ
アダプタ6が嵌め込まれている。第1光ファイバ2の端
部にはコネクタプラグ(図示しない)が取り付けられて
おり、コネクタアダプタ6の一方の側から挿入されて固
着されている。また、第2光ファイバ4の端部にもコネ
クタプラグ7が取り付けられており、このコネクタプラ
グ7はコネクタアダプタ6の他方の側から取外し可能に
挿入されるようになっている。従って、第2光ファイバ
4のコネクタプラグ7を挿入するコネクタアダプタ6を
変えることによって、第1光ファイバ2と第2光ファイ
バ4の接続を切り替えることが可能となる。
【0004】また、第2光ファイバケーブル3から延び
る第2光ファイバ4を直接光ファイバ接続ボード5のコ
ネクタアダプタ6に挿入した場合には、複数の第2光フ
ァイバ4が複雑に絡み合うため、このような絡み状態を
軽減するために、従来においては、光ファイバ接続ボー
ド5の正面の上方位置に光ファイバ配列ボード8を水平
に配置することとしている。光ファイバ配列ボード8に
は、第2光ファイバ4のそれぞれが通るように貫通孔が
マトリクス状に形成されており、第2光ファイバ4はこ
れらの貫通孔を通ることで二次元的な整列状態で保持さ
れるようになっている。そして、第2光ファイバ4のコ
ネクタプラグ7を光ファイバ接続ボード5に接続した状
態においては、図示するように、光ファイバ配列ボード
8から垂下された第2光ファイバ4は弛んだ状態とな
る。
【0005】このような切替装置において切替作業を行
う場合、従来は作業者による人為的操作により行うのが
一般的であった。即ち、作業者が複数の第2光ファイバ
4の中から切替えの対象となるものを選択し、その第2
光ファイバ4に取り付けられたコネクタプラグ7を指で
把持して光ファイバ接続ボード5のコネクタアダプタ6
から取り外し、その後、そのコネクタプラグ7を別のコ
ネクタアダプタ6に差し込むという方法を採っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の切替装
置においては、第2光ファイバ4が光ファイバ接続ボー
ド5の正面で絡み合った状態で配置されているため、そ
の中から所望の第2光ファイバ4を選択することは困難
であった。
【0007】また、コネクタプラグ7をコネクタアダプ
タ6に差し込む際、光ファイバ接続ボード5の正面の第
2光ファイバ4の束が邪魔となり、迅速な作業が妨げら
れ、また、切替作業を続けていくに従って、第2光ファ
イバ4が複雑に交差して絡み状態がひどくなる恐れがあ
った。
【0008】更に、作業者による人為的作業では、作業
者の過誤により、他の第2光ファイバ4を損傷させた
り、接続位置を間違ったりする恐れもある。
【0009】従って、本発明の主目的は、光ファイバの
切替を迅速且つ確実に行うことができ、その結果として
切替作業やメンテナンス作業の作業性を向上させること
のできる切替装置及び方法を提供することにある。
【0010】また、本発明の別の目的は、光ファイバを
損傷することなく切替作業を行うことのできる切替装置
及び方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による伝送路切替装置は、複数の第1伝送路
が保持されるようになっている第1ボードと、この第1
ボードから水平方向に所定の間隔をおいて配置され、複
数の第2伝送路が保持されるようになっている第2ボー
ドと、一端が第2ボードに保持されて第2伝送路に接続
され、他端が第1伝送路のいずれかと選択的に接続され
るよう第1ボードに脱着可能に取り付けられ、前記他端
を第1ボードに取り付けた場合に第1ボード及び第2ボ
ードの間で弛緩状態で横架される可撓性の長尺体から成
る第3伝送路を取り扱うためのロボットとを備えること
を特徴としている。
【0012】また、本発明による伝送路切替方法は、複
数の第1伝送路が保持されるようになっている第1ボー
ドと、第1ボードから水平方向に所定の間隔をおいて配
置され複数の第2伝送路が保持されるようになっている
第2ボードとの間で弛緩状態で横架される可撓性の長尺
体から成る複数の第3伝送路であって、一端が前記第2
伝送路にそれぞれ接続され、他端が前記第1伝送路のい
ずれかと選択的に接続されるよう前記第1ボードに脱着
可能に取り付けられる前記第3伝送路の接続位置を切り
替えるための伝送路切替方法において、第1ボードから
一の第3伝送路の接続側端部を取り外す工程と、第1ボ
ードから取り外された第3伝送路を第2ボードの近傍で
フックにより吊り上げて、その接続側端部が、第1ボー
ド及び第2ボード間に横架されている他の第3伝送路よ
りも上方となるように引き上げる工程と、引き上げられ
た第3伝送路の接続側端部を第1ボードの他の接続位置
に取り付ける工程とを含むことを特徴としている。
【0013】尚、第1伝送路、第2伝送路及び第3伝送
路は電気信号用伝送路であってもよいが、光ファイバで
あるのが好適である。また、好適な実施態様において
は、第2伝送路である光ファイバは第2ボードを貫通し
て延び、第2ボードから第1ボードに延びる部分が第3
伝送路を構成している。
【0014】
【作用】上記構成においては、第1ボードと第2ボード
とを水平方向に離隔させ、両者間に光ファイバ等の可撓
性の第3伝送路を弛緩状態で横架させることで、第1ボ
ードの近傍位置及び第2ボードの近傍位置での第3伝送
路の交錯状態は、第1ボード及び第2ボードの中間位置
よりも疎となる。従って、第1ボードの近傍位置又は第
2ボードの近傍位置での第3伝送路に対する取扱いは容
易化される。
【0015】また、第1ボードと第2ボードとの間での
第3伝送路は弛緩状態にあるので、第3伝送路を取り扱
うためのロボットをこれらのボード間に配置して移動さ
せても、第3伝送路と干渉する可能性が少ない。
【0016】また、かかる配列においては、第1ボード
から容易に第3伝送路を取り外すことができ、且つ、第
2ボードの近傍で取り外された第3伝送路を容易に見つ
け出して吊り上げることができるが、これを他の第3伝
送路よりも上方に引き上げることで、第3伝送路の縺れ
を一旦解除することができる。従って、繰返し切替作業
を行っても、第3伝送路の縺れ状態が悪化していくこと
はない。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
について説明する。
【0018】図2は、本発明に従った伝送路切替装置の
第1実施例を概略的に示している。この伝送路切替装置
は、第1光ファイバケーブル(例えば、局内用光ファイ
バケーブル)10における複数の第1光ファイバ12
と、第2光ファイバケーブル14(例えば、加入者用光
ファイバケーブル)における複数の第2光ファイバ16
との接続を切り替えるために用いられる。
【0019】第1及び第2の光ファイバケーブル10,
14は、伝送路切替装置のケーシング18の側壁を貫通
して固定されている。このケーシング18は、例えば7
80mm×580mm×800mmの外形寸法を有する
箱形をなし、その底面には水平度を調整するための脚部
材20が設けられるのが有効である。第1光ファイバケ
ーブル10の外被11の開口端から延びる第1光ファイ
バ12は、ケーシング18内に適当な取付部材(図示し
ない)によりほぼ垂直に取り付けられた光ファイバ接続
ボード22に接続されている。また、ケーンシグ18内
には、光ファイバ配列ボード24が光ファイバ接続ボー
ド22から水平方向において所定の間隔をおいて配置さ
れており、これに、第2光ファイバケーブル14の外被
15の開口端から延びる第2光ファイバ16が保持され
ている。
【0020】光ファイバ接続ボード22には、複数の貫
通孔がマトリクス状(例えば、垂直方向に40穴、水平
方向に50穴)に形成されており、各貫通孔にはスリー
ブ状のコネクタアダプタ26が嵌め込まれている。各第
1光ファイバ12の端部にはコネクタプラグ(図示しな
い)が取り付けられており、このコネクタプラグは、光
ファイバ配列ボード24とは反対の側から所定のコネク
タアダプタ26に挿入されることにより、光ファイバ接
続ボード22に固定されている。
【0021】また、光ファイバ配列ボード24は、第2
光ファイバケーブル14における複数の第2光ファイバ
16を二次元的な整列状態で保持するためのものであ
る。光ファイバ配列ボード24は、適当な取付部材(図
示しない)によりケーシング18内に取り付けられてい
る。この光ファイバ配列ボード24の上縁は光ファイバ
接続ボード22の下縁よりも下方に位置されるのが好ま
しい。また、光ファイバ配列ボード24と光ファイバ接
続ボード22とは互いに平行に配置してもよいが、後述
する理由から、光ファイバ配列ボード24の上縁から光
ファイバ接続ボード22までの水平方向における間隔が
光ファイバ配列ボード24の下縁からの間隔よりも大き
くなるように、光ファイバ配列ボード24は傾斜した状
態、例えば垂直面から約5度〜約10度の角度をもって
配設されるのが好ましい。
【0022】光ファイバ配列ボード24には、光ファイ
バ接続ボード22の貫通孔と同数の貫通孔がマトリクス
状(例えば、垂直方向に40穴、水平方向に50穴)に
形成されている。第2光ファイバケーブル14の外被1
5の開口端から延びる各第2光ファイバ16は、光ファ
イバ配列ボード24の所定の貫通孔に光ファイバ接続ボ
ード22とは反対の側から挿通され、保持されている。
各第2光ファイバ16の端部にはコネクタプラグ28が
取り付けられており、このコネクタプラグ28は、光フ
ァイバ配列ボード24の側から所望のコネクタアダプタ
26に引抜き可能に接続される。従って、第2光ファイ
バ16のコネクタプラグ28をコネクタアダプタ26に
接続すると、当該第2光ファイバ16は、そのコネクタ
アダプタ26に固定されているコネクタプラグに係る第
1光ファイバ12と光学的に接続される。この接続状態
において、光ファイバ接続ボード22と光ファイバ配列
ボードと24の間の第2光ファイバ16は十分に弛んだ
状態となっている。これは、第2光ファイバ16のコネ
クタプラグ28を一のコネクタアダプタ26から別のコ
ネクタアダプタ26に差し替える際に、コネクタプラグ
28が別のコネクタアダプタ26に届かない等の不具合
が生じないようにするためであり、また、後述する切替
ロボット30が光ファイバ接続ボード22及び光ファイ
バ配列ボード24の間に容易にアクセスできるようにす
るためである。このため、全てのコネクタプラグ28を
コネクタアダプタ26に接続すると、第2光ファイバ1
6は光ファイバ接続ボード22と光ファイバ配列ボード
24との間で絡み合った状態となる。
【0023】本発明の伝送路切替装置は、ケーシング1
8内を三次元的に移動可能であり且つ第2光ファイバ1
6のコネクタプラグ28を光ファイバ接続ボード22の
コネクタアダプタ26に対して接続し或は引き抜くこと
ができる切替ロボット30を備えている。切替ロボット
30は、ケーシング18の上板の下面に設置された1対
のガイドレール32に沿って摺動するロボット本体34
を備えている。ここで、光ファイバ接続ボード22のコ
ネクタアダプタ26の軸線に平行な水平の方向を「X方
向」とした場合、ガイドレール32はX方向に延びてい
る。
【0024】ロボット本体34は、ガイドレール32に
吊支され、且つX方向に沿って往復動可能となっている
第1ベース36と、第1ベース36に支持され、且つほ
ぼ垂直の方向(図2に示すZ方向)に沿って往復動可能
となっている第2ベース38と、第2ベース38に支持
され、且つX方向及びZ方向に直角な方向(図2に示す
Y方向)に沿って往復動可能となっている第3ベース4
0と、第3ベース40に支持され、且つY方向に平行な
軸線を中心に回動可能となっている第4ベース42とを
備えている。
【0025】第1ベース36は、ガイドレール32に摺
動可能に取り付けられY方向に延びる水平部分44と、
この水平部分44の両端からそれぞれ垂直下方に延びる
垂直部分46とから構成されている。垂直部分46間の
間隔は光ファイバ接続ボード22の幅よりも大きく、垂
直部分46間の空間が光ファイバ接続ボード22に対向
配置されるよう、第1ベース36はガイドレール32に
取り付けられている。第1ベース36をガイドレール3
2に沿って移動させるための手段としてはボールねじ機
構が有効である。このボールねじ機構は、ケーシング1
8の上板に回転可能に支持されX方向に延びる送りねじ
48と、この送りねじ48が通るように第1ベース36
の水平部分44に形成されためねじ部と、送りねじ48
及びめねじ部の間の空間に配置された複数のボール(図
示しない)とから構成されており、モータ(図示しな
い)により送りねじ48を回転させると、第1ベース3
6をガイドレール32に沿って移動させることが可能と
なる。
【0026】第1ベース36の各垂直部分46の前面
(図2の矢印Xに向いている面)にはZ方向に延びるガ
イドレール50が形成されており、このガイドレール5
0に沿って上下動し得るよう、例えばあり継ぎ等により
第2ベース38が第1ベース36の垂直部分46間に取
り付けられている。第2ベース38は、好ましくはボー
ルねじ機構により上下動され、その送りねじ52は第1
ベース36の適所にて回転可能に支持され、第2ベース
38を貫通してZ方向に延びている。従って、この送り
ねじ52を図示しないモータにより回転させることによ
り、第2ベース38を第1ベース36のガイドレール5
0に沿って上方又は下方に移動させることができる。
【0027】また、第2ベース38の前面にはY方向に
延びるガイドレール54が形成されており、このガイド
レール54に沿って移動し得るよう第3ベース40が第
2ベース38に取り付けられている。この第3ベース4
0もボールねじ機構により駆動されるのが好ましい。ボ
ールねじ機構の送りねじ56は、第2ベース38の適所
に回転可能に支持されY方向に延び、第3ベース40を
貫通している。この送りねじ56をモータ(図示しな
い)により回転させることで、第3ベース40を第2ベ
ース38のガイドレール54に沿って移動させることが
できる。
【0028】第3ベース40の各側面には、第4ベース
42を支持するための支持プレート58が固着され、下
方に延びている。これらの支持プレート58の下部部分
は矢印Xの方向に突出しており、この突出部分間に第4
ベース42が配置されている。各突出部分には貫通孔が
形成されており、この貫通孔に第4ベース42の側板6
0の外面上の支持軸が嵌合されている。第4ベース42
の各側板60上の支持軸は同軸であり、その軸線はY方
向に延びている。従って、第4ベース42は支持軸を中
心として、X−Z面内で回動可能となっている。また、
一方の支持軸は、第3ベース40の支持プレート58に
固定されたモータ62の回転軸に適当な伝動機構、例え
ば歯車機構により接続されており、このモータ62を制
御することで垂直に向いた起立位置(図5参照)と水平
に向いた横向き位置(図6参照)との間で第4ベース4
2を回動させることができる。
【0029】図3は、起立位置とされた第4ベース42
を示す斜視図であり、明瞭化のために側板60を二点鎖
線で示してある。図3に示す状態において、第4ベース
42は、1対の側板60と、これらの側板60を連結し
Z方向に一定の間隔を置いて配置された上下1対のプレ
ート64,66と、これらのプレート64,66をその
後端部で連結するプレート68と、上側のプレート64
の前端部からZ方向上方に延びるプレート70と、この
プレート70の一方の側縁部から前方、即ち矢印Xの方
向に延びるプレート72とから構成されている。
【0030】下側のプレート66の上面にはY方向に延
びるガイドレール74が形成されており、このガイドレ
ール74に沿って左右に移動できるよう1対の支持ブロ
ック76,77がプレート66に取り付けられている。
これらの支持ブロック76,77には、図示しない駆動
機構が接続されており、この駆動機構を制御することに
よって、支持ブロック76,77間の間隔を変更できる
ようになっている。支持ブロック76,77の前端部は
プレート66の前縁部よりも前方に突出しており、その
端面にはゴム等から成るローラ78,79が支持されて
いる。これらのローラ78,79は、支持ブロック7
6,77間の間隔を最も狭めた場合に互いに接触するよ
うになっている。また、一方のローラ79は、支持ブロ
ック77に固定されたモータ80のフリクションローラ
82によって回転駆動される。
【0031】図3において、プレート70の前面にはZ
方向に延びるガイドレール82が形成されており、この
ガイドレール82に沿って移動できるよう、ハンドユニ
ット84がプレート70に取り付けられている。この実
施例では、ハンドユニット84は、モータ86により回
転駆動される送りねじ88によりガイドレール82に沿
って移動するユニットボックス90と、ユニットボック
ス90に取り付けられその移動方向に沿って前記支持ブ
ロック76,77間に向かって延びる支持管92と、こ
の支持管92の先端に支持された1対のグリッパ部材9
4とから主に構成されている。グリッパ部材94は、ユ
ニットボックス90内に設けられた適当な駆動機構(図
示しない)を制御することにより開閉され、第2光ファ
イバ16のコネクタプラグ28を把持できるようになっ
ている。
【0032】また、プレート72の右側の面(図3の矢
印Yとは反対向きの面)にも、Z方向に延びるガイドレ
ール96が形成され、このガイドレール96に沿って移
動可能に、フック98を支持するための支持ブロック1
00が取り付けられている。この支持ブロック100
は、モータ102により回転駆動される送りねじ104
により、ガイドレール96に沿って移動される。また、
支持ブロック100からは、その移動方向に沿って支持
棒106が延びており、その先端のフック98が支持ブ
ロック76,77間の前方を通過するようになってい
る。
【0033】更に、図4に明示するように、下側プレー
ト66の下面にはX方向に延びるガイドレール108が
形成されており、このガイドレール108にはグリッパ
ユニット110が摺動可能に取り付けられている。この
グリッパユニット110は、図示しない駆動機構により
ガイドレール108に沿って移動されるユニットボック
ス112と、このユニットボックス112内の駆動機構
(図示しない)により開閉される1対のグリッパ部材1
14,115とから成る。このグリッパユニット110
を最も前方に移動させると、グリッパ部材114,11
5の先端はプレート66の前縁部よりも前方に突出し、
ローラ78,79の直下に配置される。また、グリッパ
ユニット110を後方に移動させると、図4に示すよう
な位置に配置される。
【0034】次に、上述したような構成の伝送路切替装
置を用いて、2本の第2光ファイバ16の接続位置を切
り替える場合の手順について説明する。尚、この伝送路
切替装置における切替ロボット30は遠隔的に操作する
ことも可能であるが、図5及び図6に示すように、マイ
クロコンピュータ等から構成されるコントローラ116
を設け、このコントローラ116に切り替えるべき第2
光ファイバ16と切替位置等を入力することで、自動的
に切替ロボット30が駆動されるようにするのが好適で
ある。
【0035】最初に、コントローラ116に対して切替
時の所定の入力操作を行う。コントローラ116のメモ
リには、各第2光ファイバ16のコネクタプラグ28が
どのコネクタアダプタ26、即ち第1光ファイバ12に
接続されているが記憶されているので、切替えの対象と
なる第2光ファイバ16が指定されると、コントローラ
116は、メモリに記憶されているデータに基づき、指
定された第2光ファイバ16のコネクタプラグ28を光
ファイバ接続ボード22から引き抜く工程を開始する。
【0036】この引抜き工程においては、まず、モータ
62を駆動し、第4ベース42を初期状態の起立位置
(図5参照)から横向き位置(図6参照)に傾動する。
次いで、送りねじ48,52,56に接続されたモータ
をそれぞれ駆動し、第1ベース36、第2ベース38及
び第3ベース40を動かしてハンドユニット84を光フ
ァイバ接続ボード22と光ファイバ配列ボード24との
間に配置すると共に、ハンドユニット84の支持管92
の軸線と、引き抜くべきコネクタプラグ28の軸線とが
同軸となるように位置調整を行う。この際、光ファイバ
接続ボード22と光ファイバ配列ボード24との間に高
低差があり、且つ、光ファイバ接続ボード22と光ファ
イバ配列ボード24との間の第2光ファイバ16は略U
字状に垂れ下がっているため、図5及び図6から理解さ
れるように、切替ロボット30を比較的自由に移動させ
ることが可能となる。
【0037】この後、ハンドユニット84用のモータ8
6を駆動してハンドユニット84をガイドレール82に
沿って光ファイバ接続ボード22に向かって移動させる
と、ハンドユニット84のグリッパ部材94が所定のコ
ネクタプラグ28に接近し、その後、ユニットボックス
90内の駆動装置を制御してグリッパ部材94を開閉操
作することで、当該コネクタプラグ28がグリップ部材
94間で把持される。コネクタプラグ28が把持された
ならば、モータ86を逆回転させ、ハンドユニット84
を光ファイバ接続ボード22から離れる方向に移動させ
ると、そのコネクタプラグ28がコネクタアダプタ26
から引き抜かれる。そして、コネクタプラグ28の引抜
きが完了したならば、グリッパ部材94を開放してコネ
クタプラグ28を落下させる。
【0038】この後、切替ロボット30は手ぶら状態で
初期位置に戻された後、上記手順を繰り返して、もう1
本の第2光ファイバ16のコネクタプラグ28を光ファ
イバ接続ボード22から引き抜く。
【0039】以上の引抜き工程が完了したならば、次
に、光ファイバ接続ボード22から取り外された第2光
ファイバ16のコネクタプラグ28を引き上げる工程に
移行する。即ち、この時点では、切替えの対象である第
2光ファイバ16のコネクタプラグ28は、光ファイバ
接続ボード22から引き抜かれてケーシング18の底板
上に置かれた状態にあるので、これを上方に手繰り寄せ
て、他の第2光ファイバ16の束から分離させ、絡んだ
状態を解除するのである。
【0040】コントローラ116のメモリには引き抜か
れた第2光ファイバ16と、その第2光ファイバ16が
通っている光ファイバ配列ボード24の貫通孔の位置と
が記憶されているので、引上げ工程においては、メモリ
の記憶データに基づき、送りねじ48,52,56のモ
ータをそれぞれ制御して切替ロボット30の第1ベース
36、第2ベース38及び第3ベース40を移動させ、
起立状態の第4ベース42に取り付けられているフック
98を、切替対象の第2光ファイバ16に関連する貫通
孔の出口(光ファイバ接続ボード22側の開口)の近傍
部分の垂直上方に配置する。この後、モータ102を駆
動してフック98を垂直下方に移動させると、フック9
8の下部湾曲部が、前記貫通孔の出口の近傍で第2光フ
ァイバ16の下側に配置される。この際、光ファイバ配
列ボード24は傾斜しているため、他の第2光ファイバ
16とフック98とが干渉しないようになっている。
【0041】次に、モータ102を逆回転させてフック
98を垂直上方に移動させると、切替対象の第2光ファ
イバ16がフック98に引っ掛かり、フック98と共に
上昇される。フック98の上昇を続けると、やがて、フ
ック98から垂下する第2光ファイバ16の垂直部分が
ローラ78,79間に位置する状態となる(図7参
照)。この状態となったならば、支持ブロック76,7
7の間隔を狭め、フック98に掛合された第2光ファイ
バ16をローラ78,79間で挟持する。この後、モー
タ80を駆動してローラ78,79を回転させると、第
2光ファイバ16は上方に引っ張られ、その先端のコネ
クタプラグ28は他の第2光ファイバ16の束の間を通
り抜けて、上方に手繰り寄せられる(図8参照)。この
ようなコネクタプラグ28の引上げは、フック98の上
昇のみで行うことも可能であるが、フック98の上下動
ストロークが非常に長くなり、装置全体が大型化する。
これに対して、この実施例の如く引上げ用のローラ7
8,79を設けた場合には、フック98のストロークは
短くてすみ、装置の小型化を図ることが可能となるとい
う利点がある。また、切替毎に第2光ファイバ16を他
の第2光ファイバ16の束から抜き出して絡んだ状態を
一旦解除するので、切替えを繰り返しても、第2光ファ
イバ16の絡み状態が複雑化して縺れてしまうことがな
い。
【0042】コネクタプラグ28がローラ78,79間
の直下に配置されたならば、次に、そのコネクタプラグ
28をハンドユニット84のグリッパ部材94に受け渡
す工程に移る。この受渡し工程では、まず、第4ベース
42のプレート66の下面のグリッパユニット110を
駆動し、ローラ78,79間の直下に位置しているコネ
クタプラグ28をグリッパユニット110のグリッパ部
材114,115間で把持する(図9参照)。次いで、
支持ブロック76,77を元の位置に戻し、支持ブロッ
ク76,77間の間隔を広げて、ローラ78,79によ
る第2光ファイバ16の挟持状態を解除する。この後、
グリッパユニット110を僅かに後退させ、グリッパ部
材114,115により把持されているコネクタプラグ
28を、ハンドユニット84のグリッパ部材94の垂直
下方に配置する(図10参照)。
【0043】コネクタプラグ28がハンドユニット84
のグリップ部材94の直下に配置されると、コントロー
ラ116はモータ86を駆動してハンドユニット84を
垂直下方に移動させると共に、グリッパ部材94の開閉
を制御して、グリッパ部材94間でコネクタプラグ28
を把持する。このようにしてコネクタプラグ28がハン
ドユニット84のグリッパ部材94により把持されたな
らば、グリッパユニット110を制御して、グリッパユ
ニット110のグリッパ部材114,115によるコネ
クタプラグ28の把持状態を解除すると共に、グリッパ
ユニット110全体を元の位置に退避させる(図11参
照)。
【0044】コネクタプラグ28がハンドユニット84
のグリッパ部材94に受け渡された後、コネクタプラグ
28を再度光ファイバ接続ボード22に接続する接続工
程に移行する。この場合、グリッパ部材94により把持
されているコネクタプラグ28は、もう一方のコネクタ
プラグ28が接続されていたコネクタアダプタ26に差
し込まれることになる。
【0045】接続工程においては、まず、モータ62を
駆動して第4ベース42を起立位置から横向き位置に傾
動させ、光ファイバ接続ボード22の所定のコネクタア
ダプタ26とハンドユニット84の支持管92とが同軸
となるように切替ロボット30の第1ベース36、第2
ベース38及び第3ベース40の位置を調整する。この
後、ハンドユニット84用のモータ86を駆動してハン
ドユニット84を光ファイバ接続ボード22に接近させ
ると、グリッパ部材94により把持されているコネクタ
プラグ28はそのままコネクタアダプタ26に差し込ま
れ、そのコネクタアダプタ26内のコネクタプラグに係
る第1光ファイバ12と第2光ファイバ16とが光学的
に接続される。最後に、グリッパ部材98を開放して、
切替ロボット30を初期位置に戻すことで、一の第2光
ファイバ16の切替作業が完了する。残る第2光ファイ
バ16の切替作業については、上記の引上げ工程、受渡
し工程及び接続工程を同様に実行すればよい。
【0046】以上、第1実施例による伝送路切替装置を
用いて2本の第2光ファイバ16の切替作業の手順につ
いて説明したが、3本以上の第2光ファイバ16の切替
えも同様にして実行できることは容易に理解されよう。
また、全ての第2光ファイバ16を光ファイバ接続ボー
ド22から引き抜いた後、1本ずつコネクタアダプタ2
6に差し込むことも可能である。
【0047】図12は、本発明の第2実施例による伝送
路切替装置を示している。この伝送路切替装置は、第1
実施例と同様に、ケーシング200と、ケーシング20
0内に配置され且つ第1光ファイバケーブル202にお
ける複数の第1光ファイバ204の端部を固定する光フ
ァイバ接続ボード206と、光ファイバ接続ボード20
6から所定の間隔をおいて配置され且つ第2光ファイバ
ケーブル208における複数の第2光ファイバ210を
保持する光ファイバ配列ボード212と、光ファイバ接
続ボード206及び光ファイバ配列ボード212の間で
三次元的に移動し得る第2光ファイバ取扱い用の切替ロ
ボット214とを基本的に備えている。
【0048】この実施例においては、第2光ファイバ2
10のコネクタプラグ216が光ファイバ接続ボード2
06から容易に脱落しないような構成となっている。よ
り詳細に述べるならば、光ファイバ接続ボード206は
適当な取付部材(図示しない)によりケーシング200
内にほぼ垂直に取り付けられており、複数の貫通孔21
8がマトリクス状に形成されている。各貫通孔218
は、その断面形状が矩形となっており、図13及び図1
4に明示するように、光ファイバ接続ボード206の裏
面側、即ち光ファイバ配列ボード212とは反対の側か
ら閉塞部材220が嵌着されている。この閉塞部材22
0の中心には、第1光ファイバ204が通される1個の
小孔222が形成されている。また、この閉塞部材22
0には1対のガイドピン224の一端が前記小孔222
を間に挟む形で植設されており、貫通孔218の長手方
向軸線に沿って光ファイバ配列ボード212に向かって
延びている。ガイドピン224の他端は、光ファイバ接
続ボード206の表面よりも光ファイバ配列ボード21
2の側に突出しており、その突出部分の外周面には環状
の溝226が形成されている。また、ガイドピン224
の他端は先細り形状ないしは円錐形状とされている。
【0049】光ファイバ接続ボード212の裏面側から
閉塞部材220の小孔222を通って延びる第1光ファ
イバ204の先端は、貫通孔218内に配置されたコネ
クタプラグとしての第1フェルール228により保持さ
れている。この第1フェルール228の断面形状は貫通
孔218の断面形状とほぼ同じであり、従って、第1フ
ェルール228は貫通孔218内でその長手方向軸線
(X方向)に沿って摺動可能となっている。また、この
第1フェルール228には、ガイドピン224が挿通さ
れるガイド孔230が形成されている。
【0050】閉塞部材220と第1フェルール228と
の間であって各ガイドピン224の回りには、コイルば
ね232が配置されており、このコイルばね232は第
1フェルール228を常時光ファイバ配列ボード212
の方向に付勢している。
【0051】一方、光ファイバ配列ボード212から光
ファイバ接続ボード206の側に延びる各第2光ファイ
バ210の先端は、コネクタプラグ216としての第2
フェルールにより保持されている。この第2フェルール
216は、光ファイバ接続ボード206の貫通孔218
の断面形状と実質的に同形の断面形状を有し、また、ガ
イドピン224が挿通されるガイド孔234が穿設され
ている。従って、第2フェルール216を貫通孔218
に挿入した場合、第2フェルール216は貫通孔218
の内面及びガイドピン224により案内され、第1フェ
ルール228の端面と第2フェルール216の端面同士
は横方向に位置ずれを起こすことなく接触される。この
端面同士を接触させた状態において、第2フェルール2
16に保持された第2光ファイバ210は、第1フェル
ール228に保持された第1光ファイバ204と光学的
に接続される。
【0052】また、第2フェルール216は、第1フェ
ルール228と接した状態で貫通孔218内にてロック
されるよう、2枚のロック用板ばね236を備えてい
る。このロック用板ばね236は、図15からも明らか
なように、第2フェルール216の側面及び後端面(接
触端面とは反対側の面)に沿うように略L字状に屈曲し
たものであり、基端部が側面に固着され且つ後端面側に
延びるに従って側面から離れるようなばね部236a
と、このばね部236aから後端面に沿うように屈曲し
てガイド孔234の開口に臨むロック部236bとから
成る。図16に明示するように、ロック部236bに
は、ガイドピン224の先端部が通ることのできる大き
さのロック孔238が形成されており、ばね部236a
に対して負荷を加えていない状態ではロック孔238の
周縁部の一部がガイド孔234の開口の一部を塞ぐが、
ばね部236aを第2フェルール216の側面に向かっ
て押圧した場合には、ロック孔238はガイド孔234
の開口全体に重なり、ガイド孔234を完全に開放する
ようになっている。
【0053】このような第2フェルール216を第1フ
ェルール228に結合するには、一対のロック用板ばね
236のばね部236aを挟んで第2フェルール216
の側面側に変形させた状態で、貫通孔218から延びる
各ガイドピン224を第2フェルール216の対応のガ
イド孔234に挿入する。第2フェルール216を光フ
ァイバ接続ボード206の貫通孔218に挿入していく
と、第2フェルール216が第1フェルール228に突
き当たるが、更に第2フェルール216の挿入を続ける
と、コイルばね232が圧縮され第1フェルール228
が後退し、最終的にガイドピン224の端部の環状溝2
26が第2フェルール216の後端面から突出する状態
となる。この状態となった時点で、ロック用板ばね23
6の挟持を解除して元の状態に戻すと、ロック用板ばね
236のロック孔238の縁部がガイドピン224の溝
226に嵌合され、第2フェルール216がガイドピン
224、即ち光ファイバ接続ボード206に対してロッ
クされる。このロック状態において、コイルばね232
のばね力により第1フェルール228の端面は第2フェ
ルール216の端面に押し付けられ、第1光ファイバ2
28と第2光ファイバ218とが光学的に接続される。
【0054】一方、第2フェルール216を光ファイバ
接続ボード206から取り外す場合には、ロック用板ば
ね236のばね部236aを挟んで第2フェルール21
6の側面側に変形させると、板ばね236のロック孔2
38の縁部がガイドピン224の溝226から離れてロ
ックが解除されるため、その状態のまま第2フェルール
216を貫通孔218から引き抜けばよい。
【0055】尚、ロック孔238の形状は図16に示す
ような長穴ではなく、他の形状、例えば円形とすること
ができる。また、図17に示すように、ガイドピン22
4の溝を半円形の溝226´とし、溝226´と係合す
るロック孔238´の縁部を直線状とすることもでき
る。
【0056】第2光ファイバ210を保持する光ファイ
バ配列ボード212については、第1実施例と実質的に
同様であり、第2光ファイバ210がそれぞれ挿通され
る複数の貫通孔がマトリクス状に形成されている。ま
た、この光ファイバ配列ボード212は、光ファイバ接
続ボード206よりも低い位置に配置されると共に、垂
直面から約5度〜約10度の角度をもって傾斜されてい
る。この光ファイバ配列ボード212から延びる複数の
第2光ファイバ210は、光ファイバ接続ボード206
の所定の貫通孔218に挿入されロックされた場合、光
ファイバ接続ボード206と光ファイバ配列ボード21
2との間で弛んた状態(約30%の撓み量)となり、ま
た、互いに交差して絡んだ状態となっている。
【0057】また、図18〜図21に示すように、第2
フェルール216の後部には保護ブーツ240を取り付
けるのが好ましい。この保護ブーツ240は、第2フェ
ルール216から離れるにつれて細くなっており、この
ような形状とすることで、第2光ファイバ210の引上
げ工程において、他の第2光ファイバ210に第2フェ
ルール216が引っ掛かる等の不具合を防止することが
できる。
【0058】上述したように第2フェルール216は光
ファイバ接続ボード206からの脱落防止機能を有して
いるため、そのような第2フェルール216を取り扱う
切替ロボット214の構成も第1実施例のものとは相違
している。
【0059】この実施例における切替ロボット214
は、図12に示すように、ケーシング200の上板の下
面に設置されたX方向に延びる1対のガイドレール24
2に沿って摺動するロボット本体244を備えている。
このロボット本体244は、第1実施例と同様、ガイド
レール242に吊支され、且つX方向に沿って往復動可
能となっている第1ベース246と、第1ベース246
に支持され、且つZ方向に沿って往復動可能となってい
る第2ベース248と、第2ベース248に支持され、
且つY方向に沿って往復動可能となっている第3ベース
250と、第3ベース250に支持され、且つY方向に
平行な軸線を中心に回動可能となっている第4ベース2
52とを備えている。
【0060】第1ベース246は、ガイドレール242
に摺動可能に取り付けられた水平部分と、この水平部分
の後縁部の両側からそれぞれ垂直下方に屈曲された1対
の垂直部分とから構成されている。この第1ベース24
6は、垂直部分間の空間が光ファイバ接続ボード206
に対向配置されるよう、ガイドレール242に取り付け
られている。ケーシング200の上板の下面には、ベア
リング部材254により、ボールねじ機構の送りねじ2
56が回転可能に支持されている。送りねじ256はX
方向に延び、その一端は、上板に固定されたモータ、好
ましくはブレーキ付きDCサーボモータ258の回転軸
に適当な伝動機構260を介して接続されている。ま
た、この送りねじ256にはナット部材262が係合さ
れ、このナット部材262は第1ベース246の水平部
分に固定されている。従って、モータ258を制御して
送りねじ256を回転させると、第1ベース246はガ
イドレール242に沿って移動される。
【0061】第1ベース246の各垂直部分の前面(図
12の矢印Xに向いている面)にはZ方向に延びるガイ
ドレール264が形成されており、このガイドレール2
64に沿って上下動し得るよう、第2ベース248が垂
直部分間に取り付けられている。第2ベース248を駆
動するためのボールねじ機構の送りねじ266は第1ベ
ース246の適所にて回転可能に支持され、Z方向に延
びている。また、この送りねじ226には、第2ベース
248に固定されたナット部材(図示しない)が係合さ
れている。この送りねじ226には、第1ベース246
上の支持ブラケット268に支持されたモータ、好まし
くはブレーキ付きDCサーボモータ270の回転力がベ
ルト伝動機構272を介して伝えられるようになってい
る。従って、このモータ270を制御することで、第2
ベース248を第1ベース246のガイドレール264
に沿って上方又は下方に移動させることができる。
【0062】また、第2ベース248の前面にはY方向
に延びる上下1対のガイドレール274が形成されてお
り、このガイドレール274に沿って移動し得るよう第
3ベース250が第2ベース248に取り付けられてい
る。この第3ベース250も同様に、第2ベース248
に回転可能に支持されY方向に延びる送りねじ276を
モータ、好ましくはブレーキ付きDCサーボモータ27
8により回転させることで、第3ベース250を第2ベ
ース248のガイドレール274に沿って移動させるこ
とができる。
【0063】第3ベース250の両側縁部は、図12の
矢印Xの側に折り曲げられており、この部分が第4ベー
ス252を支持するための支持部分280となってい
る。これらの支持部分280の下部には貫通孔が形成さ
れており、この貫通孔に第4ベース252の側板の外面
上の支持軸282が嵌合されている。従って、第4ベー
ス252は支持軸282を中心として、X−Z面内で回
動可能となっている。また、一方の支持軸282は、第
3ベース250に固定されたモータ、好ましくはブレー
キ付きDCサーボモータ284の回転軸に直結されてお
り、このモータ284を制御することで垂直に向いた起
立位置と水平に向いた横向き位置との間で第4ベース2
52を傾動させることができる。
【0064】図22は、起立位置にある第4ベース25
2を示す縦断面図であり、図23は第4ベース252の
下部の構成を概略的に示す平面図、図24は第4ベース
252の底面図である。図22に示す状態において、第
4ベース252は、1対の側板286間に設けられ垂直
に延びるプレート288と、側板286の下部間に水平
に設けられたプレート290とを備えている。
【0065】プレート290の上面には、横方向、即ち
Y方向に延びるガイドレール292が形成されており、
このガイドレール292に沿って左右に移動できるよう
1対の支持ブロック294,295が取り付けられてい
る。これらの支持ブロック294,295には駆動機構
が接続されており、この駆動機構を制御することによっ
て、支持ブロック294,295間の間隔を変更できる
ようになっている。この実施例における駆動機構は、プ
レート288の後面に垂直に取り付けられたモータ29
6と、モータ296の回転軸の下端に取り付けられたプ
ーリ298を備えている。プーリ298の周溝の2点に
はそれぞれ引張りワイヤ300,301の一端が固定さ
れており、各引張りワイヤ300,301は支持ブロッ
ク294,295の後部に貫通状態で固定され、その他
端は、プーリ302,303を介して、プレート290
に取り付けられた引張りばね304,305に接続され
ている。図23は、支持ブロック294,295が互い
に最も離隔した状態を示しており、この状態からモータ
296を駆動してプーリ298を矢印A方向に回転させ
ると、引張りワイヤ300,301は引張りばね30
4,305のばね力に抗してプーリ298に巻き取ら
れ、それに伴って支持ブロック294,295が互いに
接近する方向に摺動する。その後、モータ296を逆方
向に回転させると、引張りワイヤ300,301は引張
りばね304,305の復帰力によりプーリ298から
巻き解かれ、支持ブロック294,295は互いに相反
する方向に摺動し、図23の状態に戻る。
【0066】支持ブロック294,295の前端部はプ
レート290の前縁部よりも前方に突出しており、その
端面にはゴム等から成るローラ306,307が取り付
けられている。これらのローラ306,307は、支持
ブロック294,295間の間隔を最も狭めた場合に互
いに接触するようになっている。また、一方のローラ3
07は、支持ブロック295に固定されたモータ308
によって回転駆動される。
【0067】更に、各支持ブロック294,295の前
端面の下部には、ローラ306,307間で第2光ファ
イバ210を挟持した際に、その第2光ファイバ210
を囲んで第2光ファイバ210をローラ306,307
間に確実に送りこむためのガイド部材310,311が
設けられている。各ガイド部材310,311は、第4
ベース252の中心線CL側に向かって弾性的に付勢さ
れるよう、圧縮ばね312を介して支持ブロック29
4,295に取り付けられている。尚、図22〜図24
において、符号314は、第2光ファイバ210の引上
げ時に第2光ファイバ210をローラ306,307間
に案内するための針金状のガイドであり、プレート29
0の前縁部に取り付けられ前方(矢印Xの方向)に延び
ている。
【0068】図22において、プレート288の前面に
はZ方向に延びるガイドレール316が取り付けられて
おり、このガイドレール316に沿って移動できるよ
う、ハンドユニット318がプレート288に取り付け
られている。ハンドユニット318は、第1の実施例と
同様に、モータ(図示しない)により回転駆動される送
りねじ(図示しない)によりガイドレール316に沿っ
て移動するユニットボックス320と、ユニットボック
ス320に取り付けられその移動方向に沿って前記支持
ブロック294,295間に向かって延びる支持管32
2と、この支持管322の先端に支持された1対のグリ
ッパ部材(図22には示さず)と、グリッパ部材を覆う
カバー324とから主に構成されている。
【0069】図25〜図27は、ハンドユニット318
の支持管322、グリッパ部材326,327及びカバ
ー324の構成を詳細に示している。支持管322の先
端部(第4ベース252が起立位置にある時は下端部)
には、中空管328が同軸に接続されており、その先端
に設けられた二又状の支持部材330の各端部にグリッ
パ部材326,327が揺動可能に支持されている。グ
リッパ部材326,327の先端部間には圧縮ばね(図
示しない)が取り付けられており、常時、グリッパ部材
326,327の先端間を開放するよう付勢している。
また、中空管328内には摺動可能に押圧棒332が配
置されている。この押圧棒332は、中空管328内に
配置された圧縮ばね334によりその先端がグリッパ部
材326,327の末端間に押し付けられ、グリッパ部
材326,327間の圧縮ばねのばね力に抗してグリッ
パ部材326,327の先端間を閉じるようにしてい
る。この押圧棒332がグリッパ部材326,327間
に入っている状態においては、グリッパ部材326,3
27の先端間で前述の第2フェルール216をロック用
板ばね236の上から挟持できるようになっている。ま
た、押圧棒332の末端には引張りワイヤ336が接続
されており、この引張りワイヤ336は中空管328及
び支持管322内を通ってユニットボックス320内の
適当な駆動装置、例えばソレノイドアクチュエータ(図
示しない)に接続されている。この駆動装置を制御して
引張りワイヤ336をユニットボックス320側に引っ
張ると、押圧棒332はグリップ部材326,327間
から引き出され、その結果、グリッパ部材326,32
7の先端間が開放されて第2フェルール216の挟持が
解除される。
【0070】支持管322の先端には、グリッパ部材3
26,327を覆うカバー324が設けられている。こ
のカバー324は閉鎖時、先細りの弾丸形状となってお
り、光ファイバ接続ボード206からの第2フェルール
216の引抜き或は光ファイバ接続ボード206への第
2フェルール216の差込みの際に、グリッパ部材32
6,327が第2光ファイバ216に接触してそれを損
傷したり、ハンドユニット318の円滑な動作が妨げら
れたりするのを防止する役割を有している。このカバー
324は、支持管322の外周面に摺動可能に嵌合され
た支持リング338と、この支持リング338の先端部
に揺動可能に取り付けられた1対の略半円筒形状のカバ
ー部材340,341とから構成されている。支持リン
グ338は支持管322に取り付けられた圧縮ばね34
2により先端側に押圧されており、カバー部材340,
341は支持リング338に取り付けられたばね344
により閉鎖方向に付勢されているので、通常時はカバー
部材340,341は閉鎖している。一方、支持リング
338をユニットボックス320側に移動させた場合に
は、支持管322がカバー部材340,341の内面に
接してこれを押し開き、図25に示すような状態とな
る。尚、支持リング338をユニットボックス320側
に引っ張る手段としては、ユニットボックス320内の
適当な駆動装置(図示しない)により引っ張られる引張
りワイヤ346によるのが好適である。
【0071】尚、図27において、符号348は、カバ
ー部材340,341を閉じた場合に、カバー324内
でグリッパ部材326,327により把持された第2フ
ェルール216から延びる第2光ファイバ210が通る
ための開口部である。
【0072】第4ベース252には、第2光ファイバ2
10を吊り上げるためのフックユニット350が設けら
れている。この実施例におけるフックユニット350
は、第1実施例のものとは異なり、支持棒352の先端
に取り付けられるフック354から第2光ファイバ21
0が外れないように脱落防止部材356を備えている。
図22に示すように、フックユニット350は、ハンド
ユニット318の案内用のガイドレール316と平行に
プレート288の前面に形成されたガイドレール(図示
しない)に沿って摺動するユニットボックス358と、
このユニットボックス358に取り付けられその移動方
向に沿って下方に延びる支持棒352と、支持棒352
の先端に一体的に取り付けられたフック354とを備え
ている。
【0073】図28及び図29に明示するように、フッ
ク354は二又形状をなしている。また、支持棒352
は中空構造となっており、その中空部にはユニットボッ
クス358内から引張り棒360が同軸に延びている。
引張り棒360の先端部は屈曲されており、その屈曲部
分に脱落防止部材356が取り付けられている。この脱
落防止部材356は、支持棒352内に設けられた圧縮
ばね362によりフック354側に押圧されており、通
常、フック354の二又状部分354a,354b間に
配置されるようになっている。この位置において、脱落
防止部材356は、フック354の光ファイバ210を
受ける部分を覆い、図29から理解できるように、フッ
ク354と脱落防止部材356とで閉鎖空間364を形
成する。また、この位置において、フック354と脱落
防止部材356とは全体として先細りの流線形状となる
ように形成されるのが好ましい。一方、引張り棒360
を圧縮ばね362のばね力に抗してユニットボックス3
58側に引っ張ると、図29の二点鎖線で示すように、
フック354の先端から脱落防止部材356が離れ、光
ファイバ210の出し入れを可能とする開口部が形成さ
れる。引張り棒360を引っ張るための手段としては、
ユニットボックス358内にソレノイドアクチュエータ
(図示しない)等の駆動装置を設けるのが好ましい。フ
ックユニット350をこのような構成とすることで、目
的の第2光ファイバ210を吊り上げる際に他の第2光
ファイバ210を過って引っ掛けることがなくなる。
【0074】更に、第4ベース252のプレート290
の下面には、第2フェルール216の受渡し工程で用い
られるグリッパユニット366が設けられている。図2
2及び図24に示すように、このグリッパユニット36
6は、プレート290の下面に形成されたX方向に延び
るガイドレール368に摺動可能に取り付けられたスラ
イダ370と、このスライダ370の下面の前端部側に
揺動可能に取り付けられた1対のグリッパ部材372,
373とを備えている。グリッパ部材372,373
は、図示しないばねにより、常にその先端が開放する方
向に付勢されており、グリッパ部材372,373の末
端間に挿入される押圧棒374により、図24の閉鎖状
態が保たれるようになっている。押圧棒374は、圧縮
ばね376によりグリッパ部材372,373側に押さ
れているが、この押圧棒374は、スライダ370の下
面に取り付けられたソレノイドアクチュエータ378を
制御することで、グリッパ部材372,373間から分
離する位置に移動させることができる。押圧棒374を
グリッパ部材372,373から分離させた場合には、
グリッパ部材372,373は開放される。
【0075】スライダ370にはラック380がX方向
に沿って取り付けられており、このラック380にはピ
ニオン382が噛み合っている。ピニオン382はプレ
ート290の上面に固定されたモータ384により回転
駆動され、このピニオン382を回転することで、スラ
イダ370をX方向に沿って往復動させることができ
る。スライダ370が最も前方に移動された場合、ロー
ラ306,307間の直下に位置する第2光ファイバ2
10の第2フェルール216をグリッパ部材372,3
73で把持することが可能となる。
【0076】尚、図23及び図24から理解されるよう
に、プレート290のX方向に延びる中心線CLが通る
垂直面を中心として、グリッパ部材372,373、支
持ブロック294,295及びローラ306,307は
対象的に配置され、また、その垂直面内をハンドユニッ
ト318の支持管322及びフックユニット350の支
持棒352が垂直に移動するようになっていることに注
意されたい。
【0077】次に、2本の第2光ファイバ210の接続
を切り替える場合において、この第2実施例における切
替装置の動作について説明するが、第1実施例の場合と
同様な手順で第2フェルール216の引抜き工程、引上
げ工程、受渡し工程及び接続工程を行うので、第1実施
例と実質的に同じ動作についてはその詳細な説明は省略
する。
【0078】まず、第2フェルール216を光ファイバ
接続ボード206から引き抜く場合、ハンドユニット3
18を光ファイバ接続ボード206に接近させる際、カ
バー324は閉じられた状態とされる。カバー324の
先端は先細りの流線形状となっているので、光ファイバ
接続ボード206から垂下している第2光ファイバ21
0に引っ掛かることなく、所望の位置までハンドユニッ
ト318を進めることができる。カバー324の先端が
目的の第2フェルール216の近傍位置に達したなら
ば、引張りワイヤ346を引くことでカバー324を開
放し、カバー324内のグリッパ部材326,327を
露出させる。そして、このグリッパ部材326,327
の開閉を制御して当該第2フェルールを216把持す
る。
【0079】グリッパ部材326,327による把持は
ロック用板ばね236のばね部236aを第2フェルー
ル216の側面に押し付ける形で行われるので、前述し
たように、ガイドピン224の溝226と板ばね236
のロック部236bとの係合が解除され、第2フェルー
ル216を光ファイバ接続ボード206から引き抜くこ
とが可能となる。
【0080】第2フェルール216の把持後、ハンドユ
ニット318を後退させて第2フェルール216を光フ
ァイバ接続ボード206から完全に引き抜いたならば、
グリッパ部材326,327を開放して第2フェルール
216を落下させる。その後、カバー324を閉鎖状態
に戻して、切替ロボット214を初期位置に戻す。
【0081】第2フェルール216の引上げ工程におい
て、フックユニット350のフック354で第2光ファ
イバ210を引っ掛ける場合、まず、フック354と脱
落防止部材356とを図28及び図29に示す閉鎖状態
とし、その状態を保ったままフック354を所定の第2
光ファイバ210に隣接する位置まで下降させる。この
際、フックユニット350の先端部分は流線形となって
いるので、光ファイバ配列ボード312から延びる他の
第2光ファイバ210に邪魔されることなく、所定の位
置にフック354を配置させることが可能となる。
【0082】フック354が所定の第2光ファイバ21
0の隣接位置に配置されたならば、脱落防止部材356
を上方に移動させ、フック354と脱落防止部材356
との間に開口部を形成する。この際、第2光ファイバ2
10はフック354の外面に沿って横方向に偏位されて
いるので、開口部が形成されると、第2光ファイバ21
0の弾性復帰力により、第2光ファイバ210は自動的
にフック354の受け部364に入り込む。この後、脱
落防止部材356を元の閉鎖位置に移動させると、第2
光ファイバ210はフック354と脱落防止部材356
との間の空間364に収容され、吊上げ時にフック35
4から脱落することが防止される。
【0083】次いで、フックユニット350を上昇させ
ると、第2光ファイバ210が引き上げられる。そし
て、第2光ファイバ210の垂直部分がガイド314に
より案内されてローラ306,307間に配置されたな
らば、支持ブロック294,295間の間隔を狭めてロ
ーラ306,307間で第2光ファイバ210を挟持す
ると共に、脱落防止部材356を上昇させて第2光ファ
イバ210をフック354から離脱可能とする。この
際、ローラ306,307の直下のガイド部材310,
311により第2光ファイバ210が囲まれ、案内され
るので、第2光ファイバ210はローラ306,307
間に確実に送り込まれる。
【0084】第2フェルール216がローラ306,3
07間の直下に至り、プレート290の下面のグリッパ
ユニット366に受け渡されたならば、ハンドユニット
318を作動させて、グリッパ部材326,327間で
第2フェルール216を把持する。
【0085】この後、グリップ部材326,327間で
第2フェルール216を把持した状態でカバー324を
閉じ、その状態を保ったまま、第4ベース252を横向
き位置とした後、ハンドユニット318を光ファイバ接
続ボード206の方に移動させる。最後に、カバー32
4を開き、第2フェルール216を光ファイバ接続ボー
ド206の所定の貫通孔218に押し込むと、ガイドピ
ン224の溝226とロック用板ばね236のロック部
236bとが係合し、第2フェルール216と第1フェ
ルール228との接続が完了する。
【0086】この第2実施例における切替装置では、ハ
ンドユニット318及びフックユニット350の先端部
が流線形状となっているので、第2光ファイバ210の
間を円滑に移動することができ、従って、第2光ファイ
バ210を損傷させる恐れがより軽減され、また、迅速
に作業を行うことが可能となる。
【0087】ところで、光ファイバ配列ボードと光ファ
イバ接続ボードとの間の第2光ファイバは互いに交差し
弛緩状態で垂れ下がっているため、各第2光ファイバの
重量が他の第2光ファイバにかかり、各第2光ファイバ
には相当な曲げ荷重が発生する。そのため、第2光ファ
イバの単位長さ当たりの重量は軽い方が望ましい。一
方、第2光ファイバは上記曲げ荷重を受けると共に、フ
ックによる吊上げ時にも湾曲するため、曲げに対して屈
折しないだけの剛性が必要である。更に、第2光ファイ
バはねじれにくい構造であることが望ましい。
【0088】かかる要請を満足するためには、合成樹脂
から成るファイバ被覆を厚くする手段が考えられるが、
所望の剛性を得るためには単位長さ当たりの重量が増す
という問題点がある。
【0089】そこで、被覆の厚さを増すことなく上記要
請を満足するために、図30に示すように、光ファイバ
配列ボード400からコネクタプラグないしは第2フェ
ルール(図示しない)までの第2光ファイバ402に少
なくとも1本、好ましくは2本の光ファイバ404,4
06を並設し、全体をファイバ被覆408により覆って
テープ状光ファイバケーブルに構成するのが好適であ
る。
【0090】このような構成とすることで、第2光ファ
イバ402に並設された光ファイバ404,406が剛
性を高めるよう機能すると共に、断面が非等方性である
のでねじれにくいという効果を奏する。また、このよう
なテープ状光ファイバケーブルは、ファイバ被覆のみを
厚くして同じ程度の剛性を持たせたものに比して、単位
長さ当たりの重量が軽いという利点もある。
【0091】尚、このようなテープ状光ファイバケーブ
ルを用いた場合、各光ファイバ404,406の端部は
光ファイバ配列ボード400及びコネクタプラグないし
はフェルールに埋設されるのが有効である。また、フッ
ク(98,354)による吊上げ時には充分に撓む必要
があるので、光ファイバ402,404,406の配列
方向が吊上げ方向に対して実質的に直交するように、即
ち水平方向となるように、テープ状光ファイバケーブル
を光ファイバ配列ボード400に取り付けるのが好まし
い。
【0092】また、剛性向上の目的においては、光ファ
イバ404,406に代えて金属線を用いてもよい。こ
のように金属線を用いた場合には、金属線を利用して電
気的信号情報を光ファイバ接続ボードと光ファイバ配列
ボードとの間で伝達することが可能となる。即ち、例え
ば図31に示すように、第2実施例と同様なコネクタ構
造において、第2フェルール500のロック用板ばね5
02,504に、第2ファイバ506に並設された金属
線508,510をそれぞれ接続し、第2フェルール5
00を第1フェルール512に接続した場合に、板ばね
502及びガイドピン516を通して金属線508,5
10からの電気的信号情報を取り出すことが可能とな
る。従って、このようなコネクタ構造を用いた場合に
は、光・電気の複合伝送路切替装置を構成することがで
きる。
【0093】図32は、図31に示したコネクタ構造を
利用して線番識別機能を持たせた光ファイバ切替装置の
一例を概略的に示している。図31及び図32におい
て、符号520は、第2光ファイバ506の両側に金属
線508,510が並設された光・電気ケーブルであ
り、各ケーブル520の金属線508,510は光ファ
イバ配列ボード522を貫通して識別回路524に接続
されている。この識別回路524は、各第2光ファイバ
506の線番に対応する識別デジタル信号を発すること
ができる。また、光・電気ケーブル520の先端の第2
フェルール500を受け入れる光ファイバ接続ボード5
26の各貫通孔528に設けられているガイドピン51
4,516は導線530,532を介して識別情報読取
回路534に接続されている。この識別情報読取回路5
34は、第2フェルール500が一の貫通孔528に挿
入され、ガイドピン514,516にロック用板ばね5
02,504が係合した状態において、ガイドピン51
4,516、板ばね502,504及び金属線508,
510を介して識別回路524からの識別デジタル信号
を読み取ることができ、接続相手の第2光ファイバ50
6の線番を認識できる。
【0094】通常、第1光ファイバ536と第2光ファ
イバ506との接続状況はコントローラ(図示しない)
により監視されているが、何等かの原因で第1光ファイ
バ536と第2光ファイバ506との接続状況が不明と
なった場合に、この線番識別機能によって随時線番情報
を読み取ってコントローラ内のメモリを更新できるの
で、切替装置の運用上の信頼性が格段に向上する。
【0095】尚、デジタル信号を発する識別回路に代え
て、第2光ファイバ毎に異なる抵抗値を有する抵抗器
を、各光・電気ケーブルの2本の金属線間に接続し、そ
の抵抗値を光ファイバ接続ボード側で計測することで、
第2光ファイバの線番を知ることもできる。抵抗器或は
ダイオード等を用いる線番識別手段の詳細については、
特願平5−230288号明細書にも記載されている。
【0096】また、第2光ファイバの剛性を向上させる
ための光ファイバないしは金属線の配列は、横方向に並
べる形式のものに限られず、図33に示すように第2光
ファイバ600の周囲に4本の光ファイバ又は金属線6
02を平行に配置した構成としてもよく、また、図34
の如く、金属線702を光ファイバ700の周囲に螺旋
状に巻き付けたものであってもよい。
【0097】以上、本発明について種々の実施例に沿っ
て説明したが、本発明は上記実施例の構成に限定されな
いことは言うまでもない。例えば、上記の切替ロボット
は、コネクタプラグの着脱手段であるハンドユニット
と、第2光ファイバの引上げ手段であるフックユニット
とが共に第4ベースに搭載されているが、これらは別個
独立に駆動されるロボットに搭載されてもよい。また、
切替ロボットの動作形態に応じて、光ファイバ接続ボー
ドと光ファイバ配列ボードの位置関係を適宜変更するこ
ともできる。
【0098】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば光フ
ァイバ等の伝送路の接続位置の切替えを容易に且つ迅速
に行うことが可能となる。
【0099】また、切替時に一旦伝送路の縺れ状態を解
除することができるので、切替作業を繰り返しても縺れ
状態が悪化することはなく、従って、メンテナンスも容
易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来一般の光ファイバ切替装置を概略的に示す
斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例の切替装置を示す斜視図で
ある。
【図3】図2に示す切替装置で用いられる切替ロボット
の第4ベースを詳細に示す斜視図である。
【図4】第4ベースを下方から見た斜視図である。
【図5】図2の切替装置の動作を示す概略説明図であ
り、第4ベースが起立位置にある状態を示している。
【図6】図2の切替装置の動作を示す概略説明図であ
り、第4ベースが横向き位置にある状態を示している。
【図7】切替ロボットの動作を示す説明図であり、光フ
ァイバをフックで吊り上げている状態を示している。
【図8】切替ロボットの動作を示す説明図であり、光フ
ァイバをローラで引き上げている状態を示している。
【図9】切替ロボットの動作を示す説明図であり、光フ
ァイバのコネクタプラグをグリッパユニットに受け渡す
工程を示している。
【図10】切替ロボットの動作を示す説明図であり、コ
ネクタプラグをグリッパユニットからハンドユニットに
受け渡す前の状態を示している。
【図11】切替ロボットの動作を示す説明図であり、コ
ネクタプラグをハンドユニットで把持した状態を示して
いる。
【図12】本発明の第2実施例の切替装置を示す斜視図
である。
【図13】図12の切替装置で用いられるコネクタ構造
を示す水平断面図であり、接続前の状態を示している。
【図14】図12の切替装置で用いられるコネクタ構造
を示す水平断面図であり、接続後の状態を示している。
【図15】図13及び図14に示される第2フェルール
の一部を示す斜視図である。
【図16】第2フェルールのロック用板ばねとガイドピ
ンとの関係を示す部分図である。
【図17】第2フェルールのロック用板ばねとガイドピ
ンの変形例を示す部分図である。
【図18】第2フェルールに保護ブーツを取り付けた状
態を示す平面図である。
【図19】図18の第2フェルールの側面図である。
【図20】図18のXX−XX線に沿って見た矢視図であ
る。
【図21】図18のXXI −XXI 線に沿って見た矢視図で
ある。
【図22】図12の切替装置で用いられる切替ロボット
の第4ベースを示す側面図である。
【図23】第4ベースの下部構成を概略的に示す平面図
である。
【図24】第4ベースの底面図である。
【図25】図12の切替装置で用いられるハンドユニッ
トの一部を示す斜視図である。
【図26】図25のハンドユニットの縦断面図である。
【図27】図26のXXV −XXV 線に沿っての断面図であ
る。
【図28】図12の切替装置で用いられるフックユニッ
トの一部を正面図である。
【図29】フックユニットの縦断面図である。
【図30】剛性を向上させた光ファイバの構成を示す斜
視図である。
【図31】光信号及び電気信号を伝達できるコネクタ構
造を示す水平断面図である。
【図32】図31のコネクタ構造を用いた線番識別機能
を有する切替装置の概略説明図である。
【図33】剛性を向上させた光ファイバの別の例を示す
断面図である。
【図34】剛性を向上させた光ファイバの更に別の例を
概略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
12,204…第1光ファイバ(第1伝送路)、14,
210…第2光ファイバ(第2伝送路、第3伝送路)、
22,206…光ファイバ接続ボード(第1ボード)、
24,212…光ファイバ配列ボード、26…コネクタ
アダプタ、28…コネクタプラグ、30,214…切替
ロボット、36,246…第1ベース、38,248…
第2ベース、40,250…第3ベース、42,252
…第4ベース、78,79,306,307…ローラ
(引上げ手段)、84,318…ハンドユニット(把持
手段)、98,354…フック(引上げ手段)、11
0,366…グリッパユニット(受渡し手段)、216
…コネクタプラグ(第2フェルール)、218…貫通
孔、220…閉塞部材、224…ガイドピン、226…
溝、228…第1フェルール、230…ガイド孔、23
2…コイルばね(弾性手段)、236…ロック用板ば
ね、238…ロック孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/02 (72)発明者 佐藤 誠 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の第1伝送路が保持されるようにな
    っている第1ボードと、 前記第1ボードから水平方向に所定の間隔をおいて配置
    され、複数の第2伝送路が保持されるようになっている
    第2ボードと、 一端が前記第2ボードに保持されて前記第2伝送路に接
    続され、他端が前記第1伝送路のいずれかと選択的に接
    続されるよう前記第1ボードに脱着可能に取り付けら
    れ、前記他端を前記第1ボードに取り付けた場合に前記
    第1ボード及び前記第2ボードの間で弛緩状態で横架さ
    れる可撓性の長尺体から成る第3伝送路を取り扱うため
    のロボットと、を備えている伝送路切替装置。
  2. 【請求項2】 前記第1ボード及び前記第2ボードは互
    いに対向して配置され、且つ、それぞれが上下方向に延
    びている請求項1記載の伝送路切替装置。
  3. 【請求項3】 前記第1ボードの上縁部と前記第2ボー
    ドの上縁部との間に高低差が設けられている請求項2記
    載の伝送路切替装置。
  4. 【請求項4】 前記第1ボードは実質的に垂直方向に延
    び、前記第2ボードは、水平方向においてその上縁部が
    その下縁部よりも前記第1ボードから離れるよう傾斜し
    て配置されている請求項2又は3記載の伝送路切替装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ロボットは、前記第3伝送路の接続
    側端部を把持して第1ボードに対して脱着させる把持手
    段と、前記第3伝送路を引き上げる引上げ手段と、前記
    引上げ手段により引き上げられた前記第3伝送路の接続
    側端部を前記把持手段に受け渡すための受渡し手段とを
    備えている請求項2〜4のいずれか1項に記載の伝送路
    切替装置。
  6. 【請求項6】 前記ロボットは、前記第1ボードから前
    記第2ボードに略水平に延びる第1方向に沿って往復動
    可能な第1ベースと、前記第1ベースに支持され、前記
    第1方向に直交して略水平に延びる第2方向に沿って往
    復動可能な第2ベースと、前記第2ベースに支持され、
    前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向に沿
    って往復動可能な第3ベースと、前記第3ベースに支持
    され、第2方向に延びる軸線を中心として実質的に垂直
    な起立位置及び実質的に水平な横向き位置の間で回動可
    能となっている第4ベースとを備え、前記把持手段、前
    記引上げ手段及び前記受渡し手段は前記第4ベースに設
    けられている請求項5記載の伝送路切替装置。
  7. 【請求項7】 前記把持手段は、前記第4ベースが起立
    位置にある状態において実質的に垂直方向に延びるよう
    に前記第4ベースに支持され、その長手方向に沿って往
    復動可能となっている支持管と、前記支持管の先端に設
    けられ、前記第3伝送路の接続側端部を挟持し得るよう
    開閉可能となっている1対のグリッパ部材とを備えてい
    る請求項6記載の伝送路切替装置。
  8. 【請求項8】 前記把持手段は、前記グリッパ部材を覆
    うように前記支持管の先端に設けられた開閉可能な1対
    のカバー部材を備え、前記カバー部材は、開放時には前
    記グリッパ部材を露出させ、閉鎖時には外形が流線形と
    なるように構成されている請求項7記載の伝送路切替装
    置。
  9. 【請求項9】 前記引上げ手段は、前記第4ベースが起
    立位置にある状態において実質的に垂直方向に延びるよ
    うに前記第4ベースに支持され、その長手方向に沿って
    往復動可能となっている支持棒と、前記第3伝送路を引
    っ掛けて吊り上げるよう前記支持棒の先端に設けられた
    フックとを備えている請求項6〜8のいずれか1項に記
    載の伝送路切替装置。
  10. 【請求項10】 前記引上げ手段は、前記第4ベースに
    開閉可能に支持された1対のローラを備え、前記ローラ
    は、前記フックにより吊り上げられた第3伝送路を挟持
    して送るように構成されている請求項9記載の伝送路切
    替装置。
  11. 【請求項11】 前記受渡し手段は、前記第4ベースに
    往復動可能に支持された支持部材と、前記支持部材に設
    けられ、前記第3伝送路の接続側端部を挟持し得るよう
    開閉可能となっている1対のグリッパ部材とを備え、前
    記グリッパ部材が前記ローラにより送られる前記第3伝
    送路の移動経路及び前記把持手段の前記グリッパ部材の
    移動経路を横切ることができるようになっている請求項
    10記載の伝送路切替装置。
  12. 【請求項12】 一端が前記第2ボードに保持されて前
    記第2伝送路に接続され、他端が前記第1伝送路のいず
    れかと選択的に接続されるよう前記第1ボードに脱着可
    能に取り付けられ、前記他端を前記第1ボードに取り付
    けた場合に前記第1ボード及び前記第2ボードの間で弛
    緩状態で横架される可撓性の長尺体から成る第3伝送路
    を備えている請求項1〜11のいずれか1項に記載の伝
    送路切替装置。
  13. 【請求項13】 前記第3伝送路の前記他端にはコネク
    タプラグが取り付けられており、前記第1ボードには前
    記コネクタプラグが脱着可能に挿入される貫通孔が複数
    形成されている請求項12記載の伝送路切替装置。
  14. 【請求項14】 前記貫通孔のそれぞれにはスリーブ状
    のコネクタアダプタが嵌合され、前記コネクタアダプタ
    内の一側には前記第1伝送路の端部が保持され、他側に
    は前記コネクタプラグが脱着可能に挿入されて前記第1
    伝送路と前記第3伝送路とを接続するようになっている
    請求項13記載の伝送路切替装置。
  15. 【請求項15】 前記貫通孔の一側の開口部を閉塞する
    閉塞部材と、前記貫通孔内に摺動可能に配置され前記第
    1伝送路の端部を保持するようになっている第1フェル
    ールと、前記閉塞端部に固定され前記第1フェルールを
    貫通して前記貫通孔の他側の開口部から突出し且つ突出
    側端部の外周面に溝が形成されているガイドピンと、前
    記閉塞部材及び前記第1フェルールの間に介設され前記
    第1フェルールを閉塞部材とは反対方向に付勢する弾性
    手段とを備えている請求項13記載の伝送路切替装置。
  16. 【請求項16】 前記コネクタプラグは、前記第3伝送
    路の端部を保持し且つ前記貫通孔の他側から挿入した場
    合に前記ガイドピンが嵌挿されるガイド孔を有する第2
    フェルールと、前記ガイドピンの前記溝に係合して前記
    第2フェルールの前記ガイドピンからの離脱を防止すべ
    く前記第2フェルールに設けられたロック用弾性部材と
    を備えている請求項15記載の伝送路切替装置。
  17. 【請求項17】 前記ロック用弾性部材は、基端部が第
    2フェルールの各側面に固着され且つ先端部が前記ガイ
    ド孔の後側開口部を覆うように前記第2フェルールの後
    側端面に沿って延びる略L字状の板ばねであり、前記第
    2フェルールの後側端面に対向する板ばねの部分にはロ
    ック孔が形成されており、無負荷状態においては前記ロ
    ック孔の周縁部の一部が前記ガイド孔の後側開口部と交
    差し、前記板ばねを前記第2フェルールの側面側に押圧
    した場合には前記ロック孔の周縁部が前記ガイド孔の後
    側開口部の周囲に配置されるようになっている請求項1
    6記載の伝送路切替装置。
  18. 【請求項18】 前記ロボットの前記把持手段は、前記
    板ばねを前記第2フェルールの側面側に押圧するように
    前記第2フェルールを把持するようになっている請求項
    17記載の伝送路切替装置。
  19. 【請求項19】 前記第1伝送路、前記第2伝送路及び
    前記第3伝送路は光ファイバであることを特徴とする請
    求項1〜18のいずれか1項に記載の伝送路切替装置。
  20. 【請求項20】 前記第2伝送路である光ファイバは前
    記第2ボードを貫通して延び、前記第2ボードから前記
    第1ボードに延びる部分が前記第3伝送路となっている
    請求項19記載の伝送路切替装置。
  21. 【請求項21】 前記第3伝送路である光ファイバに
    は、少なくとも1本の別の光ファイバが並設されている
    ことを特徴とする請求項19又は20記載の伝送路切替
    装置。
  22. 【請求項22】 前記第3伝送路である光ファイバ及び
    前記別の光ファイバが同一面内で互いに平行に並設され
    ており、これらの光ファイバの並設方向が実質的に水平
    となるようにこれらの光ファイバが前記第2ボードに保
    持されている請求項21記載の伝送路切替装置。
  23. 【請求項23】 前記第3伝送路である光ファイバに
    は、少なくとも1本の金属線が並設されていることを特
    徴とする請求項19又は20記載の伝送路切替装置。
  24. 【請求項24】 前記金属線は前記第3伝送路である光
    ファイバを螺旋状に囲むように設けられている請求項2
    3記載の伝送路切替装置
  25. 【請求項25】 前記第3伝送路である光ファイバ及び
    前記金属線が同一面内で互いに平行に並設されており、
    前記光ファイバ及び前記金属線の並設方向が実質的に水
    平となるように前記光ファイバ及び前記金属線が前記第
    2ボードに保持されている請求項23記載の伝送路切替
    装置。
  26. 【請求項26】 前記第3伝送路の端部が前記第1ボー
    ドに取り付けられた場合に前記金属線の端部が接続され
    る電導体が第1ボードに保持されている請求項23〜2
    5のいずれか1項に記載の伝送路切替装置。
  27. 【請求項27】 前記金属線には、伝送路識別用の識別
    信号を発する識別手段が接続され、前記電導体には、前
    記金属線が接続された場合に前記識別手段からの識別信
    号を読み取るための読取手段が接続されている請求項2
    6記載の伝送路切替装置。
  28. 【請求項28】 複数の第1伝送路が保持されるように
    なっている第1ボードと、前記第1ボードから水平方向
    に所定の間隔をおいて配置され複数の第2伝送路が保持
    されるようになっている第2ボードとの間で弛緩状態で
    横架される可撓性の長尺体から成る複数の第3伝送路で
    あって、一端が前記第2ボードに保持され前記第2伝送
    路にそれぞれ接続され、他端が前記第1伝送路のいずれ
    かと選択的に接続されるよう前記第1ボードに脱着可能
    に取り付けられる前記第3伝送路の接続位置を切り替え
    るための伝送路切替方法において、 前記第1ボードから一の前記第3伝送路の接続側端部を
    取り外す工程と、 前記第1ボードから取り外された前記第3伝送路を前記
    第2ボードの近傍でフックにより吊り上げて、前記接続
    側端部が、前記第1ボード及び前記第2ボード間に横架
    されている他の第3伝送路よりも上方となるように引き
    上げる工程と、 引き上げられた前記第3伝送路の前記接続側端部を前記
    第1ボードの他の接続位置に取り付ける工程と、を含む
    伝送路切替方法。
  29. 【請求項29】 前記第1伝送路、前記第2伝送路及び
    前記第3伝送路は光ファイバであることを特徴とする請
    求項28記載の伝送路切替方法。
  30. 【請求項30】 前記第2伝送路である光ファイバは前
    記第2ボードを貫通して延び、前記第2ボードから前記
    第1ボードに延びる部分が前記第3伝送路となっている
    請求項29記載の伝送路切替方法。
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