JPH06202013A - 光ファイバの配線切替装置 - Google Patents

光ファイバの配線切替装置

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JPH06202013A
JPH06202013A JP34927892A JP34927892A JPH06202013A JP H06202013 A JPH06202013 A JP H06202013A JP 34927892 A JP34927892 A JP 34927892A JP 34927892 A JP34927892 A JP 34927892A JP H06202013 A JPH06202013 A JP H06202013A
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JP
Japan
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optical fiber
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robot
arbitrary
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JP34927892A
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Kazuto Saito
和人 斉藤
Makoto Sato
佐藤  誠
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配線切り替え作業、メンテナンス作業の作業
性及び信頼性を著しく向上させ、しかも、高密度実装の
実現に基づいて装置規模の大規模集積化を可能とする光
ファイバの配線切替装置を提供する。 【構成】 選択した任意の光ファイバのコネクタをロボ
ットヘッド92で把持して切替接続する切替ロボット8
と、切替接続時に任意の光ファイバのほぼ直線状の上部
に係合し、これを切替ロボット8に誘導するフック機構
10と、誘導された任意の光ファイバを後方に案内する
案内溝と、案内された任意の光ファイバを回転ロ−ラで
曲線状態からほぼ直線状態に緊張させる巻取機構11と
を備え、単純な直線状態を露呈する任意の光ファイバの
コネクタを切替ロボット8のロボットヘッド92に把持
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、公衆通信の分野等で利
用される光ファイバの配線切替装置の改良に関し、より
詳しくは、複数の光ファイバ間で任意の光ファイバを切
替接続する光スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】公衆通信の分野に応用される従来の光通
信技術は、図10に示す如く、加入者用である複数の第
1光ファイバ1をマトリクスボード4で電話局用である
複数の第2光ファイバ6にそれぞれ接続し、経済的な通
信網を形成している。
【0003】上記複数の第1光ファイバ1は、同図に示
す如く、図示しない抗張力体とともに加入者用光ファイ
バケーブル2に被覆され、この加入者用光ファイバケー
ブル2が中継室5の内部上方に垂直状態で配置されてお
り、この加入者用光ファイバケーブル2の開口した下端
からファイバ配列ボード3を経由してマトリクスボード
4の表面にそれぞれ曲線状態で配線されている。
【0004】即ち、複数の第1光ファイバ1は、その露
出した先端に図示しないフェルールがそれぞれ付着さ
れ、この複数のフェルールには、接続用のコネクタ1a
がそれぞれ嵌着されており、下方のファイバ配列ボード
3を縦貫して垂下している。
【0005】縦貫されるファイバ配列ボード3は、平面
ほぼ矩形に構成され、中継室5の内部に吊持されてマト
リクスボード4の直上近傍に水平状態で位置しており、
垂下する複数の第1光ファイバ1を横一列に整列させる
機能を有している。
【0006】そして、複数の第1光ファイバ1は、図1
0に示す如く、複数のコネクタ1aがマトリクスボード
4の表面にそれぞれランダムで接続されるに伴ない、そ
の大部分が縦横斜めに絡み緩んだほぼ釣針状の蛇行状態
を露呈している。
【0007】複数の第1光ファイバ1に接続される上記
マトリクスボード4は、図10に示す如く、矩形に構成
され、図示しない複数のコネクタ孔が縦横のマトリクス
形に配列して穿設されるとともに、この複数のコネクタ
孔に接続用のコネクタアダプタ4aがそれぞれ内蔵して
埋設されており、中継室5の底板51に直立して立設さ
れている。
【0008】また、マトリクスボード4の裏面には複数
の第2光ファイバ6がランダムな状態で配線され、この
状態で複数の第2光ファイバ6が複数の第1光ファイバ
1と相互に接続している。
【0009】上記複数の第2光ファイバ6は、同図に示
す如く、図示しない抗張力体とともに電話局用光ファイ
バケーブル7に被覆され、この電話局用光ファイバケー
ブル7が中継室5の内部に水平状態で配置されており、
この電話局用光ファイバケーブル7の開口した端部から
マトリクスボード4の裏面にそれぞれ曲線状態で配線さ
れている。
【0010】即ち、複数の第2光ファイバ6は、その露
出した先端に図示しないフェルールがそれぞれ付着さ
れ、この複数のフェルールには、接続用のコネクタが嵌
着されており、この複数のコネクタがマトリクスボード
4の裏面にそれぞれランダムで接続されるに伴ない、そ
の大部分が縦横斜めに絡み緩んだ蛇行状態を露呈してい
る。
【0011】ところで、上記した複数の第1光ファイバ
1から任意の光ファイバ1Aを選択し、この任意の光フ
ァイバ1Aの接続を切替える場合には、図示しない作業
者が絡んだ状態で接続されている任意の光ファイバ1A
をマトリクスボード4の表面から慎重に抜き取り、その
後、抜き取った任意の光ファイバ1Aをマトリクスボー
ド4の別のコネクタアダプタ4aに表面側から接続して
切替えていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来における光通信技
術は、以上のように構成され、複数の第1光ファイバ1
が縦横斜めに絡み緩んだ釣針状の蛇行状態で接続されて
いるので、任意の光ファイバ1Aを選択して切替える場
合には、作業者が煩雑さを伴ないながらも絡んだ状態で
接続されている任意の光ファイバ1Aをマトリクスボー
ド4の表面から慎重に抜き取って切り替えざるを得なか
った。
【0013】従って、任意の光ファイバ1Aの配線切り
替え作業やメンテナンス作業の作業性が非常に悪いとい
う大きな欠点があった。さらに、任意の光ファイバ1A
の切替え接続の際、絡んだ状態にある他の第1光ファイ
バ1を作業者が誤操作で結合解除したり、損傷させたり
する虞れがあった。
【0014】本発明は上記に鑑みなされたもので、配線
切り替え作業やメンテナンス作業の作業性を著しく向上
させることができるとともに、信頼性を大幅に向上さ
せ、しかも、高密度実装の実現に基づいて装置規模の大
規模集積化を可能ならしめる光ファイバの配線切替装置
を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明においては上述の
目的を達成するため、マトリクスボードに曲線状態で接
続される複数の第1光ファイバと、この複数の第1光フ
ァイバに該マトリクスボードを介して接続される複数の
第2光ファイバと、該複数の第1光ファイバから選択し
た任意の光ファイバの接続部を把持部で把持して切替接
続する切替ロボットと、この切替ロボットの切替接続時
に該任意の光ファイバのほぼ直線状の直線部に係合され
後退して切替ロボットに任意の光ファイバを誘導する前
後動可能な係合具と、該切替ロボットの把持部の後方に
穿設され誘導されて来た任意の光ファイバを後方に案内
する案内溝と、この案内溝の後方に設けられ案内されて
来た任意の光ファイバを回転する回転ローラで曲線状態
からほぼ直線状態に緊張させる巻取機構とを備え、しか
も、直線状態を露呈する任意の光ファイバの接続部を切
替ロボットの把持部に把持させるようにしている。
【0016】
【作用】上記構成を有する本発明によれば、正確に動作
する切替ロボットが任意の光ファイバを切替接続するの
で、配線切り替え作業やメンテナンス作業の作業性を向
上させることができる。また、任意の光ファイバの切替
の際、絡んだ状態にある他の第1光ファイバを作業者が
誤操作で結合解除したり、損傷させたりする虞れを排除
することが可能となる。
【0017】さらに、直線状態に緊張された任意の光フ
ァイバをガイドにして切替ロボットが移動するので、切
替ロボットの移動ルートを全て単純な直線にすることが
でき、切替ロボットの駆動制御の簡素化や高価で複雑な
光ファイバ検出センサの省略を図ることができる。
【0018】
【実施例】以下、図1乃至図9に示す一実施例に基づき
本発明を説明する。本発明に係る光ファイバの配線切替
装置は、複数の第1光ファイバ1から選択した任意の光
ファイバ1Aを切替接続時にフック機構10で切替ロボ
ット8の案内溝93に誘導し、この誘導した任意の光フ
ァイバ1Aを巻取機構11で曲線状態からほぼ直線状態
に緊張させ、この緊張した任意の光ファイバ1Aのコネ
クタ1aを切替ロボット8のロボットヘッド92に把持
させるようにしている。
【0019】上記複数(本実施例では100本)の第1
光ファイバ1は、図1に示す如く、図示しない抗張力体
とともに加入者用光ファイバケーブル2に被覆され、こ
の加入者用光ファイバケーブル2が中継室5の内部上方
に垂直状態で配置されており、この加入者用光ファイバ
ケーブル2の開口した下端からファイバ配列ボード3を
経由してマトリクスボード4の表面に曲線状態で配線さ
れている。
【0020】即ち、複数の第1光ファイバ1は、図4等
に示す如く、その露出した先端に図示しないフェルール
がそれぞれ付着され、この複数のフェルールには、接続
用のコネクタ1aがそれぞれ嵌着されており、下方のフ
ァイバ配列ボード3を縦貫して垂下している。
【0021】縦貫されるファイバ配列ボード3は、平面
ほぼ矩形に構成され、中継室5の内部に吊持されてマト
リクスボード4の直上近傍に水平状態で位置しており、
垂下する複数の第1光ファイバ1を横一列に整列させる
機能を有している。尚、複数の第1光ファイバ1は、フ
ァイバ配列ボード3の付近では、ほぼ直線状態で垂下し
ている。
【0022】そして、複数の第1光ファイバ1は、複数
のコネクタ1aがマトリクスボード4の表面にそれぞれ
ランダムで接続されるに伴ない、その大部分が縦横斜め
に絡み緩んだほぼ釣針状の蛇行状態を露呈している。
【0023】尚、上述した中継室5は、図1に示す如
く、例えば縦700ミリ・横500ミリ・高さ860ミ
リの大きさに構成され、その上部には、平面ほぼ凹字形
の天井板50が水平に設けられており、又、その下部に
は、ほぼ倒L字形の底板51が敷設されている。そし
て、これら天井板50と底板51との間には断面ほぼ凸
形の一対の案内ロッド52が相互に対向して立設されて
いる。
【0024】上記したマトリクスボード4は、図1や図
4等に示す如く、例えば縦350ミリ・横280ミリの
矩形に構成され、図示しない複数のコネクタ孔が縦横の
マトリクス形に配列して穿設されるとともに、この複数
のコネクタ孔に接続用のコネクタアダプタ4aがそれぞ
れ埋設されており、中継室5の底板51の起立した上面
に直立して立設されている。
【0025】また、マトリクスボード4の裏面には複数
の第2光ファイバ6がランダムな状態で配線され、この
状態で複数の第2光ファイバ6が複数の第1光ファイバ
1と相互に接続している。尚、本実施例におけるマトリ
クスボード4は、縦10個×5ミリピッチ・横10個×
5ミリピッチの計100点の結合点を有している。
【0026】上記複数(本実施例では100本)の第2
光ファイバ6は、図1に示す如く、図示しない抗張力体
とともに電話局用光ファイバケーブル7に被覆され、こ
の電話局用光ファイバケーブル7が中継室5の内部に水
平状態で配置されており、この電話局用光ファイバケー
ブル7の開口した端部からマトリクスボード4の裏面に
それぞれ曲線状態で配線されている。
【0027】即ち、複数の第2光ファイバ6は、その露
出した先端に図示しないフェルールがそれぞれ付着さ
れ、この複数のフェルールには、接続用のコネクタが嵌
着されており、この複数のコネクタがマトリクスボード
4の裏面にそれぞれランダムで接続されるに伴ない、そ
の大部分が縦横斜めに絡み緩んだ蛇行状態を露呈してい
る。
【0028】然して、複数の第1光ファイバ1と第2光
ファイバ6とがマトリクスボード4を挟んで相互に接続
されることにより、100×100の光スイッチが構成
されることとなる。
【0029】上述した切替ロボット8は、図1に示す如
く、フック機構10と巻取機構11とを備え、一対の案
内ロッド52の間に架設されており、マトリクスボード
4の表面に切替作業空間である配線エリア12を介して
三次元的動作可能に対向設置されている。
【0030】即ち、切替ロボット8は、ほぼ倒L字形を
露呈した一対の昇降ブラケット80を備え、この一対の
昇降ブラケット80の凹部が案内ロッド52の凸部にそ
れぞれ昇降可能な状態で嵌合されている。
【0031】この一対の昇降ブラケット80における一
の昇降ブラケット80には回動可能な第1のボール螺子
81が垂直に螺貫され、この第1のボール螺子81の上
下端が天井板50と底板51とに図示しない軸受けを介
してそれぞれ軸支されている。
【0032】第1のボール螺子81の突出した上端には
プーリ81aが嵌着され、このプーリ81aと天井板5
0におけるZ軸モータ82のプーリ82aとの間には無
端状のタイミングベルト83が巻架されている。
【0033】また、一対の昇降ブラケット80の対向面
間には、ロボット本体86を図2の斜め左右方向に案内
する一対の案内板84が横架され、且つ、この一対の案
内板84の間に位置する第2のボール螺子85が回動可
能に軸架されている。
【0034】第2のボール螺子85の突出した側端には
プーリが嵌着されており、このプーリと他の昇降ブラケ
ット80におけるX軸モータ87のプーリとの間には、
無端状のタイミングベルトが巻架されている。
【0035】上記したロボット本体86は、図2に示す
如く、ほぼ逆U字形を露呈した一対の脚86aの水平上
部間に取付板86bが前後方向に向け一体的に架設さ
れ、この取付板86bの下方には前後動可能なロボット
アーム88が支持されており、一対の脚86aの下端部
が一対の案内板84にそれぞれ嵌合されるとともに、前
方に位置する一の脚86aが第2のボール螺子85に水
平状態で螺貫されている。
【0036】また、一対の脚86aの下方にはロボット
アーム88の一部を螺貫した第3のボール螺子89が回
動可能に軸支され、この第3のボール螺子89の突出し
た前端にはプーリ89aが嵌着されており、このプーリ
89aと脚86aのY軸モータ90のプーリとの間には
無端状のタイミングベルト91が巻架されている。
【0037】さらに、ロボットアーム88の先端部には
コネクタ1aを嵌合して把持するロボットヘッド92が
装着され、このロボットヘッド92の上面中央には、任
意の光ファイバ1Aに挿通される案内溝93が前後方向
(図1の斜め上下方向)に向けて穿設されている。尚、
この案内溝93は取付板86bの前部にも同様に穿設さ
れている。
【0038】切替ロボット8に装着された上記フック機
構10は、図3に示す如く、最先端が尖ったほぼ鉛筆形
の本体100の先端周面に任意の光ファイバ1Aに係合
する爪101が突出して形成され、又、本体100の内
部前方には、爪101との間に任意の光ファイバ1Aを
挟持する開閉部102が前後動可能に挿入されている。
【0039】本体100は、その内部後方に円筒形の筒
部103が挿着され、この筒部103と開閉部102と
の間には、開閉部102を前方(閉塞方向)に弾圧付勢
するコイル発条104が介装されている。
【0040】また、本体100の内部には、開閉部10
2、筒部103及びコイル発条104をそれぞれ貫通す
るワイヤー105が挿通され、このワイヤー105の先
端部が開閉部102に取着されており、又、このワイヤ
ー105が図示しないソレノイドで牽引されるようにな
っている。
【0041】さらに、本体100は、フック回転モータ
106の駆動に伴ない回転するよう取付座107に回動
可能に支持されて案内溝93の直上に平行状態で位置
し、この取付座107が切替ロボット8における取付板
86bのガイド溝に摺動可能な状態で嵌合されるととも
に、この取付座107がフックスライドモータ108の
駆動に基づき前後方向に摺動するようになっている。
【0042】尚、フック機構10の本体100と案内溝
93との間には、案内溝93に任意の光ファイバ1Aを
確実に挿通させるために、可能な限り狭い隙間を形成す
るのが本来的には望ましいが、以下に示す理由から適度
な距離の隙間を確保する必要がある。
【0043】即ち、本体100と案内溝93との隙間が
狭いと、案内溝93の深さが数ミリ程度であるので、本
体100が任意の光ファイバ1Aに係合するに伴ない、
この任意の光ファイバ1Aが案内溝93の底と本体10
0との間で急激に屈曲することとなる。
【0044】そして、この屈曲した任意の光ファイバ1
Aの局部的な屈曲がR<20ミリ程度以下になると、任
意の光ファイバ1Aの伝送特性の劣化や強度劣化を招く
虞れがある。従って、フック機構10の本体100と案
内溝93との間には、適度な隙間を確保する必要がある
のである。
【0045】切替ロボット8に装着された上記巻取機構
11は、隙間を介して相互に近接対向する一対の回転ロ
ーラ110から構成され、この回動可能な一対の回転ロ
ーラ110が切替ロボット8の取付板86bにおける段
を露呈した前部下面に配設されるとともに、ロボットア
ーム88の直上に位置しており、一対の回転ローラ11
0の周面には、滑り止めと緩衝作用とを営むゴム(図示
せず)がそれぞれ巻着されている。
【0046】一対の回転ローラ110は、その一の回転
ローラ110が電磁モータであるファイバ巻取モータ1
11の駆動で回転し、又、その隙間が図示しないソレノ
イド機構の動作に基づき離隔若しくは近接されるように
なっている。
【0047】即ち、ソレノイド機構は、任意の光ファイ
バ1Aが案内溝93を挿通して一対の回転ローラ110
に接近するのに伴ない、動作して離隔した一対の回転ロ
ーラ110の隙間を狭める機能を有している。尚、ファ
イバ巻取モータ111の出力軸は一の回転ローラ110
の中心部に挿着されている。
【0048】次に、図4乃至図9等を参照しつつ複数の
第1光ファイバ1から選択した任意の光ファイバ1Aを
切替接続する場合について説明する。尚、説明の便宜
上、図4乃至図9では任意の光ファイバ1Aのみを示
す。
【0049】先ず、切替ロボット8のZ軸モータ82が
駆動して第1のボール螺子81を回転させ、切替ロボッ
ト8のロボット本体86が一対の案内ロッド52に案内
されつつ上昇し、このロボット本体86がファイバ配列
ボード3を縦貫した任意の光ファイバ1Aのほぼ直線状
の縦貫部付近に到達して停止する。
【0050】次いで、切替ロボット8のX軸モータ87
が駆動して第2のボール螺子85を回転させ、切替ロボ
ット8のロボット本体86が一対の案内板84に案内さ
れつつ水平左右方向に移動し、このロボット本体86が
任意の光ファイバ1Aの縦貫部付近に対向する位置に到
達して停止する。
【0051】次いで、切替ロボット8のフックスライド
モータ108が駆動してフック機構10の本体100を
前方に突出移動させる。本体100が任意の光ファイバ
1Aの縦貫部付近に到達すると、切替ロボット8のフッ
ク回転モータ106が駆動して本体100を回転させ、
本体100の爪101が垂直上方向から水平横方向に旋
回して任意の光ファイバ1Aの縦貫部付近に係合する。
【0052】次いで、フック機構10のソレノイドが動
作して牽引していたワイヤー105を開放し、開閉部1
02が圧縮したコイル発条104の復帰作用で前方に移
動して爪101との間に任意の光ファイバ1Aの縦貫部
付近を緩く挟持する(図4参照)。
【0053】次いで、この挟持状態を維持しつつ切替ロ
ボット8のZ軸モータ82が駆動して第1のボール螺子
81を回転させ、切替ロボット8のロボット本体86が
一対の案内ロッド52に案内されつつ下降し、ロボット
ヘッド92がマトリクスボード4の表面に接続された任
意の光ファイバ1Aのコネクタ1aに対向する位置に到
達して停止する。この際、挟持された任意の光ファイバ
1Aは、弛緩状態からほぼ直線状態に垂下して緊張さ
れ、一対の案内ロッド52と同様にロボット本体86を
案内する作用を営む。
【0054】次いで、切替ロボット8のフックスライド
モータ108が駆動してフック機構10の本体100を
後方に後退移動させ(図5参照)、このフック機構10
の後退移動に伴ない任意の光ファイバ1Aがロボットヘ
ッド92及び取付板86bの案内溝93に挿入され、こ
の挿入状態で任意の光ファイバ1Aが案内溝93に案内
されつつ切替ロボット8のロボット本体86に誘導され
る。
【0055】次いで、巻取機構11のソレノイド機構が
動作して離隔した一対の回転ローラ110の隙間を狭
め、ファイバ巻取モータ111が駆動して一の回転ロー
ラ110を回転させ、任意の光ファイバ1Aが一対の回
転ローラ110に挟持された状態で後方に順次移送され
る。
【0056】然して、一対の回転ローラ110の回転に
伴ない、弛緩状態を露呈した任意の光ファイバ1Aの余
長部が次第に巻き取られ、任意の光ファイバ1Aがマト
リクスボード4の表面に対しほぼ直線状態に緊張される
(図5参照)。
【0057】次いで、切替ロボット8のY軸モータ90
が駆動して第3のボール螺子89を回転させ、切替ロボ
ット8のロボットアーム88が前方に突出移動し、他の
第1光ファイバ1に干渉されることなく、ロボットアー
ム88のロボットヘッド92が任意の光ファイバ1Aの
コネクタ1aを嵌入状態で把持する(図6参照)。
【0058】次いで、切替ロボット8のY軸モータ90
が駆動して第3のボール螺子89を回転させ、切替ロボ
ット8のロボットアーム88が後方に後退移動し、ロボ
ットアーム88のロボットヘッド92が任意の光ファイ
バ1Aのコネクタ1aをマトリクスボード4のコネクタ
アダプタ4aから抜脱する(図7参照)。
【0059】次いで、切替ロボット8のX軸モータ87
又はZ軸モータ82が駆動し、切替ロボット8のロボッ
ト本体86が配線エリア12を直線的に移動し、任意の
光ファイバ1Aのコネクタ1aを把持したロボットヘッ
ド92がマトリクスボード4の切替先であるコネクタア
ダプタ4bに水平に対向する(図8参照)。
【0060】然して、切替ロボット8のY軸モータ90
が駆動して第3のボール螺子89を回転させ、切替ロボ
ット8のロボットアーム88が前方に突出移動し、他の
第1光ファイバ1に干渉されることなく、ロボットヘッ
ド92が任意の光ファイバ1Aのコネクタ1aを切替先
であるコネクタアダプタ4bに接続する(図9参照)。
こうして、任意の光ファイバ1Aの切替接続作業が終了
する。
【0061】上記構成によれば、作業者の代わりに正確
に動作する切替ロボット8が任意の光ファイバ1Aを切
替接続するので、配線切り替え作業やメンテナンス作業
の作業性を向上させることができる。さらに、任意の光
ファイバ1Aの切替の際、絡んだ状態にある他の第1光
ファイバ1を作業者が誤操作で結合解除したり、損傷さ
せたりする虞れを排除することが可能となる。
【0062】即ち、巻取機構11を構成する一対の回転
ローラ110の巻き取り作用で、任意の光ファイバ1A
がマトリクスボード4の表面に対し弛緩した状態からほ
ぼ直線状態に緊張され、この直線状態を露呈した任意の
光ファイバ1Aをガイドにして切替ロボット8のロボッ
トアーム88が第1の光ファイバの複雑に絡まった曲線
部分に進入することとなる。
【0063】従って、複数の第1光ファイバ1が極めて
複雑に絡まった状態にあっても、複数の第1光ファイバ
1に何等妨害されることなく、ロボットアーム88は任
意の光ファイバ1Aのコネクタ1aに到達することがで
きる。
【0064】また、直線状態を露呈した任意の光ファイ
バ1Aをガイドにして切替ロボット8のロボットアーム
88が移動するので、切替ロボット8の移動ルートを全
て直線化することができ、切替ロボット8の駆動制御の
簡素化や高価で複雑な光ファイバ検出センサの省略が期
待できる。
【0065】仮に、任意の光ファイバ1Aが複雑に絡ま
った蛇行状態のままであれば、極めて複雑な三次元的姿
勢制御を行って、切替ロボット8を任意の光ファイバ1
Aの曲線形状に追従させなければならない。さらに、任
意の光ファイバ1Aの曲線形状を検出する光ファイバ検
出センサを使用せざるを得ないこととなる。
【0066】しかしながら、上記した如く、切替ロボッ
ト8の移動ルートを全て直線化することができるので、
切替ロボット8の駆動制御の簡素化や高価で複雑な光フ
ァイバ検出センサの省略が可能となるのは明白である。
【0067】尚、上記実施例では図1や図2に示す構造
の切替ロボット8を使用するものを示したが、任意の光
ファイバ1Aを確実に切替接続できるものであれば、上
記構造の切替ロボット8に限定されるものではない。
【0068】また、切替ロボット8の切替接続時におけ
る動作は、上記実施例に限定されるものでなくとも良
く、又、フック機構10の本体100の突出移動時にロ
ボットアーム88を併せて突出移動させる等、上記実施
例に類似した動作でも良いのは言うまでもない。
【0069】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、作業者の
代わりに正確に動作する切替ロボットが任意の光ファイ
バを切替接続するので、配線切り替え作業やメンテナン
ス作業の作業性を著しく向上させることができるという
顕著な効果がある。
【0070】また、任意の光ファイバの切替の際、絡ん
だ状態にある他の第1光ファイバを作業者が誤操作で結
合解除したり、損傷させたりする虞れを確実に排除する
ことが可能になるという格別の効果がある。
【0071】さらに、直線状態を露呈した任意の光ファ
イバをガイドにして切替ロボットが移動するので、切替
ロボットの移動ルートを全て単純な直線にすることがで
き、切替ロボットの駆動制御の大幅な簡素化を図ること
ができるとともに、高価で複雑な光ファイバ検出センサ
の省略を図ることが可能になるという顕著な効果が期待
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバの配線切替装置の一実
施例を示す全体斜視図である。
【図2】本発明に係る光ファイバの配線切替装置におけ
る切替ロボットを示す要部拡大斜視図である。
【図3】本発明に係る光ファイバの配線切替装置におけ
るフック機構を示す要部説明図である。
【図4】本発明に係る光ファイバの配線切替装置におけ
る切替方法を示す説明図である。
【図5】任意の光ファイバがほぼ直線状に緊張された状
態を示す説明図である。
【図6】本発明に係る切替ロボットがコネクタを把持し
た状態を示す説明図である。
【図7】本発明に係る切替ロボットがコネクタをマトリ
クスボードの表面から抜脱した状態を示す説明図であ
る。
【図8】本発明に係る切替ロボットの移動状態を示す説
明図である。
【図9】本発明に係る切替ロボットがコネクタをマトリ
クスボードの切替先に接続した状態を示す説明図であ
る。
【図10】従来における光ファイバの配線を示す全体斜
視図である。
【符号の説明】
1…第1光ファイバ、1A…任意の光ファイバ、1a…
コネクタ(接続部)、4…マトリクスボード、6…第2
光ファイバ、8…切替ロボット、10…フック機構(係
合具)、11…巻取機構、92…ロボットヘッド、93
…案内溝、110…回転ローラ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリクスボードに曲線状態で接続され
    る複数の第1光ファイバと、この複数の第1光ファイバ
    に該マトリクスボードを介して接続される複数の第2光
    ファイバと、該複数の第1光ファイバから選択した任意
    の光ファイバの接続部を把持部で把持して切替接続する
    切替ロボットと、この切替ロボットの切替接続時に該任
    意の光ファイバのほぼ直線状の直線部に係合され後退し
    て切替ロボットに任意の光ファイバを誘導する前後動可
    能な係合具と、該切替ロボットの把持部の後方に穿設さ
    れ誘導されて来た任意の光ファイバを後方に案内する案
    内溝と、この案内溝の後方に設けられ案内されて来た任
    意の光ファイバを回転する回転ローラで曲線状態からほ
    ぼ直線状態に緊張させる巻取機構とを備え、直線状態を
    露呈する任意の光ファイバの接続部を切替ロボットの把
    持部に把持させることを特徴とする光ファイバの配線切
    替装置。
JP34927892A 1992-12-28 1992-12-28 光ファイバの配線切替装置 Pending JPH06202013A (ja)

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