JP2006010879A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ユーザが連続または頻繁に使用しているときに調整モードでジョブが中断しないような制御を可能にする画像形成装置を提供する。
【解決手段】 或る作像数おきにプリント動作を行っていないときに調整モード動作を行う画像形成装置において、前記調整モードを実行する時期を判定するための作像数をカウントするカウント処理機能と、プリント動作終了後からの時間をカウントするタイマカウント処理機能を有し、作像カウント値およびタイマカウント値がそれぞれ調整モード作像カウント値および調整モードタイマカウント値に達したときに調整モード動作を行う制御処理機能を有する本体制御部8を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、或る作像数おきにプリント動作を行っていないときに調整モード動作を行うようにしているプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
近年、とくにカラープリンタ、複写機などにおいてはそのプリントスピード向上などの生産効率を上げるための開発が進んでいる。また別の効率向上として、機械の自動調整モードの短縮化や低頻度化なども進められている(例えば、特許文献1ないし3参照)。
図3は一般的なカラー電子写真装置である画像形成装置の構成を示す概略図である。この種のフルカラー電子写真装置において、画像形成部は、画像形成媒体として機能するベルト状の感光体1と、この感光体1の周囲に配置された、帯電チャージャ2、露光装置3を含んでいる。
この種のフルカラー電子写真装置は、さらに、各色現像装置4Bk、4c、4m、4y、クリーニングブレード5、および感光体1に形成された各色の像を順次重ねあわせ転写する、中間転写ベルト6等から構成されている。
感光体1の表面が帯電チャージャ2で一様に帯電された後、露光装置3により出力すべき画像に対応したパターンで露光され、感光体1の表面上に静電潜像が形成される。この静電潜像が現像装置4Bk、4c、4m、4yで現像されることによってトナー像が形成され、このトナー像を中間転写ベルト6へ転写する。
このプロセスを各色で順次行い、中間転写ベルト6へカラー画像が形成される。この画像を紙転写部で転写紙供給装置7からの転写紙上に転写することによってカラー画像を得ることができる。中間転写ベルト6へ転写した後に感光体1の表面に残ったトナーはクリーニングブレード5により除去される。
とくにこの従来例のような電子写真プロセスにおける画像形成装置においてはその画像品質を維持するために、或る一定の作像数間隔でコロナワイヤの汚れを清掃する帯電チャージャクリーニングや画像の色見を調整するプロセスコントロールなどの調整モードを行う必要がある。
したがって現状の機械は或る作像数おきにプリント動作終了時に引き続き調整モードを行っている。調整モード動作中は、ユーザはプリント動作を行うことができないため、生産効率の低下に繋がる。
図4は調整モードを有する画像形成装置の処理制御を説明するフローチャートである。ユーザがプリントボタンを押すなどでプリント信号が入力されると、プリントジョブを行い(S1)、その作像カウント値をカウントアップし(S2)、プリントジョブを終了し、機械を停止する(S3)。
次に、作像カウントが調整モードを行うのに決められたカウント値に達しているかどうかを判断し(S4)、達しているならば、そのジョブ終了後に引き続き調整モードが実行される(S5)。調整モード実行後は作像カウント値をリセットして終了し(S6)、次の作像に備える。
調整モード中はユーザが間髪入れずに次のプリント動作を行おうとしても受け付けられず、調整モードの終了を待たなければならず、生産効率が低減されるばかりか、ユーザの印象も著しく悪くなる。
調整モードの実行タイミングに関する従来技術において、特許文献1は所定の保全作業を自動的に行う画像形成装置において、装置が使用されないまたは装置の使用頻度の少ない空き時間帯に上記所定の保全作業を行う画像形成装置を開示している。
特許文献1の開示は、空き時間帯に保全作業を行うために、それに示される空き時間を推定する推定手段を具備させることが必要となるが、その推定手段はユーザの使用頻度の少ない時間帯を記憶するメモリと、そのデータをもとに保全作業を行うタイミングを決める空き時間帯推定器を備えるため、ハード的には高価で、ソフト的には複雑な処理が必要となる装置になってしまう。
さらに、特許文献1で記載されているタイマ手段については、ユーザが空き時間帯を設定してその時間帯で保全作業を行うものであるので比較的簡素な処理装置で達成することが可能であるが、いずれにしても保全作業のタイミングを1日のある時間帯を指定して行うものである。
これは機械の使用時間帯が日によってばらばらなユーザに対してはその装置は意味の無いものになってしまう。とくに1台の機械で多数のユーザが使用するようなうち、大規模なオフィスではその使用状態は断続的かつランダムであり、空き時間帯としては昼休みおよび深夜の限られた時間帯しかなくなり、保全作業を行う機会が1日のうちで2回のみとなってしまう。
さらに深夜は待機電力の削減のために機械のメインスイッチを切ってしまうユーザにとっては1日1回のみとなってしまう。1日に撮る作像数が複数回の保全作業を行わなければならないユーザに対しては、1日の時間帯を指定する手段では保全作業の不足が懸念されてしまう。
さらにまた、ユーザがたまたま保全作業時期に連続して使用しようとしているときでは、その使用中に保全作業が入って作像が中断されてしまう場合も起こり得るため、そのような時はユーザの印象が著しく悪くなってしまう。
特許文献2は表面に潜像を形成する潜像坦持体と、粒子帯電手段によって画像形成粒子を帯電させ、帯電した画像形成粒子で該潜像を現像する現像装置と、これらを制御する制御手段とを備える画像形成装置を開示している。
この画像形成装置は表面の所定位置における画像形成粒子付着量を検知する粒子付着量検知手段を備え、主電源がオンされておりかつ画像形成を行わない時間が所定時間を超えた場合には前記所定位置を非画像部とするような作動条件下で前記画像形成粒子付着量を検知する。
そして、この検知結果に応じて画像形成粒子の帯電量を調整する帯電量調整制御を実行して該潜像坦持体の非画像部における画像形成粒子付着量を低減するようになっている。
特許文献2の開示は、機械を使用しないでしばらく時間が経つと経時的にトナー帯電量が減るため、機械使用し始めに地汚れ画像が発生してしまうため、或る時間機械が動いていないと自動的に地肌部のトナー付着量を検知し、その付着量に伴って剤攪拌を行う調整モードを備えるものである。
特許文献2の開示は、累積の作像動作によって劣化する画像品質に対しての調整モードに関するものではなく、かつユーザが使用しようとしたときに調整モードが入ってジョブ中断が起こってしまうことに対しての対策ではない。
特許文献3の開示は、除電ランプ光量、帯電電位、現像電位等の調整を行って安定濃度の画像を得るためのプロセスコントロールを有し、表裏印刷可能であり、前記プロセスコントロールの実行タイミングを調整する調整手段を設けた画像形成装置である。
特許文献3の開示は、通常では或る作像数おきに定期的に行っているプロセスコントロール(以下プロコンとする)を、単色画像の比率が多くプロコンが必要でなさそうなユーザに対してはプロコンを行うタイミングを遅らせることによって、ユーザの生産効率を上げるというものである。この開示においてもユーザが連続して使用しようとしているときにプロコン動作が入ってジョブ中断されてしまう場合がある。
特開平11−296025号公報 特開2000−75574公報 特開2003−91224公報
図4のようなシーケンス制御および、従来技術のような制御では、ユーザが連続または頻繁に使用している最中に調整モードが入ってしまうことがあり、作像が中断して生産効率を落とすばかりかユーザの印象を著しく悪くしてしまう。
そこで、本発明の目的は、上記の実情を考慮して、ユーザが連続または頻繁に使用しているときに調整モードでジョブが中断しないような制御を可能にする画像形成装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、或る作像数おきにプリント動作を行っていないときに調整モード動作を行う画像形成装置において、前記調整モード動作を実行する時期を判定するための作像数をカウントするカウント処理手段とプリント動作終了後からの時間をカウントするタイマカウント処理手段とを有し、前記カウント処理手段およびタイマカウント処理手段によりカウントされた作像カウント値およびタイマカウント値がそれぞれ調整モード作像カウント値および調整モードタイマカウント値に達したときに調整モード動作を行う本体制御部を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、定着器およびこの定着器の電力を低減した状態にする予熱モードを有し、前記タイマカウント処理手段が前記予熱モードへの移行のタイマ処理機能とリンクしていることを特徴とする。
本発明によれば、タイマ処理機能を設けて、作像カウントが調整モードのカウント値に達しても、ジョブ終了からある一定の時間経過しなければ調整モードは行わずプリントジョブ動作が可能な状態にしておく処理制御を行なう画像形成装置を提供できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は図3の一般的なカラー電子写真装置である画像形成装置の構成に本発明による本体制御部および定着器を追加して示す概略図である。
画像形成装置の構成は図3で説明したのと同じであるので説明を省略し、相違する構成について説明する。本体制御部8は調整モードを実行する時期を判定するための作像数をカウントするカウント処理機能と、プリント動作終了後からの時間をカウントするタイマカウント処理機能を有する制御処理機能を有している。
本体制御部8の制御処理機能は、さらに、作像カウント値およびタイマカウント値がそれぞれ調整モード作像カウント値および調整モードタイマカウント値に達したときに調整モード動作を行う。
図2は本発明のジョブエンドからのタイマ処理を有する調整モード移行シーケンス制御を説明するフローチャートである。ユーザがプリントボタンを押すなどでプリント信号が入力されると、プリントジョブを行い(S11)、その作像カウント値をカウントアップし(S12)、プリントジョブを終了し、機械を停止する(S13)。
次に、作像カウントが調整モードを行うのに決められたカウント値に達しているかどうかを判断し(S14)、達しているならば、タイマカウント値をカウントアップする(S15)。
次いで、次のジョブスタートが来たかどうか判断し(S16)、そうでないならば、調整モードのタイマカウント値に達しているかどうかを判断する(S17)。達しているならば、調整モードが実行され(S18)、作像カウント値およびタイマカウント値をリセットする(S19)。
本発明では、図2のようにタイマ処理機能を設けて、作像カウントが調整モードのカウント値に達しても、ジョブ終了からある一定の時間(図2では調整モードを行うタイマカウント値、例えば30分後)経過しなければ調整モードは行わずプリントジョブ動作が可能な状態にしておく処理制御を行なう。
この場合、ユーザが前回のジョブから30分経過するまでに機械を使用している間は調整モードに入ることは無いため、とくに一時的に大量のプリント作業を行おうとしているときには生産効率の面で非常に有効な制御となる。
使用していない時間が30分経過してユーザがしばらく使用していないことを認識すると、チャージャクリーニングやプロセスコントロールなどの調整モードを動作させる。
これにより、ユーザが連続して、または頻繁に使用しているときは調整モードが入ることが無いので実質の生産効率を上げるだけでなく、ユーザの印象を悪くすること無く調整モードを行うことができる。
ユーザが或る日通常に比べて著しく大量なプリントを行い、その量の間に調整モードが入らなければ画像品質が落ちてしまうような場合に対しては、作像カウント値にリミッタを設けて、或る作像カウント値になってしまった場合では30分を待たずにすぐに調整モードに入るような制御処理を追加しても良い。
上記の説明では例として調整モードの実行するタイミングをジョブエンドから30分としていたが、その時間の最適値はユーザによって様々である。画像品質を特に重要視してさほど頻繁に使用しないユーザにとっては画質の劣化を防ぐためにジョブエンドから3分程度で調整モードが入るようにしたい。
また、文字画像ベースの大量文書をプリントするユーザにとっては生産効率を考えて1時間位を設定したい。このようにユーザによって、プリントジョブ動作終了からどのくらいの時間まで次のプリントジョブが可能にすればよいか様々である。
一方、画像を転写紙に熱で定着させる定着器9を有する画像形成装置では、機械をしばらく使用しないときに定着器9の温度を下げて低電力消費の状態しておく予熱モードの設定が現状の機械には通常備わっている。
この予熱モードの移行時間の設定は本体の液晶パネルなどによってユーザやサービスマンが設定するものである。この設定値はやはりユーザの使用頻度によって決めるものである。
したがって、この予熱モードの移行時間にリンクして調整モード実行のタイマが自動的に設定されれば、ほぼそのユーザにとって適切な時間設定となる。このような処理設定を行うことで、調整モードのタイミングのためにとくにユーザが煩雑な設定処理を行うことなく自動的にそのユーザに対して適切な時間設定を可能とすることができる。
図3の一般的なカラー電子写真装置である画像形成装置の構成に本発明による本体制御部および定着器を追加して示す概略図である。 本発明のジョブエンドからのタイマ処理を有する調整モード移行シーケンス制御を説明するフローチャートである。 一般的なカラー電子写真装置である画像形成装置の構成を示す概略図である。 調整モードを有する画像形成装置の処理制御を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 感光体
8 本体制御部
9 定着器

Claims (2)

  1. 或る作像数おきにプリント動作を行っていないときに調整モード動作を行う画像形成装置において、前記調整モード動作を実行する時期を判定するための作像数をカウントするカウント処理手段とプリント動作終了後からの時間をカウントするタイマカウント処理手段とを有し、前記カウント処理手段およびタイマカウント処理手段によりカウントされた作像カウント値およびタイマカウント値がそれぞれ調整モード作像カウント値および調整モードタイマカウント値に達したときに調整モード動作を行う本体制御部を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 定着器およびこの定着器の電力を低減した状態にする予熱モードを有し、前記タイマカウント処理手段が前記予熱モードへの移行のタイマ処理機能とリンクしていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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