JP2019191289A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像濃度の低下をより抑制できる画像形成装置を提供する。【解決手段】制御部90は、非画像形成時に現像ローラー35側から感光体ドラム14側へトナーを吐出するリフレッシュ工程を実行可能である。制御部90は、トナー付着量から算出されるトナー現像性分布の履歴に応じてリフレッシュ工程実行時における現像ローラー35からの吐出量を変更する補正モードを実行可能である。トナー現像性分布は、感光体ドラム14及び現像ローラー35を回転させながら現像ローラー35へ印加する現像バイアスを一定の増加率で経時的に変化させて検知されるトナー付着量の増加率から算出される。【選択図】図4

Description

本発明は、現像装置を備える画像形成装置に関するものである。
従来の画像形成装置は特許文献1に開示されている。この画像形成装置は現像装置を備える。現像装置は感光体ドラム(像担持体)に静電潜像に応じたトナー像を形成する。現像装置は感光体ドラムに対向配置される現像ローラー(トナー担持体)を有する。トナーが付着した現像ローラーはトナーを感光体ドラムに飛翔させて感光体ドラム表面にトナー像を形成する。
また、画像形成を繰り返し行う場合や環境変化や劣化により、帯電量が小さいトナーや逆帯電のトナーが発生する問題に対して、感光体ドラムに複数のパッチパターンを形成し、パッチパターンの電位及びトナー付着量を測定する。パッチパターンの電位とトナー付着量との関係からトナー特性を判定し、画像形成時の各種電位を変更することにより、画像濃度を調整する。
特開平7−253694号公報
上記従来の画像形成装置によると、感光体ドラムに形成された複数のパッチパターンを構成するトナーのみからトナー特性を検知しているため、現像装置内にあるトナー全体のトナー特性を検知することができない。このため、画像濃度の低下に対して十分に対応できない問題があった。
上記目的を達成するために本発明は、画像濃度の低下をより抑制できる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の構成の画像形成装置は、現像装置と、検知部と、制御部とを備える。現像装置はトナー担持体を有し、前記像担持体表面に静電潜像に応じたトナー像を形成する。前記トナー担持体は、像担持体に対向配置され磁性トナーを担持して前記像担持体に供給する。検知部は、前記トナー担持体から前記像担持体に付着するトナー付着量を検知する。制御部は、非画像形成時に前記トナー担持体側から前記像担持体側へトナーを吐出するリフレッシュ工程を実行可能である。前記制御部は、前記トナー付着量から算出されるトナー現像性分布の履歴に応じて前記リフレッシュ工程実行時における前記トナー担持体からの吐出量を変更する補正モードを実行可能である。前記トナー現像性分布は、前記像担持体及び前記トナー担持体を回転させながら前記トナー担持体へ印加する現像バイアスを一定の増加率で経時的に変化させて検知される前記トナー付着量の増加率から算出される。
本発明の第1の構成によれば、制御部は、非画像形成時に前記トナー担持体側から前記像担持体側へトナーを吐出するリフレッシュ工程を実行可能である。また、制御部は、検知部が検知するトナー付着量から算出されるトナー現像性分布の履歴に応じてリフレッシュ工程実行時におけるトナー担持体からの吐出量を変更する補正モードを実行可能である。トナー現像性分布は、像担持体及びトナー担持体を回転させながらトナー担持体へ印加する現像バイアスを一定の増加率で経時的に変化させて検知されるトナー付着量の増加率から算出される。帯電量が小さいトナーや、逆帯電のトナーが現像装置内のトナー全体で増加した場合に、所定の現像バイアスにおいてトナー付着量の増加率が大きく変化する。このため、トナー付着量の増加率を示すトナー現像性分布の履歴から現像装置内にあるトナー全体のトナー特性を判定することができる。従って、判定したトナー特性に応じてリフレッシュ工程実行時におけるトナー担持体からの吐出量を変更することにより画像濃度の低下をより抑制できる。
本発明の画像形成装置の全体構成を示す概略断面図 本発明の画像形成装置に用いられる現像装置の断面図 本発明の画像形成装置の制御経路を示すブロック図 本発明の画像形成装置にいて実行されるリフレッシュ工程の一例を示すフローチャート 本発明の現像装置の現像バイアスの増加率を示すグラフ 本発明の現像装置の現像バイアスへ付着するトナー付着量を示すグラフ 本発明の現像装置のトナー現像性分布を示すグラフ 本発明の画像形成装置における反射濃度の変化を示すグラフ
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の画像形成装置100の全体構成を示す概略構成図であり、右側を画像形成装置100の前方側として図示している。
画像形成装置100の本体下部には、積載された用紙を収容する給紙カセット2が配置される。給紙カセット2の上方には用紙搬送路4が形成される。用紙搬送路4は本体前方から本体後方へ略水平に延び、更に上方へ延びて本体上面に形成された排紙部3に至る。用紙搬送路4には、上流側から順に、ピックアップローラー5、フィードローラー6、中間搬送ローラー7、レジストローラー対8、画像形成部9、定着部10及び排出ローラー対11が配置される。
給紙カセット2には、用紙搬送方向後端部に回動支点12aが設けられる。回動支点12aは用紙積載板12を給紙カセット2に対して回動自在に支持する。用紙積載板12上に積載された用紙はピックアップローラー5に押圧される。給紙カセット2の前方側には、フィードローラー6に圧接するリタードローラー13が配設される。ピックアップローラー5によって複数枚の用紙が同時に給装された場合には、フィードローラー6とリタードローラー13とによって用紙が捌かれ、最上位の1枚のみが搬送される。
フィードローラー6とリタードローラー13とによって捌かれた用紙は、中間搬送ローラー7によって搬送方向を装置後方へと変えられてレジストローラー対8へと搬送される。レジストローラー対8によってタイミングを調整された用紙は画像形成部9へと供給される。
画像形成部9は、電子写真プロセスによって用紙に所定のトナー像を形成する。画像形成部9は感光体ドラム14と、帯電装置15と、現像装置16と、クリーニング装置17と、転写ローラー18と、露光ユニット(LSU)19とから構成される。
感光体ドラム14は図1において時計回りに回転可能に軸支された像担持体である。感光体ドラム14の周囲には帯電装置15、現像装置16、クリーニング装置17及び転写ローラー18が配置される。転写ローラー18は用紙搬送路4を挟んで感光体ドラム14に対向して配置される。露光ユニット19は感光体ドラム14の上方に配置される。また、現像装置16の上方には、現像装置16へトナーを補給するトナーコンテナ20が配置される。
帯電装置15は、図示しない電源が接続された導電性ゴムローラー15aを備える。導電性ゴムローラー15aは感光体ドラム14に当接するよう配置される。感光体ドラム14が回転すると、導電性ゴムローラー15aが感光体ドラム14の表面に接触して従動回転する。この時、導電性ゴムローラー15aに所定の電圧を印加することにより、感光体ドラム14の表面が一様に帯電する。
次いで、露光ユニット(LSU)19からのレーザビームにより入力された画像データに基づく静電潜像が感光体ドラム14上に形成される。また、現像装置16により静電潜像にトナーが付着されて感光体ドラム14の表面にトナー像が形成される。そして、レジストローラー対8から感光体ドラム14と転写ローラー18とのニップ部(転写位置)に用紙が所定のタイミングで供給される。用紙上には転写ローラー18によって感光体ドラム14の表面のトナー像が転写される。トナー像が転写された用紙は、感光体ドラム14から分離されて定着部10に向けて搬送される。
定着部10は、画像形成部9の用紙搬送方向の下流側に配置され、加熱ローラー21及び加圧ローラー22を備える。加圧ローラー22は加熱ローラー21に圧接される。画像形成部9においてトナー像が転写された用紙は、加熱ローラー21及び加圧ローラー22によって加熱及び加圧される。これにより、用紙に転写されたトナー像が定着する。
画像形成部9及び定着部10において画像形成がなされた用紙は、排出ローラー対11によって排紙部3に排出される。一方、転写後に感光体ドラム14の表面に残留しているトナーはクリーニング装置17により除去される。そして、感光体ドラム14は帯電装置15によって再び帯電され、以下同様にして画像形成が行われる。
図2は、本発明の画像形成装置100に搭載される現像装置16の側面断面図である。現像装置16は、筐体31、第1スパイラル部材32、第2スパイラル部材33及び現像ローラー35を備える。第1スパイラル部材32、第2スパイラル部材33、現像ローラー35、規制ブレード36は筐体31内部に収納される。
筐体31はケーシング31aとカバー31bとで構成される。ケーシング31aは磁性トナーから成る一成分現像剤が収容される。カバー31bはケーシング31aに収容されたトナーが外部に漏れないように封止する。なお、カバー31bにはトナー補給口(図示せず)が設けられる。トナー量検知センサー(図示せず)の検出結果に応じてトナー補給口を介してトナーコンテナ20(図1参照)からケーシング31a内部にトナーが補給される。
ケーシング31aの内部は、長手方向(図の紙面方向)に延在する仕切板37によって第1貯留室38と第2貯留室39とに区画される。第1貯留室38には、第1スパイラル部材32が配設され、第2貯留室39には第2スパイラル部材33が配設される。また、仕切板37の一端とケーシング31aとの間には通路が形成され、通路を介して第1貯留室38と第2貯留室39の間をトナーが移動する。
第1スパイラル部材32及び第2スパイラル部材33が所定方向に回転することによって第1貯留室38及び第2貯留室39内のトナーが循環搬送される。
規制ブレード36は、現像ローラー35と所定の間隔を隔てて配置され、感光体ドラム14に供給する現像剤量を規制する。
現像ローラー35は、第1スパイラル部材32及び第2スパイラル部材33と略平行となるように第1貯留室38内に回転可能に軸支される。現像ローラー35の内部にはマグネット体40が固定される。マグネット体40は、S1極(搬送極)40a、S2極(規制極)40cと、N1極(主極)40b、N2極(汲上極)40dから成る4つの磁極40a〜40dを有する。現像ローラー35は回転するが、マグネット体40は回転しない。
具体的には、S2極40bと規制ブレード36との間に規制ブレード36側に引き合う磁界が発生する。この磁界により、規制ブレード36と現像ローラー35との間に磁気ブラシが形成され、磁気ブラシが規制部30を通過することにより所望の高さに層規制される。一方、磁気ブラシの形成に用いられなかった現像剤は規制ブレード36の上流側(右側)の側面に沿って滞留する。
現像ローラー35が反時計回り方向に回転すると、磁気ブラシが感光体ドラム14に対向する現像ニップ部Rに移動する。現像ニップ部Rでは、N1極40bにより磁界が付与され、磁気ブラシは感光体ドラム14の表面に接触するこのとき、感光体ドラム14の表面電位と現像ローラー35に印加される現像バイアスとの電位差及び磁界によって、現像ローラー35に付着したトナーは感光体ドラム14へと飛翔して付着する。これにより、感光体ドラム14表面にトナー像が形成される。
さらに、現像ローラー35が反時計回り方向に回転すると、S1極40aにより現像ローラー35の外周面に沿う方向の磁界が付与される。このとき、磁気ブラシと共にトナー像の形成に使われなかった現像剤が現像ローラー35上に回収される。さらに、S1極40aとN2極40dの間の欠損部分において、磁気ブラシが現像ローラー35から離脱してケーシング31a内に落下する。そして第1スパイラル部材32により攪拌、搬送された後、N2極40dの磁界により再び現像ローラー35上に磁気ブラシが形成される。
また、感光体ドラム14と現像ローラー35とは検知部70に接続されている。検知部70は後述する制御部90に接続されおり、感光体ドラム14と現像ローラー35との間を流れる電流(以下、現像電流という)を検知する。検知された現像電流に基づいて現像ローラー35から飛翔して感光体ドラム14へ付着するトナーの付着量を検知することができる。
次に、本発明の画像形成装置100の制御経路について説明する。図3は、本発明の画像形成装置100に用いられる制御経路の一例を示すブロック図である。
制御部90は、中央演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)91、読み出し専用の記憶部であるROM(Read Only Memory)92、読み書き自在の記憶部であるRAM(Random Access Memory)93、一時的に画像データ等を記憶する一時記憶部94、カウンター95、I/F(インターフェイス)96を少なくとも備えている。I/F(インターフェイス)96は複数(ここでは2つ)備えられ、画像形成装置100内の各装置に制御信号を送信し、操作部60からの入力信号を受信する。
ROM92には、画像形成装置100の制御用プログラムや、制御上の必要な数値等、画像形成装置100の使用中に変更されることがないデータ等が収められている。
RAM93には、画像形成装置100の制御途中で発生した必要なデータや、画像形成装置100の制御に一時的に必要となるデータ等が記憶される。
また、ROM92(或いはRAM93)には、後述するリフレッシュ工程及び判定モードの実行の要否を判断する印刷枚数及び感光体ドラム14の回転速度等が格納されている。
カウンター95は、印刷枚数を積算してカウントする。なお、カウンター95を別途設けなくても、例えばRAM93でその回数を記憶するようにしてもよい。
制御部90は、画像形成装置100における各部分、装置に対し、CPU91からI/F96を通じて制御信号を送信する。また、各部分、装置からその状態を示す信号や入力信号がI/F96を通じてCPU91に送信される。
制御部90が制御する各部分、装置としては、例えば、給紙カセット2、定着部10、現像装置16、露光ユニット19、トナーコンテナ20、画像入力部50、バイアス制御回路51、操作部60、検知部70等が挙げられる。
画像入力部50は、画像形成装置100が図1に示すようなプリンターである場合、パーソナルコンピューター等から送信される画像データを受信する受信部である。画像形成装置100が複写機である場合、画像入力部50は、複写時に原稿を照明するスキャナランプや原稿からの反射光の光路を変更するミラーが搭載された走査光学系、原稿からの反射光を集光して結像する集光レンズ、及び結像された画像光を電気信号に変換するCCD等から構成される画像読取部である。画像入力部50に入力された画像信号は、デジタル信号に変換された後、一時記憶部94に送出される。
バイアス制御回路51は、帯電バイアス電源52、現像バイアス電源53、転写バイアス電源54と接続され、制御部90からの出力信号によりこれらの各電源を作動させるものであり、これらの各電源はバイアス制御回路51からの制御信号によって、帯電装置15、現像ローラー35(図2参照)、転写ローラー18に所定のバイアスを印加する。
また、現像バイアス電源53が現像ローラー35に印加する現像バイアスは後述する判定モードの実行時において直流バイアスであり、所定の印加速度により一定の増加率で経時的に変化させながら印加する。
操作部60には、液晶表示部61、各種の状態を示すLED62、テンキー63が設けられる。ユーザーは操作部60を操作して指示を入力することで、画像形成装置100の各種の設定をし、画像形成等の各種機能を実行させる。
液晶表示部61は、画像形成装置100の状態を示したり、画像形成状況や印刷部数を表示する。また、液晶表示部61は、タッチパネルとして、両面印刷や白黒反転等の機能や倍率設定、濃度設定など各種設定を行える。テンキー63は、印刷部数の設定や、画像形成装置100がFAX機能も有する場合に相手方のFAX番号を入力等するためのものである。
その他、操作部60には、画像形成を開始するようにユーザーが指示するスタートボタン、画像形成を中止する際等に使用するストップ/クリアボタン、画像形成装置100の各種設定をデフォルト状態にする際に使用するリセットボタン等が設けられている。
本発明の画像形成装置は、記録媒体への非転写時、例えば、画像形成装置を電源オフ状態やスリープ(省電力)状態から通常のスタンバイ状態へ復帰する際に、現像装置16内の現像ローラー35上のトナーを感光体ドラム14側に吐出するリフレッシュ工程を実行可能に構成されている。なお、リフレッシュ工程には通常モードと補正モードとが有り、補正モードは通常モードよりもリフレッシュ工程実行時の現像ローラー35からのトナーの吐出量が多い。
リフレッシュ工程を実行することにより、現像ローラー35上に存在する帯電量が小さいトナーや逆帯電のトナーが感光体ドラム14側に強制的に吐出される。このため、現像ローラー35上のトナー粒子の入れ替わりが促進される。従って、画像上の印字率(画像形成可能な面積(用紙面積)に対する印字される面積の割合をいう。以下同じ。)が低い画像を連続して印字した場合においても、劣化したトナーによる画像濃度低下やカブリの発生を抑制することができる。
図4は、本発明の画像形成装置において実行されるリフレッシュ工程の一例を示すフローチャートである。必要に応じて図1〜図3を参照しながら、図4のステップに従いリフレッシュ工程の実行手順について説明する。
ユーザーによって操作部60が操作されると以下の動作が行われる。ステップS1では制御部90が、ユーザーの操作が電源をONにする操作か否かを判断する。電源をONにする操作がされた場合はステップS3に移行する。また、電源をONする操作がされなかった場合はステップS2に移行する。
ステップS2では制御部90が、ユーザーの操作がスリープ状態から通常のスタンバイ状態へ復帰する操作か否かを判断する。スリープ状態では消費電力を可能な限り落としてハードウエアの多くが動作していない。スタンバイ状態に復帰する操作が行われた場合はステップS3に移行する。また、スタンバイ状態へ復帰する操作でない場合はステップS1及びステップS2を繰り返してユーザーからの操作を待機する。
ステップS3では制御部90が、判定モードに移行するか否かを判定する。具体的には前回判定モードを実行して所定の判定時間が経過したか否かを判定する。判定時間を経過していない場合はトナーの劣化は少ないと判定してステップS9に移行し、通常モードのリフレッシュ工程が立ち上がる。一方、判定時間を経過している場合はトナーの劣化が大きい可能性が高いと判定してステップS4に移行して判定モードを実行する。
なお、ステップS3では前回判定モードを実行してから時間経過によって判定モードに移行するか否かを判定しているが、前回判定モードを実行して所定の枚数を印刷しているか否かで判定モードに移行するか否かを判定してもよい。
ステップS4で判定モードが実行され、ステップS5に移行する。ステップS5では現像ローラー35から飛翔して感光体ドラム14へ付着するトナー付着量を検知し、ステップS6に移行する。ここで、トナー付着量は、検知部70が検知する感光体ドラム14と現像ローラー35との間を流れる現像電流から検知される。具体的には、感光体ドラム14及び現像ローラー35を所定の回転速度で回転させるとともに現像ローラー35へ直流バイアスで構成される現像バイアスを一定の増加率で経時的に増加させながら印加したときの現像電流を検知部70が検知する。このとき、現像ローラー35から感光体ドラム14へ飛翔するトナーにより現像電流が変化するためトナー付着量を正確に検知することができる。
なお、ステップS5ではトナー付着量を感光体ドラム14と現像ローラー35との間を流れる現像電流を検知して測定したが、反射濃度センサーを用いて測定してもよい。反射濃度センサーは感光体ドラム14上のトナー像の反射濃度を光学的に検知し、反射濃度から感光体ドラム14のトナー付着量を正確に測定することができる。
図5は、ステップS5で現像ローラー35へ印加する現像バイアスの増加率を示すグラフであり、図6はステップS5で感光体ドラム14へ付着するトナー付着量を示すグラフである。図5の縦軸は現像バイアス(単位:V)を示し、横軸は印加時間(単位:S)を示す。図6の縦軸はトナー付着量(単位:μC)を示し、横軸は印加時間(単位:S)を示す。
図6中のN1は正常な状態のトナーのトナー付着量を示し、N2は劣化した状態のトナーのトナー付着量を示す。なお、図5中において、現像バイアス及び印加時間は一例であり、本発明を限定しない。具体的には、N1は印字前の状態を示し、N2は印字率1%の印字を1000枚印刷した後の状態を示す。
ステップS6では制御部90が、ステップS5で検出されたトナー付着量からトナー付着量の増加率を算出してトナー現像性分布を作成し、ステップS7に移行する。
図7は、ステップS6で算出されたトナー現像性分布を示すグラフであり、縦軸がトナー付着量の増加率を示す。横軸は現像バイアスの印加電圧(単位:V)を示す。なお、横軸の現像バイアスの印加電圧は図5で示した現像バイアスの印加電圧と印加時間の関係に対応する。また、図7中のN1は図6で示した正常な状態のトナー現像性分布を示し、N2は図6で示した劣化した状態のトナー現像性分布を示す。
トナー付着量の増加率はステップS5において検知したトナー付着量の単位印加電圧当たりの増加率である。即ち図6に示したグラフの傾きであり、トナー付着量を微分して算出される。
図7のトナー現像性分布の面積比により、現像ローラー35から飛翔して感光体ドラム14に付着したトナーの飛翔割合を算出することができる。例えば、トナー現像性分布N2の現像バイアスの開始電圧300Vから終了電圧700Vまでの全体面積でトナー現像性分布N2の現像バイアスの印加電圧550Vから印加電圧700Vまでの面積を除することにより、印加電圧550Vから印加電圧700Vまでの飛翔割合W2(%)を算出することができる。
図7の550V以上の印加電圧において、トナー付着量の増加率はトナー現像性分布N2の方がトナー現像性分布N1よりも高い。即ち、印加電圧が550V以上の範囲においてトナー現像性分布N2の飛翔割合W2(%)の方がトナー現像性分布N1の飛翔割合W1(%)よりも高い。これは、トナーの劣化により、帯電量が小さいトナーや、逆帯電量のトナーが現像装置16内にあるトナー全体で増加し、高電圧側の現像バイアスにおいて飛翔するトナーが増加していることを示している。
また、トナー現像性分布N2の飛翔割合W2(%)からトナー現像性分布N1の飛翔割合W1(%)を減算することにより、飛翔割合の変化量ΔW(%)を算出することができる。飛翔割合の変化量ΔW(%)が大きくなると、トナー現像性分布N1に対してトナー現像性分布N2のトナーの劣化が進行していることがわかる。
また、トナー現像性分布N1の作成における現像バイアス印圧からトナー現像性分布N2の作成における現像バイアス印加までの経過時間T(分)で飛翔割合の変化量ΔW(%)を除することにより、単位時間当たりの変化量ΔW/T(%/分)を算出ことができる。単位時間当たりの変化量ΔW/T(%/分)を算出することにより、トナー現像性分布N1に対してトナー現像性分布N2のトナー劣化の経時的な進行度を容易に判定することができる。
ステップS7では制御部90が、ステップS6で形成されたトナー現像性分布から得られる所定の閾値を超えるか否かを判定する。閾値を超える場合はS8に移行して補正モードのリフレッシュ工程が立ち上がる。また、閾値を超えない場合はS9に移行にして通常モードのリフレッシュ工程が立ち上がる。
閾値は、上述した単位時間当たりの変化量ΔW/T(%/分)に基づいて決定される。すなわち、現像バイアスの所定の印加電圧範囲に対して、トナー現像性分布から算出される飛翔割合の変化量ΔWに基づいて補正モードが実行される。これにより、現像装置16内にあるトナー全体の特性変化を判定することができる。さらに、飛翔割合の単位時間当たりの変化量ΔW/T(%/分)に基づいて決定することにより、現像装置16内にあるトナー全体の経時的な特性変化を判定することができる。
例えば、閾値は、印加電圧が550V以上の範囲において単位時間当たりの変化量が0.2(%/分)以上と設定される。具体的には、図7のトナー現像性分布N2の印加電圧が550V以上の飛翔割合が24(%)であり、トナー現像性分布N2の印加電圧が550V以上の飛翔割合が16(%)の場合、飛翔割合の変化量は8(%)である。また、トナー現像性分布N1の作成における現像バイアス印圧からトナー現像性分布N2の作成における現像バイアス印加までの経過時間が40(分)である。これにより、印加電圧が550V以上の範囲において単位時間当たりの変化量が0.2(%/分)と算出される。ここで、単位時間当たりの変化率が0.2(%/分)以上の場合、トナーの劣化速度が速く、帯電量が小さいトナーや逆帯電量のトナーの占める割合が現像装置16内において上昇していると判定できる。
ステップS8では補正モードのリフレッシュ工程が立ち上がり、現像ローラー35上のトナーを感光体ドラム14側に吐出してリフレッシュ工程が終了する。
一方、ステップS9では通常モードのリフレッシュ工程が立ち上がり、現像ローラー35上のトナーを感光体ドラム14側に吐出してリフレッシュ工程が終了する。
このとき、補正モードにおけるトナーの吐出量は通常モードにおけるトナーの吐出量よりも多い。例えば、補正モードにおける吐出量を10mg/枚とし、通常モードのおける吐出量を5mg/枚と設定することができる。
吐出量を10mg/枚と設定した場合、前回のリフレッシュ工程終了時からカウントされた印刷枚数に10mgを乗じて吐出量を算出する。同様に、吐出量を5mg/枚と設定した場合、前回のリフレッシュ工程終了時からカウントされた印刷枚数に5mgを乗じて吐出量を算出する。補正モードは通常モードよりもリフレッシュ工程実行時の現像ローラー35からのトナーの吐出量が多く、現像装置16内にあるトナーの入れ替わり量が多い。これにより、現像装置16内のトナー全体の劣化を抑制して画像濃度の低下及びカブリの発生をより抑制することができる。
すなわち、トナー現像性分布N1とトナー現像性分布N2を比較して得られるトナー現像性分布の履歴に応じてリフレッシュ工程実行時におけるトナーの吐出量を変更する。これにより、現像装置16内にあるトナー全体のトナー特性を検知して画像濃度の低下及びカブリの発生をより抑制することができる。
なお、本実施形態では、補正モードにおける吐出量を10mg/枚と設定しているが本発明はこれに限定されない。例えば、算出されたトナーの単位時間当たりの飛翔割合の変化量に応じて吐出量を変更してもよい。これにより、リフレッシュ工程を効果的に実行することができるとともにリフレッシュ工程において無駄なトナーの消費量を低減することができる。
次に本発明の効果について、実施例及び比較例を用いて具体的に説明する。
実施例では画像形成装置100を用いて画像形成を行う際、所定枚数印字後に補正モードのリフレッシュ工程を実行した。補正モードにおけるトナーの吐出量を10mg/枚とした。
[比較例]
比較例では画像形成装置100を用いて画像形成を行う際、所定枚数印字後に通常モードのリフレッシュ工程を実行した。通常モードにおけるトナーの吐出量を5mg/枚とした。
[画像濃度低下抑制の評価]
図8は画像濃度の変化を示すグラフであり、縦軸に反射濃度を示し、横軸に印刷枚数(枚)を示す。なお、図8中の実線で示す曲線L1は実施例の状態を示し、破線で示す曲線L2は比較例の状態を示している。
印字率1%の印字を1000枚印刷した後に、実施例に係る補正モードのリフレッシュ工程と比較例に係る通常モードのリフレッシュ工程をそれぞれ実行した。その後、印字率1%の印字を印刷しながら反射濃度を測定した。反射濃度は反射濃度センサーを用いて感光体ドラム14上のトナー像を光学的に検知する。その結果、補正モードに係るリフレッシュ工程を実行することにより通常モードに係るリフレッシュ工程を実行した場合と比較して反射濃度の低下がより抑制され、画像濃度の低下をより抑制できることが確認された。
なお、上記実施形態では、複合機に本発明を適用する場合について説明したが、本発明はこれに限らない。本発明では、磁性一成分現像式の現像装置を備えたモノクロプリンタについて説明したが、モノクロプリンタに限らず、モノクロ複写機、タンデム式或いはロータリー式のカラー複写機、カラープリンタ、或いはファクシミリやレーザプリンタ等、磁性一成分現像剤を用いる現像装置を備えた種々の画像形成装置に適用できるのはもちろんである。
2 給紙カセット
3 排紙部
4 用紙搬送路
5 ピックアップローラー
6 フィードローラー
7 中間搬送ローラー
8 レジストローラー対
9 画像形成部
10 定着部
11 排出ローラー対
12 用紙積載板
12a 回動支点
13 リタードローラー
14 感光体ドラム(像担持体)
15 帯電装置
15a 導電性ゴムローラー
16 現像装置
17 クリーニング装置
18 転写ローラー
19 露光ユニット
20 トナーコンテナ
21 加熱ローラー
22 加圧ローラー
31 筐体
31a ケーシング
31b カバー
32 第1スパイラル部材
33 第2スパイラル部材
35 現像ローラー(トナー担持体)
36 規制ブレード
37 仕切板
38 第1貯留室
39 第2貯留室
40 マグネット体
40a 主極
41 磁界発生部材
50 画像入力部
51 バイアス制御回路
52 帯電バイアス電源
53 現像バイアス電源
54 転写バイアス電源
60 操作部
61 液晶表示部
62 LED
63 テンキー
70 検知部
90 制御部
91 CPU
92 ROM
93 RAM
94 一時記憶部
95 カウンター
100 画像形成装置
R 現像ニップ部

Claims (5)

  1. 像担持体に対向配置され磁性トナーを担持して前記像担持体に供給するトナー担持体を有し、前記像担持体表面に静電潜像に応じたトナー像を形成する現像装置と、
    前記トナー担持体から前記像担持体に付着するトナー付着量を検知する検知部と、
    非画像形成時に前記トナー担持体側から前記像担持体側へトナーを吐出するリフレッシュ工程を実行可能な制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記トナー付着量から算出されるトナー現像性分布の履歴に応じて前記リフレッシュ工程実行時における前記トナー担持体からの吐出量を変更する補正モードを実行可能であり、
    前記トナー現像性分布は、前記像担持体及び前記トナー担持体を回転させながら前記トナー担持体へ印加する現像バイアスを一定の増加率で経時的に変化させて検知される前記トナー付着量の増加率から算出されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記検知部は、前記像担持体と前記トナー担持体との間に流れる現像電流に基づいて前記トナー付着量を検知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記検知部は、前記像担持体の表面に形成される前記トナー像の反射濃度に基づいて前記トナー付着量を検知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記補正モードは、前記現像バイアスの所定の印加電圧範囲に対して、前記トナー現像性分布から算出される前記トナー担持体から飛翔して前記像担持体に付着したトナーの飛翔割合の変化量に基づいて実行されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記補正モードは、前記飛翔割合の単位時間当たりの変化量に基づいて実行されることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021081658A (ja) * 2019-11-21 2021-05-27 株式会社沖データ 画像形成装置

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