JP2006009841A - 直動案内ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 この直動案内ユニットは,軌道レールを摺動するスライダを転動体を除く3部材で構成し,ケーシングにねじ等を使用せずに,3部材を固定して超小形化を可能する。【解決手段】樋状の軌道レール1を移動するスライダ2は,軌道溝26とリターン路溝19を形成したケーシング3,その上面側の嵌合溝28に嵌入する上蓋4及びケーシング3の下面側の嵌合溝29に嵌入する下蓋5から成り,上蓋4と下蓋5とはケーシング3を挟み込んでピン44をピン孔14に係合させて互いに固着されている。
【選択図】図4

Description

この発明は,軌道溝を備えた軌道レール及び該軌道レール上を転動体を介して相対移動するスライダから成る超小型化可能な構造を持つ直動案内ユニットに関する。
近年,直動案内ユニットとしては,半導体製造装置,各種組立装置,検査装置,医療機器,測定装置等の各種装置において,往復運動を行う部品に対して高精度,超小型化,滑らかな往復運動等の性能を達成できるものが求められている。最近では,直動案内ユニットとしては,高精度,高速化等の性能向上に加えてメンテナンスフリーが重視されると共に,特に,超小型化のものが要望されるようになり,それに伴って,直動案内ユニットを構成する部材や部品が小さい構造になり,それらの部品の組立誤差,組立工数等から部品点数を減らし,一体化したものが要求され,また,小径な穴,小径なねじ孔等の加工,ねじ固着等をケーシングから無くすことが求められるようになった。即ち,直動案内ユニットは,機械装置の不可欠な重要な機械要素を構成しており,直動案内ユニットについて多種のサイズ,多種型式のものが使用されているが,特に,超小形でありながら,スライダが軌道レール上に軽快に摺動案内できるものが要望されている。
本出願人は,軌道レールが一対の側部と側部の下部を連結する底部から構成された直動案内ユニットを開発して先に特許出願した。該直動案内ユニットについて,スライダは,軌道レールの側部間の凹部に大部分が収容されたケーシング,該ケーシングの両端面に配設されたエンドキャップ,及び軌道レールとエンドキャップとの隙間をシールするため各エンドキャップの端面に配設されたエンドシールから構成され,エンドキャップとエンドシールとは取付けねじによってケーシングに取り付けられ,ケーシングには取付けねじが螺着される複数のねじ穴が形成されている(例えば,特許文献1参照)。
また,本出願人は,小型化に対応できる直動案内ユニットを開発した。該直動案内ユニットは,ケーシングに取り付ける部材の部品点数を低減し,各部材の組立てを嵌め込み式に固定したものであり,スライダは,上部とそれから垂下する一対の袖部とから成るケーシング,及びケーシングの両端面側に位置するエンドキャップ部と両エンドキャップ部と一体のカバー部とから成る複合部材から構成されている。上記複合部材は,第1複合部材と,第1複合部材の外側に係止固定された第2複合部材とから構成されている。上記直動案内ユニットは,ケーシングの両端部に設けた第1係止部の凹部に第1複合部材に設けた第2係止部の凸部をそれぞれ嵌め込み式に係止し,ケーシングに複合部材を係止固定するものになっている(例えば,特許文献2参照)。
従来,直動形ガイド装置として,直線状のガイドレールに跨がって移動する移動ブロックを第1〜第3の3つの構成部材で構成したものが知られている。該直動形ガイド装置において,第1構成部材は,前後両端のエンドキャップ部分,及び両エンドキャップ部分を一体に連結し且つ移動ブロックの両脚状部分の左右方向外側の下部を形成する連結部分から構成されている。第2構成部材は,金属製であって,両エンドキャップ部分間における転動体循環路の往路及び復路に対応する長さ部分に嵌まる本体部分,並びに本体部分にこれと同じ長さになるように一体に形成され且つ移動ブロックの両脚状部分の左右方向内側の下部を形成する下方突出部分から構成されている。また,第3構成部材は,第1構成部材の両エンドキャップ部分と第2構成部材の前後方向の両端部との間にそれぞれ嵌まるように構成されている(例えば,特許文献3参照)。
また,線運動案内装置として,軸線を有する案内レールと,環状転動体ユニットを介して案内レール上を軸方向に移動する案内キャリッジとを組み合わせたものが知られている。該線運動案内装置では,キャリッジは,正しく位置決めする位置決め空間が形成されたキャリッジ用ケーシングに,キャリッジ部材とそれぞれの転向板とをその位置決め空間に組み込むものになっている(例えば,特許文献4参照)。
特開2001−12465号公報 特開2002−227840号公報 特開平6−147222号公報 特許第2936166号公報
しかしながら,特許文献1の上記直動案内ユニットは,方向転換路を形成したエンドキャップとエンドシールとをケーシングの両端面にねじで取り付けるため,ケーシングにねじ穴を形成しなければならない構造に形成されている。従って,ケーシングの焼入れ工程以前から予めねじ穴を形成しなければならないこと,ケーシング,エンドキャップ及びエンドシールの組立では,それぞれの構成部品を嵌合,嵌着及び螺着しなければならず,構成が複雑で組立ても面倒なものになり,特に,ケーシングにねじ穴を形成したりしなければならず,超小形の直動案内ユニットを形成するには,加工,組立等が難しいものになっていた。
また,特許文献2の上記直動案内ユニットは,ケーシングに複合部材を取り付けるために,ケーシングに第1係止部を形成しなければならないものであった。ケーシングは第2軌道溝を形成する焼入れされた鋼材で形成されているので,ケーシングを焼入れする前工程から第1係止部を形成する必要があった。従って,上記直動案内ユニットは,構成が複雑で面倒なものになり,超小形な直動案内ユニットを形成するには加工,組立等が難しいものになっていた。
また,上記直動形ガイド装置は,第1構成部材と第3構成部材を第2構成部材にねじで取り付けるために第2構成部材の本体部分の端面にねじ穴を形成しなければならないものになっている。従って,上記直動形ガイド装置は,特許文献1の上記直動案内ユニットと同様に,構成が複雑で面倒なものになり,更に超小形のものを形成するには加工,組立等が難しいものになっていた。
更に,上記線運動案内装置は,キャリッジ用ケーシングには,正しく位置決めする位置決め空間を設けなければならないものであるので,構成が複雑で面倒なものになり,更に超小形のものを形成するには加工,組立等が難しいものになっていた。
この発明の目的は,上記の課題を解決することであり,本出願人に係る特開2001−12465号公報に開示された直動案内ユニットに比較して,簡略化し,一層小型化に対応して極小な構造のタイプに構成でき,高剛性で,滑らかな動きを可能にし,しかも高精度に高速に移動させることができ,軌道レール上を移動するスライダをケーシングと,エンドキャップに代わる第1部材と第2部材の3つの構成部材から構成して部品点数を低減し,ケーシングに対してねじ等を用いずにケーシングを第1部材と第2部材とで挟み込んで固定状態にし,第1部材と第2部材とのみを嵌め合い,串刺し,溶着,接着,ねじ等の結合手段で固着した直動案内ユニットを提供することである。
この発明は,長手方向に延びる一対の第1軌道溝を備えた軌道レール,前記軌道レールに対して相対移動し且つ前記第1軌道溝に対向する第2軌道溝を備えたスライダ,及び前記第1軌道溝と前記第2軌道溝とで形成される負荷路を転動する複数の転動体を有し,前記スライダは前記転動体を循環させるための一端が前記負荷路の両端にそれぞれ連通する一対の方向転換路と前記一対の方向転換路の他端に連通するリターン路とを備えていることから成る直動案内ユニットにおいて,
前記スライダは,前記第2軌道溝と前記リターン路を形成する第1リターン路溝とが形成されたケーシング,前記ケーシングの両端面間に渡って延びて前記第2軌道溝の両端にそれぞれ連通する前記方向転換路を形成する方向転換路面を備えた第1部材,及び前記方向転換路面と共働して前記方向転換路を形成する方向転換路溝と前記第1リターン路溝と共働して前記リターン路を形成する第2リターン路溝とを備えた第2部材から成り,
前記ケーシングは一方の面側に位置する前記第1部材と他方の面側に位置する前記第2部材とで固定状態に挟み込まれ,前記第1部材と前記第2部材とのみが結合手段で互いに固着されていることを特徴とする直動案内ユニットに関する。
前記結合手段は,前記第1部材と前記第2部材とにそれぞれ設けられた部分同士の嵌め込み,前記第1部材と前記第2部材との密着部分の少なくとも一部分が溶着,或いは前記第1部材と前記第2部材とを固着するねじ,接着剤又は串部材である。
前記結合手段における前記嵌め込みは,前記第1部材と前記第2部材とのいずれか一方に形成された嵌着突出部でなるピンが他方に形成された嵌着部でなるピン孔に嵌着して互いに固着される。更に,前記ピンの外形形状は,円形から両側を平面状に欠円した欠円部を設けた形状に形成されている。
前記ケーシングに形成された前記第1リターン路溝は,前記ケーシングの長手方向に延びる一対の袖部の内側面にそれぞれ形成されている。
前記軌道レールは,前記長手方向に対向して延びる一対の側部及び前記側部を一体構造で連結する底部から成る断面凹状の樋形状に形成され,前記第1軌道溝が前記側部の対向する内側面にそれぞれ形成されている。
前記ケーシングは,前記一方の面の両側で前記長手方向に沿ってそれぞれ延びる一対の第1嵌合溝及び前記他方の面の両側で長手方向に延びる一対の袖部間に形成された第2嵌合溝とを有し,前記第1嵌合溝には前記第1部材の第1連結部が嵌入され,前記第2嵌合溝には前記第2部材の第2連結部が嵌入され且つ前記第1リターン路溝が形成され,前記第2軌道溝は前記ケーシングの外側面にそれぞれ形成されている。
前記第1部材は,前記ケーシングの両端に位置して前記方向転換路を形成する前記方向転換路面を備えた一対の第1端板部と,前記第1端板部に一体構造で前記第1端板部間に延びて前記ケーシングの前記第1嵌合溝に嵌入する一対の第1連結部とから成り,前記第1端板部の端面には,前記第2部材に固着するための前記ピン又は前記ピン孔が形成されている。
前記第2部材は,前記第1端板部の両端に配設され且つ前記第1端板部の前記ピン又は前記ピン孔に対向する位置に前記第1部材と固着するための前記ピン孔又は前記ピンが形成された一対の第2端板部と,前記第2端板部に一体構造で前記第2端板部間に延びる本体部とから成り,前記本体部は,前記第2端板部に続いて前記ケーシングの端面に位置して前記負荷路に連通する前記方向転換路溝が形成された方向転換路部と,前記方向転換路部間に延びて前記第2リターン路溝が形成され且つ前記ケーシングの前記第2嵌合溝に嵌入する前記第2連結部とから形成されている。
この直動案内ユニットは,上記のように構成されているので,スライダそのものが転動体を除きケーシング,第1部材及び第2部材である3個の部材という極めて少ない部品点数で構成され,構成そのものがシンプルであって,ケーシングを第1部材と第2部材とで固定状態に挟み込んで,第1部材と第2部材とのみを結合手段で一度の組立工数で互いに固着して3個の部材を固定することによって,しかもスライダ自体の剛性を確保でき,組立の積算誤差も発生することがなく,高精度に容易に組み立てることができ,また,超小形に形成できるにもかかわらず,3個の部材の位置決め等を高精度に確実に確保できるので,軌道レールに対してスライダが滑らかな高精度な往復移動が可能になり,機器等の摺動運動に対してスムーズに高精度に対応することができる。
以下,図面を参照して,この発明による直動案内ユニットの実施例を説明する。この直動案内ユニットは,本出願人の出願に係る特開2002−227840号公報に開示した技術的思想を更に発展させて,一層簡素化に構成し,一層超小形化に対応できるように構成し,しかも製作が容易にでき,また,スライダが高剛性であってスライダが軌道レールをスムーズに往復移動でき,スライダの容易な位置決め,高精度の位置決め等の性能を発揮できるものである。この直動案内ユニットは,スライダを,ケーシング3,上蓋4(第1部材),下蓋5(第2部材)及び転動体11から構成し,ケーシング3に従来のような各部品を固定するためのねじ穴,ピン穴,ピン等の固着手段を形成する必要がなく,ユニット全体の構造を超小形化に構成することを可能にしている。
この直動案内ユニットは,第1実施例として,軌道レール1が一対の側部6と側部6を連結する底部7から構成された樋形状に形成され,スライダ2が軌道レール1の側部6間の凹部57に大半が嵌合した状態で往復移動するものであり,例えば,半導体製造装置,各種組立装置,測定装置,医療機器,マイクロマシーン等に多用途に利用でき,特に,超小形化に構成できるにもかかわらず,スライダが高剛性であって滑らかな動きができ,高精度な移動が可能なものに構成されている。また,スライダ2は,従来のようなケーシング3に固着用ボルトを通すねじ穴を不要にしており,ケーシング3の両端面18に構成部材を固着するためのねじ穴,凹凸等の係着部を設けることを不要にしている。
この直動案内ユニットは,概して,対向する側部6の内側面25に長手方向にそれぞれ延びる一対の軌道溝12(第1軌道溝)が形成された軌道レール1,軌道レール1に対して相対移動し且つ軌道溝12に対向する軌道溝26(第2軌道溝)が両側面17に形成されたケーシング3を有するスライダ2,及び軌道溝12と軌道溝26とで形成された負荷路である軌道路15を転動する複数のボールでなる転動体11を有している。スライダ2は,転動体11を循環させるための一端が軌道路15の両端にそれぞれ連通する一対の方向転換路35と一対の方向転換路35の他端に連通する一対のリターン路20とを備えている。
スライダ2は,軌道溝26とリターン路20を形成するリターン路溝19(第1リターン路溝)とを備えたケーシング3,ケーシング3の両端面18間に渡って延びて軌道溝26の両端にそれぞれ連通する方向転換路35を形成する方向転換路面23を備えた上蓋4(第1部材),及び上蓋4の方向転換路面23と共働して方向転換路35を形成する方向転換路溝34と,リターン路溝19と共働してリターン路20を形成するリターン路溝36(第2リターン路溝)とを備えた下蓋5(第2部材)から構成されている。この直動案内ユニットにおいて,特に,ケーシング3は,図4に示すように,ケーシング3の上面49(一方の面)側に位置する上蓋4と下面50(他方の面)側に位置する下蓋5とによって挟み込んで固定状態にし,該固定状態で上蓋4と下蓋5とのみを結合手段によって互いに固着していることを特徴としている。この場合に,上蓋4は,下蓋5の端板部31(第2端板部)間の長手方向に形成された嵌合部37に嵌合して配置されている。
この直動案内ユニットでは,上記の結合手段は,図18〜図20を参照すると,上蓋4と下蓋5とにそれぞれ設けられた部分同士の嵌め込みによる固着構造であり,該固着構造は,上蓋4と下蓋5とのいずれか一方に形成された嵌着突出部でなるピンと,他方に形成された嵌着部でなるピン孔とが互いに嵌着することによって固着されるものである。図示では,上蓋4にピン44が形成され,下蓋5にピン孔14が形成されている。ピン44は,上蓋4の一対の端板部41(第1端板部)の外側端面24にそれぞれ形成されている。ピン44は,端板部41の外側端面24の左右に1つずつ2個形成され,また,ピン孔14は,上蓋5の端板部41におけるピン44に対向して合致する位置にそれぞれ形成されている。従って,上蓋4のピン44が下蓋5のピン孔14に嵌着することによって,上蓋4と下蓋5とは互いに取付け取外し可能に強固に固着されることになる。
上記の結合手段は,図示のように,ピン44がピン孔14に嵌め込まれる構造のみでなく,図示していないが,例えば,上蓋4と下蓋5とが串部材で串刺しすることによって互いに固着されてもよく,上蓋4と下蓋5との密着部分,例えば,後述の上蓋4の端板部41の外側端面24と下蓋5の端板部31の内側端面21,及び上蓋4の合わせ面40と下蓋5の合わせ面30との少なくとも一部分が溶着又は接着剤によって接着して互いに固着されてもよく,或いは,上蓋4と下蓋5とを別部品のねじ等によって互いに固着されてもよいことは勿論である。
この直動案内ユニットにおいて,軌道レール1は,長手方向に対向して延びる一対の側部6と,両側部6を一体構造で連結する底部7とから成る断面凹状の樋形状に形成され,軌道溝12が側部6の対向する内側面59にそれぞれ形成されているタイプである。軌道レール1には,長手方向に隔置した位置にベース等の他部材に固定するための取付用孔48が形成されている。軌道レール1は,その下面には下面基準面46が設けられ,また,側面には側面基準面47が形成されている。スライダ2は,軌道レール1の側部6間に形成された凹部57に大半が嵌挿した状態で,軌道レール1の長手方向に沿って相対移動するように組み込まれる。
この直動案内ユニットは,ケーシング3は,剛性の有る金属等の材料で作られており,図4〜図8に示すように,上面49の両側に長手方向に沿ってそれぞれ延びる一対の凹状の嵌合溝28(第1嵌合溝),及び下面50の中央に長手方向に沿ってそれぞれ延びる凹状の嵌合溝29(第2嵌合溝)を備えている。言い換えれば,ケーシング3は,上面49側に長手方向に延びる一対の嵌合溝28が形成され,長手方向の嵌合溝28の側方に側部8が形成され,嵌合溝28間に中央部51が形成されている。また,ケーシング3は,長手方向両側に袖部10を有し,袖部10間の下面50側の中央部9に長手方向に沿って延びる嵌合溝29が形成されている。ケーシング3の嵌合溝28には,後述の上蓋4の連結部42(第1連結部)が嵌入し,また,ケーシング3の袖部10間の嵌合溝29には,後述の下蓋5の連結部32(第2連結部)を嵌入するように構成される。また,スライダ2にリターン路20を形成するため,ケーシング3のリターン路溝19は,ケーシング3の下面50に形成された嵌合溝29の両袖部10の内側面58の内側角部に1/4円形状に形成されている。また,ケーシング3の軌道溝26は,ケーシング3の外側面17にそれぞれ形成され,軌道レール1の軌道溝12と対向している。この直動案内ユニットでは,軌道溝26と軌道溝12とが共働してボールでなる転動体11が転動する負荷路となる軌道路15が形成される。ケーシング3の上面中央部51に形成される取付面16は,ワーク等の他部品を取り付ける取付け基準面となる上面基準面55に形成され,ワーク等を取り付けるための取付用ねじ孔13が形成されている。また,ケーシング3の一方の側面17は,ワーク等の他部品を取り付ける取付け基準面となる側面基準面43に形成されている。ケーシング3は,上記の形状に形成され,ケーシング3の両端面18は,図7に示すように,従来のようなねじ穴,ピン穴,凹部,凸部等の固着手段が形成されておらず,平面状に形成され,超小形に形成できるように構成されている。
上蓋4は,合成樹脂材で作られており,図9〜図12に示すように,ケーシング3の両端面18に位置して方向転換路35の一部を構成する方向転換路面23を形成した一対の端板部41,及び端板部41に一体構造で端板部41間に延びてケーシング3の嵌合溝28に嵌入する一対の連結部42から成り,端板部41の端面24には,下蓋5に固着するためのピン又はピン孔,図9や図10では,凸部のピン44が形成されている。上蓋4のピン44は,合成樹脂で上蓋4と同時成形され,一体構造でなる円形状に形成されている。また,上蓋4に形成されたピン44の外形形状は,図11に示すように,円形から両側を平面状に欠円した平坦部45を持つ欠円部の形状に形成されている。ピン44の欠円部の形状は,樹脂成形型の割型でピンを形成する場合に,割面を形成し易くした形状に形成されている。上蓋4の端板部41は,下蓋5と共働して転動体11が方向を転換するための方向転換路35を形成する部分を備えている。この実施例では,後述の下蓋5に方向転換路35を形成する方向転換路溝34が形成されているので,端板部41の合わせ面40となる下面に形成されている方向転換路面23で方向転換路溝34に蓋をするように配置して方向転換路35がスライダ2に形成される。上蓋4は,図9に示すように,正面から見ると,端板部41の内側端面27と連結部42の下面61とで嵌合凹部60が形成され,スライダ2はケーシング3を上蓋4で包み込むように嵌入した状態になる。また,上蓋4は,図10に示すように,平面で見ると,端板部41と連結部42とでケーシング3の上面49側からケーシング3を嵌入するための嵌合窓22が形成されている。また,上蓋4の端板部41の中央には,下蓋5に形成された転動体11の循環路56に通じる給油路38が形成されている。
下蓋5は,合成樹脂材で作られており,図13〜図17に示すように,上蓋4の端板部41の両端に配設されて上蓋4と合致する一対の端板部31,及び端板部31に続き一体構造で端板部31間に延びる本体部63から構成されている。また,下蓋5の本体部63は,端板部31に続いてケーシング3の両端面18に位置し且つ負荷路である軌道路15に連通する方向転換路溝34が形成された方向転換路部33,及び方向転換路部33間に延びてリターン路溝36が形成され且つケーシング3の嵌合溝29に嵌入する連結部32から構成されている。方向転換路部33は,その上面に形成された合わせ面30が上蓋4の端板部41の下面の合わせ面40に合わさると共に,軌道路15に続く方向転換路35を形成する。また,下蓋5の方向転換路部33には,転動体11のボールの大きさより僅かに大きい幅と深さでなる略半円状の底部でなる方向転換路溝34が形成されている。下蓋5の連結部32には,方向転換路溝34に連通してリターン路20の部分を構成するリターン路溝36が形成されている。ケーシング3の袖部10間の嵌合溝29に下蓋5の連結部32が嵌合した状態では,下蓋5における方向転換路部33の対向する内端面62がケーシング3の端面18に合わさる状態になる。更に,下蓋5の軌道レール1側には,軌道レール1の軌道溝12に嵌挿状態になるすくい爪39が形成されている。
また,下蓋5の端板部31には,上蓋4の端板部41のピン又はピン孔に対向する位置に上蓋4と固着するためのピン孔又はピン,図17ではピン孔14が形成されている。ピン孔14の形状は,上蓋4のピン44の外形形状に合致する両側が欠円部状態の孔形状に形成されているが,円形孔に形成されてもよいものである。この実施例では,リターン路溝36は,図4及び図16に示すように,略半円状の底部に形成され,連結部32の側面側になる外側面がケーシング3のリターン路溝19に合致するように切れ上がった形状に形成されている。下蓋5の端板部31には,上蓋4の端板部41の給油路38に連通する給油口52が形成され,下蓋5の本体部63には,図14に示すように,上蓋4の給油路38と連通する給油路53が形成され,給油路53が転動体11の循環路であるリターン路20を形成するリターン溝36に通じて形成されている。また,本体部63の中央には,図14及び図17に示すように,ケーシング3の取付用ねじ孔13に対向した位置に逃がし穴54が形成されている。逃がし穴54は,ボルトの先端が接触しないように逃がす逃げ部となり,通し孔に形成してもよいものである。下蓋5の端板部31は,上蓋4のピン44を端板部31のピン穴14に嵌入する際に,端板部31が弾性変形して端板部31間の内幅Lが大きくなり,嵌入後に端板部31が元に戻って上蓋4の下蓋5への嵌着が完了するものである。
次に,図18〜図20を参照して,スライダ2の組み立てを説明する。スライダ2は,ケーシング3,上蓋4及び下蓋5から組立てされるものであり,まず,ケーシング3の上面49側(一方の面)から上蓋4の端板部41をケーシング3の端面18に嵌合させ,及び嵌合溝28に連結部42を嵌入して嵌着させる。次に,下蓋5をケーシング3の下面50側(他方の面)から下蓋5の連結部32をケーシング3の嵌合溝29に嵌入し,下蓋5の端板部31を上蓋4の端板部41の外端面24に合致するように嵌合する。その際に,下蓋5の端板部31は,上蓋4のピン44を端板部31のピン孔14に嵌入する際に,端板部31が弾性変形して端板部31間の内幅Lが大きくなり,嵌入後に端板部31を元に戻して上蓋4の下蓋5への嵌着が完了する。上記の組立工程によって,ケーシング3,上蓋4及び下蓋5が固着されたことになり,最後に,転動体11を循環路56に挿入して完了する。この場合,転動体11は,スライダ2から脱落してしまうので,スライダ2を軌道レール1に嵌挿しながら転動体11を組み入れることになる。又は,軌道レール1の代わりにダミーレールにスライダ2を組み入れ,その組み入れたダミーレールから軌道レール1にスライダ2を移してもよいものである。また,上記実施例のスライダ2に転動体11の脱落を防止するため,保持バンドを配設するようにしてもよいものである。また,上記実施例では,軌道レール1とスライダ2との隙間をシールするエンドシールが配設されていないが,上記実施例では,上蓋4の端板部41と下蓋5の端板部31との間にエンドシールを配設するためのスペースを設けてエンドシールを配設することも可能なものである。
次に,図21〜図25を参照して,この発明による直動案内ユニットの第2実施例を説明する。第2実施例の部品には,第1実施例の部品に対応する部品の符号に添字Cを付して示し,各部品の機能についての詳細の説明は,ここでは省略する。第2実施例は,第1実施例では軌道レール1が一対の側部6と側部6を連結する底部7から成る断面U形の樋状に形成されたものであるが,軌道レール1Cが断面略矩形状のタイプに形成されたものである。軌道レール1Cに跨架するスライダ2Cは,本出願人が既に開発して先に出願した特願2004−158813号において,ケーシング3C,上蓋4C及び下蓋5Cについての詳細は開示されているので,ここでは,特に,相違する点のみを説明することとする。
軌道レール1Cは,長手方向の両側面74に軌道溝12C(第1軌道溝)を備えており,軌道レール1Cに跨架して相対移動するスライダ2Cは,軌道溝12Cに対向する軌道溝26C(第2軌道溝)を備えている。軌道レール1Cは,第1実施例の軌道レール1と同様に超小形に形成され,例えば,幅が1mm,高さが2.5mmのサイズの超小形の形状に形成されるものである。スライダ2Cは,特に,スライダ2を超小形に且つ部品点数を低減した構造に構成したことに特徴を有し,スライダ2Cは,ケーシング3C,上蓋4C(第1部材)及び下蓋5C(第2部材)の3個の部品から構成され,3個の部品を固定するため,ケーシング3Cを上蓋4Cと下蓋5Cとで挟み込んで固定状態にし,ケーシング3Cに固着ねじ,ねじ穴,ピン穴,ピン等を用いることなく,上蓋4Cと下蓋5Cとのみを互いに固着したものである。なお,上記特願2004−158813号に開示したものは,上蓋と下蓋との結合手段は,互いに嵌め合いで固着したものが開示されている。
第2実施例は,特に,上蓋と下蓋とを結合手段で互いに固着することに特徴を有している。結合手段としては,上蓋4Cと下蓋5Cとは,例えば,上蓋4Cと下蓋5Cとを串で串刺しすることによって互いに固着することができる。又は,上蓋4Cと下蓋5Cとは,上蓋4Cと下蓋5Cとの密着部分70,例えば,上蓋4Cの端板部41Cの外側端面24Cと下蓋5Cの端板部31Cの内側端面21C,及び上蓋4Cの合わせ面40Cと下蓋5Cの合わせ面30Cとの少なくとも一部分が溶着又は接着剤によって接着して互いに固着されてもよい。或いは,上蓋4Cと下蓋5Cとは,別部品のねじ等によって互いに固着されてもよいものである。
スライダ2Cは,具体的には,軌道溝26C及びリターン路20Cを形成するリターン路溝19C(第1リターン路溝)が形成されたケーシング3C,ケーシング3Cの上面49C(一方の面)側に位置して方向転換路35Cの一部分を形成する方向転換路面23Cが形成された上蓋4C,及びケーシング3Cの下面50C(他方の面)側に位置して方向転換路面23Cと共働して方向転換路35Cを形成する方向転換路溝34Cとリターン路溝19Cと共働してリターン路20Cを形成するリターン路溝36C(第2リターン路溝)が形成された下蓋5Cから構成されている。上蓋4Cは,ケーシング3Cの両端面18C間に渡って延びており,ケーシング3Cの長手方向の長さに対応する長さの外枠部42Cと,その両端とそれぞれ一体構造の方向転換路面23Cを備えた端板部41Cとから構成されている。上蓋4Cの方向転換路面23Cは,ケーシング3Cの軌道溝26Cの両端に連通するように形成されている。
図21及び図22に示すように,ケーシング3Cには,移動方向即ち長手方向に沿って延びる軌道レール1Cに跨架するための幅方向の中央部に凹部71が形成され,一方の面である上面49C側の両側で長手方向に沿ってそれぞれ延びる上蓋4Cの外枠部42Cを嵌入する嵌合溝28C(第1嵌合溝),及び他方の面である下面50C側の両側で長手方向に沿ってそれぞれ延びる下蓋5Cの外枠部32Cを嵌入する嵌合溝29C(第2嵌合溝)が形成されている。ケーシング3Cのリターン路溝19Cは,嵌合溝29Cに形成され,また,軌道溝26Cは,凹部71の内側面58Cに形成されている。即ち,ケーシング3Cに形成されたリターン路溝19Cは,ケーシング3Cの嵌合溝29Cである両外側面に形成されている。リターン路溝19Cは,下側の嵌合溝29Cに続きリターン路20Cを形成するため半円状に形成されており,転動体11Cをスムーズに案内することができ,また,下蓋5Cの製作がし易い形状に形成されている。ケーシング3Cの上面49Cは,ワーク等の他の部材を取り付ける取付面16Cであって上面基準面72が形成されており,ワーク等を取り付けるための取付用ねじ孔13Cが形成されている。また,ケーシング3Cは,上側の嵌合溝28Cと下側の嵌合溝29Cとの間には,両側面17Cが幅方向に延びる鍔部73に形成されている。ケーシング3Cの両端面18Cには,平面状でなり,ねじ穴,ピン穴,凹部,凸部等の固着手段は全く形成されておらず,上蓋4Cの内側端面27Cが密接して配置される。
また,第1部材である上蓋4Cは,ケーシング3Cの両端に位置する一対の端板部41C(第1端板部),及び端板部41Cに一体構造で,互いに対向する端板部41C間に延びている一対の外枠部42C(第1外枠部)から構成されている。端板部41Cには,方向転換路35Cの一部を構成する方向転換路面23Cが形成されている。外枠部42Cは,ケーシング3Cの上側の嵌合溝28Cに嵌入してケーシング3Cに上蓋4Cが配設される。また,上蓋4Cには,端板部41Cと外枠部42Cとがケーシング3Cの一方の面である上面49Cから上蓋4Cを嵌入する嵌合窓22Cが形成されている。また,端板部41Cと外枠部42Cとで嵌合凹部60Cが形成され,ケーシング3Cの鍔部73を包み込む即ち嵌入する状態に形成されている。端板部41Cの下面である合わせ面40Cを下蓋5Cの合わせ面30Cに蓋をする状態に,上蓋4Cの嵌合窓22Cをケーシング3Cの鍔部73を挟み込むように嵌合し,上蓋4Cの端板部41Cの下面に形成された方向転換路面23Cと,下蓋5Cの外枠部32Cの方向転換路部33Cに形成された方向転換路溝34Cとが共働して方向転換路が形成される。また,上蓋4Cの端板部41Cには,その下面中央に,ケーシング3Cの凹部71に対応して軌道レール1Cに跨架するための凹部が形成されている。
また,第2部材である下蓋5Cは,互いに対向する一対の端板部31C(第2端板部),及び端板部31Cに一体構造で互いに対向する端板部31C間に延びている互いに対向する一対の外枠部32C(第2外枠部)から構成されている。下蓋5Cの端板部31Cは,その内側端面21Cが上蓋4Cの端板部41Cの外側端面24Cに接して配設されている。下蓋5Cの外枠部32Cは,ケーシング3Cの下面50C側に形成された嵌合溝29Cに嵌入して配設される。外枠部32Cには,その両端部がケーシング3Cの端面18Cに位置し且つ負荷路15Cに連通する方向転換路溝34Cが形成された方向転換路部33C,及び両端に隔置した方向転換路部33C間に延びてリターン路溝36Cが形成され且つケーシング3Cの嵌合溝29Cに嵌入する外枠嵌合部37Cを備えている。また,下蓋5Cには,互いに対向する外枠嵌合部37C間及び互いに対向する方向転換路部33C間には,ケーシング3Cの他方の面である下面50Cから下蓋5Cを嵌入する嵌合窓75が形成されている。
この直動案内ユニットは,下蓋5Cの端板部31Cに続く外枠部32Cに形成された合わせ面30Cが上蓋4Cの端板部41Cの下面の合わせ面40Cに合わさると共に,ケーシング3Cの鍔部73が上蓋4Cの嵌合凹部43Cと下蓋5Cの外枠部32Cとの間で挟み込む状態になって,上蓋4Cと下蓋5Cとのみを結合手段で互いに固着し,それによってケーシング3C,上蓋4C及び下蓋5Cが互いに固定されることになる。また,下蓋5Cの外枠部32Cには,上蓋4Cと合わさって方向転換路35Cを形成する方向転換路部33Cが両端に形成され,外枠部32Cの両端の方向転換路部33Cを連結する外枠嵌合部37Cが方向転換路部33Cと一体に形成されている。外枠部32Cの外枠嵌合部37Cにはリターン路溝36Cが形成されている。第2実施例では,リターン路溝36Cが1/4円状から切り上がった形状に形成されている。下蓋5Cの外枠部32Cには,外枠部32Cにおける互いに対向する外枠嵌合部32C間及び方向転換路部33C間には,ケーシング3Cを下面50Cから下蓋5Cを嵌入する嵌合窓75が形成されている。また,下蓋5Cは,端板部31Cと方向転換路部33C間とには,ケーシング3Cの凹部71に対応して軌道レール1Cに跨架するための凹部が形成されている。
この発明による直動案内ユニットは,半導体製造装置,各種組立装置,精密機械,測定装置,医療機器,マイクロマシーン,各種ロボット等の各種装置の摺動部に組み込んで利用され,特に,超小形で,高剛性,滑らかな動き,高精度等の性能を発揮できる。
この発明による直動案内ユニットの第1実施例を示す正面図である。 図1の直動案内ユニットを示す平面図である。 図1の直動案内ユニットを示す側面図である。 図1の直動案内ユニットのA−A断面を示す断面図である。 図1の直動案内ユニットにおけるケーシングを示す正面図である。 図5のケーシングを示す平面図である。 図5のケーシングを示す側面図である。 図5のケーシングを示す下面図である。 図1の直動案内ユニットにおける上蓋を示す正面図である。 図9の上蓋を示す平面図である。 図10の上蓋を示す側面図である。 図10の上蓋のB−B断面を示す断面図である。 図1の直動案内ユニットにおける下蓋を示す正面図である。 図13の下蓋を示す平面図である。 図14の下蓋を示す側面図である。 図14の下蓋のC−C断面を示す断面図である。 図14の下蓋のD−D断面を示す断面図である。 図1の直動案内ユニットにおけるスライダを示す正面図である。 図18のスライダを示す平面図である。 図18のスライダを示す側面図である。 この発明による直動案内ユニットの第2実施例を示す正面図である。 図21の直動案内ユニットのE−E断面を示す断面図である。 図21の直動案内ユニットにおけるケーシングを示す正面図である。 図21の直動案内ユニットにおける下蓋を示す正面図である。 図21の直動案内ユニットにおける上蓋を示す正面図である。
符号の説明
1,1C 軌道レール
2,2C スライダ
3,3C ケーシング
4,4C 上蓋(第1部材)
5,5C 下蓋(第2部材)
6 側部
7 底部
10 袖部
11,11C 転動体
12,12C 軌道溝
14 ピン孔
15,15C 軌道路(負荷路)
17C 側面
18,18C 端面
19,19C リターン路溝(第1リターン路溝)
20,20C リターン路
21,21C 内側端面
23,23C 方向転換路面(上蓋)
24,24C 外側端面(上蓋の端板部)
25 内側面
26,26C 軌道溝
28,28C 嵌合溝(第1嵌合溝)
29,29C 嵌合溝(第2嵌合溝)
30,30C 合わせ面
31 端板部(第2端板部)
32 連結部(第2連結部)
33,33C 方向転換路部(第2方向転換路部)
34,34C 方向転換路溝
35,35C 方向転換路
36,36C リターン路溝(第2リターン路溝)
37 嵌合部
37C 外枠嵌合部
40,40C 合わせ面
41 端板部(第1端板部)
42 連結部(第1連結部)
44 ピン(嵌着突出部)
45 平坦面(ピンの欠円部)
49,49C 上面
50,50C 下面
58,58C 内側面
59 内側面
60 嵌合凹部
63 本体部
70 接合面(密着部分)
71 凹部
73 鍔部
74 側面

Claims (9)

  1. 長手方向に延びる一対の第1軌道溝を備えた軌道レール,前記軌道レールに対して相対移動し且つ前記第1軌道溝に対向する第2軌道溝を備えたスライダ,及び前記第1軌道溝と前記第2軌道溝とで形成される負荷路を転動する複数の転動体を有し,前記スライダは前記転動体を循環させるための一端が前記負荷路の両端にそれぞれ連通する一対の方向転換路と前記一対の方向転換路の他端に連通するリターン路とを備えていることから成る直動案内ユニットにおいて,
    前記スライダは,前記第2軌道溝と前記リターン路を形成する第1リターン路溝とが形成されたケーシング,前記ケーシングの両端面間に渡って延びて前記第2軌道溝の両端にそれぞれ連通する前記方向転換路を形成する方向転換路面を備えた第1部材,及び前記方向転換路面と共働して前記方向転換路を形成する方向転換路溝と前記第1リターン路溝と共働して前記リターン路を形成する第2リターン路溝とを備えた第2部材から成り,
    前記ケーシングは一方の面側に位置する前記第1部材と他方の面側に位置する前記第2部材とで固定状態に挟み込まれ,前記第1部材と前記第2部材とのみが結合手段で互いに固着されていることを特徴とする直動案内ユニット。
  2. 前記結合手段は,前記第1部材と前記第2部材とにそれぞれ設けられた部分同士の嵌め込み,前記第1部材と前記第2部材との密着部分の少なくとも一部分が溶着,或いは前記第1部材と前記第2部材とを固着するねじ,接着剤又は串部材であることを特徴とする請求項1に記載の直動案内ユニット。
  3. 前記結合手段における前記嵌め込みは,前記第1部材と前記第2部材とのいずれか一方に形成された嵌着突出部でなるピンが他方に形成された嵌着部でなるピン孔に嵌着して互いに固着されることを特徴とする請求項2に記載の直動案内ユニット。
  4. 前記ピンの外形形状は,円形から両側を平面状に欠円した欠円部を設けた形状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の直動案内ユニット。
  5. 前記ケーシングに形成された前記第1リターン路溝は,前記ケーシングの長手方向に延びる一対の袖部の内側面にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の直動案内ユニット。
  6. 前記軌道レールは,前記長手方向に対向して延びる一対の側部及び前記側部を一体構造で連結する底部から成る断面凹状の樋形状に形成され,前記第1軌道溝が前記側部の対向する内側面にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の直動案内ユニット。
  7. 前記ケーシングは,前記一方の面の両側で前記長手方向に沿ってそれぞれ延びる一対の第1嵌合溝及び前記他方の面の両側で長手方向に延びる一対の袖部間に形成された第2嵌合溝とを有し,前記第1嵌合溝には前記第1部材の第1連結部が嵌入され,前記第2嵌合溝には前記第2部材の第2連結部が嵌入され且つ前記第1リターン路溝が形成され,前記第2軌道溝は前記ケーシングの外側面にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の直動案内ユニット。
  8. 前記第1部材は,前記ケーシングの両端に位置して前記方向転換路を形成する前記方向転換路面を備えた一対の第1端板部と,前記第1端板部に一体構造で前記第1端板部間に延びて前記ケーシングの前記第1嵌合溝に嵌入する一対の第1連結部とから成り,前記第1端板部の端面には,前記第2部材に固着するための前記ピン又は前記ピン孔が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の直動案内ユニット。
  9. 前記第2部材は,前記第1端板部の両端に配設され且つ前記第1端板部の前記ピン又は前記ピン孔に対向する位置に前記第1部材と固着するための前記ピン孔又は前記ピンが形成された一対の第2端板部と,前記第2端板部に一体構造で前記第2端板部間に延びる本体部とから成り,前記本体部は,前記第2端板部に続いて前記ケーシングの端面に位置して前記負荷路に連通する前記方向転換路溝が形成された方向転換路部と,前記方向転換路部間に延びて前記第2リターン路溝が形成され且つ前記ケーシングの前記第2嵌合溝に嵌入する前記第2連結部とから形成されていることを特徴とする請求項8に記載の直動案内ユニット。
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