JP5826537B2 - 直動案内ユニット - Google Patents

直動案内ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP5826537B2
JP5826537B2 JP2011148577A JP2011148577A JP5826537B2 JP 5826537 B2 JP5826537 B2 JP 5826537B2 JP 2011148577 A JP2011148577 A JP 2011148577A JP 2011148577 A JP2011148577 A JP 2011148577A JP 5826537 B2 JP5826537 B2 JP 5826537B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
spacer
path
end cap
casing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011148577A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013015189A5 (ja
JP2013015189A (ja
Inventor
雅寿 近藤
雅寿 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Thompson Co Ltd
Original Assignee
Nippon Thompson Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Thompson Co Ltd filed Critical Nippon Thompson Co Ltd
Priority to JP2011148577A priority Critical patent/JP5826537B2/ja
Publication of JP2013015189A publication Critical patent/JP2013015189A/ja
Publication of JP2013015189A5 publication Critical patent/JP2013015189A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5826537B2 publication Critical patent/JP5826537B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
    • F16C29/04Ball or roller bearings
    • F16C29/06Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load
    • F16C29/0633Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides
    • F16C29/0652Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are at least partly defined by separate parts, e.g. covers attached to the legs of the main body of the U-shaped carriage
    • F16C29/0654Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are at least partly defined by separate parts, e.g. covers attached to the legs of the main body of the U-shaped carriage with balls
    • F16C29/0657Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are at least partly defined by separate parts, e.g. covers attached to the legs of the main body of the U-shaped carriage with balls with two rows of balls, one on each side of the rail
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
    • F16C29/04Ball or roller bearings
    • F16C29/06Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load
    • F16C29/0602Details of the bearing body or carriage or parts thereof, e.g. methods for manufacturing or assembly
    • F16C29/0611Details of the bearing body or carriage or parts thereof, e.g. methods for manufacturing or assembly of the return passages, i.e. the passages where the rolling elements do not carry load

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)

Description

この発明は,例えば,長尺な軌道レール及び該軌道レール上に転動体を介して相対移動するスライダから構成された小形の直動案内ユニットに関する。
近年,直動案内ユニットは,半導体製造装置,工作機械,産業ロボット等の各種装置における直線往復運動機構を有する摺動部へ適用することが拡大している。各種装置に組み込まれる直動案内ユニットは,省エネであって装置そのものの構造がシンプルに構成され,低コストであると共に,ランニングコストや設備維持コストを削減できることが要望されている。しかも,直動案内ユニットとしては,現状有している各種性能を維持したうえで,益々,構造がコンパクトであってシンプルに構成して低コストであると共に,潤滑剤のメンテナンスフリーが求められている。
本出願人は,直動案内ユニットとして,多孔質構造の焼結樹脂部材で形成したリターン路部材と方向転換路とを接続管部で連通してスムースな方向転換路を形成し,潤滑油を長期にわたって転動体に供給し耐久性を向上させたものを先に開発して特許出願した。当該直動案内ユニットは,転動体であるボールの循環を滑らかにする構造を有していると共に,潤滑油を長期に亙って転動体であるボールに供給可能とする潤滑剤のメンテナンスフリーの構造に構成されており,スライダは,ケーシングの挿通孔の両端部を除いた部分に嵌挿されてリターン路を形成するリターン路部材,方向転換路の内周部と該内周部に続くリターン路の端部を形成する接続管部の内側部分とを有するスペーサ駒部を備えたスペーサ,及び方向転換路の外周部と該外周部に続くリターン路の端部を形成する接続管部の外側部分を備えたエンドキャップから構成されている(例えば,特許文献1参照)。
特開2003−90338号公報
しかしながら,本出願人に係る上記の特許文献1に開示された直動案内ユニットでは,該文献の図1〜図5に示すように,スライダにおけるケーシングに挿通孔を切削加工し,該挿通孔にリターン路を形成するリターン路部材を挿通配置する構造であり,ケーシングへのリターン路を形成するための孔加工を高精度に行う必要があり,直動案内ユニットが小形であればあるほど,特に,ケーシングへの孔加工が困難であり,製造コストがアップするものであり,直動案内ユニットそのものの構造をコンパクトにシンプルにして製造コストを低く抑えるという点で課題を有していた。
そこで,本出願人は,小形の直動案内ユニットの製作において,リターン路を形成するための孔加工を回避するため,リターン路を形成するパイプ状スリーブをケーシングに沿って配置し,エンドキャップに設けられた方向転換路とスリーブで形成されたリターン路とを如何に強固に,確実に且つ高精度に接続するかの課題をクリアするため,小形の直動案内ユニットにあってリターン路を形成するパイプを,エンドキャップを構成するスペーサと一体構造に構成することによってより組み立てし易く構成できると共に,構成部品間の接合個所がより少なくなって,高精度に循環路が構成可能になり,転動体であるボールへの潤滑剤のメンテナンスフリーを達成してボールをリターン路と方向転換路との接続部でも滑らかに循環転走させることができるようになった。
この発明の目的は,上記の課題を解決することであり,半導体製造装置,工作機械,産業用ロボット等の直線往復運動機構等の各種装置の摺動部に使用され,転動体であるボールが転走するリターン路を形成するのに,従来のケーシングでは袖部に挿通孔を形成していたことを避け,ケーシングの袖部の外側に凹溝を形成して,その凹溝にエンドキャップ間に外装パイプを配設し,外装パイプ内にリターン路を形成する内装パイプを配設することにより,ケーシングへの加工をシンプルに容易にして切削加工コストを低減し,更に外装パイプをエンドキャップのスペーサと一体構造に構成して,スライダの組立を容易にし,全体的にスライダの構造をコンパクトでシンプルにして低コストに作製できる直動案内ユニットを提供することである。
この発明は,長手方向両側面にそれぞれ形成された第1軌道溝を備えた軌道レール,前記第1軌道溝に対向して形成された第2軌道溝を備え且つ前記軌道レールに跨架して相対移動するスライダ,並びに前記第1軌道溝と前記第2軌道溝との間に形成された軌道路,前記軌道路に沿って延びる前記スライダに設けられたリターン路,及び前記軌道路と前記リターン路を接続する前記スライダに設けられた方向転換路から成る循環路を転走する複数の転動体であるボールを有することから成る直動案内ユニットにおいて,
前記スライダは,前記軌道レールの上面に対向した平板状の上部と該上部の両側から垂下してそれぞれ前記軌道レールの前記側面に沿って延び且つ内側に前記第2軌道溝が形成された袖部とから構成されているケーシング,前記ケーシングの両端面にそれぞれ固着され且つ前記方向転換路が形成された一対のエンドキャップ,前記ケーシングの前記袖部の両側面に長手方向に延びてそれぞれ配設された一対の外装パイプを構成するパイプ部,及び前記パイプ部内にそれぞれ嵌挿され且つ内径孔が前記リターン路に形成された一対の内装パイプから構成されており,
前記エンドキャップは,前記ケーシングの前記端面に背面が当接し且つ前記背面の反対側端面である正面に一対の前記方向転換路の内周部が形成されたスペーサと,前記スペーサの前記正面に背面が当接し且つ前記方向転換路の前記内周部に対向して前記方向転換路の外周部がそれぞれ形成されたエンドキャップ本体とから成り,
前記エンドキャップ本体に前記スペーサが合体した前記エンドキャップの背面には,前記リターン路の端部部分が突出して形成される一対の円環部が設けられ,前記スペーサの前記背面には,前記方向転換路の前記内周部に連通して前記円環部を略半分に分割して成る一対の内側半円環部が形成され,及び前記エンドキャップ本体の前記背面には,前記方向転換路の前記外周部に連通して前記円環部を略半分に分割した一対の外側半円環部が形成され,
それぞれの前記スペーサは,一方側の前記内側半円環部が外周に前記パイプ部の一方の端部が嵌入した状態で合体して一体構造に構成されると共に,前記一方側に対する他方側の前記内側半円環部が対向する他方の前記エンドキャップの前記スペーサから延びる前記パイプ部の前記一方に対する他方の端部に嵌入して前記パイプ部を支持して成り,
前記エンドキャップ本体の前記外側半円環部は,前記パイプ部の両端部のそれぞれに嵌入して前記パイプ部を支持して構成されていることを特徴とする直動案内ユニットに関する。
また,この直動案内ユニットでは,前記外装パイプを構成する前記パイプ部は前記内装パイプの肉厚よりも薄い肉厚に形成され,前記内装パイプは前記パイプ部よりも弾性変形量の大きい多孔質構造に形成され,前記多孔質構造の多孔部に含浸された潤滑剤は前記リターン路を通る前記ボールの押圧によって滲出して前記ボールに供給されるものである。また,前記ケーシングの前記袖部の前記両側面は,円筒形状である前記外装パイプを構成する前記パイプ部に合致して断面半円形状の外側凹溝に形成されている。
この直動案内ユニットにおいて,前記外装パイプを構成する前記パイプ部の長さは,前記内装パイプの長さと前記円環部の2倍の長さを合計した長さであって,前記ケーシングの長さに対応して設定されているものである。外装パイプは,エンドキャップに固定されて,ケーシングの長手方向に沿って配設されるので,外力,歪み等に対してぐらつくことなく確実に配設されることになる。
この発明による直動案内ユニットは,上記のように構成されているので,ケーシングにはリターン路を形成するための挿通孔をケーシングの袖部に孔加工する必要がなく,袖部の外側を長手方向に沿って外側凹溝に加工すればよく,加工が容易で加工コストが低減でき,高精度に加工可能になり,ケーシングそのものを軽量化することができ,袖部の外側である外側凹溝に外装パイプを位置させるだけで,外装パイプをエンドキャップ間に容易に高精度に強固に配設可能に成り,エンドキャップの方向転換路と外装パイプに嵌挿された内装パイプのリターン路との連通性が良好になって転動体のボールがより滑らかに循環可能に成っている。また,この直動案内ユニットは,外装パイプを薄肉に形成することによってより軽量になり,コンパクトなスライダを構成することができ,更に,外装パイプをエンドキャップのスペーサと一体成形又は接合により一体構造に構成したことによって,部品点数を低減でき,スライダの組み立て工程が容易になり,また,ケーシングの外側凹溝を外装パイプに合致した断面半円形状に構成することによって,スライダの性能,スライダそのもののバランスを劣化させること無く,従来のようにケーシングに孔加工するものと同等の性能を維持することができる。また,この直動案内ユニットは,外装パイプ内に潤滑剤を含浸保持できる多孔質部材から成る内装パイプを嵌挿するだけで,潤滑剤のメンテナンスフリーを達成でき,特に,小形の直動案内ユニットではスライダの構造を軽量化し,コンパクトでシンプルにして製造コストを低減することができる。
また,この直動案内ユニットでは,外装パイプは,パイプ部をスペーサと一体成形又は接合により一体構造に構成したので,スペーサをエンドキャップ本体と合体して構成されるエンドキャップは,外装パイプの一端がエンドキャップにすでに配設した構造のパイプ部に構成されるので,パイプ部に内装パイプを挿入した後に,エンドキャップをケーシングの両端面にそれぞれ組み付けるだけで,パイプ部をケーシングに組み込んだ構造になり,外装パイプをケーシングに別途支持する必要が無く,スライダを容易に組み立てることができる。特に,スペーサは,外装パイプを合成樹脂の射出成形で一体成形で一体構造に構成する場合には,金型上からも可能な形状に構成されているので,スペーサにパイプ部が同時に形成され,製作し易い構造になっており,スペーサの幅方向の両側に一対の方向転換路の内周部を形成して,一方の方向転換路と連通するパイプ部である外装パイプを一体構造に設け,他方の方向転換路と連通する接続部である半円環部を一体構造に設けるだけであり,直動案内ユニットの部品点数を少なく構成することができるものになっている。また,スペーサは,ケーシングを介在させて互いに対向して配設されるので,ケーシングの両端に配設するスペーサは同一形状に作製すればよく,一種類の形状のスペーサの製作であるのでスペーサの製作が簡単である。内装パイプは,スペーサのパイプ部内の円環部の端面である段部に当接するまで挿入すれば良く,外装パイプへの内装パイプの組み付けがし易い構造に構成されている。また,この直動案内ユニットは,外装パイプがエンドキャップのスペーサと一体成形又は接合により一体構造に構成されていることで,他方側が半円環部で連結部を構成することとなり,組立誤差が小さくなり,循環路を転動体のボールが滑らかに転走可能になる。従って,この直動案内ユニットは,外装パイプをスペーサと一体成形又は接合により一体構造に構成することによって,部品点数を増加させることなく,取り扱い易い構造に構成されている。
この発明による直動案内ユニットの一実施例を示す斜視図である。 図1の直動案内ユニットを示す分解斜視図である。 図1の直動案内ユニットのA−A位置で水平面で断面して直動案内ユニットの一実施例の一部分を示すA−A断面図である。 図3の直動案内ユニット部分をB−B位置で垂直面で断面して直動案内ユニットの一部分を示すB−B断面図である。 図1の直動案内ユニットを構成するケーシングを示す正面図である。 図5のケーシングを示す側面図である。 図1の直動案内ユニットを構成するスペーサを示す正面図である。 図7のスペーサを示す側面図である。 図7のスペーサを示す平面図である。 図9のスペーサをC矢視で見た背面の一部分を示す部分背面図である。 図2の直動案内ユニットに配設された内装パイプを示す正面図である。 図11の内装パイプを示す側面図である。 図1の直動案内ユニットを構成するエンドキャップ本体を示す背面図である。 図13のエンドキャップ本体をD−D位置で断面してエンドキャップ本体を示すC−C断面図である。 図1の直動案内ユニットのA−A位置で水平面で断面して直動案内ユニットの別の実施例の一部分を示すA−A断面図である。
以下,図面を参照して,この発明による直動案内ユニットの実施例について説明する。この直動案内ユニットは,例えば,半導体製造装置,産業ロボット,工作機械等の各種装置の相対移動部に介在させて適用され,部品や機器の相対移動をスムーズに達成させるものである。この直動案内ユニットは,図1に示すように,長手方向両側面37に軌道溝16(第1軌道溝)が形成された断面矩形状で長手状の軌道レール1,及び軌道レール1に跨架して相対摺動自在なスライダ2から構成されている。この直動案内ユニットは,特に,図2〜図4又は図15に示すように,スライダ2を構成するケーシング3の袖部22の外側に位置する外装パイプ7を構成するパイプ部7Pが配設されており,エンドキャップ4に形成した方向転換路15と外装パイプ7に設けたリターン路20との接続構造に特徴を有すると共に,外装パイプ7がスライダ2を構成するエンドキャップ4のスペーサ6に一体成形又は接合により一体構造に形成されたパイプ部7Pで構成されていることに特徴としているものである。
まず,図1〜図4を参照して,この発明による直動案内ユニットの一実施例を説明する。この直動案内ユニットは,概して,長手方向の両側面37にそれぞれ形成された軌道溝16を備えた軌道レール1,軌道溝16に対向して形成された軌道溝17(第2軌道溝)を備え且つ軌道レール1に跨架して相対移動するスライダ2,並びに軌道溝16と軌道溝17との間に形成された軌道路40,軌道路40に沿って延びるスライダ2に設けられたリターン路20,及び軌道路40とリターン路20とを接続するスライダ2に設けられた方向転換路15から成る循環路を転走する複数の転動体であるボール29を有するものである。軌道レール1には,その上面56には,他の機台やベースに固定するための取付け孔18が複数形成されており,また,スライダ2を構成するケーシング3には,その上面の取付基準面23に他の機器をケーシング3に固定するための取付けねじ穴27が複数形成されている。また,スライダ2には,軌道路40に位置する転動体のボール29がスライダ2から脱落するのを防止するための保持バンド26,及びエンドキャップ4の端面63にそれぞれ配設され且つ循環路へ塵埃の侵入を防ぐ防塵するためリップ部を持つエンドシール9が設けられている。保持バンド26は,軌道レール1の逃げ溝55に長手方向に延びて配設されている。保持バンド26は,エンドキャップ4を構成するエンドキャップ本体5の正面60から側面41に掛けて形成された保持バンド溝25に係止してスライダ2に固定されている。
この直動案内ユニットにおいて,特に,スライダ2は,軌道レール1の上面56に対向した平板状の上部21と上部21の幅方向両側から垂下して軌道レール1の側面37に沿ってそれぞれ延び且つ内側に軌道溝17が形成された袖部22とから成るケーシング3,ケーシング3の両端面39にそれぞれ固着され且つ方向転換路15が形成された一対のエンドキャップ4,ケーシング3の袖部22の外側面24に長手方向即ち摺動方向に延びてそれぞれ配設され且つそれぞれのエンドキャップ4に設けられた一対の外装パイプ7,及び外装パイプ7内にそれぞれ嵌挿され且つ内径孔がリターン路20に形成された内側パイプである一対の内装パイプ8を備えていることを特徴としている。また,外装パイプ7は,内装パイプ8の肉厚tiよりも薄い肉厚toに形成されており,内装パイプ8は,外装パイプ7よりも弾性変形量の大きく潤滑剤を含浸可能な多孔質構造に形成されている。内装パイプ8を構成する多孔質構造の多孔部に含浸された潤滑剤は,リターン路20を通るボール29の押圧によって滲出してボール29に供給されるものである。例えば,外装パイプ7の外径がφD1で内径がφd1とすると,肉厚toは(φD1−φd1)/2である。また,内装パイプ8の外径がφDで内径がφdとすると,肉厚tiは(φD−φd)/2である。
この直動案内ユニットにおいて,エンドキャップ4は,ケーシング3の端面39に背面57が当接し且つ背面57の反対側端面である正面58に一対の方向転換路15の内周部14が形成されたスペーサ6と,スペーサ6の正面58に背面59が当接し且つ方向転換路15の内周部14に対向して方向転換路15の外周部13がそれぞれ形成されたエンドキャップ本体5とから成り,エンドキャップ本体5の当接面50にスペーサ6の端板部43を接して配設することによって構成されている。また,エンドキャップ本体5にスペーサ6を合体したエンドキャップ4には,対向するエンドキャップ4から延びる外装パイプ7を支持するため,外装パイプ7の端部61に嵌入してリターン路20の端部分を形成する背面57,59から突出する円環状突部である円環部12が形成されている。
また,スペーサ6は,図7〜図10に示すように,端板部43の幅方向両側面から垂下した袖部45を備えており,袖部45には,一方の方向転換路15の内周部14に連通する位置になる背面57に一体構造に形成された外装パイプ7になるパイプ部7Pと,他方の方向転換路15の内周部14に連通する位置になる背面57に一体構造に形成された半円環部11とを備えている。スペーサ6の背面57には,円環状突部の円環部12を略半分に分割して成る内側を構成して一方の方向転換路15の内周部14に連通している半円環部11,及び円環部12を略半分に分割して成る内側を構成して他方の方向転換路15の内周部14に連通し且つ外装パイプ7を形成するパイプ部7Pと一体成形で一体構造に構成された半円環部11Aが設けられており,また,図13及び図14に示すように,エンドキャップ本体5の背面59に形成された一対の半円環部10は,円環状突部の円環部12を略半分に分割して成る外側を構成して方向転換路15の外周部13に連通している。スペーサ6の半円環部11,11Aとエンドキャップ本体5の半円環部10とが合体して円環状突部の円環部12に形成されており,一方の円環部12は,対向するエンドキャップ4から延びる外装パイプ7の端部61に嵌入するものである。
また,ケーシング3は,図5及び図6に示すように,ケーシング3の袖部22の外側面24は,円筒形状の外装パイプ7に合致して断面半円形状の外側凹溝19に形成されており,外装パイプ7がケーシング3に沿ってしっかりと強固に配設され,転動体であるボール29をスムーズに転走させることができ,しかも,ケーシング3の袖部22の強度を低減することなく,ケーシング3の軌道溝17への焼入れ時にも熱的バランスが良好になるような形状に形成されている。また,この直動案内ユニットにおいて,外装パイプ7の長さL2は,内装パイプ8の長さLと円環状突部である円環部12の2倍の長さL1を合計した長さ(L2=L+2L1)であってケーシング3の長さに対応して設定されている。外装パイプ7は,エンドキャップ4と一体構造であって,ケーシング3に沿って配設された状態で外力,歪み等に対して強固に配設されることになる。
この実施例では,図2及び図3に示すように,外装パイプ7は,エンドキャップ4のスペーサ6と一体成形で一体構造に構成されてスペーサ6のパイプ部7Pとして構成したものを示している。エンドキャップ4は,ケーシング3の端面39に背面57が当接し且つ背面57の反対側端面に成る正面58に一対の方向転換路15の内周部14が形成されたスペーサ6と,スペーサ6の正面58に背面59が当接し且つそれぞれの方向転換路15の内周部14に対向して方向転換路15の外周部13が形成されたエンドキャップ本体5とから構成されている。スペーサ6には,一方の方向転換路15の内周部14に連通する位置になる背面57に外装パイプ7が一体構造に形成されてパイプ部7Pに構成されている。従って,この直動案内ユニットでは,同一形状のスペーサ6を一対にしてエンドキャップ本体5に配設して一対のエンドキャップ4を構成し,一対のエンドキャップ4をケーシング3の端面39にそれぞれ配設すれば,ケーシング3の袖部22の外側にパイプ部7P,即ち外装パイプ7が配設されて組み立てられた状態になる。
エンドキャップ4は,エンドキャップ本体5にスペーサ6を組み立てた状態で形成され,エンドキャップ4の背面には,外装パイプ7を支持するため外装パイプ7の端部に嵌入できるように,スペーサ6の端板部43から突出して延びる円環状突部である円環部12が形成されている。言い換えれば,スペーサ6の端板部43は,エンドキャップ本体5の当接面50に接して配設される肉厚tsに形成され,エンドキャップ本体45の半円環部10とスペーサ6の半円環部11,11Aとは合体して端面の高さが一致する円環部12を形成する。円環状突部である円環部12の長さL1 は,エンドキャップ4の背面から転動体であるボール29の直径の1/2〜1個分の長さに形成されている。また,円環状突部である円環部12の内周部分は,リターン路20の端部部分に構成されている。円環状突部である円環部12は,エンドキャップ本体5に形成された外側の半円環部10と,スペーサ6に形成された内側の半円環部11,11Aとが整合して合体することによって形成されている。エンドキャップ本体5の背面59には,方向転換路15の外周部13に連通して円環部12を略半分に分割した状態の外側の半円環部10が形成され,また,スペーサ6の背面57には,方向転換路15の内周部14に連通して円環部12を略半分に分割した状態の内側の半円環部11,11Aが形成されている。スペーサ6は,一方側の半円環部10が外装パイプ7の一方の端部に嵌入した状態で,外装パイプ7と合体して一体構造に形成され,外装パイプ7がパイプ部7Pとして構成される。パイプ部7Pの自由端の端部61には,エンドキャップ本体5の半円環部10とスペーサ6の半円環部11から成る円環部12が嵌合され,エンドキャップ4に外装パイプ7が固定された状態になる。
この直動案内ユニットでは,内装パイプ8は,図11及び図12に示すように,スペーサ6に設けたパイプ部7Pに嵌挿して内径孔の通し孔がリターン路20に構成され,潤滑剤含浸可能な多孔質構造の焼結樹脂から構成されている。スペーサ6のパイプ部7Pは,その根元の端部(根本部)に半円環部11Aがパイプ部7Pと一体構造に形成されており,半円環部11Aの端面が段部になって内装パイプ8の端面47の当接面30に形成している。内装パイプ8は,スペーサ6のパイプ部7Pに,端面47がパイプ部7Pの当接面30に接するまで嵌入されて,リターン路20を構成している。内装パイプ8は,パイプ部7Pに嵌挿されて,一方の端面47はパイプ部7Aと一体の半円環部11Aの端面である当接面30とから成る円環部12の端面に当接し,他方の端面47はエンドキャップ本体8の半円環部10の端面53とスペーサ6の半円環部11の端面54に当接状態に固定されている。内装パイプの長さLは,パイプ部7Pの長さL2から円環部12の長さL1 の2倍の長さを引いた長さL=L2−2×L1 で表される。言い換えれば,外装パイプ7の長さL2は,内装パイプ8の長さLと円環部12の2倍の長さを合計した長さであって,ケーシング3の長さに対応して設定されている。ケーシング3に沿って配設される外装パイプ7は,外力,歪み等に対して強固に配設されたエンドキャップ4に固定されている。
内装パイプ8及び外装パイプ7であるパイプ部7Pは,円筒状に形成されている。外装パイプ7であるパイプ部7Pは,ケーシング3の袖部22の外側に配設される。ケーシング3の袖部22の外側は,円筒形状のパイプ部7Pに合致して断面半円形状の外側凹溝19に形成されている。外装パイプ7であるパイプ部7Pは,内装パイプ8のリターン路20をボール29が転走する毎に発生するボール29の衝撃や転走の押圧を受容可能な強度を有しており,ケーシング3の剛性への影響を最小にする薄肉に形成されている。パイプ部7Pの肉厚toは,潤沢な潤滑剤を含浸した内装パイプ8の肉厚tiよりも薄肉に形成されている。内装パイプ8は,リターン路20を通るボール29の押圧を受けても外装パイプ7であるパイプ部7Pに支えられ,ボール29の押圧を受けた部分は容易に弾性変形して多孔質構造の多孔部に含浸された潤滑剤が滲出可能になってボール29に潤滑剤が塗布即ち供給されると同時に,弾性変形が戻る時等には,リターン路20に存在する余分な潤滑剤を内装パイプ8の多孔部に吸収して,適量の潤滑剤をボール29に供給可能に構成されている。
ケーシング3は,図5及び図6に示すように,対向する袖部22の間に形成される凹部42のそれぞれの内側に軌道溝17が長手方向である摺動方向に沿って形成され,袖部22のそれぞれの外側に外側凹溝19が軌道溝17と平行に沿った摺動方向に形成されている。この直動案内ユニットでは,特に,外側凹溝19は,ケーシング3の軽量化を図ると共に,ケーシング3の剛性の低下や軌道溝17の製作上のバランスを崩さないように最小の形状に構成されている。外側凹溝19は,外装パイプ7であるパイプ部7Pの円筒形状に合致して断面半円形状に形成されている。外側凹溝19の位置は,図4にも示すように,パイプ部7Pがケーシング3に配設された時に,パイプ部7Pの最大外側がケーシング3の側面である外側面24から突出しない位置に設定されている。図5に示すように,外側凹溝19から外側面24にかけて斜面38が形成され,外側凹溝19を研削加工可能に構成されている。ケーシング3の端面39には,ボルト28を螺入する一対のねじ穴33が形成され,ボルト28は,スペーサ6の取付け孔34,エンドキャップ本体5の取付け孔35及びエンドシール9の取付け孔36に通されてケーシング3のねじ穴33に螺入されて,スペーサ6,エンドキャップ本体5及びエンドシール9をケーシング3に固着する。
スペーサ6は,図7〜図10に示されているように,ケーシング3の端面39に沿った平らな形状に形成され且つケーシング3の上部21の端面に対向して端板部43,及び端板部43の両側からそれぞれ垂下した袖部45の正面58にケーシング3の軌道溝17と連通する位置に方向転換路15の内周部14が形成された方向転換路凸部44を備えている。更に,スペーサ6は,方向転換路15の内周部14に連通して方向転換路凸部44から背面57に回り込むように延びて背面57から突出して形成された円環部12の内側をそれぞれ形成する半円環部11,11A,及び一方の半円環部11Aに嵌入状態に一体構造に形成され且つ外装パイプ7のスペーサ側端面が端板部43に一体構造に構成されたパイプ部7Pから構成されている。スペーサ6の端板部43には,スライダ2を組み立てるためにボルト28を通すため一対の取付け孔34が形成されている。スペーサ6に一体構造のパイプ部7Pには,内装パイプ8を嵌挿配設するための嵌挿孔46が形成されている。この実施例では,スペーサ6のパイプ部7Pは,合成樹脂による射出成形によりスペーサ6と一体構造に成形されている。他の実施例では,スペーサ6とパイプ部7Pとをウェルディングで一体構造に形成してもよいことは勿論である。スペーサ6のパイプ部7Pの長さL2は,ケーシング3の端面39間であるケーシング3の長さに相当している。
内装パイプ8は,図11及び図12に示すように,ストレートな円筒形状に外装パイプ7よりも弾性変形量の大きい多孔質部材によって形成されている。内装パイプ8は,組立時には,外装パイプ7に嵌挿されてパイプ部7P内に位置する半円環部11,11Aの端面である当接面30に,内装パイプ8の端面47が当接するまで挿入される。内装パイプ8は,超高分子量ポリエチレンなどの合成樹脂微粒子を加熱成形して多孔質構造に形成されたものになっており,それ自体が強度を有し,高精度で耐摩耗性にも優れ,潤滑剤による多孔構造の目詰まりも生じず,潤滑剤の吸収,保持,及び供給に優れており,内装パイプ8内に形成されたリターン路20を通過する転動体のボール29に潤滑剤を長期にわたって供給できるものになっている。内装パイプ8は,潤滑剤が含浸されていない状態で,外装パイプ7内に遊嵌状態に嵌挿する嵌合状態に形成されている。外装パイプ7に対する内装パイプ8の嵌合状態は,寸法的には,0.08〜0.25mmのすきま嵌合に成っている。なお,φd1は外装パイプ7の内径であり,φDは内装パイプ8の外径である。
また,エンドキャップ本体5は,図13及び図14に示されるように,ケーシング3の端面39に沿った形状に形成され,ケーシング3の上部21の端面39に対向してスペーサ6の端板部43に当接する連結部48,連結部48の両側からそれぞれ垂下した袖部49の背面部分にケーシング3の軌道溝17と連通する位置,及びスペーサ6の方向転換路15の内周部14と合致する位置に方向転換路15の外周部13が形成された方向転換路凹部62,並びに方向転換路15の外周部13に連通して背面59から突出して形成された外側に成る半円環部10から構成されている。エンドキャップ本体5の連結部48には,スライダ2を組み立てるためにボルト28を通すため一対の取付け孔35が形成されると共に,エンドシール9の給油口31に対向して給油口32,及び給油口32を方向転換路15へと連通する給油溝51が形成されている。また,エンドキャップ本体5の連結部48には,その背面59にスペーサ6の当接面50となる方向転換路凹部62が形成されている。エンドキャップ本体5の袖部49には,方向転換路15と軌道路40との境界部においてボール29をスムーズに転走させるため軌道路40に臨むすくい爪52が形成されている。また,エンドキャップ4は,エンドキャップ本体5にスペーサ6を合体して構成され,エンドキャップ本体5の方向転換路15の外周部13とスペーサ6の方向転換路15の内周部14とが合致して方向転換路15が形成され,更に,エンドキャップ本体5の外側の半円環部10とスペーサ6の内側の半円環部11,11Aとが合致して円形になる円環部12に形成されている。円環部12は,エンドキャップ4の背面から突出した円環状突部として形成され,その円環状突部の内周が方向転換路15に連通したリターン路20の端部部分を形成して構成されている。
図15には,この発明による直動案内ユニットの別の実施例を説明する。第2実施例は,スペーサ6の構成が異なる以外は,上記実施例と全く同一の直動案内ユニットである。第2実施例では,スペーサ6に形成されている一対の半円環部11が両側とも同一形状に形成されており,一方の半円環部11に単独の外装パイプ7が嵌入されて一体に固着されている。即ち,第2実施例では,外装パイプ7をスペーサ6とが別体として成形して作製されているが,外装パイプ7をスペーサ6における一方の半円環部11に嵌入して固着すれば,上記実施例と全く同一のものになる。
この発明による直動転がり案内ユニットは,半導体製造装置,工作機械,各種組立装置,搬送機械,各種ロボット,精密機械,測定・検査装置,医療機器,マイクロマシーン等の各種装置における摺動部に組み込んで利用して好ましいものである。
1 軌道レール
2 スライダ
3 ケーシング
4 エンドキャップ
5 エンドキャップ本体
6 スペーサ
7 外装パイプ
7P パイプ部
8 内装パイプ
10 半円環部
11,11A 半円環部
12 円環部
13 外周部
14 内周部
15 方向転換路
16 軌道溝(第1軌道溝)
17 軌道溝(第2軌道溝)
19 外側凹溝
20 リターン路
21 上部
22 袖部
24 外側面
37 側面
39 端面
40 軌道路
to 外装パイプの肉厚
ti 内装パイプの肉厚
L 内装パイプの長さ
LI 円環部の長さ
L2 外装パイプの長さ

Claims (4)

  1. 長手方向両側面にそれぞれ形成された第1軌道溝を備えた軌道レール,前記第1軌道溝に対向して形成された第2軌道溝を備え且つ前記軌道レールに跨架して相対移動するスライダ,並びに前記第1軌道溝と前記第2軌道溝との間に形成された軌道路,前記軌道路に沿って延びる前記スライダに設けられたリターン路,及び前記軌道路と前記リターン路を接続する前記スライダに設けられた方向転換路から成る循環路を転走する複数の転動体であるボールを有することから成る直動案内ユニットにおいて,
    前記スライダは,前記軌道レールの上面に対向した平板状の上部と該上部の両側から垂下してそれぞれ前記軌道レールの前記側面に沿って延び且つ内側に前記第2軌道溝が形成された袖部とから構成されているケーシング,前記ケーシングの両端面にそれぞれ固着され且つ前記方向転換路が形成された一対のエンドキャップ,前記ケーシングの前記袖部の両側面に長手方向に延びてそれぞれ配設された一対の外装パイプを構成するパイプ部,及び前記パイプ部内にそれぞれ嵌挿され且つ内径孔が前記リターン路に形成された一対の内装パイプから構成されており,
    前記エンドキャップは,前記ケーシングの前記端面に背面が当接し且つ前記背面の反対側端面である正面に一対の前記方向転換路の内周部が形成されたスペーサと,前記スペーサの前記正面に背面が当接し且つ前記方向転換路の前記内周部に対向して前記方向転換路の外周部がそれぞれ形成されたエンドキャップ本体とから成り,
    前記エンドキャップ本体に前記スペーサが合体した前記エンドキャップの背面には,前記リターン路の端部部分が突出して形成される一対の円環部が設けられ,前記スペーサの前記背面には,前記方向転換路の前記内周部に連通して前記円環部を略半分に分割して成る一対の内側半円環部が形成され,及び前記エンドキャップ本体の前記背面には,前記方向転換路の前記外周部に連通して前記円環部を略半分に分割した一対の外側半円環部が形成され,
    それぞれの前記スペーサは,一方側の前記内側半円環部が外周に前記パイプ部の一方の端部が嵌入した状態で合体して一体構造に構成されると共に,前記一方側に対する他方側の前記内側半円環部が対向する他方の前記エンドキャップの前記スペーサから延びる前記パイプ部の前記一方に対する他方の端部に嵌入して前記パイプ部を支持して成り,
    前記エンドキャップ本体の前記外側半円環部は,前記パイプ部の両端部のそれぞれに嵌入して前記パイプ部を支持して構成されていることを特徴とする直動案内ユニット。
  2. 前記外装パイプを構成する前記パイプ部は前記内装パイプの肉厚よりも薄い肉厚に形成され,前記内装パイプは前記パイプ部よりも弾性変形量の大きい多孔質構造に形成され,前記多孔質構造の多孔部に含浸された潤滑剤は前記リターン路を通る前記ボールの押圧によって滲出して前記ボールに供給されることを特徴とする請求項1に記載の直動案内ユニット。
  3. 前記ケーシングの前記袖部の前記両側面は,円筒形状である前記外装パイプを構成する前記パイプ部に合致して断面半円形状の外側凹溝に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の直動案内ユニット。
  4. 前記外装パイプを構成する前記パイプ部の長さは,前記内装パイプの長さと前記円環部の2倍の長さを合計した長さであって,前記ケーシングの長さに対応して設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の直動案内ユニット。
JP2011148577A 2011-07-04 2011-07-04 直動案内ユニット Active JP5826537B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011148577A JP5826537B2 (ja) 2011-07-04 2011-07-04 直動案内ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011148577A JP5826537B2 (ja) 2011-07-04 2011-07-04 直動案内ユニット

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013015189A JP2013015189A (ja) 2013-01-24
JP2013015189A5 JP2013015189A5 (ja) 2014-06-26
JP5826537B2 true JP5826537B2 (ja) 2015-12-02

Family

ID=47688041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011148577A Active JP5826537B2 (ja) 2011-07-04 2011-07-04 直動案内ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5826537B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5820187B2 (ja) 2011-08-19 2015-11-24 日本トムソン株式会社 小形直動案内ユニット
JP6379449B2 (ja) * 2013-04-19 2018-08-29 日本精工株式会社 直動案内装置
JP6349085B2 (ja) * 2013-12-27 2018-06-27 日本トムソン株式会社 ボールスプライン
JP6349084B2 (ja) * 2013-12-27 2018-06-27 日本トムソン株式会社 ボールスプライン
JP6470536B2 (ja) * 2014-09-29 2019-02-13 日本トムソン株式会社 保持バンドを備えた直動転がり案内ユニット
JP6574622B2 (ja) * 2015-06-19 2019-09-11 日本トムソン株式会社 保持バンドを備えた直動転がり案内ユニット
JP6716231B2 (ja) 2015-11-11 2020-07-01 日本トムソン株式会社 曲動転がり案内ユニット

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4384379B2 (ja) * 2001-09-20 2009-12-16 日本トムソン株式会社 方向転換路とリターン路とを接続管部で連通した直動案内ユニット
JP2005003157A (ja) * 2003-06-13 2005-01-06 Nsk Ltd 直動案内装置
JP2005114066A (ja) * 2003-10-08 2005-04-28 Koyo Seiko Co Ltd ボールネジ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013015189A (ja) 2013-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5826537B2 (ja) 直動案内ユニット
JP5820187B2 (ja) 小形直動案内ユニット
JP4384379B2 (ja) 方向転換路とリターン路とを接続管部で連通した直動案内ユニット
JP5647463B2 (ja) 直動転がり案内ユニット
JP4505397B2 (ja) 直動案内ユニット
JP4965362B2 (ja) ローラ形式の直動案内ユニット
JP2016008710A (ja) アクチュエータ
US20130216160A1 (en) Side Seal for Linear Guide Apparatus, and Linear Guide Apparatus
JP4340617B2 (ja) 直動案内ユニット
JP2015224783A (ja) 直動転がり案内ユニット
JP5767561B2 (ja) 直動案内ユニット
JP6403992B2 (ja) 直動転がり案内ユニット
JP4500128B2 (ja) 直動案内ユニット
JP6945980B2 (ja) 曲動転がり案内ユニット及びそのスライダへの転動体の装填方法
JP4469705B2 (ja) 直動案内ユニット
US9897141B2 (en) Curvilinear motion rolling guide unit
JP4523890B2 (ja) 直動案内ユニット
JP2015183752A (ja) 潤滑部材を備えた直動案内ユニット
JP6407566B2 (ja) 直動転がり案内ユニット
JP2013108608A (ja) 直動転がり案内ユニット
JP6349084B2 (ja) ボールスプライン
JP6379449B2 (ja) 直動案内装置
JP4770261B2 (ja) 直動案内装置
JP4339187B2 (ja) 直動案内ユニット
JP6349085B2 (ja) ボールスプライン

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140509

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151014

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5826537

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250