JP2006009474A - 車両用自動開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 パルス信号の積算による開閉部材の位置検出ができない場合であっても制御装置に開閉部材の全閉状態を認識させ得る車両用自動開閉装置を提供することである。
【解決手段】 スライドドアが開閉動作すると制御装置はホールICから出力されるパルス信号Psをカウントし、そのパルスカウントCpが全閉判定パルス数α以下であり、且つフルラッチSWとラチェットSWがともにオンされたときにはスライドドアの全閉状態を認識して省電力モードを設定する。一方、ホールICが故障してホールICからパルス信号Psが出力されない場合には、パルスカウントCpがリセットされて、スライドドアの位置に拘わらず制御装置はスライドドアが全閉位置であることを認識する。これにより、ホールICが故障したときには、制御装置によるスライドドアの全閉状態の認識は、実質的にフルラッチSWとラチェットSWとの検出信号に基づいて行われる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、車両に設けられた開閉部材を自動的に開閉する車両用自動開閉装置に関し、特に、開閉部材が全閉状態となったときには消費電力を低下させる機能を有するものに関する。
自動車等の車両には、ドア、ドアガラス、サンルーフ、バックドア、トランクリッドなどの開閉部材が随所に設けられている。たとえば、ワゴン車やワンボックス車などでは、車両の側部にスライドドアを設けて車両側方からの乗降や荷物の積み下ろし等を容易に行い得るようにしている。
このようなスライドドアはドア開閉用のスペースが小さくて済むため比較的大きな開口部を得ることができる反面、ドア自体が大きく重くなる傾向にある。そのため、開閉する際には大きな操作力が必要となり、その開閉操作を自在に行うことは困難であった。
そこで、電動モータを駆動源とした車両用自動開閉装置を搭載し、この自動開閉装置によりスライドドアを自動的に開閉するようにした車両が開発されている。この自動開閉装置によれば、ドアや携帯端末に設けられた開閉スイッチを操作することによりスライドドアを自動的に開閉させることができるので、その開閉操作を容易にすることができる。また、自動開閉装置を設置すれば運転席からスライドドアを遠隔操作できるため、この利便性からも自動開閉装置の取り付け要請は少なくない。
このような自動開閉装置では、通常、障害物の挟み込みを回避するための挟み込み回避制御や全閉間際でドアの移動速度を低下させるスローストップなどの制御が行われるが、このような制御を行うためには電動モータの作動をスライドドアの位置に応じて制御する必要がある。そのため、たとえば特許文献1に示される自動開閉装置では、スライドドアの位置に応じたパルス信号を出力するセンサを設け、このセンサから出力されるパルス信号をスライドドアが基準位置(たとえば全閉位置)となったときを起点として積算することにより、スライドドアの位置を検出するようにしている。
一方、スライドドアには、半ドア位置まで閉まったドアを完全な全閉位置まで引き込むクローザ機構が設けられている。クローザ機構はラッチとラチェットとを備えたロック機構とラッチを駆動するアクチュエータとを有しており、ラッチにはハーフラッチスイッチとフルラッチスイッチが接続され、ラチェットにはラチェットスイッチが接続されている。スライドドアが半ドア位置まで閉じられると、ラッチがストライカに当接してハーフラッチ位置まで回転し、ハーフラッチスイッチとラチェットスイッチがオンされてスライドドアが半ドア状態となったことが検出される。半ドア状態が検出されるとアクチュエータが作動してラッチはフルラッチ位置まで回転駆動され、スライドドアは全閉位置まで引き込まれる。ラッチがフルラッチ位置まで回転するとフルラッチスイッチとラチェットスイッチがオンされてスライドドアの全閉状態が検出され、アクチュエータは停止する。
このような自動開閉装置ではスライドドアが全閉状態となったときには挟み込み回避制御やスローストップ制御あるいはドア位置検出などを行う必要がない。そこで、制御装置がスライドドアの全閉状態を認識したときには、いわゆる省電力モードを設定することにより制御装置の電力消費を抑制してバッテリーの負担を低減させるようにしている。
省電力モードを設定する際には、通常、フルラッチスイッチとラチェットスイッチがともにオンとなったときにスライドドアの全閉状態を認識し、これを条件として省電力モードを設定するようにしている。しかしながら、スライドドアが開いた状態のときにはラッチは外部に露出しているので、悪戯などによりラッチがフルラッチ位置まで回されてスライドドアの全閉状態が誤認識される恐れがある。
そこで、従来の自動開閉装置では、フルラッチスイッチとラチェットスイッチがともにオンされることに加えて、回転センサからのパルス信号の積算値が所定の全閉判定値以下となってスライドドアがラッチの悪戯を防止することができる程度まで閉じられたことが検出されたときにスライドドアの全閉状態を認識するようにしている。
特開平11−36703号公報
しかしながら、このような自動開閉装置では、回転センサが故障してパルス信号を出力することができない状態となったときには、スライドドアが開閉動作してもパルス信号の積算値は変化しないので、制御装置はスライドドアの位置を正確に認識することができなくなる。一方、回転センサが故障した場合であっても、フェイルセーフ機能によりスライドドアの自動開閉動作は禁止されるが、手動による開閉操作は可能である。
そのため、スライドドアが全開位置と全閉位置との間の中間位置にあるときに回転センサが故障し、スライドドアが手動により全閉位置まで閉じられた場合には、制御装置はスライドドアが閉じられたにも拘わらず未だ中間位置にあると誤認識し、スライドドアが閉じられているにも拘わらず省電力モードが設定されずに、バッテリーに負担をかけることになる。
本発明の目的は、パルス信号の積算による開閉部材の位置検出ができない場合であっても制御装置に開閉部材の全閉状態を認識させ得る車両用自動開閉装置を提供することにある。
本発明の車両用自動開閉装置は、車両に設けられた開閉部材を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、前記開閉部材を開閉駆動する電動モータと、前記開閉部材が全閉状態となったことを検出する全閉検出手段と、前記開閉部材の移動に応じてパルス信号を出力するパルス信号出力手段と、前記開閉部材が基準位置にあるときを起点として前記パルス信号を積算することにより前記開閉部材の位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段により検出される前記開閉部材の位置に基づいて前記電動モータの作動を制御するとともに前記全閉検出手段により前記開閉部材が全閉状態となったことが検出され且つ前記位置検出手段により前記開閉部材が全閉位置にあることが検出されたときに前記開閉部材の全閉状態を認識する制御手段とを有し、前記パルス信号出力手段が前記パルス信号を出力することができない状態となったときには前記位置検出手段に前記開閉部材が全閉位置にあると認識させることを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記開閉部材に設けられたラッチが前記車両に設けられたストライカに完全に係合したことをフルラッチスイッチが検出し、前記ラッチにラチェットが係合したことをラチェットスイッチが検出したときに前記制御手段が前記開閉部材の全閉状態を検出することを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記位置検出手段は前記パルス信号の積算値が前記開閉部材の全閉位置に対応する全閉値に対して所定の全閉判定パルス数以内の値となったときに前記開閉部材が全閉位置となったことを検出することを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記開閉部材が全閉位置にあるときを起点として前記パルス信号が積算され、前記パルス信号出力手段が前記パルス信号を出力することができない状態となったときには前記パルス信号の積算値がリセットされることを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記制御手段は前記開閉部材の全閉状態を認識したときに省電力モードに設定されることを特徴とする。
本発明によれば、パルス信号の積算による位置検出ができない状態であっても全閉検出手段により開閉部材の全閉状態が検出されたときには制御装置に開閉部材の全閉状態を認識させることができるので、制御装置に開閉部材の全閉状態に対応した制御を行わせることができる。特に、開閉部材の全閉状態が制御装置により認識されたときに省電力モードが設定される機能を有する場合では、パルス信号の積算による位置検出ができない状態であっても開閉部材が全閉状態とされたときに省電力モードを設定してバッテリーの負担を低減させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態である車両用自動開閉装置を備えた車両を示す側面図であり、図2は図1に示す車両用自動開閉装置の詳細を示す拡大平面図である。
図1に示す車両11には開閉部材としてのスライドドア12が設けられており、車体13の側部に形成された開口部13aはこのスライドドア12により開閉される。スライドドア12は車体13の側面に固定されたガイドレール14に案内されて図中実線で示す全閉位置と一点鎖線で示す全開位置との間で開閉自在となっており、車室内に設けられた図示しないセカンドシートやサードシートへの乗降や荷物の積み降ろし等を行う際には所望の位置まで開かれる。
図2に示すように、スライドドア12はローラアッシー15を有しており、このローラアッシー15がガイドレール14に案内されることにより車両11の前後方向に移動自在つまり開閉自在となっている。また、ガイドレール14の車両前方側には車室内側に湾曲する曲部14aが設けられ、この曲部14aにローラアッシー15が案内されることによりスライドドア12は車体13の側面と同一面に収まるように車体13の内側に引き込まれて閉じられる。なお、図示はしないが、ローラアッシー15は図示する部位(センター部)以外にスライドドア12の前端部の上下部分(アッパー部・ロア部)にも設けられており、これらに対応して車体13の開口部13aの上下部位にもアッパー部・ロア部に対応するガイドレールが設けられ、スライドドア12は車体13に計3カ所において支持されている。
この車両11にはスライドドア12を自動的に開閉するために車両用自動開閉装置21(以下開閉装置21とする)が設けられている。この開閉装置21はガイドレール14の略中央部に位置して車体13の内側に固定される駆動ユニット22と車両前方側と後方側からローラアッシー15に接続される2本のケーブル23a,23bとを有しており、これらのケーブル23a,23bはそれぞれガイドレール14の両端に設けられた反転プーリ24a,24bを介して駆動ユニット22に案内されている。そして、これらのケーブル23a,23bのいずれか一方側を駆動ユニット22で引くことによりスライドドア12を自動的に開閉動作させるようになっている。
図3は図2に示す駆動ユニットの詳細を示す平面図であり、図4は図3におけるA−A線に沿う断面図である。
図3、図4に示すように、駆動ユニット22にはスライドドア12を開閉駆動するための駆動力を発生する電動モータ25が設けられている。この電動モータ25は図示しない電源端子間に電流が供給されることにより作動し、供給される電流の方向に応じて回転軸26が正逆回転するようになっている。
回転軸26の回転は、回転軸26に固定される駆動ギヤ31と2つの中間ギヤ32,33および出力軸34に固定される従動ギヤ35を介して所定の回転数にまで減速して出力軸34に伝達され、この出力軸34に固定されたドラム36を回転駆動する。ドラム36の外周面には螺旋状の案内溝36aが形成され、駆動ユニット22に案内されたケーブル23a,23bは案内溝36aに沿ってドラム36に複数回巻き付けられている。これにより、電動モータ25が作動すると車両前方側あるいは後方側のいずれか一方のケーブル23a,23bがドラム36に巻き取られてスライドドア12はケーブル23aあるいはケーブル23bに引かれながら移動する。つまり、スライドドア12は電動モータ25により開閉駆動されるようになっている。
図3に示すように、ドラム36と2つの反転プーリ24a,24bとの間にはそれぞれテンショナ41a,41bが設けられ、ドラム36が電動モータ25に回転駆動された直後に生じるケーブル23a,23bの弛みやローラアッシー15がガイドレール14の曲部14aを通過する際に生じるケーブル23a,23bの周長変化がテンショナ41a,41bに吸収されてケーブル23a,23bの張力は常に一定範囲に維持される。
図4に示すように、回転軸26には周方向に多数の磁極が着磁された多極着磁磁石42が固定されており、この多極着磁磁石42の回転軌道近傍には2つのホールIC43a,43bが設けられている。これらのホールIC43a,43bは回転軸26とともに多極着磁磁石42が回転すると、その回転数に比例したパルス信号Psを出力する。つまり、パルス信号出力手段としてのホールIC43a,43bは電動モータ25の回転数つまり各ギヤ31〜33,35やドラム36、ケーブル23a,23bなどを介して回転軸26に接続されるスライドドア12の移動に応じたパルス信号Psを出力する。また、各ホールIC43a,43bは互いに90度の位相差をもって配置されており、これにより各ホールIC43a,43bが出力するパルス信号Psの位相が互いに90度ずらされている。なお、ホールICとは磁界の変化を電圧に変換するセンサである。
図5は図1に示す車両用自動開閉装置の制御体系を示す説明図であり、この駆動ユニット22には電動モータ25の作動を制御するために制御手段としての制御装置44が設けられている。この制御装置44は、図示しないイクロプロセッサ(CPU)や制御プログラム、演算式およびマップデータなどが格納されるROM、マイクロプロセッサで演算処理したデータを一時的に格納するRAMなどのメモリを備えており、所謂マイクロコンピュータとしての機能を有している。
制御装置44には前述のホールIC43a,43bが接続されており、各ホールIC43a,43bからのパルス信号Psが入力されると、制御装置44はパルス信号Psの周期に基づいて電動モータ25の回転数つまりスライドドア12の移動速度を検出し、また、パルス信号Psの出現タイミングに基づいて電動モータ25の回転方向つまりスライドドア12の移動方向を検出する。
また、位置検出手段としての制御装置44は、スライドドア12が基準位置つまり全閉位置にあるときを起点としてパルス信号Psを積算つまりカウントすることによりスライドドア12の位置を検出する。この場合、パルス信号Psの積算値つまりパルスカウントCpがスライドドアの全閉位置に対応する全閉値である0(ゼロ)に対して所定の全閉判定パルス数α(αは正数)以内の値となったとき、つまりパルスカウントCpが全閉判定パルス数α以下となったときにスライドドア12が全閉位置にあることが検出される。また、パルスカウントCpが増加するとそれに応じたスライドドア12の位置が検出され、パルスカウントCpが開閉ストローク値N以上となったときにはスライドドア12が全開位置となったことが検出される。
ここで、全閉判定パルス数αは、スライドドア12の端部に設けられたラッチ(ラッチの詳細については後述する)に対する外部からの操作を不能とする開度に対応する値に設定され、これによりラッチに対する悪戯などによる不正な操作が防止される。また、開閉ストローク値Nはスライドドア12が全開位置となったことを検出することができる程度の許容範囲を含んで設定されており、これにより、スライドドア12が全開位置となったことはパルスカウントCpが開閉ストローク値N以上となったときに検出される。
制御装置44には図示しないスライドドア開閉スイッチ(以下開閉スイッチとする)が接続され、乗員などにより開閉スイッチが操作されると制御装置44に開閉指令信号が入力される。開閉指令信号が入力されると制御装置44は、図示しないROMに格納された制御プログラムなどを参照することにより、パルスカウントCpから検出されるスライドドア12の位置に基づいて電動モータ25の作動を制御する。
このような構造により、開閉スイッチの開側が操作されると、電動モータ25が正転してドラム36は図5において反時計回りとなる開方向に回転し、車両後方側のケーブル23bがドラム36に巻き取られてスライドドア12はケーブル23bに引かれながら全開位置へ向かって移動する。反対に、開閉スイッチの閉側が操作されると、電動モータ25が逆転してドラム36は図5において時計回りとなる閉方向に回転し、車両前方側のケーブル23aがドラム36に巻き取られてスライドドア12はケーブル23aに引かれながら全閉位置へ向かって移動する。このように、開閉スイッチが操作されると、スライドドア12は電動モータ25に開閉駆動されて自動的に開閉動作する。
一方、制御装置44には、ホールIC43a,43bがパルス信号Psの出力ができない状態となる故障を生じたときには、これを故障検出機能により検出する。そして、この故障検出機能によりホールIC43a,43bの故障を検出したときには、制御装置44はフェイルセーフ機能によりスライドドア12の自動開閉動作を禁止するようになっている。したがって、ホールIC43a,43bが故障した場合には、開閉スイッチを操作しても電動モータ25は起動されず、スライドドア12は手動によってのみ開閉される状態とされる。
図2に示すように、スライドドア12の車両前方側の端部にはドアロック機構部45とクローザモータ46およびクローザ制御装置47を有するクローザ機構48が設けられ、半ドア位置まで閉じられたスライドドア12はクローザ機構48により自動的に全閉位置まで引き込まれるとともに全閉状態に保持されるようになっている。
図6はスライドドアに設けられるクローザ機構のドアロック機構部の詳細を示す正面図であり、ドアロック機構部45はラッチ51とラチェット52とを有している。
ラッチ51は車体13の開口端部13bに固定されたストライカ53に係合する係合溝51aが形成されたフォーク形状に形成され、ラッチ軸51bに支持されてアンラッチ位置L1からストライカ53に仮係合するハーフラッチ位置L2を経てストライカ53に完全に係合するフルラッチ位置L3まで回動自在、且つ、図中反時計回り方向に付勢された状態となっている。一方、ラチェット52はラチェット軸52aに支持されてラッチ51と同一面上において回動自在、且つ、ラッチ51方向に付勢された状態となっており、ハーフラッチ位置L2あるいはフルラッチ位置L3となったラッチ51に係合してラッチ51のアンラッチ方向への回転を規制する。
また、クローザ機構48にはハーフラッチスイッチ54(以下ハーフラッチSW54とする)とフルラッチスイッチ55(以下フルラッチSW55とする)が設けられており、ハーフラッチSW54によりラッチ51がハーフラッチ位置L2となったことが検出され、フルラッチSW55によりラッチ51がフルラッチ位置L3となったことが検出される。また、クローザ機構48にはラチェットスイッチ56(以下ラチェットSW56とする)が設けられ、このラチェットSW56によりラチェット52がラッチ51に係合したことが検出される。
一方、クローザモータ46はラッチ軸51bに連結されており、このラッチ軸51bを回転駆動することによりラッチ51をハーフラッチ位置L2からフルラッチ位置L3まで回転させる。また、クローザモータ46はスライドドア12が全閉位置から開方向に移動を開始する際には、ラチェット52をラッチ51との係合が外れる位置にまで回転駆動させることができる。
クローザ制御装置47は制御信号を演算する図示しないマイクロプロセッサ(CPU)と、制御プログラム、演算式およびマップデータなどが格納される図示しないROMと、一時的にデータを格納する図示しないRAMなどを有する所謂マイクロコンピュータとしての機能を有するものであり、各スイッチ54〜56とクローザモータ46はそれぞれクローザ制御装置47に接続されている。
クローザ制御装置47は各スイッチ54〜56から入力される検出信号のパターンに応じてスライドドア12の状態を検出し、この検出結果に応じてクローザモータ46を作動させる。つまり、各スイッチ54〜56の検出が成されていない状態からハーフラッチSW54によりラッチ51がハーフラッチ位置L2となったことが検出され且つラチェットSW56によりラチェット52がラッチ51に係合したことが検出されたときには、クローザ制御装置47はスライドドア12が開状態から半ドア状態に移行したことを検出してクローザモータ46を作動させる。これにより半ドア位置まで閉じられたスライドドア12はクローザモータ46の動力により自動的に全閉位置にまで引き込まれる。また、スライドドア12が全閉位置まで引き込まれてフルラッチSW55によりラッチ51がフルラッチ位置L3となったことが検出され、且つラチェットSW56によりラチェット52がラッチ51に係合したことが検出されたときには、全閉検出手段としてのクローザ制御装置47はスライドドア12が全閉状態となったことを検出してクローザモータ46を停止させる。
クローザ制御装置47はフラットケーブルなどを介して制御装置44に接続されており、クローザ制御装置47がフルラッチSW55とラチェットSW56の検出信号からスライドドア12の全閉状態を検出したときには、その検出結果が制御装置44にも入力される。そして、制御装置44は、クローザ制御装置47によりスライドドア12が全閉状態となったことが検出され、且つパルス信号PsのパルスカウントCpの値が全閉判定パルス数α以下となってスライドドア12が全閉位置にあることが検出されたときには、スライドドア12が全閉状態であると認識するようになっている。
また、制御装置44は、故障検出機能によりホールIC43a,43bがパルス信号Psの出力ができない状態となったことが検出されたときには、パルスカウントCpをリセット(0に戻す)することによりスライドドア12が全閉位置であることを強制的に認識させ、これによりホールIC43a,43bが故障した場合であってもクローザ制御装置47によりスライドドア12の全閉状態が検出されれば制御装置44がスライドドア12の全閉状態を認識することができるようにしている。
そして、制御装置44は、クローザ制御装置47からの検出信号とパルスカウントCpとによりスライドドア12の全閉状態を認識したときには、CPUなどの機能を停止させることにより消費電力を低減させる省電力モードに設定されるようになっている。
図7は図1に示す車両用自動開閉装置における省電力モードの設定手順を示すフローチャート図であり、以下に、省電力モードの設定手順についてこのフローチャート図に基づいて説明する。
まず、スライドドア12が自動開閉動作あるいは手動で開閉操作されるとステップS1においてパルス信号Psのカウントが開始され、次いでステップS2においてホールIC43a,43bが故障しているか否かが判断される。ステップS2においてホールIC43a,43bが故障していないと判断されると、ステップS3においてパルスカウントCpが全閉判定パルス数α以下か否かが判断される。ステップS3においてパルスカウントCpが全閉判定パルス数α以下であると判断されるとステップS4においてフルラッチSW55がオン(ラッチ51がフルラッチ位置L3にあることを検出した状態)であるか否かが判断され、フルラッチSW55がオンであると判断されるとステップS5においてラチェットSW56がオン(ラチェット52がラッチ51に係合していることを検出した状態)であるか否かが判断される。そして、これらを両方満たした場合にはステップS6において制御装置44はスライドドア12の全閉状態を認識し、ステップS7において省電力モードに設定される。
一方、ステップS2においてホールIC43a,43bに故障があると判断された場合には、ステップS8においてパルスカウントCpがリセットされる。したがって、ホールIC43a,43bが故障している場合には、スライドドア12の位置に拘わらずステップS3においてパルスカウントCpが全閉判定パルス数α以下であると判断され、制御装置44によるスライドドア12の全閉状態の認識は、実質的にその後のステップS4,S5つまりクローザ制御装置47からの検出信号によってのみ判断される。
したがって、たとえばスライドドア12が全開位置と全閉位置の間の中間位置にあるときにホールIC43a,43bが故障した場合であっても、手動によりスライドドア12が全閉位置に移動されてフルラッチSW55とラチェットSW56とが作動してクローザ制御装置47によりスライドドア12の全閉状態が検出されれば、制御装置44によりスライドドア12の全閉状態が認識されることになる。これにより、ホールIC43a,43bの故障によりスライドドア12の位置が検出できない場合でも、スライドドア12が閉じられれば制御装置44により省電力モードが設定されることになり、車両11に搭載されたバッテリーの負担を低減させることができる。また、この状態において、ホールIC43a,43bの故障状態を警報やランプ等によって、乗員等に知らせるようにしてもよい。
このように、この開閉装置21では、ホールIC43a,43bがパルス信号Psを出力することができない状態となったときでも、クローザ制御装置47によりスライドドア12の全閉状態が検出されれば制御装置44にスライドドア12の全閉状態を認識させることができるので、制御装置44にスライドドア12の全閉状態に適応した制御を行わせることができる。特に、スライドドア12の全閉状態が制御装置44により認識されたときに省電力モードが設定される場合では、パルス信号Psのカウントによるドアの位置検出ができない状態であってもスライドドア12が閉じられたときに省電力モードを設定してバッテリーの負担を低減させることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、前記実施の形態おいては、本発明はスライドドア12を開閉駆動する開閉装置21に適用されているが、これに限らず、たとえばドアに開閉自在に装着されるドアガラスを自動的に開閉するパワーウインド装置や車両後端部に設けられたバックドアを自動的に開閉するパワーバックドア装置等、他の開閉装置に適用してもよい。
また、前記実施の形態においては、クローザ制御装置47はフルラッチSW55とラチェットSW56の検出信号からスライドドア12の全閉状態を検出するようにしているが、これに限らず、たとえばスライドドア12が全閉状態となったときに作動するリミットスイッチなどを用いてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、スライドドア12の基準位置は全閉位置とされているが、これに限らず、全開位置や中間位置などその位置は問わない。
本発明の一実施の形態である車両用自動開閉装置を備えた車両を示す側面図である。 図1に示す車両用自動開閉装置の詳細を示す拡大平面図である。 図2に示す駆動ユニットの詳細を示す平面図である。 図3におけるA−A線に沿う断面図である。 図1に示す車両用自動開閉装置の制御体系を示す説明図である。 スライドドアに設けられるクローザ機構のドアロック機構部の詳細を示す正面図である。 図1に示す車両用自動開閉装置における省電力モードの設定手順を示すフローチャート図である。
符号の説明
11 車両
12 スライドドア
13 車体
13a 開口部
13b 開口端部
14 ガイドレール
14a 曲部
15 ローラアッシー
21 車両用自動開閉装置
22 駆動ユニット
23a,23b ケーブル
24a,24b 反転プーリ
25 電動モータ
26 回転軸
31 駆動ギヤ
32,33 中間ギヤ
34 出力軸
35 従動ギヤ
36 ドラム
36a 案内溝
41a,41b テンショナ
42 多極着磁磁石
43a,43b ホールIC
44 制御装置
45 ドアロック機構部
46 クローザモータ
47 クローザ制御装置
48 クローザ機構
51 ラッチ
51a 係合溝
51b ラッチ軸
52 ラチェット
52a ラチェット軸
53 ストライカ
54 ハーフラッチスイッチ
55 フルラッチスイッチ
56 ラチェットスイッチ
Ps パルス信号
Cp パルスカウント
α 全閉判定パルス数
N 開閉ストローク値
L1 アンラッチ位置
L2 ハーフラッチ位置
L3 フルラッチ位置

Claims (5)

  1. 車両に設けられた開閉部材を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、
    前記開閉部材を開閉駆動する電動モータと、
    前記開閉部材が全閉状態となったことを検出する全閉検出手段と、
    前記開閉部材の移動に応じてパルス信号を出力するパルス信号出力手段と、
    前記開閉部材が基準位置にあるときを起点として前記パルス信号を積算することにより前記開閉部材の位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段により検出される前記開閉部材の位置に基づいて前記電動モータの作動を制御するとともに前記全閉検出手段により前記開閉部材が全閉状態となったことが検出され且つ前記位置検出手段により前記開閉部材が全閉位置にあることが検出されたときに前記開閉部材の全閉状態を認識する制御手段とを有し、
    前記パルス信号出力手段が前記パルス信号を出力することができない状態となったときには前記位置検出手段に前記開閉部材が全閉位置にあると認識させることを特徴とする車両用自動開閉装置。
  2. 請求項1記載の車両用自動開閉装置において、前記開閉部材に設けられたラッチが前記車両に設けられたストライカに完全に係合したことをフルラッチスイッチが検出し、前記ラッチにラチェットが係合したことをラチェットスイッチが検出したときに前記制御手段が前記開閉部材の全閉状態を検出することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用自動開閉装置において、前記位置検出手段は前記パルス信号の積算値が前記開閉部材の全閉位置に対応する全閉値に対して所定の全閉判定パルス数以内の値となったときに前記開閉部材が全閉位置となったことを検出することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用自動開閉装置において、前記開閉部材が全閉位置にあるときを起点として前記パルス信号が積算され、前記パルス信号出力手段が前記パルス信号を出力することができない状態となったときには前記パルス信号の積算値がリセットされることを特徴とする車両用自動開閉装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用自動開閉装置において、前記制御手段は前記開閉部材の全閉状態を認識したときに省電力モードに設定されることを特徴とする車両用自動開閉装置。

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