JP2006007883A - カメラ内蔵型バックミラー - Google Patents

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Teiichiro Takano
貞一郎 高野
Yoshifumi Kawaguchi
嘉史 川口
Junji Nishiyama
純司 西山
Takeaki Okamura
武昭 岡村
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Abstract

【課題】 本発明は、簡単な構成により、赤外線投光装置が外部から視認されないようにし、さらに赤外線投光装置自体が簡単に構成され得るようにしたカメラ内蔵型バックミラーを提供することを目的とする。
【解決手段】 バックミラーを備えたミラーハウジング13と、ミラーハウジングの下方領域に内蔵されたカメラモジュール20と、を含み、上記カメラモジュールが、上記ミラーハウジングの窓部を介して前方に向かって斜め下方に向いたカメラ21と、このカメラの撮像範囲に対して赤外光を照射する赤外線投光装置22と、を備え、上記赤外線投光装置22が、赤外光を出射する赤外光源23と、この赤外光源の赤外光照射方向に配置された透光カバー24を備えており、上記透光カバー24が、可視光を透過せず且つ赤外光のみを透過する材料から成形されるように、カメラ内蔵型バックミラー10を構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カメラ内蔵型バックミラー、特に赤外線投光装置を備えたカメラ内蔵型バックミラーに関するものである。
従来、このようなカメラ内蔵型バックミラー1は、図6に示すように、自動車2の所謂ドアミラー3のうち、特に助手席側のドアミラー3内に内蔵されたカメラにより助手席側の前輪2a付近の領域Aを撮像して、その撮像画面を車内に設けられた表示画面(図示せず)上に表示することにより、運転席から見えにくい部位の安全を確認することができるようになっている。
そして、このようなカメラ内蔵型バックミラーは、夜間や屋内等の暗い環境でも撮像することができるように、可視光領域及び赤外領域の双方に感度を有するカメラを使用すると共に、例えば赤外LED等から成る赤外線投光装置を備えており、この赤外線投光装置によってカメラの撮像領域に対して赤外線を照射することにより、明るい撮像画面を得ることができるようになっている。
このようなカメラ内蔵型バックミラーは、例えば特許文献1や特許文献2から公知である。
特許文献1及び特許文献2によるカメラ内蔵型バックミラーは、バックミラー筐体の下面に設けられた窓部内にカメラ及び赤外LED等から成る赤外線投光装置を備えており、赤外線投光装置から窓部を介して所定領域に赤外線を照射し、その反射光を再び窓部を介してカメラにより撮像するようになっている。
特開2003−267140号公報 特開2003−159998号公報
ところで、上述した特許文献1によるカメラ内蔵型バックミラーにおいては、窓部を通して、内部の赤外線投光装置が見えないように、窓部の赤外線投光装置が対向する領域にて、窓部を閉塞する透明カバーに対して、可視光を透過せず且つ赤外光のみを透過させる材料を二色成形により一体化している。
これにより、外部から窓部を見た場合に、可視光が透過しないことから、窓部内に備えられた赤外線投光装置が視認されず、美観が向上するようになっている。
しかしながら、このような構成においては、透明カバーの製造工程に二色成形の工程が必要であることから、透明カバーを作製するための工程数が増え、製造コストが高くなってしまうことになる。
また、特許文献2によるカメラ内蔵型バックミラーにおいては、単に透明カバーと記載されているのみであり、特に赤外線投光装置を外部から視認されないようには構成されていない。
これに対して、透明カバーを使用する場合、透明カバーの内面に多数のレンズカットを形成することにより、赤外線投光装置を外部から視認されないようにすることも知られている。
しかしながら、このような構成では、透明カバーの形状が複雑となり、設計コストや金型コストが高くなってしまう。
さらに、このようなカメラ内蔵型バックミラーにおいては、図7に示すように、カメラ内蔵型バックミラー1は、そのミラーハウジング4が、車両前方に対して外側が後方に向かって斜めに延びている。
従って、図8に詳細に示すように、赤外線投光装置5を構成する複数個の赤外LED5aを基板5bと共に、ミラーハウジング4の内面4aに沿って配置すると、赤外線投光装置5から出射される赤外光Lは、やや外側に向かって領域Bに対して照射されることになり、カメラ6の撮像範囲Aから外れてしまうことになる。
これに対して、赤外線投光装置5からの赤外光Lをカメラ6の撮像範囲Aに向けるような配光特性を実現するために、透明カバーの内面にレンズカットを備えようとしても、前述のように赤外線投光装置5を外部から見えなくするためのレンズカットが形成されているので、配光特性の制御のためのレンズカットを透明カバー内面に備えることは困難である。
このため、従来は、赤外線投光装置5を構成する複数個の赤外LED5aに関して、基板上に実装する際に、図9に示すように、各赤外LED5aのリード部を基板5bに対して屈曲させたり、あるいは図10に示すように、各赤外LED5aを個別の基板5c上に実装して、各基板5cを斜めに階段状に配置するようにしている。
しかしながら、赤外LEDLE5aのリード部を屈曲させて基板5bに実装する場合には、各赤外LED5aをそれぞれ最適な方向に向けてリード部を所定角度で屈曲させることは実質的に困難である。
また、個別の基板5cを使用する場合には、専用の基板5cを設計・製造する必要があり、生産効率が低下すると共に、各個別の基板5cをそれぞれ最適な方向に向けて配置することは実質的に困難であり、コストが大幅に高くなってしまう。
また、車載用光源が車両用外部へ出射光を有する場合、ヘッドランプ、リアコンビネーションランプ、ウィンカーランプなどの灯具以外による可視領域の発光を有することは好ましくない。すなわち、赤外LEDを用いた場合に発生する赤色漏れ光をなくすことが好ましい。
本発明は、以上の点から、簡単な構成により、赤外線投光装置からの可視領域の発光を抑え、赤外線投光装置が外部から視認されないようにし、さらに赤外線投光装置自体が簡単に構成され得るようにしたカメラ内蔵型バックミラーを提供することを目的としている。
上記目的は、本発明の第一の態様によれば、車両に搭載する視覚確認用のミラーを装着したミラーハウジングと、このミラーハウジングの下方領域に内蔵されたカメラモジュールと、を含んでおり、上記カメラモジュールが、上記ミラーハウジングに備えられた可視光及び赤外光に感度を有するカメラと、このカメラの撮像範囲に対して赤外光を照射する赤外線投光装置と、を備えている、カメラ内蔵型バックミラーにおいて、上記赤外線投光装置が、赤外光を出射する赤外光源と、この赤外光源の赤外光照射方向に配置された透光カバーを備えており、上記透光カバーが、可視光を透過せず且つ赤外光のみを透過する材料から成形されていて、上記ミラーハウジングに一体的に取り付けられていることを特徴とする、カメラ内蔵型バックミラーにより、達成される。
この第一の態様では、赤外線透光装置の赤外光源から出射した赤外光が、透光カバーを透過して、カメラモジュールのカメラの撮像範囲に対して照射される。これにより、この撮像範囲で反射された赤外光が、カメラモジュールのカメラに入射することにより、カメラが撮像範囲の画像を撮像することになる。
この場合、上記透光カバーは、赤外線透光装置の赤外光源からの赤外光を透過するが、可視光は透過しない。
これにより、外部から透光カバーを観察した場合、透光カバーの内側に配置された赤外線透光装置の赤外光源が視認され得ない。従って、赤外線透光装置の美観が向上し、赤色漏れ光による種々の問題も解消することになる。
そして、従来の透明材料から成る透明カバーを使用した場合のように、透光カバーの内面に、外部から赤外光源が視認されないようにするためのレンズカットを形成する必要がなく、透光カバーが簡単に形成され得ることになる。
さらに、上記透光カバーは、赤外線透光装置の赤外光源に対向した領域のみに設けられているので、従来の透明カバーに対して、例えば二色成形等によって一体に形成する必要がないので、簡単な工程により、低コストで構成され得ることになる。
本発明の第二の態様によるカメラ内蔵型バックミラーは、前記第一の態様によるカメラ内蔵型バックミラーにおいて、上記透光カバーを構成する材料の光透過スペクトルが、上記赤外線投光装置の赤外光源のピーク波長より長波長側で赤外光源の光度ピーク値で規格化した発光スペクトルと交差して、低波長側から立ち上がることを特徴とする。
この第二の態様では、透光カバーが、赤外線投光装置の赤外光源のピーク波長より長波長側で透過スペクトルが立ち上がることにより、上記赤外光源からの赤外光を確実に透過させると共に、可視光そして赤外光源からの僅かな赤色漏れ光を確実に遮断することができる。
これにより、赤外線投光装置の赤外光源から赤外光が上記透光カバーを透過して所定範囲に照射されると共に、赤外線投光装置の赤外光源が外部から確実に視認され得なくなり、また赤外線投光装置の赤外光源からの僅かな赤色漏れ光が透光カバーにより遮断されるので、周辺歩行者や他の自動車の運転者に対して幻惑光になるようなことがない。
本発明の第三の態様によるカメラ内蔵型バックミラーは、前記第二の態様によるカメラ内蔵型バックミラーにおいて、上記透光カバーを構成する材料の光透過スペクトルが、上記赤外光源の発光スペクトルと透過率30乃至80%付近で交差することを特徴とする。
この第三の態様では、透明カバーが、赤外線投光装置の赤外光源からの赤外光をより一層確実に透過させると共に、可視光を確実に遮断することができる。これにより、赤外線投光装置の赤外光源から赤外光が上記透光カバーを透過して所定範囲に照射されると共に、赤外線投光装置の赤外光源が外部からより一層確実に視認され得なくなる。
尚、上記透光カバーを構成する材料の光透過スペクトルが、上記赤外光源の発光スペクトルと透過率30%以下で交差する場合に、透光カバーを透過する赤外光の光度が低下してしまい、照射領域における十分な照度が得られなくなってしまう。
また、上記透光カバーを構成する材料の光透過スペクトルが、上記赤外光源の発光スペクトルと透過率80%以上で交差する場合には、透光カバーを透過する赤外光の光度は十分であるが、可視光領域の光線も僅かではあるが透過することになり、外部から赤外線透光装置が視認されるようになってしまう。
本発明の第四の態様によるカメラ内蔵型バックミラーは、前記第二または第三の態様によるカメラ内蔵型バックミラーにおいて、上記赤外線投光装置の赤外光源が、ピーク波長900nm以下の赤外光を出射する赤外LEDであって、上記透光カバーを構成する材料の光透過スペクトルが、波長850〜900nmで上記赤外LEDの発光スペクトルと交差することを特徴とする。
この第四の態様では、比較的発光強度の高いピーク波長870nm前後の赤外LEDを使用することにより、上記赤外光源からの赤外光を確実に透過させると共に、可視光を確実に遮断することができる。
この第四の態様においては、赤外光源として、赤外LDのような、狭い半値幅の発光スペクトルピークを有する光源ではなく、赤外LEDのような比較的半値幅の広い発光スペクトルピークを有する光源を用いることを特徴とする。そのため、発光波長が可視領域までおよび、僅かな赤色漏れ光の発生が問題となる。そこで、上記透光カバーを、このような赤外LEDの発光波長の短波長側をカットするような特性をもつ材料で形成することで、解決することを特徴とする。
また、図2に示すとおり、赤外領域においては、長波長側ほどカメラ感度が低い。従って、発光スペクトルのピーク波長が長波長側であるものほど、赤色漏れ光は、低減されるものの、カメラ感度が低いため、撮像画像が不鮮明なものとなる。
そこで、本発明は、発光スペクトルのピーク波長900nm以下の赤外LEDを用いることを特徴とする。
つまり、可視領域の発光を十分カット可能な材料からなる透光カバーを設けることにより、より長波長側にピーク波長を有する赤外LEDを用いる場合と比較して、発光効率やカメラ感度で優れた発光スペクトルのピーク波長900nm以下の赤外LEDを用いることができるため、より明るく鮮明な撮像画像を提供することが可能となる。
さらに、上記透光カバーを構成する材料は、光透過スペクトルが、波長850nm以下より立ち上がるもの、または、波長850〜900nmで上記赤外LEDの発光スペクトルと交差するものとすることで、発光スペクトルのピーク波長900nm以下の赤外LEDの可視領域の発光を遮断することができる。
特に、発光スペクトルのピーク波長が870nmの赤外LEDを使用する場合には、上記透光カバーを構成する材料は、波長880nm付近で上記赤外LEDの発光スペクトルと交差するものとする。
本発明の他の態様によるカメラ内蔵型バックミラーは、前記した何れかの態様によるカメラ内蔵型バックミラーにおいて、上記透光カバーの内面に、赤外線透光装置の赤外光源からの光の配光特性を制御するレンズカットが形成されていることを特徴とする。
この態様では、赤外線透光装置の赤外光源から出射した赤外光が、透光カバーを透過し、その際透光カバーの内面に設けられたレンズカットにより屈折されることにより、配光特性を制御されて、カメラモジュールのカメラの撮像範囲に対して確実に照射される。
これにより、この撮像範囲で反射された赤外光が、カメラモジュールのカメラに入射することにより、カメラが撮像範囲の画像を撮像することになる。
この場合、透光カバーの内面には、赤外光源を外部から視認されないようにするためのレンズカットが備えられていないので、上述した配光特性を制御するためのレンズカットが容易に且つ低コストで構成され得ることになる。
従って、ミラーハウジングの側方に向かって斜め後方に延びる内面に沿って、赤外線投光装置の赤外光源を配置したとしても、例えば赤外光源を構成する赤外LEDのリード線を屈曲させて、個々の赤外LEDを赤外光の照射方向に傾斜させて配置したり、あるいは個々の赤外LEDが実装される個別の基板を段状に配置する必要がなく、一枚の平坦な基板上に各赤外LEDを実装することができる。
これにより、各赤外LEDからの赤外光は、透明カバーのレンズカットにより所定の照射方向に対して確実に配光制御され、高効率で照射されることになる。
以上のように、本発明によれば、上記赤外線投光装置が、赤外光照射方向に、可視光を透過せず且つ赤外光のみを透過する材料から成形された透光カバーを備えていることにより、外部から透光カバーを観察した場合、透光カバーの内側に配置された赤外線透光装置の赤外光源が視認され得ないので、赤外線透光装置の美観が向上することになる。また、光源発光時のみならず、非発光時においても、外光の影響を受けることなく視認されないものとなる。
この場合、従来の透明材料から成る透明カバーを使用した場合のように、透光カバーの内面に、外部から赤外光源が視認されないようにするためのレンズカットを形成する必要がなく、透光カバーが簡単に形成され得ることになる。
さらに、上記透光カバーの内面に、赤外線投光装置の赤外光源からの光の配光特性を制御するレンズカットを形成することによって、赤外線投光装置の赤外光源から出射した赤外光が、透光カバーを透過し、その際透光カバーの内面に設けられたレンズカットにより屈折されることにより、配光特性を制御されて、カメラモジュールのカメラの撮像範囲に対して確実に照射される。
これにより、ミラーハウジングの側方に向かって斜め後方に延びる内面に沿って、赤外線投光装置の赤外光源を配置したとしても、例えば赤外光源を構成する赤外LEDのリード線を屈曲させて、個々の赤外LEDを赤外光の照射方向に傾斜させて配置したり、あるいは個々の赤外LEDが実装される個別の基板を段状に配置する必要がなく、一枚の平坦な基板上に各赤外LEDを実装することができる。
そして、各赤外LEDからの赤外光は、透明カバーのレンズカットにより所定の照射方向に対して配光制御され、照射されることになる。
従って、本発明によれば、簡単な構成により、赤外線投光装置が外部から視認されないようにし、さらに赤外線投光装置自体が簡単に構成され得るようにしたカメラ内蔵型バックミラーが提供され得ることになる。
以下、この発明の好適な実施形態を図1乃至図5を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明によるカメラ内蔵型バックミラーの一実施形態の構成を示している。
図1において、カメラ内蔵型バックミラー10は、自動車11の左方の助手席側に設けられた所謂ドアミラーであって、後方確認用のミラー12を装着したミラーハウジング13と、このミラーハウジング13の下方領域に内蔵されたカメラモジュール20と、を含んでいる。
上記ミラーハウジング13は、後方が開放するように形成されており、その開放した後端面の領域にミラー12を備えている。
このミラー12は、自動車11の運転席に座った運転者が当該ミラー12を介して、当該自動車11の左側の後方を視認することができるように配置されており、図示しない駆動機構により上下方向及び左右方向に揺動され、向きを調整することができるようになっている。
上記カメラモジュール20は、カメラ21と、赤外線投光装置22と、を含んでいる。
上記カメラ21は、例えばCCDカメラ等の撮像装置であって、上記ミラーハウジング13に備えられた窓部13aを介して前方に向かって斜め下方に向いて配置されている。
上記カメラ21は、可視光及び赤外光に関して感度を有するように構成されている。
具体的には、上記カメラ21は、例えば図2にて実線で示すように、赤外カットフィルタなしで、可視光領域から約1000nmの赤外領域まで感度を有するように構成されており、例えば波長870nmの赤外光に関して、ピーク感度1.0に対して相対感度0.12を有している。
上記赤外線投光装置22は、上記カメラ21の撮像範囲に対して赤外光を照射するものであり、赤外光源である赤外LED23と、透光カバー24と、から構成されている。
上記赤外LED23は、例えばピーク波長870nmの赤外光を出射する赤外LEDであって、図3に示すように、平坦な一つの基板23a上に真っ直に並んで実装されている。
尚、ピーク波長950nmの赤外LEDも市販されているが、ピーク波長870nmの赤外LEDと比較して発光光度が低く、且つカメラ21の感度も低くなることから、より明るい撮像画面を得るためには、ピーク波長870nmの赤外LEDを使用することが望ましい。
そして、上記赤外LED23は、図8に示した従来のカメラ内蔵式バックミラー1における赤外線投光装置5の赤外LED5aと同様にして、ミラーハウジング13の内面に沿って配置されている。
上記透光カバー24は、図1及び図3に示すように、赤外LED23の赤外光照射方向にて、ミラーハウジング13と一体的に配置されている。
この場合、上記透光カバー24は、従来のカメラ内蔵式バックミラー1における透明カバーとは異なり、可視光を透過せず且つ赤外光のみを透過する材料から成形され、ミラーハウジング13に対して一体的に取り付けられている。
さらに、上記透光カバー24は、その内面に、赤外LED23から出射される赤外光に対して配光制御を行なうレンズカット24aを備えている。
具体的には、上記レンズカット24aは、図3に示すように、赤外線投光装置22の各赤外LED23から出射する赤外光を、カメラ21の撮像範囲Aとほぼ同じ領域Bに対して照射するように、配光制御するようになっている。
この場合、上記レンズカット24aは、各赤外LED23に対してそれぞれ所定の位置関係を備えるように形成されることにより、各赤外LED23から出射する赤外光を所望の領域Bに対して効率よく照射させることが可能である。
また、上記レンズカット24aは、各赤外LED23から出射する赤外光をカメラ21の撮像範囲Aとほぼ同じ領域Bに対して集束させるように形成されていてもよい。
ここで、上記透光カバー24は、図4に示すように、その光透過スペクトルCが、上記赤外線投光装置22の赤外光源である赤外LED23の規格化された発光スペクトルD(ピーク値を1として規格化した発光スペクトル)に対して、そのピーク波長より長波長側で、上記赤外LED23の発光スペクトルと、好ましくは透過率30乃至80%付近で交差して(図4にて斜線で示す範囲で)低波長側から立ち上がるような材料から成形されている。
尚、上記材料の光透過スペクトルが、上記赤外LED23の発光スペクトルと透過率30%以下で交差する場合には、透光カバー24を透過する赤外光の光度が低下してしまい、照射領域における十分な照度が得られなくなってしまう。
また、上記材料の光透過スペクトルが、上記赤外LED23の発光スペクトルと透過率80%以上で交差する場合には、透光カバー24を透過する赤外光の光度は十分であるが、可視光領域の光線も僅かではあるが透過することになり、外部から赤外線透光装置が視認されるようになってしまう。
具体的には、上記透光カバー24の材料は、例えば図5に示すように、ピーク波長870nmの赤外LEDの規格化された発光スペクトルD1に対して、透過率30乃至80%付近で交差するものとして、材料A(符号C1参照),材料B(符号C2参照)や材料C(符号C3参照)が使用され得る。
尚、図5においては、参考までに、ピーク波長950nmの赤外LEDの規格化された発光スペクトルD2も重ねて図示されている。
本発明実施形態によるカメラ内蔵型バックミラー10は、以上のように構成されており、カメラモジュール20を構成する赤外線投光装置22の各赤外LED23が図示しない駆動回路により駆動されると、各赤外LED23から赤外光が出射する。
そして、各赤外LED23から出射した赤外光は、それぞれミラーハウジング13と一体的に配置された透光カバー24を透過して、カメラ21の撮像範囲Aとほぼ同じ領域Bに対して照射される。
これにより、領域Bで反射された赤外光が、カメラ21に入射することになり、カメラ21が撮像範囲Aの赤外光による画像を撮像する。そして、カメラ21からの撮像信号が例えば車内に設けられた表示画面(図示せず)上に表示されることにより、運転者が、当該表示画面に表示された撮像範囲Aの赤外画像を視認することによって、運転席から見えにくい助手席側の前輪付近の安全を確認することができる。
この場合、カメラモジュール20の赤外線投光装置22の赤外LED23が透光カバー24により覆われていると共に、この透光カバー24が赤外LED23の発光スペクトルに対して前述した透過スペクトルを有していることにより、赤外LED23からの赤外光を透過させると共に、可視光特に僅かな赤色漏れ光を確実に遮断することができる。
これにより、赤外線投光装置22の赤外LED23が外部から視認されるようなことはなく、赤外線投光装置22そしてカメラモジュール20さらにはカメラ内蔵型バックミラー10の外観上の見栄えが向上することになると共に、赤色漏れ光が外部に出射することにより、周辺歩行者や他の自動車の運転者に対して幻惑を与えるようなことがない。また、光源発光時のみならず、非発光時においても、外光の影響を受けることなく視認されないものとなる。さらに、上記透光カバー24は、二色成形が不要であることから、簡単な構成により、低コストで形成され得ることになる。
また、上記透光カバー24が内面にレンズカット24aを備えていることにより、上記赤外線投光装置22の各赤外LED23から出射する赤外光が、それぞれ対応するレンズカット24aにより配光制御されることにより、所定の領域Bに対して効率よく照射されることになり、カメラ21によって明るく見やすい画像が撮像され得ることになる。
従って、従来のように、各赤外LED23のリード部を屈曲させたり、各赤外LED23をそれぞれ別個の基板上に実装する必要はなく、すべての赤外LED23が平坦な一つの基板に実装され得るので、簡単に且つ低コストで構成され得ることになり、ミラーハウジング13内での組み付けも容易に行なわれ得ることになる。
上述した実施形態においては、本発明によるカメラ内蔵型バックミラー10を自動車の助手席側の所謂ドアミラーに適用した場合について説明したが、これに限らず、例えば助手席側の所謂フェンダーミラーや他の種類のミラー、さらに運転席側の各種ミラーに対して本発明を適用し得ることは明らかである。
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により、赤外線投光装置22が外部から視認されないようにし、さらに赤外線投光装置22自体が簡単に構成され得るようにしたカメラ内蔵型バックミラー10を提供することができる。
本発明によるカメラ内蔵型バックミラーの一実施形態の構成を示す概略平面図である。 図1のカメラ内蔵型バックミラーにおけるカメラの感度特性を示すグラフである。 図1のカメラ内蔵型バックミラーにおける赤外線投光装置の構成を示す拡大平面図である。 図1のカメラ内蔵型バックミラーにおける赤外LEDの規格化された発光スペクトル及び透光カバーの光透過スペクトルを示すグラフである。 図4における赤外LEDの発光スペクトル及び透光カバーの具体的材料の光透過スペクトルを示すグラフである。 従来のカメラ内蔵型バックミラーの使用状態を説明する概略平面図である。 従来のカメラ内蔵型バックミラーの一例の構成を示す概略平面図である。 図7のカメラ内蔵型バックミラーにおける赤外線投光装置の構成を示す拡大平面図である。 従来のカメラ内蔵型バックミラーの他の例の構成を示す概略平面図である。 従来のカメラ内蔵型バックミラーのさらに他の例の構成を示す概略平面図である。
符号の説明
10 カメラ内蔵型バックミラー
11 自動車
12 ミラー(ドアミラー)
13 ミラーハウジング
13a 窓部
20 カメラモジュール
21 カメラ
22 赤外線投光装置
23 赤外LED(赤外光源)
24 透光カバー24
24a レンズカット

Claims (6)

  1. 車両に搭載する視覚確認用のミラーを装着したミラーハウジングと、このミラーハウジングに内蔵されたカメラモジュールと、を含んでおり、上記カメラモジュールが、上記ミラーハウジングに備えられた可視光及び赤外光に感度を有するカメラと、このカメラの撮像範囲に対して赤外光を照射する赤外線投光装置と、を備えている、カメラ内蔵型バックミラーにおいて、
    上記赤外線投光装置が、赤外光を出射する赤外光源と、この赤外光源の赤外光照射方向に配置された透光カバーを備えており、
    上記透光カバーが、可視光を透過せず且つ赤外光のみを透過する材料から成形されていて、上記ミラーハウジングに一体的に取り付けられていることを特徴とする、カメラ内蔵型バックミラー。
  2. 上記透光カバーを構成する材料の光透過スペクトルが、上記赤外線投光装置の赤外光源のピーク波長より長波長側で赤外光源の光度ピーク値で規格化した発光スペクトルと交差して、低波長側から立ち上がることを特徴とする、請求項1に記載のカメラ内蔵型バックミラー。
  3. 上記透光カバーを構成する材料の光透過スペクトルが、上記赤外光源の発光スペクトルと透過率30乃至80%付近で交差することを特徴とする、請求項2に記載のカメラ内蔵型バックミラー。
  4. 上記赤外線投光装置の赤外光源が、ピーク波長900nm以下の赤外光を出射する赤外LEDであって、上記透光カバーを構成する材料の光透過スペクトルが、波長850〜900nmで上記赤外LEDの発光スペクトルと交差することを特徴とする、請求項2または3に記載のカメラ内蔵型バックミラー。
  5. 上記赤外線投光装置の赤外光源が、ピーク波長870nmの赤外光を出射する赤外LEDであって、上記透光カバーを構成する材料の光透過スペクトルが、波長880nm付近で上記赤外LEDの発光スペクトルと交差することを特徴とする、請求項2または3に記載のカメラ内蔵型バックミラー。
  6. 上記透光カバーの内面に、赤外線投光装置の赤外光源からの光の配光特性を制御するレンズカットが形成されていることを特徴とする、請求項1から5の何れかに記載のカメラ内蔵型バックミラー。
JP2004185516A 2004-04-30 2004-06-23 カメラ内蔵型バックミラー Pending JP2006007883A (ja)

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