JP2018041589A - 車両用前照灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両前方を的確に照射する基本的機能を確保しつつ、灯具ユニットを外部から目立たなくすることができる車両用前照灯を提供する【解決手段】車両前方を照射するハイビームユニットHU及びロービームユニットLUと、標識灯具ユニット16とを設け、ハイビームユニットHU及びロービームユニットLUの前方にインナーレンズ47を、該ハイビームユニットHU及びロービームユニットLUを覆うようにして配置し、インナーレンズ47を、下方側から上方側に向うに従って前方に向うように傾斜させる。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用前照灯に関する。
近年、車両用前照灯においては、特許文献1に示すように、前方を照射する灯具ユニットと共に、昼間時に点灯するデイタイムランニングランプ(DRL)やクリアランスランプ等の標識灯具を備えたものが多くなりつつある。このものによれば、自車両の存在を歩行者等により明確に認識させることができる。
ところで、近年、車両用前照灯のデザインの多様化が進む傾向にある。その一つとして、車両前方を照射する灯具ユニットを目立たないようにする一方、デイタイムランニングライト(DRL)等の標識灯具を目立たせたいという要求が増えつつある。
特開2015−196479号公報
しかし、前照灯においては、灯具ユニットが前方を照射する中心的な役割を担う部品であるばかりか、その灯具ユニットに基づく配光が配光法規により厳しく制限されており、灯具ユニットは、車両前方を的確に照射するべく、前照灯の前面に表れるように配置しておく必要がある。このため、前照灯においては、灯具ユニットの存在は外部から少なからず目立つものとなっており、前述のデザイン上からの要望は十分に満たすことができない状況にある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、その目的は、車両前方を的確に照射する基本的機能を確保しつつ、灯具ユニットを外部から目立たなくすることができる車両用前照灯を提供することにある。
前記目的を達成するために本発明にあっては、下記(1)〜(6)の構成とされている。
(1)車両前方を照射する灯具ユニットと共に、標識灯具ユニットが備えられている車両用前照灯において、
前記灯具ユニットの前方にインナーレンズが、該灯具ユニットを覆うようにして配置され、
前記インナーレンズが、外部から内部に向けての外部光の一部を反射するように構成されている構成とされている。
この構成によれば、インナーレンズの性質に基づき、その内部から外部への灯具ユニットの出射光について、制限を受けないようにすることができる一方、外部から内部に向けての外部光については、その一部を反射して、灯具ユニットを見えにくくすることができる。
(2)前記(1)の構成の下で、
前記インナーレンズが、下方側から上方側に向うに従って前方に向うように傾斜されている構成とされている。
この構成によれば、灯具ユニットの点灯時には、その灯具ユニットの出射光をインナーレンズの内部から外部へ問題なく出射できる一方、灯具ユニットの消灯時には、車両外の人間の視点側からインナーレンズに入射する外部光がそのインナーレンズ表面において反射することが高められることになり、インナーレンズの内部に外部光が入り込むことを抑制して、灯具ユニットを具体的に見えにくくすることができる。
(3)前記(1)の構成の下で、
前記インナーレンズの表面及び内面のうち、少なくとも一方の面が、外部から内部に向けての入射光の一部を反射させる反射面として形成されている構成とされている。
この構成によれば、灯具ユニットの点灯時には、インナーレンズの反射面の透過性に基づき、その灯具ユニットの出射光を、通常通り、インナーレンズの内部から外部へ通過させることができる一方、灯具ユニットの消灯時には、明るい外部からインナーレンズの反射面を見ても、暗い側のインナーレンズの内部側から透過する弱い光に重なって明るい外部の反射光が目に届くため、インナーレンズの内部側からの透過光が目立たなくされ、灯具ユニットを具体的に見えにくくすることができる。
(4)前記(1)の構成の下で、
前記標識灯具ユニットの前面が、前記灯具ユニットの前面よりも前方に配置されている構成とされている。
これによれば、標識灯具の点灯により、該標識灯具よりも後方に位置する灯具ユニットの存在領域を相対的に暗くすることができ、灯具ユニットを見えにくくすることができる。
(5)前記(2)の構成の下で、
前記インナーレンズの表面及び内面のうち、少なくとも一方の面が、外部から内部に向けての外部光の一部を反射させる反射面として形成されている構成とされている。
この構成によれば、前述の(2)の構成に基づく作用効果及び(3)の構成に基づく作用効果を同時に得ることができる。
(6)前記(5)の構成の下で、
前記標識灯具ユニットの前面が、前記灯具ユニットの前面よりも前方に配置されている構成とされている。
この構成によれば、前述の(5)の構成に基づく作用効果及び(4)の構成に基づく作用効果を同時に得ることができる。
本発明によれば、車両前方を的確に照射する基本的機能を確保しつつ、灯具ユニットを外部から目立たなくすることができる車両用前照灯を提供できる。
第1実施形態に係る前照灯を示す正面図。 図1のX2−X2線断面図。 第1実施形態に係る標識灯具ユニットにおいて用いられる発光素子を示す正面図。 第1実施形態に係るインナーレンズ前面部の傾斜に基づく機能を説明する説明図。 第1実施形態に係るインナーレンズ前面に被覆された反射膜に基づく機能を説明する説明図。 第2実施形態に係る前照灯を示す正面図。 図6のX7−X7線断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1において、符号1は、第1実施形態に係る車両用灯具としての右前照灯(以下、前照灯という)を示す。この前照灯1は、他の前照灯(左前照灯)と共に車両前部に取付けられて、車両前方を照射する。
前記前照灯1は、図1、図2に示すように、前方が開口されたランプボディ2と、そのランプボディ2の開口を覆う透光カバー3とを備えている。
前記ランプボディ2は、図1、図2に示すように、上下方向に起立する背壁部2aと、その背壁部2aの周縁部から前方(図1中、左方)に張り出す周壁部2bと、により構成されている。背壁部2aは、一定高さを維持しつつ横方向(図2中、紙面直交方向)に伸びており、周壁部2bは、背壁部2aと協働して収納空間4を区画し、その周壁部2bの先端部は、収納空間4における横長形状の開口5を形成している。
前記透光カバー3は、図2に示すように、前記ランプボディ2の周壁部2b先端部に対して着脱可能に取付けられている。これにより、透光カバー3とランプボディ2とは、灯具筐体を形成すると共に、その内部に密閉状態の灯室6を形成している。この透光カバー3は、透光性を有しており、灯室6において発光する光は、透光カバー3を介して外部に照射される。本実施形態においては、透光カバー3として樹脂製レンズが用いられ、その透光カバー3の前面部は、上方に向うに従って後方に向うように傾斜されている。
前記灯室6内には、図2に示すように、板状の金属製支持部材(例えばアルミダイキャスト製品)8が配設されている。支持部材8は、一定幅を維持しつつ伸びる形状として形成されており、その支持部材8は、ランプボディ2の背壁部2aにエイミングスクリュ11a等を介して取付けられることにより、その支持部材7の板面(前後面)を前後方向に向かせつつ、背壁部2aから前方側に離間させた状態の下で横方向(図1中、左右方向)に伸ばされている。
この支持部材8は、図2に示すように、その後面8aが平坦面に形成されている一方、その前面8bには、標識灯具ユニット配設領域9、ロービームユニット配設領域12、ハイビームユニット配設領域13がそれぞれ設定されている。
標識灯具ユニット配設領域9は、支持部材前面8bの上部、外側側部(図1中、左側の側部)及び下部の各領域9a,9b,9cにおいて設定されており、その標識灯具ユニット配設領域9は、支持部材前面8bにおける内側側部を除き、その支持部材前面8bの外周部分を連続的な態様をもって占めている(図1において、後述の導光レンズ16aの形状を参照)。この標識灯具ユニット配設領域9のうち、上部領域9aにおいては、支持部材前面8bが、その支持部材前面8bの外周縁部(例えば、エイミングスクリュ11a等により取付けられる外周縁部分)よりも多少、突出された突出部41を有しており、その突出部41は、その先端面41aを上下方向に一定幅とされた平坦面としつつ横方向に伸ばされている。外側側部領域9bにおいては、支持部材前面8bの上部での厚みが、下側に向うに従って階段状に増加することになっている。下部領域9cにおいては、支持部材前面8bが、上部領域9aよりも大きく突出された突出部42を有しており、その突出部42には、平坦な先端面42aと、平坦な上面42bとが形成されている(図2参照)。尚、標識灯具ユニット配設領域9における上部領域9a及び下部領域9cの上下方向の範囲については、図2において、矢印をもって示す範囲となる。
ロービームユニット配設領域12とハイビームユニット配設領域13とは、標識灯具ユニット配設領域9における上部領域9aと下部領域9cとの間において、横方向に並設された状態で設定されている。本実施形態においては、ロービームユニット配設領域12がハイビームユニット配設領域13よりも外方側(車幅方向外方側)に配置されており、この両領域12,13においては、支持部材前面8bは、その支持部材8の基本肉厚(例えば、エイミングスクリュ11a等により取付けられる外周縁部分の肉厚)の下で平坦面として形成されている。このロービームユニット配設領域12及びハイビームユニット配設領域13の横方向の範囲については、図1において、矢印をもって示す範囲となり、それらの縦方向の範囲については、図2において、矢印をもって示す範囲となっている。尚、このロービームユニット配設領域12及びハイビームユニット配設領域13の縦方向の範囲については、本実施形態においては、その下側部分が、標識灯具ユニット配設領域9における下部領域9cの上側部分に対して一部重なっている(図2参照)。
前記支持部材前面8bには、図1、図2に示すように、前記標識灯具ユニット配設領域9において、標識灯具ユニット16が取付けられている。
標識灯具ユニット16には、導光レンズ16aと、光源としての複数の発光素子(例えばLED(Light Emitting Diode))16bと、が備えられている。
導光レンズ16aとしては、標識灯具ユニット配設領域9の形状に対応した形状のものが用いられている。具体的には、導光レンズ16aは、上側レンズ部16aa、側方側レンズ部16ab及び下側レンズ部16acを一体的に備えており、この導光レンズ16aは、支持部材8に取付けられることにより、支持部材前面8bの前方において、上側レンズ部16aaが支持部材前面8bの上部領域9aを覆い、側方側レンズ部16abが支持部材前面8bの外側側部領域9bを覆い、下側レンズ部16acが支持部材前面8bの下部領域9cを覆っている。この導光レンズ16aは、その前面16afが、透光カバー3の前面の傾斜に伴い、上方に向うに従って後方に向うように傾斜され、その導光レンズ16aにおける上側レンズ部16aaの後端は、その下側レンズ部16acの後端よりも後方に引っ込んでいる。
複数の発光素子16bは、標識灯具ユニット配設領域9において、支持部材前面8bに取付けられており、その複数の発光素子16bは、標識灯具ユニット配設領域9の伸び方向に一定間隔毎に配置されている。
この標識灯具ユニット16は、具体的には、デイタイムランニングランプ、クリアランスランプとして機能させることができるばかりでなく、自動運転モードを備えた車両が、歩行者や他車両に対して自車の状況や挙動の意思表示をするランプ(コミュニケーションランプ)としても機能させることができる。例えば、自動運転中であることの表示、自動運転のレベル表示、運転者・乗員の有無の表示、停車予告の表示、進行方向の表示、歩行者等の検知の表示等をコミュニケーションランプとして行うようにしてもよい。このような場合には、発光素子16bとして、白色光以外の色を発光できるもの、白色光だけでなく他の色を発光できるもの、さらには、複数色を発光して変色可能であるもの等を用いることが好ましい。例えば、図3に示すように、基板43上に、赤色を発光する赤色LEDチップR、緑色を発光する緑色LEDチップG、青色を発光する青色LEDチップB、及び白色を発光する白色LEDチップWを搭載するような発光素子16bを用いることができる。
尚、図1中、符号18は、導光レンズ16aの周囲を覆うエクステンションリフレクタを示す。
前記支持部材前面8bには、図1に示すように、前記ロービームユニット配設領域12において、ロービームユニットLUが取付けられている。
ロービームユニットLUは、ロービーム照射を行い、それに基づき前方(例えば25m前方に配置された仮想鉛直スクリーン上)にロービーム配光パターンを形成するように設定されており、そのようなロービームユニットLUとして、例えばプロジェクタ型等のロービームユニットが用いられている。このため、ロービームユニットLUには、図1に示すように、車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズ19を初めとして、光源、リフレクタ、遮光シェード等の構成要素(図示略)が備えられている。
前記支持部材前面8bには、図1、図2に示すように、前記ハイビームユニット配設領域13において、ハイビームユニットHUが取付けられている。
ハイビームユニットHUは、本実施形態においては、車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズ25と、その投影レンズ25の後方に配置されて白色レーザ光を発生させる光源ユニットとしてのレーザ光源ユニット26と、そのレーザ光源ユニット26から出射される白色レーザ光をハイビームとして投影レンズ25に向けて反射させる出射方向調整機構27と、を備えている。
投影レンズ25は、前記導光レンズ16aにおける上側レンズ部16aa及び下側レンズ部16acとの間において、該下側レンズ部16acの後部近くに配置されており、その投影レンズ25は、導光レンズ16aの前面16afよりも十分に後方に配置されている。この投影レンズ25は、支持部材前面8bに取付けられたレンズホルダ(図示略)に取付けられている。
レーザ光源ユニット26は、前記突出部上面42b上に配置されるハウジング44と、そのハウジング44内に設けられるレーザダイオード(例えば青色レーザダイオード)45と、そのレーザダイオード45からのレーザ光の出射領域であるハウジング44上部の貫通孔に保持されてレーザ光を白色レーザ光に波長変換する蛍光体(例えば黄色蛍光体)46と、を備えており、このレーザ光源ユニット26は、白色レーザ光を蛍光体46上方に出射する。勿論、このレーザ光原ユニット26においては、必要に応じて、ハウジング44内に光学系(例えば集光レンズ)を設けてもよい。
出射方向調整機構27としては、本実施形態においては、MEMSミラー27Aが用いられている。そのMEMSミラー27Aは、前記投影レンズ25の後方領域(ハイビーム配設領域13)において、支持部材前面8bに取付けられており、このMEMSミラー27Aには、図示を略すアクチュエータにより上下左右方向に向きを変化させることができる反射部(図示略)が備えられている。そのMEMSミラー27Aの反射部は、レーザ光源ユニット26からの白色レーザ光を受止め、その白色レーザ光を投影レンズに向けて反射する。このとき、MEMSミラー27Aの反射部は、白色レーザ光を前方に向けて適宜、走査させることになる。
これにより、ハイビームユニットHUは、ハイビーム照射を行い、それに基づき前方にハイビーム配光パターンを形成することになる。勿論この場合、レーザ光源ユニット26とMEMSミラー27Aとを用いることにより、ハイビームユニットHUをコンパクト化すると共に、配光パターンを適宜、変更することができる。
前記ハイビームユニットHU及び前記ロービームユニットLUの前方には、それらの配光パターン形状を規定すべく、図1、図2に示すように、インナーレンズ47が配置されている。
インナーレンズ47は、前面部47aとその前面部47aの周縁部から後方に伸びる周壁部47bとを一体的に有している。
前面部47aは、一定幅の下で伸びる帯板形状に形成されており、その前面部47aは、前記導光レンズ16aにおける前記上側レンズ部16aaと前記下側レンズ部16acとの間を跨ぎつつ、横方向(図1中、左右方向)に伸びている。このため、上側レンズ部16aaと下側レンズ部16acとの間の開口全体は前面部47aにより覆われている。
この前面部47aは、図2に示すように、下方側から上方側に向うに従って前方に向うように傾斜されている。これにより、図4に示すように、ハイビームユニットHU及びロービームユニットLUの消灯時において、車両外の人間の視点側からインナーレンズ前面部47aに外部光48が入射するときには、インナーレンズ前面部47aが起立している場合(図4中、インナーレンズ前面部47a及び外部光48を仮想線をもって示す)に比べて、そのインナーレンズ前面部前面47aa(表面)での外部光48の反射が高まることになり、外部光48がインナーレンズ47の内部に入り込むことが抑制される(図4中、インナーレンズ前面部47a及び外部光48を実線をもって示す)。このため、インナーレンズ47の内部から外部への透過光(内部での反射に基づくもの)が抑えられることになり、ハイビームユニットHU及びロービームユニットLUは外部から見えにくくなる。このインナーレンズ前面部47aの傾斜角度としては、鉛直方向に対して、20°〜45°の範囲が好ましい。
勿論この場合、インナーレンズ前面部47aが傾斜していても、ハイビームユニットHU又はロービームユニットLUの点灯時には、インナーレンズ47の性質に基づき、そのハイビームユニットHU又はロービームユニットLUの出射光はインナーレンズ47の内部から外部へ問題なく出射されることになる。
インナーレンズ47の周壁部47bは、前記上側レンズ部16aaと前記下側レンズ部16acとの間において、前記導光レンズ16aに前後方向に沿うように配置されている。この周壁部47bは、前面部47aと協働して、後方が開口する横長形状の空間49を区画しており、その空間49内には、ハイビームユニットHUの投影レンズ25及びロービームユニットLUの投影レンズ19が収納され、ハイビームユニットHU及びロービームユニットLUのいずれの前面(投影レンズ25、19)も、標識灯具ユニット16の前面(投影レンズ16a)よりも後方に位置されている。このため、標識灯具ユニット16は、ハイビームユニットHU及びロービームユニットLUよりも前方に配置した状態で点灯されることになり、この点からも、ハイビームユニットHU及びロービームユニットLUは見えにくくなる。
尚、図1においては、ロービームユニットLU、ハイビームユニットHUの前方にインナーレンズ47が存在し、そのインナーレンズ47の前方に透光カバー3が存在するが、見易くするために便宜上、ロービームユニットLU、ハイビームユニットHU、インナーレンズ47等については、実線をもって描かれている。
前記インナーレンズ47における前面部47aの前面47aa(表面)には、反射面を形成すべく、図2、図5に示すように、反射膜50が被覆されている。この反射膜50は、ハーフミラーコーティング膜又はマジックミラーコーティング膜と呼ばれるものであり、この反射膜50は、既知の如く、入射光に関し、一部反射し、一部を透過させる性質を有している。このため、ハイビームユニットHU及びロービームユニットLUの消灯時において、明るい外部から反射膜50を見た場合には、図5に示すように、暗い側のインナーレンズ47の内部側から透過する弱い透過光(図5中、一点鎖線をもって示す)62に重なって明るい外部光48の反射光が目に届くことになり、インナーレンズ47の内部側からの透過光62が目立たなくされ、ハイビームユニットHU及びロービームユニットLUは見えにくくなる。尚、反射膜50の機能を説明に当り、図5において、インナーレンズ47の前面部47aが傾斜していないものを用いているが、これは、反射膜50の機能自体だけを説明するためである。
このような反射膜50をインナーレンズ47の前面部前面47aaに生成するに際しては、錫、銀、アルミニウム等のめっきや蒸着等が行われ、その反射光と透過光の割合は反射膜50の厚みにより調整される。
勿論この場合、ハイビームユニットHU又はロービームユニットLUが点灯されたときには、反射膜50の透過性に基づき、ハイビーム又はロービームが、インナーレンズ47及び反射膜50を通過して前方を照射する。
尚、本実施形態においては、図2に示すように、インナーレンズ47の下部から前方に向けて張り出す張り出し部47dが設けられており、前方側から反射膜50を見たときにこの張り出し部47dが見えるようにされている。このため、反射膜50、インナーレンズの前面部前面47aaが外部光により光り輝いて見えることが抑制される。
したがって、上記前照灯1においては、ハイビームユニットHU及びロービームユニットLUの照射機能を確保できる一方で、インナーレンズ47の前面部前面47aaの傾斜、インナーレンズ47における前面部前面47aaに被覆された反射膜50、さらには、標識灯具ユニット16の前面(導光レンズ16a)がハイビームユニットHU及びロービームユニットLUの前面(投影レンズ19,25)よりも前方に配置されている配置構造に基づき、ハイビームユニットHU及びロービームユニットLUを見えにくくすることができることから、ハイビームユニットHU及びロービームユニットLUをほとんど目立たないようにすることができる。しかも、本実施形態においては、ハイビームユニットHUが、高輝度光源をなすレーザ光源ユニット26を用いていることから、レーザ光源ユニット26は規格輝度になるまで輝度を落とす余裕能力を有しており、これを利用して、ハイビームユニット(灯具ユニット)HUを小型化し、これによっても、ハイビームユニットHUを目立たなくすることができる。
この結果、標識灯具ユニット16を相対的に目立たせることができることになり、デザイン上の要請を満たすことができる。
図6、図7は第2実施形態を示す。この第2実施形態において、前記第1実施形態と同一構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図6、図7に示す第2実施形態は、前記第1実施形態の変形例を示す。この第2実施形態においては、第1実施形態のインナーレンズ47における前面部前面47aaの傾斜及び反射膜50の構成を維持しつつ、ロービームユニットLU、標識灯具ユニット16等に関して、変形構造が示されている。具体的に説明する。
この第2実施形態に係るロービームユニットLUとしては、図7に示すように、投影レンズ19と、白色レーザ光を発生させる光源ユニットとしてのレーザ光源ユニット52と、リフレクタ53と、遮光シェード54とが備えられている。
投影レンズ19は、前記第1実施形態同様、車両前後方向に延びる光軸上に配置され、その投影レンズ19は、ハイビームユニットHUの投影レンズ25と共にインナーレンズ47(周壁部47内の空間49)内に配置されている。
レーザ光源ユニット52は、投影レンズ19の後方焦点よりも後方において、支持部材前面8bから突出する突出部55の平坦な上面55a上に配置されている。このレーザ光源ユニット52としては、ハイビームユニットHUのレーザ光源ユニット52と同様の構造のものが用いられており、このレーザ光源ユニット52は、ハウジング56内に設けられるレーザダイオード(例えば青色レーザダイオード)57から出射されるレーザ光がハウジング56上部の貫通孔に保持される蛍光体(例えば黄色蛍光体)58により波長変換されることにより、白色レーザ光を蛍光体58上方に出射する。この場合、レーザダイオード57からのレーザ光が蛍光体58により散乱されることから、白色レーザ光は拡散光となる。
リフレクタ53は、レーザ光源ユニット52を上方から覆うように配置されており、そのリフレクタ53の反射面は、レーザ光源ユニット52からの白色レーザ光を投影レンズ19に向けて反射する。
遮光シェード54は、リフレクタ21からの反射光の一部を遮光し、投影レンズ19の前方(車両前方)にロービームの配光パターンを形成する。
また、第2実施形態に係る標識灯具ユニット16は、図6、図7に示すように、第1標識灯具ユニット16Aと、第2標識灯具ユニット16Bとを備えている。
第1標識灯具ユニット16Aは、インナーレンズ周壁部47bの上方に配置されており、その第1標識灯具ユニット16Aには、前記第1実施形態に係る導光レンズ16の上側レンズ部に代わるリフレクタ16Arと、発光素子(例えばLED)16Abとが備えられている。リフレクタ16Arは、インナーレンズ周壁部47b上において、複数のリフレクタ構成部59が横方向に隣接した構成とされており、そのリフレクタ16Arは、インナーレンズ47に対して平行な状態で伸ばされている。この各リフレクタ構成部59は、下方に向かうに従って前方に向かうように湾曲されており、その湾曲凸面は、右斜め下方に向けられている(図7参照)。発光素子16Abは上記リフレクタ構成部59毎にそれぞれ設けられており、その各発光素子16Abは各リフレクタ構成部59の上方領域にそれぞれ配置され、各発光素子16Abからの出射される出射光は、各リフレクタ構成部59により反射されることにより車体前方に出射されることになっている。
第2標識灯具ユニット16Bは、インナーレンズ周壁部47bの下方に配置されており、この第2標識灯具ユニット16Bにおいても、リフレクタ16Brと、発光素子(例えばLED)16Bbとが備えられている。リフレクタ16Brは、インナーレンズ周壁部47bの下側において、複数のリフレクタ構成部60が横方向に隣接した構成とされており、リフレクタ16Brもインナーレンズ47に対して平行な状態で伸ばされている。このリフレクタ16Brの各リフレクタ構成部60は、上方に向かうに従って前方に向かうように湾曲されており、その湾曲凸面は、右斜め上方に向けられている(図7参照)。発光素子16Bbは、上記リフレクタ構成部60毎にそれぞれ設けられており、その各発光素子16Bbは、各リフレクタ構成部60の下方領域にそれぞれ配置され、各発光素子16Bbからの出射光は、各リフレクタ構成部60により反射されることにより車体前方に出射されることになっている。
また、上記各発光素子16Bbは、インナーレンズ47における前面部前面47aaの傾斜に着目し、その前面部前面47aaに被覆された反射膜50を標識灯具ユニット16の光学系の一部として利用すべく、その前面部前面47aaの反射膜50に向けても出射光を出射することになっており、各発光素子16Bbからの出射光は、前面部前面47aaの反射膜50により反射されて車体前方に出射されることになっている。このため、ハイビームユニットHU及びロービームユニットLUの消灯時(昼間時)には、インナーレンズ47の前面部前面47aaの傾斜、反射膜50等の構成に基づき、ハイビームユニットHU及びロービームユニットLUを見えにくくすることができるだけでなく、標識灯具ユニット16における各発光素子16Bbからの出射光を投影レンズ19前方の反射膜50で反射することによっても、ハイビームユニット及びロービームユニットを見えにくくすることができる。この結果、標識灯具ユニット16(第1標識灯具ユニット16A、第2標識灯具ユニット16B)を相対的に目立たせることができることになる。
以上実施形態について説明したが本発明にあっては、次の態様を包含する
(1)反射膜50を、インナーレンズ前部47aの内面に被覆すること。
(2)ハイビームユニット及びロービームユニットの光源として、各種光源(LED,レーザダイオード等)を適宜、選択して用いること。
1 前照灯(車両用前照灯)
16 標識灯具ユニット
16A 第1標識灯具ユニット
16B 第2標識灯具ユニット
19 ロービームユニットの投影レンズ
25 ハイビームユニットの投影レンズ
47 インナーレンズ
47a インナーレンズの前面部
47aa インナーレンズの前面部前面(表面)
50 反射膜(反射面)
LU ロービームユニット(灯具ユニット)
HU ハイビームユニット(灯具ユニット)

Claims (6)

  1. 車両前方を照射する灯具ユニットと共に、標識灯具ユニットが備えられている車両用前照灯において、
    前記灯具ユニットの前方にインナーレンズが、該灯具ユニットを覆うようにして配置され、
    前記インナーレンズが、外部から内部に向けての外部光の一部を反射するように構成されている、
    ことを特徴とする車両用前照灯。
  2. 請求項1において、
    前記インナーレンズが、下方側から上方側に向うに従って前方に向うように傾斜されている、
    ことを特徴とする車両用前照灯。
  3. 請求項1において、
    前記インナーレンズの表面及び内面のうち、少なくとも一方の面が、外部から内部に向けての外部光の一部を反射させる反射面として形成されている、
    ことを特徴とする車両用前照灯。
  4. 請求項1において、
    前記標識灯具ユニットの前面が、前記灯具ユニットの前面よりも前方に配置されている、
    ことを特徴とする車両用前照灯。
  5. 請求項2において、
    前記インナーレンズの表面及び内面のうち、少なくとも一方の面が、外部から内部に向けての外部光の一部を反射させる反射面として形成されている、
    ことを特徴とする車両用前照灯。
  6. 請求項5において、
    前記標識灯具の前面が、前記灯具ユニットの前面よりも前方に配置されている、
    ことを特徴とする車両用前照灯。
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