JP2006007616A - 調整用パターンの形成方法、調整用パターン、及び、印刷装置 - Google Patents

調整用パターンの形成方法、調整用パターン、及び、印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の印刷ヘッドにて各々形成されるドットの形成位置を各々適切に調整することが可能な調整用パターンの形成方法等を実現する。
【解決手段】インク吐出部を複数備えた少なくとも2つのインク吐出部群を用いて1つの画像を印刷させることが可能な印刷装置にて、互いに異なる前記インク吐出部群により各々形成されるドットの位置を調整するための調整用パターンの形成方法であって、いずれかの第1インク吐出部群にて、第1サブパターンを形成するステップと、前記第1インク吐出部群と異なる第2インク吐出部群にて、前記第1サブパターンと識別可能な第2サブパターンを形成するステップとを有する。
【選択図】 図12

Description

この発明は、複数のインク吐出部群にて形成されるドットの位置を調整するための調整用パターンの形成方法、調整用パターン、及び、印刷装置に関する。
複数のインク吐出部を有する少なくとも2つの印刷ヘッドが同一のキャリッジに固定されたインクジェットプリンタにて、互いに異なる複数の印刷ヘッドを用いて1つの画像を印刷する場合がある。そして例えば、同一のキャリッジに固定された複数の印刷ヘッドの各々相対位置が設計時の想定位置と異なっていた場合には、各印刷ヘッドのインク吐出部から吐出されたインクにて形成されるドットの形成位置が目標位置と異なり、良好な画像を印刷することができない場合がある。このため、従来では、キャリッジを移動させつつ各印刷ヘッドのインク吐出部からインクを吐出させてラインを印刷し、印刷されたラインの間隔を測定した結果に基づいて、各印刷ヘッドの位置を調整している(例えば、特許文献1参照)。
特開平2004−136555号公報
しかしながら、複数の印刷ヘッドにて、各々形成されるドットの位置を調整する場合には、調整用の印刷パターンに調整すべき印刷ヘッドの数だけドットが形成され、いずれのドットが、どの印刷ヘッドにて形成されたドットであるかを識別することが難しい。このため、各々の印刷ヘッドにて形成されたドット間の相互のズレ量を認識することができず、ドットの形成位置を適切に調整することができない畏れがある。
この発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、複数の印刷ヘッドにて各々形成されるドットの形成位置を各々適切に調整することが可能な調整用パターンの形成方法、調整用パターン、及び、印刷装置を提供することを目的とする。
主たる発明は、インク滴を吐出して印刷媒体にドットを形成するためのインク吐出部を複数備えた少なくとも2つのインク吐出部群を用いて1つの画像を印刷させることが可能な印刷装置にて、互いに異なる前記インク吐出部群により各々形成されるドットの位置を調整するための調整用パターンの形成方法であって、前記少なくとも2つのインク吐出部群のうち、いずれかの第1インク吐出部群に備えられたインク吐出部からインク滴を吐出させて、前記調整用パターンに含まれる第1サブパターンを形成するステップと、前記第1インク吐出部群と異なる第2インク吐出部群に備えられたインク吐出部からインク滴を吐出させて、前記調整用パターンに含まれるとともに、前記第1サブパターンと識別可能な第2サブパターンを形成するステップと、を有することを特徴とする調整用パターンの形成方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明確にする。
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
インク滴を吐出して印刷媒体にドットを形成するためのインク吐出部を複数備えた少なくとも2つのインク吐出部群を用いて1つの画像を印刷させることが可能な印刷装置にて、互いに異なる前記インク吐出部群により各々形成されるドットの位置を調整するための調整用パターンの形成方法であって、前記少なくとも2つのインク吐出部群のうち、いずれかの第1インク吐出部群に備えられたインク吐出部からインク滴を吐出させて、前記調整用パターンに含まれる第1サブパターンを形成するステップと、前記第1インク吐出部群と異なる第2インク吐出部群に備えられたインク吐出部からインク滴を吐出させて、前記調整用パターンに含まれるとともに、前記第1サブパターンと識別可能な第2サブパターンを形成するステップと、を有することを特徴とする調整用パターンの形成方法である。
このような調整用パターンの形成方法によれば、互いに異なるインク吐出部群にて形成された第1サブパターンと、第2サブパターンとを識別できるため、各々のインク吐出部群にて形成されたドットの位置を確実に認識することが可能な調整用パターンを形成することが可能である。このため、互いに異なるインク吐出部群により各々形成されるドットの位置を容易に認識し、適切に調整することが可能である。
かかる調整用パターンの形成方法であって、前記1つの画像は、各々の前記インク吐出部に割り付けられた領域に前記インク吐出部からインク滴を吐出させて形成され、前記第1サブパターン及び前記第2サブパターンは、各々の前記インク吐出部に割り付けられた領域にインク滴が吐出されて形成されることが望ましい。
このような調整用パターンの形成方法によれば、第1サブパターン及び第2サブパターンが、各々の前記インク吐出部に割り付けられた領域にインク滴が吐出されて形成されることになる。このため、調整用パターンは、実際に画像を形成する際と同様のインク吐出部からインクを吐出して形成されるので、互いに異なるインク吐出部群により各々形成されるドットの位置を、より正確に調整することが可能である。
かかる調整用パターンの形成方法であって、前記画像は複数の印刷モードにて印刷可能であり、前記調整用パターンは、前記印刷モードに応じてそれぞれ形成されることが望ましい。
このような調整用パターンの形成方法によれば、印刷モード毎に調整用パターンが形成されるので、各印刷モードにそれぞれ対応した調整用パターンを形成することが可能である。よって、各印刷モードにそれぞれ対応した調整用パターンに基づいて、互いに異なるインク吐出部群により各々形成されるドットの位置を、印刷モード毎に適切に調整することが可能である。
かかる調整用パターンの形成方法であって、各々の前記インク吐出部群は、複数色のインクを吐出可能な前記インク吐出部を有しており、前記第1サブパターンと前記第2サブパターンとは、形成されるドットの色の相違により、識別可能であることが望ましい。
このような調整用パターンの形成方法によれば、各サブパターンの色をインク吐出部群毎に相違させるだけで、各サブパターンを確実に識別可能な調整用パターンを容易に形成することが可能である。
かかる調整用パターンの形成方法であって、前記第1サブパターンと、前記第2サブパターンとを形成する際に、各々のサブパターンを形成するためにインク滴を吐出したインク吐出部を備えたインク吐出部群を示す吐出部群情報が各々印刷され、前記第1サブパターンと、前記第2サブパターンとは、前記吐出部群情報により識別可能であることが望ましい。
このような調整用パターンの形成方法によれば、第1サブパターン及び第2サブパターンと共に、各サブパターンを形成するためにインク滴を吐出したインク吐出部を備えたインク吐出部群を示す吐出部群情報が印刷されるので、各サブパターンをインク吐出部群に対応させて確実に識別することが可能である。
かかる調整用パターンの形成方法であって、前記印刷媒体は、所定方向に沿って間欠的に搬送され、前記第1サブパターン及び前記第2サブパターンは、搬送された前記印刷媒体に、前記少なくとも2つのインク吐出部群が前記所定方向と交差する移動方向に移動されつつ、前記インク吐出部からインク滴が吐出されて形成された、前記移動方向に沿ったドット列であることが望ましい。
このような調整用パターンの形成方法によれば、第1サブパターン及び第2サブパターンとして、印刷媒体が搬送される所定方向と交差する方向に沿ったドット列が形成される。このため、第1サブパターン及び第2サブパターンにより、互いに異なるインク吐出部群により各々形成されるドットの、印刷媒体の搬送方向における位置のズレが認識しやすい調整用パターンを印刷することが可能である。よって、この調整用パターンの形成方法にて形成された調整用パターンに基づいて、互いに異なるインク吐出部群により各々形成されるドットの、印刷媒体の搬送方向における位置をより適切に調整することが可能である。
かかる調整用パターンの形成方法であって、前記第1サブパターンのドット列にて構成される線と、前記第2サブパターンのドット列にて構成される線とは、前記線の種類の相違により、識別可能であることとしてもよい。
このような調整用パターンの形成方法によれば、各サブパターンのドット列にて構成される線の種類をインク吐出部群毎に相違させるだけで、各サブパターンを確実に識別可能な調整用パターンを容易に形成することが可能である。
かかる調整用パターンの形成方法であって、前記第1サブパターン、及び、前記第2サブパターンは、前記移動方向における少なくとも一方の端部の位置が、前記インク吐出部群毎に異なるように形成され、前記吐出部群情報は、前記一方の端部の移動方向における位置に対応させて、前記インク吐出部群毎に位置が異なるように印刷されることが望ましい。
このような調整用パターンの形成方法によれば、各インク吐出部群にて形成されるドットの所定方向における位置が適切であり、各ドットが重なるように調整用パターンが形成される場合であっても、各サブパターンの一方の端部、及び、印刷される吐出部群情報は、移動方向において互いに相違する位置に形成される。このため、各サブパターン同士が全域に亘って重なることはなく、また、吐出部群情報が重ねられて印刷されることはない。このため、各々のインク吐出部群にて形成された各々のサブパターンを確実に識別することが可能な調整用パターンを形成することが可能である。
かかる調整用パターンの形成方法であって、各々の前記インク吐出部群が有する複数の前記インク吐出部は、前記移動方向に間隔を隔てて配置されており、前記第1サブパターンは、第1インク吐出部群が有する前記移動方向に間隔を隔てて配置された2つのインク吐出部からインク滴を吐出させて形成され、前記第2サブパターンは、第2インク吐出部群が有する前記移動方向に間隔を隔てて配置された2つのインク吐出部からインクを吐出させて形成されることが望ましい。
複数の前記インク吐出部が移動方向に間隔を隔てて配置されているインク吐出部群が、移動方向に対して傾いて固定されている場合には、所定方向に沿って同じ位置にドットを形成すべきインク吐出部からインクを吐出しても、所定方向に異なった位置にドットが形成されることになる。特に、1つのインク吐出部群にて移動方向に間隔を隔てて複数のインク吐出部が設けられている場合には、各々のインク吐出部にて形成されるドットの位置が異なるとになる。このとき、いずれかのインク吐出部のみにて調整用パターンを形成すると、調整用パターンを形成するためにインクを吐出したインク吐出部から最も離れた位置に存在するインク吐出部に対しては、ドットの位置を適切に調整することができない畏れがある。上記調整用パターンの形成方法によれば、第1インク吐出部群及び第2インク吐出部群が有する移動方向に間隔を隔てて配置された2つのインク吐出部からインクを吐出させて形成される各々2本のドット列を有する調整用パターンを形成することが可能である。そして、2本ドット列の中間の位置は、当該2本のドット列を形成したインク吐出部にて形成されるドットの平均的な位置を示すことになる。すなわち、インク吐出部群毎に2本ドット列を形成し、それらの中間の位置に基づいて調整することにより、インク吐出部群が傾いて固定されている場合であっても、各インク吐出部群にて形成されるドットの位置を平均的に調整することが可能である。
また、複数色のインク滴を吐出可能であり、前記インク滴を吐出して、所定方向に沿って間欠的に搬送される印刷媒体にドットを形成するためのインク吐出部を複数備えた少なくとも2つのインク吐出部群を用い、各々の前記インク吐出部に割り付けられた領域に前記インク吐出部からインク滴を吐出させて1つの画像を複数の印刷モードにて印刷させることが可能な印刷装置にて、前記印刷モードに応じてそれぞれ形成され、互いに異なる前記インク吐出部群により各々形成されるドットの位置を調整するための調整用パターンの形成方法であって、前記所定方向と交差する移動方向に移動されつつ、前記少なくとも2つのインク吐出部群のうち、いずれかの第1インク吐出部群に、前記移動方向に間隔を隔てて備えられた2つのインク吐出部から、搬送された前記印刷媒体における当該インク吐出部に割り付けられた領域にそれぞれインク滴を吐出させて形成された、前記移動方向に沿ったドット列にて構成される線である、前記調整用パターンに含まれる第1サブパターンと、当該第1サブパターンを形成するためにインク滴を吐出したインク吐出部を備えたインク吐出部群を示す吐出部群情報とを形成するステップと、前記所定方向と交差する移動方向に移動されつつ、前記第1インク吐出部群と異なる第2インク吐出部群に、前記移動方向に間隔を隔てて備えられた2つのインク吐出部から、当該インク吐出部に割り付けられた領域に前記第1サブパターンと異なる色のインク滴をそれぞれ吐出させて形成された、前記移動方向に沿ったドット列にて構成され前記第1サブパターンとは相違する種類の線であり、前記移動方向における少なくとも一方の端部の位置が前記インク吐出部群毎に異なるように形成され、前記調整用パターンに含まれるとともに、前記第1サブパターンと識別可能とする、第2サブパターン及び前記一方の端部の移動方向における位置に対応させて、前記インク吐出部群毎に位置が異なるように配置させて、当該第2サブパターンを形成するためにインク滴を吐出したインク吐出部を備えたインク吐出部群を示す吐出部群情報を形成するステップと、を有することを特徴とする調整用パターンの形成方法である。
このような調整用パターンの形成方法によれば、既述のすべての効果を奏するため、本発明の目的が最も有効に達成される。
また、インク滴を吐出して印刷媒体にドットを形成するためのインク吐出部を複数備えた少なくとも2つのインク吐出部群を用いて1つの画像を印刷させることが可能な印刷装置にて、互いに異なる前記インク吐出部群により各々形成されるドットの位置を調整するための調整用パターンであって、前記少なくとも2つのインク吐出部群のうち、いずれかの第1インク吐出部群に備えられたインク吐出部からインク滴を吐出させて形成された、前記調整用パターンに含まれる第1サブパターンと、前記第1インク吐出部群と異なる第2インク吐出部群に備えられたインク吐出部からインク滴を吐出させて形成された、前記調整用パターンに含まれるとともに、前記第1サブパターンと識別可能な第2サブパターンと、を有することを特徴とする調整用パターンも実現可能である。
また、(A)インク滴を吐出して印刷媒体にドットを形成するためのインク吐出部を複数備えた、少なくとも2つインク吐出部群と、(B)前記インク吐出部からインク滴を吐出させて、前記少なくとも2つのインク吐出部群にて、1つの画像を印刷させることを可能とし、以下の(a)及び(b)を有する調整用パターンを形成させることが可能な制御部と、(a)互いに異なる前記インク吐出部群にて各々形成されるドットの形成位置を制御するための調整用パターンであって、前記少なくとも2つのインク吐出部群のうち、いずれかの第1インク吐出部群に備えられたインク吐出部からインク滴を吐出させて形成される第1サブパターン、(b)前記第1インク吐出部群と異なる第2インク吐出部群に備えられたインク吐出部からインク滴を吐出させて形成され、前記第1サブパターンと識別可能な第2サブパターン、(C)を有することを特徴とする印刷装置も実現可能である。
===印刷装置の概略例===
図1は本発明の実施形態として、インク吐出部としてのノズルからインクを吐出して印刷する印刷装置としてのカラーインクジェットプリンタ(以下、カラープリンタという)20の概要を示す斜視図である。このカラープリンタ20は、カラー画像の出力が可能なインクジェットプリンタであり、例えば、シアン系インクとしてのシアンインク(C)及びライトシアンインク(淡いシアンインク、LC)、マゼンタ系インクとしてのマゼンタインク(M)及びライトマゼンタインク(淡いマゼンタインク、LM)、イエローインク(Y)、ブラックインク(K)の複数色(ここでは6色)のインクを印刷用紙などの様々な印刷媒体上に吐出してドットを形成することによって画像を印刷するインクジェット方式のプリンタである。なお、色インクは上記6色に限らず、例えばダークイエロー(暗いイエロー、DY)などを用いても良い。また、カラープリンタ20は、例えば印刷媒体としての印刷用紙をロール状に巻き付けたロール紙や、JIS規格のA列0番用紙やB列0番用紙といった比較的大型の単票状の印刷用紙にも対応している。図1の例においては、カラープリンタ20にロール紙(以下、印刷用紙という)が備えられている。キャリッジ28については後述する。
図示するようにカラープリンタ20は、インクを吐出して印刷用紙Pに印刷する印刷部3と、印刷用紙を所定の搬送方向に沿って搬送するための印刷用紙搬送部5とを有している。
印刷部3は、複数のインク吐出部としてのノズル列を備えたインク吐出部群としての印刷ヘッド36を少なくとも2つ保持するキャリッジ28と、このキャリッジ28を、印刷用紙Pの搬送方向とほぼ直交する方向(以下、キャリッジ移動方向という)に移動させて往復移動させるためのキャリッジモータ30と、キャリッジモータ30と共に移動機構を構成しキャリッジモータ30により駆動されてキャリッジ28を移動させる金属製の牽引ベルト32と、キャリッジ28を案内するための2本のガイドレール34と、キャリッジ28に固定されたリニア式エンコーダ17と、所定の間隔にスリットが形成されたリニア式エンコーダ用符号板19とを備えている。
ガイドレール34は、キャリッジ移動方向に沿って2本設けられ、搬送方向に互いに間隔を隔てて上下に配置され、左右の両端部側にて基台となるフレーム(図示せず)により支持されている。2本のガイドレール34は、下側のガイドレール341が上側のガイドレール342より手前に配置されている。このため、これら2本のガイドレール341,342に架け渡されるように配置されるキャリッジ28は、上部が後方に下部が前方に位置するように傾斜した状態にて移動する。
キャリッジ28が案内される上側のガイドレール342には、リニア式エンコーダ用符号板19がガイドレール342に沿って設けられている。このリニア式エンコーダ用符号板19は、ガイドレール34に沿って移動するキャリッジ28に固定されたリニア式エンコーダ17の検出部と対向するように配置されている。
牽引ベルト32は、キャリッジ28の左右端部に固定されて環状に形成されており、上下のガイドレール341,342の中間位置にて、ガイドレール341,342の長さとほぼ等しい間隔を隔てて配置された2つのプーリ44、45に架け渡されている。これらプーリ44,45のうち一方のプーリ44はキャリッジモータ30の軸に固定されている。
2本のガイドレール341,342に架け渡されるように配置されたキャリッジ28は、左右端部における上下方向のほぼ中央にて牽引ベルト32が固定されている。そして、カラープリンタ20は、キャリッジモータ30の動力が牽引ベルト32により伝達され、伝達された動力によりキャリッジ28が牽引ベルト32に牽引されてガイドレール34に沿ってキャリッジ移動方向に移動する。キャリッジ28の移動の際に、当該キャリッジ28に備えられた8つの印刷ヘッド36からインクを吐出することにより、印刷用紙搬送部5により搬送された印刷用紙Pに画像を印刷する。
本実施形態ではキャリッジ28に8つの印刷ヘッド36が設けられ、これら印刷ヘッド36はインクを吐出する複数のノズルnを有し、後述するヘッド制御ユニット63(図6参照)に制御されて所定のノズルnからインクを吐出する。印刷ヘッド36の印刷用紙Pと対向する面には、複数のノズルnが搬送方向に沿って列状に配置されたインク吐出部としてのノズル列Nを複数有し、これらノズル列Nはキャリッジ移動方向に沿って並べられている。印刷ヘッド36及びノズルnの配列については後述する。
印刷用紙搬送部5は、前記2本のガイドレール34の背面側に設けられている。印刷用紙搬送部5は、下側ガイドレール341より下方にて印刷用紙Pをホルダ27とともに回動自在に保持するロール紙保持部35と、上側ガイドレール342より上方にて印刷用紙Pを搬送するロール紙搬送部37と、それらロール紙保持部35とロール紙搬送部37との間にて、搬送される印刷用紙Pが沿わされるプラテン26とを有している。このプラテン26は搬送される印刷用紙Pの全幅に亘る平面を有し、この平面が、傾斜した状態にて移動するキャリッジ28に搭載された各印刷ヘッド36と等間隔にて対向するように傾斜した状態で設けられている。
ホルダ27は、印刷用紙Pが保持された状態にて回動軸となる軸体27aを有し、軸体27aの両端部側には供給する印刷用紙Pの蛇行を防止するためのガイド円盤27bがそれぞれ設けられている。
ロール紙搬送部37は、印刷用紙Pを搬送するための紙搬送ローラ24と、これと対向して配置され紙搬送ローラ24との間に印刷用紙Pを挟持する挟持ローラ29と、紙搬送ローラ24を回動させるための搬送モータ31とを備えている。搬送モータ31の軸には駆動ギア40が、紙搬送ローラ24の軸には駆動ギア40と噛み合う中継ギア41がそれぞれ設けられ、搬送モータ31の動力は、駆動ギア40と中継ギア41とを介して紙搬送ローラ24に伝達される。すなわち、ホルダ27に保持された印刷用紙Pは、紙搬送ローラ24と挟持ローラ29との間に挟持され、搬送モータ31によってプラテン26に沿って搬送される。また、搬送モータ31の軸には、放射状に複数のスリット有する円盤状のエンコーダ用符号盤18(図2)を備えたロータリー式エンコーダ16が設けられている。印刷用紙の搬送量は、このロータリー式エンコーダ16からの出力信号に基づいて制御される。
===エンコーダ===
次に、ロータリー式エンコーダ16について説明する。図2は、ロータリー式エンコーダ16の構成を模式的に示した説明図である。
図2に示したロータリー式エンコーダ16は、発光ダイオード16aと、コリメータレンズ16bと、検出処理部16cとを備えている。検出処理部16cは、複数(例えば4個)のフォトダイオード16dと、信号処理回路16eと、例えば2個のコンパレータ16fA、16fBとを有している。
発光ダイオード16aの両端に抵抗を介して電圧VCCが印加されると、発光ダイオード16aから光が発せられる。この光はコリメータレンズ16bにより平行光に集光されてロータリー式エンコーダ用符号盤18を通過する。このとき、エンコーダ用符号盤18には、発光ダイオード16aから発せられた光の照射位置において、印刷用紙が所定距離(例えば1/180インチ(1インチ=2.54cm))を搬送される毎に出力が検出されるようにスリットが設けられている。
ロータリー式エンコーダ用符号盤18を通過した平行光は、図示しない固定スリットを通って各フォトダイオード16dに入射し、電気信号に変換される。4個のフォトダイオード16dから出力される電気信号は信号処理回路16eにおいて信号処理され、信号処理回路16eから出力される信号はコンパレータ16fA、16fBにおいて比較され、比較結果がパルスとして出力される。コンパレータ16fA、16fBから出力されるパルスENC−A、ENC−Bがロータリー式エンコーダ16の出力となる。
図3Aは、搬送モータ正転時におけるロータリー式エンコーダ16の2つの出力信号の波形を示したタイミングチャート、図3Bは、搬送モータ逆転時におけるロータリー式エンコーダ16の2つの出力信号の波形を示したタイミングチャートである。
図3A、図3Bに示すように、搬送モータ正転時及び逆転時のいずれの場合も、パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度だけ異なっている。搬送モータ31が正転し、用紙が搬送方向に沿って下方から上方に向かって搬送されているときは、図3Aに示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が進み、搬送モータ31が逆転しているときは、図3Bに示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が遅れる。そして、パルスENC−A及びパルスENC−Bの1周期Tは、搬送モータ31がロータリー式エンコーダ用符号盤18のスリット間隔を移動する時間に等しい。
パルスENC−A及びパルスENC−Bの出力パルスをカウントして印刷用紙を搬送することにより、印刷用紙Pを所定の位置まで搬送させることが可能となる。また、ホストコンピュータ90から入力されたコマンドデータの搬送量データと、エンコーダ用符号盤18のスリット間隔等に基づいて、実際に搬送される印刷用紙Pの搬送距離を制御することが可能である。
また、ロータリー式エンコーダ16から出力されたパルスを等分割することにより、ロータリー式エンコーダ用符号盤18のスリットより高い解像度にて用紙の搬送量を制御することが可能となる。例えば、ロータリー式エンコーダ16から出力されたパルスを4分割すると、1440dpiの精度にて搬送モータを制御し、印刷用紙の搬送量を制御することが可能となる。
===印刷ヘッドの構成===
前記印刷ヘッド36の構成について、図1,図4,図5を用いて説明する。図4は、印刷ヘッド36が有するノズルの配列を説明するための説明図、図5は、隣接する複数の印刷ヘッド36の配置と、それら印刷ヘッド36が有するノズル列の位置関係を示す図である。
印刷ヘッド36は、図4に示すとおり、複数のノズルnが搬送方向に沿って一直線上に配列されたノズル列Nを6列有している。本実施形態においては、ノズル列Nは、ブラックノズル列Nk、シアンノズル列Nc、ライトシアンノズル列Nlc、マゼンタノズル列Nm、ライトマゼンタノズル列Nlm、イエローノズル列Nyというように吐出するインク色毎に列をなしているが、これに限るものではない。
ブラックノズル列Nkは、180個のノズルn1〜n180を有し、各ノズルnには、各ノズルnを駆動してインク滴を吐出させて印刷用紙等にドットを形成させるための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。ブラックノズル列Nkのノズルn1、・・・、n180は、搬送方向に沿って一定のノズルピッチk・Dで配置されている。ここで、Dは搬送方向のドットピッチであり、kは1以上の整数である。搬送方向のドットピッチDは、ドットがキャリッジ移動方向に配列された横ドット列(以下、ラスタラインともいう)のピッチとも等しい。以下では、ノズルピッチk・Dを表す整数kを、単に「ノズルピッチk」と呼ぶ。図4の例では、ノズルピッチkは4ドットである。但し、ノズルピッチkは、任意の整数に設定することができる。
また、上述した事項は、シアンノズル列Nc、ライトシアンノズル列Nlc、マゼンタノズル列Nm、ライトマゼンタノズル列Nlm、イエローノズル列Nyについても、同様である。すなわち、各ノズル列Nは、180個のノズルn1〜n180を有し、搬送方向に沿って一定のノズルピッチk・Dで配置されている。
また、上記6列のノズル列は、キャリッジ移動方向に各々間隔を隔てて並べて配置され、さらに、各ノズル列において搬送方向の同じ順番に位置するノズル列同士がキャリッジ移動方向に直線状並ぶように配置されている。例えば、各ノズル列において搬送方向に最も下流側に位置するノズルn1同士が、キャリッジ移動方向に直線状に並ぶように配置されている。
そして、印刷時には、印刷用紙Pが印刷用紙搬送部5によって間欠的に所定の搬送量で搬送され、その間欠的な搬送の間にキャリッジ28がキャリッジ移動方向に移動して各ノズルnからインク滴が吐出されドットが形成される。但し、印刷方式によって、例えば自然画などを印刷するのインターレース方式などにて印刷する場合には、すべてのノズルnが常に使用されるとは限らず、一部のノズルnのみが使用される場合もある。
キャリッジ28に設けられた8つの印刷ヘッド36a〜36hは、4つずつの印刷ヘッド36が、搬送方向に沿わされると共に、互いに間隔を隔てて2列に配置されている。4つの印刷ヘッド36で構成される2つの印刷ヘッド列は、キャリッジ移動方向に並べて配置されている。2列に配置された印刷ヘッド列は、一方の印刷ヘッド列36b、36d,36f、36hが、他方の印刷ヘッド列36a、36c,36e、36gよりおよそ印刷ヘッド1個分の距離だけ搬送方向上流側に配置されている。すなわち、8つの印刷ヘッド36の各々が、キャリッジ移動方向において並ぶことがないように、前記一方の印刷ヘッド列の下流側から1番目に位置する印刷ヘッド36aと2番目に位置する印刷ヘッド36cとの間に、他の印刷ヘッド列の最下流側に位置する印刷ヘッド36bが配置されている。そして、一方の印刷ヘッド列の最下流側に位置する印刷ヘッド36aの180番ノズルと、他方の印刷ヘッド列の最下流側に位置する印刷ヘッド36bの1番ノズルとは、搬送方向において、ノズルピッチk・D分だけ離れるように配置されている。また、前記他方の印刷ヘッド列の最下流側に位置する印刷ヘッド36bの180番ノズルと、前記一方の印刷ヘッド列の下流側から2番目に位置する印刷ヘッド36cの1番ノズルとは、搬送方向においてノズルピッチk・D分だけ離れるように配置されている。このように、2列に配列された印刷ヘッド36は、搬送方向において互いに隣接する印刷ヘッド同士の1番ノズルと180番ノズルとが、それぞれノズルピッチk・D分だけ離れるように配置されている。すなわち、2列の印刷ヘッド列において最も下流側に位置する印刷ヘッド36aの1番ノズルから最も上流側に位置する印刷ヘッド36hの180番ノズルまでは、いずれも搬送方向においてノズルピッチk・D分だけ離れるように配置されている。このため、キャリッジ28の1回の移動において、例えば、8つの印刷ヘッド有する各ノズル列Nにて、印刷用紙Pに対するキャリッジ移動方向の同一位置にドットを形成すると、8つの印刷ヘッド36のノズル列Nにて形成したドットが等ピッチにて連続して形成されることになる。
また、キャリッジ28に設けられた8つの印刷ヘッド36のうち、4つの印刷ヘッド36a〜36dは牽引ベルト32より上側に配置され、残り4つの印刷ヘッド36e〜36hは牽引ベルト32より下側に配置されている。これら4つずつの印刷ヘッド36間における位置関係は同様であるため、ここでは 上側の4つの印刷ヘッド36a〜36dにおける位置関係を例に説明する。
ところで、キャリッジ28が移動するための外力としてのキャリッジモータ30の動力(牽引力)は、キャリッジ28に牽引ベルト32が固定されている部位、すなわち係合部S1,S2に作用する。そして、キャリッジ28において、係合部S1,S2を繋ぐ作用線SLに近い部分は、前記牽引力がより直接伝達されるために、キャリッジ28移動中の振動が小さく、作用線SLから離れるにしたがい振動が大きくなる。すなわち、キャリッジ28の移動による振動を最も受けやすい印刷ヘッド36は、作用線SLから最も離れた位置に配置された、印刷ヘッド36a、36hである。そして、作用線SLの中心、すなわち、係合部S1,S2の中点46に最も近い印刷ヘッド、さらには、中点46に最も近いノズル列Nが、キャリッジ28の移動による振動を最も受け難いことになる。また、異なる2つの印刷ヘッド36の間では、2つの印刷ヘッド36のうち作用線SLに近い側の一方の印刷ヘッド36が、他方の印刷ヘッド36よりキャリッジ28の移動による振動を受け難いことになる。
なお、図4においては、各ノズル列のインク色は、図面左側からブラックノズル列Nk、シアンノズル列Nc、ライトシアンノズル列Nlc、マゼンタノズル列Nm、ライトマゼンタノズル列Nlm、イエローノズル列Nyとしたが、これに限定されるものではなく、各ノズル列Nのインク色は、他の並び順で並んでいてもよい。
また、キャリッジ28の上部側には、後述する調整用パターンを読み取って電気信号に変換可能な読取部11(図6)と、変換された電気信号に所定の処理を施す信号処理部12(図6)とを有する調整用パターン情報取得部13が設けられている。読取部11は、例えばCCDセンサ等を有する画像読取装置である。信号処理部12は、読取部11から出力される電気信号に種々の信号処理を施すことにより、例えば、画像の濃淡やエッジを検出したり、画像に含まれるの複数のエッジ間の距離を測定することが可能である。
===印刷システムの全体構成例===
次に印刷システムの全体構成例について、図6及び図7を用いて説明する。図6は、前述したカラープリンタ20を備えた印刷システムの構成を示すブロック図である。図7は、画像処理ユニット38の構成を示すブロック図である。
この印刷システムは、コンピュータ90と、印刷装置の一例としてのカラープリンタ20と、を備えている。なお、カラープリンタ20とコンピュータ90とを含む印刷システムは、広義の「印刷装置」と呼ぶこともできる。また、このシステムは、上記コンピュータ90、上記カラープリンタ20、CRT21及び、図示しない、液晶表示装置等の表示装置、キーボードやマウス等の入力装置、フレキシブルドライブ装置、CD−ROMドライブ装置等のドライブ装置等から構築されている。
コンピュータ90では、所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ91が組み込まれており、画像のレタッチなどを行うアプリケーションプログラム95は、処理対象の画像に対して所望の処理を行い、また、ビデオドライバ91を介してCRT21に画像を表示している。
カラープリンタ20は、アプリケーションプログラム95からの印刷データ等が入力され、画像処理ユニット38と、カラープリンタ20全体の動作を制御する制御部としてのシステムコントローラ54と、メインメモリ56と、EEPROM58とを備えている。システムコントローラ54には、さらに、キャリッジモータ30を駆動するキャリッジモータ駆動回路61と、搬送モータ31を駆動するための搬送モータ駆動回路62と、印刷ヘッド36を制御するヘッド制御ユニット63と、用紙の搬送量を制御するためのロータリー式エンコーダ16と、調整用パターン情報取得部13が接続されている。
図1及び図6に示したとおり、前述したカラープリンタ20は複数の印刷ヘッド36を有する。本実施の形態においては、キャリッジ28に8つの印刷ヘッド36が上下方向及び左右方向にそれぞれ間隔を隔てて配置されており、各々の印刷ヘッド36は、プリンタ本体に対して着脱可能に構成されている。
さらに、各々の印刷ヘッド36は、当該印刷ヘッド36に備えられた印刷ヘッド36に供給されるインクを収容するためのインクタンク67を備えている。また、印刷ヘッド36は各々前述したヘッド制御ユニット63及び画像処理ユニット38を有し、印刷ヘッド36毎に、基準となる駆動信号に基づいてそれぞれ制御することが可能である。
そして、アプリケーションプログラム95が印刷命令を発すると、カラープリンタ20に設けられた画像処理ユニット38が、画像データをアプリケーションプログラム95から受け取り、これを印刷データPDに変換する。図7に示すように、画像処理ユニット38の内部には、解像度変換モジュール97と、色変換モジュール98と、ハーフトーンモジュール99と、ラスタライザ100と、UIプリンタインターフェースモジュール102と、ラスタデータ格納部103と、色変換ルックアップテーブルLUTと、バッファメモリ50と、イメージバッファ52が備えられている。
解像度変換モジュール97は、アプリケーションプログラム95で形成されたカラー画像データの解像度を、画像データと共に受け取った印刷モード等の情報に基づいて、対応する印刷解像度に変換する役割を果たす。こうして解像度変換された画像データは、まだRGBの3つの色成分からなる画像情報である。色変換モジュール98は、色変換ルックアップテーブルLUTを参照しつつ、画素毎にRGB画像データを、カラープリンタ20が利用可能な複数のインク色の多階調データに変換する。
色変換された多階調データは、例えば256階調の階調値を有している。ハーフトーンモジュール99は、いわゆるハーフトーン処理を実行してハーフトーン画像データを生成する。ここでハーフトーンは、例えば画像を、画素を形成可能な複数の部位にて構成される所定領域毎に分割し、各領域における濃度を、その領域を構成する複数の部位に、大ドット、中ドット、小ドットのいずれかを形成するか否かにより各領域の濃度を表現するものとする。
このハーフトーン画像データは、ラスタライザ100により所望のデータ順に並べ替えられ、最終的な印刷データPDとしてラスタデータ格納部103に対して出力される。このとき、画像の中間調の部分を印刷するためのドットを形成する信号は、前述した牽引ベルト32に近い側に位置する印刷ヘッド36に割り当てられている。
一方、コンピュータ90に備えられたユーザインターフェース表示モジュール101は、印刷に関係する種々のユーザインターフェースウィンドウを表示する機能と、それらのウィンドウ内におけるユーザの入力を受け取る機能とを有している。例えば、ユーザは、印刷用紙の種類、サイズや印刷モード等をユーザインターフェース表示モジュール101に指示することが可能である。
また、UIプリンタインターフェースモジュール102は、ユーザインターフェース表示モジュール101とカラープリンタ20との間のインターフェースとしての機能を有している。ユーザがユーザインターフェースにより指示した命令を解釈して、システムコントローラ54等へ各種コマンドCOMを送信したり、逆に、システムコントローラ54等から受信したコマンドCOMを解釈して、ユーザインターフェースへ各種表示を行ったりする。例えば、ユーザインターフェース表示モジュール101により受け取られた印刷用紙の種類、サイズ等に係る前記指示は、UIプリンタインターフェースモジュール102へ送られ、UIプリンタインターフェースモジュール102は、指示された命令を解釈してシステムコントローラ54へコマンドCOMを送信する。
また、UIプリンタインターフェースモジュール102は、印刷モード設定部としての機能も有する。すなわち、UIプリンタインターフェースモジュール102は、ユーザインターフェース表示モジュール101により受け取られた印刷情報、すなわち印刷する画像の解像度、印刷に使用するノズルに係る情報、搬送方向送り量を示すデータに係る情報等に基づいて記録モードとしての印刷モードを決定し、この印刷モードに応じた印刷データPDがハーフトーンモジュール99やラスタライザ100により生成され、ラスタデータ格納部103へ出力する。すなわち、印刷する画像を構成する領域としての画素には、当該画素を形成するためのノズルが、印刷モードに応じて割り付けられおり、ハーフトーン処理後の画像データは、印刷モードに応じて各画素を形成すべきノズルにて印刷可能な印刷データとして並べ替えられる。
ラスタデータ格納部103に出力された印刷データPDは、一旦、バッファメモリ50に蓄えられ、ノズルに対応したデータに変換されてイメージバッファ52に格納される。カラープリンタ20のシステムコントローラ54は、UIプリンタインターフェースモジュール102により出力されたコマンドCOMの情報に基づいてキャリッジモータ駆動回路61、搬送モータ駆動回路62、ヘッド制御ユニット63等を制御し、イメージバッファ52のデータに基づいて印刷ヘッド36に設けられた各色のノズルを駆動して印刷する。ここで、印刷モードとしては、例えば、1本のラスタラインを形成するノズル数や間欠的に搬送される印刷用紙の搬送量等を違えた各種インターレース方式を用いてドットを記録する高画質モード、当該方式を用いないでドットを記録する高速モードなどがある。また、インターレース方式であっても、1回に搬送する搬送量や、1本のラスタラインを形成するために行われるキャリッジ移動回数や、1本のラスタラインを形成するために使用されるノズル数が異なる場合も異なる印刷モードである。
===印刷ヘッドの駆動===
次に、印刷ヘッド36の駆動について、図8を参照しつつ説明する。
図8は、ヘッド制御ユニット63(図6)内に設けられた駆動信号発生部の構成を示すブロック図であり、図9は、駆動信号発生部の動作を示す原駆動信号ODRV、印刷信号PRT(i)、駆動信号DRV(i)のタイミングチャートである。図8において、駆動信号発生部200は、複数のマスク回路204と、原駆動信号発生部206と、駆動信号補正部230とを備えている。マスク回路204は、印刷ヘッド36のノズルn1〜n180をそれぞれ駆動するための複数のピエゾ素子に対応して設けられている。なお、図8において、各信号名の最後に付されたかっこ内の数字は、その信号が供給されるノズルの番号を示している。
原駆動信号発生部206は、ノズルn1〜n180に共通に用いられる原駆動信号ODRVを生成する。この原駆動信号ODRVは、一画素分のキャリッジ移動期間内に、第1パルスW1と第2パルスW2の2つのパルスを含む信号であり、各ノズルからインクを吐出させるための基準吐出信号である。すなわち、各印刷ヘッド36が有するすべてのノズルは、同一の原駆動信号ODRVに基づいてインクを吐出する。そして、キャリッジ28が所定の位置に到達したことが、リニア式エンコーダ17の出力により検出されると、原駆動信号ODRVの出力が開始される。このため、各印刷ヘッド36の各ノズル列からインクを吐出して印刷用紙の同一の目標位置にドット列を形成した際に、それらドット列のキャリッジ移動方向の位置が一致するように、原駆動信号ODRVの出力タイミングが調節されている。すなわち、この調節がなされる前には、初期値として、前記所定の位置から印刷用紙の目標位置にインクを吐出するための理論上の値が、キャリッジ28と印刷用紙の相対位置、各印刷ヘッド間のキャリッジ移動方向における間隔、各印刷ヘッドが有するノズル列のキャリッジ移動方向における間隔等、に基づいて設定され、その設定された値がEEPROMに記憶されている。
駆動信号補正部230は、マスク回路204が整形した駆動信号波形のタイミングを前後にずらすことにより、個々のドットが形成される位置を変更することを可能としている。
図8に示すように、入力されたシリアル印刷信号PRT(i)は、原駆動信号発生部206から出力される原駆動信号ODRVとともにマスク回路204に入力される。このシリアル印刷信号PRT(i)は、一画素当たり2ビットのシリアル信号であり、その各ビットは、第1パルスW1と第2パルスW2とにそれぞれ対応している。そして、マスク回路204は、シリアル印刷信号PRT(i)のレベルに応じて原駆動信号ODRVをマスクするためのゲートである。すなわち、マスク回路204は、シリアル印刷信号PRT(i)が1レベルのときには原駆動信号ODRVの対応するパルスをそのまま通過させて駆動信号DRVとしてピエゾ素子に供給し、一方、シリアル印刷信号PRT(i)が0レベルのときには原駆動信号ODRVの対応するパルスを遮断する。
図9示した通り、原駆動信号ODRVは、各画素区間T1、T2、T3において、第1パルスW1と第2パルスW2とを順に発生する。なお、画素区間とは、一画素分のキャリッジ移動期間と同じ意味である。
図9に示す通り、印刷信号PRT(i)が2ビットの画素データ『1、0』に対応しているとき、第1パルスW1のみが一画素区間の前半で出力される。これにより、ノズルから小さいインク滴が吐出され、被印刷体には小さいドット(小ドット)が形成される。また、印刷信号PRT(i)が2ビットの画素データ『0、1』に対応しているとき、第2パルスW2のみが一画素区間の後半で出力される。これにより、ノズルから中サイズのインク滴が吐出され、被印刷体には中サイズのドット(中ドット)が形成される。また、印刷信号PRT(i)が2ビットの画素データ『1、1』に対応しているとき、第1パルスW1と第2パルスW2とが一画素区間で出力される。これにより、ノズルから大きいインク滴が吐出され、被印刷体には大きいドット(大ドット)が形成される。以上説明したとおり、一画素区間における駆動信号DRV(i)は、印刷信号PRT(i)の3つの異なる値に応じて互いに異なる3種類の波形を有するように整形され、これらの信号に基づいて印刷ヘッド36は3種類のサイズのドットを形成することが可能である。
===互いに異なる印刷ヘッドにて形成されるドットの搬送方向における位置調整===
上述したカラープリンタ20は、8つの印刷ヘッド36a〜36hを有しており、各々の印刷ヘッド36にてそれぞれ別個の画像を印刷することは勿論、複数の印刷ヘッド36を用いて1つの画像を印刷することも可能である。複数の印刷ヘッド36を用いて1つの画像を印刷する際には、印刷された画像に、互いに異なる印刷ヘッド36が有するノズルから吐出したインクにて形成されるドットが混在することになる。このため、互いに異なる印刷ヘッド36が有するノズルから吐出したインクにて形成されるドットの位置を調整する必要がある。例えば、搬送方向に並べて配置された複数の印刷ヘッド36を用いて1つの画像を印刷する際には、搬送方向上流側に設けられた印刷ヘッド36にて、各ノズルに割り付けられた領域にドットが形成される。その後、下流側に設けられた印刷ヘッド36と対向する位置まで印刷用紙が搬送され、下流側に設けられた印刷ヘッド36にて、各ノズルに割り付けられた領域にドットが形成される。このため、互いに異なる複数の印刷ヘッド36を用いて形成された1つの画像を構成するラスタラインが、異なる印刷ヘッドにて形成されたドットにより構成される。このように1本のラスタラインが異なる印刷ヘッドにて形成されたドットにより構成される場合には、印刷用紙が適切な搬送量にて搬送されないと、異なる印刷ヘッドにて形成されたドット同士の相対位置にズレが生じ、良好な画像が印刷されない畏れがある。このため、本実施形態では、カラープリンタ20にて互いに異なる印刷ヘッド36を用いて1つの画像を印刷する際に、互いに異なる印刷ヘッド36にて形成されるドットの搬送方向における位置のズレを調整する例について説明する。互いに異なる印刷ヘッド36にて形成されるドットの搬送方向における位置のズレを調整する方法としては、印刷用紙の搬送量をズレ量に基づいて調整する方法、各々の印刷ヘッドの位置をメカ的に調整する方法、印刷データを調整する方法等がある。本実施形態では、1つの画像を形成する印刷ヘッド36を用いて印刷され、搬送方向における位置のズレを調整するための調整用パターン、及び、印刷した調整用パターンに基づいて用紙の搬送量を制御する例について説明する。
<ドットの搬送方向における位置調整に用いる調整用パターン>
互いに異なる印刷ヘッド36を用いて1つの画像を印刷する際に、各印刷ヘッド36にて形成されるドットの、搬送方向における位置を調整するための調整用パターンについて説明する。
用紙の搬送量は、画像を印刷する印刷媒体の種類、印刷モード等により異なるため、調整用パターンは、印刷媒体の種類、印刷モード毎に各々印刷する。そして、印刷された各調整用パターンに基づいて、所定の印刷用紙に、所定の印刷モードにて印刷する際の搬送量を設定し、システムコントローラ54は設定された搬送量に基づいて印刷用紙の搬送量を制御する。そして、調整用パターンは、各印刷モードにて画像を実際に印刷するときに、同一のラスタラインを構成するドットを形成するために用いる、互いに異なる印刷ヘッド36に設けられたノズルにて印刷される。すなわち、実際に画像を印刷する印刷モードに応じて、調整用パターンを構成するドットとして形成すべき画素に割り付けられた各ノズルからインク滴を吐出して調整用パターンを印刷する。ここでは、たとえば4つの印刷ヘッド36が各々有するノズルからそれぞれインクを吐出し、形成されたドットにて1本のラスタラインを形成する印刷モード(以下、4パスオーバーラップ印刷モードという)にて印刷する際の搬送量の設定について説明する。
調整用パターンの形成方法を説明する前に、4パスオーバーラップ印刷モードにて画像を印刷する場合において、同一ラスタを形成すべく割り付けられたノズルについて説明する。実際に印刷される画像は画像データに基づいてドットが形成されるため、必ずしも画像領域の全域がドットにて埋め尽くされるわけではないが、使用するノズルを説明する便宜上、ここでは、画像領域の全域にドットを有する画像を印刷するものとする。
図10は、4パスオーバーラップ印刷モードにて画像を印刷する際におけるノズルと印刷用紙の相対位置を説明するための図である。図10では、便宜上、各印刷ヘッドが有するノズル列は各々7個のノズルを有するものとし、各印刷ヘッドが有するノズル列のうち各々1つのノズル列が搬送方向に沿って直線状に配置されているとみなして説明する。また、図10では、印刷用紙Pが停止し、印刷ヘッド36が移動しているように示しているが、実際の印刷動作では印刷用紙Pが搬送されることにより、印刷ヘッド36と印刷用紙Pとの相対位置が変化する。以下の説明では、各印刷ヘッドと各ノズルとに番号を付し、搬送方向下流側に位置する印刷ヘッド36から順に第1印刷ヘッド〜第4印刷ヘッドといい、第1印刷ヘッドは、上述したカラープリンタ20の最下流側の印刷ヘッド36aに、第4印刷ヘッドは、最下流側から4番目の印刷ヘッド36dに、相当する。また、各印刷ヘッド36が有するノズルは、搬送方向下流側に位置するノズルから順に第1ノズル〜第7ノズルという。
4パスオーバーラップ印刷モードにて画像を印刷する際には、キャリッジ28がキャリッジ移動方向に往復移動する際の最初の往路(1パス目)にてすべてのノズルからインクを吐出して、各ノズルに割り付けられた領域にそれぞれドットを形成する。このとき複数のドットで構成されるドット列がキャリッジ移動方向に沿って形成され、各ドットは互いに3ドット分の間隔が隔てられている。
次に印刷用紙Pが7ドット分搬送され、キャリッジ28が復路(2パス目)方向に移動され、すべてのノズルからインクが吐出されて、各ノズルに割り付けられた領域にドットが形成される。このとき形成されるドット列も、キャリッジ移動方向に隣り合うドット同士が互いに3ドット分の間隔が隔てられている。そして、復路にて形成されたドット列は、往路にて形成されたドット列と、搬送方向において隣接する位置に形成される。また、復路にて形成された複数のドットは、キャリッジ移動方向において、往路にて形成された各ドットの間に位置している。
次に、再び印刷用紙Pが7ドット分搬送され、キャリッジ28が往路(3パス目)方向に移動され、すべてのノズルからインクが吐出されて、各ノズルに割り付けられた領域にドットが形成される。このとき形成されるドット列もキャリッジ移動方向に隣り合うドット同士が互いに3ドット分の間隔が隔てられている。そして、2回目の往路にて形成されたドット列は、前記復路にて形成されたドット列と、搬送方向において隣接する位置に形成される。また、2回目の往路にて形成されたドット列を構成するドットは、キャリッジ移動方向において、最初の往路にて形成された各ドットと復路にて形成されたドットとの間に形成されている。このように、印刷用紙Pをドット7個分ずつ搬送した後に、キャリッジ28を移動させると共に各ノズルからインクを吐出して、互いのドット間隔が3ドット分の隔てられたドット列を形成する動作を繰り返す。このような印刷動作を実行すると、図示するように、1パス目の第4印刷ヘッドの第1ノズルと、5パス目の第3印刷ヘッドの第1ノズルと、9パス目の第2印刷ヘッドの第1ノズルと、13パス目の第1印刷ヘッドの第1ノズルとが、キャリッジ移動方向に並ぶことになる。すなわち、このような印刷モードにて印刷される画像は、各印刷ヘッドの第1ノズル同士、第2ノズル同士、第3ノズル同士、第4ノズル同士、第5ノズル同士、第6ノズル同士、第7ノズル同士にて形成されるドットにて、1本のラスタラインが構成されることになる。
すなわち、各印刷ヘッド36に設けられた同番号のノズル同士にて形成されるドットの搬送方向における形成位置をあわせるべく、搬送量を設定し、設定した搬送量に基づいて制御すればよい。
図11は、搬送量を設定するために用いる調整用パターンの第1実施例を示す図である。この調整用パターン10は、キャリッジ28の移動方向に沿って形成された4本のドット列で構成された4パスオーバーラップ印刷モード用の搬送量を設置するための調整用パターン10である。各々のドット列は、第1印刷ヘッド〜第4印刷ヘッドに設けられた同番号のノズルにてそれぞれ印刷されている。ここでは、各印刷ヘッドに設けられた第1ノズルにて調整用パターンを印刷するものとする。
図12は、第1実施例の調整用パターン10の形成方法を説明するための図である。
第1実施例の調整用パターン10の形成方法は、図10に示すように、まず印刷用紙Pを、その先端が第4印刷ヘッドの第1ノズルより十分に下流側に位置するところまで搬送する(S101)。このとき、ロール紙がキャリッジ28と対向する部分の全域に渡って配置されている場合には、この動作を必要としない。ここで、調整用パターン10を印刷する印刷用紙Pは、実際に画像を印刷する際に用いる印刷用紙が望ましい。この例では、4パスオーバーラップ印刷モードは、いわゆる高画質の画像を印刷するための印刷モードなので、印刷用紙としては例えば写真用紙等が用いられる。
印刷用紙Pが搬送されると、キャリッジ28の最初の移動(1パス目)を実行し、第4印刷ヘッド36dの第1ノズルのみから、第1ノズルに割り付けられた領域にインクを吐出して所定長さだけ、キャリッジ移動方向に沿ったドット列(以下、第1サブパターンという)を印刷する(S102)。このとき、システムコントローラ54からはキャリッジ移動方向に所定の距離の間の割り付けられた領域にすべて画素を形成するための画像データが出力される。この結果、第1サブパターンとして、所定長さの実線が形成される。すなわち、第4印刷ヘッドが、請求項に係る第1インク吐出部群に相当する。
次に、キャリッジ28を移動した際に、第3印刷ヘッド36cの第1ノズルが、第1サブパターンを形成した領域と対向するように、予め設定される搬送量(既定搬送量)に基づいて印刷用紙Pを搬送する。すなわち、予め設定されている搬送量にて、印刷用紙Pを7ドット分の距離ずつ間欠的に4回搬送させる(S103)。このとき、一度に28ドット分の距離を搬送しないのは、実際に画像を印刷する場合の搬送方法と同じくするためである。すなわち、同じように搬送モータ31を駆動しても、1回の搬送量が大きい場合には誤差を含みやすく、1回の搬送量が小さい方が精度良く搬送される傾向があるため、実際に画像を印刷する際と同じ搬送方法としている。また、印刷用紙Pを搬送すると同時に、すべてのノズルからインクを吐出することなくキャリッジ28を復路方向に移動する。このキャリッジ28の移動も、調整用パターン10を形成する際の動作を、実際に画像を印刷する際の動作にあわせるために実行する。すなわち、実際に画像を印刷する際に、第4印刷ヘッド36dの第1ノズルにて既に形成されているドットと並べて、第3ヘッド36cの第1ノズルにてドットを形成する動作は5パス目で行われる。すなわち、キャリッジ28を往復移動させて画像を印刷する際には、5パス目は往路方向への移動となるため、調整用パターン10を形成する際の動作と実際の印刷時の動作とを合わせている。このように、実際に画像を印刷する際の動作と、調整用パターン10を印刷する際の動作を合わせることにより、より正確な搬送量を設定することが可能となる。
そして、印刷用紙Pを7ドット分の距離ずつ間欠的に4回搬送させるとともに、キャリッジ28を復路方向に移動させた後、キャリッジ28を往路方向に移動させつつ、第3印刷ヘッド36cの第1ノズルのみから、割り付けられた領域にインクを吐出させて、キャリッジ移動方向に沿った所定長さのドット列、すなわち第2サブパターンを印刷する(S104)。このとき、システムコントローラ54からはキャリッジの移動方向に所定長さの破線を形成するための画像データが出力され、第2サブパターンとして、所定長さの破線が形成される。すなわち、第3印刷ヘッドが、請求項に係る第2インク吐出部群に相当
する。
次に、予め設定されている搬送量にて、印刷用紙Pを7ドット分の距離ずつ間欠的に4回搬送させるとともに、すべてのノズルからインクを吐出することなくキャリッジ28を復路方向に移動する(S105)。その後、キャリッジ28を往路方向に移動させつつ、第2印刷ヘッド36bの第1ノズルのみから割り付けられた領域にインクを吐出させて、キャリッジ移動方向に沿った所定長さのドット列、すなわち第3サブパターンを印刷する(S106)。このとき、システムコントローラ54からはキャリッジの移動方向に所定長さの一点鎖線を形成するための画像データが出力され、第3サブパターンとして、所定長さの一点鎖線が形成される。
そしてさらに、予め設定されている搬送量にて、印刷用紙を7ドット分の距離ずつ間欠的に4回搬送させるとともに、すべてのノズルからインクを吐出することなくキャリッジを復路方向に移動する(S107)。その後、キャリッジ28を往路方向に移動させつつ、第1印刷ヘッド36aの第1ノズルのみから割り付けられた領域にインクを吐出させて、キャリッジ移動方向に沿った所定長さのドット列、すなわち第4サブパターンを印刷する(S108)。このとき、システムコントローラ54からはキャリッジの移動方向に所定長さの二点鎖線を形成するための画像データが出力され、第4サブパターンとして、所定長さの二点鎖線が形成される。
このようにして印刷された調整用パターン10に含まれる4本のサブパターンは、各印刷ヘッドにて形成されるドットの搬送方向における位置が、目標位置と一致している場合には、重ねて印刷されるため1本となる。また、各印刷ヘッドにて形成されるドットの搬送方向における位置が、目標位置とずれている場合には、図11に示すように、搬送方向に離れた2本以上の線となる。第1実施例の調整用パターンは、各印刷ヘッド36にて形成されるサブパターンを、それぞれ異なる種類の線とすることにより、各印刷ヘッドと、各々の印刷ヘッドにて形成されるサブパターンとを対応付けて識別可能としている。
本実施形態における調整パターンは、4本のサブパターンにて構成されているが、サブパターンの数は、1つのラスタラインを構成するノズルを有する印刷ヘッドの数に依存する。すなわち、例えば2つの印刷ヘッドを用いて1つの画像を形成する場合の調整用パターンには、2つのサブパターンが含まれており、8つの印刷ヘッドを用いて1つの画像を形成する場合の調整用パターンには、8つのサブパターンが含まれることになる。そして、1つの調整用パターンに含まれる各サブパターンは、それぞれ形成した印刷ヘッドに対応付けて識別可能に形成される。
===調整用パターンに基づく搬送量の設定方法===
図11に示す調整用パターンを用いて、各印刷ヘッドに設けられた同番号のノズル同士にて形成されるドットの搬送方向における形成位置をあわせるべく搬送量を設定する方法を説明する。
印刷された調整用パターン10は、4つの印刷ヘッド36a〜36dにて各々形成されたサブパターンの搬送方向における互いの位置ズレ量を示している。このため、いずれかのサブパターンを基準とし、基準となるサブパターンと、他のサブパターンとのズレ量を各々測定し、測定したズレ量分だけ、印刷用紙Pを搬送する際の搬送量を調整すればよい。ところが、各印刷ヘッドに対する適正な搬送量は必ずしも一致するとは限らない。そして、本実施形態においては4つの印刷ヘッドにて1つの画像を印刷するので、搬送された印刷用紙Pに4つの印刷ヘッドに設けられたノズルからインクが吐出されることになる。すなわち、印刷用紙Pは、4つの印刷ヘッドに対し、同じ搬送量にて搬送されることになり、1枚の印刷用紙Pを各々の印刷ヘッドに対応させた搬送量にて搬送することはできない。このため、本実施形態では基準となるサブパターンに対する他のサブパターンのズレ量を各々測定し、測定したズレ量を、印刷パターンを形成する際に間欠的に搬送する搬送回数にて除した値(平均値)を求めて、印刷用紙を搬送する際の調整値とする。
基準となるサブパターンは、キャリッジ28の移動時に最も安定した状態にてインクを吐出することが可能な印刷ヘッドが有するノズルから吐出されたインクにて形成されることが望ましい。最も安定した状態にてインクを吐出することが可能な印刷ヘッド36とは、例えば、キャリッジ28の移動による振動を受けにくい印刷ヘッド36である。本実施形態においては、上述したようにキャリッジ28の牽引力の作用線SLにおける中点46が最も振動を受けにくい部位であり、キャリッジ28の上側に位置する4つの印刷ヘッド36a〜36dのうちでは、作用線SLの中点46に最も近い第4印刷ヘッド36dが最も振動を受けにくい。よって、第4印刷ヘッド36dにて形成された第1サブパターンを基準とする。
本実施形態では、4つの印刷ヘッドにて各々形成されるドットの搬送方向における位置を合わせることとしたため、作用線SLの中点46に最も近い第4印刷ヘッド36dにて形成された第1サブパターンを基準としたが、基準となるサブパターンを形成する印刷ヘッドは第4印刷ヘッド36dに限るものではない。例えば、第1印刷ヘッド36aと第3印刷ヘッド36cとにて、また、第2印刷ヘッド36bと第3印刷ヘッド36cとにて1つの画像を印刷する場合には、それら2つの印刷ヘッドのうち、作用線SLに近い側に位置する第3印刷ヘッド36cにて形成されたサブパターンを基準とすることが望ましい。このときには、調整用パターンを構成するサブパターンが2本なので、測定したズレ量がそのまま調整値となる。
また、キャリッジ28に設けられた8つの印刷ヘッドを用いて1つの画像を印刷する場合には、第4印刷ヘッド又は第5印刷ヘッドのいずれかにて形成されたサブパターンを基準としても良い。すなわち、基準となるサブパターンを形成する印刷ヘッド36は、作用線SLから最も離れた位置に配置されキャリッジの移動による振動を受けやすい第1印刷ヘッド36a及び第8印刷ヘッド36hを除く印刷ヘッド36にて形成されたサブパターンであれば良い。
そして、調整用パターン10に基づく搬送量の設定は、調整用パターン10の印刷動作から継続して実行される。図13は、搬送量の設定方法を説明するための図である。
まず、使用者により、搬送量を設定するための指令信号が、例えば接続されたコンピュータ等から印刷用紙、印刷モードとの情報と共に入力されると(S201)、カラープリンタ20はシステムコントローラ54の制御により上述した方法にて4本のサブパターンで構成された調整用パターン10を印刷する(S202)。4本のサブパターンが形成されると、調整用パターン情報取得部13の読取部11が調整用パターン10を読取可能な位置まで、システムコントローラ54の制御により印刷用紙Pが搬送される(S203)。
印刷用紙Pが所定の位置に搬送されると、システムコントローラ54は調整用パターン情報取得部13の読取部11にて調整用パターン10を読み取り(S204)、信号処理部12では、読み取った情報に基づいて各サブパターン間の距離を測定する(S205)。読取部11は、例えばCCDセンサを用いたカメラであり、CCDセンサを構成するフォトダイオード毎の濃度情報を、CCDセンサの解像度に応じた分解能にて取得して、各濃度情報を電気信号に変換することにより読み取っている。このため、信号処理部12では、高い濃度を示す電気信号が出力されたフォトダイオードに対応する位置がサブパターンとして認識され、高い濃度を示す電気信号が出力された複数のフォトダイオード間に存在するフォトダイオードの数から距離を換算することにより、サブパターン間のズレ量を測定することが可能である。
サブパターン間の距離を測定した際に、調整用パターン10を構成するサブパターンの数を検出し、信号処理部12はサブパターンが3本以上あるか否かを判定する(S206)。サブパターンが3本以上あると判定されると、信号処理部12により、それらの平均値が算出される(S207)。このとき、各ラスタラインは、信号処理部12により、形成された印刷ヘッド36に対応付けてそれぞれ識別される。そして、基準となるラスタラインと、他のラスタラインとのズレ量が測定されて、それらの総和が求められる。ここで、ズレ量の総和は、測定されるズレ量を、ズレの方向により搬送方向における双方向の一方が正の値、他方が負の値として求められる。次に、印刷パターンを印刷する際に、最初のラスタラインが形成された後から最後のラスタラインが形成されるまでの間に、間欠的に搬送された回数にて、求めた総和が除される。これにより、間欠的な各搬送におけるズレ量の平均値が算出される。
算出された平均値は調整情報として、入力された印刷用紙、印刷モード等の情報と対応付けられ、システムコントローラ54によりEEPROM58に記憶される。一方調整用パターン10を構成するサブパターンが3本より少ないと判定された場合には、測定されたズレ量が調整情報としてそのまま、EEPROM58に記憶される(S208)。
ところで、印刷用紙Pの搬送量は、ロータリー式エンコーダ16にて制御されるため、印刷用紙Pを搬送するために既に設定されている既定搬送量は、回転させるべき搬送モータ31の回転量がロータリー式エンコーダ16のパルス数にて設定されている。このため、EEPROM58に記憶される平均値は、ロータリー式エンコーダ16の分解能に対応させたパルス数である。すなわち、算出されたズレ量の平均値分に相当するパルス数が、EEPROM58に記憶されており、画像を印刷する際には、記憶されているパルス数が既定搬送量を示すパルス数に加算、又は、記憶されているパルス数が既定搬送量を示すパルス数から減算されることにより搬送量が調整される。
図14は、画像を印刷する際の処理を説明するための図である。
カラープリンタ20に印刷指令信号が入力されると(S301)、システムコントローラ54は、印刷指令信号に含まれる情報から印刷モード、印刷すべき印刷媒体の種類を示す情報を取得する(S302)。システムコントローラ54は、取得した印刷モード、印刷媒体の種類等の情報に基づいて、EEPROM58に記憶されている搬送量の調整値を示す調整情報を取得する(S303)。システムコントローラ54は、取得した調整値を既定搬送量に加算、又は、既定搬送量から減算して、印刷モード、印刷媒体の種類等に適した搬送量を算出する(S304)。その後、システムコントローラ54の制御によりカラープリンタ20は、算出した搬送量に基づいて、印刷用紙の搬送しつつ印刷処理を実行する(S305)。
このような調整用パターンの形成方法によれば、互いに異なる印刷ヘッド36にて形成された第1サブパターンと、第2サブパターンとを線の種類を相違させることにより、識別可能としたので、各々の印刷ヘッド36にて形成されたドットの位置を確実に認識することが可能な調整用パターンを容易に形成することが可能である。このため、互いに異なる印刷ヘッド36により各々形成されるドットの位置を容易に認識し、適切に調整することが可能である。
また、第1サブパターン及び第2サブパターンは、各々のノズルに割り付けられた領域にインク滴が吐出されて形成されることになる。このため、調整用パターンは、実際に画像を形成する際と同様のノズルからインクが吐出されて形成されるので、互いに異なる印刷ヘッド36により各々形成されるドットの位置を、より正確に調整することが可能である。
また、第1サブパターン及び第2サブパターンとして、印刷用紙が搬送される搬送方向と交差するキャリッジ移動方向に沿ったラスタラインが形成される。このため、第1サブパターン及び第2サブパターンにより、互いに異なる印刷ヘッド36により各々形成されるドットの、搬送方向における位置のズレが認識しやすい調整用パターンを印刷することが可能である。よって、このような調整用パターンの形成方法にて形成された調整用パターンに基づいて、互いに異なる印刷ヘッド36により各々形成されるドットの、搬送方向における位置をより適切に調整することが可能である。
===調整用パターンの他の実施形態===
前記第1実施形態では、調整用パターンを構成するサブパターンを、サブパターンにて構成される線の種類を互いに違えることにより、いずれの印刷ヘッドにて形成されたサブパターンかを識別可能としたが、識別方法はこれに限るものではない。
図15は、調整用パターンの第2の実施形態を説明するための図である。第2実施形態の調整用パターンでは、各印刷ヘッドにて形成されるドットの色、すなわち形成される線の色を違えることにより、いずれの印刷ヘッドにて形成されたドット列かを識別可能としている。図15に示す例では、第4印刷ヘッドにて形成される第1サブパターンの色はブラックであり、第3印刷ヘッドにて形成される第2サブパターンの色はマゼンタであり、第2印刷ヘッドにて形成される第3サブパターンの色はシアンであり、第1印刷ヘッドにて形成される第4サブパターンの色はイエローである。このように、各印刷ヘッドにて形成されるサブパターンの色を違えることにより、容易に識別することが可能となる。ところで、第4サブパターンの色は淡色系のイエローであるため、イエローインクのみにてサブパターンを形成すると、視認性が悪く、また、印刷用紙とサブパターンとの間にて濃度の変化が小さいため、センサ等でも誤検知する畏れがある。このため、例えばマゼンタインクとイエローインクとを吐出するノズルからそれぞれインクを吐出し、2色のインクにてレッドのサブパターンを1本形成しても良い。すなわち、印刷ヘッドが多数あり、濃色系のインクにて、すべての印刷ヘッドを識別させることができない場合には、単に淡色系のインクのみにてサブパターンを形成せずに、他のインクと合わせてサブパターンを形成することが望ましい。
図16は、調整用パターンの第3実施形態を説明するための図である。第3実施形態の調整用パターンでは、各印刷ヘッドにて形成されるサブパターンと共に、当該サブパターンを形成するためにインクを吐出したノズルを有する印刷ヘッドを示す吐出部群情報を印刷することにより、いずれの印刷ヘッドにて形成されたサブパターンかを識別可能としている。本実施形態では、第1印刷ヘッドを示す吐出部群情報として「H1」を、第2印刷ヘッドを示す吐出部群情報として「H2」を、第3印刷ヘッドを示す吐出部群情報として「H3」を、第4印刷ヘッドを示す吐出部群情報として「H4」を、それぞれサブパターンの一方の端部側に印刷している。すなわち、サブパターンは所定のノズル列のいずれかのノズルからインクを吐出して形成され、吐出部群情報は、例えば、「H1」を印刷するための画像データに基づいて、ノズル列が有するノズルのうち対応するノズルからインクを吐出して形成される。この吐出部群情報は、「H1」等の表記に限らず、単に「1」「(1)」などの数字でも良いし、予め各印刷ヘッドに対応付けられたアルファベットや、「▲」「●」等の記号であっても良い。
図17は、調整用パターンの第4実施形態を説明するための図である。前述した第3実施形態では、サブパターンの長さ、及び、吐出部群情報を印刷する位置を、いずれの印刷ヘッドにて形成されるサブパターンも同様に印刷する調整用パターンについて説明した。ところが、各サブパターン、及び、吐出部群情報が重なって印刷された場合には、各々のサブパターンを識別しにくい場合がある。このため第4実施形態の調整用パターンでは、各サブパターンが重なった場合であっても、吐出部群情報が重なって印刷されないように、キャリッジ移動方向における吐出部群情報を印刷する位置を互いに異ならせている。すなわち、各印刷ヘッドにて形成されるサブパターンの一方の端部のキャリッジ移動方向における位置を、異ならせることにより、各サブパターンの長さをそれぞれ異ならせる。そして、キャリッジ移動方向における位置を異ならせた端部側に、当該端部の位置に対応させるとともに、キャリッジ移動方向の位置を異ならせて、各々のサブパターンに対応する吐出部群情報が重ならないように、各サブパターンを印刷している。すなわち、各印刷ヘッド36にて形成されるドットの搬送方向における位置が適切で、各ドットが重なるように各サブパターンが形成される場合であっても、各サブパターンの一方の端部、及び、印刷される吐出部群情報は、移動方向において互いに相違する位置に形成される。このため、各サブパターン同士が全域に亘って重なることはなく、また、吐出部群情報が重ねられて印刷されることはない。よって、各々のインク吐出部群にて形成された各々のサブパターンを確実に識別することが可能である。ここで、サブパターンの長さは、必ずしも異ならせる必要はなく、同じ長さのサブパターンの端部の位置のみを、キャリッジ移動方向に異ならせても構わない。また、吐出部群情報は、サブパターンの両端に印刷しても構わない。
図18は、調整用パターンの第5実施形態を説明するための図である。第1〜4実施形態の調整用パターンでは、各印刷ヘッドにて形成されるサブパターンが有するドット列を1列としたが、第5実施形態では、各印刷ヘッドにて形成される2本のドット列を1つのサブパターンとしている。そして、本実施形態の印刷ヘッド36が有するノズル列の配列において、キャリッジ移動方向における両端に位置するノズル列であって、各ノズル列において搬送方向の同じ位置に設けられているノズルにて、2本のドット列は形成される。本実施形態の場合には、各印刷ヘッドにてラスタラインを形成するノズルを、ブラックインクを吐出するブラックノズル列と、イエローインクを吐出するイエローノズル列のそれぞれ第1ノズルとしている。このように、2つのノズルからインクを吐出して2本のドット列にて構成されるサブパターンを有する調整用パターンを形成する理由は以下の通りである。図19は、各印刷ヘッドにて2本のドット列を形成する理由を説明するための図である。図示するように、いずれかの印刷ヘッドが傾いて取り付けられていた場合に、キャリッジ移動方向に沿うサブパターンを形成すると、各ノズル列にて形成されるドット列の、搬送方向における位置が相違する。すなわち、例えばブラックのドット列にて構成された調整用パターンに基づいて、すべてのノズルから吐出されたインクにて形成されるドットの位置を調整してしまうと、必ずしも適切な位置にドットが形成されない場合がある。このため、いずれのノズル列にて形成されるドットであっても、平均的にズレ量が分散されるような位置に形成されるように、キャリッジ移動方向における両端に位置するノズル列にてそれぞれ形成したドット列のサブパターンを有する調整用パターンを印刷する。そして、各印刷ヘッドにて形成された2本のドット列間の中間の位置同士のズレ量に基づいて、ドットの形成位置を調整することとしている。本実施形態においては、キャリッジ移動方向における両端に位置するノズル列、すなわち最も間隔を隔てたノズル列にてそれぞれドット列を形成したが、必ずしも両端のノズル列でなくても良い。しかしながら、複数有するノズル列にて形成されるドット列の平均位置を求めるのであれば、印刷ヘッドの両端に位置するノズル列にて調整用パターンを印刷することにより、より平均的な位置を求めることが可能である。
上記実施形態においては、第1実施形態から第5実施形態まで各々別個に説明したが、例えば、各印刷ヘッドにて形成されるドット列の色と、線の種類とを相違させるというように、識別するための方法を相互に組み合わせることにより、より識別しやすい調整用パターンを形成することが可能である。
上記実施形態においては、調整用パターンを、互いに異なる印刷ヘッド36に設けられた同番号のノズル同士からそれぞれインクを吐出させて形成したドット列にて構成する例について説明したが、各印刷ヘッドの異なる番号のノズルにて形成したドット列にて構成しても良い。例えば、第1印刷ヘッド36aの第4ノズル、第2印刷ヘッド36bの第3ノズル、第3印刷ヘッド36cの第2ノズル、第4印刷ヘッド36dの第1ノズルを用い、上記実施形態と同様に印刷用紙を搬送させて調整用パターンを形成する。この場合には、各印刷ヘッド36にて形成されたドット列の搬送方向における位置がそれぞれ適正な位置である場合には、各ドット列がノズルピッチ分の距離を隔てて形成されることになる。このため、各印刷ヘッド36にて形成されたドット列を容易に識別することが可能である。また、この場合には、システムコントローラ54は調整用パターン情報取得部13の読取部11にて調整用パターン10を読み取り、信号処理部12では、読み取った情報に基づいて各サブパターン間の距離を測定し、測定した値からノズルピッチ分に相当する距離を減算することにより、各ドット列のずれ量を算出することが可能である。
===異なる印刷モードの搬送量を設定するための調整用パターン例===
図20は、2パスオーバーラップ印刷モードにて画像を印刷する際におけるノズルと用紙の相対位置を説明するための図である。この例は、2つの印刷ヘッドが各々有するノズルからそれぞれインクを吐出し、形成されたドットにて1本のラスタラインを形成する印刷モード(以下、2パスオーバーラップ印刷モードという)の搬送量の設定について説明する。上述した例と同様に、各印刷ヘッドが有するノズル列は各々7個のノズルを有しており、各印刷ヘッドが有するノズル列のうち1つのノズル列が搬送方向に沿って直線状に配置されているとみなして説明する。
2パスオーバーラップ印刷モードでは、図示するように、1パス目の第3印刷ヘッドの第1ノズルと、5パス目の第1印刷ヘッドの第2ノズルとが、また、1パス目の第4印刷ヘッドの第1ノズルと、5パス目の第2印刷ヘッドの第2ノズルとが、キャリッジ移動方向に並ぶことになる。このため、第3印刷ヘッドの第1ノズルと、第1印刷ヘッドの第2ノズルとにて形成されるドットの搬送方向における形成位置、及び、第4印刷ヘッドの第1ノズルと、第2印刷ヘッドの第2ノズルとにて形成されるドットの搬送方向における形成位置をそれぞれあわせるべく、搬送量を設定し、設定した搬送量に基づいて制御すればよい。
2パスオーバーラップ印刷モードにて印刷する際の搬送量を調整するための調整用パターンの形成方法は、まず、印刷用紙Pを所定位置に搬送して、キャリッジ28の最初の移動(1パス目)を実行し、第3印刷ヘッド36cの第1ノズルと第4印刷ヘッド36dの第1ノズルとから、各第1ノズルに割り付けられた領域にインクを吐出して所定長さだけ、キャリッジ移動方向に沿った第1サブパターンとして、所定長さの実線を印刷する。
次に、キャリッジ28を移動した際に、第1印刷ヘッド36aの第2ノズルが、第1サブパターンを形成した領域と対向するように、予め設定される搬送量(既定搬送量)に基づいて印刷用紙Pを搬送する。すなわち、予め設定されている搬送量にて、印刷用紙Pを13ドット分の距離ずつ間欠的に4回搬送させる。その後、キャリッジ28を往路方向に移動させつつ、第1印刷ヘッド36aの第2ノズルと第2印刷ヘッド36bの第2ノズルとから、割り付けられた領域にインクを吐出させて、キャリッジ移動方向に沿った所定長さのドット列、すなわち第2サブパターンとして、所定長さの破線を形成する。
このようにして、実線と破線とで対をなす2対の調整用パターンが形成される。この場合には、各調整用パターンのズレ量の平均値に基づいて搬送量を調整する。
上述したように、画像を印刷する際の印刷用紙の既定搬送量は、印刷モードにより相違する。そして、既定搬送量が相違すると、例えば既定搬送量が大きい印刷モードより、既定搬送量が小さい印刷モードの方が搬送精度が高い場合があり、異なる印刷モードにて印刷する際に、同様に搬送量を制御しても良好な画像が印刷できない畏れがある。このため、印刷用紙Pの搬送量を制御するための調整用パターンを印刷モードに応じてそれぞれ印刷し、印刷された調整用パターンに基づいて、印刷用紙Pの搬送量を制御することにより、各印刷モードに適した搬送量にて印刷用紙Pを搬送することが可能である。このため、いずれの印刷モードであっても良好な画像を印刷することが可能である。
===その他の実施形態===
本発明は上記実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
(2)本発明は、一般にインク滴を吐出するタイプの印刷装置に適用可能であり、カラーインクジェットプリンタ以外の種々の印刷装置に適用可能である。例えば、インクジェット方式のファクシミリ装置やコピー装置にも適用可能である。
(3)上記実施形態においては、印刷システムを、カラープリンタ20、コンピュータ90、表示装置、入力装置、及び、ドライブ装置等にて構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、印刷システムが、コンピュータ90とカラープリンタ20とから構成されても良く、印刷システムが表示装置、入力装置及びドライブ装置のいずれかを備えていなくても良い。
また、例えば、カラープリンタ20が、コンピュータ90、表示装置、入力装置、及び、ドライブ装置のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、カラープリンタ20が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
また、上述した実施形態における、プリンタを制御するコンピュータプログラムが、プリンタコントローラのメモリに記憶されており、プリンタコントローラがこのコンピュータプログラムを実行することにより、上述した実施形態のプリンタ動作を達成してもよい。
このようにして実現された印刷システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
本発明にかかるカラープリンタの構成の一例を示す斜視図。 ロータリー式エンコーダの構成を模式的に示した説明図。 図3Aは、搬送モータ正転時におけるロータリー式エンコーダの2つの出力信号の波形を示したタイミングチャート、図3Bは、搬送モータ逆転時におけるロータリー式エンコーダの2つの出力信号の波形を示したタイミングチャート。 印刷ヘッドが有するノズルの配列を説明するための説明図。 隣接する複数の印刷ヘッドの配置と、それら印刷ヘッドが有するノズル列の位置関係を示す図。 カラープリンタを備えた印刷システムの構成を示すブロック図。 画像処理ユニットの構成を示すブロック図。 ヘッド制御ユニット(図6)内に設けられた駆動信号発生部の構成を示すブロック図。 駆動信号発生部の動作を示す原駆動信号ODRV、印刷信号PRT(i)、駆動信号DRV(i)のタイミングチャート。 4パスオーバーラップ印刷モードにて画像を印刷する際におけるノズルと印刷用紙の相対位置を説明するための図。 搬送量を設定するために用いる調整用パターンの第1実施例を示す図。 第1実施例の調整用パターンの形成方法を説明するための図。 搬送量の設定方法を説明するための図。 画像を印刷する際の処理を説明するための図。 調整用パターンの第2実施形態を説明するための図。 調整用パターンの第3実施形態を説明するための図。 調整用パターンの第4実施形態を説明するための図。 調整用パターンの第5実施形態を説明するための図。 各印刷ヘッドにて2本のドット列を形成する理由を説明するための図。 2パスオーバーラップ印刷モードにて画像を印刷する際におけるノズルと印刷用紙の相対位置を説明するための図。
符号の説明
3 印刷部,5 印刷用紙搬送部,10 調整用パターン,11 読取部,12 信号処理部,13 調整用パターン情報取得部,16 ロータリー式エンコーダ,16a ダイオード,16b コリメータレンズ,16c 検出処理部,16d フォトダイオード,16e 信号処理回路,16fA コンパレータ,16fB コンパレータ,17 リニア式エンコーダ,18 エンコーダ用符号盤,19 リニア式エンコーダ用符号板,20 カラープリンタ,21 CRT,24 紙搬送ローラ,26 プラテン,27 ホルダ,27a 軸体,27b 円盤,28 キャリッジ,29 挟持ローラ,30 キャリッジモータ,31 搬送モータ,32 牽引ベルト,34 ガイドレール,341 下側のガイドレール,342 上側のガイドレール,35 ロール紙保持部,36 印刷ヘッド,36a〜36h 印刷ヘッド,37 ロール紙搬送部,38 画像処理ユニット,40 駆動ギア,41 中継ギア,44 プーリ,46 作用線の中点,50 バッファメモリ,52 イメージバッファ,54 システムコントローラ,56 メインメモリ,58 EEPROM,61 キャリッジモータ駆動回路,62 搬送モータ駆動回路,63 ヘッド制御ユニット,67 インクタンク,90 コンピュータ,91 ビデオドライバ,95 アプリケーションプログラム,97 解像度変換モジュール,98 色変換モジュール,99 ハーフトーンモジュール,100 ラスタライザ,101 ユーザインターフェース表示モジュール,102 UIプリンタインターフェースモジュール,103 ラスタデータ格納部,200 駆動信号発生部,204 マスク回路,206 原駆動信号発生部,230 駆動信号補正部,Nc シアンノズル列,Nk ブラックノズル列,Nlc ライトシアンノズル列,Nlm ライトマゼンタノズル列,Nm マゼンタノズル列,Ny イエローノズル列,P 印刷用紙,T1 各画素区間,W1 パルス,W2 パルス,n ノズル,LUT ルックアップテーブル,ODRV 原駆動信号,S1 係合部,S2 係合部,SL 作用線

Claims (12)

  1. インク滴を吐出して印刷媒体にドットを形成するためのインク吐出部を複数備えた少なくとも2つのインク吐出部群を用いて1つの画像を印刷させることが可能な印刷装置にて、互いに異なる前記インク吐出部群により各々形成されるドットの位置を調整するための調整用パターンの形成方法であって、
    前記少なくとも2つのインク吐出部群のうち、いずれかの第1インク吐出部群に備えられたインク吐出部からインク滴を吐出させて、前記調整用パターンに含まれる第1サブパターンを形成するステップと、
    前記第1インク吐出部群と異なる第2インク吐出部群に備えられたインク吐出部からインク滴を吐出させて、前記調整用パターンに含まれるとともに、前記第1サブパターンと識別可能な第2サブパターンを形成するステップと、
    を有することを特徴とする調整用パターンの形成方法。
  2. 請求項1に記載の調整用パターンの形成方法であって、
    前記1つの画像は、各々の前記インク吐出部に割り付けられた領域に前記インク吐出部からインク滴を吐出させて形成され、
    前記第1サブパターン及び前記第2サブパターンは、各々の前記インク吐出部に割り付けられた領域にインク滴が吐出されて形成されることを特徴とする調整用パターンの形成方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の調整用パターンの形成方法であって、
    前記画像は複数の印刷モードにて印刷可能であり、
    前記調整用パターンは、前記印刷モードに応じてそれぞれ形成されることを特徴とする調整用パターンの形成方法。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の調整用パターンの形成方法であって、
    各々の前記インク吐出部群は、複数色のインクを吐出可能な前記インク吐出部を有しており、
    前記第1サブパターンと、前記第2サブパターンとは、形成されるドットの色の相違により、識別可能であることを特徴とする調整用パターンの形成方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の調整用パターンの形成方法であって、
    前記第1サブパターンと、前記第2サブパターンとを形成する際に、各々のサブパターンを形成するためにインク滴を吐出したインク吐出部を備えたインク吐出部群を示す吐出部群情報が各々印刷され、
    前記第1サブパターンと、前記第2サブパターンとは、前記吐出部群情報により識別可能であることを特徴とする調整用パターンの形成方法。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の調整用パターンの形成方法であって、
    前記印刷媒体は、所定方向に沿って間欠的に搬送され、
    前記第1サブパターン及び前記第2サブパターンは、搬送された前記印刷媒体に、前記少なくとも2つのインク吐出部群が前記所定方向と交差する移動方向に移動されつつ、前記インク吐出部からインク滴が吐出されて形成された、前記移動方向に沿ったドット列であることを特徴とする調整用パターンの形成方法。
  7. 請求項6に記載の調整用パターンの形成方法であって、
    前記第1サブパターンのドット列にて構成される線と、前記第2サブパターンのドット列にて構成される線とは、前記線の種類の相違により、識別可能であることを特徴とする調整用パターンの形成方法。
  8. 請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の調整用パターンの形成方法であって、
    前記第1サブパターン、及び、前記第2サブパターンは、前記移動方向における少なくとも一方の端部の位置が前記インク吐出部群毎に異なるように形成され、
    前記吐出部群情報は、前記一方の端部の移動方向における位置に対応させて、前記インク吐出部群毎に位置が異なるように印刷されることを特徴とする調整用パターンの形成方法。
  9. 請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の調整用パターンの形成方法であって、
    各々の前記インク吐出部群が有する複数の前記インク吐出部は、前記移動方向に間隔を隔てて配置されており、
    前記第1サブパターンは、第1インク吐出部群が有する前記移動方向に間隔を隔てて配置された2つのインク吐出部からインク滴を吐出させて形成され、
    前記第2サブパターンは、第2インク吐出部群が有する前記移動方向に間隔を隔てて配置された2つのインク吐出部からインクを吐出させて形成されることを特徴とする調整用パターンの形成方法。
  10. 複数色のインク滴を吐出可能であり、前記インク滴を吐出して、所定方向に沿って間欠的に搬送される印刷媒体にドットを形成するためのインク吐出部を複数備えた少なくとも2つのインク吐出部群を用い、各々の前記インク吐出部に割り付けられた領域に前記インク吐出部からインク滴を吐出させて1つの画像を複数の印刷モードにて印刷させることが可能な印刷装置にて、前記印刷モードに応じてそれぞれ形成され、互いに異なる前記インク吐出部群により各々形成されるドットの位置を調整するための調整用パターンの形成方法であって、
    前記所定方向と交差する移動方向に移動されつつ、前記少なくとも2つのインク吐出部群のうち、いずれかの第1インク吐出部群に、前記移動方向に間隔を隔てて備えられた2つのインク吐出部から、搬送された前記印刷媒体における当該インク吐出部に割り付けられた領域にそれぞれインク滴を吐出させて形成された、前記移動方向に沿ったドット列にて構成される線である、前記調整用パターンに含まれる第1サブパターンと、当該第1サブパターンを形成するためにインク滴を吐出したインク吐出部を備えたインク吐出部群を示す吐出部群情報とを形成するステップと、
    前記所定方向と交差する移動方向に移動されつつ、前記第1インク吐出部群と異なる第2インク吐出部群に、前記移動方向に間隔を隔てて備えられた2つのインク吐出部から、当該インク吐出部に割り付けられた領域に前記第1サブパターンと異なる色のインク滴をそれぞれ吐出させて形成された、前記移動方向に沿ったドット列にて構成され前記第1サブパターンとは相違する種類の線であり、前記移動方向における少なくとも一方の端部の位置が前記インク吐出部群毎に異なるように形成され、前記調整用パターンに含まれるとともに、前記第1サブパターンと識別可能とする、第2サブパターン及び前記一方の端部の移動方向における位置に対応させて、前記インク吐出部群毎に位置が異なるように配置させて、当該第2サブパターンを形成するためにインク滴を吐出したインク吐出部を備えたインク吐出部群を示す吐出部群情報を形成するステップと、
    を有することを特徴とする調整用パターンの形成方法。
  11. インク滴を吐出して印刷媒体にドットを形成するためのインク吐出部を複数備えた少なくとも2つのインク吐出部群を用いて1つの画像を印刷させることが可能な印刷装置にて、互いに異なる前記インク吐出部群により各々形成されるドットの位置を調整するための調整用パターンであって、
    前記少なくとも2つのインク吐出部群のうち、いずれかの第1インク吐出部群に備えられたインク吐出部からインク滴を吐出させて形成された、前記調整用パターンに含まれる第1サブパターンと、
    前記第1インク吐出部群と異なる第2インク吐出部群に備えられたインク吐出部からインク滴を吐出させて形成された、前記調整用パターンに含まれるとともに、前記第1サブパターンと識別可能な第2サブパターンと、
    を有することを特徴とする調整用パターン。
  12. (A)インク滴を吐出して印刷媒体にドットを形成するためのインク吐出部を複数備えた、少なくとも2つインク吐出部群と、
    (B)前記インク吐出部からインク滴を吐出させて、前記少なくとも2つのインク吐出部群にて、1つの画像を印刷させることを可能とし、以下の(a)及び(b)を有する調整用パターンを形成させることが可能な制御部と、
    (a)互いに異なる前記インク吐出部群にて各々形成されるドットの形成位置を制御するための調整用パターンであって、前記少なくとも2つのインク吐出部群のうち、いずれかの第1インク吐出部群に備えられたインク吐出部からインク滴を吐出させて形成される第1サブパターン、
    (b)前記第1インク吐出部群と異なる第2インク吐出部群に備えられたインク吐出部からインク滴を吐出させて形成され、前記第1サブパターンと識別可能な第2サブパターン、
    (C)を有することを特徴とする印刷装置。

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