JP2006007568A - 離型フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】
表面平滑性優れたフィルムで、搬送、巻き取り等のハンドリング性に優れ、且つ離型性と適度な濡れ性を合わせ持ち、さらにはオリゴマー析出防止効果もある表面性の良い離型フィルムで、光ディスク記録膜の保護用樹脂シート、特にブルーレイディスク記録膜の保護用アクリル樹脂シート、及びセラミックグリーンシートまたは転写用電極シート、特に5μm以下の薄いシートを効率よく製造できる離型フィルムを提供する。
【解決手段】
表面の中心線平均粗さ(Ra)が10nm以下であるプラスチックフィルムの少なくとも片面に、臨界表面張力(単位mN/m)が、25以上40以下であるメラミン系樹脂被膜を設けてなる離型フィルムとする。
【選択図】なし

Description

本発明は、CD、CD−R、MD、ブルーレイ・ディスクなどの光ディスク記録膜の保護用樹脂シート、及びセラミックグリーンシート、転写用電極シートをキャスティング製造する行程で用いられる離型フィルムに関する。
従来、光ディスク(片面読宇み取り)の製造は、ポリカーボネート樹脂基板の表面に凹凸をスタンパで成形し、この凹凸面にアルミニウム等の金属をスパッタリング等により蒸着することで反射層を成形して、この記録膜に保護膜を貼り合わせることにより行われている。
近年開発が進められているブルーレイディスクの主な仕様は、レーザー波長:405nm、レンズ開口数(N/A):0.85、ディスク厚:1.2mm、トラックピッチ0.32μm等である。
上記のようにブルーレイディスクでは、溝の幅が狭く、且つピットも小さくなっている。このため読み取りレーザーのスポットを小さく絞り込む必要があるが、スポットが小さいとディスクの傾きによる影響が大きくなる。その欠点を補うために、基板の厚さを薄くし、読み取り側の記録層の上の保護層の厚さを0.1mm程度にすることが提案されている。 この保護層は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)を離型フィルムの上にキャスティングして成形される。
キャスティングに使用される離型フィルムとして、一般のポリエステルフィルムにシリコーン系樹脂皮膜を設けた離型フィルムでは、ベースフィルムの凹凸が保護膜側に転写されて、この凹凸が原因でディスクとした時に読み取りエラーが発生する。また、保護膜をキャスティングする行程の熱でフィルムからオリゴマーが析出し、保護膜の表面に移行するため、これによってもディスクとした時に読み取りエラーが発生する。
上記問題を解決するために、表面性の良い(中心線表面粗さRa=7nm)フィルムをシリコーン系樹脂皮膜で処理したものは、塗膜が柔らかく吸着しやすいために、エアーがみ等の巻き姿不良や搬送での不具合が発生するといった問題がある。
一方、積層セラミックコンデンサーのセラミックグリーンシートまたは転写用電極シートを製造する際の工程用キャリアフィルムには、シリコーン系樹脂皮膜を離型層として設けた離型フィルムが一般的に用いられている。
このような、プラスチックフィルムにシリコーン系樹脂皮膜を設けた離型フィルムが知られている(特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
近年、積層セラミックコンデンサーの小型高容量化のためセラミック層及び電極層の厚さをより薄膜化し多層積層化することが進められいる。このため、より平滑な表面を有する離型フィルムを用いることで剥離後のセラミックシート表面を平滑にし、シートの積層密着度をあげて、積層セラミックコンデンサーの容量を安定化し、かつ不良率を低減する必要がでてきた。
該離型フィルムに用いられるプラスチックフィルムは厚みの均一性、表面の平滑性が重要であるが、表面の平滑性に優れるプラスチックフィルムに従来のシリコーン系樹脂皮膜を設けた離型フィルムでは、皮膜柔らかく吸着し易いために、ガイドロールへの付着が起こり上手く搬送できない、または上手く巻き取れずに極めて商品価値の低いもとなる等の問題点がある。
また、セラミックグリーンシートまたは転写用電極シートを薄膜化するために用いられるセラミックスラリーまたは電極ペーストは固形分濃度が低く粘度の低いものであり、しかもWETの塗布厚みも薄いため、従来のシリコーン系樹脂皮膜を設けた離型フィルムではセラミックスラリーまたは電極ペーストが弾いたり、均一にキャスティング・塗布できないという問題がある。
さらに、セラミックグリーンシート製造工程でオリゴマーが析出しシートに付着するという問題がある。セラミックグリーンシートにオリゴマーが付着すると積層、焼成後にセラミック層内部にボイドが発生しセラミックコンデンサーの耐電圧不良率が向上し好ましくない。
特開昭60−141553号公報 特開平3−231812号公報 特公平4−59207号公報
本発明は、上述の問題点を解決し、光ディスク記録膜の保護用樹脂シート、特にブルーレイディスク記録膜の保護用アクリル樹脂シート、及びセラミックグリーンシートまたは転写用電極シート、特に5μm以下の薄いシートを効率よく製造できる離型フィルムを提供することを目的とする。
前記本発明の目的は、下記の構成を有する手段によって工業的に有利に達成された。
[1]表面の中心線平均粗さ(Ra)が10nm以下であるプラスチックフィルムの少なくとも片面に、臨界表面張力(単位mN/m)が25以上40以下であるメラミン系樹脂被膜を設ける離型フィルム。
[2]メラミン系樹脂皮膜が主としてアルキル化メラミンホルムアルデヒド樹脂からなる請求項1記載の離型フィルム。
[3]プラスチックフィルムがポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンー2,6ーナフタレート、ポリエチレンーα,β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタンー4,4’−ジカルボキシレートから選ばれる少なくとも1種である請求項1または2に記載の離型フィルム。
[4]ブルーレイディスク記録膜の保護用アクリル樹脂シート、セラミックグリーンシートの製造工程において使用される請求項1〜3に記載の離型フィルム。
本発明の特徴は、離型皮膜として臨界表面張力が、特定の式を満足するメラミン系樹脂を用いることにより、表面が超平滑な(中心線表面粗さ10nm以下の)プラスチックフィルムでも巻き取り、搬送に支障がなく、さらに離型性とオリゴマー析出防止効果を合わせ持つ離型フィルムを可能にしたことで、これにより光ディスク記録膜の保護シートへの表面欠点の転写の少ない離型フィルムを実現し、あるいは積層セラミックコンデンサーの不良率を改善することができたことにある。
本発明の離型フィルムを使用することで、表面平滑性優れたフィルムでも搬送、巻き取り等のハンドリング性に優れ、且つ離型性と適度な濡れ性を合わせ持ち、さらにはオリゴマー析出防止効果もある表面性の良い離型フィルムを製造することができる。これらは、光ディスクの記録膜の保護用アクリル樹脂シート、またはセラミックグリーンシトのキャスティング成型用離型フィルムとして有用である。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明の離型フィルムにおいて、プラスチックフィルムとしては、たとえばポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ナイロンフィルム等の合成高分子フィルムをを挙げることができる。この内では、耐熱性、機械的強度、寸法安定性に優れているポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンー2,6ーナフタレート、ポリエチレンーα,β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタンー4,4’−ジカルボキシレートが好ましい。これらのプラスチックフィルムは、常法によって製造されたものでよく、その厚みは12〜188μmの範囲が好ましい。
本発明の離型フィルムにおいて、中心線平均粗さ(Ra)がカットオフ値0.25mmで10nm以下であり、好ましくは8nm以下である。また、より好ましくは5〜8nmの範囲が望ましい。
中心線平均粗さ(Ra)がカットオフ値0.25mmで10nmより大きいと、光ディスク記録膜の保護膜製造用離型フィルム、あるいは、ブルーレイディスク記録膜保護用アクリル樹脂シート製造用離型フィルムとして用いると、離型フィルムの表面凹凸が保護膜に転写され、保護膜に凹凸ができ、青色レーザーを用いて記録膜を読み取った時に読み取りエラーが発生する。また、中心線平均粗さ(Ra)がカットオフ値0.25mmで10nmより大きいと、積層セラミックコンデンサーのセラミックグリーンシートまたは転写用電極シート製造用離型フィルムとして用いると、シートの積層密着度を上げ積層セラミックコンデンサーの不良率が大きくなる。
本発明の離型フィルムにおいて、メラミン系樹脂とは、メラミンホルムアルデヒド樹脂やメチル化メラミンホルムアルデヒド樹脂、ブチル化メラミンホルムアルデヒド樹脂、エーテル化メラミンホルムアルデヒド樹脂、エポキシ変性メラミンホルムアルデヒド樹脂、尿素メラミン樹脂、アクリルメラミン樹脂などがあげられる。特に、アルキルメラミンホルムアルデヒド樹脂、中でもブチル化メラミンホルムアルデヒド樹脂が離型性能が優れており、好ましい。
また、上記メラミン系樹脂には、光ディスク記録膜の保護膜シートまたはセラミックグリーンシートとの剥離力を調整するために、種類の異なるメラミン系樹脂を混合したり、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂などと混合使用してもよい。
本発明の離型フィルムにおいては、上記メラミン系樹脂からなる樹脂皮膜面の臨界表面張力(単位mN/m)が、25以上40以下である必要であり、好ましくは35mN/m以下である。
臨界表面張力(単位mN/m)が、40を越えると製膜したシートの剥離性が不十分となりシートに破れや歪みが生じたりする。また、25より小さいとセラミックスラリー塗布時に該スラリーが弾いたり、厚みむらが生じシートが不均一となる。
該メラミン系樹脂の塗布厚みは特に限定されるものでないが、オリゴマー析出防止効果を効率良く出現させるため、0.2〜1.0μmの範囲が好ましい。
本発明において、メラミン系樹脂皮膜を形成する方法は特に限定はされないが、メラミン系樹脂を一般的な有機溶剤で1〜20重量%に希釈し酸触媒を適量加えたものを、ダイレクトグラビアコーター、マイクログラビアコーター、グラビアリバースコーター、リバースコーター、リバースキスコーター、ダイコーター、スロットダイコーター、ロッドコーター、コンマコ−ターなどの塗布装置で塗布、乾燥硬化することによって得られる。
本発明の離型フィルムは、表面平滑性優れたフィルムで、搬送、巻き取り等のハンドリング性に優れ、且つ離型性と適度な濡れ性を合わせ持ち、さらにはオリゴマー析出防止効果もある表面性の良い離型フィルムである。このため、本発明の離型フィルムは、光ディスク記録膜の保護用樹脂シート、特にブルーレイディスク記録膜の保護用アクリル樹脂シートに好適であり、さらに、セラミックグリーンシートまたは転写用電極シートに好適である。
また、本発明の離型フィルムは、5μm以下の薄いシートを効率よく製造できる離型フィルムを提供する。
本発明の離型フィルムにより、光ディスク記録膜の保護シートへの表面欠点の転写の少ない離型フィルムを実現し、あるいは積層セラミックコンデンサーの不良率を改善することができた。
本発明を実施例にて具体的に説明するが、何らこれらに限定されるものではない。
なお、離型フィルムの特性評価は下記の方法にて行った。
1)臨界表面張力:
JIS−K−6768に基づき市販の濡れ張力試験液あるいは特定の溶剤を混合して得られた調整液にて測定した。
2)中心線表面粗さ(Ra):
JIS−B−0601に基づき、カットオフ値0.25mmで測定した。
3)オリゴマー析出防止効果:
離型フィルムを150℃で10分間熱処理した後、離型面にアルミニウム蒸着し、400倍の微分干渉顕微鏡にて観察し、熱処理前のそれと比較して増加の程度を評価した。
著しく増加したものを「×」、増加しているものを「△」、増加の見られないものを「○」とした。
4)離型性(セラミックシート剥離力):
離型フィルムの離型面に下記組成のセラミックシートを乾燥後の厚みが10μmになるようにアプリケーターを用いて塗布し、100℃で5分乾燥後、1日放置し、180度剥離強度を300mm/分の剥離速度で引っ張り試験器にて測定した。
該剥離力が5g/25mm以下のものを「○」、5〜10g/25mmのものを「△」、10g/25mmを越えるものを「×」とした。
「セラミックスラリーの組成」
チタン酸バリウム 100 重量部
ポリビニルブチラール 20 重量部
トルエン 50 重量部
エタノール 50 重量部
DOP 2 重量部。
5)離型性(アクリル樹脂剥離力):
離型フィルムの離型面に総研化学(株)製ポリメチルメタクリレート塗料(M1000)を乾燥後の厚みが30μmになるようにアプリケーターにて塗布、乾燥して、離型フィルムからアクリルシートを剥離した。
この際にシートが容易に剥がれるものを「○」、剥離がやや重くシートに亀裂が生じるものを「△」、剥離が重くシートが破れるものを「×」とした。
6)セラミックスラリーの塗工性:
上記4)項の離型性の評価において、セラミックスラリーを塗布したときのスラリーの弾きの程度を観察した。
弾きがなく均一に塗布できたものを「○」、周辺部分に縮みが見られるものを「△」、弾きの発生したものを「×」とした。
7)離型フィルムの吸着性:
上記5)項の離型性の評価において、離型フィルム同志をに重ね合わせて吸着の程度を観察した。
全く吸着・ブロッキング(フィルム同志が張り付いて動かない現象)のないものを「○」、やや吸着はしているがブロッキングはしていないものを「△」、ブロッキングしているものを「×」とした。
実施例1
厚み125μmの2軸延伸ポリエステルフィルム「東レ(株)製ルミラーU34:中心線表面粗さ7nm」の片面に離型剤として下記組成Aをマイクログラビアコーターにて塗布し、140℃のオーブンにて15秒乾燥硬化させた。得られた離型フィルムの巻き姿は良好で臨界表面張力は33mN/mであった。
結果を表1に示すように、セラミックシート及びアクリル樹脂シートの離型性、セラミックスラリーの塗工性、離型フィルムの吸着性、オリゴマー析出防止効果とも良好な結果であった。
「離型剤・組成A」
1)主剤:三羽研究所製ブチル化メラミンホルムアルデヒド塗料
「商品名:RP−50」 20重量部
2)硬化触媒:和信化学工業製亜リン酸エステル
「商品名:プラスコートDEPクリア」 4重量部
3)トルエン 50重量部
4)シクロヘキサノン 50重量部。
実施例2
離型剤の組成を下記組成Bに変更した以外は、実施例1と同様の方法にて離型フィルムを得た。得られた離型フィルムの巻き姿は良好で臨界表面張力は39mN/mであった。
結果を表1に示ように、セラミックシート及びアクリル樹脂シートの離型性、セラミックスラリーの塗工性、離型フィルムの吸着性、オリゴマー析出防止効果とも良好な結果であった。
「離型剤・組成B」
1)主剤:三和ケミカル製メチル化メラミンホルムアルデヒド塗料
「商品名:ニカラックMX−706」 20重量部
2)硬化触媒:和信化学工業製亜リン酸エステル
「商品名:プラスコートDEPクリア」 4重量部
3)メチルエチルケトン 70重量部
4)メチルセロソルブ 50重量部。
実施例3
離型剤の組成を下記組成Cに変更した以外は、実施例1と同様の方法にて離型フィルムを得た。得られた離型フィルムの巻き姿は良好で臨界表面張力は27mN/mであった。
結果を表1に示すように、セラミックスラリー及びアクリル樹脂シートの離型性、セラミックスラリーの塗工性、離型フィルムの吸着性、オリゴマー析出防止効果とも良好な結果であった。
「離型剤・組成C」
1)主剤:三羽研究所製ブチル化メラミンホルムアルデヒド塗料
「商品名:RP−50」 20重量部
2)添加剤:日本触媒製アルキル変性ポリウレタン樹脂
「商品名:RP−20」 0.3重量部
3)硬化触媒:和信化学工業製亜リン酸エステル
「商品名:プラスコートDEPクリア」 4重量部
4)トルエン 50重量部
5)シクロヘキサノン。
実施例4
離型剤の組成を下記組成Dに変更した以外は、実施例1と同様の方法にて離型フィルムを得た。得られた離型フィルムの巻き姿は良好で臨界表面張力は35mN/mであった。
結果を表1に示すようにセラミックスラリー及びアクリル樹脂シートの離型性、セラミックスラリーの塗工性、離型フィルムの吸着性、オリゴマー析出防止効果とも良好な結果であった。
「離型剤・組成D」
1)主剤1:オリエント化学工業製アクリル・メラミン塗料
「商品名:CPR8」 25重量部
2)主剤2:三羽研究所製ブチル化メラミンホルムアルデヒド塗料
「商品名:RP50」 25重量部
3)硬化触媒:サイクラミックアシド 0.05重量部
4)Pシンナー 100重量部。
比較例1
厚み125μmの2軸延伸ポリエステルフィルム「東レ(株)製ルミラーR41:中心線表面粗さ13nm」の片面に離型剤として前記組成Aをマイクログラビアコーターにて塗布し、140℃のオーブンにて15秒乾燥硬化させた。得られた離型フィルムは、巻き姿が良好で、臨界表面張力は33mN/mであった。
結果を表1に示すようにセラミックスラリー及びアクリル樹脂シートの離型性、セラミックスラリーの塗工性、離型フィルムの吸着性、オリゴマー析出防止効果とも良好な結果ではあったが、ベースフィルムの凹凸がアクリル樹脂シートに転写し、ブルーレイディスクの記録膜と貼り合わせ保護膜とした時に、ディスクの読み取りエラーが発生し、実用性に劣るものであった。
比較例2
離型剤として熱硬化性シリコーン系樹脂(下記組成E)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で離型フィルムを得たが、巻き取った時にエアーがみが発生しておりフィルムを繰り出すと平面性の悪いものであった。
結果を表1に示したように、得られた離型フィルムの表面張力は23mN/m未満であったが、セラミックスラリーは弾いて塗工できなかった。
「離型剤・組成E」
1)主剤:東レダウコーニングシリコーン製熱硬化型シリコーン系塗料
「商品名:LTC350」 5重量部
2)硬化剤:東レダウコーニングシリコーン製熱硬化型シリコーン用硬化触媒 「商品名:SRX212」 0.05重量部
3)トルエン 95重量部。
比較例3
離型剤の組成を下記組成Fに変更した以外は、実施例1と同様の方法にて離型フィルムを得た。得られた離型フィルムの巻き姿は良好で臨界表面張力は44mN/mであった。
結果は表1に示すように劣っているものであった。
「離型剤・組成F」
1)主剤:東洋紡ポリエステル系樹脂
「商品名:バイロン」 15重量部
2)添加剤:三羽研究所製ブチル化メラミンホルムアルデヒド塗料
「商品名:RP−50」 5重量部
3)硬化触媒:和信化学工業製亜リン酸エステル
「商品名:プラスコートDEPクリア」 1重量部
4)トルエン 50重量部
5)メチルエチルケトン 50重量部。
Figure 2006007568

Claims (4)

  1. 表面の中心線平均粗さ(Ra)が10nm以下であるプラスチックフィルムの少なくとも片面に、臨界表面張力(単位mN/m)が、25以上40以下であるメラミン系樹脂被膜を設けてなる離型フィルム。
  2. メラミン系樹脂皮膜が主としてアルキル化メラミンホルムアルデヒド樹脂からなる請求項1記載の離型フィルム。
  3. プラスチックフィルムがポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンー2,6ーナフタレート、ポリエチレンーα,β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタンー4,4’−ジカルボキシレートから選ばれる少なくとも1種である請求項1または2に記載の離型フィルム。
  4. ブルーレイディスク記録膜の保護用アクリル樹脂シート、またはセラミックグリーンシートの製造工程において使用される請求項1〜3のいずれかに記載の離型フィルム。
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