JP2006006547A - 車両用フットレスト装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 車両用シート1のシートクッション2の前部に配置されたフットレスト4をアクチュエータ5により駆動して初期角度から所望の角度に設定可能とし、衝突検出手段8、9により車両の衝突又は衝突の危険を検出し、アクチュエータ制御手段6が衝突判定信号を受信したときにフットレストの角度を設定した角度から戻し側に作動させて着座している乗員が相応する姿勢をとることができるようにする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、フットレスト使用時に衝突又は衝突のおそれがある場合にフットレスト角度を戻し側に作動させて着座している乗員が相応する姿勢をとることができるようにした車両用フットレスト装置を提供することを目的とする。
また、請求項2の車両用フットレスト装置は、請求項1において、前記衝突判定信号は、衝突を警告する警報信号、操舵により衝突回避中の操舵回避信号、制動により衝突回避中の制動回避信号、及び衝突信号であることを特徴としている。
また、請求項3の車両用フットレスト装置は、請求項1又は2において、前記制御装置は、前記衝突信号を受信したときには前記フットレストを初期角度に戻すことを特徴としている。
また、請求項4の車両用フットレスト装置は、請求項1又は2において、前記制御装置は、前記警報信号を受信したときには前記フットレストを所定角度戻すことを特徴としている。
また、請求項5の車両用フットレスト装置は、請求項1又は2において、前記制御装置は、前記制動回避信号を受信したときには前記フットレストを初期角度に戻すことを特徴としている。
また、請求項6の車両用フットレスト装置は、請求項1又は2において、前記制御装置は、前記操舵回避信号を受信したときには前記フットレストをその角度に保持することを特徴としている。
また、請求項3の車両用フットレスト装置によれば、請求項1又は2において、制御装置が衝突信号を受信したときにフットレスト角度を初期角度に戻すことで、着座している乗員の脚をフロアに着けさせて衝突時の体勢を取ることができる。特に、助手席に乗員が着座している場合には乗員の脚がニーエアバッグと干渉することを避けることが可能となり、良好に保護することができる。
また、請求項5の車両用フットレスト装置によれば、請求項1又は2において、制御装置が制動回避信号を受信したときにフットレスト角度を初期角度まで戻し、着座している乗員の脚をフロアに着けさせて衝突時の体勢を取ることができるようにする。これにより、乗員は、シートベルトの拘束だけではなく脚で踏ん張ることにより最適な姿勢に留まることが可能となる。
図1は、フットレス装置を装備した車両の助手席シートを示し、助手席シート1は、シートクッション2、シートクッション2の後端に不図示のリクライニング機構により傾倒可能に設けられたシートバック3、シートクッション2の前部に回動可能に配置されたフットレスト4、フットレスト4を駆動する駆動手段としての電動アクチュエータ5、電動アクチュエータ5を制御する制御手段としての制御装置(ECU)6、フットレスト4を作動させるためのフットレスト作動スイッチ7等を備えている。
電動アクチュエータ5は、不図示の電気モータを備えており、フットレスト4を図示の初期角度θ0(収納位置)から所定角度θMAX(最大角度)までの間の所望角度に設定可能とされている。尚、フットレスト4の初期位置のフロアに垂直な線に対する角度を初期角度θ0、使用高さ位置の角度(設定角度)をθSETで示す。そして、フットレスト4の角度θは、フットレスト4に設けられているフットレスト角度検出センサ(図示せず)により検出される。
制御装置6は、助手席シート1に着座した乗員によりフットレスト作動スイッチ7が操作され、当該フットレスト作動スイッチ7から作動信号Saが入力されている間電動アクチュエータ5を駆動してフットレスト4の角度θを増加させる方向に制御し、或いは作動信号Sdが入力されている間電動アクチュエータ5を駆動してフットレスト4の角度θを減少させる方向に制御し、助手席乗員の好みの角度にフットレスト4を設定する。
また、制御装置6は、操舵回避信号を受信を受信した場合フットレスト角度はそのまま(現在の角度)に維持する。これは、ハンドル操作による助手席乗員の状態を拘束する手段が横方向ではシートベルトが有効であり、シートベルトのプリテンションが作動してシートベルトで締め付けていることで乗員が横移動しないと考えられることによる。尚、制御装置6は、操舵により衝突を回避すると判定した場合においてフットレスト角度θが所定角度以上のときには初期角度θ0まで戻すようにしてもよい。更に、制御装置6は、車速が所定車速以上で操舵角が所定角以上のときにもフットレスト角度を初期角度θ0に戻すようにして乗員がフロアに脚を強く踏ん張ることができるようにしてもよい。
また、加速度センサ9から衝突信号(エアバッグ作動信号)が出力された場合制御装置6に割り込み信号が発生してフットレスト角度を初期角度θ0に戻し、助手席乗員の脚をフロアに着けて踏ん張らせて衝突時の体勢を取ることができるようにすると共に乗員の脚がニーエアバッグと干渉することを避けるようにする。これにより、プリクラッシュ制御装置8からの衝突判定信号により衝突を判定することができないとき加速度センサ9からの衝突信号によりフットレスト4を確実に初期角度θ0に動作させることができる。
制御装置6は、フットレスト角度検出センサからの信号を入力してフットレストの初期位置を確認して初期角度θ0を記憶し(ステップS1)フットレスト作動スイッチ7から信号が入力されたか否かを判定し(ステップS2)、入力されているときには電動アクチュエータ5を作動させてフットレスト4を回動させ(ステップS3)、入力されていないときにはステップS7に進む。次いで、フットレスト作動スイッチ7からの入力が終了したか否かを判定し(ステップS4)、入力が終了したときには電動アクチュエータ5を当該位置に停止させ(ステップS5)、入力が終了していないときはステップS3に戻る。これにより、乗員の好みの角度にフットレスト4を設定することができる。
2 シートクッション
3 シートバック
4 フットレスト
5 電動アクチュエータ
6 制御装置(ECU)
7 フットレスト作動スイッチ
8 プリクラッシュ制御装置(ECU)
9 加速度センサ
Claims (6)
- シートクッションの前部又は前方に配置されたフットレストと、
前記フットレストを初期角度から所望の角度に設定可能に駆動するアクチュエータと、
車両の衝突又は衝突の危険を検出して衝突判定信号を出力する衝突検出手段と、
前記衝突検出手段から衝突判定信号を受信したときに前記フットレストの角度を設定した角度から戻し側に作動させるように前記アクチュエータを制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする車両用フットレスト装置。 - 前記衝突判定信号は、衝突を警告する警報信号、操舵により衝突回避中の操舵回避信号、制動により衝突回避中の制動回避信号、及び衝突信号であることを特徴とする請求項1記載の車両用フットレスト装置。
- 前記制御装置は、前記衝突信号を受信したときには前記フットレストを初期角度に戻すことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用フットレスト装置。
- 前記制御装置は、前記警報信号を受信したときには前記フットレストを所定の角度戻すことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用フットレスト装置。
- 前記制御装置は、前記制動回避信号を受信したときには前記フットレストを初期角度に戻すことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用フットレスト装置。
- 前記制御装置は、前記操舵回避信号を受信したときには前記フットレストをその角度に保持することを特徴とする請求項1又は2記載の車両用フットレスト装置。
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