JP2006004404A - 医療費会計処理方法、医療費会計処理システム、会計スキップ端末 - Google Patents

医療費会計処理方法、医療費会計処理システム、会計スキップ端末 Download PDF

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Abstract

【課題】
患者側のみならず医療機関側の医療費会計にかかる負担も少なく、患者の会計待ち時間を無くすことが出来、医療機関の診療費未払いリスクを無くすことが出来る医療費会計処理方法の提供。
【解決手段】
医療費が算出・確定される前に患者7のクレジットカード番号をデータベース33に登録する過程(S115)と、医療費が算出・確定される前にカード会社システム5に対しオーソリ依頼データを送信してオーソリを依頼する過程(S125)と、オーソリの結果に基づいて医療行為終了後の患者7の早帰りの有無をデータベース33,47に設定する過程(S145)と、医療費の算出・確定を行い(S225)、早帰りの設定が有りとなっている患者の医療費を患者7のクレジットカード8による売上として処理・確定し、売上データをカード会社システム5に送信して売上登録を依頼する過程(S230)とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、医療費会計処理方法、医療費会計処理システム、会計スキップ端末に関し、特に、キャッシュレスによる医療費会計を行うための医療費会計処理方法、医療費会計処理システム、会計スキップ端末に関する。
従来、病院、診療所等の医療機関に訪れる患者は、診察や検査等の医療行為にかかった医療費を、患者が当該医療行為を受け終わった後に窓口で支払っており、診察や検査が終了してから帰宅するまでに会計待ち時間が発生していた。
そのため、初診受付窓口で、患者の口座情報が記録された保険証ICカードをカードリーダーに読み込ませ、診察ICカードを作成し、診察終了後に、診察ICカードをカードリーダーに読み込ませて、会計内容の承認を患者から得た上で、患者の口座から診療費を引き落とす診療費会計処理方法及び診療費会計処理システムがあった(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の診療費会計処理方法及び診療費会計処理システムによれば、患者が現金による診療費会計を窓口で行う必要がなく、従来の窓口会計処理における手続きや待ち時間が無くなるので、患者の負担を軽減させることが出来る。
しかし、このような診療費会計処理方法及び診療費会計処理システムには、以下に説明する課題があった。
特開2002−215791号公報
特許文献1に記載された診療費会計処理方法及び診療費会計処理システムでは、保険証ICカードの作成が必須であること、初診受付時に必ず専用の診察ICカードを作成しなければならないこと等から、患者側の負担のみならず、医療機関側のICカード作成や読取りにかかる設備負担も大きいものであった。
更に、従来のように患者の口座から診療費を引き落とす場合には、予め患者の口座に診療費相当額が預入れられていなければ、医療機関は診療費を引き落とすことが出来ず、このような診療費の未払いリスクは医療機関が負わざるを得なかった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、患者側のみならず医療機関側の医療費会計にかかる負担も少なく、患者の会計待ち時間を無くすことが出来、しかも医療機関の診療費未払いリスクを無くすことが出来る医療費会計処理方法、医療費会計処理システム、会計スキップ端末を提供することにある。
請求項1の発明は、
医療機関において患者が受けた医療行為にかかる医療費の債権譲渡契約もしくは立替払い契約が前記医療機関との間で結ばれているクレジットカード会社に構築されたカード会社システムとネットワーク接続され、前記医療費の会計処理を行なう医療費会計処理システムにおける医療費会計処理方法であって、医療行為受付時等、前記医療費が算出・確定される前に、患者のクレジットカード番号をデータベースに登録もしくはデータベースから検索する第1の過程と、前記医療費が算出・確定される前に、前記カード会社システムに対し、前記クレジットカード番号のデータとともにオーソリ依頼データを送信して、前記患者のオーソリを依頼する第2の過程と、前記カード会社システムから受信したオーソリの結果に基づいて、医療行為終了後の前記患者の早帰りの有無をデータベースに設定する第3の過程と、前記早帰りの設定が有りとなっている患者のカルテ情報に基づいて算出・確定された医療費を前記患者のクレジットカードによる売上として処理・確定し、売上データを前記カード会社システムに送信して、売上登録を依頼する第4の過程とを有する医療費会計処理方法である。
請求項7の発明は、
医療機関において患者が受けた医療行為にかかる医療費の債権譲渡契約もしくは立替払い契約が前記医療機関との間で結ばれているクレジットカード会社に構築されたカード会社システムとネットワーク接続され、前記医療費の会計処理を行なう医療費会計処理システムであって、前記医療費会計処理システムは、医療行為受付時等、前記医療費が算出・確定される前に、患者のクレジットカード番号をデータベースに登録もしくはデータベースから検索する番号登録検索手段と、前記医療費が算出・確定される前に、前記カード会社システムに対し、前記クレジットカード番号のデータとともにオーソリ依頼データを送信して、前記患者のオーソリを依頼するオーソリ依頼手段と、前記カード会社システムから受信したオーソリの結果に基づいて、医療行為終了後の前記患者の早帰りの有無をデータベースに設定する早帰り設定手段と、前記早帰り設定手段で早帰りの設定が有りとなっている患者のカルテ情報に基づいて算出・確定された医療費を前記患者のクレジットカードによる売上として処理・確定し、売上データを前記カード会社システムに送信して、売上登録を依頼する売上処理手段とを有する医療費会計処理システムである。
請求項1、請求項7の発明によれば、医療機関は、患者の受付時等、医療費が算出・確定される前に、患者のクレジットカード番号を登録もしくは検索し、カード会社にオーソリを依頼し、患者のクレジットカードの有効性確認を行うので、患者は、医療行為を受け終わった後の会計処理を待たずに、また、現金による医療費支払いをすることなく、即時に帰宅することが可能となる。
更に、医療機関は、患者の受付時等、医療費が算出・確定される前に、患者のクレジットカードの有効性確認を終えているので、患者による医療費未払いリスクがなくなる。しかも、医療機関は、予めカード会社に対して、患者(会員)が支払う医療費の債権譲渡契約もしくは立替払い契約を結んでいるので、仮に患者が医療費を支払うことが出来なくても、カード会社から医療費の支払いが確実に受けられる。これにより、従来、医療機関が患者の指定口座から医療費を引き落とす場合と比較して、医療機関側の医療費負担リスクは大幅に削減される。
請求項2の発明は、
前記患者の保険証番号をデータベースに登録、更新するとともに、前記患者の保険資格の有無をデータベースに設定、更新しておき、前記保険資格が有ると設定された患者が、前記患者のカルテ情報及び前記保険資格の有無に基づいて医療費の算出・確定が行なわれた後に保険資格が無いことが判明した場合には、前記保険資格の有無を更新し、再算出された医療費を売上として処理・確定する医療費会計処理方法である。
請求項8の発明は、
更に、前記患者の保険証番号をデータベースに登録、更新する番号登録手段と、前記患者の保険資格の有無をデータベースに設定、更新する保険資格設定手段を有しており、前記売上処理手段は、前記保険資格設定手段で保険資格が有ると設定された患者が、前記患者のカルテ情報及び前記保険資格の有無に基づいて医療費の算出・確定が行われた後に、保険資格が無いことが判明した場合には、前記保険資格の有無を更新し、再算出された医療費を、売上として処理・確定する医療費会計処理システムである。
請求項2又は請求項8の発明によれば、患者が万一保険資格を有さないことが、保険資格有りの設定に基づいて一度医療費算出・確定がされてしまった後に判明した場合であっても、診療報酬に相当する医療費の支払いを患者に請求することが出来、更に、患者が何らかの事情で診療報酬相当額を支払えなかった場合は、カード会社が支払責任を負うので、医療機関は、患者の保険資格有無にかかわらず、確実に正当な診療報酬を受けることが出来る。
請求項3の発明は、
更に、前記患者に、前記患者が支払うべき医療費の金額を通知する医療費会計処理方法である。
請求項9の発明は、
前記患者に、前記患者が支払うべき医療費の金額を通知する利用金額通知手段を有する医療費会計処理システムである。
請求項3又は請求項9の発明によれば、患者は、都度、医療機関に対して医療費金額を問い合わせる必要がなくなる。
請求項4の発明は、
前記患者が支払うべき医療費の金額を、前記患者が医療行為を受けた当日中に通知する医療費会計処理方法である。
請求項10の発明は、
前記利用金額通知手段は、前記患者が医療行為を受けた当日中に通知を行う医療費会計処理システムである。
請求項4又は請求項10の発明によれば、医療費金額の支払が請求される前に、医療費金額が患者に通知されるので、患者のクレジットカードが盗まれ、患者以外の第三者の医療費の支払いに悪用された場合の事故を患者が事前に検知することが出来る。
請求項5の発明は、
更に、前記登録された売上のうち、前記患者から前記クレジットカード会社を介して支払われた医療費に関する情報を患者毎に集計し、前記集計結果を前記患者に通知する医療費会計処理方法である。
請求項11の発明は、
前記登録された売上のうち、前記患者から前記クレジットカード会社を介して支払われた医療費に関する情報を患者毎に集計する売上集計手段と、前記集計結果を前記患者に通知する集計結果通知手段とを有する医療費会計処理システムである。
請求項5又は請求項11の発明によれば、患者毎に、所定期間毎の医療費に関する売上を集計し、患者に集計結果が通知されるので、集計結果は、医療行為を受けた履歴として患者側で蓄積保存することが可能となり、家計管理や医療費節減に役立てることが出来、また、備忘録としても利用することが出来る。
請求項6の発明は、
前記集計は、確定申告の実施サイクル毎に行われ、前記集計結果は、前記患者の確定申告医療費控除の申請書類作成に利用される医療費会計処理方法である。
請求項12の発明は、
前記売上集計手段は、確定申告の実施サイクル毎に集計を行ない、前記集計結果は、前記患者の確定申告医療費控除の申請書類作成に利用される医療費会計処理システムである。
請求項6又は請求項12の発明によれば、患者は、医療費控除を受けるために、集計結果に基づいて一度に領収証取得を行うことが可能となり、医療行為を受ける都度、領収証を発行してもらう時間と手間が省略され、医療費控除申請書類作成が容易になる。
請求項13の発明は、
カルテ情報の登録や患者が受けた医療行為にかかる医療費の算出・確定を行なう医療機関の診察会計システムと、前記医療費の債権譲渡契約もしくは立替払い契約が前記医療機関との間で結ばれているクレジットカード会社に構築されたカード会社システムとに、各々ネットワーク接続された会計スキップ端末であって、前記会計スキップ端末は、診察券番号を読取る診察券用カードリーダーと、クレジットカード番号を読取るクレジットカード用カードリーダーと、医療行為受付時等、前記医療費が算出・確定される前に、前記カードリーダーから入力された診察券番号とクレジットカード番号とを紐付けてデータベースに登録もしくはデータベースから検索する番号登録検索手段と、前記医療費が算出・確定される前に、前記カード会社システムに対し、前記クレジットカード番号のデータとともにオーソリ依頼データを送信して、前記患者のオーソリを依頼するオーソリ依頼手段と、前記カード会社システムからオーソリ結果を受信し、前記クレジットカードの有効性が確認された患者の診察券番号に対応するカルテ情報に基づいて算出・確定された医療費を前記患者のクレジットカードによる売上として処理・確定し、売上データを前記カード会社システムに送信して、売上登録を依頼する売上処理手段とを有する会計スキップ端末である。
請求項13の発明によれば、患者7自身の操作により、診察券とクレジットカードをカードリーダーに通すだけで、無人でかつ即座に、早帰りの設定(会計スキップサービスの利用)が可能となり、医療機関側は、会計スキップサービスを運用するための医療事務員を新規に雇う必要がなく、双方の作業効率が高められる。
請求項14の発明は、
キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル等の入力手段と、前記オーソリ結果に基づいて前記クレジットカードの有効性が確認された患者の前記医療費が算出・確定される前にクレジットカードによる決済を登録することに同意する旨の入力を、前記入力手段から受け付ける同意画面表示手段とを備える会計スキップ端末である。
請求項14の発明によれば、同意のデータを、患者から口頭で受けたり、署名された紙を受領することなく取得することが出来るので、ペーパレス化や会計スキップ端末での操作時間短縮が図られ、会計スキップ端末の操作待ちのために混雑する心配はなくなる。
請求項15の発明は、
前記患者の医療費が算出・確定された後または、前記医療費の売上処理がされた後、当該医療費金額相当の領収証を出力する領収証出力手段を備える会計スキップ端末である。
請求項15の発明によれば、会計スキップ端末が領収証出力手段を備えていることによって、患者が領収証の発行を求めて有人窓口を訪れる必要がなくなり、例えば、次回来院時に、会計スキップ端末を操作するついでに領収証を発行させることも出来る。このように、医療機関は領収証の発行の手間が削減され、患者も都合のよい時に短時間のうちに領収証を発行してもらえるので、双方の利便性が確保される。
本発明の医療費会計処理方法、医療費会計処理システム、会計スキップ端末によれば、医療機関は、患者の受付時等、医療費が算出・確定される前に、患者のクレジットカード番号を登録もしくは検索し、カード会社にオーソリを依頼し、患者のクレジットカードの有効性確認を行うので、患者は、医療行為を受け終わった後の会計処理を待たずに、また、現金による医療費支払いをすることなく、即時に帰宅することが可能となる。
更に、医療機関は、患者の受付時等、医療費が算出・確定される前に、患者のクレジットカード番号を登録もしくは検索し、カードの有効性確認を終えているので、患者による医療費未払いリスクがなくなる。しかも、医療機関は、予めカード会社に対して、患者(会員)が支払う医療費の債権譲渡契約もしくは立替払い契約を結んでいるので、仮に患者が医療費を支払うことが出来なくても、カード会社から医療費の支払いが確実に受けられる。これにより、従来、医療機関が患者の指定口座から医療費を引き落とす場合と比較して、医療機関側の医療費負担リスクは大幅に削減される。
また、患者が万一保険資格を有さないことが、保険資格有りの設定に基づいて一度医療費算出・確定がされてしまった後に判明した場合であっても、診療報酬に相当する医療費の支払いを患者に請求することが出来、更に、患者が何らかの事情で診療報酬相当額を支払えなかった場合は、カード会社が支払責任を負うので、医療機関は、患者の保険資格有無にかかわらず、確実に正当な診療報酬を受けることが出来る。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の医療費会計処理システム1と、医療費会計処理システム1に接続されるシステムの概略構成図である。
図1の医療費会計処理システム1は、医療機関において患者が受けた医療行為にかかる医療費の会計処理を行うシステムであって、主として病院や診療所等の医療機関に構築される医療機関システム2と、主としてクレジットカード会社(以下、単にカード会社という)に構築されるカード会社システム5とから構成される。更に、医療費会計処理システム1の医療機関システム2は、主として保険者側に構築される保険者システム6にも接続される。
尚、保険者とは、健康保険事業を運営するために保険料を徴収したり、保険給付を行ったりする運営主体を指す。健康保険の保険者には、政府と健康保険組合の2種類があるが、本明細書ではいずれでもよい。また、医療機関システム2と保険者システム6との間には、各都道府県に1箇所設置されている診療報酬支払基金が介在していてもよい。
また、図1の各システムは、必ずしも上記の医療機関、カード会社、保険者に構築されている必要はなく、それぞれの業務委託先や代理店に構築されていてもよい。従って、例えば、医療機関システム2とカード会社システム5との間には、医療機関システム2が医療費会計処理について業務委託を行っている事務センターや、管理センター等の外部機関が介在していてもよい。
特に、医療機関では、クレジットカード番号をデータベースに保有するに際し、セキュリティ上の問題が発生するのを防止するため、医療機関システム2や、カード会社システム5の構成の一部または全てが、当該外部機関に構築され、医療機関と外部機関、外部機関とカード会社とがネットワーク接続される場合もある。そして、このように構成された医療費会計処理システム2及び、当該医療費会計処理システム2によって実施される医療費会計処理方法もまた、本発明の特許請求の範囲に属する。
医療機関システム2は、クレジット処理システム3と、診察会計システム4とから構成される。
クレジット処理システム3は、カード会社システム5とネットワーク9aを介して接続され、詳細には、図2に示すように、番号登録検索手段30と、オーソリ依頼手段31と、売上処理手段32と、患者に関する情報を患者毎に格納するクレジット処理データベース33とを有している。クレジット処理システム3は、既存の患者受付システムを含むか、あるいはこれと連動するようになっていてもよいし、また、独立していてもよい。
番号登録検索手段30は、患者7が医療行為受付時等、医療費が算出・確定される前に、患者7が医療機関に持参したクレジットカード8の番号を、診察券番号や保険証番号等の患者7を医療機関内で識別することが出来る情報と紐付けて、クレジット処理データベース33に登録する手段である 尚、「医療費が算出・確定される前」には、受付時の他、患者が医療行為を受けている間や、受け終わった後(例えば、診療後、薬剤処方箋を医療機関から受け取った時)も含まれる。
更に、番号登録検索手段30は、クレジット処理データベース33に予め患者7のクレジットカード番号と、患者7を識別することが出来る情報とが紐付けて登録されている場合には、患者7を識別することが出来る情報に基づいて、クレジットカード番号を検索する手段でもある。
尚、番号登録検索手段30は、番号登録機能と、番号検索機能のいずれかを有しているものでもよい。
診察券、保険証、クレジットカード8は、ともにどのような媒体、規格で作成されたものでもよい。診察券や保険証は、紙、プラスチック、磁気カード、ICカード等、医療機関、保険者が患者7に発行するものであればいずれでもよい。また、クレジットカード8は、磁気カード、ICカード等、カード会社が会員に発行するものであればいずれでもよい。本実施例では、診察券、保険証、クレジットカード8ともに、専用規格を有するICカードである必要はなく、この点では汎用性があり、医療機関、カード会社、患者7の利便性が損なわれることがない。
オーソリ依頼手段31は、先にクレジット処理データベース33に登録された、もしくはクレジット処置データベース33から検索された患者7のクレジットカード番号に基づいて、後述するカード会社システム5のオーソリ手段50にクレジットカード8を持参した患者7のオーソリを医療費が算出・確定される前に依頼する手段である。より具体的には、オーソリ依頼手段31は、オーソリ手段50に対して患者7のクレジットカード番号のデータとともにオーソリ依頼データを送信し、オーソリ手段50から当該クレジットカード番号と紐付けられたオーソリ結果を受信する手段である。
ここでオーソリとは、カード会社システム5において、患者7の所有するクレジットカード8の有効性を確認することである。カード8の有効性確認は、盗難・紛失・有効期限切れ・未払い等の理由によりカード8が利用停止になっていないかの確認と、与信枠の確認・確保に大別されるが、本明細書では、いずれか一方の確認のみでオーソリとしてもよいものとする。
オーソリに与信枠の確認・確保が含まれる場合、オーソリ手段50は、患者7(つまり、カード会社の会員でもある)のクレジットカード与信枠から、患者7の利用希望金額(ここでは医療行為にかかった医療費)分の空きがあるかどうかを調べ、空きがある場合にその金額分を決済用に確保(予約)する。尚、この場合、オーソリ依頼手段31は、医療行為受付時等、医療費が算出・確定される前にオーソリを依頼することになるため、利用希望金額が確定しておらず、任意の金額に設定される。一般的には、保険資格を有さない患者が1回の医療行為に対して支払う平均的な医療費にマージンをとって、2,3万円程度を利用希望金額とするのが好適であるが、医療機関の規模、診療科、診療内容等に応じて、また患者毎に、利用希望金額を変えてもよい。
オーソリに与信枠の確認・確保を含まない場合は、当然のことながら利用希望金額は0円または1円となる。また、0円または1円で与信枠の確認が行なわれる場合の他、所定金額分の与信枠が確保されていながらも最終的に確定した医療費が当初の利用希望金額を超えていた場合には、確定した正式な金額に基づいて与信枠の確認を必須とするオーソリが行なわれる必要がある。つまり、これらの場合には、オーソリ依頼手段31は、患者7の1回の医療行為に対して少なくとも2回のオーソリ依頼処理をカード会社システム5のオーソリ手段50に対して行なうことになる。
売上処理手段32は、クレジットカード8で決済を行う患者7から売上(ここでは医療費)の支払いを請求するために、売上を確定する手段である。より具体的には、後述する診察会計システム4の医療費確定手段44から送信された医療費データと、患者7の情報に基づいて、売上データ(患者7のクレジットカード番号、請求金額、医療機関識別情報、クレジットカード利用日等の情報)を生成し、後述するカード会社システム5の売上登録手段51に送信し、売上登録を依頼する手段である。尚、上述した2回目のオーソリは、売上処理手段32が売上データをカード会社システム5に送信する際に行なわれるのが一般的である。
診察会計システム4は、保険者システム6とネットワーク9bを介して接続されており、詳細は図2に示すように、番号登録手段40と、早帰り設定手段41と、保険資格設定手段42と、カルテ情報登録手段43と、医療費確定手段44と、診療報酬請求手段45と、支払確認手段46と、患者に関する情報を患者毎に格納する診察会計データベース47を有している。
尚、上記のうち、保険資格設定手段42、カルテ情報登録手段43、医療費確定手段44、診療報酬請求手段45、支払確認手段46については、クレジット処理システム3との連携機能が部分的に加わることを除いては基本的に従来からある診察会計システムのものと基本的に変わらない。また、本明細書における診察会計システム4には、既存の会計システム(「早帰り」を利用しない患者用)が含まれていてもよく、例えば、診察が終わった患者の診察券番号又は受付番号と、医療費算出・確定が終了した患者の診察券番号又は受付番号とを分けて会計窓口付近の端末に表示することで、医療費が確定した患者に会計窓口に並ぶよう促すための「会計待ち用受付番号表示システム」が含まれる場合もある。また、薬剤処方箋発行システムが診察会計システム4に組込まれている場合もある。
番号登録手段40は、クレジット処理システム3の番号登録検索手段30でクレジット処理データベース33に登録されたクレジットカード番号以外の情報(診察券番号もしくは、患者7の識別情報)を診察会計データベース47に登録する手段である。番号登録手段40で登録される情報は、後で格納される患者7に関する情報(早帰り有無フラグ、カルテ情報、医療費金額等)を患者毎に紐付けるために必要となる。
尚、本実施例では、クレジット処理システム3にも診察券の番号を登録する番号登録検索手段30があることから、医療機関システム2は、番号登録検索手段30又は番号登録手段40のいずれかのみを有していてもよく、その場合には、例えば、診察券番号のデータをクレジット処理データベース33から診察会計データベース47に転送する転送手段が必要となる。
本実施例では、番号登録手段40は、患者7が医療機関に持参した保険証の番号を診察会計データベース47に登録、更新する手段でもある。尚、保険証番号の登録は、患者7が医療機関を訪問する度に行われる必要はなく、一度登録された後は、例えば、毎月1回等所定周期で更新されればよい。また、医療機関システム2が、保険者システム6と接続されない場合には、保険証番号の登録、更新は任意でよい。
早帰り設定手段41は、オーソリ手段50から受信したオーソリ結果に基づいて、早帰りの有無を患者毎に設定し、設定された早帰り有無情報を診察会計データベース47に格納する手段である。尚、早帰りとは、医療費が算出・確定される前にオーソリを行なった結果、カード8の有効性が確認された場合に、クレジットカード8による当該医療費の決済を登録することであり、すなわち、患者7が診察や検査等の医療行為を受け終わった後、会計窓口で医療費の会計、支払を行わずに帰宅することである。早帰り設定手段41は、処理の迅速化のため、また診察会計システム4の既存の構成に追加をしないようにするため、クレジット処理システム3側に設けられていてもよい。また、オーソリ手段50からオーソリ結果を受信するオーソリ依頼手段31が早帰り設定手段41を兼ねていてもよい。
本実施例では、早帰りの有無は、オーソリ手段50におけるオーソリの結果のみならず、クレジットカード8の正当性(医療機関事務員の目視確認により患者7の本人確認がされること、クレジットカード偽造等の不正行為が行われていないこと)の確認によって決定されることが望ましい。すなわち、正当なクレジットカード8を持参し、オーソリ結果を満足する患者7に対しては、早帰り「有」に設定される。
尚、早帰り設定手段41で早帰りの有無を設定するのは、詳細は後述するように、早帰りの有無に基づいて(早帰り「有」と設定されている場合には)、算出・確定された医療費を患者7のクレジットカード8による売上として処理・確定し、カード会社に売上処理を依頼する必要性があるためであるが、その他の目的は、診察会計システム4が、診療行為終了後に、早帰りする患者と早帰りしない患者の区別を容易にし、早帰りしない患者の現金等により会計処理を迅速化するためでもある。
また、早帰り設定手段41が、早帰りを「有り」に設定完了したことをもって、患者7が医療費が算出・確定される前にクレジットカード8による決済を登録することに同意したとみなすようにしてもよい。また、早帰り設定手段41で、早帰りの有無を設定する時に、患者7から署名をもらうようにしてもよい。
保険資格設定手段42は、患者7の保険資格の有無を患者毎に設定、更新し、保険資格有無情報を診察会計データベース47に格納する手段である。
本実施例では、保険資格の有無は、患者7が持参した保険証の正当性(医療機関での確認の結果がOKであること)の有無によって決定される。また、一度、保険資格が有ると決定された場合であっても、その後の保険証提示や、保険者による保険資格審査の結果、保険資格が無いと判断された場合には、保険資格設定手段42は、診察会計データベース47に格納されている設定情報を更新する手段でもある。
カルテ情報登録手段43は、医療行為を受け終わった患者7のカルテ情報を患者7の識別情報(診察券番号等)に対応させて診察会計データベース47に登録する手段である。カルテ情報は、後述する医療費確定手段44における医療費算出の基礎となる情報であり、一般的には、診察、検査、投薬、手術等の医療項目が点数化されたものである。尚、電子カルテ方式を採用している医療機関においては、電子カルテのデータがそのままカルテ情報となる場合もある。
医療費確定手段44は、カルテ情報登録手段43で診察会計データベース47に登録されたカルテ情報に基づいて、患者7が受けた医療行為にかかる医療費を算出・確定し、患者7の識別情報(診察券番号等)に対応させて診察会計データベース47に格納する手段である。更に、本実施例では、算出・確定された医療費のうち、保険資格設定手段42で設定もしくは更新された保険資格の有無に基づいて、患者7が負担する医療費を算出し、更に、早帰り設定手段41における設定に基づいて、クレジット処理システム3の売上処理手段32に、患者7が負担する医療費のデータを転送する手段でもある。
診療報酬請求手段45は、医療費確定手段44で算出・確定された医療費のうち、保険資格設定手段42で設定された保険資格の有無に基づいて、保険者が負担する医療費(診療報酬)を医療機関から保険者に請求する手段である。より具体的には、診療報酬請求手段45は、後述する保険者システム6に対して、保険者が負担すべき医療費(医療報酬)に関するデータを送信する。
支払確認手段46は、カード会社システム5を有するカード会社からの医療費支払い及び、保険者からの診療報酬支払いを確認する手段である。より具体的には、支払確認手段46は、カード会社または保険者からの支払いに基づいて、診察会計データベース47に格納されている医療費データに支払確認済のフラグを立てる。
以上説明した医療機関システム2は、本実施例では、ネットワーク9a,9bの接続先の相違に基づき、また、クレジット処理に関する機能か医療機関の実務(医療行為、医療費会計等)に関する機能かの相違に基づき、クレジット処理システム3と、診察会計システム4の2システムに分けたが、必ずしもこの2システムで構成される必要はなく、例えば、1システムであってもよい。また、2システムの構成手段を任意に組み合わせたシステムが複数構築されていてもよい。
カード会社システム5は、詳細は図2に示すように、オーソリ手段50と、売上登録手段51と、利用金額請求手段52と、利用金額通知手段53と、支払確認手段54と、支払手段55と、カード会社のクレジットカード8を所有する会員に関する情報を会員毎に格納するカード会社データベース56を有している。尚、カード会社データベース56を除くカード会社システム5の構成手段は、本発明の有無にかかわらず、カード会社が有する一般的なカード会社システム5の構成手段である。
オーソリ手段50は、上述したように、クレジットカード8のオーソリを行う手段であり、より具体的には、オーソリの結果を当該クレジットカード8の番号に紐付けてカード会社データベース56に格納するとともに、オーソリ依頼元であるオーソリ依頼手段31に送信する。尚、本実施例では、オーソリの結果は、診察会計システム4の早帰り設定手段41における早帰りの有無設定に反映される。
売上登録手段51は、クレジット処理システム3の売上処理手段32から送信された売上データを受信し、当該売上データをカード会社の会員毎にカード会社データベース56に格納して売上登録を行なう手段である。
利用金額請求手段52は、売上登録手段51で登録された売上データに基づき、カード会社の会員に、クレジットカード8の利用金額を請求する手段である。請求方法としては、所定期間毎にクレジットカード8の利用金額をまとめ、紙や電子メールや会員専用ホームページ画面を介して通知するのが一般的である。また、会員からの支払いは、所定期日に、指定口座振替によるものか、カード会社の指定口座への振込によるものが一般的である。
利用金額通知手段53は、会員に対して、会員が支払うべき医療費金額を通知する手段である。尚、利用金額通知手段53は、医療費金額の他、利用(受診)した医療機関名(クレジット加盟店番号)、利用日(受診日)等、医療費金額に関連する情報をともに通知してもよい。また「通知」媒体としては、上述した紙、電子メール、会員専用ホームページ画面が好適であり、利用金額請求手段52における請求と利用金額通知手段53における通知が同じ媒体を介して同時に行なわれてもよい。
また、本実施例では、利用金額通知手段53は、カード会社のカード会社システム5に含まれ、カード会社から会員に対して通知を行うものであるが、医療機関システム2内に含まれていてもよく、例えば、クレジット処理システム3の売上処理手段32で売上処理された情報もしくは、カード会社システム5の売上登録手段51から受信した情報に基づいて、医療機関から患者7に通知を行うものであってもよい。
支払確認手段54は、会員からカード会社へのクレジットカード利用金額の支払いを確認する手段である。より具体的には、支払確認手段54は、会員からの支払いに基づいて、カード会社データベース56に格納されている売上データ(会員への請求金額データ)に支払確認済のフラグを立てる。
支払手段55は、売上登録手段51で登録された会員のクレジットカード利用金額のうち、クレジット処理システム3の売上処理手段32で確定した会員のクレジットカード利用金額相当分を、カード会社から医療機関に対して支払う手段である。ここで、診察会計システム4とカード会社システム5との間で、支払完了データ、領収済データの授受がなされてもよい。
保険者システム6は、詳細は図2に示すように、保険資格審査手段60と、診療報酬支払手段61と、被保険者に関する情報を被保険者毎に格納する保険者データベース62とを有している。尚、保険者データベース62を除く保険者システム6の構成手段は、本発明の有無にかかわらず、保険者が有する一般的な保険者システム6の構成手段である。
保険資格審査手段60は、診察会計システム4の診療報酬請求手段45から請求された被保険者毎の医療費の診療報酬を医療機関に支払うために、被保険者の保険資格を審査する手段である。より具体的には、保険資格審査手段60は、被保険者の保険資格審査結果を保険者データベース62に格納する。
診療報酬支払手段61は、保険資格審査手段60で被保険者の保険資格の審査結果に基づき、医療機関からの請求内容通り、保険資格を有していることが判明した被保険者の診療報酬相当額を医療機関に支払う手段である。ここで、診察会計システム4と保険者システム6との間で、支払完了データ、受領済データの授受がなされてもよい。
尚、診療報酬支払手段61は、保険資格審査手段60で、保険資格を有していないことが判明した被保険者の医療費のうち、当該被保険者が保険資格を有しているとした場合に医療機関に支払われるべき診療報酬相当額については、医療機関に支払わないとともに、その旨を通知する。
ここで、上述した各システムが有しているデータベースの格納情報の一例を図3に示す。図3を参照すると、カード会社システム5内のカード会社データベース56には、カード会社の会員毎に、会員が利用(受診)した医療機関名、当該医療機関のクレジット加盟店番号、会員名、クレジットカード会社コード、クレジットカード番号、クレジットカード有効期限、売上日(受診日)、金額、医療機関の口座情報等の情報が格納されている。
医療機関システム2内のクレジット処理データベース33内には、患者毎に、医療機関名、当該医療機関のクレジット加盟店番号、診察券番号、患者名(会員名)、クレジットカード会社コード、クレジットカード番号、クレジットカード有効期限、診察日(売上日)、金額等の情報が格納されている。この他、クレジット処理データベース33内には、オーソリ結果やオーソリ承認番号も含まれる。また、医療費が算出・確定される前にクレジットカード8による決済を登録することに同意するか否かの有無フラグが格納されてもよい。
診察会計データベース47には、患者(被保険者)毎に、医療機関名、患者名(被保険者名)、診察券番号、保険資格有無フラグ、保険者番号、保険証記号、保険証番号、診察日、カルテ情報、早帰り有無フラグ、金額、患者の医療費負担割合、保険者の医療費負担割合、変更フラグ、変更履歴、医療機関の口座情報等の情報が格納されている。尚、早帰り有無フラグは、クレジット処理システム3での処理内容に応じて設定されるものであり、実質的には、上記の同意の有無フラグの内容と同じである。従って、一旦クレジット処理データベース33に格納されたものが、診察会計データベース47に転送されてもよい。
保険者システム6内の保険者データベース62には、被保険者毎に、被保険者が利用(受診)した医療機関名、被保険者名、保険者番号、保険証記号、保険証番号、金額、医療機関の口座情報等の情報が格納されている。
ここで、カード会社システム5と保険者システム6は、それぞれ医療機関システム2とネットワーク9a,9bを介して接続されることは上述した通りであるが、その目的は、システム毎に必要なデータを、当該システムに接続されている他のシステムのデータベースから抽出(受信)して、当該システムのデータベースに反映させることにある。
しかし、医療機関システム2内のクレジット処理データベース33や診察会計データベース47に登録されている患者の診察券番号は、カード会社データベース56や保険者データベース62には登録されていない。カード会社から見れば、患者はカード会社の会員に過ぎず、保険者から見れば、患者は被保険者に過ぎず、これらカード会社や保険者は患者の診察券番号を必要としないからである。
従って、医療機関システム2側では、図示しないが、突合手段を有している必要がある。突合手段は、カード会社システム5もしくは保険者システム6から送信される患者に関するデータを、任意の主キーによって突合し、当該データが医療機関システム2内のデータベースに格納されているどの患者に関するデータかを判別する手段である。
具体的に、本実施例では、カード会社システム5から医療機関システム2に送信されるデータは、クレジットカード番号を主キーとして、クレジット処理データベース33内のデータと突合され、また、保険者システム6から医療機関システム2に送信されるデータは、保険証番号を主キーとして、診察会計データベース47内のデータと突合され、会員もしくは被保険者に関するデータがどの患者に関するデータかを判別することが出来る。
そのため、クレジット処理データベース33には、番号登録検索手段30によって患者7のクレジットカード番号が登録されることが必須であり、診察会計データベース47には、番号登録手段40によって患者7の保険証番号が登録されることが必須となるのである。そして、医療機関システム2からカード会社システム2に送信される患者7のデータには、患者7のクレジットカード番号が付され、医療機関システム2から保険者システム6に送信される患者7のデータには、患者7の保険証番号が付されるのである。
尚、突合手段は、医療機関システム2側ではなく、カード会社システム5側や、保険者システム6側にあってもよいが、その場合は、カード会社システム5や保険者システム6のシステム変更が発生するため、医療機関システム2側で突合手段を有していることが望ましい。
更に、本実施例のように、医療機関システム2が、クレジット処理システム3と、診察会計システム4とに分かれているような場合にも、これらシステム間のデータの突合手段が必要となる。これは、診察会計システム4内では、患者7のクレジットカード番号を必要とせず、診察券番号を患者7の識別情報としているからである。
従って、本実施例での、医療機関システム2内の突合用主キーは、患者7の診察券番号となるが、患者7を識別し、医療機関システム2内の患者7に関するデータを突合することが出来る主キーであれば、必ずしも診察券番号である必要はなく、例えば、保険証番号、電話番号、生年月日等に何らかの文字、記号、数字等の情報を加えて生成された情報でもよい。また、このように生成された情報が、全てのシステム間のデータ突合用主キーとなってもよい。
以上のような医療費会計処理システム1の構成によれば、番号登録検索手段30において、患者7の受付時等、医療費が算出・確定される前に、クレジットカード番号の登録もしくは検索を行ない、オーソリ依頼手段31で患者7のオーソリ結果をクレジット処理データベース33に格納するので、医療機関は、患者7のために専用の診察ICカードを作成する必要がなく、手間がかからない。また、患者7のクレジットカード8の有効性確認、医療費算出・確定前のクレジット決済登録の同意確認を予め行っておくことが出来、カード会社側に医療費支払責任が移転するので、万一の医療費未払いリスクがなくなる。
そして、患者7は、クレジットカード8での医療費支払いを許可され、早帰り設定手段41で早帰りが設定されたことにより、医療行為終了後の会計時に専用の診察ICカードを提示する必要等なく、医療行為を受け終わった後、会計を待たずして帰宅することが出来るようになるのである。本発明の医療費会計処理システム1によれば、現状、20〜30分はかかる会計待ち時間が一挙に削減され、会計窓口の混雑が解消されることになる。
次に本発明の医療費会計処理方法のフローの一例を図4〜図6のフローチャート図及び図1、図2のシステム構成図と、図3のデータベース構成図を用いて詳細に説明する。
尚、本実施例で、患者7は、カード会社の会員かつ被保険者であり、カード会社から発行されたクレジットカード8、医療機関から発行された診察券、保険者から発行された保険証を所持しているものとする。また、患者7は、予めカード会社との間で、医療費のクレジットカード支払契約を結んでおり、更に、患者7が医療行為を受け終わった後に保険資格が無いことが判明した場合、患者7は医療機関に対して、医療費総額のうち未払いの保険者負担相当額をクレジットカード8で支払う旨の契約を結んでいるものとする。
また、医療機関とカード会社との間では、予め、患者7(会員)が支払う医療費の債権譲渡契約もしくは立替払い契約が結ばれ、医療機関は、カード会社の一加盟店として登録されているものとする。
まず、図4のフローチャートに従って、患者7が医療機関を訪問して、受付窓口にて医療行為の受付を行うまでのフローの一例を説明する。
患者7は、クレジットカード8と診察券を用意して医療機関を訪問し、医療機関の受付にクレジットカード8と診察券を提示する(S110)。
クレジット処理システム3の番号登録検索手段30は、提示されたクレジットカード8と診察券に基づき、クレジット処理データベース33に、患者7のクレジットカード番号と診察券番号を紐付けて登録する(S115)。尚、これらの番号登録は、例えば、専用もしくは汎用のカードリーダーを番号登録検索手段30に接続することによって行われてもよいし、キーボード等の入力手段から入力されてもよい。また、クレジットカード番号と診察券番号は同時に登録される必要はない。
又、以下のフローでは、患者7が医療機関で受付を行う都度、クレジットカード8と診察券を提示し、番号登録検索手段30がクレジットカード番号をクレジット処理データベース33に登録するものとするが、予めクレジットカード番号が、診察券番号や保険証番号等、医療機関内で患者7を識別することの出来る情報とともに登録されている場合であれば、番号登録検索手段30は、患者7から提示された診察券や保険証に基づいて、患者7のクレジットカード番号をクレジット処理データベース33から検索してもよい。
この場合には、患者7は、医療機関の訪問都度、クレジットカード8を持参する必要はなくなる。但し、悪意者等の第三者によるクレジットカード8の不正利用防止のためには、予め、患者7とカード会社との間で、患者7が診察券や保険証を医療機関に提示すればクレジットカード8により医療費の決済がなされる旨の契約が交わされていることが望ましい。また、診察券や保険証に、患者7の本人確認が出来る写真、暗証番号、指紋データ等の認証情報が記録されていてもよい。
次に、診察会計システム4の番号登録手段40は、診察会計データベース47に、患者7の診察券番号を登録する(S120)。尚、S115とS120のステップは、同時に行われてもよいし、非同時に行われてもよい。また、クレジット処理システム3の番号登録検索手段30が、診察会計データベース47に診察券番号のデータのみを転送する機能を有していてもよい。
クレジット処理システム3のオーソリ依頼手段31は、クレジット処理データベース33に格納されている患者7に関する情報のうち、少なくとも、番号登録検索手段30で登録もしくは検索されたクレジットカード番号と、クレジットカード8の利用希望金額(例えば、3万円)をネットワーク9aを介して、カード会社システム5のオーソリ手段50に送信し、オーソリを依頼する(S125)。
尚、クレジットカード8の利用希望金額は、全ての患者に一律に設定されていてもよいし、患者毎に異なっていてもよい。例えば、患者のこれまでの診察履歴や医療費支払履歴等の情報に基づいて、患者毎に利用希望金額が変更されてもよい。
また、患者7のオーソリ依頼時に、医療機関のクレジット加盟店番号が、クレジットカード番号と利用希望金額とともに、カード会社システム5に送信されてもよい。これにより、カード会社システム5は、どの加盟店から会員の情報が送信されてきたのか把握することが出来、また、情報を送信してきた医療機関が正当なクレジット加盟店であるかを判断することも出来る。
オーソリ手段50は、オーソリ依頼手段31から受信したクレジットカード番号のデータに基づいて、当該クレジットカード番号のカード8を有する会員をカード会社データベース56から検索して特定の上、カード会社データベース56及び、カード会社内のセキュリティレベルの高い他のデータベースに格納されている、当該会員に関する情報(クレジットカード有効期限、与信枠情報、クレジットカード紛失有無、クレジットカード利用履歴等)を抽出し、会員のオーソリを行う(S130)。そして、オーソリの結果をカード会社データベース56に一旦格納し、オーソリ依頼手段31に返送する。
クレジット処理システム3は、オーソリ手段50から会員のクレジットカード番号とオーソリ結果を受信する(S135)。更に、このクレジットカード番号をキーに当該会員の診察券番号をクレジット処理データベース33から検索して、先のオーソリ結果と患者7の診察券番号を診察会計システム4に送信する。オーソリ結果がOKである患者7については、医療行為終了後の会計を待たずに患者7が帰宅した後でクレジットカード8による医療費決済を行うことが出来るので、早帰り設定手段41は、診察会計データベース47内の当該患者7の早帰り有無フラグを有りに設定する(S140)。
尚、早帰り設定手段41は、クレジット処理システム3に設けられていてもよく、早帰りの有無がクレジット処理システム3側で決定された後、患者7の診察券番号とともに、診察会計システム4に転送されてもよい。
尚、オーソリ結果がNGだった患者7は、そもそもクレジットカード8による医療費決済を行うことが出来ないため、その旨が通知されるとともに、クレジットカード8以外の支払方法(例えば、会計窓口での現金支払い)を選択する(S165)。
医療機関は、S140で早帰り有無フラグが有りに設定された患者7のうち、初診もしくは月初めの訪問である患者7に対して、保険証の提示を要求する(S145,S150)。尚、医療機関は、患者7に対する保険証の提示要求頻度を任意に定めることが出来るので、必ずしも、本実施例のように月初めの訪問時に保険証の提示を要求する必要はない。また、保険証の提示要求タイミングは、必ずしも受付時である必要はない。
ここで、患者7から保険証が提示され、医療機関の受付事務員等による目視確認や医療機関システム2内のコンピュータによる照合確認の結果、保険証が正当なものであって、患者7に保険資格が有ると認められた場合には、診察会計システム4の番号登録手段40は、患者7の保険証番号を、先に診察会計データベース47に登録されている診察券番号に紐付けて登録する(S155)。
更に、保険資格設定手段42は、診察会計データベース47に、保険資格有無フラグを先の診察券番号に紐付けて、有りに設定登録する(S160)。尚、正当な保険証を有していない患者7や、そもそも保険証がない患者7に対しては、保険資格有無フラグを先の診察券番号に紐付けて、無しに設定登録する。
また、患者7が初診もしくは月初めの訪問ではない場合には、既に診察会計データベース47に、保険証番号が登録され、保険資格有無フラグが設定されているはずなので、診察会計システム4が診察会計データベース47の格納内容の確認を行う。
次に、図5のフローチャートに従って、受付を終えた患者7が、医療行為を受け、医療費の支払いが行われるまでのフローの一例を説明する。
医療機関は、受付を終えた患者7のカルテを検索する等して、当該カルテを担当医師に渡し、患者7への医療行為を依頼する。患者7は、担当医師から所定の医療行為を受ける(S210)。
患者7は、受付時に、クレジットカード8と診察券を提示しており、診察会計データベース47内で早帰り設定有りとして登録されているので、会計を待つことなく、そのまま帰宅することが出来る(S215)。
患者7が医療行為を受け終わり、帰宅した後、診察会計システム4のカルテ情報登録手段43は、患者7のカルテ情報を診察会計データベース47に登録する(S220)。尚、カルテ情報の登録は、厳密に患者7が帰宅した後である必要はなく、患者7が医療行為を受け終わった後であればいつでもよい。また、電子カルテが採用されている医療機関では、医師の診察室に備えられた端末からカルテ情報が診察会計データベース47に転送されてもよい。
医療費確定手段44は、診察会計データベース47に登録されたカルテ情報と、保険資格設定手段42で設定された患者7の保険資格有無に基づき、患者7が負担する医療費を算出し、確定する(S225)。算出・確定された医療費のデータは、診察会計データベース47に格納されるとともに、クレジット処理システム3のクレジット処理データベース33に転送される。ここで例えば、保険資格有りと設定されている患者7が支払う医療費は、医療行為にかかった医療費総額の3割と算出される。また、保険資格無しと設定されている患者7が支払う医療費は、医療行為にかかった医療費の全額(10割)と算出される。
尚、医療費総額そのものも医療費確定手段44で算出される。近年は、カルテ情報が医師や技師の端末操作によって電子化された電子カルテのデータが、そのままカルテ情報登録手段43に送信されるようになっている。更に、カルテ情報は受信段階で既に診察、検査、投薬、手術等の医療項目が点数化された状態となっており、この点数に基づいて医療費総額が算出される。
本実施例では、医療費確定手段44は、カルテ情報が登録された患者7の診察券番号に基づいて、患者7に関する情報を診察会計データベース47から検索し、更に、検索された患者7の早帰り設定有無フラグが有りに設定されている場合についてのみ、患者7が支払う医療費を算出・確定する。早帰り設定有無フラグが無しに設定されている患者7の医療費については、医療機関において従来より行われている方法にて算出し、会計窓口で会計を行う。
ここで、患者7の受付時に受付システムで診察券番号(または受付番号)をデータベースに登録されること、もしくはカルテ情報登録手段43がカルテ情報をデータベースに登録することに連動して、上述した「会計待ち用受付番号表示システム」の会計待ち画面に当該患者7の診察券番号や受付番号が表示されるような場合には、早帰り有りに設定されている(もしくは早帰りを希望している)患者7の診察券番号もが、会計待ち用受付番号表示システムの端末画面上に表示されてしまい、当該患者7が会計窓口で会計を済ませない限り、画面上の診察券番号が表示され続けるという事態が発生する。
そこで、診察会計システム4では、早帰り設定手段41が早帰り有りと設定した患者7の診察券番号のデータを会計待ち用受付番号表示システムに連携させることで、会計待ち用受付番号表示システムに登録された診察券番号のうち、早帰りの患者7の診察券番号を削除し、端末画面上で会計待ち患者となってしまうのを防止することが出来る。
尚、早帰り設定手段41による早帰り設定は、そもそもクレジット処理システム3のオーソリ依頼手段31が受信するオーソリ結果に依存しているため、クレジット処理システム3から会計待ち用受付番号表示システムに早帰りの患者の診察券番号が送信され、会計待ち用受付番号表示システムに連携するようになっていてもよい。
クレジット処理システム3の売上処理手段32は、診察会計システム4の医療費確定手段44で確定した医療費金額を、医療費確定手段44から患者7の診察券番号とともに受信し、当該受信データに基づいて売上処理を行う(S230)。具体的には、売上処理手段32は、受信した診察券番号をキーとして患者7のクレジットカード番号をクレジット処理データベース33から検索し、当該クレジットカード番号と、診察会計システム4から転送されてきた医療費金額を含む売上データを、カード会社システム5の売上登録手段51に送信する。尚、売上データには、クレジットカード番号と医療費金額の他、医療機関名、当該医療機関のクレジット加盟店番号、会員名、クレジットカード会社コード、クレジットカード有効期限、売上日等のデータも含まれる。
尚、この時、オーソリ依頼手段31は、最終確定した医療費金額分の与信枠が確保されているか否かのオーソリ依頼データをオーソリ手段50に送信してもよい。このオーソリ依頼は、売上処理手段32が売上データを送信する前に行なわれるのが一般的である。万一、オーソリ結果がNGだったにもかかわらず売上処理がされてしまいデータ間の整合性がとれなくなるのを防止するためである。
このオーソリの結果がNGだった場合には、カード決済が出来なくなるため、医療機関は患者7に別の方法による支払いを請求しなければならない。そのため、オーソリ結果がNGだった患者の情報は、診察会計システム4等の医療機関内システムにまとめて出力出来るようにしてもよい。
カード会社システム5の売上登録手段51は、クレジット処理システム3の売上処理手段32から売上データを受信し、カード会社データベース56に格納して、当該クレジットカード番号を有する会員の売上登録を行う(S235)。
カード会社システム5の利用金額請求手段52は、先のクレジットカード番号を有する会員に対して、売上登録手段51で登録された売上の支払い、つまり、医療費の支払いの請求を行う(S240)。ここで言う会員とは、医療機関で医療行為を受けた患者7を指しているから、医療機関は、カード会社を介して、患者7に医療費の支払いの請求を行っていることと同義である。
尚、カード会社から会員に対して医療費の支払請求が行われる前に、利用金額通知手段53は、会員が支払うべき医療費金額や、利用(受診)した医療機関名、利用日(受診日)等の医療費金額に関連する情報を会員に通知してもよい(S245)。
会員は、カード会社から医療費の支払を請求される前に、医療機関でかかった医療費がいくらであったかを確認することが出来る(S250)ので、会員は、都度、医療機関に対して医療費金額がいくらであったかを問い合わせる必要がなくなる。特に、患者が医療行為を受けた当日中(特に、医療機関で医療費が算出・確定され、カード会社で売上登録がされた直後や、カード会社システム5が売上データを受信した直後等)に、医療費金額や当該医療費金額に関連する情報が会員に通知されれば、万一会員のクレジットカード8が盗まれ、会員以外の第三者の医療費の支払いに悪用されていた場合の事故を会員が事前に検知することも出来る。
尚、利用金額通知手段53から会員への通知は、必ずしも、カード利用金額の支払請求前である必要はない。また、利用金額通知手段53は、医療費金額、利用(受診)した医療機関名、利用日(受診日)のみならず、医療費の明細や医療項目の点数を会員に通知するようにしてもよい。通知媒体は、会員の端末に送信される電子メール、紙、会員専用ホームページ画面(但し、認証された会員のみが閲覧することが出来る)等、いずれであってもよい。
また、本実施例では、利用金額通知手段53は、カード会社のカード会社システム5に含まれ、カード会社から会員に対して通知を行うものであるが、利用金額通知手段53が医療機関システム2内に含まれていてもよく、例えば、クレジット処理システム3の売上処理手段32で売上処理された情報もしくは、カード会社システム5の売上登録手段51から受信した情報に基づいて、医療機関から患者7に通知を行うものであってもよい。
会員は、利用金額請求手段52から請求を受けた金額に基づいて、所定の期日までに指定の口座に振込んだり、自身の口座に預け入れをして自動引き落としを依頼する等して、カード利用金額を支払う(S255)。つまり、カード会社の会員である患者7は、カード会社を介して医療機関に医療費の自己負担分を支払うことと同義である。
カード会社システム5の支払確認手段54は、所定の期日までに会員が請求された金額を支払ったことを確認する(S260)。会員が支払いを完了するまで、カード会社システム5の利用金額請求手段52は、会員にカード利用金額の支払いを請求する(S240)。
カード会社システム5は、会員からのカード利用金額支払いが完了するのとは関係なく、医療機関とカード会社との間で予め決められた期日に、売上登録手段51で登録された会員の売上総額のうち、クレジット処理システム3を有する医療機関で売上処理がされた金額分を所定期間毎にまとめ、医療機関の指定口座に振込む等して支払う(S265)。
ここでカード会社から医療機関への支払期日と、会員からカード会社への支払期日に連動性もしくは関連性がないのは、カード会社は、会員の支払能力を保証するものであり、医療機関は、カード会社を通じて、カード会社の会員である患者7の支払能力を担保されているからである。
診察会計システム4は、カード会社システム5から支払われた患者7の医療費総額が正しいかどうかを確認する(S270)。
次に、医療機関と保険者との間で行われる医療報酬請求、支払に関するフローの一例を、図6のフローチャートを参照しながら説明する。診察会計システム4の診療報酬請求手段45は、医療費確定手段44で患者7が支払う医療費が確定すると、S230〜S270で説明したカード会社とのやり取りに関するフローとは無関係に、保険者システム6に対して、診療報酬を請求する(S310)。例えば、保険資格設定手段42で保険資格有りに設定された患者7に対する医療行為にかかった医療費のうち、患者7に請求しなかった7割が診療報酬として、保険者システム6に請求される。この時、診察会計システム4は、保険者システム6に、患者7の保険証番号と診療報酬金額のデータを送信する。
保険者システム6の保険資格審査手段60は、診察会計システム4から送信された患者7の保険証番号の正当性を審査する(S315)。その結果、患者7に保険資格が有ると認められ、更に医療機関の医療行為が保険者側の規定に合致するものであると認められた場合には、診療報酬支払手段61から医療機関の診察会計システム4へ診療報酬が医療機関の指定する口座等に支払われる(S325)。診察会計システム4の支払確認手段46は、保険者から診療報酬が間違いなく支払われたことを確認し(S330)、支払いが完了するまで、診療報酬の請求が行われる。
保険資格審査手段60により、患者7に保険資格が無いと判断された場合には、医療機関に対し、診療報酬を支払わない旨の通知がなされる(S335)。
医療機関は、患者7の保険資格を再確認するため、患者7に再訪問を依頼し、患者7は、医療機関に保険証を提示する(S340)。医療機関では、患者7から提示された保険証に基づき、再度患者7の保険資格の有無を確認し、診察会計データベース47内の患者7の保険資格有無フラグの設定を更新する(S345)。
ここで、医療機関において依然として保険資格が有ると認定された患者7に対する医療行為の診療報酬については、再度、診察会計システム4の診療報酬請求手段45から保険者システム6に請求がなされる(S310)。
一方、医療機関において当初保険資格が有ると認定され、保険資格有りの設定に基づいて医療費確定手段44で一度、医療費が算出され、確定したにもかかわらず、その後、保険者による審査及び、医療機関による再確認の結果、保険資格が無いと認定された患者7に対しては、医療行為の診療報酬はなくなり、患者7が医療費を全額負担することになる。
この場合、医療費確定手段44は、患者7が本来支払うべき医療費(全額)を再算出し、クレジットカード8による売上処理がなされていない分の医療費算出・確定を行う(S355)。具体的に本実施例では、医療費全額の7割が算出・確定され、この金額に基づいて売上処理、売上登録がなされる。
以降は、図5のS230以降のフローと同様であり、医療費の7割分が売上処理手段32によって処理され(S230)、カード会社システム5で売上登録され(S235)、カード会社の会員である患者7に請求される(S240)。
尚、本実施例で、会員は、カード会社との間で予め、医療機関及び保険者によって保険資格が無いと判断された場合には、医療費の全額をクレジットカード8で支払う旨の規約に同意しているものとする。このように予め規約の合意を行っておくことで、会員、カード会社、医療機関の各双方のトラブルを防止することが出来る。
以上説明したフローにより、医療機関は、患者7の受付時に、患者7のクレジットカード番号を登録もしくは検索し、カード会社にオーソリを依頼し、クレジットカード8の有効性確認を行うので、患者7は、医療行為を受け終わった後の会計処理を待たずに、また、現金による医療費支払いをすることなく、即時に帰宅することが可能となる。
同時に、患者7側のみならず、医療機関側にもメリットがある。すなわち、医療機関は、患者7の受付時等、医療費が算出・確定される前に、患者7のクレジットカード番号を登録もしくは検索し、カード8の有効性確認と、支払意志確認を終えているので、患者7による医療費未払いリスクがなくなる。しかも、医療機関は、予めカード会社に対して、患者7(会員)が支払う医療費の債権譲渡契約もしくは立替払い契約を結んでいるので、仮に患者7が医療費を支払うことが出来なくても、カード会社から医療費の支払いが確実に受けられる。これにより、従来、医療機関が患者7の指定口座から医療費を引き落とす場合と比較して、医療機関側の医療費負担リスクは大幅に削減される。
更に、医療機関は、患者7が万一保険資格を有さないことが、保険資格有りの設定に基づいて一度医療費算出・確定がされてしまった後に判明した場合であっても、診療報酬に相当する医療費の支払いを患者7に請求することが出来る点でもメリットがある。
従来は、患者7に保険資格が無いことが後で判明したとしても、患者7に未払い分の医療費を請求することは困難であり、患者7の保険資格有無に基づく診療報酬の負担リスクは実質的に医療機関が負っていた。
しかし、本発明によれば、患者7の受付時等、医療費が算出・確定される前に、患者7のクレジットカード8の有効性確認と、支払意志確認を行うので、診療報酬相当額の負担リスクも患者7側に移行する。そして、患者7が何らかの事情で診療報酬相当額を支払えなかった場合は、カード会社が支払責任を負う。従って、医療機関は、患者7の保険資格有無にかかわらず、確実に正当な診療報酬を受けることが出来る。
次に、本発明の別の実施形態の一例について説明する。この場合の医療費会計処理システム1のうち、カード会社システム5を除くシステム構成、すなわち、医療機関システム2の構成は、図2に示したのと同様である。本実施例のカード会社システム5は、図2に示した構成に加え、売上集計手段と集計結果通知手段(図示せず)を有している。
売上集計手段は、売上登録手段51がカード会社データベース56に登録した売上データに基づいて、医療機関で売上処理され会員からカード会社に支払われた医療費を、会員毎に集計する手段である。
集計結果通知手段は、売上集計手段で集計された結果を会員に通知する手段である。
本実施例の売上集計手段及び集計結果通知手段は、例えば、会員が確定申告で医療費控除を受ける際に申請資料を作成するのに有効である。具体的に、売上集計手段は、会員が任意に指定する確定申告期間の医療費に関する情報(医療行為を受けた医療機関、日付、医療費)を集計し、集計結果通知手段は、この集計結果を表等の、会員が見易い状態に表示する処理を行ない、紙や電子メール、会員専用ホームページ等の媒体を介して通知する。
尚、売上集計手段は、本発明の出願時点においては、1年毎に集計を行うが、今後、確定申告の実施回数が変更された場合には、確定申告の実施サイクル毎に集計を行えばよい。
この通知を受けた会員は、集計結果を参照して、医療費控除の対象となる医療行為にかかった医療費のうち、クレジットカード8で支払った分の領収証を各医療機関に発行してもらう。尚、領収証は、本発明の出願時点において医療費控除の申請資料の1つとして必須の書類である。
このように、売上集計手段は、会員毎に、所定期間毎の医療費に関する売上を集計し、集計結果通知手段から会員に集計結果が通知されるので、会員は、医療費控除を受けるために、一度に領収証取得を行うことが可能となり、医療行為を受ける都度、領収証を発行してもらう時間と手間が省略される。また、集計結果は、医療行為を受けた履歴として患者7側で蓄積保存することが可能となり、家計管理や医療費節減に役立てることが出来、また、備忘録としても利用することが出来る。
本発明の別の実施形態の一例について説明する。クレジット処理システム3は、図2に示した構成要件に加え、診察券番号を読取る診察券用カードリーダーと、クレジットカード番号を読取るクレジットカード用カードリーダーと、入力手段(キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル等)と、出力手段(表示画面、プリンター等)とを更に備えた会計スキップ端末3a(図7参照)として患者7自身が操作可能なように構成されていてもよい。
このような会計スキップ端末3aは、例えば、医療機関の受付窓口付近や、会計窓口付近や、処方箋発行窓口付近等、患者7が利用しやすい場所に設置されるのが望ましい。特に、受付時に早帰りの設定を行ないたい場合には受付窓口付近に設置されるのが好適であるし、医療行為を受け終わった後に処方箋を発行されるタイミングの前後で早帰りの設定を行ないたい場合には、会計窓口付近や処方箋発行窓口付近に設置されるのが好適である。
尚、会計スキップ端末3aは、上述したように、患者7が利用しやすい場所、すなわち、人通りの多い場所に設置されるケースが多いため、個人情報が格納されているクレジット処理データベース33は、セキュリティ上、会計スキップ端末3aの外部の管理室等に設けられていてもよい。この場合、会計スキップ端末3aは、クレジット処理データベース33と専用線等のセキュリティの強化されたネットワークで接続されることが望ましく、更に、送受信データは暗号化されることが望ましく、そのための通信手段、暗号化手段、復号化手段が当然必要となる。
ここで、患者7に会計スキップ端末3aを操作させて先の実施例の図4のS110〜S140のプロセスを実行する場合の、会計スキップ端末3aの表示画面の一例を図8に示す。
まず、図8(a),(b)は、診察券とクレジットカード8の番号登録を受け付ける初期画面である。図8(a),(b)の表示順はどちらが先でもいいし、また、診察券とクレジットカード8の両方の番号登録を同時に受け付けるような画面になっていてもよい。本実施例では、図8(a)に示す画面が表示されている時に、診察券用カードリーダーから診察券番号が入力されると、番号登録検索手段30がクレジット処理データベース33に診察券番号を登録する(S115)。
診察券番号の登録が完了すると、会計スキップ端末3aは図8(b)に示す画面を表示し、クレジットカード用カードリーダーからクレジットカード番号が入力されると、番号登録検索手段30が、先に入力された診察券番号とクレジットカード番号をクレジット処理データベース33上に紐付け登録する(S115)。
尚、S115で診察券番号とクレジットカード番号とを紐付け登録しているのは、本実施例の診察会計システム4が、患者の識別情報として診察券番号を採用しているからであり、売上処理手段32で用いられる医療費データは診察会計システム4の医療費確定手段44から患者7の診察券番号とともに転送されてくるためである。従って、診察券番号の代わりに保険証番号等が患者の識別情報となってもよく、会計ステップ端末3aの診察券番号用カードリーダは保険証番号を読取るものであってもよい。
そして、オーソリ依頼手段31は、カード会社システム5に接続して、入力されたクレジットカード番号を有する患者7(会員)のオーソリを依頼し(S125)、クレジットカード8のオーソリ結果をオーソリ手段50から受信する(S130)。
オーソリ結果がOKだった場合には(S135)、会計スキップ端末3aの同意画面表示手段は、図8(c)に示す画面を表示し、更に、図8(d)に示す画面を表示し、医療費が算出・確定される前にクレジットカード8による決済の登録に同意する旨のデータの入力を受け付け、同意のデータが入力手段を介して会計スキップ端末3aに入力されたことをもって、クレジット処理データベース33内の同意の有無フラグを有りに設定するとともに、この同意データを診察会計システム4の早帰り設定手段41に転送する。同意データを受信した早帰り設定手段41は、診察会計データベース47内の早帰りフラグを有りに設定する(S140)。
尚、医療機関が、上述した会計待ち用受付番号表示システムを有しているような場合は、会計スキップ端末3aもしくは診察会計システム4から、会計待ち用受付番号表示システムに、同意有りに設定された患者7の診察券番号が転送されるようにし、会計待ち患者のリストから当該患者7の診察券番号(もしくは受付番号)が削除されることが望ましい。
ここで、同意画面表示手段により、医療費が算出・確定される前にクレジットカード8による決済の登録に同意する旨のデータの入力を受け付ける画面の一例を図9に示す。本実施例の会計スキップ端末3aの入力手段は、タッチパネル方式であり、図9の画面の下部に表示されている「同意する」に患者7が触れることによって、決済の登録に事前同意する旨のデータが会計スキップ端末3aのクレジット処理データベース33に格納されることになる。
このように、同意のデータを、患者7から口頭で受けたり、署名された紙を受領することなく取得することが出来るので、ペーパレス化や会計スキップ端末3aでの操作時間短縮が図られ、会計スキップ端末3aの操作待ちのために混雑する心配はなくなる。尚、会計スキップ端末3aの操作終了後、図9の表示画面やオーソリ結果をプリントアウトして患者7に手渡してもよい。
S145以降のプロセス及び売上処理手段32の詳細については、患者7が会計スキップ端末3aを操作して行なうプロセスではないため、先の実施例で説明したのと同様である。尚、本実施例では、先の実施例同様、受付時に会計スキップ端末3aを操作する場合について説明したが、医療費が算出・確定する前であればいつでもよく、例えば、患者7が医療行為を受け終わった直後もしくは処方箋の発行を受けた後に、S110〜140のプロセスが実行されてもよい。
特に、上述した会計待ち用受付番号表示システムを有している医療機関で、更に当該システムが処方箋発行システムとも連動しているような場合には、受付時に会計待ち患者のリストから早帰りの患者7の診察券番号を削除してしまうと、早帰り患者の処方箋が発行されないという事態を招く恐れがある。従って、このような事例においては、会計スキップ端末3aの患者7による操作は、処方箋発行時に行なわれるのが望ましい。処方箋発行時に早帰り設定が行なわれた場合でも、会計待ち時間が短縮されるという本発明の効果は変わらない。
尚、本実施例の会計スキップ端末3aが、更に、領収証出力手段を備えていてもよい。この場合、クレジット処理データベース33には、医療費確定手段44で医療費が確定した後、または、売上処理手段32で売上処理がされた後、医療費(売上金額)のデータ毎に、領収証の発行有無のフラグが設定される。
そして、会計スキップ端末3aは、領収証の発行要求を入力手段(会計スキップ端末3aのタッチパネル等)から受けると、診察券用カードリーダーから診察券番号の入力を受け付ける。領収証出力手段は、読み込まれた診察券番号をキーとして、当該診察券番号を有する患者7のデータをクレジット処理データベース33から検索し、更に、検索されたデータの中から領収証の発行がされていない医療費のデータを検索し、当該医療費金額相当分の領収証を出力する。
領収証出力手段は、クレジットカード8の売上毎に逐次領収証を発行してもよいし、複数の売上金額をまとめた金額で領収証を発行してもよい。また、このような発行形態の選択を入力手段から受け付けてもよい。
また、領収証出力に際し、領収証の発行要求の入力と、診察券番号の入力の順序は、上述したのと逆であってもよい。また、診察券番号の代わりにクレジットカード番号の入力によって、もしくは診察券番号とクレジットカード番号の両方の入力を条件として、領収証が出力されてもよい。
会計スキップ端末3aが領収証出力手段を備えていることによって、患者7が領収証の発行を求めて有人窓口を訪れる必要がなくなり、例えば、次回来院時に、会計スキップ端末3aを操作するついでに領収証を発行させることも出来る。このように、医療機関は領収証の発行の手間が削減され、患者7も都合のよい時に短時間のうちに領収証を発行してもらえるので、双方の利便性が確保される。
また、会計スキップ端末3aで、患者7の過去のオーソリ結果を照会可能としてもよく、過去にオーソリ結果がNGで医療費が未払いの患者7に対しては、会計スキップ端末3aに診察券番号ないしはクレジットカード番号が入力された際に、未払いの医療費がある旨を端末上に画面表示してもよい。また、未払いが解消するまで、次回以降の早帰りサービスが利用出来ないようにしてもよい。
以上のようにな会計スキップ端末3aによれば、患者7自身の操作により、診察券とクレジットカード8をカードリーダーに通すだけで、無人でかつ即座に、早帰りの設定(会計スキップサービスの利用)や領収証の発行が可能となり、医療機関側は、会計スキップサービスを運用するための医療事務員を新規に雇う必要がなく、双方の作業効率が高められる。
本発明に於ける各手段、データベースは、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。又データベースの代わりにデータファイルであっても良いことは言うまでもなく、データベースとの記載にはデータファイルをも含んでいる。
尚、本発明を実施するにあたり本実施態様の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記録した記憶媒体をシステムに供給し、そのシステムのコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによっても実現される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラム自体が前記した実施態様の機能を実現することとなり、そのプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。
プログラムを供給する為の記憶媒体としては、例えば磁気ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を使用することができる。
又、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、上述した実施態様の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステムなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前記した実施態様の機能が実現される場合も本発明に含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる不揮発性あるいは揮発性の記憶手段に書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、機能拡張ボードあるいは機能拡張ユニットに備わる演算処理装置などが実際の処理の一部あるいは全部を行い、その処理により前記した実施態様の機能が実現される場合も本発明に含まれる。
本明細書に登場するシステム、端末は、いずれも、上述した実施態様を実現するための公知のハードウェア資源(CPU、メモリ、データベース、入出力手段、ネットワーク通信(データ送受信)手段等)を備えたコンピュータ(サーバコンピュータを含む)により構成されていることは言うまでもない。
本発明の医療費会計処理システムの概略構成を示す構成図である。 クレジット処理システムと診察会計システムとカード会社システムと保険者システムの構成を示す構成図である。 クレジット処理データベースと診察会計データベースとカード会社データベースと保険者データベースの構成の一例を示す図である。 本発明のプロセスのフローの一例を示すフローチャート図である。 本発明のプロセスのフローの他の一例を示すフローチャート図である。 本発明のプロセスのフローの他の一例を示すフローチャート図である。 会計スキップ端末の外観の一例を示す図である。 会計スキップ端末の表示画面の一例を示す図である。 会計スキップ端末の表示画面の他の一例を示す図である。
符号の説明
1:医療費会計処理システム
2:医療機関システム
3:クレジット処理システム
3a:会計スキップ端末
30:番号登録検索手段
31:オーソリ依頼手段
32:売上処理手段
33:クレジット処理データベース
4:診察会計システム
40:番号登録手段
41:早帰り設定手段
42:保険資格設定手段
43:カルテ情報登録手段
44:医療費確定手段
45:診療報酬請求手段
46:支払確認手段
47:診察会計データベース
5:カード会社システム
50:オーソリ手段
51:売上登録手段
52:カード利用金額請求手段
53:利用金額通知手段
54:支払確認手段
55:支払手段
56:カード会社データベース
6:保険者システム
60:保険資格審査手段
61:診療報酬支払手段
62:保険者データベース
7:患者
8:クレジットカード
9a,9b:ネットワーク

Claims (15)

  1. 医療機関において患者が受けた医療行為にかかる医療費の債権譲渡契約もしくは立替払い契約が前記医療機関との間で結ばれているクレジットカード会社に構築されたカード会社システムとネットワーク接続され、前記医療費の会計処理を行なう医療費会計処理システムにおける医療費会計処理方法であって、
    医療行為受付時等、前記医療費が算出・確定される前に、患者のクレジットカード番号をデータベースに登録もしくはデータベースから検索する第1の過程と、
    前記医療費が算出・確定される前に、前記カード会社システムに対し、前記クレジットカード番号のデータとともにオーソリ依頼データを送信して、前記患者のオーソリを依頼する第2の過程と、
    前記カード会社システムから受信したオーソリの結果に基づいて、医療行為終了後の前記患者の早帰りの有無をデータベースに設定する第3の過程と、
    前記早帰りの設定が有りとなっている患者のカルテ情報に基づいて算出・確定された医療費を前記患者のクレジットカードによる売上として処理・確定し、売上データを前記カード会社システムに送信して、売上登録を依頼する第4の過程とを有する
    ことを特徴とする医療費会計処理方法。
  2. 前記医療費会計処理方法は、
    前記患者の保険証番号をデータベースに登録、更新するとともに、前記患者の保険資格の有無をデータベースに設定、更新しておき、
    前記保険資格が有ると設定された患者が、前記患者のカルテ情報及び前記保険資格の有無に基づいて医療費の算出・確定が行なわれた後に保険資格が無いことが判明した場合には、前記保険資格の有無を更新し、再算出された医療費を売上として処理・確定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療費会計処理方法。
  3. 前記医療費会計処理方法は、更に、
    前記患者に、前記患者が支払うべき医療費の金額を通知する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の医療費会計処理方法。
  4. 前記患者が支払うべき医療費の金額を、前記患者が医療行為を受けた当日中に通知する
    ことを特徴とする請求項3に記載の医療費会計処理方法。
  5. 前記医療費会計処理方法は、更に、
    前記登録された売上のうち、前記患者から前記クレジットカード会社を介して支払われた医療費に関する情報を患者毎に集計し、前記集計結果を前記患者に通知する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の医療費会計処理方法。
  6. 前記集計は、確定申告の実施サイクル毎に行われ、
    前記集計結果は、前記患者の確定申告医療費控除の申請書類作成に利用される
    ことを特徴とする請求項5に記載の医療費会計処理方法。
  7. 医療機関において患者が受けた医療行為にかかる医療費の債権譲渡契約もしくは立替払い契約が前記医療機関との間で結ばれているクレジットカード会社に構築されたカード会社システムとネットワーク接続され、前記医療費の会計処理を行なう医療費会計処理システムであって、
    前記医療費会計処理システムは、
    医療行為受付時等、前記医療費が算出・確定される前に、患者のクレジットカード番号をデータベースに登録もしくはデータベースから検索する番号登録検索手段と、
    前記医療費が算出・確定される前に、前記カード会社システムに対し、前記クレジットカード番号のデータとともにオーソリ依頼データを送信して、前記患者のオーソリを依頼するオーソリ依頼手段と、
    前記カード会社システムから受信したオーソリの結果に基づいて、医療行為終了後の前記患者の早帰りの有無をデータベースに設定する早帰り設定手段と、
    前記早帰り設定手段で早帰りの設定が有りとなっている患者のカルテ情報に基づいて算出・確定された医療費を前記患者のクレジットカードによる売上として処理・確定し、売上データを前記カード会社システムに送信して、売上登録を依頼する売上処理手段とを有する
    ことを特徴とする医療費会計処理システム。
  8. 前記医療費会計処理システムは、更に、
    前記患者の保険証番号をデータベースに登録、更新する番号登録手段と、
    前記患者の保険資格の有無をデータベースに設定、更新する保険資格設定手段を有しており、
    前記売上処理手段は、
    前記保険資格設定手段で保険資格が有ると設定された患者が、前記患者のカルテ情報及び前記保険資格の有無に基づいて医療費の算出・確定が行われた後に、保険資格が無いことが判明した場合には、前記保険資格の有無を更新し、再算出された医療費を、売上として処理・確定する
    ことを特徴とする請求項7に記載の医療費会計処理システム。
  9. 前記患者に、前記患者が支払うべき医療費の金額を通知する利用金額通知手段を有する
    ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の医療費会計処理システム。
  10. 前記利用金額通知手段は、
    前記患者が医療行為を受けた当日中に通知を行う
    ことを特徴とする請求項9に記載の医療費会計処理システム。
  11. 前記登録された売上のうち、前記患者から前記クレジットカード会社を介して支払われた医療費に関する情報を患者毎に集計する売上集計手段と、
    前記集計結果を前記患者に通知する集計結果通知手段と、
    を有することを特徴とする請求項7から請求項10のいずれかに記載の医療費会計処理システム。
  12. 前記売上集計手段は、確定申告の実施サイクル毎に集計を行ない、
    前記集計結果は、前記患者の確定申告医療費控除の申請書類作成に利用される
    ことを特徴とする請求項11に記載の医療費会計処理システム。
  13. カルテ情報の登録や患者が受けた医療行為にかかる医療費の算出・確定を行なう医療機関の診察会計システムと、前記医療費の債権譲渡契約もしくは立替払い契約が前記医療機関との間で結ばれているクレジットカード会社に構築されたカード会社システムとに、各々ネットワーク接続された会計スキップ端末であって、
    前記会計スキップ端末は、
    診察券番号を読取る診察券用カードリーダーと、
    クレジットカード番号を読取るクレジットカード用カードリーダーと、
    医療行為受付時等、前記医療費が算出・確定される前に、前記カードリーダーから入力された診察券番号とクレジットカード番号とを紐付けてデータベースに登録もしくはデータベースから検索する番号登録検索手段と、
    前記医療費が算出・確定される前に、前記カード会社システムに対し、前記クレジットカード番号のデータとともにオーソリ依頼データを送信して、前記患者のオーソリを依頼するオーソリ依頼手段と、
    前記カード会社システムからオーソリ結果を受信し、前記クレジットカードの有効性が確認された患者の診察券番号に対応するカルテ情報に基づいて算出・確定された医療費を前記患者のクレジットカードによる売上として処理・確定し、売上データを前記カード会社システムに送信して、売上登録を依頼する売上処理手段と、
    を有することを特徴とする会計スキップ端末。
  14. 前記会計スキップ端末は、
    キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル等の入力手段と、
    前記オーソリ結果に基づいて前記クレジットカードの有効性が確認された患者の前記医療費が算出・確定される前にクレジットカードによる決済を登録することに同意する旨の入力を、前記入力手段から受け付ける同意画面表示手段と、
    を備えることを特徴とする請求項13に記載の会計スキップ端末。
  15. 前記会計スキップ端末は、
    前記患者の医療費が算出・確定された後または、前記医療費の売上処理がされた後、当該医療費金額相当の領収証を出力する領収証出力手段を備える
    ことを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の会計スキップ端末。

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